(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164666
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231102BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023153873
(22)【出願日】2023-09-20
(62)【分割の表示】P 2019026187の分割
【原出願日】2019-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】518043771
【氏名又は名称】KGアンドカンパニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】梅村 圭司
(57)【要約】
【課題】簡易に適切な決済手段等の手段が利用できなかった。
【解決手段】決済手段識別子と特典付与手段識別子とユーザ識別子とを有するユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、店舗識別子と店舗で利用可能な決済手段と特典付与手段とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを受け付ける受付部と、受け付けたユーザ識別子と対に格納されている決済手段識別子および特典付与手段識別子と受け付けた店舗識別子と対に格納されている2以上の種類識別子とを用いて、ユーザが店舗で利用可能な2以上の手段を決定する決定部と、決定した2以上の手段のうち、決済手段に対応する決済手段識別子を取得し、当該決済手段識別子を用いて決済処理を行う決済部と、決定した2以上の手段のうち特典付与手段に対応する処理を行う他処理部とを具備する情報処理装置により、簡易に適切な決済手段等の手段が利用できる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済の機能を有する決済手段を識別する決済手段識別子を含む1または2以上の決済手段関連識別情報と、決済以外の機能を有する特典付与手段を識別する特典付与手段識別子を含む1または2以上の特典付与手段関連識別情報と、ユーザを識別するユーザ識別子とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、
店舗を識別する店舗識別子と当該店舗で利用可能な決済手段と特典付与手段のうちの手段を示す1または2以上の手段識別子とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、
ユーザ識別子と店舗識別子と金額を含む購入情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている決済手段関連識別情報および特典付与手段関連識別情報と、前記受付部が受け付けた店舗識別子と対に格納されている1または2以上の種類識別子とを用いて、前記ユーザ識別子で識別されるユーザが前記店舗識別子で識別される店舗で利用可能な2以上の手段を決定する決定部と、
前記決定部が決定した2以上の手段のうち、決済手段に対応する決済手段識別子を前記ユーザ情報格納部から取得し、当該決済手段識別子を用いて、前記購入情報に対応する決済の処理である決済処理を行う決済部と、
前記決定部が決定した2以上の手段のうち、特典付与手段に対応する処理である他処理を行う他処理部とを具備する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の手段を用いた処理を行う情報処理装置等に関するものである。なお、手段とは、例えば、クレジットカード、ポイントカード等のカード、電子マネー、仮想通貨等である。
【背景技術】
【0002】
従来、ポイントカードによるサービスを受ける利用客にとって使い勝手のよいポイント付与技術があった(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、複数の加盟店コードを一元的に管理し、加盟店毎に専用のクレジットカード決済機を導入する必要がないクレジットカード決済管理装置があった(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-55564号公報
【特許文献2】特開2017-54154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、簡易に適切な決済手段等の手段が利用できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、決済の機能を有する決済手段を識別する決済手段識別子を含む1または2以上の決済手段関連識別情報と、決済以外の機能を有する特典付与手段を識別する特典付与手段識別子を含む1または2以上の特典付与手段関連識別情報と、ユーザを識別するユーザ識別子とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、店舗を識別する店舗識別子と店舗で利用可能な決済手段と特典付与手段のうちの手段を示す1または2以上の手段識別子とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、ユーザ識別子と店舗識別子と金額を含む購入情報とを受け付ける受付部と、受付部が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている決済手段関連識別情報および特典付与手段関連識別情報と、受付部が受け付けた店舗識別子と対に格納されている1または2以上の種類識別子とを用いて、ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗識別子で識別される店舗で利用可能な2以上の手段を決定する決定部と、決定部が決定した2以上の手段のうち、決済手段に対応する決済手段識別子をユーザ情報格納部から取得し、決済手段識別子を用いて、購入情報に対応する決済の処理である決済処理を行う決済部と、決定部が決定した2以上の手段のうち、特典付与手段に対応する処理である他処理を行う他処理部とを具備する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段等を自動判定し、簡易に適切な2以上の決済手段等の手段を利用できる。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、受付部は、店舗を特定するための情報である店舗特定情報とユーザ識別子とをユーザ端末から受信し、店舗特定情報に対応する店舗識別子とユーザ識別子とを取得し、受付部が取得した店舗識別子とユーザ識別子とに対応するコードを生成するコード生成部と、コードをユーザ端末に送信するコード送信部とをさらに具備し、受付部は、コードが送信された後に、コードに対応するユーザ識別子と店舗識別子とを受信し、決定部は、受付部が受信したユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、2以上の手段を決定する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、セキュリティーを確保しつつ、簡易に適切な2以上の手段を利用できる。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、受付部は、店舗の端末である店舗端末からユーザ識別子と店舗識別子とを受信し、決定部は、受付部が受信したユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、1以上の手段を決定する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、簡易に適切な2以上の手段を利用できる。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、決済手段関連識別情報と特典付与手段関連識別情報は、手段の種類を示す種類識別子を有し、種類識別子に対応する、または種類識別子を含む2以上の手段情報が格納される手段情報格納部と、決定部が決定した2以上の各手段に対応する手段情報を取得する手段情報取得部と、手段情報取得部が取得した2以上の手段情報をユーザ端末に送信する手段情報送信部と、ユーザ端末のユーザが選択した2以上の手段情報を受信する手段情報受信部とをさらに具備し、決済部は、手段情報受信部が受信した2以上の手段情報のうち、決済手段の手段情報に対応する手段識別子をユーザ情報格納部から取得し、手段識別子を用いて決済処理を行い、他処理部は、手段情報受信部が受信した2以上の手段情報のうち、特典付与手段の手段情報に対応する他処理を行う情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、使用可能な手段からユーザが選択した2以上の手段を、簡易に利用できる。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、手段情報送信部は、手段情報取得部が取得した2以上の手段情報であり、2以上の各手段情報に対応する手段の種類が把握できる2以上の手段情報をユーザ端末に送信する情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、ユーザは2以上の手段を選択し易くなる。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、2以上の手段の使用に関する優先度を示す優先度情報が格納されており、決定部は、店舗で利用可能な2以上の手段を決定した後、2以上の手段をすべて利用できない場合は、2以上の各手段に対応する優先度情報に従って、手段を決定する情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、簡易に適切に2以上の手段を選択し、利用できる。
【0018】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、2以上の手段の使用に関する使用条件が格納されており、決定部は、使用条件に合致するように、店舗で利用可能な2以上の手段を決定する情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、簡易に適切に2以上の手段を選択し、利用できる。
【0020】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、他処理部は、特典に関する特典情報を取得し、特典情報をユーザ識別子で識別されるユーザに与える特典付与処理を行う情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、ユーザに特典を付与する処理が行える。
【0022】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、他処理部は、付加するポイントを取得し、ポイントを加算するポイント加算処理を行う情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、決済とポイント付加の2つの処理が行える。
【0024】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、他処理部は、割引額を決定し、割引額を示す割引額情報を取得する割引処理を行い、決済部は、割引額情報が示す割引額を差し引いた金額に対して、手段識別子を用いて決済処理を行う情報処理装置である。
【0025】
かかる構成により、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、割り引いた上に決済が行える。
【0026】
また、本第十一の発明のユーザ端末は、ユーザ識別子が格納されるユーザ格納部と、店舗を特定するための情報である店舗特定情報を取得するユーザ処理部と、ユーザ識別子と店舗特定情報とを情報処理装置に送信するユーザ送信部と、ユーザ識別子と店舗特定情報との送信に応じて、情報処理装置からユーザ識別子と店舗特定情報とに対応するコードを受信するユーザ受信部と、コードを出力するユーザ出力部とを具備するユーザ端末である。
【0027】
かかる構成により、簡易に適切な2以上の手段を利用できるユーザ端末を提供できる。
【0028】
また、本第十二の発明の店舗端末は、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応するコード、および金額を含む購入情報を受け付ける店舗受付部と、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを情報処理装置に送信する店舗送信部と、店舗送信部における送信に応じて、決済が完了した旨の決済完了情報を受信する店舗受信部と、決済完了情報を出力する店舗出力部とを具備する店舗端末である。
【0029】
かかる構成により、ユーザが簡易に適切な2以上の手段を利用するための店舗端末を提供できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、簡易に適切な決済手段等の手段を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】実施の形態1における情報処理システムAの概念図
【
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同手段決定処理の例につい説明するフローチャート
【
図6】同ユーザ端末2の動作例について説明するフローチャート
【
図7】同店舗端末3の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0033】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザ識別子と店舗識別子とを受け付け、ユーザ識別子と対に格納されている2以上の手段関連識別情報を用いて、店舗識別子で識別される店舗で利用可能な2以上の手段を決定し、当該2以上の手段を用いて、決済処理と決済以外の他処理とを行う情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。なお、決済以外の他処理は、例えば、ポイントの付与、割引き、特典の付与である。
【0034】
また、本実施の形態において、ワンタイムのコードをユーザ端末に発行し、当該コードを用いて、利用可能な2以上の手段を決定する情報処理システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、利用可能な複数の手段から使用する手段をユーザに問い合わせる情報処理システムについて説明する。また、この場合、手段の種類毎に複数の手段を提示する技術を有する情報処理システムについて説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、手段の優先度が管理されており、当該優先度を用いて使用する手段を選択する情報処理システムについて説明する。
【0037】
さらに、本実施の形態において、複数手段の使用条件が管理されており、かかる使用条件を用いて手段を選択する情報処理システムについて説明する。
【0038】
なお、手段とは、店舗等で利用できるものであり、例えば、カード、電子マネー、仮想通貨、QRコード(登録商標)等であり、広く解する。
【0039】
図1は、本実施の形態における情報処理システムAの概念図である。情報処理システムAは、情報処理装置1、1または2以上のユーザ端末2、および1または2以上の店舗端末3を備える。情報処理装置1は、ここでは、例えば、サーバ装置であるが、その種類は問わない。情報処理装置1は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、またはASPサーバ等である。ユーザ端末2は、ユーザの端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはノートパソコンであるが、その種類は問わない。店舗端末3は、店舗の端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、レジ端末であるが、その種類は問わない。
【0040】
図2は、本実施の形態における情報処理システムAのブロック図である。
図3は、情報処理システムAを構成する情報処理装置1のブロック図である。
【0041】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、送信部14、および受信部15を備える。
【0042】
格納部11は、手段情報格納部111、店舗情報格納部112、およびユーザ情報格納部113を備える。
【0043】
処理部13は、コード生成部131、決定部132、手段情報取得部133、決済部134、および他処理部135を備える。
【0044】
送信部14は、コード送信部141、および手段情報送信部142を備える。
【0045】
受信部15は、手段情報受信部151を備える。
【0046】
ユーザ端末2は、ユーザ格納部21、ユーザ受付部22、ユーザ処理部23、ユーザ送信部24、ユーザ受信部25、およびユーザ出力部26を備える。
【0047】
店舗端末3は、店舗格納部31、店舗受付部32、店舗処理部33、店舗送信部34、店舗受信部35、および店舗出力部36を備える。
【0048】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する手段情報、後述する店舗情報、後述するユーザ情報である。
【0049】
手段情報格納部111には、2以上の手段情報が格納される。手段情報格納部111には、通常、種類識別子に対応する、または種類識別子を含む2以上の手段情報が格納される。
【0050】
手段情報は、手段に関する情報である。手段は、上述した通り、例えば、カード、電子マネー、仮想通貨、QRコード(登録商標)等である。なお、QRコードとは、QRコードを用いた決済の手段の意味である。手段は、物理的に存在する手段でも、仮想的な手段でも良い。
【0051】
カードは、通常、商取り引きの際に使用されるカードであり、例えば、クレジットカード、ポイントカード、デビットカード、キャッシュカード、特典を付与可能なカード等である。カードは、例えば、物理的なカードであるが、仮想的なカードでも良い。
【0052】
種類識別子は、カードの種類を示す情報である。種類識別子は、例えば、「クレジットカード」、「ポイントカード」、「特典カード」、「電子マネー」、「仮想通貨」、「QRコード」等でも良いし、「VISA(登録商標)」、「ポンタ(登録商標)」、「Tポイントカード(登録商標)」、「JAF(登録商標)」等でも良い。手段情報は、例えば、手段を特定する図柄である手段画像を有しても良い。手段画像は、例えば、カードの図柄であるカード画像である。
【0053】
手段情報は、例えば、手段の使用条件を有しても良い。手段の使用条件は、例えば、一緒に使用できない手段の種類を特定する種類識別子である。手段の使用条件は、例えば、使用できる店舗に関する情報であり、例えば、使用できる店舗の識別子である店舗識別子、使用できる店舗の種類を示す店舗種類情報、使用できる支払い金額の条件(例えば、「X円以上」など)、同一の種類識別子に対応する手段(同種の手段)は一つしか使用できないこと、クレジットカードは一つしか使用できないこと、決済手段は一つしか使用できないこと等である。つまり、手段情報格納部111には、同時に使用できない手段を特定する使用条件が格納されていても良い。かかる場合、使用条件は、例えば、2以上の種類識別子の集合の情報である。
【0054】
手段情報が有する種類識別子に対応付けて、決済部134または他処理部135が行う処理を特定する処理特定情報が格納されていても良い。処理特定情報は、例えば、プログラム、関数名、メソッド名等である。処理特定情報で特定される処理は、後述する決済処理、または他処理である。
【0055】
なお、手段情報格納部111の使用条件を、手段特定の使用条件と言っても良い。なお、使用条件には、かかる手段特定の使用条件と、後述する店舗設定の使用条件がある。
【0056】
店舗情報格納部112には、1または2以上の店舗情報が格納される。店舗情報は、店舗に関する情報である。店舗情報は、店舗で使用できる手段の種類を特定する情報を含む。店舗情報は、店舗識別子と1または2以上の種類識別子とを有する。店舗識別子は、店舗を識別する情報であり、例えば、店舗ID、店舗名などである。種類識別子は、例えば、VISA、JCB、Tポイントカード、ポンタカード、JAFカードなどである。店舗情報は、例えば、店舗識別子、1または2以上の種類識別子、店舗種類識別子、位置情報、住所、使用条件を有する。ここでの使用条件は、例えば、2以上の種類の手段の使用に関する条件である。店舗情報が有する種類識別子は、当該店舗で利用可能な手段の種類を示す情報である。使用条件は、例えば、「種類識別子Aの手段(例えば、ポイント付与のカード)と種類識別子Bの手段(例えば、割引きのカード)とは一緒に使用できないことを示す条件」「他処理の手段は一つのみ使用できることを示す条件」である。なお、使用条件の記載方法、データ構造等は問わない。なお、店舗情報格納部112の使用条件を店舗設定の使用条件と言っても良い。また、店舗種類識別子は、店舗の種類を識別する情報であり、例えば、業種を特定する情報、規模のレベルを特定する情報等である。
【0057】
店舗情報は、2以上の手段の使用に関する優先度を示す優先度情報を含んでいても良い。かかる優先度情報は、店舗が設定した優先度の情報である。優先度情報は、種類識別子に対応付いていても良い。優先度情報は、同種の手段間の優先度を示す情報でも良いし、すべての使用可能な手段の間の優先度を示す情報でも良い。
【0058】
ユーザ情報格納部113は、決済の機能を有する決済手段を識別する決済手段識別子を含む1または2以上の決済手段関連識別情報と、決済以外の機能を有する特典付与手段を識別する特典付与手段識別子を含む1または2以上の特典付与手段関連識別情報と、ユーザを識別するユーザ識別子とを有する1以上のユーザ情報が格納される。
【0059】
ユーザ情報格納部113には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザが使用できる手段に関する情報を含む。ユーザが使用できる手段は、ユーザの手段と言い換えても良く、現在、保持している必要はなく、電子的に管理されているカードや電子マネー等でも良い。ユーザ情報は、ユーザを識別するユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、氏名、電話番号、メールアドレス等であり、ユーザを識別できる情報であれば何でも良い。ユーザ情報は、2以上の手段関連識別情報を有する。手段関連識別情報は、手段に関する情報である。手段関連識別情報は、決済手段関連識別情報または特典付与手段関連識別情報である。決済手段関連識別情報は、決済手段を識別する手段識別子を有する。決済手段関連識別情報のうち、決済の機能を有する手段の情報を、適宜、決済手段関連識別情報と言う。手段関連識別情報のうち、決済以外の機能を有する手段の情報を、適宜、特典付与手段関連識別情報と言う。また、決済手段関連識別情報に含まれる手段識別子を、適宜、決済手段識別子と言う。また、特典付与手段関連識別情報に含まれる手段識別子を、適宜、特典付与手段識別子と言う。手段識別子は、例えば、カード番号、手段のIDである。決済手段関連識別情報 は、例えば、決済手段識別子、有効期限、セキュリティーコード、種類識別子を有する。また、特典付与手段関連識別情報は、特典付与手段識別子、種類識別子を有する。
【0060】
ユーザ情報は、2以上の手段の優先度を示す優先度情報に含むことは好適である。かかる優先度情報は、ユーザが設定する優先度の情報である。優先度情報は、同種の複数の各手段に対して付与される情報でも良いし、ユーザ情報が有する各手段に対して付与される情報でも良い。すべての手段識別子に対応付けて、優先度情報が格納されている必要はない。
【0061】
特典付与手段関連識別情報は、ポイント情報を有しても良い。ポイント情報は、ユーザに付与されるポイントを示す情報である。ポイント情報は、通常、正の整数であるが、ランクを示す情報でも良い。優先度情報は、手段識別子に対応付いていること(手段ごとに存在すること)が好適であるが、ユーザ識別子に対応付いていても良い(ユーザに対して一つのポイントであっても良い)。
【0062】
特典付与手段関連識別情報は、特典情報を有しても良い。特典情報は、ユーザに付与される特典を示す情報である。特典情報は、例えば、優待券の情報、割引券の情報、おまけを与えられる旨の情報等であり、ユーザの利益に資する情報であり、広く解する。
【0063】
受付部12は、各種の指示や情報等を受け付ける。受付部12は、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子とを受け付ける。受付部12は、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを受け付ける。ここで、受付部12は、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを一緒に受け付けても良いし、別々に受け付けても良い。つまり、各情報の受け付けタイミングは問わない。
【0064】
また、情報の受け付けとは、例えば、受信であるが、入力の受け付け、記録媒体からの読み出し、情報の取得等でも良く情報が存在する状況になれば良い。受け付けが受信の場合、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報等を送信する送信元は店舗端末3でも、ユーザ端末2でも、他の端末でも良い。また、例えば、受付部12は、ユーザ識別子をユーザ端末2から受信し、店舗識別子を店舗端末3から受信しても良い。つまり、各情報を受信する元の装置も問わない。
【0065】
また、購入情報は、金額を含む。購入情報は、通常、ユーザの購入した商品またはサービスに関する情報である。なお、金額は、通常、商品またはサービス等を購入した金額である。購入情報は、例えば、購入した商品に関する商品情報を有する。商品情報は、例えば、商品を識別する商品識別子、数量を有する。
【0066】
受付部12は、店舗特定情報とユーザ識別子とをユーザ端末2から受信し、店舗特定情報に対応する店舗識別子を取得しても良い。店舗特定情報は、店舗を特定するための情報である。店舗特定情報は、例えば、店舗識別子でも良いし、位置情報でも良いし、IPアドレスやビーコンID等でも良い。位置情報は、位置を示す位置情報である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)である。位置情報は、例えば、ユーザ端末2または店舗端末3の位置を示す情報、店舗の所在位置を示す情報である。なお、店舗特定情報と店舗識別子とが異なる場合、店舗特定情報と店舗識別子との対の情報が格納部11に格納されている。
【0067】
店舗特定情報が位置情報である場合、受付部12は、受信した店舗特定情報を用いて、店舗識別子を取得する。例えば、受付部12は、受信した店舗特定情報と最も近い位置を示す位置情報と対の店舗識別子を店舗情報格納部112から取得する。
【0068】
受付部12は、後述するコードがユーザ端末2に送信された後に、当該コードに対応するユーザ識別子と店舗識別子とを受信することは好適である。なお、コードは、例えば、QRコード(登録商標)、バーコード等であるが、ID等の文字列でも良い。
【0069】
受付部12は、店舗の端末である店舗端末3からユーザ識別子と店舗識別子とを受信しても良い。受付部12は、店舗端末3からユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを受信しても良い。
【0070】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、コード生成部131、決定部132、手段情報取得部133、決済部134、他処理部135が行う処理である。
【0071】
コード生成部131は、受付部12が取得したユーザ識別子と店舗識別子とに対応するコードを生成する。受付部12が取得したユーザ識別子と店舗識別子とは、例えば、受付部12が受信したユーザ識別子と店舗識別子でも良いし、受付部12が受信したユーザ識別子と受付部12が受信した店舗特定情報を用いて取得した店舗識別子等でも良い。なお、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応するコードは、当該コードからユーザ識別子と店舗識別子とを取得できるコードである。また、コードは、ユーザ識別子と店舗識別子とを埋め込んだ図柄のコード(例えば、QRコード、またはバーコード)でも良いし、ユーザ識別子と店舗識別子の組に対応するID(文字列)等でも良いし、ユーザ識別子と店舗識別子にアクセス可能なURLやリンク等でも良い。
【0072】
決定部132は、受付部12が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている決済手段関連識別情報 および特典付与手段関連識別情報と、受付部12が受け付けた店舗識別子と対に格納されている1以上の種類識別子とを用いて、当該ユーザが当該店舗で利用可能な2以上の手段を決定する。なお、手段の決定とは、例えば、手段識別子の取得、手段情報のIDの取得、手段情報へのリンクの取得等であり、手段を特定できる処理であれば何でも良い。
【0073】
さらに具体的には、決定部132は、例えば、受付部12が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている手段関連識別情報から、決済の機能を有する手段を示す種類識別子と対の1以上の決済手段識別子をユーザ情報格納部113から取得する。また、決定部132は、例えば、受付部12が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている手段関連識別情報から、決済以外の機能を有する手段を示す種類識別子と対の1以上の特典付与手段識別子をユーザ情報格納部113から取得する。そして、決定部132は、例えば、取得した1以上の決済手段識別子の中で、受付部12が受け付けた店舗識別子と対になる1以上の手段識別子を取得する。また、決定部132は、例えば、取得した1以上の特典付与手段識別子の中で、受付部12が受け付けた店舗識別子と対になる1以上の手段識別子を取得する。
【0074】
決定部132は、受付部12が受信したユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、2以上の手段を決定する。ユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザが、当該店舗識別子で識別される店舗で使用できる2以上の手段を決定する処理の例は、上述した通りである。
【0075】
決定部132は、受付部12が受信したユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、1つの手段を決定しても良い。1つの手段を決定する処理の例も、上述した処理と同様である。
【0076】
決定部132は、店舗で利用可能な2以上の手段を決定した後、2以上の手段をすべて利用できない場合は、優先度情報に従って、手段を決定する。
【0077】
決定部132は、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、2以上の手段を決定する。そして、決定した手段のうち、同じ種類識別子(例えば、「決済」「ポイント」など)を示す手段が2以上、存在する場合、ユーザ情報に含まれる優先度情報が高い優先度に対応する優先度情報と対になる手段識別子を取得する。
【0078】
また、決定部132は、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、2以上の手段を決定する。そして、決定した手段のうち、同じ種類識別子(例えば、「決済」「ポイント」など)を示す手段が2以上、存在する場合、店舗情報に含まれる優先度情報が高い優先度に対応する優先度情報と対になる手段識別子を取得する。なお、店舗の優先度情報を使用する場合、ユーザの優先度情報が存在しないことを条件とすることは好適である。
【0079】
決定部132は、使用条件に合致するように、店舗で利用可能な2以上の手段を決定することは好適である。
【0080】
決定部132は、例えば、受付部12が受け付けた店舗識別子に対応する使用条件(店舗設定の使用条件)に合致するように、店舗で利用可能な2以上の手段を決定する。また、決定部132は、例えば、手段情報格納部111の使用条件を取得し、当該使用条件に合致するように、店舗で利用可能な2以上の手段を決定する。
【0081】
手段情報取得部133は、決定部132が決定した2以上の各手段に対応する手段情報を取得する。手段情報取得部133は、例えば、決定部132が取得した2以上の各手段識別子と対になる種類識別子をユーザ情報格納部113から取得し、当該2以上の各種類識別子に対応する手段情報の全部または一部を手段情報格納部111から取得する。手段情報の全部または一部は、手段画像を含むことは好適である。手段情報の全部または一部は、例えば、種類識別子を含む。
【0082】
手段情報取得部133は、決定部132が決定した2以上の各手段に対応する手段情報を取得する。手段情報取得部133は、例えば、決定部132が取得した2以上の各手段識別子と対になる種類識別子をユーザ情報格納部113から取得し、当該2以上の各種類識別子に対応する手段情報の全部または一部を手段情報格納部111から取得する。手段情報の全部または一部は、手段画像を含むことは好適である。手段情報の全部または一部は、例えば、種類識別子を含む。
【0083】
手段情報取得部133は、予め決められた条件を満たす場合のみ、決定部132が決定した2以上の各手段に対応する手段情報を取得しても良い。予め決められた条件を満たす場合は、手段情報をユーザ端末2に送信し、ユーザに使用する手段を問い合わせる必要がある場合である。
【0084】
予め決められた条件は、例えば、ユーザ識別子に対応付けて、「問い合わせることを示すフラグ」がユーザ情報格納部113に格納されていることである。予め決められた条件は、例えば、決済のための手段であることを示す種類識別子と対になる手段識別子が2以上取得されたことである。予め決められた条件は、例えば、決済のための手段であることを示す種類識別子と対になる手段識別子が2以上取得され、かつ当該ユーザのユーザ識別子に対応付けられた優先度情報が存在しないことである。予め決められた条件は、例えば、決定された手段の手段識別子のうち、同一の種類識別子と対になる2以上の手段識別子が2以上存在することである。予め決められた条件は、例えば、決定された手段の手段識別子のうち、同一の種類識別子と対になる2以上の手段識別子が2以上存在し、かつユーザ識別子に対応付けられた優先度情報が存在しないことである。
【0085】
決済部134は、決定部132が決定した2以上の手段のうち、決済に用いられる手段に対応する手段識別子をユーザ情報格納部113から取得し、当該手段識別子を用いて、受付部12が受け付けた購入情報に対応する決済の処理である決済処理を行う。決済部134は、例えば、決定部132が取得した2以上の手段識別子と対になる種類識別子のうち、決済に用いられる手段の種類を示す情報(例えば、「決済」または「クレジットカード」)である種類識別子を検索し、当該種類識別子と対になる1以上の手段識別子を取得する。なお、ここで、例えば、決済部134が2以上の手段識別子を取得できた場合、最も高い優先度を示す優先度情報と対になる手段識別子を選択する。そして、決済部134は、取得した一の手段識別子を用いて、受付部12が受け付けた購入情報が有する金額について、決済処理を行う。なお、決済処理とは、決済のための処理であり、例えば、図示しない決済サーバに決済のための情報(例えば、手段識別子と金額)を送信すること、手段識別子であるクレジットカード番号を用いた決済の処理等である。決済処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0086】
決済部134は、例えば、手段情報受信部151が受信した2以上の手段情報のうち、決済に用いられる手段の手段情報に対応する手段識別子をユーザ情報格納部113から取得し、当該手段識別子を用いて決済処理を行う。
【0087】
決済部134は、例えば、後述する割引額情報が示す割引額を、購入情報が有する金額から差し引いた金額に対して、手段識別子を用いて決済処理を行う。なお、割引額情報は、他処理部135が取得した情報である。また、割引額情報は、割引額を特定する情報でも良いし、割引率を特定する情報でも良い。
【0088】
他処理部135は、決定部132が決定した2以上の手段のうち、決済以外の機能を有する手段に対応する処理である他処理を行う。なお、他処理は、決済処理以外の処理であり、特典付与処理と言い換えても良い。特典付与処理は、ユーザに何らかの利益を与える処理である。特典付与処理は、例えば、後述するポイント加算処理、後述する割引処理、後述する他特典取得処理である。
【0089】
他処理部135は、手段情報受信部151が受信した2以上の手段情報のうち、決済以外の機能を有する手段の手段情報に対応する他処理を行う。
【0090】
他処理部135は、例えば、手段情報に対応する種類識別子と対になる関数またはメソッドを手段情報格納部111から取得し、当該関数またはメソッドを実行することにより他処理を行う。
【0091】
なお、他処理部135は、購入情報が有する金額を関数またはメソッドに与え、当該関数またはメソッドを実行することにより他処理を行うことは好適である。かかることにより、ユーザは購入金額に応じた特典を得ることができる。
【0092】
他処理部135は、例えば、手段情報受信部151が受信した2以上の手段情報のうち、決済以外の機能を有する手段の手段情報に対応するポイント加算処理を行う。ポイント加算処理は、ポイントを加算するための処理である。ポイント加算処理は、例えば、購入情報が有する金額を用いて付加するポイントを取得し、当該ポイントをポイント情報が示すポイントに加算し、新たなポイント情報を取得し、蓄積する処理である。ポイント情報は、ユーザ情報が有する情報である。ポイント加算処理は、例えば、ポイントを管理する図示しないサーバに、購入情報が有する金額とユーザ識別子とを有する情報を送信する処理である。また、ポイント加算処理は、例えば、ポイントを管理する図示しないサーバに、購入情報が有する金額を用いて加算するポイントを取得し、当該ポイントとユーザ識別子とを有する情報を送信する処理である。なお、ポイント加算処理は、ポイントを加算できれば良く、その処理内容は問わない。
【0093】
他処理部135は、例えば、手段情報受信部151が受信した2以上の手段情報のうち、決済以外の機能を有する手段の手段情報に対応する割引処理を行う。割引処理は、割引額を決定し、当該割引額を示す割引額情報を取得する処理である。割引額を決定するアルゴリズムは問わない。他処理部135は、例えば、購入情報が有する金額をパラメータとする増加関数により割引額を決定しても良い。他処理部135は、例えば、金額の幅と割引額との対の情報である2以上の対応情報を有する対応表を参照し、購入情報が有する金額が合致する金額の幅を検索し、当該金額の幅と対になる割引額を対応表から取得する。なお、対応表は、格納部11に格納されている。
【0094】
他処理部135は、例えば、手段情報受信部151が受信した2以上の手段情報のうち、決済以外の機能を有する手段の手段情報に対応する他特典取得処理を行う。他特典取得処理は、何らかの特典をユーザに与えるための処理である。他特典取得処理は、例えば、以後の買物で利用可能な割引きの電子チケットの発行処理、おまけの商品を受け取れるための情報の生成処理などである。他処理部135は、例えば、購入情報の受け付け応じて、特典情報を取得し、当該特典情報をユーザ識別子に対応付けて蓄積する。特典情報は、購入情報が有する金額に応じて異なることは好適である。特典情報は、例えば、以後の買物で利用可能な割引きの電子チケット、おまけの商品を受け取れるための情報である。
【0095】
送信部14は、各種の情報または指示を送信する。各種の情報等の送信先は、例えば、ユーザ端末2であるが、店舗端末3でも良い。各種の情報等は、例えば、コード、手段情報である。
【0096】
コード送信部141は、コード生成部131が生成したコードをユーザ端末2に送信する。なお、コードを送信する先のユーザ端末2は、ユーザ識別子等を送信してきたユーザ端末2である。
【0097】
手段情報送信部142は、手段情報取得部133が取得した2以上の手段情報をユーザ端末2に送信する。手段情報を送信する先のユーザ端末2は、ユーザ識別子等を送信してきたユーザ端末2である。
【0098】
手段情報送信部142は、手段情報取得部133が取得した2以上の手段情報であり、2以上の各手段情報に対応する手段の種類が把握できる2以上の手段情報をユーザ端末2に送信する。
【0099】
手段情報送信部142は、例えば、手段情報取得部133が取得した2以上の手段情報を、当該手段情報に対応する種類識別子を用いてグループ分けし、当該グループ分けした2以上の手段情報を、グループが分かる態様でユーザ端末2に出力されるように、2以上の手段情報を送信する。手段情報送信部142は、例えば、手段情報取得部133が取得した2以上の手段情報を、当該手段情報に対応する種類識別子をキーとしてソートし、当該ソートされた2以上の手段情報をユーザ端末2に送信する。
【0100】
受信部15は、各種の情報や指示等を受信する。受信部15は、例えば、各種の情報や指示等をユーザ端末2から受信する。受信部15は、例えば、各種の情報や指示等を店舗端末3から受信する。
【0101】
手段情報受信部151は、ユーザ端末2のユーザが選択した2以上の手段情報を受信する。なお、かかる手段情報は、手段情報の一部の情報でも良い。手段情報受信部151が受信する手段情報と手段情報送信部142が送信する手段情報とは、同じ情報で無くても良い。例えば、手段情報受信部151が受信する手段情報は手段画像と種類識別子であり、手段情報送信部142が送信する手段情報は種類識別子のみでも良い。手段情報受信部151は、ユーザが選択した手段を識別できる情報を受信すれば良い。
【0102】
ユーザ端末2を構成するユーザ格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、コード、手段情報である。
【0103】
ユーザ受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等は、例えば、開始指示である。開始指示は、動作の開始の指示である。開始指示は、例えば、アプリの起動のためのダブルクリックである。ここでの受け付けとは、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。また、各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0104】
ユーザ処理部23は、各種の処理を行う。ユーザ処理部23は、例えば、店舗を特定するための情報である店舗特定情報を取得する。ユーザ処理部23は、例えば、GPS受信機により、位置情報である店舗特定情報を取得する。ユーザ処理部23は、例えば、無線通信手段により、店舗識別子である店舗特定情報を受信する。店舗特定情報の取得方法は問わない。
【0105】
ユーザ処理部23は、例えば、送信する情報を構成する。また、ユーザ処理部23は、例えば、受信された情報から出力される情報を構成する。
【0106】
ユーザ送信部24は、ユーザ格納部21のユーザ識別子と、ユーザ処理部23が取得した店舗特定情報とを情報処理装置1に送信する。
【0107】
ユーザ送信部24は、ユーザ格納部21のユーザ識別子と、ユーザ処理部23が取得した店舗特定情報と、ユーザ受付部22が受け付けた購入情報とを情報処理装置1に送信しても良い。
【0108】
ユーザ送信部24は、ユーザにより選択された手段情報(手段情報の一部でも良い趣旨)を情報処理装置1に送信しても良い。
【0109】
ユーザ識別子と店舗特定情報との送信に応じて、ユーザ受信部25は、情報処理装置1からユーザ識別子と店舗特定情報とに対応するコードを受信する。ユーザ受信部25は、決済が完了した旨の情報である決済完了情報を情報処理装置1から受信しても良い。ユーザ受信部25は、他処理に関する情報を情報処理装置1から受信しても良い。他処理に関する情報は、例えば、ユーザに付与されたポイントの情報、ユーザんい付与された特典に関する情報であえる。
【0110】
ユーザ出力部26は、ユーザ受信部25が受信したコードを出力する。ユーザ出力部26は、例えば、決済完了情報を出力する。ユーザ出力部26は、例えば、他処理に関する情報を出力する。
【0111】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0112】
店舗端末3を構成する店舗格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、店舗識別子である。
【0113】
店舗受付部32は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応するコードである。各種の情報や指示等は、例えば、金額を含む購入情報である。各種の情報や指示等は、例えば、送信指示である。送信指示とは、情報処理装置1に、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを送信する処理である。
【0114】
店舗受付部32は、例えば、コードを読み取る。かかる場合、店舗受付部32は、コードリーダーにより実現される。また、店舗受付部32は、コードを受信しても良い。店舗受付部32は、例えば、ユーザ端末2または情報処理装置1からコードを受信しても良い。店舗受付部32は、例えば、店舗の店員等により入力されたコードを受け付けても良い。
【0115】
店舗処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、店舗受付部32が受け付けたコードから、当該コードに埋め込まれたユーザ識別子を取得する処理である。各種の処理とは、例えば、店舗受付部32が受け付けたコードから、当該コードに埋め込まれたユーザ識別子と店舗識別子とを取得する処理である。各種の処理とは、例えば、取得されたユーザ識別子と、店舗格納部31の店舗識別子と、受け付けられた購入情報とを用いて、送信する情報を構成する処理である。
【0116】
店舗送信部34は、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを情報処理装置1に送信する。店舗送信部34は、例えば、店舗処理部33が構成した情報であり、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを有する情報を情報処理装置1に送信する。
【0117】
店舗受信部35は、店舗送信部34における送信に応じて、決済が完了した旨の決済完了情報を受信する。店舗送信部34における送信は、ユーザ識別子と店舗識別子と購入情報とを有する情報の送信である。また、店舗受信部35は、ユーザに付加されたポイントの情報、ユーザに与えられた特典の情報等の、他処理に関する情報を受信しても良い。
【0118】
店舗出力部36は、決済完了情報を出力する。決済完了情報は、店舗受信部35が受信した情報である。決済完了情報は、店舗処理部33が、店舗受信部35が受信した情報から出力のために構成した情報でも良い。店舗出力部36は、店舗受信部35が受信した、他処理に関する情報を出力しても良い。
【0119】
格納部11、手段情報格納部111、店舗情報格納部112、ユーザ情報格納部113、ユーザ格納部21、および店舗格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0120】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0121】
受付部12は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。受付部12は、例えば、情報を読み出す手段、または入力の受け付け手段で構成されても良い。
【0122】
処理部13、コード生成部131、決定部132、手段情報取得部133、決済部134、他処理部135、ユーザ処理部23、および店舗処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0123】
送信部14、コード送信部141、手段情報送信部142、ユーザ送信部24、および店舗送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0124】
受信部15、手段情報受信部151、ユーザ受信部25、および店舗受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
は、
【0125】
ユーザ受付部22、および店舗受付部32は、例えば、入力の受け付け手段で構成されても良い。ユーザ受付部22、および店舗受付部32は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0126】
ユーザ出力部26、および店舗出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0127】
次に、情報処理システムAの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS401)受付部12は、ユーザ識別子と店舗特定情報とを受信したか否かを判断する。ユーザ識別子と店舗特定情報とを受信した場合はステップS402に行き、ユーザ識別子と店舗特定情報とを受信しなかった場合はステップS401に戻る。なお、ユーザ識別子と店舗特定情報とを送信してきた装置は、通常、ユーザ端末2であるが、店舗端末3でも良い。
【0129】
(ステップS402)コード生成部131は、ステップS401で受け付けられた店舗特定情報に対応する店舗識別子を取得する。ここで、例えば、コード生成部131は、位置情報である店舗特定情報に最も近い位置を示す位置情報と対になる店舗識別子を店舗情報格納部112から取得する。また、例えば、コード生成部131は、店舗特定情報である店舗識別子を取得する。
【0130】
(ステップS403)コード生成部131は、ステップS401で受け付けられたユーザ識別子を取得する。そして、コード生成部131は、当該ユーザ識別子とステップS402で取得した店舗識別子とに対応するコードを生成する。ユーザ識別子と店舗識別子とに対応するコードは、例えば、ユーザ識別子と店舗識別子とが埋め込まれた図柄のコード(例えば、QRコード、またはバーコード)である。
【0131】
(ステップS404)コード送信部141は、ステップS403で生成されたコードを送信する。なお、送信先は、通常、ユーザ端末2であるが、店舗端末3でも良い。ユーザ識別子と店舗特定情報とを送信してきた装置と、コードを送信する先の装置が異なる場合、コード送信部141は、店舗特定情報に対応する店舗識別子と対になる店舗送信先情報を取得する、またはユーザ識別子と対になるユーザ送信先情報をユーザ情報格納部113から取得する。なお、店舗送信先情報は、例えば、IPアドレス、メールアドレス、電話番号等であり、情報送信の先を特定する情報であれば何でも良い。ユーザ送信先情報は、例えば、メールアドレス、電話番号等であり、情報送信の先を特定する情報であれば何でも良い。
【0132】
(ステップS405)受付部12は、ステップS404におけるコードの送信に応じて、購入情報等を受信したか否かを判断する。購入情報等を受信した場合はステップS406に行き、購入情報等を受信しなかった場合はステップS405に戻る。なお、購入情報等とは、例えば、購入情報、ユーザ識別子、および店舗識別子である。
【0133】
(ステップS406)決定部132は、ステップS405で受信されたユーザ識別子と店舗識別子とを取得する。
【0134】
(ステップS407)決定部132は、ステップS406で取得したユーザ識別子と店舗識別子とを用いて、決済および他処理のために使用する手段を決定する処理を行う。かかる手段決定処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
(ステップS408)手段情報取得部133は、使用する手段を問い合わせるか否かを判断する。問い合わせる場合はステップS409に行き、問い合わせない場合はステップS412に行く。なお、手段情報取得部133は、例えば、予め決められた条件を満たす場合に使用する手段を問い合わせると判断する。例えば、ユーザ識別子に対応付けて、「問い合わせることを示すフラグ」がユーザ情報格納部113に格納されている場合、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせると判断する。また、例えば、ステップS407で取得された手段識別子であり、決済のための手段であることを示す種類識別子と対になる手段識別子が2以上存在する場合、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせると判断する。また、例えば、ステップS407で取得された手段識別子であり、決済手段であることを示す種類識別子と対になる手段識別子が2以上存在し、かつかかる手段識別子で識別される手段に対して、ユーザ識別子に対応付けられた優先度情報が存在しない場合、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせると判断する。また、例えば、ステップS407で取得された手段識別子であり、同一の種類識別子と対になる2以上の手段識別子が2以上存在する場合、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせると判断する。また、例えば、ステップS407で取得された手段識別子であり、同一の種類識別子と対になる2以上の手段識別子が2以上存在し、かつかかる手段識別子で識別される手段に対して、ユーザ識別子に対応付けられた優先度情報が存在しない場合、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせると判断する。なお、常に、使用する手段を問い合わせるようにしても良い。
【0136】
(ステップS409)手段情報取得部133は、ステップS407で取得された2以上の各手段識別子に対応する2以上の手段情報を手段情報格納部111から取得する。なお、手段情報は、例えば、手段画像のみ、または手段画像と種類識別子である。また、ここで取得される手段情報は、格納されている手段情報のうち、一部のデータでも良い。一部のデータでも手段情報と言っても良い。
【0137】
(ステップS410)手段情報送信部142は、ステップS409で取得された2以上の手段情報をユーザ端末2に送信する。なお、このユーザ端末2は、着目されているユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末2である。
【0138】
(ステップS411)手段情報受信部151は、1または2以上の手段情報を受信する。なお、ここで、受信される手段情報は、ステップS410で送信された手段情報と同一でなくても良い。受信される手段情報は、ステップS410で送信された手段情報の一部の情報(例えば、種類識別子)でも良いし、ステップS410で送信された手段情報を特定する情報(例えば、IDなど)でも良い。つまり、ここで受信される手段情報は、ユーザが選択した手段を識別できる情報であれば何でも良い。
【0139】
(ステップS412)決済部134は、ステップS411で受信された手段情報に対応する手段、またはステップS407で決定された手段の中で、決済手段の手段識別子を取得する。例えば、決済部134は、ステップS411で受信された手段情報に対応する手段識別子、またはステップS407で決定された手段の手段識別子の中で、種類識別子が、例えば、「決済手段」に対応する手段の手段識別子を取得する。
【0140】
(ステップS413)決済部134は、ステップS405で受信された購入情報を取得する。
【0141】
(ステップS414)他処理部135は、カウンタiに1を代入する。
【0142】
(ステップS415)他処理部135は、ステップS411で受信された手段情報に対応する手段識別子、またはステップS407で決定された手段の手段識別子の中で、i番目の他処理の手段の手段識別子が存在するか否かを判断する。i番目の他処理の手段の手段識別子が存在する場合はステップS416に行き、存在しない場合はステップS421に行く。
【0143】
(ステップS416)他処理部135は、i番目の他処理の手段の手段識別子を取得する。
【0144】
(ステップS417)他処理部135は、ステップS416で取得した手段識別子で識別される手段が決済に関連する手段であるか否かを判断する。決済に関連する手段である場合はステップS418に行き、決済に関連する手段でない場合はステップS419に行く。なお、他処理部135は、例えば、ステップS416で取得した手段識別子と対になる種類識別子を取得し、当該種類識別子が格納部11に格納されている1以上の決済関連種類識別子(例えば、「割引き」「値引き」)に合致するか否かにより、決済に関連する手段であるか否かを判断する。
【0145】
(ステップS418)他処理部135は、i番目の他処理の手段の手段識別子に対応する情報であり、決済のための情報を取得する。他処理部135は、例えば、i番目の他処理の手段の手段識別子と対になる種類識別子を取得し、当該種類識別子と対になる決済のための情報(例えば、割引率、割り引く額算出のための関数名またはメソッド名など)を手段情報格納部111から取得する。
【0146】
(ステップS419)他処理部135は、i番目の他処理の手段の手段識別子を用いて、他処理を行う。
【0147】
(ステップS420)他処理部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS415に戻る。
【0148】
(ステップS421)決済部134は、購入情報が有する金額と、決済のための手段の手段識別子とを用いて、決済処理を行う。なお、決済部134は、ステップS418で取得された決済のための情報(例えば、割引率、割引き額など)と購入情報が有する金額とを用いて、実際に決済する金額を算出し、当該金額を用いて決済処理を行うことは好適である。
【0149】
(ステップS422)処理部13は、決済完了の旨の情報である決済完了情報を含む決済完了情報等を取得する。なお、決済完了情報等は、決済完了情報のみでも良いし、決済完了情報と他処理部135が行った他処理の結果を示す他処理結果情報とを有する情報でも良い。他処理結果情報は、例えば、付加されたポイントを示す情報、割引率を示す情報、割引き額を示す情報、付加された特典を特定する情報等である。
【0150】
(ステップS423)送信部14は、ステップS422で取得された決済完了情報等を送信する。なお、決済完了情報等の送信先は、ステップS405において受信された購入情報等を送信してきた装置(店舗端末3またはユーザ端末2)であることは好適であるが、ユーザ端末2と店舗端末3の両方に送信しても良く、ステップS405において受信された購入情報等を送信してきた装置(店舗端末3またはユーザ端末2)とは異なる装置に送信しても良い。なお、異なる装置は、購入情報等を送信してきた装置が店舗端末3である場合はユーザ端末2であり、購入情報等を送信してきた装置がユーザ端末2である場合は店舗端末3である。
【0151】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0152】
次に、ステップS406の手段決定処理の例について、
図5フローチャートを用いて説明する。
【0153】
(ステップS501)決定部132は、取得されているユーザ識別子と対になる手段識別子および手段識別子と対になる種類識別子の組、2組以上をユーザ情報格納部113等から取得し、図示しないバッファに少なくとも一時蓄積する。
【0154】
(ステップS502)決定部132は、カウンタiに1を代入する。
【0155】
(ステップS503)決定部132は、ステップS501で取得された手段識別子と種類識別子の組の中で、i番目の組が存在するか否かを判断する。i番目の組が存在する場合はステップS504に行き、i番目の組が存在しない場合はステップS507に行く。
【0156】
(ステップS504)決定部132は、i番目の組の中の種類識別子で特定される種類の手段が、店舗で使用可能か否かを判断する。使用可能である場合はステップS506に行き、使用可能でない場合はステップS505に行く。なお、決定部132は、例えば、i番目の組の中の種類識別子が、取得されている店舗識別子と対であるか否かを、店舗情報格納部112の情報を用いて判断する。
【0157】
(ステップS505)決定部132は、ステップS501で取得された組の情報から、i番目の組の情報をバッファから削除する。
【0158】
(ステップS506)決定部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0159】
(ステップS507)決定部132は、バッファ内の種類識別子を検査し、決済手段が複数存在するか否かを判断する。複数存在する場合はステップS508に行き、複数存在しない場合はステップS511に行く。
【0160】
(ステップS508)決定部132は、ユーザの手段であり、着目している決済手段に対応する優先度情報、または店舗の手段であり、着目している決済手段に対応する優先度情報が存在するか否かを判断する。いずれか1以上の優先度情報が存在する場合はステップS509に行き、いずれの優先度情報も存在しない場合はステップS510に行く。なお、決定部132は、例えば、取得されているユーザ識別子、および当該ユーザの決済手段の手段識別子に対応付いて、優先度情報が格納されているか否かを判断する。また、決定部132は、例えば、取得されている店舗識別子、および、および当該ユーザの決済手段の手段識別子と対になる種類識別子に対応付いて、優先度情報が格納されているか否かを判断する。なお、ユーザの優先度情報および店舗の優先度情報の両方が存在する場合、ユーザの優先度情報に従って、決済手段が決定されることは好適である。
【0161】
(ステップS509)決定部132は、優先度情報に従って、手段を決定し、当該手段の手段識別子を取得する。決定部132は、例えば、取得されているユーザ識別子、および当該ユーザの決済手段の2以上の少なくともいずれかの手段識別子に対応付いている優先度情報をユーザ情報格納部113から取得し、当該優先度情報が示す優先度が最も高い優先度に対応する手段識別子を取得する。また、ユーザの決済用の2以上の手段に対応する優先度情報がユーザ情報格納部113に存在せず、かつ取得されている店舗識別子および着目している決済手段の種類識別子に対応付いた優先度情報が店舗情報格納部112に格納されている場合、当該優先度情報が示す優先度が最も高い種類識別子を決定し、当該種類識別子と対になる手段識別子を取得する。
【0162】
(ステップS510)決定部132は、バッファ内の決済手段の2以上の手段識別子から一の手段識別子を取得する。ここで、決定部132が一の手段識別子を選択する方法は問わない。決定部132は、バッファ内の複数の決済手段の手段識別子から、ランダムに一の手段識別子を取得しても良いし、バッファ内のアドレスの最も小さい記憶領域に存在する一の手段識別子を取得する等しても良い。
【0163】
(ステップS511)決定部132は、カウンタjに1を代入する。
【0164】
(ステップS512)決定部132は、j番目の使用条件が存在するか否かを判断する。j番目の使用条件が存在する場合はステップS513に行き、j番目の使用条件が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、使用条件は、店舗設定の使用条件でも良いし、手段特定の使用条件でも良い。
【0165】
決定部132は、例えば、取得されている店舗識別子と対になる使用条件であり、店舗情報格納部112に格納されている使用条件を取得する。また、決定部132は、例えば、取得されている1または2以上の手段識別子と対になる種類識別子と対になる使用条件を手段情報格納部111から取得する。また、決定部132は、例えば、取得されている1または2以上の手段識別子と対になる種類識別子に対応し、かかる種類の手段に関する使用条件を手段情報格納部111から取得する。そして、取得したすべての使用条件から、j番目の使用条件が存在するか否かを判断する。
【0166】
(ステップS513)決定部132は、バッファ内の情報であり、取得されている手段識別子と種類識別子の組の中で、j番目の使用条件に合致しない組が存在するか否かを判断する。j番目の使用条件に合致しない組が存在する場合はステップS514に行き、j番目の使用条件に合致しない組が存在しない場合はステップS516に行く。なお、j番目の使用条件に合致しない場合は、ここでは、手段が使用できない場合とする。
【0167】
(ステップS514)決定部132は、j番目の使用条件に合致しない手段の種類識別子または手段識別子を取得する。
【0168】
(ステップS515)決定部132は、ステップS514で取得した種類識別子または手段識別子の組をバッファから削除する。
【0169】
(ステップS516)決定部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS512に戻る。
【0170】
次に、ユーザ端末2の動作例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0171】
(ステップS601)ユーザ受付部22は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS602に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS601に戻る。
【0172】
(ステップS602)ユーザ処理部23は、ユーザ格納部21のユーザ識別子を取得する。
【0173】
(ステップS603)ユーザ処理部23は、店舗特定情報を取得する。
【0174】
(ステップS604)ユーザ処理部23は、ステップS602で取得したユーザ識別子とステップS603で取得した店舗特定情報とを用いて、送信する情報を構成する。ユーザ送信部24は、構成された情報を情報処理装置1に送信する。
【0175】
(ステップS605)ユーザ受信部25は、情報処理装置1からコードを受信したか否かを判断する。コードを受信した場合はステップS606に行き、コードを受信しなかった場合はステップS605に戻る。
【0176】
(ステップS606)ユーザ出力部26は、ステップS605で受信されたコードを出力する。
【0177】
(ステップS607)ユーザ受信部25は、情報処理装置1から決済完了情報等を受信したか否かを判断する。決済完了情報等を受信した場合はステップS608に行き、決済完了情報等を受信しなかった場合はステップS607に戻る。
【0178】
(ステップS608)ユーザ出力部26は、ステップS607で受信された決済完了情報等を出力する。処理を終了する。
【0179】
なお、
図6のフローチャートにおいて、ユーザ端末2は、情報処理装置1から1または2以上の手段情報を受信し、出力しても良い。そして、ユーザ端末2は、ユーザの手段情報の選択を受け付け、選択された手段情報に関する情報を情報処理装置1に送信しても良い。かかかる場合、選択された手段情報に関する情報に対する手段が使用される手段である。
【0180】
次に、店舗端末3の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0181】
(ステップS701)店舗受付部32は、コードを受け付けたか否かを判断する。コードを受け付けた場合はステップS702に行き、コードを受け付けなかった場合はステップS701に戻る。
【0182】
(ステップS702)店舗処理部33は、ステップS701で受け付けたコードからユーザ識別子を取得する。
【0183】
(ステップS703)店舗処理部33は、店舗識別子を取得する。店舗処理部33は、例えば、ステップS701で受け付けたコードから店舗識別子を取得する。店舗処理部33は、例えば、店舗格納部31から店舗識別子を取得する。
【0184】
(ステップS704)店舗受付部32は、購入情報を受け付けたか否かを判断する。購入情報を受け付けた場合はステップS705に行き、購入情報を受け付けなかった場合は704に戻る。
【0185】
(ステップS705)店舗処理部33は、ステップS702で取得したユーザ識別子、ステップS703で取得した店舗識別子、およびステップS704で受け付けた購入情報を用いて、送信する情報を構成する。
【0186】
(ステップS706)店舗送信部34は、ステップS705で構成した情報を情報処理装置1に送信する。
【0187】
(ステップS707)店舗受信部35は、情報処理装置1から決済完了情報等を受信したか否かを判断する。決済完了情報等を受信した場合はステップS708に行き、決済完了情報等を受信しなかった場合はステップS707に戻る。
【0188】
(ステップS708)店舗出力部36は、ステップS707で受信された決済完了情報等を出力する。ステップS701に戻る。
【0189】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0190】
以下、本実施の形態における情報処理システムAの具体的な動作について説明する。情報処理システムAの概念図は
図1である。
【0191】
今、手段情報格納部111には、
図8に示す手段情報管理表が格納されている。手段情報管理表は、「ID」「手段情報」を有する2以上のレコードが格納されている。「手段情報」は、「種類識別子」「手段画像」「使用条件」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「種類識別子」は、「上位種類識別子」「中位種類識別子」「下位種類識別子」を有する。「上位種類識別子」は最上位概念の種類識別子である。「中位種類識別子」は、中位の概念の種類識別子である。「下位種類識別子」下位の概念の種類識別子であり、具体的なカード名等の種類を示す情報である。なお、空の属性値は「-」で示している。また、ここでの使用条件は、手段が有する使用の条件である。使用条件の「1000円以上」は、購入金額が1000円以上であることである。
【0192】
また、店舗情報格納部112には、
図9に示す店舗情報管理表が格納されている。店舗情報管理表は、「ID」「店舗情報」を有する2以上のレコードが格納されている。「店舗情報」は、「店舗識別子」「位置情報」「種類識別子」「使用条件」「優先度情報」を有する。なお、ここでの「種類識別子」は、手段情報管理表における「下位種類識別子」である。また、ここでの「優先度情報」は、店舗が設定した手段間の優先度を示し、「VISE>JCV」は、手段「VISE」が手段「JCV」より優先されて使用されることを示す。
【0193】
さらに、ユーザ情報格納部113には、
図10に示すユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ情報」を有する2以上のレコードが格納されている。「ユーザ情報」は、「ユーザ識別子」「氏名」「手段関連識別情報」「種類識別子」「優先度情報」を有する。ここでの「手段関連識別情報」は、手段識別子である。手段識別子は、ここでは、カードの識別子等である。また、ここでの「優先度情報」は、ユーザが設定した手段間の使用のための優先度を示し、「M1>VISE>JCV」は、決済手段として、「M1」「VISE」「JCV」の順で優先されることを示す。
【0194】
かかる状況において、以下の具体例について説明する。
【0195】
今、ユーザ「山田A子」がある店舗(店舗識別子「S01」の店舗)を訪れ、商品を購入しようとしている、とする。
【0196】
そして、山田A子が、自分のユーザ端末2の決済アプリを起動した、とする。すると、山田A子のユーザ端末2のユーザ受付部22は、開始指示を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、ユーザ格納部21のユーザ識別子「U01」を読み出す。
【0197】
次に、ユーザ端末2のユーザ処理部23は、GPS受信機により、位置情報である店舗特定情報(xa,ya)を取得する。なお、ここで、ユーザ処理部23は、店舗内の端末やビーコンやホットスポット等から店舗識別子「S01」を受信しても良い。ここで、ユーザ処理部23は、店舗特定情報を取得できれば良い。
【0198】
次に、ユーザ処理部23は、ユーザ識別子「U01」と店舗特定情報(xa,ya)とを用いて、送信する情報「U01,店舗特定情報(xa,ya)」を構成する。ユーザ送信部24は、情報「U01,店舗特定情報(xa,ya)」を情報処理装置1に送信する。
【0199】
次に、情報処理装置1の受付部12は、ユーザ識別子と店舗特定情報とを含む情報「U01,店舗特定情報(xa,ya)」を受信する。
【0200】
次に、コード生成部131は、受け付けられた店舗特定情報(x
a,y
a)と、
図9に示す店舗情報管理表の各レコードの位置情報との距離を算出し、最も距離が小さい位置情報(x
1,y
1)を決定する。次に、コード生成部131は、位置情報(x
1,y
1)と対になる店舗識別子「S01」を店舗情報管理表から取得する。そして、コード生成部131は、ユーザ識別子「U01」と店舗識別子「S01」とを埋め込んだコード(ここでは、例えば、QRコード)を生成する。
【0201】
次に、コード送信部141は、生成されたコードを山田A子のユーザ端末2に送信する。
【0202】
次に、山田A子のユーザ端末2のユーザ受信部25は、情報処理装置1からコードを受信する。そして、ユーザ出力部26は、ユーザ受信部25が受信したコードを出力する。かかる出力例は、
図11である。
【0203】
次に、店舗端末3の店舗受付部32は、山田A子のユーザ端末2に表示されたコードを読み込む。かかる場合、例えば、店舗受付部32はコードリーダーにより実現される。なお、山田A子のユーザ端末2からコード、またはコードに対応するユーザ識別子と店舗識別子とを店舗端末3に送信し、店舗端末3が受信しても良い。
【0204】
次に、店舗処理部33は、読み込んだコードからユーザ識別子「U01」を取得する。また、店舗処理部33は、読み込んだコードから店舗識別子「S01」を取得する。
【0205】
次に、店員は、店舗端末3に購入情報「商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」を入力した、とする。なお、かかる入力は、手入力でも良く、商品に付加されたコード(例えば、バーコード)を読み込んむことによっても良く、その入力手段は問わない。
【0206】
次に、ユーザは、
図12の送信ボタン1201を押下した、とする。すると、店舗端末3の店舗受付部32は、購入情報「商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」を受け付ける。
【0207】
次に、店舗処理部33は、ユーザ識別子「U01」、店舗識別子「S01」、および購入情報を用いて、送信する情報「ユーザ識別子:U01,店舗識別子:S01,商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」を構成する。次に、店舗送信部34は、構成された情報を情報処理装置1に送信する。
【0208】
次に、情報処理装置1の受付部12は、コードの送信に応じて、購入情報を含む情報「ユーザ識別子:U01,店舗識別子:S01,商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」を受信する。
【0209】
次に、決定部132は、受信されたユーザ識別子「U01」と店舗識別子「S01」と購入情報「商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」とを取得する。そして、決定部132は、以下のように、取得した情報を用いて、決済および他処理のために使用する手段を決定する処理を行う。
【0210】
つまり、決定部132は、まず、ユーザ識別子「U01」と対になる手段識別子および手段識別子と対になる種類識別子の組(「1234567811112345,VISE」「5555123487601111,JCV」「1234567895,M1」「212121396000123,ポンテカード」「311130000771,JAVカード」)を
図10の表から取得する。
【0211】
次に、決定部132は、
図9の表を参照し、取得した上記の組の中の種類識別子の中で、店舗識別子「S01」と対になる種類識別子「VISE」「JCV」「ポンテカード」「JAVカード」を取得する。なお、決定部132は、取得された手段識別子と種類識別子の組から、「1234567895,M1」を削除しても良い。
【0212】
次に、決定部132は、取得した5つの種類識別子を検査し、
図8の表を参照し、「VISE」に対応する上位種類識別子「決済手段」、「JCV」に対応する上位種類識別子「決済手段」、「ポンテカード」に対応する上位種類識別子「ポイント付加手段」、「JAVカード」に対応する上位種類識別子「ポイント付加手段」を、
図8の表から取得する。そして、決定部132は、決済手段が複数存在する、と判断する。
【0213】
次に、決定部132は、ユーザ識別子「U01」および種類識別子「VISE」「JCV」と対になる優先度情報が存在する、と判断する。そして、決定部132は、ユーザ識別子「U01」および種類識別子「VISE」「JCV」と対になる優先度情報「M1>VISE>JCV」を読み出す。
【0214】
次に、決定部132は、優先度情報「M1>VISE>JCV」に従って、取得した種類識別子「VISE」「JCV」の中で、優先度情報が示す優先度が最も高い手段識別子「VISE」を取得する。つまり、決定部132は、決済手段として、「VISE」を決定する。なお、ここで、決定部132は、「VISE」と対になる使用条件は、
図8、
図9の表には存在しないことを判断し、使用条件に関する処理は行わない。
【0215】
次に、決定部132は、取得していた種類識別子「VISE」「JCV」「ポンテカード」「JAVカード」の中で、決済手段以外の手段である「ポンテカード」「JAVカード」に対して、使用条件に合致するか否かを判断する。ここで、「JAVカード」について、店舗識別子「S01」と対になる使用条件「5000円以上」に対して、購入情報が有する金額「3800円」は満たさないので、決定部132は、「JAVカード」は使用条件に合致しない、と判断する。
【0216】
そして、決定部132は、取得した種類識別子から「JAVカード」を削除する。その結果、決済以外の手段について、「ポンテカード」のみが残る。
【0217】
次に、手段情報取得部133は、使用する手段を問い合わせる、と判断した、とする。なお、ここで、2以上の手段が取得された場合に、手段情報取得部133は使用する手段を問い合わせる、と判断する、とする。
【0218】
次に、手段情報取得部133は、取得された手段識別子「VISE」「ポンテカード」に対応する手段情報を
図8の手段情報管理表から取得する。ここで、取得される手段情報は、手段画像と種類識別子(上位種類識別子、中位種類識別子、下位種類識別子)である、とする。
【0219】
次に、手段情報送信部142は、取得された2つの手段情報を山田A子のユーザ端末2に送信する。
【0220】
次に、ユーザ受信部25は、2つの手段情報を受信する。そして、ユーザ出力部26はは、2つの手段情報を出力する。かかる出力例は、
図13である。そして、
図13において、山田A子は、2つの手段(カード)のチェックボックス1301,1302をチェックし、送信ボタン1303を押下した、とする。
【0221】
次に、ユーザ処理部23は、かかるユーザの操作に応じて、チェックが入った手段情報(ここでは、下位種類識別子のみ)「VISE,ポンテカード」を取得する。そして、ユーザ送信部24は、手段情報「VISE,ポンテカード」を情報処理装置1に送信する。
【0222】
次に、手段情報受信部151は、2つの手段情報「VISE,ポンテカード」をユーザ端末2から受信する。
【0223】
次に、決済部134は、受信された手段情報「VISE」に対応する決済手段の手段識別子「1234567811112345」を取得する。
【0224】
次に、決済部134は、受信された購入情報「商品名:AAA,商品識別子:G01,数量:1,価格:3800円」を取得する。
【0225】
次に、他処理部135は、ユーザ識別子「U01」と対になる手段識別子であり、他処理の手段「ポンテカード」に対応する手段識別子「212121396000123」を取得する。
【0226】
次に、他処理部135は、取得した手段識別子で識別される手段「ポンテカード」が決済に関連する手段でない、と判断する。なお、かかる判断のためのプログラムを他処理部135は有している、とする。また、他処理部135は「ポンテカード」と対になる上位種類識別子「ポイント付加手段」を
図8の表から取得し、当該情報が「決済手段」でないので、手段「ポンテカード」が決済に関連する手段でない、と判断しても良い。
【0227】
次に、他処理部135は、他処理の手段「ポンテカード」の手段識別子「212121396000123」を用いて、ポイント付加の処理を行う。つまり、他処理部135は、例えば、購入情報が有する金額「3800円」をポイント加算の演算式「加算するポイント=f(金額)」に代入し、加算するポイントを算出する。なお、演算式fは、金額をパラメータとする増加関数であり、格納部11に格納されている、とする。
【0228】
次に、他処理部135は、手段識別子「212121396000123」と加算するポイントとを含む情報を、図示しないポイント管理のサーバに送信する。かかる処理により、ポイント加算は完了する、とする。
【0229】
次に、決済部134は、購入情報が有する金額「3800円」と、決済のための手段の手段識別子「1234567811112345」とを用いて、決済処理を行う。なお、決済処理の内容は、上述したように問わない。
【0230】
以上の処理により、ユーザは、商品等の購入に際して、保有するカード等の手段であり、購入先の店舗で使用可能な手段を、適切に容易に、複数用いることができる。
【0231】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段等を自動判定し、簡易に適切な2以上の決済手段等の手段を利用できる。
【0232】
また、本実施の形態によれば、セキュリティーを確保しつつ、簡易に適切な2以上の手段を利用できる。
【0233】
また、本実施の形態によれば、使用可能な手段からユーザが選択した2以上の手段を、簡易に利用できる。
【0234】
また、本実施の形態において、手段情報取得部133が取得した2以上の手段情報であり、2以上の各手段情報に対応する手段の種類が把握できる2以上の手段情報をユーザ端末2に送信し、ユーザが選択できるようにすることで、ユーザは2以上の手段を選択し易くなる。
【0235】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、ユーザに特典を付与する処理が行える。
【0236】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、決済の機能を有する決済手段を識別する決済手段識別子を含む1または2以上の決済手段関連識別情報と、決済以外の機能を有する特典付与手段を識別する特典付与手段識別子を含む1または2以上の特典付与手段関連識別情報と、ユーザを識別するユーザ識別子とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、店舗を識別する店舗識別子と当該店舗で利用可能な決済手段と特典付与手段のうちの手段を示す1または2以上の手段識別子とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、ユーザ識別子と店舗識別子と金額を含む購入情報とを受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けたユーザ識別子と対に格納されている決済手段関連識別情報および特典付与手段関連識別情報と、前記受付部が受け付けた店舗識別子と対に格納されている1または2以上の種類識別子とを用いて、前記ユーザ識別子で識別されるユーザが前記店舗識別子で識別される店舗で利用可能な2以上の手段を決定する決定部と、前記決定部が決定した2以上の手段のうち、決済手段に対応する決済手段識別子を前記ユーザ情報格納部から取得し、当該決済手段識別子を用いて、前記購入情報に対応する決済の処理である決済処理を行う決済部と、前記決定部が決定した2以上の手段のうち、特典付与手段に対応する処理である他処理を行う他処理部として機能させるためのプログラムである。
【0237】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0238】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0239】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0240】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0241】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0242】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0243】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0244】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0245】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0246】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、ユーザが使用できる手段であり、かつ店舗で使用できる手段を自動判定し、簡易に適切な決済手段等の手段を利用できるという効果を有し、決済サーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0247】
1 情報処理装置
2 ユーザ端末
3 店舗端末
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 送信部
15 受信部
21 ユーザ格納部
22 ユーザ受付部
23 ユーザ処理部
24 ユーザ送信部
25 ユーザ受信部
26 ユーザ出力部
31 店舗格納部
32 店舗受付部
33 店舗処理部
34 店舗送信部
35 店舗受信部
36 店舗出力部
111 手段情報格納部
112 店舗情報格納部
113 ユーザ情報格納部
131 コード生成部
132 決定部
133 手段情報取得部
134 決済部
135 他処理部
141 コード送信部
142 手段情報送信部
151 手段情報受信部