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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162919
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20231101BHJP
   G06F 3/04886 20220101ALI20231101BHJP
   G06F 3/04883 20220101ALI20231101BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20231101BHJP
   G06F 3/046 20060101ALN20231101BHJP
【FI】
G06F3/041 560
G06F3/04886
G06F3/04883
G06F3/023 460
G06F3/046 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073634
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】吉冨 圭一
【テーマコード(参考)】
5B020
5E555
【Fターム(参考)】
5B020AA02
5B020CC06
5B020CC12
5B020DD04
5B020DD30
5B020GG05
5E555AA10
5E555AA26
5E555AA63
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC19
5E555CA13
5E555CA14
5E555CB11
5E555CB14
5E555CB44
5E555CB74
5E555CC19
5E555DA01
5E555DB25
5E555DC11
5E555DC13
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザーエクスペリエンスペンを向上する。
【解決手段】情報処理装置は、表示部と、前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記領域に対して前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替える仮想入力処理部とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、
前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記領域に対して前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替える仮想入力処理部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
表示部と、
前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、
前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記領域に対して、前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替え、前記第2モードにおいて、前記タッチセンサ部が、前記領域に対して、前記ペン以外の前記物体の接触による前記タッチ入力を検出した場合に、前記第1モードに切り替える切替処理部と、
前記第2モードにおいて、手書き入力された前記ペンの軌跡を、テキスト情報に変換し、当該テキスト情報を、入力情報として出力するペン入力処理部と
を備える情報処理装置。
【請求項3】
表示部と、
前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、
前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の第1領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記第1領域に対して、前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該第1領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替え、前記第2モードにおいて、前記タッチセンサ部が、前記第1領域のうちの特定の領域に対して、前記タッチ入力を検出した場合に、前記第1モードに切り替える切替処理部と、
前記第2モードにおいて、前記第1領域とは異なる第2領域に指定された文字入力カーソルの周辺領域を拡大して前記第1領域に表示するとともに、前記ペン入力に基づいて、手書き入力された前記ペンの軌跡を前記第1領域に表示し、さらに、前記ペンの軌跡を前記第2領域の対応する位置に大きさを変換して表示させるとともに、変換された前記ペンの軌跡を、入力情報として出力するペン入力処理部と
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCという)、タブレット端末などの情報処理装置では、表示画面をソフトウェアキーボードなどの仮想入力デバイスとして使用するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-10512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術の情報処理装置では、仮想入力デバイスとして、例えば、OSK(On Screen Keyboard)などのソフトウェアキーボードを使用する場合に、フィジカルキーボードと比べて入力しづらく、使用勝手が悪いため、ユーザーエクスペリエンスペンが得られない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、表示部と、前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記領域に対して前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替える仮想入力処理部とを備える情報処理装置である。
【0007】
また、本発明の一態様は、表示部と、前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記領域に対して、前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替え、前記第2モードにおいて、前記タッチセンサ部が、前記領域に対して、前記ペン以外の前記物体の接触による前記タッチ入力を検出した場合に、前記第1モードに切り替える切替処理部と、前記第2モードにおいて、手書き入力された前記ペンの軌跡を、テキスト情報に変換し、当該テキスト情報を、入力情報として出力するペン入力処理部とを備える情報処理装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、表示部と、前記表示部の画面上に配置され、前記画面上における物体の接触によるタッチ入力と、ペンの接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部と、前記タッチ入力に基づいて、前記画面の少なくとも一部の第1領域をソフトウェアキーボードとして機能させる第1モードにおいて、前記ソフトウェアキーボードの前記第1領域に対して、前記ペンが閾値以内の距離に接近した場合に、当該第1領域を、前記ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる第2モードに切り替え、前記第2モードにおいて、前記タッチセンサ部が、前記第1領域のうちの特定の領域に対して、前記タッチ入力を検出した場合に、前記第1モードに切り替える切替処理部と、前記第2モードにおいて、前記第1領域とは異なる第2領域に指定された文字入力カーソルの周辺領域を拡大して前記第1領域に表示するとともに、前記ペン入力に基づいて、手書き入力された前記ペンの軌跡を前記第1領域に表示し、さらに、前記ペンの軌跡を前記第2領域の対応する位置に大きさを変換して表示させるとともに、変換された前記ペンの軌跡を、入力情報として出力するペン入力処理部とを備える情報処理装置ある。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態によるタブレット端末の一例を示す外観図である。
図2】第1の実施形態によるタブレット端末の主要なハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】第1の実施形態によるタブレット端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】第1の実施形態によるタブレット端末のモード切り替えの一例を示すイメージ図である。
図5】第1の実施形態によるタブレット端末のモード切替処理の一例を示すフローチャートである。
図6】第1の実施形態によるタブレット端末のOSK処理の一例を示すフローチャートである。
図7】第1の実施形態によるタブレット端末の手書き入力処理の一例を示すフローチャートである。
図8】第2の実施形態によるタブレット端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図9】第2の実施形態によるタブレット端末のモード切り替えの一例を示すイメージ図である。
図10】第2の実施形態によるタブレット端末のモード切替処理の一例を示すフローチャートである。
図11】第2の実施形態によるタブレット端末の手書き入力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態による情報処理装置について、図面を参照して説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態によるタブレット端末1の一例を示す外観図である。なお、本実施形態において、情報処理装置の一例として、タブレット端末1について説明する。
図1に示すように、タブレット端末1は、筐体CSの片方の主面に、タッチスクリーン20が設置されており、ペン30を用いて、例えば、メモ帳などのアプリケーションプログラムを実行させる。
【0013】
タッチスクリーン20は、表示部14と、タッチセンサ部33とを備え、表示部14は、画面DFに各種情報を表示する。
タッチセンサ部33は、表示部14に重ねて配置されており、画面DF上における物体(例えば、利用者の指、等)の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能である。
なお、タッチスクリーン20、表示部14、及びタッチセンサ部33の詳細については、後述する。
【0014】
次に、図2を参照して、タブレット端末1の主要なハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態によるタブレット端末1の主要なハードウェア構成の一例を示す図である。タブレット端末1は、例えば、OS(Operating System:オペレーティングシステム)がWindows(登録商標)であるノートPCをベースにした端末装置である。
【0015】
図2に示すように、タブレット端末1は、CPU11と、メインメモリ12と、ビデオサブシステム13と、表示部14と、チップセット21と、BIOSメモリ22と、SSD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、ペン30と、エンベデッドコントローラ31と、キー入力部32と、タッチセンサ部33と、電源回路34と、センサ部35とを備える。
【0016】
CPU(Central Processing Unit)11は、プログラム制御により種々の演算処理を実行し、タブレット端末1全体を制御する。
メインメモリ12は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、又は、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。この実行プログラムには、OS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種デバイスドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)、等が含まれる。
【0017】
ビデオサブシステム13は、画像表示に関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むとともに、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、表示部14に描画データ(表示データ)として出力する。
【0018】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであり、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づく表示画面を表示する。表示部14は、上述した図1に示すように、タッチスクリーン20の一部として構成されている。
【0019】
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バスなどのコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。図2では、デバイスの例示として、BIOSメモリ22と、SSD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、エンベデッドコントローラ31とが、チップセット21に接続されている。
【0020】
BIOS(Basic Input Output System)メモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOS、及びエンベデッドコントローラ31などを制御するためのシステムファームウェアなどを記憶する。
【0021】
SSD(Solid State Drive)23(不揮発性記憶装置の一例)は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーションということがある)、及び各種データを記憶する。USBコネクタ24は、USBを利用した周辺機器類を接続するためのコネクタである。
【0022】
オーディオシステム25は、音データの記録、再生、出力を行う。
WLAN(Wireless Local Area Network)カード26は、ワイヤレスLAN(無線LAN)により、ネットワークに接続して、データ通信を行う。WLANカード26は、例えば、ネットワークからのデータを受信した際に、データを受信したことを示すイベントトリガを発生する。
【0023】
エンベデッドコントローラ31は、タブレット端末1のシステム状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視し制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。また、エンベデッドコントローラ31は、電源回路34を制御する電源管理機能を有している。なお、エンベデッドコントローラ31は、不図示のCPU、ROM、RAMなどで構成されるとともに、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマ、及びデジタル入出力端子を備えている。エンベデッドコントローラ31には、それらの入出力端子を介して、例えば、キー入力部32、タッチセンサ部33、電源回路34、及びセンサ部35などが接続されており、エンベデッドコントローラ31は、これらの動作を制御する。
【0024】
キー入力部32は、例えば、電源スイッチなどの入力デバイスであるの位置と、操作媒体の画面DF上への接触とを検出する。タッチセンサ部33は、例えば、ペン30(ペン形状の媒体)が表示部14の画面DFに対して所定の距離以内(閾値以内の距離)に接近したことを検出し、ペン30が画面DFに対して所定の距離以内に接近した場合に、非接触で、画面DF上におけるペン30の位置を検出可能である。なお、タッチセンサ部33と、表示部14とは、タッチスクリーン20を構成する。
【0025】
また、タッチセンサ部33は、接触検出部331と、ペン検出部332とを備える。
接触検出部331は、例えば、静電容量式のタッチセンサであり、表示部14の画面DFに接触した操作媒体(ペン30や指などの物体)を検出するとともに、操作媒体が接触している位置を検出する。
【0026】
ペン検出部332は、例えば、電磁誘導方式のタッチセンサであり、ペン30の共振回路LC1を利用して、非接触により、ペン30の表示部14の画面DF上の位置を検出する。ペン検出部332は、例えば、ペン30が表示部14の画面DFに対して閾値以内の距離に近づいたことを検出可能である。
このように、タッチセンサ部33は、画面DF上における物体(例えば、指など)の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能である。
【0027】
なお、タッチセンサ部33は、ペン検出部332が、ペン30が表示部14の画面DFに対して閾値以内の距離に近づいたことを検出した際に、接触検出部331が、ペン30の未接触を検出することで、ペン30のホバリングを検出可能である。ここで、ペン30のホバリングとは、ペン30を画面DFに対して所定の距離以内で停止した状態である。
【0028】
ペン30は、ペン形状の操作媒体であり、例えば、タッチペン、スタイラスペンなどである。ペン30は、共振回路LC1を備えている。ペン30は、共振回路LC1のコイルへの電磁誘導により、電源が供給され、共振回路を利用して、表示部14の画面DF上におけるペン30の位置を検出可能に構成されている。
【0029】
電源回路34は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、電池ユニット、AC/DCアダプタなどを含んでおり、AC/DCアダプタ、又は電池ユニットから供給される直流電圧を、タブレット端末1を動作させるために必要な複数の電圧に変換する。また、電源回路34は、エンベデッドコントローラ31からの制御に基づいて、タブレット端末1の各部に電力を供給する。
【0030】
センサ部35は、例えば、加速度センサやジャイロセンサなどであり、タブレット端末1の使用状態を示す画面表示向きを検出する。センサ部35は、例えば、重力加速度の向きを検出して、タブレット端末1(表示部14)の画面表示向きを検出する。
【0031】
なお、本実施形態において、上述したCPU11及びチップセット21は、メイン制御部10に対応する。メイン制御部10は、OS(例えば、Windows(登録商標))に基づく処理を実行する。
【0032】
次に、図3を参照して、本実施形態によるタブレット端末1の機能構成について説明する。
図3は、本実施形態によるタブレット端末1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3に示すように、タブレット端末1は、メイン制御部10と、タッチスクリーン20と、ペン30と、エンベデッドコントローラ31と、記憶部40とを備える。
なお、図3において、タブレット端末1の構成として、本実施形態の発明に関する主要な機能構成のみを記載している。また、タッチスクリーン20、ペン30、及びエンベデッドコントローラ31については、上述した図2と同一であるため、ここではその説明を省略する。タッチスクリーン20は、表示部14と、タッチセンサ部33とを備え、タッチセンサ部33は、接触検出部331と、ペン検出部332とを備える。
【0034】
記憶部40は、例えば、メインメモリ12又はSSD23により実現される記憶部であり、例えば、OSKの入力情報、ペン30を用いたペン入力情報などの各種情報を記憶する。
【0035】
メイン制御部10は、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、OSに基づく各種処理を実行する。メイン制御部10は、例えば、ディスプレイドライバ101と、ECドライバ102と、アプリケーション103と、仮想入力処理部110とを備える。
【0036】
ディスプレイドライバ101は、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、表示部14への表示を制御するデバイスドライバである。ディスプレイドライバ101は、表示部14の画面DFに、各種情報(OSKの画像、手書き入力の軌跡、等)を表示させる。
【0037】
ECドライバ102は、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、エンベデッドコントローラ31の制御を行うデバイスドライバである。ECドライバ102は、エンベデッドコントローラ31を制御して、タッチセンサ部33が検出したタッチ入力及びペン入力を取得して、後述する仮想入力処理部110に供給する。
【0038】
アプリケーション103は、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部である。アプリケーション103は、例えば、後述する仮想入力処理部110を用いて、OSK及びペン30による手書き入力を利用して、各種情報の入力を実行する。
【0039】
仮想入力処理部110は、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、仮想入力デバイス(OSK及びペン30による手書き入力)による仮想入力処理を実行する。仮想入力処理部110は、OSKの入力処理を実行するOSKモード(第1モード)と、ペン30による手書き入力の処理を実行する手書き認識モード(第2モード)とを切り替えて実行可能である。
【0040】
ここで、OSKモードは、タッチセンサ部33によるタッチ入力に基づいて、表示部14の画面DFの少なくとも一部のOSK領域AR1(第1領域、後述する図4参照)をソフトウェアキーボードとして機能させるモードである。また、手書き認識モードは、OSK領域AR1を、タッチセンサ部33によるペン入力に基づいて、手書き入力デバイス(手書き認識デバイス)として機能させるモードである。
【0041】
また、仮想入力処理部110は、OSKモードにおいて、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、手書き認識モードに切り替える。なお、仮想入力処理部110は、タッチセンサ部33のペン検出部332を用いて、OSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近したか否かを判定する。
【0042】
また、仮想入力処理部110は、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1に対して、ペン以外の物体(例えば、指など)の接触によるタッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替える。
また、仮想入力処理部110は、OSK処理部111と、ペン入力処理部112と、切替処理部113とを備える。
【0043】
OSK処理部111は、OSKモードの仮想入力処理を実行する。OSK処理部111は、例えば、図4の状態ST1のように、表示部14の一部の領域をOSK領域AR1として、ソフトキーボードの画像(OSKの画像)を表示させる。OSK処理部111は、ディスプレイドライバ101を介して、ソフトキーボードの画像を、表示部14のOSK領域AR1に表示させる。
【0044】
また、OSK処理部111は、エンベデッドコントローラ31及びECドライバ102を介して、タッチセンサ部33が検出したタッチ入力(例えば、タッチ入力の検出座標)を取得し、タッチ入力の検出座標に対応したOSKのキーのキーコードを、入力情報として、アプリケーション103に出力する。
【0045】
ペン入力処理部112は、手書き認識モードの仮想入力処理を実行する。ペン入力処理部112は、例えば、図4の状態ST2のように、上述したOSK領域AR1を、手書き入力の領域に変更して表示し、ペン30の軌跡を表示させる。ペン入力処理部112は、ディスプレイドライバ101を介して、ペン30の軌跡をOSK領域AR1に表示させる。
【0046】
また、ペン入力処理部112は、手書き認識モードにおいて、エンベデッドコントローラ31及びECドライバ102を介して、タッチセンサ部33が検出したペン入力(例えば、ペン入力の検出座標)を取得する。ペン入力処理部112は、取得したペン入力(例えば、ペン入力の検出座標)に基づいて、手書き入力されたペン30の軌跡を生成し、手書き入力されたペン30の軌跡を、テキスト情報に変換して、当該テキスト情報を、入力情報として、アプリケーション103に出力する。
【0047】
切替処理部113は、OSKモードと、手書き認識モードとの切り替え処理を実行する。切替処理部113は、OSKモードにおいて、タッチセンサ部33がOSK領域AR1にペン入力を検出した場合に、手書き認識モードに切り替え、ペン入力処理部112に、手書き認識モードの仮想入力処理を実行させる。切替処理部113は、例えば、OSK領域AR1に対して、ペン30が閾値以内の距離に接近した場合(ペン30のホバリングを検出した場合)に、OSK領域AR1にペン入力を検出したと判定する。
【0048】
また、切替処理部113は、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33がOSK領域AR1にペン30以外のタッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替え、OSK処理部111に、OSKモードの仮想入力処理を実行させる。なお、切替処理部113は、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1のうちの特定の領域(例えば、OSKモードの切替ボタン)に対して、タッチ入力(切替ボタンの押下)を検出した場合に、OSKモードに切り替えるようにしてもよい。
【0049】
次に、図4を参照して、OSKモードと、手書き認識モードとの切り替え処理について説明する。
図4は、本実施形態によるタブレット端末1のモード切り替えの一例を示すイメージ図である。
【0050】
図4において、状態ST1は、タブレット端末1のOSKモードの状態の一例を示している。OSKモードの状態ST1において、タブレット端末1のOSK処理部111は、表示部14の画面DFの一部であるOSK領域AR1に、ソフトキーボードの画像を表示する。また、表示領域AR2(第2領域の一例)は、仮想入力処理部110がリンクされたアプリケーション103の画像領域である。アプリケーション103は、例えば、表示領域AR2に示すようなテキスト情報を、表示部14に表示する。
【0051】
OSKモードの状態ST1において、OSK領域AR1のキーボードがタッチされると、OSK処理部111は、タッチされたキーに対応するキーコードを、例えば、FEP(Front End Processor)やIME(Input Method Editor)を介して、入力情報として、アプリケーション103に出力する。アプリケーション103は、例えば、表示領域AR2に、入力情報に対応する文字を表示する。
【0052】
また、状態ST2は、タブレット端末1の手書き認識モードの状態の一例を示している。手書き認識モードの状態ST2において、タブレット端末1のペン入力処理部112は、表示部14の画面DFのOSK領域AR1に、手書き入力の領域を設定する。
【0053】
また、手書き認識モードの状態ST2において、ペン入力処理部112は、ペン30による手書き入力の軌跡をOSK領域AR1に表示するとともに、手書き入力の軌跡をテキスト情報に変換する。ペン入力処理部112は、テキスト情報を、例えば、FEP(Front End Processor)やIME(Input Method Editor)を介して、入力情報として、アプリケーション103に出力する。アプリケーション103は、例えば、表示領域AR2に、入力情報に対応する文字を表示する。
【0054】
なお、OSKモードの状態ST1において、切替処理部113は、タッチセンサ部33によるペン30の検出により、手書き認識モードに切り替え、手書き認識モードの状態ST2に遷移させる。
【0055】
また、手書き認識モードの状態ST2において、切替処理部113は、タッチセンサ部33によるペン30以外のタッチ入力の検出により、OSKモードに切り替え、OSKモードの状態ST1に遷移させる。
【0056】
次に、図面を参照して、本実施形態によるタブレット端末1の動作について説明する。
図5は、本実施形態によるタブレット端末1のモード切替処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
図5に示すように、タブレット端末1の切替処理部113は、まず、タブレット端末1が手書き認識モードであるか否かを判定する(ステップS101)。切替処理部113は、手書き認識モードである場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS105に進める。また、切替処理部113は、手書き認識モードでない(OSKモードである)場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS102に進める。
【0058】
ステップS102において、切替処理部113は、ペン入力を検出したか否かを判定する。切替処理部113は、例えば、タッチセンサ部33のペン検出部332によって、画面DFに、ペン30が閾値以内の距離に接近したか否かによって、ペン入力を検出したか否かを判定する。切替処理部113は、ペン入力を検出した場合(ステップS102:YES)に、処理をステップS103に進める。また、切替処理部113は、ペン入力を検出していない場合(ステップS102:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0059】
ステップS103において、切替処理部113は、ペン検出の検出座標がOSK領域AR1であるか否かを判定する。切替処理部113は、タッチセンサ部33が検出したペン30の画面DF上の座標が、OSK領域AR1内であるか否かを判定する。切替処理部113は、ペン検出の検出座標がOSK領域AR1である場合(ステップS103:YES)に、処理をステップS104に進める。また、切替処理部113は、ペン検出の検出座標がOSK領域AR1でない場合(ステップS103:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0060】
ステップS104において、切替処理部113は、手書き認識モードに切り替える。切替処理部113は、ペン入力処理部112に、手書き認識モードの仮想入力処理を実行させる。ステップS104の処理後に、切替処理部113は、処理をステップS101に戻す。
【0061】
ステップS105において、切替処理部113は、タッチ入力を検出したか否かを判定する。切替処理部113は、例えば、タッチセンサ部33の接触検出部331によって、画面DFに、ペン30以外の物体(例えば、指など)接触したか否かによって、タッチ入力を検出したか否かを判定する。切替処理部113は、タッチ入力を検出した場合(ステップS105:YES)に、処理をステップS106に進める。また、切替処理部113は、タッチ入力を検出していない場合(ステップS105:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0062】
ステップS106において、切替処理部113は、OSKモードに切り替える。切替処理部113は、OSK処理部111に、OSKモードの仮想入力処理を実行させる。ステップS106の処理後に、切替処理部113は、処理をステップS101に戻す。
【0063】
次に、図6を参照して、本実施形態によるタブレット端末1のOSK処理の詳細について説明する。
図6は、本実施形態によるタブレット端末1のOSK処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図6に示すように、タブレット端末1のOSK処理部111は、まず、OSK領域AR1に、ソフトキーボードの画像を表示する(ステップS110)。OSK処理部111は、ソフトキーボードの画像をディスプレイドライバ101を介して、表示部14に出力して表示させる。
【0065】
次に、OSK処理部111は、タッチ入力を検出したか否かを判定する(ステップS111)。切替処理部113は、例えば、タッチセンサ部33の接触検出部331によって、画面DFに、物体(例えば、指など)接触したか否かによって、タッチ入力を検出したか否かを判定する。OSK処理部111は、タッチ入力を検出した場合(ステップS111:YES)に、処理をステップS112に進める。また、OSK処理部111は、タッチ入力を検出していない場合(ステップS111:NO)に、処理をステップS111に戻す。
【0066】
ステップS112において、OSK処理部111は、タッチ入力の検出座標がOSK領域AR1であるか否かを判定する。OSK処理部111は、タッチセンサ部33が検出したタッチ入力の検出座標が、OSK領域AR1内であるか否かを判定する。OSK処理部111は、タッチ入力の検出座標がOSK領域AR1である場合(ステップS112:YES)に、処理をステップS113に進める。また、OSK処理部111は、タッチ入力の検出座標がOSK領域AR1でない場合(ステップS112:NO)に、処理をステップS111に戻す。
【0067】
ステップS113において、OSK処理部111は、タッチ入力の検出座標に対応したキーコードをアプリケーション103に出力する。ステップS113の処理後に、OSK処理部111は、処理をステップS110に戻す。
【0068】
次に、図7を参照して、本実施形態によるタブレット端末1の手書き入力処理(手書き認識モードの処理)の詳細について説明する。
図7は、本実施形態によるタブレット端末1の手書き入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0069】
図7に示すように、タブレット端末1のペン入力処理部112は、まず、ペン入力を検出したか否かを判定する(ステップS120)。ペン入力処理部112は、例えば、タッチセンサ部33のペン検出部332によって、画面DFに、ペン入力を検出したか否かを判定する。ペン入力処理部112は、ペン入力を検出した場合(ステップS120:YES)に、処理をステップS121に進める。また、ペン入力処理部112は、ペン入力を検出していない場合(ステップS120:NO)に、処理をステップS120に戻す。
【0070】
ステップS121において、ペン入力処理部112は、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1であるか否かを判定する。ペン入力処理部112は、タッチセンサ部33が検出したペン30の画面DF上の座標が、OSK領域AR1内であるか否かを判定する。ペン入力処理部112は、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1である場合(ステップS121:YES)に、処理をステップS122に進める。また、ペン入力処理部112は、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1でない場合(ステップS121:NO)に、処理をステップS120に戻す。
【0071】
ステップS122において、ペン入力処理部112は、ペン入力の軌跡をOSK領域AR1に表示させる。ペン入力処理部112は、タッチセンサ部33が検出したペン入力の検出座標の軌跡(ペン入力の軌跡)を、ディスプレイドライバ101を介して、表示部14に表示させる。
【0072】
次に、ペン入力処理部112は、ペン入力の軌跡をテキスト情報に変換する(ステップS123)。ペン入力処理部112は、例えば、既存のOCR(Optical Character Reader)技術を用いて、ペン入力の軌跡をテキスト情報に変換する。
【0073】
次に、ペン入力処理部112は、テキスト情報をアプリケーション103に出力する(ステップS124)。ステップS124の処理後に、ペン入力処理部112は、処理をステップS120に戻す。
【0074】
以上説明したように、本実施形態によるタブレット端末1(情報処理装置)は、表示部14と、タッチセンサ部33と、仮想入力処理部110とを備える。タッチセンサ部33は、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能である。仮想入力処理部110は、OSKモード(第1モード)において、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、手書き認識モード(第2モード)に切り替える。ここで、OSKモード(第1モード)は、タッチ入力に基づいて、画面DFの少なくとも一部のOSK領域AR1(領域)をソフトウェアキーボードとして機能させるモードである。また、手書き認識モード(第2モード)は、当該OSK領域AR1を、ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させるモードである。
【0075】
これにより、本実施形態によるタブレット端末1は、ソフトウェアキーボードから手書き入力(手書き認識)にシームレスに切り替えることができ、使用勝手を向上させることができる。よって、本実施形態によるタブレット端末1は、仮想入力処理において、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0076】
また、本実施形態によるタブレット端末1(情報処理装置)は、表示部14と、タッチセンサ部33と、切替処理部113と、ペン入力処理部112とを備える。タッチセンサ部33は、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能である。切替処理部113は、OSKモード(第1モード)において、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対して、ペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、当該OSK領域AR1を、手書き認識モード(第2モード)に切り替る。また、切替処理部113は、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1に対して、ペン以外の物体の接触によるタッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替える。ペン入力処理部112は、手書き認識モードにおいて、手書き入力されたペン30の軌跡を、テキスト情報に変換し、当該テキスト情報を、入力情報として出力する。
【0077】
これにより、本実施形態によるタブレット端末1は、ソフトウェアキーボードと手書き入力(手書き認識)とをシームレスに相互に切り替えることができ、使用勝手をさらに向上させることができる。本実施形態によるタブレット端末1では、例えば、OSKモードにおいて、ソフトウェアキーボードにない文字又は記号を入力する際に、シームレスで手書き入力(手書き認識)である手書き認識モードに切り替えることで、素早く、且つ簡単に、ソフトウェアキーボードにない文字又は記号を入力することができる。よって、本実施形態によるタブレット端末1は、仮想入力処理において、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0078】
また、本実施形態による制御方法は、表示部14と、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部33とを備えるタブレット端末1(情報処理装置)の制御方法であって、切替処理ステップを含む。切替処理ステップにおいて、仮想入力処理部110(切替処理部113)が、OSKモード(第1モード)において、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、手書き認識モード(第2モード)に切り替える。
【0079】
これにより、本実施形態による制御方法は、上述したタブレット端末1と同様の効果を奏し、ソフトウェアキーボードから手書き入力(手書き認識)にシームレスに切り替えることができ、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0080】
また、本実施形態による制御方法は、表示部14と、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部33とを備えるタブレット端末1(情報処理装置)の制御方法であって、切替処理ステップと、ペン入力処理ステップとを含む。切替処理ステップにおいて、切替処理部113が、上述した手書き認識モードへの切替処理の他に、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1に対して、ペン以外の物体の接触によるタッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替える。また、ペン入力処理において、ペン入力処理部112が、手書き認識モードにおいて、手書き入力されたペン30の軌跡を、テキスト情報に変換し、当該テキスト情報を、入力情報として出力する。
【0081】
これにより、本実施形態による制御方法は、上述したタブレット端末1と同様の効果を奏し、ソフトウェアキーボードと手書き入力(手書き認識)とをシームレスに相互に切り替えることができ、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0082】
なお、本実施形態によるタブレット端末1(情報処理装置)は、以下の形態であってもよい。タブレット端末1(情報処理装置)は、表示部14と、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能なタッチセンサ部33と、プログラムを一時的に記憶するメインメモリ12(メモリ)と、メインメモリ12に記憶されたプログラムを実行するCPU11(プロセッサ)とを備える。CPU11(プロセッサ)は、メインメモリ12に記憶されたプログラムを実行することにより、モード切替処理を実行する。CPU11(プロセッサ)は、モード切替処理において、タッチ入力に基づいて、画面DFの少なくとも一部のOSK領域AR1(領域)をソフトウェアキーボードとして機能させるOSKモード(第1モード)において、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、当該OSK領域AR1を、ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる手書き認識モード(第2モード)に切り替える。
【0083】
これにより、本実施形態によるタブレット端末1は、上述した制御方法と同様の効果を奏し、ソフトウェアキーボードから手書き入力(手書き認識)にシームレスに切り替えることができ、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0084】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるタブレット端末1aについて説明する。
図8は、第2の実施形態によるタブレット端末1aの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0085】
本実施形態では、手書き認識モードの処理を変更した変形例について説明する。
なお、第2の実施形態によるタブレット端末1aの外観及びハードウェア構成は、上述した図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0086】
図8に示すように、本実施形態によるタブレット端末1aは、メイン制御部10aと、タッチスクリーン20と、ペン30と、エンベデッドコントローラ31と、記憶部40とを備える。
【0087】
なお、図8において、上述した図3と同一の構成については、同一の符号を付与してその説明を省略する。また、本実施形態におけるエンベデッドコントローラ31は、座標変換処理部311を備える。
【0088】
メイン制御部10aは、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、OSに基づく各種処理を実行する。メイン制御部10aは、例えば、ディスプレイドライバ101と、ECドライバ102と、アプリケーション103と、仮想入力処理部110aとを備える。
【0089】
仮想入力処理部110aは、CPU11及びチップセット21が、メインメモリ12が記憶するプログラムを実行することで実現される機能部であり、仮想入力デバイス(OSK及びペン30による手書き入力)による仮想入力処理を実行する。仮想入力処理部110aは、第1の実施形態の仮想入力処理部110と同様に、OSKの入力処理を実行するOSKモード(第1モード)と、ペン30による手書き入力の処理を実行する手書き認識モード(第2モード)とを切り替えて実行可能である。
【0090】
なお、仮想入力処理部110aは、OSKモードにおいて、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対してペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、手書き認識モードに切り替える。
【0091】
また、仮想入力処理部110aは、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1のうちの特定の領域(例えば、図9に示すOSKモードの切替ボタンBT1)に対して、ペン30を含む物体の接触によるタッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替える。
また、仮想入力処理部110aは、OSK処理部111と、ペン入力処理部112aと、切替処理部113aとを備える。
【0092】
ペン入力処理部112aは、手書き認識モードの仮想入力処理を実行する。ペン入力処理部112aは、例えば、図9の状態ST2aのように、OSK領域AR1とは異なる表示領域AR2(第2領域)に指定された文字入力カーソルCS1の周辺領域を拡大してOSK領域AR1に表示するとともに、ペン入力に基づいて、手書き入力されたペン30の軌跡PS1をOSK領域AR1に表示する。ペン入力処理部112aは、ディスプレイドライバ101を介して、ペン30の軌跡をOSK領域AR1に表示させる。
【0093】
また、ペン入力処理部112aは、さらに、ペン30の軌跡PS1を表示領域AR2の対応する位置に大きさを変換して表示させるとともに、変換されたペン30の軌跡PS1を、入力情報として、アプリケーション103に出力する。なお、ペン入力処理部112aは、エンベデッドコントローラ31から、アプリケーション103の表示領域AR2用に変換したペン入力の検出座標を取得し、変換されたペン入力の検出座標に基づいて、ペン30の軌跡PS1の大きさを、表示領域AR2に表示できるように変換する。
【0094】
切替処理部113aは、OSKモードと、手書き認識モードとの切り替え処理を実行する。切替処理部113aは、OSKモードから手書き認識モードへの切替処理は、上述した第1の実施形態の切替処理部113と同様である。
【0095】
また、切替処理部113aは、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1のうちの特定の領域(図9に示す切替ボタンBT1)に対して、タッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替え、OSK処理部111に、OSKモードの仮想入力処理を実行させる。
【0096】
座標変換処理部311は、予め仮想入力処理部110aから取得した表示領域AR2の文字入力カーソルCS1の位置及びサイズと、OSK領域AR1における文字入力カーソルCS1の位置及び拡大サイズとに基づいて、タッチセンサ部33が検出したペン入力の検出座標を、表示領域AR2用のペン入力の検出座標に変換する。座標変換処理部311は、変換した表示領域AR2用のペン入力の検出座標を、ペン入力処理部112aに出力する。
【0097】
次に、図9を参照して、本実施形態におけるOSKモードと、手書き認識モードとの切り替え処理について説明する。
図9は、本実施形態によるタブレット端末1aのモード切り替えの一例を示すイメージ図である。
【0098】
図9において、状態ST1は、タブレット端末1aのOSKモードの状態の一例を示している。OSKモードの状態ST1において、タブレット端末1aのOSK処理部111は、表示部14の画面DFの一部であるOSK領域AR1に、ソフトキーボードの画像を表示する。また、表示領域AR2(第2領域の一例)は、仮想入力処理部110aがリンクされたアプリケーション103の画像領域である。アプリケーション103は、例えば、表示領域AR2に示すようなテキスト情報及び文字入力カーソルCS1を、表示部14に表示する。
【0099】
なお、本実施形態におけるOSK処理部111の処理は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0100】
また、状態ST2aは、タブレット端末1aの手書き認識モードの状態の一例を示している。手書き認識モードの状態ST2aにおいて、タブレット端末1aのペン入力処理部112aは、表示部14の画面DFのOSK領域AR1に、表示領域AR2の文字入力カーソルCS1の周辺を拡大した画像を表示する。また、ペン入力処理部112aは、表示領域AR2の文字入力カーソルCS1の位置及びサイズと、OSK領域AR1における文字入力カーソルCS1の位置及び拡大サイズとを、エンベデッドコントローラ31に供給する。
【0101】
また、手書き認識モードの状態ST2aにおいて、ペン入力処理部112aは、タッチセンサ部33が検出したペン入力の検出座標と、エンベデッドコントローラ31の座標変換処理部311が変換したペン入力の検出座標を取得し、ペン30による手書き入力の軌跡PS1をOSK領域AR1に表示する。また、ペン入力処理部112aは、手書き入力の軌跡PS1に対応する手書き入力の軌跡PS2を、表示領域AR2に表示させる。
【0102】
なお、ペン入力処理部112aは、手書き入力の軌跡PS2を、入力情報として、アプリケーション103に出力する。アプリケーション103は、例えば、表示領域AR2に、入力情報に対応する文字を表示する。
【0103】
また、手書き認識モードの状態ST2aにおいて、切替処理部113aは、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1のうちの特定の領域(切替ボタンBT1)に対して、タッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替え、OSKモードの状態ST1に遷移させる。
【0104】
次に、図面を参照して、本実施形態によるタブレット端末1aの動作について説明する。
図10は、本実施形態によるタブレット端末1aのモード切替処理の一例を示すフローチャートである。
【0105】
図10に示すように、タブレット端末1aの切替処理部113aは、まず、タブレット端末1aが手書き認識モードであるか否かを判定する(ステップS201)。
なお、図10において、ステップS201からステップS204までの処理は、上述した図5に示すステップS101からステップS104までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。切替処理部113aは、手書き認識モードである場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS205に進める。
【0106】
ステップS205において、切替処理部113aは、OSKの切替ボタンBT1の押下を検出したか否かを判定する。切替処理部113aは、切替ボタンBT1の押下を検出した場合(ステップS205:YES)に、処理をステップS206に進める。また、切替処理部113aは、切替ボタンBT1の押下を検出していない場合(ステップS205:NO)に、処理をステップS201に戻す。
【0107】
ステップS206において、切替処理部113aは、OSKモードに切り替える。切替処理部113aは、OSK処理部111に、OSKモードの仮想入力処理を実行させる。ステップS206の処理後に、切替処理部113aは、処理をステップS201に戻す。
【0108】
次に、本実施形態によるタブレット端末1aのOSK処理の詳細は、上述した図6に示す処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0109】
次に、図11を参照して、本実施形態によるタブレット端末1aの手書き入力処理(手書き認識モードの処理)の詳細について説明する。
図11は、本実施形態によるタブレット端末1aの手書き入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0110】
図11に示すように、タブレット端末1aのペン入力処理部112aは、まず、カーソルの位置及びサイズを取得する(ステップS210)。ペン入力処理部112aは、アプリケーション103から、表示領域AR2上の現在の文字入力カーソルCS1の位置及び大きさを取得する。
【0111】
次に、ペン入力処理部112aは、OSK領域AR1に、カーソル周辺の拡大画像を表示する(ステップS211)。ペン入力処理部112aは、文字入力カーソルCS1周辺の画像データを、アプリケーション103から取得し、上述したカーソルの位置及びサイズに基づいて、OSK領域AR1のサイズに拡大した画像を生成して、カーソル周辺の拡大画像を、ディスプレイドライバ101を介して、表示部14に表示させる。
【0112】
次に、ペン入力処理部112aは、ペン入力を検出したか否かを判定する(ステップS212)。ペン入力処理部112aは、ペン入力を検出した場合(ステップS212:YES)に、処理をステップS213に進める。また、ペン入力処理部112aは、ペン入力を検出していない場合(ステップS212:NO)に、処理をステップS210に戻す。
【0113】
ステップS213において、ペン入力処理部112aは、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1であるか否かを判定する。ペン入力処理部112aは、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1である場合(ステップS213:YES)に、処理をステップS214に進める。また、ペン入力処理部112aは、ペン入力の検出座標がOSK領域AR1でない場合(ステップS213:NO)に、処理をステップS214に戻す。
【0114】
ステップS214において、ペン入力処理部112aは、ペン入力の軌跡を含むカーソル周辺の拡大画像をOSK領域AR1に表示させる。ペン入力処理部112aは、タッチセンサ部33が検出したペン入力の検出座標の軌跡(ペン入力の軌跡)を含む拡大画像(を図3の状態ST2aのOSK領域AR1を参照)を、ディスプレイドライバ101を介して、表示部14に表示させる。
【0115】
次に、ペン入力処理部112aは、ペン入力の検出座標をカーソルの位置及びサイズに基づいて変換する(ステップS215)。ペン入力処理部112aは、例えば、表示領域AR2の文字入力カーソルCS1の位置及びサイズと、OSK領域AR1における文字入力カーソルCS1の位置及び拡大サイズとを、エンベデッドコントローラ31の座標変換処理部311に送信し、座標変換処理部311から、表示領域AR2用に変換されたペン入力の検出座標を取得する。このように、ペン入力処理部112aは、座標変換処理部311を用いて、ペン入力の検出座標を表示領域AR2用に変換する。
【0116】
次に、ペン入力処理部112aは、変換したペン入力の検出座標をアプリケーション103に出力する(ステップS215)。ステップS215の処理後に、ペン入力処理部112aは、処理をステップS210に戻す。
【0117】
以上説明したように、本実施形態によるタブレット端末1a(情報処理装置)は、表示部14と、タッチセンサ部33と、仮想入力処理部110aとを備える。仮想入力処理部110aは、切替処理部113aと、ペン入力処理部112aとを備える。タッチセンサ部33は、表示部14の画面DF上に配置され、画面DF上における物体の接触によるタッチ入力と、ペン30の接触によるペン入力とを検出可能である。切替処理部113aは、OSKモード(第1モード)において、ソフトウェアキーボードのOSK領域AR1に対して、ペン30が閾値以内の距離に接近した場合に、手書き認識モード(第2モード)に切り替える。ここで、OSKモード(第1モード)は、タッチ入力に基づいて、画面DFの少なくとも一部のOSK領域AR1(第1領域)をソフトウェアキーボードとして機能させる。手書き認識モード(第2モード)は、当該OSK領域AR1を、ペン入力に基づいて、手書き入力デバイスとして機能させる。また、切替処理部113aは、手書き認識モードにおいて、タッチセンサ部33が、OSK領域AR1のうちの特定の領域(例えば、切替ボタンBT1)に対して、タッチ入力を検出した場合に、OSKモードに切り替える。ペン入力処理部112aは、手書き認識モードにおいて、OSK領域AR1とは異なる表示領域AR2(第2領域)に指定された文字入力カーソルの周辺領域を拡大してOSK領域AR1に表示するとともに、ペン入力に基づいて、手書き入力されたペン30の軌跡をOSK領域AR1に表示する。ペン入力処理部112aは、さらに、ペン30の軌跡を表示領域AR2の対応する位置に大きさを変換して表示させるとともに、変換されたペン30の軌跡を、入力情報として、例えば、アプリケーション103に出力する。
【0118】
これにより、本実施形態によるタブレット端末1aは、ソフトウェアキーボードと手書き入力(手書き認識)とをシームレスに相互に切り替えることができ、使用勝手をさらに向上させることができる。本実施形態によるタブレット端末1aでは、例えば、OSKモードにおいて、ソフトウェアキーボードにない文字又は記号を入力する際に、シームレスで手書き入力(手書き認識)である手書き認識モードに切り替えることで、素早く、且つ簡単に、ソフトウェアキーボードにない文字又は記号を入力することができる。よって、本実施形態によるタブレット端末1aは、仮想入力処理において、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0119】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、情報処理装置がタブレット端末1(1a)である例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ノートPC、デスクトップPC、スマートフォンなどの他の情報処理装置であってもよい。
【0120】
なお、例えば、ノートPCでは、Bカバーの部分であるメイン画面は、立ち上がった状態で使用され、Bカバーの画面に対してペン入力しようとすると、画面が水平面でないため、入力し難い問題がある。これに対して、本発明をノートPCに適用した場合には、Cカバー部分の画面を用いて、OSKからペン入力への切り替えを容易に行うことができるため、ユーザーエクスペリエンスペンを向上させることができる。
【0121】
また、上記の各実施形態において、タブレット端末1(1a)が、エンベデッドコントローラ31を備えるノートPCベースの情報処理装置である例を説明したが、これに限定されるものではなく、エンベデッドコントローラ31を備えない情報処理装置であってもよい。また、情報処理装置のOSは、Windows(登録商標)に限定されるものはなく、Android(登録商標)などの他のOSであってもよい。
【0122】
また、上記の各実施形態において、メイン制御部10(仮想入力処理部110)又はメイン制御部10a(仮想入力処理部110a)が実行する処理の一部を、エンベデッドコントローラ31が実行するようにしてもよい。例えば、第1の実施形態において、ペン30の軌跡をテキスト情報に変換する処理を、エンベデッドコントローラ31が実行するようにしてもよい。
【0123】
また、上記の各実施形態において、エンベデッドコントローラ31が実行する処理の一部を、メイン制御部10(仮想入力処理部110)又はメイン制御部10a(仮想入力処理部110a)が実行するようにしてもよい。例えば、第2の実施形態において、座標変換処理部311が実行する処理を、メイン制御部10a(仮想入力処理部110a)が実行するようにしてもよい。
【0124】
なお、上述したタブレット端末1(1a)が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したタブレット端末1(1a)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したタブレット端末1(1a)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0125】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にタブレット端末1(1a)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0126】
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0127】
1、1a タブレット端末
10、10a メイン制御部
11 CPU
12 メインメモリ
13 ビデオサブシステム
14 表示部
20 タッチスクリーン
21 チップセット
22 BIOSメモリ
23 SSD
24 USBコネクタ
25 オーディオシステム
26 WLANカード
30 ペン
31 エンベデッドコントローラ
32 キー入力部
33 タッチセンサ部
34 電源回路
35 センサ部
40 記憶部
101 ディスプレイドライバ
102 ECドライバ
103 アプリケーション
110 仮想入力処理部
111 OSK処理部
112、112a ペン入力処理部
113、113a 切替処理部
311 座標変換処理部
331 接触検出部
332 ペン検出部
AR1 OSK領域
AR2 表示領域
CS 筐体
DF 画面
LC1 共振回路
図1
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