(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163063
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】サンダル
(51)【国際特許分類】
A43B 3/12 20060101AFI20231101BHJP
A43B 23/02 20060101ALI20231101BHJP
【FI】
A43B3/12 G
A43B3/12 A
A43B3/12 B
A43B23/02 107
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073872
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】522171718
【氏名又は名称】滝澤 貞好
(74)【代理人】
【識別番号】100092107
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 達也
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 貞好
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA11
4F050BD04
4F050BD07
4F050LA10
(57)【要約】
【課題】 従来技術の前後両方向から履脱可能なサンダルは、しっかりと履くことが困難で不安定な状態で歩行することになるという問題がある。
【解決手段】 上敷き6と、下敷き1と、上敷き6と下敷き1の間に位置する中敷き2を有し、中敷き2は、第1部分8と第2部分9で形成され、第1部分8と第2部分9との間にスライド溝10を有するスライド受け部材3からなり、中敷き2の第1部分8と第2部分9は、スライド受け部材3を中央に挟んだ状態で下敷き2の上面に接着され、スライド受け部材3のスライド溝10内を前後にスライドするように略凹型に折り曲げたスライド部4を設け、スライド部4の略凹型の立ち上がった両端部に2個に分割したベルト部7のそれぞれ1個を1点支持で回動自在に取り付け、2個のベルト部7を引き寄せ着脱自在に固定してベルト部7の長さ調節を可能にしたサンダル。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト部がサンダル台に対して前後方向にスライド可能なサンダルであって、前記サンダル台は足載せ部である上敷きと、全面が接地部である下敷きと、前記上敷きと前記下敷きの間に位置する中敷きを有し、前記中敷きは、中敷きの第1部分と第2部分で形成され、中敷きの第1部分と第2部分との間にスライド溝を有するように上部と下部に分割されたスライド受け部材からなり、前記中敷きの第1部分と第2部分は、前記スライド受け部材を中央に挟んだ状態で前記下敷きの上面に接着され、前記スライド受け部材は、上部と下部に分割されたスライド受け部材のスライド溝内を前後にスライドするように略凹型に折り曲げたスライド部を設け、前記スライド部の略凹型の立ち上がった両端部に2個に分割したベルト部のそれぞれ1個を1点支持で回動自在に取り付け、2個のベルト部を引き寄せ着脱自在に固定してベルト部の長さ調節を可能にしたことを特徴とするサンダル。
【請求項2】
請求項1に記載のスライド部の略凹型に折り曲げ、立ち上げた両端部に、直接2個に分割したベルト部を設けたものに換えて、スライド部の略凹型に折り曲げ、立ち上げた両端部に1点支持で支持した中間部材を介して、1枚のベルト部を重なる部分を余裕を持って広くしベルト部と中間支持部材を引き寄せて着脱自在に固定して、ベルト部の長さ調節を可能にすることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭、職場、病院、介護施設等で使用するサンダルに関するものであり、特に、前後の両方向から履脱可能なサンダルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
家庭または病院等では簡易な履物としてサンダルが広く使用されている。履物を脱いだ後に同じ履物を履く場合、履く前に履物を正しい向きに変える必要がある。家庭では両手に荷物を持った状態で履物の履き脱ぎを行う場合が多く、病院では身体動作が不自由な患者が使用する場合が多い。しかし、両手に荷物を持った状態で、または身体動作が不自由な患者が屈んで履物の向きを変える動作は面倒であり多くの労力を必要とする。また、トイレ等で使用する際に履物の向きを変えるような場合においては、手で操作することは不衛生でもある。
上記問題を解決する方法として、向きを変える動作を必要としない両方向に履脱可能なサンダルの提案が多くなされている。従来の形状は足を乗せるサンダル台の略中央に足を通すベルト部を設けた形状の他、下記の特許文献1または特許文献2に示されるような、ベルト部をサンダル台の上を長手方向、即ち前後方向に移動可能とし、ベルト部がサンダル台に載せた足の前方に位置する構成としたものが提案されている。
特許文献1に記載される構成は、足を乗せるサンダル台と、サンダル台の上部にアーチ状に設けられて足に係止されるベルト部とを備えたサンダルにおいて、サンダル台の長手方向の両側部に沿って、且つ長手方向の略中央部にガイドレール部を左右一対形成し、ベルト部の左右両端側にガイドローラを設け、ベルト部の左右のガイドローラが前記左右のガイドレール部に夫々スライド可能に嵌合することによりベルト部がサンダル台の長手方向にスライド可能とするものである。
特許文献2に記載される構成は、足に係止されるベルト部の左右に2箇所ずつ、合計4箇所に金属又は硬質プラスチックのリングを設け、さらに、サンダル台の長手方向に左右1本ずつのパイプを設け、このパイプにベルト部のリングを通すことにより、パイプに沿ってベルト部が前後に移動可能とするものである。
特許文献3に記載されるサンダルの構成は、ベルト部がサンダル台に対して前後方向にスライド可能なサンダルであって、前記サンダル台は足乗せ部である上敷き部と全面が接地部である下敷き部と、前記上敷き部と前記下敷き部の間に位置する中敷き部を有し、前記中敷き部は、第1部分と第2部分と、略中央部にスライド溝を有するスライド受け板からなり、前記第1部分と前記第2部分は前記スライド受け板を中央に挟んだ状態で前記下敷きの上面に接着され、前記ガイド溝内に前記ガイド溝を前後にスライドするスライド部を有し、前記ベルト部の左右の端部を各々前記スライド部の左右の側部に固定するものである。
従来のサンダルのベルト部は、サンダルのスライド部の左右側に2点支持で固定されているため、足の大きさの平均値から割り出した長さを選択し、長さが常時均一であるために、足の大きい利用者、あるいは足の小さい利用者には、履き心地が悪い上、歩行の際に極めて危険性が高くなるという問題がある。
さらに、ベルト部がスライド部に2点支持で固定されているため、ベルト部のスライドは、前後にスライド部範囲内は移動できるが、足指側と足甲側の高さが違うので、先ず足甲側とベルト部が当接し、ベルト部は水平高さが一定で、そのままスライドするが、ベルト部が傾動しないので、ベルト部が足の足指側が低いのに対して、浮いたままで足の甲側だけが触れていて、足の上側とフィットしていない状態になってしまうという問題点がある。
本発明のサンダルは、これらの問題を解決するもので、アーチ状のベルト部の長さを調節できるようにした点と、ベルト部が1点支持で前後方向に一定範囲回動できるようにして、サンダルを利用者が履く際、足を差し込むことで、面テープ、例えばマジック(登録商標)テープの係脱や、ホックボタンの開閉で長さ調節をすることができ、さらにサンダルを履いた際、ベルト部が前方に傾動し、足指側で回動が停止し、足の上部とフィットした状態が奏されるので。安定した歩行ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3135517号公報
【特許文献2】実用新案登録第3026587号公報
【特許文献3】特許第5686973号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄、及び
図1~
図3を参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の上記各文献に記載される構成は、何れもベルト部の左右をサンダル台の長手方向にスライド可能に取り付けることにより、ベルト部をサンダル台の前後方向に移動可能とするものである。ベルト部は足の甲に当たる部分であるため、布または皮等、柔軟性を有する素材により製作されている。また、特許文献1に示されるベルト部の端部に設けたガイドローラをサンダル台に設けたガイドレール内を移動させる構成、または特許文献2に示されるベルト部の端部に設けたリングにサンダル台に設けたパイプを通して移動させる構成では、ガイドローラとガイドレールの間、またはリングとパイプの間に隙間が存在する。この結果、歩行時に左右のガイドローラまたはリングの位置が大きくずれてベルト部が歪み、使用者に不快感を与え、歩行が困難となる問題がある。
さらに、ベルト部を長手方向に左右にスライド可能であるが、ベルト部は利用者の足の大小にフィットできず、大きければ足の甲とベルト部をしっかりフィットできず、小さければ足が履いた状態にならず、どちらも不安定な状態で歩行することになり、極めて危険であり、問題がある。
また、ベルト部が固定されているため、利用者の足先から甲にかけて高さが違っている(傾斜している)ので、甲の一番高い場所でベルト部と線状に突き当る。その状態で水平のままに左右にスライドしてしまう。これだと足の甲の傾斜に合わせて回動(円弧運動)できないので、足の甲の部分で線状にふれた状態でスライドするので不安定であり、歩行するのに極めて危険であり、問題である。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、前後両方向から履脱可能なサンダル等の履物において、ベルト部のサイズを調節可能にし、さらにベルト部を一点支持にして傾動自在に構成することで、ベルト部の長さ調節が可能で、足の大小にも対応でき、しかも、ベルト部が傾動自在に設けられているので、足の甲から足先まで特殊な形状にも略対応でき、面で支持される利便性が優れていると同時に安全に歩行が可能なサンダルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成できる本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りのサンダルであり、次のようなものである。
ベルト部がサンダル台に対して前後方向にスライド可能なサンダルであって、前記サンダル台は足載せ部である上敷きと、全面が接地部である下敷きと、前記上敷きと前記下敷きの間に位置する中敷きを有し、前記中敷きは、中敷きの第1部分と第2部分で形成され、中敷きの第1部分と第2部分との間にスライド溝を有するように上部と下部に分割されたスライド受け部材からなり、前記中敷きの第1部分と第2部分は、前記スライド受け部材を中央に挟んだ状態で前記下敷きの上面に接着され、前記スライド受け部材は、上部と下部に分割されたスライド受け部材のスライド溝内を前後にスライドするように略凹型に折り曲げたスライド部を設け、前記スライド部の略凹型の立ち上がった両端部に2個に分割したベルト部のそれぞれ1個を1点支持で回動自在に取り付け、2個のベルト部を引き寄せ着脱自在に固定してベルト部の長さ調節を可能にするという構成である。
【0006】
上記の目的を達成できる本発明の第2発明は、請求項2に記載された通りのサンダルであり、次のようなものである。
請求項1に記載のスライド部の略凹型に折り曲げ、立ち上げた両端部に、直接2個に分割したベルト部を設けたものに換えて、スライド部の略凹型に折り曲げ、立ち上げた両端部に1点支持で支持した中間支持部材を介して、1枚のベルト部を重なる部分を余裕を持って広くし、ベルト部と中間支持部材を引き寄せて着脱自在に固定して、ベルト部の長さ調節を可能にするという構成である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るサンダルは、上記説明のような構成を有するので、以下に記載する効果を奏する。
(1)ベルト部の長さが調節できるので、足の大小に関係なく、安定した履き心地を奏することができる。
(2)ベルト部を一点支持により傾動自在にすることで、本発明のサンダルを履いた際、足とサンダルのベルト部が線接触ではなく面接触になるので、安定した履き心地になるものである。
(3)サンダルを脱いだ後、揃える必要がなく、衛生的で身体が不自由な場合でも揃える必要がなく、前後両方向から履脱可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(a)は、本発明の第2実施例に係るサンダル、(b)は本発明の第1実施例に係るサンダルの構成要素を示す詳細説明斜視図である。
【
図2】(a)は、本発明の第2実施例に係るサンダルの組み立てた状態、(b)は本発明の第1実施例に係るサンダルの組み立てた状態を示す側面図である。
【
図3】(a)は本発明の第2実施例に係るサンダルの側断面図、(b)は本発明の第1実施例に係るサンダルの側断面図である。
【
図4】(a)は本発明の第2実施例に係るサンダルのベルト部の側面図と底面図、(b)は本発明の第1実施例に係るサンダルの側面図と底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ベルト部がサンダル台に対して前後方向にスライド可能なサンダルであって、前記サンダル台は足載せ部である上敷きと、全面が接地部である下敷きと、前記上敷きと前記下敷きの間に位置する中敷きを有し、前記中敷きは、中敷きの第1部分と第2部分で形成され、中敷きの第1部分と第2部分との間にスライド溝を有するように上部と下部に分割されたスライド受け部材からなり、前記中敷きの第1部分と第2部分は、前記スライド受け部材を中央に挟んだ状態で前記下敷きの上面に接着され、前記スライド受け部材は、上部と下部に分割されたスライド受け部材のスライド溝内を前後にスライドするように略凹型に折り曲げたスライド部を設け、前記スライド部の略凹型の立ち上がった両端部に2個に分割したベルト部のそれぞれ1個を1点支持で回動自在に取り付け、2個のベルト部を引き寄せ着脱自在に固定してベルト部の長さ調節を可能にしたサンダルである。
【実施例0010】
以下、
図1~
図4の図面に基づいて、本発明の第1実施例と第2実施例のサンダルについて説明する。
本発明は、サンダルを前後の両方向から履脱可能にし、ベルト部の長さ調節を自在にし、尚且つベルト部の両端を各々一点支持で傾動自在にしたものである。
【0011】
先ず、
図1(b)に基づいて本発明の第1実施例のサンダルの全体像を説明する。
本第1実施例を構成する要素は、サンダルの下敷き1、前後2つの部分からなる中敷き2、上、下に分割したスライド受け部材3、スライド部4、上敷き6、ベルト部7から構成される。
下敷き1は、サンダルの最も下の層を構成するものであり、下面に滑り止めを設けたポリウレタン等の合成樹脂製である。
中敷き2は、中敷き第1部分8と中敷き第2部分9の2つの部分からなり、ポリウレタン等の合成樹脂により製作されている。中敷きの第1部分8と中敷きの第2部分9は、スライド受け部材3を略中央に挟む状態で下敷き1の上面に接着される。
スライド受け部材3は、金属、または硬質合成樹脂で形成され、前後方向両端部に突起部を形成して、スライド部4をスライドさせるスライド溝10が設けられるように上部31と下部32を重ねてスライド部4を形成するものである。
上、下部31、32に分割されたものを組み立てたスライド受け部材3は、中敷き第1部材8と中敷き第2部材9により挟んだ状態で下敷き1の上面に接着すると、略中央部にスライド溝10が形成されるものである。
【0012】
スライド部4は、金属を折り曲げて略凹字型に形成するか、硬質の合成樹脂で成型して製作されたものからなる。
略凹字型の両折り曲げた部分の上端部で略中央部にベルト部7を回動自在に支持するピン用の穴を1ヶ所形成し、ベルト部7を2分割して、それぞれ上記回動自在に支持するピン等の留め具11により、略凹字型の両折り曲げた端部の穴と2分割したベルト部7の各々の端部を回動自在に支持するものである。
【0013】
スライド受け部材3が上、下部31、32に分割されているので、前記スライド受け部材3の下部32の上にスライド部4を乗せ、スライド受け部材3の上部31を被せて挟んだ状態にするものである。
また、スライド受け部材3にスライド部4を置いた状態で、スライドさせると、スライド受け部材3の下部32の上面をスライドするように構成されている。
前記したように、略凹字型に折り曲げて形成したスライド部4の略凹字型の両折り曲げた部分の上部の略中央部に穿設されたピン用の穴に2分割されたベルト部7の各々の長手方向の端部を回動自在にピン等の留め具11で支持するものである。
【0014】
前記したベルト部7は、次のような構成を有している。
ベルト部7は甲当て12を機能させるもので、利用者の足の甲を保持する部分であり、柔軟性のある織布や皮革、合成樹脂等の素材により製作されている。
この2分割したベルト部7の構成は、分割していない1つのベルト部7であると、足の大きさが利用者1人1人相違するので、フィットした履き心地にならないケースが生じてしまう。
これをベルト部7を2分割して面テープ、例えばマジック(登録商標)テープを介して着脱自在にしたベルト部7を設けて長さ調節できるようにしたり、また
図1(a)に示すように、第2実施例のサンダルは、長手方向に複数個のホックボタンを複数列、幅方向に複数個のそれぞれホックボタン13のオス・メスを設けて着脱自在にして長さ調節できるようにしたものである。
さらに、前後の両方向から履脱可能なサンダルなので、前と後ろから履いた場合、ベルト部7が足の甲を保持する部分である。この際、足の甲の部分と足の先方部分では高さが相違するので。ベルト部7が回動しないと、ベルト部7と足の甲とが当たってしっかり履こうとしてもベルト部7のスライド範囲内はスライドするが、ベルト部7と足の甲の当った部分は線接触する状態で、フィットした履き心地にならない。これをベルト部7を回動自在にすることで、スライド範囲で止まった状態から、ベルト部7が低い足先の方向に回動し、ベルト部7が傾動した状態になるので、履き心地の良い、足にフィットしたものになる。
【0015】
図2(a)は、第2実施例の完成したサンダルの立体斜視図、
図2(b)は第1実施例の完成したサンダルの立体斜視図である。
サンダル本体の最下層は、下敷き1であり、その上に中敷きの第1部分8と中敷きの第2部分9の間にスライド受け部材3の下部32を挟むようにして接着されている。
前記スライド受け部材3の下部32に対向するようにスライド受け部材3の上部31が設けられる。このスライド受け部材3の上、下部31、32を重ねた高さが中敷き2の高さと同一になるようにしてあるので、中敷きの第1部分8、上部31、下部32とからなるスライド受け部材3、中敷きの第2部分9に上敷き6を接着して、一体化してサンダルを構成するものである。
なお、スライド受け部材3の上部31と下部32を重ね合わせる前にスライド部4をセットしておくことはいうまでもない。
上記構成により、ベルト部7はスライド受け部材3の下部32上を前後にスライドするスライド部4と一体となってサンダル本体上を前後にスライドすると同時に、利用者が
図4の矢印の右側から足先をサンダルに挿入すると、しっかりと履き終える時には、足の甲に当ったベルト部7は、一点支持で回動自在に取り付けられているので、傾動して履き心地の良い状態になる。
略凹字型のスライド部4に取り付けたベルト部7は、足の甲に押されて左方向に移動し、スライド部4の横端部41が、スライド受け部材3の端部に当接した位置で停止する。
この際、前記したようにベルト部7は、スライド部4に一点支持で回動自在に設けられているため傾動し、足にフィットするので、歩行中安定した歩行が可能になる。
【0016】
以上、実施例のベルト部7の2実施例と、共通の各部材について説明したが、第2実施例として、
図1~
図4の(a)に示すように、ベルト部7を略凹字型のスライド受け部材3の凹型に折り曲げて形成されて、両立ち上げ部の上部に一点支持の回転自在にピン等で中間支持部14を設ける。この中間支持部14は、ベルト部7と同一部材からなるもので、面テープ、例えばマジック(登録商標)テープや、ホックボタンでベルト部7の長さ調節をできるように複数個を複数列設け、これに対応するように両立ち上げ部を繋げるように1枚のベルト部7において、両端部に面テープ、例えばマジック(登録商標)テープやホックボタンを設けて、自由に利用者の足に合わせ引き寄せて長さ調節できるようにしたものである。
このような構成にしたことにより、前記第1実施例と同様な作用、効果を奏するものである。
また、以上の説明を補足する図面として、
図3(a)(b)において、第1実施例、第2実施例のサンダルの中央部で縦断面した状態を示し、構成をより具体的に理解できるように明示する。
なお、サンダルの上敷き6に足を乗せる部位の土踏まずが位置する部分は、土踏まず形状に略合致した盛り上げ部分を形成すること、さらにベルト部だけかサンダル全体の表面に蛍光塗料を塗ったり、蛍光フィルムを貼着することにより、暗い所でも見え易くすることも考えられる。