(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162720
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20231101BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20231101BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G61/00 524
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073287
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 祐介
(72)【発明者】
【氏名】長尾 快星
(72)【発明者】
【氏名】山田 英次
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】取引される荷物に対する確認を行う手間を削減する。
【解決手段】無線端末10は、撮像した画像を示す画像データを生成してサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、無線端末10から画像データを取得すると、その画像データに対して文字認識処理を行う。サーバ装置20は、荷物マスタデータのうち、取得された文字認識結果との一致度が高い順に1以上の荷物マスタデータマスタを抽出する。サーバ装置20は、抽出した1以上の荷物マスタデータを無線端末10に送信することで、これらの荷物マスタデータを無線端末10に表示させる。作業者は、表示された荷物マスタデータと、伝票とを見比べることで、伝票の記載に合致する荷物マスタデータがどれであるかを判断し、それを選択する。サーバ装置20は、選択された荷物マスタデータに対して、荷物を確認したことを意味する確認登録を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物に付された伝票に対して文字認識処理を行った結果である文字認識結果を取得する取得部と、
各々の荷物に関する荷物データを記憶する記憶部と、
記憶されている前記荷物データのうち、取得された前記文字認識結果との一致度が高い順に1以上の荷物データを抽出する抽出部と、
抽出された前記1以上の荷物データを表示制御部に表示させる表示制御部と、
表示された前記1以上の荷物データのうち、作業者により選択された荷物データに対して、荷物を確認したことを意味する確認登録を行う登録部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、1つの荷物について、当該荷物に関する内容が複数の項目に分けられた荷物データを記憶しており、
前記抽出部は、
まず、取得された前記文字認識結果に含まれる各文字列に対応する項目を特定し、
次に、取得された前記文字認識結果に含まれる各文字列と、その文字列に対応する項目の荷物マスタデータとの一致度を算出し、
算出した前記一致度が高い順に1以上の荷物データを抽出する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記作業者の選択に依らずに、抽出された前記1以上の荷物データのうちいずれかを選択する選択部を備え、
前記登録部は、前記選択部により選択された荷物データ、又は、前記作業者により選択された荷物データに対して、前記確認登録を行う
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択部は、
ひとまとまりの荷物群のうち閾値以上の数の荷物について、前記一致度が最も高い荷物データが前記作業者により選択されて前記確認登録が行われた後は、
当該ひとまとまりの荷物群のうち前記確認登録が行われていない荷物について、前記作業者により選択に依らずに、抽出された前記1以上の荷物データのうち前記一致度が最も高い荷物データを選択する
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択部は、
抽出された前記1以上の荷物データのうち特定の荷物データについて算出された一致度が、他の荷物データについて算出された一致度と比較して閾値以上高い場合には、
前記作業者により選択に依らずに、当該特定の荷物データを選択する
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、伝票を撮像した画像データを取得し、
前記表示制御部は、抽出された前記1以上の荷物データと、取得された前記画像データとを、1画面において表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、抽出された前記1以上の荷物データを表示させるときに、取得された前記文字認識結果との一致度が他の荷物データと比較して閾値以上高い荷物データと、当該他の荷物データとを区別して表示させる
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、取得された前記文字認識結果との一致度が他の荷物データと比較して閾値以上高い荷物データを、当該他の荷物データよりも強調して表示させる
ことを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、取得された前記文字認識結果との一致度が他の荷物データと比較して閾値以上低い荷物データを、当該他の荷物データよりも強調して表示させる
ことを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を確認するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
取引される荷物の状況を確認するための技術として、例えば特許文献1には、カメラ機能、バーコード解析機能及び通信機能を有する携帯端末を用いて配送伝票のバーコードで表される各荷物のIDを取得し、取得したIDに対応づけて最新のステータスをサーバに送信することで、貨物の最新のステータスをリアルタイムに把握するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
荷物の管理を行う作業者は、その荷物がどの取引に関連する荷物であるなどの確認作業を行う必要がある。従来において、このような確認作業は、作業者が荷物に付された伝票と荷物の取引に関する情報を網羅したリストとを視認して両者を照合することで行われており、煩雑で時間のかかる作業であった。
【0005】
そこで、本発明は、取引される荷物に対する確認を行う手間を削減する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、荷物に付された伝票に対して文字認識処理を行った結果である文字認識結果を取得する取得部と、各々の荷物に関する荷物データを記憶する記憶部と、記憶されている前記荷物データのうち、取得された前記文字認識結果との一致度が高い順に1以上の荷物データを抽出する抽出部と、抽出された前記1以上の荷物データを表示制御部に表示させる表示制御部と、表示された前記1以上の荷物データのうち、作業者により選択された荷物データに対して、荷物を確認したことを意味する確認登録を行う登録部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、取引される荷物に対する確認を行う手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
【
図2】同実施形態に係る無線端末10のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】同実施形態に係るサーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】同実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図である。
【
図5】同実施形態において、管理者が各々の荷物に関して入力したCSV形式のデータを例示する図である。
【
図6】同実施形態における荷物マスタデータを例示する図である。
【
図7】同実施形態における辞書マスタデータを例示する図である。
【
図8】同実施形態における辞書マスタデータ突合解析処理の仕組みを例示する図である。
【
図9】同実施形態における荷物マスタデータ突合解析処理の仕組みを例示する図である。
【
図10】同実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】同実施形態において無線端末10に表示される画像を例示する図である。
【
図12】同実施形態において無線端末10に表示される画像を例示する図である。
【
図13】変形例において無線端末10に表示される画像を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、複数の作業者がそれぞれ利用する複数の無線端末10と、本発明に係る情報処置装置として機能するサーバ装置20と、作業全体を管理する管理者が利用するパーソナルコンピュータ(PC)30と、これらを通信可能に接続する無線通信網又は有線通信網を含むネットワーク2とを備えている。無線端末10は、例えばスマートホン、ウェアラブル端末又はタブレットなどの、無線を介してネットワーク2に接続可能であり、且つ、携帯に適したコンピュータである。サーバ装置20は、取引される荷物の確認に関する処理を行う。本実施形態において、荷物の確認とは、荷物がいつどこにあるかということを各荷物について確定させることである。サーバ装置20は、単体のコンピュータで実現されてもよいし、複数のコンピュータの集合体によって実現されてもよい。
【0010】
図2は、無線端末10のハードウェア構成を示す図である。無線端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電源から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線端末10のハードウェア構成は、
図2に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、無線端末10を構成してもよい。
【0011】
無線端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0012】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0013】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。無線端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、ネットワーク2経由で無線端末10に送信されてもよい。
【0014】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0015】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0016】
通信装置1004は、ネットワーク2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、無線通信を実現する場合には、例えばLTE(Long Time Evolution)等の通信規格に従ってネットワーク2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。また、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどがこの通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0017】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、各種の入力インターフェースなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ、各種の出力インターフェースなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0018】
撮像装置1007は、撮像を行うデバイスであり、イメージセンサや各種の光学系を含む。
【0019】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0020】
無線端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0021】
図3は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電源から供給される電力によって動作する。サーバ装置20のハードウェア構成は、
図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置20を構成してもよい。
【0022】
サーバ装置20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、及びこれらを接続するバスは、無線端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。なお、サーバ装置20は、無線端末10の入力装置1005又は出力装置1006と同等のハードウェアを備えていてもよいし、備えていなくてもよい。
【0023】
PC30は、サーバ装置20と同様に、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信装置及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されているため、その詳細な説明は省略する。
【0024】
図4は、情報処理システム1の機能構成を示すブロック図である。図に例示するように、無線端末10においては、上記ハードウェアが連携することによって、撮像部11、表示部12及び操作部13という機能が実現される。サーバ装置20においては、上記ハードウェアが連携することによって、取得部21、文字認識部22、記憶部23、抽出部24、表示制御部25、登録部26及び出力部27という機能が実現される。
【0025】
無線端末10の撮像部11は、荷物に付された伝票を撮像して画像データを生成し、サーバ装置20に送信する。荷物に付される伝票は、荷物の取引に関する情報の少なくとも一部が記された書類であり、例えば、荷物を輸入する輸入会社、輸入に際して経由する経由港、輸出会社が輸入会社に対して荷物の代金を請求するための請求番号、荷物の原産国、荷物を梱包したケースに付与されたケース番号等を含むが、必ずしもこの例に限定されない。
【0026】
サーバ装置20の取得部21は各種情報を取得する。例えば取得部21は、無線端末10の撮像部11から、伝票を撮像した画像データを取得する。サーバ装置20の文字認識部22は、OCR(Optical Character Recognition/Reader)と呼ばれる技術を用いて、上記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理を行い、その処理の結果である文字認識結果(文字コード)を出力する。この文字認識結果には、伝票に記された輸入会社、経由港、請求番号、原産国、ケース番号等が含まれている。取得部21は、文字認識部22からこの文字認識結果を取得する。
【0027】
サーバ装置20の記憶部23は、荷物に対する確認を行うためのデータを記憶する。記憶部23が記憶するデータには、大別して荷物マスタデータ及び辞書マスタデータという2種類のデータがある。これら荷物マスタデータ及び辞書マスタデータは、例えば管理者が各々の荷物に関してPC30を用いて入力したCSV(Comma Separated Value)形式のデータ(
図5参照)に基づいて生成されるものである。
【0028】
図6は、荷物マスタデータを例示する図である。「配送番号」は、配送単位で付された識別情報であり、1つの配送番号には、その配送により届いた1以上の荷物の「荷物番号」が対応付けられている。「状態」とは、荷物に対する確認の有無(未確認/確認済)である。荷物に関する実体的な内容は、複数の項目に分けられて記憶されている。
図5では、「項目1」から「項目5」という5つの項目を例示しているが、必ずしもこの例に限定されない。記憶部23は、上記CSV形式のデータにおけるカンマ「,」の位置に従って、この荷物マスタデータの各レコードを生成して記憶する。この荷物マスタデータは、本発明における「荷物データ」に相当する。
【0029】
図7は、辞書マスタデータを例示する図である。辞書マスタデータにおいては、「配送番号」と、「項目番号」と、「項目名」と、これら配送番号、項目番号及び項目名に対応する実体的な「内容」とが関連付けられている。
図7の上から5つのレコードは、
図6に例示した配送番号「1」及び荷物番号「1」に対応する辞書マスタデータであり、その下の5つのレコードは、
図6に例示した配送番号「1」及び荷物番号「2」に対応する辞書マスタデータである。記憶部23は、上記CSV形式のデータにおけるカンマ「,」の位置に従って、この辞書マスタデータの各レコードを生成して記憶する。
【0030】
図4の説明に戻り、サーバ装置20の抽出部24は、記憶部23に記憶されている荷物マスタデータのうち、取得部21により取得された文字認識結果との一致度が高い順に1以上の荷物マスタデータを抽出する。より具体的には、まず、抽出部24は、文字認識結果と辞書マスタデータとを突合することで、文字認識結果に含まれる各文字列に対応する項目を特定する。この処理を、辞書マスタデータ突合解析処理という。そして、抽出部24は、辞書マスタデータ突合解析処理の結果と荷物マスタデータとを突合することで、文字認識結果に含まれる各文字列と、その文字列に対応する項目の荷物マスタデータとの一致度を算出する。この処理を、荷物マスタデータ突合解析処理というそして、抽出部24は、算出した一致度が高い順に1以上(例えば3つ)の荷物マスタデータを抽出する。
【0031】
図8は、辞書マスタデータ突合解析処理の仕組みを例示する図である。
図8に例示するように、抽出部24は、文字認識結果D1及び辞書マスタデータD2を突合する解析処理を行うことで、文字認識結果に含まれる各文字列に対応する項目を特定した解析結果D3を得る。
図8の例では、文字認識結果に含まれる各文字列に対して、辞書マスタデータにおいて最も一致度が高い「内容」に対応する「項目番号」が特定されている。具体的には、文字認識結果の文字列「MEXICO CV」に対して項目番号「項目1」が特定され、文字認識結果の文字列「VIA MANZANILLO」に対して項目番号「項目2」が特定され、文字認識結果の文字列「INV.NO.1111-3」に対して項目番号「項目3」が特定され、文字認識結果の文字列「made in japan」に対して項目番号「項目4」が特定され、文字認識結果の文字列「CASE NO.1-11」に対して項目番号「項目5」が特定されている。なお、文字認識結果の文字列「made in japan」に対しては、辞書マスタデータの「MADE IN JAPAN」に対応する項目番号「項目4」が特定されているが、これは文字認識結果の文字列「made in japan」が辞書マスタデータにおいて「MADE IN JAPAN」に最も一致度が高いと判定されたからである。また、文字認識結果の文字列「PO NO.10570」に対しては、辞書マスタデータにおいて一致度が閾値以上となるような類似データが存在していないため、突合処理としては、「NG」扱いとなる。
【0032】
図9は、荷物マスタデータ突合解析処理の仕組みを例示する図である。
図9に例示するように、抽出部24は、辞書マスタデータ突合解析処理の結果D3及び荷物マスタデータD4を突合する解析処理を行うことで、文字認識結果に含まれる各文字列と、その文字列に対応する項目の荷物マスタデータとの一致度を算出した解析結果D5を得る。図の例では、辞書マスタデータ突合解析処理の結果、つまり、「項目1」として文字列「MEXICO CV」、「項目2」として文字列「VIA MANZANILLO」、「項目3」として文字列「INV.NO.1111-3」、「項目4」として「made in japan」及び「項目5」として文字列「CASE NO.1-11」に対して、最も一致度が高い荷物マスタデータが、配送番号「1」及び荷物番号「2」に対応する荷物マスタデータであり(一致度が「10.85」)、その次に一致度が高い荷物マスタデータが、配送番号「1」及び荷物番号「1」に対応する荷物マスタデータであり(一致度が「8.75」)、さらにその次に一致度が高い荷物マスタデータが、配送番号「1」及び荷物番号「5」に対応する荷物マスタデータである(一致度が「3.55」)。このようにして、文字認識結果との一致度が高い順に3つの荷物マスタデータが抽出される。
【0033】
図4の説明に戻り、サーバ装置20の表示制御部25は、抽出部24により抽出された3つの荷物マスタデータを無線端末10に送信し、無線端末10の表示部12に表示させる。作業者は、表示された3つの荷物マスタデータと、荷物に付された伝票とを見比べることで、伝票の記載に合致する荷物マスタデータがどれであるかを確認乃至判断し、操作部13を用いてその荷物マスタデータを選択する。この選択結果は、操作部13からサーバ装置20に通知される。
【0034】
この通知に応じて、サーバ装置20の登録部26は、上記3つの荷物マスタデータのうち、作業者により選択された荷物マスタデータに対して、荷物を確認したことを意味する確認登録を行う。具体的には、登録部26は、選択された荷物マスタデータのレコードに含まれる「状態」を、「未確認」から「確認済」に更新する。
【0035】
サーバ装置20の出力部27は、PC30からの要求に応じて又は定期的に、記憶部23に記憶されている荷物マスタデータを例えばリスト形式でPC30に出力する。管理者はこの出力結果を視認することで、荷物の確認状況を把握する。
【0036】
[動作]
次に、
図10を参照して、情報処理システム1の動作について説明する。なお、以下の説明において、サーバ装置20を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。無線端末10やPC30についても同様である。
【0037】
まず、作業者は確認対象となる荷物の伝票付近を無線端末10の撮像装置1007(撮像部11)によって撮像する(ステップS11)。
図11は、このとき無線端末10に表示される画像を例示する図である。表示面Dにおいて、表示エリアA1には、撮像される伝票Sを含む空間の画像が表示されている。作業者が「決定」と表記されたソフトボタンSB1を選択すると、撮像が実行され、「撮り直し」と表記されたソフトボタンSB2を選択すると、再度、撮像が試みられる。無線端末10は、撮像した画像を示す画像データを生成してサーバ装置20に送信する(ステップS12)。
【0038】
サーバ装置20は、無線端末10から画像データを取得すると、その画像データに対して文字認識処理を行う(ステップS13)。
【0039】
サーバ装置20は、記憶部23に記憶されている荷物マスタデータのうち、取得部21により取得された文字認識結果との一致度が高い順に1以上の荷物マスタデータマスタを抽出する(ステップS14)。つまり、サーバ装置20は、まず、文字認識結果及び辞書マスタデータを突合する解析を行うことで、文字認識結果に含まれる各文字列に対応する項目を特定し、次に、辞書マスタデータ突合解析処理の結果及び荷物マスタデータを突合する解析を行うことで、文字認識結果に含まれる各文字列と、その文字列に対応する項目の荷物マスタデータとの一致度を算出することで、その一致度が高い順に1以上の荷物マスタデータを抽出する。
【0040】
サーバ装置20は、ステップS14にて抽出した1以上の荷物マスタデータと、ステップS11にて取得された画像データとを無線端末10に送信することで(ステップS15)、これらの荷物マスタデータ及び画像データを無線端末10において1画面に表示させる(ステップS16)。
【0041】
図12は、このとき無線端末10に表示される画像を例示する図である。表示面Dにおいて、表示エリアA1には、撮像された伝票画像Sを含む空間の画像が表示されており、表示エリアA2には、抽出された荷物マスタデータが表示されている。ここでは、無線端末10の表示面が比較的小さいことを想定して、表示エリアA2には荷物マスタデータの一部のみが表示されているが、例えば作業者が表示面をフリックする操作に応じて、未表示であった残りの荷物マスタデータが表示されるようになっている。作業者は、表示エリアA2に表示された荷物マスタデータと、表示エリアA1に表示された伝票画像S1とを見比べることで、伝票の記載に合致する荷物マスタデータがどれであるかを判断する。
【0042】
そして、作業者が、該当すると判断した荷物マスタデータが表示されているときに、「登録」と表記されたソフトボタンSB3を選択すると(ステップS17)、その旨がサーバ装置20に通知される(ステップS18)。この通知に応じて、サーバ装置20は、選択された荷物マスタデータに対して、荷物を確認したことを意味する確認登録を行う(ステップS19)。一方、作業者が、登録を行わないときは「キャンセル」と表記されたソフトボタンSB4を選択すればよい。
【0043】
サーバ装置20の出力部27は、PC30からの要求に応じて又は定期的に、記憶部23に記憶されている荷物マスタデータをPC30に出力する(ステップS20)。
【0044】
なお、上述したステップS11~ステップS19の処理は、各々の荷物単位で行われてもよいし、また、ステップS11~ステップS14の処理が複数の荷物に対して連続して行われた後に、それらの荷物に対してステップS15~ステップS19が連続して行われてもよい。つまり、伝票の撮像と、荷物の確認が別々に行われてもよい。
【0045】
以上説明した実施形態によれば、作業者は伝票を撮像するだけで、確認登録の候補となる荷物が提示されることになるので、荷物に対する確認を行う手間を大幅に削減することが可能となる。
【0046】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
上述した実施形態では、作業者に対して確認登録の候補となる荷物の荷物マスタデータを提示して作業者に選択させていたが、このような作業者の選択に依らずに、サーバ装置20自身が、抽出部24により抽出された1以上の荷物マスタデータのうちいずれかを選択するようにしてもよい。つまり、サーバ装置20は、抽出部24により抽出された1以上の荷物マスタデータのうちいずれかを所定のアルゴリズムに従って選択する選択部を備える。そして、登録部26は、選択部により選択された荷物マスタデータ、又は、作業者により選択された荷物マスタデータに対して確認登録を行う。選択部による具体的な選択方法としては、以下のようなものが考えられる。
【0047】
[変形例1-1]
1回の配送で届いた荷物群は、同一の輸出会社から発送された荷物である可能性が高いため、伝票の表記の明瞭さやコントラストが同等であることが多く、文字認識処理の精度も同等であると考えられる。そこで、このように1回の配送で届いたような、ひとまとまりの荷物群のうち閾値以上の数の荷物について、作業者自身により、最も一致度が高い荷物マスタデータが選択されて確認登録が行われた後は、そのひとまとまりの荷物群のうち確認登録が行われていない荷物についても、最も一致度が高い荷物マスタデータについて確認登録が行われる可能性が高い。そこで、選択部は、そのひとまとまりの荷物群のうち確認登録が行われていない荷物については、作業者により選択に依らずに、抽出された1以上の荷物マスタデータのうち最も一致度が高い荷物マスタデータを選択するようにしてもよい。このようにすれば、作業者による選択が不要となり、荷物に対する確認を行う手間がさらに削減される。
【0048】
[変形例1-2]
また、抽出部24により抽出された荷物マスタデータのうち、或る荷物マスタデータについて算出された一致度が、他の荷物マスタデータについて算出された一致度と比較して格段に高い場合は、その荷物マスタデータが、撮像された伝票が付された荷物に対応するものである可能性が高い。そこで、選択部は、抽出部24により抽出された荷物マスタデータのうち特定のマスタデータについて算出された一致度が、他の荷物マスタデータについて算出された一致度と比較して閾値以上高い場合には、作業者により選択に依らずに、その特定の荷物マスタデータを選択するようにしてもよい。このようにすれば、作業者による選択が不要となり、荷物に対する確認を行う手間がさらに削減される。
【0049】
[変形例2]
表示制御部25は、抽出部24により抽出された1以上の荷物マスタデータを表示させるときに、取得された文字認識結果との一致度が他の荷物データと比較して閾値以上高い荷物データと、当該他の荷物データとを区別して表示させるようにしてもよい。このようにすれば、作業者にとって、文字認識結果との一致度の高低を参考にした荷物マスタデータの選択が容易になる。
【0050】
具体的には、表示制御部25は、取得された文字認識結果との一致度が他の荷物マスタデータと比較して閾値以上高い荷物マスタデータを、他の荷物マスタデータよりも強調して表示させてもよい。
図13は、この変形例において、荷物マスタデータの選択時に無線端末10に表示される画像を例示する図である。
図13の例では、文字認識結果との一致度が他の荷物マスタデータと比較して閾値以上高い「MEZICO SV」と「VIA MANZANILLO」という文字列が、他の文字列「INV.NO.1111-2」よりも太い文字で強調して表示される。ここでいう、強調した表示とは、その表示を見るユーザに注目させるような視認効果を生む表示のことであり、例えば鮮やかな色で表示するとか、下線を施すとか、点滅表示するといった様々な方法で実現可能である。一方、上記とは逆に、表示制御部25は、取得された文字認識結果との一致度が他の荷物マスタデータと比較して閾値以上低い荷物マスタデータを、他の荷物マスタデータよりも強調して表示させてもよい。
【0051】
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0052】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0053】
例えば、本開示の一実施の形態におけるサーバ装置などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
【0054】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0055】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0056】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0057】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0058】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0059】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0060】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0061】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0062】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0063】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0064】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0065】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0066】
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0067】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1:情報処理システム、2:ネットワーク、10:無線端末、11:撮像部、12:表示部、13:操作部、20:サーバ装置、30:PC、21:取得部、22:文字認識部、23:記憶部、24:抽出部、25:表示制御部、26:登録部、27:出力部、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:通信装置、1005:入力装置、1006:出力装置、1007:撮像装置、2001:プロセッサ、2002:メモリ、2003:ストレージ、2004:通信装置、D:表示面、A1,A2,A3:表示エリア、S:伝票画像、SB1,SB2,SB3,SB4:ソフトボタン。