(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165015
(43)【公開日】2023-11-14
(54)【発明の名称】テーブルゲームの管理システム
(51)【国際特許分類】
A63F 1/18 20060101AFI20231107BHJP
A63F 1/06 20060101ALN20231107BHJP
【FI】
A63F1/18
A63F1/06 A
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023148347
(22)【出願日】2023-09-13
(62)【分割の表示】P 2020197169の分割
【原出願日】2019-01-16
(31)【優先権主張番号】P 2018027395
(32)【優先日】2018-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000103301
【氏名又は名称】エンゼルグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(72)【発明者】
【氏名】重田 泰
(57)【要約】
【課題】 サイドベットと呼ばれる、タイ、プレイヤペア、バンカペアのベットエリアにゲーム参加人自身が賭けやすいゲーミングテーブル用レイアウトを提供する。
【解決手段】 ゲーミングテーブル用レイアウト5において、プレイヤ用のベットエリア441、バンカ用のベットエリア442、タイ用のベットエリア443、プレイヤペア用のベットエリア444、及びバンカペア用のベットエリア445を、プレイヤポジション13ごとに複数列設けるとともに、カメラ装置2等によって遊技用代用貨幣1を撮影して種類及び枚数を認識し、さらにサイドベットに賭けられた金額の比率を計算することでゲーミングテーブル用レイアウト5の優劣を評価し、優秀なゲーミングテーブル用レイアウトを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バカラ用のベット対象として複数のベットエリアを備える第1のゲーミングテーブル用レイアウトを有する、第1のゲーミングテーブルと、
ベット対象として複数のベットエリアを含む第2のゲーミングテーブル用レイアウトを有する第2のゲーミングテーブルであって、前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトは、前記複数のベットエリアの各々の大きさ、プレイポジションの数、前記複数のベットエリアの位置関係、前記複数のベットエリアに含まれるサイドベットエリアの種類、及び前記複数のベットエリアの色の少なくとも1つが、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトと異なり、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウト及び前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトはいずれも非サイドベットエリア及びサイドベットエリアを有する、前記第2のゲーミングテーブルと、
前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトの少なくともベット額を決定するように構成されている、第1のベット額決定システムと、
前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトの少なくともベット額を決定するように構成されている、第2のベット額決定システムと、
前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトのベット額と前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトのベット額とを比較するように構成されている、1つ以上の制御装置と、
を備える、管理システム。
【請求項2】
バカラ用のベット対象として複数のベットエリアを備える第1のゲーミングテーブル用レイアウトを有する、第1のゲーミングテーブルと、
ベット対象として複数のベットエリアを含む第2のゲーミングテーブル用レイアウトを有する第2のゲーミングテーブルであって、前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトは、前記複数のベットエリアの各々の大きさ、プレイポジションの数、前記複数のベットエリアの位置関係、前記複数のベットエリアに含まれるサイドベットエリアの種類、及び前記複数のベットエリアの色の少なくとも1つが、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトと異なり、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウト及び前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトはいずれも非サイドベットエリア及びサイドベットエリアを有する、前記第2のゲーミングテーブルと、
前記第1のゲーミングテーブルにおけるカジノの第1の収益額を決定するように構成される、第1の収益額決定システムと、
前記第2のゲーミングテーブルにおけるカジノのための第2の収益額を決定するように構成されている、第2の収益額決定システムと、
前記第1の収益額と前記第2の収益額とを比較するように構成されている、1つ以上の制御装置と、
を備える、管理システム。
【請求項3】
バカラ用のベット対象として複数のベットエリアを備える第1のゲーミングテーブル用レイアウトを有する、第1のゲーミングテーブルと、
ベット対象として複数のベットエリアを含む第2のゲーミングテーブル用レイアウトを有する第2のゲーミングテーブルであって、前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトは、前記複数のベットエリアの各々の大きさ、プレイポジションの数、前記複数のベットエリアの位置関係、前記複数のベットエリアに含まれるサイドベットエリアの種類、及び前記複数のベットエリアの色の少なくとも1つが、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトと異なり、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウト及び前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトはいずれも非サイドベットエリア及びサイドベットエリアを有する、前記第2のゲーミングテーブルと、
少なくとも前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリアのベット額及び前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアのベット額を決定するように構成されている、第1のベット額決定システムと、
前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリアに対するベット額と、第2のゲームテーブル用レイアウトのサイドベットエリアに対するベット額とを決定するように構成されている、第2のベット額決定システムと、
1つ以上の制御装置は、
(a)
(a-1)第1のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアのベット額の、第1のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリアに対するベット額に対する比率、または、
(a-2)第1のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアのベット額と、第1のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリア及びサイドベットエリアのベット額に対する比率、
である第1の比率と、
(b)
(b-1)第2のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアのベット額の、第2のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリアのベット額に対する比率、または、
(b-2)第2のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアのベット額の、第2のゲーミングテーブル用レイアウトの非サイドベットエリア及びサイドベットエリアのベット額に対する比率、
である第2の比率と、
を比較する構成である1つ以上の制御装置と、
を備える、管理システム。
【請求項4】
各ベットエリアは、それらを区分するための境界線が設けられていることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項5】
前記ベットエリアに輪郭線を設けず、前記ゲーミングテーブル用レイアウトの地に対して前記ベットエリアは色または色の濃度によって区別される、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項6】
前記管理システムにおいて使用される遊技用代用貨幣は、種類が特定可能な特徴色と、複数の種類の遊技用代用貨幣に共通して使用される共通色とを有し、
前記ベットエリアは前記共通色以外の色で着色されていることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項7】
前記第1のベット額決定システムは、
第1のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣を斜め上方から撮像して第1の画像を生成するように構成される、第1の画像撮像装置と、
第1の画像に基づいて、第1のゲーミングテーブル用レイアウトに対応する人工知能画像認識モデルで構成された第1のディープラーニング構造を用いて、第1のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣の種類、数、及び遊技用代用貨幣が置かれた第1のゲーミングテーブル用レイアウトのベット対象を決定して、ベット額を決定する構成である、第1の画像分析装置と、を備え、
第2のベット額決定システムは、
第2のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣を斜め上方から撮像して第2の画像を生成するように構成される、第2の画像撮像装置と、
第2の画像に基づいて、第2のゲーミングテーブル用レイアウトに対応する人工知能画像認識モデルで構成された第2のディープラーニング構造を用いて、第2のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣の種類、数、及び遊技用代用貨幣が置かれた第2のゲーミングテーブル用レイアウトのベット対象を決定して、ベット額を決定する構成である、第2の画像分析装置と、を備える、請求項1又は3に記載の管理システム。
【請求項8】
前記第1の収益額決定システムは、
第1のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣を斜め上方から撮像して第1の画像を生成するように構成される、第1の画像撮像装置と、
第1の画像に基づいて、第1のゲーミングテーブル用レイアウトに対応する人工知能画像認識モデルで構成された第1のディープラーニング構造を用いて、第1のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣の種類、数、及び遊技用代用貨幣が置かれた第1のゲーミングテーブル用レイアウトのベット対象を決定して、ベット額を決定する構成である、第1の画像分析装置と、
カードシューから第1のゲーミングテーブルに引き出されたカードのランクを検出し、検出されたランクに基づいて第1のゲーミングテーブルにおけるゲームの結果を決定する構成であるカードシューと、
各ベット対象のベット額とゲームの結果とに基づいて、第1の収益額を決定する構成である第1の制御装置と、を備え、
前記第2の収益額決定システムは、
第2のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣を斜め上方から撮像して第2の画像を生成するように構成される、第2の画像撮像装置と、
第2の画像に基づいて、第2のゲーミングテーブル用レイアウトに対応する人工知能画像認識モデルで構成された第2のディープラーニング構造を用いて、第2のゲーミングテーブル用レイアウトの1つ以上のベットエリアに置かれた遊技用代用貨幣の種類、数、及び遊技用代用貨幣が置かれた第2のゲーミングテーブル用レイアウトのベット対象を決定して、ベット額を決定する構成である、第2の画像分析装置と、
カードシューから第2のゲーミングテーブルに引き出されたカードのランクを検出し、検出されたランクに基づいて第2のゲーミングテーブルにおけるゲームの結果を決定する構成であるカードシューと、
各ベット対象のベット額とゲームの結果とに基づいて、第2の収益額を決定する構成である第2の制御装置と、を備える、請求項2に記載の管理システム。
【請求項9】
前記第1のベット額決定システムは、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトの前記サイドベットエリアに対するベット額を少なくとも決定するように構成され、
前記第2のベット額決定システムは、前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトの前記サイドベットエリアに対するベット額を決定するように構成され、
前記1つ以上の制御装置は、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアに対するベット額と、前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトのサイドベットエリアに対するベット額とを比較するように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項10】
前記人工知能画像認識モデルで構成された第1のディープラーニング構造と、前記人工知能画像認識モデルで構成された第2のディープラーニング構造は、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトと前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトに用いられるモデルと同一のモデルである、請求項7又は8記載の管理システム。
【請求項11】
前記1つ以上の制御装置は、前記第1のゲーミングテーブル用レイアウトと前記第2のゲーミングテーブル用レイアウトの優劣を判断するように構成される、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項12】
前記優劣を出力する出力装置をさらに備える、
請求項11に記載の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーミングテーブル用レイアウト、ゲーミングテーブル用レイアウトを備えたゲーミングテーブル、ゲーミングテーブルの管理システムに関し、詳細には、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアについてそれぞれに賭けられた遊技用代用貨幣の額を把握し、特にタイ、プレイヤペア、バンカペアに多く賭けられることを考慮したゲーミングテーブル用レイアウト、ゲーミングテーブル用レイアウトを備えたゲーミングテーブル、ゲーミングテーブルの管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カジノなどの遊技場では、ゲームにおける不正行為、又は遊技用代用貨幣の賭けや精算をする際のミスや不正行為を検知および防止する試みが行われている。
【0003】
従来のゲーミングテーブル用レイアウトでは、非特許文献1に示されるように、ディーラの前にサイドベットと呼ばれる、タイ、プレイヤペア、バンカペアのベットエリアがあり、ゲーム参加人がサイドベットに賭ける場合にはディーラに頼んで遊技用代用貨幣を置いてもらわなくてはいけない。また、従来のシステムでは、ゲーミングテーブルに設置されたカメラ装置等でゲーミングテーブル上の遊技用代用貨幣を撮影し、種類及び枚数を認識するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://gamingconceptsgroup.com/2013/baccarat-table-sale/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カジノなどの遊技場では、ゲーミングテーブル用レイアウトに従って賭けを行うバカラゲーム等が行われ、ゲーミングテーブルに設置されたカメラ装置でゲーミングテーブル上の遊技用代用貨幣を撮影し、種類及び枚数を認識している。しかし、従来のゲーミングテーブル用レイアウトはサイドベットへの賭けやすさに考慮したレイアウトになっていない。ゲーム参加人がサイドベットに賭ける場合にはディーラに頼まなくてはならず、ディーラの手を介するため時間と手間がかかり、賭けにくいという問題がある。また、従来のシステムではゲーミングテーブル用レイアウトごとの、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアそれぞれへのベット額の違いを把握していない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ゲーミングテーブル用レイアウトにおいて、カメラ装置等によって遊技用代用貨幣を撮影して種類及び枚数を認識し、さらにサイドベットに賭けられた金額の比率を計算することでゲーミングテーブル用レイアウトの優劣を評価可能であり、優秀なゲーミングテーブル用レイアウトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、テーブルゲームの管理システムであり、バカラ用のゲーミングテーブル用レイアウトを備えたゲーミングテーブルと、賭けに参加するために前記ゲーミングテーブルに置かれた遊技用代用貨幣の種類と枚数を判定可能なチップ判定装置と、前記チップ判定装置が判定した前記遊技用代用貨幣の種類と枚数をデータベースに記録する制御装置と、を有し、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記遊技用代用貨幣を収納したチップフロートを置く場所と、プレイングカードを収納したカードシュータ装置を置く場所と、前記カードシュータ装置から引き出した前記プレイングカードを置くためのカードエリアと、ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、さらに、前記ベットエリアは、ディーラを中心とする放射線状に、プレイヤ用のベットエリア、バンカ用のベットエリア、タイ用のベットエリア、プレイヤペア用のベットエリア、及びバンカペア用のベットエリアを、プレイヤポジションごとに複数列設け、前記制御装置は、前記データベースの記録に基づき、前記プレイヤポジションごとに、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカバンカペアについてそれぞれ独立して、賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成である、テーブルゲームの管理システムである。
【0008】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、プレイヤポジションに座った各前記ゲーム参加人の手が届く範囲内に、それぞれのプレイヤポジションのプレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアのベットエリアが設けられていてよい。
【0009】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、ディーラが座る位置のテーブルの端から各ベットエリアの端までの距離は1m以内であり、前記ゲーム参加人が座る位置のテーブルの端から、前記ゲーム参加人が遊技用代用貨幣を置くそれぞれのプレイヤポジションのベットエリアの端までの距離は1m以内であってよい。
【0010】
さらに、前記プレイヤ用のベットエリア、バンカ用のベットエリア、タイ用のベットエリア、プレイヤペア用のベットエリア、及びバンカペア用のベットエリアが前記プレイヤポジションごとに1列に並び、5段になっていてよい。
【0011】
さらに、前記制御装置は、複数の前記ゲーミングテーブルの、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成であってよい。
【0012】
さらに、前記制御装置は、複数の種類の前記ゲーミングテーブル用レイアウトの、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成であってよい。
【0013】
さらに、前記制御装置は、プレイヤまたはバンカに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額に対する、タイに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額あるいはプレイヤペアまたはバンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の比率を計算可能な構成であってよい。
【0014】
さらに、前記制御装置は、計算された前記比率から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトの優劣を判定してよい。
【0015】
さらに、前記制御装置は、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアそれぞれの理論上の収益率と、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算可能な構成であってよい。
【0016】
さらに、前記制御装置は、前記ゲーミングテーブルで行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける実際の収益率を計算可能な構成であってよい。
【0017】
さらに、前記制御装置は、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアそれぞれの理論上の収益率と、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算し、前記ゲーミングテーブルで行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける実際の収益率を計算し、前記理論上の収益率と、前記実際の収益率との差異を計算可能な構成であってよい。
【0018】
さらに、前記ベットエリアに輪郭線を設けず、ゲーミングテーブル用レイアウトの地に対して前記ベットエリアは色または色の濃度によって区別されてよい。
【0019】
さらに、前記テーブルゲームの管理システムにおいては、使用される前記遊技用代用貨幣として種類が特定可能な特徴色と、複数の種類の遊技用代用貨幣に共通して使用される共通色を有するものが使用の対象とされ、前記ベットエリアは前記共通色以外の色で着色されていることを特徴としてよい。
【0020】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、遊技用代用貨幣チェックエリアを有していてよい。
【0021】
さらに、前記テーブルゲームの管理システムは、さらに、ゲームの勝敗を判定する勝敗結果判定装置を有し、前記制御装置は、前記勝敗結果判定装置の判定したゲームの勝敗結果に基づいて、前記プレイヤポジションごとに収支を把握可能な構成であってよい。
【0022】
前記テーブルゲームの管理システムは、各プレイヤポジションにおいてゲームに参加しているプレイヤを顔認証システムまたはメンバズカードによって特定するプレイヤ特定手段を備えていてよい。
【0023】
前記制御装置は、前記プレイヤ特定手段により特定した各プレイヤのメンバIDと、各プレイヤポジションのベット額とを関連付けて前記データベースに記録してよい。
【0024】
前記制御装置は、前記プレイヤごとに、賭けた前記遊技用代用貨幣の額と、収支を把握可能な構成であってよい。
【0025】
前記チップ判定装置は、前記各プレイヤポジションの前記各ベットエリア内の複数の前記遊技用代用貨幣のスタックを個別に把握可能な構成であってよい。
【0026】
あるいは、本発明の別の態様では、テーブルゲームの管理システムであり、バカラ用のゲーミングテーブル用レイアウトを備えたゲーミングテーブルと、賭けに参加するために前記ゲーミングテーブルに置かれた遊技用代用貨幣の種類と枚数を判定可能なチップ判定装置と、前記チップ判定装置が判定した前記遊技用代用貨幣の種類と枚数をデータベースに記録する制御装置と、を有し、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記遊技用代用貨幣を収納したチップフロートを置く場所と、プレイングカードを収納したカードシュータ装置を置く場所と、前記カードシュータ装置から引き出した前記プレイングカードを置くためのカードエリアと、 ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、前記制御装置は、前記データベースの記録に基づき、前記プレイヤポジションごとに、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアについてそれぞれ独立して賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成である、テーブルゲームの管理システムである。
【0027】
さらに、前記制御装置は、複数の前記ゲーミングテーブルの、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成であってよい。
【0028】
さらに、前記制御装置は、複数の種類の前記ゲーミングテーブル用レイアウトの、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握可能な構成であってよい。
【0029】
さらに、前記制御装置は、プレイヤまたはバンカに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額に対する、タイに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額あるいはプレイヤペアまたはバンカペアに賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の比率を計算可能な構成であってよい。
【0030】
さらに、前記制御装置は、計算された前記比率から前記ゲーミングテーブル用レイアウトの優劣を判定してよい。
【0031】
さらに、前記制御装置は、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアそれぞれの理論上の収益率と、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算可能な構成であってよい。
【0032】
さらに、前記制御装置は、前記ゲーミングテーブルで行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける実際の収益率を計算可能な構成であってよい。
【0033】
さらに、前記制御装置は、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアそれぞれの理論上の収益率と、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算し、前記ゲーミングテーブルで行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアに実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移から計算された前記ゲーミングテーブル用レイアウトにおける実際の収益率を計算し、前記理論上の収益率と、前記実際の収益率との差異を計算可能な構成であってよい。
【0034】
さらに、前記制御装置は、前記理論上の収益率または実際の収益率と、ゲームを行うのに要した時間との関係を分析する機能を有してよい。
【0035】
さらに、前記制御装置は、前記理論上の収益率または実際の収益率と、ゲームを行うのに要した時間と、ゲームに参加していたゲーム参加人の人数との関係を分析する機能を有してよい。
【0036】
前記テーブルゲームの管理システムは、さらに、ゲームの勝敗を判定する勝敗結果判定装置を有していてよく、前記制御装置は、前記勝敗結果判定装置の判定したゲームの勝敗結果に基づいて、前記プレイヤポジションごとに収支を把握可能な構成であってよい。
【0037】
前記テーブルゲームの管理システムは、各プレイヤポジションにおいてゲームに参加しているプレイヤを顔認証システムまたはメンバズカードによって特定するプレイヤ特定手段を備えていてよい。
【0038】
前記制御装置は、前記プレイヤ特定手段により特定した各プレイヤのメンバIDと、各プレイヤポジションのベット額とを関連付けて前記データベースに記録してよい。
【0039】
前記制御装置は、前記プレイヤごとに、賭けた前記遊技用代用貨幣の額と、収支を把握可能な構成であってよい。
【0040】
前記チップ判定装置は、前記各プレイヤポジションの前記各ベットエリア内の複数の前記遊技用代用貨幣のスタックを個別に把握可能な構成であってよい。
【0041】
さらに、本発明の別の態様では、バカラ用のゲーミングテーブル用レイアウトであって、遊技用代用貨幣を収納したチップフロートを置く場所と、プレイングカードを収納したカードシュータ装置を置く場所と、前記カードシュータ装置から引き出した前記プレイングカードを置くためのカードエリアと、ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、さらに、前記ベットエリアは、ディーラを中心とする放射線状に、プレイヤ用のベットエリア、バンカ用のベットエリア、タイ用のベットエリア、プレイヤペア用のベットエリア、及びバンカペア用のベットエリアを、プレイヤポジションごとに複数列設け、プレイヤポジションに座った各前記ゲーム参加人の手が届く範囲内に、それぞれのプレイヤポジションのプレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアのベットエリアが設けられている、ゲーミングテーブル用レイアウトである。
【0042】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記ベットエリアは、ディーラが座る位置のテーブルの端から各ベットエリアの端までの距離は1m以内であり、前記ゲーム参加人が座る位置のテーブルの端から、前記ゲーム参加人が遊技用代用貨幣を置くそれぞれのプレイヤポジションのベットエリアの端までの距離は1m以内であってよい。
【0043】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記プレイヤ用のベットエリア、バンカ用のベットエリア、タイ用のベットエリア、プレイヤペア用のベットエリア、及びバンカペア用のベットエリアが前記プレイヤポジションごとに1列に並び、5段になっていてよい。
【0044】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記ベットエリアに輪郭線を設けず、ゲーミングテーブル用レイアウトの地に対して前記ベットエリアは色または色の濃度によって区別されてよい。
【0045】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、使用される前記遊技用代用貨幣として種類が特定可能な特徴色と、複数の種類の遊技用代用貨幣に共通して使用される共通色を有するものが使用の対象とされ、前記ベットエリアは前記共通色以外の色で着色されていることを特徴としてよい。
【0046】
さらに、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、遊技用代用貨幣チェックエリアを有していてよい。
【0047】
さらに、上記のゲーミングテーブル用レイアウトを上面に備える、ゲーミングテーブルであってよい。
【発明の効果】
【0048】
本発明によれば、テーブルゲームの管理システムであり、バカラ用のゲーミングテーブル用レイアウトを備えたゲーミングテーブルと、賭けに参加するために前記ゲーミングテーブルに置かれた遊技用代用貨幣の種類と枚数を判定可能なチップ判定装置と、前記チップ判定装置が判定した前記遊技用代用貨幣の種類と枚数をデータベースに記録する制御装置と、を有し、前記ゲーミングテーブル用レイアウトは、前記遊技用代用貨幣を収納したチップフロートを置く場所と、プレイングカードを収納したカードシュータ装置を置く場所と、前記カードシュータ装置から引き出した前記プレイングカードを置くためのカードエリアと、ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、さらに、前記ベットエリアは、ディーラを中心とする放射線状に、プレイヤ用のベットエリア、バンカ用のベットエリア、タイ用のベットエリア、プレイヤペア用のベットエリア、及びバンカペア用のベットエリアを、プレイヤポジションごとに複数列設け、前記制御装置は、前記データベースの記録に基づき、前記プレイヤポジションごとに、プレイヤ、バンカ及びタイ、プレイヤペア、バンカペアについてもそれぞれ独立して、賭けられた前記遊技用代用貨幣の額の推移を把握することによって、カメラ装置で撮影した画像によって遊技用代用貨幣を認識する際に、レイアウトの模様と混同することなく遊技用代用貨幣のみを正しく認識でき、カメラ装置による遊技用代用貨幣の読取精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係るゲーミングテーブルのレイアウトを示す上面図である。
【
図2】
図2は、本発明の別の実施の形態に係るゲーミングテーブルのレイアウトを示す上面図である。
【
図3】
図3は、本発明の別の実施の形態に係るゲーミングテーブルのレイアウトを示す上面図である。
【
図4】
図4は、本発明の別の実施の形態に係るゲーミングテーブルのレイアウトを示す上面図である。
【
図5】
図5は、本発明の別の実施の形態に係るゲーミングテーブルのレイアウトを示す上面図である。
【
図6】
図6は、従来のゲーミングテーブルのレイアウトの一例を示す上面図である。
【
図7】
図7は、従来のゲーミングテーブルのレイアウトの一例を示す上面図である。
【
図8】
図8は、遊技用代用貨幣の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下に、この発明に係るゲーミングテーブル用レイアウトにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施の形態では、ゲーミングテーブルとしてバカラ用のゲーミングテーブルを例示して説明するが、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
【0051】
図1は本発明の実施の形態に係るゲーミングテーブル用レイアウト5を示す上面図である。同図において、ゲーミングテーブル4は、バカラ用のテーブルであって、ゲーミングテーブル4にゲーミングテーブル用レイアウト5が上面に貼られている。ゲーミングテーブル用レイアウト5には、5つのプレイヤポジション13(「プレイヤポジション1」131、「プレイヤポジション2」132、「プレイヤポジション3」133、「プレイヤポジション5」134、「プレイヤポジション6」135)が設けられており、5名のゲーム参加人10がゲームに参加できる。プレイヤポジション13ごとにベットエリア44が設けられている。プレイヤポジション13のベットエリア44には、プレイヤ(PLAYER)441、バンカ(BANKER)442、タイ(TIE)443、プレイヤペア(P)444、及びバンカペア(B)445の各エリアが含まれる。各ゲーム参加人10は、ベットする対象に対応する位置にベットする額の遊技用代用貨幣1を置くことで、賭けを行う。ゲーミングテーブル4には、さらに、ドローしたプレイヤカードを置くプレイヤカードエリア45、及びドローしたバンカカードを置くバンカカードエリア46が設けられている。
【0052】
ゲーミングテーブル4には、ディーラ11が遊技用代用貨幣1を収容するための遊技用代用貨幣トレイ9が設けられる。遊技用代用貨幣トレイ9は、少なくともその一部がゲーミングテーブル4に埋め込まれている。チップ判定装置49は、遊技用代用貨幣トレイ9内の遊技用代用貨幣1の位置、種類、枚数をカメラ装置2やRFIDリーダ(図示せず)等から得られる情報から、把握することができる。
【0053】
カード配布装置3は、勝敗結果判定装置として、ゲーミングテーブル4においてゲームの勝敗結果を判定して、結果表示ランプ3Lにて表示する。また、カード配布装置3は、判定したゲームの勝敗結果を制御装置50に送る。
【0054】
チップ判定装置49は、カメラ装置2やRFIDリーダ等から得られた情報から、ゲーミングテーブル4に置かれた遊技用代用貨幣1の種類、枚数、置かれた位置(ベット対象)を判定可能である。制御装置50は、チップ判定装置49が判定したゲーミングテーブル4上の遊技用代用貨幣1の位置と種類と枚数とを把握するとともに、勝敗判定装置としてのカード配布装置3から得た勝敗結果を用いてゲーミングテーブル4におけるカジノ側の収支計算を行う機能を備える。制御装置50は、カジノ側の収支計算結果と、チップ判定装置49が得た遊技用代用貨幣トレイ9内の遊技用代用貨幣1の位置、種類、枚数の変化が正しいかどうか判定可能である。制御装置50は、チップ判定装置が判定した、ベットエリア44に置かれた遊技用代用貨幣1の種類、枚数、置かれた位置(ベット対象)をデータベースに記録する。
【0055】
制御装置50は、データベースの記録に基づき、プレイヤ441、バンカ442、タイ443、プレイヤペア444、バンカペア445についてそれぞれ独立して、賭けられた遊技用代用貨幣1の額の推移を把握することができる。なお、このように推移を把握する制御装置50は、上で述べた制御装置50と別の装置であってもよい。
【0056】
プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のうち、サイドベットと呼ばれる、タイ、プレイヤペア、バンカペアの方がプレイヤ、バンカに比べてカジノ側の収益率が圧倒的に高いため、カジノにとってはサイドベットに多く賭けられる方が利益につながりやすい。そのため、サイドベットへの賭け金額が多くなるように工夫されたゲーミングテーブル用レイアウト5が優秀であるといえる。
【0057】
すなわち、制御装置50は、データベースの記録に基づき、ゲーミングテーブル用レイアウト5ごとのサイドベットへの賭け金額の比率を計算し、ゲーミングテーブル用レイアウト5の優秀さを評価することができる。
【0058】
従来のゲーミングテーブル用レイアウト5では、
図6に示すように、プレイヤ441、バンカ442についてはプレイヤポジション13ごとに設けられているが、タイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のサイドベットはテーブル中央にまとめて配置されている。このようなゲーミングテーブル用レイアウト5では、例えばプレイヤポジション1のゲーム参加人10がプレイヤペアに賭けようとすると、ゲーム参加人10自身の手が届かないため、ディーラ11の手を介さなくてはならない。その結果、ゲーム参加人10がサイドベットに賭けることをためらい、サイドベットへの賭けの金額が少なくなってしまう。また、ディーラ11の手間によって、時間がかかってしまい効率が悪くなったり、ディーラ11の気がそれることによって不正が介入する余地が生まれてしまう。
【0059】
本発明のゲーミングテーブル用レイアウト5は、各ゲーム参加人10自身がタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のサイドベットに賭けられるように、
図1に示すようにプレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のベットエリア44を、各ゲーム参加人10が座るゲームポジション13ごとに複数列設けている。このようなゲーミングテーブル用レイアウト5によって、各ゲーム参加人10はディーラ11の手を介さずに自分の手でサイドベットのベットエリア44に遊技用代用貨幣1を置くことができるため、サイドベットに賭けやすくなる。その結果、カジノ側の収益率の高いサイドベットへの賭け金額が高くなることで、カジノの利益が大きくなる。また、ディーラ11の手を介さずにすむ分、時間を短縮することができ、効率がよくなるというメリットがある。
【0060】
より具体的には、プレイヤポジション13に座った各ゲーム参加人10の手が届く範囲内、すなわち各ゲーム参加人10が座る位置のテーブルの端から1m以内に各ベットエリア44を配置することによって、各ゲーム参加人10が賭けを行いやすくなる。
【0061】
また、
図2に示すように、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445それぞれのベットエリア44がプレイヤポジション13ごとに1列5段に並んでいてもよい。この場合も同様に、各ゲーム参加人10は自分自身の手でベットできるため、サイドベットへの賭け金額が高くなる。さらに、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のベットエリア44がそれぞれ横一列に並んでいるため、ディーラ11による遊技用代用貨幣1の支払い、回収がスムーズに行われるというメリットがある。また、、例えばタイ443を一番手前にするなど、ベットエリア44の順番を変えてもよい。サイドベットのベットエリアを手前に配置することで、ゲーム参加人10がサイドベットに賭けやすくなる。
【0062】
制御装置50は、複数のゲーミングテーブル4のデータベースに記録されたプレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に賭けられた遊技用代用貨幣1の額の推移を把握し、複数のゲーミングテーブル4ごとに比較することができる。
【0063】
さらに、制御装置50は、複数の種類のゲーミングテーブル用レイアウト5の、データベースに記録されたプレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に賭けられた遊技用代用貨幣1の額を把握し、複数のゲーミングテーブル用レイアウト5ごとに比較することができる。
【0064】
制御装置50は、プレイヤまたはバンカに賭けられた遊技用代用貨幣1の額に対する、タイに賭けられた遊技用代用貨幣1の額あるいはプレイヤペアまたはバンカペアに賭けられた遊技用代用貨幣1の額の比率を計算することができる。そして、計算された比率から、ゲーミングテーブル用レイアウト5の優劣を判定することができる。
【0065】
ゲーミングテーブル用レイアウト5を変更し、プレイヤまたはバンカに賭けられた遊技用代用貨幣1の額に対する、タイに賭けられた遊技用代用貨幣1の額あるいはプレイヤペアまたはバンカペアに賭けられた遊技用代用貨幣1の額の比率を計算し、優秀さを評価することを繰り返すことで、より良い、サイドベットへの賭け金額が高いゲーミングテーブル用レイアウト5を開発することが可能である。
【0066】
制御装置50は、さらに、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445それぞれの理論上の収益率と、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に実際に賭けられた前記遊技用代用貨幣1の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウト5における所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算可能である。理論上の収益率は、ランダムにプレイングカードが引き出された場合の勝敗結果に基づく収益率であり、おおよその値が、プレイヤ、バンカが1.3%、タイが14%、プレイヤペア、バンカペアが10%程度である。実際にプレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445のそれぞれに賭けられた遊技用代用貨幣1の額に理論上の収益率をかけることで、その所定の期間の賭け金額に基づく理論上の収益率を計算することができ、ゲーミングテーブル用レイアウト5の優秀さを評価することができる。
【0067】
制御装置50は、さらに、ゲーミングテーブル4で行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に賭けられた前記遊技用代用貨幣1の額の推移から、前記ゲーミングテーブル用レイアウト5における実際の収益率を計算可能である。実際に行われたゲームの勝敗データを使用することで、より厳密な、実際の収益率を計算することができる。
【0068】
制御装置50は、さらに、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445それぞれの理論上の収益率と、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に実際に賭けられた遊技用代用貨幣1の額の推移から、ゲーミングテーブル用レイアウト5における所定の期間のゲームの実績に基づく理論上の収益率を計算し、ゲーミングテーブル4で行われた各ゲームにおける実際の勝敗データと、プレイヤ441、バンカ442及びタイ443、プレイヤペア444、バンカペア445に実際に賭けられた遊技用代用貨幣1の額の推移から、ゲーミングテーブル用レイアウト5における実際の収益率を計算し、理論上の収益率と、実際の収益率との差異を計算することができる。理論上の収益率と、前記実際の収益率との差異を計算することで、不自然な結果ではないかどうかが分かり、不正やいかさまが行われていないかを検査することができる。
【0069】
制御装置50は、さらに、各ゲームが行われるのに要した時間をデータベースに記録することができる。制御装置50は、データベースの記録に基づいて、単位時間あたりの収益率あるいは収益額等の、時間と収益との関係を分析可能である。
【0070】
制御装置50は、さらに、ゲームに参加していたゲーム参加人10の人数をデータベースに記録可能である。制御装置50は、データベースの記録に基づいて、単位時間、単位人数あたりの収益率あるいは収益額等の、時間と人数と収益の関係を分析可能である。
【0071】
ゲーミングテーブル4に置かれた遊技用代用貨幣1をカメラ装置2で読取る場合、カメラ装置2は、ゲーミングテーブル4の斜め上方に設けられて、ベットエリア44を撮影する。カメラ装置2は、プレイヤポジションごとに賭けられた遊技用代用貨幣を認識することができる。カメラ装置2はプレイヤポジション13ごとに複数設けられてもよいし、一つのカメラ装置2によってすべてのプレイヤポジション13のベットエリア44を撮影してもよい。
【0072】
制御装置50は、カメラ装置2で撮影された画像に基づいて、ベットエリア44に置かれた遊技用代用貨幣1の位置(ベット対象)、種類、枚数を認識する。遊技用代用貨幣1の位置(ベット対象)の認識について、複数枚積まれた遊技用代用貨幣1のうち、一番下の遊技用代用貨幣1が、撮影した画像のどの位置に写っているかを基に遊技用代用貨幣1の位置(ベット対象)を判定できるように予め設定しておくことで認識することができる。
【0073】
チップ判定装置49は、各プレイヤポジション13の各ベットエリア44内に複数の遊技用代用貨幣1のスタック(積み重ねられた遊技用代用貨幣1)が置かれた場合に、それらを個別に認識することができる。これは、ゲーミングテーブル4が盛況で、椅子の後ろに立った状態のプレイヤも賭けを行うバックベットと呼ばれる行為が行われた場合等に有効である。つまり、例えばプレイヤポジション「2」132のバンカ用のベットエリア442に、プレイヤポジション「2」132の椅子に座っているプレイヤAが遊技用代用貨幣1を置き、さらに後ろに立っているプレイヤBが同じプレイヤポジション「2」のバンカ用のベットエリア442に遊技用代用貨幣1を置いて賭けを行う。このとき、チップ判定装置49は、同じベットエリア内にプレイヤAとプレイヤBが置いた遊技用代用貨幣1のスタックを、分けて個別に判定可能である。
【0074】
チップ判定装置49は、カメラ装置2で撮像した画像を解析し、遊技用代用貨幣1同士の距離や重なり具合からスタックを認識することで個別に判定可能である。また、チップ判定装置49は、RFIDリーダであってもよく、RFIDアンテナを1つのベットエリア内に複数個配置することで、近接して置かれた遊技用代用貨幣1のスタックを別のRFIDアンテナによって読取り、個別に判定可能である。
【0075】
チップ判定装置49は、さらに、ゲーム参加人10を特定する情報や、遊技用代用貨幣が置かれた時間、タイミングの情報を利用することで、それぞれの遊技用代用貨幣1をどのプレイヤが置いたかを認識することができる。ゲーム参加人10を特定するために、プレイヤ特定システムが用いられてよい。プレイヤ特定システムは、顔画像に対して認証を行うことによってあらかじめ登録されたゲーム参加人10(以下、「メンバ」ともいう。)を特定する顔認証システムであってよく、あるいは、メンバに対して発行されたメンバズカードを読み取ることでメンバを特定するシステムであってもよい。各メンバは、各メンバに唯一に与えられるメンバIDによって管理される。
【0076】
本実施の形態では、
図2に示すように、ベットエリア44に輪郭線106を設けず、ベットエリア44は色または色の濃度によってゲーミングテーブル用レイアウト5の地に対して区別されるように構成されている。
図6に示すような従来のゲーミングテーブル4では、輪郭線106が設けられているため、輪郭線106(通常、白い線である)が遊技用代用貨幣1の白い部分と重なって遊技用代用貨幣1を誤認しやすくなっていた。その輪郭線106をあえて設けないことで、遊技用代用貨幣1のみを正確に認識することができ、読取の精度を高めることができる。
【0077】
ここで、遊技用代用貨幣1は、例えば
図8に示すように、複数の種類の遊技用代用貨幣1に共通して使用される共通色122と、種類ごとに異なりその色によって種類が特定可能な特徴色121を有している。例えば、共通色122は白色、特徴色121は、赤色が10万ドル、青色が50万ドルを示す、というようになっている。制御装置50は共通色122に挟まれた特徴色121を有する部分を遊技用代用貨幣1として認識するとともに、共通色122を基準として、相対的な色の関係から特徴色121を識別する等の方法で遊技用代用貨幣1の種類を認識することができる。そのため、レイアウト上に共通色122が存在すると、輪郭線106の場合と同様に、遊技用代用貨幣1と混同し、認識に不利に働いてしまうという問題があった。そこで、本実施の形態では、レイアウトを共通色122以外の色で着色し、共通色122をレイアウトから排除することで、遊技用代用貨幣1が持つ共通色122と特徴色121をゲーミングテーブル用レイアウト5から見分けやすくし、遊技用代用貨幣1の読取の精度を高めている。
【0078】
本実施の形態ではさらに、ベットエリア44のプレイヤ(PLAYER)441、バンカ(BANKER)442、タイ(TIE)443、プレイヤペア(P)444、またはバンカペア(B)445を示す表示がゲーミングテーブル用レイアウト5の地の色と同色または濃度が異なる同色(例えば黄色、緑色など)で着色されている。カメラ装置2で遊技用代用貨幣1を読取る部分の色数を可能な限り少なくすることで、遊技用代用貨幣1の持つ共通色122と特徴色121をゲーミングテーブル用レイアウト5から見分けやすくし、遊技用代用貨幣1の認識の精度を高めることができる。
【0079】
従来のゲーミングテーブル用レイアウト5(
図6)では、さらなる問題として、ベットエリア441~445が互いに密に隣接しているため、ゲーム参加人10が賭けた遊技用代用貨幣101が近くに置かれて、一つのカメラ装置で斜め上方向から撮影した場合に視認性が悪くなってしまうという問題があった。
【0080】
本実施の形態では、
図2に示すように、5つのベットエリア441~445はプレイヤポジション13ごとにディーラ11を中心として、放射線状に複数列配置されている。すなわち、直線状に遊技用代用貨幣1が並ぶため、斜め上方向から一つのカメラ装置2で撮影した場合でも、遊技用代用貨幣1が他の遊技用代用貨幣1の死角になって見えなくなってしまうということがない。
【0081】
さらに、本実施の形態では、異なるプレイヤポジション13(「1」~「6」)同士のベットエリア44で死角が生じないように、ディーラ11から放射状の直線の垂直方向の遊技用代用貨幣1に対する視野が重ならないようにスペースを設けて複数列配置されている。
【0082】
さらに、
図2に示すように、遊技用代用貨幣カウンタエリア7を設けていてよい。遊技用代用貨幣カウンタエリア7には、RFIDリーダが埋め込まれており、遊技用代用貨幣カウンタエリア7上に置かれた遊技用代用貨幣1に内蔵されたRFIDを読取ることで、遊技用代用貨幣1の種類と枚数を認識することができる。
【0083】
カメラ装置2によって撮影した画像による遊技用代用貨幣1の認識が正常に行われなかった場合等に、遊技用代用貨幣1カウンタエリア7上にディーラ11が遊技用代用貨幣1を置くことで認識する等の用途で使用できる。
【0084】
さらに、遊技用代用貨幣カウンタエリア7上に置かれた遊技用代用貨幣1をカメラ装置(カメラ装置2と同じでもよいし、別のカメラ装置でもよい)によって撮影、認識できるように構成されていてもよい。RFIDリーダとカメラ装置の両方で遊技用代用貨幣1を認識することで、RFIDが内蔵されていない遊技用代用貨幣1等、不正な遊技用代用貨幣1を見つけることができる。
【0085】
図3は、同じプレイヤポジション13(「1」~「6」)のうち、特にタイ(TIE)443、プレイヤペア(P)444、バンカペア(B)445について、ディーラ11を中心とする放射線の垂直方向の遊技用代用貨幣1に対する視野が重ならないようにスペースを設けて複数列設けた例である。
【0086】
図4は、さらに、特にタイ(TIE)443、プレイヤペア(P)444、バンカペア(B)445について、通常は四角を模っているのに対し、楕円を模った例である。
【0087】
図5は、ゲーム参加人10が7人用のレイアウトの一例である。「プレイヤポジション1~6」131~135に加えて、「プレイヤポジション7」136、「プレイヤポジション8」137が設けられている。
【0088】
図7は、賭けられた遊技用代用貨幣1をRFIDによって読取るゲーミングテーブル用レイアウト1の一例である。RFIDのアンテナ同士が干渉しないように、ベットエリア44同士が離れていてよい。
【0089】
ゲーミングテーブル用レイアウト5はゲーミングテーブル4の上面に備えていればよく、ゲーミングテーブル用レイアウト5は、布などに印刷されて、ゲーミングテーブル4に貼り付けられてもよいし、ゲーミングテーブル4に直接着色してゲーミングテーブル用レイアウト5を構成してもよい。
【0090】
上記の例では、カメラ装置2によって撮像された画像を基に遊技用代用貨幣1の種類及び枚数を認識したが、カメラ装置2にかえてビデオ監視装置を利用し、映像を基に遊技用代用貨幣1の種類及び枚数を認識してもよい。
【0091】
遊技用代用貨幣1を認識する制御装置50は、ディープラーニング構造の人工知能を活用したものであってよい。
【0092】
また、上記発明のゲーミングテーブル用レイアウト5を用いることによって、カメラ装置2を用いた遊技用代用貨幣1の認識に限らず、ディーラ11が目で遊技用代用貨幣1を判別する際にも判別しやすくなり、ミスの削減およびゲーム効率の向上が期待できる。
【0093】
以上、本発明の各種の実施の形態を説明したが、上述の実施の形態は、本発明の範囲内で当業者により変形可能なことはもちろんであり、適用されるゲームでの必要に応じて、本実施の形態が適当に変形されてよい。
【0094】
(付記)
上記の実施の形態により、以下の発明が開示される。
【0095】
(1)テーブルゲームの管理システムであって、
バカラ用の遊技テーブル用レイアウトを備えた遊技テーブルと、
前記遊技テーブル上の所定領域に置かれた遊技用代用貨幣のRFIDを検出する複数のRFIDアンテナと、
前記RFIDアンテナが検出した前記遊技用代用貨幣の種類と枚数をデータベース上に記録する制御装置と、を有し、
前記遊技テーブル用レイアウトは、前記所定領域内に、ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、
さらに、前記ベットエリアは、プレイヤ用ベットエリア、バンカ用ベットエリア、タイ用ベットエリア、サイドベット用ベットエリアをプレイヤポジションごとにそれぞれ設け、
前記複数のRFIDアンテナは、1または複数のアンテナ毎に前記プレイヤ用、バンカ用、タイ用、サイドベット用の各ベットエリアのいずれの遊技用代用貨幣の読取を行うかを設定可能であり、
前記制御装置は、前記各ベットエリアと関連付けられた1または複数のRFIDアンテナが検出した遊技用代用貨幣の種類と枚数を、当該RFIDアンテナと関連付けられている前記プレイヤ用、バンカ用、タイ用、サイドベット用の各ベットエリア毎に判定するとともに、ベットエリア以外のエリアと関連付けられているRFIDアンテナは検出を行わない、もしくは検出結果を除外可能に設定可能である、
テーブルゲームの管理システム。
【0096】
(1)のテーブルゲームの管理システムでは、ベットチップをRFIDで読むとともに、ベットチップを読まないところもアンテナが埋められる。
【0097】
(2)テーブルゲームの管理システムであって、
バカラ用の遊技テーブル用レイアウトを備えた遊技テーブルと、
前記遊技テーブルで行われるゲームにおいて各ゲーム参加人が賭ける遊技用代用貨幣を当該遊技用代用貨幣に付されたRFIDにより判定するチップ判定装置と、
各ゲーム参加人が賭ける前記遊技用代用貨幣をカメラを介して画像として記録するゲーム記録装置と、
前記記録された遊技用代用貨幣の画像を画像分析する画像分析装置と、
前記チップ判定装置及び前記画像分析装置が検出した前記遊技用代用貨幣の種類と枚数を判定する制御装置と、を有し、
前記遊技テーブル用レイアウトは、ゲーム参加人が前記遊技用代用貨幣を置いて賭けに参加するためのベットエリアを有し、
さらに、前記ベットエリアは、プレイヤ用ベットエリア、バンカ用ベットエリア、タイ用ベットエリア、サイドベット用ベットエリアをプレイヤポジションごとにそれぞれ設け、
前記制御装置は、前記チップ判定装置の判定結果に基づき、前記プレイヤポジションごとに賭けられた前記遊技用代用貨幣の真贋を判定すると共に、前記プレイヤポジションごとの総額を判定し、
さらに前記画像分析装置による画像分析結果に基づき、プレイヤ、バンカ、及びタイ、プレイヤペア、バンカペアの各ベットエリアについてそれぞれ独立して、賭けられた前記遊技用代用貨幣の種類と枚数を把握可能な構成である、
テーブルゲームの管理システム。
【0098】
(3)(2)に記載のテーブルゲームの管理システムであって、
前記制御装置は、前記チップ判定装置の検出結果を用いて得た前記プレイヤポジション毎の遊技用代用貨幣の総額と、前記画像分析装置の検出結果を用いて得た前記プレイヤポジション毎の遊技用代用貨幣の総額との間に違いがあるか否かを判定する、テーブルゲームの管理システム。
【0099】
(2)及び(3)のテーブルゲームの管理装置では、ベットチップをRFIDでプレイヤ毎に読むとともに、カメラで場所(賭けエリア)を見る。
【符号の説明】
【0100】
1 遊技用代用貨幣
2 カメラ装置
3 カード配布装置
4 ゲーミングテーブル
5 ゲーミングテーブル用レイアウト
7 遊技用代用貨幣カウンタエリア
9 遊技用代用貨幣トレイ
10 ゲーム参加人
11 ディーラ
44 ベットエリア
441 プレイヤ
442 バンカ
443 タイ
444 プレイヤペア
445 バンカペア
49 チップ判定装置
50 制御装置
106 輪郭線