(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162682
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】アスファルトプラントおよびアスファルト混合物製造方法
(51)【国際特許分類】
E01C 19/10 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
E01C19/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073209
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000226482
【氏名又は名称】日工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】中山 知巳
【テーマコード(参考)】
2D052
【Fターム(参考)】
2D052BA10
(57)【要約】
【課題】既設の燃焼設備を用いつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減可能なアスファルトプラントを提供する。
【解決手段】アスファルトプラント1は、アスファルト舗装廃材を加熱する再生ドライヤ40と、再生ドライヤ40から排出される排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する脱臭炉50と、脱臭炉50から排出される排ガスと脱水スラッジとを接触させることにより脱水スラッジを乾燥させ、粉体状のスラッジ粉体を形成させる乾燥炉60と、を備える。脱水スラッジと、脱臭炉50から排出される排ガスとが接触することにより、脱水スラッジの主成分である水酸化カルシウムが、排ガスに含まれる二酸化炭素を固定化する。これにより、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルト舗装廃材を加熱する再生ドライヤと、
前記再生ドライヤから排出される排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する脱臭炉と、
前記脱臭炉から排出される排ガスと、脱水スラッジとを接触させることにより脱水スラッジを乾燥させ、粉体状のスラッジ粉体を形成させる乾燥炉と、
を備える、アスファルトプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のアスファルトプラントであって、
前記アスファルトプラントにおいて発生した排ガスから粉塵を濾過する、一つ以上の濾過集塵機をさらに備え、
前記濾過集塵機は、前記アスファルトプラントにおいて発生した排ガスに含まれる前記スラッジ粉体を捕集する捕集部を備える、アスファルトプラント。
【請求項3】
請求項2に記載のアスファルトプラントであって、
前記乾燥炉で形成された前記スラッジ粉体を貯蔵するスラッジ粉体貯蔵ビンと、
新規骨材を加熱する新材ドライヤと、
前記新材ドライヤから排出される排ガス中に、前記スラッジ粉体貯蔵ビンに貯蔵される前記スラッジ粉体を混合するスラッジ粉体供給部と、
をさらに備え、
前記濾過集塵機のうち少なくとも一つは、前記新材ドライヤから排出される排ガスから粉塵および前記スラッジ粉体を濾過する新材濾過集塵機である、アスファルトプラント。
【請求項4】
請求項3に記載のアスファルトプラントであって、
前記新材濾過集塵機の前記捕集部に捕集した前記スラッジ粉体を、前記スラッジ粉体貯蔵ビンに返送するスラッジ粉体返送部と、
をさらに備える、アスファルトプラント。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のアスファルトプラントであって、
前記乾燥炉は、前記脱水スラッジを破砕する破砕羽根
をさらに備える、アスファルトプラント。
【請求項6】
a)アスファルト舗装廃材を加熱する工程と、
b)前記a)工程で発生した排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する工程と、
c)脱水スラッジを、前記b)工程を経た前記排ガスと接触させることで乾燥させ、粉体状のスラッジ粉体を形成させる工程と、
d)前記スラッジ粉体をアスファルトと混合する工程と、
を有するアスファルト混合物製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アスファルトプラントおよびアスファルト混合物製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルト混合物を製造するアスファルトプラントでは、アスファルト混合物の原料である新規な骨材(以下、「新材」と称する)や、道路工事等によって掘り起こされるアスファルト舗装塊を所定粒径に破砕した廃材(以下、「廃材」と称する)に対して加熱処理を行う。加熱処理は、アスファルトプラントのドライヤにおいて、主に化石燃料を燃焼させることで行われる。加熱処理によりドライヤから排出される排ガスは、煙突より大気中へと放出される。
【0003】
一方、近年では、地球温暖化の防止に向けて、排ガスに含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を削減する取り組みが行われている。そこで、二酸化炭素の排出量を削減するアスファルトプラントの開発が進んでいる。例えば、アスファルトプラントの燃焼設備において、燃料に木質系バイオマス由来の微粉炭を用いることで、カーボンニュートラルの観点において二酸化炭素の排出を削減することができる。微粉炭を燃料として用いる微粉炭バーナを備えるアスファルトプラントについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既設のアスファルトプラントにおいて木質系バイオマス燃料を取り扱うためには、燃料に対応した専用の燃焼設備を導入する必要がある。しかしながら、既設のアスファルトプラントの燃焼設備を木質系バイオマス燃料に対応できるように改造するのは困難であるため、専用の燃焼設備に入れ替える必要がある。したがって、既設のアスファルトプラントにおいて木質系バイオマス燃料を用いるためには、多大なコストおよび工数を要することとなる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、既設の燃焼設備を用いつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減可能なアスファルトプラントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、アスファルトプラントであって、アスファルト舗装廃材を加熱する再生ドライヤと、前記再生ドライヤから排出される排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する脱臭炉と、前記脱臭炉から排出される排ガスと、脱水スラッジとを接触させることにより脱水スラッジを乾燥させ、粉体状のスラッジ粉体を形成させる乾燥炉と、を備える。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明のアスファルトプラントであって、前記アスファルトプラントにおいて発生した排ガスから粉塵を濾過する、一つ以上の濾過集塵機をさらに備え、前記濾過集塵機は、前記アスファルトプラントにおいて発生した排ガスに含まれる前記スラッジ粉体を捕集する捕集部を備える。
【0009】
本願の第3発明は、第2発明のアスファルトプラントであって、前記乾燥炉で形成された前記スラッジ粉体を貯蔵するスラッジ粉体貯蔵ビンと、新規骨材を加熱する新材ドライヤと、前記新材ドライヤから排出される排ガス中に、前記スラッジ粉体貯蔵ビンに貯蔵される前記スラッジ粉体を混合するスラッジ粉体供給部と、をさらに備え、前記濾過集塵機のうち少なくとも一つは、前記新材ドライヤから排出される排ガスから粉塵および前記スラッジ粉体を濾過する新材濾過集塵機である。
【0010】
本願の第4発明は、第3発明のアスファルトプラントであって、前記新材濾過集塵機の前記捕集部に捕集した前記スラッジ粉体を、前記スラッジ粉体貯蔵ビンに返送するスラッジ粉体返送部と、をさらに備える。
【0011】
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明のアスファルトプラントであって、前記乾燥炉は、前記脱水スラッジを破砕する破砕羽根をさらに備える。
【0012】
本願の第6発明は、アスファルト混合物製造方法であって、a)アスファルト舗装廃材を加熱する工程と、b)前記a)工程で発生した排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する工程と、c)脱水スラッジを、前記b)工程を経た前記排ガスと接触させることで乾燥させ、粉体状のスラッジ粉体を形成させる工程と、d)前記スラッジ粉体をアスファルトと混合する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0013】
本願の第1発明から第6発明によれば、脱水スラッジと、脱臭炉から排出される排ガスとが接触することにより、脱水スラッジの主成分である水酸化カルシウムが、排ガスに含まれる二酸化炭素を固定化する。これにより、アスファルトプラントから大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。
【0014】
特に、本願の第3発明によれば、未反応の水酸化カルシウムが含まれるスラッジ粉体を、新材ドライヤから排出された排ガスと接触させ、排ガスに含まれる二酸化炭素を固定化させる。これにより、アスファルトプラントから大気中に排出される二酸化炭素の量をさらに削減することができる。
【0015】
特に、本願の第4発明によれば、未反応の水酸化カルシウムが残存したまま新材濾過集塵機から回収されたスラッジ粉体を、排ガスと再度接触させる。これにより、排ガスに含まれる二酸化炭素の固定化量を増大させることができ、アスファルトプラントから大気中に排出される二酸化炭素の量をさらに削減することができる。
【0016】
特に、本願の第5発明によれば、脱水スラッジをより細かく破砕することができる。したがって、スラッジ粉体の比表面積(排ガスとの接触面積)を増大させることで、より多くの二酸化炭素を固定化することができる。さらに、脱水スラッジの乾燥に要する時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】アスファルトプラントの構成を示した図である。
【
図2】濾過集塵機の短手方向略中央の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
【
図3】濾過集塵機の清浄ガス排出部が設けられている面の右側略1/3の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
【
図4】濾過集塵機の長手方向略中央の位置を、長手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
【
図5】濾過集塵機に排ガスが導入されたときの様子を示す図である。
【
図6】濾過集塵機に圧縮空気が導入されたときの様子を示す図である。
【
図7】変形例に係るアスファルトプラントの構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
<1. 実施形態>
図1は、アスファルトプラント1の構成を示した図である。このアスファルトプラント1は、新材と、加熱再生した廃材(再生材)と、アスファルトと、石粉とを混合することにより、アスファルト混合物を製造する。
図1に示すように、アスファルトプラント1は、新材ホッパ10と、廃材ホッパ20と、新材ドライヤ30と、再生ドライヤ40と、脱臭炉50と、乾燥炉60と、第1濾過集塵機70と、第2濾過集塵機80と、プラント本体90と、スラッジ粉体貯蔵ビン160と、煙突190とを備える。
【0020】
新材ホッパ10は、アスファルトプラント1に搬入された新規骨材(以下、「新材」と称する)を一時貯蔵する設備である。新材ドライヤ30は、新材ホッパ10から供給される新材を加熱処理する装置である。新材ドライヤ30は、ドラム31と、機台32と、バーナ33とを備える。ドラム31は、新材ドライヤ30の中央に位置する。機台32は、ドラム31を下方から回転自在に支持するように設けられている。バーナ33は、新材ドライヤ30の一端に位置する。新材ドライヤ30は、垂直搬送装置101により、プラント本体90と接続されている。新材ドライヤ30は、第1排気煙道111により、第2濾過集塵機80と接続されている。
【0021】
新材ホッパ10は、新材を新材ドライヤ30のドラム31へ供給する。新材ドライヤ30は、ドラム31の内周部に、図示を省略した掻き上げ羽根を有する。掻き上げ羽根は、図示を省略した駆動装置により所定の速度で回転し、ドラム31に供給された新材を撹拌する。バーナ33は、ドラム31に供給された新材を所定の温度まで加熱する。垂直搬送装置101は、加熱された新材をプラント本体90へ搬送する。新材の加熱により発生した排ガスは、第1排気煙道111へ排出される。新材の加熱により発生した排ガスには、新材の燃焼に伴って発生した粉塵が含まれている。
【0022】
第1排気煙道111には、サイクロン等の第1慣性集塵機121が設けられている。第1慣性集塵機121は、排ガスに含まれる粉塵のうち、比較的粒径が大きいものを分離する。分離した比較的粒径が大きい粉塵は、図示を省略した戻し搬送手段によって垂直搬送装置101に投入される。垂直搬送装置101は、分離した比較的粒径が大きい粉塵を、加熱乾燥処理した新材とともにプラント本体90へ搬送する。第1慣性集塵機121から排出された排ガスは、下流の第2濾過集塵機80へ導入される。
【0023】
廃材ホッパ20は、アスファルトプラント1に搬入された廃材を一時貯蔵する設備である。再生ドライヤ40は、アスファルトプラント1において、廃材ホッパ20から供給される廃材を加熱処理することで再生材を形成させる装置である。再生ドライヤ40は、ドラム41と、機台42と、バーナ43と、再生材貯蔵ビン44と、再生材計量槽45とを備える。ドラム41は、バーナ43と再生材貯蔵ビン44との間に位置する。機台42は、ドラム41を下方から回転自在に支持するように設けられている。バーナ43は、再生ドライヤ40の一端に位置する。再生材貯蔵ビン44は、再生ドライヤ40の他端に位置する。再生材計量槽45は、再生材貯蔵ビン44の下端に位置する。再生ドライヤ40は、第2排気煙道112により、脱臭炉50と接続されている。再生ドライヤ40は、投入シュート102により、プラント本体90と接続されている。
【0024】
廃材ホッパ20は、廃材を再生ドライヤ40のドラム41へ供給する。再生ドライヤ40は、ドラム41の内周部に、図示を省略した掻き上げ羽根を有する。掻き上げ羽根は、図示を省略した駆動装置により所定の速度で回転し、ドラム41に供給された廃材を撹拌する。バーナ43は、ドラム41に供給された廃材を所定の温度まで加熱する。再生材貯蔵ビン44は、加熱された廃材を一時的に貯蔵する。再生材計量槽45は、再生材貯蔵ビン44に貯蔵されている廃材を所定量計量し、投入シュート102へ供給する。投入シュート102は、所定量の廃材をプラント本体90へ搬送する。廃材の加熱により発生した排ガスは、再生材貯蔵ビン44から、第2排気煙道112へ排出される。
【0025】
第2排気煙道112には、サイクロン等の第2慣性集塵機122と、第1排風機131とが、再生ドライヤ40側からこの順に設けられている。第1排風機131により、再生ドライヤ40での加熱再生処理に伴って発生する粉塵を含んだ排ガスは、吸引排気され、排ガス中に含まれる粉塵は第2慣性集塵機122にて分離される。分離した粉塵は、再生材貯蔵ビン44等の任意の投入先に投入される。第1排風機131は、第2排気煙道112内の空気を吸引し、再生ドライヤ40で発生した排ガスを第2排気煙道112へ流入させる。
【0026】
脱臭炉50は、廃材の加熱により発生した排ガスに含まれる臭気成分を加熱分解する装置である。具体的には、脱臭炉50は、第2排気煙道112から導入された排ガスを高温で再加熱し、排ガスに含まれる臭気成分を分解する。脱臭炉50は、バーナ51と、滞留室52とを備える。脱臭炉50は、第3排気煙道113により、乾燥炉60と接続されている。
【0027】
バーナ51は、脱臭炉50内の温度を、例えば、再生ドライヤ40内の温度よりも高い800℃程度の高温に維持する。滞留室52は、第2排気煙道112から導入された排ガスを、少なくとも1秒以上2秒以下の間滞留させる。これにより、排ガスに含まれる臭気成分が加熱分解される。その後、排ガスは第3排気煙道113へ排出される。
【0028】
第2排気煙道112と第3排気煙道113との間には、熱交換器141が設けられている。熱交換器141は、脱臭炉50から排出された排ガスと、脱臭炉50に導入される前の排ガスとの間で熱交換を行う。これにより、第2排気煙道112を通る排ガスを、あらかじめ昇温させた状態で脱臭炉50に導入することができる。
【0029】
乾燥炉60は、コンクリートスラッジを脱水処理した脱水スラッジを乾燥させる装置である。コンクリートスラッジとは、生コンクリート製造工場のミキサやアジデータ車等を洗浄した際に発生する汚泥である。コンクリートスラッジは、一般的には、スラッジに含まれる砂やセメントの分離を行った後、フィルタープレス等の脱水処理を経て廃棄される。また、打設現場で余剰となった生コンクリートを受け入れた戻りコン、生コンクリート製造工場において出荷されなかった残存分の生コンクリートである残コン等も、一般的には、前記分離・脱水処理を経て同様に廃棄される。しかしながら、本実施形態では、これらの脱水スラッジを、廃棄することなく、アスファルトプラント1において利用する。
【0030】
乾燥炉60は、脱水スラッジ受入部61と、キルン本体62とを備える。乾燥炉60は、第4排気煙道114により、第1濾過集塵機70と接続されている。
【0031】
脱水スラッジは、コンクリートプラント等からアスファルトプラント1に搬入され、脱水スラッジ受入部61に供給される。脱水スラッジ受入部61は、受け入れた脱水スラッジをキルン本体62へ供給する。また、脱臭炉50から第3排気煙道113へ排出された排ガスは、第3排気煙道113からキルン本体62へ供給される。
【0032】
キルン本体62は、略円筒形状を有し、円筒の軸を中心に回転する。キルン本体62の内壁には、複数の掻き上げ羽根621を配列している。キルン本体62が回転すると、掻き上げ羽根621は、キルン本体62の底部に堆積する脱水スラッジを、上方に掻き上げながら回動する。掻き上げ羽根621により上方に掻き上げられた脱水スラッジは、自重により、キルン本体62の底部に向かって落下する。これにより、脱水スラッジは均一に撹拌される。また、脱水スラッジは、キルン本体62の底部へ落下する衝撃により破砕される。
【0033】
脱水スラッジは、掻き上げ羽根621により撹拌されることにより、第3排気煙道113から供給される排ガスと均一に接触する。上述したとおり、第3排気煙道113から供給される排ガスは、脱臭炉50において高温に加熱されている。したがって、脱水スラッジは、キルン本体62において排ガスと接触することで、加熱乾燥される。また、脱水スラッジは、撹拌されながら乾燥される過程で、塊状から粉体状となる。
【0034】
脱水スラッジの主成分である水酸化カルシウムは、二酸化炭素と反応することにより、炭酸カルシウムに変化する。したがって、脱水スラッジは、排ガスの熱により乾燥されるとともに、排ガス中の二酸化炭素を固定化する。これにより、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量を削減することができる。
【0035】
また、これにより、通常は熱交換器141による熱回収を経てもなお高温のまま煙突190から排出される脱臭炉50の排熱を更に有効活用することができるため、エネルギー利用効率を向上させることができる。
【0036】
さらに、高温の脱臭炉50の排熱は、乾燥炉60における脱水スラッジとの熱交換を経て第一濾過集塵機70に導入可能な温度帯となる。これにより、濾布73の焼損を抑制しつつ、後述の第一濾過集塵機70における二酸化炭素の量を更に削減することができる。
【0037】
さらに、脱水スラッジは、キルン本体62の内部において粉体状になることにより比表面積が大きくなるため、排ガス中の二酸化炭素との接触面積が大きくなる。これにより、脱水スラッジはより多くの二酸化炭素を固定化することができる。また、脱水スラッジが粉体状になることにより、脱水スラッジの搬送が容易となる。以下の説明では、乾燥させた脱水スラッジの粉体を「スラッジ粉体9」と称する。
【0038】
なお、キルン本体62は、排ガスを導入して脱水スラッジを乾燥させることができれば、円筒形状でなくてもよく、また、回転式でなくてもよい。
【0039】
乾燥炉60へ導入された排ガスは、キルン本体62を通過した後、第4排気煙道114を経由して第1濾過集塵機70へ排出される。また、スラッジ粉体9は、キルン本体62から第1スラッジ粉体搬送部103へ排出される。
【0040】
第1濾過集塵機70は、乾燥炉60から排出された排ガスから、粉塵を濾過する装置である。第1濾過集塵機70は、圧縮空気導入部71、排ガス導入部72、濾布73、清浄ガス排出部74、ダストスクリュ75、および粉体排出部76を備える。第1濾過集塵機70は、第1スラッジ粉体搬送部103により、スラッジ粉体貯蔵ビン160と接続されている。第1濾過集塵機70は、第5排気煙道115により、煙突190と接続されている。
図2は、第1濾過集塵機70の短手方向略中央の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。第1濾過集塵機70は、仕切り79により、排ガス室77と清浄ガス室78とに区切られている。排ガス室77側には、排ガス導入部72と、ダストスクリュ75と、粉体排出部76とが設けられている。清浄ガス室78側には、圧縮空気導入部71と、清浄ガス排出部74とが設けられている。
【0041】
図3は、第1濾過集塵機70の清浄ガス排出部74が設けられている面の右側略1/3の位置を、短手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。
図4は、第1濾過集塵機70の長手方向略中央の位置を、長手方向に直交する平面で切断したときの断面図である。濾布73は、粉塵を捕集する捕集部であり、上端が開口した略円筒形状を有する。
図2~
図4に示すように、第1濾過集塵機70の前端と後端との間に、複数の濾布73から構成される列が一定の間隔で設けられている。また、
図4に示すように、濾布73は、排ガス室77と清浄ガス室78との間を連結するように設けられている。第1濾過集塵機70内の気体は、排ガス室77と清浄ガス室78との間を、濾布73のみを通じて流通することができる。具体的には、排ガス室77に導入された排ガスは、濾布73を通過して清浄ガス室78に流入し、清浄ガス室78に導入された圧縮空気は、濾布73を通過して排ガス室77に流入する。
【0042】
図5は、第1濾過集塵機70に排ガスが導入されたときの様子を示す図である。第1濾過集塵機70に導入される排ガスには、乾燥炉60から、排ガスとともに第4排気煙道114へ流入したスラッジ粉体9、および、再生ドライヤ40での加熱再生処理に伴って発生した粉塵が含まれている。
図5の太矢印は、排ガスが流れる方向の一例を示す。排ガス導入部72から導入された排ガスは、排ガス室77へ流入する。次に、排ガスは、濾布73を通って清浄ガス室78へ流入する。このとき、捕集部である濾布73は、排ガスに含まれるスラッジ粉体9および粉塵を捕集する。
【0043】
図6は、第1濾過集塵機70に圧縮空気が導入されたときの様子を示す図である。
図6の太矢印は、圧縮空気が流れる方向の一例を示す。濾布73の表面に一定量の粉塵およびスラッジ粉体9が捕集されると、圧縮空気導入部71は、清浄ガス室78に圧縮空気を噴射する。濾布73の排ガス室77側の表面に付着している粉塵およびスラッジ粉体9は、圧縮空気が噴射された衝撃で、排ガス室77の下部に払い落とされる。その後、粉塵およびスラッジ粉体9は、ダストスクリュ75により粉体排出部76まで搬送され、粉体排出部76から第1スラッジ粉体搬送部103へ排出される。
【0044】
また、濾布73により濾過された排ガスは、清浄ガス排出部74から、第5排気煙道115へ排出される。なお、第4排気煙道114の内部、および第1濾過集塵機70の内部においても、スラッジ粉体9は排ガスと接触しているため、その間にもスラッジ粉体9は二酸化炭素を固定化する。
【0045】
第1スラッジ粉体搬送部103は、乾燥炉60から排出されたスラッジ粉体9、および第1濾過集塵機70から排出されたスラッジ粉体9を、スラッジ粉体貯蔵ビン160へ供給する。
【0046】
第5排気煙道115には、第2排風機132が設けられている。第1濾過集塵機70から第5排気煙道115へ排出された排ガスは、第2排風機132を通って煙突190から大気中へ排出される。第2排風機132は、第5排気煙道115を通る空気を吸引することで、乾燥炉60内の排ガスを煙突190から大気中に排出させる。煙突190から排出される排ガスに含まれる二酸化炭素の量は、乾燥炉60および第1濾過集塵機70においてスラッジ粉体9に固定化された分だけ削減されている。
【0047】
スラッジ粉体貯蔵ビン160は、第1スラッジ粉体搬送部103から供給されるスラッジ粉体9を貯蔵する。スラッジ粉体貯蔵ビン160には、第2スラッジ粉体搬送部104が接続されている。第2スラッジ粉体搬送部104の他端は、第1排気煙道111に合流している。第2スラッジ粉体搬送部104と第1排気煙道111との合流部には、スラッジ粉体供給部170が設けられている。
【0048】
第2スラッジ粉体搬送部104は、スラッジ粉体貯蔵ビン160に貯蔵されたスラッジ粉体9を、スラッジ粉体供給部170へ搬送する。具体的には、第2スラッジ粉体搬送部104は、図示を省略したエアーポンプによって、スラッジ粉体貯蔵ビン160からスラッジ粉体供給部170へ向かう気流を発生させる。スラッジ粉体9は、この気流によりスラッジ粉体貯蔵ビン160からスラッジ粉体供給部170へ搬送される。このとき、スラッジ粉体9は、エアーポンプの気流により搬送できる程度まで乾燥していることが好ましく、絶乾状態にあることがより好ましい。なお、第2スラッジ粉体搬送部104の搬送方法はエアーポンプによる搬送に限られず、例えばスクリューフィーダを用いてスラッジ粉体9を搬送してもよい。この場合、スラッジ粉体9に水分が残存している状態であっても、第2スラッジ粉体搬送部104は安定してスラッジ粉体9をスラッジ粉体貯蔵ビン160からスラッジ粉体供給部170まで搬送することができる。
【0049】
スラッジ粉体供給部170は、スラッジ粉体9を第1排気煙道111へ供給する。スラッジ粉体供給部170としては、例えばロータリーバルブが用いられる。これにより、第1排気煙道111を通過する排ガスに、スラッジ粉体9が混合される。なお、スラッジ粉体供給部170として、ロータリーバルブの代わりに、第1排気煙道111へスラッジ粉体9を噴射するノズルを用いてもよい。
【0050】
スラッジ粉体供給部170は、第1排気煙道111において、第1慣性集塵機121よりも第2濾過集塵機80側に設けられていることが好ましい。第1慣性集塵機121よりも新材ドライヤ30側に設けられていると、第1排気煙道111に供給されたスラッジ粉体9は、その粒径によっては第1慣性集塵機121により分離される可能性がある。その場合、第1慣性集塵機121から石粉貯蔵ビン94に搬送される新材の粉塵にスラッジ粉体9が混入することとなるため、好ましくない。
【0051】
第2濾過集塵機80は、新材ドライヤ30から排出された排ガスから、粉塵を濾過する装置である。「第2濾過集塵機80」は、本発明の「新材濾過集塵機」に相当する。第2濾過集塵機80に導入される排ガスには、スラッジ粉体9、および、新材ドライヤ30における新材の燃焼に伴って発生する粉塵が含まれている。第2濾過集塵機80は、圧縮空気導入部81、排ガス導入部82、濾布83、清浄ガス排出部84、ダストスクリュ85、粉体排出部86、排ガス室87、清浄ガス室88、および仕切り89を備える。なお、圧縮空気導入部81、排ガス導入部82、濾布83、清浄ガス排出部84、ダストスクリュ85、粉体排出部86、排ガス室87、清浄ガス室88、および仕切り89の詳細は、圧縮空気導入部71、排ガス導入部72、濾布73、清浄ガス排出部74、ダストスクリュ75、粉体排出部76、排ガス室77、清浄ガス室78、および仕切り79と同等であるため、重複説明を省略する。第2濾過集塵機80は、石粉搬送部105により、プラント本体90と接続されている。第2濾過集塵機80は、第6排気煙道116により、煙突190と接続されている。
【0052】
第2濾過集塵機80において、濾布83に捕集されたスラッジ粉体9は、濾布83を通過する排ガスと接触する。濾布83に捕集されたスラッジ粉体9は、前述の通り、乾燥炉60において乾燥される際に、脱臭炉50から排出される排ガス中の二酸化炭素を固定化したものである。しかしながら、スラッジ粉体9には、二酸化炭素と未反応の水酸化カルシウムが残存している場合がある。そのため、スラッジ粉体9に残存する水酸化カルシウムは、濾布83を通過する排ガス中の二酸化炭素を固定化する。これにより、新材ドライヤ30において発生した排ガスに含まれる二酸化炭素の量を削減することができる。
【0053】
したがって、第2濾過集塵機80へ、排ガスとともにスラッジ粉体9を導入させることで、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量を、さらに削減することができる。なお、スラッジ粉体供給部170から濾布83までを移動する間も、スラッジ粉体9は排ガスと接触しているため、その間にもスラッジ粉体9は二酸化炭素を固定化する。
【0054】
粉体排出部86は、濾布83から払い落とされたスラッジ粉体9および粉塵を、石粉搬送部105に排出する。石粉搬送部105は、プラント本体90の石粉貯蔵ビン94にスラッジ粉体9および粉塵を搬送する。スラッジ粉体9に含まれる水酸化カルシウムと排ガス中の二酸化炭素との反応により生成した炭酸カルシウムは、アスファルト混合物の材料である石粉と同じ成分である。そのため、二酸化炭素を固定化したスラッジ粉体9は、石粉として再利用することができる。
【0055】
なお、アスファルトプラント1は、濾布83から払い落とされたスラッジ粉体9をスラッジ粉体貯蔵ビン160に返送する、スラッジ粉体返送部180を備えていてもよい。スラッジ粉体返送部180は、石粉搬送部105から分岐し、スラッジ粉体貯蔵ビン160に接続される。スラッジ粉体返送部180は、粉体排出部86から排出されたスラッジ粉体9を、スラッジ粉体貯蔵ビン160へ返送する。返送されたスラッジ粉体9は、再度第2スラッジ粉体搬送部104を経て、スラッジ粉体供給部170から第1排気煙道111へ供給され、第2濾過集塵機80に導入される。これにより、スラッジ粉体9は再度排ガスと接触することで、スラッジ粉体9に残存する水酸化カルシウムが、排ガス中の二酸化炭素を固定化する。したがって、アスファルトプラント1から大気中に排出される二酸化炭素の量をさらに削減することができる。また、スラッジ粉体返送部180は、スラッジ粉体貯蔵ビン160へのスラッジ粉体9の返送を、所定の回数繰り返してもよい。その後、石粉搬送部105は、石粉貯蔵ビン94へスラッジ粉体9を搬送してもよい。これにより、スラッジ粉体9に二酸化炭素をより効果的に固定化させることができる。
【0056】
第6排気煙道116には、第3排風機133が設けられている。清浄ガス排出部84から排出された排ガスは、第3排風機133を通って煙突190から外気中へ排出される。第3排風機133は、新材ドライヤ30と第3排風機133との間に位置する設備内の圧力を負圧に保つ。これにより、新材ドライヤ30から、新材ドライヤ30内の新材または排ガスが新材ドライヤ30の外部に漏出することを抑制することができる。
【0057】
プラント本体90は、加熱処理された新材と、加熱再生された廃材(再生材)と、石粉と、アスファルトとを混合し、アスファルト混合物を製造する設備である。プラント本体90は、振動篩91と、骨材貯蔵ビン92と、骨材計量槽93と、石粉貯蔵ビン94と、石粉計量槽95と、溶融アスファルトタンク96と、供給ポンプ97と、アスファルト計量槽98と、ミキサ99とを備える。
【0058】
振動篩91は、垂直搬送装置101から供給される新材を受け入れる。振動篩91は、受け入れた新材を篩い分け、骨材貯蔵ビン92へ粒度別に供給する。骨材計量槽93は、骨材貯蔵ビン92に粒度別に貯蔵された新材をそれぞれ計量し、ミキサ99へ供給する。
【0059】
石粉貯蔵ビン94は、アスファルトプラント1に搬入された石粉と、石粉搬送部105から搬送されるスラッジ粉体9とを一時的に貯蔵する。以下の説明では、アスファルトプラント1に搬入された石粉と、石粉搬送部105から搬送されるスラッジ粉体9とを合わせて「石粉」と称する。石粉計量槽95は、石粉貯蔵ビン94に貯蔵されている石粉を所定量計量し、ミキサ99へ供給する。
【0060】
溶融アスファルトタンク96は、アスファルト混合物の材料であるアスファルトを一時的に貯蔵する。供給ポンプ97は、アスファルトを溶融アスファルトタンク96からアスファルト計量槽98へ搬送する。アスファルト計量槽98は、アスファルト搬送部より供給されたアスファルトを計量し、ミキサ99へ供給する。
【0061】
ミキサ99は、骨材計量槽93から供給される新材と、再生材計量槽45から供給される廃材と、石粉計量槽95から供給される石粉と、アスファルト計量槽98から供給されるアスファルトとを、所定時間の間混合することで、所望のアスファルト混合物を製造する。
【0062】
以上の通り、本実施形態のアスファルトプラント1は、既に建造されているアスファルトプラントに対し、追加設備を増設することにより建造することができる。したがって、本実施形態では、既に設けられている燃焼設備等の設備を入れ替える場合と比較して、コストおよび工数を削減しつつ、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減するアスファルトプラントを提供することが可能である。
【0063】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0064】
上記の実施形態では、アスファルトプラント1は、新材と廃材とを骨材として用い、アスファルト混合物を製造していた。しかしながら、アスファルトプラント1は、廃材のみを骨材として用い、アスファルト混合物を製造してもよい。
【0065】
例えば、骨材として廃材のみを用いる場合、新材の加熱処理を行わないため、新材ドライヤ30および第2濾過集塵機80は稼働しない。このとき、スラッジ粉体貯蔵ビン160は、第2スラッジ粉体搬送部104にスラッジ粉体9を供給せず、スラッジ粉体9を一時的に貯蔵してもよい。そして、次に第2濾過集塵機80が稼働する際に、貯蔵しておいたスラッジ粉体9を第2スラッジ粉体搬送部104に供給してもよい。
【0066】
上記の実施形態では、乾燥炉60のキルン本体62は、掻き上げ羽根621を備えていた。しかしながら、キルン本体62は、掻き上げ羽根621に加え、脱水スラッジを破砕する破砕羽根622をさらに備えていてもよい。
図7は、変形例に係るアスファルトプラント1の構成を示した図である。
図7に示すように、本変形例では、乾燥炉60は、複数の破砕羽根622および破砕羽根駆動モータ63をさらに備える。
【0067】
図7に示すように、複数の破砕羽根622は、キルン本体62の中心軸から、キルン本体62の半径方向に延びる。破砕羽根622は、キルン本体62の中心軸側の端部を中心に、破砕羽根駆動モータ63により回転する。上記の実施形態の説明で述べた通り、キルン本体62の回転により掻き上げ羽根621に持ち上げられた脱水スラッジは、自重によりキルン本体62の底部へ落下する。その後、本変形例では、回転する破砕羽根622は、落下してきた脱水スラッジと接触することで、脱水スラッジを破砕する。これにより、脱水スラッジをより細かく破砕することができる。したがって、脱水スラッジの乾燥に要する時間を削減することができる。
【0068】
また、上記の実施形態では、スラッジ粉体貯蔵ビン160に第2スラッジ粉体搬送部104が接続され、第2スラッジ粉体搬送部104の他端は第1排気煙道111に合流していた。また、第2濾過集塵機80は、石粉搬送部105により、プラント本体90と接続されていた。これにより、スラッジ粉体貯蔵ビン160に供給されたスラッジ粉体9は、第2濾過集塵機80に供給された後に、石粉搬送部105によりプラント本体90の石粉貯蔵ビン94に搬送されていた。しかしながら、スラッジ粉体貯蔵ビン160は、プラント本体90の石粉貯蔵ビン94に接続されていてもよい。これにより、スラッジ粉体貯蔵ビン160に供給されたスラッジ粉体9は、プラント本体90の石粉貯蔵ビン94に直接供給される。スラッジ粉体貯蔵ビン160から石粉貯蔵ビン94に供給されたスラッジ粉体9は、石粉として用いられる。
【0069】
また、上記の実施形態では、第2スラッジ粉体搬送部104は、第1排気煙道111に合流していた。しかしながら、第2スラッジ粉体搬送部104は、第2濾過集塵機80に接続されていてもよい。
【0070】
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、アスファルトプラントにおいて、大気中に排出される二酸化炭素の量を削減するために利用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 :アスファルトプラント
9 :スラッジ粉体
10 :新材ホッパ
20 :廃材ホッパ
30 :新材ドライヤ
40 :再生ドライヤ
50 :脱臭炉
60 :乾燥炉
70 :第1濾過集塵機
71 :圧縮空気導入部
72 :排ガス導入部
73 :濾布
74 :清浄ガス排出部
75 :ダストスクリュ
76 :粉体排出部
77 :排ガス室
78 :清浄ガス室
79 :仕切り
80 :第2濾過集塵機
90 :プラント本体
121 :第1慣性集塵機
122 :第2慣性集塵機
160 :スラッジ粉体貯蔵ビン
170 :スラッジ粉体供給部
180 :スラッジ粉体返送部
190 :煙突
621 :掻き上げ羽根
622 :破砕羽根