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特開2023-164930基地局、制御局、タイミングシフト量測定器及び通信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023164930
(43)【公開日】2023-11-14
(54)【発明の名称】基地局、制御局、タイミングシフト量測定器及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/16 20090101AFI20231107BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231107BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231107BHJP
   H04W 72/1263 20230101ALI20231107BHJP
   H04J 3/14 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W16/16
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/1263
H04J3/14
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142892
(22)【出願日】2023-09-04
(62)【分割の表示】P 2019198662の分割
【原出願日】2019-10-31
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 英範
(72)【発明者】
【氏名】金澤 岳史
(72)【発明者】
【氏名】外山 隆行
(57)【要約】
【課題】リソースの利用効率を向上しながら、相互干渉を抑制する技術を提供する。
【解決手段】制御局は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続し、各基地局から、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において測定された受信電力を示す電力情報を受信し、前記第2通信方式のフレームタイミングに基づいて前記複数の電力情報を合成し、合成した電力情報に基づいて前記第1通信方式のフレームタイミングを検出し、前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、ネットワークを介して、前記複数の基地局のそれぞれに前記タイミングシフト量を送信する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御局であって、
前記複数の基地局のそれぞれから、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において測定された受信電力を示す電力情報を受信するネットワーク部と、
前記第2通信方式のフレームタイミングに基づいて前記電力情報を合成し、合成した電力情報に基づいて前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、前記ネットワーク部を介して、前記複数の基地局のそれぞれに前記タイミングシフト量を送信するタイミングシフト量算出部と、
を具備する制御局。
【請求項2】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局であって、
前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定チャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出するタイミングシフト量算出部と、
ネットワークを介して、他の第2通信システムの基地局に前記タイミングシフト量を送信するネットワーク部と、
前記タイミングシフト量に従って送信タイミングをシフトするフレームタイミング制御部と、
を具備する基地局。
【請求項3】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御局に接続するタイミングシフト量測定器であって、
前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出するタイミングシフト量算出部と、
ネットワークを介して、前記制御局または前記複数の基地局に前記タイミングシフト量を送信するネットワーク部と、
を具備するタイミングシフト量測定器。
【請求項4】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御する方法であって、
前記複数の基地局のそれぞれから、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において測定された受信電力を示す電力情報を受信し、
前記第2通信方式のフレームタイミングに基づいて前記電力情報を合成し、合成した電力情報に基づいて前記第1通信方式のフレームタイミングを検出し、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、ネットワークを介して、前記複数の基地局のそれぞれに前記タイミングシフト量を送信する、
方法。
【請求項5】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局により実行される方法であって、
前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定チャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出し、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、
ネットワークを介して、他の第2通信システムの基地局に前記タイミングシフト量を送信し、
前記タイミングシフト量に従って送信タイミングをシフトする、
方法。
【請求項6】
第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御局に接続するタイミングシフト量測定の方法であって、
前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出し、
前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、
ネットワークを介して、前記制御局または前記複数の基地局に前記タイミングシフト量を送信する、
方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局、制御局、及びタイミングシフト量測定器及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
企業などが自社のネットワークとしてLTE(Long Term Evolution)を導入する自営LTEシステムが注目されている。自営LTEシステムは、プライベートLTEシステムとも呼ばれる。このような自営LTEシステムは、既存の自営PHS(Personal Handy-phone System)システムの代替手段としても期待されている。このPHS方式は、TDD(時分割複信)方式をベースとしている。
【0003】
免許不要の自営LTEシステムとして、国内で2017年に制度化されたのがTD-LTE(Time Division(時分割)-LTE)方式をベースとしたsXGP(shared eXtended Global Platform)方式という規格に準拠したシステムがある。音声通話がメインのPHS方式に対してsXGP方式は、音声通話に加えてデータ通信が可能であるため一般的なスマートフォンが利用できる。sXGP方式で使用する周波数帯域は、国際的にLTE向けとして定められている「Band39」と同じ1.9GHz帯であり、PHS方式で使用する周波数帯域の一部と重複する。
【0004】
既存の自営PHSシステムが大規模である場合、構内電話網全体を一度に自営PHSシステムから自営sXGPシステムに置き換えることは難しいため、置き換えの対象範囲を限定し、順番にPHSシステムからsXGPシステムに置き換えることになる。システムの切り替えが完了するまで業務の継続を保証するためには、一定期間、PHS網とsXGP網の共用が必要となる。しかしながら、sXGP方式は、PHS方式と重複する周波数帯域を使用するため、相互干渉によりsXGPシステムとPHSシステムを同一エリアで共用運用することが困難となっている。
【0005】
先行技術文献1では、TD-LTEのフレームフォーマットにある特別なサブフレーム(Special Subframe)にあるガード区間(GP:Guard Period)を活用してTD-LTEとPHSのそれぞれの下り回線(Downlink、DL)と上り回線(Uplink、UL)のタイミングを相互に合わせることで干渉を低減している。
【0006】
さらに、先行技術文献1では、PHSシステムの運用上必要となる制御チャネル(以下、「PHS制御チャネル」という)が送信される下り回線のスロットに対応するTD-LTEシステムの下り回線のサブフレームにおいてデータの送信を停止することにより干渉を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2018-19233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
PHS制御チャネルは、2つのチャネル上で特定のタイムスロットで送信され、その2つのチャネルは、TD-LTE(sXGP)方式の周波数帯域の一部と干渉する。したがって、特許文献1のようにすべての周波数帯域においてTD-LTE方式の特定のサブフ
レームの送信を停止すると、PHS制御チャネルと干渉していないsXGP方式の周波数帯域(換言すれば、リソースブロック)での送信も止めることになり、リソースの利用効率が悪くなる。
【0009】
本開示の非限定的な実施例は、リソースの利用効率を向上しながら、相互干渉を抑制する技術の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示における基地局は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局であって、所定のチャネル周波数および所定の周期により前記第1通信システムの基地局から送信される下り制御チャネルのスロットのタイミングを推定する推定部と、前記推定した下り制御チャネルのスロットのタイミングに時間軸において対応する前記第2通信方式のリソースにおいては、前記所定のチャネル周波数と重複しないリソースブロックにデータを割り当てるスケジューリングを行うスケジューリング部と、前記スケジューリングに基づいて送受信を行う送受信部と、
を具備する。
【0011】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、sXGPシステムとPHSシステムのように、周波数帯域が一部共通する2つのシステムが共存する場合に、リソースの利用効率を向上しながら相互干渉を抑制することができる。
【0013】
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】PHS方式が使用する周波数帯とsXGP方式が使用する周波数帯との関係を示す図
図2A】本開示の実施の形態1に係る複数のPHS基地局が送信するPHS制御チャネルの送信電力を示す図
図2B】本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局におけるPHS制御チャネルの受信電力の合成方法を説明する図
図3】本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局におけるデータ割り当てを示す図
図4】本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局の動作のフローを示す図
図5】本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局の構成図
図6】本開示の実施の形態2に係るTD-LTE基地局におけるPHS制御チャネルのスロットタイミングの検出方法を示す図
図7】本開示の実施の形態2に係る制御サーバーにおけるPHSのフレームタイミング検出方法を示す図
図8】本開示の実施の形態2に係るTD-LTE基地局及び制御サーバーとの間の動作を表したシーケンス図
図9】本開示の実施の形態2に係るTD-LTE基地局の構成を示す図
図10】本開示の実施の形態2に係る制御サーバーの構成図
図11】本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局による送信タイミングシフト量の通知方法を示す図
図12】本開示の実施の形態3に係る基地局、PHS制御チャネル受信器搭載基地局及び制御サーバー間の動作を表したシーケンス図
図13】本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局の構成図
図14】本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局を使用する場合の制御サーバーの構成図
図15】本開示の実施の形態4に係るTD-LTEのタイミングシフト量測定器による送信タイミングシフト量の通知方法を示す図
図16】本開示の実施の形態4に係るタイミングシフト量測定器、基地局及び制御サーバー間の動作を表したシーケンス図
図17】本開示の実施の形態4に係る基地局の構成図
図18】本開示の実施の形態4に係るタイミングシフト量測定器の構成図
図19】本開示の実施の形態5に係るTD-LTEシステムからPHSシステムへの残干渉の一例を示す図
図20】本開示の実施の形態5に係るTD-LTE基地局の直下にあるPHS端末への残干渉を示す図
図21】本開示の実施の形態5に係るTD-LTE基地局の送信電力低減による干渉低減の効果を示す図
図22】本開示の実施の形態5に係るTD-LTE基地局で測定したPHSの制御チャネルの合成後の受信電力を示す図
図23】本開示の実施の形態5に係る基地局の構成図
図24】本開示の実施の形態5に係る基地局の動作のフロー図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0016】
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0017】
図1は、PHS方式が使用する周波数帯とsXGP方式が使用する周波数帯との関係を示す図である。図1に示すように、PHS方式の周波数帯域101は、1893.5MHz(102)から1906.1MHz(103)に亘っている。PHS制御チャネルは、12番目のチャネル(CH12)及び18番目のチャネル(CH18)を使用して送信される。具体的には、PHS制御チャネルは、周波数が1898.45MHz(A)のCH12及び周波数が1900.25MHz(B)のCH18を使用している。一方、sXGP方式の5MHzシステムでは、中心周波数が1899.1MHzで、帯域幅が5.0MHzの周波数帯域104を使用する。このように、PHS制御チャネルで使用するCH12及びCH18の周波数が、sXGP方式の周波数帯域と重複している。このため、PHS制御チャネルが送信されるタイミングおよび周波数にて相互に干渉が引きおこされる。
【0018】
TD-LTE方式(sXGP方式)の無線通信において時間軸上の1単位である所定周期(Tf=10ms)のLTE無線フレーム(RF:Radio Frame)は、10分割された1msのサブフレーム(SF:Subframe)で構成される。1つのサブ
フレーム(SF)は、2分割されたタイムスロット(TS:Time Slot)で構成される。すなわち、1つのLTE無線フレームは、10個のサブフレーム(換言すれば、20個のタイムスロット)で構成される。LTEでは、周波数軸上の12サブキャリア(Release8ではサブキャリア間隔は15kHz)と時間軸上の1スロット分により囲まれた部分をリソースブロック(RB:Resource Block)と呼び、ユーザへの割当(スケジューリング)はこの時間的に連続するnRB単位(nは帯域により異なる整数)で行われる。
【0019】
PHS方式の無線通信における時間軸上の1単位である所定周期(Tf=5ms)のPHS無線フレーム(RF)は、8分割された0.625msのタイムスロット(TS)で構成される。
【0020】
(実施の形態1)
図2図5を用いて、本開示による実施の形態1について説明する。
【0021】
図2A及び図2Bは、本開示の実施の形態1に係る下り回線のPHS制御チャネルの送信タイミングの推定方法を示す図である。より具体的には、図2Aは、本開示の実施の形態1に係る複数のPHS基地局が送信するPHS制御チャネルの送信電力を示す図である。図2Aには、例として、3つのTD-LTE基地局201、203、205と、3つのPHS基地局202、204、206が記載されている。
【0022】
なお、「TD-LTE基地局」は、「基地局」、又は「sXGP基地局」といった他の用語に相互に置換されてもよい。
【0023】
図2Aの枠211内のグラフに示すように、PHS基地局202は、周期T(例えば、スーパーフレーム=125ms)毎に特定の1スロットでPHS制御チャネルを送信する。同様に、PHS基地局204は、図2Aの枠212内のグラフに示すように、周期T毎にPHS制御チャネルを送信する。また、PHS基地局206は、図2Aの枠213内のグラフに示すように、周期T毎にPHS制御チャネルを送信する。なお、図2Aの各グラフの縦軸は、各PHS基地局202、204、206のPHS制御チャネルの送信電力であり、横軸は時間である。また、図2Aに示された送信電力は、2つあるPHSの送信チャネル(すなわち、CH12及びCH18)のうちの一方の送信チャネルにおけるPHS制御チャネルの送信電力を表現している。
【0024】
図2Bは、本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局におけるPHS制御チャネルの受信電力の合成方法を説明する図である。図2Bには、図2Aに示した3つのTD-LTE基地局201、203、205のうち、TD-LTE基地局205におけるPHS制御チャネルの受信電力の合成方法が記載されている。
【0025】
TD-LTE基地局205は、PHS基地局のPHSの制御チャネルの送信タイミングを知るために、PHS制御チャネルの2つの所定の周波数(以下「PHS制御チャネル周波数」ともいう)において、図2Bの枠250内に示すように、一定期間毎に区切り、先頭タイミングに合わせて受信電力を合成し、合成後の信号電力が閾値以上の信号の送信タイミングをPHSの下り回線の制御チャネルのスロットタイミング(送信期間)と推定する。
【0026】
具体的には、TD-LTE基地局205は、枠250内の上側の図に示すように、周期T毎にPHS制御チャネルの受信電力を測定する。この図の例では、4つの周期T(261、262、263、264)のそれぞれでPHS制御チャネルの受信電力を測定している。
【0027】
この一定期間としてPHS制御チャネルの送信周期の整数倍(図2Bの例では、2倍(2T))の期間を設定することにより、周期性のないノイズを除外することが容易となる。具体的には、図2Bの上側の図で、2周期(2T)毎(2T(271)、2T(272))に受信電力を合成すると、図2Bの下側の図のように縦軸が合成後の受信電力(273)で、横軸が時間(283)のグラフができる。この図で、所定の閾値(284)未満の受信電力部分はノイズと想定されるため、本スロットタイミングの推定には含めなくてもよい。図2Bの例では、282で示された受信電力部分はノイズとして、スロットタイミングの推定から除外される。また、合成後の受信電力(273)において、周期性がない受信電力部分(281)も、ノイズと想定されるため、スロットタイミングの推定から除外される。そして、TD-LTE基地局205は、所定の閾値以上であり、かつ、周期性がある受信電力部分の受信タイミングを、PHS制御チャネルのスロットタイミングとして推定する。
【0028】
なお、TD-LTE基地局201、203も、TD-LTE基地局205と同様に、下り回線のPHS制御チャネルのスロットタイミングの推定を行う。
【0029】
上述の通り、下り回線のPHS制御チャネルは所定の周期毎に送信されるが、上り回線のPHS制御チャネルは、下り回線のPHS制御チャネルとは異なり、所定の周期毎に送信されるわけではない。また、PHS基地局よりもPHS端末はTD-LTE基地局から遠いことから、PHS制御チャネルの受信電力は小さい。これらの理由により、上り回線のPHS制御チャネルの受信電力を合成しても、合成後の受信電力は所定の閾値未満となり、スロットタイミングを推定できない。
【0030】
また、上述のような上り回線の制御チャネルの受信電力の合成を行わずに、1つの受信電力について閾値判定を行うことによってスロットタイミングを推定することも可能であるが、スロットタイミングの推定精度が低くなる。
【0031】
そこで本実施の形態では、PHSの上り回線の制御チャネルは、下り回線と同じ2つの所定の周波数において下りの制御チャネルのスロットタイミングから所定数のスロット後に送信されることから、推定した下り回線の制御チャネルのスロットタイミングに基づいて上り回線の制御チャネルのスロットタイミングを推定する。
【0032】
図3は、本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局におけるデータ割り当てを示す図である。図3に示すように、TD-LTE基地局は、推定した下り回線及び上り回線のPHS制御チャネルのスロットタイミング、かつ、PHS制御チャネルの所定の周波数と重なる周波数リソース(換言すれば、CH12及びCH18)に対して、下り回線用または上り回線用データを割り当てないスケジューリングを行う。
【0033】
具体的には、図3に示す、PHS制御チャネル(CH18)における合成後の電力301を縦軸とし、時間を横軸とするグラフでは、いくつかのPHS制御チャネルの受信電力が閾値302を超えている。TD-LTE基地局は、このPHS制御チャネルの合成後の受信電力301が閾値302を超えたスロットで、かつ、PHS制御チャネルの周波数に対応するリソース(リソースブロック)に下り回線用データを割り当てない。図3には、CH18についての推定に基づいて下り回線用データを割り当てないCH18のおけるリソース311が示されており、閾値302を超えるPHS制御チャネルにおける合成電力と同期していることが分かる。なお、CH12についても同様に推定を行い、図3のCH12におけるリソース311に示すように下り回線用データを割り当てないスケジューリングを行ってもよい。
【0034】
上り回線については、TD-LTE基地局は、下り回線用データを割り当てなかったリソースから所定数後のスロットに対応するリソース(サブフレーム)に、上り回線用データを割り当てない。図3には、上り回線用データを割り当てないリソース312が示されている。図3に示すように、上り回線のPHS制御チャネルの送信スロットは、下り回線のPHS制御チャネルの送信スロットから所定数のスロットだけ遅れていることが分かる。
【0035】
このように、本実施の形態では、TD-LTE基地局は、両方のPHS制御チャネルであるCH18とCH12に対して、PHS制御チャネルのスロットタイミングで、下り回線及び上り回線のデータの割り当てを回避する。また、TD-LTE基地局は、CH18およびCH12以外のチャネルについては、PHS制御チャネルのスロットタイミングでも、下り回線及び上り回線のデータの割り当てを行う。
【0036】
なお、TD-LTE基地局のリソース利用効率を上げるためにPHSの2つの制御チャネルのうちの一方の制御チャネル(すなわち、CH12又はCH18)の周波数と重なる周波数リソースのみへの割り当てを、PHS制御チャネルのスロットタイミングにおいて回避するスケジューリングをしてもよい。
【0037】
図4は、本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局の動作のフローを示す図である。まず、TD-LTE基地局は、PHS制御チャネル周波数における受信電力を測定する(ST401)。
【0038】
次に、TD-LTE基地局は、測定した複数の受信電力を合成する(ST402)。
【0039】
次に、TD-LTE基地局は、合成した受信電力に基づいて、下り回線のPHS制御チャネルの送信タイミングを推定する(ST403)。
【0040】
次に、TD-LTE基地局は、推定した下り回線のPHS制御チャネルの送信タイミングに基づいて、上り回線のPHS制御チャネルの送信タイミングを推定する(ST404)。
【0041】
次に、TD-LTE基地局は、推定されたPHS制御チャネルの送信タイミングに基づいて、TD-LTEの上り回線及び下り回線のスケジューリングを行う(ST405)。
【0042】
図5は、本開示の実施の形態1に係るTD-LTE基地局の構成図である。TD-LTE基地局201は、アンテナ501と、送受信部502と、受信電力測定部503と、受信電力合成部504と、PHS制御チャネルタイミング推定部505と、スケジューリング部506と、データ処理部507と、を備える。
【0043】
送受信部502は、アンテナ501を介して、PHS制御チャネル周波数における信号を送受信する。受信電力測定部503は、送受信部502に受信された信号の受信電力を測定する。
【0044】
受信電力合成部504は、受信電力測定部503から受け取った複数のPHS制御チャネル周波数における信号の受信電力を合成する。
【0045】
PHS制御チャネルタイミング推定部505は、受信電力合成部504から受け取った、合成された受信電力と閾値との大小関係に基づいて、PHS制御チャネルのタイミングを推定する。
【0046】
スケジューリング部506は、PHS制御チャネルタイミング推定部505から受け取ったPHS制御チャネルタイミングの推定値とデータ処理部507から受け取ったデータに基づいて、TD-LTEの送信スケジュールを行う。
【0047】
以上説明したとおり、実施の形態1によれば、PHS制御チャネルのスロットタイミングに対応するリソースおいて、PHS制御チャネルと重複するリソースにはデータを割り当てず、PHS制御チャネルと重複しないリソースにはデータを割り当てるスケジューリングを行うことにより、利用効率を向上しながら相互干渉を抑制することができる。また、PHS制御チャネル信号の受信電力を使用することによって、PHS制御チャネルの受信器を用いることなく、PHS制御チャネルの送信タイミグを推定することができる。また、下り回線のPHS制御チャネルだけではなく上り回線のPHS制御チャネルへの干渉を回避することが可能となる。
【0048】
(実施の形態2)
図6から図10を参照して、本開示にしたがった実施の形態2について説明する。
【0049】
図6は、本開示の実施の形態2に係るTD-LTE基地局におけるPHS制御チャネルのスロットタイミングの検出方法を示す図である。上述の実施の形態1の構成により、PHS制御チャネルのスロットタイミングで、下り回線及び上り回線のデータの割り当てを回避したTD-LTEのデータチャネルのスケジューリングが可能となるが、実際にTD-LTEの基地局と端末との間でデータの送受信をするためにはPHS基地局とTD-LTE基地局との間でタイミング同期をとることがより好ましい。そのためには、PHSのフレームタイミングを推定する必要がある。
【0050】
図6に示すように、TD-LTE基地局は、GPS(Global Positioning System)などの位置情報を用いて基地局間の同期を行う。次に、TD-LTEの無線フレーム10ms毎の区間(図6に示す、合成後の受信電力601の縦の破線で区切られた区間)で、受信したPHS制御チャネルを分割する。そして、TD-LTE基地局は、実施の形態1で取得したような閾値602(一点鎖線)を超える合成後の受信電力をもつPHS制御チャネルを含む無線フレームをさらに合成して合成受信電力604を生成し、周期10msの合成された無線フレーム605を作成する。
【0051】
図7は、本開示の実施の形態2に係る制御サーバーにおけるPHSのフレームタイミングの検出方法を示す図である。図7には、1つの制御サーバー701、4つのTD-LTE基地局721、723、725、727、4つのPHS基地局722、724、726、728が記載されている。制御サーバー701は、制御局とも呼ばれる。
【0052】
図7に示すように各TD-LTE基地局721、723、725、727が、無線フレーム単位で合成した受信電力を示す電力情報(711、712、713、714)をLANなどで接続された制御サーバー701に通知する。次に、制御サーバー701が各TD-LTE基地局において無線フレーム単位で合成された受信電力をさらに合成することにより、PHSの下り回線用の全4スロット分の時間を検出し(702)、先頭の下り回線用スロットをPHSのフレーム先頭703と推定する。これにより、制御サーバー701が、TD-LTEの無線フレームタイミングに対してPHSのフレームタイミングがどれだけずれているかを検出できる。次に、制御サーバー701が、各TD-LTE基地局721、723、725、727にTD-LTE側の送信タイミングのシフト量を通知する。これにより、PHS基地局722、724、726、728とTD-LTE基地局721、723、725、727との間のタイミング同期が実現できる。
【0053】
図8は、図7に示したTD-LTE基地局721と制御サーバー701との間の動作を
表したシーケンス図である。
【0054】
図8に示すように、TD-LTE基地局721は、PHS制御チャネル周波数において信号の受信電力を測定する(ST801)。次に、TD-LTEの無線フレームタイミングに基づいて、測定した受信電力を合成する(ST802)。
【0055】
次に、各TD-LTE基地局721は、合成した受信電力を示す電力情報を制御サーバー701に送信する(ST803)。
【0056】
次に、制御サーバー701は、TD-LTEの無線フレームタイミングに基づいて、各TD-LTE基地局から受信した電力情報を合成する(ST804)。
【0057】
次に、制御サーバー701は、合成した電力情報に基づいて、PHSフレームタイミングを推定する(ST805)。次に、制御サーバー701は、推定したPHSフレームタイミングに基づいて、TD-LTEのタイミングシフト量を算出し(ST806)、そのタイミングシフト量を各TD-LTE基地局721に送信する(ST807)。
【0058】
次に、各TD-LTE基地局721は、制御サーバー701から受信したタイミングシフト量に基づいて、送信タイミングをシフトさせる(ST808)。
【0059】
図9は、本開示の実施の形態2に係るTD-LTE基地局の構成を示す図である。
【0060】
TD-LTE基地局721は、アンテナ901と、送受信部902と、受信電力測定部903と、受信信号合成部904と、ネットワーク部905と、フレームタイミング制御部906と、を備える。
【0061】
送受信部902は、アンテナ901を介して、PHS制御チャネル周波数において信号を送受信する。受信電力測定部903は、送受信部902が受信した電波(無線信号)の電力を測定する。受信信号合成部904は、TD-LTEの無線フレームタイミングに基づいて受信電力を合成し電力情報を生成する。ネットワーク部905は、受信信号合成部904で生成された電力情報を制御サーバー701に送信する。フレームタイミング制御部906は、ネットワーク部905を介して、制御サーバー701から受信したタイミングシフト量に基づいて、基地局721の送信タイミングをシフトする。
【0062】
図10は、本開示の実施の形態2に係る制御サーバーの構成図である。制御サーバー701は、ネットワーク部1001と、PHSフレームタイミング検出部1002と、タイミングシフト量算出部1003と、を備える。
【0063】
ネットワーク部1001は、ネットワークを介して、各TD-LTE基地局から電力情報を受け取る。PHSフレームタイミング検出部1002は、ネットワーク部1001から電力情報を受け取り、TD-LTEの無線フレームタイミングに基づき、複数の電力情報を合成し、PHSフレームタイミングを検出する。タイミングシフト量算出部1003は、検出されたPHSフレームタイミングに基づき、TD-LTEのタイミングシフト量を算出し、ネットワーク部1001を介して、タイミングシフト量を各TD-LTE基地局に送信する。
【0064】
以上説明したとおり、本実施の形態2によれば、PHS制御チャネルの受信器を用いることなく、PHSのフレームタイミングを検出し、PHS基地局とTD-LTE基地局との基地局間同期を実現することができる。
【0065】
なお、実施の形態1で説明したTD-LTE基地局が、本実施の形態2において図9等を用いて説明したTD-LTE基地局の構成の一部または全てを含んでもよい。
【0066】
(実施の形態3)
図11図14を用いて、本開示による実施の形態3について説明する。
【0067】
図11は、本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局による送信タイミングシフト量の通知方法を示す図である。
【0068】
図11において、制御サーバー1102は、複数のPHS基地局1104、1106、1108、1110、及び複数のTD-LTE基地局1103、1105、1107、1109にネットワークを介して接続されている。TD-LTE基地局1105は、PHS制御チャネル受信器を搭載したPHS制御チャネル受信器搭載基地局である。
【0069】
PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、PHS制御チャネルを受信し、PHSフレームのタイミングを検出し、TD-LTE基地局の送信タイミングのシフト量を算出し、算出されたタイミングシフト量を制御サーバー1102に送信する。制御サーバー1102は、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105から受信したタイミングシフト量を各TD-LTE基地局1103、1105、1107、1109に送信する。
【0070】
なお、本実施の形態において、図11に示すように1つのTD-LTE基地局のみがPHS制御チャネルの受信器を備え、他のTD-LTE基地局はPHS制御チャネルの受信器を備えない構成であってもよい。PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、TD-LTEの送信タイミングのシフト量を算出し、制御サーバー1102を介して各基地局1103、1105、1107、1109にタイミングシフト量を通知してもよい。
【0071】
図12は、本開示の実施の形態3に係る基地局、PHS制御チャネル受信器搭載基地局及び制御サーバー間の動作を表したシーケンス図である。
【0072】
まず、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、PHS制御チャネルが使用する周波数上でPHSフレームを受信し、受信したPHSフレームからPHSフレームタイミングを検出する(ST1201)。次に、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、検出したPHSフレームタイミングに基づき、TD-LTEのタイミングシフト量を算出する(ST1202)。次に、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、算出したTD-LTEのタイミングシフト量を制御サーバー1102に送信する(ST1203)。
【0073】
制御サーバー1102は、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105から受信したタイミングシフト量をPHS制御チャネル受信器搭載基地局1105に送信し(ST1204)、同様にタイミングシフト量を他のTD-LTE基地局1103に送信する(ST1205)。なお、制御サーバーは、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105に対してはタイミングシフト量を送信しなくともよい。
【0074】
PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、制御サーバー1102から受信したタイミングシフト量に基づいて、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105の送信タイミングをシフトさせる(ST1206)。なお、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、自ら算出したタイミングシフト量に基づいて、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105の送信タイミングをシフトさせてもよい。
【0075】
基地局1103は、制御サーバー1102から受信したタイミングシフト量に基づいて
、基地局1103の送信タイミングをシフトさせる(ST1207)。
【0076】
なお、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、制御サーバー1102を介さず直接基地局1103にタイミングシフト量を通知してもよい。この場合、基地局1103は、制御サーバー1102を介さずに通知されたタイミングシフト量に基づいて送信タイミングをシフトしてもよい。
【0077】
図13は、本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局の構成図である。PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105は、アンテナ1301と、送受信部1302と、PHSフレームタイミング検出部1303と、タイミングシフト量算出部1304と、ネットワーク部1305と、フレームタイミング制御部1306と、を備える。
【0078】
送受信部1302は、アンテナ1301を介して、PHS及びTD-LTEの信号を受信する。PHSフレームタイミング検出部1303は、送受信部1302が受信したPHS制御チャネルの周波数におけるPHSのフレームを受け取り、受信したPHSフレームに基づいて、PHSフレームタイミングを検出する。タイミングシフト量算出部1304は、PHSフレームタイミング検出部1303によって検出されたPHSフレームタイミングに基づいて、TD-LTEのタイミングシフト量を算出する。ネットワーク部1305は、ネットワークに接続され、タイミングシフト量算出部1304によって算出されたタイミングシフト量をネットワークを介して制御サーバー1102またはTD-LTE基地局に送信する。フレームタイミング制御部1306は、ネットワーク部1305を介してタイミングシフト量を受信し、TD-LTEのフレームタイミング(すなわち送信タイミング)を制御する。
【0079】
図14は、本開示の実施の形態3に係るPHS制御チャネル受信器搭載基地局を使用する場合の制御サーバーの構成図である。制御サーバー1102は、ネットワーク部1401と、タイミングシフト量決定部1402と、を備える。
【0080】
ネットワーク部1401は、ネットワークに接続され、ネットワーク経由でデータを送受信する。タイミングシフト量決定部1402は、ネットワーク部1401経由で受信したタイミングシフト量に基づいて、TD-LTEのタイミングシフト量を決定し、タイミングシフト量をネットワーク部1401を介して、基地局1103及びPHS制御チャネル受信器搭載基地局1105に送信する。ここで、タイミングシフト量決定部1402は、PHS制御チャネル受信器搭載基地局1105から受信したタイミングシフト量をそのまま他の基地局1103に通知するだけでもよく、複数の基地局から異なるタイミングシフト量を通知された場合には一意にタイミングシフト量を決定してもよい。
【0081】
以上説明したとおり、実施の形態3によれば、PHS制御チャネルの受信器は基地局1台のみに搭載すればよく、PHS制御チャネルの受信器を搭載した基地局のみがPHSのフレームタイミングを検出し、その結果に基づいて、PHS基地局とTD-LTE基地局との基地局間同期を実現することができる。
【0082】
なお、実施の形態1で説明したTD-LTE基地局が、本実施の形態3において図13等を用いて説明したPHS制御チャネル受信器を搭載した基地局の構成の一部または全てを含んでもよい。
【0083】
(実施の形態4)
図15図18を用いて、本開示による実施の形態4について説明する。
【0084】
図15は、本開示の実施の形態4に係るTD-LTEのタイミングシフト量測定器による送信タイミングシフト量の通知方法を示す図である。
【0085】
図15において、制御サーバー1502は、タイミングシフト量測定器1501、複数のPHS基地局1504、1506、1508、1510、及び複数のTD-LTE基地局1503、1505、1507、1509に接続されている。タイミングシフト量測定器1501は、PHS制御チャネル周波数においてPHSフレームのタイミングを検出し、TD-LTE基地局1503、1505、1507、1509の送信タイミングのシフト量を算出し、算出されたタイミングシフト量を制御サーバー1502に送信する。制御サーバー1502は、タイミングシフト量測定器1501から受信したタイミングシフト量に基づいて、タイミングシフト量を決定し、決定したタイミングシフト量を各TD-LTE基地局1503、1505、1507、1509に送信する。
【0086】
TD-LTE基地局の送信タイミングのシフト量の算出方法として、図15に示すようにLANなどで接続されたPHSのフレームタイミングの検出機能を有する装置であるタイミングシフト量測定器1501が、TD-LTE基地局の送信タイミングのシフト量を算出し、制御サーバー1502を介してタイミングシフト量を各TD-LTE基地局1503、1505、1507、1509に通知してもよい。
【0087】
図16は、本開示の実施の形態4に係るタイミングシフト量測定器、基地局及び制御サーバー間の動作を表したシーケンス図である。図16は、図15で構成を説明した実施の形態4の動作を説明する。
【0088】
タイミングシフト量測定器1501は、PHS制御チャネル周波数においてPHSのフレームを受信し、PHSフレームのタイミングを検出する(ST1601)。次に、タイミングシフト量測定器1501は、検出したPHSフレームタイミングに基づいて、TD-LTEのタイミングシフト量を算出する(ST1602)。次に、タイミングシフト量測定器1501は、算出されたタイミングシフト量を制御サーバー1502に送信する(ST1603)。
【0089】
制御サーバー1502は、タイミングシフト量測定器1501から受信したタイミングシフト量を基地局1503に送信する(ST1604)。
【0090】
基地局1503は、制御サーバー1502から受信したタイミングシフト量に基づいて、基地局1503の送信タイミングをシフトする(ST1605)。
【0091】
図17は、本開示の実施の形態4に係る基地局の構成図である。図17は、図15で説明した実施の形態4のTD-LTE基地局1503の構成を説明する。基地局1503は、アンテナ1701と、送受信部1702と、フレームタイミング制御部1703と、ネットワーク部1704と、を備える。
【0092】
送受信部1702は、アンテナ1701を介して、信号を送受信する。フレームタイミング制御部1703は、送受信部1702を介して受信したタイミングシフト量に基づいて、基地局1503の送信タイミングを制御する。ネットワーク部1704は、ネットワーク経由で他の装置との通信を行う。
【0093】
図18は、本開示の実施の形態4に係るタイミングシフト量測定器の構成図である。図18は、図15で構成を説明した実施の形態4のタイミングシフト量測定器の構成を説明する。タイミングシフト量測定器1501は、アンテナ1801と、送受信部1802と、PHSフレームタイミング検出部1803と、タイミングシフト量算出部1804と、
ネットワーク部1805と、を備える。
【0094】
送受信部1802は、アンテナ1801を介して、PHS制御チャネル周波数においてPHSのフレームを受信する。PHSフレームタイミング検出部1803は、送受信部1802から受け取ったPHSフレームに基づいて、PHSフレームタイミングを検出する。タイミングシフト量算出部1804は、検出されたPHSフレームタイミングに基づいて、TD-LTEのタイミングシフト量を算出する。ネットワーク部1805は、算出されたタイミングシフト量をネットワーク経由で制御サーバー1502に送信する。
【0095】
以上説明したとおり、実施の形態4によれば、各基地局にはPHS制御チャネルの受信器は必要とせず、PHS制御チャネルの受信器を備えるタイミングシフト量測定器を制御サーバーに接続することにより、タイミングシフト量測定器がPHSのフレームタイミングを検出し、その結果に基づいて、タイミングシフト量を算出する。そして、タイミングシフト量測定器が、算出したタイミングシフト量を制御サーバー経由で、TD-LTE基地局に通知することにより、PHS基地局とTD-LTE基地局との基地局間同期を実現することができる。
【0096】
なお、実施の形態1で説明したTD-LTE基地局が、本実施の形態4において図17等を用いて説明したTD-LTE基地局の構成の一部または全てを含んでもよい。
【0097】
(実施の形態5)
図19図24を用いて、本開示による実施の形態5について説明する。
【0098】
図19は、本開示の実施の形態5に係るTD-LTEシステムからPHSシステムへの残干渉の一例を示す図である。
【0099】
3GPP規格においてTD-LTEのフレームフォーマットの中で、下り回線用または上り回線用データを送受信するデータチャネルは上述のとおり送受信を一時的に停止することができる。一方、3GPP規格にしたがうと、システム情報が送信される報知チャネル、同期用の同期チャネル、下り回線の制御チャネル及びリファレンス信号などは、送信を停止することができない。そのため、TD-LTE基地局が3GPP規格に準拠した場合には、実施の形態1の方式を用いてPHS制御チャネルのスロットタイミングで、下り回線及び上り回線のデータチャネルのスケジューリングを回避しても、このようなTD-LTEの制御チャネルを停止できない。このため、これらのTD-LTEの制御チャネル等のユーザデータ以外の規格上停止できないチャネルの送信電力がPHS制御チャネルに対して与える干渉が残り、さらなる対策が必要となる。
【0100】
図19を参照すると、PHSフレーム1901は、4つの送信フレームTx1、Tx2、Tx3、Tx4及び4つの受信フレームRx1、Rx2、Rx3、Rx4を含み、PHSのフレーム長1906は、5msである。
【0101】
TD-LTEフレーム1904を送信する場合に、制御チャネル1907及びデータチャネル1908からなるTD-LTEのサブフレームのうち、下りデータチャネル1908は送信を停止することが可能であるが、3GPP規格に準拠した場合、TD-LTEの制御チャネル1907の送信を停止することはできない。したがって、TD-LTEの制御チャネル1907のTD-LTE送信電力1903とPHSフレーム1901のTx1のPHS送信電力1902との間で残干渉1905が発生し得る。
【0102】
図20は、本開示の実施の形態4に係るTD-LTE基地局の直下近傍にあるPHS端末への残干渉を示す図である。図20に示すように、TD-LTE基地局2002をPH
S基地局2001から離して天井2003などに設置した場合、TD-LTE(sXGP)基地局2002の直下近傍にあるPHS端末2006は、TD-LTE基地局2002からの残干渉信号2004の電力がPHS基地局からの所望信号2005の電力に対して比較的に大きくなる。TD-LTE基地局2002をPHS基地局2001に近接して設置することで所望信号電力に対する残干渉電力の比率を小さくすることができる。しかしながら、設置場所の制約によりTD-LTE基地局2002をPHS基地局2001に近接して設置できない場合、残干渉信号2004の電力は大きくなる。
【0103】
図21は、本開示の実施の形態5に係るTD-LTE基地局の制御チャネル等の送信電力低減と、それによる干渉低減の効果を示す図である。PHSの下り回線の制御チャネルとTD-LTEの制御チャネル等の送信タイミングが重複した場合等、TD-LTE基地局の送信電力を低減することによりPHSとTD-LTEとの間の干渉の低減が可能である場合は、図21に示すようにTD-LTE基地局の送信電力を低減する。これにより図20で説明した残干渉を低減することができる。図21の上側の図の縦軸は、PHS送信電力2101を表し、横軸は、時間を表す。図21の下側の図の縦軸は、TD-LTE送信電力2102を表し、横軸は、時間を表す。例えば、図21のTD-LTE送信電力2102を、図19で説明したTD-LTE送信電力1903から電力低減2103だけ低下させることにより、残干渉を減らすことができる。すなわち干渉低減2104の効果を得ることができる。
【0104】
図22は、実施の形態1と同様に、本開示の実施の形態5に係るTD-LTE基地局において測定したPHSの制御チャネルの合成後の受信電力を示す図である。図22に示すようにTD-LTE基地局で測定したPHSの制御チャネルの合成後の受信電力2201が最大の電力Pphs_rx[dBm]2202に関して受信電力Pphs_rx[dBm]が小さいほど、TD-LTE基地局がPHS基地局から離れていると判断できる。TD-LTE基地局をPHS基地局との基地局間距離=0(m)で設置した際に共存可能なTD-LTE基地局の送信電力をPlte_tx_max[dBm]とすると、TD-LTE基地局で測定するPHSの制御チャネルの最大受信電力Pphs_rx[dBm]に応じて、TD-LTE基地局の送信電力をPlte_tx_max[dBm]から低減する。
【0105】
具体的には、TD-LTE基地局直下の地点におけるPHS基地局からのパスロスLphsとTD-LTE基地局からのパスロスLlteとから求まるパスロス差L=(Lphs―Llte)を受信電力Pphs_rxから一意に推定し、送信電力をPlte_tx_maxからLだけ低減する。
【0106】
図23は、本開示の実施の形態5に係る基地局の動作のフロー図である。TD-LTE基地局2002は、PHS制御チャネル周波数における信号の受信電力を測定する(ST2301)。次に、TD-LTE基地局2002は、パスロス差を受信電力から推定する(ST2302)。次に、TD-LTE基地局2002は、推定されたパスロス差に基づいて、TD-LTE基地局の送信電力を算出する(ST2303)。算定された送信電力に基づいて、TD-LTE基地局のシステム情報が送信される報知チャネルや同期用の同期チャネル及び下り回線の制御チャネルなどの規格上停止できないチャネルの送信電力を制御する。
【0107】
図24は、本開示の実施の形態5に係る基地局の構成図である。基地局2002は、アンテナ2401と、送受信部2402と、受信電力測定部2403と、パスロス差推定部2404と、送信電力制御部2405と、を備える。
【0108】
送受信部2402は、アンテナ2401を介して、PHS及びTD-LTEの信号を送
受信する。受信電力測定部2403は、送受信部2402が受信したPHS制御チャネルの受信電力を推定する。パスロス差推定部2404は、受信電力測定部2403から受け取った推定受信電力に基づいて、パスロス差を推定する。送信電力制御部2405は、推定されたパスロス差に基づいて、基地局2002の送信電力を算出する。
【0109】
以上説明したとおり、本実施の形態5によれば、TD-LTE基地局のシステム情報が送信される報知チャネルや同期用の同期チャネル及び下り回線の制御チャネルなどの規格上停止できないチャネルからの残干渉を低減できる。
【0110】
なお、実施の形態1から4で説明したTD-LTE基地局が、本実施の形態5において図24等を用いて説明した基地局の構成の一部または全てを含んでもよい。
【0111】
<本開示のまとめ>
本開示における基地局は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局であって、所定のチャネル周波数および所定の周期により前記第1通信システムの基地局から送信される下り制御チャネルのスロットのタイミングを推定する推定部と、前記推定した下り制御チャネルのスロットのタイミングに時間軸において対応する前記第2通信方式のリソースにおいては、前記所定のチャネル周波数と重複しないリソースブロックにデータを割り当てるスケジューリングを行うスケジューリング部と、前記スケジューリングに基づいて送受信を行う送受信部と、を具備する。
【0112】
本開示の基地局の前記推定部は、前記下り制御チャネルのスロットから所定数後のスロットを、前記所定のチャネル周波数および前記所定の周期により前記第1通信システムの端末から送信される上り制御チャネルのスロットのタイミングと推定し、前記スケジューリング部は、前記上り制御チャネルのスロットのタイミングに時間軸において対応するリソースにおいては、前記所定のチャネル周波数と重複しないリソースブロックにデータを割り当てるスケジューリングを行う。
【0113】
本開示の基地局は、前記所定のチャネル周波数において、前記第1通信システムの基地局より送信された信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、一定期間毎に区切った受信電力のそれぞれを、先頭タイミングを合わせて合成する受信電力合成部と、をさらに具備し、前記推定部は、前記合成された受信電力と閾値との大小関係に基づいて前記下り制御チャネルの送信区間を推定する。
【0114】
本開示の基地局の前記一定期間は、前記所定の周期の整数倍である。
【0115】
本開示の基地局は、最大受信電力と前記第1通信システムの基地局より送信された信号の受信電力との差に基づいてパスロス差を推定するパスロス差推定部と、前記パスロス差に基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、をさらに具備する。
【0116】
本開示の基地局は、前記パスロス差に基づく送信電力制御を、前記第2通信方式におけるシステム情報が送信される報知チャネル、同期用の同期チャネル、下り回線の制御チャネル及びリファレンス信号の少なくとも1つに対して行う。
【0117】
本開示の基地局は、前記基地局と接続する制御局に対して、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において測定された受信電力を示す電力情報を送信するネットワーク部と、前記ネットワーク部は、前記制御局から前記第2通信方式のタイミングシフト量を受信し、前記受信した第2通信方式のタイミングシフト量は、前記制御局が、前記第2通信方式のフレームタイミングに基づいて前記受
信した電力情報を合成し、前記合成した電力情報に基づいて前記第1通信方式のフレームタイミングを検出し、前記検出した前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて算出したものであり、前記受信したタイミングシフト量に従って送信タイミングをシフトする、フレームタイミング制御部と、をさらに具備する。
【0118】
本開示の基地局の前記第1通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)方式であり、前記第2通信方式は、sXGP(shared eXtended Global Platform)方式である。
【0119】
本開示の制御局は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御局であって、前記複数の基地局のそれぞれから、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において測定された受信電力を示す電力情報を受信するネットワーク部と、前記第2通信方式のフレームタイミングに基づいて前記複数の電力情報を合成し、合成した電力情報に基づいて前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出し、前記ネットワーク部を介して、前記複数の基地局のそれぞれに前記タイミングシフト量を送信するタイミングシフト量算出部と、を具備する。
【0120】
本開示の基地局は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局であって、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出するタイミングシフト量算出部と、ネットワークを介して、他の第2通信システムの基地局に前記タイミングシフト量を送信するネットワーク部と、前記タイミングシフト量に従って送信タイミングをシフトするフレームタイミング制御部と、を具備する。
【0121】
本開示のタイミングシフト量測定器は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの複数の基地局と接続する制御局に接続するタイミングシフト量測定器であって、前記第1通信システムの基地局より下り制御チャネルが送信される所定のチャネル周波数において前記第1通信方式のフレームを受信し、前記第1通信方式のフレームタイミングを検出するフレームタイミング検出部と、前記第1通信方式のフレームタイミングに基づいて前記第2通信方式のタイミングシフト量を算出するタイミングシフト量算出部と、ネットワークを介して、前記制御局または前記複数の基地局に前記タイミングシフト量を送信するネットワーク部と、を具備する。
【0122】
本開示の通信方法は、第1通信システムで用いられている第1通信方式で使用される第1周波数帯域の一部と共通する第2周波数帯域を使用する第2通信方式を用いる第2通信システムの基地局の通信方法であって、所定のチャネル周波数および所定の周期により前記第1通信システムの基地局から送信される下り制御チャネルのスロットのタイミングを推定し、前記推定した下り制御チャネルのスロットのタイミングに時間軸において対応する前記第2通信方式のリソースにおいては、前記所定のチャネル周波数と重複しないリソースブロックにデータを割り当てるスケジューリングを行い、前記スケジューリングに基づいて送受信を行う。
【0123】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実
現することが可能である。
【0124】
上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0125】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0126】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本開示は、例えば、基地局、制御局、タイミングシフト量測定器及び通信方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0128】
201 TD―LTE基地局
202 PHS基地局
203 TD-LTE基地局
204 PHS基地局
205 TD-LTE基地局
206 PHS基地局
501 アンテナ
502 送受信部
503 受信電力測定部
504 受信電力合成部
505 PHS制御チャネルタイミング推定部
506 スケジューリング部
507 データ処理部
701 制御サーバー
721 TD-LTE基地局
722 PHS基地局
723 TD-LTE基地局
724 PHS基地局
725 TD-LTE基地局
726 PHS基地局
727 TD-LTE基地局
728 PHS基地局
901 アンテナ
902 送受信部
903 受信電力測定部
904 受信信号合成部
905 ネットワーク部
906 フレームタイミング制御部
1001 ネットワーク部
1002 PHSフレームタイミング検出部
1003 タイミングシフト量算出部
1102 制御サーバー
1103 TD-LTE基地局
1104 PHS基地局
1105 PHS制御チャネル受信器搭載基地局
1106 PHS基地局
1107 TD-LTE基地局
1108 PHS基地局
1109 TD-LTE基地局
1110 PHS基地局
1301 アンテナ
1302 送受信部
1303 PHSフレームタイミング検出部
1304 タイミングシフト量算出部
1305 ネットワーク部
1306 フレームタイミング制御部
1401 ネットワーク部
1402 タイミングシフト量決定部
1501 タイミングシフト量測定器
1502 制御サーバー
1503 TD-LTE基地局
1504 PHS基地局
1505 TD-LTE基地局
1506 PHS基地局
1507 TD-LTE基地局
1508 PHS基地局
1509 TD-LTE基地局
1510 PHS基地局
1701 アンテナ
1702 送受信部
1703 フレームタイミング制御部
1704 ネットワーク部
1801 アンテナ
1802 送受信部
1803 PHSフレームタイミング検出部
1804 タイミングシフト量算出部
1805 ネットワーク部
2001 PHS基地局
2002 TD-LTE基地局
2006 PHS端末
2401 アンテナ
2402 送受信部
2403 受信電力測定部
2404 パスロス差推定部
2405 送信電力制御部
図1
図2A
図2B
図3
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