(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162963
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、要因分析方法及び要因分析プログラム
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
G05B23/02 302Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073703
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】都筑 純
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA11
3C223BA01
3C223CC01
3C223EB01
3C223EB02
3C223FF22
3C223FF26
3C223FF35
3C223FF45
3C223HH03
(57)【要約】
【課題】異常の原因究明を支援することを課題とする。
【解決手段】情報処理装置は、測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得する取得部と、チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差からパラメータごとに求まるスコアに基づいて、チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する算出部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得する取得部と、
前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する算出部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記パラメータに対応する特徴ベクトルと前記分類境界との距離を形成する前記パラメータの種類毎の距離を算出することにより、前記スコアを前記パラメータごとに算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記チャネルに対応するチャネル測定データから抽出されたパラメータごとに算出されたスコアを積算する積算値に基づいて、前記異常寄与率を前記チャネルごとに算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記チャネルごとに前記異常寄与率の出力を制御する出力制御部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、前記チャネルに関連付けられたチャネルの識別情報ごとに前記チャネルの異常寄与率の対応付けを行い表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力制御部は、前記チャネルに関連付けられたタグの情報ごとに前記チャネルの異常寄与率の対応付けを行い表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力制御部は、前記異常寄与率を昇順または降順にソートしたチャネルの順に前記異常寄与率を表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力制御部は、前記異常寄与率が特定の条件を満たすチャネルの表示形態を他のチャネルの表示形態と異なる表示形態に変更し表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得し、
前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する、
処理をコンピュータが実行する要因分析方法。
【請求項10】
測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得し、
前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する、
処理をコンピュータに実行させる要因分析プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、要因分析方法及び要因分析プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
設備の異常やその予兆を判定する技術の1つとして、製品の製造工程のうちの1工程に対応するバッチの終了時に当該工程の設備で用いられる機器等の測定対象ごとに状態が測定された測定データに基づいて異常の有無を診断する診断モデルが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の診断モデルでは、バッチに異常が発生しているか否かの情報提供が限界であるので、異常発生時にその原因究明の手がかりを得ることが困難である側面がある。
【0005】
例えば、上記の診断モデルによれば、異常発生時に設備のどの機器が異常を引き起こしているのかは不明であるので、現場作業員等はどこから調査を開始すればよいのかの検討から始めることとなる結果、現場作業員等の手間が増大している。
【0006】
本発明は、異常の原因究明を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面にかかる情報処理装置は、測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得する取得部と、前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する算出部と、を有する。
【0008】
本発明の一側面にかかる原因分析方法では、測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得し、前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する、処理をコンピュータが実行する。
【0009】
本発明の一側面にかかる原因分析プログラムは、測定対象とされるチャネルごとにチャネル測定データを取得し、前記チャネルごとに取得された複数のチャネル測定データから抽出されるパラメータと、前記パラメータに基づいて異常または正常のクラスに分類する機械学習モデルが用いる分類境界との差から前記パラメータごとに求まるスコアに基づいて、前記チャネルごとに異常に寄与する度合いを示す異常寄与率を算出する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
一実施形態によれば、異常の原因究明を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、測定データの一例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、パラメータHSの一例を示す模式図である。
【
図4】
図4は、異常寄与率の算出例を示す模式図である。
【
図5】
図5は、異常寄与率の表示例を示す図である。
【
図6】
図6は、異常寄与率の表示例を示す図である。
【
図7】
図7は、異常寄与率の表示例を示す図である。
【
図8】
図8は、異常寄与率の表示例を示す図である。
【
図9】
図9は、異常寄与率の表示例を示す図である。
【
図11】
図11は、異常寄与率算出処理の手順を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、出力制御処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本願に係る情報処理装置、要因分析方法及び要因分析プログラムの実施形態について説明する。各実施形態には、あくまで1つの例や側面を示すに過ぎず、このような例示により数値や機能の範囲、利用シーンなどは限定されない。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0013】
<全体構成>
図1は、情報処理装置10の機能構成例を示すブロック図である。
図1に示す情報処理装置10は、異常の原因究明を支援する側面から、異常の要因を分析する要因分析機能を提供するものである。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置10は、センサ20と通信可能に接続され得る。例えば、情報処理装置10およびセンサ20の間では、工業用無線規格に対応する通信が実施されてよい。これはあくまで一例に過ぎず、情報処理装置10およびセンサ20の間で実施される通信は、工業用通信規格などの特定の通信規格に限定されず、また、有線または無線も限定されずともよい。
【0015】
センサ20は、対象の状態を測定する測定装置の一例である。あくまで一例として、センサ20は、測定、制御演算および操作などの制御ループに組み込まれる測定装置により実現されてよい。
【0016】
例えば、センサ20は、「チャネル」と呼ばれる測定対象ごとに一以上のセンサ20が設置され得る。ここで言う「チャネル」とは、任意の製品を製造する設備で用いられる機器等の測定対象を指し、例えば、温度や圧力、流量、pH、速度、加速度、弁の開度などの物理量が含まれてよい。
【0017】
このように測定対象とされるチャネル単位に設置されたセンサ20が測定する測定値の時系列データは、センサ20から情報処理装置10へ伝送される。以下、1チャネル分の測定値の時系列データのことを「チャネル測定データ」と記載する場合がある。さらに、チャネルch1~チャネルchN(自然数)のNチャネル分のチャネル測定データのことを「測定データ」と記載する場合がある。
【0018】
なお、センサ20は、1つのチャネルにつき必ずしも1つのセンサ20が設置されずともよく、複数のチャネルに対応する複数のチャネル測定データが1つのセンサ20により測定されてもよい。
【0019】
情報処理装置10は、上記の要因分析機能を提供するコンピュータの一例である。あくまで一例として、上記の要因分析機能は、上記の測定データを記録する記録装置、いわゆるレコーダが有する一機能として提供される例を挙げるが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、上記の要因分析機能をオンプレミスに提供するサーバとして実現されてよい。この他、情報処理装置10は、PaaS(Platform as a Service)型、あるいはSaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実現することで、上記の要因分析機能をクラウドサービスとして提供することもできる。
【0020】
<情報処理装置10の構成>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成例について説明する。
図1には、情報処理装置10が有する要因分析機能に関連するブロックが模式化されている。
図1に示すように、情報処理装置10は、表示入力部11と、通信制御部12と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、
図1には、上記の要因分析機能に関連する機能部が抜粋して示されているに過ぎず、図示以外の機能部が情報処理装置10に備わることとしてもよい。
【0021】
表示入力部11は、各種の操作の入力および各種の情報の表示を行う機能部である。あくまで一例として、表示入力部11は、入力デバイス及び表示デバイスが一体化されたタッチパネルにより実現され得る。これはあくまで一例に過ぎず、各種の操作の入力機能および各種の情報の表示機能は、必ずしも一体化されて実現されずともよく、入力部および表示部の各々が個別に備わることを妨げない。
【0022】
通信制御部12は、センサ20などの他の装置との間の通信を制御する機能部である。あくまで一例として、通信制御部12は、ネットワークインタフェイスカードにより実現され得る。1つの側面として、通信制御部12は、センサ20からチャネル測定データを受け付けることができる。なお、情報処理装置10およびセンサ20の間は、必ずしも双方向の通信が実施されずともよく、センサ20から情報処理装置10へのシリアル通信が実施されてもよい。
【0023】
記憶部13は、各種のデータを記憶する機能部である。あくまで一例として、記憶部13は、情報処理装置10の内部、外部または補助のストレージにより実現される。例えば、記憶部13は、測定データログ13Aと、診断モデル13Bと、HS(Health Score)ログ13Cと、異常寄与率ログ13Dとを記憶する。なお、測定データログ13A、診断モデル13B、HSログ13Cおよび異常寄与率ログ13Dの説明は、参照、生成または登録が実行される場面で併せて説明することとする。
【0024】
制御部15は、情報処理装置10の全体制御を行う機能部である。例えば、制御部15は、ハードウェアプロセッサにより実現され得る。
図1に示すように、制御部15は、測定データ取得部15Aと、異常判定部15Bと、異常寄与率算出部15Cと、出力制御部15Dとを有する。なお、制御部15は、ハードワイヤードロジックなどにより実現されてもよい。
【0025】
測定データ取得部15Aは、測定データを取得する処理部である。あくまで一例として、測定データ取得部15Aは、製品の製造工程のうちの1工程に対応するバッチ単位で、当該工程に対応する設備で用いられる機器等の測定対象とされるチャネル別に当該チャネルに対応するセンサ20の各々からチャネル測定データを取得する。
【0026】
ここで言う「バッチ」とは、製品を作る工程の中の1工程に対応する区間のことを指し、例えば、時間的な始まりと終わりにより定義され得る。例えば、タイヤを作る工程を例に挙げれば、タイヤの強度を増すための加硫工程の始まりと終わりの区間のことをバッチと呼ぶ。
【0027】
例えば、測定データ取得部15Aは、バッチの終了時に、各チャネルに対応するセンサ20の各々から当該バッチに対応する区間のチャネル測定データを取得する。このとき、測定データ取得部15Aは、各センサ20から測定値をリアルタイムで伝送させ、バッチに対応する区間分の測定値を蓄積することもできれば、バッチの終了時にバッチに対応する区間分のチャネル測定データを一括で伝送させることもできる。
【0028】
このようにしてNチャネル分のチャネル測定データが取得された後、Nチャネル分のチャネル測定データは、測定データとして1つのデータファイルに纏められた上で、記憶部13に記憶される測定データログ13Aに追加して保存される。これにより、記憶部13には、Nチャネル分のチャネル測定データを含む測定データがバッチ単位で測定データログ13Aとして保存されることになる。このように記憶部13に保存する場合、測定データ取得部15Aは、チャネルにあらかじめ付与された名称、例えばチャネルの識別情報やタグ名などと、チャネル測定データとを関連付けて保存することができる。
【0029】
異常判定部15Bは、診断モデル13Bを用いてバッチに異常があるか否かを判定する処理部である。ここで、診断モデル13Bは、あくまで一例として、訓練済みの機械学習モデルにより実現される。以下、診断モデル13Bの一例として、サポートベクタマシン、いわゆるSVM(Support Vector Machine)を例に挙げるが、ニューラルネットワークなどの他の機械学習モデルにより実現されてもよい。
【0030】
より詳細には、異常判定部15Bは、測定データ取得部15Aにより測定データが取得された場合、当該測定データに含まれるチャネル測定データごとに測定データから1つ以上のパラメータを抽出する。
図2は、測定データの一例を示す模式図である。
図2には、チャネルch1~チャネルchNを含む1バッチ分の測定データが実線の枠で囲んで図示されている。
図2に示すように、1つの測定データには、Nチャネル分のチャネル測定データが含まれており、チャネル測定データごとにM(自然数)個のパラメータが抽出される。このようなパラメータの抽出には、任意の方法、例えば特徴選択や特徴抽出などが適用されてよい。あくまで一例として、1バッチ分のチャネル測定データに統計処理、例えば平均処理や分散処理を適用することにより、1バッチ分のチャネル測定データに対応する特徴量の例として、平均や分散などを抽出することができる。このようにして1つのチャネルにつきM個のパラメータが抽出される。
【0031】
その後、異常判定部15Bは、N個のチャネル別およびM個のパラメータ種類別のパラメータを記憶部13から読み出された診断モデル13Bへ入力する。このようにパラメータが入力された診断モデル13Bは、N×Mのパラメータを入力ベクトルとし、当該入力ベクトルと、バッチの異常の有無を分類する超平面の分類境界CBとの距離をHSとして出力する。このとき、異常判定部15Bは、診断モデル13Bが出力するHSがゼロ以上である場合、バッチに異常がないと判定する一方で、HSがゼロ未満である場合、バッチに異常があると判定する。
【0032】
このような診断モデル13Bは、次のような訓練により生成できる。例えば、N×Mのパラメータを訓練サンプルとし、正解のクラス、例えば「正常」または「異常」のラベルが付与された訓練データの集合をデータセットとして機械学習が実行される。例えば、SVMの場合、サポートベクトルと分類境界CBとの距離、いわゆるマージンを最大化する識別関数のパラメータが訓練される。ここで言う「サポートベクトル」とは、正常のクラスのラベルが付与された訓練データの集合と、異常のクラスのラベルが付与された訓練データの集合との境界の近傍に位置する訓練データの特徴ベクトルに対応する。このような識別関数が出力する値の符号が正負のいずれであるかにより、正常または異常のクラスを分類するクラス分類器が診断モデル13Bとして記憶部13に保存される。
【0033】
上記のHSの他、診断モデル13Bには、パラメータの種類別にパラメータHSを出力させることができる。
図3は、パラメータHSの一例を示す模式図である。
図3には、説明の便宜上、パラメータの種類数Mがパラメータ1およびパラメータ2の「2」である2次元の特徴空間が示されると共に、特徴空間内に診断モデル13Bが用いる分類境界CBが示されている。
【0034】
図3に示すように、入力ベクトルV1が入力された場合、診断モデル13Bは、HSとして1.0を出力する。また、入力ベクトルV2が入力された場合、診断モデル13Bは、HSとして0.1を出力する。さらに、入力ベクトルV3が入力された場合、診断モデル13Bは、HSとして-1.5を出力する。また、入力ベクトルV4が入力された場合、診断モデル13Bは、HSとして-0.1を出力する。これら入力ベクトルV1~V4の場合、入力ベクトルV1に対応するバッチおよび入力ベクトルV2に対応するバッチに異常がないと判定すると共に、入力ベクトルV3に対応するバッチおよび入力ベクトルV4に対応するバッチに異常があると判定できる。
【0035】
このようなHSの他、診断モデル13Bは、1つ以上のパラメータに対応する特徴ベクトルと分類境界CBとの距離を形成するパラメータの種類毎の距離を算出する。あくまで一例として、診断モデル13Bは、パラメータの種類に対応する評価軸ごとに、入力ベクトルおよび分類境界CBの間の距離であるHSに占める評価軸に対応する成分の距離をパラメータHSとして出力できる。例えば、入力ベクトルV3の例で言えば、診断モデル13Bは、パラメータの種類「パラメータ1」に対応する成分の距離をパラメータHSp1として出力することができる。さらに、診断モデル13Bは、パラメータの種類「パラメータ2」に対応する成分の距離をパラメータHSp2として出力することができる。このように、診断モデル13Bは、1つのチャネルにつきパラメータの種類数M個分のパラメータHSp1~pMを出力できる。
【0036】
このようにして診断モデル13Bが出力するHSおよびパラメータHSは、記憶部13に記憶されるHSログ13Cに追加して保存される。これにより、記憶部13には、1バッチ全体のHSと、チャネル別およびパラメータ種類別のパラメータHSとがバッチ単位でHSログ13Cとして保存されることになる。
【0037】
異常寄与率算出部15Cは、チャネルごとに当該チャネルが異常に寄与する度合いを算出する処理部である。あくまで一例として、異常寄与率算出部15Cは、チャネルごとに当該チャネルのパラメータHSを積算する積算値に基づいて、各チャネルの異常寄与率を算出することができる。
【0038】
図4は、異常寄与率の算出例を示す模式図である。
図4には、あくまで一例として、チャネル数Nが4であると共に、1つのチャネルにつき抽出されるパラメータの種類数Mが5である場合のパラメータHSの算出結果がテーブル形式で示されている。
図4に示す例で言えば、異常寄与率算出部15Cは、チャネルch1のパラメータ1~パラメータ5の5つのパラメータHSを積算する。すなわち、「0.01224+0.22005-0.043275-0.037099+0.35362」の計算により、チャネルch1の異常寄与率が「0.505536」と算出される。同様に、異常寄与率算出部15Cは、チャネルch2の5つのパラメータHSを積算することにより、チャネルch2の異常寄与率を「0.463747」と算出する。さらに、異常寄与率算出部15Cは、チャネルch3の異常寄与率を「-0.37696」と算出し、チャネルch4の異常寄与率を「-0.33223」と算出する。例えば、
図4に示す異常寄与率の例で言えば、異常寄与率の値が小さいほど、言い換えれば異常寄与率の符号が負であり、かつ絶対値が大きいほど、チャネルが異常に寄与する度合いが高いことを意味する。
【0039】
このようにチャネルごとに算出された異常寄与率は、記憶部13に記憶される異常寄与率ログ13Dに追加して保存される。これにより、記憶部13には、チャネル別の異常寄与率がバッチ単位で異常寄与率ログ13Dとして保存されることになる。
【0040】
なお、ここでは、チャネルごとに当該チャネルのパラメータHSを積算する積算値を各チャネルの異常寄与率として算出する例を挙げたが、積算値に限らず、他の算出方法により異常寄与率、例えば積算値がさらに加工された値を算出することとしてもよい。例えば、異常に寄与する度合いが高くなるに従って異常寄与率の値が大きくなるように正則化したり、あるいは特定の数値範囲、例えば0~1、あるいは0~100へ収まるように正規化したりすることができる。
【0041】
出力制御部15Dは、各種の出力制御を実行する処理部である。あくまで一例として、出力制御部15Dは、表示入力部11に対する出力を制御する。ここでは、出力制御部15Dが制御する出力の一例として、表示出力を例に挙げるが、当然のことながら、印字出力や音声出力などの他の出力が制御されることとしてもよい。
【0042】
1つの側面として、出力制御部15Dは、表示入力部11を介して異常寄与率の表示リクエストを受け付けた場合、異常寄与率ログ13Dに含まれる異常寄与率のうち、当該表示リクエストで指定されたバッチに関するチャネル別の異常寄与率を表示させる。
【0043】
一例として、出力制御部15Dは、チャネルに関連付けられたチャネルの識別情報、例えばチャネル番号ごとに当該チャネルの異常寄与率の対応付けを行い表示させることができる。
図5は、異常寄与率の表示例を示す図である。
図5には、
図4に示す異常寄与率が表示される場合の表示例が示されている。
図5に示す例で言えば、チャネルch1~チャネルchNに対応するチャネル番号「0001」~「0004」ごとに当該チャネル番号に対応する異常寄与率の数値と共に、当該数値に対応する棒グラフが対応付けて表示される。このような表示により、現場作業員等がチャネルを識別できる状態で異常寄与率を提示できる。
【0044】
他の一例として、出力制御部15Dは、チャネルに関連付けられたタグの情報、例えばタグ名ごとに当該タグ名の異常寄与率の対応付けを行い表示させることができる。
図6及び
図7は、異常寄与率の表示例を示す図である。
図6及び
図7にも、
図4に示す異常寄与率が表示される場合の表示例が示されている。
図6に示す例で言えば、チャネルch1~チャネルchNに対応するタグ名「温度」~「流量」ごとに当該タグ名に対応する異常寄与率の数値と共に、当該数値に対応する棒グラフが対応付けて表示される。このようにチャネルごとに異常寄与率の数値およびそれに対応する棒グラフを表示する際、出力制御部15Dは、
図6に示すように、棒ブラフの枠外に異常寄与率の数値を表示させることもできれば、
図7に示すように、棒グラフの枠内に異常寄与率の数値を表示させることもできる。これらタグ名は、現場作業員、あるいはオペレータ等の関係者のユーザ設定により、任意の文字列で表示させることができる。なお、
図7には、棒グラフの枠内であってバーの外部に異常寄与率の数値が表示される例を挙げたが、バーの内部に異常寄与率の数値が表示されることとしてもよい。また、
図6及び
図7には、タグ名として文字列を表示させる例を挙げたが、タグに割り当てられたアイコンなどを表示させることとしてもよい。
【0045】
更なる一例として、出力制御部15Dは、チャネル別の異常寄与率を昇順または降順にソートし、ソートしたチャネルの順に異常寄与率を表示させることができる。
図8は、異常寄与率の表示例を示す図である。
図8にも、
図4に示す異常寄与率が表示される場合の表示例が示されている。
図8に示す例で言えば、異常寄与率の値が小さい順、いわゆる昇順にソートされた順に異常寄与率が表示されている。すなわち、4つのチャネルch1~ch4の各々の異常寄与率「0.505536」、「0.463747」、「-0.37696」および「-0.33223」を昇順にソートすることにより、チャネルch3、チャネルch4、チャネルch2、チャネルch1の順にソートされる。このようにソートされた順、すなわちタグ名「排気量」、「流量」、「圧力」、「温度」の順に従って、各々のタグ名に対応する異常寄与率「-0.37696」、「-0.33223」、「0.463747」および「0.505536」が表示される。このような表示により、現場作業員等は、異常に寄与する度合いが高い、もしくは低いチャネルを速やかに把握できる。
【0046】
他の一例として、出力制御部15Dは、チャネル別の異常寄与率のうち異常寄与率が特定の条件を満たすチャネルの表示形態を他のチャネルの表示形態と異なる表示形態に変更し表示させることができる。
図9は、異常寄与率の表示例を示す図である。
図9にも、
図4に示す異常寄与率が表示される場合の表示例が示されている。さらに、
図9には、異常寄与率が閾値、例えばゼロ以下であるチャネルの表示形態が、異常寄与率がゼロを超えるチャネルの表示形態と異なる表示形態で表示される例が示されている。
図9に示すように、4つのチャネルのうち、異常寄与率がゼロ以下であるタグ名「排気量」および「流量」と、異常寄与率がゼロを超えるタグ名「圧力」および「温度」との間で異常寄与率の表示形態が区別されている。すなわち、異常寄与率を示す棒グラフのハッチングを変更することにより、異常寄与率がゼロ以下であるタグ名の異常寄与率が強調表示されている。このような表示によっても、現場作業員等は、異常に寄与する度合いが高いチャネルを速やかに把握できる。なお、
図9には、棒グラフのハッチングを変更する例を挙げているが、棒グラフの色を変更したり、異常寄与率の数値のフォントを変更したりすることにより、異常に寄与する度合いが高いチャネルの異常寄与率を強調表示することもできる。
【0047】
ここで、異常寄与率の表示リクエストは、HSに関するGUI(Graphical User Interface)上で受け付けることができる。
図10は、HSトレンド画面の一例を示す図である。
図10に示すように、HSトレンド画面30には、HSの時系列の推移が表示される。すなわち、HSトレンド画面30では、各バッチがブロックに模式化されて時系列に表示されると共に、各バッチにおけるHSの数値がブロック内(四角の枠内)に表示されている。このようなHSトレンド画面30上でブロックの選択操作を上記の表示リクエストとして受け付けることができる。例えば、2022年3月9日のバッチに対応するブロック(-0.8を囲む四角)の選択操作を受け付けた場合、異常寄与率ログ13Dに含まれる異常寄与率のうち、2022年3月9日のバッチに対応するチャネル別の異常寄与率を表示させることができる。このような導線で異常寄与率を表示させることにより、時系列に異常寄与率がどのように推移しているかも確認させることができる。
【0048】
他の側面として、出力制御部15Dは、上述の通り、表示リクエストに応答して異常寄与率を表示させるプル型の情報提供を実行することができる他、上記の要因分析機能を実現するプログラムからユーザへ自動的に通知するプッシュ通知を行うこともできる。例えば、出力制御部15Dは、HSログ13Cに含まれるHSが特定の条件を満たす場合、チャネル別の異常寄与率を表示させることもできる。
【0049】
あくまで一例として、出力制御部15Dは、HSログ13Cが更新された場合、最新のHSが閾値Th1、例えば「1」以下であるか否かを判定する。このとき、最新のHSが閾値Th1以下である場合、出力制御部15Dは、過去のHSの履歴、例えば最新から遡って特定数までのHSの分布に対応する近似直線を回帰分析により算出する。このように算出された近似直線の傾きaが閾値Th2、例えば-1以下である場合、出力制御部15Dは、HSログ13Cに含まれる異常寄与率のうち、最新の異常寄与率をチャネル別に表示させる。これにより、異常が発生した場合のみならず、異常発生の予兆がある場合にその予兆の原因究明に資する情報提供を実現できる。ここで異常発生の予兆とは、例えば、最新のHSが0~1であって異常は発生していないが、近似直線の傾きが-1以下で減少傾向である状態のことをいう。これによって、今後のHSが0以下になって異常が発生することが推測できる。なお、ここでは、異常寄与率の表示に課す制約条件として、閾値Th1および閾値Th2を用いる例を挙げたが、いずれか一方のみを制約条件として課すこととしてもよい。
【0050】
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10の処理の流れについて説明する。ここでは、情報処理装置10により実行される(1)異常寄与率算出処理を説明した後に、(2)出力制御処理を説明することとする。
【0051】
(1)異常寄与率算出処理
図11は、異常寄与率算出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、バッチの終了時に実行することができる。
図11に示すように、測定データ取得部15Aは、測定対象とされるN個のチャネルごとにチャネル測定データを取得することにより、1バッチ分の測定データを取得する(ステップS101)。
【0052】
続いて、ステップS101で取得されたN個のチャネルに対応する回数の分、並びに、その回数ごとに診断モデル13Bへ入力するパラメータの種類数Mに対応する回数の分、下記のステップS102の処理を反復するループ処理1およびループ処理2が実行される。なお、
図11には、ステップS102の処理が反復して実行される例を挙げるが、ステップS102の処理は必ずしもシリアルに実行されずともよく、N個のチャネルおよびM個の種類数ごとに並列に実行されることとしてもよい。
【0053】
すなわち、異常判定部15Bは、チャネルiのチャネル測定データからパラメータ種類jに対応するパラメータを抽出する(ステップS102)。
【0054】
このようなステップS102は、インデックスjの初期値を1とし、Mにインクリメントされるまで反復して実行される。このようなループ処理2により、1つのチャネルにつきM種類のパラメータを抽出できる。なお、ここでは、1つのチャネルにつきM種類のパラメータが抽出される例を挙げたが、チャネルiごとにパラメータの種類数は必ずしも同数でなくともよく、異なってもよい。
【0055】
さらに、ステップS102は、インデックスiの初期値を1とし、Nにインクリメントされるまで反復して実行される。このようなループ処理1により、M種類のパラメータをN個のチャネルごとに抽出できる。なお、ここでは、チャネル数Nおよびパラメータの種類数Mが複数である例を挙げたが、チャネル数Nおよびパラメータの種類数Mの両方が1であってもよいし、一方のみが1であってよい。
【0056】
その後、異常判定部15Bは、N個のチャネル別およびM個のパラメータ種類別のパラメータを記憶部13から読み出された診断モデル13Bへ入力する(ステップS103)。そして、異常寄与率算出部15Cは、診断モデル13BがN個のチャネル別およびM個のパラメータ種類別に出力するパラメータHSを取得する(ステップS104)。
【0057】
その上で、N個のチャネルに対応する回数の分、下記のステップS105の処理を反復するループ処理3が実行される。なお、
図11には、ステップS105の処理が反復して実行される例を挙げるが、ステップS105の処理は必ずしもシリアルに実行されずともよく、N個のチャネルごとに並列に実行されることとしてもよい。
【0058】
すなわち、異常寄与率算出部15Cは、チャネルiのパラメータHSを積算する積算値に基づいて、チャネルiの異常寄与率を算出する(ステップS105)。
【0059】
このようなステップS105は、インデックスiの初期値を1とし、Nにインクリメントされるまで反復して実行される。このようなループ処理3により、異常寄与率をN個のチャネルごとに算出できる。
【0060】
その後、異常寄与率算出部15Cは、N個のチャネルごとに算出された異常寄与率を記憶部13に記憶される異常寄与率ログ13Dに追加して保存し(ステップS106)、処理を終了する。
【0061】
(2)出力制御処理
図12は、出力制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、情報処理装置10の電源がON状態である場合、繰り返し実行できる。
【0062】
図12に示すように、異常寄与率の表示リクエストが受け付けられた場合(ステップS301Yes)、出力制御部15Dは、次のような処理を実行する。すなわち、出力制御部15Dは、異常寄与率ログ13Dに含まれる異常寄与率のうち、当該表示リクエストで指定されたバッチに関するチャネル別の異常寄与率を表示入力部11に表示させ(ステップS302)、ステップS301へ移行する。
【0063】
一方、異常寄与率の表示リクエストが受け付けられていない場合(ステップS301No)、出力制御部15Dは、HSログ13Cが更新されたか否かを判定する(ステップS303)。
【0064】
このとき、HSログ13Cが更新された場合(ステップS303Yes)、出力制御部15Dは、最新のHSが閾値Th1、例えば「1」以下であるか否かを判定する(ステップS304)。
【0065】
そして、最新のHSが閾値Th1以下である場合(ステップS304Yes)、出力制御部15Dは、過去のHSの履歴、例えば最新から遡って特定数までのHSの分布に対応する近似直線を回帰分析により算出する(ステップS305)。
【0066】
このように算出された近似直線の傾きaが閾値Th2、例えば-1以下である場合(ステップS306Yes)、出力制御部15Dは、次のような処理を実行する。すなわち、出力制御部15Dは、HSログ13Cに含まれる異常寄与率のうち最新の異常寄与率をチャネル別に表示させ(ステップS307)、ステップS301へ移行する。
【0067】
<効果の一側面>
上述してきたように、本実施形態に係る情報処理装置10は、チャネルごとに異常寄与率を算出する要因分析機能を提供する。このような要因分析機能により算出されたチャネル別の異常寄与率が提示されることで、どのチャネルが異常を引き起こしているかを一目で把握させることができる。そのため、異常発生時にどこから調査していいかわからなかったものが、どのチャネル付近を優先的に見ていくべきかがわかるようになる。つまり異常発生時の調査の指標となり、調査にかかる工数を削減することができる。
【0068】
<数値等>
上記実施形態で説明した事項、例えばチャネルおよびセンサの数、パラメータの数およびその抽出方法、さらには、HSおよびパラメータHSの算出方法などの具体例などは、あくまで一例であり、変更することができる。また、実施形態で説明したフローチャートも、矛盾のない範囲内で処理の順序を変更することができる。
【0069】
<システム>
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、測定データ取得部15A、異常判定部15B、異常寄与率算出部15Cおよび出力制御部15Dのうちいずれか1つ以上の機能部は、別々の装置で構成されていてもよい。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散および統合して構成することができる。なお、各構成は、物理的な構成であってもよい。
【0071】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0072】
<ハードウェア>
次に、実施形態で説明したコンピュータのハードウェア構成例を説明する。
図13は、ハードウェア構成例を説明する図である。
図13に示すように、情報処理装置10は、通信装置10a、HDD(Hard Disk Drive)10b、メモリ10c、プロセッサ10dを有する。また、
図13に示した各部は、バス等で相互に接続される。
【0073】
通信装置10aは、ネットワークインタフェイスカードなどであり、他のサーバとの通信を行う。HDD10bは、
図1に示した機能を動作させるプログラムやDBなどを記憶する。
【0074】
プロセッサ10dは、
図1に示された処理部と同様の処理を実行するプログラムをHDD100b等から読み出してメモリ100cに展開することで、
図1等で説明した機能を実行するプロセスを動作させる。例えば、このプロセスは、情報処理装置10が有する処理部と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ10dは、測定データ取得部15A、異常判定部15B、異常寄与率算出部15Cおよび出力制御部15D等と同様の機能を有するプログラムをHDD10b等から読み出す。そして、プロセッサ10dは、測定データ取得部15A、異常判定部15B、異常寄与率算出部15Cおよび出力制御部15D等と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
【0075】
このように、情報処理装置10は、プログラムを読み出して実行することで要因分析方法を実行する情報処理装置として動作する。また、情報処理装置10は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記した実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施形態でいうプログラムは、情報処理装置10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0076】
上記のプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、上記のプログラムは、任意の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。例えば、記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などにより実現され得る。
【符号の説明】
【0077】
10 情報処理装置
11 表示入力部
12 通信制御部
13 記憶部
13A 測定データログ
13B 診断モデル
13C HSログ
13D 異常寄与率ログ
15 制御部
15A 測定データ取得部
15B 異常判定部
15C 異常寄与率算出部
15D 出力制御部
20 センサ