(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162841
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】人材管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20231101BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073515
(22)【出願日】2022-04-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (掲載アドレス) https://note.com/conetto_lab/ (掲載年月日) 令和3年12月24日 (掲載アドレス) https://conetto.me/ (掲載年月日) 令和4年2月18日 (集会名) 飲食企業が従業員エンゲージメントを″アルバイト″さん主体に考えたら、売り上げが上がって、採用も強くなった話 (開催日) 令和3年10月19日 (集会名) 飲食店応援セミナー (開催日) 令和4年3月28日 (オンライン面談主催) 株式会社ファイブグループ (面談日) 令和3年5月24日 その他44件 (対面による面談場所) 東京都武蔵野市吉祥寺本町二丁目5番10号 株式会社ファイブグループ内会議室 (面談日) 令和3年5月14日 その他12件 (電子メール送信元) 東京都武蔵野市吉祥寺本町二丁目5番10号 株式会社ファイブグループ (送信日) 令和3年12月22日 その他10件 (資料郵送元) 東京都武蔵野市吉祥寺本町二丁目5番10号 株式会社ファイブグループ (送付日) 令和4年3月9日 その他43件
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.LINE
(71)【出願人】
【識別番号】509190820
【氏名又は名称】株式会社ファイブグループ
(74)【代理人】
【識別番号】100139206
【弁理士】
【氏名又は名称】戸塚 朋之
(72)【発明者】
【氏名】坂本 憲史
(72)【発明者】
【氏名】家中 慶太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】飲食業、小売業などの店舗で勤務する被雇用者に適した人材管理システムを提供する。
【解決手段】人材管理システムにおいて、管理端末1は、飲食業、小売業などの店舗で勤務する被雇用者によって頻繁に使用されるものとして選択されたメッセージアプリケーションを利用して携帯情報端末(被雇用者端末3)との間でメッセージを送受信する。メッセージに含まれる被雇用者についての情報は、被雇用者毎のマイページにより管理されており、マイページへの専用リンクをその被雇用者自身の携帯情報端末に提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食業、小売業などの店舗に勤務する被雇用者を採用する業種において使用されるものであって、メッセージをやり取りするために前記被雇用者が所持する携帯情報端末に予めインストールされたメッセージアプリケーションのうち、前記被雇用者によって頻繁に使用されるものとして選択されたメッセージアプリケーションを利用して前記携帯情報端末との間でメッセージを送受信する送受信部および受信したメッセージに含まれる前記被雇用者についての情報を記憶する記憶部を有する人材管理システムにおいて、
前記被雇用者についての情報は、前記被雇用者毎のマイページにより管理されており、
前記マイページへの専用リンクをその被雇用者自身の携帯情報端末に提供することを特徴とする人材管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被雇用者の雇用手続き、労務管理などを支援するための人材管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
雇用主が被雇用者を雇用する際には雇用契約を締結する必要がある。書面による雇用契約を締結する煩雑さを軽減するために、特許文献1(特開2018-173718号公報)に示されているような雇用契約管理システムが提案されている。
【0003】
この雇用契約管理システムは、被雇用者側の情報端末および雇用主側の情報端末が通信網を介して、雇用契約管理装置に接続されて構成されている。雇用契約管理装置は、被雇用者登録部、被雇用者データベース、契約書作成部、契約書データベース、マイナンバー取得部マイナンバーデータベース、管理制御部を有している。また、この雇用契約管理システムにおける雇用契約管理ルーチンを実行する方法、およびプログラムが示されている。
【0004】
特許文献2(特開2020-135090号公報)には、契約書に記載された契約当事者本人が当該契約を本当に結んだものであるかどうか確認できる端末、プログラム、情報処理システム、及び情報処理方法が示されている。
【0005】
この発明による端末は、情報を表示するディスプレイと、ディスプレイに契約書を表示させ、ディスプレイに表示された契約書の表示画面と、ディスプレイに表示された当該契約書を確認している及び/または当該契約書に記入している一方当事者を撮影手段による撮影により得られた映像データとを関連付けて記憶デバイスに蓄積させるプロセッサとを備える。記憶デバイスは、プロセッサが読み出して実行するためのプログラムおよび各種のデータが格納されており、プロセッサは、記憶デバイスからプログラムをメモリにロードし、プログラムに含まれる一連の命令を実行する。情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、コンピュータが所定のプログラムを実行することによりサーバの少なくとも1つの手段として機能が実現されることが示されている。
【0006】
特許文献3(特開2006-59111号公報)には、被用者の勤怠の管理および勤務状態スケジュールの管理の双方を可能とし、しかも、管理者が提供する情報を考慮した上で、二つの管理手段を容易に連携させることができる勤務システムが示されている。
【0007】
この発明による勤務管理システムは、勤務シフトを被用者毎に日単位で表したシフトスケジュールを作成するシフトスケジュール作成手段と、勤務状態を被用者毎または勤務内容毎に時間単位で表した勤務状態スケジュールを作成する勤務状態スケジュール作成手段と、シフトスケジュールに含まれる情報に基づいて被用者の勤務状態を演算することによりシフトスケジュールから勤務状態スケジュールに変換し、また、勤務状態スケジュールに含まれる情報に基づいて被用者の勤務シフトを演算することにより勤務状態スケジュールからシフトスケジュールに変換する変換手段を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2018-173718号公報
【特許文献2】特開2020-135090号公報
【特許文献3】特開2006- 59111号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したような従来の人材管理システムは、個人情報を扱うシステムであることから、システムへのアクセスが厳重に管理される必要がある。一般に、被雇用者が、情報端末に自身のIDおよびパスワードを入力して人材管理システムのマイページにアクセスし、情報の入力などが行われるようになっている。
【0010】
たとえば、飲食業、小売業などの業種では、多数の店舗において、アルバイト、契約社員、正社員など多様な被雇用者を雇用している。このような業種における被雇用者は、オフィスに勤務する被雇用者と異なり、日常的に電子メールによるコミュニケーションを伴う業務を行っていない。また、IDとパスワードを使用してログインするシステムを使用することに慣れていない。したがって、雇用者の人事担当者から自身のスマートフォンなどの携帯情報端末に送られた電子メールを適時に読むことは期待できず、IDおよびパスワードを入力することを煩わしく感じてシステムアクセスを怠りがちであり、またIDおよびパスワードを失念してシステムアクセスができなくなることが多い。このため、各店舗の責任者、本部の人事担当者にとって、これら雇用者に対して必要な情報提供および更新を頻繁に催促する必要がある。
【0011】
したがって、このような特質を有する飲食業、小売業などの店舗で勤務する被雇用者に適した人材管理システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明による人材管理システムは、飲食業、小売業などの店舗に勤務する被雇用者を採用する業種において使用されるものであって、メッセージをやり取りするために被雇用者が所持するスマートフォンなどの携帯情報端末に予めインストールされたメッセージアプリケーションのうち、被雇用者によって頻繁に使用されるものとして選択されたメッセージアプリケーション(現時点では、「LINE」アプリケーションが最も頻繁に使用されている)を利用して携帯情報端末との間でメッセージを送受信する送受信部および受信したメッセージに含まれる被雇用者についての情報を記憶する記憶部を有する。被雇用者についての情報は、被雇用者毎のマイページにより管理されており、マイページへの専用リンクをその被雇用者自身の携帯情報端末に提供する(たとえばタッチスクリーンに表示するように提供する)ことを特徴とする。
【0013】
このような構成としたことにより、飲食業、小売業などの店舗で勤務する被雇用者が携帯情報端末に提供される専用リンクを使用して、適時にマイページにアクセスして、情報を提供および更新することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、飲食業、小売業などの店舗で勤務する被雇用者に適した人材管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態による人材管理システムを示す概略構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の画面で示す説明図である。
【
図3】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図4】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図6】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図7】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の画面で示す説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図9】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図10】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図11】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図12】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図13】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図14】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図15】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図16】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図17】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図18】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図19】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図20】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図21】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図22】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図23】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図24】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図25】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図26】本発明の一実施形態による入社手続きのための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図27】本発明の一実施形態による事前登録をして入社手続きを行わせるための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図28】本発明の一実施形態による事前登録をして入社手続きを行わせるための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図29】本発明の一実施形態によるマイページへのURLリンクを設定するための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図30】本発明の一実施形態によるマイページへのURLリンクを設定するための手順を管理端末の表示画面で示す説明図である。
【
図31】本発明の一実施形態によるマイページへアクセスするための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図32】本発明の一実施形態によるマイページへアクセスするための手順を被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図33】本発明の一実施形態による「LINE友達」登録から「LINE」連携までの流れを被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図34】本発明の一実施形態による「LINE友達」登録から「LINE」連携までの流れを被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【
図35】本発明の一実施形態による「LINE友達」登録から「LINE」連携までの流れを被雇用者端末の表示画面で示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明による人材管理システムは、飲食店、小売店などの店舗で勤務する被雇用者を対象とするものであり、これらの被雇用者は、1)スマートフォンを日常的なコミュニケーションのための電子端末として使用するが、パーソナルコンピュータを日常的に使用しない、2)電子メールを常時チェックする習慣がない、3)IDおよびパスワードを使用するシステムへのアクセスを怠りがちな傾向があるという特質がある。このような特質を有する被雇用者にとってユーザーフレンドリーなシステムを提供するために、このような被雇用者が日常的に使用しているコミュニケーションツールを使用する。
【0017】
ところで、コミュニケーションツールとしての「LINE」は、MAU(Monthly Active Users:月あたりのアクティブユーザー数)が2021年4月時点で8,600万人以上と、日本人の10人に7人が月に1回使っているとの発表がなされている。また、「マクロミル・インターネットリサーチ」が2020年1月に全国19歳から69歳のスマートフォンユーザ(サンプル数:20,000)に対して行なった調査では、普段スマートフォンで使用しているSNSは、「LINE」が82.5%、「Twitter」が36.4%、「Facebook」が24.6%であり、そのうち「LINE」のみが40.6%、「Twitter」のみが2.4%、「Facebook」のみが0.9%であった。
【0018】
そこで、本実施形態では、飲食業、小売業などの店舗における被雇用者によって最も頻繁に使用されているコミュニケーションツールとして、「LINE」アプリケーションを使用する。スマートフォンにおいて、「LINE」アプリケーションのアカウントを新規登録するためには、スマートフォンのオペレーティングシステムによって決まる所定の「アプリストア」から「LINE」アプリケーションをダウンロードし、端末の電話番号を入力する。そして、認証番号が端末のSMSに送られて、この認証番号を入力することにより、アカウントの登録がなされる仕組みとなっている。
【0019】
このように電話番号に紐づけられた「LINE」アカウントを使用して人材管理システムにアクセスするようにすれば、IDおよびパスワードを使用することなく、個人認証を行うことができ、個人情報を適切に保護することができる。
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による人材管理システムの構成を説明する。
図1において、本実施形態による人材管理システムは、管理端末1により構成される、あるいはこれに通信回線を介して接続されるクラウド2との組み合わせで構成される。この管理端末1は、被雇用者が所持する被雇用者端末3と無線通信回線を介して通信可能となっている。
【0021】
管理端末1は、たとえば飲食業、小売業などの店舗を運営する企業の本部の人事部に設置されたパーソナルコンピュータなどのコンピュータである。被雇用者端末3は、飲食業、小売業などの店舗に勤務する被雇用者によって最も頻繁に使用されている携帯情報端末であり、たとえばスマートフォンである。管理端末1は、コンピュータであるので、演算部、記憶部、および送受信部を備える。管理端末1がクラウド2と接続されている場合、演算部、記憶部、および送受信部は、管理端末1あるいはクラウド2、または双方に備えられたものを適宜利用できる。各被雇用者にそれぞれ割り当てられる別個のマイページは、管理端末1あるいはクラウド2のいずれか、または双方に記憶される。
【0022】
被雇用者の入社手続きのため、管理端末1において以下の手順の操作を行なう。
1)取得したい従業員情報の設定をする
手続き管理>手続き>手続き作成(従業員情報取得)
2)閲覧させたいWebページ、ファイル、動画を設定する
手続き管理>手続き>手続き作成(閲覧)
3)締結したい契約書を設定する
契約書の作成 手続き管理>契約書管理>契約書を作成する
契約書の設定 手続き管理>手続き>手続き作成(契約書)
4)手続き完了通知受信者の設定
従業員情報>従業員情報詳細>権限設定
5)手続きの流れを作成する
手続きの流れの作成
手続き管理>手続きルート>手続きルートを作成する
受信者の設定
手続き管理>手続きルート>手続きルートを作成する
電子契約時の確認事項
手続き管理>手続きルート>手続きルートを作成する
6)入社手続きのURL取得(コピー)
手続き管理>手続きルート一覧>三点リーダー
7)URLを入社予定者に送る。またはQRコード(登録商標)を作成する。
【0023】
なお、事前登録をして入社手続きをする場合は、管理端末1において、以下の手順の操作を行なう。
1)対象者を事前登録する
入社手続き>入社事前登録をする
2)対象者専用URLを伝える
メール登録していればメールが送られる
契約書をPDFで送る必要がある場合、入社手続き時にメールアドレスの入力を行なう。
3)入社手続き>入社事前登録をする>保存して依頼を送る
URLコピーを「LINE」などに送る
【0024】
以下、上述の操作を、管理端末1の画面(出願人が開発した人材管理ツール「conetto
TM」の画面)を示す
図2~
図18を参照して説明する。
上記の「1)取得したい従業員情報の設定をする」は、
図2に示す画面で、「手続き管理>手続き>手続き作成(従業員情報取得)」を選択し、
図3に示す画面で、必要とする従業員情報の各項目にチェックをいれて「登録する」ボタンを押すと、
図4に示すように、その内容が保存され、「従業員情報取得」の手続きが作成される。
【0025】
「2)閲覧させたいWebページ、ファイル、動画を設定する」は、
図5に示す画面で、「手続き管理>手続き>手続き作成(閲覧)」を選択し、
図6に示す画面で、必要なドキュメントを選択して添付して「作成する」ボタンを押す。
【0026】
「3)締結したい契約書を設定する」は、
図7に示す画面で、「手続き管理>契約書管理>契約書を作成する」を選択し、
図8(a)に示す画面で、締結したい契約書を作成して「作成する」ボタンを押すと、
図8(b)に示す画面となる。つぎに、
図9に示す画面で、「手続き管理>手続き>手続き作成(契約書)」を選択し、
図10に示す画面で、「作成する」ボタンを押すと、「契約書」の手続きが作成される。
【0027】
「4)手続き完了通知受信者の設定」は、
図11に示す画面で、画面左の「従業員情報」をクリックし従業員情報一覧画面に表示された受信対象者の名前(たとえば、本部の人事担当者:この例では「確認 テスト太郎」)をクリックし、
図12に示す画面で、従業員情報詳細(この例では「確認 テスト太郎」の情報詳細)が表示されたら、画面上側の「従業員情報詳細」の横に表示されている左から2つ目のボタン「権限設定」をクリックする。
図13に示す権限設定の画面になったら、付与したい権限内容のチェックボックスにチェックを入れ、「更新する」ボタンをクリックする。
【0028】
「5)手続きの流れを作成する」は、
図14に示す「手続きルート」画面で、「手続きルートを作成する」ボタンをクリックし、
図15に示す画面で、従業員情報取得、閲覧、契約書それぞれ反映させたい手続きを選択する。
図16に示す画面で、「手続き完了通知受信者」を設定、電子契約時の確認事項があれば追記する。
【0029】
「6)入社手続きのURL取得(コピー)」は、
図17に示す画面で、手続きルート一覧が表示されたら、先ほど作成したルート名の欄右側にある「・・・(三点リーダー)」にマウスカーソルを合わせる。「URLをコピー」という項目が表示されるので、クリックすると対象手続きルートの手続き内容のURLがコピーされる。
「7)URLを入社予定者に送る。またはQRコード(登録商標)を作成する。」は、
図18に示す画面で行なう。
【0030】
被雇用者端末3では、入社する従業員が、以下の手順の操作を行なう。
1) 「LINE友達」になる
2) URLを受け取る。またはQRコード(登録商標)を読み込む
3) 最初のページ
4) 閲覧
5) 情報入力
6) 契約書
7) サイン
8) 手続きが終わったらLINE連携画面に遷移
9) 連携作業
【0031】
以下、この操作を、被雇用者端末3の画面を示す
図19~
図26を参照して説明する。
図19に示す画面は、上述の「1)「LINE友達」になる、2)URLを受け取る。またはQRコード(登録商標)を読み込む」のうち、入社手続きのURLを電子メールで受信した受信トレイを示す。
図20に示す画面は、URLをクリックしたときに現れる入社手続きの最初の画面を示す。「契約開始」ボタンをクリックすると、
図21に示す画面となり、「電子契約時の確認事項のページ」に移動する。「契約をはじめる」ボタンをクリックすると、
図22に示す画面となり、「基本情報入力ページ」に移動する。被雇用者が必要項目を入力して、「確認する」ボタンをクリックすると、
図23に示す画面となり、「動画・資料の確認ページ」に移動する。動画・資料を確認して、「確認する」ボタンをクリックすると、
図24(a)に示す画面となり、「契約内容の確認ページ」に移動する。
図24(b)に示す画面で契約内容を確認して、「確認する」ボタンをクリックすると、
図25(a)に示す画面となり、「電子サインページ」に移動する。
図25(b)に示す画面でサインをして「確認する」ボタンをクリックすると、
図26に示す画面となり、契約完了となる。ここで、「LINE友達登録に進む」ボタンを押すことにより、「LINE友達」登録手順に進む。
【0032】
上述した手順では、従業員情報の登録を、入社する被雇用者に行わせているが、登録情報の正確さの観点から、本部の人事担当者のあまり負担とならない範囲で、入社する被雇用者に行わせる代わりに、本部の人事部で行うこともできる。このように、入社する対象者を事前登録する場合、
図27(a)~(c)に示す管理端末1の画面において、「入社手続き>入社事前登録をする」をクリックして、必要項目を入力し、
図28(a)、(b)に示す管理端末1の画面において、「対象者専用URLを伝える」手順は、電子メール登録していれば電子メールが送られることにより実行される。対象者に契約書PDFファイルを送る必要性から、入社手続き時にメールアドレスを取得することが望ましい。「入社手続き>入社事前登録をする>保存して依頼を送る」手順は、「URLコピー ⇒ LINEなどに送る」ことにより行われる。
【0033】
つぎに、被雇用者端末3においてID、パスワードを入力することなく、人材管理ツール「conetto」内のマイページへの遷移を実施するための設定を説明する。管理者端末1における設定(「Poster」での操作)は、以下の通りである。「Poster」は、「LINE」の設定を容易にするサードパーティーのLINE公式アカウントサポートツールである。そのマルチリンク機能により、専用リンクを発行することが可能である。
i. マルチリンク機能で、「conetto」内の遷移先(マイページ)URLを設定する
ii. マルチリンク機能が、i.に対応したLINEの識別番号を付与するURLを作成する
iii. ii.で作られたURLをLINEのメニューに埋め込む
【0034】
被雇用者端末3のタッチスクリーン上での操作、すなわち入社する従業員側(「LINE」側)での操作は、以下の通りである。
1 LINEのメニューから設定された範囲をタップ
2 ID、パスワードを入力することなく、「conetto」内のマイページに遷移
【0035】
以下、これらの手順を
図29~
図32を参照して説明する。
図29に示すように、管理端末1において、「i.:マルチリンク機能で、「conetto」内の遷移先(マイページ)URLを設定、ii.:マルチリンク機能が、i.に対応したLINEの識別番号を付与するURLを作成する」を実行する。そして、
図30に示すように、「iii.:ii.で作られたURLをLINEのメニュー(マイページ)に埋め込む」を実行する。
【0036】
入社する従業員側(「LINE」側)、すなわち被雇用者端末3で、
図31に示すように、LINEのメニューから設定された範囲をタップする。これにより、
図32に示すように、ID、パスワードを入力することなく、「conetto」内のマイページに遷移する。
【0037】
このように設定した後、被雇用者端末3、入社する従業員側(LINE側)での操作は、以下の手順で行なう。
1. LINE友達になる
2. URLを受け取り(またはQRを読み込み)、入社手続きのページに遷移する
3. 入社手続きをする
4. 手続き完了後、連携作業を行う
【0038】
以下、この手順を
図33~
図35を参照して説明する。上述の「1. LINE友達になる」「2. URLを受け取り(またはQRを読み込み)、入社手続きのページに遷移する」は、
図33に示すように、被雇用者端末3のタッチスクリーンを操作することで実行される。「3.入社手続きをする」は、
図34に示すように実行される。「4.手続き完了後、連携作業を行う」は、
図35に示すように実行される。
【0039】
以上、本実施形態を、便宜上、管理端末1および被雇用者端末3での画面表示により説明したが、これらは適宜のウエブブラウザの設定、「LINE」で提供されるツールの使用などで実現される。
【符号の説明】
【0040】
1 管理端末
2 クラウド
3 被雇用者端末