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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164545
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/06 20060101AFI20231102BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20231102BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20231102BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
G07G1/06 Z
G07G1/01 301D
B41J29/42 F
B41J29/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023146608
(22)【出願日】2023-09-11
(62)【分割の表示】P 2020027470の分割
【原出願日】2020-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白石 典久
(57)【要約】
【課題】キャッシュレス決済中を含む表示部の活用を、より充実させたプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタは、自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するものであって、情報を表示する表示部と、外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールと、前記通信モジュールを介した通信を制御する近距離通信部と、前記表示部の表示を制御するものであって、前記表示部にキャッシュレス決済に用いるコードシンボルを表示させているときに、当該コードシンボルを用いたキャッシュレス決済を行う端末装置との間で、前記通信モジュールを介しての情報の送受信が可能な状態になると、前記表示部にキャッシュレス決済の進行に関する情報を表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するプリンタであって、
情報を表示する表示部と、
外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールと、
前記通信モジュールを介した通信を制御する近距離通信部と、
前記表示部の表示を制御するものであって、前記表示部にキャッシュレス決済に用いるコードシンボルを表示させているときに、当該コードシンボルを用いたキャッシュレス決済を行う端末装置との間で、前記通信モジュールを介しての情報の送受信が可能な状態になると、前記表示部にキャッシュレス決済の進行に関する情報を表示させる表示制御部と、
を備えるプリンタ。
【請求項2】
前記近距離通信部は、前記通信モジュールが近距離無線通信を行うために発する電波の出力強度を変更可能であって、コードシンボルを用いたキャッシュレス決済に際しては、前記端末装置が前記コードシンボルの撮像に適する第1の範囲に位置する状態で通信可能となる第1の出力強度とし、近距離無線通信を用いたキャッシュレス決済に際しては、前記端末装置が前記第1の範囲よりも自装置から遠い第2の範囲に位置する状態で通信可能となる第2の出力強度とする
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記表示制御部は、キャッシュレス決済の進行状況に応じて、前記表示部に、支払操作を促す内容を表示させた後に、決済の完了を伝える内容を表示させる
請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記表示部は、装置筐体の正面部に、チルト可能に取り付けられている
請求項1~3のいずれか1つに記載のプリンタ。
【請求項5】
前記表示部は、電子ペーパーに情報を表示するものである
請求項1~4のいずれか1つに記載のプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、POS(Point Of Sales)端末装置とともに用いられてレシートなどを発行するプリンタが用いられている(例えば特許文献1)。このようなプリンタの一種に、近年、液晶パネルなどの表示部を備えるものがある。当該表示部は、会計金額やキャッシュレス決済用の二次元コード、デジタルサイネージなどの表示に用いられる。
【0003】
表示部に二次元コードを表示させてのキャッシュレス決済において、表示部が他の案内(例えばキャッシュレス決済の処理の進行に関わる案内など)を行っている事例は見当たらず、キャッシュレス決済中を含む表示部の活用において、改善等の余地が残されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、キャッシュレス決済中を含む表示部の活用を、より充実させたプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のプリンタは、自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するものであって、情報を表示する表示部と、外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールと、前記通信モジュールを介した通信を制御する近距離通信部と、前記表示部の表示を制御するものであって、前記表示部にキャッシュレス決済に用いるコードシンボルを表示させているときに、当該コードシンボルを用いたキャッシュレス決済を行う端末装置との間で、前記通信モジュールを介しての情報の送受信が可能な状態になると、前記表示部にキャッシュレス決済の進行に関する情報を表示させる表示制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態のプリンタの外観の一例を示す斜視図である。
図2図2は、プリンタの構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、制御部が実現する機能部を例示するブロック図である。
図4図4は、制御部が実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5図5は、表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
実施形態について図面を用いて説明する。図1は、実施形態のプリンタ1の外観の一例を示す斜視図である。プリンタ1は、例えばPOS端末などの販売データ処理装置に接続されて用いられ、例えばレシートなどの印刷物を発行する。プリンタ1は、筐体110、ロール紙収納部120、印字部130、表示部140および操作部150を備えている。
【0008】
筐体110は、排紙口111を備える箱型の容器であって、ロール紙収納部120および印字部130を内蔵している。ロール紙収納部120は、帯状の用紙が巻かれたロール紙を収納する。印字部130は、ロール紙収納部120から引き出された用紙に印字を行う。排紙口111は、筐体110の天面に設けられていて、印字後の用紙を筐体110外に排出する。なお、排紙口111は、用紙の印字面を手前に向けて排出する。
【0009】
表示部140は、電子ペーパー141およびヒンジ部142を備えている。ヒンジ部142は、電子ペーパー141を、その上辺を軸に回動自在に、筐体110の正面部に取り付ける。これにより、表示部140はチルト可能(仰角の変更が可能)である。電子ペーパー141は、電力供給時に表示させた情報を、電力供給がない状態(電力供給が微小である場合も含む。以下同様)にも継続的に表示する。
【0010】
図2は、プリンタ1の構成の一例を示すブロック図である。プリンタ1は、制御部210、記憶部220、近距離無線通信I/F(Interface)160およびネットワーク通信I/F170を、さらに備えている。また、印字部130は、印字ヘッド131、プラテンローラ、モータ132などで構成されている。
【0011】
印字ヘッド131は、例えばラインサーマルヘッドであって、プラテンローラとの間に挟み持った用紙に、印字を行う。プラテンローラは、モータ132の駆動力により、印字ヘッド131との間に挟み持った用紙を、搬送する。
【0012】
操作部150は、電源ボタン151および紙送りボタン152を備えている。電源ボタン151が操作を受けると、制御部210は、プリンタ1の稼働/非稼働を切り替える。紙送りボタン152が操作を受けると、制御部210は、モータ132を駆動させて用紙送りを実行する。
【0013】
近距離無線通信I/F160は、例えば図1に示すように、表示部140に設けられている。近距離無線通信I/F160は、外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールの一例であって、例えば、NFC(Near field communication)などの技術を使用した通信を行う。近距離無線通信I/F160は、通信対象と電波の送受信を行うことにより、情報のやり取りを行う。
【0014】
ここで、本実施形態で近距離無線通信I/F160の通信対象とするのは、顧客が所持している端末(顧客端末)3である。顧客端末3は、例えばスマートフォンやタブレットなどの携帯型の端末装置であって、近距離無線通信を行うための通信モジュールや、コードシンボルを撮像可能なカメラ(イメージセンサー)を備えている。
【0015】
ネットワーク通信I/F170は、例えばLAN(Local Area Network)などを介して接続されたPOS端末2などとの通信を仲介する。ここで、LANは、有線でも無線でも構わない。
【0016】
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)により構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部210は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0017】
記憶部220は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部220は、プリンタ1の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0018】
図3は、制御部210が実現する機能部を例示するブロック図である。制御部210は、CPUがプログラムを実行することによって、印字処理部211、表示制御部212、通信制御部213、近距離通信部214、などの各種機能部として機能する。
【0019】
印字処理部211は、印字ヘッド131およびモータ132を制御することにより、印字処理を行う。
【0020】
表示制御部212は、電子ペーパー141を制御し、表示内容を書き換える。より詳細には、表示制御部212は、POS端末2から提供される情報に基づいて電子ペーパー141の表示内容を生成、変更、消去する。その後、電子ペーパー141は、電力供給がない状態でも表示内容を持続させる。なお、POS端末2が提供する情報の一例は、キャッシュレス決済に用いる二次元コードなどのコードシンボルを表示させるための情報である。
【0021】
通信制御部213は、ネットワーク通信I/F170を介して接続されたPOS端末2などの外部装置と、LANなどのネットワークを介した通信を行う。近距離通信部214は、近距離無線通信I/F160を介して接続される端末装置と、近距離無線を用いた通信を行う。
【0022】
図4は、制御部210が実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御部210は、表示制御部212として電子ペーパー141を制御し、POS端末2から提供された情報に基づく情報を、電子ペーパー141に表示させる(ステップS1)。当該ステップS1における電子ペーパー141の表示内容は、例えば図1に示すようなものであって、買上合計金額や、キャッシュレス決済に用いる二次元コードなどのコードシンボルを含む。
【0023】
次に制御部210は、近距離通信部214として、顧客端末3との近距離無線通信が成立したかを判断し、成立するまで待機する(ステップS2のNo)。ステップS2において、顧客端末3と近距離無線通信できていた場合(ステップS2のYes)、制御部210は、表示制御部212として電子ペーパー141を制御し、電子ペーパー141に、操作を促すメッセージを表示させる(ステップS3)。
【0024】
ここで、図5は、表示部140の表示例を示す図である。ステップS3では、図5(a)に示すように、二次元コードなどのコードシンボルおよびメッセージを、電子ペーパー141に表示させる。ここで表示するコードシンボルは、ステップS1のものと同じである。また、ここで表示するメッセージは、コードシンボルを読み取らせる顧客端末3を所持する顧客に対して、これから行うことを促すものとして適切な文言であって、例えば「お支払の操作をお願いいたします」など、キャッシュレス決済の進行に関する情報である。
【0025】
次に制御部210は、POS端末2から提供される情報に基づいて、顧客端末3によるキャッシュレス決済の手続完了を待機する(ステップS4のNo)。決済の手続きが完了したと判断できた場合(ステップS4のYes)、制御部210は、表示制御部212として電子ペーパー141を制御し、お送り用のメッセージを、電子ペーパー141に表示させる(ステップS5)。当該お送り用のメッセージは、支払いを終えた顧客を送るものとして適切な内容であって、例えば、図5(b)に示すような「ありがとうございました」などの文言である。
【0026】
次に制御部210は、所定時間が経過するのを待機し(ステップS6のNo)、所定時間が経過すると(ステップS6のYes)、表示制御部212として電子ペーパー141を制御し、電子ペーパー141に、迎え用のメッセージを表示させる(ステップS7)。当該迎え用のメッセージとしては、次の顧客を迎えるものとして適切な内容であって、例えば、図5(c)に示すような「いらっしゃいませ」などの文言である。
【0027】
以上のようなプリンタ1を用いた実施形態において、POS端末2が設置されたチェックアウトカウンターに、顧客が、購入しようとする商品を運ぶと、当該商品の情報を、POS端末2のオペレータである店員が、POS端末2に登録する。商品の登録を終えた店員は、POS端末2に、決済処理に移行するための操作を行う。
【0028】
当該決済処理において、顧客が、二次元コードなどのコードシンボルを用いたキャッシュレス決済を希望した場合、店員は、顧客の希望に応じたコードシンボルを、プリンタ1の電子ペーパー141に表示させるための操作を行う。
【0029】
顧客は、顧客端末3に、希望のキャッシュレス決済を行うためのアプリケーションソフトウェア(以下単にアプリと記す)を起動させる。当該アプリを実行中の顧客端末3は、当該端末に備え付けのカメラなどを介してコードシンボルを読み取ることにより、キャッシュレス決済を実行するための情報を取得する。
【0030】
顧客が、電子ペーパー141が表示するコードシンボルを読み取らせるために顧客端末3を電子ペーパー141に近づけると、近距離無線通信I/F160は、顧客端末3と通信可能状態となる。本実施形態では、これをもって顧客端末3がコードシンボルを読み取っていると推定する。近距離無線通信I/F160と顧客端末3とが通信可能状態となると、制御部210は、電子ペーパー141の表示を、キャッシュレス決済における初期状態(図1参照)から、キャッシュレス決済における支払操作を促す内容(図5(a)参照)に、変更する。このようなタイミングで表示変更を行うことにより、プリンタ1は、顧客に対し、POS端末2およびプリンタ1を含むシステム側でキャッシュレス決済の進行が認識されているという安心感を、与えることが可能となる。
【0031】
以上のように本実施形態によれば、キャッシュレス決済中を含む表示部140の活用を、より充実させたプリンタ1を提供することができる。
【0032】
(変形例)
以下、上記実施形態の変形例について記す。
【0033】
上記実施形態において電子ペーパー141に表示させたメッセージは一例であって、他の内容であってもよい。また、上記実施形態において、表示部140は電子ペーパー141に情報を表示させているが、実施にあたってはこれに限らず、例えば表示部140は電子ペーパー141に代えて液晶パネルを備え、これに情報を表示させても構わない。
【0034】
上記実施形態のように表示部140が電子ペーパー141にて情報表示を行う場合には、プリンタ1の電源オフ後にも、電子ペーパー141に情報を表示させておくことが可能である。プリンタ1の電源オフ後に電子ペーパー141に表示させておく情報としては、例えば、当該店舗の営業終了を告げるメッセージなどが考えられる。
【0035】
さらに、実施にあたっては、制御部210(例えば近距離通信部214)は、近距離無線通信I/F160が情報の送受信を行うために発する電波の強度を、状況に合わせて調整するようにしてもよい。このために、まず、近距離通信部214は、近距離無線通信I/F160が発する電波の出力強度を変更可能である。また、近距離通信部214は、コードシンボルを用いたキャッシュレス決済に際しては、顧客端末3のカメラがコードシンボルの撮像に適する第1の範囲に位置する状態で通信可能となる第1の出力強度に、近距離無線通信I/F160の電波強度を設定する。さらに、近距離通信部214は、近距離無線通信を用いたキャッシュレス決済に際しては、顧客端末3が第1の範囲よりもプリンタ1から遠い第2の範囲に位置する状態で通信可能となる第2の出力強度に、近距離無線通信I/F160の電波強度を設定する。
【0036】
つまり、二次元コードなどのコードシンボルを用いたキャッシュレス決済を行う際には、近距離無線通信I/F160の電波強度を、弱めに設定する。このようにすることで、顧客端末3が十分にプリンタ1に近づいた時点でこれを検知することができる。これにより、適切なタイミングで、電子ペーパー141の表示内容を変更することができる。
【0037】
また、NFC通信を用いたキャッシュレス決済を行う際には、近距離無線通信I/F160の電波強度を、強めに設定する。このようにすることで、顧客端末3とプリンタ1との距離が多少遠くても、NFC通信を用いたキャッシュレス決済を完了させることができる。これにより、NFC通信を用いたキャッシュレス決済時に、良好な操作性を得ることができる。
【0038】
さらに、実施にあたっては、顧客端末3が実行するコードシンボルを用いたキャッシュレス決済用のアプリが、コードシンボルを読み取ったことの返事として、プリンタ1に近距離無線通信によって何らかの情報Xを返すように作られていてもよい。このようなシステムであると、顧客端末3が推定でなく確かにコードシンボルを読み取ったことをプリンタ1で認識可能となる。したがって、図5(a)に示すような「お支払の操作をお願いいたします」などの文言を、より適切なタイミングで表示させることが可能となる。なお、上記情報Xは、顧客或いは顧客端末3のIDなど、所定の情報で構わない。
【0039】
以上の実施形態および変形例のプリンタ1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0040】
上記実施形態および変形例のプリンタ1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態および変形例のプリンタ1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態および変形例のプリンタ1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0042】
上記実施形態および変形例のプリンタ1で実行されるプログラムは、上述した各部(印字処理部211、表示制御部212、通信制御部213、近距離通信部214)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、印字処理部211、表示制御部212、通信制御部213、近距離通信部214が、主記憶装置上に生成される。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0044】
1 …プリンタ
110…筐体、111…排紙口
120…ロール紙収納部
130…印字部、131…印字ヘッド、132…モータ
140…表示部、141…電子ペーパー、142…ヒンジ部
150…操作部、151…電源ボタン、152…紙送りボタン
160…近距離無線通信I/F(通信モジュールの一例)
170…ネットワーク通信I/F
2 …POS端末
210…制御部、211…印字処理部、212…表示制御部、
213…通信制御部、214…近距離通信部
220…記憶部
3 …顧客端末
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2016-167232号公報
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するプリンタであって、
情報を表示する表示部と、
外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールと、
前記通信モジュールを介した通信を制御する近距離通信部と、
前記表示部の表示を制御するものであって、近距離無線通信を用いたキャッシュレス決済を行う端末装置との間で、前記通信モジュールを介しての情報の送受信が可能な状態になると、前記表示部にキャッシュレス決済の進行に関する情報を表示させる表示制御部と、
を備えるプリンタ。
【請求項2】
前記表示制御部は、キャッシュレス決済の進行状況に応じて、前記表示部に、支払操作
を促す内容を表示させた後に、決済の完了を伝える内容を表示させる
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するプリンタであって、
情報を表示する表示部と
記表示部の表示を制御するものであって、前記販売データ処理装置から提供された情報に基づいて前記表示部にキャッシュレス決済に用いるコードシンボルを表示させ、次に前記表示部に支払いの操作を促すメッセージを表示させ、前記販売データ処理装置から提供された情報に基づいて決済の完了を伝えるメッセージを表示する表示制御部と、
を備えるプリンタ。
【請求項4】
前記表示部は、装置筐体の正面部に、チルト可能に取り付けられている
請求項1または3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記表示部は、電子ペーパーに情報を表示するものである
請求項1または3に記載のプリンタ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
実施形態のプリンタは、自装置と別体である販売データ処理装置と情報の送受信可能に接続され、当該販売データ処理装置で販売登録された商品の決済処理においてレシートを発行するものであって、情報を表示する表示部と、外部装置との近距離無線通信を行うための通信モジュールと、前記通信モジュールを介した通信を制御する近距離通信部と、前記表示部の表示を制御するものであって、近距離無線通信を用いたキャッシュレス決済を行う端末装置との間で、前記通信モジュールを介しての情報の送受信が可能な状態になると、前記表示部にキャッシュレス決済の進行に関する情報を表示させる表示制御部と、を備える。