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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163299
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】移動体管理サーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20231102BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231102BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074095
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】根建 圭淳
(72)【発明者】
【氏名】小野 惇也
(72)【発明者】
【氏名】倉持 俊克
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】二輪車用駐車場設備がユーザの所在地から離れている場合でも、ユーザにとって自動二輪車の利便性高める移動体管理サーバを提供する。
【解決手段】ユーザの移動体を管理する移動体管理サーバ10であって、ユーザ識別情報と、移動体情報と、保管施設を表す保管施設識別情報と、受取施設を表す受取施設識別情報とを対応付けたユーザ管理情報を記憶する記憶装置110と、移動体の利用要求を受け付ける利用要求受付部150と、利用要求に基づいて、移動体利用情報を保管施設の情報機器に出力する管理情報出力部152と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの移動体を管理する移動体管理サーバであって、
前記ユーザを表すユーザ識別情報と、前記ユーザが所有する前記移動体に関する移動体情報と、前記ユーザが所有する前記移動体が保管される保管施設を表す保管施設識別情報と、前記保管施設とは異なる施設であって、前記ユーザが前記移動体を利用するために前記移動体を受け取る受取施設を表す受取施設識別情報とを対応付けたユーザ管理情報を記憶する記憶装置と、
前記ユーザによる前記移動体の利用が開始される日時に関する開始日時情報と前記ユーザ識別情報とを含む前記移動体の利用要求を、前記ユーザの端末を介して受け付ける利用要求受付部と、
前記利用要求が受け付けられると、前記利用要求に基づいて、前記ユーザ管理情報と、前記開始日時情報とを対応付けた移動体利用情報を前記保管施設および前記受取施設の少なくとも一方の施設の情報機器に出力する管理情報出力部と、
を備える、移動体管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の移動体管理サーバであって、
前記利用要求は、前記ユーザによる前記移動体の前記利用が終了し、前記受取施設に前記移動体が戻る日時に関する終了日時情報をさらに含み、
前記移動体利用情報において、前記ユーザ管理情報と、前記開始日時情報と、前記終了日時情報とが対応付けられる、移動体管理サーバ。
【請求項3】
請求項1に記載の移動体管理サーバであって、
前記移動体情報は、前記移動体に割り当てられた移動体識別情報と、前記移動体の特徴を表す移動体特徴情報とを含む、移動体管理サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載の移動体管理サーバであって、
前記記憶装置は、前記ユーザ毎に、前記ユーザ管理情報を記憶し、
前記移動体管理サーバは、
前記移動体の前記特徴に基づいて、複数の前記ユーザ管理情報の各々を複数のグループのうちの少なくとも1つに振り分ける振分部と、
複数の前記ユーザのうち、同一の前記グループに属する少なくとも一部のユーザの各々の前記端末にコンテンツを提供するコンテンツ提供部と、
をさらに備える、移動体管理サーバ。
【請求項5】
請求項4に記載の移動体管理サーバであって、
前記グループに属さないゲストを認証するゲスト認証部をさらに備え、
前記コンテンツ提供部は、認証された前記ゲストにより指定された前記移動体の部品情報に関する前記コンテンツを、前記グループに属する前記少なくとも一部のユーザの各々の前記端末に提供する、移動体管理サーバ。
【請求項6】
請求項4に記載の移動体管理サーバであって、
前記コンテンツ提供部は、前記ユーザが前記移動体の部品または消耗品の共同購入を提案する情報に関する前記コンテンツを、前記ユーザと同一の前記グループに属する他のユーザの端末に提供する、移動体管理サーバ。
【請求項7】
請求項4に記載の移動体管理サーバであって、
前記コンテンツ提供部は、前記ユーザが前記移動体のメンテナンス作業に要する消耗品を共同利用することにより、同一の前記メンテナンス作業を実施することを提案する情報に関する前記コンテンツを、前記ユーザと同一の前記グループに属する他のユーザの端末に提供する、移動体管理サーバ。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項に記載の移動体管理サーバであって、
前記保管施設で保管されている前記移動体が前記保管施設で撮影されて得られた画像を取得する画像取得部と、
撮影された前記移動体を所有する前記ユーザの前記端末に前記画像を出力する画像出力部と、
をさらに備える、移動体管理サーバ。
【請求項9】
請求項8に記載の移動体管理サーバであって、
前記保管施設に保管され、他のユーザが所有する移動体の閲覧要求を前記ユーザの前記端末から受け付ける閲覧要求受付部と、
前記閲覧要求があった場合に、前記閲覧要求の要求元である前記ユーザによる前記移動体の閲覧を許可するか否かに関する問い合わせを、前記他のユーザの端末へ出力する問い合わせ出力部と、
を備え、
前記閲覧の許可があった場合に、前記画像出力部は、前記他のユーザが所有する前記移動体を撮影した前記画像を、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザの前記端末に出力する、移動体管理サーバ。
【請求項10】
請求項9に記載の移動体管理サーバであって、
前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザの前記端末から前記他のユーザの前記移動体に関するメッセージを取得するメッセージ取得部と、
前記メッセージを前記他のユーザの前記端末に表示させるメッセージ出力部と、
をさらに備える、移動体管理サーバ。
【請求項11】
請求項10に記載の移動体管理サーバであって、
前記メッセージは、前記他のユーザが所有する前記移動体を、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザが評価するコメントを含む、移動体管理サーバ。
【請求項12】
請求項10に記載の移動体管理サーバであって、
前記メッセージは、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザが前記移動体の有償または無償での譲渡を、前記移動体を所有する前記他のユーザに求める意思表示を含む、移動体管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1によると、自動二輪車用駐車場の増加が求められており、複数台の二輪車を狭いスペースに駐車することを可能とする二輪車用駐車場設備が開示されている。これにより、二輪車用駐車場設備における自動二輪車の収容台数が多くなるため、ユーザは自分が保有する自動二輪車の保管場所を確保できる可能性が高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-138618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された二輪車用駐車場設備がユーザの所在地から離れている場合、ユーザにとって、自動二輪車の利便性が低い、という課題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、ユーザの移動体を管理する移動体管理サーバであって、前記ユーザを表すユーザ識別情報と、前記ユーザが所有する前記移動体に関する移動体情報と、前記ユーザが所有する前記移動体が保管される保管施設を表す保管施設識別情報と、前記保管施設とは異なる施設であって、前記ユーザが前記移動体を利用するために前記移動体を受け取る受取施設を表す受取施設識別情報とを対応付けたユーザ管理情報を記憶する記憶装置と、前記ユーザによる前記移動体の利用が開始される日時に関する開始日時情報と前記ユーザ識別情報とを含む前記移動体の利用要求を、前記ユーザの端末を介して受け付ける利用要求受付部と、前記利用要求が受け付けられると、前記利用要求に基づいて、前記ユーザ管理情報と、前記開始日時情報とを対応付けた移動体利用情報を前記保管施設および前記受取施設の少なくとも一方の施設の情報機器に出力する管理情報出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザにとって、自らが所有する移動体の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施の形態における移動体管理サーバと、複数のユーザがそれぞれ操作する端末と、移動体の保管施設の情報機器と、移動体の受取施設の情報機器とを含む移動体管理システムを例示する図である。
図2図2は、移動体管理サーバの構成を示すブロック図である。
図3図3は、ユーザ毎に記憶されるユーザ管理情報を例示する図である。
図4図4は、移動体の利用要求および移動体利用情報を例示する図である。
図5図5は、移動体管理サーバにおける移動体利用に関する処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、同一のグループに属するユーザ向けコンテンツが、各ユーザの端末に提供される様子を示す図である。
図7図7は、同一のグループに属するユーザ向け部品情報が、各ユーザの端末に提供される様子を示す図である。
図8図8は、同一のグループに属するユーザ向け共同購入提案情報が、各ユーザの端末に提供される様子を示す図である。
図9図9は、同一のグループに属するユーザ向けメンテナンス提案情報が、各ユーザの端末に提供される様子を示す図である。
図10図10は、移動体管理サーバにおけるグループ内コンテンツ提供に関する処理手順を示すフローチャートである。
図11図11は、保管施設に保管された移動体の画像が、その移動体を所有するユーザの端末に出力される様子を示す図である。
図12図12は、ユーザからの閲覧要求に応じて、他のユーザが所有する移動体の画像が、その閲覧要求を発行したユーザの端末に出力される様子を示す図である。
図13図13は、ユーザが移動体を評価するコメントを含むメッセージが、その移動体を所有する他のユーザが操作する端末に出力される様子を示す図である。
図14図14は、ユーザが移動体の有償または無償での譲渡を求める意思表示を含むメッセージが、その移動体を所有する他のユーザが操作する端末に出力される様子を示す図である。
図15図15は、移動体管理サーバにおける移動体の閲覧に関する処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、一実施の形態における移動体管理サーバ10と、複数のユーザがそれぞれ操作する端末22と、移動体24の保管施設30の情報機器32と、移動体24の受取施設40の情報機器42とを含む移動体管理システム50を例示する図である。複数の端末22と、保管施設30の情報機器32と、受取施設40の情報機器42とが、通信ネットワーク60を介して、移動体管理サーバ10に接続されている。移動体管理サーバ10は、複数のユーザがそれぞれ所有する複数の移動体24を管理する。保管施設30には、各ユーザの移動体24が保管される。
【0010】
移動体24が自動二輪車の場合を考えると、特に都市部の集合住宅に居住するユーザは、自宅に自動二輪車の保管場所を確保できないことが多い。また、自宅に自動二輪車の保管場所が確保された場合は、自宅に保管中の自動二輪車が、第三者により盗難或いは破壊されるリスクがある。したがって、移動体24が自動二輪車の場合においては特に、ユーザは、自己の所有する移動体24(自動二輪車)を、セキュリティが確保された保管施設30に保管することを望む。
【0011】
しかし、自動二輪車用の保管施設30の数は少ないため、多くのユーザにとって、保管施設30はユーザの自宅から離れた位置にある。本実施の形態においては、ユーザは、自己が所有する移動体24(自動二輪車)を利用する際、端末22を操作する。ユーザが移動体24を利用するために、保管施設30から自宅周辺の受取施設40へ、移動体24が移される。
【0012】
ユーザは、保管施設30とは異なる受取施設40で移動体24を受け取ることができる。受取施設40は、移動体24の設置場所を有する商業施設である。その商業施設は、例えば、自動二輪車の販売店、自動二輪車の部品の販売店、自動二輪車の整備場、ガソリンスタンド(充電ステーション)、またはコンビニエンスストア等である。ユーザは、自己が所有する移動体24の利用を受取施設40で終える。移動体24は、受取施設40から保管施設30へ移される。
【0013】
図2は、移動体管理サーバ10の構成を示すブロック図である。移動体管理サーバ10は、処理回路100および記憶装置110を有する。処理回路100は、CPUまたはGPU等のプロセッサを含む。記憶装置110は、RAM等の揮発性メモリと、ROMまたはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリは、プロセッサが実行するプログラムを記憶するとともに、ユーザ毎にユーザ管理情報を記憶する。ユーザ管理情報については後述する。
【0014】
処理回路100は、利用要求受付部150と、管理情報出力部152と、振分部154と、コンテンツ提供部156と、ゲスト認証部158と、画像取得部160と、画像出力部162と、閲覧要求受付部164と、問い合わせ出力部166と、メッセージ取得部168と、メッセージ出力部170とを有する。処理回路100が記憶装置110に保存されたプログラムを実行することにより、利用要求受付部150と、管理情報出力部152と、振分部154と、コンテンツ提供部156と、ゲスト認証部158と、画像取得部160と、画像出力部162と、閲覧要求受付部164と、問い合わせ出力部166と、メッセージ取得部168と、メッセージ出力部170とが実現される。
【0015】
利用要求受付部150、管理情報出力部152、振分部154、コンテンツ提供部156、ゲスト認証部158、画像取得部160、画像出力部162、閲覧要求受付部164、問い合わせ出力部166、メッセージ取得部168およびメッセージ出力部170のうちの少なくとも一部は、ASICまたはFPGA等の集積回路、或いはディスクリートデバイスを含む電子回路によって実現されてもよい。
【0016】
利用要求受付部150は、ユーザからの移動体24の利用要求を、そのユーザの端末22を介して受け付ける。利用要求は、ユーザによる移動体24の利用が開始される日時に関する開始日時情報と、ユーザを表すユーザ識別情報とを含む。本実施の形態において、利用要求は、ユーザによる移動体24の利用が終了し、受取施設40にその移動体24が戻る日時に関する終了日時情報も含む。
【0017】
管理情報出力部152は、ユーザからの移動体24の利用要求に基づいて移動体利用情報を、保管施設30の情報機器32、および受取施設40の情報機器42のうちの一方または両方に出力する。本実施の形態において、移動体利用情報は、保管施設30の情報機器32、および受取施設40の情報機器42の両方に出力される。移動体利用情報においては、記憶装置110に記憶されたユーザ管理情報と、上記したユーザからの利用要求に含まれる開始日時情報および終了日時情報とが対応付けられる。
【0018】
振分部154は、各移動体24の特徴に基づいて、記憶装置110に記憶されたユーザ毎のユーザ管理情報を、複数のグループのうちの少なくとも1つに振り分ける。移動体24の特徴は、例えば移動体24の形状である。移動体24が自動二輪車の場合、移動体24の形状は自動二輪車の車種に応じて変化する。コンテンツ提供部156は、上記した複数のユーザのうち、同一のグループに属する少なくとも一部のユーザの各々の端末22にコンテンツを提供する。
【0019】
ゲスト認証部158は、グループに属さないゲストを認証する。具体的には、ゲスト認証部158が、そのゲスト用のゲストIDを発行する。ゲストは、別のグループに属するユーザであってもよいし、上記した複数のユーザ以外の個人または事業者であってもよい。ゲスト認証部158により認証されたゲストは、コンテンツ提供部156により提供されるコンテンツを、そのゲストが操作する端末22を介してコンテンツ提供部156に供給することができる。
【0020】
画像取得部160は、保管施設30で保管されている移動体24が保管施設30で撮影されて得られた画像を、保管施設30の情報機器32から取得する。画像出力部162は、後述する閲覧要求の要求元であるユーザの端末22に、画像取得部160により取得された画像を出力する。閲覧要求の要求元であるユーザは、撮影された移動体24を所有するユーザである場合もあれば、撮影された移動体24を所有するユーザとは別のユーザである場合もある。
【0021】
閲覧要求受付部164は、保管施設30に保管される移動体24の閲覧要求を、ユーザの端末22から受け付ける。閲覧要求の対象となる移動体24は、閲覧要求の要求元であるユーザ自身が所有する移動体24であってもよいし、他のユーザが所有する移動体24であってもよい。
【0022】
他のユーザが所有する移動体24を対象とする閲覧要求があった場合、問い合わせ出力部166は、その移動体24を所有する他のユーザの端末22へ、問い合わせを出力する。その問い合わせは、閲覧要求の要求元であるユーザによるその移動体24の閲覧を許可するか否かに関する問い合わせである。
【0023】
メッセージ取得部168は、他のユーザが所有する移動体24を対象とする閲覧要求の要求元であるユーザの端末22からメッセージを取得する。そのメッセージは、他のユーザが所有するその移動体24に関するメッセージである。メッセージの具体例については後述する。メッセージ出力部170は、メッセージ取得部168により取得されたメッセージを、その移動体24を所有する他のユーザの端末22に表示させる。
【0024】
図3は、ユーザ毎に記憶されるユーザ管理情報200を例示する図である。上記したように、ユーザ管理情報200は記憶装置110により記憶される。ユーザ管理情報200においては、ユーザ識別情報と、ユーザが所有する移動体24に関する移動体情報と、その移動体24が保管される保管施設30を表す保管施設識別情報と、ユーザが移動体24を受け取る受取施設40を表す受取施設識別情報とが対応付けられている。
【0025】
本実施の形態において、ユーザ識別情報はユーザIDである。図3には、ユーザIDとして、値U1、U2、U3、U4、U5、・・・、UNが例示されている。移動体情報は、移動体24に割り当てられた移動体識別情報と、移動体特徴情報とを含む。移動体管理サーバ10の処理回路100は、ユーザから予め取得した申請情報に基づき、ユーザ識別情報と移動体情報とを対応付ける。本実施の形態において、移動体識別情報は移動体IDである。移動体IDとして、例えばナンバープレートに表示された登録番号が用いられる。図3には、移動体IDとして、値M1、M2、M3、M4、M5、・・・、MNが、ユーザIDに対応づけて例示されている。
【0026】
移動体特徴情報は、移動体24の特徴を表す。上記したように、移動体24の特徴は、例えば移動体24の形状である。したがって、移動体特徴情報は、例えば移動体24の車種である。移動体特徴情報に基づいて、同一の車種を識別することができる。さらに、移動体特徴情報に基づいて、例えば同一の部品を用いることが可能な、互いに類似する車種を識別できるのが好ましい。
【0027】
図3には、車種として、値X1、Y1、X1、X2、Y2、・・・、X1が、ユーザIDに対応づけて例示されている。2つの移動体24の車種において、車種の値を構成するアルファベットおよび数字の両方が一致する場合、2つの移動体24の車種は同一である。例えば移動体IDの値M1に対応する移動体24の車種と、移動体IDの値M3に対応する移動体24の車種とは、同一である。2つの移動体24の車種において、車種の値を構成するアルファベットのみが一致する場合、2つの移動体24の車種は互いに類似する。例えば移動体IDの値M1に対応する移動体24の車種と、移動体IDの値M4に対応する移動体24の車種とは、互いに類似する。
【0028】
本実施の形態において、保管施設識別情報は保管施設IDである。図3には、保管施設IDとして、値W1、W1、W2、W1、W2、・・・、W2が、ユーザIDに対応づけて例示されている。本実施の形態において、受取施設識別情報は受取施設IDである。図3には、受取施設IDとして、値R1、R2、R3、R1、R3、・・・、R2が、ユーザIDに対応づけて例示されている。
【0029】
図4は、移動体24の利用要求210および移動体利用情報212を例示する図である。ユーザの端末22から移動体管理サーバ10へ向けて、そのユーザ自身が所有する移動体24の利用要求210が送られる。図4に示す例において、利用要求210は、ユーザIDとして値U1を含む。利用要求210は、さらに「利用開始日時2022年3月31日09:00」という開始日時情報と、「利用終了日時2022年3月31日18:00」という終了日時情報とを含む。
【0030】
移動体管理サーバ10の利用要求受付部150により、上記した利用要求210が受け付けられると、移動体管理サーバ10から、保管施設30の情報機器32、および受取施設40の情報機器42へ、移動体利用情報212が配信される。移動体利用情報212は、ユーザIDの値U1であるユーザに対応するユーザ管理情報200を含む。図4に示す例において、移動体利用情報212に含まれるユーザ管理情報200は、ユーザIDとして値U1を含み、移動体IDとして値M1を含み、車種としてX1を含み、保管施設IDとして値W1を含み、受取施設IDとして値R1を含む。
【0031】
移動体利用情報212においては、さらに「利用開始日時2022年3月31日09:00」という開始日時情報と、「利用終了日時2022年3月31日18:00」という終了日時情報とが、ユーザIDの値U1であるユーザに対応するユーザ管理情報200に対応付けられている。
【0032】
保管施設IDの値W1である保管施設30では、従業員が、情報機器32に出力された移動体利用情報212に応じた処置を行うことができる。すなわち、保管施設30の従業員は、移動体IDの値M1である移動体24が、利用開始日時までに受取施設IDの値R1である受取施設40へ移されるように、必要な処置を行う。また、保管施設30の従業員は、利用終了日時の後、その受取施設40から戻ってくる移動体24を受け取って、その移動体24を再び保管施設30に保管するために必要な処置を行う。
【0033】
受取施設IDの値R1である受取施設40では、従業員が、情報機器42に出力された移動体利用情報212に応じた処置を行うことができる。すなわち、受取施設40の従業員は、移動体IDの値M1である移動体24が、利用開始日時までに保管施設IDの値W1である保管施設30から受取施設40へ移される移動体24を受け取って、ユーザIDの値U1であるユーザに引き渡すために必要な処置を行う。また、受取施設40の従業員は、利用終了日時までにそのユーザから戻ってくる移動体24を受け取って、その後、その移動体24を再び保管施設30へ移すために必要な処置を行う。
【0034】
図5は、移動体管理サーバ10における移動体利用に関する処理手順を示すフローチャートである。本処理手順は、例えば移動体管理サーバ10が有する処理回路100が、記憶装置110に保存されたプログラムを実行することにより行われる。
【0035】
本処理手順が開始されると、ステップS102で、処理回路100の利用要求受付部150は、ユーザからの移動体24の利用要求210を、そのユーザの端末22を介して受け付ける。ステップS104で、処理回路100の管理情報出力部152は、ユーザからの移動体24の利用要求210に基づいて、移動体利用情報212を、保管施設30の情報機器32、および受取施設40の情報機器42に出力する。ステップS104の処理が完了すると、本処理手順は終了する。
【0036】
図6は、同一のグループXに属するユーザ向けコンテンツ230が、各ユーザの端末22に提供される様子を示す図である。上記したように、ユーザ毎に記憶されるユーザ管理情報200には、移動体特徴情報として、例えば移動体24の車種が含まれる。この移動体特徴情報に基づいて、同一の車種または互いに類似する車種を識別できる。
【0037】
上記した複数のユーザのうちの一部のユーザであって、同一の車種または互いに類似する車種を有するユーザを、1つのグループに対応付けることができる。このようにして、振分部154が、複数のユーザに対応する複数のユーザ管理情報200を、グループ分けすることにより、複数のグループが形成される。
【0038】
図6に示す例では、類似する車種の移動体24を所有するユーザがグループXに属している。具体的には、ユーザIDの値U1、U3、U4およびUNである少なくとも4人のユーザが、グループXに属している。それら4人のユーザが操作する端末22U1、22U3、22U4および22UNに、移動体管理サーバ10から、グループXのユーザ向けコンテンツ230を提供することができる。
【0039】
ユーザIDの値U2およびU5である2人のユーザはグループXに属していない。それら2人のユーザが操作する端末22U2および22U5には、そのグループXのユーザ向けコンテンツ230は提供されない。
【0040】
グループXのユーザ向けコンテンツ230は、グループXに属さない認証済みのゲストにより供給されてもよい。図7は、同一のグループXに属するユーザ向け部品情報232が、各ユーザの端末22に提供される様子を示す図である。同一のグループXに属するユーザは、互いに類似する車種の移動体24を所有している。したがって、それらの移動体24には、共通する部品が用いられている場合がある。そこで、例えば部品販売業者が、ゲストとしてゲスト認証部158により認証された場合は、グループXのユーザ向け部品情報232を、自らが所有する端末22Gを介して移動体管理サーバ10へ供給してもよい。グループXのユーザ向け部品情報232は、移動体管理サーバ10から、グループXに属するユーザが操作する端末22U1、22U3、22U4および22UNに、グループXのユーザ向けコンテンツ230として提供される。
【0041】
グループXのユーザ向けコンテンツ230は、グループXに属するユーザにより供給されてもよい。図8は、同一のグループXに属するユーザ向け共同購入提案情報234が、各ユーザの端末22に提供される様子を示す図である。グループXに属するユーザであって、ユーザIDの値U1であるユーザが、ある部品または消耗品を購入しようとしたと仮定する。
【0042】
販売されている部品が高価であるにも関わらず、購入後の使用頻度が極めて低いことが想定される場合、その部品をそのユーザが単独で購入することは難しいと考えられる。販売されている消耗品の容量が多量であるにも関わらず、購入後の使用量が大幅に少ないと想定される場合、その消耗品をそのユーザが単独で購入することは難しいと考えられる。そこで、そのユーザは、自分と同一のグループXに属する他のユーザとともに、その部品または消耗品を共同購入することを提案しようとしたとする。
【0043】
このような場合、そのユーザIDの値U1であるユーザは、グループXのユーザ向け共同購入提案情報234を、自らが所有する端末22UIを介して移動体管理サーバ10へ供給してもよい。グループXのユーザ向け共同購入提案情報234は、移動体管理サーバ10から、グループXに属するユーザが操作する端末22U3、22U4および22UNに、グループXのユーザ向けコンテンツ230として提供される。
【0044】
図9は、同一のグループXに属するユーザ向けメンテナンス提案情報236が、各ユーザの端末22に提供される様子を示す図である。グループXに属するユーザであって、ユーザIDの値U1であるユーザが、自らが所有する移動体24のメンテナンスを、メンテナンス事業者に依頼しようとしたと仮定する。
【0045】
そのメンテナンス作業で用いられる消耗品(例えばオイル交換作業で用いられるエンジンオイル)の容量が少量と想定されるにも関わらず、販売されている消耗品の容量が多量である場合が考えられる。そのメンテナンス作業で残ると想定される消耗品が、類似する車種の他の移動体24で用いられるのが好ましい。そこで、そのユーザは、自分と同一のグループXに属する他のユーザと、メンテナンス作業に要する消耗品を共同利用することにより、同一のメンテナンス作業を実施することを提案しようとしたとする。
【0046】
このような場合、そのユーザIDの値U1であるユーザは、グループXのユーザ向けメンテナンス提案情報236を、自らが所有する端末22UIを介して移動体管理サーバ10へ供給してもよい。グループXのユーザ向けメンテナンス提案情報236は、移動体管理サーバ10から、グループXに属するユーザが操作する端末22U3、22U4および22UNに、グループXのユーザ向けコンテンツ230として提供される。
【0047】
図10は、移動体管理サーバ10におけるグループ内コンテンツ提供に関する処理手順を示すフローチャートである。本処理手順は、例えば移動体管理サーバ10が有する処理回路100が、記憶装置110に保存されたプログラムを実行することにより行われる。
【0048】
本処理手順が開始されると、ステップS122で、処理回路100の振分部154は、各移動体24の特徴に基づいて、記憶装置110に記憶された複数のユーザ管理情報200を複数のグループに振り分ける。すなわち、振分部154は、ユーザ毎のユーザ管理情報200を、複数のグループのうちの少なくとも1つに振り分ける。ステップS124で、処理回路100のコンテンツ提供部156は、同一のグループに属するユーザ向けコンテンツ230の供給があったか否かを判定する。
【0049】
ステップS124でYESとなった場合、本処理手順はステップS126へ進む。ステップS124でNOとなった場合、本処理手順は終了する。ステップS126で、処理回路100のコンテンツ提供部156は、供給されたユーザ向けコンテンツ230の提供先に対応するグループを特定する。コンテンツ提供部156は、そのグループに属するユーザ向けコンテンツ230を、そのグループに属する少なくとも一部のユーザの各々の端末22に提供する。ステップS126の処理が完了すると、本処理手順は終了する。
【0050】
図11は、保管施設30に保管された移動体24の画像250が、その移動体24を所有するユーザの端末22に出力される様子を示す図である。保管施設30にはカメラ252が設けられている。カメラ252は、保管施設30に保管されている複数の移動体24を撮影し、移動体24の画像250を得ることができる。こうして得られた移動体24の画像250は、保管施設30の情報機器32を介して、移動体管理サーバ10の画像取得部160により取得される。
【0051】
ユーザIDの値U1であるユーザが、自己の所有する移動体24M1が保管施設30でカメラ252により撮影された移動体24M1の画像250を閲覧したいと考えたと仮定する。そのユーザは、自らが操作する端末22U1を介して、閲覧要求を移動体管理サーバ10へ送る。移動体管理サーバ10から保管施設30の情報機器32へ、画像250の取得要求が届く。画像250が移動体管理サーバ10へ送信される。移動体管理サーバ10により、移動体24M1の画像250が、上記した閲覧要求の要求元であるユーザの端末22U1に出力される。
【0052】
図12は、ユーザからの閲覧要求272に応じて、他のユーザが所有する移動体24M2の画像264が、その閲覧要求272を発行したユーザの端末22U1に出力される様子を示す図である。ユーザIDの値U1であるユーザが、ユーザIDの値U2である他のユーザが所有する移動体24M2の画像264を閲覧したくなったと仮定する。他のユーザが所有する移動体24M2の画像264は、その移動体24M2が保管される保管施設30でカメラ252により撮影されて得られる。
【0053】
他のユーザが所有する移動体24M2の画像264を閲覧したいそのユーザは、自らが操作する端末22U1を介して、閲覧要求272を移動体管理サーバ10へ送る。閲覧要求272があった場合、その移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2へ、問い合わせ274が出力される。その問い合わせ274は、閲覧要求272の要求元であるユーザによる移動体24M2の閲覧を許可するか否かに関する問い合わせである。
【0054】
他のユーザが操作する端末22U2から、上記閲覧の許可があった場合に、移動体管理サーバ10から保管施設30の情報機器32へ、画像264の取得要求が届く。画像264が移動体管理サーバ10へ送信される。移動体管理サーバ10により、他のユーザが所有する移動体24M2の画像264が、上記した閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22U1に出力される。
【0055】
閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22U1から、他のユーザの移動体24M2に関するメッセージが、移動体管理サーバ10で取得される。すると、そのメッセージは、その移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2に表示される。
【0056】
図13は、ユーザが移動体24M2を評価するコメントを含むメッセージ280が、その移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2に出力される様子を示す図である。メッセージ280は、図12に示した例において他のユーザが所有する移動体24M2を、閲覧要求272の要求元であるユーザが評価するコメントを含む。
【0057】
図13においては、メッセージ280に含まれるコメントとして、「LIKE!」という評価が示されている。メッセージ280は、閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22U1から取得され、移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2に表示される。
【0058】
図14は、ユーザが移動体24M2の有償または無償での譲渡を求める意思表示を含むメッセージ282が、その移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2に出力される様子を示す図である。メッセージ282は、図12に示した例において閲覧要求272の要求元であるユーザが移動体24M2の有償または無償での譲渡を、移動体24M2を所有する他のユーザに求める意思表示を含む。
【0059】
図14においては、メッセージ282に「このバイクを私に売って!」という意思表示が含まれている。メッセージ282は、閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22U1から取得され、移動体24M2を所有する他のユーザが操作する端末22U2に表示される。
【0060】
図15は、移動体管理サーバ10における移動体24の閲覧に関する処理手順を示すフローチャートである。本処理手順は、例えば移動体管理サーバ10が有する処理回路100が、記憶装置110に保存されたプログラムを実行することにより行われる。
【0061】
本処理手順が開始されると、ステップS142で、処理回路100の閲覧要求受付部164は、保管施設30に保管される移動体24の閲覧要求を、ユーザの端末22から受け付ける。ステップS144で、処理回路100の閲覧要求受付部164は、他のユーザが所有する移動体24を対象とする閲覧要求272があったか否かを判定する。ステップS144でYESとなった場合、本処理手順はステップS146へ進む。ステップS144でNOとなった場合、本処理手順はステップS150へ進む。
【0062】
ステップS146で、処理回路100の問い合わせ出力部166は、その移動体24を所有する他のユーザの端末22へ、問い合わせ274を出力する。出力される問い合わせ274は、閲覧要求272の要求元であるユーザによるその移動体24の閲覧を許可するか否かに関する問い合わせである。ステップS148で、問い合わせ出力部166は、その問い合わせ274に対して、閲覧の許可があったか否かを判定する。ステップS148でYESとなった場合、本処理手順はステップS150へ進む。ステップS148でNOとなった場合、本処理手順はステップS170へ進む。
【0063】
ステップS150で、処理回路100の画像取得部160は、保管施設30で保管されている移動体24が保管施設30で撮影されて得られた画像250または画像264を、保管施設30の情報機器32から取得する。ステップS152で、処理回路100の画像出力部162は、閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22に、画像取得部160により取得された移動体24の画像250または画像264を出力する。
【0064】
ステップS154で、処理回路100のメッセージ取得部168は、閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22から、メッセージ280またはメッセージ282を取得したか否かを判定する。閲覧要求272の対象が、他のユーザが所有する移動体24である場合、そのメッセージ280またはメッセージ282が取得される可能性がある。ステップS154でYESとなった場合、本処理手順はステップS156へ進む。ステップS154でNOとなった場合、本処理手順は終了する。
【0065】
ステップS156で、処理回路100のメッセージ出力部170は、メッセージ取得部168により取得されたメッセージ280またはメッセージ282を、その移動体24を所有する他のユーザの端末22に表示させる。ステップS156の処理が完了すると、本処理手順は終了する。
【0066】
ステップS148でNOとなった場合、ステップS170で、画像出力部162は、閲覧要求272の要求元であるユーザの端末22へ、閲覧が許可されなかった旨を出力する。ステップS170の処理が完了すると、本処理手順は終了する。
【0067】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
【0068】
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0069】
(1)ユーザの移動体(24)を管理する移動体管理サーバ(10)は、前記ユーザを表すユーザ識別情報と、前記ユーザが所有する前記移動体に関する移動体情報と、前記ユーザが所有する前記移動体が保管される保管施設(30)を表す保管施設識別情報と、前記保管施設とは異なる施設であって、前記ユーザが前記移動体を利用するために前記移動体を受け取る受取施設(40)を表す受取施設識別情報とを対応付けたユーザ管理情報(200)を記憶する記憶装置(110)と、前記ユーザによる前記移動体の利用が開始される日時に関する開始日時情報と前記ユーザ識別情報とを含む前記移動体の利用要求(210)を、前記ユーザの端末(22)を介して受け付ける利用要求受付部(150)と、前記利用要求が受け付けられると、前記利用要求に基づいて、前記ユーザ管理情報と、前記開始日時情報とを対応付けた移動体利用情報(212)を前記保管施設および前記受取施設の少なくとも一方の施設の情報機器(32、42)に出力する管理情報出力部(152)と、を備える。これにより、ユーザにとって、自らが所有する移動体の利便性が向上する。
【0070】
(2)前記利用要求は、前記ユーザによる前記移動体の前記利用が終了し、前記受取施設に前記移動体が戻る日時に関する終了日時情報をさらに含み、前記移動体利用情報において、前記ユーザ管理情報と、前記開始日時情報と、前記終了日時情報とが対応付けられてもよい。これにより、保管施設および受取施設の従業員は、移動体を保管施設へ移すために必要な準備作業を予め行うことができる。
【0071】
(3)前記移動体情報は、前記移動体に割り当てられた移動体識別情報と、前記移動体の特徴を表す移動体特徴情報とを含んでもよい。これにより、保管施設に保管されている移動体を容易に識別することができる。
【0072】
(4)前記記憶装置は、前記ユーザ毎に、前記ユーザ管理情報を記憶し、前記移動体管理サーバは、前記移動体の前記特徴に基づいて、複数の前記ユーザ管理情報の各々を複数のグループのうちの少なくとも1つに振り分ける振分部(154)と、複数の前記ユーザのうち、同一の前記グループに属する少なくとも一部のユーザの各々の前記端末にコンテンツ(230)を提供するコンテンツ提供部(156)と、をさらに備えてもよい。
【0073】
(5)前記移動体管理サーバは、前記グループに属さないゲストを認証するゲスト認証部(158)をさらに備え、前記コンテンツ提供部は、認証された前記ゲストにより指定された前記移動体の部品情報(232)に関する前記コンテンツを、前記グループに属する前記少なくとも一部のユーザの各々の前記端末に提供してもよい。これにより、移動体に関する商業活動を活性化させることができる。
【0074】
(6)前記コンテンツ提供部は、前記ユーザが前記移動体の部品または消耗品の共同購入を提案する情報(234)に関する前記コンテンツを、前記ユーザと同一の前記グループに属する他のユーザの端末(22)に提供してもよい。これにより、移動体の部品または消耗品をユーザが購入する意欲を向上させることができる。
【0075】
(7)前記コンテンツ提供部は、前記ユーザが前記移動体のメンテナンス作業に要する消耗品を共同利用することにより、同一の前記メンテナンス作業を実施することを提案する情報(236)に関する前記コンテンツを、前記ユーザと同一の前記グループに属する他のユーザの端末(22)に提供してもよい。これにより、メンテナンス作業に要する消耗品のロスを低減することができる。
【0076】
(8)前記移動体管理サーバは、前記保管施設で保管されている前記移動体が前記保管施設で撮影されて得られた画像(250、264)を取得する画像取得部(160)と、撮影された前記移動体を所有する前記ユーザの前記端末に前記画像を出力する画像出力部(162)と、をさらに備えてもよい。これにより、ユーザは、保管施設に保管されている移動体を確認することができる。
【0077】
(9)前記移動体管理サーバは、前記保管施設に保管され、他のユーザが所有する移動体(24)の閲覧要求(272)を前記ユーザの前記端末から受け付ける閲覧要求受付部(164)と、前記閲覧要求があった場合に、前記閲覧要求の要求元である前記ユーザによる前記移動体の閲覧を許可するか否かに関する問い合わせ(274)を、前記他のユーザの端末へ出力する問い合わせ出力部(166)と、を備え、前記閲覧の許可があった場合に、前記画像出力部は、前記他のユーザが所有する前記移動体を撮影した前記画像を、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザの前記端末に出力してもよい。これにより、ユーザは、他のユーザが所有する移動体の状態を参考にして、自己の所有する移動体を好適に整備することができる。
【0078】
(10)前記移動体管理サーバは、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザの前記端末から前記他のユーザの前記移動体に関するメッセージ(280、282)を取得するメッセージ取得部(168)と、前記メッセージを前記他のユーザの前記端末に表示させるメッセージ出力部(170)と、をさらに備えてもよい。これにより、ユーザ同士のコミュニケーションを活性化することができる。
【0079】
(11)前記メッセージは、前記他のユーザが所有する前記移動体を、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザが評価するコメントを含んでもよい。これにより、移動体のユーザコミュニティを形成することができる。
【0080】
(12)前記メッセージは、前記閲覧要求の前記要求元である前記ユーザが前記移動体の有償または無償での譲渡を、前記移動体を所有する前記他のユーザに求める意思表示を含んでもよい。これにより、ユーザ間の商取引を促進することができる。
【符号の説明】
【0081】
10…移動体管理サーバ 22…端末
24…移動体 30…保管施設
32、42…情報機器 40…受取施設
50…移動体管理システム 60…通信ネットワーク
100…処理回路 110…記憶装置
150…利用要求受付部 152…管理情報出力部
154…振分部 156…コンテンツ提供部
158…ゲスト認証部 160…画像取得部
162…画像出力部 164…閲覧要求受付部
166…問い合わせ出力部 168…メッセージ取得部
170…メッセージ出力部 200…ユーザ管理情報
210…利用要求 212…移動体利用情報
230…ユーザ向けコンテンツ 232…ユーザ向け部品情報
234…ユーザ向け共同購入提案情報 236…ユーザ向けメンテナンス提案情報
250、264…画像 252…カメラ
272…閲覧要求 274…問い合わせ
280、282…メッセージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15