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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164031
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】連窓
(51)【国際特許分類】
   E06B 1/18 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
E06B1/18 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075327
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 靖幸
(72)【発明者】
【氏名】石川 修一
【テーマコード(参考)】
2E011
【Fターム(参考)】
2E011BA00
(57)【要約】
【課題】意匠性に優れた連窓を提供する。
【解決手段】一対の縦枠と一対の横枠とが接合された複数の枠体が横方向に並べて設置される連窓であって、前記複数の枠体のうちの互いに隣接する2つの前記枠体において各々が有する前記縦枠であり互いに隣り合って接合される2つの縦枠のうちの一方の前記縦枠は、見込み方向における一方側の端に見付け面を形成する見付け壁部を有しており、前記見付け壁部は、前記2つの縦枠のうちの他方の前記縦枠の見込み方向における前記一方側において、当該他方の前記縦枠が有し前記枠体の内周面を形成する部位の見込み方向における前記一方側の端を覆っている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の縦枠と一対の横枠とが接合された複数の枠体が横方向に並べて設置される連窓であって、
前記複数の枠体のうちの互いに隣接する2つの前記枠体において各々が有する前記縦枠であり互いに隣り合って接合される2つの縦枠のうちの一方の前記縦枠は、見込み方向における一方側の端に見付け面を形成する見付け壁部を有しており、
前記見付け壁部は、前記2つの縦枠のうちの他方の前記縦枠の見込み方向における前記一方側において、当該他方の前記縦枠が有し前記枠体の内周面を形成する部位の見込み方向における前記一方側の端を覆っていることを特徴とする連窓。
【請求項2】
請求項1に記載の連窓であって、
前記2つの枠体のうちの先に取り付けられる先付け枠体は、後から取り付けられる後付け枠体と係合して、当該後付け枠体を取り付け位置に案内するガイド部を備えていることを特徴とする連窓。
【請求項3】
請求項2に記載の連窓であって、
前記ガイド部は、前記他方の枠体の前記一方側の端に設けられており、
前記見付け壁部が前記ガイド部に案内されることを特徴とする連窓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの枠体を横方向に並べて設置する連窓に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から複数の窓サッシを連結して構成した連窓サッシは知られている(例えば特許文献1参照)。この連窓サッシは、互いに隣接して連結する竪枠B、Cを有しており、竪枠Cの見込方向に沿う基板の室外側端にて竪枠Bへ向けて延設した室外面片の先端と、竪枠Bの室外側端に設けられた折曲片とを係合し、竪枠Cの基板の室内側端を竪枠Bへ向けて延設し、その先端に、竪枠Bの室内側端に設けられた室内側取付片を側方から当接してねじ止めすることにより両竪枠B、Cを連結している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3―17376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように連窓は、連結する竪枠(縦枠)の一方が他方に側方から当接されてねじ止めされているので、接合されて1本に見える縦枠であっても、2つの縦枠の境界部分が露出しているので、意匠性が悪いという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、意匠性に優れた連窓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために本発明の連窓は、一対の縦枠と一対の横枠とが接合された複数の枠体が横方向に並べて設置される連窓であって、前記複数の枠体のうちの互いに隣接する2つの前記枠体において各々が有する前記縦枠であり互いに隣り合って接合される2つの縦枠のうちの一方の前記縦枠は、見込み方向における一方側の端に見付け面を形成する見付け壁部を有しており、前記見付け壁部は、前記2つの縦枠のうちの他方の前記縦枠の見込み方向における前記一方側において、当該他方の前記縦枠が有し前記枠体の内周面を形成する部位の見込み方向における前記一方側の端を覆っていることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、意匠性に優れた連窓を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る連窓を示す横断面図である。
図2】FIX用建具を示す横断面図である。
図3】開き戸用建具を示す横断面図である。
図4】開き戸用建具の配置の仕方を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態に係る連窓について図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すように、面材2aが嵌め込まれたFIX用建具2と、回動可能な戸体3aを備えた開き戸用建具3とが横方向に並べて設けられて、浴室と脱衣室とを仕切る連窓1を例に挙げて説明する。
【0009】
以下の説明においては、連窓1を脱衣室側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、浴室の内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。連窓1の各部位であっても、また、連窓1を構成する各部材については単体の状態であっても、連窓1が建物等に備えられている状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の連窓1は、図1に示すように、右側にFIX用建具2が配置され、左側に開き戸用建具3が配置されている。
【0010】
FIX用建具2及び開き戸用建具3はいずれも、左右方向に間隔を空けて配置される一対の縦枠20、30と、一対の縦枠20、30の上端部及び下端部間に配置される一対の横枠21、31が、矩形状に枠組みされた枠体22、32を備えている。FIX用建具2及び開き戸用建具3の各縦枠20、30及び各横枠21、31は、いずれも長手方向を押し出し方向として成形された押出成形材である。
【0011】
FIX用建具2は、枠体22の内側に、外周端部が収容されて矩形状の面材2aが嵌め込まれている。開き戸用建具3は、左側の縦枠20にヒンジ(不図示)を介して回動自在に戸体3aが取り付けられており、戸体3aは、枠体32の内側に形成された開口を囲む止水部材3bに浴室側から当接されて、当該開口を閉止可能に設けられている。
【0012】
FIX用建具2の枠体22と開き戸用建具3の枠体32とは、互いに隣接する縦枠20、30が連結されている。具体的には、FIX用建具2の枠体22の左側の縦枠(以下、第1縦枠という)20と、開き戸用建具3の枠体32の右側の縦枠(以下、第2縦枠という)30とが連結されている。
【0013】
第1縦枠20は、図2に示すように、見込み幅のほぼ全長に亘り見込み方向に沿う壁部を形成する第1見込み壁部20aを有しており、第1見込み壁部20aの浴室側の部位は、第1縦枠20に設けられ上下方向に貫通して断面が矩形状をなす第1中空部20bの左側の壁部をなし、第1見込み壁部20aの脱衣室側の部位は、枠体22の内周面をなしている。第1見込み壁部20aには、第1中空部20bの脱衣室側の壁部を形成する第1脱衣室側壁部20cの脱衣室側に間隔を空けて対向し右側に延出された第1右側延出片20dが設けられており、第1脱衣室側壁部20cと第1右側延出片20dとの間に面材2aの端部が収容されている。また、第1中空部20bの右側の壁部20hは、縦枠の浴室側において、第1枠体20の内周面をなしている。
【0014】
第1見込み壁部20aの左側には、見込み方向におけるほぼ中央から左方向に延出された第1左側延出片20eが設けられており、第1見込み壁部20aの脱衣室側の端には、浴室側に向かって第1見込み壁部20aとの間隔が広くなるように傾斜した傾斜壁部20fと、傾斜壁部20fの先端には、浴室側に延出されて見込み方向に沿う壁部を形成し第2縦枠30と連結するねじが螺合されるねじ螺合壁部20gが設けられている。
【0015】
第2縦枠30は、図3に示すように、見込み幅のほぼ全長に亘り見込み方向に沿う壁部を形成する第2見込み壁部30aを有しており、第2見込み壁部30aの浴室側の部位は、第2縦枠30に設けられ上下方向に貫通して断面がほぼ矩形状をなす第2中空部30bの左側の壁部をなしている。第2見込み壁部30aとともに第2中空部30bを形成し、第2見込み壁部30aの右側に間隔を空けて対向する第2対向壁部30cは、浴室側に位置する浴室側対向壁部30dと脱衣室側に位置する脱衣室側対向壁部30eとに、第2中空部30bの見込み方向におけるほぼ中央で分かれている。
【0016】
第2対向壁部30cの浴室側対向壁部30dは、脱衣室側対向壁部30eよりも左側に位置しており、脱衣室側対向壁部30eの見込み方向における両端には、右方向に突出する突起30fが設けられている。
【0017】
第2見込み壁部30aの端には、右側に延出された第2右側延出片30gと、左側に延出された第2左側延出片30hとが設けられており、第2右側延出片30gと左側に延出された第2左側延出片30hとは繋がって平坦な見付け面をなしている。第2見込み壁部30aには、第2左側延出片30hと浴室側に間隔を空けて対向する第2対向片30iが設けられている。第2対向片30iの先端側には浴室側に、閉じた状態の戸体3aに当接される止水部材3bと、戸体3aを閉止状態に保持するマグネット5が設けられている。
【0018】
また、第2左側延出片30hと第2対向片30iとの間を覆うカバー部材6が嵌合され、第2左側延出片30hと第2対向片30iとの間の第2見込み壁部30aに、開き戸用建具3の枠体32の内周側から進入して第1縦枠23と第2縦枠32とを連結するねじ7が覆われるように構成されている。
【0019】
第1縦枠20と第2縦枠30とは、第1縦枠20の第1中空部20bの左側にて第1見込み壁部20aの左側面に第2縦枠30の突起30fが当接され、第1左側延出片20eが、第2中空部30bの脱衣室側の壁部30jに当接または近接する状態で、第2縦枠30の第2見込み壁部30aと第1縦枠20のねじ螺合壁部20gとが、また、第2縦枠30の脱衣室側対向壁部30eと、第1縦枠20の第1見込み壁部20aとが、開き戸用建具3の枠体32の内周側から進入するねじ7により連結されている。
【0020】
このとき、第1縦枠20の傾斜壁部20fの脱衣室側には、第2縦枠30の第2右側延出片30gが配置されており、第2右側延出片30gの先端は、第1見込み壁部20aの右側の面と同じ位置に位置しており、第1見込み壁部20aの脱衣室側の端20iは第2右側延出片30gにより覆われている。このため、第1縦枠20の傾斜壁部20fは、第2縦枠30の第2右側延出片30gにより全体が覆われており、脱衣室側からは傾斜壁部20fは視認されず、戸体3aと面材2aとの間には、第2右側延出片30gと繋がった平坦な見付け面だけが視認される。また、第1見込み壁部20aと浴室側対向壁部30dの間は、間隔が空いており、この間にバックアップ材8が設けられ、バックアップ材8の浴室側にシーリング材9が充填されている。
【0021】
連窓1は、FIX用建具2が開き戸用建具3よりも先に取り付けられ、開き戸用建具3は、FIX用建具2が取り付けられている状態で、開き戸用建具3の枠体32が浴室側から、FIX用建具2の枠体22と左右方向に並べて配置される。ここで、FIX用建具2の枠体22が先付け枠体に相当し、開き戸用建具3の枠体32が後付け枠体に相当する。
【0022】
開き戸用建具3の枠体32を配置する際には、図4に示すように、開き戸用建具3の枠体32において第2縦枠30となる右側が左側よりも脱衣室側に位置するように傾けつつ、FIX用建具2の枠体22の左側に進入させる。
【0023】
次に、開き戸用建具3の枠体32の左側を少しずつ脱衣室側に近づくように、枠体32を移動させて、第2右側延出片30gを傾斜壁部20fの脱衣室側に当接させる。
【0024】
次に、第2右側延出片30gを傾斜壁部20fの脱衣室側に接触させつつ、第2右側延出片30gを傾斜壁部20fの脱衣室側の面に沿ってスライドさせて更に枠体32を移動させ、第1見込み壁部20aの左側面に突起30fを当接させ、第2見込み壁部30aの右側面をねじ螺合壁部20gに当接させて、枠体32を取り付け位置に配置する。ここで、傾斜壁部20fが、後付け枠体を取り付け位置に案内するガイド部に相当し、第2右側延出片30gがガイド部に案内される見付け壁部に相当する。
【0025】
本実施形態の連窓1によれば、開き戸用建具3の枠体32が有する第2縦枠30の第2右側延出片30gは、その先端が、FIX用建具2の枠体22が有する第1縦枠20の脱衣室側にて、第1縦枠20の第1見込み壁部20aの脱衣室側の端の位置、すなわち第1見込み壁部20aの右側の面と同じ位置に配置されるので、第1縦枠20の第1見込み壁部20aの脱衣室側の端は、第2右側延出片30gにより隠蔽され、脱衣室側からは視認されない。
【0026】
このため、脱衣室側から見たときには、横方向に並べて設置されて互いに隣り合う2つの縦枠20、30は、あたかも1本であるかのように視認され、2本の縦枠20、30の境界が見えないので、意匠性に優れている。また、第2縦枠30の第2右側延出片30gは、脱衣室側の端に見付け面を形成するので、2つの縦枠20、30が見込み方向に重なる部位は平坦な見付け面として視認される。このため、より意匠性に優れている。
【0027】
また、開き戸用建具3の枠体32よりも先に取り付けられるFIX用建具2の枠体22は、開き戸用建具3の枠体32の第2右側延出片30gと係合して、当該開き戸用建具3の枠体32を取り付け位置に案内する傾斜壁部20fを備えているので、FIX用建具2の枠体22を取り付けた後に、開き戸用建具3の枠体32の第2右側延出片30gを傾斜壁部20fと係合させて容易に取り付け位置に配置することが可能である。このため、施工性にも優れている。
【0028】
また、第2右側延出片30gは、FIX用建具2の枠体22の脱衣室側の端に設けられている傾斜壁部20fと係合して、傾斜壁部20fの脱衣室側に案内されるので、開き戸用建具3の枠体32が取り付け位置に配置されたときには、第2右側延出片30gにより、FIX用建具2の枠体22の脱衣室側の端に設けられている傾斜壁部20fを脱衣室側から隠蔽することが可能となる。このため、開き戸用建具3の枠体32の第2右側延出片30gをFIX用建具2の枠体22の傾斜壁部20fに案内させて配置するだけで、FIX用建具2の枠体22の脱衣室側の端を覆うことが可能となる。このため、意匠性及び施工性に優れた連窓1を提供することが可能となる。
【0029】
上記実施形態においては、FIX用建具2の枠体22にガイド部を設け、開き戸用建具3の枠体32に見付け壁部を設けた例について説明したが、これに限らず、FIX用建具2の枠体22に見付け壁部を設け、開き戸用建具3の枠体32にガイド部を設けても構わない。この場合には、開き戸用建具3の枠体32を先に取り付け、FIX用建具2の枠体22を後から取り付けても構わない。
【0030】
また、上記実施形態においては、第2縦枠30の第2右側延出片30gが、第1縦枠20の脱衣室側において、第1縦枠20の第1見込み壁部20aの脱衣室側の端20iを覆っている例について説明したが、これに限らず、互いに隣り合う2つの縦枠のうちの一方の縦枠が有し見付け面を形成する見付け壁部が、他方の縦枠が有し枠体の内周面を形成する部位の浴室側の端を覆っていても構わない。
【0031】
上記実施形態においては、第2右側延出片30gの先端が、第1縦枠20の第1見込み壁部20aの右側の面と同じ位置まで延出されている例について説明したが、これに限らず、第2右側延出片30gの先端は、第1見込み壁部20aの右側の面の位置より右側に突出していても構わない。
【0032】
上記実施形態においては、FIX用建具2と開き戸用建具3とが横方向に並べて配置される連窓を例に挙げて説明したが、連窓を構成する建具は、これらに限らず、例えば引き戸用建具や、すべり出し窓用建具など、枠体を備える2つの建具であれば、いかなる組み合わせであっても構わない。
【0033】
上記実施形態においては、浴室に設けられる連窓を例に挙げて説明したが、2つの枠体が横方向に並べて設置される連窓であれば構わない。
【0034】
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
【0035】
一対の縦枠と一対の横枠とが接合された複数の枠体が横方向に並べて設置される連窓であって、前記複数の枠体のうちの互いに隣接する2つの前記枠体において各々が有する前記縦枠であり互いに隣り合って接合される2つの縦枠のうちの一方の前記縦枠は、見込み方向における一方側の端に見付け面を形成する見付け壁部を有しており、前記見付け壁部は、前記2つの縦枠のうちの他方の前記縦枠の見込み方向における前記一方側において、当該他方の前記縦枠が有し前記枠体の内周面を形成する部位の見込み方向における前記一方側の端を覆っていることを特徴とする連窓である。
【0036】
このような連窓によれば、横方向に並べて設置され、互いに隣り合う2つの縦枠のうちの一方の縦枠が有する見付け壁部は、他方の縦枠の見込み方向における一方側において、当該他方の縦枠が有し枠体の内周面を形成する部位の見込み方向における一方側の端を覆っているので、他方の縦枠は、見込み方向における一方側において内周面を形成する部位の端までが、一方の縦枠の見付け壁部により隠蔽され、見込み方向における一方側からは視認されない。このため、見込み方向における一方側から見たときに、横方向に並べて設置されて互いに隣り合う2つの縦枠は、あたかも1本であるかのように視認され、2本の縦枠の境界が見えないので、意匠性に優れている。また、一方の縦枠の見付け壁部は、見込み方向における一方側の端に見付け面を形成するので、2つの縦枠が見込み方向に重なる部位は平坦な見付け面として視認される。このため、より意匠性に優れている。
【0037】
かかる連窓であって、前記2つの枠体のうちの先に取り付けられる先付け枠体は、後から取り付けられる後付け枠体と係合して、当該後付け枠体を取り付け位置に案内するガイド部を備えていることを特徴とする。
【0038】
このような連窓によれば、2つの枠体のうちの先に取り付けられる先付け枠体は、後付け枠体と係合して、当該後付け枠体を取り付け位置に案内するガイド部を備えているので、先付け枠体を取り付けた後に、後付け枠体をガイド部と係合させて容易に取り付け位置に配置することが可能である。このため、施工性にも優れている。
【0039】
かかる連窓であって、
前記ガイド部は、前記他方の枠体の前記一方側の端に設けられており、前記見付け壁部が前記ガイド部に案内されることを特徴とする。
【0040】
このような連窓によれば、見付け壁部は、先付け枠体の見込み方向における一方側の端に設けられているガイド部と係合して、ガイド部の見込み方向における一方側に案内されるので、後付け枠体が取り付け位置に配置されたときには、見付け壁部により、先付け枠体の見込み方向における一方側の端に設けられているガイド部を見込み方向における一方側から隠蔽することが可能となる。このため、後付け枠体の見付け壁部を先付け枠体のガイド部に案内させて配置するだけで、先付け枠体の見込み方向における一方側の端を覆うことが可能となる。このため、意匠性及び施工性に優れた連窓を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0041】
1 連窓、20 第1縦枠(縦枠)、20a 第1見込み壁部、20f 傾斜壁部、
21 横枠、22 FIX用建具2枠体、30 第2縦枠(縦枠)、
30g 第2右側延出片、31 横枠、32 開き戸用建具の枠体
図1
図2
図3
図4