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特開2023-163746紫外線照射装置および紫外線照射方法
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  • 特開-紫外線照射装置および紫外線照射方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163746
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】紫外線照射装置および紫外線照射方法
(51)【国際特許分類】
   B01J 19/12 20060101AFI20231102BHJP
   B08B 7/00 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
B01J19/12 C
B08B7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074858
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000168078
【氏名又は名称】江東電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(72)【発明者】
【氏名】小菅 篤
【テーマコード(参考)】
3B116
4G075
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB14
3B116BC01
3B116CD11
3B116CD33
4G075AA30
4G075BA05
4G075BA08
4G075BB10
4G075CA33
4G075DA02
4G075DA18
4G075EB01
4G075EB31
4G075ED11
4G075FA12
4G075FB01
4G075FB06
(57)【要約】
【課題】立体的な形状を有する照射対象に紫外線を容易に照射する紫外線照射装置および紫外線照射方法を提供する。
【解決手段】紫外線照射装置100は、照射対象Rを配置する照射対象配置部30と、照射対象Rに紫外線を照射する紫外線ランプ20と、を備える。紫外線ランプ20は、照射距離20mmの位置で測定した、185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上である。紫外線照射方法は、紫外線ランプ20で照射対象Rに紫外線を照射する紫外線照射工程を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照射対象を配置する照射対象配置部と、
前記照射対象に紫外線を照射する紫外線ランプと、
を備え、
前記紫外線ランプは、照射距離20mmの位置で測定した、185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上である、
ことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項2】
前記紫外線ランプは、前記照射対象配置部から前記照射対象の高さの2倍以上離れて配置される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の紫外線照射装置。
【請求項3】
前記紫外線ランプは、前記照射対象配置部から30mm以上離れて配置される、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
【請求項4】
前記照射対象配置部は、前記照射対象を搬送する搬送装置を備える、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
【請求項5】
前記紫外線ランプの断面は、偏平形状を有する、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
【請求項6】
紫外線ランプで照射対象に紫外線を照射する紫外線照射工程を備え、
前記紫外線ランプは、照射距離20mmの位置で測定した、185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上である、
ことを特徴とする紫外線照射方法。
【請求項7】
前記紫外線照射工程において、前記照射対象に紫外線を1分以上10分以下照射する、
ことを特徴とする請求項6に記載の紫外線照射方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線照射装置および紫外線照射方法に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂で作製された部材の表面にメッキ層を形成する際、メッキ層の密着性を高めるため、予め部材の表面に付着した有機物等による汚れを除去する必要がある。部材の表面から汚れを除去する方法としては、溶剤または水などによるウエット洗浄と、紫外線を照射するドライ洗浄と、が知られている。ウエット洗浄では、大きな汚れを除去することには有効であるが、ナノレベルの有機物を除去することには不向きである。ナノレベルの有機物には、紫外線を照射するドライ洗浄が有効である。
【0003】
特許文献1は、チャンバー内に配置された紫外線照射ランプを備える紫外線照射装置により、紫外線を照射して、被洗浄基板の有機物を除去する基板洗浄装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-71399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
引用文献1に開示された基板洗浄装置は、被洗浄基板のように平面形状を有する照射対象に紫外線を照射する目的で用いられるものであり、紫外線照射ランプと照射対象との距離が近いため、立体的な形状を有する照射対象に紫外線を照射することは困難である。このため、メッキ層を形成予定の部材が立体的な形状を有する場合、引用文献1に開示された基板洗浄装置を用いて、紫外線を照射することは困難である。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、立体的な形状を有する照射対象に紫外線を容易に照射する紫外線照射装置および紫外線照射方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を達成するため、本発明に係る紫外線照射装置の一態様は、
照射対象を配置する照射対象配置部と、
前記照射対象に紫外線を照射する紫外線ランプと、
を備え、
前記紫外線ランプは、照射距離20mmの位置で測定した、185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上である、
ことを特徴とする。
【0008】
前記紫外線ランプは、前記照射対象配置部から前記照射対象の高さの2倍以上離れて配置されるとよい。
【0009】
前記紫外線ランプは、前記照射対象配置部から30mm以上離れて配置されるとよい。
【0010】
前記照射対象配置部は、前記照射対象を搬送する搬送装置を備えるとよい。
【0011】
前記紫外線ランプの断面は、偏平形状を有するとよい。
【0012】
本発明の目的を達成するため、本発明に係る紫外線照射方法の一態様は、
紫外線ランプで照射対象に紫外線を照射する紫外線照射工程を備え、
前記紫外線ランプは、照射距離20mmの位置で測定した、185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上である、
を備えることを特徴とする。
【0013】
前記紫外線照射工程において、前記照射対象に紫外線を1分以上10分以下照射するとよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、立体的な形状を有する照射対象に紫外線を容易に照射する紫外線照射装置および紫外線照射方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施の形態に係る紫外線照射装置を示す図である。
図2】(A)は、実施の形態に係る紫外線ランプを示す正面図であり、(B)は、実施の形態に係る紫外線ランプを示す側面図である。
図3】実施の形態に係る紫外線ランプから照射される紫外線がオゾンおよび活性酸素を生成することを説明する図である。
図4】実施の形態に係る紫外線照射方法を説明する図である。
図5】変形例に係る紫外線照射装置を示す図である。
図6】変形例に係る紫外線照射装置を示す図である。
図7】実施例および比較例に係る紫外線強度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態に係る紫外線照射装置および紫外線照射方法について図面を参照しながら説明する。
【0017】
実施の形態に係る紫外線照射装置100は、図1に示すように、筐体10と、紫外線ランプ20と、照射対象配置部30と、を備える。紫外線照射装置100は、立体的な形状を有する照射対象Rに紫外線を照射するものである。これにより、照射対象Rの表面に付着した有機物等による汚れを除去し、その後の工程で実施されるメッキ層の密着性を高めることができる。
【0018】
理解を容易にするために、照射対象Rが搬送される方向をx軸方向、鉛直方向をz軸方向、x軸方向およびz軸方向に津垂直な方向をy軸方向とする直交座標系を設定し、適宜参照する。
【0019】
筐体10は、紫外線ランプ20から照射される紫外線を遮蔽するものであり、紫外線ランプ20を冷却するために設けられた吸気口11および排気口12を備える。吸気口11は、紫外線ランプ20の電極の近傍に設けられる。排気口12は、紫外線ランプ20の中心部の上部に設けられる。吸気口11から導入された空気は、20℃~25℃であり、紫外線ランプ20の電極付近を冷却し、排気口12から外部に排気される。これにより、紫外線ランプ20の電極付近を40℃~60℃に冷却する。
【0020】
紫外線ランプ20は、石英ガラス管と該石英ガラス管に封入された低圧水銀ランプまたはアマルガムランプを含み、185nmの紫外線と254nmの紫外線とを照射するランプである。紫外線ランプ20は、図2(A)および図2(B)に示すように、y方向に伸びる筒状の形状を有し、x方向に伸びる偏平形状を有する断面を有する。また、紫外線ランプ20は、端部に電極21が配置されている。また、紫外線ランプ20の石英ガラス管には、紫外線を反射するリフレクタとして機能するSiO粒子がコーティングされている。これにより、紫外線ランプ20から照射距離20mmの位置に照射された185nmの紫外線の照射強度は、254nmの紫外線の照射強度の30%以上であり、好ましくは、35%以上である。185nmの紫外線と254nmの紫外線とがバランスよく照射されることで、オゾンおよび活性酸素原子を効率よく生成することが可能である。また、紫外線ランプ20は、照射距離20mmにおいて、好ましくは、20mW/cm以上、より好ましくは、25mW/cm以上の紫外線強度で185nmの紫外線を照射する。これにより、紫外線を効率よく照射することが可能であり、短い時間で効率よく照射対象Rの表面に付着した有機物等による汚れを除去し、その後の工程で実施されるメッキ層の密着性を高めることができる。紫外線ランプ20から照射される185nmの紫外線は、図3に示すように、大気中の酸素を分解し、基底状態の酸素原子O(P)を生成する。基底状態の酸素原子O(P)とOからオゾン(O)が生成される。紫外線ランプ20から照射される254nmの紫外線は、オゾンからO(D)活性酸素原子を生成する。オゾンおよび活性酸素原子により照射対象Rの表面に付着した有機物等による汚れを除去することができる。
【0021】
図1に示す照射対象配置部30は、照射対象Rを配置する部分であり、搬送装置31を備える。搬送装置31は、ベルトコンベアを含み、照射対象をx方向に搬送する。搬送装置31は、好ましくは、筐体10内を照射対象Rが数分で通過する速度で搬送する。照射対象配置部30から紫外線ランプ20までの高さh1は、好ましくは、照射対象配置部30に配置された照射対象Rの最大高さh2の2倍以上である。また、高さh1は、照射対象Rの最大高さh2により定まり、具体的には、30mm以上であり、好ましくは、80mm以上である。これにより、紫外線ランプ20から照射対象Rに満遍なく紫外線を照射することができる。
【0022】
つぎに、上記構成を有する紫外線照射装置100を用いて照射対象Rに紫外線を照射する紫外線照射工程について説明する。
【0023】
まず、紫外線ランプ20に電流を供給し、紫外線を照射させる。紫外線ランプ20から紫外線が照射される185nmの紫外線は、大気中の酸素を分解し、基底状態の酸素原子O(P)を生成する。基底状態の酸素原子O(P)とOからオゾン(O)が生成される。紫外線ランプ20から照射される254nmの紫外線は、オゾンから活性酸素原子O(D)を生成する。
【0024】
つぎに、図4に示すように、照射対象Rを照射対象配置部30の搬送装置31の端部30aに裁置する。照射対象Rの高さh2は、好ましくは、照射対象配置部30から紫外線ランプ20までの高さh1の2分の1である。これにより、紫外線ランプ20から照射対象Rに満遍なく紫外線を照射することができる。裁置された照射対象Rは、搬送装置31により筐体10に搬送される。搬送装置31は、好ましくは、筐体10内を照射対象Rが1分以上10分以下で通過する速度で搬送する。
【0025】
照射対象Rに紫外線が照射されると、オゾンおよび活性酸素原子により照射対象Rの表面に付着した有機物等による汚れを除去することができる。また、紫外線ランプ20から照射距離20mmの位置に照射された185nmの紫外線の照射強度は、254nmの紫外線の照射強度の30%以上である。これにより、オゾンおよび活性酸素原子を効率よく生成することが可能である。また、分子の結合エネルギーは、表1に示すように、紫外線ランプ20から照射される光エネルギーで分子鎖を切断することができ、同時に発生するオゾンと活性酸素の効果も合わせ、洗浄・表面改質の効果が得られる。185nmの紫外線は、647kJ/molの光エネルギーを有する。254nmの紫外線は、472kJ/molの光エネルギーを有する。紫外線照射工程において、照射対象Rに紫外線が照射された後、メッキ工程などの後工程を実施する。
【0026】
【表1】
【0027】
以上のように、本実施の形態の紫外線照射装置100および紫外線照射方法によれば、紫外線ランプ20から照射距離20mmの位置に照射された185nmの紫外線の照射強度が254nmの紫外線の照射強度の30%以上であることで、オゾンおよび活性酸素原子を効率よく生成することが可能である。これにより、照射対象Rに紫外線が照射されると、オゾンおよび活性酸素原子により照射対象Rの表面に付着した有機物等による汚れを除去することができる。また、分子の結合エネルギーは、紫外線ランプ20から照射される光エネルギーで分子鎖を切断することができるエネルギーであり、同時に発生するオゾンと活性酸素の効果も合わせ、洗浄・表面改質の効果が得られる。従って、本実施の形態の紫外線照射装置100および紫外線照射方法によれば、照射対象Rに紫外線を照射することで、メッキ前処理を効率的に実施することが可能である。
【0028】
上述の実施の形態では、紫外線照射装置100がy方向に伸びる紫外線ランプ20を備える例について説明したが、紫外線ランプ20の配置方法は、特に限定されず、図5に示すように、紫外線照射装置100は、x方向に伸びる紫外線ランプ20を備えてもよい。このようにすることで、筐体10の形状やサイズに対応して、適切に紫外線ランプ20を配置することが可能となる。
【0029】
上述の実施の形態では、照射対象配置部30が搬送装置31を備える例について説明したが、照射対象Rを配置することができればよく、搬送装置31を備えなくてもよい。この場合、図6に示すように、筐体10は、扉13を備えるとよい。
【実施例0030】
以下、紫外線照射装置100が備える紫外線ランプ20が照射する紫外線強度を実施例により実証した。この実施例は、本開示の一実施態様を示すものであり、本開示は何らこれらに限定されるものではない。
【0031】
実施例1の紫外線ランプ20は、照射距離20mmにおいて、254nmの紫外線強度に対して185nmの紫外線強度が37%である。実施例1の紫外線ランプ20の石英ガラス管には、紫外線を反射するリフレクタとして機能するSiO粒子がコーティングされている。これに対して、比較例1の紫外線ランプは、照射距離20mmにおいて、254nmの紫外線強度に対して185nmの紫外線強度が13%である。
【0032】
実施例1の紫外線ランプ20および比較例1の紫外線ランプの距離毎の紫外線強度と、254nmの紫外線強度に対する185nmの紫外線強度の比率と、を表2および図7に示す。比率は、185nmの紫外線強度を254nmの紫外線強度で除したものである。
【0033】
【表2】
【0034】
実施例1の紫外線ランプ20および比較例1の紫外線ランプから照射される254nmの紫外線強度は、照射距離20mmから100mmまで略同じである。これに対して、実施例1の紫外線ランプ20から照射される185nmの紫外線強度は、照射距離20mmから100mmまで比較例1の紫外線ランプから照射される185nmの紫外線強度の略3倍である。また、254nmの紫外線強度に対する185nmの紫外線強度の比率は、実施例1の紫外線ランプ20および比較例1の紫外線ランプの両方について、照射距離が大きくなるにつれて小さくなっている。これは、大気中に含まれる酸素によって吸収されるためである。つぎに、実施例1の紫外線ランプ20および比較例1の紫外線ランプについて、それぞれ詳細に検討する。
【0035】
実施例1の紫外線ランプ20は、照射距離95mmにおいて、185nmの紫外線強度が8mW/cmである。このため、実施例1の紫外線ランプ20は、照射対象に対して、照射距離95mm離れた位置に8mW/cmの紫外線を照射することができる。照射対象が立体形状であり、高さが45mmである場合、紫外線ランプ20から照射対象に最も近い部位は、照射距離50mmであり、17mW/cmの紫外線が照射される。これにより、高さが45mmである立体形状を有する照射対象に満遍なく185nmの紫外線を8mW/cm~17mW/cmの紫外線強度で照射することができる。従って、実施例1の紫外線ランプ20は、高さが45mmである立体形状を有する照射対象に1分以上10分以下紫外線を照射することで、照射対象の表面に付着した有機物等による汚れを除去し、その後の工程で実施されるメッキ層の密着性を高めることができる。
【0036】
これに対して、比較例1の紫外線ランプは、照射距離25mmにおいて、8mW/cmであり、照射距離95mmにおいて、185nmの紫外線強度が3mW/cmである。このため、照射対象を比較例1の紫外線ランプから25mm離して配置したフィルムまたは基板のような平面形状に紫外線を照射する場合は、問題は発生しない。しかしながら、立体形状を有する照射対象に紫外線を照射する場合、比較例1の紫外線ランプを照射対象から離して配置すると、185nmの紫外線強度が小さくなり、長時間紫外線を照射する必要があり、生産効率が落ちるという問題が発生する。
【0037】
以上のように、実施例1の紫外線ランプ20は、高さが45mmである立体形状を有する照射対象に満遍なく185nmの紫外線を8mW/cm~17mW/cmの紫外線強度で照射することができる。従って、実施例1の紫外線ランプ20は、立体形状を有する照射対象に1分以上10分以下紫外線を照射することで、生産効率を落とさず、照射対象の表面に付着した有機物等による汚れを除去し、その後の工程で実施されるメッキ層の密着性を高めることができる。また、紫外線ランプ20から照射される光エネルギーで分子鎖を切断することができるエネルギーであり、185nmの紫外線と254nmの紫外線とがバランスよく照射されることで、同時に発生するオゾンと活性酸素の効果も合わせ、洗浄・表面改質の効果が得られる。
【0038】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0039】
10…筐体
11…吸気口
12…排気口
13…扉
20…紫外線ランプ
30…照射対象配置部
31…搬送装置
100…紫外線照射装置
R…照射対象
h1、h2…高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7