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特開2023-163673情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163673
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/20 20110101AFI20231102BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20231102BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20231102BHJP
【FI】
G06T19/20
H04N7/15 170
H04N21/431
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074730
(22)【出願日】2022-04-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
【テーマコード(参考)】
5B050
5C164
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA06
5B050BA08
5B050BA09
5B050BA20
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA19
5B050EA24
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA10
5B050FA13
5C164FA10
5C164UB88P
5C164UB90P
5C164VA07P
5C164VA35P
(57)【要約】
【課題】仮想空間に適した態様でオブジェクトを表示する。
【解決手段】情報処理装置20は、ユーザが使用する情報端末10に仮想空間を表示させる情報処理装置20であって、複数の仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部として機能する受付部211と、ユーザが予め態様を設定したアバターとアバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、選択された仮想空間に対応する態様で情報端末10に表示させる表示制御部212と、を有する。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様で前記情報端末に表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させた際の前記サブオブジェクトの態様を示す設定情報と、前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる前に前記アバターを表示させた仮想空間における前記サブオブジェクトの態様と、前記選択された仮想空間に関する情報とに基づいて、前記情報端末に表示させる前記サブオブジェクトの態様を変更するか否かを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記アバターを、前記選択された仮想空間の属性又は前記ユーザの属性の少なくともいずれかに対応する態様で表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記アバターと前記サブオブジェクトのうち何れか1つ以上の一部あるいは全部を、前記選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも小さい色に一致又は類似する色のアバター又はサブオブジェクトに置き換えて表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも大きい色に一致又は類似する色のサブオブジェクトに置き換えて表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、第1仮想空間に対応する第1態様で表示させた前記アバターに装着させる複数の第1サブオブジェクトのうち1以上の第1サブオブジェクトを変更するための編集画面において前記ユーザが前記1以上の第1サブオブジェクトを1以上の第2サブオブジェクトに変更することにより生成された第2態様の前記アバターを、前記選択された仮想空間に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間を示す画像データと、前記アバターに装着させる前記複数の第1サブオブジェクトのいずれかと置き換え可能な複数の前記第2サブオブジェクトと、を前記編集画面に表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記ユーザに対応する前記アバターと共に前記選択された仮想空間に表示される予定がある他のユーザに対応するオブジェクトを前記編集画面に表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記アバターと、前記ユーザと所定の関係にある他のユーザのオブジェクトとを表示させた前記編集画面を、前記ユーザが使用する前記情報端末と、前記他のユーザが使用する前記情報端末とに表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ユーザが前記第1サブオブジェクトを前記第2サブオブジェクトに置き換える操作を終了したことを前記ユーザの情報端末から受け付ける受付部を有し、
前記表示制御部は、前記受付部が、前記ユーザが操作を終了したことを受け付けたことに応じて、前記第2態様の前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記編集画面に前記アバターを表示させた状態で予め設定された時刻になると、前記編集画面に表示させた前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示されている、前記ユーザと異なる他のユーザのオブジェクト、又は当該オブジェクトに装着させる複数のサブオブジェクトに対応する態様で、前記アバターを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示された複数の前記他のユーザに対応する複数のオブジェクトそれぞれに関連付けられた属性に基づいて前記アバターの態様を変更する、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記アバターに対応する態様で、前記ユーザと所定の関係にある他のユーザに対応するオブジェクトを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記表示制御部は、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトに、前記複数のサブオブジェクトと異なる新たなサブオブジェクトを追加した前記アバターを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記選択された仮想空間は、所定の条件で背景画像データが変化する仮想空間であって、
前記表示制御部は、異なる前記背景画像データそれぞれに対応する態様で前記アバターを前記情報端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において、前記アバターの態様が変化した場合に、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記ユーザが所有する他のサブオブジェクトのうち前記仮想空間に応じた他のサブオブジェクトに置き換える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示された背景画像データに関連付けられた所定の条件を前記アバターの態様が満たした場合に、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記ユーザが所有する他のサブオブジェクトに置き換える、
請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記ユーザから変更不可として指定された少なくとも1つのサブオブジェクトを受け付ける受付部を有し、
前記表示制御部は、変更不可として指定されていないサブオブジェクトを前記選択された前記仮想空間に対応する態様のサブオブジェクトに置き換えて前記選択された前記仮想空間に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項20】
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定するステップと、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様でコンピュータが前記情報端末に表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項21】
コンピュータに、
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様で前記情報端末に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮想空間にキャラクタオブジェクトを配置したアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-107264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の動画配信システムは、ユーザが指定したキャラクタオブジェクトを仮想空間に配置することができる。しかしながら、仮想空間に適した装飾又はドレスコードをキャラクタオブジェクトに適用することができないため、仮想空間に配置したキャラクタオブジェクトに対してユーザが違和感をもつ場合があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、仮想空間に適した態様でオブジェクトを表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様で前記情報端末に表示させる表示制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、仮想空間に適した態様でオブジェクトを表示するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2】ユーザがアバター及び仮想空間を選択する画面の一例を示す。
図3】仮想空間にアバターA1を表示させた画面の一例を示す。
図4】情報端末10のハードウェア構成を示す図である。
図5】情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。
図6】情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。
図7】記憶部22に記憶された仮想空間情報の一例を示す図である。
図8】記憶部22に記憶されたパーツ情報の一例を示す図である。
図9】記憶部22に記憶されたアバター情報の一例を示す図である。
図10】記憶部22に記憶されたユーザ情報の一例を示す図である。
図11】アバターA1の色を変更する動作を説明するための図である。
図12】編集画面の一例を示す図である。
図13】背景画像が変化する仮想空間を説明するための図である。
図14】情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<情報処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、1以上の情報端末10(第1情報端末10-1、第2情報端末10-2、第3情報端末10-3)と、情報処理装置20とを備える。複数の情報端末10及び情報処理装置20は、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)又は移動体通信網のネットワークNを介して互いに相互可能に接続されている。
【0010】
情報端末10は、情報処理システム1において仮想空間(一例として、メタバース)を表示するサービスを利用する利用者(以下、「ユーザ」という)が使用する端末であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。情報端末10には、例えばユーザが仮想空間を表示するサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。
【0011】
仮想空間を表示するサービスは、例えばユーザが指定した仮想空間の画像上に、ユーザが指定したキャラクタオブジェクト(以下、「アバター」という)を表示するサービスである。仮想空間は、情報端末10に表示される仮想的な店舗、イベント会場又は学校等の任意の仮想的な屋内又は屋外の空間である。仮想空間を表示するサービスは、一部の画像に現実空間を撮影した画像が混ざっていてもよい。即ち、拡張現実(Augmented Reality)の機能を有していてもよい。また、仮想空間は、2次元空間、3次元空間の何れでもよい。仮想空間の画像に対応する画像データは、複数のユーザが視聴できるように、ネットワークNに接続されている複数の情報端末10に配信されてもよい。
【0012】
仮想空間に対応する画像データは、動画像データでもよく静止画像データでもよい。仮想空間に対応する画像データが動画像データである場合、動画像データは、例えば、ネットワークNを介して情報端末10にストリーミングで配信する。なお、仮想空間に対応する画像データが静止画像データで、アバターの画像データのみがユーザの操作によって動く動画像データであってもよい。
【0013】
仮想空間を表示するサービスにおいては、仮想空間の画像データとアバターの画像データとを組み合わせることで実行される動画配信サービスであってもよい。この場合、一つの仮想空間の画像データと組み合わせられるアバターの画像データが複数存在してもよい。また、複数のユーザに対応する複数のアバターが同じ仮想空間で共存し、複数のユーザに同じ仮想空間の画像データと同じアバターの画像データとが配信される共同配信(コラボレーション配信)が実行されてもよい。
【0014】
情報端末10に表示される画像は、1人称視点の画像でもよいし、3人称視点の画像でもよい。1人称視点の画像は、例えば、仮想空間に表示されたアバターが視線を向けた方向の画像であり、3人称視点の画像は、例えば、仮想空間とアバターとを表示した画像である。1人称視点の画像を提供する場合、ユーザは、360度方向に仮想のカメラを操作して視点を動かすことができる。3人称視点の画像を提供する場合、情報端末10は、操作しているユーザ自身のアバター画像を表示してよい。1人称視点の画像と3人称視点の画像とを切り替えて表示する場合、3人称視点の画像におけるユーザのアバターの視線は、1人称視点の画像においてユーザが操作する視点と一致していてよい。
【0015】
アバターは、例えば、髪、目、口、鼻、頭部、胴体、四肢等の身体に関する身体パーツにより構成されている。アバターは、2次元の表示オブジェクト、3次元の表示オブジェクトの何れでもよい。アバターは、各種仮想空間のサービスで互換性のある形式で作られてもよいし、特定のサービスにのみ表示できるような専用形式で作成されてもよい。また、NFT(Non-Fungible Token、すなわち非代替性トークン)などで紐付けられ、ブロックチェーンで管理するようにしてもよい。
【0016】
アバターには、複数のサブオブジェクトである装着パーツを装着させることができる。複数の装着パーツは、例えば、衣装、アクセサリー、武器、防具等の服飾に関するパーツ、又はアバターの周囲を光らせたり色を変化させたりするような画像エフェクトに関するパーツである。ユーザは、後述する入力デバイス14を操作することにより、アバターの各身体パーツ又はアバターに装着された装飾パーツの少なくともいずれかを、当該操作に連動して動作させることができる。アバターを構成する身体パーツ及びアバターに装着される装着パーツは、身体パーツにより構成されたアバター同様に、NFTなどで紐付けられ、ブロックチェーンで管理するようにしてもよい。
【0017】
また、ユーザは、仮想空間のサービスを利用中に表示される編集画面を操作することにより、アバターを構成する身体パーツ又は装着パーツを変更することが可能である。編集画面には、身体パーツ又は装着パーツを変更するためのパーツの画像、又はパーツの候補名のリスト等と、変更操作をするためのテキスト又は画像とが含まれる。本実施形態において、パーツの「変更」とは、身体パーツ又は装着パーツ等のオブジェクトを置換、追加、削除、又は色や形状を変化させることである。
【0018】
ユーザは、専用アプリを介して、複数のアバターから自身が使用したいアバターを指定したり、アバターの身体パーツ又はアバターに装着させる装着パーツを変更したり、指定したアバターを表示させる仮想空間を選択したりすることができる。ユーザが複数の専用アプリを利用する場合、ユーザは、専用アプリ毎にサービスのアカウントを有してもよいし、複数のサービスにログインできる共通のアカウントを有してもよい。アカウントは、例えば、ユーザのメールアドレス、SNS(Social Networking Service)のアカウント、電話番号、生体情報(指紋、顔、生体電位など)、クレジットカード、暗号資産のウォレットアドレスを紐づけることが可能である。
【0019】
図2は、ユーザがアバター及び仮想空間を選択する画面の一例を示す。図2(a)は、ユーザがアバターを選択する画面の一例であり、図2(b)は、ユーザが仮想空間を選択する画面の一例である。
【0020】
図2(a)に示す画面には、複数のアバターA(アバターA1、アバターA2)を表示するための複数の表示領域151(表示領域151a、表示領域151b)が含まれている。ユーザは、表示領域151に表示された所望のアバターAが含まれる表示領域151を押すことにより当該アバターAを選択することができる。ユーザが、変更したい身体パーツを押すことにより、異なる色や形状の身体パーツ候補が情報端末10に表示され、ユーザが所望の身体パーツ候補を選択することにより、アバターAの身体パーツを変更することができる。また、情報端末10には、アバターAに装着させることができる複数の装着パーツ候補が表示され、ユーザが所望の装着パーツ候補を選択することにより、選択された装着パーツがアバターAに装着される。なお、アバターAを選択するための画面に装着パーツを装着した状態のアバターAが表示されてもよい。
【0021】
図2(b)に示す画面には、複数の表示画像152(表示画像152a、表示画像152b)が含まれている。表示画像152は、仮想空間のサムネイル画像と仮想空間の名前を示すテキスト又は画像とを含む。ユーザは、表示画像152を押すことにより、アバターAを表示させたい仮想空間を選択することができる。
【0022】
情報処理装置20は、例えばコンピュータであり、一又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置20は、ハイパーバイザ(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。情報処理装置20は、ユーザが選択したアバターA及び仮想空間の画像をユーザが使用する情報端末10に表示させるための装置である。
【0023】
ところで、ユーザが指定したアバターAの装着パーツ(例えば服装)が、ユーザが指定した仮想空間に適していない場合がある。このような場合、ユーザが、仮想空間に表示させたアバターAに違和感をもってしまうという問題が生じる。これに対して、情報処理装置20は、アバターAの装着パーツを、ユーザが選択した仮想空間に適した装着パーツに置き換えて、装着パーツが置き換えられた状態でアバターAを仮想空間に表示させる。情報処理装置20は、アバターの身体パーツを置き換えてもよい。
【0024】
図3は、仮想空間にアバターA1を表示させた画面の一例を示す。図3(a)は、図2(b)に示す仮想空間「会議室」にアバターA1を表示させた画面を示し、図3(b)は、図2(b)に示す仮想空間「ライブ会場」にアバターA1を表示させた画面を示す。
【0025】
図3(a)においては、アバターA1の服装が仮想空間「会議室」に適したスーツになっている。ユーザが、仮想空間「会議室」を選択した後に、仮想空間「ライブ会場」を選択した場合、情報処理装置20は、アバターA1が装着しているスーツが仮想空間「ライブ会場」に適していないと判定する。情報処理装置20は、図3(b)に示すように、アバターA1の服装を仮想空間「ライブ会場」に適したカジュアルな服装にした状態でアバターA1を情報端末10に表示させる。
【0026】
情報処理装置20がこのように動作することで、情報処理装置20は、仮想空間に適した装着パーツを装着させたアバターAを当該仮想空間に表示させることができる。その結果、アバターA及び仮想空間を選択したユーザは、仮想空間に表示されたアバターAに違和感をもつことなくアバターAが表示された仮想空間を閲覧することができる。
【0027】
<ハードウェア構成>
図4は、情報端末10のハードウェア構成を示す図である。情報端末10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14及び出力デバイス15を有する。
【0028】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。
【0029】
通信IF13は、ネットワークNを介して情報処理装置20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、情報処理装置20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを情報処理装置20に送信する。
【0030】
入力デバイス14は、例えばユーザから入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、ジョイスティック、十字キー、人のジェスチャー動作(モーショントラッキング)を検出するセンサ、生体情報(例えば、視線、瞳孔、生体電位、脳波、脈拍、脈波、心拍、表情などの変化)を検出するセンサ、撮影情報を取得するカメラ、又はマイクである。出力デバイス15は、例えばユーザに対して情報を出力する表示部、振動部、匂い発生部、発光部、及び音声出力部等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ、バイブレーションモータ、匂いを発生させるための装置、発光ダイオード等を含むライト又はスピーカ等である。
【0031】
図5は、情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24及び出力デバイス25を有する。
【0032】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。記憶部22は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部22は、アバターA又は仮想空間に基づく各種の処理を実行するために用いられるデータを記憶する。
【0033】
通信IF23は、ネットワークNを介して情報端末10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報端末10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報端末10に送信する。
【0034】
入力デバイス24は、例えば情報処理装置20の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。入力デバイス24は、入力デバイス14のようにジョイスティック、十字キー、モーショントラッキングを検出するセンサ、生体情報を検出するセンサ又はカメラでもよい。出力デバイス25は、例えば情報処理装置20の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ、バイブレーションモータ、匂いを発生させるための装置、発光ダイオード等を含むライト又はスピーカ等である。
【0035】
<機能ブロック構成>
図6は、情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ21は、受付部211と、表示制御部212と、を有する。プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部211及び表示制御部212として機能する。
【0036】
記憶部22は、仮想空間情報と、パーツ情報と、アバター情報と、ユーザ情報と、を記憶している。図7から図10は、記憶部22に記憶されたこれらの情報の一例を示す図である。
【0037】
図7は、記憶部22に記憶された仮想空間情報の一例を示す図である。仮想空間情報は、情報端末10に表示させることができる複数の仮想空間の特徴を示す情報である。図7に示す仮想空間情報においては、仮想空間ID、仮想空間の属性及び画像データ名が関連付けられている。仮想空間の属性には、仮想空間の種類、仮想空間の色合い、及び適合するパーツの属性が含まれている。
【0038】
仮想空間IDは、仮想空間を識別するための仮想空間識別情報である。画像データ名は、記憶部22内のアドレスに関連付けられた、仮想空間に対応する画像データのファイル名であり、プロセッサ21は、画像データ名を指定することにより画像データにアクセスすることができる。なお、画像データは、動画像データであっても静止画像データであってもよい。
【0039】
「適合するパーツの属性」は、それぞれの仮想空間の画像に重ねて表示されるアバターAに装着されるパーツとして適した属性である。仮想空間V11(会議室)にはフォーマルな服装が適合し、アバターAは、仮想空間V11において例えばスーツの装着パーツを装着することができる。仮想空間V12(ライブ会場)にはカジュアルな服装が適合し、アバターAは、仮想空間V12において例えばトレーナを装着することができる。
【0040】
図8は、記憶部22に記憶されたパーツ情報の一例を示す図である。図8に示すパーツ情報においては、パーツを識別するためのパーツ識別情報(以下、「パーツID」という)、パーツの種別、パーツの特徴を示すパーツ属性、配色及びパーツデータ名が関連付けられている。図8における「配色」は、パーツに使用された複数の色のうち使用されている領域の面積がもっとも大きい色を示しているが、パーツに使用されている複数の色を「配色」が示していてもよい。
【0041】
パーツデータ名は、記憶部22内のアドレスに関連付けられた、パーツデータのファイル名であり、プロセッサ21は、パーツデータ名を指定することによりパーツデータにアクセスすることができる。パーツデータは、三次元画像データであってもよいし、二次元画像データであってもよい。
【0042】
図9は、記憶部22に記憶されたアバター情報の一例を示す図である。図9に示すアバター情報においては、アバターを識別するためのアバター識別情報(以下、「アバターID」という)と、アバターを指定する画面に表示されるアバターAを構成する複数のパーツのパーツIDと、アバターデータ名とが関連付けられている。アバターデータ名は、アバターの画像データの名称であり、プロセッサ21は、アバターデータ名を指定することによりアバターの画像データにアクセスすることができる。
【0043】
図10は、記憶部22に記憶されたユーザ情報の一例を示す図である。図10に示すユーザ情報においては、ユーザIDと、過去に選択された仮想空間の仮想空間IDと、態様設定情報と、当該仮想空間に過去に表示されたアバターAのアバターIDと、アバターAと一緒に表示されたパーツのパーツIDとが関連付けられている。アバターIDは、ユーザが選択したそれぞれの仮想空間において表示されたアバターAのアバターIDである。
【0044】
態様設定情報は、それぞれの仮想空間において表示されるアバターAの態様をどのようにするかをユーザが設定した内容を示す情報である。図10においては、「目立たないようにする」、「目立つようにする」又は「他のアバターに合わせる」が態様設定情報として例示されている。態様設定情報は、「腕時計を変更しないようにする」等のように身体パーツ及び装着パーツの変更の可否に関する情報であってもよい。
【0045】
ユーザは、仮想空間を選択したことに応じて情報端末10に表示される複数の態様設定情報の候補から所望の態様設定情報を選択することができる。ユーザは、複数の仮想空間それぞれの態様設定情報を設定するための画面に表示される複数の態様設定情報の候補から所望の態様設定情報を選択し、それぞれの仮想空間にアバターAを表示する際の態様を予め設定しておいてもよい。この場合、ユーザは、仮想空間を選択する時点で態様設定情報を選択する必要がない。
【0046】
以下、図6に戻って、プロセッサ21により実現される各部の構成を説明する。
受付部211は、情報端末10からユーザの選択操作又は設定操作を受け付ける。受付部211は、例えば、通信IF23を介して、ユーザが選択した仮想空間を示す情報を取得することにより、複数の仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部として機能する。具体的には、受付部211は、ユーザの情報端末10から取得した仮想空間IDに基づいて、複数の仮想空間から選択された仮想空間を特定する。受付部211は、特定した仮想空間の仮想空間IDを表示制御部212に通知する。
【0047】
また、受付部211は、ユーザが選択したアバターAのアバターIDをユーザの情報端末10から取得する。受付部211は、選択された仮想空間に表示されるアバターAの態様に関する設定をユーザから受け付けてもよい。受付部211は、例えば図2(a)に示すように、それぞれ態様が異なる複数のアバターAを表示する画面を情報端末10に表示させることにより、アバターAの態様の設定を受け付ける。受付部211は、アバターAの態様を変更する操作をユーザから受け付けてもよい。受付部211は、選択されたアバターAに装着するパーツを選択するための画面を情報端末10に表示させることにより、パーツの態様の設定を受け付けてもよい。
【0048】
受付部211は、ユーザの情報端末10から、仮想空間IDに関連付けて態様設定情報を取得してもよい。態様設定情報は、例えば図10に示す「目立つようにする」等の情報であってもよいし、「腕時計を変更しないようにする」等の情報のようにユーザから変更不可として指定された少なくとも1つの装着パーツに関する情報であってもよい。受付部211は、ユーザから受け付けた仮想空間の仮想空間IDと、アバターAのアバターIDと、態様設定情報とを関連付けて、図10に示すユーザ情報として記憶部22に記憶させる。
【0049】
表示制御部212は、受付部211から通知された仮想空間IDに対応する仮想空間の画像にアバターAの画像を重ねた画像を情報端末10に表示させる。表示制御部212は、例えば、ユーザが予め態様を設定したアバターAとアバターAに装着させる装着パーツのうち何れか1つ以上を、ユーザにより選択された仮想空間に対応する態様で情報端末10に表示させる。
【0050】
表示制御部212は、選択された仮想空間に対応する態様でアバターA又はパーツを表示させるために、まずユーザが選択したアバターAの身体パーツ又は装着パーツが、ユーザにより選択された仮想空間に適しているか否かを判定する。表示制御部212は、仮想空間に適したパーツに変更するために、図7に示した仮想空間情報及び図8に示すパーツ情報を参照し、仮想空間に適合するパーツの属性と、選択されているパーツの属性とが合っているか否かを判定する。
【0051】
表示制御部212は、アバターAのパーツが仮想空間に適していると判定した場合、当該パーツをそのまま情報端末10に表示させる。表示制御部212は、アバターAのパーツが仮想空間に適していないと判定した場合、仮想空間に適合するパーツの属性に合った属性のパーツに変更する。
【0052】
図7に示す例において、仮想空間V11の種別は「会議室」であり、仮想空間V11に適合するパーツの属性には「スーツ」が含まれている。ユーザが選択したアバターA1の装着パーツの属性が「スーツ」である場合、表示制御部212は、装着パーツを変更することなく図3(a)に示したような会議室の仮想空間V11にアバターA1を表示させる。
【0053】
続いて、ユーザが仮想空間V12を選択したとする。図7に示す例において、仮想空間V12の種別は「ライブ会場」であり、仮想空間V12に適合するパーツの属性には「スーツ」が含まれておらず「トレーナ」が含まれている。この場合、アバターA1が装着している「スーツ」の属性が仮想空間V12に適合しないので、表示制御部212は、「トレーナ」のパーツに装着パーツを変更した状態でライブ会場の仮想空間V12にアバターA1を表示させる。このように表示制御部212が仮想空間に適合するパーツを選択することで、ユーザが、仮想空間に表示されたアバターA1に違和感をもつことを防げる。
【0054】
表示制御部212は、仮想空間V11の色合いが明るい色であり、適合するパーツの属性が暗い色である場合、暗い色のスーツを装着パーツとして選択してもよい。一方、表示制御部212は、仮想空間V12の色合いが暗い色であり、適合するパーツの属性が明るい色である場合、明るい色のカジュアルな服を装着パーツとして選択してもよい。
【0055】
表示制御部212は、図10に示すユーザ情報における態様設定情報を参照し、ユーザにより設定された態様の装着パーツを選択してもよい。具体的には、表示制御部212は、ユーザにより選択された仮想空間にアバターAを表示させた際のパーツ画像の態様を示す態様設定情報と、選択された仮想空間にアバターAを表示させる前にアバターAを表示させた他の仮想空間に対応するパーツ画像の態様と、選択された仮想空間に関する情報と、に基づいて、情報端末10に表示させるパーツ画像の態様を変更するか否かを決定する。
【0056】
ユーザがアバターAを仮想空間V11から仮想空間V12に移動させる場合、表示制御部212は、仮想空間V12の属性とパーツの属性との関係が、選択された仮想空間V12に対応する態様設定情報が示す態様の条件を満たすか否かに基づいて、仮想空間V12におけるアバターAの態様を決定する。表示制御部212は、決定した態様が、仮想空間V11において表示していたアバターAの態様と異なっている場合に、アバターAの態様を変更する。
【0057】
具体的には、図10に示すように、ユーザU11が、仮想空間V11及び仮想空間V12において態様を「目立つようにする」に設定していたとする。また、図7の仮想空間情報が示すように、仮想空間V11は明るい色で、仮想空間V12は暗い色であるとする。仮想空間V11が明るい色なので、表示制御部212は、仮想空間V11にアバターAがいる間は、暗い色のパーツ画像(例えば黒色のスーツの画像)を表示させる。暗い色のパーツ画像を仮想空間V12に表示すると、パーツ画像が目立たず、仮想空間V12の態様設定情報が示す「目立つようにする」という条件が満たされない。そこで、表示制御部212は、仮想空間V12にアバターAを表示させる際には、パーツ画像の色を明るい色に変更する。
【0058】
ユーザが、仮想空間に関連付けて態様設定情報を設定している場合、態様設定情報に基づいて決定されるパーツの属性が、仮想空間に適合するパーツの属性ではないとしても、表示制御部212は、態様設定情報が示す条件を優先してパーツを選択してもよい。例えば、仮想空間V11に対応する態様設定情報が「目立たないようにする」である場合、会議室が明るい色である場合に、表示制御部212は明るい色の服を選択する。
【0059】
表示制御部212は、仮想空間情報に含まれている仮想空間の属性を用いず、仮想空間の画像データに基づいて色合いを特定した結果に基づいてパーツを選択してもよい。一例として、アバターAを目立つようにする場合、表示制御部212は、選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも小さい色に一致又は類似する色を特定することにより、仮想空間の色合いと異なる色の装着パーツを選択する。表示制御部212は、例えば、アバターA又は装着パーツのうち何れか1つ以上の一部あるいは全部を、特定した色のアバターA又は装着パーツに置き換えて表示させる。
【0060】
この場合、表示制御部212は、例えば図7に示す「画像データ名」を参照することにより、選択された仮想空間の画像データを取得する。表示制御部212は、画像データに含まれる複数の画素の画素値を特定することにより、使用されている領域の面積が閾値よりも小さい色に一致又は類似する色を特定し、アバターAのパーツを特定した色に変化させて表示させる。
【0061】
図11は、アバターA1の色を変更する動作を説明するための図である。図11(a)は、仮想空間において暗い色の領域の面積が閾値よりも小さい場合を示し、図11(b)は、仮想空間において明るい色の領域の面積が閾値よりも小さい場合を示す。
【0062】
表示制御部212は、図11(a)に示すように暗い色の領域が少ない仮想空間であることを特定した場合、アバターA1に装着させる服の色を暗い色に変化させる。一方、表示制御部212は、図11(b)に示すように明るい色が少ない仮想空間であることを特定した場合、アバターA1に装着させる服の色を明るい色に変化させる。表示制御部212が、仮想空間で使用されている領域が小さい色をアバターAのパーツの色に使用することで、アバターAを目立たせることができる。
【0063】
アバターAを目立たないようにする場合、表示制御部212は、選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも大きい色に一致又は類似する色を特定する。表示制御部212は、アバターAに装着させる複数の装着パーツのうち1以上の装着パーツを、特定した色の装着パーツに置き換えて表示させる。表示制御部212は、例えば図11(a)のように明るい色の領域が大きい場合は、アバターA1に装着させる服の色を明るい色に変化させ、図11(b)のように暗い色の領域が大きい場合は、アバターA1に装着させる服の色を暗い色に変化させる。
【0064】
表示制御部212は、アバターAの画像を示す画像データが二次元画像データか三次元画像データかに応じて、アバターAに装着させる装着パーツを選択してもよい。表示制御部212は、例えば記憶部22を参照することにより、アバターAの身体パーツが二次元画像データであるか三次元画像データであるかを特定する。表示制御部212は、例えばアバターAの身体パーツが二次元画像データである場合は、二次元画像を含む装着パーツを選択し、アバターAの身体パーツが三次元画像データである場合は、三次元画像を含む装着パーツを選択する。表示制御部212がこのようにパーツデータを選択することで、アバターAの態様をアバターAに適した態様に変化させやすくなる。
【0065】
表示制御部212は、アバターAの画像を示す画像データが三次元画像データであっても、装着パーツを装着する領域が平坦であると判定した場合、二次元画像データを含む装着パーツを選択してもよい。表示制御部212は、例えば三次元画像データの身体パーツで構成されたアバターAの背中等の平坦な領域に、ワッペン等の紋章を示す装着パーツを装着させる場合、装着パーツが二次元画像データであってもアバターAに装着させる。表示制御部212がこのように動作することで、アバターAに装着させる対象の装着パーツの種類を増やすことができる。
【0066】
表示制御部212は、アバターAに装着させる複数の装着パーツに、複数の装着パーツと異なる新たな装着パーツを追加したアバターAを表示させてもよい。表示制御部212は、例えば、アバターAに装着させた装着パーツ(例えば服装)を変更せずに、アバターAに腕時計又はネックレス等のアクセサリーに関する装着パーツを装着させる。表示制御部212が新たな装着パーツをアバターAに追加することで、仮想空間に適した態様に変化させやすくなる。
【0067】
表示制御部212は、変更不可であることがユーザにより指定された装着パーツをアバターAが装着している場合、仮想空間の態様によらず、当該装着パーツを他の装着パーツに置き換えずに表示させる。一方、表示制御部212は、変更不可として指定されていない装着パーツを、選択された仮想空間に対応する態様の装着パーツに置き換えて選択された仮想空間に表示させる。表示制御部212が変更不可として指定された装着パーツを置き換えずに表示することで、ユーザは、どのような仮想空間であっても自身が好む装着パーツを表示させることができる。
【0068】
ところで、表示制御部212がユーザの情報端末10に1人称視点の画像(すなわち、アバターAが仮想空間において視線を向けた方向の画像)を表示させている場合、ユーザは、自身のアバターAが表示されないことにより、当該アバターAの態様を見ることができない。そこで、表示制御部212は、ユーザの情報端末10に1人称視点の画像を表示させた状態でアバターAに装着させる装着パーツを変更したり追加したりした場合は、1人称視点の画像を3人称視点の画像(すなわち、仮想空間とアバターAとを表示した画像)に切り替えて表示させる。表示制御部212がこのように動作することで、ユーザは、アバターAの態様が変化したタイミングで、変化したアバターAの態様を簡単に知ることができる。
【0069】
表示制御部212は、ユーザの情報端末10に1人称視点の画像を表示させた状態で、受付部211が、ユーザがアバターAの身体パーツ又は装着パーツを変更する操作を受け付けた場合、1人称視点の画像を3人称視点の画像に切り替えて表示させてもよい。表示制御部212がこのように動作することで、ユーザは、アバターAの態様を確認しながら身体パーツ又は装着パーツを変更することができる。
【0070】
表示制御部212は、パーツが変更された後のアバターAの画像と、当該パーツが変更される前のアバターAの画像とを並べてユーザの情報端末10に表示させてもよい。表示制御部212がこのように動作することで、ユーザはアバターAの態様の変化を簡単に知ることができる。
【0071】
表示制御部212は、仮想空間に適するパーツをユーザが所有していない場合、ユーザに警告を発したり、ユーザにパーツを購入するための案内を通知したりしてもよい。表示制御部212は、例えば記憶部22を参照することにより、ユーザが所有する身体パーツ及び装着パーツのパーツ属性を特定し、特定したパーツ属性が仮想空間に適しているか否かを判定する。特定したパーツ属性が仮想空間に適していない場合、表示制御部212は、ユーザの情報端末10に「適したパーツがありません」と表示させたり、警告音を発生させたり、仮想空間に適するパーツ属性に対応する身体パーツ又は装着パーツを購入することが可能なショップの広告を表示させたりする。ユーザが身体パーツ又は装着パーツを購入した場合は、アバターAを指定したユーザのアカウントに関連付けられた決済手段(例えばクレジットカード、暗号資産のウォレットアドレス)を用いて支払いが行われる。
【0072】
表示制御部212は、仮想空間に適するパーツをユーザが所有していない場合、パーツを作成するための専用アプリを起動ようにユーザに通知して、ユーザにパーツを作成させてもよいし、AI(Artificial Intelligence、すなわち人工知能)を用いて仮想空間に適するパーツを作成してもよい。表示制御部212は、仮想空間に適するパーツをアバターAに装着できない場合、アバターAを非表示にしたり、アバターAの色を特定の色に一致又は類似した色に置き換えた状態(すなわち、影絵のような状態)に変更したりしてもよい。
【0073】
[複数のアバターの表示]
表示制御部212は、複数のユーザが指定した複数のアバターAのアバターデータと仮想空間の背景画像データとを合成した画像データを作成し、当該複数のユーザの複数の情報端末10に表示させてもよい。このような場合、第1ユーザのアバターA1の態様の傾向が他の第2ユーザのアバターA2の態様の傾向と異なると、ユーザが違和感をもつ可能性がある。例えば、アバターA1がフォーマルな服装であるにもかかわらずアバターA2がカジュアルな服装だと、仮想空間を他のユーザが見たときに違和感をもったり、アバターを操作するユーザ自身が服装を間違えたことを恥ずかしいと思ったりする。
【0074】
そこで、表示制御部212は、選択された仮想空間において表示されている、第1ユーザと異なる第2ユーザのオブジェクトであるアバターA2、又は当該オブジェクトに装着させる複数の装着パーツに対応する態様で、第1ユーザのアバターA1を表示させる。
【0075】
表示制御部212は、例えば図10に示す「仮想空間ID」を参照することにより、第1ユーザと同じ仮想空間を利用する第2ユーザを特定する。表示制御部212は、図9(b)に示す「パーツ」及び図8に示す「パーツ属性」を参照することにより、第2ユーザのアバターA2を構成する身体パーツ及び装着パーツの属性を特定する。表示制御部212は、アバターA2を構成する身体パーツ及び装着パーツの属性と一致する身体パーツ及び装着パーツを、アバターA1に装着させて表示させる。このように、表示制御部212が、複数のアバターAの態様が同じ傾向の態様になるようにすることで、違和感が生じることを防げる。
【0076】
表示制御部212は、選択された仮想空間において複数の他のユーザのアバターAを表示させる場合、表示された複数の他のユーザに対応する複数のアバターAのそれぞれに関連付けられた属性に基づいてアバターAの態様を変更してもよい。表示制御部212は、例えば、ユーザのアバターAの態様を「他のユーザのアバターAの平均的な色に合わせた態様」、「ユーザとフレンド関係にある他のユーザのアバターAの態様に合わせた態様」、「他のユーザのアバターAに最も装着されているパーツに合わせた態様」又は「主催者である他のユーザのアバターAに装着されたパーツに合わせた態様」に変更する。
【0077】
一例として、他のユーザのアバターAにおいて最も装着されているパーツに合わせる場合、表示制御部212は、図10に示す「仮想空間ID」を参照することにより、ユーザと同じ仮想空間を利用する複数の他のユーザを特定する。表示制御部212は、図10に示す「パーツID」を参照することにより、特定した複数の他のユーザが複数の他のユーザのアバターAに装着させた複数のパーツのうち最も装着させた数が多いパーツを特定する。表示制御部212は、特定したパーツをユーザのアバターAに装着させる。表示制御部212は、他のユーザのアバターAに装着させたパーツと同じパーツをユーザのアバターAに装着させることができるので、仮想空間に統一感をもたせることができる。
【0078】
表示制御部212は、アバターA1に対応する態様で、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザ(他のユーザ)に対応するアバターA2を表示させてもよい。所定の関係は、例えばフレンドの関係である。フレンドの関係にある他のユーザは、ユーザが一緒に仮想空間を利用したりメッセージの送受信をしたりするために登録をした他のユーザである。表示制御部212は、例えば記憶部22を参照することにより、ユーザとフレンドの関係にあってユーザと同じ仮想空間を利用する他のユーザを特定する。
【0079】
フレンド関係の他のユーザのアバターA2を、自身のアバターA1に似た態様で表示することがユーザにより設定されている場合、表示制御部212は、図9(b)に示す「パーツ」を参照することにより、第1ユーザのアバターA1のパーツを特定し、第2ユーザのアバターA2に、特定したパーツと類似するパーツを装着させる。一方、フレンド関係の他のユーザのアバターA2を、自身のアバターA1と似ていない態様で表示することがユーザにより設定されている場合、表示制御部212は、アバターA1のパーツと類似しないパーツをアバターA2に装着させる。このように、表示制御部212は、他のユーザのアバターA2の態様をユーザのアバターA1の態様に合わせることができるので、ユーザの好みに応じて、複数のアバターAの一体感を出したり、複数のアバターAを判別しやすくしたりすることができる。
【0080】
表示制御部212は、受付部211が受け付けたアバターA1のユーザの感情に連動してアバターA2に対応する態様のアバターA1を表示するようにしてもよい。表示制御部212は、例えば受付部211が、ユーザが装着した生体情報を取得できる装置(例えば脈波を検出できるウェアラブル端末)から、ユーザが恥ずかしいと感じていると推測される生体情報を取得したことにより、アバターA2に対応する態様のアバターA1を表示する。ユーザが恥ずかしいと感じていると推測される生体情報は、例えば、ユーザの発汗量が閾値以上であることを示す情報、ユーザの脈波又は脈拍が閾値以上であることを示す情報である。
【0081】
表示制御部212は、受付部211が生体情報を取得できる装置から、ユーザが恥ずかしいと感じていると推測される生体情報を取得したことにより、アバターA1の身体パーツ又は装着パーツを変更するための画面をアバターA1のユーザの情報端末10に表示させてもよい。表示制御部212は、ユーザが恥ずかしいと感じていると推測される生体情報を受付部211が受け付けなかった場合、ユーザのアバターAが、同じ仮想空間にいる他のアバターAの服装と異なる場合であっても身体パーツ又は装着パーツを変更するための画面を表示させなくてもよい。
【0082】
ところで、仮想空間におけるイベントによっては、イベントに参加するユーザの立場によってユーザに適した服装が異なるという場合がある。例えば仮想空間が塾の教室である場合、塾の講師と塾の生徒とはドレスコードが異なるため、同じ仮想空間であっても適したパーツが異なる場合がある。そこで、表示制御部212は、アバターAを、ユーザの属性の少なくともいずれかに対応する態様で表示させてもよい。ユーザの属性は、例えば仮想空間においてユーザが行う動作の内容、又はユーザの立場である。
【0083】
表示制御部212がユーザの立場に適した装着パーツを選択することができるように、仮想空間情報において、仮想空間に入るユーザの立場と、適合するパーツの属性とが関連付けられていてもよい。そして、表示制御部212は、ユーザが情報端末10において入力したユーザの立場に対応する属性のパーツを選択する。一例として、表示制御部212は、ユーザが塾の教室の仮想空間に講師として入ることを選択した場合にスーツを選択し、ユーザが塾の教室の仮想空間に生徒として入ることを選択した場合にカジュアルな服を選択する。表示制御部212がこのように動作することで、異なる立場の複数のユーザに対応する複数のアバターAが仮想空間に表示される場合に立場に合った服装のアバターAが表示されるので、臨場感が高まる。
【0084】
[態様を編集するための画面の表示]
ユーザは、アバターAを表示させた仮想空間(以下、「第1仮想空間」という)から、自身が次に選択した仮想空間(以下、「第2仮想空間」という)にアバターAを移動させる前に、アバターAに装着させたパーツを変更したいと考える場合がある。そこで、表示制御部212は、ユーザが選択した第2仮想空間にアバターAを表示させる前に、アバターAに装着させたパーツを変更するための編集画面を情報端末10に表示させる。
【0085】
表示制御部212は、第1仮想空間に対応する第1態様で表示させたアバターAに装着させる複数の第1装着パーツのうち1以上の第1装着パーツを変更するための編集画面を情報端末10に表示させる。表示制御部212は、編集画面においてユーザが1以上の第1装着パーツを1以上の第2装着パーツに変更することにより生成された第2態様のアバターを、選択された第2仮想空間に表示させる。
【0086】
図12は、編集画面の一例を示す図である。図12に示す編集画面には、ユーザが指定したアバターA2、装着パーツを表示するための複数の表示領域161(表示領域161a、表示領域161b)、操作用画像162及び操作用画像163が含まれている。ユーザは、表示領域161を押すことによりアバターA2に装着された装着パーツを編集することができる。
【0087】
操作用画像162は、表示領域161に表示された装着パーツを変更するための操作用画像であり、ユーザが操作用画像162を押すことにより、表示された装着パーツと異なる他の装着パーツが表示される。操作用画像163は、アバターA2に装着させる装着パーツの編集をする操作を終了するための操作用画像である。情報端末10は、ユーザが操作用画像163を押すことにより、ユーザがアバターA2の装着パーツの編集をする操作を終了したことを受付部211に通知する。第2仮想空間にアバターAを表示させる前に、表示制御部212が編集画面を表示させてユーザにアバターAの装着パーツを変更させることで、ユーザは、第2仮想空間に適した装着パーツをアバターAに装着させることができる。
【0088】
表示制御部212は、編集画面に第2仮想空間の画像を表示させてもよい。表示制御部212は、例えば、選択された第2仮想空間を示す画像データと、アバターAに装着させる複数の第1装着パーツのいずれかと置き換え可能な複数の第2装着パーツと、を編集画面に表示させる。第2装着パーツは、第2仮想空間で装着する候補の装着パーツであり、例えば図12に示す表示領域161に表示された装着パーツである。表示制御部212が第2仮想空間を示す画像データを編集画面に表示させることで、ユーザは、自身が選択した装着パーツが第2仮想空間に適しているか否かを確認しやすくなる。
【0089】
表示制御部212は、第1ユーザに対応するアバターA1と共に、選択された第2仮想空間に表示される予定がある他の第2ユーザに対応するアバターA2を編集画面に表示させてもよい。表示制御部212は、例えば、第1ユーザのアバターA1と、第1ユーザと所定の関係にある第2ユーザのアバターA2とを表示させた編集画面を、第1ユーザが使用する第1情報端末10-1と、第2ユーザが使用する第2情報端末10-2とに表示させる。所定の関係は、例えば、ユーザによって予め親しいフレンドとして設定された関係である。
【0090】
表示制御部212は、例えば複数の第2ユーザのうち、編集画面における操作を終了したことを受付部211が受け付けた1以上の第2ユーザのアバターAを、第1ユーザの編集画面に表示させる。表示制御部212が第2ユーザのアバターAを第1ユーザの編集画面に表示させることで、第1ユーザは、第2ユーザのアバターAと同じ第2仮想空間に表示されても違和感をもたないように装着パーツを選択できる。
【0091】
表示制御部212は、編集画面において装着パーツの変更を継続している第1ユーザのアバターAを、当該ユーザと所定の関係にある第2ユーザの編集画面に表示してもよい。表示制御部212は、第1ユーザがパーツを変更するたびに、第2ユーザの編集画面に、パーツが変更された状態の第1ユーザのアバターAを表示する。同様に、第2ユーザがパーツを変更するたびに、第1ユーザの編集画面に、パーツが変更された状態の第2ユーザのアバターAを表示する。表示制御部212が、所定の関係にある第2ユーザがパーツを変更した後のアバターAを、第1ユーザの編集画面に表示することで、第1ユーザは、第2ユーザのパーツを参考にしながら装着パーツを変更することができる。
【0092】
表示制御部212は、受付部211が、ユーザが第1装着パーツを第2装着パーツに置き換える操作を終了したことをユーザの情報端末10から受け付けたことに応じて、第2態様のアバターA(すなわち装着パーツを変更したアバターA)を、選択された第2仮想空間に表示させる。表示制御部212は、例えばユーザが図12に示す操作用画像163を押したことを受付部211が受け付けたことに応じて、ユーザのアバターAを選択された第2仮想空間に表示させる。表示制御部212がこのように動作することで、表示制御部212は、装着パーツの変更を終了する前の状態のアバターAが第2仮想空間に表示されることを防げる。
【0093】
ところで、仮想空間がライブ会場である場合のように、所定の時刻までにユーザが仮想空間に入る必要があるという場合がある。そこで、表示制御部212は、編集画面にアバターAを表示させた状態で予め設定された時刻になると、編集画面に表示させたアバターAを選択された仮想空間に表示させてもよい。予め設定された時刻は、例えば図7に示す仮想空間情報における「開始時刻」の5分前の時刻であり、予め記憶部22に記憶されている。
【0094】
表示制御部212は、例えば受付部211が、ユーザが装着パーツを変更する操作を終了したことを受け付けていない場合であっても、予め設定された時刻を経過した場合は、編集画面に表示させたアバターAを選択された仮想空間に表示させる。表示制御部212がこのように動作することで、表示制御部212は、開始時刻に間に合うようにアバターAを表示させることができる。
【0095】
表示制御部212は、アバターAを移動先の仮想空間に表示させた時刻から所定の時間内であれば、仮想空間に表示させたアバターAを表示しないようにするとともに、アバターAを編集画面に表示させてもよい。所定の時間は、例えば5分である。表示制御部212は、例えば、受付部211がユーザから、アバターAを仮想空間から編集画面に戻す操作を受け付けた場合、仮想空間に表示させた時刻から所定の時間内であれば編集画面をユーザの情報端末10に表示させる。
【0096】
表示制御部212は、アバターAを仮想空間から編集画面に戻す操作を受付部211が受け付けた時刻が、仮想空間に表示させた時刻から所定の時間を超えている場合、編集画面に戻れないことを示す警告情報を情報端末10に表示させる。表示制御部212が、移動先の仮想空間から編集画面にアバターAを戻すことで、ユーザは、仮想空間にアバターAを表示させた後に違和感をもった場合であっても、再びアバターAの装着パーツを変更できる。
【0097】
[背景画像が変化する仮想空間]
ユーザから選択された仮想空間が、所定の条件で背景画像データが変化する仮想空間である場合がある。所定の条件は、例えば仮想空間で行われるイベントの主催者等の所定のユーザが表示させたアバターAが仮想空間において所定の行動を実行したタイミングである。所定の行動は、例えばゲームの仮想空間においてアイテムを使用したり、ライブ会場の仮想空間において演奏を開始させたりする行動である。所定の条件は、予め設定された時刻、アバターAが表示されているユーザの組み合わせ、又は表示されているアバターAやパーツの態様であってもよい。
【0098】
表示制御部212は、時刻によって異なる背景画像データそれぞれに対応する態様でアバターAを情報端末10に表示させる。表示制御部212は、例えば記憶部22に記憶された所定の時刻に関連付けられたアバターAを情報端末10に表示させる。
【0099】
図13は、背景画像が変化する仮想空間を説明するための図である。本実施の形態においては、一例として、所定の時刻において背景画像データが変化するライブ会場の仮想空間を用いる。図13においては、時刻、イベント内容、背景画像、特殊効果及びアバター種別が関連付けられている。アバター種別には、装着パーツの種別が含まれていてもよい。
【0100】
特殊効果は、例えば雨又は雪を降らせたり、雷又は炎を発生させたりするための画像エフェクトである。複数の時刻に関連付けられた複数のアバター種別は、例えば情報端末10の専用アプリを用いてユーザにより設定される。ユーザは、例えば図13に示す複数の背景画像をライブが開始される前の時刻に取得し、複数の背景画像それぞれに対応するアバター種別を設定することができる。情報処理装置20においては、受付部211がユーザからアバター種別の設定を受け付けて記憶部22に記憶させる。
【0101】
表示制御部212は、例えば、17時20分00秒において背景画像が「花火」から「夜景」に変化したことを特定し、情報端末10に表示させたアバター「A0100」をアバター「A0101」に変化させる。表示制御部212は、17時50分00秒において特殊効果「雨が降る」が追加されたことを特定し、情報端末10に表示させたアバター「A0102」をアバター「A0103」に変化させる。
【0102】
ところで、特殊効果は、ユーザに予め知らせない演出として用いられる場合がある。このような場合、ユーザは、特殊効果が追加されたことに対するアバターAのパーツの変更を設定できない。これに対して、表示制御部212は、記憶部22を参照することにより、特殊効果に関連付けられた装着パーツを特定し、特殊効果が発生した時間において、ユーザがアバターAに装着させる複数の装着パーツに、特定した装着パーツを追加したアバターAを情報端末10に表示させる。
【0103】
具体的には、表示制御部212は、図13に示す17時50分00秒から18時00分00秒までの時間において、特殊効果「雨が降る」が発生したことに応じて、ユーザのアバターAに装着パーツ「傘」を追加したアバターAを情報端末10に表示させる。表示制御部212が背景画像の変化に応じて装着パーツを追加したアバターAを表示させることで、現実空間における人の動作に類似したアバターAの動作を表示させることができる。
【0104】
また、表示制御部212は、特殊効果により表示された炎等の障害物がアバターAの第1装着パーツに接触したことを検出した場合、第1装着パーツの態様を変化させてもよい。具体的には、表示制御部212は、特殊効果により表示された炎がアバターAに接触したことにより、一部が焦げている第2装着パーツをアバターAに装着させてもよい。
【0105】
表示制御部212は、例えば、仮想空間におけるアバターAの位置が、特殊効果により発生した炎の位置と一致することを検出する。表示制御部212は、アバターAに装着させた複数の装着パーツのうち1以上の第1装着パーツを、第1装着パーツの態様を変化させた第2装着パーツ(すなわち、一部が焦げている装着パーツ)に置き換えて情報端末10に表示させる。第1装着パーツの態様を変化させた第2装着パーツは、第1装着パーツに関連付けられて記憶部22に記憶されている。
【0106】
表示制御部212は、装着パーツを変化させる所定のタイミングにおいて、アバターAに装着させた第2装着パーツを、当該第2装着パーツに関連付けられた第1装着パーツに戻して表示してもよい。装着パーツを変化させる所定のタイミングは、例えば図13に示す「背景画像」が変化したタイミングである。
【0107】
ユーザが装着パーツを購入している場合、当該装着パーツを仮想空間に表示できる回数に上限が設けられている場合がある。このような場合、仮想空間に表示した第1装着パーツの表示回数が上限に達した状態で、装着パーツを変化させるタイミングになったことに応じて第2装着パーツに置き換えて表示させると、次に装着パーツを変化させるタイミングで第1装着パーツを再び表示することができない。そこで、表示制御部212は、第1装着パーツの表示回数が上限に達した場合は、次に装着パーツを変化させるタイミングにおいて、第2装着パーツを、第1装着パーツと異なる他の装着パーツに置き換えて表示させる。表示制御部212は、第1装着パーツの表示回数が上限に達している場合、装着パーツを変化させるタイミングになっても第1装着パーツを他の装着パーツに置き換えないようにしてもよい。
【0108】
表示制御部212は、図10に示す「パーツID」を参照することにより、記憶部22に記憶された第1装着パーツの表示回数の上限が、当該第1装着パーツを表示した回数と一致することを特定する。表示制御部212は、図8に示す「パーツ属性」を参照することにより、第1装着パーツと同じ属性に関連付けられた他の装着パーツを特定し、第2装着パーツを他の装着パーツに置き換えて表示させる。表示制御部212がこのように動作することで、装着パーツの表示回数の上限に達したとしても、代替の装着パーツを装着させることができる。
【0109】
ところで、仮想空間ごとに、アバターAの態様の変化に合わせて装着パーツをどのように変化させるかをユーザが設定することは煩雑である。そこで、表示制御部212は、例えば選択された仮想空間において、アバターAの態様が変化した場合に、アバターAに装着させる複数の装着パーツのうち1以上の装着パーツを、ユーザが所有する他の装着パーツのうち仮想空間に応じた他の装着パーツに置き換えてもよい。表示制御部212は、例えば、選択された仮想空間において表示された背景画像データに関連付けられた所定の条件をアバターAの態様が満たした場合に、アバターAに装着させる複数の装着パーツのうち1以上の装着パーツを、ユーザが所有する他の装着パーツに置き換える。
【0110】
具体的には、表示制御部212は、洋服を着てネックレスを装着していたアバターAが、背景画像が花火大会の画像に変化したことに応じて浴衣姿になった場合、ネックレスをうちわに置き換える。このようにすることで、例えば仮想空間の背景画像の変化に応じてアバターAの態様が変化した場合に、ユーザが装着パーツをどのように変更するかを設定しないでも、表示制御部212が自動的にアバターAの態様に合った装着パーツを情報端末10に表示させることができる。
【0111】
表示制御部212は、アバターAに装着させた装着パーツを他の装着パーツに置き換えるか否かを、仮想空間の属性に基づいて決定してもよい。一例として、表示制御部212は、仮想空間が結婚式場又は会議室等のフォーマルな空間である場合は、態様が変化した装着パーツを他の装着パーツに置き換える。一方、表示制御部212は、仮想空間が公園又は運動場等のアウトドア空間である場合は、態様が変化した装着パーツを他の装着パーツに置き換えない。表示制御部212がこのように動作することで、ユーザが選択した装着パーツが表示されにくくすることができる。
【0112】
<情報処理装置20における動作の流れ>
図14は、情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、情報処理装置20が、アバターAの態様を変更して仮想空間に表示させる動作を示す。図14に示すフローチャートは、移動前仮想空間にアバターAが表示されている状態から開始している。
【0113】
図14に示すように、受付部211は、ユーザの情報端末10から、移動先の仮想空間を受け付ける(S11)。受付部211は、ユーザの情報端末10から取得した仮想空間IDに基づいて、複数の仮想空間から選択された仮想空間を特定する。受付部211は、ユーザの情報端末10から、移動先仮想空間の態様設定情報を受け付ける(S12)。
【0114】
表示制御部212は、受付部211が受け付けた態様設定情報と、受付部211が受け付けた仮想空間の仮想空間属性と、移動前仮想空間においてアバターAが装着している装着パーツの態様とに基づいて、装着パーツの態様を変更するか否かを判定する(S13)。装着パーツの態様を変更しないと判定した場合(S13のNO)、表示制御部212は装着パーツを変更しない。装着パーツの態様を変更すると判定した場合(S13のYES)、表示制御部212は、まず図9(b)に示す「パーツ」を参照することにより特定した、アバターAに装着された複数のパーツのうち1つのパーツを選択する(S14)。
【0115】
表示制御部212は、受付部211が受け付けた態様設定情報を参照することにより、選択したパーツをユーザが変更不可のパーツとして指定しているか否かを特定する(S15)。変更不可のパーツとして指定されていない場合(S15のYES)、表示制御部212は、仮想空間に適合するパーツ属性と、S14で選択したパーツの属性とに基づいて、選択したパーツに対応する変更後のパーツを決定する(S16)。選択したパーツが変更不可のパーツとして指定されている場合(S15のNO)、表示制御部212は、選択したパーツを変更しない。
【0116】
アバターに装着された全てのパーツのうちS15及びS16の処理が完了していないパーツがある場合(S17のNO)、表示制御部212は、S14からS16までの処理を繰り返す。表示制御部212は、アバターAに装着された全てのパーツの変更の処理を終了した場合(S17のYES)、受付部211がユーザから受け付けた仮想空間に、装着パーツを変更した状態でアバターAを表示させる(S18)。
【0117】
情報処理装置20は、処理を終了する操作が行われていない場合(S19のNO)、S11からS18までの処理を繰り返す。処理を終了する操作が行われた場合(S19のYES)、情報処理装置20は、処理を終了する。
【0118】
<変形例>
以上の説明においては、情報端末10のユーザが仮想空間を選択する画面において仮想空間を選択することにより、情報処理装置20がアバターAを選択された仮想空間に表示させる動作を示したが、これに限らない。表示制御部212は、例えばユーザが仮想空間に表示させたアバターAを仮想空間内の所定の位置に移動させたことを受付部211が受け付けたことにより、他の仮想空間(すなわち選択された仮想空間)に表示させてもよい。
【0119】
<情報処理装置20による効果>
以上説明したように、情報処理装置20は、複数の仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部として機能する受付部211を有する。そして、表示制御部212が、ユーザが予め態様を設定したアバターAとアバターAに装着させた装着パーツのうち少なくとも1つを、選択された仮想空間に対応する態様に置き換えて情報端末10に表示させる。
【0120】
情報処理装置20がこのように構成されることで、情報処理装置20は、ユーザが選択した仮想空間に適した態様のアバターAを表示させることができる。その結果、ユーザが仮想空間に配置されたアバターAを閲覧したときに違和感をもつことを抑制することができる。
【0121】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様で前記情報端末に表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間に対応するサブオブジェクトに置き換えたアバターを表示することができるので、ユーザは、仮想空間に表示されたアバターに違和感をもたずに閲覧することができる。
(付記2)
前記表示制御部は、前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させた際の前記サブオブジェクトの態様を示す設定情報と、前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる前に前記アバターを表示させた仮想空間における前記サブオブジェクトの態様と、前記選択された仮想空間に関する情報とに基づいて、前記情報端末に表示させる前記サブオブジェクトの態様を変更するか否かを決定する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、ユーザの要求に応じた態様であり、かつ仮想空間に対応する態様のアバターを表示させることができる。
(付記3)
前記表示制御部は、前記アバターを、前記選択された仮想空間の属性又は前記ユーザの属性の少なくともいずれかに対応する態様で表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、異なる立場の複数のユーザに対応する複数のアバターが仮想空間に表示される場合に、立場にあったサブオブジェクトを装着したアバターが表示されるので、臨場感を高めることができる。
(付記4)
前記表示制御部は、前記アバターと前記サブオブジェクトのうち何れか1つ以上の一部あるいは全部を、前記選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも小さい色に一致又は類似する色のアバター又はサブオブジェクトに置き換えて表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間で使用されている面積が小さい色をアバター又はサブオブジェクトの色に使用することができるので、アバターを目立つように表示させることができる。
(付記5)
前記表示制御部は、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記選択された仮想空間において使用されている複数の色のうち、使用されている領域の面積が閾値よりも大きい色に一致又は類似する色のサブオブジェクトに置き換えて表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間で使用されている面積が大きい色をアバター又はサブオブジェクトの色に使用することができるので、アバターを目立たないように表示させることができる。
(付記6)
前記表示制御部は、第1仮想空間に対応する第1態様で表示させた前記アバターに装着させる複数の第1サブオブジェクトのうち1以上の第1サブオブジェクトを変更するための編集画面において前記ユーザが前記1以上の第1サブオブジェクトを1以上の第2サブオブジェクトに変更することにより生成された第2態様の前記アバターを、前記選択された仮想空間に表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、選択された仮想空間に表示させる前にユーザがアバターのサブオブジェクトを変更できるので、ユーザは、仮想空間に応じて自身が好むサブオブジェクトをアバターに装着させることができる。
(付記7)
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間を示す画像データと、前記アバターに装着させる前記複数の第1サブオブジェクトのいずれかと置き換え可能な複数の前記第2サブオブジェクトと、を前記編集画面に表示させる、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間を示す画像データを編集画面に表示させることができるので、ユーザは、自身が選択したサブオブジェクトが仮想空間に適しているか否かを確認しやすくなる。
(付記8)
前記表示制御部は、前記ユーザに対応する前記アバターと共に前記選択された仮想空間に表示される予定がある他のユーザに対応するオブジェクトを前記編集画面に表示させる、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、他のユーザのオブジェクトをユーザの編集画面に表示させることができるので、ユーザは、他のユーザのオブジェクトと同じ仮想空間に表示されても違和感をもたないようにサブオブジェクトを選択できる。
(付記9)
前記表示制御部は、前記アバターと、前記ユーザと所定の関係にある他のユーザのオブジェクトとを表示させた前記編集画面を、前記ユーザが使用する前記情報端末と、前記他のユーザが使用する前記情報端末とに表示させる、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、所定の関係にある他のユーザがサブオブジェクトを変更する操作を終了していないオブジェクトを、ユーザの編集画面に表示することができるので、ユーザは、他のユーザのオブジェクトを参考にしながらサブオブジェクトを変更することができる。
(付記10)
前記ユーザが前記第1サブオブジェクトを前記第2サブオブジェクトに置き換える操作を終了したことを前記ユーザの情報端末から受け付ける受付部を有し、
前記表示制御部は、前記受付部が、前記ユーザが操作を終了したことを受け付けたことに応じて、前記第2態様の前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、サブオブジェクトの変更を終了する前の状態のアバターを仮想空間に表示させることを防ぐことができる。
(付記11)
前記表示制御部は、前記編集画面に前記アバターを表示させた状態で予め設定された時刻になると、前記編集画面に表示させた前記アバターを前記選択された仮想空間に表示させる、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、予め設定された時刻にアバターを仮想空間に表示させることができるので、表示制御部は、開始時刻に間に合うようにアバターを表示させることができる。
(付記12)
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示されている、前記ユーザと異なる他のユーザのオブジェクト、又は当該オブジェクトに装着させる複数のサブオブジェクトに対応する態様で、前記アバターを表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間に表示させた複数のアバターそれぞれに、同じサブオブジェクトを装着させることができるので、複数のユーザが利用する仮想空間において、ユーザに違和感が生じることを防げる。
(付記13)
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示された複数の前記他のユーザに対応する複数のオブジェクトそれぞれに関連付けられた属性に基づいて前記アバターの態様を変更する、
付記12に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、他のユーザのオブジェクトに装着させたサブオブジェクトと同じサブオブジェクトをユーザのアバターに装着させることができるので、仮想空間に統一感をもたせることができる。
(付記14)
前記表示制御部は、前記アバターに対応する態様で、前記ユーザと所定の関係にある他のユーザに対応するオブジェクトを表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、他のユーザのオブジェクトの態様をユーザのアバターの態様に合わせることができるので、ユーザの好みに応じて、複数のアバターの一体感を出したり、複数のアバターを判別しやすくしたりすることができる。
(付記15)
前記表示制御部は、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトに、前記複数のサブオブジェクトと異なる新たなサブオブジェクトを追加した前記アバターを表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、アバターに新たなサブオブジェクトを追加することができるので、仮想空間に適した態様に変化させやすくなる。
(付記16)
前記選択された仮想空間は、所定の条件で背景画像データが変化する仮想空間であって、
前記表示制御部は、異なる前記背景画像データそれぞれに対応する態様で前記アバターを前記情報端末に表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、変化した背景画像データそれぞれの特徴に応じてユーザのアバターの態様を変化させることができる。
(付記17)
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において、前記アバターの態様が変化した場合に、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記ユーザが所有する他のサブオブジェクトのうち前記仮想空間に応じた他のサブオブジェクトに置き換える、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、態様が変化したサブオブジェクトをユーザが所有するサブオブジェクトに置き換えて表示させることができるので、ユーザは、仮想空間に適したサブオブジェクトを継続して装着させることができる。
(付記18)
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間において表示された背景画像データに関連付けられた所定の条件を前記アバターの態様が満たした場合に、前記アバターに装着させる複数のサブオブジェクトのうち1以上のサブオブジェクトを、前記ユーザが所有する他のサブオブジェクトに置き換える、
付記17に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、仮想空間の種別に応じてサブオブジェクトを他のサブオブジェクトに置き換えるか否かを決定できるので、現実空間に類似する動作を、アバターを用いて表すことができる。
(付記19)
前記ユーザから変更不可として指定された少なくとも1つのサブオブジェクトを受け付ける受付部を有し、
前記表示制御部は、変更不可として指定されていないサブオブジェクトを前記選択された前記仮想空間に対応する態様のサブオブジェクトに置き換えて前記選択された前記仮想空間に表示させる、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、変更不可として指定されたサブオブジェクトを置き換えずに表示することができるので、ユーザは、どのような仮想空間であっても自身が好むサブオブジェクトを表示させることができる。
(付記20)
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定するステップと、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様でコンピュータが前記情報端末に表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
このように情報処理方法が構成されていることにより、情報処理方法は、仮想空間に対応するサブオブジェクトに置き換えたアバターを表示することができるので、ユーザは、仮想空間に表示されたアバターに違和感をもたずに閲覧することができる。
(付記21)
コンピュータに、
ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
前記ユーザが予め態様を設定したアバターと前記アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を、前記選択された仮想空間に対応する態様で前記情報端末に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
このようにプログラムが構成されていることにより、プログラムは、仮想空間に対応するサブオブジェクトに置き換えたアバターを表示することができるので、ユーザは、仮想空間に表示されたアバターに違和感をもたずに閲覧することができる。
【0122】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0123】
1 情報処理システム
10 情報端末
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 情報処理装置
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
211 受付部
212 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
前記選択された仮想空間に配置されるアバターに装着される複数のサブオブジェクトの属性を記憶する記憶部と、
前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターを前記情報端末に表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターの平均的な色に合わせた態様で前記第1アバターを前記情報端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターを表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1ユーザが前記編集画面において、前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトを変更する操作を継続している場合、前記第2ユーザの編集画面に前記第1アバターを表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第2ユーザが前記第2アバターの表示態様を変更するたびに、前記第1ユーザの前記編集画面に表示させた前記第2アバターの表示態様を変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定するステップと、
前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターをコンピュータが前記情報端末に表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項7】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定する特定部と、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターをコンピュータが表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
前記選択された仮想空間に配置される、前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターを前記情報端末に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターを表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
前記選択された仮想空間に配置されるアバターに装着される複数のサブオブジェクトの属性を記憶する記憶部と、
前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターを前記情報端末に表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記選択された仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターの平均的な色に合わせた態様で前記第1アバターを前記情報端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理装置であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定する特定部と、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターを表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1ユーザが前記編集画面において、前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトを変更する操作を継続している場合、前記第2ユーザの編集画面に前記第1アバターを表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第2ユーザが前記第2アバターの表示態様を変更するたびに、前記第1ユーザの前記編集画面に表示させた前記第2アバターの表示態様を変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定するステップと、
前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターをコンピュータが前記情報端末に表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項7】
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させる情報処理方法であって、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間をコンピュータが特定するステップと、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターをコンピュータが表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
前記選択された仮想空間に配置される、前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターと共に前記選択された仮想空間に配置される複数の他のユーザのアバターのうち、最も多くのアバターに装着されたサブオブジェクトの属性と同じ属性のサブオブジェクトを装着させた前記第1アバターを前記情報端末に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
第1ユーザが使用する情報端末に仮想空間を表示させるステップと、
複数の前記仮想空間から選択された仮想空間を特定するステップと、
選択される前の第1の仮想空間から選択された第2の仮想空間に前記第1ユーザが予め態様を設定した第1アバターが移動する前に、前記第2の仮想空間を表示させた画面と異なる、前記第1ユーザが前記第1アバターに装着させるサブオブジェクトのうち何れか1つ以上を前記第1ユーザが所有するサブオブジェクトの中から選択するための編集画面に、前記選択された前記第2の仮想空間に配置される1以上のユーザのアバターのうち前記第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2アバターを表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。