(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163945
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】物品管理装置、物品管理システム、物品管理プログラム、及び物品管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20231102BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075193
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧口 武
(72)【発明者】
【氏名】松村 淳
(72)【発明者】
【氏名】増田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】栄元 雄山
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB25
3F522BB35
3F522CC01
3F522GG13
3F522GG18
3F522GG22
5L049AA16
5L049CC52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物品の組み合わせに関する支援が可能な物品管理装置、物品管理システム、物品管理プログラム及び物品管理方法を提供する。
【解決手段】物品管理システムSY1において、倉庫管理システムSY11は、上位サーバと接続し、上位サーバからの物品オーダを受信する。倉庫運用管理システムSY12は、物品オーダに基づき物品の出庫を管理し、物品の入庫を管理する。倉庫制御システムSY13は、物品オーダに基づき搬送車2等のロボットを制御し、目的の物品を取り出す。また、倉庫制御システムSY13は、物品オーダに基づき搬送車2等のロボットを制御し、目的の物品を収容する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を出庫する物品オーダを入力する入力インタフェースと、
前記物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成するプロセッサと、
前記物品オーダ表示情報を出力する出力インタフェースと、
を備える物品管理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記物品オーダに含まれる各物品の出庫情報に基づき、前記組み合わせ情報を生成する請求項1の物品管理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記出庫情報に含まれる共通の出庫先情報に基づき、前記組み合わせ情報を生成する、請求項2の物品管理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記物品オーダで指定される各物品の収納位置情報に基づき、前記組み合わせ情報を生成する請求項1乃至3の何れか一つの物品管理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記物品オーダで指定される少なくとも二つの物品の異なる収納位置情報に基づき、所定の保管エリアに収納される物品と、前記所定の保管エリア外に収納される物品との組み合わせ対象を示す前記組み合わせ情報を生成する請求項4の物品管理装置。
【請求項6】
前記所定の保管エリアは、前記物品オーダに基づき生成される第1の物品処理計画に従い物品が出庫されるエリアであり、
前記所定の保管エリア外は、前記物品オーダに基づき生成される第2の物品処理計画に従い物品が出庫されるエリアである請求項5の物品管理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記物品オーダに基づき前記第1の物品処理計画を生成する請求項6の物品管理装置。
【請求項8】
前記物品オーダ表示情報は、前記物品オーダに含まれる各物品の物品識別情報及び前記組み合わせ情報を含む請求項1の物品管理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記物品オーダに基づき物品処理計画を生成し、物品処理の進捗情報に基づき前記物品処理計画を変更する請求項1の物品管理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、組み合わせ対象の物品の前記進捗情報に基づき前記物品処理計画を変更する請求項9の物品管理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記物品処理計画における組み合わせ対象の物品の処理遅延に基づき、前記組み合わせ対象の物品を他の物品より優先的に処理するよう前記物品処理計画を変更する請求項9の物品管理装置。
【請求項12】
物品オーダを入力し、前記物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成し、前記物品オーダ表示情報を出力する物品管理装置と、
前記物品オーダ表示情報を表示するユーザインタフェースと、
を備える物品管理システム。
【請求項13】
コンピュータに、
物品を出庫する物品オーダを入力する手順と、
前記物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成する手順と、
前記物品オーダ表示情報を出力する手順と、
を実行させるための物品管理プログラム。
【請求項14】
物品オーダを入力し、
前記物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成し、
前記物品オーダ表示情報を出力する、物品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、物品管理装置、物品管理システム、物品管理プログラム、及び物品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物流の配送拠点では荷物等の物品の取扱量が増加しており、物品の区分又は搬送に関する様々な効率化が図られている。その一つとして、物品を収容した移動棚を自動搬送する搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の導入が進められている。例えば、搬送車は、物品を収容した棚の下に潜り込み、棚リフト機構により棚を持ち上げて、棚とともに物品を目的位置へ搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
AGVが導入された物品管理システムでは、物品オーダに基づき、物品の出庫作業が進められる。出庫作業では、荷合わせと呼ばれる物品の組み合わせ作業が存在する。例えば、異なるエリアに保管される複数の物品を一つのパッケージで目的の出庫先へ出庫する場合に、組み合わせ作業が発生する。この組み合わせ作業を経て、異なるエリアに保管される複数の物品は一つのパッケージに纏められる。現状の物品管理システムでは、物品の組み合わせに関する支援がなく、改善が要望されている。
【0005】
本発明の目的は、物品の組み合わせに関する支援が可能な物品管理装置、物品管理システム、物品管理プログラム、及び物品管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る物品管理装置は、入力インタフェース、プロセッサ、及び出力インタフェースを備える。前記入力インタフェースは、物品を出庫する物品オーダを入力する。前記プロセッサは、前記物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成する。前記出力インタフェースは、前記物品オーダ表示情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る倉庫システムの一例を示す概念図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る物品管理システムの一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る倉庫運用管理システムのプロセッサの機能の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る倉庫制御システムのプロセッサの機能の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るユーザインタフェースによる第1の表示画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るユーザインタフェースによる第2の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る物品処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る物品処理における出庫オーダの受信処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係る物品処理における進捗管理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態に係る物品処理における計画変更(更新)の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係る物品搬送の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態に係る倉庫システムの一例を説明する。
【0009】
[構成]
図1は、実施形態に係る倉庫システムの一例を示す概念図である。
図1に示すように倉庫システムは、物品管理システムSY1を備える。物品管理システムSY1は、上位サーバからの物品オーダ(入庫オーダ)に基づき物品の入庫を管理し、また、上位サーバからの物品オーダ(出庫オーダ)に基づき物品の出庫を管理する。本実施形態では、主に、物品オーダとして物品を出庫する物品オーダを想定し、物品の出庫の一例について説明する。
【0010】
物品管理システムSY1は、倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)SY11、物品管理装置の一例である倉庫運用管理システム(WES:Warehouse Execution System)SY12、物品管理装置の一例である倉庫制御システム(WCS:Warehouse Control System)SY13、仕分けシステム(DAS:Digital Assort System)SY14を備える。
【0011】
倉庫システムが適用される倉庫は、例えば、倉庫エリアE1、倉庫エリアE2、組み合わせエリアE3、及び出庫エリアE4を含む。倉庫エリアE1と倉庫エリアE2は、異なるフロア又は異なる建屋のエリアである。倉庫エリアE1は、搬送車2等のロボットにより物品が処理されるロボットエリアE11、及び担当者等により物品が捌かれる担当者エリアE12を含む。ロボットエリアE11は、保管エリアE111及び搬送エリアE112を含む。同様に、倉庫エリアE2は、ロボットエリアE21及び担当者エリアE22を含み、ロボットエリアE21は、保管エリアE211及び搬送エリアE212を含む。
【0012】
倉庫システムでは、倉庫エリアE1において複数の搬送車2及び複数の移動棚3が配置され、同様に、倉庫エリアE2において複数の搬送車2及び複数の移動棚3が配置される。搬送車2は、棚リフト機構21により移動棚3を持ち上げて、持ち上げた移動棚3を搬送する自走ロボットである。移動棚3は、垂直方向及び水平方向に複数の収納部を有し、各収納部には、荷物等の物品7が収納される。本実施形態では、荷物等の物品7の出庫手段として、移動棚3を搬送する搬送車2を例に挙げて説明するが、物品を収容したケースを棚から取出してケースを搬送する自走ロボットを用いてもよいし、自動で対象物品が排出される自動倉庫を用いてもよいし、作業者が自ら物品を取りに行く方式でもよい。即ち、本実施形態において、物品の出庫手段は問わない。
【0013】
例えば、保管エリアE111及びE211には、複数の移動棚3の収納部に収納される複数の物品7が保管される。ロボットエリアE11の搬送車2は、通信インタフェースを介して物品オーダに基づく搬送制御信号を受信し、搬送制御信号に基づき、所定の物品7を所定の収納部に収容した所定の移動棚3を保管エリアE111から、搬送エリアE112を経由して、担当者エリアE12へ搬送する。同様に、ロボットエリアE21の搬送車2は、通信インタフェースを介して物品オーダに基づく搬送制御信号を受信し、搬送制御信号に基づき、所定の物品7を所定の収納部に収容した所定の移動棚3を保管エリアE211から、搬送エリアE212を経由して、担当者エリアE22へ搬送する。
【0014】
また、倉庫システムは、複数のリーダ4、複数のリーダ5、及び複数のユーザインタフェース6を備える。各移動棚3の上面、側面、及び底面には、移動棚識別情報(移動棚ID(identification information))を示すバーコード又は二次元コードの印刷媒体、或いは移動棚IDを記憶した無線媒体が付与される。また、移動棚3の各収納部には、移動棚ID及び収納部識別情報(収納部ID)を示すバーコード又は二次元コードの印刷媒体、或いは移動棚ID及び収容部IDを記憶した無線媒体が付与される。
【0015】
物品7には、物品識別情報(物品ID)示すバーコード又は二次元コードの印刷媒体、或いは物品IDを記憶した無線媒体が付与される。
【0016】
例えば、リーダ5は、担当者エリアE12及びE22の担当者に配付されるバーコードリーダ、二次元コードリーダ、又は近距離無線通信リーダである。リーダ5は、デバイス識別情報(デバイスID)を記憶し、担当者の操作に対応して物品7に付与された物品IDを読み取り、物品管理システムSY1に対して、デバイスID及び物品IDを含む出庫対象物品データを送信する。また、リーダ5は、担当者の操作に対応して移動棚3の収容部に付与された移動棚ID及び収納部IDを読み取り、物品管理システムSY1に対して、デバイスID、移動棚ID、及び収納部IDを含む出庫対象収納部データを送信する。例えば、リーダ5は、連続する読み取り操作に対応して、出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを含む出庫作業データを送信する。
【0017】
リーダ4は、ロボットエリアE11及びE21の天井又は壁面に取り付けられるカメラ又は無線通信リーダであり、デバイス識別情報(デバイスID)を記憶する。リーダ4は、搬送中又は停車中の移動棚3の上面及び側面に付与された移動棚IDを読み取り、物品管理システムSY1に対して、デバイスID及び移動棚IDを含む出庫対象棚データを送信する。
【0018】
物品管理システムSY1は、出庫対象物品データ、出庫対象収納部データ、及び出庫対象棚データを受信し、或いは、出庫作業データを受信し、これらデータに基づき物品処理の進捗を管理する。進捗管理は、後に詳しく説明する。
【0019】
ユーザインタフェース6は、担当者エリアE12及びE22に配置され、例えば、ディスプレイとタッチパネルで構成される。ユーザインタフェース6は、物品オーダ表示情報に基づき物品オーダを表示し、担当者からの所定の入力を受け付ける。例えば、ユーザインタフェース6は、所定の物品に対応する出庫完了アイコンの選択操作に対応して、所定の物品の出庫作業データを送信する。なお、ユーザインタフェース6は、倉庫エリアE1及びE2の任意の位置に配置可能である。
【0020】
本実施形態では、倉庫エリアE1における搬送車2による物品7の出庫と、倉庫エリアE2における搬送車2による物品7の出庫は、独立している。例えば、倉庫システムは、倉庫エリアE1及びE2を別のシステムで管理し、それぞれのシステムの物品処理情報を統合して物品を処理するようにしてもよい。一例として、倉庫エリアE1には搬送車2による物品処理を適用し、倉庫エリアE2には担当者による手作業での物品処理を適用するようにしてもよい。この場合、倉庫エリアE1及びE2では、独立した物品処理計画及び制御により物品が処理される。即ち、倉庫エリアE1は、物品オーダに基づき生成される第1の物品処理計画に従い物品が出庫されるエリアであり、倉庫エリアE2は、物品オーダに基づき生成される第2の物品処理計画に従い物品が出庫されるエリアである。また、倉庫システムは、倉庫エリアE1及びE2を同一のシステムで管理してもよいが、その場合でも、倉庫エリアE1及びE2では、独立した物品処理計画及び制御により物品が処理される。また、倉庫エリアE1及びE2の距離的な制限はなく、離れていてもよいし、近接していてもよい。例えば、倉庫エリアE1及びE2は、同一フロアのエリアであってもよいし、異なるフロアのエリアであってもよい。つまり、本実施形態の倉庫システムは、処理体系が異なる複数の保管エリア(例えば所定の保管エリアと所定の保管エリア外)からの物品の出庫に適用される。
【0021】
例えば、物品オーダにより、倉庫エリアE1の保管エリアE111に保管された物品7(A1)と、倉庫エリアE2の保管エリアE211に保管された物品7(A2)とを組み合わせて出庫する場合について説明する。本実施形態では、このような異なるエリアの物品7の組み合わせをエリア外の組み合わせ呼ぶ。物品7(A1)は、ロボットエリアE11及び担当者エリアE12を介して取り出され、物品7(A2)は、ロボットエリアE21及び担当者エリアE22を介して取り出される。組み合わせエリアE3で、担当者又はロボットが物品7(A1)と物品7(A2)を組み合わせ、組み合わせられた物品7(A1)と物品7(A2)は、出庫エリアE4を介して出庫される。
【0022】
物品オーダにより、倉庫エリアE1の保管エリアE111に保管された物品Bを出庫する場合、物品7(B)は、ロボットエリアE11及び担当者エリアE12を介して取り出され、物品7(B)は、出庫エリアE4を介して出庫される。
【0023】
また、物品オーダにより、倉庫エリアE1の保管エリアE111に保管された物品7(B)と別の物品7とを組み合わせて出庫する場合について説明する。本実施形態では、このような同一エリアから搬送される物品7の組み合わせをエリア内の組み合わせと呼ぶ。物品7(B)と別の物品7は、ロボットエリアE11及び担当者エリアE12を介して取り出され、担当者エリアE12で、物品7(B)と別の物品7は組み合わせられ、組み合わせられた物品7(B)と別の物品7は、出庫エリアE4を介して出庫される。
【0024】
また、物品オーダにより、倉庫エリアE2の保管エリアE211に保管された物品Cを出庫する場合、物品7(C)は、ロボットエリアE21及び担当者エリアE22を介して取り出され、物品7(C)は、出庫エリアE4を介して出庫される。
【0025】
また、物品オーダにより、倉庫エリアE2の保管エリアE211に保管された物品7(C)と別の物品7とを組み合わせて出庫する場合について説明する。本実施形態では、このような同一エリアから搬送される物品7の組み合わせをエリア内の組み合わせと呼ぶ。物品7(C)と別の物品7は、ロボットエリアE21及び担当者エリアE22を介して取り出され、担当者エリアE22で、物品7(C)と別の物品7は組み合わせられ、組み合わせられた物品7(C)と別の物品7は、出庫エリアE4を介して出庫される。
【0026】
搬送車2は、棚リフト機構21、車輪22、及びカメラ23を備える。さらに、搬送車2は、搬送制御信号を受信する通信インタフェース、及び搬送制御信号に基づき走行する走行機構を備える。棚リフト機構21は、天板211及び支柱212を備える。支柱212は、天板211を支え、上下方向に移動する。支柱212は、上方移動し天板211を押し上げる。また、支柱212は、下方移動し天板21を下げる。搬送車2が移動棚3の下に潜り込み、支柱212が天板211を押し上げると、天板211により移動棚3が持ち上げられ、移動棚3の脚部が床面から離れる。
【0027】
例えば、搬送車2の車輪22の操舵角は最大90度又は180度回動可能であり、この回動により搬送車2はその場で移動方向を変更できる。また、車輪22の操舵角の回動と独立して、天板211は、水平方向に最大90度又は180度回動可能であり、この回動により持ち上げられた移動棚3の向きを変更できる。
【0028】
カメラ23は、移動棚3の底面に付与された移動棚IDを読み取る。搬送車2は、搬送車識別情報(搬送車ID)を記憶し、通信インタフェースを介して、物品管理システムSY1に対して搬送車ID及び移動棚IDを含む棚移動データを送信する。
【0029】
図2は、実施形態に係る物品管理システムの一例を示すブロック図である。
倉庫管理システムSY11、倉庫運用管理システムSY12、倉庫制御システムSY13は、及び仕分けシステムSY14は、1又は複数のコンピュータで実現可能である。また、倉庫管理システムSY11、倉庫運用管理システムSY12、倉庫制御システムSY13、及び仕分けシステムSY14は、相互に接続される。例えば、一つの倉庫エリアに対して一つの倉庫制御システムSY13を割り当て、各倉庫制御システムSY13が、各倉庫エリアの物品処理を管理及び制御するようにしてもよい。即ち、第1の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE1(所定の保管エリア)の物品処理を管理及び制御し、第2の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE2(所定の保管エリア)の物品処理を管理及び制御する。
【0030】
倉庫管理システムSY11は、上位サーバと接続し、上位サーバからの物品オーダを受信する。倉庫運用管理システムSY12は、物品オーダ(出庫オーダ)に基づき物品7の出庫を管理し、物品オーダ(入庫オーダ)に基づき物品7の入庫を管理する。倉庫制御システムSY13は、物品オーダ(出庫オーダ)に基づき搬送車2等のロボットを制御し、目的の物品7を取り出す。また、倉庫制御システムSY13は、物品オーダ(入庫オーダ)に基づき搬送車2等のロボットを制御し、目的の物品7を収容する。
【0031】
また、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13は、物品オーダに基づく物品オーダ表示情報を出力し、仕分けシステムSY14は、物品オーダ表示情報に基づく物品オーダを表示する。物品オーダ表示情報は、物品ID及び複数の物品7の組み合わせ情報を含む。仕分けシステムSY14は、ディスプレイ及びタッチパネルで構成されるユーザインタフェース等を備え、ユーザインタフェースは、物品オーダを表示する。担当者は、物品オーダの表示を見て、組み合わせ対象の物品7か否かを把握することができる。物品オーダの表示については後に詳しく説明する。
【0032】
倉庫管理システムSY11、倉庫運用管理システムSY12、及び倉庫制御システムSY13は、倉庫管理情報を記憶する。例えば、倉庫管理情報は、在庫情報、棚情報、搬送車情報、及びマップデータを含む。倉庫管理情報は、物品7がどのエリアのどの移動棚3のどの収容部に保管されているかを示す。
【0033】
在庫情報は、倉庫エリアE1及びE2内に収納される各物品に関する物品情報を含む。物品情報は、物品ID、物品名称、物品画像、及び収納位置情報を含む。収納位置情報は、収納先のエリアを識別するエリア識別情報(エリアID)、収納先の移動棚3を識別する棚識別情報(棚ID)、収納部を識別する収納部識別情報(収納部ID)を含む。
【0034】
棚情報は、移動棚3を識別する移動棚ID及び移動棚3の位置を示す移動棚位置情報を含む。移動棚位置情報は、マップデータ上の位置を特定する座標情報である。
【0035】
搬送車情報は、搬送車2を識別する搬送車識別情報(搬送車ID)及び搬送車2の位置を示す搬送車位置情報を含む。搬送車位置情報は、マップデータ上の位置を特定する座標情報である。
【0036】
マップデータは、ロボットエリアE11及びE21に対応する座標データであり、搬送車2の走行エリア及び障害物の存在エリアを示す情報を含む。
【0037】
倉庫運用管理システムSY12は、プロセッサ121、メインメモリ122、補助記憶デバイス123、及び通信インタフェース124を備える。
【0038】
プロセッサ121は、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、又はDSP(digital signal processor)等であり、各種処理に必要な演算等を行うコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ121は、補助記憶デバイス123等に記憶されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0039】
メインメモリ122は、データの読み書きに用いられるメモリである。メインメモリ122は、プロセッサ121が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0040】
補助記憶デバイス123は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、補助記憶デバイス123は、プロセッサ121が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。なお、補助記憶デバイス123に上記のプログラムが記憶された状態で、倉庫運用管理システムSY12が譲渡されてもよいし、上記のプログラムを記憶しない状態で、倉庫運用管理システムSY12が譲渡されてもよい。後者の場合、倉庫運用管理システムSY12は、光ディスク又は半導体メモリのようなリムーバブルな記憶媒体に記憶された上記のプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを補助記憶デバイス123へ書き込む。又は、倉庫運用管理システムSY12は、ネットワークなどを介して上記のプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを補助記憶デバイス123へ書き込む。
【0041】
また、補助記憶デバイス123は、倉庫管理情報を記憶する。倉庫管理情報については、上記説明した通りである。また、補助記憶デバイス123は、上位サーバから送信される物品オーダを記憶する。また、補助記憶デバイス123は、リーダ4から送信される出庫対象棚データ、並びにリーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを記憶する。
【0042】
通信インタフェース124は、入力インタフェース1241及び出力インタフェース1242を備え、入力インタフェース1241は、倉庫管理システムSY11から送信される物品オーダを受信する。また、入力インタフェース1241は、リーダ4から送信される出庫対象棚データを受信する。出力インタフェース1242は、仕分けシステムSY14に対して、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を出力する。後述するが、出力インタフェース1242による物品オーダ表示情報の出力に替えて、倉庫制御システムSY13の通信インタフェース134が物品オーダ表示情報を出力してもよい。
【0043】
倉庫制御システムSY13は、プロセッサ131、メインメモリ132、補助記憶デバイス133、及び通信インタフェース134を備える。
【0044】
プロセッサ131は、CPU、MPU、又はDSP等であり、各種処理に必要な演算等を行うコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ131は、補助記憶デバイス133等に記憶されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0045】
メインメモリ132は、データの読み書きに用いられるメモリである。メインメモリ132は、プロセッサ131が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0046】
補助記憶デバイス133は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、補助記憶デバイス133は、プロセッサ131が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。なお、補助記憶デバイス133に上記のプログラムが記憶された状態で、倉庫制御システムSY13が譲渡されてもよいし、上記のプログラムを記憶しない状態で、倉庫制御システムSY13が譲渡されてもよい。後者の場合、倉庫制御システムSY13は、光ディスク又は半導体メモリのようなリムーバブルな記憶媒体に記憶された上記のプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを補助記憶デバイス133へ書き込む。又は、倉庫制御システムSY13は、ネットワークなどを介して上記のプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを補助記憶デバイス133へ書き込む。
【0047】
また、補助記憶デバイス133は、倉庫管理情報を記憶する。倉庫管理情報については、上記説明した通りである。また、補助記憶デバイス123は、上位サーバから送信される物品オーダを記憶する。また、補助記憶デバイス133は、リーダ4から送信される出庫対象棚データ、並びにリーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを記憶する。
【0048】
通信インタフェース134は、入力インタフェース1341及び出力インタフェース1342を備え、入力インタフェース1341は、倉庫管理システムSY11から送信される物品オーダを受信する。また、入力インタフェース1341は、リーダ4から送信される出庫対象棚データを受信する。出力インタフェース1342は、仕分けシステムSY14に対して、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を出力する。出力インタフェース1342による物品オーダ表示情報の出力に替えて、倉庫運用管理システムSY12の通信インタフェース124が物品オーダ表示情報を出力してもよい。
【0049】
仕分けシステムSY14は、プロセッサ141、メインメモリ142、補助記憶デバイス143、及び通信インタフェース144を備える。
【0050】
プロセッサ141は、CPU、MPU、又はDSP等であり、各種処理に必要な演算等を行うコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ141は、補助記憶デバイス143等に記憶されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0051】
メインメモリ142は、データの読み書きに用いられるメモリである。メインメモリ142は、プロセッサ141が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0052】
補助記憶デバイス143は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、補助記憶デバイス143は、プロセッサ141が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。なお、補助記憶デバイス14に上記のプログラムが記憶された状態で、仕分けシステムSY14が譲渡されてもよいし、上記のプログラムを記憶しない状態で、仕分けシステムSY14が譲渡されてもよい。後者の場合、仕分けシステムSY14は、光ディスク又は半導体メモリのようなリムーバブルな記憶媒体に記憶された上記のプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを補助記憶デバイス143へ書き込む。又は、仕分けシステムSY14は、ネットワークなどを介して上記のプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを補助記憶デバイス143へ書き込む。
【0053】
また、補助記憶デバイス143は、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13から送信される物品オーダ表示情報を記憶する。
【0054】
通信インタフェース144は、入力インタフェース1441及び出力インタフェース1342を備える。入力インタフェース1441は、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13から送信される物品オーダ表示情報を受信する。出力インタフェース1442は、担当者エリアのユーザインタフェース6に対して、物品オーダ表示情報を送信する。ユーザインタフェース6は、ディスプレイ61及びタッチパネル62を備える。ディスプレイ61は、物品オーダ表示情報に基づき物品オーダを表示する。タッチパネル62は、表示情報に対する各種入力を受け付ける。
【0055】
また、入力インタフェース1441は、リーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを受信する。また、入力インタフェース1441は、リーダ5から送信される出庫作業データを送信する。出力インタフェース1442は、倉庫運用管理システムSY12に対して、出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを送信する。また、出力インタフェース1442は、倉庫運用管理システムSY12に対して、出庫作業データを送信する。
【0056】
図3は、実施形態に係る倉庫運用管理システムのプロセッサの機能の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、プロセッサ121は、表示情報生成部1211、計画生成部1212、進捗管理部1214、及び計画管理部1215を備える。プロセッサ121は、補助記憶デバイス123等に記憶されたプログラムを実行することにより、表示情報生成部1211、計画生成部1212、進捗管理部1214、及び計画管理部1215の機能を実現する。なお、表示情報生成部1211、計画生成部1212、進捗管理部1214、及び計画管理部1215は、プロセッサ121がプログラムを実行するのと同様の機能を有するLSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0057】
表示情報生成部1211は、上位サーバ又は倉庫運用管理システムSY12からの物品オーダに基づき、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成する。組み合わせ情報は、上位サーバにより生成された情報であってもよいし、表示情報生成部1211により生成された情報であってもよい。前者の場合は、上位サーバから送信される物品オーダが、組み合わせ情報を含む。後者の場合は、上位サーバから送信される物品オーダは、組み合わせ情報を含まず、表示情報生成部1211が、組み合わせ情報を生成する。
【0058】
例えば、物品オーダは、出庫対象の複数の物品を指定するオーダであり、複数の物品の出庫情報を含む。出庫情報は、出庫依頼者情報、出庫対象の物品ID及び名称、並びに出庫先情報を含む。出庫先情報は、配送先名称及び配送先住所を含み、さらに配送拠点住所を含んでもよい。或いは、出庫先情報は、出庫先施設情報でもよい。組み合わせ情報としては、エリア外の組み合わせ対象であることを示す第1の組み合わせ情報、及びエリア外の組み合わせ対象でないことを示す第2の組み合わせ情報がある。即ち、第1の組み合わせ情報は、所定の保管エリア(例えば保管エリアE111)に収納される物品と、所定の保管エリア外(例えば保管エリアE211)に収納される物品との組み合わせ対象を示す情報であり、第2の組み合わせ情報は、そのような組み合わせ対象でないことを示す情報である。さらに、第1の組み合わせ情報は、組を識別する組識別情報を含む。組識別情報は、複数組の組み合わせがある場合に、どの組に属するかを識別する情報である。
【0059】
また、組み合わせ情報としては、同一エリアの組み合わせ対象であることを示す第3の組み合わせ情報、及び同一エリアの組み合わせ対象でないことを示す第4の組み合わせ情報がある。即ち、第3の組み合わせ情報は、所定の保管エリア(例えば保管エリアE111)に収納される複数の物品の組み合わせ対象を示す情報であり、第4の組み合わせ情報は、そのような組み合わせ対象でないことを示す情報である。
【0060】
表示情報生成部1211は、物品オーダに含まれる各物品の出庫情報に基づき、組み合わせ情報を生成する。例えば、出庫情報に含まれる共通の出庫先情報に基づき、第1又は第3の組み合わせ情報を生成し、出庫情報に含まれる非共通の出庫先情報に基づき、第2又は第4の組み合わせ情報を生成する。つまり、表示情報生成部1211は、共通の出庫先の物品を組み合わせ対象と判定し、非共通の出庫先の物品を組み合わせた対象外と判定する。表示情報生成部1211は、共通の出庫先情報の物品(物品ID)に対して、第1又は第3の組み合わせ情報を割り当て、非共通の出庫先情報の物品(物品ID)に対して、第2又は第4の組み合わせ情報を割り当てる。例えば、共通の出庫先情報とは、同一の配送先名称、同一の配送先住所、又は同一の配送拠点住所である。或いは、同一の出庫先施設情報でもよい。
【0061】
また、表示情報生成部1211は、補助記憶デバイス123に記憶される倉庫管理情報に基づき、物品オーダで指定される各物品の収納位置情報を取得し、物品オーダで指定される各物品の収納位置情報に基づき、組み合わせ情報を生成してもよい。例えば、表示情報生成部1211は、物品オーダで指定される少なくとも二つの物品の異なる収納位置情報に基づき、第1の組み合わせ情報を生成し、物品オーダで指定される全物品の同一の収納位置情報に基づき、第2の組み合わせ情報を生成する。つまり、表示情報生成部1211は、物品オーダ中に収納位置が異なる物品(例えば倉庫エリアE1及びE2に保管される物品)が含まれる場合、物品オーダに含まれる各物品を組み合わせ対象と判定し、物品オーダ中に収納位置が異なる物品が含まれない場合、物品オーダに含まれる各物品を組み合わせ対象外と判定する。表示情報生成部1211は、物品オーダで指定される物品(物品ID)に対して、第1又は第2の組み合わせ情報を割り当てる。例えば、同じ組に組み合わせられる複数の物品のうちの一つの物品が保管エリアE111に収納され、一つの物品が保管エリアE211に収納される場合、表示情報生成部1211は、第1の組み合わせ情報を生成し、同じ組に組み合わせられる複数の物品に対して第1の組み合わせ情報を割り当てる。
【0062】
また、表示情報生成部1211は、物品オーダに含まれる各物品の出庫情報、及び物品オーダで指定される各物品の収納位置情報に基づき、組み合わせ情報を生成してよもよい。例えば、表示情報生成部1211は、出庫情報に含まれる共通の出庫先情報と、物品オーダで指定される少なくとも二つの物品の異なる収納位置情報に基づき、第1の組み合わせ情報を生成する。また、表示情報生成部1211は、出庫情報に含まれる非共通の出庫先情報に基づき、第2の組み合わせ情報を生成する。表示情報生成部1211は、物品オーダで指定される物品(物品ID)に対して、第1又は第2の組み合わせ情報を割り当てる。つまり、表示情報生成部1211は、共通の出庫先且つ収納位置が異なる物品を組み合わせ対象と判定し、非共通の出庫先の物品を組み合わせた対象外と判定する。
【0063】
計画生成部1212は、物品オーダに基づき物品処理計画を生成する。つまり、計画生成部1212は、物品オーダに含まれる各物品を出庫するための計画を生成する。例えば、計画生成部1212は、物品オーダに基づき、倉庫エリアE1(所定の保管エリア)と倉庫エリアE2(所定の保管エリア外)のそれぞれの物品処理計画を生成する。これにより、倉庫エリアE1及びE2では、独立した物品処理計画及び制御により物品が処理される。
【0064】
進捗管理部1214は、リーダ4から送信される出庫対象棚データ、並びにリーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを取得し、倉庫管理情報、物品オーダ、出庫対象棚データ、出庫対象物品データ、及び出庫対象収納部データに基づき物品処理の進捗情報を生成し、進捗情報に基づき物品処理の進捗を管理する。
【0065】
計画管理部1215は、進捗情報に基づき物品処理計画を変更(更新)する。例えば、計画管理部1215は、組み合わせ対象の物品の進捗情報に基づき物品処理計画を変更する。計画管理部1215は、物品処理計画における組み合わせ対象の物品の処理遅延(基準時間以上の遅れ)に基づき遅延が生じている組み合わせ対象の物品を他の物品より優先的に処理するよう物品処理計画を変更する。
【0066】
図4は、実施形態に係る倉庫制御システムのプロセッサの機能の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、プロセッサ131は、表示情報生成部1311、計画生成部1312、搬送制御部1313、進捗管理部1314、及び計画管理部1315を備える。プロセッサ131は、補助記憶デバイス133等に記憶されたプログラムを実行することにより、表示情報生成部1311、計画生成部1312、搬送制御部1313、進捗管理部1314、及び計画管理部1315の機能を実現する。なお、表示情報生成部1311、計画生成部1312、搬送制御部1313、進捗管理部1314、及び計画管理部1315は、プロセッサ121がプログラムを実行するのと同様の機能を有するLSI、ASIC、及びFPGA等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0067】
表示情報生成部1311、表示情報生成部1211と実質的に同様の機能を有し、詳細説明を省略する。計画生成部1312は、計画生成部1212と実質的に同様の機能を有し、詳細説明を省略する。進捗管理部1314は、進捗管理部1214と実質的に同様の機能を有し、詳細説明を省略する。計画管理部1315は、計画管理部1215と実質的に同様の機能を有し、詳細説明を省略する。
【0068】
搬送制御部1313は、物品処理計画に基づき搬送車2の搬送を制御する搬送制御信号を生成する。また、搬送制御部1313は、搬送車2の搬送制御に限らず、物品処理計画に基づきロボットアーム等の各種ロボットの動作を制御する動作制御信号を生成する。搬送車2又は各種ロボットは、搬送制御信号又は動作制御信号に基づき動作し、物品7の出庫に関する処理を実行する。なお、搬送制御信号及び動作制御信号は、組み合わせ情報を含んでもよい。搬送車2又は各種ロボットは、組み合わせ情報を含む搬送制御信号又は動作制御信号に基づき、処理対象となる物品が組み合わせ対象又は対象外を検知することができる。
【0069】
ここで、第1の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE1の物品処理を管理及び制御し、第2の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE2の物品処理を管理及び制御する場合について補足する。
第1の倉庫制御システムSY13の計画生成部1312は、物品オーダに基づき倉庫エリアE1から物品を出庫するための第1の物品処理計画を生成し、また、第2の倉庫制御システムSY13の計画生成部1312は、物品オーダに基づき倉庫エリアE2から物品を出庫するための第2の物品処理計画を生成する。これにより、倉庫エリアE1及びE2では、独立した物品処理計画及び制御により物品が処理される。
【0070】
第1の倉庫制御システムSY13の搬送制御部1313は、第1の物品処理計画に基づき倉庫エリアE1に配置される搬送車2の搬送を制御する搬送制御信号を生成する。また、搬送制御部1313は、倉庫エリアE1に配置される搬送車2の搬送制御に限らず、第1の物品処理計画に基づき倉庫エリアE1に配置されるロボットアーム等の各種ロボットの動作を制御する動作制御信号を生成する。倉庫エリアE1に配置される搬送車2又は各種ロボットは、搬送制御信号又は動作制御信号に基づき動作し、倉庫エリアE1の物品7の出庫に関する処理を実行する。なお、搬送制御信号及び動作制御信号は、組み合わせ情報を含んでもよい。倉庫エリアE1に配置される搬送車2又は各種ロボットは、組み合わせ情報を含む搬送制御信号又は動作制御信号に基づき、処理対象となる物品が組み合わせ対象又は対象外を検知することができる。
【0071】
また、第2の倉庫制御システムSY13の搬送制御部1313は、第2の物品処理計画に基づき倉庫エリアE2に配置される搬送車2の搬送を制御する搬送制御信号を生成する。また、搬送制御部1313は、倉庫エリアE2に配置される搬送車2の搬送制御に限らず、第2の物品処理計画に基づき倉庫エリアE2に配置されるロボットアーム等の各種ロボットの動作を制御する動作制御信号を生成する。倉庫エリアE2に配置される搬送車2又は各種ロボットは、搬送制御信号又は動作制御信号に基づき動作し、倉庫エリアE2の物品7の出庫に関する処理を実行する。なお、搬送制御信号及び動作制御信号は、組み合わせ情報を含んでもよい。倉庫エリアE2に配置される搬送車2又は各種ロボットは、組み合わせ情報を含む搬送制御信号又は動作制御信号に基づき、処理対象となる物品が組み合わせ対象又は対象外を検知することができる。
【0072】
図5は、実施形態に係るユーザインタフェースによる第1の表示画面の一例を示す図である。
図5に示すように、倉庫エリアE1(担当者エリアE12)のユーザインタフェース6は、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13から送信される物品オーダ表示情報に基づき、第1の表示画面上に第1の表示情報を表示する。第1の表示情報は、現在エリア(倉庫エリアE1(担当者エリアE12))を示す項目を含む。また、第1の表示情報は、現在エリアに対応する複数項目と、現在エリア以外の他のエリアに対応する複数項目を色又は枠により区別して表示する。例えば、第1の表示情報は、現在エリアに対応する複数項目を枠で囲んで表示してもよい。複数項目は、物品オーダ(物品ID、名称、及び出庫先情報)、収納位置情報、進捗情報、及び組み合わせ情報の項目を含む。
【0073】
図6は、実施形態に係るユーザインタフェースによる第2の表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、倉庫エリアE2(担当者エリアE22)のユーザインタフェース6は、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13から送信される物品オーダ表示情報に基づき、第2の表示画面上に第2の表示情報を表示する。第2の表示情報は、現在エリア(倉庫エリアE2(担当者エリアE22))の項目を含む。また、第2の表示情報は、現在エリアに対応する複数項目と、現在エリア以外の他のエリアに対応する複数項目を色又は枠により区別して表示する。
【0074】
[動作]
図7は、実施形態に係る物品処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、倉庫制御システムSY13による物品処理の一例について説明するが、倉庫運用管理システムSY12が同様の処理を担ってもよい。或いは、プロセッサ121とプロセッサ131とが協働又は分担して同様の処理を担ってもよい。
【0075】
通信インタフェース134の入力インタフェース1341は、上位サーバ又は倉庫運用管理システムSY12からの物品オーダを入力(受信)し(ST1)、プロセッサ131は、物品オーダに基づき、組み合わせ対象の物品を識別する組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を生成し(ST2)、通信インタフェース134の出力インタフェース1342は、物品オーダ表示情報を出力する(ST3)。
【0076】
プロセッサ131は、物品オーダに基づき物品処理計画を生成し(ST4)、物品処理計画に基づき物品の出庫(搬送)を制御する。例えば、第1の倉庫制御システムSY13の計画生成部1312は、物品オーダに基づき倉庫エリアE1から物品を出庫するための第1の物品処理計画を生成し、また、第2の倉庫制御システムSY13の計画生成部1312は、物品オーダに基づき倉庫エリアE2から物品を出庫するための第1の物品処理計画を生成する。これにより、倉庫エリアE1及びE2では、独立した物品処理計画及び制御により物品が処理される。入力インタフェース1341は、物品オーダに基づく物品処理の進捗情報を入力し、プロセッサ131は、進捗情報に基づき物品処理の進捗を管理し(ST5)、進捗情報に基づき物品処理計画を変更(更新)する(ST6)。倉庫制御システムSY13は、物品オーダの受信を継続する場合(ST7、YES)、ST1~ST6の処理を繰り返し、物品オーダの受信を継続しない場合(ST7、NO)、処理を終了する。
【0077】
図8は、実施形態に係る物品処理における出庫オーダの受信処理の一例を示すフローチャートである。
図8のフローチャートを参照して、
図7に示す出庫オーダの受信処理(ST1)の詳細について説明する。本実施形態では、倉庫制御システムSY13による受信処理の一例について説明するが、倉庫運用管理システムSY12が同様の処理を担ってもよい。或いは、プロセッサ121とプロセッサ131とが協働又は分担して同様の処理を担ってもよい。
【0078】
通信インタフェース134の入力インタフェース1341は、上位サーバ又は倉庫運用管理システムSY12からの物品オーダを入力(受信)する(ST11)。プロセッサ131は、補助記憶デバイス133に記憶された倉庫管理情報、及び入力インタフェース1341を介して受信した物品オーダに基づき、出庫物品のチェックを開始する(ST12)。
【0079】
プロセッサ131は、物品オーダで指定される各物品が組み合わせ対象又は対象外を判定する(ST13)。例えば、プロセッサ131は、物品オーダで指定される所定数の物品について、出庫情報に基づき出庫先情報が共通であること、及び倉庫管理情報に基づき少なくとも二つの物品の収納位置情報が異なる条件を満たす場合に、組み合わせ対象であると判定する。つまり、プロセッサ131は、物品オーダで指定される所定数の物品の出庫先が同じで、収納位置が一箇所に纏まっていない場合に、エリア外組み合わせの作業を必要と判定する。
【0080】
プロセッサ131は、組み合わせ対象の物品であると判定した場合(ST13、YES)、その物品の出庫状態を監視する。即ち、プロセッサ131は、リーダ4から送信される出庫対象棚データ、並びにリーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データに基づき生成される物品処理の進捗情報に基づき、その物品の出庫状態を監視する。(ST14)。なお、プロセッサ131は、全ての物品について出庫状態を監視しているが、組み合わせ対象の物品については他の物品と区別して出庫状態を監視する。
【0081】
プロセッサ131は、物品オーダに基づき次の出庫物品があれば(ST15、YES)、ST13及びS14の処理を繰り返し、次の出庫物品がなければ(ST15、NO)、周子物品のチェックを完了する(ST16)。
【0082】
図9は、実施形態に係る物品処理における進捗管理の一例を示すフローチャートである。
図9のフローチャートを参照して、
図7に示す進捗管理(ST5)の詳細について説明する。本実施形態では、倉庫制御システムSY13による進捗管理の一例について説明するが、倉庫運用管理システムSY12が同様の処理を担ってもよい。或いは、プロセッサ121とプロセッサ131とが協働又は分担して同様の処理を担ってもよい。
【0083】
入力インタフェース1341は、ロボットエリアE11及びE12のリーダ4から送信される出庫対象棚データを入力し、進捗管理部1314は、出庫対象棚データから進捗情報を取得(生成)する(ST51)。また、入力インタフェース1341は、担当者エリアE12及びE22のリーダ5から送信される出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データを入力し、進捗管理部1314は、出庫対象物品データ及び出庫対象収納部データから進捗情報を取得(生成)する(ST52)。
【0084】
進捗管理部1314は、物品処理計画と進捗情報を比較し、物品処理の遅延を検出し、遅延情報を生成する(ST53)。例えば、物品処理計画が示す所定の物品の処理時間(通過時間)に対して、実際の所定の物品の処理時間(通過時間)がどれだけ遅れているかを示す遅延を検出する。進捗管理部1314は、異なるエリアで処理される組み合わせ対象の物品の処理の遅延(差分)も検出する。
【0085】
プロセッサ131は、進捗管理を継続する場合(ST54、YES)、ST51~ST53の処理を繰り返し、進捗管理を継続しない場合(ST54、NO)、処理を終了する。
【0086】
図10は、実施形態に係る物品処理における計画変更(更新)の一例を示すフローチャートである。
図10のフローチャートを参照して、
図7に示す計画変更(ST6)の詳細について説明する。本実施形態では、倉庫制御システムSY13による計画変更の一例について説明するが、倉庫運用管理システムSY12が同様の処理を担ってもよい。或いは、プロセッサ121とプロセッサ131とが協働又は分担して同様の処理を担ってもよい。
【0087】
計画管理部1315は、遅延情報に基づき、計画変更を必要とする遅延を検出する場合(ST61、YES)、遅延情報に基づき、遅延が生じている物品を他の物品より優先的に処理するよう物品処理計画を変更(更新)する(ST62)。プロセッサ131は、計画変更(更新)を継続する場合(ST63、YES)、ST61~ST62の処理を繰り返し、計画変更を継続しない場合(ST63、NO)、処理を終了する。
【0088】
計画変更を必要とする遅延の一例について説明する。例えば、計画管理部1315は、組み合わせ対象である物品7(A1)と物品7(A2)に着目し、物品7(A1)と物品7(A2)の処理の遅延(差分)が、基準時間を超える場合に、計画変更を必要と判定する。物品7(A1)が物品7(A2)よりも先行して処理されている場合、計画管理部1315は、ロボットエリアE21において物品7(A2)の処理を優先するように計画を変更する。計画管理部1315は、遅延(差分)の時間に応じて優先度を変更する。すなわち、計画管理部1315は、遅延(差分)の時間が大きいほど、他の物品の処理よりも優先度を高くして物品7(A2)の処理を開始する。
【0089】
また、物品7(A2)が物品7(A1)よりも先行して処理されている場合、計画管理部1315は、ロボットエリアE11において物品7(A1)の処理を優先するように計画を変更する。計画管理部1315は、遅延(差分)の時間に応じて優先度を変更する。すなわち、計画管理部1315は、遅延(差分)の時間が大きいほど、他の物品の処理よりも優先度を高くして物品7(A1)の処理を開始する。
【0090】
これにより、組み合わせエリアE3において、組み合わせ対象の物品7(A1)と物品7(A2)を効率良く組み合わせることができる。組み合わせエリアE3における物品7の滞留時間を減らすこともでき、組み合わせエリアE3のスペースを有効活用することができる。
【0091】
図11は、実施形態に係る物品搬送の一例を示すフローチャートである。
搬送車2は、組み合わせ情報を含む搬送制御信号を受信し(ST71)、物品の出庫を開始する(ST72)。搬送車2は、組み合わせ情報を含む搬送制御信号に基づき組み合わせ対象又は対象外を検知する(ST73)。組み合わせ対象の物品を処理する場合(ST73、YES)、搬送車2は、組み合わせ対象の物品の出庫状態を更新する(ST74)。例えば、搬送車2は、組み合わせ対象の物品の処理完了を通知し、倉庫制御システムSY13は、搬送車2からの通知を受信し、組み合わせ対象の物品の進捗情報を更新する。組み合わせ対象外の物品を処理する場合(ST73、NO)、搬送車2は、組み合わせ対象外の物品を処理する。
【0092】
搬送車2は、次の出庫物品が有れば(ST75、YES)、ST73~ST74の処理を繰り返し、次の出庫物品が無ければ(ST75、NO)、物品の出庫を完了する。
第1の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE1の物品処理を管理及び制御し、第2の倉庫制御システムSY13が倉庫エリアE2の物品処理を管理及び制御する場合においては、倉庫エリアE1の搬送車2は、第1の倉庫制御システムSY13からの組み合わせ情報を含む搬送制御信号を受信し物品を出庫し、倉庫エリアE2の搬送車2は、第2の倉庫制御システムSY13からの組み合わせ情報を含む搬送制御信号を受信し物品を出庫する。
【0093】
本実施形態によれば、物品の組み合わせに関する支援が可能な物品管理装置、物品管理システム、物品管理プログラム、及び物品管理方法を提供することができる。
【0094】
また、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13は、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報を出力する。ユーザインタフェース6のディスプレイ61は、出庫する物品の組み合わせ情報を含む物品オーダ表示情報に基づき、表示画面上に表示情報を表示する。表示情報は、現在エリアを示す項目を含み、現在エリアに対応する複数項目と、現在エリア以外の他のエリアに対応する複数項目を含む。現在エリアに対応する複数項目と他のエリアに対応する複数項目とは、色又は枠により区別して表示される。さらに、複数項目は、物品オーダ(物品ID、名称、及び出庫先情報)、収納位置情報、進捗情報、及び組み合わせ情報の項目を含む。担当者は、自身が管轄するエリアの組み合わせ対象の物品及び組み合わせ対象外の物品の進捗を知ることができる。また、担当者は、管轄外のエリアの組み合わせ対象の物品及び組み合わせ対象外の物品の進捗も知ることができる。
【0095】
本実施形態の倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13は、倉庫エリアE1のロボットエリアE11及び担当者エリアE12、並びに倉庫エリアE2のロボットエリアE21及び担当者エリアE22における物品処理の進捗を管理し、進捗情報及び遅延情報に基づき物品処理計画を変更(更新)する。例えば、倉庫運用管理システムSY12又は倉庫制御システムSY13は、進捗情報及び遅延情報に基づき、組み合わせ対象の物品について物品処理計画を変更する。これにより、組み合わせ対象の物品について処理の同期を図ることができ、組み合わせ処理を効率化することができる。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0097】
2…搬送車
3…移動棚
4…リーダ
5…リーダ
6…ユーザインタフェース
7…物品
14…補助記憶デバイス
21…棚リフト機構
21…天板
22…車輪
23…カメラ
61…ディスプレイ
62…タッチパネル
121…プロセッサ
122…メインメモリ
123…補助記憶デバイス
124…通信インタフェース
131…プロセッサ
132…メインメモリ
133…補助記憶デバイス
134…通信インタフェース
141…プロセッサ
142…メインメモリ
143…補助記憶デバイス
144…通信インタフェース
211…天板
212…支柱
1211…表示情報生成部
1212…計画生成部
1214…進捗管理部
1215…計画管理部
1215…及び計画管理部
1241…入力インタフェース
1242…出力インタフェース
1311…表示情報生成部
1312…計画生成部
1313…搬送制御部
1314…進捗管理部
1315…計画管理部
1341…入力インタフェース
1342…出力インタフェース
1441…入力インタフェース
1442…出力インタフェース
E1、E2…倉庫エリア
E3…組み合わせエリア
E4…出庫エリア
E11…ロボットエリア
E12…担当者エリア
E21…ロボットエリア
E22…担当者エリア
E111…保管エリア
E112…搬送エリア
E211…保管エリア
E212…搬送エリア