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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162891
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/17 20200101AFI20231101BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20231101BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20231101BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20231101BHJP
【FI】
H05B47/17
H05B47/16
H05B47/165
H05B47/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073599
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 誠
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 功
(72)【発明者】
【氏名】小野 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】新井 隆史
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA08
3K273QA27
3K273QA33
3K273QA37
3K273RA12
3K273RA13
3K273SA08
3K273SA32
3K273SA46
3K273SA47
3K273SA48
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA49
3K273UA27
3K273UA29
(57)【要約】
【課題】非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図る照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1は、光源11と二次電池12と充電回路13と点灯回路14とスイッチ15と第1制御部171と第2制御部172とを備える。充電回路13は、通電期間に常用電源2から給電される常用電力で二次電池12を充電し、点灯回路14は、停電期間に二次電池12から放電される非常用電力で光源11を点灯させる。スイッチ15は、二次電池12と点灯回路14との間に設けられ、第1制御部171は、常用電源2の停電に応じてスイッチ15をオンすることで二次電池12を点灯回路14に接続する。第2制御部172は、第1制御部171がスイッチ15をオンしたことに応じて二次電池12からの放電に関連する計測処理を開始し、計測結果が所定の条件を満たした場合にスイッチ15をオフすることで二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
二次電池と、
常用電源の通電期間に前記常用電源から給電される常用電力で前記二次電池を充電する充電回路と、
前記常用電源の停電期間に前記二次電池から放電される非常用電力で前記光源を点灯させる点灯回路と、
前記二次電池と前記点灯回路との間に設けられるスイッチと、
前記スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記常用電源の停電に応じて、前記スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路に接続する第1制御部と、
前記第1制御部が前記スイッチを前記オン状態に変化させたことに応じて、前記二次電池からの放電に関連する計測処理を開始し、前記計測処理の結果が所定の条件を満たした場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す第2制御部と、を含む、
照明装置。
【請求項2】
前記計測処理は、前記二次電池から放電された又は放電可能な非常用電力、の電力量と関連する物理量を計測する処理である、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記物理量は、前記第1制御部による前記スイッチの前記オン状態への状態変化からの経過時間であり、
前記所定の条件は、前記経過時間が予め決められた基準時間に達した又は前記基準時間を超えている、という時間条件である、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記物理量は、前記二次電池の電圧であり、
前記所定の条件は、前記電圧が予め決められた基準電圧に低下した又は前記基準電圧を下回っている、という電圧条件である、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項5】
前記物理量は、前記第1制御部による前記スイッチの前記オン状態への状態変化からの経過時間、及び前記二次電池の電圧を含み、
前記所定の条件は、前記経過時間が予め決められた基準時間に達した又は前記基準時間を超えているという時間条件、及び前記電圧が予め決められた基準電圧に低下した又は前記基準電圧を下回っているという電圧条件、を含み、
前記第2制御部は、前記経過時間が前記時間条件を満たし、かつ前記電圧が前記電圧条件を満たした場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させる、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記二次電池が前記点灯回路に接続された接続状態か、前記点灯回路から切り離された切離状態か、を識別可能に表示する表示部を更に備える、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記スイッチは第1スイッチであり、
前記充電回路と前記二次電池との間に設けられる第2スイッチを更に備え、
前記制御部は、前記第2スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御し、
前記第2制御部は、前記常用電源の停電に応じて、前記第2スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記充電回路から切り離す、
請求項1~6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第2制御部は、前記常用電源の通電に応じて、前記第2スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記充電回路に接続する、
請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
装置本体と、
前記装置本体に設けられる基板と、を更に備え、
前記基板に、前記充電回路及び前記点灯回路と、前記制御部を実現する処理ユニットと、が実装される、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項10】
装置本体と、
前記装置本体に設けられる第1基板と、
前記装置本体に後付け可能な第2基板と、を更に備え、
前記第1基板に、前記充電回路及び前記点灯回路が実装され、
前記第2基板に、前記制御部を実現する処理ユニットが実装される、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項11】
前記二次電池を含み、前記装置本体に対して交換可能に接続される電池ユニットを更に備え、
前記スイッチは、前記電池ユニットに設けられる、
請求項9又は10に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置に関し、より詳細には、非常用照明として機能する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の非常用照明装置では、商用電源の停電時に、二次電池と点灯回路との間のスイッチがオンされる。スイッチは、定常時(通電期間)はオフされており(オフ状態であり)、商用電源の停電が検出されている間(停電期間)に亘ってオンされる(オン状態となる)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-113877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の非常用照明装置では、停電期間が長くなると二次電池が過放電状態となる可能性があった。
【0005】
本開示の目的は、非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図ることができる照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る照明装置は、光源と、二次電池と、充電回路と、点灯回路と、スイッチと、制御部と、を備える。前記充電回路は、常用電源の通電期間に前記常用電源から給電される常用電力で前記二次電池を充電する。前記点灯回路は、前記常用電源の停電期間に前記二次電池から放電される非常用電力で前記光源を点灯させる。前記スイッチは、前記二次電池と前記点灯回路との間に設けられる。前記制御部は、前記スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。前記制御部は、第1制御部と、第2制御部と、を含む。前記第1制御部は、前記常用電源の停電に応じて、前記スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路に接続する。前記第2制御部は、前記第1制御部が前記スイッチを前記オン状態に変化させたことに応じて、前記二次電池からの放電に関連する計測処理を開始する。前記第2制御部は、前記計測処理の結果が所定の条件を満たした場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す。
【発明の効果】
【0007】
本開示の表示装置は、非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施形態に係る照明装置のブロック図である。
図2図2は、同上の照明装置を構成する制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
図3図3は、同上の照明装置を構成する表示部の動作を説明するためのフローチャートである。
図4図4は、同上の照明装置の全体動作を説明するためのタイミングチャートである。
図5図5Aは、同上の制御部等を実現する処理ユニットの配置を示す図であり、図5Bは、同上の処理ユニットの配置の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)概要
最初に、図1を参照して本開示の概要を説明する。本開示の実施形態に係る照明装置1は、非常用照明として機能する装置である。本実施形態でいう非常用照明とは、常用電源2の通電期間に常用電源2からの常用電力で二次電池12を充電し、常用電源2の停電時に二次電池12からの非常用電力で光源11を点灯させる照明である。
【0010】
非常用照明は、例えば、建築基準法で規定された非常灯であるが、消防法で規定された誘導灯でもよい。非常用照明は、停電から一定時間以上、点灯し続けることが求められる。停電後に点灯し続ける時間(以下では、単に「点灯時間」と記す場合がある)として、例えば、非常灯の場合は30分(又は60分)、誘導灯の場合は20分が規定されている(以下では、法で規定された点灯時間を「法定時間」と記す)。
【0011】
本実施形態では、常用電源2の通電期間に常用電源2からの常用電力で二次電池12を充電する充電回路13と、常用電源2の停電期間に二次電池12に蓄電されている非常用電力で光源11を点灯させる点灯回路14と、を備える照明装置1に対し、二次電池12と点灯回路14との間の電路に介在するスイッチ15と、スイッチ15を制御する制御部17とを設ける。そして、制御部17が、停電に応じたスイッチ15のオンにより二次電池12を点灯回路14に接続し、経過時間等の計測を開始し、計測結果が基準時間(法定時間+所定時間)到達等の条件を満たしたことに応じたスイッチ15のオフにより二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【0012】
このようなスイッチ15の自動制御により、照明装置1は、非常用照明として機能しつつ、二次電池12からの放電量の抑制を図ることができる。
【0013】
(2)要部
次に、図1を参照して照明装置1の要部を説明する。照明装置1は、光源11と、二次電池12と、充電回路13と、点灯回路14と、スイッチ15と、制御部17と、を備える。なお、光源11は、照明装置1の構成要素に含めなくてもよい。
【0014】
(2-1)光源
光源11は、点灯回路14によって点灯される。本実施形態における光源11は、非常用光源であり、常用電源2の停電時に二次電池12からの非常用電力で点灯し、常用電源2の通電時に消灯する。
【0015】
(2-2)二次電池
二次電池12は、充電回路13によって充電され、点灯回路14に放電する。本実施形態における二次電池12は、常用電力で充電され、非常用電力を放電する。常用電力とは、常用電源2から給電される電力であり、非常用電力とは、常用電源2の停電時に光源11を点灯させるための電力である。
【0016】
(2-3)充電回路
充電回路13は、二次電池12を充電する。本実施形態における充電回路13は、常用電源2の通電期間に常用電源2から給電される常用電力で二次電池12を充電する。
【0017】
(2-3-1)常用電源
常用電源2は、常用電力を供給(給電)する。本実施形態における常用電源2は、充電回路13に常用電力を給電する。常用電源2は、具体的には、例えば、商用電源に接続されたブレーカ(分電盤の分岐ブレーカなど)である。
【0018】
ブレーカは、例えば、過電流等に応じて自動的に、又は(施工後の点検等のために)手動でトリップ状態(オフ状態ともいう)となる。ブレーカのトリップ状態は、例えば、過電流等の停電原因への対処後、又は点検の終了後、通常、手動で解除される。
【0019】
(2-3-2)通電期間、通電状態、及び通電(復電)
通電期間とは、常用電源2が通電状態にある期間である。通電状態とは、常用電源2が通電している状態である。通電とは、停電状態から通電状態への変化である。通電は、例えば、停電後の復電である。復電とは、停電状態から通電状態への復帰である。ただし、通電は、例えば、施工後の最初の通電でもよい。
【0020】
(2-4)点灯回路
点灯回路14は、常用電源2の停電期間に二次電池12から放電される非常用電力で光源11を点灯させる。
【0021】
(2-4-1)停電期間、停電状態、及び停電
停電期間とは、常用電源2が停電状態にある期間である。停電状態とは、常用電源が停電している状態である。停電とは、通電状態から停電状態への変化である。
【0022】
(2-5)スイッチ
スイッチ15は、二次電池12と点灯回路14との間に設けられる。
【0023】
スイッチ15は、詳しくは、二次電池12と点灯回路14との間の電路に介挿され、制御部17の制御に応じて当該電路を開閉する。
【0024】
(2-5-1)オン状態及びオフ状態
スイッチ15は、オン状態及びオフ状態の間で変化する。スイッチ15が介挿されている電路は、スイッチ15がオン状態となることで開き、スイッチ15がオフ状態となることで閉じる。スイッチ15は、具体的には、例えば、半導体スイッチ(MOSFET)、電磁リレーなどである。なお、こうした事項は、第2スイッチ16(「(3)詳細」を参照)にも当てはまる。
【0025】
(2-6)制御部
制御部17は、スイッチ15の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。なお、以下では、このような制御を「状態制御」と記す。
【0026】
(2-6-1)スイッチオン
制御部17がスイッチ15の状態をオフ状態からオン状態に制御することで、二次電池12と点灯回路14との間の電路が閉じる。以下では、スイッチ15の状態をオフ状態からオン状態に制御することを「スイッチ15をオンする」又は「スイッチオン」と記す場合がある。
【0027】
(2-6-2)スイッチオフ
制御部17がスイッチ15の状態をオン状態からオフ状態に制御することで、二次電池12と点灯回路14との間の電路が開く。以下では、スイッチ15の状態をオン状態からオフ状態に制御することを、「スイッチ15をオフする」又は「スイッチオフ」と記す場合がある。
【0028】
(2-7)実現手段:処理ユニット
制御部17の機能は、プロセッサ及びメモリを含む処理ユニット100で実現され得る。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがプログラム等に基づいて動作することにより、制御部17のスイッチ15等に対する状態制御などの機能が実現される。
【0029】
(2-7-1)計測デバイス
本実施形態における処理ユニット100は、計測デバイス(図示しない)を更に含む。ここでの計測デバイスは、二次電池12からの放電に関する計測を行うデバイスである。計測デバイスは、例えば、放電時間(スイッチオンからの経過時間)を計測(計時)するためのタイマ、放電電圧(二次電池12の電圧)を計測するための電圧センサ等である。例えば、後述する第2制御部172の計測処理及び条件判断は、プロセッサ及びメモリ並びに計測デバイスで実現される。
【0030】
ただし、計測デバイスは、計測専用のデバイスでなくてもよく、例えば、プロセッサの内蔵時計でも構わない。第2制御部172の計測処理及び条件判断のうち、スイッチオンからの経過時間を計測する計時処理、及び計測結果(経過時間)が時間条件を満たすか否かの判断は、プロセッサ及びメモリ並びにプロセッサの内蔵時計で実現可能である。
【0031】
(2-7-2)表示デバイス
本実施形態における処理ユニット100は、表示デバイスを更に含む。ここでの表示デバイスは、二次電池12が点灯回路14に接続された状態(以下、「接続状態」と記す)か、点灯回路14から切り離された状態(以下「切離状態」)か、を識別可能に表示するためのデバイスである。表示デバイスは、例えば、モニタや表示ランプ等である。
【0032】
後述する表示部18の機能(表示制御)は、プロセッサ及びメモリ並びに表示デバイスで実現される。ただし、表示制御を行わない場合、表示デバイスはなくてよい。
【0033】
(2-7-3)動作電力
本実施形態における処理ユニット100(制御部17等)は、二次電池12から放電される非常用電力で動作する。ただし処理ユニット100は、常用電源2の停電期間のみ、二次電池12からの非常用電力で動作し、常用電源2の通電期間は、常用電力(例えば、充電回路13から二次電池12への電力の一部)で動作してもよい。または、処理ユニット100は、二次電池12とは別の二次電池又は一次電池(いずれも図示しない)で動作しても構わない。
【0034】
(2-8)制御部の詳細
制御部17は、詳しくは、図1に示したように、第1制御部171と、第2制御部172と、を含む。
【0035】
(2-8-1)第1制御部
第1制御部171は、照明装置1を非常用照明(例えば、非常灯)として機能させるための制御を行う。なお、ここでいう非常用照明は、通常、法で規定された非常灯又は誘導灯であるが、用途によっては、点灯時間が法定時間に満たないものでもよい。
【0036】
詳しくは、第1制御部171は、常用電源2の停電に応じて、スイッチ15をオフ状態からオン状態に変化させる(つまり、スイッチ15をオンする)ことで、二次電池12を点灯回路14に接続する。
【0037】
なお、スイッチ15の状態は、当初(例えば、照明装置1の出荷時点で)オフ状態であってもよい。または、スイッチ15の状態は、当初オン状態であり、常用電源2の通電(例えば、施工後のブレーカのオン操作)に応じて、第1制御部171によりオフ状態に制御されてもよい。
【0038】
(2-8-2)第2制御部
第2制御部172は、第1制御部171と協働して、二次電池12からの放電量の抑制(例えば、二次電池12が過放電状態となること、ひいては二次電池12の寿命が短くなくこと、等の回避)を図るための制御を行う。
【0039】
詳しくは、第2制御部172は、第1制御部171が上記のようにしてスイッチ15をオフ状からオン状態に変化させたこと(スイッチオン)に応じて、二次電池12からの放電に関連する計測処理を開始する。
【0040】
(2-8-2A)計測処理
本実施形態における計測処理は、二次電池12からの放電に関連する計測処理である。第2制御部172は、例えば、タイマや電圧センサ等の計測デバイスを用いて、放電に関する物理量を計測する計測処理を行う。
【0041】
(2-8-2Aa)放電量及び残量
放電に関する物理量は、第1制御部171によるスイッチオンから現時点までに二次電池12から放電された非常用電力、又は現時点で二次電池12から放電可能な非常用電力、の電力量と関連する物理量である。なお、以下では、スイッチオンから現時点までに二次電池12から放電された電力量を「放電量」、現時点で放電可能な電力量を「残量」と記す場合がある。
【0042】
(2-8-2Ab)放電量に関連する物理量:放電時間(又は放電量自体)
放電量に関連する物理量は、例えば、放電時間である。本実施形態でいう放電時間は、通常、スイッチオンから現時点までの経過時間である。ただし、放電時間は、スイッチオンに応じた放電開始から現時点までの経過時間でもよいし、放電開始に応じた点灯から現時点までの経過時間でもよい。
【0043】
なお、放電開始から現時点までの経過時間を「放電時間」、点灯から現時点までの経過時間を「点灯時間」と称してもよい。ただし、ここでいう点灯時間は、残量が閾値を下回って消灯した後の期間を含んでもよい(つまり、実際の点灯時間より長くてもよい)。
【0044】
または、放電量に関連する物理量は、放電量自体でもよい。放電量は、放電時間を基に取得され得る。例えば、メモリに、放電時間と放電量との対応関係を示す第1対応情報(データテーブルや関数)が格納されており、第2制御部172は、格納されている第1対応情報を用いて、計測された放電時間と対になる放電量、を取得してもよい。
【0045】
(2-8-2Ac)残量に関連する物理量:放電電圧(又は残量自体)
残量に関連する物理量は、例えば、放電電圧である。放電電圧は、二次電池12の現時点での電圧であり、電圧センサから取得される。
【0046】
または、残量に関連する物理量は、残量自体でもよい。残量は、二次電池12の現時点での電圧を基に取得され得る。例えば、メモリに、電圧と残量との対応関係を示す第2対応情報が格納されており、第2制御部172は、格納されている第2対応情報を用いて、計測されたで夏と対になる残量、を取得してもよい。
【0047】
(2-8-2B)計測処理の詳細
本実施形態における計測処理は、二次電池12の放電量に関連する物理量(放電時間又は放電量自体)を計測する処理である。
【0048】
または、計測処理は、二次電池12の残量に関連する物理量(放電電圧又は残量自体)を計測する処理でもよい(「計測処理の変形例1」を参照)。
【0049】
または、計測処理は、放電量に関連する物理量及び残量に関連する物理量、を計測する処理でもよい(「計測処理の変形例2」を参照)。
【0050】
こうして、放電された又は放電可能な非常用電力の電力量(放電量及び/又は残量)、に関連する計測(例えば、放電量に関連する経過時間、及び/又は、残量に関連する電圧等の計測)を行い、計測結果が条件(例えば、時間条件“経過時間が基準時間に到達したこと”、及び/又は、電圧条件“電圧が基準電圧以下に低下したこと”)を満たした場合にスイッチオフを行うことで、二次電池12からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0051】
(2-8-2C)計測処理の具体例:計時処理
詳しくは、第2制御部172は、スイッチオンに応じて計時処理を開始する。ここでの計時処理は、二次電池12の放電時間を計測する処理である。放電時間は、例えば、タイマを用いて、スイッチオンからの経過時間(以下、単に「経過時間」と記す場合がある)を計時することにより取得される。
【0052】
(2-8-2D)計測処理の変形例1:電圧計測処理
または、第2制御部172は、スイッチオンに応じて、電圧計測処理を実行してもよい。ここでの電圧計測処理は、二次電池12の放電電圧を計測する処理である。放電電圧は、例えば、二次電池12の電圧(以下、単に「電圧」と記す場合がある)を電圧センサで計測することにより取得される。
【0053】
(2-8-2E)計測処理の変形例2:計時処理及び電圧計測処理
または、第2制御部172は、スイッチオンに応じて、計時処理及び電圧計測処理を並列に実行してもよい。
【0054】
(2-8-2F)計測結果及び所定の条件に基づく電池切り離し
第2制御部172は、上記のような計測処理の結果(以下「計測結果」と記す場合がある)が所定の条件を満たした場合に、スイッチ15をオン状態からオフ状態に変化させる(スイッチ15をオフする)ことで、二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【0055】
なお、所定の条件が満たされたか否かの判断は、通常、第2制御部172自身が行うが、照明装置1の他の構成要素又は他の装置で判断が行われ、第2制御部172は、判断結果の引き渡しを受けてもよい。
【0056】
本実施形態における第2制御部172は、計測結果が所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たすと判断した場合に、スイッチ15をオフすることで二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【0057】
(2-8-2Fa)所定の条件の具体例:時間条件
本実施形態における所定の条件は、時間条件である。時間条件とは、前述した計時処理と対になる条件であり、二次電池12の放電時間に関する条件である。時間条件は、例えば、第1制御部171によるスイッチ15のオン(又はスイッチオンに応じた二次電池12から点灯回路14への非常用電力の給電開始、又は給電開始に応じた光源11の点灯)からの経過時間が、予め決められた基準時間以上であること、である。
【0058】
なお、経過時間が基準時間以上であることは、スイッチオンからの経過時間が、切離指示の受信時点で既に基準時間に達していることである。
【0059】
(2-8-2Fb)基準時間
基準時間は、例えば、法定時間Tに所定時間ΔTを加算した時間“T+ΔT”であるが、法定時間Tに所定係数k(ただし、k>1)を乗算した時間“T×k”でも、“(T+ΔT)×k”でもよい。
【0060】
法定時間Tは、例えば、照明装置1が非常灯である場合は“30分”、誘導灯である場合は“20分”などである。所定時間ΔTは、例えば、許容誤差に相当する時間(“7分”や“10分”等)であってもよい。所定係数kは、例えば、照明装置1の設置場所に応じた値(“2”や“1.5”や“1”等)であってもよい。
【0061】
照明装置1が非常灯である場合の基準時間は、例えば、T=30分、ΔT=7分、k=2として“(30+7)×2=74分”などのように決定されてもよい。また、照明装置1が誘導灯である場合の基準時間は、例えば、T=20分、ΔT=5分として“(20+5=25分”のように決定されてもよい。
【0062】
(2-8-2Fc)所定の条件の変形例1:電圧条件
所定の条件は、電圧条件でもよい。電圧条件とは、前述した電圧計測処理と対になる条件であり、二次電池12の放電電圧に関する条件である。電圧条件は、例えば、二次電池12の電圧が予め決められた基準電圧以下に低下したこと、である。なお、基準電圧以下に低下したことは、電圧が基準電圧に低下した場合及び基準電圧を下回っている場合を含む。
【0063】
なお、基準電圧は、例えば、過放電防止用の放電終止電圧Vでもよいし、“放電終止電圧V+所定電圧ΔV”などでもよい。
【0064】
(2-8-2Fd)所定の条件の変形例2:時間条件及び電圧条件
所定の条件は、時間条件及び電圧条件を含んでもよい。この所定の条件は、計測処理が計時処理及び電圧計測処理を含む場合、に対応する条件である。
【0065】
(2-8-2G)条件判断の具体例:時間条件に基づく判断
本実施形態では、物理量は経過時間、所定の条件は時間条件であり、第2制御部172は、経過時間が時間条件を満たすか否かを判断し、経過時間が時間条件を満たした場合にスイッチ15をオフすることで、二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【0066】
こうような時間条件に基づくスイッチオフによって、二次電池12からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0067】
なお、経過時間は、前述したように、光源11の実際の点灯時間より長くてもよく、時間条件が満たされる前に、光源11が消灯していてもよい。この場合でも、消灯後の自然放電の抑制を図ることができる。
【0068】
(2-8-2H)条件判断の変形例1:電圧条件に基づく判断
物理量が二次電池12の電圧であり、所定の条件が電圧条件であってもよく、その場合、第2制御部172は、電圧が電圧条件を満たすか否かを判断し、電圧が電圧条件を満たした場合にスイッチ15をオフすることで、二次電池12を点灯回路14から切り離す。
【0069】
このような電圧条件に基づくスイッチオフによって、二次電池12からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0070】
(2-8-2I)条件判断の変形例2:時間条件及び電圧条件に基づく判断
物理量が経過時間及び電圧を含み、所定の条件が時間条件及び電圧条件を含んでもよく、その場合、第2制御部172は、経過時間が時間条件を満たすか否か、及び電圧が電圧条件を満たすか否か、を判断し、経過時間が時間条件を満たし、かつ電圧が電圧条件を満たした場合に、スイッチ15をオフする。
【0071】
具体的には、第2制御部172は、例えば、経過時間が時間条件(例えば“法定時間T以上であること”)を満たすか否かを判断し、経過時間が時間条件を満たした場合に、電圧が電圧条件(例えば“放電停止電圧V以下であること”)を満たすか否かを更に判断してもよい。そして、電圧が電圧条件を満たした場合に、第2制御部172は、スイッチ15をオフする。
【0072】
これによって、例えば、経過時間が法定時間Tに達した時点で、電圧が放電停止電圧V以下である場合に、スイッチ15はオフされ、二次電池12が点灯回路14から切り離される。
【0073】
このような時間条件及び電圧条件に基づくスイッチオフによって、二次電池12からの放電量の抑制をより的確に図ることができる。
【0074】
(2-8-3)制御部の利点
こうして、第1制御部171が、停電に応じたスイッチオンにより二次電池12を点灯回路14に接続し、第2制御部172が、二次電池12からの放電に関連する計測を開始し、計測結果が条件を満たしたことに応じたスイッチオフにより二次電池12を点灯回路14から切り離すこと(スイッチ15の自動制御)で、照明装置1は、非常用照明として機能しつつ、二次電池12からの放電量の抑制を図ることができる。
【0075】
また、スイッチオフによる物理的な切り離しを行う場合、停電期間における二次電池12からの自然放電も抑制されるので、二次電池12を点灯回路14に接続したまま点灯回路14に対する制御により光源11を消灯させる場合と比べて、停電期間が長くなった際に、自然放電で二次電池12が過放電防状態となることの回避が図られる。
【0076】
さらに、スイッチオンに応じた計測開始によって、常時計測を行う場合と比べて、消費電力の抑制を図ることができる。
【0077】
(3)詳細
次に、図1図5を参照して照明装置1の詳細を説明する。なお、「要部」で説明済みの事項は省略する。
【0078】
(3-1)表示部
照明装置1は、表示部18を更に備える。表示部18は、二次電池12が点灯回路14に接続された接続状態か、点灯回路14から切り離された切離状態か、をモニタや表示ランプ等の表示デバイスを介して識別可能に表示する。
【0079】
接続状態は、スイッチ15がオンの状態(オン状態)と対応し、切離状態は、スイッチ15がオフの状態(オフ状態)と対応する。
【0080】
接続状態か切離状態かを識別可能に表示すること(識別可能な表示)は、例えば、電池ユニット200(後述)を示唆する所定の図柄(アイコン等)を、異なる色でモニタに表示することであり、具体的には、接続状態(オン状態)では赤色で表示(以下「赤表示」)を行い、切離状態(オフ状態)では青色で表示(以下「青表示」)を行うことであってもよい。
【0081】
ただし、識別可能な表示は、例えば、単色の表示ランプの、異なる輝度での表示、連続表示と間欠表示、異なる点滅速度での表示、などでもよい。
【0082】
また、識別可能な表示は、例えば、接続状態か切離状態かを示す状態情報(例えば“ON”や“OFF”等の文字列)のモニタへの表示でもよい。状態情報の表示は、通常、単色での表示であるが、接続状態か切離状態かで、状態情報の表示色を変えてもよい。
【0083】
こうして接続状態か切離状態かを識別可能に表示することで、自動制御されているスイッチ15の状態を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0084】
(3-2)第2スイッチ
前述したスイッチ15は、第1スイッチ15であり、照明装置1は、図1に示すように、第2スイッチ16を更に備える。
【0085】
第2スイッチ16は、充電回路13と二次電池12との間に設けられる。第2スイッチ16は、詳しくは、二次電池12と充電回路13との間の電路に介挿され、制御部17の制御に応じて当該電路を開閉する。
【0086】
(3-3)第2スイッチの状態制御
制御部17は、第2スイッチ16の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。
【0087】
制御部17が第2スイッチ16の状態をオフ状態からオン状態に制御することで、二次電池12と充電回路13との間の電路が閉じる。以下では、第2スイッチ16の状態をオフ状態からオン状態に制御することを、「第2スイッチ16をオンする」又は「第2スイッチオン」と記す場合がある。
【0088】
制御部17が第2スイッチ16の状態をオン状態からオフ状態に制御することで、二次電池12と充電回路13との間の電路が開く。以下では、スイッチ16の状態をオン状態からオフ状態に制御することを、「第2スイッチ16をオフする」又は「第2スイッチオフ」と記す場合がある。
【0089】
制御部17は、前述したような第1スイッチ15の状態制御(第1スイッチオン/第1スイッチオフ)に加えて、第2スイッチ16の状態のオン状態及びオフ状態の間での状態制御(第2スイッチオン/第2スイッチオフ)を更に実行する。
【0090】
(3-3-1)停電に応じた二次電池の充電回路からの切り離し
第2制御部172は、常用電源2の停電に応じて、第2スイッチ16をオン状態からオフ状態に変化させることで(第2スイッチ16のオフによって)二次電池12を充電回路13から切り離す。
【0091】
停電に応じた第2スイッチ16のオフにより、停電期間における二次電池12からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0092】
(3-3-2)通電に応じた二次電池の充電回路への接続
第1制御部171は、常用電源2の通電に応じて、第2スイッチ16をオフ状態からオン状態に変化させることで(第2スイッチ16のオンによって)二次電池12を充電回路13に接続する。
【0093】
通電は、前述したように、例えば、停電後の復電であるが、施工後の最初の通電でもよい。
【0094】
通電に応じた第2スイッチ16のオンにより、停電期間における自然放電の抑制を図りつつ、通電期間に充電を行える。充電によって、非常用照明としての機能の維持を図ることができる。
【0095】
(3-4)動作
(3-4-1)制御部の動作
照明装置1を構成する制御部17は、図2に示すフローチャートに従って動作する。なお、図2のフローチャートの処理は、例えば、最初の通電に応じて開始される。
【0096】
処理が開始されると、制御部17を構成する第1制御部171は、常用電源2が停電したか否かを、充電回路13への常用電力の入力の有無を基に判断する(ステップS1)。常用電源2が停電していないと判断された場合、処理はステップS5に進む。
【0097】
ステップS1で常用電源2が停電したと判断した場合、第1制御部171は、第1スイッチ15をオンする(ステップS2)。これによって、二次電池12が点灯回路14に接続される。
【0098】
次に、第2制御部172は、計測処理を開始する(ステップS3)。例えば、ステップS2で第1スイッチ15がオンされたことに応じて、計時処理が開始される。
【0099】
次に、第2制御部172は、第2スイッチ16をオフする(ステップS4)。これによって、二次電池12は、充電回路13から切り離される。その後、処理はステップS1に戻る。
【0100】
ステップS1で常用電源2が停電していないと判断された場合、第2制御部172は、ステップS3で開始された計測処理の計測結果が、予め決められた条件を満たしたか否かを判断する(ステップS5)。例えば、計時処理の結果(第1スイッチオンからの経過時間)が時間条件を満たしたか否かが判断される。計測結果が条件を満たした(例えば、経過時間が時間条件を満たした)と判断された場合、処理はステップS9(後述)に進む。
【0101】
ステップS5で計測結果が未だ条件を満たしていない(例えば、経過時間が未だ時間条件を満たしていない)と判断した場合、第2制御部172は、常用電源2が復電したか否かを判断する(ステップS6)。常用電源2が未だ復電していないと判断された場合、処理はステップS1に戻る。
【0102】
ステップS6で常用電源2が復電したと判断した場合、第2制御部172は、第2スイッチ16をオンする(ステップS7)。これによって、二次電池12は、充電回路13に接続される。
【0103】
次に、第2制御部172は、ステップS3で開始した計測処理を終了する(ステップS8)。
【0104】
その後(又は上記ステップS5で計測結果が条件を満たしたと判断した場合)、第2制御部172は、第1スイッチ15をオフする(ステップS9)。これによって、二次電池12は、点灯回路14から切り離される。その後、処理はステップS1に戻る。
【0105】
なお、図2のフローチャートにおいて、3つのステップS2~S4の順序は、適宜変更されてよく、また、2つのステップS7及びS8の順序も入れ替わってよい。
【0106】
(3-4-2)表示部の動作
表示部18は、図3に示すフローチャートに従って動作する。なお、図3のフローチャートの処理は、例えば、最初の通電に応じて開始される。
【0107】
処理が開始されると、表示部18は、第1スイッチ15の状態が変化したか否かを判断する(ステップS21)。第1スイッチ15の状態が変化していないと判断された場合、処理はステップS21に戻る。
【0108】
第1スイッチ15の状態が変化したと判断した場合、表示部18は、計時を開始する(ステップS22)。
【0109】
次に、表示部18は、第1スイッチ15がオン状態か否かを判断する(ステップS23)。第1スイッチ15がオン状態と判断した場合、表示部18は、二次電池12が点灯回路14と接続された状態(接続状態)を示す表示(例えば、赤表示)をモニタに対して行う(ステップS24)。第1スイッチ15がオン状態でない(つまりオフ状態)と判断した場合、表示部18は、二次電池12が点灯回路14から切り離された状態(切離状態)を示す表示(例えば、青表示)をモニタに対して行う(ステップS25)。
【0110】
表示(赤表示又は青表示)の後、表示部18は、ステップS22で開始した計時の結果(計時結果:第1スイッチ15の状態変化からの経過時間)が所定時間(例えば、1分)に達したか否かを判断する(ステップS26)。計時結果が所定時間に達していないと判断された場合、処理はステップS23に戻る。
【0111】
ステップS26で計時結果が所定時間に達したと判断した場合、表示部18は、モニタの表示を消去する(ステップS27)。次に、表示部18は、計時を停止する(ステップS28)。その後、処理はステップS21に戻る。
【0112】
なお、図3のフローチャートにおいて、2つのステップS27及びS28の順序は入れ替わってよい。
【0113】
(3-5)照明装置の動作例
照明装置1を構成する各部の状態は、例えば、図4に示すタイミングチャートのように変化する。なお、以下は例示に過ぎず、適宜変更され得る。例えば、本例では、表示部18による表示期間の制御(図3のフローチャートで説明したような、第1スイッチ15の状態変化に応じた表示開始、及び状態変化から所定時間後の表示消去)は行われない。ただし、後述する「動作例の変形例」のように、表示期間の制御が行われてもよい。
【0114】
本例において、照明装置1は非常灯、常用電源2はブレーカである。計測処理は、第1スイッチ15のオン(光源11の点灯)からの経過時間を計測する処理(計時処理)であり、条件判断は、計測結果(経過時間)が時間条件“経過時間が基準時間に達したこと”を満たすか否かの判断である。基準時間は、法定時間30分に所定時間7分を加えた37分である。
【0115】
通電は、施工(照明装置1を住戸等に設置する作業)の後の最初の通電(施工者によるブレーカのオン操作)であり、停電は、照明装置1の点検のための停電(施工者によるブレーカのオフ操作)である。復電は、竣工後の通電(点検者又は住人等によるブレーカのオン操作)である。
【0116】
常用電源2は、通電(時刻0)から停電(時刻t1)迄の間、通電状態であり、停電から復電(時刻t2)迄の間、停電状態であり、そして、復電の後、再び通電状態となる。すなわち、通電から停電迄の期間(時刻0~時刻t1)、及び復電から図示しない次の停電迄の期間(時刻t2~)、が通電期間であり、停電から復電までの期間(時刻t1~時刻t2)が停電期間である。
【0117】
通電から停電迄の最初の通電期間(時刻0~時刻t1)は、例えば、数秒程度であり、停電から復電迄の停電期間(時刻t1~時刻t2)は、例えば、数日程度である。なお、復電後の通電期間(時刻t2~)は、例えば、再検査や、過電流等に応じたブレーカの動作による停電などが生じる迄の、適宜な長さの期間となる。
【0118】
(3-5-1)通電時の状態変化と、通電期間における動作
通電に応じて、第1スイッチ15はオフ状態、第2スイッチ16はオン状態となる。第1スイッチ15がオフ状態となったことに応じて、光源11は消灯状態、表示部18は青表示状態となる。また、第2スイッチ16がオン状態となったことに応じて、充電回路13による二次電池12への充電が開始される。そして、通電から停電迄の通電期間に渡って、第1スイッチ15のオフ状態、第2スイッチ16のオン状態、光源11の消灯状態、及び表示部18の青表示状態が維持され、二次電池12への充電が行われる。なお、通電期間には、第2制御部172による条件判断は行われない。
【0119】
(3-5-2)停電時の状態変化と、停電期間における動作
停電に応じて、第1スイッチ15はオン状態、第2スイッチ16はオフ状態となり、また、第2制御部172による計測処理及び条件判断が開始される。第1スイッチ15がオン状態となったことに応じて、光源11は点灯状態、表示部18は赤表示状態となる。また、第2スイッチ16がオフ状態となったことに応じて、二次電池12への充電は停止される。
【0120】
停電から復電迄の停電期間に渡って、第2スイッチ16のオン状態は維持され、二次電池12への充電が行われる。また、計測処理及び条件判断も、停電期間に渡って継続される。
【0121】
(3-5-2A)判断結果の変化に応じた動作
本例では、第1スイッチ15のオン(時刻t1)から基準時間(例えば37分)後に、条件判断の結果が、“満たさない”と判断される状態から、“満たす”と判断される状態に変化する。この判断変化に応じて、第1スイッチ15がオフ状態となる。
【0122】
第1スイッチ15がオフ状態となったことに応じて、光源11は消灯状態、表示部18は青表示状態となる。第1スイッチ15のオフ状態、光源11の消灯状態、及び表示部18の青表示状態は、復電(時刻t2)以降も維持される。
【0123】
(3-5-3)復電時の状態変化と、通電期間における動作
復電に応じて、第2スイッチ16はオン状態となり、第2制御部172による計測処理及び条件判断は停止される。第2スイッチ16がオン状態となったことに応じて、二次電池12への充電が再開される。
【0124】
(3-5-4)動作例の利点
このように、本例の照明装置1は、停電に応じた第1スイッチ15のオンにより二次電池12を点灯回路14に接続し、経過時間の計測を開始し、計測結果(経過時間)が時間条件(経過時間が基準時間以上であること)を満たしたことに応じた第1スイッチ15のオフにより二次電池12を点灯回路14から切り離すこと(第1スイッチ15の自動制御)で、非常灯として機能しつつ、二次電池12からの放電量の抑制を図ることができる。
【0125】
また、第1スイッチ15のオンに応じた計測開始によって、常時計測を行う場合と比べて、消費電力の抑制、ひいては二次電池12からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0126】
また、通電(復電)に応じた第2スイッチ16のオンにより二次電池12を充電回路13に接続し、通電期間に二次電池12の充電を行うことによって、非常灯としての機能の維持が図られる。
【0127】
また、停電に応じた第2スイッチ16のオフにより、停電期間における二次電池12からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0128】
また、第1スイッチ15のオフ状態に対応した表示部18の青表示、及び第1スイッチのオン状態に対応した表示部18の赤表示によって、自動制御されているスイッチ15の状態(ひいては、二次電池12が点灯回路14に接続されている接続状態か、点灯回路14から切り離されている切離状態か)を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0129】
(3-5-4A)従来の非常灯に対する利点
なお、従来の非常灯であれば、施工時の点検の後、光源11が点灯したままになることを回避するために、照明装置1の装置本体1Aから電池ユニット200(後述)を取り外しておき、竣工時等の復電の前に、電池ユニット200を装置本体1Aに装着する必要があった。これに対して、本例の照明装置1では、第1スイッチ15及び第2スイッチ16の状態制御によって、電池ユニット200の着脱の手間も省かれる。具体的には、点検後、自動的に第1スイッチ15がオフされるので、従来のように、点検後に電池ユニット200を取り外し、竣工時等に電池ユニット200を装着する必要がなくなる。
【0130】
(3-5-5)動作例の変形例
本変形例では、図3のフローチャートで説明したような表示制御が行われる。すなわち、表示部18は、第1スイッチ15の状態変化に応じた表示開始、及び状態変化から所定時間後の表示消去を行う。これによって、停電時の第1スイッチ15のオンに応じた赤表示は、所定時間(例えば、1分)が経過した後に消去される。また、判断変化時の第1スイッチ15のオフに応じた青表示も、所定時間後に消去される。
【0131】
この変形例によれば、表示部18の表示期間の短縮によって、二次電池12からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0132】
(3-5-6)スイッチ配置
本実施形態における第1スイッチ15及び第2スイッチ16は、図1に示すように、電池ユニット200、に設けられる。ただし、第1スイッチ15及び第2スイッチ16は、例えば、「スイッチ配置の変形例」で説明する位置に設けられてもよい。
【0133】
(3-5-7)電池ユニット
電池ユニット200は、二次電池12を含み、装置本体1Aに対して着脱可能である。本変形例における電池ユニット200は、二次電池12、並びに第1スイッチ15及び第2スイッチ16を含む。電池ユニット200は、装置本体1Aに対して交換可能に接続される。つまり、装置本体1Aに接続されている電池ユニット200は、同じ構成を有する他の電池ユニット200、と交換され得る。
【0134】
一般に、二次電池12は、経年劣化等のため、数年ごとの交換を要するところ、第1スイッチ15及び第2スイッチ16を、二次電池12を含む電池ユニット200に設けたことで、二次電池12と一緒に、第1スイッチ15及び第2スイッチ16も交換できる。
【0135】
これにより、経年劣化等による二次電池12の交換時に、第1スイッチ15及び第2スイッチ16も交換される結果、例えば、第1スイッチ15及び/又は第2スイッチ16の劣化が原因で二次電池12の回路からの切り離しが困難となる事態の回避を図ることができる。
【0136】
(3-5-8)処理ユニット等の配置
本実施形態における照明装置1は、図5Aに示すように、基板301を更に備える。基板301は、装置本体1Aに設けられる。
【0137】
基板301には、充電回路13及び点灯回路14と、処理ユニット100と、が実装される。こうして、充電回路13及び点灯回路14と処理ユニット100と一の基板301に実装することで、構成の簡単化を図ることができる。
【0138】
また、充電回路13及び点灯回路14と処理ユニット100とを、装置本体1Aに設けられた一の基板301に実装することで、電池ユニット200の交換(後述)が行われても、制御部17の機能が装置本体1Aに残るようにできる。
【0139】
ただし、次に説明する「基板の変形例」のように、装置本体1Aに複数の基板が設けられ、充電回路13及び点灯回路14と、処理ユニット100とは、別々の基板に実装されてもよい。
【0140】
(3-5-9)処理ユニット等の配置の変形例
本変形例における照明装置1は、図5Bに示すように、第1基板301と、第2基板302と、を更に備える。第1基板301及び第2基板302は、装置本体1Aに設けらるう。第1基板301には、充電回路13及び点灯回路14が実装される。第2基板302には、処理ユニット100が実装される。
【0141】
こうして、充電回路13及び点灯回路14と、処理ユニット100とを別々の基板に実装することで、制御部17の機能の装置本体1Aに対する後付けが可能となる。
【0142】
(3-5-10)スイッチ配置の変形例
第1スイッチ15及び第2スイッチ16は、例えば、基板301(図5A参照)に設けられてもよいし、第1基板301(図5B参照)に設けられてもよい。
【0143】
(4)その他の変形例
(4-1)光源の変形例
なお、照明装置1は、常用及び非常用の2つの光源(図示しない)を有していてもよい。常用光源は、常用電源2の通電時に常用電源2からの常用電力で点灯し、停電時には消灯する。非常用光源は、常用電源2の停電時に二次電池12からの非常用電力で点灯し、常用電源2の通電時には消灯する。
【0144】
または、照明装置1は、一の光源(図示しない)のみを有し、当該一の光源が、通電時には常用電力で、停電時には非常用電力で、それぞれ点灯してもよい。
【0145】
(4-2)計測処理及び条件判断の停止タイミングに関する変形例
なお、実施形態では、図4に示したように、計測処理及び条件判断は、停電期間(時刻t1~時刻t2)に渡って継続されたが、例えば、停電(時刻t1)から判断結果の変化(時刻tx)まで継続され、変化の後(例えば、時刻txを超えた直後、又は超えてから所定時間が経過した後)に停止されてもよい。計測処理及び条件判断を行う期間の短縮によって、二次電池12からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0146】
(5)まとめ
本開示の第1の態様に係る照明装置(1)は、光源(11)と、二次電池(12)と、充電回路(13)と、点灯回路(14)と、スイッチ(15)と、制御部(17)と、を備える。充電回路(13)は、常用電源(2)の通電期間に常用電源(2)から給電される常用電力で二次電池(12)を充電する。点灯回路(14)は、常用電源(2)の停電期間に二次電池(12)から放電される非常用電力で光源(11)を点灯させる。スイッチ(15)は、二次電池(12)と点灯回路(14)との間に設けられる。制御部(17)は、スイッチ(15)の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。制御部(17)は、第1制御部(171)と、第2制御部(172)と、を含む。第1制御部(171)は、常用電源(2)の停電に応じて、スイッチ(15)をオフ状態からオン状態に変化させることで二次電池(12)を点灯回路(14)に接続する。第2制御部(172)は、第1制御部(171)がスイッチ(15)をオン状態に変化させたことに応じて、二次電池(12)からの放電に関連する計測処理を開始する。第2制御部(172)は、前記計測処理の結果が所定の条件を満たした場合に、スイッチ(15)を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで、二次電池(12)を点灯回路(14)から切り離す。
【0147】
この態様によれば、第1制御部(171)が、停電に応じたスイッチオンにより二次電池(12)を点灯回路(14)に接続し、第2制御部(172)が、二次電池(12)からの放電に関連する計測を開始し、計測結果が条件を満たしたことに応じたスイッチオフにより二次電池(12)を点灯回路(14)から切り離すこと(自動制御)で、非常用照明として機能しつつ、二次電池(12)からの放電量の抑制を図ることができる。また、スイッチオフによる物理的な切り離しを行う場合、停電期間における二次電池(12)からの自然放電も抑制されるので、二次電池(12)を点灯回路(14)に接続したまま点灯回路(14)に対する制御により光源(11)を消灯させる場合と比べて、停電期間が長くなった際に、自然放電で二次電池(12)が過放電防状態となることの回避が図られる。さらに、スイッチオンに応じた計測開始によって、常時計測を行う場合と比べて、消費電力の抑制を図ることができる。
【0148】
第2の態様に係る照明装置(1)では、第1の態様において、前記計測処理は、二次電池(12)から放電された又は放電可能な非常用電力、の電力量と関連する物理量を計測する処理である。
【0149】
この態様によれば、放電された又は放電可能な非常用電力の電力量(つまり、二次電池(12)からの放電量、又は二次電池(12)の残量)、に関連する計測(例えば、経過時間や電圧等の計測)を行い、計測結果が条件(例えば、時間条件“経過時間が基準時間到達したこと”、電圧条件“電圧が基準電圧以下に低下したこと”等)を満たした場合にスイッチオフを行うことで、二次電池(12)からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0150】
第3の態様に係る照明装置(1)では、第2の態様において、前記物理量は、経過時間である。前記経過時間は、第1制御部(171)によるスイッチ(15)の前記オン状態への状態変化からの経過時間である。前記所定の条件は、時間条件である。前記時間条件は、前記経過時間が予め決められた基準時間に達した又は前記基準時間を超えている、という条件である。
【0151】
この態様によれば、時間条件に基づくスイッチオフによって、二次電池(12)からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0152】
第4の態様に係る照明装置(1)では、第2の態様において、前記物理量は、二次電池(12)の電圧である。前記所定の条件は、前記電圧が予め決められた基準電圧に低下した又は前記基準電圧を下回っている、という電圧条件である。
【0153】
この態様によれば、電圧条件に基づくスイッチオフによって、二次電池(12)からの放電量の抑制を的確に図ることができる。
【0154】
第5の態様に係る照明装置(1)では、第2の態様において、前記物理量は、第1制御部(171)によるスイッチ(15)の前記オン状態への状態変化からの経過時間、及び二次電池(12)の電圧を含む。前記所定の条件は、前記経過時間が予め決められた基準時間に達した又は前記基準時間を超えているという時間条件、及び前記電圧が予め決められた基準電圧に低下した又は前記基準電圧を下回っているという電圧条件、を含む。第2制御部(172)は、前記経過時間が前記時間条件を満たし、かつ前記電圧が前記電圧条件を満たした場合に、スイッチ(15)を前記オン状態から前記オフ状態に変化させる。
【0155】
この態様によれば、時間条件及び電圧条件に基づくスイッチオフによって、二次電池(12)からの放電量の抑制をより的確に図ることができる。
【0156】
第6の態様に係る照明装置(1)は、第1~第5のいずれかの態様において、表示部(18)を更に備える。表示部(18)は、二次電池(12)が点灯回路(14)に接続された接続状態か、点灯回路(14)から切り離された切離状態か、を識別可能に表示する。
【0157】
この態様によれば、自動制御されているスイッチ(15)の状態を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0158】
第7の態様に係る照明装置(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、スイッチ(15)は、第1スイッチ(15)である。照明装置(1)は、第2スイッチ(16)を更に備える。第2スイッチ(16)は、充電回路(13)と二次電池(12)との間に設けられる。制御部(17)は、第2スイッチ(16)の状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御する。第2制御部(172)は、常用電源(2)の停電に応じて、第2スイッチ(16)を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで二次電池(12)を充電回路(13)から切り離す。
【0159】
この態様によれば、停電に応じた第2スイッチ(16)のオフにより、停電期間における二次電池(12)からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0160】
第8の態様に係る照明装置(1)では、第7の態様において、第2制御部(172)は、常用電源(2)の通電に応じて、第2スイッチ(16)をオフ状態からオン状態に変化させることで二次電池(12)を充電回路(13)に接続する。
【0161】
この態様によれば、停電期間における自然放電の抑制を図りつつ、通電期間に充電を行える。
【0162】
第9の態様に係る照明装置(1)は、第1~第8のいずれかの態様において、装置本体(1A)と、基板(301)と、を更に備える。基板(301)は、装置本体(1A)に設けられる。基板(301)には、充電回路(13)及び点灯回路(14)と、制御部(17)を実現する処理ユニット(100)と、が実装される。
【0163】
この態様によれば、充電回路(13)及び点灯回路(14)と処理ユニット(100)とを一の基板(301)に実装することで、構成の簡単化を図ることができる。また、充電回路(13)及び点灯回路(14)と処理ユニット(100)とが実装された基板(301)を、装置本体(1A)に設けることで、電池ユニット(200)が交換されても、制御部(17)の機能が装置本体(1A)に残るようにできる。
【0164】
第10の態様に係る照明装置(1)では、第1~第8のいずれかの態様において、装置本体(1A)と、第1基板(301)と、第2基板(302)と、を更に備える。第1基板(301)は、装置本体(1A)に設けられる。第1基板(301)には、充電回路(13)及び点灯回路(14)が実装される。第2基板(302)は、装置本体(1A)に後付け可能である。第2基板(302)には、制御部(17)を実現する処理ユニット(100)、が実装される。
【0165】
この態様によれば、充電回路(13)及び点灯回路(14)と処理ユニット(100)とを別々の基板に実装することで、制御部(17)の機能の装置本体(1A)に対する後付けが可能となる。
【0166】
第11の態様に係る照明装置(1)では、第9又は第10の態様において、二次電池(12)を含む電池ユニット(200)を更に備える。電池ユニット(200)は、装置本体(1A)に対して交換可能に接続される。スイッチ(15)は、電池ユニット(200)に設けられる。
【0167】
この態様によれば、スイッチ(15)を電池ユニット(200)に設けることで、二次電池(12)と一緒に、スイッチ(15)も交換できる。
【符号の説明】
【0168】
1 照明装置
1A 装置本体
11 光源
12 二次電池
13 充電回路
14 点灯回路
15 スイッチ(第1スイッチ)
16 第2スイッチ
17 制御部
171 第1制御部
172 第2制御部
18 表示部
2 常用電源
100 処理ユニット
200 電池ユニット
301 基板(第1基板)
302 第2基板
図1
図2
図3
図4
図5