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▶ 石原 三千の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163312
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】花類鑑賞用カプセル装飾品
(51)【国際特許分類】
   A47G 7/02 20060101AFI20231102BHJP
   A63H 33/00 20060101ALI20231102BHJP
   A63H 33/42 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
A47G7/02 G
A63H33/00 301Z
A63H33/42 Z
A47G7/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074132
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】522174074
【氏名又は名称】石原 三千
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】石原 三千
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BC01
2C150CA20
2C150DD24
2C150EH09
2C150EH16
(57)【要約】
【課題】転動してもカプセル内の花類が乱れないようにした花類鑑賞用カプセル装飾品を提供する。
【解決手段】少なくとも一部に透明部2を有するカプセル3と、カプセル3に透明部2から目視可能に収容される花類6と、花類6をカプセル3内に固定する固定部材7とを備え、固定部材7は、花類6のカプセル3に対する向きを一定に保つように固定する構成とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部に透明部を有するカプセルと、
該カプセルに、前記透明部から目視可能に収容される花類と、
該花類を前記カプセル内に固定する固定部材と、
を備え、
前記固定部材は、前記花類の前記カプセルに対する向きを一定に保つように固定する構成としたことを特徴とする花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項2】
前記カプセルは、外周面を略曲面状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項3】
前記カプセルは、外周面を略球面状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項4】
前記カプセルは、嵌合可能かつ分割可能な下部容器と上部容器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項5】
前記固定部材は、カールワイヤーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項6】
前記固定部材は、香料部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項7】
前記香料部材は、石鹸を備えたことを特徴とする請求項6に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項8】
前記花類は、ドライフラワー、生花、プリザードフラワー、造花、花卉、観葉植物、サボテン、多肉植物、ミデイアム蘭、エアープランツなどの、造り物、生きた植物、生きた植物から作られる花や植物の少なくともいずれかを備えたことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項9】
前記カプセル内に、ガラス細工類を収容したことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項10】
前記ガラス細工類は、前記花類と前記カプセル内壁の少なくとも一方に固定したことを特徴とする請求項9に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【請求項11】
前記固定部材は、水苔を備えたことを特徴とする請求項1に記載の花類鑑賞用カプセル装飾品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばドライフラワーなどの花類を鑑賞するための花類鑑賞用カプセル装飾品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、透明のプラスチック製カプセルに商品を収容して販売する自動販売機が知られている。
【0003】
この種の自動販売機として、たとえば特許文献1には、玩具等の商品を透明なカプセルに入れて販売するようにした自動販売機が開示されている。
【0004】
そして、このような自動販売機から排出された商品は、カプセルから取出して使用に供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3213528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、カプセルから取出して使用する玩具等のような商品であれば、自動販売機から転がり出るように排出されても商品としての使用に問題ないが、たとえばドライフラワーやプリザードフラワーなどの花類は、販売前にカプセルに綺麗にアレンジして収容しておいても、排出時に形が崩れたり乱れたりして、商品として使用することができなくなってしまう虞がある。
【0007】
特に、カプセルに収容した状態で鑑賞用として使用する場合には商品価値が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、転動してもカプセル内の花類が乱れないようにした花類鑑賞用カプセル装飾品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る花類鑑賞用カプセルは、少なくとも一部に透明部を有するカプセルと、カプセルに、透明部から目視可能に収容される花類と、花類をカプセル内に固定する固定部材とを備え、固定部材は、花類のカプセルに対する向きを一定に保つように固定する構成としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る花類鑑賞用カプセル装飾品によれば、転動してもカプセル内の花類が乱れないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の第1実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す斜視図。
図2】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図3】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す分解斜視図。
図4】同花類鑑賞用カプセル装飾品の使用例を示す斜視図。
図5】本発明の第2実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図6】本発明の第3実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図7】本発明の第4実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す斜視図。
図8】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図9】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す分解斜視図。
図10】同花類鑑賞用カプセル装飾品の使用例を示す斜視図。
図11】本発明の第5実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図12】本発明の第6実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図13】本発明の第7実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図14】本発明の第8実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図15】本発明の第9実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図16】本発明の第10実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す斜視図。
図17】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す側面図。
図18】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す分解斜視図。
図19】本発明の第11実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す斜視図。
図20】同花類鑑賞用カプセル装飾品を他の方向から示す斜視図。
図21】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す分解斜視図。
図22】本発明の第12実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す斜視図。
図23】同花類鑑賞用カプセル装飾品を示す断面図。
図24】本発明の第13実施形態に係る花類鑑賞用カプセル装飾品を示す正面図。
図25】同花類鑑賞用カプセル装飾品の変形例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1および図2中、符号1は、花類鑑賞用カプセル装飾品を示している。
【0014】
この花類鑑賞用カプセル装飾品1は、全体が透明部2となっているたとえばプラスチック製のカプセル3を有している。
【0015】
このカプセル3は、外周面が略曲面状たとえば略球面状に形成されている。
【0016】
また、このカプセル3は、下部容器4と上部容器5とを備え、上部容器5の周縁部が下部容器4の周縁部に着脱可能に嵌合している。
【0017】
したがって、下部容器4と上部容器5は、相互に嵌合することにより略球状のカプセルと形成し、図3に示すように、分割することによりそれぞれ略半球状の下部収容部4a、上部収容部5aを形成するようになっている。
【0018】
また、下部容器4にはたとえばドライフラワーなどの花類6が綺麗にアレンジされて収容され、花びら部分6aがカプセル3内の略中央に位置するように茎6b部分が下部容器4内底部に固定部材7で固定されている。
【0019】
すなわち、固定部材7は、接着剤8で構成され、花類6をカプセル3に、花類6のカプセル3に対する向きを一定に保つように固定するようになっている。
【0020】
以上の構成によれば、花類6をカプセル3内に接着剤8で固定したので、花類6は、カプセル3が転動しても形が崩れたり乱れたりすることがなく、綺麗にアレンジされた状態に保たれることになる。
【0021】
したがって、自動販売機から転動しながら排出されても、花類鑑賞用カプセル装飾品1は、花類6を綺麗にアレンジされた状態でカプセル3外から鑑賞することができる。
【0022】
このように、この花類鑑賞用カプセル装飾品1は、花類6をカプセル3から取出して花類6のみを利用するのではなく、花類6をカプセル3に収容した状態で鑑賞する装飾品として利用することができる。
【0023】
なお、花類鑑賞用カプセル装飾品1は、図4に示すように、上部容器5を外し、下部容器4から花類6を露出させて鑑賞するようにしてもよい。
【0024】
また、下部容器4底部に錘(図示しない)を接着剤等で固定し、カプセル3が転動しても起き上がるように構成してもよい。
【0025】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0026】
本実施形態では、図5に示すように、カプセル3の下部容器4の下側に台座11を接着剤12で接着した構成となっている。
【0027】
これにより、カプセル3の転がりを防止することができる。
【0028】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
本実施形態では、図6に示すように、カプセル3の下部容器4の下側に脚部13を一体成型等により形成した構成となっている。
【0030】
このようにしても、カプセル3の転がりを防止することができる。
【0031】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0032】
本実施形態では、図7図9に示すように、固定部材7は、接着剤8とカールワイヤー16で構成されている。
【0033】
すなわち、下部容器4内底部にカールワイヤー16が接着剤8によって固定され、このカールワイヤー16に花類6が接着剤8によって固定されている。
【0034】
このように構成することにより、花類6全体をカプセル3に効果的に固定することができ、しかもカールワイヤー16により花類6を装飾品として効果的に引き立たせることができる。
【0035】
さらに、カールワイヤー16により花類6全体を支えるので、形崩れや乱れをより一層防止することができる。
【0036】
なお、本実施形態においても、花類鑑賞用カプセル装飾品1は、図10に示すように、上部容器5を外し、下部容器4から花類6を露出させて鑑賞するようにしてもよい。
【0037】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0038】
本実施形態では、図11に示すように、下部容器4内に花類6の茎6bを支持する支持部21が設けられている。
【0039】
すなわち、この支持部21は、下部容器4内の底部に一体成型により形成された筒状の第1支持部材22を有している。
【0040】
そして、この第1支持部材22に、花類6の茎6bが差し込まれるとともに固定部材7として接着剤8が収容され、これにより花類6が固定されている。
【0041】
また、第1支持部材22には、接着剤8の上側に香料部材23たとえば石鹸などが細かく刻まれて収容されている。
【0042】
このように構成することにより、カプセル3を開けると、香料部材23による香りが放出され、装飾品としての効果を向上することができる。
【0043】
<第6実施形態>
以下、本発明の第6実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0044】
上述の第5実施形態では、支持部21は、第1支持部材22を下部容器4に一体成型により形成したが、本実施形態では、図12に示すように、支持部21は、有底筒状の第2支持部材24を有し、この第2支持部材24の底部を下部容器4内の底部に接着剤25により固定した構成となっている。
【0045】
そして、この第2支持部材24に、第5実施形態同様に、花類6の茎6bが差し込まれるとともに固定部材7として接着剤8が収容され、これにより花類6が固定されている。
【0046】
また、第2支持部材24には、接着剤8の上側に香料部材23たとえば石鹸などが細かく刻まれて収容されている。
【0047】
このように構成しても、第5実施形態同様に、カプセル3を開けると、香料部材23による香りが放出され、装飾品としての効果を向上することができる。
【0048】
<第7実施形態>
以下、本発明の第7実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0049】
上述の第6実施形態では、支持部21は、第2支持部材24の底部を下部容器4の底部に固定した構成としたが、本実施形態では、図13に示すように、支持部21は、有底筒状部26とこの有底筒状部26の底部から延出したフランジ部27とを有する第3支持部材28を備え、フランジ部27を下部容器4の内壁に接着剤29により固定した構成となっている。
【0050】
そして、有底筒状部26に花類6の茎6bが差し込まれるとともに固定部材7として接着剤8が収容され、これにより花類6が固定されている。
【0051】
また、フランジ部27と下部容器4との間には、香料部材23たとえば石鹸などが細かく刻まれて収容されている。
【0052】
さらに、フランジ部27には孔30が開けられていて、香料部材23の香りが放出されるようになっている。
【0053】
このように構成しても、第5実施形態同様に、カプセル3を開けると、香料部材23による香りが放出され、装飾品としての効果を向上することができる。
【0054】
<第8実施形態>
以下、本発明の第8実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0055】
本実施形態では、図14に示すように、支持部21は、上方に開放する上段筒状部31と下方に開放する下段筒状部32とを有する第4支持部材34を備え、下段筒状部32を下部容器4の内壁に接着剤35により固定した構成となっている。
【0056】
そして、上段筒状部31に花類6の茎6aが差し込まれるとともに固定部材7として接着剤8が収容され、これにより花類6が固定されている。
【0057】
また、下段筒状部32と下部容器4との間には、香料部材23たとえば石鹸などが細かく刻まれて収容されている。
【0058】
さらに、下段筒状部32には孔36が開けられていて、香料部材23の香りが放出されるようになっている。
【0059】
このように構成しても、カプセル3を開けると、香料部材23による香りが放出され、装飾品としての効果を向上することができる。
【0060】
<第9実施形態>
以下、本発明の第9実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0061】
本実施形態では、図15に示すように、支持部21は、上方に開放する上段筒状部41と下方に開放する下段筒状部42とを有する第5支持部材43を備え、この第5支持部材43は下部容器4と一体成型されている。
【0062】
また、下部容器4の底部には開口部44が設けられ、この開口部44には蓋45が着脱可能に螺合されている。
【0063】
そして、上段筒状部41に花類6の茎6aが差し込まれるとともに固定部材7として接着剤8が収容され、これにより花類6が固定されている。
【0064】
また、下段筒状部42と下部容器4との間には、香料部材23たとえば石鹸などが細かく刻まれて収容されている。
【0065】
この香料部材23は、開口部44から導入されるようになっている。
【0066】
さらに、下段筒状部42には孔46が開けられていて、香料部材23の香りが放出されるようになっている。
【0067】
このように構成しても、カプセル3を開けると、香料部材23による香りが放出され、装飾品としての効果を向上することができる。
【0068】
<第10実施形態>
以下、本発明の第10実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0069】
本実施形態では、図16図18に示すように、第4実施形態におけるカプセル3をハート形状に変形した構成となっている。
【0070】
また、本実施形態では、カプセル3内にガラス細工類51も収容されている。
このガラス細工類51は、花類6に接着剤等により固定されている。
なお、この場合も、固定部材7は、接着剤8およびカールワイヤー16で構成されている。
【0071】
<第11実施形態>
以下、本発明の第11実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0072】
本実施形態では、図19図21に示すように、第1実施形態におけるカプセル3にストラップ52の取付部53を設けた構成となっていて、たとえばペンダントとして使用できるようになっている。
【0073】
また、本実施形態においても、カプセル3内にガラス細工類51も収容され、花類6に接着剤等により固定されている。
【0074】
<第12実施形態>
以下、本発明の第12実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】
本実施形態では、図22および図23に示すように、第1実施形態におけるカプセル3をドーム状に変形した構成となっている。
【0076】
すなわち、下部容器4は皿状に形成され、上部容器5は下部容器4に載置可能なドーム状に形成されている。
【0077】
そして、上部容器5の下端縁は下部容器4に接着剤54によって接着されている。
【0078】
また、本実施形態では、下部容器4および上部容器5はガラス製で構成されている。
【0079】
さらに、本実施形態においても、カプセル3内にガラス細工類51も収容され、花類6に接着剤等により固定されている。
【0080】
<第13実施形態>
以下、本発明の第13実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0081】
本実施形態では、図24に示すように、第1実施形態におけるカプセル3に穴61を形成し通気性を持たせた構成となっている。
【0082】
すなわち、下部容器4の底部および上部容器5の天井部に穴61が形成されている。
【0083】
また、カプセル3内には、花類6として、エアープランツなどの植物6cおよび水苔6dが収容されている。
【0084】
さらに、本実施形態では、固定部材7は、接着剤8および水苔6dで構成されている。
【0085】
すなわち、水苔6dは下部容器4に接着剤8で接着され、植物6cは水苔6dに固定されている。
【0086】
なお、水やりまたは水分補給は上部容器5を開けて行い、植物6cを育成するようにしてもよい。
【0087】
また、カプセル3には、エアープランツなどの植物6cの代わりに、図25に変形例で示すように、サボテン6eを収容してもよく、サボテン6e以外の多肉植物を収容してもよい。
【0088】
この場合も、水苔6dは下部容器4に接着剤8で接着され、サボテン6eは水苔6dに固定されている。
【0089】
なお、上述の第1~第12実施形態では、花類6をドライフラワーとし、第13実施形態では、花類6をエアープランツなどの植物、サボテン、または多肉植物としたが、生花、プリザードフラワー、造花、および花卉などでもよく、要するに本発明は、花類として、ドライフラワー、生花、プリザードフラワー、造花、花卉、観葉植物、サボテン、多肉植物、ミデイアム蘭、エアープランツなどの、造り物、生きた植物、生きた植物から作られる花や植物の少なくともいずれかを備えればよい。
【0090】
また、第10~第12実施形態において、ガラス細工類51もカプセル3内に収容するようにしたが、第1~第9、および第13実施形態においても、ガラス細工類51をカプセル3内に収容するようにしてもよい。
【0091】
さらに、ガラス細工類51は、花類6に固定する場合に限定されることは無く、カプセル3の内壁に接着剤等により固定してもよい。
【0092】
さらに、上述の実施形態では、花類6は、カプセル3の下部容器4に固定するようにしたが、上部容器5に固定しても良い。
【0093】
さらに、花類6は、下部容器4および上部容器5の両方に固定してもよく、この場合、下部容器4および上部容器5を分割した状態で花類6を鑑賞できるようにアレンジしても良い。
【0094】
さらに、上述の実施形態において、カプセル3は、全体を透明部としたが、花類が鑑賞できれば少なくと一部が透明部であればよい。
さらに、上記透明部は、無色透明と有色透明のいずれでも良い。
【0095】
さらに、カプセル3は、下部容器4と上部容器5の少なくとも一方を有色透明の透明部としてもよい。
【0096】
さらに、カプセル3は、上部容器5のみを透明部としてもよい。
【0097】
すなわち、下部容器4を不透明とし、上部容器5を透明としてもよい。
【0098】
さらに、固定部材としては、カールワイヤーや香料部材(石鹸)、水苔の他に、乾燥苔、ピートモス、固形ソープ、コットン、フレグランスビーズなど様々な物を利用しても良い。
【0099】
さらに、第13実施形態においてカプセル3に穴を設けて通気性を持たせるようにしたが、第1~第12実施形態においてもカプセル3に穴を設けて通気性を持たせるようにしても良い。
【0100】
さらに、以上のように構成することにより、安価で花や植物を観察、育成したり身近に置いて楽しむことができる機会、特に子供が気軽に花材料や植物に親しむことができる機会を増やすことができる。
【0101】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0102】
すなわち、本発明にかかる花類鑑賞用カプセル装飾品は、少なくとも一部に透明部を有するカプセルと、カプセルに、透明部から目視可能に収容される花類と、花類をカプセル内に固定する固定部材とを備え、固定部材は、花類のカプセルに対する向きを一定に保つように固定する構成としたことを特徴とするものである。
【0103】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0104】
(1)カプセルは、外周面を略曲面状に形成する。
【0105】
(2)カプセルは、外周面を略球面状に形成する。
【0106】
(3)カプセルは、嵌合可能かつ分割可能な下部容器と上部容器とを備える。
【0107】
(4)固定部材は、カールワイヤを備える。
【0108】
(5)固定部材は、香料部材を備える。
【0109】
(6)香料部材は、石鹸を備える。
【0110】
(7)花類は、ドライフラワー、生花、プリザードフラワー、造花、花卉、観葉植物、サボテン、多肉植物、ミデイアム蘭、エアープランツなどの、造り物、生きた植物、生きた植物から作られる花や植物の少なくともいずれかを備える。
【0111】
(8)カプセル内に、ガラス細工類を収容する。
【0112】
(9)ガラス細工類は、花類とカプセル内壁の少なくとも一方に固定する。
【0113】
(10)ガラス細工類は、花類とカプセル内壁の少なくとも一方に固定する。
【0114】
(11)固定部材は、水苔を備える。
【符号の説明】
【0115】
1 花類鑑賞用カプセル装飾品
2 透明部
3 カプセル
6 花類
4 下部容器
5 上部容器
7 固定部材
16 カールワイヤー
23 香料部材
51 ガラス細工類
6c 植物
6d 水苔
6e サボテン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25