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  • 特開-ミニショベル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164218
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】ミニショベル
(51)【国際特許分類】
   E02F 3/32 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
E02F3/32 C
E02F3/32 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022083405
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】593003949
【氏名又は名称】ウエダ産業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】植田 敏治
(72)【発明者】
【氏名】吉川 忠男
【テーマコード(参考)】
2D012
【Fターム(参考)】
2D012AA01
2D012AB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ミニショベルのアーム先端に取り付けた作業機(アタッチメント)の運転範囲を直線状に、左右動できるようにする。
【解決手段】ミニショベルの旋回体フレームの前部に旋回体フレームの幅方向に横行フレームを設け、横行フレーム内にブームより先端から作業機のアタッチメントをピン支持した横行台車を横行させ、作業機の作業範囲を長方形を描くようにした。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミニショベルのブームの基部とブームシリンダーの基部をピン支持する基部ブラケットを横行台車に固定し、この横行台車を横行フレーム内で移動自在に支持し、この横行フレームをミニショベル旋回体の前部フレームに固定し、横行台車を旋回体の幅方向に横行させることを特徴とするミニショベル。
【請求項2】
横行台車をシリンダーと巻掛け伝動により横行させることを特徴とする請求項1。
【請求項3】
横行台車をネジ棒の回転により横行させることを特徴とする請求項1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ミニショベルの横行構造に関するもので、ミニショベルのアタッチメントを取り付けるアーム及びブームを一体的支持した横行台車をショベルの旋回体の幅方向に横行させ、アーム先端に取り付けた作業機のアッタチメントを直線状に移動できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のミニショベルのアーム先端に作業機のアタッチメントをセットし、ブーム基部のスイングポストの揺動、及びブーム本体の平行屈折によりアタッチメントの移動を行っていたが、前記の揺動、屈折では旋回体からの半径が変化し、アタッチメントの横直線状作業が困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】例えば、特開2000-309938の図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、特開2000-309938の図5の平面図に示されるように、ブーム(7)が左右に揺動すると、バケット(12)が左右の位置では回転半径の変化分だけ(4)キャブ方向に移動しているのが分かる。本発明は、ショベルの先端に取り付ける作業機、例えばバケットの位置がショベルの旋回体の幅方向に直線状に移動するようにしようとするものである。即ち、作業機の作業範囲が長方形を描くようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ショベルの旋回体のフレーム先端に旋回体の幅方向に横行フレームを設け、横行フレーム内にショベル先端に取り付ける作業機及びアーム、ブームを一体に移動させる横行台車を設け、横行台車が直線を描くように横行させる。
【発明の効果】
【0005】
ショベルのアーム先端に取り付けた作業機(アタッチメント)の位置が前後左右と長方形を描くように操作が行える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一実施例の側面図で、横行フレームは断面を示す。
図2図1の上面図を示す。
図3図1の横行台車部の拡大図を示す。
図4図3の横行台車の立面図である。
図5図4の上面図である。
図6】巻掛け伝動式横行装置を示す。
図7】ネジ式横行装置を示す。
図8図7の立面図を示す。
図9図8の上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ミニショベルの旋回体フレームの先端に横行フレームを設け、この横行フレーム内にショベルのブームより先端を支持する横行台車を移動自在に案内支持し、シリンダーと巻掛け伝動又はジ棒の回転式でなる横行装置で横行させ、かつ横行台車の同調装置を設けたミニショベルである。
【実施例0008】
本発明の実施例を図で説明する。図1の(1)は横行フレームで、旋回体(2)の先端に固定され、横行フレーム(1)内に横行台車(4)が移動自在に案内され、横行装置(4)には基部ブラケット(10)が固着され、基部ブラケット(10)にはブーム(5)及びブームシリンダー(9)の基部がピン支持されている。横行台車(4)は横行装置(8)(詳細は図6、8,9に示す。)で横行する。
【0009】
図2図1の上面図で、横行台車(4)は横行フレーム(1)内を直線的に横行ストローク(L)を移動することを示している。(4’)(5’)(7’)は(L)だけ移動したものを示す。
【0010】
図3は、横行台車部の拡大図で、図4図3の立面図、図5図4の上面図で、横行台車(4)にはローラー(41)(42)がそれぞれ複数個設けられている。(11)は横行台車(4)の巻掛け伝動式横行同調装置で、図3では鎖車(111)とチェン(112)のかみ合わせで横行台車(4)が横行フレーム(1)内を横行台車(4)がガタ・ビシ移動しないようにするものである。
【001I】
図6は、巻掛け伝動式横行装置(8)を示し、シリンダー(81)とチェン(85)の絞りと繰り出しにより、横行台車(4)の台車固定部(89)をシリンダー(81)のストロークでチェン(85)の掛け数倍台車固定部(89)が移動する。図6ではチェン(85)が4本掛けのため横行台車(4)はシリンダー(81)のストロークの4倍移動できる。巻掛け伝動の掛け数は選択できる。
【0012】
図6に図示するように、ピストンロッド(82)は両ロッドで、図において(右側が絞られ、左側が繰り出し状態で、台車固定部(89)は右に横行移動したことになる。左側チェンは緩まないように常に緊張させ、横行台車(4)が遊ばないようにしている。(87)はチェン端部の固定端で、チェン(85)が緩まないように張力を発生させている。(83)移動フレーム、(84)は移動鎖車、(88)は固定フレームで横行フレーム(1)に固定されている
【0013】
図7図8図9は横行台車の横行をネジ棒(801)の回転により、横行台車(4)のブラケット(803)(803’)間に遊嵌した不回転ナット(802)の組み合わせで横行台車(4)を横行させるものである。ネジ棒(801)は単数、複数を問わない。ネジ棒(801)はモーター(807)、チェン(806)、鎖車(805)により回転する。
【0014】
図3の横行同調装置(11)は鎖車(111)とチェン(112)の代わりに歯車のラック、ピニオンでもよい。また、図6の横行装置は鎖車、チェンの代わりに滑車と鋼索でもよい。図6のチェンは(85)はローラーチェン、リンクチェンなどを問わない。
【産業上の利用可能性】
【0015】
ショベルを用いた作業機(アタッチメント)の作業範囲を前後左右の直線状の操作ができるので、長方形を描くような作業ができる。
【符号の説明】
【0016】
1・・・横行フレーム
2・・・旋回体
3・・・ショベル
4・・・横行台車
5・・・ブーム
6・・・アーム
7・・・作業機(アタッチメント)
8・・・横行装置
81・・・シリンダー
84・・・鎖車
85・・・チェン
801・・・ネジ棒
802・・・不回転ナット
805・・・鎖車
806・・・チェン
807・・・モーター
9・・・基部ブラケット
10・・・横行同調装置
11・・・鎖車フレーム
12・・・鎖車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9