(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164706
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】端末及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20231102BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023156327
(22)【出願日】2023-09-21
(62)【分割の表示】P 2021187765の分割
【原出願日】2020-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】川本 剛士
(72)【発明者】
【氏名】中司 文雄
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 幹生
(72)【発明者】
【氏名】山口 清充
(72)【発明者】
【氏名】二宮 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】羽毛田 卓哉
(57)【要約】
【課題】消費者が買物支援で使用するための運用と、操作が権限者に制限される運用とを切り換えられるようにする。
【解決手段】買物支援装置は、店舗固有の設定情報を取得する。買物支援装置は、設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する。買物支援装置は、第1モードが決定された場合には、設定情報を基に買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する。買物支援装置は、第2モードが決定された場合には、権限者の操作に制限される業務の実行を制御する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗での買物の際に動作する買物支援プログラムを記憶した買物支援装置であって、 店舗固有の設定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する決定手段と、
前記決定手段により前記第1モードが決定された場合には、前記取得手段で取得した前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する第1制御手段と、
前記決定手段により前記第2モードが決定された場合には、前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する第2制御手段と、
を具備する買物支援装置。
【請求項2】
前記取得手段は、所定のコード体系で前記設定情報をコード化したデータコードをリーダで読み取ることで、前記設定情報を取得する、請求項1記載の買物支援装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記設定情報に含まれるフラグの状態により制御モードを決定する、請求項2記載の買物支援装置。
【請求項4】
前記取得手段で取得した前記設定情報を記憶する記憶手段、
をさらに具備し、
前記第1制御手段は、前記記憶手段により記憶された前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御し、
前記第2制御手段は、前記権限者の操作に制限される業務の実行を終了すると、前記記憶手段により記憶された設定情報をクリアする、請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の買物支援装置。
【請求項5】
買物支援装置に記憶され、店舗での買物の際に動作する買物支援プログラムであって、 前記買物支援装置のコンピュータを、
店舗固有の設定情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得した前記設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する決定手段、
前記決定手段により前記第1モードが決定された場合には、前記取得手段で取得した前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する第1制御手段、及び、
前記決定手段により前記第2モードが決定された場合には、前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する第2制御手段、
として機能させるための買物支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、買物支援装置及び買物支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が売場で商品を購入する際に、買物支援装置を自ら操作して商品を識別するための商品コードを読み取ることで、購買商品の登録をセルフで行うようにした買物支援システムはすでに知られている。
【0003】
この種の買物支援システムにおいては、商品コードの読み取りが可能な端末を買物支援装置として店舗が消費者に貸し出す方式が一般的である。例えば店舗は、ショッピングカートに買物支援装置としての端末を取り付けて消費者に貸し出す。
【0004】
その一方で近年、消費者が個人で所有するスマートフォン等の通信端末を買物支援装置として利用することが考えられている。個人所有の通信端末を買物支援装置として利用することで、店舗にとっては、初期設備投資を節約できる利点がある。消費者にとっても、複数の店舗で同じ通信端末を用いて購買商品の登録をセルフで行えるので操作性が良いという利点がある。
【0005】
その上、最近では、スマートフォンを利用した電子決済、いわゆるモバイル決済が普及している。その結果、消費者が購買商品の登録から決済までをその消費者所有の通信端末で完結させることも可能となった。しかしながら、多くの店舗では、消費者にポイントカードを発行して来店時に特典ポイントを付与するサービスを実施している。消費者所有の通信端末で商品の登録から決済までを完結させてしまうと、特典ポイントを付与する機会がなくなる。このような不都合は、通信端末にポイントカードのカード番号等を設定することで解消されると推測される。ただし、消費者が自らポイントカードの情報を通信端末に設定できてしまうと、それ以後はポイントカードの実体がないまま特典ポイントが付与されるので、架空のカード番号を設定する等の不正が可能となる。このため、通信端末にポイントカードの情報を設定する操作は、店員等の権限者に限る必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、消費者が買物支援で使用するための運用と、操作が権限者に制限される運用とを切り換えることができる買物支援装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態において、買物支援装置は、店舗での買物の際に動作する買物支援プログラムを記憶する。買物支援装置は、取得手段と、決定手段と、第1制御手段と、第2制御手段とを備える。取得手段は、店舗固有の設定情報を取得する。決定手段は、取得手段で取得した設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する。第1制御手段は、決定手段により第1モードが決定された場合には、取得手段で取得した設定情報を基に買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する。第2制御手段は、決定手段により第2モードが決定された場合には、権限者の操作に制限される業務の実行を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る買物支援システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2】買物支援装置の要部回路構成を示すブロック図。
【
図3】買物支援プログラムのデータ構造を示す模式図。
【
図4】店舗設定テーブルのデータ構造を示す模式図。
【
図5】管理サーバの要部回路構成を示すブロック図。
【
図6】履歴ファイルの主要なデータ構造を示す模式図。
【
図7】買物支援装置のプロセッサが、買物支援プログラムに基づいて実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。
【
図8】
図7における購買モード処理の要部手順を示す流れ図。
【
図9】
図7における購買モード処理の要部手順を示す流れ図。
【
図10】管理サーバのプロセッサが実行する入店通知コマンド受信処理の要部手順を示す流れ図。
【
図11】管理サーバのプロセッサが実行する退店通知コマンド受信処理の要部手順を示す流れ図。
【
図12】
図7における権限者モード処理の要部手順を示す流れ図。
【
図13】
図12におけるカード登録処理の要部手順を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、買物支援装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
なお、この実施形態は、消費者が所有するスマートフォン等の通信端末を、複数の店舗で導入された買物支援システムの買物支援装置として利用する場合である。
【0012】
図1は、本実施形態に係る買物支援システム1の概略構成を示すブロック図である。買物支援システム1は、複数の店舗システム10と、管理サーバ20と、ネットワーク30と、買物支援装置40とを含む。
【0013】
店舗システム10は、買物支援システム1を導入した店舗毎に構成される。店舗の数は、特に限定されるものではない。
図1では、店舗AAAに構成された店舗システム10と、店舗BBBに構成される店舗システム10とを示している。なお、店舗AAAを運営する企業体は、店舗BBBを運営する企業体と同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0014】
店舗システム10の基本的な構成は共通である。すなわち店舗システム10は、
図1に示すように、店舗サーバ11、仮想POSサーバ12、通信サーバ13、会計機14及びアクセスポイント15を備え、これらを有線LAN(Local Area Network)16で接続している。
【0015】
店舗サーバ11は、店舗業務全般を支援するコンピュータである。その支援のために店舗サーバ11は、商品データベースを含む種々のデータベースを管理する。商品データベースは、店舗で販売されている各商品のデータを記述した商品レコードの集合体である。すなわち、店舗AAAの店舗サーバ11によって管理される商品データベースには、店舗AAAで販売されている各商品に関する商品レコードが保存されている。店舗BBBの店舗サーバ11によって管理される商品データベースには、店舗BBBで販売されている各商品に関する商品レコードが保存されている。商品レコードは、商品コード、価格、商品名等の商品データで構成されている。商品コードは、商品を個々に識別するために商品毎に設定された一意の識別コードである。各商品には、通常、商品コードを表したバーコードが付されている。
【0016】
仮想POSサーバ12は、買物支援装置40と協働することで、周知のPOS端末が動作しているかのように見せかけるための支援を行うコンピュータである。仮想POSサーバ12は、以下の3つの機能を有する。第1の機能は、買物支援装置40を介して入力された商品コードで識別される商品の販売データを、その買物支援装置40の識別情報別に登録する機能である。各買物支援装置40には、各々を互いに識別するために固有の識別情報が設定されている。第2の機能は、買物支援装置40の識別情報別に登録された各商品の販売データを基に登録画面を作成し、当該識別情報で特定される買物支援装置40の表示デバイスに表示させる機能である。第3の機能は、買物支援装置40から会計が指示されると、その買物支援装置40の識別情報別に登録された各商品の販売データを基に会計データを生成し、店舗サーバ11へと送信する機能である。
【0017】
通信サーバ13は、ネットワーク30を介して接続された管理サーバ20との間で行うデータ通信を支援するためのサーバである。
【0018】
会計機14は、買上商品を決済するための端末である。会計機14は、店舗サーバ11から会計データを取得し、その会計データを基に決済を行う。決済の方式は、特に限定されない。店舗システム10では、現金決済、クレジットカード決済、電子マネー決済、ポイント決済、モバイル決済等、周知の決済方式を利用することができる。
【0019】
会計機14は、買上商品の登録機能を有していてもよい。例えば、会計機14に接続されたスキャナで買上商品のバーコードが読み取られると、会計機14は、店舗サーバ11にそのバーコードに含まれる商品コードで問合せを行う。この問合せにより、店舗サーバ11からは商品コードで識別される商品の商品名、価格等の商品データが応答されるので、会計機14は、その商品データを基に買上商品の販売データを登録する。そして会計機14は、この買上商品について決済を行う。あるいは会計機14は、店舗サーバ11から取得した会計データにこの買上商品の販売データを加えて決済を行う。
【0020】
このような会計機14としては、店員が決済のための情報を入力するようにした有人会計機と、消費者が決済のための情報を入力するようにしたセルフ会計機とがある。店舗システム10は、有人会計機とセルフ会計機の双方を備えていてもよいし、いずれか一方だけを備えていてもよい。有人会計機としては、従来周知のPOS端末を適用することができる。セルフ会計機としては、従来周知のセルフ方式又はセミセルフ方式の会計機を適用することができる。
【0021】
アクセスポイント15は、店舗システム10の各サーバ(店舗サーバ11、仮想POSサーバ12、通信サーバ13等)が買物支援装置40と無線LANを介してデータ通信を行う際の中継拠点として店舗内に設置された通信設備である。無線LANは、例えばWi-Fi(登録商標)の規格に準拠したものである。なお、
図1では、1つの店舗システム10にアクセスポイント15を1つだけ示しているが、アクセスポイント15の数は限定されない。店舗の規模等により複数のアクセスポイント15が有線LAN16に接続されていてもよい。
【0022】
管理サーバ20は、インターネット等の通信ネットワークを通じてサービスを提供するクラウドコンピューティングサーバである。管理サーバ20は、ネットワーク30を介して、店舗システム10の通信サーバ13と接続されている。ネットワーク30は、例えばVPN(Virtual Private Network)を用いたWAN(Wide Area Network)である。また管理サーバ20は、インターネット、モバイル通信網等のWANを介して買物支援装置40と接続することができる。かくして管理サーバ20は、接続状態にある買物支援装置40と店舗システム10との間のデータ通信を中継する機能をも有している。
【0023】
買物支援装置40は、消費者が複数の店舗で買物支援システム1を利用する際に共通に使用する携帯型の通信端末である。買物支援装置40は、詳細については後述するが、少なくとも二次元コード体系のデータコード51,52,53を読み取るためのハードウェアを有している。例えばデジタルカメラを搭載した市販のスマートフォン、タブレット端末等が買物支援装置40として利用できる。本実施形態では、消費者が個人的に所有する通信端末を買物支援装置40として利用する。
【0024】
データコード51,52,53は、店舗毎に用意されている。データコード51は、各店舗の入口に用意されている。データコード52は、各店舗の出口に用意されている。データコード53は、店舗の例えばサービスカウンタに用意されている。通常、サービスカウンタには、接客担当の店員が居る。データコード53は、この店員だけが取り扱える場所に用意されている。つまりデータコード53は、消費者が取り扱える場所には用意されていない。他のデータコード51及びデータコード52は、来店した消費者が取り扱える場所に用意されている。以下では、データコード51は、入店用データコード51と表す。データコード52は、退店用データコード52と表す。データコード53は、店舗設定用データコードと称する。
【0025】
入店用データコード51、退店用データコード52及び店舗設定用データコード53は、いずれも店舗又はその店舗を運営する企業体特有の設定情報を所定の二次元コード体系でコード化したものである。設定情報の項目は、店舗に関わらず共通である。店舗によって各項目の情報が異なる。設定情報の項目については、後述する。
【0026】
図2は、買物支援装置40の要部回路構成を示すブロック図である。
図2に示すように買物支援装置40は、プロセッサ41、内蔵メモリ42、外部メモリ43、タッチパネル44、カメラ45、無線ユニット46、通信インターフェース(I/F)47及びシステム伝送路48を備えている。また買物支援装置40は、駆動源として充電式のバッテリ49を搭載している。
【0027】
システム伝送路48は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。買物支援装置40は、システム伝送路48に、プロセッサ41、内蔵メモリ42、外部メモリ43、タッチパネル44、カメラ45、無線ユニット46及び通信インターフェース47を接続する。買物支援装置40では、プロセッサ41、内蔵メモリ42及び外部メモリ43と、これらを接続するシステム伝送路48とによってコンピュータが構成される。
【0028】
プロセッサ41は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ41は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、買物支援装置40としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ41は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
【0029】
内蔵メモリ42は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。内蔵メモリ42は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。内蔵メモリ42は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。内蔵メモリ42は、プロセッサ41が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを揮発性のメモリ領域で記憶する。また内蔵メモリ42は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ41によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
【0030】
外部メモリ43は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばSDメモリカード、USBメモリ等が外部メモリ43となり得る。外部メモリ43は、プロセッサ41が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ41での処理によって作成されたデータ等を保存する。外部メモリ43は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0031】
タッチパネル44は、買物支援装置40の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル44は、表示された画像に対するタッチ位置を検知し、そのタッチ位置情報をプロセッサ41に出力する。
【0032】
カメラ45は、買物支援装置40に内蔵された撮像デバイスである。カメラ45は、買物支援装置40にインストールされたアプリケーションプログラムにより、静止画又は動画の撮影装置として、あるいはバーコード、二次元コード等のデータコードのスキャニング装置として動作する。カメラ45は、コードリーダの一例である。
【0033】
無線ユニット46は、アクセスポイント15との間で無線LANの通信プロトコルに従いデータ通信を行うための回路である。
【0034】
通信インターフェース47は、インターネットまたはモバイル通信網を介して接続された管理サーバ20との間でデータ通信を行うための回路である。
【0035】
かかる構成の買物支援装置40は、買物支援プログラム60(
図3を参照)を記憶している。買物支援プログラム60は、買物支援システム1が導入された店舗AAA又は店舗BBBでの買物の際に買物支援装置40上で実行されるアプリケーションプログラムである。
【0036】
図3は、買物支援プログラム60のデータ構造を示す模式図である。
図3に示すように買物支援プログラム60は、プログラムIDとプログラム本体とからなる。プログラムIDは、各買物支援装置40の買物支援プログラム60を個々に識別するためにプログラム毎に設定された一意の識別情報である。プログラムIDは、買物支援装置40の識別情報としても機能する。
【0037】
買物支援プログラム60は、内蔵メモリ42又は外部メモリ43にインストールされている。買物支援プログラム60を内蔵メモリ42又は外部メモリ43にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に買物支援プログラム60を記録して、あるいはネットワークを介した通信により買物支援プログラム60を配信して、買物支援プログラム60を内蔵メモリ42又は外部メモリ43にインストールすることができる。記録媒体は、SDメモリカード、USBメモリ等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
【0038】
また、買物支援装置40は、買物支援プログラム60に従ってプロセッサ41が情報処理を行う際に参照するデータテーブルとして、店舗設定テーブル70(
図4を参照)を形成している。店舗設定テーブル70は、外部メモリ43に形成されている。店舗設定テーブル70は、内蔵メモリ42の揮発性領域に形成されていてもよい。
【0039】
図4は、店舗設定テーブル70のデータ構造を示す模式図である。
図4に示すように店舗設定テーブル70は、一連番号の第1フィールド71と、設定項目の第2フィールド72と、設定情報の第3フィールド73とからなる。そして、第1フィールド71には、No.1~No.34の一連番号が記述されている。第2フィールド72には、No.1~No.34の一連番号にそれぞれ対応付けて、34種類の設定項目が記述されている。第3フィールド73には、No.1~No.34の一連番号に対応付けられた設定項目のデータが選択的に記述される。設定項目のデータは、入店用データコード51、退店用データコード52及び店舗設定用データコード53に含まれている。買物支援装置40のカメラ45でいずれかのデータコード51~53が読み取られると、その買物支援装置40における店舗設定テーブル70の第3フィールド73に、各設定項目のデータが記述される。
【0040】
一連番号No.1に対応した設定項目は、動作バージョンである。各店舗のデータコード51~53には、買物支援プログラム60の最新バージョンがコード化されている。
【0041】
一連番号No.2に対応した設定項目は、企業コードである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAを運営する企業体を識別するための企業コードがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBを運営する企業体を識別するための企業コードがコード化されている。
【0042】
一連番号No.3に対応した設定項目は、店舗コードである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAを識別するための店舗コードがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBを識別するための店舗コードがコード化されている。
【0043】
一連番号No.4に対応した設定項目は、企業名である。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAを運営する企業体の名称がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBを運営する企業体の名称がコード化されている。
【0044】
一連番号No.5に対応した設定項目は、店舗名である。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAの名称がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBの名称がコード化されている。
【0045】
このように、店舗設定テーブル70の一連番号No.2~No.5に対応した設定情報の第3フィールド73には、消費者が買物支援装置40を用いて買い物を行う店舗を識別するための情報が設定されることとなる。すなわち、データコード51~53には、消費者が買物支援装置40を用いて買い物を行う店舗を識別するための情報が含まれている。この種の情報は、店舗固有の設定情報である。
【0046】
一連番号No.6に対応した設定項目は、入店フラグである。入店フラグは、入店用データコード51であるのか、退店用データコード52であるのかを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、入店用データコード51には、入店フラグとして“1”がコード化されている。退店用データコード52には、入店フラグとして“0”がコード化されている。なお、店舗設定用データコード53には、入店フラグとして“1”がコード化されている。
【0047】
一連番号No.7に対応した設定項目は、IPアドレスである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAが備える通信サーバ13のIPアドレスがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBが備える仮想POSサーバ12のIPアドレスがコード化されている。
【0048】
一連番号No.8に対応した設定項目は、クラウドドメイン名である。各店舗のデータコード51~53には、いずれも管理サーバ20のドメイン名がコード化されている。
【0049】
一連番号No.9に対応した設定項目は、電子レシートサーバアドレスである。電子レシートサーバとは、レシートを電子化した電子レシートを消費者の端末に提供するサービスに特化したサーバである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAが利用する電子レシートサーバのネットワークアドレスがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBが利用する電子レシートサーバのネットワークアドレスがコード化されている。
【0050】
一連番号No.10に対応した設定項目は、店内LANフラグである。店内LANフラグは、買物支援装置40と店舗システム10との間の通信媒体として店舗内の無線LANを使用するか否かを識別するための1ビットデータである。以下では、店舗内の無線LANを店内LANと称する。本実施形態では、買物支援装置40と店舗システム10との間の通信媒体として店内LANを使用する店舗のデータコード51~53には、店内LANフラグとして“1”がコード化されている。店内LANを使用しない店舗のデータコード51~53には、店内LANフラグとして“0”がコード化されている。
【0051】
一連番号No.11に対応した設定項目は、店内LAN・SSIDである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAに設けられたアクセスポイント15の識別名であるSSID(Service Set Identifier)がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBに設けられたアクセスポイント15のSSIDがコード化されている。
【0052】
一連番号No.12に対応した設定項目は、店内LAN・パスワードである。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAの店内LANに設定されたパスワードがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBの店内LANに設定されたパスワードがコード化されている。
【0053】
一連番号No.13に対応した設定項目は、店内LAN・セキュリティ方式である。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAの店内LANに設定されたセキュリティ方式(WPA2-PSK、WPA-PSK、WEP等)の暗号鍵を示すデータがコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBの店内LANに設定されたセキュリティ方式の暗号鍵を示すデータがコード化されている。
【0054】
一連番号No.14に対応した設定項目は、クラウド必須フラグである。クラウド必須フラグは、買物支援装置40が管理サーバ20との接続に失敗したときにエラーとするか、エラーとすることなく利用を継続するかを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、エラーとする店舗に設けられたデータコード51~53には、クラウド必須フラグとして“1”がコード化されている。利用を継続する店舗に設けられたデータコード51~53には、クラウド必須フラグとして“0”がコード化されている。
【0055】
一連番号No.15に対応した設定項目は、ステータス送信モードである。ステータス送信モードには、買物支援装置40のステータスを管理サーバ20に送信する第1モードと、店舗システム10に送信する第2モードと、送信しない第3モードとがある。第1モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ステータス送信モードとして“1”がコード化されている。第2モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ステータス送信モードとして“2”がコード化されている。第3モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ステータス送信モードとして“3”がコード化されている。
【0056】
一連番号No.16に対応した設定項目は、ログ送信モードである。ログ送信モードには、買物支援装置40のログデータを蓄積したログファイルを管理サーバ20にのみ送信する第1モードと、店舗システム10にのみ送信する第2モードと、管理サーバ20と店舗システム10の双方に送信する第3モードと、送信しない第4モードとがある。第1モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ログ送信モードとして“1”がコード化されている。第2モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ログ送信モードとして“2”がコード化されている。第3モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ログ送信モードとして“3”がコード化されている。第4モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ログ送信モードとして“4”がコード化されている。
【0057】
一連番号No.17に対応した設定項目は、FTP・ホスト名である。ログ送信モードが第1モード又は第3モードである場合、ログファイルは、インターネットを経由して管理サーバ20へと送信される。データコード51~53には、ログファイルを管理サーバ20へと送信する際に使用するプロトコルのホスト名またはIPアドレスがコード化されている。
【0058】
一連番号No.18に対応した設定項目は、FTP・ユーザ名である。データコード51~53には、ログファイルを管理サーバ20へと送信する際に使用するプロトコルのユーザ名がコード化されている。
【0059】
一連番号No.19に対応した設定項目は、FTP・パスワードである。データコード51~53には、ログファイルを管理サーバ20へと送信する際に使用するプロトコルのパスワードがコード化されている。
【0060】
一連番号No.20に対応した設定項目は、FTP・ログフォルダパスである。データコード51~53には、インターネットを経由して管理サーバ20へと送信するログファイルのパス名がコード化されている。
【0061】
このように、店舗設定テーブル70の一連番号No.7~No.20に対応した設定情報の第3フィールド73には、買物支援装置40が通信を行うために必要なパラメータが設定されることとなる。すなわち、データコード51~53は、買物支援装置40が通信を行うために必要なパラメータが含まれている。この種のパラメータは、店舗固有の設定情報である。
【0062】
一連番号No.21に対応した設定項目は、UPCチェックデジット削除フラグである。UPCチェックデジット削除フラグは、商品コードの一種であるUPC(Universal Product Cord)コードのチェックデジットを削除するか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、チェックデジットを削除する店舗のデータコード51~53には、UPCチェックデジット削除フラグとして“1”がコード化されている。チェックデジットを削除しない店舗のデータコード51~53には、UPCチェックデジット削除フラグとして“0”がコード化されている。
【0063】
一連番号No.22に対応した設定項目は、カメラ自動遷移時間である。買物支援装置40が有するカメラ45の自動遷移時間は店舗毎に設定される。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAにおいて設定されたカメラ自動遷移時間がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBにおいて設定されたカメラ自動遷移時間がコード化されている。
【0064】
一連番号No.23に対応した設定項目は、モバイル通信タイムアウト時間である。買物支援装置40が無線LANを介して店舗システム10と通信を行う際のタイムアウト時間は、店舗毎に設定される。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAにおいて設定されたモバイル通信タイムアウト時間がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBにおいて設定されたモバイル通信タイムアウト時間がコード化されている。
【0065】
一連番号No.24に対応した設定項目は、モバイル通信リトライ回数である。買物支援装置40が無線LANを介して店舗システム10と通信を行った際にタイムアウトした場合のリトライ回数は、店舗毎に設定される。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAにおいて設定されたモバイル通信リトライ回数がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBにおいて設定されたモバイル通信リトライ回数がコード化されている。
【0066】
一連番号No.25に対応した設定項目のフィールドは、クラウド通信タイムアウト時間である。買物支援装置40が管理サーバ20を介して店舗システム10と通信を行う際のタイムアウト時間は、店舗毎に設定される。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAにおいて設定されたクラウド通信タイムアウト時間がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBにおいて設定されたクラウド通信タイムアウト時間がコード化されている。
【0067】
一連番号No.26に対応した設定項目は、クラウド通信リトライ回数である。買物支援装置40が管理サーバ20を介して店舗システム10と通信を行った際にタイムアウトした場合のリトライ回数は、店舗毎に設定される。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAにおいて設定されたクラウド通信リトライ回数がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBにおいて設定されたクラウド通信リトライ回数がコード化されている。
【0068】
一連番号No.27に対応した設定項目は、店員確認警告解除バーコード値である。例えば消費者が、アルコール飲料、タバコ等の20禁商品を購入した場合、店員による確認が必要となる。消費者の年齢を確認した店員は、その店舗専用の店員確認警告解除バーコードを買物支援装置40に読み取らせる。店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAの店員が使用する店員確認警告解除バーコードの値がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBの店員が使用する店員確認警告解除バーコードの値がコード化されている。
【0069】
一連番号No.28に対応した設定項目は、動作モードである。動作モードには、買物支援システムを通常に運用する通常モードと、デモとして運用するデモモードとがある。通常モードで使用されるデータコード51~53には、動作モードとして“1”がコード化されている。デモモードで使用されるデータコード51~53には、動作モードとして“0”がコード化されている。
【0070】
一連番号No.29に対応した設定項目は、会計機転送モードである。店舗システム10においては、消費者が買物支援装置40を使用して商品コードを読み取った買上商品の販売データが仮想POSサーバ12に登録される。そして、消費者が買物支援装置40から買上商品の会計を指示すると、仮想POSサーバ12に登録されていた買上商品の販売データを基に生成される会計データが、店舗サーバ11を介して会計機14へと転送される。このとき、会計データを会計機14へと転送する方式として、会計データに紐づけられた会計バーコードを使用する方式と使用しない方式とがある。会計バーコードを使用する方式の店舗におけるデータコード51~53には、会計機転送モードとして“1”がコード化されている。会計バーコードを使用しない方式の店舗におけるデータコード51~53には、会計機転送モードとして“0”がコード化されている。
【0071】
一連番号No.30に対応した設定項目は、モバイル決済フラグである。買上商品の代金決済方式の1つとしてモバイル決済がある。モバイル決済とは、買物支援装置40を利用し、バーコード又は二次元コードを用いて商品の代金を電子的に支払う方式である。モバイル決済フラグは、モバイル決済を採用するか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、モバイル決済を採用する店舗のデータコード51~53には、モバイル決済フラグとして“1”がコード化されている。モバイル決済を採用しない店舗のデータコード51~53には、モバイル決済フラグとして“0”がコード化されている。
【0072】
一連番号No.31に対応した設定項目は、20禁商品強制フラグである。アルコール飲料、タバコなどのように年齢制限のある商品、いわゆる20禁商品の買物支援装置40での登録を許可するか否かは店舗によって定められる。20禁商品強制フラグは、20禁商品の買物支援装置40での登録を許可するか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、20禁商品の買物支援装置40での登録を許可する店舗のデータコード51~53には、20禁商品強制フラグとして“1”がコード化されている。20禁商品の買物支援装置40での登録を許可しない店舗のデータコード51~53には、20禁商品強制フラグとして“0”がコード化されている。
【0073】
一連番号No.32に対応した設定項目は、ポイントカード入力モードである。ポイントカード入力モードには、ポイントカードのカード番号を手入力する第1モードと、カードに印刷されたデータコードをカメラ45で読み込むことで入力する第2モードとがある。第1モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ポイントカード入力モードとして“1”がコード化されている。第2モードを採用する店舗のデータコード51~53には、ポイントカード入力モードとして“2”がコード化されている。
【0074】
一連番号No.33に対応した設定項目は、権限者モードフラグである。例えばポイントカードのカード番号を入力する業務は消費者に実行させない。この業務は、店舗の権限者に実行させる。このため、買物支援装置40は、制御モードとして、店舗での買物支援のための第1モードと、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとを有する。以下では、第1モードを購買モードと称し、第2モードを権限者モードと称する。権限者モードフラグは、制御モードを購買モードとするか権限者モードとするかを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、制御モードを購買モードとするデータコード、つまりは入店用データコード51と退店用データコード52には、権限者モードフラグとして“0”がコード化されている。制御モードを権限者モードとするデータコード、つまりは店舗設定用データコード53には、権限者モードフラグとして“1”がコード化されている。
【0075】
一連番号No.34に対応した設定項目は、バッテリチェック閾値である。買物支援装置40が買物の途中でバッテリ切れとならないように、バッテリ容量の閾値が店舗又は企業体毎に設定されている。すなわち店舗AAAに用意されたデータコード51~53には、店舗AAAが設定したバッテリチェック閾値がコード化されている。店舗BBBに用意されたデータコード51~53には、店舗BBBが設定したバッテリチェック閾値がコード化されている。
【0076】
このように、店舗設定テーブル70の一連番号No.22~No.34の各フィールドには、買物支援装置40を店舗で使用する場合のその店舗での動作制限情報が設定されることとなる。すなわち、データコード51~53には、買物支援装置40を店舗で使用する場合のその店舗での動作制限情報が含まれている。動作制限情報は、店舗固有の設定情報である。
【0077】
図5は、管理サーバ20の要部回路構成を示すブロック図である。管理サーバ20は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、時計24、通信インターフェース25及びシステム伝送路26を備える。システム伝送路26は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。管理サーバ20は、システム伝送路26に、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、時計24及び通信インターフェース25を接続する。管理サーバ20では、プロセッサ21、メインメモリ22及び補助記憶デバイス23と、これらを接続するシステム伝送路26とによってコンピュータが構成される。
【0078】
プロセッサ21は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ21は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、管理サーバ20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ21は、例えばCPUである。
【0079】
メインメモリ22は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ22は、プロセッサ21が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを揮発性のメモリ領域で記憶する。上記データは、不揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ22は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ21によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
【0080】
補助記憶デバイス23は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス23となり得る。補助記憶デバイス23は、プロセッサ21が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ21での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス23は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0081】
メインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶されるアプリケーションプログラムには、管理サーバ20で実行される情報処理に関して記述した制御プログラムが含まれる。制御プログラムをメインメモリ22又は補助記憶デバイス23にインストールする方法も、買物支援プログラム60の場合と同様に、特に限定されるものではない。
【0082】
時計24は、日付及び時刻を計時する。管理サーバ20は、時計24によって計時される日付及び時刻を、現時点の日付及び時刻として取得する。
【0083】
通信インターフェース25は、ネットワーク30を介して接続される各店舗システム10の通信サーバ13との間で、所定の通信プロトコルに従いデータの送受信を行うための回路である。
【0084】
かかる構成の管理サーバ20は、補助記憶デバイス23において履歴ファイル231を記憶している。なお、履歴ファイル231の記憶先は補助記憶デバイス23に限定されない。メインメモリ22の揮発性メモリ領域において補助記憶デバイス23を記憶してもよい。
【0085】
図6は、履歴ファイル231の主要なデータ構造を示す模式図である。
図6に示すように、履歴ファイル231は、プログラムID、企業コード、店舗コード、入店日時及び退店日時のデータ群を1つのレコードとして、複数のレコードを保存し得るように領域が確保されている。履歴ファイル231の用途については、後述する動作説明の中で明らかにする。
【0086】
図7乃至
図9及び
図12,
図13は、買物支援装置40のプロセッサ41が、買物支援プログラム60に基づいて実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図10及び
図11は、管理サーバ20のプロセッサ21が、買物支援装置40から主要なコマンドを受信したことに応じて実行するコマンド受信処理の要部手順を示す流れ図である。
図14乃至
図29は、買物支援装置40のタッチパネル44に表示される各種画面の一例を示す模式図である。以下、これらの図を用いて買物支援システム1の主要な動作について説明する。なお、以下に説明する動作の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であれば、その動作手順及び内容は特に限定されるものではない。
【0087】
はじめに消費者は、自身が所有するスマートフォン等の通信端末に買物支援プログラム60をインストールする。そうすることにより、通信端末は、買物支援装置40として利用可能となる。そして消費者は、買物支援システム1が導入された店舗に出向くと、買物を開始する前に、買物支援装置40にインストールされている買物支援プログラム60を起動する。そうすると、プロセッサ41は、
図7乃至
図9及び
図12,
図13に流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
【0088】
なお、買物支援プログラム60を起動するのは消費者に限らない。例えば消費者がサービスカウンタの店員に買物支援装置40を委ねて、店員が買物支援プログラム60を起動する場合もある。
【0089】
買物支援プログラム60が起動すると、プロセッサ41は、ACT1としてタッチパネル44にチェックイン画面SCa(
図14を参照)を表示する。
【0090】
図14は、チェックイン画面SCaの一例である。
図14に示すようにチェックイン画面SCaには、入店用の二次元コードをスキャンすることを指示するメッセージとともに、消費者がメッセージを確認したことを指示するための「はい」ボタンBTaの画像が表示されている。チェックイン画面SCaを確認した消費者又は店員は、「はい」ボタンBTaにタッチする。
【0091】
プロセッサ41は、タッチパネル44からの信号により、チェックイン画面SCaの「はい」ボタンBTaが入力されたことを検知すると、ACT2としてカメラ45を起動する。そしてプロセッサ41は、ACT3としてタッチパネル44にカメラ画面SCb(
図15を参照)を表示する。
【0092】
図15は、カメラ画面SCbの一例である。
図15に示すようにカメラ画面SCbには、二次元コードの読取り領域ARaを示す画像が表示されている。カメラ画面SCbを確認した消費者は、店舗の入口に用意された入店用データコード51が読取り領域ARa内に収まるように、買物支援装置40に内蔵されたカメラ45のレンズを入店用データコード51に翳す。店員は、サービスカウンタに用意された店舗設定用データコード53が読取り領域ARa内に収まるように、買物支援装置40に内蔵されたカメラ45のレンズを入店用データコード51に翳す。
【0093】
カメラ画面SCbを表示させたプロセッサ41は、ACT4としてカメラ45によって二次元コード体系のデータコードが読み取られるのを待ち受ける。
図16に示すように、二次元コード体系のデータコードが読取り領域ARa内に収まると、プロセッサ41は、データコードを読み取れたと判定する。プロセッサ41は、ACT4においてYESと判定し、ACT5へと進む。
【0094】
プロセッサ41は、ACT5としてカメラ45で撮像されたデータコードの画像から、そのデータコードによってコード化されているデータを解析する。そしてプロセッサ41は、ACT6として読み取ったデータコードが入店フラグを“1”とするデータコードであるか否かを確認する。消費者が入店用データコード51を読み取った場合、あるいは店員が店舗設定用データコード53を読み取った場合には、入店フラグが“1”なので、プロセッサ41は、ACT6においてYESと判定する。しかし消費者が退店用データコード52を読み取った場合には、入店フラグが“0”なので、プロセッサ41は、ACT6においてNOと判定する。
【0095】
プロセッサ41は、ACT6においてNOと判定すると、ACT4へと戻る。すなわちプロセッサ41は、カメラ45によって二次元コード体系のデータコードが読み取られるのを待ち受ける。
【0096】
プロセッサ41は、ACT6においてYESと判定すると、ACT7へと進む。プロセッサ41は、ACT7として入店用データコード51又は店舗設定用データコード53を解析して得たデータ、すなわち、一連番号No.1~No.34にそれぞれ対応した設定項目の設定情報を、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述する。
【0097】
プロセッサ41は、ACT8として一連番号No.34の設定項目「バッテリチェック閾値」に対する第3フィールド73のデータ、すなわちバッテリチェック閾値を取得する。そしてプロセッサ41は、ACT9として買物支援装置40に搭載されているバッテリ49の残容量がバッテリチェック閾値以上であるか否かを確認する。
【0098】
プロセッサ41は、バッテリ49の残容量がバッテリチェック閾値に満たない場合、ACT9においてNOと判定し、ACT10へと進む。プロセッサ41は、ACT10としてバッテリエラーを報知する。例えばプロセッサ41は、タッチパネル44に「バッテリの容量が不足しています。お買い物の途中で充電が切れる可能性があるため、充電してください」というような内容のメッセージを表示させることで、バッテリ49の残容量が不足していることを報知する。報知後、プロセッサ41は、ACT11として店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述されている設定情報をクリアする。以上で、プロセッサ41は、この情報処理を終了する。
【0099】
したがって、バッテリの残容量がバッテリチェック閾値未満の買物支援装置40は使用することができない。この場合、消費者又は店員は、買物支援装置40を充電するか、外付けのバッテリを接続して、再度、買物支援プログラム60を起動すればよい。
【0100】
プロセッサ41は、バッテリ49の残容量がバッテリチェック閾値以上あることを確認した場合には、ACT9においてYESと判定し、ACT12へと進む。プロセッサ41は、ACT12として一連番号No.33の設定項目「権限者モードフラグ」に対する第3フィールド73のデータ、つまりは権限者モードフラグをチェックする。消費者がカメラ45で入店用データコード51を読み取った場合、権限者モードフラグは“0”なので、プロセッサ41は、ACT12においてNOと判定する。一方、店員がカメラ45で店舗設定用データコード53を読み取った場合には、権限者モードフラグは“1”なので、プロセッサ41は、ACT12においてYESと判定する。
【0101】
プロセッサ41は、ACT12においてNOと判定すると、ACT13へと進む。プロセッサ41は、ACT13として購買モード処理を実行する。プロセッサ41は、ACT12においてYESと判定すると、ACT13へと進む。プロセッサ41は、ACT14として権限者モード処理を実行する。そして、購買モード処理または権限者モード処理が終わると、プロセッサ41は、
図7の流れ図に示す手順の情報処理を終了する。
【0102】
そこで次に、購買モード処理と権限者モード処理の手順について説明する。先ず、購買モード処理の手順について、
図8乃至
図11を用いて説明する。
【0103】
プロセッサ41は、購買モード処理に入ると、ACT21として店舗設定テーブル70の一連番号No.11乃至No.13に関連付けられた設定項目「店内LAN・SSID」、「店内LAN・パスワード」、「店内LAN・セキュリティ方式」の各種データにしたがって無線ユニット46を制御し、店内LANとの接続を試みる。このときプロセッサ41は、タッチパネル44に無線接続画面SCd(
図17を参照)を表示する。
【0104】
図17は、無線接続画面SCdの一例である。
図17に示すように無線接続画面SCdには、買物支援装置40が店内LANとの接続を図っていること、接続が完了すると買物が可能となることを示すメッセージが表示されている。そこで買物客は、買物支援装置40が店内LANに接続されるのを待つ。
【0105】
図8の説明に戻る。
プロセッサ41は、ACT22として、買物支援装置40が店内LANと接続されるのを待ち受ける。ここで、一連番号No.23に関連付けられた設定項目「モバイル通信タイムアウト時間」の設定情報に相当する時間が経過しても店内LANと接続されない場合、プロセッサ41は、一連番号No.24に関連付けられた設定項目「モバイル通信リトライ回数」の設定情報に相当する回数だけリトライを繰り返す。そして、モバイル通信リトライ回数分のリトライを繰り返しても店内LANと接続できない場合、プロセッサ41は、ACT22においてNOと判定し、ACT23へと進む。プロセッサ41は、ACT23として通信エラーを報知する。例えばプロセッサ41は、タッチパネル44に「通信エラーです。しばらく時間を空けてからお試しください」というような内容のメッセージを表示させることで、買物支援装置40が店内LANに接続できないことを報知する。報知後、プロセッサ41は、ACT24として店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述されている設定情報をクリアする。以上で、プロセッサ41は、購買モード処理を終了する。
【0106】
プロセッサ41は、買物支援装置40が店内LANと接続されたことを確認すると、ACT22においてYESと判定し、ACT25へと進む。プロセッサ41は、ACT25として管理サーバ20に宛てて入店通知コマンドを送信するように無線ユニット46を制御する。この制御により、無線ユニット46から入店通知コマンドが送信される。入店通知コマンドは、店内LANを経由してアクセスポイント15で受信され、さらに通信サーバ13からネットワーク30へと送信されて、管理サーバ20の通信インターフェース25で受信される。入店通知コマンドには、買物支援プログラム60のプログラムIDと、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述された設定情報のうち企業コードと店舗コードとが含まれる。
【0107】
管理サーバ20のプロセッサ21は、通信インターフェース25を介して入店通知コマンドを受信すると、
図10の流れ図で示す手順の入店通知受信処理を開始する。プロセッサ21は、ACT61として入店通知コマンドからプログラムID、企業コード、店舗コードを取得する。
【0108】
プロセッサ21は、ACT62としてプログラムIDで履歴ファイル231を検索する。そしてプロセッサ21は、ACT63としてプログラムIDを含むレコードに未会計のレコードが存在するか否かを確認する。具体的には、プロセッサ21は、先ず、プログラムIDを含むレコードが履歴ファイル231に保存されているか否かを確認する。プログラムIDを含むレコードが履歴ファイル231に保存されていない場合、プロセッサ21は、未会計のレコードはないと判定する。
【0109】
プログラムIDを含むレコードが履歴ファイル231に保存されている場合、プロセッサ21は、そのレコードに退店日時が記述されているか否かを確認する。退店日時が記述されている場合、プロセッサ21は、未会計のレコードはないと判定する。これに対し、退店日時が記述されていない場合には、プロセッサ21は、未会計のレコードがあると判定する。
【0110】
未会計のレコードがある場合、プロセッサ21は、ACT63においてYESと判定し、ACT64へと進む。プロセッサ21は、ACT64として入店通知コマンド送信元の買物支援装置40に対して否定応答コマンドを送信するように通信インターフェース25を制御する。この制御により、通信インターフェース25から否定応答コマンドが送信される。否定応答コマンドは、ネットワーク30を経由して通信サーバ13で受信され、さらにアクセスポイント15から無線送信されて、入店通知コマンド送信元の買物支援装置40の無線ユニット46で受信される。否定応答コマンドの送信を制御したプロセッサ41は、入店通知受信処理を終了する。
【0111】
一方、未会計のレコードがない場合には、プロセッサ21は、ACT63においてNOと判定し、ACT65へと進む。プロセッサ21は、ACT65として入店通知コマンド送信元の買物支援装置40に対して肯定応答コマンドを送信するように通信インターフェース25を制御する。この制御により、通信インターフェース25から肯定応答コマンドが送信される。肯定応答コマンドは、ネットワーク30を経由して通信サーバ13で受信され、さらにアクセスポイント15から無線送信されて、入店通知コマンド送信元の買物支援装置40の無線ユニット46で受信される。
【0112】
肯定応答コマンドの送信を制御したプロセッサ41は、ACT66として時計24で計時されている日時を入店日時として検出する。そしてプロセッサ41は、ACT67として入店通知コマンドから取得したプログラムID、企業コード及び店舗コードと、入店日時とからなるレコードを履歴ファイル231に追加する。以上で、プロセッサ41は、入店通知受信処理を終了する。
【0113】
入店通知コマンドの送信を制御した買物支援装置40のプロセッサ41は、ACT26として管理サーバ20からの応答コマンドを待ち受ける。ここで、否定応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ41は、ACT26においてNOと判定し、ACT27へと進む。プロセッサ41は、ACT27として履歴エラーを報知する。例えばプロセッサ41は、タッチパネル44に履歴エラー画面を表示して、消費者に過去の履歴にエラーが生じていることを報知する。
【0114】
因みに、履歴ファイル231に保存されているレコードには、そのレコードのプログラムIDで特定される買物支援プログラム60をインストールした買物支援装置40のユーザである消費者が店舗で会計を終え、退店用データコード52をカメラ45で読み取った時点で退店日時が記述される。したがって、レコードに退店日時が記述されておらず未会計のレコードがあるということは、消費者が前回訪れた店舗で会計を終えていない、あるいは退店用データコード52を読み取ることを忘れたことを意味する。このため、買物支援システム1においては、履歴エラーを報知して買物支援装置40の使用を不可とする。
【0115】
プロセッサ41は、管理サーバ20からの応答コマンドとして肯定応答コマンドを受信した場合には、ACT26においてYESと判定し、ACT28へと進む。プロセッサ41は、ACT28としてタッチパネル44にチェックイン完了画面SCe(
図18を参照)を表示する。
【0116】
図18は、チェックイン完了画面SCeの一例である。
図18に示すようにチェックイン完了画面SCeには、買物の準備が整ったことを示すメッセージととともに、「はい」ボタンBTbの画像が表示されている。チェックイン完了画面SCeを確認した消費者は、「はい」ボタンBTbにタッチする。
【0117】
なお、買物支援装置40が店内LANと接続されると、店舗システム10の店舗サーバ11は、その買物支援装置40からプログラムIDを取得する。また店舗サーバ11は、その買物支援装置40が有する店舗設定テーブル70の一連番号No.2に関連付けられた設定項目「企業コード」のデータと、一連番号No.3に関連付けられた設定項目「店舗コード」のデータとを取得する。そして店舗サーバ11は、予め設定されている企業コード及び店舗コードと、買物支援装置40から取得した「企業コード」及び「店舗コード」のデータとが一致するか否かを確認する。一致する場合、店舗サーバ11は、仮想POSサーバ12に対し、その買物支援装置40のプログラムIDを通知する。仮想POSサーバ12は、店舗サーバ11から通知されたプログラムIDを設定した商品登録テーブルを作成する。また店舗サーバ11は、買物支援装置40に対してチェックイン完了コマンドを無線送信する。このチェックイン完了コマンドを受けて買物支援装置40のプロセッサ41は、タッチパネル44にチェックイン完了画面SCeを表示する。
【0118】
チェックイン完了画面SCeの表示を制御したプロセッサ41は、ACT29として買物開始が指示されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号によりチェックイン完了画面SCeの「はい」ボタンBTbが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、買物開始が指示されたとみなす。プロセッサ41は、ACT29においてYESと判定し、ACT30へと進む。プロセッサ41は、ACT30としてタッチパネル44に登録画面SCf(
図19を参照)を表示する。
【0119】
図19は、登録画面SCfの一例である。
図19に示すように登録画面SCfには、購買商品の商品名及び価格と買上金額とを表示するための領域が形成される。また、会計を指示するための「会計」ボタンBTcの画像が表示される。消費者は、購買商品を買物かご又はショッピングカート等の収容体に収容する際に、その購買商品に付されているバーコードにカメラ45のレンズを翳す。そうすると、カメラ45によってそのバーコードがスキャニングされる。バーコードは、購買商品の商品コードを含む。
【0120】
登録画面SCfを表示させたプロセッサ41は、ACT31としてカメラ45によってデータコードが読み取られたか否かを確認する。データコードが読み取られていない場合、プロセッサ41は、ACT31においてNOと判定し、ACT32へと進む。プロセッサ41は、ACT32として「会計」ボタンBTcが入力されたか否かを確認する。「会計」ボタンBTcが入力されていない場合、プロセッサ41は、ACT32においてNOと判定し、ACT31へと戻る。ここにプロセッサ41は、ACT31及びACT32においてデータコードが読み取られるか「会計」ボタンBTcが入力されるのを待ち受ける。
【0121】
ACT31及びACT32の待ち受け状態において、カメラ45によってデータコードが読み取られた場合、プロセッサ41は、ACT31においてYESと判定し、ACT33へと進む。プロセッサ41は、ACT33としてそのデータコードを解析する。そしてプロセッサ41は、ACT34としてデータコードが商品コードであるか否かを確認する。データコードが商品コードである場合、プロセッサ41は、ACT34においてYESと判定し、ACT35へと進む。プロセッサ41は、ACT35として登録画面SCfを更新する。
【0122】
具体的にはプロセッサ41は、無線通信を利用して店舗システム10に商品コードを送信する。このとき、店舗設定テーブル70の一連番号No.10に関連付けられた設定項目「店内LANフラグ」の設定情報が“1”であった場合、プロセッサ41は、店内のLANを経由して商品コードのデータが店舗システム10へと送信されるように無線ユニット46を制御する。この場合、商品コードのデータは、アクセスポイント15で受信され、仮想POSサーバ12に取り込まれる。
【0123】
一方、設定項目「店内LANフラグ」の設定情報が“0”であった場合には、プロセッサ41は、管理サーバ20を経由して商品コードのデータが店舗システム10へと送信されるように通信インターフェース47を制御する。この場合、商品コードのデータは、通信サーバ13で受信され、仮想POSサーバ12に取り込まれる。
【0124】
商品コードのデータを取り込んだ仮想POSサーバ12は、その商品コードで特定される商品の商品名、価格等の商品データを店舗サーバ11の商品データベースから取得する。あるいは仮想POSサーバ12は、店舗サーバ11の商品データベースを仮想POSサーバ12にコピーしたローカルの商品データベースから商品データを取得する。仮想POSサーバ12は、取得した商品データを基に購買商品の販売データを生成し、当該買物支援装置40のプログラムIDが設定された商品登録テーブルに登録する。また、仮想POSサーバ12は、商品登録テーブルに登録されたデータを基に登録画面SCfのデータを作成し、当該買物支援装置40へと送信する。この場合も、登録画面SCfのデータは、設定項目「店内LANフラグ」の設定情報が“1”であった場合には、アクセスポイント15を経由して送信される。設定項目「店内LANフラグ」の設定情報が“0”であった場合には、登録画面SCfのデータは、管理サーバ20を介して情報端末へと送信される。かくして買物支援装置40のプロセッサ41は、タッチパネル44に表示されている登録画面SCfを更新する。
登録画面SCfを更新したプロセッサ41は、ACT31及びACT32の待ち受け状態に戻る。
【0125】
ところで、買上商品が20禁商品であった場合、プロセッサ41は、一連番号No.31に関連付けられた設定項目のデータ、すなわち20禁商品強制フラグに従った処理を行う。具体的には、20禁商品強制フラグが“0”であった場合、プロセッサ41は、20禁商品の登録禁止を指示するメッセージのポップアップ画像を登録画面に重ねて表示させる。20禁商品強制フラグが“1”であった場合には、プロセッサ41は、ポップアップ画像を表示させない。なお、ポップアップ画像を表示させるか否かについては、仮想POSサーバ12が制御してもよい。
【0126】
消費者は、買物を終了すると、登録画面SCfの「会計」ボタンBTcにタッチする。
プロセッサ41は、タッチパネル44からの信号により「会計」ボタンBTcが入力されたことを検知すると、ACT32においてYESと判定し、
図9のACT41へと進む。プロセッサ41は、ACT41としてタッチパネル44に会計画面SCg(
図20を参照)を表示する。
【0127】
図20は、会計画面SCgの一例である。
図20に示すように会計画面SCgには、購買商品の合計点数、及び合計金額が表示される。合計点数及び合計金額は、仮想POSサーバ12において当該買物支援装置40のプログラムIDが設定された商品登録テーブルのデータから算出された値である。また、会計画面SCgには、支払方法として、モバイル決済を選択するためのボタンBTdと、会計機決済を選択するためのボタンBTeとがある。なお、一連番号No.30に対応した設定項目「モバイル決済フラグ」の値が“0”、つまりはモバイル決済を採用しない店舗の入店用データコード51が読み取られていた場合には、ボタンBTdは表示されない。あるいはボタンBTdは、非活性化される。さらに、会計画面SCgには、買物支援装置40に対してポイントカードのカード番号が登録されている場合に限り、そのカード番号と現在までの累積ポイントとが表示される。
【0128】
会計画面SCgを確認した消費者は、モバイル決済で購入商品の代金を支払う場合には、ボタンBTdにタッチする。会計機14で決済を行う消費者は、ボタンBTeにタッチする。
【0129】
会計画面SCgの表示を制御したプロセッサ41は、ACT42としてモバイル決済が選択されるか会計機決済が選択されるのを待ち受ける。すなわちプロセッサ41は、ボタンBTdが入力されるか、ボタンBTeが入力されるのを待ち受ける。ボタンBTeが入力された場合、すなわち会計機決済が選択された場合には、プロセッサ41は、ACT42においてYESと判定し、ACT43へと進む。プロセッサ41は、ACT43として会計機決済処理を実行する。これに対し、ボタンBTdが入力された場合、すなわちモバイル決済が選択された場合には、プロセッサ41は、ACT42においてNOと判定し、ACT44へと進む。プロセッサ41は、ACT44としてモバイル決済処理を実行する。
【0130】
会計機決済処理及びモバイル決済処理はいずれも周知の処理であるので、詳細な説明は省略する。なお、買物支援装置40に対してポイントカードのカード番号が登録されていた場合には、例えば買上金額に対して算出されるポイントが累積ポイントに加算される。
【0131】
会計機決済処理又はモバイル決済処理を終了すると、プロセッサ41は、ACT45へと進む。プロセッサ41は、ACT45としてタッチパネル44にチェックアウト画面SCh(
図21を参照)を表示する。
【0132】
図21は、チェックアウト画面SChの一例である。
図21に示すようにチェックアウト画面SChには、退店用の二次元コードをスキャンすることを指令するメッセージととともに、「はい」ボタンBTfの画像が表示されている。チェックアウト画面SChを確認した消費者は、「はい」ボタンBTfにタッチする。
【0133】
プロセッサ41は、タッチパネル44からの信号により、チェックアウト画面SChの「はい」ボタンBTfが入力されたことを検知すると、ACT46としてタッチパネル44にカメラ画面SCb(
図15を参照)を表示する。カメラ画面SCbを確認した消費者は、店舗の出口に用意された退店用データコード52が読取り領域ARa内に収まるように、買物支援装置40に内蔵されたカメラ45のレンズを退店用データコード52に翳す。
【0134】
カメラ画面SCbを表示させたプロセッサ41は、ACT47としてカメラ45によって二次元コード体系のデータコードが読み取られるのを待ち受ける。
図16に示すように、二次元コード体系のデータコードが読取り領域ARa内に収まると、プロセッサ41は、データコードを読み取れたと判定する。プロセッサ41は、ACT47においてYESと判定し、ACT48へと進む。
【0135】
プロセッサ41は、ACT48としてカメラ45で撮像されたデータコードの画像から、そのデータコードによってコード化されているデータを解析する。そしてプロセッサ41は、ACT49として読み取ったデータコードが入店フラグを“0”とする退店用データコード52であるか否かを判別する。
【0136】
カメラ45で読み取ったデータコードが退店用データコード52以外である場合、プロセッサ41は、ACT49においてNOと判定し、ACT47へと戻る。プロセッサ41は再度、カメラ45によって二次元コード体系のデータコードが読み取られるのを待ち受ける。
【0137】
カメラ45で読み取ったデータコードが、入店フラグが“0”の退店用データコード52であった場合、プロセッサ41は、ACT49においてYESと判定し、ACT50へと進む。プロセッサ41は、ACT50として店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記憶されている設定情報の企業コード及び店舗コードと、退店用のデータコード50を解析して得た設定情報の企業コード及び店舗コードとを照合する。そしてプロセッサ41は、ACT51として双方の企業コード及び店舗コードが一致するか否かを判定する。
【0138】
双方の企業コード及び店舗コードが一致しない場合、プロセッサ41は、ACT51においてNOと判定し、ACT52へと進む。プロセッサ41は、退店エラーを報知する。例えばプロセッサ41は、タッチパネル44に退店エラー画面SCi(
図22を参照)を表示して、消費者に退店エラーであることを報知する。
【0139】
図22は、退店エラー画面SCiの一例である。
図22に示すように退店エラー画面SCiには、買物支援装置40で読み取ったコードに誤りがあることを通知するためのメッセージとともに、消費者がメッセージを確認したことを指示するための「はい」ボタンBTgの画像が表示されている。プロセッサ41は、「はい」ボタンBTgに入力されたことを検知すると、この情報処理を終了する。
【0140】
双方の企業コード及び店舗コードが一致しないということは、消費者が、入店時に読み込んだ入店用データコード51の店舗とは別の店舗の退店用データコード52を読み取ったことを意味する。つまり、消費者が前回訪れた店舗で退店用データコード52を読み取らず、今回訪れた店舗で入店用データコード51の代わりに退店用データコード52を読み取ったことを意味する。このため、買物支援システム1においては、退店エラーを報知して買物支援装置40の使用を不可とする。
【0141】
図9の説明に戻る。
プロセッサ41は、双方の企業コード及び店舗コードが一致する場合には、ACT51においてYESと判定し、ACT53へと進む。プロセッサ41は、ACT53として管理サーバ20に宛てて退店通知コマンドを送信するように無線ユニット46を制御する。この制御により、無線ユニット46から退店通知コマンドが送信される。退店通知コマンドは、店内LANを経由してアクセスポイント15で受信され、さらに通信サーバ13からネットワーク30へと送信されて、管理サーバ20の通信インターフェース25で受信される。退店通知コマンドには、買物支援プログラム60のプログラムIDと、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述された企業コード及び店舗コードとが含まれている。
【0142】
管理サーバ20のプロセッサ21は、通信インターフェース25を介して退店通知コマンドを受信すると、
図11の流れ図で示す手順の退店通知受信処理を開始する。プロセッサ21は、ACT71として退店通知コマンドからプログラムID、企業コード、店舗コードを取得する。
【0143】
プロセッサ21は、ACT72としてプログラムID、企業コード及び店舗コードで履歴ファイル231を検索する。そしてプロセッサ21は、ACT73としてプログラムID、企業コード及び店舗コードが一致するレコードで未会計のレコードが存在するか否かを確認する。具体的には、プロセッサ21は、先ず、プログラムID、企業コード及び店舗コードが一致するレコードの有無を確認する。該当するレコードがない場合、プロセッサ21は、未会計のレコードはないと判定する。
【0144】
該当するレコードが存在する場合、プロセッサ21は、そのレコードの退店日時フィールドに退店日時が記述されているか否かを確認する。退店日時が記述されている場合、プロセッサ21は、未会計のレコードはないと判定する。これに対し、退店日時が記述されていない場合には、プロセッサ21は、未会計のレコードがあると判定する。
【0145】
未会計のレコードがない場合、プロセッサ21は、ACT73においてNOと判定し、退店通知受信処理を終了する。
【0146】
未会計のレコードがある場合には、プロセッサ21は、ACT73においてYESと判定し、ACT74へと進む。プロセッサ21は、ACT74として時計24で計時されている日時を退店日時として検出する。そしてプロセッサ41は、ACT75としてプログラムID、企業コード及び店舗コードが一致するレコードの退店日時フィールドに、退店日時を記述する。以上で、プロセッサ41は、退店通知受信処理を終了する。
【0147】
図9の説明に戻る。
退店通知コマンドの送信を制御したプロセッサ41は、ACT54として店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述されている設定情報をクリアする。以上で、プロセッサ41は、購買モード処理を終了する。
【0148】
図8の説明に戻る。
ACT31及びACT32の待ち受け状態において、消費者が「会計」ボタンBTcを操作することなく退店用データコード52を読み取る可能性がある。そこでプロセッサ41は、カメラ45で読み取ったデータコードが商品コードでないとき、ACT34においてNOと判定し、ACT36へと進む。プロセッサ41は、ACT36として退店用データコード52が読み取られたか否かを確認する。そして退店用データコード52が読み取られたと確認した場合、プロセッサ41は、ACT36においてYESと判定し、ACT37へと進む。プロセッサ41は、ACT37として未会計の警告を行う。例えばプロセッサ41は、タッチパネル44に未会計警告画面SCj(
図23を参照)を表示して、会計が済んでいないことを警告する。またプロセッサ41は、ACT38として店舗サーバ11宛に警告信号を発信するように無線ユニット46を制御する。この制御により無線ユニット46から警告信号が無線送信される。警告信号は、無線LAN経由で送信されてアクセスポイント15で受信され、店舗サーバ11へと送られる。警告信号を受信した店舗サーバ11は、例えば店員がオペレータであるクライアント端末に対して警告信号を出力し、クライアント端末から未会計エラーの警告を発するようにする。
【0149】
図23は、未会計警告画面SCjの一例である。
図23に示すように未会計警告画面SCjには、会計が済んでいないことを警告するためのメッセージとともに、消費者がメッセージを確認したことを指示するための「はい」ボタンBThの画像が表示されている。
【0150】
このように、「会計」ボタンBTcを操作することなく退店用データコード52を読み取った消費者に対しては、未会計警告画面SCjが表示されるとともに、店員に対して未会計エラーの警告が発せられる。したがって、未会計警告画面SCjを確認した消費者は、「はい」ボタンBThにタッチして登録画面SCfに戻し、「会計」ボタンBTcにタッチすることとなる。
【0151】
警告信号の送信を制御したプロセッサ41は、未会計警告画面SCjの「はい」ボタンBThが入力されたことを検知すると、ACT31及びACT32の待ち受け状態に戻る。
【0152】
次に、権限者モード処理の手順について、
図12及び
図13を用いて説明する。
プロセッサ41は、権限者モード処理に入ると、ACT81としてタッチパネル44に権限者メニュー画面SCk(
図24を参照)を表示する。
【0153】
図24は、権限者メニュー画面SCkの一例である。
図24に示すように権限者メニュー画面SCkには、3つの業務選択ボタンBTi,BTj,BTkの画像が表示されている。また、「終了」ボタンBTlの画像も表示されている。
【0154】
業務選択ボタンBTiは、ポイントカード登録業務の選択ボタンである。ポイントカード登録業務は、消費者に対して発行されたポイントカードのカード番号を当該消費者が使用する買物支援装置40に登録する業務である。買物支援システム1においては、、この種の業務の実行を権限者のみに制限する。権限者とは、例えばサービスカウンタに居る店員である。つまりポイントカード登録業務は、権限者メニューの1つであり、権限者メニュー画面SCkから選択可能となる。
【0155】
業務選択ボタンBTjは、パスワードリセット業務の選択ボタンである。パスワードリセット業務は、買物支援装置40内に保持しているパスワードをリセットする業務である。パスワードは、例えばクレジットカード決済またはモバイル決済において、ユーザ認証に使用される。ユーザがパスワードを所定回数入力し間違えると、パスワードがロックされる。パスワードリセット業務は、ロックされたパスワードをリセットして、ロック状態を解除する業務である。買物支援システム1においては、、この種の業務の実行を権限者のみに制限する。権限者とは、例えばサービスカウンタに居る店員である。つまりパスワードリセット業務は、権限者メニューの1つであり、権限者メニュー画面SCkから選択可能となる。
【0156】
業務選択ボタンBTkは、アプリ設定参照業務の選択ボタンである。アプリ設定参照業務は、買物支援装置40内に記憶されている買物支援プログラムに係る所定の情報を参照する業務である。所定の情報は、例えば買物支援プログラムのプログラムID、パスワード、ログデータ等である。買物支援システム1においては、、この種の業務の実行を権限者のみに制限する。権限者とは、例えばサービスカウンタに居る店員である。つまりアプリ設定参照業務は、権限者メニューの1つであり、権限者メニュー画面SCkから選択可能となる。
【0157】
権限者メニュー画面SCkを確認した権限者は、実行する業務の選択ボタンにタッチする。例えばポイントカード登録業務を実行する場合には、権限者は、業務選択ボタンBTiにタッチする。例えばパスワードリセット業務を実行する場合には、権限者は、業務選択ボタンBTjにタッチする。例えばアプリ設定参照業務を実行する場合には、権限者は、業務選択ボタンBTkにタッチする。権限者メニューの業務を終了する場合には、権限者は「終了」ボタンBTlにタッチする。
【0158】
プロセッサ41は、ACT82としていずれかの業務選択ボタンBTi~BTkが入力されたか否かを確認する。業務選択ボタンBTi~BTkが入力されていない場合、プロセッサ41は、ACT82においてNOと判定し、ACT83へと進む。プロセッサ41は、ACT83として「終了」ボタンBTlが入力されたか否かを確認する。「終了」ボタンBTlが入力されていない場合、プロセッサ41は、ACT82の処理へと戻る。ここにプロセッサ41は、ACT82及びACT83において、業務選択ボタンBTi~BTkが入力されるか、「終了」ボタンBTlが入力されるのを待ち受ける。
【0159】
タッチパネル44からの信号により業務選択ボタンBTi~BTkが入力されたことを確認すると、プロセッサ41は、ACT82においてYESと判定し、ACT84へと進む。プロセッサ41は、ACT84として入力されたボタンが業務選択ボタンBTiであるか否かを確認する。入力されたボタンが業務選択ボタンBTiでない場合、プロセッサ41は、ACT84においてNOと判定し、ACT85へと進む。プロセッサ41は、ACT85として入力されたボタンが業務選択ボタンBTjであるか否かを確認する。入力されたボタンが業務選択ボタンBTjでない場合、プロセッサ41は、ACT85においてNOと判定し、ACT86へと進む。
【0160】
入力されたボタンが業務選択ボタンBTiでなく、業務選択ボタンBTjでもない場合、入力されたボタンは業務選択ボタンBTkである。プロセッサ41は、ACT86としてアプリ設定参照業務で参照の対象となる情報、例えばプログラムID、パスワード、ログデータ等を内蔵メモリ42又は外部メモリ43から取得する。プロセッサ41は、ACT87としてタッチパネル44に買物支援装置40から取得した情報を表示する。このとき、タッチパネル44には、権限者が確認したことを指示する確認ボタンの画像も表示される。
【0161】
プロセッサ41は、ACT88として確認ボタンが入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号により確認ボタンが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、ACT88においてYESと判定し、ACT81へと戻る。すなわちプロセッサ41は、タッチパネル44の画面を権限者メニュー画面SCkに戻す。
【0162】
ACT82及びACT83の待ち受け状態において、業務選択ボタンBTjが入力された場合には、プロセッサ41は、ACT85においてYESと判定し、ACT89へと進む。プロセッサ41は、ACT89としてタッチパネル44にリセット確認画面SCl(
図25を参照)を表示する。
【0163】
図25は、リセット確認画面SClの一例である。
図25に示すようにリセット確認画面SClには、パスワードのリセットを実行するか否かを確認するためのメッセージとともに、実行する場合に権限者が操作する「はい」ボタンBTmと、実行を取り止める場合に権限者が操作する「いいえ」ボタンBTnとの画像が表示されている。
【0164】
リセット確認画面SClを確認した権限者は、パスワードのリセットを実行する場合には「はい」ボタンBTmにタッチする。権限者は、パスワードのリセットを実行しない場合には「いいえ」ボタンBTnにタッチする。
【0165】
プロセッサ41は、ACT90として「はい」ボタンBTmが入力されるか、「いいえ」ボタンBTnが入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号により「はい」ボタンBTmが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、ACT90においてYESと判定し、ACT91へと進む。プロセッサ41は、ACT91として買物支援装置40の内蔵メモリ42又は外部メモリ43に記憶されているパスワードをリセットする。その後、プロセッサ41は、ACT81へと戻る。すなわちプロセッサ41は、タッチパネル44の画面を権限者メニュー画面SCkに戻す。
【0166】
タッチパネル44からの信号により「いいえ」ボタンBTnが入力されたことを検知した場合には、プロセッサ41は、ACT90においてNOと判定する。プロセッサ41は、ACT91の処理をスキップしてACT81へと戻る。すなわちプロセッサ41は、タッチパネル44の画面を権限者メニュー画面SCkに戻す。
【0167】
ACT82及びACT83の待ち受け状態において、業務選択ボタンBTiが入力された場合には、プロセッサ41は、ACT84においてYESと判定し、ACT92へと進む。プロセッサ41は、ACT92としてカード登録処理を実行する。
【0168】
図13は、カード登録処理の要部手順を示す流れ図である。カード登録処理に入ったプロセッサ41は、ACT101として買物支援装置40に対して既にポイントカードのカード番号が登録されているか否かを確認する。カード番号が登録されている場合、プロセッサ41は、ACT101においてYESと判定し、ACT102へと進む。プロセッサ41は、ACT102としてタッチパネル44に登録カード確認画面SCm(
図26を参照)を表示する。
【0169】
図26は、登録カード確認画面SCmの一例である。
図26に示すように登録カード確認画面SCmには、買物支援装置40から取得したポイントカードのカード番号が、表示領域ARbに表示されている。また、「戻る」ボタンBToと「変更」ボタンBTpの画像も表示されている。権限者は、買物支援装置40に登録するポイントカードのカード番号を変更しない場合には「戻る」ボタンBToにタッチする。権限者は、当該カード番号を変更する場合には「変更」ボタンBTpにタッチする。
【0170】
プロセッサ41は、ACT103として「戻る」ボタンBToが入力されるか「変更」ボタンBTpが入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号により「戻る」ボタンBToが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、ACT103においてNOと判定する。プロセッサ41は、カード登録処理を終了する。
【0171】
タッチパネル44からの信号により「変更」ボタンBToが入力されたことを検知した場合には、プロセッサ41は、ACT103においてYESと判定し、ACT104へと進む。
【0172】
一方、買物支援装置40にポイントカードのカード番号が登録されていない場合には、プロセッサ41は、ACT101においてNOと判定する。プロセッサ41は、ACT102及びACT103の処理をスキップして、ACT104へと進む。
プロセッサ41は、ACT104としてタッチパネル44にカード登録画面SCn(
図27を参照)を表示する。
【0173】
図27は、カード登録画面SCnの一例である。
図27に示すようにカード登録画面SCnには、ポイントカードのカード番号を入力する領域ARc及びARdが表示されている。また、「確認」ボタンBTqの画像も表示されている。権限者は、タッチパネル44のテンキーを操作して、領域ARc及びARdにカード番号を入力する。
【0174】
なお、カード登録画面SCnは、店舗設定テーブル70の一連番号No.32に対応した設定項目「ポイントカード入力モード」の値が“1”、すなわちポイントカードのカード番号を手入力する第1モードが指定されていた場合の画面である。設定項目「ポイントカード入力モード」の値が“2”、すなわちポイントカードのカード番号をカメラ45で読み込む第2モードが指定されていた場合には、カメラ45の読取り領域を示す画像がカード登録画面SCnとして表示される。
【0175】
プロセッサ41は、ACT105としてカード番号が入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44又はカメラ45を介してカード番号が入力されると、プロセッサ41は、ACT106としてタッチパネル44に入力確認画面SCo(
図28を参照)を表示する。
【0176】
図28は、入力確認画面SCoの一例である。
図28に示すように入力確認画面SCoには、タッチパネル44又はカメラ45を介して入力されたカード番号の表示領域AReが表示されている。また、「戻る」ボタンBTrと「登録」ボタンBTsの画像も表示されている。権限者は、表示領域AReに表示されたカード番号の登録を中止する場合には「戻る」ボタンBTrにタッチする。権限者は、当該カード番号を買物支援装置40に登録する場合には「登録」ボタンBTsにタッチする。
【0177】
プロセッサ41は、ACT107として「戻る」ボタンBTrが入力されるか「登録」ボタンBTsが入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号により「戻る」ボタンBTrが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、ACT107においてNOと判定する。プロセッサ41は、カード登録処理を終了する。
【0178】
タッチパネル44からの信号により「登録」ボタンBTsが入力されたことを検知した場合には、プロセッサ41は、ACT107においてYESと判定し、ACT108へと進む。プロセッサ41は、ACT108としてタッチパネル44に登録完了画面SCp(
図29を参照)を表示する。
【0179】
図29は、登録完了画面SCpの一例である。
図29に示すように登録完了画面SCpには、カード番号の登録を終えたことを通知するメッセージとともに、「終了」ボタンBTtの画像が表示されている。メッセージを確認した権限者は、「終了」ボタンBTtにタッチする。
【0180】
プロセッサ41は、ACT109として「終了」ボタンBTtが入力されるのを待ち受ける。タッチパネル44からの信号により「終了」ボタンBTtが入力されたことを検知すると、プロセッサ41は、ACT109においてYESと判定する。プロセッサ41は、カード登録処理を終了する。
カード登録処理が終了すると、プロセッサ41は、ACT81へと戻る。すなわちプロセッサ41は、タッチパネル44の画面を権限者メニュー画面SCkに戻す。
【0181】
ACT82及びACT83の待ち受け状態において、「終了」ボタンBTlが入力された場合には、プロセッサ41は、ACT83においてYESと判定し、ACT93へと進む。プロセッサ41は、ACT93として店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述されている設定情報をクリアする。以上で、プロセッサ41は、権限者モード処理を終了する。
【0182】
以上説明したように、買物支援装置40のプロセッサ41は、
図7のACT1乃至ACT5の処理を実行することにより、取得手段を構成する。すなわちプロセッサ41は、カメラ45で入店用データコード51又は店舗設定用データコード53を読み取ることで、その入店用データコード51又は店舗設定用データコード53から店舗固有の設定情報を取得する。
【0183】
プロセッサ41は、店舗設定テーブル70と協働して、
図7のACT9の処理を実行することにより、記憶手段を構成する。すなわちプロセッサ41は、取得手段で取得した設定情報を、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述して記憶する。
【0184】
プロセッサ41は、
図7のACT12の処理を実行することにより、決定手段を構成する。すなわちプロセッサ41は、取得手段で取得した設定情報の権限者モードフラグにより、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モード、つまりは購買モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モード、つまりは権限者モードとするかを決定する。
【0185】
プロセッサ41は、
図7のACT13の処理を実行することにより、第1制御手段を構成する。すなわちプロセッサ41は、取得手段で取得した設定情報を基に買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する。
【0186】
プロセッサ41は、
図7のACT14の処理を実行することにより、第2制御手段を構成する。すなわちプロセッサ41は、権限者の操作に制限される業務の実行を制御する。
【0187】
このような構成を有した買物支援装置40によれば、消費者が買物支援で使用するための運用と、操作が権限者に制限される運用とを容易に切り替えることができる。すなわち、消費者が店舗の入口に用意されている入店用データコード51を買物支援装置40のカメラで読み取ることにより、当該買物支援装置40は、買物支援で使用するための運用として機能する。一方、店員がサービスカウンタ等に用意されている店舗設定用データコード53を買物支援装置40のカメラで読み取ることにより、当該買物支援装置40は、操作が権限者に制限される運用として機能する。その結果、権限者の操作に制限される業務、例えばポイントカード登録業務、パスワードリセット業務、アプリ設定参照業務に関しては、権限者だけが実行できるようになる。したがって、例えばポイントカードのカード番号を消費者が不正に登録する等の不正を未然に防ぐことができる。
【0188】
ところで、買物支援装置40は、同一のコード体系である入店用データコード51又は店舗設定用データコード53を読み取るだけで、消費者が買物支援で使用するための運用と、操作が権限者に制限される運用とを容易に切り替えることができる。したがって、運用を切り換えるための煩雑な操作が不要であるので、操作性に優れている。
【0189】
その上、買物支援装置40は、読み取ったデータコードに含まれる情報、つまりは権限者モードフラグの状態により、運用を切り換える。したがって、運用を決定するまでの情報処理が簡単なので、買物支援装置40に搭載されたプロセッサ41の処理負荷を軽減することができる。
【0190】
また、買物支援装置40は、権限者の操作に制限される業務の実行を終了すると、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記憶された設定情報をクリアする。したがって、店員が消費者から買物支援装置40を預かって権限者の操作に制限される業務を実行した後で、その買物支援装置40をそのまま使って買物をすることはできない。買物支援装置40を買物で使用するためには、入店用データコード51を読み取るための操作が必要となる。したがって、店員の不正使用も防止することができる。
【0191】
以上、買物支援装置40の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
【0192】
前記実施形態では、買物支援装置40のプロセッサ41が権限者モード処理に入ると、ACT81として権限者メニュー画面SCkを表示する場合を例示した。この点に関しては、権限者メニュー画面SCkを表示する前に、店員コードを読み取るステップを追加する。そして、このステップで権限者として事前に登録されている店員の店員コードが読み取られた場合に、権限者メニュー画面SCkを表示するように買物支援プログラムを変更する。こうすることにより、権限者以外の人物が買物支援装置40のカメラで店舗設定用データコード53を読み取らせて、権限者の操作に制限される業務を不正に実行するのを防ぐことができる。
【0193】
因みに、権限者の操作に制限される業務は、前記実施形態で説明した業務に限定されないのは言うまでもないことである。
【0194】
前記実施形態では、店舗設定用データコード53でコード化される設定情報の項目を、入店用データコード51でコード化される設定情報の項目と等しい場合を例示した。店舗設定用データコード53でコード化される設定情報の項目は、少なくとも店舗設定用データコード53であることが識別される項目、すなわち入店フラグと、権限者モードフラグと、店舗識別情報すなわち企業コードと店舗コードとを含んでいればよい。また、1つの企業に属する複数の店舗で買物支援システム1を構成する場合には、さらに企業コードを省略することも可能である。
【0195】
前記実施形態では、買物支援装置40にインストールされた買物支援プログラム60のプログラムIDを、その買物支援装置40の識別情報として利用する場合を例示した。買物支援装置40の識別情報は、必ずしも買物支援プログラム60のプログラムIDに限定されるものではない。買物支援装置40として利用される通信端末に対して予め設定されている識別情報を、買物支援装置40の識別情報としてもよい。すなわち、IPアドレス、端末ID、電話番号等を買物支援装置40の識別情報としてもよい。
【0196】
前記実施形態では、店舗設定テーブル70の第3フィールド73に記述される各設定項目の情報を買物支援装置40に取り込む方法としてデータコード51~53を利用した。当該情報を買物支援装置40に取り込む方法は、これに限定されるものではない。例えば買物支援装置40が非接触ICカードの技術を搭載している場合には、各店舗に近距離無線通信用のアンテナを配して、非接触無線通信により買物支援装置40が各設定項目の情報を取り込んでもよい。
【0197】
前記実施形態では、店舗設定テーブル70の設定項目を34種類とした。設定項目の種類はこれに限定されるものではない。他の設定項目が追加されてもよい。あるいは任意の設定項目が省略されてもよい。
【0198】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0199】
1…買物支援システム、10…店舗システム、11…店舗サーバ、12…仮想POSサーバ、13…通信サーバ、14…会計機、15…アクセスポイント、20…管理サーバ、21…プロセッサ、22…メインメモリ、23…補助記憶デバイス、24…時計、25…通信インターフェース、26…システム伝送路、30…ネットワーク、40…買物支援装置、41…プロセッサ、42…内蔵メモリ、43…外部メモリ、44…タッチパネル、45…カメラ45…無線ユニット、47…通信インターフェース、48…システム伝送路、49…バッテリ、51…入店用データコード、52…退店用データコード、53…店舗設定用データコード、60…買物支援プログラム、70…店舗設定テーブル、231…履歴ファイル。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリを駆動源とし、商品コード及び店員コードの読み取りが可能な端末のコンピュータに、
前記商品コードを読み取る業務を開始する前に店舗の設定情報を取得する機能、
前記設定情報を取得した後に前記バッテリの残容量を閾値と比較する機能、及び、
前記バッテリの残容量が前記閾値以上である場合に、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含まない設定情報の場合には、その設定情報を基に店舗での商品コードを読み取る業務の実行を制御し、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含む設定情報の場合には、前記店員コードを読取り、事前に登録されている店員コードが読み取られた場合に前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する機能、
を実現させるためのプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記バッテリの残容量が前記閾値未満である場合に報知する機能、
をさらに実現させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記設定情報から前記閾値を取得する機能、
をさらに実現させるための請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
バッテリを駆動源とし、商品コード及び店員コードの読み取りが可能な端末において、
前記商品コードを読み取る業務を開始する前に店舗の設定情報を取得する取得手段と、
前記設定情報を取得した後に前記バッテリの残容量を閾値と比較する比較手段と、
前記バッテリの残容量が前記閾値以上である場合に、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含まない設定情報の場合には、その設定情報を基に店舗での商品コードを読み取る業務の実行を制御し、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含む設定情報の場合には、前記店員コードを読取り、事前に登録されている店員コードが読み取られた場合に前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する制御手段と、
を具備する端末。
【請求項5】
前記端末は、消費者によって店内に持ち込まれる、請求項4記載の端末。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明の実施形態は、端末及びプログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、消費者が買物支援で使用するための運用と、操作が権限者に制限される運用とを切り換えることができる端末及びそのプログラムを提供しようとするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
一実施形態において、プログラムは、バッテリを駆動源とし、商品コード及び店員コードの読み取りが可能な端末のコンピュータに、商品コードを読み取る業務を開始する前に店舗の設定情報を取得する機能、前記設定情報を取得した後に前記バッテリの残容量を閾値と比較する機能、及び、前記バッテリの残容量が前記閾値以上である場合に、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含まない設定情報の場合には、その設定情報を基に店舗での商品コードを読み取る業務の実行を制御し、前記取得した設定情報が、権限者の操作に制限される業務の動作モードを設定する情報を含む設定情報の場合には、前記店員コードを読取り、事前に登録されている店員コードが読み取られた場合に前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する機能、を実現させるためのものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0198
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0198】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]店舗での買物の際に動作する買物支援プログラムを記憶した買物支援装置であって、店舗固有の設定情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する決定手段と、前記決定手段により前記第1モードが決定された場合には、前記取得手段で取得した前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する第1制御手段と、前記決定手段により前記第2モードが決定された場合には、前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する第2制御手段と、を具備する買物支援装置。
[2]前記取得手段は、所定のコード体系で前記設定情報をコード化したデータコードをリーダで読み取ることで、前記設定情報を取得する、付記[1]記載の買物支援装置。 [3]前記決定手段は、前記設定情報に含まれるフラグの状態により制御モードを決定する、付記[2]記載の買物支援装置。
[4]前記取得手段で取得した前記設定情報を記憶する記憶手段、をさらに具備し、前記第1制御手段は、前記記憶手段により記憶された前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御し、前記第2制御手段は、前記権限者の操作に制限される業務の実行を終了すると、前記記憶手段により記憶された設定情報をクリアする、付記[1]乃至[3]のうちいずれか1項記載の買物支援装置。
[5]買物支援装置に記憶され、店舗での買物の際に動作する買物支援プログラムであって、前記買物支援装置のコンピュータを、店舗固有の設定情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得した前記設定情報により、制御モードを、その店舗での買物支援のための第1モードとするか、権限者の操作に制限される業務のための第2モードとするかを決定する決定手段、前記決定手段により前記第1モードが決定された場合には、前記取得手段で取得した前記設定情報を基に前記買物支援プログラムによる買物支援動作を制御する第1制御手段、及び、前記決定手段により前記第2モードが決定された場合には、前記権限者の操作に制限される業務の実行を制御する第2制御手段、として機能させるための買物支援プログラム。