(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162584
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】プログラム、方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20231101BHJP
【FI】
G06Q40/02
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073011
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 顕範
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】会社設立時に入力する法人登記に関する記載内容から、設立が完了していない法人名義で金融機関口座開設の予約をすることが可能なプログラム、方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】端末装置とサーバと、金融機関サーバとが、ネットワークを介して相互に通信可能に接続されている口座開設支援システムにおいて、プロセッサを備えるコンピュータであるサーバによって実行されるプログラムは、プロセッサに、法人登記申請時の定款データを取得するステップと、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバに対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップと、金融機関のサーバから送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
法人登記申請時の定款データを取得するステップと、
前記取得した前記定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、
前記口座開設を申し込んだ前記金融機関のサーバに対し、前記口座開設の審査の申込指示を行うステップと、
前記金融機関のサーバから送信された前記口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
会社設立に必要な電子定款の作成に必要な情報である定款データの入力を前記ユーザから受け付けるステップと、
前記受け付けた前記定款データに基づいて、前記電子定款を作成するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記定款データは、設立する会社の事業目的、商号、本店所在地、出資額、出資最低額、氏名、または住所からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップにおいて、前記プログラムは、
前記取得した前記法人登記申請時の定款データに基づいて、前記ユーザが申込可能な金融機関の1または複数の候補を提示し、前記ユーザからの選択を受け付ける、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記口座開設が完了後、前記口座の情報を、所定の会計サービスを提供するコンピュータの記憶部に金融機関情報として登録するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、
前記方法は、前記プロセッサが、
法人登記申請時の定款データを取得するステップと、
前記取得した前記定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、
前記口座開設を申し込んだ前記金融機関のサーバに対し、前記口座開設の審査の申込指示を行うステップと、
前記金融機関のサーバから送信された前記口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行する、方法。
【請求項7】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部が、
法人登記申請時の定款データを取得するステップと、
前記取得した前記定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、
前記口座開設を申し込んだ前記金融機関のサーバに対し、前記口座開設の審査の申込指示を行うステップと、
前記金融機関のサーバから送信された前記口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
会社設立後に、法人名義の金融機関口座を開設するには相当の時間がかかり、事業開始時のハードルとなっている。具体的には、許認可が必要な事業内容の場合等には、事業の認可を得るため、または融資の審査結果を得るために法人口座が必要だが、法人口座の開設手続きが進まないと、心理的ストレスとなる。
【0003】
特許文献1には、電子記録債権による一括ファクタリング取引において、発注企業とファクタリング会社との間で電子記録債権の売買の仕組みを提供することにより、発注企業の債務圧縮と財務内容改善を実現する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、電子記録債権による一括ファクタリング取引において、ファクタリングの発注企業の情報に基づいて会計データ等を作成する際に、当該企業の登記事項等を参照することが記載されている。しかし、特許文献1では、あくまで法人設立後に、会計データを作成する際の参照情報として登記事項、法人口座の情報等を参照する技術であり、仮に法人が設立前である場合には、口座の開設など、手続きが複雑になってしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本開示では、会社設立時に入力する法人登記に関する記載内容から、設立が完了していない法人名義で金融機関口座開設の予約をすることが可能なシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、会社設立時の定款データを取得するステップと、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバに対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップと、金融機関のサーバから送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、会社設立時に入力する法人登記に関する記載内容から、設立が完了していない法人名義で金融機関口座開設の予約をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1の口座開設支援システム1の全体の構成を示す図である。
【
図2】実施の形態1の口座開設支援システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態1の口座開設支援システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
【
図4】実施の形態1の口座開設支援システム1を構成するサーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、定款情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
【
図5】実施の形態1の口座開設支援システム1による法人口座の開設に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、口座開設支援システム1において法人口座の開設にあたり必要事項を入力する際の画面例を示す図である。
【
図7】
図7は、口座開設支援システム1において電子定款を作成する際に必要事項を入力する際の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<概要>
以下、本開示に係る口座開設支援システムについて説明する。この口座開設支援システムは、法人口座の開設を希望するユーザに対して、各種開設に係る情報(法人設立時の設立届の作成方法、法人口座の開設に係る書類の作成方法等)を提示し、必要な情報を当該ユーザから受け付けた後に、法人口座開設のために電子定款データを銀行システムに提供するサービスを提供するためのシステムである。昨今、電子手続きにより法人を設立することが増えてきている。しかし、法人等の設立はWebサービス等により可能であったものの、法人口座の開設は法人設立後でなければならず、かつ各種金融機関に赴き開設の手続きをする必要があった。そのため、法人設立前でも、金融機関に行かずとも法人口座の申請が可能なサービスが求められている。そこで、本開示では、口座開設支援のためのシステムにおいて、会社設立時に入力する法人登記に関する記載内容から、設立が完了していない法人名義で金融機関口座開設の予約をすることが可能な技術を提供する。
【0012】
そこで、本開示に係る口座開設支援システムにおけるプログラムは、プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、法人登記申請時の定款データを取得するステップと、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバに申し込むステップと、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバに対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップと、金融機関のサーバから送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップと、を実行させる。
【0013】
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態の口座開設支援システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0014】
<1 口座開設支援システム1の全体構成>
図1は、第1の実施の形態の口座開設支援システム1の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、口座開設支援システム1は、複数の端末装置(
図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20と、金融機関サーバ30とを含む。なお、金融機関サーバのハードウェア構成及び機能的構成については、サーバ20と同等のものでよく、ここでは図示しない。端末装置10とサーバ20と、金融機関サーバ30とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
【0015】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して口座開設支援システム1の機能である、金融機関における法人口座の開設等に係る一連の情報の入力等を行う者であり、例えば法人(企業)の経営者等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0016】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。
図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0017】
通信IF12は、端末装置10がサーバ20などの外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0018】
サーバ20は、法人口座開設支援に係る一連の処理を管理する装置である。サーバ20は、記憶部にユーザの情報、法人口座開設にあたり使用する定款データの情報等を登録させており、記憶部に登録されている各種情報から、必要なユーザの情報を取得する。サーバ20は、取得したユーザの情報に基づいて、法人口座開設支援に係る一連の処理を行う。
【0019】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0020】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための図示しない入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための図示しない出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0021】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、第1の実施の形態の口座開設支援システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード1301及びマウス1302を含む)と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、
図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。
図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0022】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0023】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0024】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0025】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード1301と、マウス1302とを含む。
【0026】
キーボード1301は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード1301は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
【0027】
マウス1302は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス1302は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
【0028】
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。なお、ディスプレイ150は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンであり、上述のキーボード等の機能を含むものとして構成してもよい。
【0029】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等のメモリ15、記憶部16により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701を記憶する。
【0030】
制御部180は、例えばプロセッサ19により構成され、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされている(記憶部170に格納されている)アプリケーションであるプログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、報知制御部1804としての機能を発揮する。
【0031】
入力操作受付部1801は、キーボード1301等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0032】
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0033】
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0034】
報知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。報知制御部1804は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ(図示せず)に出力させる処理等を行う。
【0035】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、第1の実施の形態の口座開設支援システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0036】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0037】
記憶部202は、例えばメモリ25、ストレージ26により構成され、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース2021、定款情報データベース2022等を記憶する。
【0038】
ユーザ情報データベース2021は、口座開設支援システム1において、口座開設に必要な情報等の入力を行うユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0039】
定款情報データベース2022は、口座開設支援システム1において、法人口座を開設する際に参照される定款データに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0040】
制御部203は、例えばプロセッサ29により構成され、このプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザ情報取得モジュール2033、定款データ取得モジュール2034、口座開設申込モジュール2035、審査結果通知モジュール2036に示す機能を発揮する。
【0041】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0042】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。これら受信制御モジュール2031及び送信制御モジュール2032は、ネットワーク80を介してアクセスしてきた端末装置10を含む外部機器に対して、サーバ20がWebサーバとして動作する機能をもたらす。
【0043】
ユーザ情報取得モジュール2033は、口座開設支援システム1を使用するユーザから、ユーザに関する各種情報を取得する処理を制御する。ユーザに関する各種情報とは、ユーザが口座開設支援システム1を使用する際に必要な情報であり、例えば、ユーザのID、氏名、定款データ等の情報を含む。ユーザ情報取得モジュール2033は、取得したユーザに関する情報を、ユーザ情報データベース2021、定款情報データベース2022へ格納する。
【0044】
定款データ取得モジュール2034は、口座開設支援システム1において、会社設立時の定款データを取得する処理を制御する。具体的には、定款データ取得モジュール2034は、法人口座を開設するための情報として、会社の登記申請時に用いた、認証された定款データ取得する。例えば、定款データ取得モジュール2034は、例えば、法人口座の開設を希望するユーザから、法人口座を開設するための操作を受け付けると、記憶部202に保持されている定款情報データベース2022を参照し、必要な情報を取得する。
サーバ20の制御部203は、取得した定款データの情報を、口座開設申込モジュール2035に送信する。
このとき、定款データに含まれる情報としては、設立する会社の事業目的、商号、本店所在地、出資額、出資最低額、氏名、または住所等が含まれる。
【0045】
口座開設申込モジュール2035は、口座開設支援システム1において、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込む処理を制御する。具体的には、口座開設申込モジュール2035は、定款データ取得モジュール2034から取得した、ユーザの法人登記申請時の定款データに基づいて、金融機関における口座開設のための申し込み処理を実行する。例えば、口座開設申込モジュール2035は、取得した定款データの情報が含まれた法人口座開設のための申込データを、金融機関のサーバ30に送信することで、法人口座の開設を申し込む。
このとき、口座開設申込モジュール2035は、取得した法人登記申請時の定款データに基づいて、ユーザが申込可能な金融機関の1または複数の候補を提示し、ユーザからの選択を受け付けてもよい。
【0046】
次に、口座開設申込モジュール2035は、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行う。具体的には、口座開設申込モジュール2035は、金融機関のサーバ30に対し、口座開設のための申し込み処理を実行したのち、当該サーバに、口座開設の審査の申込指示を行う。
【0047】
審査結果通知モジュール2036は、金融機関のサーバ30から送信された前記口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知する処理を制御する。具体的には、審査結果通知モジュール2036は、口座開設申込モジュール2035により、金融機関のサーバ30に口座開設のための審査の申し込みを行った後、当該金融機関からの審査結果を取得し、ユーザの端末装置10に通知する。このとき、例えば、ユーザが使用する端末装置10の制御部180は、審査結果通知モジュール2036から取得した法人口座開設の審査結果を、ディスプレイ150に表示する等により、ユーザに結果を通知してもよい。
上記一連の処理により、法人口座の開設を希望するユーザは、法人登記前であっても、法人口座の開設を申請することができる。
【0048】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、定款情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
【0049】
図4に示すように、ユーザ情報データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「住所」と、項目「備考」等を含む。
【0050】
項目「ユーザID」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザそれぞれを識別する情報である。
【0051】
項目「氏名」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザそれぞれの氏名に関する情報である。
【0052】
項目「年齢」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザそれぞれの年齢に関する情報である。
【0053】
項目「性別」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザそれぞれの性別に関する情報である。
【0054】
項目「住所」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザそれぞれの住所(居住地)に関する情報である。
【0055】
項目「備考」は、口座開設支援システム1にて管理するユーザに関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0056】
図4に示すように、定款情報データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「情報ID」と、項目「ユーザ」と、項目「事業目的」と、項目「商号」と、項目「本店所在地」と、項目「出資額」と、項目「備考」等を含む。
なお、本開示において、定款情報データベース2022に保持されているデータのそれぞれは、会社の設立申請時に使用された定款記載事項に対応するデータである。また、これらデータは、認証済の電子定款データである。
【0057】
項目「情報ID」は、口座開設支援システム1にて管理する定款データを識別する情報を示す。
【0058】
項目「ユーザ」は、各定款データと紐づけられるユーザを識別するための情報であり、ユーザ情報データベース2021の項目「ユーザID」と共通する。
【0059】
項目「事業目的」は、ユーザが設立した法人の事業目的に関する情報である。
【0060】
項目「商号」は、ユーザが設立した法人の商号に関する情報である。
【0061】
項目「本店所在地」は、ユーザが設立した法人の本店所在地に関する情報である。
【0062】
項目「出資額」は、ユーザが設立した法人の出資額に関する情報である。
【0063】
項目「備考」は、口座開設支援システム1にて管理する定款データの情報に関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
定款情報データベースが保持する情報は、上記に限られない。他にも、出資最低額、氏名、または住所等の情報が含まれてよいが、これらの項目が、電子定款データに含まれている場合には、定款情報データベース2022に含まれていることが好ましい。
【0064】
<3 動作>
以下、
図5を参照しながら、第1の実施の形態における口座開設支援システム1による一連の処理について説明する。
【0065】
図5は、実施の形態1の口座開設支援システム1による法人口座の開設に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS501において、サーバ20の制御部203は、定款データの入力をユーザから受け付け電子定款を作成する。
具体的には、例えば、サーバ20の制御部203は、会社設立に必要な電子定款の作成に必要な情報である定款データの入力をユーザから受け付け、受け付けた定款データに基づいて、電子定款を作成する処理を実行する。
上記処理は、サーバ20の制御部203が定款データ作成モジュール(図示せず)等を備え、当該モジュールの機能として実行されてよい。
【0067】
ステップS502において、サーバ20の制御部203は、法人登記申請時の定款データを取得する。具体的には、定款データ取得モジュール2034は、法人口座を開設するための情報として、ステップS501においてユーザが設立を希望する法人の登記申請時に使用した定款データを取得する。例えば、定款データ取得モジュール2034は、例えば、法人口座の開設を希望するユーザから、法人口座を開設するための操作を受け付けると、記憶部202に保持されている定款情報データベース2022を参照し、必要な情報を取得する。
サーバ20の制御部203は、取得した定款データの情報を、口座開設申込モジュール2035に送信する。
このとき、定款データに含まれる情報としては、設立する会社の事業目的、商号、本店所在地、出資額、出資最低額、氏名、または住所等が含まれる。
【0068】
ステップS503において、サーバ20の制御部203は、ステップS502において取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込む。具体的には、口座開設申込モジュール2035は、定款データ取得モジュール2034から取得したユーザが、法人登記申請時に使用した定款データに基づいて、金融機関における口座開設のための申し込み処理を実行する。例えば、口座開設申込モジュール2035は、取得した定款データの情報が含まれた法人口座開設のための申込データを、金融機関のサーバ30に送信することで、法人口座の開設を申し込む。
このとき、口座開設申込モジュール2035は、ユーザから法人口座の開設申込を受けて当該定款データを取得するのではなく、法人登記申請時にユーザから入力を受け付けたデータを一時メモリとして記憶部202等に記憶しておき、ユーザからの口座開設申込にかかる指示を受け付けることに応答して、当該データを金融機関サーバ30に送信してもよい。
これにより、ユーザは、法人の登記申請と同時に、法人口座の開設申込を行うことができる。
このとき、口座開設申込モジュール2035は、取得した法人登記申請時の定款データに基づいて、ユーザが申込可能な金融機関の1または複数の候補を提示し、ユーザからの選択を受け付けてもよい。
【0069】
ステップS504において、サーバ20の制御部203は、ステップS503において口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行う。具体的には、口座開設申込モジュール2035は、金融機関のサーバ30に対し、口座開設のための申し込み処理を実行したのち、当該サーバに、口座開設の審査の申込指示を行う。
【0070】
ステップS505において、サーバ20の制御部203は、金融機関のサーバ30から審査の結果を取得する。
【0071】
ステップS506において、サーバ20の制御部203は、ステップS505において金融機関のサーバ30から送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知する。具体的には、審査結果通知モジュール2036は、口座開設申込モジュール2035により、金融機関のサーバ30に口座開設のための審査の申し込みを行った後、当該金融機関からの審査結果を取得し、ユーザの端末装置10に通知する。このとき、例えば、ユーザが使用する端末装置10の制御部180は、審査結果通知モジュール2036から取得した法人口座開設の審査結果を、ディスプレイ150に表示する等により、ユーザに結果を通知してもよい。
上記一連の処理により、法人口座の開設を希望するユーザは、法人登記前であっても、法人口座の開設を申請することができる。
また、ユーザは、会社設立のための申請前であっても、会社設立に係る処理と法人口座の開設にかかる処理を一度に行うことができる。
【0072】
ある局面において、サーバ20の制御部203は、口座開設が完了後、口座の情報を、所定の会計サービスを提供するコンピュータの記憶部に金融機関情報として登録してもよい。
これにより、法人口座の開設を希望するユーザは、連携する会計サービスに、開設した口座の情報を速やかに登録することができる。
【0073】
ある局面において、サーバ20の制御部203は、下記の資料を自動的に作成、または作成の支援を行う機能を有していてもよい。
・審査用の事業説明資料
・設立予定の法人のホームページ
具体的には、例えば、サーバ20は、記憶部202に上記事前説明資料等の基となるフォーマット等のデータを保持しており、取得した定款データの情報を、当該フォーマットの対応する箇所に自動的に挿入する処理を実行してもよい。
これにより、ユーザは、定款データに基づいて、各種資料を作成する労力を軽減することができる。
【0074】
<4 画面例>
以下、
図6、
図7を参照しながら、口座開設支援システム1の画面例について説明する。
【0075】
図6は、口座開設支援システム1において法人口座の開設にあたり必要事項を入力する際の画面例を示す図である。
【0076】
図6に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、ステータスアイコン601と、詳細表示画面602とが表示されている。
ステータスアイコン601において、端末装置10の制御部180は、法人口座の開設における、現時点のステータスをアイコンの態様で表示する。このとき、現在ユーザが入力等を実行しているステータスのアイコンは、他のアイコンと異なる態様で表示してもよい。
これにより、ユーザは、自分が現在どのステータスなのかを、視覚的に把握することができる。
【0077】
詳細表示画面602において、端末装置10の制御部180は、ユーザが定款・登記書類の作成に必要な情報の詳細等を表示する。具体的には、端末装置10の制御部180は、詳細表示画面602において、下記の情報を表示する。
・定款・登記書類の作成に必要な情報(法人形態/商号、会社の住所等)
・法人口座の事前開設を希望するか否かの申請ボタン
・次のステータスに進むための画面遷移ボタン
端末装置10の制御部180は、定款・登記書類の作成に必要な情報の項目に、チェックマークのアイコン等を表示してもよい。このとき、端末装置10の制御部180は、定款・登記書類の作成に必要な情報の項目の入力が完了した場合、当該チェックマークのアイコンなどを、異なる色の態様等で表示してもよい。
これにより、ユーザは、必要事項のいずれの入力が完了しているかを視覚的に把握することができる。
ある局面において、端末装置10の制御部180は、定款・登記書類の作成に必要な情報を、予め記憶部170等に記憶しておき、記憶部から当該情報を読み込んでもよい。
これにより、ユーザは、法人設立と口座開設とを、簡易に行うことができる。
【0078】
ある局面において、端末装置10の制御部180は、ユーザに対し下記の資料を自動的に作成、または作成の支援を行うために必要な情報の入力を促す画面を提示してもよい。
・審査用の事業説明資料
・設立予定の法人のホームページ
具体的には、例えば、制御部180は、下記の情報の入力をユーザに促してもよい。
・前株、後株
・法人格
・社名(カナ社名等)
・役名
・代表者氏名
・住所(郵便番号、都道府県、市区町村等)
・設立年月日
・決算月
・メールアドレス
・事業目的
・事業内容、取扱商品
・本社所在地
・代表取締役名
・従業員数
・資本金
・中期・長期の事業計画
制御部180は、上記情報をユーザから直接入力を受け付けることで取得するのではなく、定款・登記書類の作成にあたり入力されたデータから、必要な情報を取得してもよい。例えば、設立年月日のデータ等は、登記手続き完了後に確定する日時の情報を取得してもよい。
また、制御部180は、ホームページの作成のために、社長メッセージ、CSR情報、採用情報等必要な情報の追加入力をユーザに促してもよい。
この際、制御部180は、作成予定の資料、ホームページを模したテンプレートをユーザに提示し、必要情報を入力させてもよい。
これにより、ユーザは、定款・登記情報の入力と並行して、審査用の事業説明資料、ホームページ等を簡易に作成することができる。
【0079】
図7は、口座開設支援システム1において電子定款を作成する際に必要事項を入力する際の画面例を示す図である。
【0080】
図7において、端末装置10のディスプレイ150には、ステータスアイコン701と、詳細表示画面702とが表示されている。
ステータスアイコン701において、端末装置10の制御部180は、電子定款の作成における、現時点のステータスをアイコンの態様で表示する。このとき、現在ユーザが入力等を実行しているステータスのアイコンは、他のアイコンと異なる態様で表示してもよい。
【0081】
詳細表示画面702において、端末装置10の制御部180は、ユーザが電子定款の作成に必要な情報の詳細等を表示する。具体的には、端末装置10の制御部180は、詳細表示画面702において、下記の情報を表示する。
・定款の作成方法
・定款の認証手続きを行う公証役場
・定款内容の確認
・電子定款の作成を依頼する専門家の選択
・電子定款の依頼状況
・公証役場における認証手続きの選択画面
・出資金の入金画面
・入金証明書の添付画面
・公告方法の選択画面
これにより、ユーザは、電子定款の作成も、口座開設と一括で行うことができる。
【0082】
また、本開示において、各種情報がサーバ20の記憶部202に保持されており、サーバ20の制御部がユーザからの指示に基づいて各種処理を実行する場合を例示したが、本開示の実施の形態はこれに限られない。すなわち、ユーザ情報データベース2021の各種レコード、および定款情報データベース2022の各種レコードのそれぞれが端末装置10の記憶部170に保持されていてもよい。端末装置10は、ユーザからの各種操作を受け付けると、記憶部170に保持されている各種情報を取得し、ディスプレイ150に法人口座の開設のための関連情報を表示してもよい。
【0083】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、サーバ20は、法人登記申請時の定款データを取得する。その後、サーバ20は、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込む。サーバ20は、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行う。サーバ20は、金融機関のサーバ30から送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知する。
これにより、ユーザは、法人設立前でも、法人登記申請時の定款データにより、金融機関口座の開設を申請することができる。
【0084】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0085】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0086】
(付記1)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ29に、法人登記申請時の定款データを取得するステップ(S502)と、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込むステップ(S503)と、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップ(S504)と、金融機関のサーバ30から送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップ(S505、S506)と、を実行させる、プログラム。
【0087】
(付記2)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、会社設立に必要な電子定款の作成に必要な情報である定款データの入力をユーザから受け付けるステップ(S501)と、受け付けた定款データに基づいて、電子定款を作成するステップ(S501)と、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
【0088】
(付記3)
定款データは、設立する会社の事業目的、商号、本店所在地、出資額、出資最低額、氏名、または住所からなる群から選択される少なくとも1つである、付記1または2に記載のプログラム。
【0089】
(付記4)
金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込むステップ(S503)において、プログラムは、取得した法人登記申請時の定款データに基づいて、ユーザが申込可能な金融機関の1または複数の候補を提示し、ユーザからの選択を受け付ける、付記1に記載のプログラム。
【0090】
(付記5)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、口座開設が完了後、口座の情報を、所定の会計サービスを提供するコンピュータの記憶部に金融機関情報として登録するステップを実行させる、付記1に記載のプログラム。
【0091】
(付記6)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20によって実行される方法であって、方法は、プロセッサ29が、法人登記申請時の定款データを取得するステップ(S502)と、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込むステップ(S503)と、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップ(S504)と、金融機関のサーバ30から送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップ(S505、S506)と、を実行する、方法。
【0092】
(付記7)
制御部203を備える情報処理装置20であって、制御部203が、
法人登記申請時の定款データを取得するステップ(S502)と、取得した定款データに基づいて、金融機関における口座開設を金融機関のサーバ30に申し込むステップ(S503)と、口座開設を申し込んだ金融機関のサーバ30に対し、口座開設の審査の申込指示を行うステップ(S504)と、金融機関のサーバ30から送信された口座開設の審査の結果を、ユーザへ通知するステップ(S505、S506)と、を実行する、情報処理装置20。
【符号の説明】
【0093】
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、150 ディスプレイ、170 記憶部、180 制御部、1801 入力操作受付部、1802 送受信部、1803 データ処理部、1804 報知制御部、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 ユーザ情報データベース、2022 定款情報データベース、203 制御部、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 ユーザ情報取得モジュール、2034 定款データ取得モジュール、2035 口座開設申込モジュール、2036 審査結果通知モジュール。