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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163304
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】認定システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20231102BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074114
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】518235435
【氏名又は名称】株式会社ガーデンメーカー
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】氏永 勝之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】業務を請け負う事業者のモチベーションアップにつながる仕組みを提供することである。
【解決手段】認定システム10は、業務を請け負う複数の事業者4に関して予め登録された事業者情報に基づいて、各事業者4のランクの認定を行うランク認定部12と、複数の事業者4の事業活動に基づいて、各事業者4の称号の認定を行う称号認定部14と、を備えることを特徴とする。また、称号認定部14は、各事業者4が複数の業務を担当する場合に、業務毎に称号を認定することが好ましい。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務を請け負う複数の事業者に関して予め登録された事業者情報に基づいて、前記各事業者のランクの認定を行うランク認定部と、
前記複数の事業者の事業活動に基づいて、前記各事業者の称号の認定を行う称号認定部と、
を備えることを特徴とする認定システム。
【請求項2】
請求項1に記載の認定システムにおいて、
前記称号認定部は、前記各事業者が複数の前記業務を担当する場合に、前記業務毎に称号を認定することを特徴とする認定システム。
【請求項3】
請求項1に記載の認定システムにおいて、
前記称号認定部は、前記各事業者が複数の地域を担当する場合に、前記地域毎に称号を認定することを特徴とする認定システム。
【請求項4】
請求項3に記載の認定システムにおいて、
前記称号認定部は、前記各事業者の事業活動に基づいて求められた全国共通ポイントに、前記各事業者の事業活動に基づいて求められた地域別ポイントを加算して称号を認定することを特徴とする認定システム。
【請求項5】
請求項4に記載の認定システムにおいて、
前記称号認定部は、さらに、前記複数の事業者に関する付加価値に基づいて求められた付加価値ポイントを加算して称号を認定することを特徴とする認定システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仕事を請け負う事業者(法人、個人事業主)が多数存在しており、これらの事業者により、様々な業務が遂行されている。例えば、住宅の外構・エクステリア工事などにおいても庭の剪定、草刈り、造園などの多数の業務が存在し、複数の事業者が担当している。
【0003】
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、始動条件の成立に基づいて複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置と、遊技を統括的に制御し、前記変動表示ゲームを制御する制御指令を送信する遊技制御手段と、前記制御指令に基づいて、前記変動表示ゲームを含む演出表示を制御する演出制御手段と、を備え、前記変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に遊
技価値を付与する遊技機において、前記演出制御手段は、当該遊技機の遊技結果を含む遊技成績情報を記憶する遊技成績記憶手段と、当該遊技機の遊技成績情報を含む遊技成績情報コマンドを他の遊技機に出力可能なコマンド出力手段と、前記他の遊技機から送信された前記遊技成績情報コマンドを入力可能なコマンド入力手段と、前記他の遊技機から送信された前記遊技成績情報コマンドに基づいて、当該遊技機の遊技成績情報を更新する遊技成績情報更新手段と、前記更新された遊技成績情報に基づいて、当該遊技機の演出内容を変化させる遊技演出変更手段と、を備えることを特徴とする遊技機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-13561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
業務を請け負う事業者は、法人または個人事業主であり、金銭的な報酬を得ることによる仕事へのモチベーションは向上するが、金銭的な報酬以外にもモチベーションアップにつながる仕組みの構築が求められている。
【0006】
本発明の目的は、業務を請け負う事業者のモチベーションアップにつながる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る認定システムは、業務を請け負う複数の事業者に関して予め登録された事業者情報に基づいて、前記各事業者のランクの認定を行うランク認定部と、前記複数の事業者の事業活動に基づいて、前記各事業者の称号の認定を行う称号認定部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る認定システムにおいて、前記称号認定部は、前記各事業者が複数の前記業務を担当する場合に、前記業務毎に称号を認定することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る認定システムにおいて、前記称号認定部は、前記各事業者が複数の地域を担当する場合に、前記地域毎に称号を認定することが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る認定システムにおいて、前記称号認定部は、前記各事業者の事業活動に基づいて求められた全国共通ポイントに、前記各事業者の事業活動に基づいて求められた地域別ポイントを加算して称号を認定することが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る認定システムにおいて、前記称号認定部は、さらに、前記複数の事業者に関する付加価値に基づいて求められた付加価値ポイントを加算して称号を認定することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、業務を請け負う事業者のモチベーションアップにつながる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る実施形態の認定システムを示す図である。
図2】本発明に係る実施形態の認定システムにおいて、全国共通ポイントに地域別ポイントが加算された事業者のポイントのイメージ図である。
図3】本発明に係る実施形態の認定システムにおいて、称号の付与条件とキャラクタの対応関係を示す図である。
図4】本発明に係る実施形態の認定システムにおいて、アプリ画面のイメージ図である。
図5】本発明に係る実施形態の認定システムにおいて、アプリ画面のイメージ図である。
図6】本発明に係る実施形態の認定システムにおいて、アプリ画面のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0015】
図1は、本発明に係る実施形態の認定システム10を示す図である。図2は、本発明に係る実施形態の認定システム10において、全国共通ポイントに地域別ポイントが加算された事業者のポイントのイメージ図である。
【0016】
図3は、本発明に係る実施形態の認定システム10において、称号の付与条件とキャラクタの対応関係を示す図である。図4~6は、本発明に係る実施形態の認定システム10において、アプリ画面のイメージ図である。
【0017】
認定システム10は、複数の事業者4に対して、ランク及び称号を認定するシステムである。認定システム10は、ランク認定部12と、称号認定部14と、記憶部16とを備えている。認定システム10は、ネットワーク2を介して複数の事業者4と接続されている。
【0018】
事業者4は、仕事を請け負う事業者(法人、個人事業主)である。仕事の内容は、例えば、住宅の外構・エクステリア工事などについて、剪定、伐採、草刈り、雑草対策、造園・植栽、ワンポイント外構・EX、庭全体のリフォーム、新築外構・EX等がある。
【0019】
ランク認定部12は、業務を請け負う複数の事業者4に関して予め登録された事業者情報に基づいて、各事業者4のランクの認定を行う機能を有する。ここで、事業者情報とは、例えば、基本情報として、「店舗名」「店舗名カナ」「店長名」「郵便番号」「都道府県」「市区町村」「町名・番地」「ビル名・部屋番号」「電話番号(携帯)」「電話番号(固定電話)」「メールアドレス」「LINE ID」「店長写真」「会社写真」などの情報を登録した場合に、例えば、1~3ポイントが付与される。
【0020】
また、例えば、店舗の営業情報として、「キャッチコピー」「営業時間」「事業内容」「可能作業内容」「施工事例」「お客様へのメッセージ」「対応エリア」などの情報を登録した場合に、例えば、1~5ポイントが付与される。さらに、請負業者賠償責任保険の証書などが登録された場合に、1~5ポイントが付与されるようにしてもよい。
【0021】
そして、個人-本人確認書類として、「運転免許証」「パスポート」「写真付き住民基本台帳カード」「健康保険証」「年金手帳」「特別永住者証明書」「在留カード」などの情報が登録された場合に、例えば、5ポイント付与される。
【0022】
また、法人-法人確認書類として、「履歴事項全部証明書」「印鑑証明書」などの情報が登録された場合、例えば、3ポイント付与される。
【0023】
各事業者4のランクとして、例えば「素人ガーデナー」「見習いガーデナー」「準認定ガーデナー」「認定ガーデナー」の四段階のランクを設定することができる。例えば、0ポイント~31ポイントの事業者4を素人ガーデナーとし、32ポイント~41ポイントの事業者4を見習いガーデナーとし、42ポイント~49ポイントの事業者4を準認定ガーデナーとし、50ポイントの事業者4を認定ガーデナーとすることが出来る。もちろん、このポイントの範囲は一例であり、適宜変更することが出来る。
【0024】
称号認定部14は、各事業者4の事業活動に基づいて、各事業者4の称号の認定を行う。称号認定部14は、各事業者4が複数の業務を担当する場合に、業務毎に称号を認定する。
【0025】
また、称号認定部14は、各事業者4が複数の地域を担当する場合に、地域毎に称号を認定する。称号認定部14は、各事業者4の事業活動に基づいて求められた全国共通ポイントに、各事業者4の事業活動に基づいて求められた地域別ポイントを加算して称号を認定する。称号認定部14は、さらに、各事業者4に関する付加価値に基づいて求められた付加価値ポイントを加算して称号を認定する。
【0026】
ここでは、称号認定部14は、全国共通ポイントに付加価値ポイントの30%と前期称号ポイントの20%を合計したものをベースに称号ポイントを求める。そして、称号認定部は、ベースの称号ポイントに対し地域と業務(作業内容)毎に地域別ポイントを加算する。
【0027】
称号認定部14は、所定の集計期間(例えば、4月~6月の第1四半期、7月~9月の第2四半期、10月~12月の第3四半期、1月~3月の第4四半期)毎に集計して称号を認定することが出来る。
【0028】
称号は、図3に示されるように、十級、九級、八級、七級、六級、五級、四級、三級、二級、一級、初段、二段、三段、四段、五段、六段、七段、八段、九段、十段、師範代、師範、達人、名人、超人などがある。
【0029】
例えば、十級は100%の人に与えられ、九級は総合の称号ポイントの上記97%に与えられる。級が上がるごとに取得できる人が少なくなり、例えば、名人は総合の称号ポイントの上位5%にしか与えられず、超人は上位2%にしか与えられない。もちろん、この数値は例示であり、適宜変更することが出来る。
【0030】
各称号と業務(作業内容)とでキャラクタが異なり、例えば、図3に示されるように、「お庭の手入れ部門」と「お庭作り部門」とで同じ超人でもキャラクタが異なるように設定されている。
【0031】
全国共通ポイントは、例えば、「見積率」「受注率」「平均口コミ評点(1~6点)」「ログイン日数」「サービス登録期間」などにより1~6ポイントの範囲で与えられる。ここで、見積率とは、見積を提示する業者として立候補した後、顧客から見積もりを依頼される割合である。受注率とは見積を提出した後、正式に依頼される割合を意味する。
【0032】
平均口コミ評点は、顧客から仕事を依頼され、仕事を行った後に評価される点数である。ログイン日数は、認定システム10にログインした日数である。サービス登録期間は、認定システム10に登録している期間である。
【0033】
付加価値ポイントは、例えば、業界関連資格の保有などに基づいて与えられる。例えば、技術・知識系の資格として、造園・外構系資格(造園技能士、造園施工管理技士、街路樹剪定士、植栽基盤診断士、造園工事基幹技能者、園芸装飾技能士、グリーンアドバイザー、ランドスケープアーキテクト、エクステリアプランナーなど)、土木系資格(土木施工管理技士、技術士、コンクリート診断士、コンクリート技士、測量士)などにより、1~3ポイント付与される。
【0034】
また、重機・機械等の資格として、技能講習(玉掛け、高所作業者、車両系建設機械、小型移動式クレーン)、特別教育、安全教育などの講習を受講することにより、1~2ポイント付与される。さらに、民間の認定資格に関する講習を受講し、資格を取得することで、資格内容に応じてポイントを付与するようにしてもよい。
【0035】
地域別ポイントは、各エリア及び各業務(作業内容)に基づいて与えられる。例えば、Aエリアの剪定、伐採、草刈りなどの各業務において、受注件数、口コミ数、売上高などに基づいて、それぞれポイントが付与される。なお、地域別ポイントのベースポイントは、そのエリアの人口などにより異なる。
【0036】
全国共通ポイントに付加価値ポイントの30%と前期称号ポイントの20%を合計したものをベースに称号ポイントを求めて、これに地域毎の地域別ポイントを加算したイメージを図2に示す。この地域毎の総合の称号ポイントに基づいて称号が認定されることになる。
【0037】
また、上記全国共通ポイント及び地域別ポイントに基づいて、各事業者4間におけるランキングを決定する。
【0038】
記憶部16は、事業者情報などを含む情報を記録することが出来る。
【0039】
認定システム10の各機能は、ハードウェア構成、ソフトウェア構成の何れによっても実現することが可能である。例えば、ソフトウェアによって実現する場合、これらの機能は、実際にはCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたサーバー装置上において、RAMやROM、ハードディスク等の記録媒体に記憶されたアプリケーションソフトウェアが動作することによって実現することができる。
【0040】
続いて、上記構成の認定システム10の作用について説明する。認定システム10を利用する事業者4は、店舗名などを含む店舗の基本情報、キャッチコピーや営業時間などの店舗営業情報、本人確認書類などを登録する。
【0041】
これにより、素人ガーデナー、見習いガーデナー、準認定ガーデナー、認定ガーデナーのいずれかのランクを認定する。この認定ランクは、図4,5などのアプリ画面に表示される。このように、各事業者4は、正確な事業者情報を認定するほど、上位のランクに認定されるため、より一層詳細な情報まで登録するようになる。
【0042】
また、認定システム10を利用する事業者4が事業活動を行う中で得られた全国共通ポイント(見積率、受注率、平均口コミ評点、ログイン日数、本サービス登録期間)に付加価値ポイント、前期の称号ポイントが加えられた称号ポイントに地域別のポイントを加算した総合のポイントに基づいて、地域別の称号を認定する。このように認定された称号は、図4,5などのアプリ画面に表示される。
【0043】
さらに、認定システム10によれば、総合の称号ポイントなどに基づいて、全国ランキング及び地域別ランキングを算出し、図4~6などのアプリ画面に表示される。
【0044】
以上のように、認定システム10によれば、事業者4は各事業活動や資格取得などに力を注ぐことで高い称号が与えられ、これに対応するキャラクタを手に入れることができるというゲーム性のあるシステムであるため、事業者4は、仕事に対するモチベーションアップにつながるという顕著な効果を奏する。
【符号の説明】
【0045】
2 ネットワーク、4 事業者、10 認定システム、12 ランク認定部、14 称号認定部、16 記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6