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特開2023-164847吸引可能な媒体を生成するための装置、システム、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164847
(43)【公開日】2023-11-14
(54)【発明の名称】吸引可能な媒体を生成するための装置、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/30 20200101AFI20231107BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20231107BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/40
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023133270
(22)【出願日】2023-08-18
(62)【分割の表示】P 2022080889の分割
【原出願日】2018-11-23
(31)【優先権主張番号】1719578.5
(32)【優先日】2017-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アッゾパルディ, アンナ
(72)【発明者】
【氏名】スペンサー, アルフレッド
(57)【要約】      (修正有)
【課題】吸引可能な媒体を生成するための装置が提供される。
【解決手段】装置100は、固体又はゲルの第1の基材104を受け入れるように構成された第1の収容部102と、固体又はゲルの第2の基材108を受け入れるように構成された第2の収容部106とを備える。装置100は、使用時に第1の基材104を加熱するように配置された第1のヒータ110と、使用時に第2の基材108を加熱するように配置された第2のヒータ112とをさらに備える。第1の収容部102及び第2の収容部106を含む流路を画定するハウジング114をさらに備え、流路は、使用時に、第1の収容部102に受け入れられた第1の基材104を加熱することによって生成された加熱生成物が、第2の収容部106の中を通って吸引可能な媒体を生成するように配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引可能な媒体を生成するための装置であって、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
前記流路が、使用時に、前記第1の収容部に受け入れられた前記第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、前記第2の収容部の中を通って前記吸引可能な媒体を生成するように配置された、装置。
【請求項2】
前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されており、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を直接受け入れるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
基材を直接受け入れるように構成された収容部が、
チャンバと、
前記チャンバへのアクセスを可能にする開口をカバーしたり開放したりするように移動可能な部材と
を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路を画定している、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の流路が有効である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が有効である第2の位置との間を移動可能な流路選択装置を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記流路選択装置が、使用者によって作動可能な制御部材を備え、前記制御部材を作動させることによって、前記流路選択装置が少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置との間を動く、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ハウジングが第1の出口及び第2の出口を備え、前記第1の流路が前記第1の出口を含み、前記第2の流路が前記第2の出口を含む、請求項4~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の出口及び前記第2の出口の両方に取り付けることができる取外し可能な吸い口をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ハウジングが出口を備え、前記第1の流路及び前記第2の流路の両方が前記出口を含む、請求項4~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
吸引可能な媒体を生成するための装置であって、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
前記流路が、使用時に、前記第1の収容部に受け入れられた前記第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、前記第2の収容部の中を通って前記吸引可能な媒体を生成するように配置された、装置、並びに、
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの少なくとも1つ
を具備するシステム。
【請求項11】
前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されており、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を直接受け入れるように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
基材を直接受け入れるように構成された収容部が、
開口を有し、前記開口によってアクセスすることができるチャンバと、
前記開口をカバーしたり開放したりするように移動可能な部材と
備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路を画定している、請求項10~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記装置が、前記第1の流路が有効である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が有効である第2の位置との間を移動可能な流路選択装置を備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記流路選択装置が、使用者によって作動可能な制御部材を備え、前記制御部材を作動させることによって、前記流路選択装置が少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置との間を動く、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ハウジングが第1の出口及び第2の出口を備え、前記第1の流路が前記第1の出口を含み、前記第2の流路が前記第2の出口を含む、請求項13~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の出口及び前記第2の出口の両方に取り付けることができる取外し可能な吸い口をさらに備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ハウジングが出口を備え、前記第1の流路及び前記第2の流路の両方が前記出口を含む、請求項13~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
固体又はゲルの第1の基材を含む第1の収容部と、固体又はゲルの第2の基材を含む第2の収容部と、前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングとを備えた装置を用いて吸引可能な媒体を生成する方法であって、
前記第1のヒータを用いて前記第1の基材を加熱して加熱生成物を生成するステップと、
前記加熱生成物を前記流路に沿って前記第2の収容部の中を通すことによって、前記第2の基材からの1つ又は複数の成分を前記加熱生成物に同伴して前記吸引可能な媒体を生成するステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記第2のヒータを用いて固体の前記第2の基材を加熱するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方に受け入れるステップと、
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方に直接受け入れるステップと
をさらに含む、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方に直接受け入れる前記ステップが、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方のチャンバの開口を開放するように部材を動かすことを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路をさらに画定しており、
当該方法が、
前記第1のヒータを用いて前記第1の基材を加熱して前記吸引可能な媒体を生成するステップと、
前記第2の流路に沿って前記吸引可能な媒体を通すステップと
をさらに含む、請求項19~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の流路と前記第2の流路のうちの一方を有効な流路として選択するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の流路と前記第2の流路のうちの一方を選択する前記ステップが、前記第1の流路が前記有効な流路である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が前記有効な流路である第2の位置との間で選択装置を動かすことを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記選択装置を動かすステップが制御部材を作動させるステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記吸引可能な媒体を前記第1の流路に沿って、前記ハウジングの第1の出口を通すステップと、
前記吸引可能な媒体を前記第2の流路に沿って、前記ハウジングの第2の出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項23~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記吸引可能な媒体を前記第1の流路に沿って、前記ハウジングの出口を通すステップと、
前記吸引可能な媒体を前記第2の流路に沿って、前記ハウジングの前記出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項23~26のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸引可能な媒体を生成するための装置及びシステムに関し、また、吸引可能な媒体を生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用の間、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによってタバコを燃焼させるこれらの喫煙品に代わるものを提供する試みがなされている。そのような製品の例としては、材料を燃焼するのではなく加熱することで化合物を放出する加熱デバイスがある。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよい。非タバコ製品は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【発明の概要】
【0003】
本開示の第1の態様によれば、吸引可能な媒体を生成するための装置が提供される。本装置は、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
第1の収容部及び第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
流路は、使用時に、第1の収容部に受け入れられた第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、第2の収容部の中を通って吸引可能な媒体を生成するように配置される。
【0004】
1つの例では、第1の収容部と第2の収容部のうちの一方は、第1の基材と第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されており、第1の収容部と第2の収容部のうちの他方は、第1の基材と第2の基材のうちの他方を直接受け入れるように構成される。例えば、第1の収容部は、第1の基材を直接受け入れるように構成されてもよく、第2の収容部は、第2の基材を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されてもよい。
【0005】
1つの例では、基材を直接受け入れるように構成された収容部は、開口を有しこの開口によってアクセスすることができるチャンバと、開口をカバーしたり開放したりするように移動可能な部材とを備える。例えば、収容部は、チャンバと、チャンバに形成された穴をカバーするための蓋とを備えてもよく、その結果、使用時、基材は穴を通してチャンバに直接受け入れられる。
【0006】
別の例では、第1の収容部は、第1の基材を含む第1の所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成され、第2の収容部は、第2の基材を含む第2の所定の大きさの第2の消耗品を受け入れるように構成される。
【0007】
1つの例では、流路は第1の流路であり、ハウジングは、第1の収容部を含むが第2の収容部を含まない第2の流路をさらに画定する。例えば、第1の収容部内の第1の基材によって生成された加熱生成物は、吸引可能な媒体を形成し、第2の収容部の中を通らずに第2の流路に沿って通る。したがって、第1及び第2の流路は、加熱生成物又は吸引可能な媒体が使用者によって吸引される前に移動することができる別々の通路又はチャネルを画定してもよい。
【0008】
1つの例では、本装置は、第1の流路が有効である少なくとも第1の位置と、第2の流路が有効である第2の位置との間を移動可能な流路選択装置を備える。少なくとも第1の位置と第2の位置との間を動くことは、第1の位置から第2の位置に動くこと、又は、第2の位置から第1の位置に動くこととすることができる。
【0009】
1つの例では、流路選択装置は、使用者によって作動可能な制御部材を備え、制御部材を作動させることによって、流路選択装置は少なくとも第1の位置と第2の位置との間を動く。
【0010】
1つの例では、ハウジングは第1の出口及び第2の出口を備え、第1の流路は第1の出口を含み、第2の流路は第2の出口を含む。
【0011】
第1及び第2の出口を備える例では、第1及び第2の流路のそれぞれは、それ自体の個別の出口を有する。
【0012】
1つの例では、本装置は、第1の出口及び第2の出口の両方に取り付けることができる取外し可能な吸い口(マウスピース)をさらに備える。例えば、本装置が、第1及び第2の出口をそれぞれ備える第1及び第2の流路を備えるとき、取外し可能な吸い口は第1又は第2の出口のどちらにも取付け可能とすることができる。
【0013】
代替の例では、ハウジングは出口を備え、第1の流路及び第2の流路の両方は出口を含む。
【0014】
本開示の第2の態様によれば、システムが提供される。本システムは、
吸引可能な媒体を生成するための装置であって、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
第1の収容部及び第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
流路が、使用時に、第1の収容部に受け入れられた第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、第2の収容部の中を通って吸引可能な媒体を生成するように配置された、装置、並びに、
第1の基材と第2の基材のうちの少なくとも1つ
を備える。
【0015】
1つの例では、本システムは取外し可能な吸い口をさらに備える。
【0016】
本開示の第3の態様によれば、装置を用いて吸引可能な媒体を生成する方法が提供される。本装置は、固体又はゲルの第1の基材を含む第1の収容部と、固体又はゲルの第2の基材を含む第2の収容部と、第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、第1の収容部及び第2の収容部を含む流路を画定するハウジングとを備え、本方法は、
第1のヒータを用いて第1の基材を加熱して加熱生成物を生成するステップと、
加熱生成物を流路に沿って第2の収容部の中を通すことによって、第2の基材からの1つ又は複数の成分を加熱生成物に同伴して吸引可能な媒体を生成するステップと
を含む。
【0017】
1つの例では、本方法は、第2のヒータを用いて第2の固体基材を加熱するステップをさらに含む。例えば、加熱するステップは、第2の基材からの1つ又は複数の成分を加熱生成物に同伴する前、同伴している間、同伴した後に行ってもよい。
【0018】
1つの例では、本方法は、
第1の基材と第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を第1の収容部と第2の収容部のうちの一方に受け入れるステップと、
第1の基材と第2の基材のうちの他方を第1の収容部と第2の収容部のうちの他方に直接受け入れるステップと
をさらに含む。
【0019】
1つの例では、第1の基材と第2の基材のうちの一方を第1の収容部と第2の収容部のうちの他方に直接受け入れるステップは、第1の収容部と第2の収容部のうちの他方のチャンバの開口を開放するように部材を動かすステップ、例えば、第1の収容部及び第2の収容部のうちの他方のチャンバの蓋を開けるステップを含む。1つの例では、蓋を開けると、チャンバに形成された穴が現れる。
【0020】
1つの例では、流路は第1の流路であり、ハウジングは、第1の収容部を含むが第2の収容部を含まない第2の流路をさらに画定する。本方法は、
第1のヒータを用いて第1の基材を加熱して吸引可能な媒体を生成するステップと、
第2の流路に沿って吸引可能な媒体を通すステップと
をさらに含む。
【0021】
1つの例では、本方法は、第1の流路と第2の流路のうちの一方を有効な流路として選択するステップをさらに含む。
【0022】
1つの例では、第1の流路と第2の流路のうちの一方を選択するステップは、第1の流路が有効な流路である、少なくとも第1の位置と、第2の流路が有効な流路である第2の位置との間で選択装置を動かすステップを含む。
【0023】
1つの例では、選択装置を動かすステップは制御部材を作動させるステップを含む。
【0024】
1つの例では、本方法は、
吸引可能な媒体を第1の流路に沿って、ハウジングの第1の出口を通すステップと、
吸引可能な媒体を第2の流路に沿って、ハウジングの第2の出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0025】
1つの例では、本方法は、
吸引可能な媒体を第1の流路に沿って、ハウジングの出口を通すステップと、
吸引可能な媒体を第2の流路に沿って、ハウジングのその出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0026】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】吸引可能な媒体を生成するための装置の例の概略部分断面図である。
図2】吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図3】吸い口を備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図4】第1及び第2の流路と第1及び第2の出口とを備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図5】第1及び第2の流路と、第1及び第2の出口と、吸い口とを備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図6】第1及び第2の流路と単一の出口とを備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図7A】有効な第1の流路と第1の位置に配置された流路選択装置とを備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図7B】有効な第2の流路と第2の位置に配置された流路選択装置とを備える、吸引可能な媒体を生成するための装置の別の例の概略部分断面図である。
図8】1つの例による、吸引可能な媒体を生成する例示的な方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1を参照すると、吸引可能な媒体を生成するための装置100の例が示されている。概略的に述べると、装置100内の第1のヒータ110は、第1の収容部102内の第1の基材104を加熱して加熱生成物を形成し、その生成物は、第2の基材108が配置された第2の収容部106の中を通り、その結果、第1の基材104及び第2の基材108から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ112はまた、第2の基材108を加熱するために設けてもよい。
【0029】
したがって、この装置によって、吸引可能な媒体は、例えば、使用時に装置に入れられた第1の基材104及び第2の基材108の両方から得られる1つ又は複数の風味を有することができる。例えば、このような装置100によって、装置の使用者は、固体基材及び/又はゲル基材の特定の組合せを選択することによって吸引可能な媒体の香味を創出及び制御することができる。
【0030】
1つの例では、第1の基材からの加熱生成物は、第2の基材の中を通って又は第2の基材の周りを通って、或いは、第2の基材からの加熱生成物と組み合わさって、加香された吸引可能な媒体を生成する。第1の基材からの加熱生成物は高温であるので、第2の基材を加熱する、又はさらに加熱する。2つのヒータ110、112を使用することによって、第1の基材からの加熱生成物が第2の基材の加熱に寄与するので、第2のヒータに対してはより低い温度を使用することができる、又は第2のヒータの動作時間を短くすることができる。
【0031】
第1及び第2の基材は固体又はゲルであってもよい。1つの例では、固体基材はタバコのみから構成されてもよいし、タバコを含んでもよい。タバコ製品としては、ルーズリーフタバコを含んでもよいし、タバコを含む消耗品を含んでもよい。消耗品は、例えば、その消耗品を受け入れるような大きさの収容部内に配置されるように設定された所定の又は特定の大きさのものであってもよい。所定の大きさの消耗品は、本装置とともに使用するのに適した特定の容積又は特定の寸法を有してもよい。1つの例では、消耗品は本質的に管状であり、「タバコスティック(tobacco stick)」として知られている場合がある。いくつかの例では、消耗品は、特定の形状に形成され、次いで、紙又は箔などの1つ又は複数の他の材料で覆われた又は巻かれたタバコを含んでもよい。
【0032】
別の例では、固体基材は香味袋であってもよく、それは、ヒータ、並びに/或いは、香味袋の中を通る及び/又は香味袋の周りを通る加熱生成物によって熱を加えられたときに香味を付与するように設計される。いくつかの例では、香味袋はまた、タバコ及び/又はニコチンを含んでもよい。香味袋は所定の大きさの固体であってもよく、また、消耗品としても知られている場合がある。香味袋は、例えば、多孔質材料の内部に香味生成材を含んでもよい。
【0033】
ゲルは固形のゼリー状材料であってもよい。ゲルはニュートン性ゲルであってもよいし、非ニュートン性ゲルであってもよい。1つの例では、ゲルは熱可塑性ゲルである。1つの例では、ゲルは、0.1~100Ns/mの粘度を有する。対照的に、eリキッドは、それより低い粘度、例えば、0.1Ns/mより低い粘度、例えば、0.010~0.099Ns/mの粘度を有してもよい。eリキッドに対する例示的な値としては、例えば、約0.02及び約0.096Ns/mを含む。1つの例では、ゲル基材はニコチン、及び/又は1つ又は複数の香味料を含んでもよい。1つの特定の例では、ゲル基材はシートの形態である。ゲル基材は、ヒータ、並びに/或いは、ゲル基材の中を通る又はゲル基材の周りを通る加熱生成物によって熱を加えられたときにニコチン及び/又は香料を放出又は付与するように設計されてもよい。ゲル基材はまた、所定の大きさで販売されている場合があり、また、消耗品として知られている場合がある。
【0034】
図1において、この例の装置100はハウジング114を備える。ハウジング114は、出口116を画定する開放端を有する。この例では、第2の基材108は固体の消耗品であり、第2の収容部106内に受け入れられるように出口116に部分的に挿入されている。この例では、第1の基材104はルーズリーフタバコであり、例えば、ハウジング114の開口(図示せず)を通して、使用者によって第1の収容部102内に配置することができる。
【0035】
第1のヒータ110を使って第1の基材104を加熱し、第2のヒータ112を使って第2の基材108を加熱することができる。したがって、ヒータは基材を加熱することができるようにハウジング内に配置される。この例では、ヒータ110、112はバッテリー(図示せず)によって電力を供給され、バッテリーに電気的に接続される。ヒータ110、112は、例えば、ニクロム抵抗ヒータ、セラミックヒータなどを含む電気抵抗ヒータであってもよい。ヒータ110、112は、例えば、コイルなどの形態とすることができるワイヤ、プレート(2つ以上の異なる材料の多層プレートであってもよく、その1つ又は複数は導電性であってもよく、その1つ又は複数は非導電性であってもよい)、メッシュ(例えば、織られたものでもよいし織られていないものでもよく、これもまた、同様に多層であってもよい)、フィルムヒータなどであってもよい。非電気加熱構成体を含む他の加熱構成体を用いてもよい。図1の例では、第1のヒータ110はコイルの形態であり、第2のヒータ112は、第2の基材108と熱的に接触して第2の基材108を予熱する、及び/又は、第2の基材108に熱を加えるオーブンヒータである。これは、使用時に、第1の基材104からの加熱生成物が第2の基材108の中を通るときに、第2の基材108からの成分の放出を促進する。
【0036】
ハウジング114内に画定された第1の収容部102及び第2の収容部106は、それぞれ、第1の基材104及び第2の基材108を保持する又は含む。使用時、使用者は、基材104、108を交換又は補充するために収容部102、106にアクセスすることができる。収容部102、106に対しては、様々な異なる形態を使用することができる。例えば、収容部102、106は、両端が完全に開放された、基材104、108を含む管であってもよい。別の例としては、収容部102、106は、加熱生成物が中を通ることができる貫通穴を有する1つ又は複数の端壁を有する管又は容器であってもよい。収容部102、106は、使用者が基材104、108を取り出して交換する間、ハウジング114内にそのまま留まってもよい。或いは、収容部102、106は、使用時に、全体としてハウジング114に挿入される、またハウジング114から取り外される、別個の物品でもよい。
【0037】
1つの例では、収容部は基材を直接受け入れるように構成される。収容部に基材を直接受け入れることによって、例えば、基材が所定の大きさでない場合、又は不確定な大きさの場合、使用者は、基材の量又は体積を選択することができる。このように直接受け入れられる基材の例には、ばらの材料、例えば、ルーズリーフタバコなどのばらの粒子材料が含まれ、この場合、使用者は、収容部内に任意の所望の量のばらの材料を自由に配置することができる。収容部が、使用者によって選択された量又は体積の基材を受け入れるとき、その収容部又は装置は開放システムとして知られている場合がある。逆に、収容部が所定の大きさの消耗品を受け入れるとき、その収容部又は装置は閉鎖システムとして知られている場合がある。したがって、第1と第2の収容部のうちの一方が閉鎖システムで、第1と第2の収容部のうちの他方が開放システムであってもよい。したがって、例示的な装置は、開放閉鎖ハイブリッド装置又はデバイスとして知られている場合がある。したがって、使用者は、特定の用途に対して適応可能な装置を提供される。使用者は、所定の大きさの標準消耗品を購入して、嗜好に合うように、望みの基材の量とともに香料を制御して組み合わせることができる。
【0038】
このような、直接受け入れられる基材の例にはルーズリーフタバコが含まれ、この場合、使用者は、収容部内に任意の所望の量のルーズリーフタバコを自由に配置することができる。したがって、このような収容部は、ばらの材料を受け入れるように構成されてもよい。収容部102は、(箱又は容器などの)チャンバ120と、チャンバ120に形成された開口又は穴をカバーするために部材又は蓋118を備えてもよい。基材104は、穴を開放して、穴を通して基材104をチャンバ120に直接入れることができるように、蓋118を開けることによって補充することができる。図1に示した蓋118は、チャンバ120にアクセスすることができるように蝶番式になっているが、穴をカバーしたり開放したりするような任意の他の適切な態様で動くことができてもよい、例えば、摺動可能であってもよい。別の例では、収容部は穴を有するチャンバを備え、蓋を備えるハウジング114である。ハウジング114の蓋を開けることによってチャンバにアクセスすることができる。この構造によって、使用者は、基材を加えたり取り出したりするために収容部に容易にアクセスすることができる。例えば、使用者は、部材を動かして又は蓋を開けて、チャンバに基材を加えたりチャンバから基材を取り出したりする。1つの例では、ばらの基材はこのようにしてチャンバに受け入れられる。
【0039】
図1は、2つの固体基材を示しているが、基材は固体であってもゲルであってもよい。したがって、第1の収容部102は、固体基材又はゲル基材を受け入れるように構成される。したがって、第1の収容部102は液体を受け入れるようには構成されていない。同様に、第2の収容部106は、固体基材又はゲル基材を受け入れるように構成される。したがって、第2の収容部106は液体を受け入れるようには構成されていない。
【0040】
ハウジング114は、矢印150によって示された流路を画定する。使用時、第1の収容部102に受け入れられた第1の基材104を加熱することによって生成された加熱生成物が、第2の収容部106の中を通って吸引可能な媒体を生成し、その媒体は出口116を通ってハウジング114から出るように、流路は、第1の収容部102及び第2の収容部106を含む。図1の例では、吸引可能な媒体は、第2の基材108を通って吸われている間、出口116を通って流れる。
【0041】
流路は、1つ又は複数の空気入口(図示せず)をさらに備えてもよく、空気は、空気入口を通って装置100に入ってから第1の収容部102に入る。
【0042】
特定の例では、基材104、108は多孔質であり、その結果、(加熱されたガスなどの)加熱生成物が基材104、108の中を通る。例えば、第1の基材によって生成された加熱生成物は、出口116を通過する前に第2の基材108の中を通ることができる。他の例では、基材104、108は多孔質ではなく、又は部分的にだけ多孔質であり、基材104、108によって生成された加熱生成物は、他の加熱生成物と混合して又は組み合わさって吸引可能な媒体を生成する。
【0043】
次に、図2を参照すると、吸引可能な媒体を生成するための装置101の別の例が示されている。図1の例に関して上で説明した構成体及び代替物などはまた、本明細書で説明する他の例と同様に、図2の例に適用可能であることは理解されよう。
【0044】
図2は、吸引可能な媒体を生成するための別の装置101の例を示す。概略的に述べると、装置101内の第1のヒータ111は、第1の収容部103内の第1の基材105を加熱して加熱生成物を形成し、その生成物は、第2の基材109が配置された第2の収容部107の中を通り、その結果、第1の基材105及び第2の基材109から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ113はまた、第2の基材109を加熱することができる。
【0045】
図2において、この例の装置101はハウジング115を備える。ハウジング115は、出口117を画定する開放端を有する。この例では、第2の基材109は、図1と同様、固体の消耗品であるが、この消耗品は、図1とは異なり、第2の収容部107内に受け入れられるようにハウジング115に完全に挿入されている。第2の基材109は、ハウジング115の開口(図示せず)又は出口117を通して第2の収容部107に受け入れられてもよい。
【0046】
第1のヒータ111を使って第1の基材105を加熱し、第2のヒータ113を使って第2の基材108を加熱することができる。
【0047】
ハウジング115は、矢印151によって示された流路を画定する。使用時、第1の収容部103に受け入れられた第1の基材105を加熱することによって生成された加熱生成物が、第2の収容部107の中を通って吸引可能な媒体を生成し、その媒体は出口117を通ってハウジングから出るように、流路は、第1の収容部103及び第2の収容部107を含む。図2の例では、吸引可能な媒体は、出口117を直接通って流れる。流路は、1つ又は複数空気入口(図示せず)をさらに備えてもよく、空気は、空気入口を通って装置100に入ってから第1の収容部102に入る。
【0048】
図3は別の例示的な装置201を示す。この例では、装置201は装置101と実質的に同じであるが、ハウジングには、出口117に隣り合って吸い口119が取り付けられている。吸い口119は、使用者が吸引可能な媒体を吸引するためのより人間工学的な設計を提供する。この例では、吸い口119は使用者によってハウジング115から取外し可能であり、Oリング又は他のシールが、吸い口119をハウジング115にシールすることを助ける。他の例では、吸い口119は、ハウジング115に恒久的に取り付けられるように設計される。
【0049】
図4は、吸引可能な媒体を生成するための装置300を示す。概略的に述べると、装置300は、第1の流路(矢印350によって示されている)及び第2の流路(矢印360によって示されている)を画定するハウジング314を備える。使用時、いかなる時点においても、これらの流路のうちの一方だけを有効にすることができ、使用者は、どちらを有効な流路にするかを選択又は選ぶことができる。有効な流路の選択については、図7A及び図7Bに対してより詳細に論じる。図4の例では、ハウジングは、第1の出口320、及び別個の第2の出口318を備える。
【0050】
第1の流路と第2の流路とを備えるこのような構造によって、使用者は、望むならば、第1の基材のみによって生成された媒体、したがって第1の基材のみによって加香された媒体を吸引することができる。或いは、使用者は、望むならば、第2の基材のみによって生成された媒体、したがって第2の基材のみによって加香された媒体を吸引することを選ぶことができる。或いは、使用者は、望むならば、第1の基材及び第2の基材によって生成された媒体、したがって第1の基材及び第2の基材によって加香された媒体を吸引することを選ぶことができる。したがって、この例示的な装置は、装置の使用時に使用者により広い選択を与える。第2の流路が有効なとき、第2の基材は第2の収容部内に残っていてもよく、その結果、使用者は、第1の基材のみを加熱することを選んだ場合に第2の基材を取り出す必要はない。これは、第2の基材が消費された、使い切った、又は完全に使われたが、補充又は廃棄のために第2の収容部からまだ取り出されていない場合に特に有用になることがある。
【0051】
図4には、加熱生成物を形成するために第1の収容部302内の第1の基材304を加熱する、装置300内の第1のヒータ310が示されている。第1の流路350が有効な場合、第1の収容部302内で生成された加熱生成物は、第2の基材308が配置された第2の収容部306の中を通り、その結果、第1の基材304及び第2の基材308から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ312はまた、第2の基材308を加熱することができる。或いは、第2の流路360が有効な場合、第1の収容部302内で生成された加熱生成物は、チャネル又は導管316の中を通ることができるが、第2の収容部306の中を通ることができず、その結果、第1の基材304のみから得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。
【0052】
したがって、第1の流路350は、第1の収容部302と第2の収容部306とを含む。第2の流路360は、第1の収容部302を含むが第2の収容部306を含まない。第2の流路は、第1の収容部302と、第1の流路350の外側に配置された導管316とを含むことができる。図4の例では、第1の流路350は第1の出口320を含み、第2の流路360は第2の出口318を含む。したがって、各流路はそれら自体の別個の出口を有することができる。
【0053】
図4の例では、第2の基材308は、使用者が吸引可能な媒体を吸引する前に取り出される必要がある場合がある。吸い口(図示せず)は、第2の出口318に取付け可能であってもよい。
【0054】
図5は、吸引可能な媒体を生成するための代替の装置301を示す。概略的に述べると、装置301は図4の装置300と実質的に類似しているが、図4に示した形態の第2の基材を受け入れるように構成される代わりに、ハウジング315は、第2の基材309を完全に受け入れるように構成することができる。図5はハウジング315を含み、ハウジング315は、第1の流路(矢印351によって示されている)及び第2の流路(矢印361によって示されている)を画定する。この場合もまた、使用時、いかなる時点においても、これらの流路のうちの一方だけを有効にすることができ、使用者は、どちらを有効な流路にするかを選択又は選ぶことができる。図5の例では、ハウジングは、第1の出口321及び第2の出口319を備える。
【0055】
図5には、加熱生成物を形成するために第1の収容部303内の第1の基材305を加熱する、装置301内の第1のヒータ311が示されている。第1の流路351が有効な場合、第1の収容部303内で生成された加熱生成物は、第2の基材309が配置された第2の収容部307の中を通り、その結果、第1の基材305及び第2の基材309から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ313はまた、第2の基材309を加熱することができる。或いは、第2の流路361が有効な場合、第1の収容部303内で生成された加熱生成物は、チャネル又は導管317の中を通るが、第2の収容部307の中を通らず、その結果、第1の基材305のみから得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。
【0056】
したがって、第1の流路351は、第1の収容部303及び第2の収容部307を含む。第2の流路361は、第1の収容部303を含むが第2の収容部307を含まない。第2の流路は、第1の収容部303と、第1の流路351の外側に配置された導管317とを含むことができる。図5の例では、第1の流路351は第1の出口321を含み、第2の流路361は第2の出口319を含む。したがって、各流路はそれら自体の別個の出口を有することができる。
【0057】
図5の例では、装置301に取り付けることができる取外し可能な吸い口323はまた、例えば、出口321、319のそれぞれに設けることができる。したがって、第2の流路361が有効なとき、図4とは異なり、第2の基材309はそのまま残っていてもよい。したがって、使用者は、どちらの流路が有効である、又は有効にするかに応じて、取外し可能な吸い口323を出口321か出口319に動かすことができる。
【0058】
1つの特定の例では、吸い口323を出口から取り外す行為が、出口を自動的に閉じさせることができ、その結果、開いた穴を見ることはできない。これは、破片が流路に入ったり流路から出たりすることを止めることができる。同様に、吸い口を出口に取り付ける行為が、出口を自動的に開かせることができる。他の例では、使用者は、出口のストッパを取り外す又は出口にストッパを配置することによって、或いは、手動でガードに出口を開閉させる又はカバーさせることによって出口321、319を手動で開閉することができる。
【0059】
図6は、吸引可能な媒体を生成するための代替の装置401を示す。概略的に述べると、装置401は、第1の流路(矢印451によって示されている)及び第2の流路(矢印461によって示されている)を画定するハウジング415を備える。使用時、いかなる時点においても、これらの流路のうちの一方だけを有効にすることができ、使用者は、どちらを有効な流路にするかを選択又は選ぶことができる。図6の例では、ハウジングは、単一の出口419と、出口419に取り付けられた吸い口421とを備える。装置401には、単一の出口を共有し、したがって加熱生成物が単一の出口から出ることができるように合流する2つの別々の流路が示されている。
【0060】
図6には、加熱生成物を形成するために第1の収容部403内の第1の基材405を加熱する、装置401内の第1のヒータ411が示されている。第1の流路451が有効な場合、第1の収容部403内で生成された加熱生成物は、第2の基材409が配置された第2の収容部407の中を通り、その結果、第1の基材405及び第2の基材409から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ413はまた、第2の基材409を加熱することができる。或いは、第2の流路461が有効な場合、第1の収容部403内で生成された加熱生成物は、チャネル又は導管417の中を通るが、第2の収容部407の中を通らず、その結果、第1の基材405のみから得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。
【0061】
したがって、第1の流路451は、第1の収容部403及び第2の収容部407を含む。第2の流路461は、第1の収容部403を含むが第2の収容部407を含まない。第2の流路は、第1の収容部403と、第1の流路451の外側に配置された導管417とを含むことができる。図6の例では、第1の流路451は出口419を含み、第2の流路461もまた出口419を含む。したがって、これらの流路は単一の出口を共有し、これらの流路はこれを容易にするように配置される。したがって、ハウジングは、第1及び第2の流路の両方によって共有された単一の出口を備える。このような構造によって、2つ以上の出口を有する装置よりも、使用することが簡単で、あまり清掃を必要とせず、コンパクトになり得る装置を提供することができる。したがって、このような装置では、第1の流路と第2の流路は出口の前で合流する。図6の例では、導管417は逆「L」字形で、出口419の前で第1の流路451と合流する。したがって、第1及び第2の流路の一部分は共通の流路を共有する。
【0062】
図7A及び図7Bは、吸引可能な媒体を生成するための代替の装置501を示す。装置501は図5の装置301と実質的に類似しているが、1つ又は複数の流路を選択するための手段がさらに示されている。概略的に述べると、装置501は、第1の流路(矢印551によって示されている)及び第2の流路(矢印561によって示されている)を画定するハウジング515を備える。この場合もまた、使用時、いかなる時点においても、これらの流路のうちの一方だけを有効にすることができ、選択装置523を用いて有効な流路を選択することができる。選択装置523は、1つ又は複数の部品、例えば、部品525及び部品527(下でより詳細に論じる)を備えることができる。例示的な装置501において、ハウジング115は第1の出口521及び第2の出口519を備える。これは、使用者が望むとき、少なくとも第1の流路か第2の流路を選ぶ又は選択するための簡単で効果的な手段を使用者に提供する。
【0063】
図7A及び図7Bには、加熱生成物を形成するために第1の収容部503内の第1の基材505を加熱する、装置501内の第1のヒータ511が示されている。図7Aでは、第1の流路551が有効であり、その結果、第1の収容部503内で生成された加熱生成物は、第2の基材509が配置された第2の収容部507の中を通り、その結果、第1の基材505及び第2の基材509から得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。第2のヒータ513はまた、第2の基材509を加熱することができる。或いは、図7Bのように、第2の流路561が有効な場合、第1の収容部503内で生成された加熱生成物は、チャネル又は導管517の中を通るが、第2の収容部507の中を通らず、その結果、第1の基材505のみから得られる1つ又は複数の成分を含む吸引可能な媒体を生成する。
【0064】
例示的な装置501では、第1の流路551はまた第1の出口521を含み、第2の流路561はまた第2の出口519を含む。したがって、各流路はそれら自体の別個の出口を有することができる。したがって、使用者が第2の流路を選択した場合、使用者は、第2の出口からの吸引可能な媒体を吸引する必要がある。別個の出口によって構造をより簡単にすることができる。出口はハウジングによって画定された穴であってもよく、吸引可能な媒体はこの穴を通ってハウジングから出て、使用者によって吸引される。
【0065】
例示的な装置501では、装置501に取り付けることができる取外し可能な吸い口はまた、例えば、出口521、519のそれぞれに設けることができる。したがって、吸い口は、第1の出口と第2の出口との間を動かして、使用するための流路を用意する簡単な方法を提供することができ、2つの別個の吸い口とは対照的に、より軽量でよりコンパクトな構造を提供することができる。取外し可能な吸い口は、例えば、ねじ留め、スナップ嵌め、又は摩擦嵌めによってハウジングに取り付けられてもよい。
【0066】
上で簡単に述べたように、装置501は、(図7Aのように)第1の流路551が有効な少なくとも第1の位置と、(図7Bのように)第2の流路561が有効な第2の位置との間を移動可能な流路選択装置523を備える。流路選択装置は、ハウジング内の区域を開閉して、吸引可能な媒体が有効な流路に沿って流れることを可能にする1つ又は複数の移動部分を備えることができる。
【0067】
いくつかの例では、流路選択装置523は、使用者によって作動可能な制御部材525を備え、制御部材を作動させることによって、流路選択装置523は少なくとも第1の位置と第2の位置との間を動く。図7A及び図7Bの例では、流路選択装置は、摺動部材又は摺動可能部材527をさらに備え、摺動可能部材527は、制御部材525の作動の結果として、第1の位置と第2の位置との間を動かされる。これは、使用者に、少なくとも第1の流路か第2の流路かを容易に選択する手段を提供する。制御部材は、例えば、1つ又は複数のボタン、1つ又は複数のスイッチ、又はタッチスクリーンを備えてもよい。
【0068】
図7Aで分かるように、流路選択装置523は第1の位置に従って配置されている。摺動可能部材527に形成された穴は、第1の基材505によって生成された加熱生成物が邪魔されずに第1の流路551に沿って通ることを可能にする。これに対して、摺動可能部材527の穴の開いていない部分は、加熱生成物が第2の流路561に沿って流れることを制限し、その結果、加熱生成物は導管517に沿って流れることができない。
【0069】
第2の流路561を選択するために、流路選択装置523を第2の位置に再配置することができる。図7A及び図7Bの例では、使用者は制御部材525を作動させることができる。例えば、制御部材はボタンであってもよく、このボタンを押すことによって、摺動可能部材527をハウジング515に滑らせて入れることができ、その結果、摺動可能部材527内の穴が導管517の下方に動き、摺動可能部材の穴の開いていない第2の部分が第2の収容部507に向かう入口をカバーする。図7Bは、第2の位置に従って配置された流路選択装置523を示す。制御部材525は、ハウジング515内に部分的に押し入れられて示されている(しかしながら、他の例では、制御部材は、どちらの流路が有効であるかに関わらず、1つの位置の方に付勢されていてもよい)。同様に、摺動可能部材527がハウジング内の別の位置に動かされたことを見ることができる。したがって、図7Bでは、摺動可能部材527に形成された穴は、第1の基材505によって生成された加熱生成物が邪魔されずに第2の流路561に沿って通ることを可能にする。これに対して、摺動可能部材527の穴の開いていない第2の部分は、加熱生成物が第1の流路551に沿って流れることを制限し、その結果、加熱生成物は第2の収容部507に流入することができない。
【0070】
図7A及び図7Bは、単に1つの例示的な流路選択装置を示しているにすぎない。例えば、これより多い又は少ない部品を備える、或いは、ハウジング内で異なる構成を有する他の流路選択装置が考えられる。
【0071】
別の代替例では、出口521、519での取外し可能な吸い口(図7A及び図7Bには示されていない)の取外し又は交換の行為によって、流路選択装置523が少なくとも第1の位置と第2の位置との間を自動的に動いてもよい。したがって、吸い口が制御部材であってもよいし、或いは、吸い口の取外し又は交換が直接的又は間接的に制御部材を作動させてもよい。これは、流路を切り替えるための使いやすい方法を提供することができる。例えば、有効流路として第2の流路561を選択するために使用者が必要なことは、吸い口を第1の出口521から第2の出口519に動かすことだけである。
【0072】
別の代替例では、第2の収容部は、図1に示した形態(すなわち、ハウジングに部分的に挿入されるように構成された消耗品)の第2の基材を受け入れるように構成されてもよい。この形態の第2の基材を出口から取り外す、又は交換して出口に入れるという行為によって、流路選択装置が少なくとも第1の位置と第2の位置との間を自動的に動いてもよい。したがって、第2の基材が制御部材であってもよいし、或いは、第2の基材の取外し又は交換が直接的又は間接的に制御部材を作動させてもよい。これは、流路を切り替えるための使いやすい方法を提供することができる。例えば、有効流路として第2の流路を選択するために使用者が必要なことは、第2の基材を第1の出口から取り外すことだけである。
【0073】
別の代替例では、制御部材は、例えば1つ又は複数のモータによって摺動可能部材を電気的に動かすボタン又はスイッチであってもよい。制御部材は、例えば、装置に一体化されたタッチスクリーンのユーザインタフェースの一部であってもよい。
【0074】
別の代替例では、制御部材の作動の結果として、装置内に設けられた複数の分流器が開閉してもよい。分流器の例としては弁を含んでもよい。例えば、図6の装置401の例では、3つの弁があってもよく、第1の弁は、第1の収容部403の頂部に配置されて加熱生成物が第1の流路451に沿って流れることを可能にし又は制限し、第2の弁は、第1の収容部403の頂部に配置されて加熱生成物が第2の流路461に沿って流れることを可能にし又は制限し、第3の弁は、逆「L」字形の導管の先端に配置され、第1の流路451が有効なとき、吸引可能な媒体が第2の流路461に流入することを止める。
【0075】
図7A及び図7Bは、ハウジング515内に完全に受け入れられているものとして第2の基材を示しているが、この基材は、図3Aに示したような形態を採ることもできることは理解されよう。図3図5は2つの流路を示しているが、例示的な装置は3つ以上の流路を備えてもよいことを留意すべきである。したがって、選択装置は、流路を選択しやすいように3つ以上の位置の間を移動可能であってもよい。さらに、流路選択装置はまた、図1図4のいずれかに組み込まれてもよいことは理解されよう。
【0076】
次に、図8を参照して、装置を用いて吸引可能な媒体を生成する方法600のステップの例を説明する。本装置は、固体又はゲルの第1の基材が入っている第1の収容部と、固体又はゲルの第2の基材が入っている第2の収容部と、第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、第1の収容部及び第2の収容部を含む流路を画定するハウジングとを備える。
【0077】
第1のステップ602において、本本法は、第1のヒータを用いて第1の基材を加熱して加熱生成物を生成するステップを含む。第2のステップ604において、本方法は、加熱生成物を流路に沿って第2の収容部の中を通すことによって、第2の基材からの1つ又は複数の成分を加熱生成物に同伴して吸引可能な媒体を生成するステップを含む。
【0078】
第1及び第2の基材は、固体の形態のとき、加熱すると、典型的にはエアロゾルの形態で揮発成分を供する材料を含んでもよい。適切な材料としては、任意のタバコ含有材を含んでもいてもよいし、例えば、タバコ自体、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、挽きタバコ、タバコ抽出物、均質化タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含んでもよい。タバコの場合、材料は、タバコのロッド、タバコのポッド又はプラグ、ばらのタバコ、塊などの形態であってもよく、例えば、比較的乾燥した形態又は比較的湿った形態であってもよい。適切な材料は他の非タバコ製品を含んでもよく、非タバコ製品は、製品によっては、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。非タバコ製品は香味袋を含んでもよい。
【0079】
第1及び第2の基材は、ゲルの形態のとき、加熱すると、典型的にはエアロゾルの形態で揮発成分を供するように構成されたゲルのシートを含んでもよい。ゲル系の基材はニコチンを含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0080】
様々な課題に対処し、技術を進歩させるため、本開示はその全体にわたって様々な実施形態を例示的に示している。これらの実施形態は、特許請求された発明を実施することが可能なものであり、また、吸引可能な媒体を生成するように構成された優れた装置を提供するものである。本開示の利点及び特徴は、実施形態のうちの代表的な例にすぎず、すべての利点や特徴を網羅したものでもなければ、他の利点や特徴を排除するものでもない。これらは、特許請求の範囲などに開示される特徴の理解と教示を助けるためだけに提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の側面は、特許請求の範囲によって規定された通りに本開示を限定するもの、或いは特許請求の範囲の均等物を制限するものと考えるべきではなく、本開示の範囲や趣旨から逸脱することなく他の実施形態を利用し、変形を施すことができることを理解されたい。様々な実施形態が、開示された要素、構成部品、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを適切に備えてもよく、それらのみから構成されてもよく、或いは実質的にそれらから構成されてもよい。本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含む可能性がある。
[発明の項目]
[項目1]
吸引可能な媒体を生成するための装置であって、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
前記流路が、使用時に、前記第1の収容部に受け入れられた前記第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、前記第2の収容部の中を通って前記吸引可能な媒体を生成するように配置された、装置。
[項目2]
前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されており、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を直接受け入れるように構成されている、項目1に記載の装置。
[項目3]
基材を直接受け入れるように構成された収容部が、
チャンバと、
前記チャンバへのアクセスを可能にする開口をカバーしたり開放したりするように移動可能な部材と
を備える、項目2に記載の装置。
[項目4]
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路を画定している、項目1~3のいずれか一項に記載の装置。
[項目5]
前記第1の流路が有効である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が有効である第2の位置との間を移動可能な流路選択装置を備える、項目4に記載の装置。
[項目6]
前記流路選択装置が、使用者によって作動可能な制御部材を備え、前記制御部材を作動させることによって、前記流路選択装置が少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置との間を動く、項目5に記載の装置。
[項目7]
前記ハウジングが第1の出口及び第2の出口を備え、前記第1の流路が前記第1の出口を含み、前記第2の流路が前記第2の出口を含む、項目4~6のいずれか一項に記載の装置。
[項目8]
前記第1の出口及び前記第2の出口の両方に取り付けることができる取外し可能な吸い口をさらに備える、項目7に記載の装置。
[項目9]
前記ハウジングが出口を備え、前記第1の流路及び前記第2の流路の両方が前記出口を含む、項目4~6のいずれか一項に記載の装置。
[項目10]
吸引可能な媒体を生成するための装置であって、
固体又はゲルの第1の基材を受け入れるように構成された第1の収容部と、
固体又はゲルの第2の基材を受け入れるように構成された第2の収容部と、
使用時に前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、
使用時に前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、
前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングと
を備え、
前記流路が、使用時に、前記第1の収容部に受け入れられた前記第1の基材を加熱することによって生成された加熱生成物が、前記第2の収容部の中を通って前記吸引可能な媒体を生成するように配置された、装置、並びに、
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの少なくとも1つ
を具備するシステム。
[項目11]
前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を受け入れるように構成されており、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方が、前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を直接受け入れるように構成されている、項目10に記載のシステム。
[項目12]
基材を直接受け入れるように構成された収容部が、
開口を有し、前記開口によってアクセスすることができるチャンバと、
前記開口をカバーしたり開放したりするように移動可能な部材と
備える、項目11に記載のシステム。
[項目13]
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路を画定している、項目10~12のいずれか一項に記載のシステム。
[項目14]
前記装置が、前記第1の流路が有効である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が有効である第2の位置との間を移動可能な流路選択装置を備える、項目13に記載のシステム。
[項目15]
前記流路選択装置が、使用者によって作動可能な制御部材を備え、前記制御部材を作動させることによって、前記流路選択装置が少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置との間を動く、項目14に記載のシステム。
[項目16]
前記ハウジングが第1の出口及び第2の出口を備え、前記第1の流路が前記第1の出口を含み、前記第2の流路が前記第2の出口を含む、項目13~15のいずれか一項に記載のシステム。
[項目17]
前記第1の出口及び前記第2の出口の両方に取り付けることができる取外し可能な吸い口をさらに備える、項目16に記載のシステム。
[項目18]
前記ハウジングが出口を備え、前記第1の流路及び前記第2の流路の両方が前記出口を含む、項目13~15のいずれか一項に記載のシステム。
[項目19]
固体又はゲルの第1の基材を含む第1の収容部と、固体又はゲルの第2の基材を含む第2の収容部と、前記第1の基材を加熱するように配置された第1のヒータと、前記第2の基材を加熱するように配置された第2のヒータと、前記第1の収容部及び前記第2の収容部を含む流路を画定するハウジングとを備えた装置を用いて吸引可能な媒体を生成する方法であって、
前記第1のヒータを用いて前記第1の基材を加熱して加熱生成物を生成するステップと、
前記加熱生成物を前記流路に沿って前記第2の収容部の中を通すことによって、前記第2の基材からの1つ又は複数の成分を前記加熱生成物に同伴して前記吸引可能な媒体を生成するステップと
を含む、方法。
[項目20]
前記第2のヒータを用いて固体の前記第2の基材を加熱するステップをさらに含む、項目19に記載の方法。
[項目21]
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を含む所定の大きさの消耗品を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの一方に受け入れるステップと、
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの他方を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方に直接受け入れるステップと
をさらに含む、項目19又は20に記載の方法。
[項目22]
前記第1の基材と前記第2の基材のうちの一方を前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方に直接受け入れる前記ステップが、前記第1の収容部と前記第2の収容部のうちの他方のチャンバの開口を開放するように部材を動かすことを含む、項目21に記載の方法。
[項目23]
前記流路が第1の流路であり、前記ハウジングが、前記第1の収容部を含むが前記第2の収容部を含まない第2の流路をさらに画定しており、
当該方法が、
前記第1のヒータを用いて前記第1の基材を加熱して前記吸引可能な媒体を生成するステップと、
前記第2の流路に沿って前記吸引可能な媒体を通すステップと
をさらに含む、項目19~22のいずれか一項に記載の方法。
[項目24]
前記第1の流路と前記第2の流路のうちの一方を有効な流路として選択するステップをさらに含む、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記第1の流路と前記第2の流路のうちの一方を選択する前記ステップが、前記第1の流路が前記有効な流路である少なくとも第1の位置と、前記第2の流路が前記有効な流路である第2の位置との間で選択装置を動かすことを含む、項目24に記載の方法。
[項目26]
前記選択装置を動かすステップが制御部材を作動させるステップを含む、項目25に記載の方法。
[項目27]
前記吸引可能な媒体を前記第1の流路に沿って、前記ハウジングの第1の出口を通すステップと、
前記吸引可能な媒体を前記第2の流路に沿って、前記ハウジングの第2の出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む、項目23~26のいずれか一項に記載の方法。
[項目28]
前記吸引可能な媒体を前記第1の流路に沿って、前記ハウジングの出口を通すステップと、
前記吸引可能な媒体を前記第2の流路に沿って、前記ハウジングの前記出口を通すステップ
のうちの少なくとも一方をさらに含む、項目23~26のいずれか一項に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
【外国語明細書】