IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 井関農機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-田植機 図1
  • 特開-田植機 図2
  • 特開-田植機 図3
  • 特開-田植機 図4
  • 特開-田植機 図5
  • 特開-田植機 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163392
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】田植機
(51)【国際特許分類】
   A01C 11/02 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
A01C11/02 341
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074278
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】石井 和彦
【テーマコード(参考)】
2B063
【Fターム(参考)】
2B063AA20
2B063AB01
2B063AB08
2B063BA01
2B063BB04
2B063BB28
2B063BB45
(57)【要約】
【課題】本発明は、レーキと整地フロートを使用して圃場を均して苗移植装置で苗の移植を行う田植機において、圃場の状態に応じてレーキを使わずに軽快な移植作業が行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】前後輪3,4の後部にレーキ70とフロート61,62からなる整地部60を設け、後部に苗植付部40を装着する田植機において、整地部60のレーキ70を上昇させて移植走行を可能にしたことを特徴とする田植機とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後輪(3,4)の後部にレーキ(70)とフロート(61,62)からなる整地部(60)を設け、後部に苗植付部(40)を装着する田植機において、整地部(60)のレーキ(70)を上昇させて移植走行を可能にしたことを特徴とする田植機。
【請求項2】
レーキ(70)を昇降する昇降レバー(82)を移植設定操作具の近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【請求項3】
走行車体(2)の側部から昇降レバー(82)を走行車体(2)の左右方向へ回動してレーキ(70)の昇降を行う請求項2に記載の田植機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に苗を移植する田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の田植機は、走行輪の後部に整地フロートと苗移植装置が設けられ、後輪と整地フロートの間にレーキが設けられ、後輪のラグが掘り起こした土塊をレーキで破砕したり土中へ埋め込んだりしで整地フロートで圃場面を平坦に均した後に苗移植装置で苗を移植するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-96045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
圃場は苗の移植作業前に耕されるが、土質の粘度が高くて土塊が出来易い場合はその土塊を田植機のレーキと整地フロートで均す必要があるが、レーキを使用すると走行負荷が大きくなる。また、土質の粘度が低くて圃場表面の凹凸が少ない場合には整地フロートのみで平坦になりレーキを使う必要が無い。
【0005】
本発明は、レーキと整地フロートを使用して圃場を均して苗移植装置で苗の移植を行う田植機において、圃場の状態に応じてレーキを使わずに軽快な移植作業が行えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
【0007】
請求項1の発明は、前後輪3,4の後部にレーキ70とフロート61,62からなる整地部60を設け、後部に苗植付部40を装着する田植機において、整地部60のレーキ70を上昇させて移植走行を可能にしたことを特徴とする田植機とする。
【0008】
請求項2の発明は、レーキ70を昇降する昇降レバー82を移植設定操作具の近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の田植機とする。
【0009】
請求項3の発明は、走行車体2の側部から昇降レバー82を走行車体2の左右方向へ回動してレーキ70の昇降を行う請求項2に記載の田植機とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明で、通常の苗移植作業では前後輪3,4で圃場を走行しながら前後輪3,4の走行跡をレーキ70とフロート61,62で整地しながら苗植付部40の苗移植装置で苗を移植するが、圃場の土質粘度が低くて圃場に凹凸があまり生じない場合にはレーキ70のみを上昇させることで走行抵抗が少なくなって軽快な移植作業を行える。
【0011】
請求項2の発明で、田植機を使用する作業者は、移植設定操作具を操作して苗の移植深さ等を調整しながら圃場の土質を判断して移植設定操作具の近傍に在る昇降レバー82を操作してレーキ70の昇降を行えるので、移植作業の準備を迅速に行える。
【0012】
請求項3の発明で、走行車体2の側部に立った作業者が前に向かって昇降レバー82を前後(走行車体2の左右)に回動してレーキ70を昇降出来るので、苗植付部40の高さに影響されず操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明における実施形態に係る田植機の一例を示す概略右側面図である。
図2】本発明における実施形態に係る左右レーキを示す正面図である。
図3】本発明における実施形態に係る左レーキを示す右側面図である。
図4】本発明における実施形態に係るレーキの昇降レバーを示す背面図である。
図5】本発明における実施形態に係る昇降レバーの平面図である。
図6】本発明における実施形態に係るレーキ部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本願の開示する田植機の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
<田植機の全体構成>
まず、図1を参照して実施形態に係る田植機1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る田植機1の一例を示す概略側面図である。
【0016】
なお、以下の説明において、前後方向とは、田植機1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。田植機1の進行方向とは、直進時において、操縦席28からハンドル32へ向かう方向である(図1参照)。
【0017】
また、左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向であり、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、操縦者(作業者ともいう)が操縦席28に座って前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。また、上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。なお、各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
図1に示すように、田植機1は、圃場内を走行可能な走行車体2を備える。走行車体2は、左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4の走行装置を備える。なお、左側の前輪3および左側の後輪4及び右側の前輪3および右側の後輪4は、前後方向において略同一線上に配置される。
【0019】
また、走行車体2は、車体フレーム7と、車体フレーム7上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の駆動力を、前輪3および後輪4や、圃場の土壌面に苗を植え付ける後述する苗植付部40へと伝達する動力伝達機構15とを備える。すなわち、田植機1では、エンジン10の動力によって走行車体2を前後進させるとともに苗植付部40を駆動させる。
【0020】
エンジン10は、機体の左右方向における略中央に配置される。エンジン10は、エンジンカバー11に覆われ、操縦者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方へ突出させた状態で車体フレーム7上に搭載される。
【0021】
フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間にわたって設けられ、車体フレーム7上に取り付けられる。フロアステップ26の一部は、格子状であり、操縦者の靴に付着した泥などを圃場に落とすことができる。
【0022】
フロアステップ26の後方には、後輪4のフェンダを兼ねるリアステップ27が設けられる。リアステップ27は、後方に向かうにつれて上方へと傾斜した傾斜面を有する。リアステップ27は、エンジン10の左右それぞれの側方に配置される。
【0023】
また、田植機1は、操縦席28と、操縦部30とを備える。操縦席28は、エンジンカバー11の上方に配置される。操縦部30は、操縦席28の前方であり機体の左右方向における略中央に配置される。操縦部30は、フロアステップ26から上方へと突出した状態で配置され、フロアステップ26の前部を左右に分けている。
【0024】
なお、操縦部30には、各種操作装置や燃料タンクなどが設けられ、操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられる。また、操縦部30の上部パネル33には、操作装置を作動させる操作レバーや各種計器類、操舵用のハンドル32、報知装置などが設けられる。
【0025】
また、操作レバーとしては、たとえば、機体の前進および走行速度を操作する走行操作部材である変速レバー35、苗植付部40の動作を少なくとも苗植付部昇降機構50による上昇状態を含んで切り替える植付操作部材である植付昇降レバー36がある。植付昇降レバー36は、苗植付部40の作動状態を切り替えることができ、たとえば、「上昇」、「下降」、「植付」などの各モードを設定することができる。
【0026】
フロアステップ26における操縦部30の左右には、補給用の苗(予備苗)、すなわち、補給用の苗箱や苗(マット苗)を後方の苗植付部40へ送るための予備苗載せ部38が設けられている。
【0027】
また、機体の左右それぞれの側方には、次の植付条の目安になる線を土壌面に形成する線引きマーカ(図示せず)が設けられる。線引きマーカは、機体が旋回するごとに、左右の線引きマーカが交互に作動する。
【0028】
動力伝達機構15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、エンジン10からの動力を油圧式無段変速機16へ伝達するベルト式動力伝達機構17とを備える。油圧式無段変速機16は、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。油圧式無段変速機16は、たとえば、エンジン10の前方、フロアステップ26の下方に配置される。
【0029】
ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けられたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けられたプーリと、これらのプーリに巻き付けられたベルトと、ベルトの張力を調整するテンションプーリとを備え、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16へ伝達する。
【0030】
また、動力伝達機構15は、エンジン10からの動力が、ベルト式動力伝達機構17および油圧式無段変速機16を介して伝達されるトランスミッションを収容するミッションケース18を備える。ミッションケース18内のトランスミッションは、ベルト式動力伝達機構17および油圧式無段変速機16を介して伝達された動力を、副変速機で変速して、走行用動力および苗植付部40の駆動用動力に分配する。
【0031】
また、操縦席28の後方には、施肥装置が設けられてもよい。施肥装置は、肥料を貯留する肥料ホッパ内の肥料を一定量ずつ繰り出し、繰り出された肥料を、たとえば、ブロアの送風によって後方へ移送し、たとえば、苗植付部40の苗や土壌面に散布する。
【0032】
また、田植機1は、走行車体2の後方に苗植付部昇降機構50を介して設けるメインフレーム46が配置され、苗載置台41と、苗植付装置42とを備える。苗載置台41の苗載せ面は、左右に幅広く、左右方向において植付条数分仕切られている。複数の苗載せ面にはそれぞれ土付きのマット状の苗(マット苗)が積載される。
【0033】
苗植付装置42は、2つ1組で設けられる。苗植付装置42は、植込杆43と、ロータリーケース44と、植付伝動ケース45とを備える。植込杆43は、苗載置台41に積載された苗を土壌面に植え付ける。ロータリーケース44は、苗植付装置42に動力を伝達する植付伝動ケース45に対して回転可能に取り付けられる。植付伝動ケース45は、エンジン10から苗植付部40に伝達された動力を苗植付装置42へと伝達する。
【0034】
また、苗植付部40のメインフレーム46は、走行車体2の後部で後輪4の後に設けるレーキ70と左右サイドフロート62とセンターフロート61からなる整地部60によって下方から支持される。
【0035】
苗植付部昇降機構50は、苗植付部40を昇降させる。苗植付部昇降機構50は、昇降リンク装置51と、昇降シリンダ55とを備える。昇降リンク装置51は、平行リンクを構成する、上リンク52と、下リンク53とを備え、上リンク52および下リンク53が車体フレーム7のリンクベースフレーム54にそれぞれ回動自在に連結されることで、走行車体2に対して苗植付部40を昇降可能に連結する。
【0036】
昇降シリンダ55は、油圧による伸縮が可能である。苗植付部昇降機構50は、昇降シリンダ55の伸縮による苗植付部40の昇降動作によって、苗植付部40を非作業位置まで上昇させる。また、苗植付部昇降機構50は、昇降シリンダ55による苗植付部40の昇降動作によって、苗植付部40を対地作業位置(苗の植付位置)まで下降させる。
【0037】
また、田植機1は、整地部60を備える。整地部60は、苗植付部40の下方で土壌面上を滑走することで、土壌面を平坦に均す(整地する)ことができる。具体的には、整地部60は、走行車体2の前進に伴い土壌面上を滑走するセンターフロート61とサイドフロート62で、センターフロート61は、左右方向における中央部に配置され、サイドフロート62は、左右方向における左右両側部に配置される。
【0038】
また、整地部60は、レーキ70を備える。レーキ70は、走行車体2の車輪である後輪4の後方に設けられ、後輪4のラグで掘り起こす土塊を砕いたり埋め込んだりして均し、後輪4の前方において後輪4と略一直線状に配置されている前輪3の走行跡も均す。このレーキ70は、たとえば、圃場が硬く後輪4のラグで掘り起こす土塊が大きい場合に、走行跡を均すに使用される。
【0039】
<レーキ70の構成>
図2に示すように、苗植付部40(図1参照)の植付駆動軸57の左端部には、左側レーキ(左レーキ)70Lが設けられ、植付駆動軸57の右端部には、右側レーキ(右レーキ)70Rが設けられる。なお、左側レーキ70Lと右側レーキ70Rとは、略同等の形状であり、共通の部材を左右のそれぞれに用いることができる。なお、以下では、左右をとくに区別する必要がない場合には「レーキ70」と表記する。
【0040】
図2図3に示すように、レーキ70は、苗植付部40のメインフレーム46に軸支した植付駆動軸57に取り付ける取付部76と、支持部材(支持アーム)72と、レーキ部材73と、付勢部材74とを備える。
【0041】
取付部76は、レーキ70を植付駆動軸57に取り付ける部材で、支持部材72は、取付部76に軸77で回動可能に前方へ伸ばす支持具で、レーキ部材73を前部に軸75で取り付け、付勢部材74でレーキ部材73を起立させている。
【0042】
メインフレーム46の上部で、苗載置台41の裏面に左右に渡して操作軸81を枢支し、その左右端部に設ける連結ロッド80を前記植付駆動軸57に軸支した左右レーキ70R,Lの取付部76に連結している。
【0043】
図4図5の如く、メインフレーム46に枢支する昇降レバー82をガイドプレート84から上に突出させて昇降レバー82を設け、この昇降レバー82と操作軸81引張バネ83で連結し、昇降レバー82を左右方向へ回動することで操作軸81を回転させて左右の連結ロッド80を引き上げてレーキ部材73を上に回動させる。ガイドプレート84のイド溝84aには複数の係合部を設け、昇降レバー82の回動位置でレーキ部材73の上昇位置を調整出来るようにしている。なお、図示を省略するが、昇降レバー82の近くには苗植付装置42の苗の移植深さ等を調整する移植設定操作具を設けて、同時に操作できるようにしている。
【0044】
図6に示すように、レーキ部材73は、全体として板状の部材であり、支持部材72によって後方から支持される。レーキ部材73は、カバー部分731と、レーキ部分736とを有する。カバー部分731は、レーキ部材73が支持部材72に取り付けられた状態で、支持部材72の直前に配置されることで、支持部材72を前方から覆う。すなわち、カバー部分731は、支持部材72をカバーする。
【0045】
カバー部分731は、中央板732と、左右一対の側板733とを有する。中央板732は、正面視で矩形状(長方形状)に形成される。中央板732の上部は、取付部76の上面よりも高い位置に配置される。これにより、前方からの泥や水が飛散して後方の取付部76に付着するのを抑えることができる。
【0046】
中央板732は、その面に形成された上下方向に長い長孔734を有する。長孔734は、左右方向に並んで複数(2つ)形成されている。長孔734には、支持部材72の取付部のボルト部が挿通して高さ調節可能に固定される。
【0047】
また、長孔734の一部が取付部722よりも、たとえば、上方に突出していることで、すなわち、長孔734の一部が取付部722からはみ出ていることで、はみ出た部分が水抜き孔として機能する。
【0048】
左右一対の側板733は、正面視でそれぞれ同等の多角形状(五角形状)に形成される。左右の側板733は、中央板732の左右の側方に左右対称となって配置される。具体的には、図6に示すように、左右の側板733は、外側に向けて下り傾斜している第1の辺733aと、略垂直な第2の辺733bと、内側に向けて下り傾斜している(外側に向けて上り傾斜している)第3の辺733cと、略水平な第4の辺733dと、中央板732の左右の側縁部に接続される略垂直な第5の辺733eとを有する。
【0049】
また、図6に示すように、左右の側板733は、中央板732の左右の側縁部から所定の傾斜角度でそれぞれ前方へと折曲している。なお、中央板732と左右の側板733とは、一枚板状である。
【0050】
また、左右の側板733は、それぞれの面に形成された水抜き孔735を有する。水抜き孔735は、たとえば、上下方向に長い長孔であり、左右方向に並んで、左右の側板733にそれぞれ複数(2つ)形成されている。
【0051】
レーキ部分736は、土壌面に形成された後輪4および前輪3(図1参照)の跡を除去するものであるとともに、土壌面を均すものであり、カバー部分731の下縁部から下方へと突出している。なお、レーキ部分736とカバー部分731とは、一枚板状に形成されている。
【0052】
図3に示すように、レーキ部分736は、側面視において、カバー部分731に対して、カバー部分731との境目付近となる基端部から後方へと傾斜している。
【0053】
また、図6に示すように、レーキ部分736は、凹凸形状に形成されており、正面視において左右方向に連続する凸部737と凹部738とを有する。このうち、凸部737は、カバー部分731の中央板732の下縁部と、左右の側板733の下縁部(第4の辺733d)とにおいて、それぞれ複数(2つ)設けられている。
【0054】
また、左右の側板733の凸部737は、正面視において左右方向の内側の側辺737aが外側へと傾斜している。このため、凸部737と凸部737との間にある凹部738は、外側がより広く開放されている。
【0055】
また、レーキ部材73は、負荷を受けていない基本姿勢において前方へと傾斜していることで、走行車体2の前進に伴い前方へとスムーズに回動するようになる。
【符号の説明】
【0056】
2 走行車体
3 前輪
4 後輪
40 苗植付部
61 センターフロート
62 サイドフロート
70 レーキ
82 昇降レバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6