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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162892
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/17 20200101AFI20231101BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20231101BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20231101BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20231101BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20231101BHJP
H05B 47/195 20200101ALI20231101BHJP
【ＦＩ】
H05B47/17
H05B47/165
H05B47/16
H05B47/105
H05B47/18
H05B47/195
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022073600
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 誠
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 功
(72)【発明者】
【氏名】小野 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】新井 隆史
【テーマコード（参考）】
3K273
【Ｆターム（参考）】
3K273PA08
3K273QA27
3K273QA33
3K273QA37
3K273RA12
3K273RA13
3K273SA08
3K273SA32
3K273SA46
3K273SA48
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA49
3K273UA27
3K273UA29
(57)【要約】
【課題】非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図る照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置１は、光源１１と二次電池１２と充電回路１３と点灯回路１４とスイッチ１５と第１制御部１７１と第２制御部１７２と通信部１９とを備える。充電回路１３は、通電期間に常用電源２から給電される常用電力で二次電池１２を充電し、点灯回路１４は、停電期間に二次電池１２から放電される非常用電力で光源１１を点灯させる。スイッチ１５は、二次電池１２と点灯回路１４との間に設けられ、第１制御部１７１は、常用電源２の停電に応じてスイッチ１５をオンすることで二次電池１２を点灯回路１４に接続する。通信部１９は、端末３と通信するための通信処理を行い、第２制御部１７２は、通信部１９が端末３から切離指示を受信した場合にスイッチ１５をオフすることで二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
【選択図】 図１
【解決手段】照明装置１は、光源１１と二次電池１２と充電回路１３と点灯回路１４とスイッチ１５と第１制御部１７１と第２制御部１７２と通信部１９とを備える。充電回路１３は、通電期間に常用電源２から給電される常用電力で二次電池１２を充電し、点灯回路１４は、停電期間に二次電池１２から放電される非常用電力で光源１１を点灯させる。スイッチ１５は、二次電池１２と点灯回路１４との間に設けられ、第１制御部１７１は、常用電源２の停電に応じてスイッチ１５をオンすることで二次電池１２を点灯回路１４に接続する。通信部１９は、端末３と通信するための通信処理を行い、第２制御部１７２は、通信部１９が端末３から切離指示を受信した場合にスイッチ１５をオフすることで二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
【選択図】 図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
二次電池と、
常用電源の通電期間に前記常用電源から給電される常用電力で前記二次電池を充電する充電回路と、
前記常用電源の停電期間に前記二次電池から放電される非常用電力で前記光源を点灯させる点灯回路と、
前記二次電池と前記点灯回路との間に設けられるスイッチと、
前記スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する制御部と、
端末と通信するための通信処理を行う通信部と、を備え、
前記制御部は、
前記常用電源の停電に応じて、前記スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路に接続する第１制御部と、
前記通信部が前記端末から切離指示を受信した場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す第２制御部と、を含む、
照明装置。
二次電池と、
常用電源の通電期間に前記常用電源から給電される常用電力で前記二次電池を充電する充電回路と、
前記常用電源の停電期間に前記二次電池から放電される非常用電力で前記光源を点灯させる点灯回路と、
前記二次電池と前記点灯回路との間に設けられるスイッチと、
前記スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する制御部と、
端末と通信するための通信処理を行う通信部と、を備え、
前記制御部は、
前記常用電源の停電に応じて、前記スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路に接続する第１制御部と、
前記通信部が前記端末から切離指示を受信した場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す第２制御部と、を含む、
照明装置。
【請求項2】
前記第２制御部は、前記第１制御部が前記スイッチを前記オン状態に変化させたことに応じて、前記スイッチの前記オン状態への状態変化からの経過時間の計測を開始し、前記通信部が前記切離指示を受信した時点で、前記経過時間が予め決められた基準時間以上である場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させる、
請求項１に記載の照明装置。
請求項１に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第２制御部は、前記常用電源の通電に応じて、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す、
請求項１又は２に記載の照明装置。
請求項１又は２に記載の照明装置。
【請求項4】
前記通信部は、前記第１制御部が前記スイッチを前記オン状態に変化させたことに応じて、前記通信処理を開始する、
請求項１に記載の照明装置。
請求項１に記載の照明装置。
【請求項5】
前記二次電池が前記点灯回路に接続された接続状態か、前記点灯回路から切り離された切離状態か、を識別可能に表示する表示部を更に備える、
請求項１に記載の照明装置。
請求項１に記載の照明装置。
【請求項6】
前記通信部は、前記接続状態か前記切離状態かを示す状態情報を前記端末に送信する、
請求項５に記載の照明装置。
請求項５に記載の照明装置。
【請求項7】
前記スイッチは第１スイッチであり、
前記充電回路と前記二次電池との間に設けられる第２スイッチを更に備え、
前記制御部は、前記第２スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御し、
前記第２制御部は、前記常用電源の停電に応じて、前記第２スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記充電回路から切り離す、
請求項１に記載の照明装置。
前記充電回路と前記二次電池との間に設けられる第２スイッチを更に備え、
前記制御部は、前記第２スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御し、
前記第２制御部は、前記常用電源の停電に応じて、前記第２スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記充電回路から切り離す、
請求項１に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第１制御部は、前記常用電源の通電に応じて、前記第２スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記充電回路に接続する、
請求項７に記載の照明装置。
請求項７に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置に関し、より詳細には、非常用照明として機能する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１に記載の非常用照明装置では、商用電源の停電時に、二次電池と点灯回路との間のスイッチがオンされる。スイッチは、定常時（通電期間）はオフされており（オフ状態であり）、商用電源の停電が検出されている間（停電期間）に亘ってオンされる（オン状態となる）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１２－１１３８７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献１に記載の非常用照明装置では、停電期間が長くなると二次電池が過放電状態となる可能性があった。
【0005】
本開示の目的は、非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図ることができる照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る照明装置は、光源と、二次電池と、充電回路と、点灯回路と、スイッチと、制御部と、通信部と、を備える。前記充電回路は、常用電源の通電期間に前記常用電源から給電される常用電力で前記二次電池を充電する。前記点灯回路は、前記常用電源の停電期間に前記二次電池から放電される非常用電力で前記光源を点灯させる。前記スイッチは、前記二次電池と前記点灯回路との間に設けられる。前記制御部は、前記スイッチの状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。前記通信部は、端末と通信するための通信処理を行う。前記制御部は、第１制御部と、第２制御部と、を含む。前記第１制御部は、前記常用電源の停電に応じて、前記スイッチを前記オフ状態から前記オン状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路に接続する。前記第２制御部は、前記通信部が前記端末から切離指示を受信した場合に、前記スイッチを前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで前記二次電池を前記点灯回路から切り離す。
【発明の効果】
【0007】
本開示の表示装置は、非常用照明として機能しつつ、二次電池からの放電量の抑制を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
（１）概要
最初に、図１を参照して本開示の概要を説明する。本開示の実施形態に係る照明装置１は、非常用照明として機能する装置である。本実施形態でいう非常用照明とは、常用電源２の通電期間に常用電源２からの常用電力で二次電池１２を充電し、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で光源１１を点灯させる照明である。
最初に、図１を参照して本開示の概要を説明する。本開示の実施形態に係る照明装置１は、非常用照明として機能する装置である。本実施形態でいう非常用照明とは、常用電源２の通電期間に常用電源２からの常用電力で二次電池１２を充電し、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で光源１１を点灯させる照明である。
【0010】
非常用照明は、例えば、建築基準法で規定された非常灯であるが、消防法で規定された誘導灯でもよい。非常用照明は、停電から一定時間以上、点灯し続けることが求められる。停電後に点灯し続ける時間（以下では、単に「点灯時間」と記す場合がある）として、例えば、非常灯の場合は３０分（又は６０分）、誘導灯の場合は２０分が規定されている（以下では、法で規定された点灯時間を「法定時間」と記す）。
【0011】
本実施形態では、常用電源２の通電期間に常用電源２からの常用電力で二次電池１２を充電する充電回路１３と、常用電源２の停電期間に二次電池１２に蓄電されている非常用電力で光源１１を点灯させる点灯回路１４と、を備える照明装置１に対し、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路に介在するスイッチ１５と、スイッチ１５を制御する制御部１７と、端末３と通信する通信部１９と、を設ける。そして、制御部１７が、停電に応じたスイッチ１５のオンにより二次電池１２を点灯回路１４に接続し、通信を開始し、通信部１９が端末３から切離指示を受信したことに応じたスイッチ１５のオフにより二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
【0012】
好ましくは、制御部１７は、スイッチ１５のオンに応じて計時を開始し、切離指示が受信された時点で、スイッチ１５のオンからの経過時間が基準時間（法定時間＋所定時間）以上である場合に、スイッチ１５のオフを行う。
【0013】
このようなスイッチ１５の半自動遠隔制御（停電に応じたオン、及び遠隔操作によるオフ）により、照明装置１は、非常用照明として機能しつつ、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
【0014】
（２）要部
次に、図１を参照して照明装置１の要部を説明する。照明装置１は、光源１１と、二次電池１２と、充電回路１３と、点灯回路１４と、スイッチ１５と、制御部１７と、通信部１９と、を備える。なお、光源１１は、照明装置１の構成要素に含めなくてもよい。
次に、図１を参照して照明装置１の要部を説明する。照明装置１は、光源１１と、二次電池１２と、充電回路１３と、点灯回路１４と、スイッチ１５と、制御部１７と、通信部１９と、を備える。なお、光源１１は、照明装置１の構成要素に含めなくてもよい。
【0015】
（２－１）光源
光源１１は、点灯回路１４によって点灯される。本実施形態における光源１１は、非常用光源であり、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で点灯し、常用電源２の通電時に消灯する。
光源１１は、点灯回路１４によって点灯される。本実施形態における光源１１は、非常用光源であり、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で点灯し、常用電源２の通電時に消灯する。
【0016】
（２－２）二次電池
二次電池１２は、充電回路１３によって充電され、点灯回路１４に放電する。本実施形態における二次電池１２は、常用電力で充電され、非常用電力を放電する。常用電力とは、常用電源２から給電される電力であり、非常用電力とは、常用電源２の停電時に光源１１を点灯させるための電力である。
二次電池１２は、充電回路１３によって充電され、点灯回路１４に放電する。本実施形態における二次電池１２は、常用電力で充電され、非常用電力を放電する。常用電力とは、常用電源２から給電される電力であり、非常用電力とは、常用電源２の停電時に光源１１を点灯させるための電力である。
【0017】
（２－３）充電回路
充電回路１３は、二次電池１２を充電する。本実施形態における充電回路１３は、常用電源２の通電期間に常用電源２から給電される常用電力で二次電池１２を充電する。
充電回路１３は、二次電池１２を充電する。本実施形態における充電回路１３は、常用電源２の通電期間に常用電源２から給電される常用電力で二次電池１２を充電する。
【0018】
（２－３－１）常用電源
常用電源２は、常用電力を供給（給電）する。本実施形態における常用電源２は、充電回路１３に常用電力を給電する。常用電源２は、具体的には、例えば、商用電源に接続されたブレーカ（分電盤の分岐ブレーカなど）である。
常用電源２は、常用電力を供給（給電）する。本実施形態における常用電源２は、充電回路１３に常用電力を給電する。常用電源２は、具体的には、例えば、商用電源に接続されたブレーカ（分電盤の分岐ブレーカなど）である。
【0019】
ブレーカは、例えば、過電流等に応じて自動的に、又は（施工後の点検等のために）手動でトリップ状態（オフ状態ともいう）となる。ブレーカのトリップ状態は、例えば、過電流等の停電原因への対処後、又は点検の終了後、通常、手動で解除される。
【0020】
（２－３－２）通電期間、通電状態、及び通電（復電）
通電期間とは、常用電源２が通電状態にある期間である。通電状態とは、常用電源２が通電している状態である。通電とは、停電状態から通電状態への変化である。通電は、例えば、停電後の復電である。復電とは、停電状態から通電状態への復帰である。ただし、通電は、例えば、施工後の最初の通電でもよい。
通電期間とは、常用電源２が通電状態にある期間である。通電状態とは、常用電源２が通電している状態である。通電とは、停電状態から通電状態への変化である。通電は、例えば、停電後の復電である。復電とは、停電状態から通電状態への復帰である。ただし、通電は、例えば、施工後の最初の通電でもよい。
【0021】
（２－４）点灯回路
点灯回路１４は、常用電源２の停電期間に二次電池１２から放電される非常用電力で光源１１を点灯させる。
点灯回路１４は、常用電源２の停電期間に二次電池１２から放電される非常用電力で光源１１を点灯させる。
【0022】
（２－４－１）停電期間、停電状態、及び停電
停電期間とは、常用電源２が停電状態にある期間である。停電状態とは、常用電源が停電している状態である。停電とは、通電状態から停電状態への変化である。
停電期間とは、常用電源２が停電状態にある期間である。停電状態とは、常用電源が停電している状態である。停電とは、通電状態から停電状態への変化である。
【0023】
（２－５）スイッチ
スイッチ１５は、二次電池１２と点灯回路１４との間に設けられる。
スイッチ１５は、二次電池１２と点灯回路１４との間に設けられる。
【0024】
スイッチ１５は、詳しくは、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路に介挿され、制御部１７の制御に応じて当該電路を開閉する。
【0025】
（２－５－１）オン状態及びオフ状態
スイッチ１５は、オン状態及びオフ状態の間で変化する。スイッチ１５が介挿されている電路は、スイッチ１５がオン状態となることで開き、スイッチ１５がオフ状態となることで閉じる。スイッチ１５は、具体的には、例えば、半導体スイッチ（ＭＯＳＦＥＴ）、電磁リレーなどである。なお、こうした事項は、第２スイッチ１６（「（３）詳細」を参照）にも当てはまる。
スイッチ１５は、オン状態及びオフ状態の間で変化する。スイッチ１５が介挿されている電路は、スイッチ１５がオン状態となることで開き、スイッチ１５がオフ状態となることで閉じる。スイッチ１５は、具体的には、例えば、半導体スイッチ（ＭＯＳＦＥＴ）、電磁リレーなどである。なお、こうした事項は、第２スイッチ１６（「（３）詳細」を参照）にも当てはまる。
【0026】
（２－６）制御部：状態制御
制御部１７は、スイッチ１５の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。なお、以下では、このような制御を「状態制御」と記す。
制御部１７は、スイッチ１５の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。なお、以下では、このような制御を「状態制御」と記す。
【0027】
（２－６－１）スイッチオン
制御部１７がスイッチ１５の状態をオフ状態からオン状態に制御することで、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路が閉じる。以下では、スイッチ１５の状態をオフ状態からオン状態に制御することを「スイッチ１５をオンする」又は「スイッチオン」と記す場合がある。
制御部１７がスイッチ１５の状態をオフ状態からオン状態に制御することで、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路が閉じる。以下では、スイッチ１５の状態をオフ状態からオン状態に制御することを「スイッチ１５をオンする」又は「スイッチオン」と記す場合がある。
【0028】
（２－６－２）スイッチオフ
制御部１７がスイッチ１５の状態をオン状態からオフ状態に制御することで、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路が開く。以下では、スイッチ１５の状態をオン状態からオフ状態に制御することを、「スイッチ１５をオフする」又は「スイッチオフ」と記す場合がある。
制御部１７がスイッチ１５の状態をオン状態からオフ状態に制御することで、二次電池１２と点灯回路１４との間の電路が開く。以下では、スイッチ１５の状態をオン状態からオフ状態に制御することを、「スイッチ１５をオフする」又は「スイッチオフ」と記す場合がある。
【0029】
（２－７）通信部
通信部１９は、通信処理を行う。通信処理とは、通信に関する処理である。
通信部１９は、通信処理を行う。通信処理とは、通信に関する処理である。
【0030】
本実施形態における通信処理は、端末３と通信するための処理である。通信は、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の近距離無線通信である。ただし、通信は、近距離無線以外の無線通信でもよいし、有線通信でも構わない。通信処理は、例えば、端末３とのペアリング、端末３からの切離指示の受信、端末３への状態情報の送信、などを含む。
【0031】
なお、端末３への状態情報の送信を行わない場合、通信処理は、例えば、端末３からの赤外線等によるリモコン信号の受信でもよい。
【0032】
（２－８）実現手段：処理ユニット
制御部１７及び通信部１９の機能は、プロセッサ及びメモリ並びに通信モジュールを含む処理ユニット１００で実現され得る。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがプログラム等に基づいて動作し、更に通信モジュールと協働することにより、制御部１７のスイッチ１５等に対する状態制御、及び端末３との通信（端末３からの切離指示の受信、端末３への状態情報の送信）、などの機能が実現される。
制御部１７及び通信部１９の機能は、プロセッサ及びメモリ並びに通信モジュールを含む処理ユニット１００で実現され得る。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがプログラム等に基づいて動作し、更に通信モジュールと協働することにより、制御部１７のスイッチ１５等に対する状態制御、及び端末３との通信（端末３からの切離指示の受信、端末３への状態情報の送信）、などの機能が実現される。
【0033】
なお、計時機能は、プロセッサの内蔵時計で実現可能である。また、端末３への状態情報の送信を行わない場合、通信モジュールは、例えば、赤外線等のリモコン信号を受信する受信モジュールでもよい。
【0034】
（２－８－１）表示デバイス
本実施形態における処理ユニット１００は、表示デバイスを更に含む。ここでの表示デバイスは、二次電池１２が点灯回路１４に接続された状態（以下、「接続状態」と記す）か、点灯回路１４から切り離された状態（以下「切離状態」）か、を識別可能に表示するためのデバイスである。表示デバイスは、例えば、モニタや表示ランプ等である。
本実施形態における処理ユニット１００は、表示デバイスを更に含む。ここでの表示デバイスは、二次電池１２が点灯回路１４に接続された状態（以下、「接続状態」と記す）か、点灯回路１４から切り離された状態（以下「切離状態」）か、を識別可能に表示するためのデバイスである。表示デバイスは、例えば、モニタや表示ランプ等である。
【0035】
後述する表示部１８の機能（表示制御）は、プロセッサ及びメモリ並びに表示デバイスで実現される。ただし、表示制御を行わない場合、表示デバイスはなくてよい。
【0036】
（２－８－２）動作電力
本実施形態における処理ユニット１００（制御部１７及び通信部１９等）は、二次電池１２から放電される非常用電力で動作する。ただし、処理ユニット１００は、常用電源２の停電期間のみ、二次電池１２からの非常用電力で動作し、常用電源２の通電期間は、常用電力（例えば、充電回路１３から二次電池１２への電力の一部）で動作してもよい。または、処理ユニット１００は、二次電池１２とは別の二次電池又は一次電池（いずれも図示しない）で動作しても構わない。
本実施形態における処理ユニット１００（制御部１７及び通信部１９等）は、二次電池１２から放電される非常用電力で動作する。ただし、処理ユニット１００は、常用電源２の停電期間のみ、二次電池１２からの非常用電力で動作し、常用電源２の通電期間は、常用電力（例えば、充電回路１３から二次電池１２への電力の一部）で動作してもよい。または、処理ユニット１００は、二次電池１２とは別の二次電池又は一次電池（いずれも図示しない）で動作しても構わない。
【0037】
（２－９）制御部の詳細
制御部１７は、詳しくは、図１に示したように、第１制御部１７１と、第２制御部１７２と、を含む。
制御部１７は、詳しくは、図１に示したように、第１制御部１７１と、第２制御部１７２と、を含む。
【0038】
（２－９－１）第１制御部
第１制御部１７１は、照明装置１を非常用照明（例えば、非常灯）として機能させるための制御を行う。なお、ここでいう非常用照明は、通常、法で規定された非常灯又は誘導灯であるが、用途によっては、点灯時間が法定時間に満たないものでもよい。
第１制御部１７１は、照明装置１を非常用照明（例えば、非常灯）として機能させるための制御を行う。なお、ここでいう非常用照明は、通常、法で規定された非常灯又は誘導灯であるが、用途によっては、点灯時間が法定時間に満たないものでもよい。
【0039】
詳しくは、第１制御部１７１は、常用電源２の停電に応じて、スイッチ１５をオフ状態からオン状態に変化させる（つまり、スイッチ１５をオンする）ことで、二次電池１２を点灯回路１４に接続する。
【0040】
なお、スイッチ１５の状態は、当初（例えば、照明装置１の出荷時点で）オフ状態であってもよい。または、スイッチ１５の状態は、当初オン状態であり、常用電源２の通電（例えば、施工後のブレーカのオン操作）に応じて、第１制御部１７１によりオフ状態に制御されてもよい。
【0041】
（２－９－２）第２制御部
第２制御部１７２は、第１制御部１７１と協働して、二次電池１２からの放電量の抑制（例えば、二次電池１２が過放電状態となること、ひいては二次電池１２の寿命が短くなくこと、等の回避）を図るための制御を行う。
第２制御部１７２は、第１制御部１７１と協働して、二次電池１２からの放電量の抑制（例えば、二次電池１２が過放電状態となること、ひいては二次電池１２の寿命が短くなくこと、等の回避）を図るための制御を行う。
【0042】
詳しくは、第２制御部１７２は、通信部１９が端末３から切離指示を受信した場合に、スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させる（スイッチオフする）ことで、二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
【0043】
なお、切離指示が受信されたか否かは、通常、第２制御部１７２によって判断される。すなわち、本実施形態における第２制御部１７２は、通信部１９が端末３から切離指示を受信したか否かを判断し、通信部１９が端末３から切離指示を受信したと判断した場合に、スイッチ１５をオフする。
【0044】
ただし、照明装置１の他の構成要素で上記判断が行われ、第２制御部１７２は、判断結果の引き渡しを受けてもよい。
【0045】
（２－９－２Ａ）切離指示
切離指示とは、二次電池１２を点灯回路１４から切り離すための指示である。切離指示とは、端末３に対するユーザの操作（ボタン押下等）に基づく。
切離指示とは、二次電池１２を点灯回路１４から切り離すための指示である。切離指示とは、端末３に対するユーザの操作（ボタン押下等）に基づく。
【0046】
（２－９－２Ｂ）端末
端末３は、ユーザの操作に応じて、切離指示を照明装置１に送信する。また、本実施形態における端末３は、照明装置１から状態情報を受信する。
端末３は、ユーザの操作に応じて、切離指示を照明装置１に送信する。また、本実施形態における端末３は、照明装置１から状態情報を受信する。
【0047】
端末３は、例えば、プロセッサ及びメモリと、通信モジュールと、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスと、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスと、を有する。例えば、ディスプレイにボタンの画像が表示され、ボタンの押下がタッチパネルで検知されると、切離指示が通信モジュールを介して照明装置１に送信される。また、照明装置１から送信された状態情報は、通信モジュールによって受信され、ディスプレイに表示（又はスピーカから音声出力）される。
【0048】
（２－９－２Ｃ）端末の変形例
ただし、端末３は、例えば、操作ボタンと、赤外線送信器とを有するリモコンでもよい。操作ボタンが押下されると、赤外線送信器から切離信号が送信される。
ただし、端末３は、例えば、操作ボタンと、赤外線送信器とを有するリモコンでもよい。操作ボタンが押下されると、赤外線送信器から切離信号が送信される。
【0049】
（２－９－２Ｄ）経過時間を考慮したスイッチオフ
第２制御部１７２は、第１制御部１７１がスイッチ１５をオン状態に変化させたことに応じて、スイッチ１５のオン状態への状態変化からの経過時間の計測（計時処理）を開始する。
第２制御部１７２は、第１制御部１７１がスイッチ１５をオン状態に変化させたことに応じて、スイッチ１５のオン状態への状態変化からの経過時間の計測（計時処理）を開始する。
【0050】
なお、計時処理の開始のトリガは、本実施形態では、スイッチ１５のオン状態への状態変化（スイッチオン）であるが、常用電源の停電でもよいし、スイッチオンによる二次電池１２の点灯回路１４への接続でもよいし、接続による光源１１の点灯でも構わない。
【0051】
そして、通信部１９が切離指示を受信した時点で、経過時間（計時処理の結果）が予め決められた基準時間以上である場合に、第２制御部１７２は、スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させる。
【0052】
なお、経過時間が基準時間以上であることは、スイッチオンからの経過時間が、切離指示の受信時点で既に基準時間に達していることである。
【0053】
なお、計時処理によって取得される経過時間は、通常、光源１１の点灯時間と同じであるが、点灯時間より長くてもよい（基準時間に達する前に、光源１１が消灯していてもよい）。
【0054】
（２－９－２Ｄａ）基準時間
基準時間は、例えば、法定時間Ｔに所定時間ΔＴを加算した時間“Ｔ＋ΔＴ”であるが、法定時間Ｔに所定係数ｋ（ただし、ｋ＞１）を乗算した時間“Ｔ×ｋ”でも、“（Ｔ＋ΔＴ）×ｋ”でもよい。
基準時間は、例えば、法定時間Ｔに所定時間ΔＴを加算した時間“Ｔ＋ΔＴ”であるが、法定時間Ｔに所定係数ｋ（ただし、ｋ＞１）を乗算した時間“Ｔ×ｋ”でも、“（Ｔ＋ΔＴ）×ｋ”でもよい。
【0055】
法定時間Ｔは、例えば、照明装置１が非常灯である場合は“３０分”、誘導灯である場合は“２０分”などである。所定時間ΔＴは、例えば、許容誤差に相当する時間（“７分”や“１０分”等）であってもよい。所定係数ｋは、例えば、照明装置１の設置場所に応じた値（“２”や“１．５”や“１”等）であってもよい。
【0056】
照明装置１が非常灯である場合の基準時間は、例えば、Ｔ＝３０分、ΔＴ＝７分、ｋ＝２として“（３０＋７）×２＝７４分”などのように決定されてもよい。また、照明装置１が誘導灯である場合の基準時間は、例えば、Ｔ＝２０分、ΔＴ＝５分として“（２０＋５＝２５分”のように決定されてもよい。
【0057】
（２－９－２Ｄｂ）利点
こうして、切離信号が受信されても、その時点でスイッチオンから基準時間（例えば、法定時間）以上が経過していなければ、スイッチオフは行われないので、基準時間以上の点灯時間の確保を図ることができる。
こうして、切離信号が受信されても、その時点でスイッチオンから基準時間（例えば、法定時間）以上が経過していなければ、スイッチオフは行われないので、基準時間以上の点灯時間の確保を図ることができる。
【0058】
（２－９－２Ｅ）通電に応じたスイッチオフ
第２制御部１７２は、常用電源２の通電に応じて、スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させることで二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
第２制御部１７２は、常用電源２の通電に応じて、スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させることで二次電池１２を点灯回路１４から切り離す。
【0059】
この態様によれば、通電（施工後の最初の通電、又は停電後の復電）に応じたスイッチオフによって、通電期間における光源の点灯が回避される結果、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
【0060】
（２－９－２Ｆ）スイッチオンに応じた通信開始
通信部１９、第１制御部１７１がスイッチ１５をオン状態に変化させたこと（スイッチオン）に応じて、通信処理を開始する。
通信部１９、第１制御部１７１がスイッチ１５をオン状態に変化させたこと（スイッチオン）に応じて、通信処理を開始する。
【0061】
なお、通信処理の開始のトリガは、計時処理の開始のトリガと同様、常用電源の停電でも、スイッチオンによる二次電池１２の点灯回路１４への接続でも、接続による光源１１の点灯でも構わない。
【0062】
このような、スイッチオンに応じた通信開始によって、常時通信を行う場合と比べて消費電力の抑制を図ることができる。
【0063】
また、切離信号は、停電期間にだけ受信され、通電期間には受信されないので、通電期間における切り離しが回避される。例えば、照明装置１が、スイッチ１５（第１スイッチ１５）に加えて、充電回路１３と二次電池１２との間に設けられる第２スイッチ１６、を更に備え、一の切離信号に応じた第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６のオフにより、二次電池１２を充電回路１３及び点灯回路１４の両方から切り離すように構成されている場合（「状態制御の変形例２」参照）において、通電期間における切り離しが回避されることで、充電が妨げられることを回避できる。
【0064】
（２－９－３）制御部の利点
こうして、第１制御部１７１が、停電に応じたスイッチオン（自動制御）により二次電池１２を点灯回路１４に接続し、第２制御部１７２が、端末３からの切離指示の受信に応じたスイッチオフ（遠隔操作）により二次電池１２を点灯回路１４から切り離すこと（スイッチ１５の半自動遠隔制御）で、照明装置１は、非常用照明として機能しつつ、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
こうして、第１制御部１７１が、停電に応じたスイッチオン（自動制御）により二次電池１２を点灯回路１４に接続し、第２制御部１７２が、端末３からの切離指示の受信に応じたスイッチオフ（遠隔操作）により二次電池１２を点灯回路１４から切り離すこと（スイッチ１５の半自動遠隔制御）で、照明装置１は、非常用照明として機能しつつ、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
【0065】
また、スイッチオフによる物理的な切り離しを行う場合、停電期間における二次電池１２からの自然放電も抑制されるので、二次電池１２を点灯回路１４に接続したまま点灯回路１４に対する制御により光源１１を消灯させる場合と比べて、停電期間が長くなった際に、自然放電で二次電池１２が過放電防状態となることの回避が図られる。
【0066】
さらに、スイッチオンに応じた通信開始によって、常時通信を行う場合と比べて、消費電力の抑制を図ることができる。
【0067】
【0068】
（３－１）表示部
照明装置１は、表示部１８を更に備える。表示部１８は、二次電池１２が点灯回路１４に接続された接続状態か、点灯回路１４から切り離された切離状態か、をモニタや表示ランプ等の表示デバイスを介して識別可能に表示する。
照明装置１は、表示部１８を更に備える。表示部１８は、二次電池１２が点灯回路１４に接続された接続状態か、点灯回路１４から切り離された切離状態か、をモニタや表示ランプ等の表示デバイスを介して識別可能に表示する。
【0069】
接続状態は、スイッチ１５がオンの状態（オン状態）と対応し、切離状態は、スイッチ１５がオフの状態（オフ状態）と対応する。
【0070】
接続状態か切離状態かを識別可能に表示すること（識別可能な表示）は、例えば、電池ユニット２００（後述）を示唆する所定の図柄（アイコン等）を、異なる色でモニタに表示することであり、具体的には、接続状態（オン状態）では赤色で表示（以下「赤表示」）を行い、切離状態（オフ状態）では青色で表示（以下「青表示」）を行うことであってもよい。
【0071】
ただし、識別可能な表示は、例えば、単色の表示ランプの、異なる輝度での表示、連続表示と間欠表示、異なる点滅速度での表示、などでもよい。
【0072】
また、識別可能な表示は、例えば、接続状態か切離状態かを示す状態情報（例えば“ＯＮ”や“ＯＦＦ”等の文字列）のモニタへの表示でもよい。状態情報の表示は、通常、単色での表示であるが、接続状態か切離状態かで、状態情報の表示色を変えてもよい。
【0073】
こうして接続状態か切離状態かを識別可能に表示することで、半自動遠隔制御されているスイッチ１５の状態を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0074】
（３－２）通信部による状態情報の送信
通信部１９は、上記のような状態情報を端末３に送信する。これによって、端末３を介して遠隔操作されているスイッチ１５の状態を、端末３を介してユーザに認識させることができる。
通信部１９は、上記のような状態情報を端末３に送信する。これによって、端末３を介して遠隔操作されているスイッチ１５の状態を、端末３を介してユーザに認識させることができる。
【0075】
（３－３）第２スイッチ
前述したスイッチ１５は、第１スイッチ１５であり、照明装置１は、図１に示すように、第２スイッチ１６を更に備える。
前述したスイッチ１５は、第１スイッチ１５であり、照明装置１は、図１に示すように、第２スイッチ１６を更に備える。
【0076】
第２スイッチ１６は、充電回路１３と二次電池１２との間に設けられる。第２スイッチ１６は、詳しくは、二次電池１２と充電回路１３との間の電路に介挿され、制御部１７の制御に応じて当該電路を開閉する。
【0077】
（３－４）第２スイッチの状態制御
制御部１７は、第２スイッチ１６の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。
制御部１７は、第２スイッチ１６の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。
【0078】
制御部１７が第２スイッチ１６の状態をオフ状態からオン状態に制御することで、二次電池１２と充電回路１３との間の電路が閉じる。以下では、第２スイッチ１６の状態をオフ状態からオン状態に制御することを、「第２スイッチ１６をオンする」又は「第２スイッチオン」と記す場合がある。
【0079】
制御部１７が第２スイッチ１６の状態をオン状態からオフ状態に制御することで、二次電池１２と充電回路１３との間の電路が開く。以下では、スイッチ１６の状態をオン状態からオフ状態に制御することを、「第２スイッチ１６をオフする」又は「第２スイッチオフ」と記す場合がある。
【0080】
制御部１７は、前述したような第１スイッチ１５の状態制御（第１スイッチオン／第１スイッチオフ）に加えて、第２スイッチ１６の状態のオン状態及びオフ状態の間での状態制御（第２スイッチオン／第２スイッチオフ）を更に実行する。
【0081】
（３－４－１）停電に応じた二次電池の充電回路からの切り離し
第２制御部１７２は、常用電源２の停電に応じて、第２スイッチ１６をオン状態からオフ状態に変化させることで（第２スイッチ１６のオフによって）二次電池１２を充電回路１３から切り離す。
第２制御部１７２は、常用電源２の停電に応じて、第２スイッチ１６をオン状態からオフ状態に変化させることで（第２スイッチ１６のオフによって）二次電池１２を充電回路１３から切り離す。
【0082】
停電に応じた第２スイッチ１６のオフにより、停電期間における二次電池１２からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0083】
（３－４－２）通電に応じた二次電池の充電回路への接続
第１制御部１７１は、常用電源２の通電に応じて、第２スイッチ１６をオフ状態からオン状態に変化させることで（第２スイッチ１６のオンによって）二次電池１２を充電回路１３に接続する。
第１制御部１７１は、常用電源２の通電に応じて、第２スイッチ１６をオフ状態からオン状態に変化させることで（第２スイッチ１６のオンによって）二次電池１２を充電回路１３に接続する。
【0084】
通電は、前述したように、例えば、停電後の復電であるが、施工後の最初の通電でもよい。
【0085】
通電に応じた第２スイッチ１６のオンにより、停電期間における自然放電の抑制を図りつつ、通電期間に充電を行える。充電によって、非常用照明としての機能の維持を図ることができる。
【0086】
【0087】
処理が開始されると、制御部１７を構成する第１制御部１７１は、常用電源２が停電したか否かを、充電回路１３への常用電力の入力の有無を基に判断する（ステップＳ１）。常用電源２が停電していないと判断された場合、処理はステップＳ５に進む。
【0088】
ステップＳ１で常用電源２が停電したと判断した場合、第１制御部１７１は、第１スイッチ１５をオンする（ステップＳ２）。これによって、二次電池１２が点灯回路１４に接続される。
【0089】
次に、第２制御部１７２は、計時処理を開始する（ステップＳ３ａ）。次に、第２制御部１７２は、通信処理を開始する（ステップＳ３ｂ）。すなわち、ステップＳ２で第１スイッチ１５がオンされたことに応じて、計時処理及び通信処理が開始される。
【0090】
次に、第２制御部１７２は、第２スイッチ１６をオフする（ステップＳ４）。これによって、二次電池１２は、充電回路１３から切り離される。その後、処理はステップＳ１に戻る。
【0091】
ステップＳ１で常用電源２が停電していないと判断された場合、第２制御部１７２は、ステップＳ３ａで開始された通信処理を通じて通信部１９が端末３からの切離指示を受信したか否か、を判断する（ステップＳ５ａ）。切離指示は未だ受信されていないと判断された場合、処理はステップＳ６（後述）に進む。
【0092】
ステップＳ５ａで切離指示が受信されたと判断した場合、第２制御部１７２は、ステップＳ３ｂで開始された計時処理の計時結果（第１スイッチ１５のオンからの経過時間）は基準時間以上か否かを判断する（ステップＳ５ｂ）。計時結果は基準時間以上でない（すなわち基準値未満）と判断された場合、処理はステップＳ１に戻る。計時結果は基準時間以上と判断された場合、処理はステップＳ９に進む。
【0093】
ステップＳ５ａで切離指示は未だ受信されていないと判断された場合、第２制御部１７２は、常用電源２が復電したか否かを判断する（ステップＳ６）。常用電源２が未だ復電していないと判断された場合、処理はステップＳ１に戻る。
【0094】
ステップＳ６で常用電源２が復電したと判断した場合、第２制御部１７２は、第２スイッチ１６をオンする（ステップＳ７）。これによって、二次電池１２は、充電回路１３に接続される。
【0095】
次に、第２制御部１７２は、ステップＳ３で開始した計時処理を終了する（ステップＳ８ａ）。次に、第２制御部１７２は、ステップＳ３ｂで開始した通信処理を終了する（ステップＳ８ｂ）。
【0096】
その後（又は上記ステップＳ５ｂで計時結果が基準時間以上と判断した場合）、第２制御部１７２は、第１スイッチ１５をオフする（ステップＳ９）。これによって、二次電池１２は、点灯回路１４から切り離される。その後、処理はステップＳ１に戻る。
【0097】
なお、図２のフローチャートにおいて、４つのステップＳ２，Ｓ３ａ，Ｓ３ｂ及びＳ４の順序は、適宜変更されてよく、また、３つのステップＳ７，Ｓ８ａ及びＳ８ｂの順序も入れ替わってよい。
【0098】
【0099】
処理が開始されると、表示部１８は、第１スイッチ１５の状態が変化したか否かを判断する（ステップＳ２１）。第１スイッチ１５の状態が変化していないと判断された場合、処理はステップＳ２１に戻る。
【0100】
第１スイッチ１５の状態が変化したと判断した場合、表示部１８は、計時を開始する（ステップＳ２２）。
【0101】
次に、表示部１８は、第１スイッチ１５がオン状態か否かを判断する（ステップＳ２３）。第１スイッチ１５がオン状態と判断した場合、表示部１８は、二次電池１２が点灯回路１４と接続された状態（接続状態）を示す表示（例えば、赤表示）をモニタに対して行う（ステップＳ２４ａ）。次いで、通信部１９が、接続状態を示す状態情報を端末３に送信する（ステップＳ２４ｂ）。
【0102】
第１スイッチ１５がオン状態でない（つまりオフ状態）と判断した場合、表示部１８は、二次電池１２が点灯回路１４から切り離された状態（切離状態）を示す表示（例えば、青表示）をモニタに対して行う（ステップＳ２５ａ）。次いで、通信部１９が、切離状態を示す状態情報を端末３に送信する（ステップＳ２５ｂ）。
【0103】
表示（赤表示又は青表示）及び送信の後、表示部１８は、ステップＳ２２で開始した計時の結果（計時結果：第１スイッチ１５の状態変化からの経過時間）が所定時間（例えば、１分）に達したか否かを判断する（ステップＳ２６）。計時結果が所定時間に達していないと判断された場合、処理はステップＳ２３に戻る。
【0104】
ステップＳ２６で計時結果が所定時間に達したと判断した場合、表示部１８は、モニタの表示を消去する（ステップＳ２７）。次に、表示部１８は、計時を停止する（ステップＳ２８）。その後、処理はステップＳ２１に戻る。
【0105】
なお、図３のフローチャートにおいて、２つのステップＳ２４ａ及びＳ２４ｂの順序は入れ替わってよい。また、２つのステップＳ２５ａ及びＳ２５ｂの順序も入れ替わってよい。さらに、２つのステップＳ２７及びＳ２８の順序も入れ替わってよい。
【0106】
（３－６）照明装置の動作例
照明装置１を構成する各部の状態は、例えば、図４に示すタイミングチャートのように変化する。
照明装置１を構成する各部の状態は、例えば、図４に示すタイミングチャートのように変化する。
【0107】
なお、以下は例示に過ぎず、適宜変更され得る。例えば、本例では、表示部１８による表示期間の制御（図３のフローチャートで説明したような、第１スイッチ１５の状態変化に応じた表示開始、及び状態変化から所定時間後の表示消去）は行われない。ただし、後述する「動作例の変形例」のように、表示期間の制御が行われてもよい。
【0108】
本例において、照明装置１は非常灯、常用電源２はブレーカである。
【0109】
通電は、施工（照明装置１を住戸等に設置する作業）の後の最初の通電（施工者によるブレーカのオン操作）であり、停電は、照明装置１の点検のための停電（施工者によるブレーカのオフ操作）である。復電は、竣工後の通電（点検者又は住人等によるブレーカのオン操作）である。
【0110】
常用電源２は、通電（時刻０）から停電（時刻ｔ１）迄の間、通電状態であり、停電から復電迄（時刻ｔ２）の間、停電状態であり、そして、復電の後、再び通電状態となる。すなわち、通電から停電迄の期間（時刻０～時刻ｔ１）、及び復電から図示しない次の停電迄の期間（時刻ｔ２～）、が通電期間であり、停電から復電までの期間（時刻ｔ１～時刻ｔ２）が停電期間である。
【0111】
通電から停電迄の最初の通電期間（時刻０～時刻ｔ１）は、例えば、数秒程度であり、停電から復電迄の停電期間（時刻ｔ１～時刻ｔ２）は、例えば、数日程度である。なお、復電後の通電期間（時刻ｔ２～）は、例えば、再検査や、過電流等に応じたブレーカの動作による停電などが生じる迄の、適宜な長さの期間となる。
【0112】
（３－６－１）通電時の状態変化と、通電期間における動作
通電に応じて、第１スイッチ１５はオフ状態、第２スイッチ１６はオン状態となる。第１スイッチ１５がオフ状態となったことに応じて、光源１１は消灯状態、表示部１８は青表示状態となる。また、第２スイッチ１６がオン状態となったことに応じて、充電回路１３による二次電池１２への充電が開始される。そして、通電から停電迄の通電期間に渡って、第１スイッチ１５のオフ状態、第２スイッチ１６のオン状態、光源１１の消灯状態、及び表示部１８の青表示状態が維持され、二次電池１２への充電が行われる。なお、通電期間には、第２制御部１７２による条件判断は行われない。
通電に応じて、第１スイッチ１５はオフ状態、第２スイッチ１６はオン状態となる。第１スイッチ１５がオフ状態となったことに応じて、光源１１は消灯状態、表示部１８は青表示状態となる。また、第２スイッチ１６がオン状態となったことに応じて、充電回路１３による二次電池１２への充電が開始される。そして、通電から停電迄の通電期間に渡って、第１スイッチ１５のオフ状態、第２スイッチ１６のオン状態、光源１１の消灯状態、及び表示部１８の青表示状態が維持され、二次電池１２への充電が行われる。なお、通電期間には、第２制御部１７２による条件判断は行われない。
【0113】
（３－６－２）停電時の状態変化と、停電期間における動作
停電に応じて、第１スイッチ１５はオン状態、第２スイッチ１６はオフ状態となり、また、通信部１９による通信処理が開始される。第１スイッチ１５がオン状態となったことに応じて、光源１１は点灯状態、表示部１８は赤表示状態となる。また、第２スイッチ１６がオフ状態となったことに応じて、二次電池１２への充電は停止される。
停電に応じて、第１スイッチ１５はオン状態、第２スイッチ１６はオフ状態となり、また、通信部１９による通信処理が開始される。第１スイッチ１５がオン状態となったことに応じて、光源１１は点灯状態、表示部１８は赤表示状態となる。また、第２スイッチ１６がオフ状態となったことに応じて、二次電池１２への充電は停止される。
【0114】
停電から復電迄の停電期間に渡って、第２スイッチ１６のオン状態は維持され、二次電池１２への充電が行われる。また、通信処理も、停電期間に渡って継続される。
【0115】
（３－６－２Ａ）切離指示の受信に応じた動作
本例では、第２制御部１７２は、第１スイッチ１５のオン（時刻ｔ１）から基準時間（例えば３７分）が経過するまでに通信部１９が受信した切離指示に対しては、第１スイッチ１５をオフせず、基準時間の経過後に受信された切離指示に応じて、第１スイッチ１５をオフする。
本例では、第２制御部１７２は、第１スイッチ１５のオン（時刻ｔ１）から基準時間（例えば３７分）が経過するまでに通信部１９が受信した切離指示に対しては、第１スイッチ１５をオフせず、基準時間の経過後に受信された切離指示に応じて、第１スイッチ１５をオフする。
【0116】
例えば、時刻ｔｘに切離指示が受信され、時刻ｔｘが時刻“ｔ１＋３７分”よりも後である場合、図４に示されるように、当該切離指示の受信に応じて第１スイッチ１５がオフ状態となる。
【0117】
第１スイッチ１５がオフ状態となったことに応じて、光源１１は消灯状態、表示部１８は青表示状態となる。第１スイッチ１５のオフ状態、光源１１の消灯状態、及び表示部１８の青表示状態は、復電（時刻ｔ２）以降も維持される。
【0118】
（３－６－３）復電時の状態変化と、通電期間における動作
復電に応じて、第２スイッチ１６はオン状態となり、通信部１９による通信処理は停止される。第２スイッチ１６がオン状態となったことに応じて、二次電池１２への充電が再開される。
復電に応じて、第２スイッチ１６はオン状態となり、通信部１９による通信処理は停止される。第２スイッチ１６がオン状態となったことに応じて、二次電池１２への充電が再開される。
【0119】
（３－６－４）動作例の利点
このように、本例の照明装置１は、停電に応じた第１スイッチ１５のオンにより二次電池１２を点灯回路１４に接続し、通信処理を開始し、スイッチオンから基準時間以上経過した後に端末３からの切離指示が受信されたことに応じた第１スイッチ１５のオフにより二次電池１２を点灯回路１４から切り離すこと（第１スイッチ１５の自動制御）で、非常灯として機能しつつ、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
このように、本例の照明装置１は、停電に応じた第１スイッチ１５のオンにより二次電池１２を点灯回路１４に接続し、通信処理を開始し、スイッチオンから基準時間以上経過した後に端末３からの切離指示が受信されたことに応じた第１スイッチ１５のオフにより二次電池１２を点灯回路１４から切り離すこと（第１スイッチ１５の自動制御）で、非常灯として機能しつつ、二次電池１２からの放電量の抑制を図ることができる。
【0120】
また、第１スイッチ１５のオンに応じた通信開始によって、常時通信を行う場合と比べて、消費電力の抑制、ひいては二次電池１２からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0121】
また、通電（復電）に応じた第２スイッチ１６のオンにより二次電池１２を充電回路１３に接続し、通電期間に二次電池１２の充電を行うことによって、非常灯としての機能の維持が図られる。
【0122】
また、停電に応じた第２スイッチ１６のオフにより、停電期間における二次電池１２からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0123】
また、第１スイッチ１５のオフ状態に対応した表示部１８の青表示、及び第１スイッチのオン状態に対応した表示部１８の赤表示によって、半自動遠隔制御されているスイッチ１５の状態（ひいては、二次電池１２が点灯回路１４に接続されている接続状態か、点灯回路１４から切り離されている切離状態か）を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0124】
（３－６－４Ａ）従来の非常灯に対する利点
なお、従来の非常灯であれば、施工時の点検の後、光源１１が点灯したままになることを回避するために、照明装置１の装置本体１Ａから電池ユニット２００（後述）を取り外しておき、竣工時の復電の前に、電池ユニット２００を装置本体１Ａに装着する必要があった。これに対して、本例の照明装置１では、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の状態制御（二次電池１２の点灯回路１４からの切り離しのための第１スイッチ１５に対する遠隔操作を含む）によって、電池ユニット２００の着脱の手間も省かれる。具体的には、例えば、点検後、端末３を介した遠隔操作で第１スイッチ１５をオフすればよく、従来のように、点検後に電池ユニット２００を取り外し、竣工時等に電池ユニット２００を装着する必要がなくなる。
なお、従来の非常灯であれば、施工時の点検の後、光源１１が点灯したままになることを回避するために、照明装置１の装置本体１Ａから電池ユニット２００（後述）を取り外しておき、竣工時の復電の前に、電池ユニット２００を装置本体１Ａに装着する必要があった。これに対して、本例の照明装置１では、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の状態制御（二次電池１２の点灯回路１４からの切り離しのための第１スイッチ１５に対する遠隔操作を含む）によって、電池ユニット２００の着脱の手間も省かれる。具体的には、例えば、点検後、端末３を介した遠隔操作で第１スイッチ１５をオフすればよく、従来のように、点検後に電池ユニット２００を取り外し、竣工時等に電池ユニット２００を装着する必要がなくなる。
【0125】
（３－６－５）動作例の変形例
本変形例では、図３のフローチャートで説明したような表示制御が行われる。すなわち、表示部１８は、第１スイッチ１５の状態変化に応じた表示開始、及び状態変化から所定時間後の表示消去を行う。これによって、停電時の第１スイッチ１５のオンに応じた赤表示は、所定時間（例えば、１分）が経過した後に消去される。また、判断変化時の第１スイッチ１５のオフに応じた青表示も、所定時間後に消去される。
本変形例では、図３のフローチャートで説明したような表示制御が行われる。すなわち、表示部１８は、第１スイッチ１５の状態変化に応じた表示開始、及び状態変化から所定時間後の表示消去を行う。これによって、停電時の第１スイッチ１５のオンに応じた赤表示は、所定時間（例えば、１分）が経過した後に消去される。また、判断変化時の第１スイッチ１５のオフに応じた青表示も、所定時間後に消去される。
【0126】
この変形例によれば、表示部１８の表示期間の短縮によって、二次電池１２からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0127】
（３－６－６）スイッチ配置
本実施形態における第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６は、図１に示すように、電池ユニット２００、に設けられる。ただし、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６は、例えば、「スイッチ配置の変形例」で説明する位置に設けられてもよい。
本実施形態における第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６は、図１に示すように、電池ユニット２００、に設けられる。ただし、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６は、例えば、「スイッチ配置の変形例」で説明する位置に設けられてもよい。
【0128】
（３－６－７）電池ユニット
電池ユニット２００は、二次電池１２を含み、装置本体１Ａに対して着脱可能である。
電池ユニット２００は、二次電池１２を含み、装置本体１Ａに対して着脱可能である。
【0129】
本変形例における電池ユニット２００は、二次電池１２、並びに第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６を含む。電池ユニット２００は、装置本体１Ａに対して交換可能に接続される。つまり、装置本体１Ａに接続されている電池ユニット２００は、同じ構成を有する他の電池ユニット２００、と交換され得る。
【0130】
一般に、二次電池１２は、経年劣化等のため、数年ごとの交換を要するところ、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６を、二次電池１２を含む電池ユニット２００に設けたことで、二次電池１２と一緒に、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６も交換できる。
【0131】
これにより、経年劣化等による二次電池１２の交換時に、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６も交換される結果、例えば、第１スイッチ１５及び／又は第２スイッチ１６の劣化が原因で二次電池１２の回路からの切り離しが困難となる事態の回避を図ることができる。
【0132】
（３－６－８）処理ユニット等の配置
本実施形態における照明装置１は、図５Ａに示すように、基板３０１を更に備える。基板３０１は、装置本体１Ａに設けられる。
本実施形態における照明装置１は、図５Ａに示すように、基板３０１を更に備える。基板３０１は、装置本体１Ａに設けられる。
【0133】
基板３０１には、充電回路１３及び点灯回路１４と、処理ユニット１００と、が実装される。こうして、充電回路１３及び点灯回路１４と処理ユニット１００と一の基板３０１に実装することで、構成の簡単化を図ることができる。
【0134】
また、充電回路１３及び点灯回路１４と処理ユニット１００とを、装置本体１Ａに設けられた一の基板３０１に実装することで、電池ユニット２００の交換（後述）が行われても、制御部１７の機能が装置本体１Ａに残るようにできる。
【0135】
ただし、次に説明する「基板の変形例」のように、装置本体１Ａに複数の基板が設けられ、充電回路１３及び点灯回路１４と、処理ユニット１００とは、別々の基板に実装されてもよい。
【0136】
（３－６－９）処理ユニット等の配置の変形例
本変形例における照明装置１は、図５Ｂに示すように、第１基板３０１と、第２基板３０２と、を更に備える。第１基板３０１及び第２基板３０２は、装置本体１Ａに設けらるう。第１基板３０１には、充電回路１３及び点灯回路１４が実装される。第２基板３０２には、処理ユニット１００が実装される。
本変形例における照明装置１は、図５Ｂに示すように、第１基板３０１と、第２基板３０２と、を更に備える。第１基板３０１及び第２基板３０２は、装置本体１Ａに設けらるう。第１基板３０１には、充電回路１３及び点灯回路１４が実装される。第２基板３０２には、処理ユニット１００が実装される。
【0137】
こうして、充電回路１３及び点灯回路１４と、処理ユニット１００とを別々の基板に実装することで、制御部１７の機能の装置本体１Ａに対する後付けが可能となる。
【0138】
【0139】
（４）その他の変形例
（４－１）光源の変形例
なお、照明装置１は、常用及び非常用の２つの光源（図示しない）を有していてもよい。常用光源は、常用電源２の通電時に常用電源２からの常用電力で点灯し、停電時には消灯する。非常用光源は、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で点灯し、常用電源２の通電時には消灯する。
（４－１）光源の変形例
なお、照明装置１は、常用及び非常用の２つの光源（図示しない）を有していてもよい。常用光源は、常用電源２の通電時に常用電源２からの常用電力で点灯し、停電時には消灯する。非常用光源は、常用電源２の停電時に二次電池１２からの非常用電力で点灯し、常用電源２の通電時には消灯する。
【0140】
または、照明装置１は、一の光源（図示しない）のみを有し、当該一の光源が、通電時には常用電力で、停電時には非常用電力で、それぞれ点灯してもよい。
【0141】
（４－２）通信処理の停止タイミングに関する変形例
なお、実施形態では、通信処理は、停電期間（時刻ｔ１～時刻ｔ２）に渡って継続された（図４参照）が、例えば、停電（時刻ｔ１）から切替指示の受信（時刻ｔｘ）まで継続され、受信の後（例えば、時刻ｔｘを超えた直後、又は超えてから所定時間が経過した後）に停止されてもよい。通信処理を行う期間の短縮によって、二次電池１２からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
なお、実施形態では、通信処理は、停電期間（時刻ｔ１～時刻ｔ２）に渡って継続された（図４参照）が、例えば、停電（時刻ｔ１）から切替指示の受信（時刻ｔｘ）まで継続され、受信の後（例えば、時刻ｔｘを超えた直後、又は超えてから所定時間が経過した後）に停止されてもよい。通信処理を行う期間の短縮によって、二次電池１２からの放電量の更なる抑制を図ることができる。
【0142】
（４－３）状態制御の変形例１
この変形例では、端末３は、実施形態で説明した切離信号、つまり第１スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させるための第１切離信号に加えて、第２スイッチ１６をオン状態からオフ状態に変化させるための第２切離信号を更に送信する。
この変形例では、端末３は、実施形態で説明した切離信号、つまり第１スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させるための第１切離信号に加えて、第２スイッチ１６をオン状態からオフ状態に変化させるための第２切離信号を更に送信する。
【0143】
照明装置１において、通信部１９は、第１切離信号に加えて、２切離信号を更に受信する。第２制御部１７２は、第１切離信号に応じて第１スイッチ１５をオン状態からオフ状態に変化させ（第１スイッチ１５をオフし）、第２切離信号に応じて第２スイッチ１６をオン状態からオフ状態に変化させる（第２スイッチ１６をオフする）。
【0144】
こうして第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６を個別にオフすることによって、二次電池１２から点灯回路１３及び充電回路１３の各々への放電量の抑制を図ることができる。
【0145】
（４－４）状態制御の変形例２
この変形例では、端末３は、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の両方をオフするための一の切離信号を送信する。第２制御部１７２は、端末３からの一の切離信号に応じて、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の各々をオン状態からオフ状態に変化させる（第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の両方をオフする）。
この変形例では、端末３は、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の両方をオフするための一の切離信号を送信する。第２制御部１７２は、端末３からの一の切離信号に応じて、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の各々をオン状態からオフ状態に変化させる（第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の両方をオフする）。
【0146】
こうして第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６を一緒にオフすることによって、二次電池１２から点灯回路１３及び充電回路１３の両方への放電量の抑制を一回の遠隔操作で図ることができる。
【0147】
（４－５）状態制御の変形例３
この変形例では、端末３は、第１スイッチ１５をオンするための第１接続信号を更に送信する。第２制御部１７２は、第１接続信号に応じて、第１スイッチ１５をオフ状態からオン状態に変化させる。これにより、二次電池１２が点灯回路１４から切り離された状態を、端末３を介した遠隔操作で解除できる。
この変形例では、端末３は、第１スイッチ１５をオンするための第１接続信号を更に送信する。第２制御部１７２は、第１接続信号に応じて、第１スイッチ１５をオフ状態からオン状態に変化させる。これにより、二次電池１２が点灯回路１４から切り離された状態を、端末３を介した遠隔操作で解除できる。
【0148】
また、端末３は、第２スイッチ１６をオンするための第２接続信号を更に送信してもよい。第２制御部１７２は、第２接続信号に応じて、第２スイッチ１６をオフ状態からオン状態に変化させる。これにより、二次電池１２が充電回路１３から切り離された状態を、端末３を介した遠隔操作で解除できる。
【0149】
または、端末３は、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の両方をオンするための一の接続信号を送信してもよい。第２制御部１７２は、一の接続信号に応じて、第１スイッチ１５及び第２スイッチ１６の各々をオフ状態からオン状態に変化させる。これにより、二次電池１２が充電回路１３及び点灯回路１４の両方から切り離された状態を、端末３を介した一の遠隔操作で解除できる。
【0150】
（５）まとめ
本開示の第１の態様に係る照明装置（１）は、光源（１１）と、二次電池（１２）と、充電回路（１３）と、点灯回路（１４）と、スイッチ（１５）と、制御部（１７）と、通信部（１９）と、を備える。充電回路（１３）は、常用電源（２）の通電期間に常用電源（２）から給電される常用電力で二次電池（１２）を充電する。点灯回路（１４）は、常用電源（２）の停電期間に二次電池（１２）から放電される非常用電力で光源（１１）を点灯させる。スイッチ（１５）は、二次電池（１２）と点灯回路（１４）との間に設けられる。制御部（１７）は、スイッチ（１５）の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。通信部（１９）は、端末（３）と通信するための通信処理を行う。制御部（１７）は、第１制御部（１７１）と、第２制御部（１７２）と、を含む。第１制御部（１７１）は、常用電源（２）の停電に応じて、スイッチ（１５）をオフ状態からオン状態に変化させることで二次電池（１２）を点灯回路（１４）に接続する。第２制御部（１７２）は、通信部（１９）が端末（３）から切離指示を受信した場合に、スイッチ（１５）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで、二次電池（１２）を点灯回路（１４）から切り離す。
本開示の第１の態様に係る照明装置（１）は、光源（１１）と、二次電池（１２）と、充電回路（１３）と、点灯回路（１４）と、スイッチ（１５）と、制御部（１７）と、通信部（１９）と、を備える。充電回路（１３）は、常用電源（２）の通電期間に常用電源（２）から給電される常用電力で二次電池（１２）を充電する。点灯回路（１４）は、常用電源（２）の停電期間に二次電池（１２）から放電される非常用電力で光源（１１）を点灯させる。スイッチ（１５）は、二次電池（１２）と点灯回路（１４）との間に設けられる。制御部（１７）は、スイッチ（１５）の状態をオン状態及びオフ状態の間で制御する。通信部（１９）は、端末（３）と通信するための通信処理を行う。制御部（１７）は、第１制御部（１７１）と、第２制御部（１７２）と、を含む。第１制御部（１７１）は、常用電源（２）の停電に応じて、スイッチ（１５）をオフ状態からオン状態に変化させることで二次電池（１２）を点灯回路（１４）に接続する。第２制御部（１７２）は、通信部（１９）が端末（３）から切離指示を受信した場合に、スイッチ（１５）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで、二次電池（１２）を点灯回路（１４）から切り離す。
【0151】
この態様によれば、第１制御部（１７１）が、停電に応じたスイッチオンにより二次電池（１２）を点灯回路（１４）に接続し、第２制御部（１７２）が、通信部（１９）が端末（３）から切離指示を受信したことに応じたスイッチオフにより二次電池（１２）を点灯回路（１４）から切り離すこと（自動制御）で、非常用照明として機能しつつ、二次電池（１２）からの放電量の抑制を図ることができる。また、スイッチオフによる物理的な切り離しを行う場合、停電期間における二次電池（１２）からの自然放電も抑制されるので、二次電池（１２）を点灯回路（１４）に接続したまま点灯回路（１４）に対する制御により光源（１１）を消灯させる場合と比べて、停電期間が長くなった際に、自然放電で二次電池（１２）が過放電防状態となることの回避が図られる。
【0152】
第２の態様に係る照明装置（１）では、第１の態様において、第２制御部（１７２）は、第１制御部（１７１）がスイッチ（１５）を前記オン状態に変化させたことに応じて、スイッチ（１５）の前記オン状態への状態変化からの経過時間の計測を開始する。そして、通信部（１９）が前記切離指示を受信した時点で、前記経過時間が予め決められた基準時間以上である場合に、第２制御部（１７２）は、スイッチ（１５）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させる。
【0153】
この態様によれば、切離信号が受信されても、その時点でスイッチオンから基準時間（例えば、法定時間）以上が経過していなければ、スイッチオフは行われないので、基準時間以上の点灯時間の確保を図ることができる。
【0154】
第３の態様に係る照明装置（１）では、第１又は第２の態様において、第２制御部（１７２）は、常用電源（２）の通電に応じて、スイッチ（１５）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで二次電池（１２）を点灯回路（１４）から切り離す。
【0155】
この態様によれば、通電（施工後の最初の通電、又は停電後の復電）に応じたスイッチオフによって、通電期間における光源（１１）の点灯が回避される結果、二次電池（１２）からの放電量の抑制を図ることができる。
【0156】
第４の態様に係る照明装置（１）では、第１～第３のいずれかの態様において、通信部（１９）は、第１制御部（１７１）がスイッチ（１５）を前記オン状態に変化させたことに応じて、前記通信処理を開始する。
【0157】
この態様によれば、スイッチオンに応じた通信開始によって、常時通信を行う場合と比べて消費電力の抑制を図ることができる。
【0158】
また、切離信号は、停電期間にだけ受信され、通電期間には受信されないので、通電期間における切り離しが回避される。例えば、照明装置（１）が、上記スイッチ（第１スイッチ１５）に加えて、充電回路（１３）と二次電池（１２）との間に設けられる第２スイッチ（１６）、を更に備え、一の切離信号に応じた第１スイッチ（１５）及び第２スイッチ（１６）のオフにより、二次電池（１２）を充電回路（１３）及び点灯回路（１４）の両方から切り離すように構成されている場合において、通電期間における切り離しが回避されることで、充電が妨げられることを回避できる。
【0159】
第５の態様に係る照明装置（１）は、第１～第４のいずれかの態様において、表示部（１８）を更に備える。表示部（１８）は、二次電池（１２）が点灯回路（１４）に接続された接続状態か、点灯回路（１４）から切り離された切離状態か、を識別可能に表示する。
【0160】
この態様によれば、半自動遠隔制御されているスイッチ（１５）の状態を、ユーザに容易に認識させることができる。
【0161】
第６の態様に係る照明装置（１）では、第５の態様において、通信部（１９）は、前記接続状態か前記切離状態かを示す状態情報を端末（３）に送信する。
【0162】
この態様によれば、端末（３）を介して遠隔制御されているスイッチ（１５）の状態を、端末（３）を介してユーザに認識させることができる。
【0163】
第７の態様に係る照明装置（１）では、第１～第６のいずれかの態様において、スイッチ（１５）は、第１スイッチ（１５）である。照明装置（１）は、第２スイッチ（１６）を更に備える。第２スイッチ（１６）は、充電回路（１３）と二次電池（１２）との間に設けられる。制御部（１７）は、第２スイッチ（１６）の状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御する。第２制御部（１７２）は、常用電源（２）の停電に応じて、第２スイッチ（１６）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させることで二次電池（１２）を充電回路（１３）から切り離す。
【0164】
この態様によれば、停電に応じた第２スイッチ（１６）のオフにより、停電期間における二次電池（１２）からの自然放電の更なる抑制を図ることができる。
【0165】
なお、第１の態様の照明装置（１）において、スイッチ（１５）は、第１スイッチ（１５）であり、照明装置（１）は、第２スイッチ（１６）を更に備え、第２スイッチ（１６）は、充電回路（１３）と二次電池（１２）との間に設けられ、制御部（１７）は、第２スイッチ（１６）の状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御し、第２制御部（１７２）は、第１切離信号に応じて第１スイッチ（１５）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させ、第２切離信号に応じて前記第２スイッチ（１６）を前記オン状態から前記オフ状態に変化させてもよい（他の態様１）。こうして第１スイッチ（１５）及び第２スイッチ（１６）を個別にオフすることによって、二次電池（１２）から点灯回路（１３）及び充電回路（１３）の各々への放電量の抑制を図ることができる。
【0166】
なお、第１の態様の照明装置（１）において、スイッチ（１５）は、第１スイッチ（１５）であり、照明装置（１）は、第２スイッチ（１６）を更に備え、第２スイッチ（１６）は、充電回路（１３）と二次電池（１２）との間に設けられ、制御部（１７）は、第２スイッチ（１６）の状態をオン状態及びオフ状態の間で更に制御し、第２制御部（１７２）は、一の切離信号に応じて第１スイッチ（１５）及び第２スイッチ（１６）の各々を前記オン状態から前記オフ状態に変化させてもよい（他の態様２）。こうして第１スイッチ（１５）及び第２スイッチ（１６）を一緒にオフすることによって、二次電池（１２）から点灯回路（１３）及び充電回路（１３）の両方への放電量の抑制を一回の遠隔操作で図ることができる。
【0167】
第８の態様に係る照明装置（１）では、第７の態様において、第１制御部（１７１）は、常用電源（２）の通電に応じて、第２スイッチ（１６）をオフ状態からオン状態に変化させることで二次電池（１２）を充電回路（１３）に接続する。
【0168】
この態様によれば、停電期間における自然放電の抑制を図りつつ、通電期間に充電を行える。
【0169】
なお、第１の態様の照明装置（１）は、装置本体（１Ａ）と、基板（３０１）と、を更に備え、基板（３０１）は、装置本体（１Ａ）に設けられ、基板（３０１）には、充電回路（１３）及び点灯回路（１４）と、制御部（１７）を実現する処理ユニット（１００）と、が実装されてもよい（他の態様３）。こうして充電回路（１３）及び点灯回路（１４）と処理ユニット（１００）とを一の基板（３０１）に実装することで、構成の簡単化を図ることができる。また、充電回路（１３）及び点灯回路（１４）と処理ユニット（１００）とが実装された基板（３０１）を、装置本体（１Ａ）に設けることで、電池ユニット（２００）が交換されても、制御部（１７）の機能が装置本体（１Ａ）に残るようにできる。
【0170】
なお、第１の態様の照明装置（１）は、装置本体（１Ａ）と、第１基板（３０１）と、第２基板（３０２）と、を更に備え、第１基板（３０１）は、装置本体（１Ａ）に設けられ、第１基板（３０１）には、充電回路（１３）及び点灯回路（１４）が実装され、第２基板（３０２）には、制御部（１７）を実現する処理ユニット（１００）、が実装されてもよい（他の態様４）。こうして、充電回路（１３）及び点灯回路（１４）と処理ユニット（１００）とを別々の基板に実装することで、制御部（１７）の機能の装置本体（１Ａ）に対する後付けが可能となる。
【0171】
なお、他の態様３又は他の態様４の照明装置（１）は、二次電池（１２）を含む電池ユニット（２００）を更に備え、電池ユニット（２００）は、装置本体（１Ａ）に対して交換可能に接続され、スイッチ（１５）は、電池ユニット（２００）に設けられてもよい（他の態様５）。こうしてスイッチ（１５）を電池ユニット（２００）に設けることで、二次電池（１２）と一緒に、スイッチ（１５）も交換できる。
【符号の説明】
【0172】
１ 照明装置
１Ａ 装置本体
１１ 光源
１２ 二次電池
１３ 充電回路
１４ 点灯回路
１５ スイッチ（第１スイッチ）
１６ 第２スイッチ
１７ 制御部
１７１ 第１制御部
１７２ 第２制御部
１８ 表示部
１９ 通信部
２ 常用電源
３ 端末
１００ 処理ユニット
２００ 電池ユニット
３０１ 基板（第１基板）
３０２ 第２基板
１Ａ 装置本体
１１ 光源
１２ 二次電池
１３ 充電回路
１４ 点灯回路
１５ スイッチ（第１スイッチ）
１６ 第２スイッチ
１７ 制御部
１７１ 第１制御部
１７２ 第２制御部
１８ 表示部
１９ 通信部
２ 常用電源
３ 端末
１００ 処理ユニット
２００ 電池ユニット
３０１ 基板（第１基板）
３０２ 第２基板
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】