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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163272
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】グラスランの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/92 20190101AFI20231102BHJP
   B29C 48/12 20190101ALI20231102BHJP
   B29C 48/30 20190101ALI20231102BHJP
   B29C 48/25 20190101ALI20231102BHJP
【FI】
B29C48/92
B29C48/12
B29C48/30
B29C48/25
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074041
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000158840
【氏名又は名称】鬼怒川ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100205682
【弁理士】
【氏名又は名称】高嶋 一彰
(72)【発明者】
【氏名】野口 武志
【テーマコード(参考)】
4F207
【Fターム(参考)】
4F207AG03
4F207AG09
4F207AH23
4F207AJ08
4F207AM22
4F207AM23
4F207AP11
4F207AP20
4F207AQ01
4F207AR12
4F207AR20
4F207KA01
4F207KA17
4F207KB27
4F207KL65
4F207KL74
4F207KM06
4F207KM15
4F207KW23
(57)【要約】
【課題】検査精度のばらつき低減することができるグラスランの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るグラスランの製造方法は、グラスラン(1)の製品品質を検査する検査工程として、撮像工程(S3)と、画像処理工程(S4)と、数値化処理工程(S5)と、比較工程(S6)とを有する。そして、撮像工程(S3)で撮像されたグラスラン(1)の断面画像に基づき、数値化処理工程(S3)にてグラスラン(1)の断面各部の寸法を数値化し、この数値化された寸法を比較工程(S6)で製品図面に記載の寸法と比較することにより、押出成形されたグラスラン(1)の製品品質の良否を電子的に判定する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融樹脂を押出成形することにより、押出機の先端部に配置されるダイスを介して所望の断面形状を有する長尺状の押出成形物を形成する押出工程と、
前記押出成形物を裁断して所定長さを有するグラスランを形成する裁断工程と、
前記グラスランの断面を測定及び検査する検査工程と、
を備え、
前記検査工程は、
前記グラスランの断面を撮像手段により撮像する撮像工程と、
前記撮像手段により撮像された画像を画像処理し、前記グラスランの断面各部の寸法を数値化する計測工程と、
前記数値化された前記グラスランの断面各部の寸法を前記グラスランの製品図面に記載された寸法と比較して良否を判定する比較工程と、
を有することを特徴とするグラスランの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のグラスランの製造方法であって、
前記裁断工程では、既に裁断されて前端面が露出した前記押出成形物が前記所定長さだけ進んだところで前記押出成形物の送りを停止し、当該押出成形物の送りが停止した状態で、前記押出機から連なる前記押出成形物の後端側をカッターにより裁断し、
前記撮像工程では、前記裁断工程において前記押出成形物の送りが停止している間に、前記裁断と並行して、既に裁断された前記押出成形物の前端面を撮像することを特徴とするグラスランの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のグラスランの製造方法であって、
前記計測工程では、前記グラスランの各部の表面に設けられた計測用突起を目印として前記グラスランの各部の寸法を数値化することを特徴とするグラスランの製造方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のグラスランの製造方法であって、
前記ダイスは、内部に移動可能に設けられた調整部材を移動させて流路断面を調整することをもって前記押出成形物の断面形状を調整可能な可動ダイスであり、
前記押出工程では、前記比較工程の結果に応じて前記調整部材を移動させることで、前記押出成形物の断面形状を調整することを特徴とするグラスランの製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載のグラスランの製造方法であって、
前記比較工程は、前記グラスランの現物の寸法と前記製品図面に記載された寸法との差分に応じて良否を判定し、
前記押出工程では、前記差分の絶対値が第1閾値未満の場合に良品であると判定される一方、前記差分の絶対値が前記第1閾値以上の場合に不良品であると判定され、
前記比較工程の判定が不良品の場合において、前記差分の絶対値が前記第1閾値以上かつ第2閾値以下の場合には、前記押出機の吐出条件を変更し、前記差分の絶対値が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記押出機の吐出条件を変更すると共に、前記ダイスの前記調整部材を移動して前記押出成形物の断面形状を調整することを特徴とするグラスランの製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載のグラスランの製造方法であって、
前記押出工程では、前記比較工程の結果がフィードバックされて、前記押出機の吐出条件の変更、及び前記ダイスにおける前記調整部材の移動を自動で行うことを特徴とするグラスランの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形してなる樹脂製グラスランの製造に適用され、とりわけグラスランの製品断面の測定及び品質確認検査に供するグラスランの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
概略を説明すれば、従来のグラスランの製造方法では、熱可塑性樹脂を主体とする溶融樹脂を押出成形することにより、押出機の先端部に配置される口金(ダイス)を介して所望の断面形状を有する長尺状の押出成形物を形成する。そして、この長尺状の押出成形物は、裁断工程において所定長さに切断された後、検査工程においてグラスランの断面形状が検査され、当該検査にて良品と判定されたものが、製品として梱包される。
【0003】
なお、上記グラスランの製造方法に類似した製造工程を有する押出成形品の製造方法について記載されたものとしては、例えば以下の特許文献に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-116701公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、前記裁断工程において所定の長さに裁断されたグラスランは、前記検査工程において、例えばグラスランの断面を投影機により拡大して投影し、この投影された断面を等倍の形状図面と重ね合わせることによって、作業者が目視にて検査を行っていた。
【0006】
しかしながら、前記従来のグラスランの製造方法では、上述のように作業者が目視により検査を行っていたため、検査を行う作業者の経験や技量に応じて検査の精度にばらつきが生じてしまう点で、改善の余地が残されていた。
【0007】
本発明は、かかる技術的課題に着目して案出されたものであり、検査精度のばらつき低減することができるグラスランの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るグラスランの製造方法は、その一態様として、溶融樹脂を押出成形することにより、押出機の先端部に配置されるダイスを介して所望の断面形状を有する長尺状の押出成形物を形成する押出工程と、前記押出成形物を裁断して所定長さを有するグラスランを形成する裁断工程と、前記グラスランの断面を測定及び検査する検査工程と、を備え、前記検査工程は、前記グラスランの断面を撮像手段により撮像する撮像工程と、前記撮像手段により撮像された画像を画像処理し、前記グラスランの断面各部の寸法を数値化する計測工程と、前記数値化された前記グラスランの断面各部の寸法を前記グラスランの製品図面に記載された寸法と比較して良否を判定する比較工程と、を有する。
【0009】
このように、撮像手段により撮像した画像に基づいてグラスランの断面各部の寸法を数値化すると共に、この数値をグラスランの製品図面に記載の寸法と比較して製品品質の良否を判定することで、従来のように作業者がグラスランの断面形状を目視によって良否判定する場合と比べて、当該良否判定の精度のばらつきを低減することが可能となり、製品のより的確な品質管理を行うことができる。
【0010】
ここで、本発明に係るグラスランの製造方法の好ましい態様として、前記裁断工程では、既に裁断されて前端面が露出した前記押出成形物が前記所定長さだけ進んだところで前記押出成形物の送りを停止し、当該押出成形物の送りが停止した状態で、前記押出機から連なる前記押出成形物の後端側をカッターにより裁断し、前記撮像工程では、前記裁断工程において前記押出成形物の送りが停止している間に、前記裁断と並行して、既に裁断された前記押出成形物の前端面を撮像することが望ましい。
【0011】
このように、裁断工程において押出成形物を裁断する際に当該押出成形物の搬送(送り)が停止することを利用して、裁断工程における押出成形物の裁断と、検査工程におけるグラスランの断面の撮像とを並行して行うことにより、グラスランの製造作業の効率化が図れ、押出成形物の裁断とグラスランの断面の撮像とを別の工程で行う場合と比べて、裁断工程及び検査工程に要する時間を短縮することが可能となり、グラスランの生産性を向上させることができる。
【0012】
また、本発明に係るグラスランの製造方法のさらに好ましい態様として、前記計測工程では、前記グラスランの各部の表面に設けられた計測用突起を目印として前記グラスランの各部の寸法を数値化することが望ましい。
【0013】
このように、グラスランの各部の表面に設けられた計測用突起を目印としてグラスランの各部の寸法を数値化することにより、グラスランの各部の寸法をより正確に数値化し、製品図面の寸法との比較をより適切に行うことが可能となり、製品の的確な品質管理に供する。
【0014】
また、本発明に係るグラスランの製造方法のさらに好ましい態様として、前記ダイスは、内部に移動可能に設けられた調整部材を移動させて流路断面を調整することをもって前記押出成形物の断面形状を調整可能な可動ダイスであり、前記押出工程では、前記比較工程の結果に応じて前記調整部材を移動させることで、前記押出成形物の断面形状を調整することが望ましい。
【0015】
このように、比較工程の結果に応じて、可動ダイスの内部に設けられた調整部材を移動させて押出成形物の断面形状を調整することにより、グラスランの断面形状を適宜修正し、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0016】
また、本発明に係るグラスランの製造方法のさらに好ましい態様として、前記比較工程は、前記グラスランの現物の寸法と前記製品図面に記載された寸法との差分に応じて良否を判定し、前記押出工程では、前記差分の絶対値が第1閾値未満の場合に良品であると判定される一方、前記差分の絶対値が前記第1閾値以上の場合に不良品であると判定され、前記比較工程の判定が不良品の場合において、前記差分の絶対値が前記第1閾値以上かつ第2閾値以下の場合には、前記押出機の吐出条件を変更し、前記差分の絶対値が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記押出機の吐出条件を変更すると共に、前記ダイスの前記調整部材を移動して前記押出成形物の断面形状を調整することが望ましい。
【0017】
このように、グラスランの現物の寸法と製品図面に記載された寸法との差分に応じて良否を行い、不良品と判定された場合において、前記差分の絶対値が比較的小さい場合には押出機の吐出条件のみを変更して押出成形物の断面形状を修正し、また、前記差分の絶対値が比較的大きい場合には押出機の吐出条件の変更とダイス内部の調整部材の移動により押出成形物の断面形状を修正することで、押出成形物の断面形状を的確かつ効率的に修正することが可能となり、グラスランの生産性の向上及び製造コストの低廉化に寄与することができる。
【0018】
また、本発明に係るグラスランの製造方法のさらに好ましい態様として、前記押出工程では、前記比較工程の結果がフィードバックされて、前記押出機の吐出条件の変更、及び前記ダイスにおける前記調整部材の移動を自動で行うことが望ましい。
【0019】
このように、比較工程の判定結果を押出工程にフィードバックすることにより、押出機の吐出条件の変更と、ダイス内部の調整部材の移動による樹脂材料の流量調整と、を自動で行うことにより、比較工程の結果に応じて押出成形物の断面形状が自動的に修正されることにより、グラスランの生産性が向上することは勿論、リアルタイムで押出成形物の断面形状を修正することが可能となるため、グラスランの歩留まりを最大限に向上させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、撮像手段で撮像した画像に基づいてグラスランの断面各部の寸法を数値化し、この数値をグラスランの製品図面に記載された寸法と比較して製品品質の良否を判定する。このため、従来のように作業者がグラスランの断面形状を目視によって良否判定する場合と比べて、当該良否判定の精度のばらつきを低減することが可能となり、製品のより的確な品質管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係るグラスランの断面図である。
図2】本発明に係るグラスランの製造方法に適用されるグラスランの製造装置の概略図である。
図3】(a)は図2に示すダイスの斜視図であり、(b)は同図(a)の正面図である。
図4図3のA-A線断面図である。
図5図3のB-B線断面図である。
図6図1に示す基部の断面変動量と調整部材の移動量との関係を表したグラフを示し、(a)は底壁及びアウター側壁の調整に係るグラフであり、(b)はインナー側壁の調整に係るグラフである。
図7図1に示すシールリップ部の断面変動量と調整部材の移動量との関係を表したグラフである。
図8図2に示す製造装置の制御ブロック図である。
図9図8示す裁断工程及び検査工程(撮像工程)を拡大表示した斜視図である。
図10図8に示す数値化処理工程における計測態様の他例を示すグラスランの断面図である。
図11図8に示す払出工程を拡大表示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明に係るグラスランの製造方法の実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、以下では、説明の便宜上、車体取付状態の天地を基準として、鉛直方向上側に相当する図1の上側を「上」と定義すると共に、鉛直方向下側に相当する図1の下側を「下」と定義して説明する。
【0023】
(グラスランの構成)
図1は、本発明に係るグラスランの製造方法により製造されるグラスラン1の自由状態の断面図を示している。
【0024】
グラスラン1は、例えば自動車用ドアのドアサッシ(図示外)に沿って取り付けられることにより、ドアガラス(図示外)の昇降時の案内(ガイド)や、走行時及びドア閉時のドアガラスの振動吸収、ドアガラスとドアサッシの間の水密及び気密の機能を果たす。具体的には、グラスラン1は、図1に示すように、横断面が概ね逆さU字形状を呈し、例えば熱可塑性エラストマ(TPE)等の熱可塑性樹脂を押出成形することにより、長尺状に連続一体に形成される。そして、このグラスラン1は、ドアサッシに取り付けられる基部2と、基部2の内側に対向するように延設され、ドアガラスの両側面(車内外側面)に弾接する一対のシールリップ部3と、を備える。
【0025】
基部2は、ドアサッシの底面に固定される底壁21と、底壁21の車内外側の端部から折れ曲がるように延設され、それぞれほぼ直線状に延びる車内側のインナー側壁22及び車外側のアウター側壁23と、を有し、これらが一体に概ね逆さU字状に形成されている。なお、当該基部2は、一対のシールリップ部3とは異なる材質、すなわち一対のシールリップ部3よりも比較的高剛性の性質を有する熱可塑性樹脂によって形成される。
【0026】
底壁21には、ドアガラスの先端面に弾性的に接触可能な支持リップ24が車内側端部の内面から車外側へ折り返し状に延設されると共に、ドアサッシの底面に当接可能な突部25が車内側端部の外面に突設されている。
【0027】
インナー側壁22及びアウター側壁23には、先端部(下端部)の外側面に、後述するインナーシールリップ31及びアウターシールリップ32と反対側へ折り返すように、斜め上方へ延出するインナーモールリップ26及びアウターモールリップ27が設けられている。さらに、インナー側壁22及びアウター側壁23には、基端部(上端部)の外側面に、インナーモールリップ26及びアウターモールリップ27と協働してドアインナーパネルのフランジ(図示外)を挟持状態に保持するインナー保持リップ28及びアウター保持リップ29が設けられている。
【0028】
一対のシールリップ部3は、インナー側壁22及びアウター側壁23の内側に互いに対向するように設けられた、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32からなり、それぞれ基部2(インナー側壁22及びアウター側壁23)と一体に形成されている。インナーシールリップ31は、インナー側壁22の先端部内側から底壁21側へ向かって湾曲状に立ち上がり、インナー側壁22の先端部内側から斜め上方へ折り返し状に延設されている。同様に、アウターシールリップ32は、アウター側壁23の先端部内側から底壁21側へ向かって湾曲状に立ち上がり、アウター側壁23の先端部内側から斜め上方へ折り返し状に延設されている。
【0029】
(グラスランの製造方法)
図2は、本発明に係るグラスランの製造方法を適用するグラスラン製造装置4の概略図を示している。
【0030】
図2に示すように、グラスラン製造装置(押出成形機)4は、加熱溶融した熱可塑性樹脂を吐出する押出機41と、押出機41の先端部に設けられた口金としてのダイス42と、このダイス42から吐出された押出成形物Mの形状の保持に供するサイジング43と、このサイジング43を通過した押出成形物Mを冷却して固化させる冷却水槽44と、この冷却水槽44を通過した押出成形物Mを引き取る第1引取り機451と、後述する裁断工程における裁断時間のバッファを構成するために第1引取り機451により引き取られた押出成形物Mにたるみをもたせる第2引取り機452と、この第2引取り機452により引き取られた押出成形物Mを裁断してグラスラン1を形成する裁断機46と、この裁断機46によって裁断されたグラスラン1の断面(前端面)を撮像する例えばCCDカメラ等の撮像手段であるカメラ47(図9参照)と、このカメラ47により撮像された画像に基づき品質NGとなったもの(NG品)を後述のリサイクルBOXへと払い出す払出し機48と、前記カメラ47により撮像された画像に基づき品質OKとなった製品を梱包する梱包機49と、を備える。
【0031】
なお、押出機41は、基部2を成形する樹脂材料を供給する第1押出機411と、シールリップ部3を成形する樹脂材料を供給する第2押出機412と、を備えている。そして、第1押出機411及び第2押出機412は、隣接して配置された乾燥機40により乾燥された樹脂ペレットを加熱溶融し、この溶融樹脂を混錬して吐出する。
【0032】
また、梱包機49は、払出し機48により払い出されなかった製品(OK品)を一定量ストックし、このストックが前記一定量に達したところでストッカー(図示外)が開いて、当該ストッカーの下部に配置された梱包箱BXに投入(箱詰め)する。そして、この梱包された梱包箱BXは、ローラコンベアRC上に払い出されて、出荷工程へと運ばれる。
【0033】
図3は、図2に示すダイス42を示す図であって、(a)は当該ダイス42の斜視図、(b)は当該ダイス42の正面図を示している。図4は、図3のA-A線に沿って切断した断面図を示し、図5は、図3のB-B線に沿って切断した断面図を示している。
【0034】
図3図5に示すように、ダイス42は、押出機41より押し出された樹脂材料が通流する流路断面積を調整可能な可動ダイスであって、金属製のハウジング420の内部に、基部2を形成するための樹脂材料が通流する流路を構成する第1プレートD1と、一対のシールリップ部3を形成するための樹脂材料が通流する流路を構成する第2プレートD2と、が介装されていて、下流側の端面にグラスラン1の断面形状を有する吐出口425が開口形成されていて、この吐出口425を介して押出成形物Mを吐出する。
【0035】
第1プレートD1には、図4に示すように、底壁21を形成する材料が通過する第1流路421aと、この第1流路421aの下流側において上下方向に延在する第1キャビティ421bと、インナー側壁22を形成する材料が通過する第2流路422aと、この第2流路422aの下流側において上下方向に延在する第2キャビティ422bと、アウター側壁23を形成する材料が通過する第3流路423aと、この第3流路423aの下流側において上下方向に延在する第3キャビティ423bと、が形成されている。
【0036】
第1流路421aには、下流側の端部(第1キャビティ421bの直前)に、矩形ブロック状に形成された第1調整部材CP1が図4の上下方向に移動可能に設けられている。この第1調整部材CP1は、上側へ移動することによって第1流路421aの流路断面積を拡大させ、下側へ移動することによって第1流路421aの流路断面積を縮小させる。より具体的には、第1調整部材CP1には、第1ねじ機構SW1を介してハンドル(図示外)が接続されていて、このハンドルの回転方向と回転量に応じて、第1流路421aの流路断面積を調整可能となっている。
【0037】
第2流路422aには、下流側の端部(第2キャビティ422bの直前)に、矩形ブロック状に形成された第2調整部材CP2が図4の左右方向に移動可能に設けられている。この第2調整部材CP2は、右側へ移動することによって第2流路422aの流路断面積を拡大させ、左側へ移動することによって第2流路422aの流路断面積を縮小させる。より具体的には、第2調整部材CP2には、第2ねじ機構SW2を介してハンドル(図示外)が接続されていて、このハンドルの回転方向と回転量に応じて、第2流路422aの流路断面積を調整可能となっている。
【0038】
第3流路423aには、下流側の端部(第3キャビティ423bの直前)に、矩形ブロック状に形成された第3調整部材CP3が図4の左右方向に移動可能に設けられている。この第3調整部材CP3は、左側へ移動することによって第3流路423aの流路断面積を拡大させ、右側へ移動することによって第3流路423aの流路断面積を縮小させる。より具体的には、第3調整部材CP3には、第3ねじ機構SW3を介してハンドル(図示外)が接続されていて、このハンドルの回転方向と回転量に応じて、第3流路423aの流路断面積を調整可能となっている。
【0039】
第2プレートD2には、図5に示すように、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32を形成する材料が通過する共通流路である第4流路424aと、この第4流路424aの下流側において上下方向に延在する第4キャビティ424bが形成されている。なお、第4キャビティ424bについては、上下方向に延在しつつ左右に跨るように延在していて、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32を同時に形成可能となっている。
【0040】
第4流路424aには、下流側の端部(第4キャビティ424bの直前)に、矩形ブロック状に形成された第4調整部材CP4が図5の上下方向に移動可能に設けられている。この第4調整部材CP4は、上側へ移動することによって第4流路424aの流路断面積を拡大させ、下側へ移動することによって第4流路424aの流路断面積を縮小させる。より具体的には、第4調整部材CP4には、第4ねじ機構SW4を介してハンドル(図示外)が接続されていて、このハンドルの回転方向と回転量に応じて、第4流路424aの流路断面積を調整可能となっている。
【0041】
ここで、第1調整部材CP1の移動量(ハンドル回転量)と第1流路421aの流路断面積との関係、及び第3調整部材CP3の移動量(ハンドル回転量)と第3流路423aの流路断面積との関係の一例を図6(a)のグラフに示し、第2調整部材CP2の移動量(ハンドル回転量)と第2流路422aの流路断面積との関係の一例を図6(b)のグラフに示す。また、第4調整部材CP4の移動量(ハンドル回転量)と第4流路424aの流路断面積との関係の一例を図7のグラフに示す。
【0042】
第1流路421a及び第3流路423aについては、図6(a)に示すように、例えばハンドルを一方(プラス方向)回転させた場合には、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.15(mm)拡大し、4(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.3(mm)拡大する。反対に、ハンドルを他方(マイナス方向)に回転させた場合には、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.2(mm)縮小し、4(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.5(mm)縮小する。
【0043】
また、第2流路422aについては、図6(b)に示すように、例えばハンドルを一方(プラス方向)回転させた場合には、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.2(mm)拡大し、4(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.35(mm)拡大する。反対に、ハンドルを他方(マイナス方向)に回転させた場合には、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.4(mm)縮小し、4(mm)の回転量に応じて流路断面積が1.0(mm)縮小する。
【0044】
一方、第4流路424aについては、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32の一方を増やせば他方が減少するようになっている。すなわち、図7に示すように、インナーシールリップ31については、例えばハンドルを一方(プラス方向)回転させた場合には、1(mm)の回転量では流路断面積は変化せず、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.1(mm)縮小する一方、ハンドルを他方(マイナス方向)に回転させた場合には、1(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.2(mm)拡大する。また、アウターシールリップ32については、例えばハンドルを一方(プラス方向)回転させた場合には、1(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.1(mm)拡大し、2(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.2(mm)拡大する一方、ハンドルを他方(マイナス方向)に回転させた場合には、1(mm)の回転量に応じて流路断面積が0.1(mm)縮小する。
【0045】
なお、図6及び図7に示す第1調整部材CP1、第2調整部材CP2、第3調整部材CP3及び第4調整部材CP4の移動量(ハンドル回転量)と、第1流路421a、第2流路422a、第3流路423a及び第4流路424aとの関係はあくまで一例であって、この関係性については製品の仕様等に応じて適宜変更可能である。
【0046】
図8は、図2に示すグラスラン製造装置4の制御内容を表した制御ブロック図を示している。なお、当該図8の説明にあたっては、図2を適宜参照する。また、図9は、図8示す裁断工程及び撮像工程を拡大表示した斜視図を示している。また、図10は、数値化処理工程における計測態様の他例を示している。図11は、図8に示す払出工程を拡大表示した斜視図を示している。
【0047】
図8に示すように、グラスラン製造装置4は、まず、押出機41を運転すると、押出機41(第1押出機411及び第2押出機412)の先端部に設けられたダイス42を介して押出成形物Mが吐出される(ステップS1:押出工程)。
【0048】
そして、この押出成形物Mは、例えば図9に示すように、裁断機46の前後に配置された第1コンベアBC1及び第2コンベアBC2を介して搬送され、裁断機46のカッター刃460の位置から所定長さ分だけ進んだ後、第1コンベアBC1及び第2コンベアBC2がそれぞれ一旦停止し、カッター刃460が下降することにより押出成形物Mの後端側が裁断され、グラスラン1が得られる(ステップS2:裁断工程)。
【0049】
続いて、前記裁断工程(ステップS2)でグラスラン1が得られると、このグラスラン1の断面をカメラ47により撮像する(ステップS3:撮像工程)。この撮像工程(ステップS3)では、裁断工程(ステップS2)における押出成形物Mの裁断時に第1コンベアBC1及び第2コンベアBC2が停止した際、押出成形物Mの前端に露出する断面をカメラ47により撮像する。
【0050】
前記撮像工程(ステップS3)でグラスラン1の断面の撮像が完了すると、この撮像された画像について画像処理を行い(ステップS4:画像処理工程)、この画像処理された画像からグラスラン1の現物の各部寸法を計測して数値化する(ステップS5:数値化処理工程)。なお、この画像処理工程(ステップS4)と数値化処理工程(ステップS5)により、本発明に係る計測工程を構成される。
【0051】
画像処理工程(ステップS4)では、周知の二値化処理を行う。この二値化処理では、例えばグラスラン1の断面を白く表示し、他を黒く表示する。また、この二値化処理された画像に基づき、数値化処理工程(ステップS5)では、グラスラン1の断面について、基部2に相当する底壁21、インナー側壁22及びアウター側壁23と、一対のシールリップ部3に相当するインナーシールリップ31及びアウターシールリップ32の寸法を計測して数値化する。
【0052】
ここで、前記数値化処理工程(ステップS5)におけるグラスラン1の断面の各部寸法の数値化にあたっては、図1に示すような、底壁21の寸法L1、インナー側壁22の寸法L2、アウター側壁23の寸法L3、インナーシールリップ31の寸法L4、アウターシールリップ32の寸法L5について、形状が切り替わる部分を目印に計測することができる。
【0053】
また、グラスラン1の断面の各部寸法の数値化に際して、形状が切り替わるなど各部の境界部分を目印に寸法計測するほか、例えば図10に示すように、予め各部(グラスラン1の底壁21、インナー側壁22、アウター側壁23、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32)の表面にそれぞれ複数の微小な計測用突起Pを形成しておき、この計測用突起Pを目印に各部の寸法を計測してもよい。
【0054】
前記数値化処理工程(ステップS5)の後、この数値化処理工程(ステップS5)において数値化されたグラスラン1の現物の各部寸法を製品図面に記載された寸法と比較する(ステップS6:比較工程)。この比較工程(ステップS6)では、グラスラン1の現物の寸法と製品図面に記載された寸法との差分Xを算出し、この算出した差分Xに応じて品質のOK(良好)又はNG(不良)を判定する。
【0055】
具体的には、図8に示すように、差分Xの絶対値が第1閾値「0.1(mm)」未満の場合には、品質良好と判断されて、梱包工程(ステップS8)へと搬送される。すなわち、差分の絶対値Xが「0.1(mm)」未満の場合には、OK品であるとして、梱包工程(ステップS8)上流の払出工程(ステップS7)において、図11に示すように、第2コンベアBC2の側部に配置された遮蔽板SPが開いた状態となり、OK品としてのグラスラン1は、払い出されることなく第2コンベアBC2により梱包工程(ステップS8)に搬送される。
【0056】
また、差分Xの絶対値が第1閾値「0.1(mm)」以上かつ第2閾値「0.3(mm)」以下の場合には、品質不良と判断されて、梱包工程(ステップS8)には搬送されず、前記払出工程(ステップS7)において、リサイクルBOX(図示外)へと払い出される。すなわち、差分Xの絶対値が「0.1~0.3(mm)」の場合には、NG品であるとして、梱包工程(ステップS8)上流の払出工程(ステップS7)において、図11に示すように、第2コンベアBC2の側部に配置された遮蔽板SPが閉じた状態となり、NG品としてのグラスラン1は、第2コンベアBC2の側部に配置された図示外のリサイクルBOXへと払い出される。
【0057】
また、前記比較工程(ステップS6)の判定結果は、押出機41及びダイス42へとフィードバックされるようになっていて、差分Xの絶対値が「0.1~0.3(mm)」の場合は、押出機41の吐出条件、例えば回転数を変更することにより、その後の押出成形物Mの寸法が調整される(ステップS9)。なお、かかるフィードバック制御により、その後の押出成形物Mの寸法が調整されて比較工程(ステップS6)においてグラスラン1の現物の寸法と製品図面に記載された寸法との差分Xの絶対値が「0.1(mm)」未満と判定されるまでは、払出工程(ステップS7)では遮蔽板SPが閉じた状態が継続されて、NG品として図示外のリサイクルBOXへと払い出される。
【0058】
また、差分Xの絶対値が第2閾値である「0.3(mm)」よりも大きい場合、には、品質不良と判断され、払出工程(ステップS7)において、リサイクルBOX(図示外)へと払い出されると共に、当該比較工程(ステップS6)の判定結果が押出機41及びダイス42へとフィードバックされ、押出機41の吐出条件の変更(ステップS10)に加え、ダイス42の内部の第1流路421a、第2流路422a、第3流路423a及び第4流路424aの各流路断面積が調整される(ステップS11)。なお、かかるフィードバック制御により、その後に押出成形される押出成形物Mの寸法が調整され、比較工程(ステップS6)においてグラスラン1の現物の寸法と製品図面に記載された寸法との差分Xの絶対値が「0.1(mm)」未満と判定されるまでは、差分Xの絶対値が「0.1~0.3(mm)」の場合と同様、払出工程(ステップS7)において遮蔽板SPが閉じた状態が継続され、NG品として図示外のリサイクルBOXへと払い出される。
【0059】
(本実施形態の作用効果)
本実施形態に係るグラスランの製造方法は、グラスラン1の製品品質を検査する検査工程として、撮像工程(ステップS3)と、画像処理工程(ステップS4)と、数値化処理工程(ステップS5)と、比較工程(ステップS6)とを有している。そして、撮像工程(ステップS3)で撮像されたグラスラン1の断面画像を基に、数値化処理工程(ステップS3)にてグラスラン1の断面各部の寸法を数値化し、この数値化された寸法を比較工程(ステップS6)で製品図面に記載の寸法と比較して、押出成形されたグラスラン1の製品品質の良否を判定する構成となっている。
【0060】
このように、カメラ47により撮像した画像からグラスラン1の断面各部の寸法を数値化して製品図面の寸法と比較することによりグラスラン1の品質の良否を電子的に判定するため、グラスラン1の断面を拡大して製品図面の断面形状と比較することにより作業者が目視で品質の良否判定を行っていた従来と比べて、作業者の経験や能力に影響されるおそれがない。これにより、グラスラン1の品質良否判定のばらつきが低減され、グラスラン1の品質良否判定の精度を向上させることができる。その結果、グラスラン1の製品のより的確な品質管理を行うことができる。
【0061】
しかも、上述したように、品質の判定は、人(作業者)ではなく、電子的に行われるため、品質判定を瞬時に行えるため、グラスラン1の生産性の向上が図れるうえに、例えば検査技術の継承など品質検査を行う作業者の育成を行う必要もなく、グラスラン1の製造コストの低減を図ることもできる。
【0062】
さらに、上記比較工程(ステップS6)における品質判定の結果は押出機41やダイス42にフィードバックされ、この比較工程(ステップS6)の結果に応じて、速やかに(リアルタイムで)押出機41の吐出条件や、ダイス42内部の第1流路421a、第2流路422a、第3流路423a及び第4流路424aの流路断面積が調整される。このため、製造過程においてグラスラン1の断面形状が適宜修正されて、グラスラン1の製品の歩留まりを向上させることができる。
【0063】
また、本実施形態では、押出成形物Mを裁断する際、押出成形物Mの搬送(送り)が停止することを利用して、裁断工程(ステップS2)における押出成形物Mの裁断と、撮像工程(ステップS3)におけるグラスラン1の断面形状の撮像とが並行して行われる。これにより、グラスラン1の製造作業の効率化が図れ、押出成形物Mの裁断とグラスラン1の断面の撮像とをそれぞれ別の工程で行う場合と比べて、裁断工程(ステップS2)及び撮像工程(ステップS3)に要する時間を短縮でき、グラスラン1の生産性を向上させることができる。
【0064】
また、数値化処理工程(ステップS5)では、グラスラン1の断面の各部の寸法の数値化する際、形状が切り替わるなど各部の境界部分を目印に寸法計測するほか、例えばグラスラン1の底壁21、インナー側壁22、アウター側壁23、インナーシールリップ31及びアウターシールリップ32の表面に予めそれぞれ微小な計測用突起Pを形成しておき、この計測用突起Pを目印に各部の寸法を計測することが望ましい。これにより、グラスラン1の各部の寸法をより正確に数値化し、製品図面の寸法との比較をより適切に行うことが可能となり、製品の的確な品質管理に供する。
【0065】
また、本実施形態では、上記比較工程(ステップS6)における品質判定の結果を押出機41及びダイス42にフィードバックし、グラスラン1の現物の寸法と製品図面に記載された寸法との差分Xに応じて、不良判定された場合の修正の対応が区別されている。すなわち、比較工程(ステップS6)で不良品と判定された場合において、前記差分Xの絶対値が比較的小さい場合は、押出機41の吐出条件(例えば回転数)のみを変更して押出成形物Mの断面形状を修正することとし、前記差分Xの絶対値が比較的大きい場合には、押出機41の吐出条件を変更することに加え、第1調整部材CP1、第2調整部材CP2、第3調整部材CP3、及び第4調整部材CP4の移動によって押出成形物Mの断面形状を修正することとした。これにより、押出成形物Mの断面形状を的確かつ効率的に修正することが可能となり、グラスラン1の生産性向上及び製造コストの低廉化に寄与することができる。
【0066】
また、本実施形態では、前記比較工程(ステップS6)における判定結果を押出工程(ステップS1)へとフィードバックすることにより、押出機41の吐出条件の変更や、ダイス42の内部の調整部材(第1調整部材CP1、第2調整部材CP2、第3調整部材CP3及び第4調整部材CP4)の移動による樹脂材料の流量調整が自動で行われる。このように、比較工程(ステップS6)における判定結果に応じて押出成形物Mの断面形状が自動的に修正されることで、グラスラン1の生産性が向上することは勿論、押出成形物Mの断面形状をリアルタイムで適宜修正することが可能となるため、グラスラン1の歩留まりを最大限に向上させることができる。
【0067】
本発明は、前記実施形態において開示された構成に限定されるものではなく、グラスラン製造装置4のレイアウトや、押出成形物Mの引き取り態様及び裁断態様、品質OK品の搬送及び梱包態様、品質NG品の払出態様など、本発明の技術的特徴とは直接関係しない細部の具体的な態様については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適用対象である車体の仕様等に応じて自由に変更することができる。
【符号の説明】
【0068】
1…グラスラン
4…グラスラン製造装置
41…押出機
42…ダイス
P…計測用突起
S1…押出工程
S2…裁断工程
S3…撮像工程
S4…画像処理工程(計測工程)
S5…数値化処理工程(計測工程)
S6…比較工程
CP1…第1調整部材(調整部材)
CP2…第2調整部材(調整部材)
CP3…第3調整部材(調整部材)
CP4…第4調整部材(調整部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11