(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162544
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】作業車輌
(51)【国際特許分類】
A01B 63/10 20060101AFI20231101BHJP
A01B 63/00 20060101ALI20231101BHJP
【FI】
A01B63/10 Z
A01B63/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072918
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱マヒンドラ農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】弁理士法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 重治
(72)【発明者】
【氏名】昌子 巧
【テーマコード(参考)】
2B304
【Fターム(参考)】
2B304KA02
2B304KA17
2B304LA02
2B304LB05
2B304MA02
2B304PC08
2B304PD02
2B304PD32
2B304QA15
2B304QA22
2B304QB04
2B304QB13
2B304QC03
2B304QC15
2B304RA14
(57)【要約】
【課題】回転式センサを用いて第2リフトロッドの位置を検知し、センサユニットを小型化する。
【解決手段】第2リフトロッドの長手方向の位置に応じて出力値を変化させるセンサユニットは、前記第2リフトロッドの前記長手方向の移動に連動して移動するセンサロッドと、回転可能なプーリと、一端が前記センサロッドに連結されると共に前記プーリに巻回されるワイヤであって、前記プーリの回転に連動して前記一端が移動するワイヤと、前記プーリの回転に応じて回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転量に応じて前記出力値を変化させる回転式センサと、前記プーリ及び前記回転式センサの前記回転部材を内装するケースと、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置に支持される走行機体と、
前記走行機体の後部に作業機を連結可能な作業機連結機構と、を備え、
前記作業機連結機構は、
左右方向に並設される第1リフトアーム及び第2リフトアームと、
トップリンク、第1ロアリンク及び第2ロアリンクを含み、前記作業機に連結される3点リンクと、
前記第1リフトアームと前記第1ロアリンクを連結する第1リフトロッドと、
前記第2リフトアームと前記第2ロアリンクを連結する第2リフトロッドと、
前記第2リフトロッドを、前記第2リフトロッドの長手方向に移動させる伸縮シリンダと、
前記第2リフトロッドの前記長手方向の位置に応じて出力値を変化させるセンサユニットと、を有し、
前記センサユニットは、
前記第2リフトロッドの前記長手方向の移動に連動して移動するセンサロッドと、
回転可能なプーリと、
一端が前記センサロッドに連結されると共に前記プーリに巻回されるワイヤであって、前記プーリの回転に連動して前記一端が移動するワイヤと、
前記プーリの回転に応じて回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転量に応じて前記出力値を変化させる回転式センサと、
前記プーリ及び前記回転式センサの前記回転部材を内装するケースと、を有する、
ことを特徴とする作業車輌。
【請求項2】
前記ワイヤの少なくとも一部及び前記センサロッドの少なくとも一部は、前記ケースに内装され、
前記センサロッド、前記プーリ、前記ワイヤ及び前記回転式センサは、前記ケースによってアッシー化される、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車輌。
【請求項3】
前記センサユニットは、前記センサロッドの回転角度を所定範囲に規制する規制部を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。
【請求項4】
前記センサユニットは、前記ケースの外側に支持され、電圧を変換可能なレギュレータを有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタ等の作業車輌に係り、詳しくは、3点リンクを有する作業機連結機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、走行機体の後部に作業機を接続可能な農用トラクタが提案されている(特許文献1参照)。この走行機体の後部には、回動可能に設けられた一対のリフトアームと、一対のリフトアームにそれぞれリフトロッドを介して連結される一対のロアリンクと、一対のロアリンクと共に作業機に連結されるトップリンクと、が設けられている。また、左右一対のリフトロッドの一方には、伸縮シリンダが設けられており、該伸縮シリンダが伸縮することで、走行機体に対する作業機の傾斜制御が行われる。伸縮シリンダの長さ変化は、ストロークセンサによって検知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のストロークセンサは、センサロッドの移動方向に長大に構成される必要があり、大型化してしまっていた。
【0005】
そこで、本発明は、回転式センサを用いて第2リフトロッドの位置を検知し、もって上述した課題を解決した作業車輌を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、走行装置(2,3)に支持される走行機体(5)と、
前記走行機体(5)の後部に作業機を連結可能な作業機連結機構(20)と、を備え、
前記作業機連結機構(20)は、
左右方向に並設される第1リフトアーム(21)及び第2リフトアーム(21)と、
トップリンク、第1ロアリンク(23)及び第2ロアリンク(23)を含み、前記作業機に連結される3点リンク(28)と、
前記第1リフトアーム(21)と前記第1ロアリンク(23)を連結する第1リフトロッド(22)と、
前記第2リフトアーム(21)と前記第2ロアリンク(23)を連結する第2リフトロッド(22)と、
前記第2リフトロッド(22)を、前記第2リフトロッド(22)の長手方向に移動させる伸縮シリンダ(25)と、
前記第2リフトロッド(22)の前記長手方向の位置に応じて出力値を変化させるセンサユニット(30)と、を有し、
前記センサユニット(30)は、
前記第2リフトロッド(22)の前記長手方向の移動に連動して移動するセンサロッド(32)と、
回転可能なプーリ(35)と、
一端(36a)が前記センサロッド(32)に連結されると共に前記プーリ(35)に巻回されるワイヤ(36)であって、前記プーリ(35)の回転に連動して前記一端(36a)が移動するワイヤ(36)と、
前記プーリ(35)の回転に応じて回転する回転部材(33a)を有し、前記回転部材(33a)の回転量に応じて前記出力値を変化させる回転式センサ(33)と、
前記プーリ(35)及び前記回転式センサ(33)の前記回転部材(33a)を内装するケース(31)と、を有する、
ことを特徴とする作業車輌にある。
【0007】
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、何ら本発明の構成を限定するものではない。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、回転式センサを用いて第2リフトロッドの位置を検知するので、センサユニットを小型化することができる。また、ケースにプーリ及び回転式センサの回転部材を内装したので、これらプーリ及び回転部材を保護することができ、外乱を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】センサユニットを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は側面図。
【
図4】(a)は上方から視たセンサユニットを示す分解斜視図、(b)は下方から視たから視たセンサユニットを示す分解斜視図。
【
図5】蓋部を外した状態のセンサユニットを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る作業車輌としてのトラクタ1は、
図1に示すように、前輪2及び後輪3により支持される走行機体5と、該走行機体5の後部にロータリ耕耘装置等の作業機(不図示)を連結可能な作業機連結機構20と、を備え、走行機体5を前進走行させながら、作業機によって耕耘作業等の各種作業を行なう。
【0011】
走行機体5は、前後方向に延びる金属製の車台6を備えており、該車台6の前部には、ディーゼルエンジンからなるエンジン7が載置されている。エンジン7、不図示のラジエータ及びラジエータファン等を内装するエンジンルーム9は、ボンネット10によって覆われており、ボンネット10の後方には、運転操作部11が配設されている。上記ボンネット10と上記運転操作部11との間には、上記車台6から立接される機枠12が配置されており、該機枠12は、インテークカバー13によって覆われている。上記運転操作部11には、操向用の操向ハンドル15と、後輪3を覆う左右のフェンダーフレーム16,16の間に配設された座席17と、が設けられており、座席17の後方には、安全フレーム19が取り付けられている。なお、以下では、座席17に着座した作業者の視点から視て、前後方向、左右方向及び上下方向を規定している。
【0012】
図2に示すように、作業機連結機構20は、走行機体5に対して回動可能に支持される左右一対のリフトアーム21,21と、リフトアーム21,21に対してそれぞれ第1リフトロッド及び第2リフトロッドとしてのリフトロッド22,22を介して連結される左右一対のロアリンク23,23と、不図示のトップリンクと、を有している。リフトアーム21,21は、左右方向に並設されている。第1ロアリンク及び第2ロアリンクとしての左右一対のロアリンク23,23と、トップリンクと、から構成される3点リンク28には、ロータリ耕耘装置等の不図示の作業機が接続される。
【0013】
第1リフトアーム及び第2リフトアームとしての左右一対のリフトアーム21,21は、不図示の昇降シリンダによって昇降可能に構成されており、リフトアーム21,21が昇降することで、作業機連結機構20に接続された作業機が昇降される。右側のリフトロッド22とリフトアーム21との間には、伸縮シリンダ25が介在しており、伸縮シリンダ25の左側には、センサユニット30が配置されている。右側のリフトロッド22は、伸縮シリンダ25によって、長手方向に移動可能に構成されている。すなわち、伸縮シリンダ25及びリフトロッド22を合わせた長さは、油圧によって可変である。右側のリフトロッド22及びセンサユニット30のセンサロッド32は、U字ブラケット26を介して右側のロアリンク23に連結されている。よって、伸縮シリンダ25が伸縮することで、左側のロアリンク23に対する右側のロアリンク23の鉛直方向の位置を調整することができる。
【0014】
作業機連結機構20に接続された作業機は、前後方向に延びる軸(例えばPTO軸)を中心にロール方向に回転できるように支持されている。そして、油圧によって伸縮操作される伸縮シリンダ25が伸縮することで、作業機はロール方向に回転可能に構成されている。伸縮シリンダ25は、走行機体5に設けられた不図示の傾斜センサと、後述するセンサユニット30と、の検知結果に基づいて作動し、作業機が水平制御される。
【0015】
センサユニット30は、
図3(a)乃至
図4(b)に示すように、センサケース31と、センサロッド32と、ポテンショメータ33と、電圧を変換可能なレギュレータ34と、を有している。センサケース31は、本体部31aと、蓋部31bと、を有しており、蓋部31bが本体部31aにビスによって固定されることで、箱状に形成される。
【0016】
ケースとしてのセンサケース31の内部には、
図4(a)(b)に示すように、プーリ35と、プーリ35に巻回されるワイヤ36と、ワイヤ36にテンションを付与するための戻りスプリング37と、プーリ35をセンサケース31の本体部31aとの間で軸方向の移動規制をする押さえプレート38と、本体部31aに固定されるガイドプレート39と、を有している。
【0017】
センサケース31の本体部31aには、回転式センサとしてのポテンショメータ33が固定されており、ポテンショメータ33の出力軸33aは、センサケース31内に収容されている。なお、ポテンショメータ33の一部は、センサケース31の外方に露出しているが、回転部材としての出力軸33aはセンサケース31によって覆われているので、雨や塵埃等から出力軸33aを保護することができ、ポテンショメータ33の外乱を低減できる。
【0018】
プーリ35は、ポテンショメータ33の出力軸33aに連結されており、プーリ35が回転すると、出力軸33aも回転するように構成されている。プーリ35に巻回されるワイヤ36は、一端36aがセンサロッド32に設けられた止めネジ32aに連結され、他端がプーリ35に固定されている。すなわち、プーリ35の回転に連動して、ワイヤ36の一端36aが移動する。センサロッド32の止めネジ32aとは反対側の端部32bは、右側のロアリンク23に固定されたU字ブラケット26(
図2参照)に連結される。
【0019】
このため、伸縮シリンダ25が油圧によって伸縮して、右側のリフトロッド22が移動することで、U字ブラケット26に連結されたセンサロッド32も長手方向に移動する。すなわち、センサロッド32は、センサケース31から進退するように移動する。
【0020】
センサロッド32が例えばセンサケース31から突出する方向に移動すると、ワイヤ36も送り出され、プーリ35が回転する。プーリ35が回転することで、プーリ35に固定されたポテンショメータ33の出力軸33aも回転する。出力軸33aが回転すると、ポテンショメータ33の抵抗値が変化し、プーリ35の回転量、すなわちセンサロッド32の移動量を検知できる。センサロッド32の位置に応じて変化するポテンショメータ33の出力値は、例えば電圧である。センサロッド32が例えばセンサケース31に進入する方向に移動した場合も、プーリ35の回転方向が異なるのみで、上述と同様にセンサロッド32の移動量を検知できる。このように、ポテンショメータ33は、センサロッド32の移動量をリニアに検知することができる。
【0021】
プーリ35は、戻りスプリング37によって、ワイヤ36を巻き込む方向に付勢されており、プーリ35に巻回されるワイヤ36には、常にテンションが掛かっている。これにより、ワイヤ36がセンサロッド32の動きに連動して進退しても、ワイヤ36のテンションは維持される。このため、センサロッド32の動きに対してプーリ35の応答の遅延を低減することができ、センサロッド32の動きに対するポテンショメータ33の応答性を向上することができる。また、ワイヤ36がプーリ35の溝から脱落するのを低減できる。
【0022】
ポテンショメータ33は、レギュレータ34に接続されており、レギュレータ34の入力電圧は、5Vと12Vの2通りである。すなわち、ポテンショメータ33には、レギュレータ34を介して、5Vと12Vのいずれの電源電圧も供給することができ、いずれの電源電圧の場合でも、同じ出力信号を得ることができる。例えば、5V電源入力のポテンショメータ33に対して、レギュレータ34に12Vの入力電圧が接続された場合には、レギュレータ34によって12Vを5Vに降圧して、ポテンショメータ33に5V電圧が供給される。
【0023】
5Vと12Vは、トラクタの一般的な電源電圧であり、センサユニット30の取付自由度を向上することができる。また、レギュレータ34は、
図3(a)(b)及び
図4(a)(b)に示すように、センサケース31の外側に支持され、センサケース31の上面31c及び側面31dから突出しないように配置されている。このため、レギュレータ34がセンサケース31の周辺部品と干渉せず、センサユニット30を小型化できる。
【0024】
図5は、蓋部31bを取り外した状態のセンサユニット30を示す斜視図である。
図6は、止めネジ32aを通る断面におけるセンサユニット30の断面図である。センサケース31の本体部31aには、ガイドプレート39が固定されており、本体部31aには、ガイドプレート39と空隙を開けて対向するように設けられたガイド面40が設けられている。ガイドプレート39とガイド面40との間の空間SPには、センサロッド32の止めネジ32aが配置されている。
【0025】
空間SPは、ガイドプレート39の移動方向に沿ってセンサケース31の長手方向に延びており、止めネジ32aが通過可能となっている。センサロッド32は、回転可能に構成されており、センサロッド32が自由に回転すると、センサロッド32に止めネジ32aを介して連結されたワイヤ36がねじれてしまう。
【0026】
このため、本実施の形態では、ガイドプレート39とガイド面40とで挟まれる空間SPに止めネジ32aを配置し、止めネジ32aがガイドプレート39又はガイド面40に突き当たることで、センサロッド32の回転角を規制している。言い換えれば、ガイドプレート39及びガイド面40は、センサロッド32の回転角度を所定範囲に規制する規制部50を構成している。なお、ガイドプレート39のガイド面40に対する取付け距離を変更することで、センサロッド32の回転角を調整することができる。
【0027】
このように、センサロッド32の回転角を規制することで、ワイヤ36のねじれを低減し、ワイヤ36へのダメージを低減することができる。また、センサロッド32は、止めネジ32aが空間SP内で揺動可能な範囲で、ある程度回転可能に構成されているので、U字ブラケット26への取付性を向上できる。
【0028】
以上のような構成により、本実施の形態のセンサユニット30には、回転式センサであるポテンショメータ33が適用されているので、センサロッド32の移動方向(長手方向)に対してセンサユニット30を比較的小型化することができる。
【0029】
また、ポテンショメータ33の出力軸33a、プーリ35、ワイヤ36の少なくとも一部及びセンサロッド32の少なくとも一部がセンサケース31に内装され、センサロッド32、プーリ35、ワイヤ36及びポテンショメータ33は、センサケース31によってアッシー化される。このため、センサユニット30の取付性及びメンテナンス性を向上することができる。
【0030】
なお、本実施の形態では、センサユニット30に、出力軸33aの回転量に応じて抵抗値が変化するポテンショメータ33を適用したが、これに限定されない。例えば、ポテンショメータ33の代わりに、ロータリーエンコーダ等の他の回転式センサを適用してもよい。
【0031】
また、本実施の形態では、プーリ35にワイヤ36が連結され、戻りスプリング37によってプーリ35が付勢されていたが、これに限定されない。例えば、ワイヤ36の端部を直接スプリングに連結し、該スプリングによってワイヤ36を付勢してもよい。
【0032】
なお、本実施の形態では、本体部31aに設けられたガイド面40と、ガイドプレート39と、によってセンサロッド32の回転角度を規制していたが、これに限定されない。例えば、ガイドプレート39を省き、ガイド面40と蓋部31bとによってセンサロッド32の回転角度を規制してもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、走行装置としての前輪2及び後輪3によって走行機体5が支持されていたが、これに限定されない。例えば、前輪2及び後輪3のいずれか一方又は両方をクローラ等の他の走行装置に代えてもよい。また、本発明はトラクタに限らず、田植機等の他の作業車輌に対しても適応可能である。
【0034】
また、本実施の形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)
走行装置に支持される走行機体と、
前記走行機体の後部に作業機を連結可能な作業機連結機構と、を備え、
前記作業機連結機構は、
左右方向に並設される第1リフトアーム及び第2リフトアームと、
トップリンク、第1ロアリンク及び第2ロアリンクを含み、前記作業機に連結される3点リンクと、
前記第1リフトアームと前記第1ロアリンクを連結する第1リフトロッドと、
前記第2リフトアームと前記第2ロアリンクを連結する第2リフトロッドと、
前記第2リフトロッドを、前記第2リフトロッドの長手方向に移動させる伸縮シリンダと、
前記第2リフトロッドの前記長手方向の位置に応じて出力値を変化させるセンサユニットと、を有し、
前記センサユニットは、
前記第2リフトロッドの前記長手方向の移動に連動して移動するセンサロッドと、
回転可能なプーリと、
一端が前記センサロッドに連結されると共に前記プーリに巻回されるワイヤであって、前記プーリの回転に連動して前記一端が移動するワイヤと、
前記プーリの回転に応じて回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転量に応じて前記出力値を変化させる回転式センサと、
前記プーリ及び前記回転式センサの前記回転部材を内装するケースと、を有する、
ことを特徴とする作業車輌。
(構成2)
前記ワイヤの少なくとも一部及び前記センサロッドの少なくとも一部は、前記ケースに内装され、
前記センサロッド、前記プーリ、前記ワイヤ及び前記回転式センサは、前記ケースによってアッシー化される、
ことを特徴とする構成1に記載の作業車輌。
(構成3)
前記センサユニットは、前記センサロッドの回転角度を所定範囲に規制する規制部を有する、
ことを特徴とする構成1又は2に記載の作業車輌。
(構成4)
前記センサユニットは、前記ケースの外側に支持され、電圧を変換可能なレギュレータを有する、
ことを特徴とする構成1乃至3のいずれか1つに記載の作業車輌。
【符号の説明】
【0035】
1 作業車輌(トラクタ)
2,3 走行装置(前輪、後輪)
5 走行機体
20 作業機連結機構
21 第1リフトアーム、第2リフトアーム(リフトアーム)
22 第1リフトロッド、第2リフトロッド(リフトロッド)
23 第1ロアリンク、第2ロアリンク(ロアリンク)
25 伸縮シリンダ
28 3点リンク
30 センサユニット
31 センサケース(ケース)
32 センサロッド
33 回転式センサ(ポテンショメータ)
33a 回転部材(出力軸)
34 レギュレータ
35 プーリ
36 ワイヤ
36a 一端
50 規制部