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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163506
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】トイレ監視システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20231102BHJP
   G08B 21/24 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
G08B25/00 510M
G08B21/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074457
(22)【出願日】2022-04-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔掲載年月日〕 令和4年2月24日 〔掲載アドレス〕 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000096758.html 〔掲載年月日〕 令和4年2月25日 〔掲載アドレス〕 https://www.sat.co.jp/product/other/xeye/
(71)【出願人】
【識別番号】504466937
【氏名又は名称】三協エアテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古橋 憲治
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA26
5C086BA04
5C086CA25
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA33
5C086FA01
5C086FA11
5C087AA02
5C087AA11
5C087AA31
5C087AA51
5C087DD05
5C087DD20
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG06
5C087GG08
5C087GG19
5C087GG35
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】利用者のプライバシーを保護しつつ、トイレの内部で生じた利用者による迷惑行為を管理者がスムーズに把握すること。
【解決手段】トイレ2の内部を監視するトイレ監視システム10は、トイレ2の内部の人体5を撮影するカメラ11と、制御装置12を備える。制御装置12は、カメラ11が撮影した映像を取り込み、取り込んだ映像に含まれる人体5を骨格情報に変換する変換部と、骨格情報の異常状態を予め記憶する記憶部と、骨格情報が記憶部に予め記憶した異常状態であるか否かを判定する判定部を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの内部を監視するトイレ監視システムであって、
前記トイレの内部の人体を撮影するカメラと、
前記カメラが撮影した映像を取り込み、取り込んだ前記映像に含まれる前記人体を骨格情報に変換する変換部と、前記骨格情報の異常状態を予め記憶する記憶部と、前記骨格情報が前記記憶部に予め記憶した前記異常状態であるか否かを判定する判定部と、を有する制御装置と、を備えるトイレ監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載のトイレ監視システムであって、
前記異常状態は、第1異常状態、第2異常状態、第3異常状態の少なくとも1つであり 、
前記第1異常状態とは、前記骨格情報の前記変換を前記変換部が開始したときから第1所定時間が継続した状態であり、
前記第2異常状態とは、前記人体が粗暴な行為を行っている粗暴行為状態であり、且つ、前記粗暴行為状態が第2所定時間が継続した状態であり、
前記第3異常状態とは、前記人体が便器の外に排泄行為を行っている便器外排泄状態であり、且つ、前記便器外排泄状態が第3所定時間が継続した状態であるトイレ監視システム。
【請求項3】
請求項1~2のいずれか1項に記載のトイレ監視システムであって、
前記制御装置と通信する端末装置を備え、
前記制御装置は、前記判定部による判定の結果を信号として出力する出力部を備え、
前記端末装置は、前記出力部から出力された前記信号を取得し、取得した前記信号に基づいた情報を管理者に報知するトイレ監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ監視システムに関し、詳しくは、トイレの内部を監視するトイレ監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、防犯、防災等の観点から、各種の場所(施設内、街中等)がカメラで撮影されている(特許文献1参照)。このカメラが撮影した映像を記憶媒体に記憶しておくと、管理者は、この記憶した映像を後に取得できる(再生して確認できる)。そのため、各種の場所において、利用者による迷惑行為(トラブル、悪戯、盗難等)が生じた場合、管理者は、この迷惑行為をスムーズに把握できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61-072397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した技術では、利用者のプライバシーを保護する観点から、例えば、トイレの内部を撮影し、撮影した映像を記憶媒体に記憶しておくことが困難であった。そのため、利用者による迷惑行為がトイレの内部で生じた場合、管理者が、この迷惑行為をスムーズに把握できないことがあった。そこで、利用者のプライバシーを保護しつつ、トイレの内部で生じた利用者による迷惑行為を管理者がスムーズに把握することが従来求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの特徴によると、トイレの内部を監視するトイレ監視システムは、トイレの内部の人体を撮影するカメラと制御装置を備える。制御装置は、カメラが撮影した映像を取り込み、取り込んだ映像に含まれる人体を骨格情報に変換する変換部と、骨格情報の異常状態を予め記憶する記憶部と、骨格情報が記憶部に予め記憶した異常状態であるか否かを判定する判定部を有する。
【0006】
そのため、制御装置は、カメラが撮影した映像に含まれる人体を骨格情報に変換し、この変換した骨格情報に基づいて人体が異常状態であるか否かを判定する。すなわち、制御装置は、カメラが撮影した人体の映像そのものによって人体が異常状態であるか否かを判定することがない。したがって、カメラがトイレの内部を撮影しても、利用者の骨格情報に基づいた判定を行うため、利用者のプライバシーが保護された状態での判定となる。結果として、利用者のプライバシーを保護しつつ、トイレの内部で生じた利用者による迷惑行為を管理者がスムーズに把握できる。
【0007】
本開示の他の特徴によると、異常状態は、第1異常状態、第2異常状態、第3異常状態の少なくとも1つである。第1異常状態とは、骨格情報の変換を変換部が開始したときから第1所定時間が継続した状態である。第2異常状態とは、人体が粗暴な行為を行っている粗暴行為状態であり、且つ、粗暴行為状態が第2所定時間が継続した状態である。第3異常状態とは、人体が便器の外に排泄行為を行っている便器外排泄状態であり、且つ、便器外排泄状態が第3所定時間が継続した状態である。
【0008】
そのため、利用者によるトイレの内部での居座り状態、利用者によるトイレの内部での粗暴行為状態、利用者による便器外排泄状態の少なくとも1つを管理者がスムーズに把握できる。
【0009】
また、本開示の他の特徴によると、トイレ監視システムは、制御装置と通信する端末装置を備える。制御装置は、判定部による判定の結果を信号として出力する出力部を備える。端末装置は、出力部から出力された信号を取得し、取得した信号に基づいた情報を管理者に報知する。
【0010】
そのため、管理者が端末装置を所持しておけば、トイレの内部で生じた利用者による迷惑行為を管理者がリアルタイムに把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る商店1の全体構成図である。
図2図1のトイレ監視システムのブロック図である。
図3図1のカメラを収納するカメラカバーの全体斜視図である。
図4図1の制御装置の動作を説明するフロー図である。
図5図1において、第1異常状態を説明する図である。
図6図1において、第2異常状態を説明する図である。
図7図1において、第3異常状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態を、図1~7を参照して説明する。実施形態に係るトイレ監視システム10を商店1に適用した例を説明する。図1に示すように、商店1は、客である利用者5(図1において、図示しない)が利用可能なトイレ2と、商店1の管理者であるスタッフ6の控室となるバックヤード3と、利用者5やスタッフ6の滞在スペースである居る店内4とに大別され構成される。
【0013】
図1~2に示すように、トイレ監視システム10は、カメラ11と、制御装置12と、タブレット13を備える。以下に、これらカメラ11と、制御装置12と、タブレット13を個別に説明する。
【0014】
はじめに、カメラ11を説明する。図1に示すように、カメラ11は、トイレ2に備え付けの便器2bを向いた状態で天井2aに取り付けられている。そのため、このカメラ11によって、トイレ2の内部に居る利用者5(トイレ2を利用する利用者5であり、人体)を撮影できる。このカメラ11は、カメラカバー30によって覆われた状態で天井2aに取り付けられている。
【0015】
図3に示すように、カメラカバー30は、略円盤状に形成され天井2aへの取り付け部位を成す取付部31と、カメラ11を覆うように収納する収納部32を備える。収納部32は、平面状の透過面33を備える。透過面33は、二次元状に配置された複数の透過孔34を備える。透過孔34の孔径は、例えば、3~4mmである。
【0016】
このように収納部32によってカメラ11を覆うため、利用者5の視線からカメラ11を目隠しできる。そのため、利用者5がトイレ2の内部といったプライバシーな空間で撮影されているといった意識を感じることがない。また、複数の透過孔34を介して撮影するため、利用者5の視線からカメラ11が目隠しされていても、利用者5をしっかりと撮影できる。
【0017】
次に、制御装置12を説明する。図2に示すように、制御装置12は、制御部20と、記憶部23と、入力部27と、出力部28を備える。制御部20は、変換部21、判定部22を含むCPU、MPU等のプロセッサとその周辺回路を有する。当該プロセッサは、後述するHDD26に記憶されたコンピュータプログラムをROM24、RAM25に展開して実行することで、トイレ2の内部を監視する。
【0018】
変換部21は、カメラ11が撮影した映像に含まれる利用者5を骨格解析ソフトによって骨格情報に変換する。判定部22は、変換部21が変換した骨格情報が記憶部23に予め記憶した異常状態であるか否かを判定する。記憶部23は、ROM24、RAM25等の半導体メモリと、HDD26である磁気ディスクを備える。ROM24、RAM25は、各種データを一時的に記憶する。
【0019】
HDD26は、制御部20が実行するコンピュータプログラムを記憶する。また、HDD26は、骨格情報の異常状態を予め記憶する。コンピュータプログラムは、例えば、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部23のHDD26に記憶(インストール)されている。
【0020】
入力部27は、カメラ11と有線を介して通信可能なインターフェースである。この入力部27により、カメラ11が撮影した映像を取り込むことができる。出力部28は、後述するタブレット13と無線を介して通信可能なインターフェースである。この出力部28により、制御部20が判定部22の判定の結果を各種の信号として出力できる。これら制御部20、記憶部23、入力部27および出力部28はバス29を介して互いに通信可能に接続されている。
【0021】
最後に、タブレット13を説明する。図1に示すように、タブレット13は、スタッフ6が所持可能な携帯型の端末装置である。タブレット13は、制御装置12の出力部28から出力された各種の信号を無線通信を介して取得し、取得した各種の信号に基づいた(対応した)各種の情報を報知する。この報知の方法として、例えば、音、光、振動等が考えられる。このタブレット13により、スタッフ6は、各種の情報を把握できる。
【0022】
続いて、図4を参照して、トイレ監視システム10の制御装置12の動作をフローを参照して説明する。この制御装置12の動作とは、トイレ2の利用者5が異常状態であるか否かを判定するものであり、この異常状態として、第1異常状態、第2異常状態、第3異常状態を例に説明する。
【0023】
図5に示すように、第1異常状態とは、トイレ2の利用者5がトイレ2の内部で居座り行為を行っている状態(居座り状態)であり、且つ、居座り状態が、例えば、10分間(第1所定時間)継続した状態である。図6に示すように、第2異常状態とは、トイレ2の利用者5がトイレ2の内部で粗暴な行為を行っている状態(粗暴行為状態)であり、且つ、粗暴行為状態が、例えば、2秒間(第2所定時間)継続した状態である。
【0024】
図7に示すように、第3異常状態とは、トイレ2の利用者5がトイレ2の便器2bの外に排泄行為を行っている状態(便器外排泄状態)であり、便器外排泄状態が、例えば、2秒間(第3所定時間)継続した状態である。これら第1異常状態、第2異常状態、第3異常状態は、予め記憶部23に記憶されている。
【0025】
このフローは、その動作の前提条件として、カメラ11が撮影した映像は、常時、入力部27を介して制御装置12に取り込まれている。また、このフローは、その動作の前提条件として、取り込まれた映像に利用者5が含まれる(利用者5がトイレ2に入る)と開始し、取り込まれた映像から利用者5が消える(利用者5がトイレ2から出る)と終了する。
【0026】
まず、制御装置12は、取り込まれた映像に含まれる利用者5(人体)を骨格情報に変換する処理を実行する(ステップS1)。その際、取り込まれた映像そのものを記憶部23に記憶しない。若しくは、取り込まれた映像を記憶部23に記憶しても、その記憶は一時的なものであって、直ぐに、取り込まれた映像は消去される。
【0027】
次に、制御装置12は、ステップS1において骨格情報の変換を開始したときから10分間継続した状態であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS2)。すなわち、制御装置12は、利用者5が居座り行為(トイレ2の中にこもった状態)であるか否かを判定する処理を実行する。制御装置12は、内部タイマ(図示しない)を利用して10分間のカウントの処理を実行する。
【0028】
次に、制御装置12は、ステップS2において、NOと判定されると、骨格情報に基づいて利用者5が粗暴な行為を行っている粗暴行為状態であり、且つ、粗暴行為状態が2秒間継続した状態であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS3)。粗暴行為状態とは、例えば、単位時間内における骨格の移動量(動作量)に基づいて判定部22によって判定する。制御装置12は、内部タイマを利用して2秒間のカウントの処理を実行する。
【0029】
次に、制御装置12は、ステップS3において、NOと判定されると、骨格情報に基づいて利用者5が便器2bの外に排泄行為を行っている便器外排泄状態であり、且つ、便器外排泄状態が2秒間継続した状態であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS4)。便器外排泄状態とは、例えば、便器2bに対する骨格の向き、骨格が便器2bから離れている等に基づいて判定部22によって判定する。制御装置12は、内部タイマを利用して2秒間のカウントの処理を実行する。
【0030】
次に、制御装置12は、ステップS4において、NOと判定されると、骨格情報に基づいて利用者5が正常な状態であり、且つ、正常な状態が2秒間継続した状態であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS5)。制御装置12は、内部タイマを利用して2秒間のカウントの処理を実行する。次に、制御装置12は、ステップS5において、YESと判定されると、利用者5が正常状態である旨の監視中信号を出力部28から出力する処理を実行し、その後、ステップS2に戻る処理を実行する(ステップS6)。
【0031】
一方、制御装置12は、ステップS2において、YESと判定されると、利用者5の居座り行為が発生した旨の異常信号を出力部28から出力する処理を実行し、その後、ステップS2に戻る処理を実行する(ステップS7)。また、制御装置12は、ステップS3において、YESと判定されると、利用者5の粗暴な行為が発生した旨の異常信号を出力部28から出力する処理を実行し、その後、ステップS2に戻る処理を実行する(ステップS8)。
【0032】
また、制御装置12は、ステップS4において、YESと判定されると、利用者5の便器外排泄行為が発生した旨の異常信号を出力部28から出力する処理を実行し、その後、ステップS2に戻る処理を実行する(ステップS9)。なお、制御装置12は、ステップS5において、NOと判定されると、ステップS2に戻る処理を実行する。ステップS2に戻る処理が実行されると、以降、ステップS2から処理が繰り返される。
【0033】
なお、ステップS6~ステップS9において、出力部28から各種信号が出力されると、タブレット13は、無線通信を介してこの各種信号を取得する。そして、タブレット13は、取得した各種信号に基づいた(対応付いた)各種情報を報知する。そのため、スタッフ6は、各種情報に応じたトイレ2の内部の状況を把握できる。すなわち、スタッフ6は、現在、トイレ2の内部が、利用者5が正常に利用している正常な状態、利用者5が居座っている居座り状態、利用者5が粗暴な行為を行っている粗暴行為状態、利用者5が便器2bの外に排泄行為を行っている便器外排泄状態のいずれかの状態であることを把握できる。
【0034】
実施形態に係るトイレ監視システム10は、上述したように構成されている。この構成によれば、トイレ監視システム10は、トイレ監視システム10は、カメラ11と制御装置12を備える。カメラ11は、トイレ2の内部に居る利用者5を撮影する。制御装置12は、変換部21と判定部22を備える。変換部21は、カメラ11が撮影した映像を取り込み、取り込んだ映像に含まれる利用者5を骨格情報に変換する。判定部22は、変換部21が変換した骨格情報が記憶部23に予め記憶した異常状態であるか否かを判定する。
【0035】
そのため、制御装置12は、カメラ11が撮影した映像に含まれる利用者5を骨格情報に変換し、この変換した骨格情報に基づいて利用者5が異常状態であるか否かを判定する。すなわち、制御装置12は、カメラ11が撮影した利用者5の映像そのものによって利用者5が異常状態であるか否かを判定することがない。したがって、カメラ11がトイレ2の内部を撮影しても、利用者5の骨格情報に基づいた判定を行うため、利用者5のプライバシーが保護された状態での判定となる。結果として、利用者5のプライバシーを保護しつつ、トイレ2の内部で生じた利用者5による迷惑行為をスタッフ6がスムーズに把握できる。
【0036】
また、この構成によれば、異常状態は、利用者5によるトイレ2の内部での居座り状態、利用者5によるトイレ2の内部での粗暴行為状態、利用者5による便器外排泄状態の少なくとも1つである。そのため、利用者5によるトイレ2の内部での居座り状態、利用者5によるトイレ2の内部での粗暴行為状態、利用者5による便器外排泄状態の少なくとも1つをスタッフ6がスムーズに把握できる。
【0037】
また、この構成によれば、トイレ監視システム10は、制御装置12と無線を介して通信するタブレット13を備える。制御装置12は、判定部22の判定の結果を各種の信号として出力する出力部28を備える。タブレット13は、出力部28から出力された各種の信号を無線通信を介して取得し、取得した各種の信号に基づいた(対応した)各種の情報をスタッフ6に報知する。
【0038】
そのため、スタッフ6がタブレット13を所持しておけば、トイレ2の内部で生じた利用者5による迷惑行為をスタッフ6がリアルタイムに把握できる。
【0039】
実施形態を上記構造を参照して説明したが、本発明の目的を逸脱せずに多くの交代、改良、変更が可能であることは当業者であれば明らかである。したがって実施形態は、添付された請求項の精神と目的を逸脱しない全ての交代、改良、変更を含み得る。例えば実施形態は、特別な構造に限定されず、下記のように変更が可能である。
【0040】
実施形態では、第1所定時間として、10分間、第2所定時間として、2秒間、第3所定時間として、2秒間を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、これらの数値は、何分間、何秒間であっても構わない。このことは、ステップS5における判定においても同様である。
【0041】
実施形態では、異常状態として、利用者5によるトイレ2の内部での居座り状態、利用者5によるトイレ2の内部での粗暴行為状態、利用者5による便器外排泄状態の少なくとも1つを例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、異常状態として、利用者5による喫煙行為、利用者5によるトイレットペーパーの持ち出し行為、利用者5によるうずくまり、卒倒行為等の少なくとも1つを含ませても構わない。
【0042】
実施形態では、タブレット13を介してスタッフ6に各種の情報を報知する例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、制御装置12そのものからスタッフ6に各所の情報を報知させてもよい。その場合、スタッフ6に各所の情報を報知させる報知部を制御装置12に備える構成となる。
【0043】
また、実施形態では、カメラ11と制御装置12が有線による通信され、制御装置12とタブレット13が無線により通信される例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、カメラ11と制御装置12が無線による通信され、制御装置12とタブレット13が有線により通信されても構わない。もちろん、有線、無線の通信の規格は、どのようなものでも構わない。
【符号の説明】
【0044】
2 トイレ
5 利用者(人体)
10 トイレ監視システム
11 カメラ
12 制御装置
21 変換部
22 判定部
23 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7