(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162645
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム及び端末
(51)【国際特許分類】
H04N 21/235 20110101AFI20231101BHJP
H04N 21/472 20110101ALI20231101BHJP
H04L 67/561 20220101ALI20231101BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/472
H04L67/561
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073122
(22)【出願日】2022-04-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】田中 智洸
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164SA25S
5C164SB08P
5C164UB10S
5C164UD41P
(57)【要約】
【課題】ライブ配信におけるギフト使用体験のバリエーションを増やすことで、より多くの視聴者が楽しむことができるライブ配信を実現する。
【解決手段】コンピュータプログラムは、ライブ配信の視聴者の端末に、配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる機能と、配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、を実現させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ配信の視聴者の端末に、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる機能と、
配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、を実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記受け付ける機能は、所定の期間に限りギフトの使用の指示を受け付ける機能を含む請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
所定の画像はライブ配信の配信者が予め登録しておいた画像である請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
配信者への使用されたギフトに関する通知は非リアルタイムで行われる請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
ライブ配信の配信者の端末に、
ライブ配信を止めるための指示を配信者から受け付ける機能と、
ライブ配信を止めた後に当該ライブ配信に係る情報を含む画面をディスプレイに表示させる機能と、を実現させ、
前記情報は、ライブ配信を止めると視聴者の端末に表示される配信後画面において当該視聴者が使用したギフトに関する情報を含むコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記画面は、ギフトを使用した視聴者に対して配信者がメッセージを送れるよう構成される請求項5に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
ライブ配信の視聴者の端末に、
ライブ配信の視聴を止めるための指示を視聴者から受け付ける機能と、
ライブ配信の視聴の停止に応じて、当該ライブ配信の配信者に対してギフトを使用するか否かを問い合わせる問い合わせ画面をディスプレイに表示させる機能と、を実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項8】
ライブ配信の視聴者の端末に、
ライブ配信中にギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、
ギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信に係る動画像の表示を止める機能と、を実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項9】
配信者への使用されたギフトに関する通知は非リアルタイムで行われる請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
ギフトの使用の指示の受け付けに応じて、対応するエフェクトをディスプレイに表示させる機能をさらに前記端末に実現させ、
前記止める機能は、エフェクトの表示が終了すると、ライブ配信に係る動画像の表示を止める機能を含む請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
ライブ配信の視聴者の端末であって、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる手段と、
配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける手段と、を備える端末。
【請求項12】
ライブ配信の配信者の端末であって、
ライブ配信を止めるための指示を受け付ける手段と、
ライブ配信を止めた後に当該ライブ配信に係る情報をディスプレイに表示させる手段と、を備え、
前記情報は、ライブ配信を止めると視聴者の端末に表示される配信後画面において当該視聴者が使用したギフトに関する情報を含む端末。
【請求項13】
ライブ配信の視聴者の端末であって、
ライブ配信の視聴を止めるための指示を受け付ける手段と、
ライブ配信の視聴の停止に応じて、当該ライブ配信の配信者に対してギフトを使用するか否かを問い合わせる問い合わせ画面をディスプレイに表示させる手段と、を備える端末。
【請求項14】
ライブ配信の視聴者の端末であって、
ライブ配信中にギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける手段と、
ギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信に係る動画像の表示を止める手段と、を備える端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータプログラム及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
IT技術の発展と共に情報のやりとりの様も移り変わってきた。昭和の時代には新聞やテレビなどの一方通行の情報伝達が主であった。平成になると、ケータイやパソコンが普及し、インターネットの通信速度も大きく改善されたので、チャットサービスなどの即時双方向通信サービスが台頭し、また記憶コストの低減に伴ってオンデマンド型の動画配信サービスが受け入れられていった。そして、現在、令和の時代となり、スマートフォンの高機能化や5Gに代表されるネットワークの速度のさらなる向上を受けて、動画によるリアルタイムのコミュニケーションを実現するサービス、特にライブ配信(Live Streaming)サービスが急速に認知度を高めている。ライブ配信サービスは、離れた場所にいても皆が同じ楽しい時間を共有できるサービスとして、若者を中心に利用者が拡大している。
【0003】
投げ銭などのギフトはライブ配信を盛り上げる重要な要素であると共に配信者の重要な収入源となっている。特許文献1には、ライブ配信中に投銭エフェクト画像を表示することで配信を盛り上げる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、ライブ配信内で視聴者がギフトを投げると、エフェクトやコメントなどにより配信者は誰が何を投げたかをリアルタイムで知ることができ、即座に感謝を述べたり、パフォーマンスを披露するなどのアクションをとることができる。これはライブ配信における配信者と視聴者とのコミュニケーションのひとつのあり方として定着している。
【0006】
一方、視聴者のなかには目立たずに配信者を応援したいという思いを持つような者もいる。上記のような現状のギフト使用体験ではこの思いに応えることはできない。
【0007】
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ライブ配信におけるギフト使用体験のバリエーションを増やすことで、より多くの視聴者が楽しむことができるライブ配信を実現する技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様は、コンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、ライブ配信の視聴者の端末に、配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる機能と、配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、を実現させる。
【0009】
本発明の別の態様もまた、コンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、ライブ配信の配信者の端末に、ライブ配信を止めるための指示を配信者から受け付ける機能と、ライブ配信を止めた後に当該ライブ配信に係る情報を含む画面をディスプレイに表示させる機能と、を実現させる。情報は、ライブ配信を止めると視聴者の端末に表示される配信後画面において当該視聴者が使用したギフトに関する情報を含む。
【0010】
本発明のさらに別の態様もまた、コンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、ライブ配信の視聴者の端末に、ライブ配信の視聴を止めるための指示を視聴者から受け付ける機能と、ライブ配信の視聴の停止に応じて、当該ライブ配信の配信者に対してギフトを使用するか否かを問い合わせる問い合わせ画面をディスプレイに表示させる機能と、を実現させる。
【0011】
本発明のさらに別の態様もまた、コンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、ライブ配信の視聴者の端末に、ライブ配信中にギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、ギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信に係る動画像の表示を止める機能と、を実現させる。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ライブ配信におけるギフト使用体験のバリエーションを増やすことで、より多くの視聴者が楽しむことができるライブ配信を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の実施の形態に係るライブ配信システムの構成を示す模式図である。
【
図2】
図1のユーザ端末の機能および構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1のサーバの機能および構成を示すブロック図である。
【
図4】
図3のストリームDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図5】
図3のユーザDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図6】
図3のギフトDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図7】
図3の配信後画像DBの一例を示すデータ構造図である。
【
図8】
図3の配信外獲得ギフトDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図9】配信者がライブ配信を止める前後のライブ配信システムにおける処理を示す模式図である。
【
図10】配信者がライブ配信を止める前後のライブ配信システムにおける処理の流れを示すチャートである。
【
図11】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信選択画面の代表画面図である。
【
図12】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図13】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される、ギフト領域が重畳表示されたライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図14】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される、エフェクトが重畳表示されたライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図15】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図16】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される、エフェクトが重畳表示されたライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図17】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される、ダイアログが重畳表示されたライブ配信選択画面の代表画面図である。
【
図18】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される配信後画面の代表画面図である。
【
図19】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信解析画面の代表画面図である。
【
図20】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるタイムライン画面の代表画面図である。
【
図21】本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図22】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される、ギフト領域が重畳表示されたライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図23】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される、ダイアログが重畳表示されたライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0016】
実施の形態に係るライブ配信システムでは、ライブ配信が終わった時、または視聴者がライブ配信から抜ける時に、一定期間、配信者にギフトを贈ることができる仕組みが提供される。この仕組みでは、基本的に配信者に対するギフト付与のリアルタイム通知はなされず、ライブ配信を止めた後に閲覧可能となるライブ配信解析画面にて誰がギフトを贈ったかがわかるようになっている。
【0017】
この仕組みによると、配信者にリアルタイム通知が行かないようにしてギフトを贈れるので、視聴者は「お疲れ様!」のような軽い気持ちでギフトを贈ることができる。その結果、目立たずに縁の下で支えたい、と思っている視聴者もギフティングで楽しめるライブ配信プラットフォームが実現される。
【0018】
図1は、本開示の実施の形態に係るライブ配信システム1の構成を示す模式図である。ライブ配信システム1は、配信者(ライバー、ストリーマ(Streamer)ともいう)LVと視聴者(オーディエンスともいう)AU(AU1、AU2、…)とがリアルタイムでやりとりできる双方向型のライブ配信サービスを提供する。
図1に示すように、ライブ配信システム1は、サーバ10と、配信者側のユーザ端末20と、視聴者側のユーザ端末30(30a、30b、…)と、を備える。配信者および視聴者をユーザと総称することがある。サーバ10は、ネットワークNWに接続された一または複数の情報処理装置によって構成されてもよい。ユーザ端末20、30は例えばスマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCやレコーダや携帯型ゲーム機やウェアラブル装置などの携帯端末であってもよいし、デスクトップPCなどの据え置き型の装置であってもよい。サーバ10、ユーザ端末20およびユーザ端末30は、有線または無線の各種ネットワークNWにより互いに通信可能に接続される。
【0019】
ライブ配信システム1には、配信者LVと、視聴者AUと、サーバ10を管理する管理者(不図示)と、が関与する。配信者LVは、自分の歌や、トーク、パフォーマンス、占い、ゲーム実況などのコンテンツを自身のユーザ端末20で録音・録画してそのままサーバ10にアップロードすることで、リアルタイムにコンテンツを発信する者である。本実施の形態では、配信者LVはライブ配信を通じて視聴者AUに占いを提供する。管理者は、サーバ10においてコンテンツのライブ配信のためのプラットフォームを提供し、また、配信者LVと視聴者AUとのリアルタイムのやりとりを仲介または管理する。視聴者AUは、ユーザ端末30でプラットフォームにアクセスして所望のコンテンツを選択し、視聴する。このコンテンツのライブ配信中に視聴者AUがユーザ端末30を介してコメントをしたり応援したり占いを依頼したりするための操作を行い、当該コンテンツを提供する配信者LVがそのようなコメントや応援や依頼に反応し、当該反応が映像および/または音声で視聴者AUに伝わることで、双方向のコミュニケーションが成立する。
【0020】
本明細書において「ライブ配信」は、配信者LVのユーザ端末20で録音・録画されたコンテンツが実質的にリアルタイムで視聴者AUのユーザ端末30で再生され視聴可能となる状態を実現するデータの伝送態様を意味するものであってもよく、またはそのような伝送態様により実現される配信そのものを意味してもよい。ライブ配信は、HTTP Live StreamingやCommon Media Application FormatやWeb Real-Time CommunicationsやReal-Time Messaging ProtocolやMPEG DASHなどの既存のライブ配信技術を用いて実現されてもよい。ライブ配信は、配信者LVがコンテンツを録音・録画しているときに、視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴可能な伝送態様を含む。遅延の大きさについて、少なくとも、配信者LVと視聴者AUとのやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許される。ただし、ライブ配信は、コンテンツを録音・録画したデータ全体をいったんサーバに保存し、その後の任意のタイミングでユーザからの求めに応じて当該データをサーバからユーザに提供するいわゆるオンデマンド型の配信とは区別される。
【0021】
本明細書において「動画データ」は、ユーザ端末20、30の撮像機能により生成される画像データ(ビデオデータともいう)と、ユーザ端末20、30の音声入力機能により生成される音声データ(オーディオデータともいう)と、を含むデータである。動画データは、ユーザ端末20、30で再生されることで、ユーザによるコンテンツの視聴を可能とする。本実施の形態では、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてから視聴者のユーザ端末で再生されるまでの間に、圧縮や伸張や符号化や復号やトランスコーディングなどの、データの形式やサイズや仕様を変更する処理が行われることが想定されている。このような処理の前後で動画データが表す内容(例えば、動画像や音声)は実質的に変わらないので、本実施の形態ではそのような処理が行われた後の動画データはそのような処理が行われる前の動画データと同じであるとして説明する。すなわち、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてからサーバ10を経由して視聴者のユーザ端末で再生される場合、配信者のユーザ端末で生成された動画データと、サーバ10を通過する動画データと、視聴者のユーザ端末で受信されて再生される動画データと、は全て同じ動画データである。
【0022】
図1の例では、配信者LVが占いをライブ配信している。配信者LVのユーザ端末20は占いを行っている配信者LVの像および音声を録画・録音することで動画データを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せてユーザ端末20は、録画された配信者LVの動画像VDをユーザ端末20のディスプレイに表示させることで、配信者LVによる配信内容の確認を可能とする。
【0023】
配信者LVのライブ配信の視聴をプラットフォームに要求した視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bはそれぞれ、ネットワークNWを介してライブ配信に係る動画データを受信し、受信した動画データを再生することでディスプレイに動画像VD1、VD2を表示させると共にスピーカーから音声を出力する。各ユーザ端末30a、30bで表示される動画像VD1、VD2は配信者LVのユーザ端末20が撮像した動画像VDと実質的に同一であり、各ユーザ端末30a、30bで出力される音声も配信者LVのユーザ端末20が録音した音声と実質的に同一である。
【0024】
配信者LVのユーザ端末20における録音・録画と、視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにおける動画データの再生と、は実質的に同時に行われる。配信者LVの占いの内容についてひとりの視聴者AU1がコメントをユーザ端末30aに入力すると、サーバ10は当該コメントをリアルタイムで配信者LVのユーザ端末20に表示させると共に各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにも表示させる。当該コメントを読んだ配信者LVがその内容に被せたトークを展開すると、そのトークの動画像と音声が各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bで出力され、これにより配信者LVと視聴者AU1との会話が成立したと認識される。このように、ライブ配信システム1では、一方通行でない双方向のコミュニケーションを可能とするライブ配信が実現される。
【0025】
図2は、
図1のユーザ端末20の機能および構成を示すブロック図である。ユーザ端末30はユーザ端末20と同様の機能および構成を有する。
図2および以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0026】
配信者LVおよび視聴者AUは、ダウンロードサイトからネットワークNWを介して、本実施の形態に係るライブ配信アプリケーションプログラム(以下、ライブ配信アプリという)をユーザ端末20、30にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ライブ配信アプリはユーザ端末20、30にプリインストールされていてもよい。ライブ配信アプリがユーザ端末20、30により実行されることにより、ユーザ端末20、30はネットワークNWを介してサーバ10と通信し、各種機能を実現する。以下、ユーザ端末20、30(のCPUなどのプロセッサ)がライブ配信アプリを実行することにより実現する機能をユーザ端末20、30の機能として説明する。それらの機能は実際はライブ配信アプリがユーザ端末20、30に実現させる機能である。なお、他の実施の形態では、これらの機能は、サーバ10からユーザ端末20、30のウェブブラウザにネットワークNWを介して送信され、そのウェブブラウザによって実行される、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムにより実現されてもよい。
【0027】
ユーザ端末20は、ユーザの像および音声を記録した動画データを生成してサーバ10に提供する配信部100と、サーバ10から動画データを取得して再生する視聴部200と、解析結果提供部250と、タイムライン提供部260と、を備える。ユーザは、配信を行う場合は配信部100を、視聴を行う場合は視聴部200を、それぞれ起動する。配信部100がアクティブとなっているユーザ端末は配信者側、つまり動画データの生成側のユーザ端末であり、視聴部200がアクティブとなっているユーザ端末は視聴者側、つまり動画データの再生側のユーザ端末である。
【0028】
配信部100は、撮像制御部102と、音声制御部104と、動画送信部106と、配信側UI制御部108と、を含む。撮像制御部102は
図2では不図示のカメラと接続され、カメラによる撮像を制御する。撮像制御部102はカメラから画像データを取得する。音声制御部104は
図2では不図示のマイクロフォンと接続され、マイクロフォンによる音声入力を制御する。音声制御部104は、マイクロフォンから音声データを取得する。動画送信部106は、撮像制御部102により取得された画像データおよび音声制御部104により取得された音声データを含む動画データを、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。動画送信部106による動画データの送信はリアルタイムで行われる。すなわち、撮像制御部102および音声制御部104による動画データの生成と、生成された動画データの動画送信部106による送信と、は実質的に同時に行われる。配信側UI制御部108は、配信者向けのUIを制御する。配信側UI制御部108は、
図2では不図示のディスプレイと接続され、動画送信部106による送信対象となっている動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させる。配信側UI制御部108は、ディスプレイに操作用オブジェクトや指示受け付け用のオブジェクトを表示させ、配信者によるタップ入力を受け付ける。
【0029】
視聴部200は、視聴側UI制御部202と、重畳情報生成部204と、入力情報送信部206と、配信後制御部208と、を含む。視聴部200は、ネットワークNWを介してサーバ10から、配信者と視聴者とが参加するライブ配信に係る動画データを受信する。視聴側UI制御部202は、視聴者向けのUIを制御する。視聴側UI制御部202は、
図2では不図示のディスプレイおよびスピーカと接続され、受信した動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させると共に音声をスピーカから出力させる。ディスプレイに画像が出力されると共にスピーカから音声が出力されることを、合わせて「動画データが再生」されていると言うことができる。視聴側UI制御部202は、
図2では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介してユーザ入力を取得する。重畳情報生成部204は、サーバ10から取得された動画データの画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、ユーザから入力を受け付けるための様々なユーザインタフェースオブジェクト(以下、単にオブジェクトという)と、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。入力情報送信部206は、視聴側UI制御部202が取得したユーザ入力を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0030】
配信後制御部208は、配信者がライブ配信を止めたときの処理および視聴者がライブ配信の視聴を止めたときの処理を制御する。配信後制御部208は、配信者がライブ配信を止めてから所定の期間(以下、回収期間という)内に限り、視聴者によるおつかれギフトの使用の指示を受け付ける。配信後制御部208は、視聴者がライブ配信の視聴を止めた後、視聴者によるおつかれギフトの使用の指示を受け付ける。配信後制御部208の機能の詳細は後述する。
【0031】
解析結果提供部250は、過去のライブ配信を解析した結果を配信者に提供する。解析結果提供部250は配信者から解析結果の表示指示を受け付けると、解析結果要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。解析結果提供部250は、解析結果をサーバ10から受信する。解析結果提供部250は、受信した解析結果に基づいてライブ配信に係る情報を含む後述のライブ配信解析画面を生成し、ディスプレイに表示させる。
【0032】
タイムライン提供部260は、ユーザのタイムライン情報をサーバ10から取得してユーザに提示する。タイムライン提供部260は、ユーザからタイムラインの表示指示を受け付けると、タイムライン要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。タイムライン提供部260は、タイムライン情報をサーバ10から受信する。タイムライン提供部260は、受信したタイムライン情報に基づいて後述のタイムライン画面を生成し、ディスプレイに表示させる。
【0033】
図3は、
図1のサーバ10の機能および構成を示すブロック図である。サーバ10は、配信情報提供部302と、中継部304と、ギフト処理部308と、支払い処理部310と、配信後画像登録部322と、配信後画像提供部324と、配信外ギフト登録部326と、配信解析部328と、タイムライン更新部330と、ストリームDB314と、ユーザDB318と、ギフトDB320と、配信後画像DB332と、配信外獲得ギフトDB334と、ユーザごとにタイムライン情報を保持するタイムラインDB336と、を備える。
【0034】
図4は、
図3のストリームDB314の一例を示すデータ構造図である。ストリームDB314は現在行われているライブ配信の情報を保持する。ストリームDB314は、ライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームにおいてライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者を特定するユーザIDである配信者IDと、当該ライブ配信の視聴者を特定するユーザIDである視聴者IDと、を対応付けて保持する。本実施の形態に係るライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームでは、ユーザがライブ配信を行う場合そのユーザは配信者となり、また同じユーザが他のユーザが配信するライブ配信を視聴する場合は視聴者となる。したがって、配信者・視聴者の別は固定的なものではなく、あるとき配信者IDとして登録されていたユーザIDが別のタイミングでは視聴者IDとして登録されることもある。
【0035】
図5は、
図3のユーザDB318の一例を示すデータ構造図である。ユーザDB318は、ユーザに関する情報を保持する。ユーザDB318は、ユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが有しているポイントと、当該ユーザに付与された報酬と、を対応付けて保持する。ポイントは、ライブ配信プラットフォーム内で流通する電子的価値である。ユーザはクレジットカードや他の決済手段によりポイントを購入する。報酬は、配信者がライブ配信プラットフォームの管理者から受け取る金銭の額を決めるための指標である。ライブ配信プラットフォームでは、ライブ配信内やライブ配信外で視聴者が配信者にギフトを贈ると、視聴者のポイントが消費され、併せて配信者の報酬が相応分だけ増加する。
【0036】
図6は、
図3のギフトDB320の一例を示すデータ構造図である。ギフトDB320は、ライブ配信において視聴者が使用可能なギフトに関する情報を保持する。ギフトは、以下の特徴を有する電子データである。
・ポイントや金銭を対価として購入可能、または無料で付与可能。
・視聴者が配信者に贈ることができるもの。配信者にギフトを贈ることを、ギフトを使用する、またはギフトを投げるともいう。
・ギフトの購入と使用とがセットで同時に発生するタイプのものもあれば、購入した後、視聴者が任意のタイミングで使用可能なタイプのものもある。
・視聴者が配信者にギフトを贈ると、その配信者に相応の報酬が付与される。
・ギフトが使用された場合、ギフトに関連付けられた効果が生じることがある。例えば、ギフトに対応するエフェクトがライブ配信ルーム画面に表れる。
【0037】
ギフトDB320は、ギフトを特定するギフトIDと、当該ギフトを配信者に贈った場合に当該配信者に付与される報酬である付与報酬と、当該ギフトを使用する際に支払うべき対価である対価ポイントと、ギフトの種別と、を対応付けて保持する。視聴者は、ライブ配信視聴中に、所望のギフトの対価ポイントを支払うことで配信者に当該ギフトを贈ることができる。この対価ポイントの支払いは適宜の電子的決済手段により行われてもよく、例えば対価ポイントを視聴者が管理者に支払うことで行われてもよい。あるいはまた、銀行振込やクレジットカードによる支払いが用いられてもよい。付与報酬と対価ポイントとの関係は管理者が任意に設定可能である。例えば、付与報酬=対価ポイントに設定してもよい。または付与報酬に1.2などの所定の係数を乗じて得られるポイントを対価ポイントに設定してもよいし、付与報酬に所定の手数料ポイントを加算して得られるポイントを対価ポイントに設定してもよい。
【0038】
ギフトの種別は、当該ギフトが通常ギフトであるかおつかれギフトであるかを示す。通常ギフトはライブ配信内で使用可能なギフトであり、ライブ配信外では使用不可に設定される。おつかれギフトは、ライブ配信外で使用可能なギフトであり、特に配信者がライブ配信を止めた後の回収期間内および視聴者が視聴を止めたタイミングに限り使用可能なギフトである。
【0039】
図7は、
図3の配信後画像DB332の一例を示すデータ構造図である。配信後画像DB332は、回収期間において視聴者のユーザ端末30に表示される配信後画像を保持する。配信後画像DB332は、配信者の配信者IDと、当該配信者によって登録された配信後画像の画像データと、を対応付けて保持する。
図7の例では、配信後画像DB332は、予め配信後画像を登録していない配信者のライブ配信の後に表示される共通の配信後画像の画像データを、配信者ID=(デフォルト)に対応する画像データとして保持する。
【0040】
図8は、
図3の配信外獲得ギフトDB334の一例を示すデータ構造図である。配信外獲得ギフトDB334は、配信者がライブ配信外で受け取ったギフトに係る情報を保持する。配信外獲得ギフトDB334は特に配信者がライブ配信終了後の回収期間内に受け取ったおつかれギフトに係る情報および視聴者がライブ配信の視聴を止めたタイミングで当該視聴者から受け取るおつかれギフトに係る情報を保持する。配信外獲得ギフトDB334は、終了したライブ配信または視聴を止めたライブ配信のストリームIDと、おつかれギフトを使用した視聴者を特定するギフターIDと、当該視聴者が使用したおつかれギフトを特定するギフトIDおよびギフト種別と、を対応付けて保持する。
【0041】
図3に戻り、配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、配信者のユーザ端末20からライブ配信を開始する旨の通知を受けると、当該ライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、をストリームDB314に登録する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、視聴者のユーザ端末30の視聴部200からライブ配信に関する情報の提供要求を受けると、ストリームDB314を参照して現在視聴可能なライブ配信のリストを生成する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、生成されたリストを要求元のユーザ端末30に送信する。要求元のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信したリストに基づいてライブ配信選択画面を生成し、ユーザ端末30のディスプレイに表示させる。
【0042】
ユーザ端末30の入力情報送信部206は、ライブ配信選択画面における視聴者によるライブ配信の選択を受け付けると、選択されたライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信情報提供部302は、受信した配信要求に含まれるストリームIDにより特定されるライブ配信の、要求元のユーザ端末30への提供を開始する。配信情報提供部302は、当該ストリームIDの視聴者IDに要求元のユーザ端末30の視聴者のユーザIDが含まれるようにストリームDB314を更新する。
【0043】
中継部304は、配信情報提供部302によって開始されたライブ配信において、配信者のユーザ端末20から視聴者のユーザ端末30への動画データの伝送を中継する。中継部304は、ライブ配信中すなわち動画データの再生中における視聴者によるユーザ入力を示す信号を入力情報送信部206から受信する。ユーザ入力を示す信号は、ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよく、当該オブジェクト指定信号は、視聴者の視聴者IDと、視聴者が視聴しているライブ配信を行っている配信者の配信者IDと、オブジェクトを特定するオブジェクトIDと、を含む。オブジェクトがギフトである場合、オブジェクトIDはギフトIDとなる。同様に、中継部304は、動画データの再生中における配信者によるユーザ入力を示す信号、例えばオブジェクト指定信号をユーザ端末20の配信部100から受信する。
【0044】
中継部304は、視聴者がライブ配信の視聴を止めた旨を示すライブ配信視聴停止信号を当該視聴者のユーザ端末30から受信すると、当該信号の送信元のユーザ端末30へのライブ配信に係る動画データの伝送を停止する。ライブ配信視聴停止信号は、視聴者の視聴者IDと、当該視聴者が視聴を止めたライブ配信のストリームIDと、を含む。併せて中継部304は、受信したライブ配信視聴停止信号に含まれるストリームIDの視聴者IDから、当該信号に含まれる視聴者IDが除かれるようにストリームDB314を更新する。
【0045】
ギフト処理部308は、オブジェクト指定信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの付与報酬に応じて配信者の報酬を増加させるようにユーザDB318を更新する。ギフト処理部308は、ギフトDB320を参照し、受信したオブジェクト指定信号に含まれるギフトIDに対応する付与報酬を特定する。ギフト処理部308は、オブジェクト指定信号に含まれる配信者IDに対応する報酬に、特定された付与報酬を加えるようユーザDB318を更新する。
【0046】
支払い処理部310は、オブジェクト指定信号の受信に応じて、視聴者によるギフトの対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、ギフトDB320を参照し、オブジェクト指定信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの対価ポイントを特定する。支払い処理部310は、オブジェクト指定信号に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから特定された対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。
【0047】
配信後画像登録部322は、配信者による配信後画像の事前登録を受け付ける。配信者のユーザ端末20は配信後画像の入力を受け付ける画面をディスプレイに表示させ、配信者は当該画面に所望の配信後画像を入力する。ユーザ端末20は、配信後画像が入力されるとその配信後画像を含む配信後画像登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信後画像登録部322は、配信者のユーザ端末20から配信後画像登録要求を受信すると、当該要求に含まれる配信後画像を、当該要求の送信元の配信者の配信者IDに対応付けて配信後画像DB332に登録する。これにより、配信者は配信後画像を予め登録することができる。
【0048】
配信後画像提供部324は、配信者のユーザ端末20からライブ配信を終了する旨の通知を受けると、当該配信者の配信者IDに対応する配信後画像を配信後画像登録部322から取得する。配信後画像提供部324は、事前登録がない場合はデフォルトの配信後画像を取得する。配信後画像提供部324は、取得された配信後画像を、終了したライブ配信を終了時点まで視聴していた視聴者のユーザ端末30に、ネットワークNWを介して送信する。配信後画像提供部324はストリームDB314を参照することで、送信対象の視聴者(のユーザ端末30)を特定する。ユーザ端末30は、配信後画像から配信後画面を生成する。配信後画面は、終了したライブ配信の回収期間においてユーザ端末30のディスプレイに表示される。
【0049】
配信外ギフト登録部326は、ライブ配信外で視聴者から配信者に(または、ユーザから別のユーザに)贈られたギフトの情報を配信外獲得ギフトDB334に登録する。特に配信外ギフト登録部326は、回収期間内に使用可能なおつかれギフトの情報を配信外獲得ギフトDB334に登録する。配信外ギフト登録部326はまた、視聴者が視聴を止めたタイミングで贈るおつかれギフトの情報を配信外獲得ギフトDB334に登録する。
【0050】
おつかれギフトはライブ配信外で使用されるギフトであるが、当該おつかれギフトの使用に伴う報酬付与処理および対価支払い処理は、ライブ配信内で使用される通常ギフトのそれに準じる。通常ギフトとおつかれギフトとの違いは通知のリアルタイム性にある。配信者に対する通常ギフトに関する通知はリアルタイムで行われる。配信者に対するおつかれギフトに関する通知は非リアルタイムで行われる。例えば、通常ギフトをライブ配信内で使用すると視聴者のユーザ端末30および配信者のユーザ端末20に対応するエフェクトが表示されるので、配信者はリアルタイムで通常ギフトの使用を知ることができる。おつかれギフトを回収期間内に使用してもそのようなエフェクトは生成されない。後述するが、おつかれギフトの使用はライブ配信解析画面を通じて非リアルタイムで配信者に通知される。
【0051】
配信解析部328は、配信者のユーザ端末20から解析結果要求を受信すると、当該配信者の過去のライブ配信の各種メトリック(視聴者数、新規視聴者数、配信時間、獲得ポイント、獲得報酬等)を解析し、解析結果を生成する。配信解析部328は併せて配信外獲得ギフトDB334を参照し、対象となっている過去のライブ配信の回収期間に使用されたおつかれギフトの情報および視聴者が当該ライブ配信の視聴を途中で止めたタイミングで使用したおつかれギフトの情報を取得し、解析結果に含める。配信解析部328は、生成された解析結果を要求元のユーザ端末20に送信する。
【0052】
タイムライン更新部330はタイムラインDB336を更新する。タイムライン更新部330は、ユーザのユーザ端末からタイムライン要求を受信すると、タイムラインDB336から当該ユーザのタイムライン情報を取得する。タイムライン更新部330は、取得されたタイムライン情報を、要求元のユーザのユーザ端末に送信する。
【0053】
以上の構成によるライブ配信システム1の動作を説明する。
図9は、配信者がライブ配信を止める前後のライブ配信システム1における処理を示す模式図である。
図9では左から右に時系列で処理が示されているので、その流れに沿って説明する。まず配信者はライブ配信開始前に自己のユーザ端末20で所望の配信後画像を生成する。ユーザ端末20は、生成された配信後画像をサーバ10に送信する。サーバ10の配信後画像登録部322は、受信した配信後画像を配信後画像DB332に登録する。
【0054】
配信者は自己のユーザ端末20を用いてライブ配信を行い、視聴者A、視聴者B、視聴者Cはそれぞれのユーザ端末30a、30b、30cを用いて当該ライブ配信を視聴する。ユーザ端末20、ユーザ端末30a、30b、30cのディスプレイにはそれぞれライブ配信ルーム画面が表示される。このライブ配信中に視聴者Aが通常ギフト502を使用すると、ユーザ端末20、ユーザ端末30a、30b、30cのそれぞれのライブ配信ルーム画面に、対応するエフェクト504と「視聴者Aが通常ギフトを贈った」旨のコメントとが表示される。これは、視聴者Aのユーザ端末30aが通常ギフト502のギフトIDを含むオブジェクト指定信号を生成してサーバ10に送信し、サーバ10のギフト処理部308が受信したオブジェクト指定信号からギフトIDと視聴者IDとを抽出してエフェクト生成指示信号に含め、ギフト処理部308が当該エフェクト生成指示信号を配信者のユーザ端末20および他の視聴者B、Cのユーザ端末30b、30cに送信し、それぞれのユーザ端末において受信したエフェクト生成指示信号に基づいてエフェクトおよびコメントの表示を行うことにより実現される。これにより、配信者は、視聴者Aが自分に通常ギフトを贈ったことをリアルタイムで知ることができる。
【0055】
配信者がライブ配信を止める前に視聴者Cがライブ配信の視聴を止める。視聴者Cのユーザ端末30cは、視聴を止めるための指示を受け付けてライブ配信ルーム画面の表示を止めた直後に、おつかれギフト506を配信者に贈るか否かを視聴者Cに問い合わせるダイアログをディスプレイに表示させる。視聴者Cが贈ることを選択すると、ユーザ端末30cはおつかれギフト506の使用を示すおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信する。おつかれギフト使用信号は、おつかれギフトを使用した視聴者の視聴者IDと、当該視聴者が視聴を止めたライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、使用されたおつかれギフトを特定するギフトIDと、を含む。サーバ10のギフト処理部308および支払い処理部310はそれぞれ、受信されたおつかれギフト使用信号に基づいて報酬付与処理および対価支払い処理を行う。サーバ10の配信外ギフト登録部326はおつかれギフト使用信号を受信すると、ギフトDB320を参照し、当該信号に含まれるギフトIDに対応するおつかれギフトの種別を特定する。配信外ギフト登録部326は、受信されたおつかれギフト使用信号に含まれる情報および特定されたおつかれギフトの種別にしたがい配信外獲得ギフトDB334に新たなエントリを追加する。当該エントリのストリームID、ギフターID、ギフトID、ギフト種別はそれぞれ、受信されたおつかれギフト使用信号に含まれるストリームID、当該信号に含まれる視聴者ID、ギフトID、特定されたおつかれギフトの種別、に設定される。
【0056】
図10は、配信者がライブ配信を止める前後のライブ配信システム1における処理の流れを示すチャートである。以下、
図9および
図10を参照して説明する。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、ライブ配信を止めるための配信終了指示を配信者から受け付ける(S202)。配信側UI制御部108は、配信終了指示を受け付けると、ライブ配信の終了を示すライブ配信終了信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する(S204)。ライブ配信終了信号は、配信者の配信者IDと、当該配信者が終了したライブ配信のストリームIDと、を含む。配信側UI制御部108は、配信終了指示を受け付けると、ライブ配信ルーム画面の表示を停止する(S206)。その結果、配信者のユーザ端末20のディスプレイの表示はライブ配信アプリのホーム画面などの所定の画面に遷移してもよい。
【0057】
サーバ10の配信後画像提供部324は、ライブ配信終了信号を受信すると、配信後画像DB332を参照し、当該信号に含まれる配信者IDに対応する配信後画像を特定する(S208)。配信後画像提供部324は、ストリームDB314を参照し、ライブ配信終了信号に含まれるストリームIDに対応する視聴者IDを、配信後画像の送信先の視聴者の視聴者IDとして特定する(S210)。このように特定された視聴者IDの視聴者は、配信者がライブ配信を止めたときに当該ライブ配信を視聴していた視聴者である。配信後画像提供部324は、ギフトDB320を参照し、使用可能なおつかれギフトのギフトIDを特定する。配信後画像提供部324は、ステップS208で特定された配信後画像およびギフトIDを、ステップS210で特定された視聴者のユーザ端末30に、ネットワークNWを介して送信する(S212)。
図9および
図10の例ではステップS210で視聴者A、Bが送信先の視聴者として特定され、配信後画像が視聴者Aのユーザ端末30aおよび視聴者Bのユーザ端末30bに送信される。
【0058】
視聴者Aのユーザ端末30aの配信後制御部208は、サーバ10から配信後画像およびギフトIDを受信すると、配信後画像とおつかれギフトのギフトオブジェクトとを含む配信後画面を生成する(S214)。配信後制御部208は、ユーザ端末30aのディスプレイの表示をライブ配信ルーム画面から配信後画面に遷移させる(S216)。配信後制御部208は、配信後画面においておつかれギフトの使用の指示を受け付ける(S218)。配信後制御部208は、おつかれギフトの使用の指示を受け付けた場合(S218のY)、おつかれギフト使用信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する(S220)。おつかれギフト使用信号は、おつかれギフトを使用した視聴者の視聴者IDと、終了したライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、使用されたおつかれギフトを特定するギフトIDと、を含む。サーバ10のギフト処理部308および支払い処理部310はそれぞれ、受信されたおつかれギフト使用信号に基づいて報酬付与処理(S222)および対価支払い処理(S224)を行う。サーバ10の配信外ギフト登録部326はおつかれギフト使用信号を受信すると、ギフトDB320を参照し、当該信号に含まれるギフトIDに対応するおつかれギフトの種別を特定する。配信外ギフト登録部326は、受信されたおつかれギフト使用信号に含まれる情報および特定されたおつかれギフトの種別にしたがい配信外獲得ギフトDB334に新たなエントリを追加する(S226)。当該エントリのストリームID、ギフターID、ギフトID、ギフト種別はそれぞれ、受信されたおつかれギフト使用信号に含まれるストリームID、当該信号に含まれる視聴者ID、ギフトID、特定されたおつかれギフトの種別、に設定される。
図9の例では、視聴者A、Bが回収期間内におつかれギフト508を使用する。
【0059】
ステップS218でおつかれギフトを受け付けなかった場合、または、おつかれギフト使用信号を生成、送信した後、配信後制御部208は回収期間が終了したか否かを判定する(S228)。回収期間の長さは管理者が任意に設定可能に構成される。例えば、回収期間の長さは30秒、1分、3分等に設定可能である。配信後制御部208はタイマ機能を有し、当該タイマはステップS216の画面遷移からカウントを開始する。ステップS228においてタイマのカウント値と回収期間の長さとが比較され、前者が後者よりも小さい場合は処理はステップS218に戻る。そうでなければ処理はステップS230に進む。配信後制御部208は、回収期間が終了すると、配信後画面の表示を停止する(S230)。その結果、視聴者Aのユーザ端末30aのディスプレイの表示はライブ配信アプリのホーム画面などの所定の画面に遷移してもよい。視聴者Bのユーザ端末30bにおいても視聴者Aのユーザ端末30aと同様の処理が行われる。
【0060】
配信者が終了したライブ配信の回収期間が終了した後、配信者は当該ライブ配信のライブ配信解析画面を閲覧することが可能となる。ユーザ端末20の解析結果提供部250は上述のとおり、配信者からの要求に応じてライブ配信解析画面を生成し、ディスプレイに表示させる。このライブ配信解析画面には、配信外獲得ギフトDB334に保持されているおつかれギフトの情報が含まれる。
【0061】
図11は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信選択画面600の代表画面図である。ライブ配信選択画面600は、サーバ10から受信した現在視聴可能なライブ配信のリストにある各ライブ配信を示すサムネイル602を含む。視聴側UI制御部202は、サーバ10から取得したライブ配信のリストに基づいてライブ配信選択画面600を生成し、ディスプレイに表示させる。
【0062】
図12は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。
図11のライブ配信選択画面600において視聴者がサムネイル602をタップすると、
図12のライブ配信ルーム画面608がディスプレイに表示される。ライブ配信ルーム画面608は、配信者のユーザ端末20で生成された動画像をリアルタイムで表示する。ライブ配信ルーム画面608は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の動画像610と、ギフトオブジェクト612と、コメント入力領域616と、コメント表示領域618と、視聴終了ボタン620と、を有する。ライブ配信ルーム画面608は、視聴側UI制御部202が動画データを再生することにより得られる動画像610に、重畳情報生成部204が他のオブジェクト、すなわちギフトオブジェクト612、コメント入力領域616、コメント表示領域618、視聴終了ボタン620を重畳表示させることにより生成される。
【0063】
コメント表示領域618は、視聴者により入力されたコメントと、他の視聴者により入力されたコメントと、システムからの通知と、を含みうる。システムからの通知は、配信者に誰がどのギフトを贈ったかを示す情報を含む。重畳情報生成部204はサーバ10から受信した他の視聴者のコメントおよびシステムからの通知を含むコメント表示領域618を生成し、視聴側UI制御部202は生成されたコメント表示領域618をライブ配信ルーム画面608に含める。
【0064】
コメント入力領域616は視聴者によるコメントの入力を受け付ける。入力情報送信部206は、コメント入力領域616に入力されたコメントを含むコメント入力信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せて重畳情報生成部204は、コメント入力領域616に入力されたコメントを表示するようにコメント表示領域618を更新する。
【0065】
視聴終了ボタン620は、ライブ配信の視聴を止めるための指示を視聴者から受け付けるためのオブジェクトである。
【0066】
ユーザ端末30の入力情報送信部206は、ギフトオブジェクト612へのタップが検出されると、ギフト情報要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10は、ギフト情報要求を受信すると、ギフトDB320を参照して使用可能なギフトのギフトIDを特定する。この場合、ライブ配信中なので通常ギフトのギフトIDが特定され、おつかれギフトのギフトIDは特定されない。サーバ10は、特定されたギフトIDを含むギフト情報を生成し、要求元のユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30の重畳情報生成部204は、受信したギフト情報に基づき、ギフトの選択を受け付けるためのギフト領域622を生成する。ギフト領域622は、受信したギフト情報に含まれるギフトIDで特定されるギフトのギフトオブジェクト624を含む。視聴側UI制御部202は生成されたギフト領域622をライブ配信ルーム画面608に表示させる。
【0067】
図13は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される、ギフト領域622が重畳表示されたライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。ギフト領域622は、通常ギフトのギフトオブジェクト624を含む。
図13のライブ配信ルーム画面608において視聴者がギフト領域622のギフトオブジェクト624をタップすると、ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は当該視聴者による当該ギフトオブジェクト624の指定を受け付ける。重畳情報生成部204は、指定されたギフトオブジェクト624が表す通常ギフトに対応するエフェクト626を生成する。視聴側UI制御部202は、生成されたエフェクト626をライブ配信ルーム画面608に表示させる。併せて入力情報送信部206は指定されたギフトオブジェクト624が表す通常ギフトのギフトIDを含むオブジェクト指定信号を生成してサーバ10に送信する。
【0068】
図14は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される、エフェクト626が重畳表示されたライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。
図14のコメント表示領域618は、視聴者(この例ではユーザID「SS5」)が通常ギフト(この例では「ハート」)を配信者に贈ったことを示すシステムメッセージ638を含む。システムメッセージ638は、上記のオブジェクト指定信号への返信に含まれてもよい。
【0069】
図15は、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面630の代表画面図である。配信者がユーザ端末20でライブ配信を開始すると、
図15のライブ配信ルーム画面630がディスプレイに表示される。ライブ配信ルーム画面630は、配信者のユーザ端末20で生成された動画像をリアルタイムで表示する。ライブ配信ルーム画面630は、配信者のユーザ端末20で生成された動画データを再生することにより得られる配信者の動画像632と、コメント表示領域634と、配信終了ボタン636と、を有する。動画像632は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の動画像610と実質的に同じである。コメント表示領域634は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608のコメント表示領域618と実質的に同じである。
【0070】
図16は、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される、エフェクト642が重畳表示されたライブ配信ルーム画面630の代表画面図である。
図16は、
図14のライブ配信ルーム画面608が視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されているときの、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面630を示す。視聴者のユーザ端末30は視聴者による通常ギフトの使用の指示を受け付けると、通常ギフトのギフトIDを含むオブジェクト指定信号を生成してサーバ10に送信する。サーバ10のギフト処理部308は受信したオブジェクト指定信号からギフトIDと視聴者IDとを抽出してエフェクト生成指示信号に含める。ギフト処理部308は生成されたエフェクト生成指示信号を配信者のユーザ端末20および他の視聴者のユーザ端末に送信する。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、受信したエフェクト生成指示信号に基づいてエフェクトの表示を行い、コメント表示領域634を更新する。
図16のコメント表示領域634は、視聴者が通常ギフトを配信者に贈ったことを示すシステムメッセージ640を含む。このシステムメッセージ640は、
図14のコメント表示領域618のシステムメッセージ638と同じである。
【0071】
視聴者はライブ配信の視聴を止めたい場合、ライブ配信ルーム画面608の視聴終了ボタン620をタップする。視聴者のユーザ端末30の配信後制御部208は、視聴終了ボタン620へのタップが検出されると、それをライブ配信の視聴を止めるための指示として受け付ける。配信後制御部208は、当該指示を受け付けると、視聴者の視聴者IDと当該視聴者が視聴を止めたライブ配信のストリームIDとを含むライブ配信視聴停止信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せて配信後制御部208は、ディスプレイにおけるライブ配信ルーム画面608の表示を止め、おつかれギフトを配信者に贈るか否かを視聴者に問い合わせるダイアログ646が重畳表示されたライブ配信選択画面600に遷移させる。
【0072】
図17は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される、ダイアログ646が重畳表示されたライブ配信選択画面600の代表画面図である。ダイアログ646は、ライブ配信の視聴の停止に応じて、当該ライブ配信の配信者に対してギフトを使用するか否かを視聴者に問い合わせる画面である。ダイアログ646は、おつかれギフトのギフトオブジェクト644と、おつかれギフトを贈らずにダイアログ646を終了する指示を受け付けるための贈らないボタン648と、を含む。贈らないボタン648がタップされると、おつかれギフトを贈らずにダイアログ646が消える。
【0073】
図17のダイアログ646において視聴者がギフトオブジェクト644をタップすると、ユーザ端末30の配信後制御部208は当該視聴者による当該ギフトオブジェクト644の指定を受け付ける。配信後制御部208は、ギフトオブジェクト644の指定を受け付けると、ギフトオブジェクト644に対応するおつかれギフトの使用を指定した視聴者の視聴者IDと、当該視聴者が視聴を止めたライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、使用されたおつかれギフトを特定するギフトIDと、を含むおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信する。
【0074】
配信者はライブ配信を止めたい場合、ライブ配信ルーム画面630の配信終了ボタン636をタップする。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、配信終了ボタン636へのタップが検出されると、配信終了指示として受け付ける。配信側UI制御部108は、配信終了指示を受け付けると、ライブ配信終了信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。その後、
図10を参照して説明した処理が行われる。その結果、配信者がライブ配信を止めると、視聴者のユーザ端末30のディスプレイの表示がライブ配信ルーム画面608から配信後画面650に遷移する。
【0075】
図18は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される配信後画面650の代表画面図である。配信後画面650は、終了したライブ配信の回収期間の残り時間を示すタイマーオブジェクト652と、終了ボタン654と、終了したライブ配信の配信者が予め登録しておいた配信後画像656と、おつかれギフトのギフトオブジェクト658と、を有する。ユーザ端末30の配信後制御部208は、終了ボタン654に対するタップを検出すると、回収期間の残り時間に関係なくその時点で回収期間を終了し、ディスプレイの表示を配信後画面650からライブ配信選択画面600に遷移させる。配信後制御部208は、終了ボタン654がタップされることなく回収期間の残り時間が0となった場合(回収期間が満了した場合)も、ディスプレイの表示を配信後画面650からライブ配信選択画面600に遷移させる。これにより、配信後制御部208は、回収期間に限りおつかれギフトの使用の指示を受け付けることができる。
【0076】
ユーザ端末30の配信後制御部208は、配信後画面650においておつかれギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける。配信後制御部208は、配信後画面650に表示されているギフトオブジェクト658に対するタップが検出された場合、タップされたギフトオブジェクト658に対応するおつかれギフトのギフトIDを含むおつかれギフト使用信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0077】
図19は、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示されるライブ配信解析画面660の代表画面図である。ライブ配信解析画面660は、配信者の過去のライブ配信の各種メトリックを表示するメトリック表示領域662と、当該ライブ配信の配信後画面において視聴者が使用したおつかれギフトに関する情報を表示するおつかれギフト情報表示領域664と、を含む。おつかれギフト情報表示領域664は おつかれギフトを使用した視聴者に対して配信者がメッセージを送れるよう構成される。おつかれギフト情報表示領域664は、解析対象のライブ配信に関連して配信者が獲得したおつかれギフトの対価ポイントの合計値と、誰がどのおつかれギフトを使用したかを示すおつかれギフトの詳細情報と、獲得した各おつかれギフトの贈り主にお礼のメッセージを送る指示を受け付けるためのお礼ボタン666と、を有する。
【0078】
配信側UI制御部108は、お礼ボタン666へのタップが検出されると、配信者の配信者IDとタップされたお礼ボタン666に対応するおつかれギフトの贈り主の視聴者IDと当該おつかれギフトのギフトIDとを含むお礼メッセージ登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10のタイムライン更新部330は、受信されたお礼メッセージ登録要求に含まれる視聴者IDの視聴者のタイムラインに、当該要求に含まれるギフトIDで特定されるおつかれギフトの情報を含む配信者からのお礼のメッセージを投稿するまたは含めるようにタイムラインDB336を更新する。お礼のメッセージは、空欄を含む規定のメッセージの空欄を、お礼メッセージ登録要求に含まれる情報で埋めることにより生成されてもよい。例えば「From(空欄1) (日付)の配信に(空欄2)ありがとーー」という規定のメッセージについて、お礼メッセージ登録要求に含まれる配信者IDを(空欄1)に挿入し、当該要求に対応するライブ配信の日付を(日付)に挿入し、当該要求に含まれるギフトIDで特定されるおつかれギフトの種別を(空欄2)に挿入してもよい。
【0079】
あるいはまた、お礼のメッセージは配信者のユーザ端末20で生成されてもよい。この場合、配信側UI制御部108は、お礼ボタン666へのタップが検出されると、お礼のメッセージの入力を受け付ける画面をディスプレイに表示させる。当該画面ではメッセージの送り先の視聴者の視聴者IDが事前入力されていてもよい。これにより配信者の負担を軽減できる。
【0080】
図20は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるタイムライン画面670の代表画面図である。タイムライン画面670は、配信者から視聴者へのお礼のメッセージ672を有する。
【0081】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
【0082】
本実施の形態に係るライブ配信システム1によると、視聴者は、ライブ配信が終わった後の回収期間やライブ配信を抜けた直後のタイミングで配信者におつかれギフトを贈ることができる。配信者が受けたおつかれギフトに関する情報は、非リアルタイムで配信者に通知される。これにより、視聴者は、配信者に(自分のギフティングについて)読み上げてもらうことなく、シンプルにお礼の意味で配信者を応援することができる。その結果、例えば目立ちたくは無いが応援はしたい、というタイプの視聴者も安心して大いに配信者を応援できるライブ配信プラットフォームが実現される。
【0083】
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、ライブ配信後の回収期間において配信者が用意した配信後画像が表示され、当該回収期間を過ぎるとおつかれギフトの受け付けを止める。これにより、おつかれギフトの回収期間をアプリケーションにおいていやらしく無い形で実現できる。現実の投げ銭の例として浅草寺などで行われる猿回しがある。これは、終盤にハイレベルなパフォーマンスを成功させて、その後にお猿さんが集金箱をもってお客さんのところに駆け寄ってくる、というものであり、観客はついつい(本当の意味での)投げ銭をしてしまう。本実施の形態は、このようないやらしく無い投げ銭の回収手法をアプリケーションで実現するものである。
【0084】
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、ライブ配信終了後またはライブ配信の視聴を途中で止めた後におつかれギフトを贈るか否かを視聴者に選択させるので、そのようなおつかれギフトの使用量はライブ配信の長さよりもライブ配信のコンテンツの善し悪しにより左右される。したがって、短時間で質の高いパフォーマンスを提供する配信者にとってより報酬の得やすい仕組みが提供される。
【0085】
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、ライブ配信の視聴を途中で止めた後に贈るおつかれギフトの通知は非リアルタイムで行われる。すなわち、おつかれギフトを贈ってもそれがライブ配信ルーム画面のエフェクトとなって現れたりしないが、おつかれギフトを贈ったという事実はライブ配信解析画面を通じて配信者に通知される。したがって、視聴者側の「配信中に名前を呼ばれたくはないけど応援したい」気持ちおよび「好意は伝わってほしい」気持ちと、配信者の「これだけ応援してくれている人がいると知って嬉しい」気持ちおよび「配信中に人が去ったのを知るのはモチベ低下に繋がるかも」とのバランスを取ることができる。
【0086】
図21を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図21は、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれを実現しうる。
【0087】
情報処理装置900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インタフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(不図示)を含む。また、情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
【0088】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。例えば、CPU901は、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれに含まれる各機能部の動作全般を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0089】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置であってもよいし、マイクロフォンなどの音センサ、加速度センサ、傾きセンサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器927であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報または感知した物理量に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
【0090】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OELDなどのディスプレイ、スピーカおよびヘッドホンなどの音響出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音響などの音として出力したりする。
【0091】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0092】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0093】
接続ポート925は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート925に外部接続機器927を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器927との間で各種のデータが交換されうる。
【0094】
通信装置929は、例えば、ネットワークNWに接続するための通信デバイスなどで構成された通信インタフェースである。通信装置929は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置929は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置929に接続される通信ネットワークNWは、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。なお、通信装置929は、通信部としての機能を実現する。
【0095】
カメラなどの撮像装置(不図示)は、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像するものであってもよいし、または動画を撮像するものであってもよい。
【0096】
以上、実施の形態に係るライブ配信システム1の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解される。
【0097】
実施の形態では、視聴者がライブ配信の視聴を途中で止めた後にダイアログ646を提示して視聴者におつかれギフトを贈るか否かを問い合わせる場合を説明したが、これに限られない。ライブ配信の視聴を止める際におつかれギフトを配信者に贈る他の構成として以下の3つの例がある。
(第1変形例)ダイアログ646でおつかれギフトの使用の指示を受け付けると、配信者にリアルタイムで通知する。
(第2変形例)ダイアログ646の代わりに、ライブ配信内で使用可能なギフトにおつかれギフトを含める。
(第3変形例)ダイアログ646の代わりに、視聴者が視聴終了ボタン620をタップした後、実際にライブ配信の視聴を止める前にダイアログを出して問い合わせる。
以下、それぞれの例について説明する。
【0098】
(第1変形例)
図17のダイアログ646においてギフトオブジェクト644に対するタップを検出すると、視聴者のユーザ端末30の配信後制御部208はおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信する。サーバ10のギフト処理部308は、受信したおつかれギフト使用信号からギフトIDと視聴者IDとを抽出してエフェクト生成指示信号に含める。ギフト処理部308は生成されたエフェクト生成指示信号を配信者のユーザ端末20および他の視聴者のユーザ端末に送信する。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、受信したエフェクト生成指示信号に基づいてエフェクトの表示を行い、コメント表示領域634を更新する。
【0099】
この場合、おつかれギフトの贈り主の視聴者が視聴を止めたあとのライブ配信ルーム画面においておつかれギフトのエフェクトが表示される。これにより、配信者は贈り主からおつかれギフトを受け取ったことをリアルタイムで知ることができる。また、贈り主はおつかれギフトのエフェクトが表示されるときにその場にいないので、比較的目立たない。
【0100】
なお、おつかれギフトのエフェクトは贈り主のイニシャルを含んでもよいし、イニシャルのアルファベットそのものをエフェクトとしてもよい。
【0101】
(第2変形例)
本変形例では、視聴者のユーザ端末30は、ライブ配信中におつかれギフトの使用の指示を視聴者から受け付け、おつかれギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信に係る動画像の表示を止める。配信者への使用されたおつかれギフトに関する通知は非リアルタイムで行われる。
【0102】
図22は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される、ギフト領域680が重畳表示されたライブ配信ルーム画面682の代表画面図である。ギフト領域680は、通常ギフトのギフトオブジェクト624と、おつかれギフトのギフトオブジェクト684と、を含む。
図22のライブ配信ルーム画面682において視聴者がギフト領域680のギフトオブジェクト684をタップすると、ユーザ端末30の配信後制御部208は当該視聴者による当該ギフトオブジェクト684に対応するおつかれギフトの使用の指示を受け付ける。配信後制御部208は、ギフトオブジェクト684が表すおつかれギフトのギフトIDを含むおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信する。併せて配信後制御部208は、おつかれギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信ルーム画面682の表示を止める。おつかれギフト使用信号を受信したときのサーバ10の処理は実施の形態における対応する処理に準じる。
【0103】
なお、第1変形例と同様に、配信者への使用されたおつかれギフトに関する通知はリアルタイムで行われてもよい。すなわち、配信後制御部208は、おつかれギフトの使用の指示の受け付けに応じて、対応するエフェクトをディスプレイに表示させてもよい。配信後制御部208は、エフェクトの表示が終了すると、ライブ配信ルーム画面682の表示を止めてもよい。併せて配信後制御部208は、ギフトオブジェクト684が表すおつかれギフトのギフトIDを含むおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信してもよい。サーバ10は、受信したおつかれギフト使用信号からギフトIDと視聴者IDとを抽出してエフェクト生成指示信号に含めてもよい。ギフト処理部308は生成されたエフェクト生成指示信号を配信者のユーザ端末20および他の視聴者のユーザ端末に送信してもよい。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、受信したエフェクト生成指示信号に基づいてエフェクトの表示を行い、コメント表示領域634を更新してもよい。
【0104】
(第3変形例)
図23は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される、ダイアログ686が重畳表示されたライブ配信ルーム画面694の代表画面図である。ライブ配信ルーム画面694において視聴終了ボタン620へのタップが検出されると、ユーザ端末30の配信後制御部208は、おつかれギフトを配信者に贈るか否かを視聴者に問い合わせるダイアログ686を生成し、ライブ配信ルーム画面694に重畳表示させる。ダイアログ686は、ライブ配信の視聴の停止に応じて、当該ライブ配信の配信者に対しておつかれギフトを使用するか否かを視聴者に問い合わせる画面である。ダイアログ686は、おつかれギフトのギフトオブジェクト688と、おつかれギフトを贈らずにダイアログ686を終了しライブ配信の視聴を止める指示を受け付けるための退出ボタン690と、キャンセルボタン692と、を含む。
【0105】
図23のダイアログ686において視聴者がギフトオブジェクト688をタップすると、ユーザ端末30の配信後制御部208は、ギフトオブジェクト688に対応するおつかれギフトの使用を指定した視聴者の視聴者IDと、当該視聴者が視聴を止めようとしているライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、使用されたおつかれギフトを特定するギフトIDと、を含むおつかれギフト使用信号を生成し、サーバ10に送信する。併せて配信後制御部208は、おつかれギフトの使用の指示の受け付けに応じて、ライブ配信ルーム画面694の表示を止める。おつかれギフト使用信号を受信したときのサーバ10の処理は実施の形態における対応する処理に準じる。なお、第1変形例と同様に、配信者への使用されたおつかれギフトに関する通知はリアルタイムで行われてもよい。
【0106】
実施の形態におけるギフトの対価ポイントから付与報酬への換算率は一例であって、これらは例えばライブ配信システムの管理者により適宜設定されてもよい。
【0107】
実施の形態に係る技術的思想を、配信者の画像の代わりに配信者の動きと同期した動きをするアバターを用いるバーチャルライブ配信や、ライブコマースに適用してもよい。
【0108】
本明細書において説明された処理手順、特にフロー図、フローチャートを用いて説明された処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること、及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本開示の趣旨を逸脱しない限り本開示の範囲に含まれる。
【0109】
サーバ10により実現される機能の少なくとも一部は、サーバ10以外の装置、例えばユーザ端末20、30により実現されてもよい。ユーザ端末20、30により実現される機能の少なくとも一部は、ユーザ端末20、30以外の装置、例えば、サーバ10により実現されてもよい。例えば、再生側のユーザ端末で行われる動画データの画像への所定のフレーム画像の重畳は、サーバ10で行われてもよいし、生成側のユーザ端末で行われてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ配信の視聴者の端末に、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる機能と、
配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、
配信後画面から、他のライブ配信を選択可能な画面に遷移させる機能と、を実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記受け付ける機能は、配信者がライブ配信を止めた後の所定の期間に限りギフトの使用の指示を受け付ける機能を含む請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
所定の画像はライブ配信の配信者が予め登録しておいた画像である請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
ライブ配信の視聴者の端末に、
ライブ配信中に第1ギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる機能と、
配信後画面において第2ギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける機能と、を実現させ、
配信者への使用された第1ギフトに関する通知はリアルタイムで行われ、
配信者への使用された第2ギフトに関する通知は非リアルタイムで行われるコンピュータプログラム。
【請求項5】
ライブ配信の視聴者の端末であって、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる手段と、
配信後画面においてギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける手段と、
配信後画面から、他のライブ配信を選択可能な画面に遷移させる手段と、を備える端末。
【請求項6】
ライブ配信の視聴者の端末であって、
ライブ配信中に第1ギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける手段と、
配信者がライブ配信を止めると、当該配信者の端末で生成された動画像をリアルタイムで表示するライブ配信画面から所定の画像を表示する配信後画面に遷移させる手段と、
配信後画面において第2ギフトの使用の指示を視聴者から受け付ける手段と、を備え、
配信者への使用された第1ギフトに関する通知はリアルタイムで行われ、
配信者への使用された第2ギフトに関する通知は非リアルタイムで行われる端末。