IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 赤沼 茂樹の特許一覧

<>
  • 特開-収納用C型クランプ 図1
  • 特開-収納用C型クランプ 図2
  • 特開-収納用C型クランプ 図3
  • 特開-収納用C型クランプ 図4
  • 特開-収納用C型クランプ 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164222
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】収納用C型クランプ
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20231102BHJP
   B25B 5/16 20060101ALI20231102BHJP
   B25B 5/10 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
A47G29/00 G
B25B5/16
A47G29/00 J
B25B5/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022083409
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】513279489
【氏名又は名称】赤沼 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】赤沼 茂樹
【テーマコード(参考)】
3C020
3K100
【Fターム(参考)】
3C020CC02
3C020CC06
3C020EE01
3K100AA04
3K100AA13
3K100AE14
3K100AF03
3K100AF11
3K100AF12
3K100AJ03
3K100AJ05
(57)【要約】
【課題】 この発明は収納用のC型クランプに関するものである。
【解決手段】 C型クランプの弓に穴を開け、ボルトを固定できるようにする。これによって他の治具や器具との組み合わせを容易にする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
C型クランプの弓に穴を設け、収納具としての機能を有することを特徴とする、C型クランプ
【請求項2】
二つのL字鋼を組み合わせてC型クランプのように固定できることを特徴とする、留め具
【請求項3】
穴が空いていて、収納具としての機能を有することを特徴とした、板バネ
【請求項4】
穴の空いたL字鋼と磁石を組み合わせて収納具としての機能を有することを特徴とした、収納具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は収納用のC型クランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
C型クランプは工作物を作業台に固定するために広く利用されている。C型クランプの挟む力は強力で、激しい振動が発生する環境であっても物体を固定することができる。C型クランプにさまざまな部品を組み合わせて多機能化された発明がある(特許文献1)。また読書スタンドや照明スタンドをテーブルにクランプで固定する発明がある(特許文献2)。
【0003】
収納スペースを増やす方法として突っ張り棒が利用されている。突っ張り棒は壁と壁を押し合うことで固定される。突っ張り棒には様々な工夫がされて、より強固に固定され、使いやすく改良されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2007-539000号
【0005】
【特許文献2】特願2005-46190号
【0006】
【特許文献3】特許第6165310号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
C型クランプは物体を固定するために用いられるため、収納具としての機能がない。突っ張り棒を効果的に使うためには知識と経験を要する。突っ張り棒は壁と壁の距離が長いほど取り付けが難しくなり、落下しやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
C型クランプの弓に穴を開け、ボルトを固定できるようにする。これによって他の治具や器具との組み合わせを容易にする。
【発明の効果】
【0009】
屋内や屋外の壁、柱、板などにC型クランプを設置することで、容易に収納スペースを作ることができる。C型クランプは取り付けが簡単で、一度固定すればほとんど動くことがない。穴とボルトを設置することで、他の治具や器具と組み合わせが可能になり汎用性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 C型クランプの模式図
図2】 C型クランプを二つ並べた模式図
図3】 L字綱を用いた留め具の模式図
図4】 板バネを用いた収納具の模式図
図5】 L字綱と磁石を用いた収納具の模式図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1にC型クランプ101の模式図を示す。C型クランプ101は弓102、締付ボルト103、ハンドル104から構成される。締付ボルト103の締付け方向をxとし、弓102が出ている方向をyとする。x,yと垂直の方向をzとする。弓102のy方向かz方向に対して穴105を1つ以上設ける。
【0012】
C型クランプ101の締め付けボルト103をハンドル104で回転させ固定部106を締め付ける。これによってC型クランプ101を固定することができる。弓102の穴105にボルト107とナット108で治具や装置を取り付けることができる。
【0013】
穴105はネジ穴でもよい。その場合はボルト107のみで固定できる。
【0014】
図2に二つのC型クランプ101を並べた模式図を示す。二つのC型クランプ101に棒201を設けるとハンガー202を掛けられる物干し台として使える。または二つのC型クランプ101にメッシュパネル203を設置すればS字フック204を取り付けることができる。メッシュパネル203にカゴや棚を設置すれば柔軟で汎用性の高い収納具となる。
【0015】
図3に留め具の模式図を示す。留め具はL字綱301、L字綱302、締め付けボルト303、ハンドル304、ボルト305から構成される。L字綱301とL字綱302の穴306にボルト305を挿入して固定する。留め具はC型クランプ101の弓102の代わりにL字綱301とL字綱302を組み合わせて物体を挟む構造をしている。
【0016】
留め具はL字綱301とL字綱302を固定する穴306の位置によって、長さを変更できる。もし固定部106の厚みが薄ければ穴306の位置を手前に移動し、太ければ奥に移動する。
【0017】
L字綱302と固定部106の設置面にゴム板307を貼り付けて摩擦力を大きくしても良い。
【0018】
図4に板バネ401を用いた収納具の模式図を示す。板バネ401は穴402、ボルト403、ナット404で構成される。板バネ401を机のような水平面の固定部106に挟む。板バネ401は復元力により机を挟む力を発揮する。
【0019】
もし重量物405を板バネ401で保持すると、重量物405の重力Gに対して垂直抗力Nがかかるので、上下方向の力は相殺される。そのため重力Gに対するモーメントを相殺するだけの摩擦力Fがあれば、板バネ401は固定できる。
【0020】
図5にL字綱501と磁石502を組み合わせた収納具の模式図を示す。L字綱501に穴503とボルト504とナット505で固定できるようにする。図4の収納具と同じように、重量物405にかかる重力Gは垂直抗力Nによって相殺される。板バネ401の復元力の代わりに、磁石402の磁力によってL字綱401は固定される。
【符号の説明】
【0021】
101:C型クランプ、102:弓、103:穴、104:締付ボルト、105:ハンドル、106:固定部、107:ボルト、108:ナット
201:棒、202:ハンガー、203:メッシュパネル、204:S字フック
301:L字綱、302:L字綱、303:締付ボルト、304:ハンドル、305:ボルト、306:穴、307:ゴム板
401:板バネ、402:穴、403:ボルト、404:ナット、405:重量物
501:L字綱、502:磁石、503:穴、504:ボルト、505:ナット
図1
図2
図3
図4
図5