(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163291
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】オンラインミーティング管理サーバおよびオンラインミーティング管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231102BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074078
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】矢子 隆治郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】参加者が別の参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られるのを防止するオンラインミーティング管理サーバ及びオンラインミーティング管理システムを提供する。
【解決手段】オンラインミーティング管理サーバ10は、第1オンラインミーティングの複数の参加者のうちの第1参加者および第2参加者から、前記第1参加者の第1端末および前記第2参加者の第2端末を介して、前記第1参加者および前記第2参加者のみに知られた第2オンラインミーティングへの参加申請を受け付ける申請受付部76と、前記参加申請が許可された場合、前記第1参加者および前記第2参加者を前記第2オンラインミーティングに参加させる参加者管理部72と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1オンラインミーティングの複数の参加者のうちの第1参加者および第2参加者から、前記第1参加者の第1端末および前記第2参加者の第2端末を介して、前記第1参加者および前記第2参加者のみに知られた第2オンラインミーティングへの参加申請を受け付ける申請受付部と、
前記参加申請が許可された場合、前記第1参加者および前記第2参加者を、前記第1オンラインミーティングに参加させずに、前記第2オンラインミーティングに参加させる参加者管理部と、
を備える、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記複数の参加者のうちの、前記第1参加者および前記第2参加者のいずれとも異なる第3参加者による前記第3参加者の第3端末の操作に応じて、前記複数の参加者のそれぞれに対応付けられた名前を、前記第1オンラインミーティングに参加中である参加者に対応付けられた名前として、前記第3参加者の前記第3端末の画面へ出力する参加者名出力部をさらに備え、
前記第1オンラインミーティングに参加中である前記参加者の前記名前は、前記第1参加者および前記第2参加者にそれぞれ対応付けられた名前を含む、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項3】
請求項1に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記第1参加者からの前記第1端末を介した前記参加申請に応じて、前記第2参加者からの前記第2端末を介した前記参加申請が、前記申請受付部により受け付けられると、前記参加申請を許可する許可決定部をさらに備え、
前記参加申請が許可された場合、前記参加者管理部は、前記第1オンラインミーティングが開催されている間に、前記第1参加者および前記第2参加者を前記第2オンラインミーティングに参加させる、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記第1参加者からの前記第1端末を介した前記参加申請に基づき、前記第1参加者により指名された前記第2参加者を特定する指名特定部をさらに備え、
前記第1参加者により指名された前記第2参加者が前記指名特定部により特定された後、前記第2参加者からの前記第2端末を介した前記参加申請が、前記申請受付部により受信されると、前記許可決定部は前記第1参加者および前記第2参加者からの前記参加申請を許可する、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項5】
請求項4に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記第1参加者により指名された前記第2参加者が前記指名特定部により特定されると、前記第2参加者が前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を行うか否かに関する問い合わせを、前記第2参加者の前記第2端末の画面へ出力する問い合わせ出力部と、
前記問い合わせに対する前記第2参加者の回答を、前記第2参加者の前記第2端末を介して取得する回答取得部と、
をさらに備え、
前記第2参加者の前記回答は、前記第2参加者による前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を示すか、または前記第2参加者による前記第2オンラインミーティングへの参加拒否を示す、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項6】
請求項5に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記第2参加者の前記回答が、前記第2参加者からの前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を示す場合、前記申請受付部は、前記第2参加者からの前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を受け付ける、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項7】
請求項4に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記複数の参加者の各参加者が前記各参加者以外の他の参加者を指名可能な指名権を、前記各参加者に対して付与する権利付与部をさらに備え、
前記権利付与部は、前記第1参加者により前記第2参加者が指名されたことが前記指名特定部により特定されると、前記第1参加者に対して付与された前記指名権の残数を減じる、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項8】
請求項7に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記権利付与部は、指名の目的に応じた複数種類の前記指名権を前記各参加者に対して付与し、
前記参加申請は、前記目的に応じた前記第2オンラインミーティングに対応する、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項9】
請求項1に記載のオンラインミーティング管理サーバであって、
前記複数の参加者のうちの、前記第1オンラインミーティングに参加する少なくとも一部の参加者にそれぞれ対応する複数の参加者表示画像を、前記複数の参加者のうちの、前記第1参加者および前記第2参加者以外の他の参加者がそれぞれ操作する端末の画面に出力する画像出力部と、
前記複数の参加者の総人数に応じて、前記複数の参加者表示画像の数を決定する決定部と、
をさらに備える、オンラインミーティング管理サーバ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のオンラインミーティング管理サーバと、
前記複数の参加者がそれぞれ操作する端末と、
を備える、オンラインミーティング管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインミーティング管理サーバおよびオンラインミーティング管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、多数の人が参加しているイベントの開催エリアにおいて、自分が望む条件に合致する人に出会うことを支援するマッチングシステムが開示されている。イベントの参加者には、マッチングレベルが所定値以上と判定された他の参加者が近距離に位置していることが通知される。マッチングの度合いが高かった二人の参加者が、一緒にゲームを楽しむことにより、より親密感を増すことができる、ということが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたマッチングシステムによると、ある参加者が別の参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られる、という課題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、オンラインミーティング管理サーバであって、第1オンラインミーティングの複数の参加者のうちの第1参加者および第2参加者から、前記第1参加者の第1端末および前記第2参加者の第2端末を介して、前記第1参加者および前記第2参加者のみに知られた第2オンラインミーティングへの参加申請を受け付ける申請受付部と、前記参加申請が許可された場合、前記第1参加者および前記第2参加者を、前記第1オンラインミーティングに参加させずに、前記第2オンラインミーティングに参加させる参加者管理部と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様は、オンラインミーティング管理システムであって、第1の態様によるオンラインミーティング管理サーバと、前記複数の参加者がそれぞれ操作する端末と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ある参加者が別の参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施の形態におけるオンラインミーティング管理サーバと、複数の参加者がそれぞれ操作する端末とを含むオンラインミーティング管理システムを例示する図である。
【
図2】
図2は、オンラインミーティング管理サーバの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1参加者が操作する端末の画面に出力されるメインミーティングの画像を例示する図である。
【
図4】
図4は、第1参加者が操作する端末の画面に出力されるグループミーティングの画像を例示する図である。
【
図5】
図5は、第1参加者が第2参加者にアプローチするために指名権を利用する際に操作する端末の画面に表示される画像を例示する図である。
【
図6】
図6は、第1参加者が第2参加者を指名するために操作する端末の画面に表示される画像を例示する図である。
【
図7】
図7は、第1参加者が第2参加者を指名してシークレットミーティングへの参加申請を行うために操作する端末の画面に表示される画像を例示する図である。
【
図8】
図8は、第1参加者が指名権を利用したことにより、第1参加者に付与された指名権の残数が減じられたことを示す図である。
【
図9】
図9は、第2参加者が、シークレットミーティングへの参加申請に関する問い合わせに対して回答を入力するために操作する端末の画面に表示される画像を例示する図である。
【
図10】
図10Aは、第1参加者が操作する端末の画面に出力されるシークレットミーティングの画像を例示する図である。
図10Bは、第3参加者が操作する端末の画面に出力されるメインミーティングの画像を例示する図である。
【
図11】
図11は、第3参加者が操作する端末の画面に出力される、メインミーティングの参加者名を示す画像を例示する図である。
【
図12】
図12は、メインミーティングが開催されている間に、第1参加者および第2参加者をシークレットミーティングに参加させる処理手順を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、メインミーティングが開催されている間に、第1参加者および第2参加者をシークレットミーティングに参加させる処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、一実施の形態におけるオンラインミーティング管理サーバ10と、複数の参加者がそれぞれ操作する端末20とを含むオンラインミーティング管理システム30を例示する図である。複数の端末20の各々は、通信ネットワーク40を介してオンラインミーティング管理サーバ10に接続される。
【0011】
オンラインミーティング管理サーバ10は、複数の参加者が参加するオンラインミーティングを、各参加者に提供する。オンラインミーティングの各参加者は、各参加者が操作する端末20を介して、オンラインミーティングに参加する。
【0012】
図2は、オンラインミーティング管理サーバ10の構成を示すブロック図である。オンラインミーティング管理サーバ10は、処理回路50および記憶装置60を有する。処理回路50は、CPUおよびGPU等のプロセッサを含む。記憶装置60は、RAM等の揮発性メモリと、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリはプログラム等を記憶する。
【0013】
処理回路50は、ミーティング設定部70と、参加者管理部72と、権利付与部74と、申請受付部76と、指名特定部78と、問い合わせ出力部80と、回答取得部82と、許可決定部84と、画像出力部86と、決定部88と、参加者名出力部90とを有する。処理回路50が記憶装置60に保存されたプログラムを実行することにより、ミーティング設定部70と、参加者管理部72と、権利付与部74と、申請受付部76と、指名特定部78と、問い合わせ出力部80と、回答取得部82と、許可決定部84と、画像出力部86と、決定部88と、参加者名出力部90とが実現される。
【0014】
ミーティング設定部70、参加者管理部72、権利付与部74、申請受付部76、指名特定部78、問い合わせ出力部80、回答取得部82、許可決定部84、画像出力部86、決定部88および参加者名出力部90のうちの少なくとも一部は、ASICまたはFPGA等の集積回路、或いはディスクリートデバイスを含む電子回路によって実現されてもよい。
【0015】
ミーティング設定部70は、オンラインミーティングを開始または終了する。オンラインミーティングは、後述するメインミーティング、グループミーティングおよびシークレットミーティングを含む。参加者管理部72は、開始されたオンラインミーティングに参加者を参加させる。参加者管理部72は、終了されるオンラインミーティングから参加者を退席させる。
【0016】
権利付与部74は、メインミーティングの各参加者に対して、指名権を付与する。指名権を付与された各参加者は、指名権を利用して他の参加者を指名可能である。各参加者は、他の参加者を指名して行うシークレットミーティングへの参加申請を、各参加者が操作する端末20を介して行う。申請受付部76は、他の参加者を指名した参加者からのシークレットミーティングへの参加申請を受け付ける。申請受付部76は、指名された他の参加者からのシークレットミーティングへの参加申請も受け付ける。
【0017】
指名特定部78は、指名権を利用して他の参加者を指名した参加者からの参加申請に基づき、指名された他の参加者を特定する。その後、問い合わせ出力部80は、その指名された他の参加者が操作する端末20の画面へ、シークレットミーティングに関する問い合わせを出力する。その問い合わせは、指名された他の参加者が上記したシークレットミーティングへの参加申請を行うか否かに関する問い合わせである。
【0018】
回答取得部82は、問い合わせ出力部80により端末20の画面に出力された問い合わせに対する、指名された他の参加者の回答を、その参加者の端末20を介して取得する。その回答は、指名された他の参加者による上記したシークレットミーティングへの参加申請を示すか、またはその参加者によるシークレットミーティングへの参加拒否を示す。
【0019】
参加者からのシークレットミーティングへの参加申請に応じて、その参加者により指名された他の参加者もそのシークレットミーティングへの参加申請を行ったとする。指名された他の参加者からの参加申請が申請受付部76により受け付けられると、許可決定部84は、それらの参加者からの参加申請を許可する。
【0020】
画像出力部86は、オンラインミーティングに参加する複数の参加者表示画像を、各参加者がそれぞれ操作する端末20の画面に出力する。メインミーティングの場合、メインミーティングに参加する複数の参加者の総人数よりも、各端末20の画面に出力される複数の参加者表示画像の数の方が少ない。決定部88は、メインミーティングに参加する複数の参加者の総人数に応じて、各端末20の画面に出力される複数の参加者表示画像の数を決定する。
【0021】
参加者名出力部90は、オンラインミーティングに参加する複数の参加者に対応付けられた名前を、各参加者がそれぞれ操作する端末20の画面に出力する。メインミーティングが開催されている間にシークレットミーティングが開催された場合、画面に出力されるメインミーティングの参加者の名前は、シークレットミーティングの参加者の名前を含む。
【0022】
図3は、第1参加者PAが操作する端末20Aの画面SAに出力されるメインミーティングの画像を例示する図である。第1参加者PAはメインミーティングに参加している複数の参加者の1人である。本実施の形態において、メインミーティングに15人の参加者が参加している。メインミーティングではイベントが実施される。
【0023】
複数の参加者がそれぞれ操作する端末20の画面には、メインミーティングに参加する複数の参加者のうちの少なくとも一部の参加者に対応する参加者表示画像が出力される。
図3に示す例において、第1参加者PAが操作する端末20Aの画面SAには、メインミーティングの15人の参加者のうち、8人の参加者PA、PB、PC、PD、PE、PF、PGおよびPHに対応する8枚の参加者表示画像FA、FB、FC、FD、FE、FF、FGおよびFHが表示されている。
【0024】
本実施の形態では、メインミーティングで実施されるイベントに対応した作業を行うため、参加者が複数のグループに分かれてグループミーティングが行われる。
図4は、第1参加者PAが操作する端末20Aの画面SAに出力されるグループミーティングの画像を例示する図である。
図4に示す例において、第1参加者PAは、異性である第2参加者PB、およびその他の参加者2人と同一のグループミーティングに参加している。
【0025】
本実施の形態において、第1参加者PAは、グループミーティングを通じて気になった第2参加者PBにアプローチしようと考える。なお、グループミーティングが行われない場合、第1参加者PAがメインミーティングを通じて気になった第2参加者PBにアプローチしようと考えた場合を想定してもよい。
【0026】
図5は、第1参加者PAが第2参加者PBにアプローチするために指名権を利用する際に操作する端末20Aの画面SAに表示される画像を例示する図である。上記したように、メインミーティングの各参加者には、処理回路50の権利付与部74により、指名権が付与されている。各参加者には、目的に応じた複数種類の指名権が付与される。各参加者には、例えば、恋人探しの目的に応じた指名権と、友だち探しの目的に応じた指名権と、共通の趣味を持つ仲間探しの目的に応じた指名権とが付与される。複数種類の指名権それぞれの利用回数は例えば1回ずつに制限される。
【0027】
図5に示す例において、第1参加者PAは初めて指名権を利用するため、3種類の指名権それぞれの残数は、いずれも1回である。端末20Aの画面SAには、第1参加者PAが指名権を利用するための画像が表示されている。具体的には、「恋人探し」と記載された領域画像A1と、「友だち探し」と記載された領域画像A2と、「仲間探し」と記載された領域画像A3とが表示されている。第1参加者PAは、恋人探しの目的に応じた指名権を利用する場合、領域画像A1をタップする。
【0028】
図6は、第1参加者PAが第2参加者PBを指名するために操作する端末20Aの画面SAに表示される画像を例示する図である。第1参加者PAは、恋人探しの目的に応じた指名権を利用して指名する他の参加者を指定する。
図6に示す例では、第1参加者PAが指名する他の参加者の名前を入力するための参加者名入力欄A11が、端末20Aの画面SAに表示されている。本実施の形態において、第1参加者PAは、参加者名入力欄A11に第2参加者PBの参加者名を入力する。
【0029】
図7は、第1参加者PAが第2参加者PBを指名してシークレットミーティングへの参加申請を行うために操作する端末20Aの画面SAに表示される画像を例示する図である。第1参加者PAは、第2参加者PBを指名して恋人探しの目的に応じたシークレットミーティングへの参加申請を行うか否かに関する意思決定を行う。
図7に示す例では、シークレットミーティングへの参加申請に関する参加申請欄A12が、端末20Aの画面SAに表示されている。本実施の形態において、第1参加者PAは、参加申請欄A12への入力を通じてシークレットミーティングへの参加申請を行う。
【0030】
第1参加者PAが、第2参加者PBを指名して、恋人探しの目的に応じたシークレットミーティングへの参加申請を行うと、処理回路50の申請受付部76は、その参加申請を受け付ける。処理回路50の指名特定部78は、第1参加者PAからのその参加申請に基づき、指名された第2参加者PBを特定する。
【0031】
図8は、第1参加者PAが指名権を利用したことにより、第1参加者PAに付与された指名権の残数が減じられたことを示す図である。権利付与部74は、第1参加者PAに対して付与された、恋人探しの目的に応じた指名権の残数を減じる。そのため、
図8に示す例では、「恋人探し」と記載された領域画像A1に記載された指名権の残数が、
図5に比べて1つ減少してゼロになっている。
【0032】
第2参加者PBが特定された後、処理回路50の問い合わせ出力部80は、第2参加者PBが操作する端末20の画面へ、シークレットミーティングに関する問い合わせを出力する。
図9は、第2参加者PBが、シークレットミーティングへの参加申請に関する問い合わせに対して回答を入力するために操作する端末20Bの画面SBに表示される画像を例示する図である。
【0033】
図9に示す例では、シークレットミーティングに関する問い合わせと、その問い合わせに対する回答を入力するための回答入力欄B10が表示されている。回答入力欄B10には、第2参加者PBが、他の参加者により、恋人探しの目的に応じたシークレットミーティングに招待されたことを示すメッセージが記載されている。
図9において、第2参加者PBをシークレットミーティングに招待した第1参加者PAの名前が記載されていないが、記載されていてもよい。
【0034】
回答入力欄B10に記載された上記メッセージは、第2参加者PBが招待されたシークレットミーティングに参加するか否かに関する問い合わせに対応する。回答入力欄B10には、そのメッセージの下に、シークレットミーティングに関する問い合わせに対する回答の選択肢が示されている。
図9に示すように、回答の選択肢は、第2参加者PBが招待されたシークレットミーティングへの「参加申請」および「参加拒否」である。
【0035】
第2参加者PBは、端末20Bの画面SB上で、「参加申請」および「参加拒否」のいずれかの領域画像をタップする。これにより、処理回路50の回答取得部82は、第2参加者PBの回答を取得する。第2参加者PBの回答が参加申請を示す場合、申請受付部76は、第2参加者PBによるシークレットミーティングへの参加申請を受け付ける。処理回路50の許可決定部84は、申請受付部76により受け付けられた第1参加者PAからの参加申請および第2参加者PBからの参加申請を許可する。
【0036】
処理回路50のミーティング設定部70は、第1参加者PAおよび第2参加者PBのみに知られたシークレットミーティングを開始する。このシークレットミーティングは、第1参加者PAおよび第2参加者PB以外のメインミーティングの参加者には知られない。なお、第1参加者PA以外に第2参加者PBを指名した参加者が他にいる場合は、その参加者を同じシークレットミーティングに参加させてもよい。
【0037】
処理回路50の参加者管理部72は、このシークレットミーティングに第1参加者PAおよび第2参加者PBを参加させる。参加者管理部72は、第1参加者PAおよび第2参加者PB以外のメインミーティングの参加者を、メインミーティングに参加させる。ミーティング設定部70は、すべてのグループミーティングを終了する。
【0038】
図10Aは、第1参加者PAが操作する端末20Aの画面SAに出力されるシークレットミーティングの画像を例示する図である。このシークレットミーティングの参加者は第1参加者PAおよび第2参加者PBのみであるから、第1参加者PAの端末20Aの画面SAには、第2参加者PBの参加者表示画像FBと、第2参加者PBの参加者名とが表示されている。グループミーティングとは区別して認識されるように、「シークレットミーティング」という文字が、第2参加者PBの参加者表示画像FBに重畳して表示されてもよい。
【0039】
図10Bは、第3参加者PCが操作する端末20Cの画面SCに出力されるメインミーティングの画像を例示する図である。上記した第1参加者PAおよび第2参加者PBが参加するシークレットミーティングは、メインミーティングが開催されている間に開催される。第3参加者PCは、第1参加者PAおよび第2参加者PBとは異なり、シークレットミーティングに参加していない。メインミーティングには、15人の参加者のうち、第1参加者PAおよび第2参加者PBを除く13人が参加している。
【0040】
この13人のうちの8人の参加者PI、PJ、PK、PL、PE、PF、PGおよびPHに対応する8枚の参加者表示画像FI、FJ、FK、FL、FE、FF、FGおよびFHが、第3参加者PCが操作する端末20Cの画面SCに表示されている。同様に、第3参加者PC以外の、12人のメインミーティングの参加者が操作する端末20の画面にも、8枚の参加者表示画像FI、FJ、FK、FL、FE、FF、FGおよびFHが表示される。
図3と対比すると、8枚中4枚の参加者表示画像FA、FB、FCおよびFDが、別の4枚の参加者表示画像FI、FJ、FKおよびFLに変更されている。
【0041】
図3および
図10Bに示すように、第1参加者PAおよび第2参加者PB以外の13人全員に対応する13枚の参加者表示画像が表示されるわけではない。そのため、第1参加者PAおよび第2参加者PBが表示されなくても、他の13人の参加者は、第1参加者PAおよび第2参加者PBの不在に気づかない。すなわち、第1参加者PAおよび第2参加者PBがシークレットミーティングに参加していることは、他の13人の参加者に知られない。
【0042】
本実施の形態において、表示される参加者表示画像は8枚であるが、参加者表示画像の数は、メインミーティングの参加者の総人数15人よりも十分小さい数であれば、8以外の値であってもよい。各端末20の画面に出力される参加者表示画像の数は、メインミーティングに参加する複数の参加者の総人数に応じて、処理回路50の決定部88により決定される。
【0043】
図11は、第3参加者PCが操作する端末20Cの画面SCに出力される、メインミーティングの参加者名を示す画像NLを例示する図である。第3参加者PCは、第1参加者PAおよび第2参加者PBとは異なり、シークレットミーティングに参加していない。上記したように、第1参加者PAおよび第2参加者PBがシークレットミーティングに参加している間、メインミーティングには、15人の参加者のうち、第1参加者PAおよび第2参加者PBを除く13人の参加者が参加している。第3参加者PCは、それら13人の参加者のうちの1人である。
【0044】
第3参加者PCが操作する端末20Cの画面SCに出力される、メインミーティングに参加中である参加者の名前は、それら13人の参加者に対応付けられた名前を含む。さらに、その端末20Cの画面SCに出力される、メインミーティングに参加中である参加者の名前は、シークレットミーティングに参加中である第1参加者PAおよび第2参加者PBに対応付けられた名前を含む。メインミーティングの参加者名を示す画像NLと同様の画面が、第3参加者PC以外の、12人のメインミーティングの参加者が操作する端末20の画面にも表示される。
【0045】
図11に示す例では、メインミーティングに参加中である13人の参加者の各々による各端末20の操作に応じて、処理回路50の参加者名出力部90は、合計15人にそれぞれ対応付けられた名前を、各端末20の画面へ出力する。出力される合計15人の名前の中には、メインミーティングに参加中である13人の参加者の名前と、シークレットミーティングに参加中である第1参加者PAおよび第2参加者PBの名前とが含まれる。そのため、メインミーティングに参加中である13人の参加者は、第1参加者PAおよび第2参加者PBの不在に気づかない。
【0046】
図12および
図13は、メインミーティングが開催されている間に、第1参加者PAおよび第2参加者PBをシークレットミーティングに参加させる処理手順を示すフローチャートである。本処理手順は、例えばオンラインミーティング管理サーバ10が有する処理回路50が、記憶装置60に保存されたプログラムを実行することにより行われる。
【0047】
本処理手順が開始されると、ステップS102で、ミーティング設定部70はメインミーティングを開始する。ステップS104で、参加者管理部72は、複数の参加者をメインミーティングに参加させる。メインミーティングではイベントが実施される。ステップS106で、権利付与部74は、メインミーティングに参加している各参加者に対して、指名権を付与する。
【0048】
ステップS108で、ミーティング設定部70は、複数のグループミーティングを開始する。ステップS110で、参加者管理部72は、複数の参加者を複数のグループに分けてグループ毎のグループミーティングに参加させる。グループミーティングでは、メインミーティングで実施されるイベントに対応した作業が行われる。ステップS112で、申請受付部76は、目的に応じた指名権を利用して第2参加者PBを指名した第1参加者PAからのシークレットミーティングへの参加申請を、第1参加者PAが操作する端末20Aを介して受け付ける。
【0049】
ステップS114で、指名特定部78は、指名権を利用した第1参加者PAからの参加申請に基づき、次の3つの事項を特定する。3つの事項のうちの1つ目は、第1参加者PAにより利用された指名権の利用目的である。3つの事項のうちの2つ目は、指名権を利用して第2参加者PBを指名した第1参加者PAである。3つの事項のうちの3つ目は、第1参加者PAにより指名された第2参加者PBである。
【0050】
ステップS116で、権利付与部74は、第1参加者PAに対して付与された、利用目的に応じた指名権の残数を減じる。ステップS118で、問い合わせ出力部80は、指名された第2参加者PBが操作する端末20Bの画面SBへ、シークレットミーティングに関する問い合わせを出力する。その問い合わせは、第2参加者PBが上記したシークレットミーティングへの参加申請を行うか否かに関する問い合わせである。
【0051】
ステップS120で、回答取得部82は、上記問い合わせに対する第2参加者PBの回答を、第2参加者PBが操作する端末20Bを介して取得する。ステップS122で、申請受付部76は、第2参加者PBの回答を、第2参加者PBによる上記したシークレットミーティングへの参加申請として受け付けるか否かを判定する。ステップS122でYESとなると、本処理手順はステップS142へ進む。第2参加者PBの回答が第2参加者PBによるシークレットミーティングへの参加拒否を示す場合、ステップS122でNOとなり、本処理手順はステップS182へ進む。
【0052】
ステップS122でYESとなった場合、ステップS142で、許可決定部84は、第1参加者PAおよび第2参加者PBからのシークレットミーティングへの参加申請を許可する。ステップS144で、ミーティング設定部70は、第1参加者PAにより利用された指名権の利用目的に応じたシークレットミーティングを開始する。
【0053】
ステップS146で、参加者管理部72は、第1参加者PAおよび第2参加者PBを、上記したシークレットミーティングに参加させる。このシークレットミーティングは、第1参加者PAおよび第2参加者PBのみに知られている。このシークレットミーティングは、ステップS104でメインミーティングに参加した複数の参加者のうち、第1参加者PAおよび第2参加者PB以外の参加者には知られない。
【0054】
ステップS148で、参加者管理部72は、ステップS104でメインミーティングに参加した複数の参加者のうち、第1参加者PAおよび第2参加者PB以外の参加者を、メインミーティングに再び参加させる。ステップS150で、ミーティング設定部70は、ステップS108で開始したすべてのグループミーティングを終了する。
【0055】
シークレットミーティングの開始後、所定時間が経過すると、ステップS152で、参加者管理部72は、第1参加者PAおよび第2参加者PBを、メインミーティングに再び参加させる。ステップS154で、ミーティング設定部70は、ステップS144で開始したシークレットミーティングを終了する。
【0056】
メインミーティングで実施されていたイベントが終了すると、ステップS156で、ミーティング設定部70は、ステップS102で開始したメインミーティングを終了する。ステップS156の処理が完了すると、本処理手順は終了する。
【0057】
ステップS122でNOとなった場合、ステップS182で、許可決定部84は、第1参加者PAからのシークレットミーティングへの参加申請の不許可を決定する。ステップS184で、参加者管理部72は、ステップS104でメインミーティングに参加した複数の参加者を全員、メインミーティングに再び参加させる。
【0058】
ステップS186で、ミーティング設定部70は、ステップS108で開始したすべてのグループミーティングを終了する。ステップS186の処理が完了し、その後、メインミーティングで実施されていたイベントが終了すると、本処理手順は上記したステップS156へ進む。
【0059】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
【0060】
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0061】
(1)オンラインミーティング管理サーバ(10)は、第1オンラインミーティングの複数の参加者のうちの第1参加者(PA)および第2参加者(PB)から、前記第1参加者の第1端末(20A)および前記第2参加者の第2端末(20B)を介して、前記第1参加者および前記第2参加者のみに知られた第2オンラインミーティングへの参加申請を受け付ける申請受付部(76)と、前記参加申請が許可された場合、前記第1参加者および前記第2参加者を、前記第1オンラインミーティングに参加させずに、前記第2オンラインミーティングに参加させる参加者管理部(72)と、を備える。これにより、第1参加者が第2参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られるのを防止できる。
【0062】
(2)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記複数の参加者のうちの、前記第1参加者および前記第2参加者のいずれとも異なる第3参加者(PC)による前記第3参加者の第3端末(20C)の操作に応じて、前記複数の参加者のそれぞれに対応付けられた名前を、前記第1オンラインミーティングに参加中である参加者に対応付けられた名前として、前記第3参加者の前記第3端末の画面(SC)へ出力する参加者名出力部(90)をさらに備え、前記第1オンラインミーティングに参加中である前記参加者の前記名前は、前記第1参加者および前記第2参加者にそれぞれ対応付けられた名前を含んでもよい。これにより、第1参加者が第2参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られるのを、精度良く防止できる。
【0063】
(3)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記第1参加者からの前記第1端末を介した前記参加申請に応じて、前記第2参加者からの前記第2端末を介した前記参加申請が、前記申請受付部により受け付けられると、前記参加申請を許可する許可決定部(84)をさらに備え、前記参加申請が許可された場合、前記参加者管理部は、前記第1オンラインミーティングが開催されている間に、前記第1参加者および前記第2参加者を前記第2オンラインミーティングに参加させてもよい。これにより、第2参加者の第2オンラインミーティングへの参加意思が確認された上で、第2オンラインミーティングを開催することができる。
【0064】
(4)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記第1参加者からの前記第1端末を介した前記参加申請に基づき、前記第1参加者により指名された前記第2参加者を特定する指名特定部(78)をさらに備え、前記第1参加者により指名された前記第2参加者が前記指名特定部により特定された後、前記第2参加者からの前記第2端末を介した前記参加申請が、前記申請受付部により受信されると、前記許可決定部は前記第1参加者および前記第2参加者からの前記参加申請を許可してもよい。これにより、第2参加者の第2オンラインミーティングへの参加意思が明確に確認された上で、第2オンラインミーティングを開催することができる。
【0065】
(5)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記第1参加者により指名された前記第2参加者が前記指名特定部により特定されると、前記第2参加者が前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を行うか否かに関する問い合わせを、前記第2参加者の前記第2端末の画面(SB)へ出力する問い合わせ出力部(80)と、前記問い合わせに対する前記第2参加者の回答を、前記第2参加者の前記第2端末を介して取得する回答取得部(82)と、をさらに備え、前記第2参加者の前記回答は、前記第2参加者による前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を示すか、または前記第2参加者による前記第2オンラインミーティングへの参加拒否を示してもよい。これにより、第2参加者が第2オンラインミーティングへ参加するか否かに関する意思を示すことができる。
【0066】
(6)前記第2参加者の前記回答が、前記第2参加者からの前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を示す場合、前記申請受付部は、前記第2参加者からの前記第2オンラインミーティングへの前記参加申請を受け付けてもよい。これにより、第2参加者の第2オンラインミーティングへの参加意思を確認することができる。
【0067】
(7)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記複数の参加者の各参加者が前記各参加者以外の他の参加者を指名可能な指名権を、前記各参加者に対して付与する権利付与部(74)をさらに備え、前記権利付与部は、前記第1参加者により前記第2参加者が指名されたことが前記指名特定部により特定されると、前記第1参加者に対して付与された前記指名権の残数を減じてもよい。これにより、第2オンラインミーティングへの参加者の人数を抑制することができる。
【0068】
(8)前記権利付与部は、指名の目的に応じた複数種類の前記指名権を前記各参加者に対して付与し、前記参加申請は、前記目的に応じた前記第2オンラインミーティングに対応してもよい。これにより、第2オンラインミーティングに参加するすべての参加者が、第2オンラインミーティングの目的を明確に認識することができる。
【0069】
(9)前記オンラインミーティング管理サーバは、前記複数の参加者のうちの、前記第1オンラインミーティングに参加する少なくとも一部の参加者にそれぞれ対応する複数の参加者表示画像を、前記複数の参加者のうちの、前記第1参加者および前記第2参加者以外の他の参加者(PC)がそれぞれ操作する端末(20C)の画面(SC)に出力する画像出力部(86)と、前記複数の参加者の総人数に応じて、前記複数の参加者表示画像(FE~FL)の数を決定する決定部(88)と、をさらに備えてもよい。これにより、第1参加者が第2参加者にアプローチしていることを他の参加者に知られるのを、さらに精度良く防止できる。
【0070】
(10)オンラインミーティング管理システム(30)は、前記オンラインミーティング管理サーバと、前記複数の参加者がそれぞれ操作する端末(20)と、を備える。これにより、第1オンラインミーティングが開催されている間に第2オンラインミーティングが開催可能なオンラインミーティング管理システムを提供できる。
【符号の説明】
【0071】
10…オンラインミーティング管理サーバ 20…端末
30…オンラインミーティング管理システム
40…通信ネットワーク 50…処理回路
60…記憶装置 70…ミーティング設定部
72…参加者管理部 74…権利付与部
76…申請受付部 78…指名特定部
80…問い合わせ出力部 82…回答取得部
84…許可決定部 86…画像出力部
88…決定部 90…参加者名出力部