(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165033
(43)【公開日】2023-11-14
(54)【発明の名称】乳化組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/42 20060101AFI20231107BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20231107BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20231107BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20231107BHJP
A61K 8/894 20060101ALI20231107BHJP
A61K 8/04 20060101ALI20231107BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
A61K8/42
A61K8/34
A61K8/891
A61K8/81
A61K8/894
A61K8/04
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023149966
(22)【出願日】2023-09-15
(62)【分割の表示】P 2022186847の分割
【原出願日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】P 2021192526
(32)【優先日】2021-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高木 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】對間 秀利
(57)【要約】
【課題】セラミド類等の高融点の油性成分を安定に含有することができ、外観に光沢感が
あり、塗り伸ばしやすくなめらかであり、塗布後の肌がうるおってみずみずしい感じで、
熱感がなく肌負担がなく、うるおい感が持続する、乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)融点が50~150℃である油性成分 0.1~20質量%、
(B)オクタメチルトリシロキサン 1~30質量%、
(C)α-オレフィンオリゴマー 1~20質量%、
(D)非イオン性界面活性剤、
(E)水
を含有する乳化組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)融点が50~150℃である油性成分 0.1~20質量%、
(B)オクタメチルトリシロキサン 1~30質量%、
(C)α-オレフィンオリゴマー 1~20質量%、
(D)非イオン性界面活性剤、
(E)水
を含有する乳化組成物。
【請求項2】
成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.1~10である請求
項1記載の乳化組成物。
【請求項3】
成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1~10である請求
項1又は2記載の乳化組成物。
【請求項4】
成分(D)が、HLB1~7のシリコーン系界面活性剤を含有する請求項1~3のいず
れか1項記載の乳化組成物。
【請求項5】
成分(A)が、セラミド類及びC16-C22高級アルコール類から選ばれる1種又は2種
以上を含む請求項1~4のいずれか1項記載の乳化組成物
【請求項6】
成分(A)が、セラミド類を含む請求項1~5のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項7】
成分(A)が、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチル
ヘキサデカナミドを含む請求項1~6のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項8】
油中水型乳化組成物である請求項1~7のいずれか1項記載の乳化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
セラミド類などの高融点の固体脂を含有する乳化組成物は、高い保湿効果が期待される
ものの、結晶析出や分離などの安定性に課題があり、例えば、セラミド類と、リン脂質誘
導体、脂肪酸デキストリン及びポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する乳化物(特許文
献1)などが検討されている。
また、セラミド類に対する安定性だけでなく、塗布後の肌の水分閉塞性や、使用感を向
上させることについても検討されている。
例えば、特許文献2には、セラミド類と、ポリグリセリン脂肪酸エステル、特定の親油
性界面活性剤、デキストリン脂肪酸エステル、25℃で液状の炭化水素油、水を含有する
油中水型乳化組成物が、塗布膜の水分閉塞性が高く、肌の保護感やツヤ感が良好であるこ
とが記載され、特許文献3には、セラミド類と、メドウフォームエストリド、コレステロ
ール及び/又はフィトステロール、非イオン性界面活性剤、油剤(メドウフォームエスト
リド、コレステロール及びフィトステロールを除く)、水を含有する乳化化粧料が、セラ
ミドを安定に配合するとともに、べたつきがなく使用性に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-156342号公報
【特許文献2】特開2019-85390号公報
【特許文献3】特開2016-108243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
低温低湿の環境では、肌が乾燥しやすいため、保湿することが求められる。そのため、
セラミド類などの高融点の固体脂を含有する保湿効果が高い乳化型組成物を肌に塗布する
ことで、肌のうるおい感を持続的に高めて、うるおいのあるみずみずしい肌にすることが
できる。
一方、日本の夏のように、高温多湿な屋外と冷房による低湿な屋内を頻繁に行き来する
環境下では、夏でも肌の乾燥に悩む人々が多く存在する。このような人々は、冷房による
低湿度下での肌のうるおい感を持続的に高めてうるおいのあるみずみずしい肌にするため
に、セラミド類などの高融点の固体脂を含有する保湿効果が高い乳化型スキンケア剤を夏
でも塗布することが好ましい。しかしながら、従来の乳化型スキンケア剤を使用して高温
多湿な屋外に出ると、肌にジリジリと熱がこもるような不快感を感じてしまう場合があっ
た。このため、セラミド類などの高融点の固体脂を含有する従来の乳化型スキンケア剤は
、高いスキンケア効果があっても、夏場の高温多湿の大気環境下と冷房による低湿度の夏
場の室内を行き来する状態において、乾燥に悩む人にとっては使用することが望まれなか
った。
【0005】
本発明は、高融点の固体脂類を含有し、肌のうるおい感が持続して肌が潤ってみずみず
しい感じがある高い保湿効果を有しながら、高温多湿な環境下においても肌にジリジリと
熱がこもるような不快感を与えない乳化組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定融点の油性成分、オクタメチルトリシロキサン、α-オレフィンオ
リゴマー、非イオン性界面活性剤及び水を組み合わせることによって、上記課題を解決し
た乳化組成物が得られることを見出した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)融点が50~150℃である油性成分 0.1~20質量%、
(B)オクタメチルトリシロキサン 1~30質量%、
(C)α-オレフィンオリゴマー 1~20質量%、
(D)非イオン性界面活性剤、
(E)水
を含有する乳化組成物に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の乳化組成物は、セラミド類等の高融点の油性成分を安定に含有することができ
、塗布後の肌がうるおってみずみずしい感じを保ちつつ、うるおい感を持続させ、高温多
湿の環境下でも熱感を低減し、その結果、肌の負担感を低減することができる。
なお、熱感とは、組成物を肌に塗布した状態で、一定以上の高温多湿下に晒した肌に熱
がこもるような感覚のことを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる成分(A)は、融点が50~150℃の油性成分であり、常温(5~3
5℃)において固体状の油性成分である。このような油性成分としては、例えば、セラミ
ド類、スフィンゴシン類(天然物と合成物を含む)等のスフィンゴ脂質;コレステロール
、デヒドロコレステロール、β-シトステロール、ステアロイルコレステリルエステル、
イソステアロイルコレステリルエステル、植物油脂肪酸コレステリルエステル等のステロ
ール類及びその類縁化合物;ステアリン酸、ベヘン酸等のC16-C22脂肪酸;セチルアル
コール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコ
ール等のC16-C22高級アルコール及びその類縁化合物などが挙げられる。成分(A)は
通常、界面活性剤として定義されない成分であり、成分(D)とは異なる成分のことであ
る。また、成分(A)は成分(C)のα-オレフィンオリゴマー、すなわち、炭素数4~
12の直鎖脂肪族α-オレフィンを重合し、水素添加したものではない成分である。
【0010】
セラミド類としては、天然セラミド、スフィンゴシン誘導体などの他、特開昭62-2
28048号公報、特開昭63-216812号公報、特開昭63-227513号公報
、特開昭64-29347号公報、特開昭64-31752号公報、特開平8-3192
63号公報などに記載のセラミド類似構造物質が例示される。具体的には、外観の光沢感
を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、高温多
湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、次の一般式(
1)及び(2)から選ばれる化合物が好ましく、特に一般式(1)の化合物が好ましい。
【0011】
【0012】
〔式中、R1は炭素数10~26の炭化水素基を示し、R2は炭素数9~25の炭化水素基
を示し、Xは-(CH2)n-(ここでnは2~6の整数を示す)を示す。〕
【0013】
【0014】
(式中、R3及びR4は同一又は異なって炭素数1~40のヒドロキシル化されていてもよ
い炭化水素基を示し、R5は炭素数1~6のアルキレン基又は単結合を示し、R6は水素原
子、炭素数1~12のアルコキシ基又は2,3-ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。
ただし、R5が単結合のとき、R6は水素原子である。)
【0015】
なお、前記一般式(1)及び(2)中、炭化水素基としてはアルキル基又はアルケニル
基が好ましい。
【0016】
一般式(1)の化合物の例としては、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-
N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド(INCI名:Cetyl-PG Hydroxyethyl Palmitam
ide)が挙げられ、一般式(2)の化合物の例としては、長鎖二塩基酸―ビス3-メトキ
シプロピルアミドが挙げられる。
一般式(1)で表わされる化合物は、疑似型セラミド類であり、セラミド機能成分であ
り、セラミドの働きを補い、肌状態(水分量など)を改善することができる。
これらの成分(A)のうち、高温での安定性を向上させ、外観の光沢感を向上させ、塗
り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい
感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減さ
せる観点から、セラミド類(特に、天然セラミド、スフィンゴシン類、前記一般式(1)
及び(2)の化合物)、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールから選ばれる1種
又は2種以上を含むのが好ましく、セラミド類及びC16-C22高級アルコールから選ばれ
る1種又は2種以上を含むのがより好ましく、高温での安定性を向上させ、塗布後の肌の
うるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感
を低減させる観点からセラミド類を含むのがさらに好ましく、高温多湿度での熱感を低減
させることにより、肌の負担感を低減させる前記一般式(1)及び前記一般式(2)から
選ばれる1種以上の化合物を含むのがよりさらに好ましく、前記一般式(1)の化合物を
含むのがよりさらに好ましく、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒド
ロキシエチルヘキサデカナミドを含むのがことさらに好ましい。
【0017】
また、これらの成分(A)のうち、高温での安定性を向上させ、外観の光沢感を向上さ
せ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のう
るおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を
低減させる観点から、セラミド類(特に、天然セラミド、スフィンゴシン類、前記一般式
(1)及び(2)の化合物)、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールから選ばれ
る1種又は2種以上であることが好ましく、セラミド類及びC16-C22高級アルコールか
ら選ばれる1種又は2種以上であることがより好ましく、高温での安定性を向上させ、塗
布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、
肌の負担感を低減させる観点から、セラミド類であることがさらに好ましく、高温多湿度
での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、前記一般式(1)
及び前記一般式(2)から選ばれる1種以上の化合物であることがよりさらに好ましく、
前記一般式(1)の化合物であることがことさらに好ましく、N-(ヘキサデシロキシヒ
ドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドであることがことさらに好
ましい。
【0018】
加えて、成分(A)が、セラミド類、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールを
含む場合、高温での安定性を向上させ、外観の光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向
上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ
、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、成分
(A)中に占めるセラミド類、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールの合計の含
有割合は、成分(A)中に20~100質量%であることが好ましく、30~100質量
%であることがより好ましく、50~100質量%であることがさらに好ましく、75~
100質量%であることがよりさらに好ましく、85~100質量%であることがことさ
らに好ましく、実質的に100質量%であることが最も好ましい。
【0019】
さらに、成分(A)が、セラミド類を含む場合、高温での安定性を向上させ、塗布後の
うるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感
を低減させる観点から、成分(A)中に占めるセラミド類の含有割合は、成分(A)中に
20~100質量%であることが好ましく、30~100質量%であることがより好まし
く、50~100質量%であることがさらに好ましく、75~100質量%であることが
よりさらに好ましく、85~100質量%であることがことさらに好ましく、実質的に1
00質量%であることが最も好ましい。
【0020】
また、成分(A)が、前記一般式(1)及び前記一般式(2)から選ばれる1種以上の
化合物を含む場合、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感をさらに低
減させる観点から、成分(A)中に占める前記一般式(1)及び前記一般式(2)から選
ばれる1種以上の化合物の含有割合は、成分(A)中に20~100質量%であることが
好ましく、30~100質量%であることがより好ましく、50~100質量%であるこ
とがさらに好ましく、75~100質量%であることがよりさらに好ましく、85~10
0質量%であることがことさらに好ましく、実質的に100質量%であることが最も好ま
しい。
【0021】
また、成分(A)が、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシ
エチルヘキサデカナミドを含む場合、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の
負担感をさらに低減させる観点から、成分(A)中に占めるN-(ヘキサデシロキシヒド
ロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドの含有割合は、成分(A)中
に20~100質量%であることが好ましく、30~100質量%であることがより好ま
しく、50~100質量%であることがさらに好ましく、75~100質量%であること
がよりさらに好ましく、85~100質量%であることがことさらに好ましく、実質的に
100質量%であることが最も好ましい。
【0022】
またさらに、成分(A)がセラミド類とC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコール
を含む場合、高温での安定性を向上させる観点から、成分(A)中のセラミド類とC16-
C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールとの合計量中のC16-C22脂肪酸、C16-C22高
級アルコールの合計の含有割合は、90質量%以下であることが好ましく、70質量%以
下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ま
しく、10質量%以下がことさら好ましく、実質的に0質量%であることが最も好ましい
。
またさらに、成分(A)がセラミド類とC16-C22脂肪酸を含む場合、高温での安定性
を向上させる観点から、成分(A)中のセラミド類とC16-C22脂肪酸との合計量中のC
16-C22脂肪酸の合計の含有割合は、90質量%以下であることが好ましく、70質量%
以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好
ましく、10質量%以下がことさら好ましく、実質的に0質量%であることが最も好まし
い。
またさらに、成分(A)がセラミド類とC16-C22高級アルコールを含む場合、高温で
の安定性を向上させる観点から、成分(A)中のセラミド類とC16-C22高級アルコール
との合計量中のC16-C22高級アルコールの合計の含有割合は、90質量%以下であるこ
とが好ましく、70質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、25
質量%以下がよりさらに好ましく、10質量%以下がことさら好ましく、実質的に0質量
%であることが最も好ましい。
【0023】
加えて、成分(A)がN-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシ
エチルヘキサデカナミドとC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールを含む場合、高
温での安定性を向上させる観点から、成分(A)中のN-(ヘキサデシロキシヒドロキシ
プロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドとC16-C22脂肪酸、C16-C22高
級アルコールとの合計量中のC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールの合計の含有
割合は、90質量%以下であるのが好ましく、70質量%以下がより好ましく、50質量
%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましく、10質量%以下がこと
さら好ましく、実質的に0質量%であることが最も好ましい。
【0024】
成分(A)の油性成分は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は
、室温、高温での安定性を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるお
い感を向上させ、うるおい感の持続を向上させ、熱感を低減させる観点から、全組成中に
0.1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、20
質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましい。また、成
分(A)の含有量は、全組成中に0.1~20質量%であり、2~15質量%が好ましく
、5~9質量%がより好ましい。
【0025】
成分(B)のオクタメチルトリシロキサン(トリシロキサン)は、次式で示される化合
物であり、その25℃における粘度は約1csのシリコーン油である。
【0026】
【0027】
成分(B)の粘度は、B型粘度計(TVB10型粘度計、東機産業株式会社製)を用い
、25℃、回転数12rpm、測定時間60秒、ローターNo.1の条件により測定され
る。
成分(B)の含有量は、外観の光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布
後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度
での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、全組成中に1質量
%以上であり、1.5質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、5質量%以
上がさらに好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、13質量%以
下がより好ましく、8.5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、
全組成中に1~30質量%であり、1.5~20質量%が好ましく、2~13質量%がよ
り好ましく、5~8.5質量%がさらに好ましい。
【0028】
成分(C)のα-オレフィンオリゴマーは、炭素数4~12の直鎖脂肪族α-オレフィ
ンを重合し、水素添加したものである。本発明における成分(C)は、融点が50~15
0℃である油性成分(A)とは異なる成分のことである。
成分(C)のα-オレフィンオリゴマーの分子量は、外観の光沢感を向上させ、塗布後
の肌のうるおい感を向上させ、布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での
熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、300以上が好ましく
、330以上がより好ましく、360以上がさらに好ましく、400以上がよりさらに好
ましく、800以下が好ましく、700以下がより好ましく、600以下がさらに好まし
く、500以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)のα-オレフィンオリゴマーの
分子量は、300~800が好ましく、330~700がより好ましく、360~600
がさらに好ましく、400~500がよりさらに好ましい。
なお、ここで成分(C)の分子量は重量平均分子量であり、ポリスチレン換算でSEC
分析により測定されるものである。
【0029】
また、成分(C)のα-オレフィンオリゴマーの25℃における粘度は、外観の光沢感
を向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上
させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、
5mPa・s以上であるのが好ましく、8mPa・s以上がより好ましく、12mPa・
s以上がさらに好ましく、15mPa・s以上がよりさらに好ましく、50mPa・s以
下が好ましく、45mPa・s以下がより好ましく、30mPa・s以下がさらに好まし
く、25mPa・s以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)のα-オレフィンオリ
ゴマーの25℃における粘度は、5~50mPa・sが好ましく、8~45mPa・sが
より好ましく、12~30mPa・sがさらに好ましく、15~25mPa・sがよりさ
らに好ましい。
また、25℃における粘度は、B型粘度計(型番TVB10型粘度計、東機産業株式会
社製)を用い、回転数12rpm、測定時間60秒、ローターNo.1の条件により測定
される。
【0030】
成分(C)のα-オレフィンオリゴマーのオレフィン部分は、炭素数4~12の直鎖脂
肪族α-オレフィンを重合し、水素添加したものであるが、炭素数としては6~12の直
鎖脂肪族α-オレフィンが好ましく、炭素数8~12の直鎖脂肪族α-オレフィンがより
好ましく、炭素数10の直鎖脂肪族α-オレフィンがさらに好ましい。そして、炭素数4
~12の直鎖脂肪族α-オレフィンであれば、単独の炭素数の直鎖脂肪族α-オレフィン
を用いて重合されたものでもよいし、複数の炭素数の直鎖脂肪族α-オレフィンから重合
されて複数の炭素数の直鎖脂肪族α-オレフィンから成るものでもよいが、単独の炭素数
の直鎖脂肪族α-オレフィンを用いて重合されたものが好ましい。
【0031】
成分(C)のα-オレフィンオリゴマーは、炭素数4~12の直鎖脂肪族α-オレフィ
ンを重合されたものであるが、重合度は、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高
温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、3~6で
あるのが好ましく、3~4がより好ましい。その重合度は、成分(C)中単独の重合度の
成分から成るものでもよいし、複数の重合度の成分から成るものでもよいが、塗布後の肌
のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱
感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、一般には、複数の重合度
の成分から成るものが好ましい。
なお、ここで成分(C)の重合度は、前記重量平均分子量の値をモノマーの分子量で割
って計算されるものである。モノマーが複数の分子から構成される場合は、モノマーの平
均分子量で割って計算される。
α―オレフィンオリゴマーを構成するモノマー種と組成比は、一般的な機器分析で求め
ることができ、例えば、GC-MS法又はLC-MS法で、あるいはGC-MS法又はL
C-MS法に加えてNMR法で求めることができる。モノマーの平均分子量は、上記測定
結果によるモノマー種及び組成比から算出される。
【0032】
成分(C)としては、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感
を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、重合度は3~4の構成比が
成分(C)中で50質量%以上に成るものが好ましく、65質量%以上で成るものがより
好ましく、80質量%以上で成るものがさらに好ましく、実質的に100質量%で成るも
のがよりさらに好ましい。
そして、成分(C)としては、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度
での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、重合度は5以上の
構成比が成分(C)中に50質量%未満で成るものが好ましく、35質量%未満で成るも
のがより好ましく、20質量%未満で成るものがさらに好ましく、実質的に含まないもの
で成るものがよりさらに好ましい。
【0033】
成分(C)のα-オレフィンオリゴマーとしては、例えば、「SILKFLO 364
(分子量:444、25℃における粘度:23.7mPa・s)」、「SILKFLO
366(分子量:556、25℃における粘度:43.6mPa・s)」(以上、Van
tage社製)等の市販品を用いることができる。
【0034】
成分(C)の含有量は、外観の光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布
後の肌のうるおい感の持続を向上させ、熱感を低減させる観点から、全組成中に1質量%
以上であり、2質量%以上が好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下
であり、13質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の
含有量は、全組成中に1~20質量%であり、2~13質量%が好ましく、4~8質量%
がより好ましい。
【0035】
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、外観の
光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、
塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより
、肌の負担感を低減させる観点から、0.1以上であるのが好ましく、0.38以上がよ
り好ましく、0.6以上がさらに好ましく、1以上がよりさらに好ましく、1.08以上
がことさら好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3.3以下がさらに
好ましく、1.9以下がよりさらに好ましく、1.4以下がことさら好ましい。また、成
分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.1~10であるのが好ま
しく、0.38~5がより好ましく、0.6~3.3がさらに好ましく、1~1.9がよ
りさらに好ましく、1.08~1.4がことさら好ましい。
【0036】
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、外観の
光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、
塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させる観点から、0.1以上であるのが好ましく、
0.4以上がより好ましく、0.67以上がさらに好ましく、1.1以上がよりさらに好
ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3.3以下がさらに好ましく、2
.1以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)
/(C)は、0.1~10であるのが好ましく、0.4~5がより好ましく、0.67~
3.3がさらに好ましく、1.1~2.1がよりさらに好ましい。
【0037】
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、外観の
光沢感を向上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、
塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることにより
、肌の負担感を低減させる観点から、0.1以上であるのが好ましく、0.48以上がよ
り好ましく、0.6以上がさらに好ましく、0.8以上がよりさらに好ましく、0.93
以上がことさら好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3.3以下がさ
らに好ましく、1.8以下がよりさらに好ましく、1.47以下がことさら好ましい。ま
た、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、0.1~10であるの
が好ましく、0.48~5がより好ましく、0.6~3.3がさらに好ましく、0.8~
1.8がよりさらに好ましく、0.93~1.47がことさら好ましい。
【0038】
成分(D)は、非イオン性界面活性剤であり、公知のものが使用できる。本発明の成分
(D)は、融点が50~150℃である油性成分(A)とは異なる成分のことである。
具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミンや、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルを構成するポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数が10~20のもの
が挙げられ、具体的には、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O
.)等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を構成す
るポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数が10~100のものが挙げられ、具体的には
、PEG-10水添ヒマシ油等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油脂肪酸エステルを構成するポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数が10~100
のものが挙げられ、具体的には、イソステアリン酸PEG-15水添ヒマシ油等が挙げら
れる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、具体的には、2-エチルヘキシルグリセリルエ
ーテル、イソドデシルグリセリルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げ
られる。
シリコーン系界面活性剤としては、具体的には、PEG-3ジメチコン、PEG-10
ジメチコン、PEG-12ジメチコン等のポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・
アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、ポリグリセリン・アルキル
共変性シリコーン、アルキルシリコーンデンドロンポリエーテル変性シリコーン等が挙げ
られる。
また、シリコーン系界面活性剤としては、主鎖のシリコーン鎖が、直鎖、分岐鎖のもの
が挙げられ、また、シリコーン鎖が架橋型、非架橋型のものが挙げられる。
【0039】
成分(D)としては、安定な油中水型乳化組成物を形成する観点、高温での安定性を向
上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、高温多湿度
での熱感を低減させることにより、肌負担を低減させる観点から、シリコーン系界面活性
剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステルから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、シリコーン系界
面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグリセリルエーテルから選ばれる
少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、アルキルグリセリルエーテル、シ
リコーン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好まし
い。
【0040】
また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を
構成するポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数が、10~100であるのが好ましく、
10~60がより好ましく、10~40がさらに好ましく、10~20がよりさらに好ま
しく、10がことさら好ましい。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタンが好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソ
ドデシルグリセリルエーテル 、イソステアリルグリセリルエーテルから選ばれる1種又
は2種以上が好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルがより好ましい。
【0041】
シリコーン系界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性
シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン・アルキル共変
性シリコーンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上が好ましく、ポリエーテル変性シ
リコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種又は2
種以上がより好ましく、ポリエーテル変性シリコーンがさらに好ましく、主鎖のシリコー
ン鎖が直鎖のポリエーテル変性シリコーンがよりさらに好ましく、PEG-3ジメチコン
、PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコンから選ばれる少なくとも1種又は2
種以上がことさら好ましく、PEG-3ジメチコン、PEG-12ジメチコンから選ばれ
る少なくとも1種以上が好ましい。
【0042】
また、アルキルグリセリルエーテルとシリコーン系界面活性剤を同時に含むことが好ま
しく、アルキルグリセリルエーテルとシリコーン系界面活性剤を同時に含む場合、安定な
油中水型乳化組成物を形成する観点、高温での安定性を向上させ、塗り伸ばしやすさを向
上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることによ
り、肌負担を低減させる観点から、イソステアリルグリセリルエーテルとポリエーテル変
性シリコーンを含むのが好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルと、PEG-3ジ
メチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコンから選ばれる1種又は2種
以上を含むのがより好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルと、PEG-3ジメチ
コン、PEG-12ジメチコンから選ばれる1種以上を含むのがさらに好ましく、イソス
テアリルグリセリルエーテルとPEG-3ジメチコンを含むのがよりさらに好ましい。
【0043】
成分(D)としては、安定な水中油型乳化組成物を形成する観点、高温での安定性を向
上させ、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、高温多湿度
での熱感を低減させることにより、肌負担を低減させる観点から、シリコーン系界面活性
剤、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルから選ばれ
る少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる
少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、から選ばれる少なくとも1種以上を含むのが
さらに好ましい。
また、ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタンが好ましい。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルを構成するポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数が10~20が好ま
しく、20がより好ましく、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.
O.)がさらに好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を構成す
るポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数は、20~100が好ましく、40~80がよ
り好ましく、50~60がさらに好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油脂肪酸エステルを構成するポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数は、20~10
0が好ましく、40~80がより好ましく、50~60がさらに好ましい。
【0044】
また、成分(D)の非イオン性界面活性剤は、乳化組成物が油中水型乳化組成物の場合
、高温多湿下で塗布した際の汗による耐水性を損なわない観点、安定な油中水型乳化組成
物を形成する観点、室温、高温での安定性を向上させる観点から、HLB値が1~7であ
るのが好ましく、1~6がより好ましく、2~6がさらに好ましい。ここで、成分(D)
が2種以上の界面活性剤から構成される場合、高温多湿下で塗布した際の汗による耐水性
を損なわない観点、安定な油中水型乳化組成物を形成する観点、高温での安定性を向上さ
せる観点から、HLB値が1~7のみから成るのが好ましく、1~6のみから成るのがよ
り好ましく、2~6のみから成るものがさらに好ましい。
【0045】
また、成分(D)の非イオン性界面活性剤は、乳化組成物が水中油型乳化組成物の場合
、安定な水中油乳化組成物を形成する観点から、HLB値が8~18であるのが好ましく
、8~16がより好ましく、8~14がさらに好ましい。ここで、成分(D)が2種以上
の界面活性剤から構成される場合、安定な油中水型乳化組成物を形成する観点、高温での
安定性を向上させる観点から、HLB値が8~18のみから成るのが好ましく、8~16
のみから成るのがより好ましく、8~14のみから成るものがさらに好ましい。
【0046】
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)
は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(
Griffin)の式により求められるものである。また、2種以上の非イオン性界面活性剤か
ら構成される場合、混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活
性剤のHLBは、各非イオン性界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平
均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン性界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン性界面活性剤Xの質量(g)を示す。
【0047】
成分(D)の非イオン性界面活性剤としては、例えば、イソステアリルグリセリルエー
テルとして、「ペネトールGE-IS(HLB:2)」(花王社製)、ポリエーテル変性
シリコーンとして、PEG-3ジメチコンである「KF-6015(HLB:4.5)」
、PEG-11メチルエーテルジメチコンである「KF-6011(HLB:14.5)
」、「KF-6011P(HLB:14.5)」、PEG-10ジメチコンである「KF
-6043(HLB:14.5)」、「シリコーンKF-6017(HLB:4.5)」
、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンである「シリコーンKF-6028
(HLB:4.0)」(以上、信越化学工業社製);PEG-12ジメチコンである「S
H-3775M(HLB:5)」、「SH-3771M(HLB:13)」、「SS-2
804(HLB:13)」「PEG/PPG-19/19 Dimethiconeとシ
クロペンタシロキサンの混合物である「シリコーンBY11-030(HLB:3.0)
」、シリコーンBY22-008M(HLB:2.0)(以上、東レ・ダウコーニング・
シリコーン社製)等、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として、PEG-5水添ヒマシ油
である「エマレックスHC-5(HLB:5.0)」(日本エマルジョン社)、PEG-
10水添ヒマシ油である「NIKKOL HCO-10(HLB6.5)」(日本サーフ
ァクタント工業社製)、トリイソステアリン酸PEG-15水添ヒマシ油である「エマレ
ックスRWIS-315(HLB:5.0)」(以上、日本エマルジョン社)等の市販品
を用いることができる。
【0048】
成分(D)の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量
は、安定な乳化組成物を形成する観点、室温、高温での安定性を向上させる観点から、全
組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質
量%以上がさらに好ましく、1.5質量%以上がよりさらに好ましく、8質量%以下が好
ましく、5質量%以下がより好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましく、3質量%以
下がよりさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1~8質量%で
あるのが好ましく、0.5~5質量%がより好ましく、1~3.5質量%がさらに好まし
く、1.5~3質量%がよりさらに好ましい。
【0049】
本発明において、成分(E)の水の含有量は、安定な油中水型乳化組成物を形成する観
点、塗布後の肌のうるおい感を向上させる観点から、全組成中に10質量%以上であるの
が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、85質
量%以下が好ましく、75質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい
。また、成分(E)の水の含有量は、全組成中に10~85質量%であるのが好ましく、
15~75質量%がより好ましく、20~70質量%がさらに好ましい。
【0050】
本発明の化粧料は、さらに、多価アルコールを含有することが好ましく、塗布後の肌の
うるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させることができる。
多価アルコールは、分子内に2個以上の水酸基をもつ化合物であり、通常の化粧料に用
いられるものであればいずれでも良い。
2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレング
リコール、プロパンジオール等が挙げられる。3価アルコールとしては、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等が挙げられる。4価アルコールとしては、ジグリセリン、エリス
リトール等が挙げられる。5価以上の多価アルコールとしては、トリグリセリン等のポリ
グリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビト
ール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチル
グルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げ
られる。
【0051】
多価アルコールとしては、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい
感の持続を向上させる観点から、少なくとも2価アルコール、3価アルコール、4価アル
コール、糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、少なくとも2
価アルコール、3価アルコール、4価アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含むの
がより好ましく、少なくともプロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチ
レングリコール、グリセリン、ジグリセリンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがさ
らに好ましく、少なくともジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリ
セリンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがよりさらに好ましく、少なくともグリセ
リンを含むことがことさら好ましい。
【0052】
多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、その合計含有量
は、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させる観
点から、全組成中に1質量%以上であるのが好ましく、5質量%以上がより好ましく、1
0質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ま
しく、15質量%以下がさらに好ましい。また、多価アルコールの含有量は、全組成中に
1~30質量%であるのが好ましく、5~20質量%がより好ましく、10~15質量%
がさらに好ましい。
【0053】
本発明の乳化組成物は、さらに、アニオン性界面活性剤を含有することが好ましく、安
定な水中油型乳化組成物を形成し、塗布後の肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のう
るおい感の持続を向上させることができる。
アニオン性界面活性剤としては、通常の乳化組成物に用いられるものであればいずれで
もよく、例えば、N-ラウロイル-L-グルタミン酸、N-ステアロイル-L-グルタミ
ン酸、N-ミリストイル-L-グルタミン酸等のN-アシルグルタミン酸及びそれらの塩
等のN-アシルアミノ酸、N-ミリストイル-N-メチルタウリン、N-ラウロイル-N
-メチルタウリン、N-ステアロイル-N-メチルタウリン等のN-アシルメチルタウリ
ン及びそれらの塩、脂肪酸及びそれらの塩などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、安定な水中油型乳化組成物を形成する観点、塗布後の
肌のうるおい感を向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させる観点から、N-
アシルグルタミン酸及びそれらの塩、N-アシルメチルタウリン及びそれらの塩から選ば
れる1種又は2種以上を含むのが好ましく、N-ステアロイル-L-グルタミン酸及びそ
の塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン及びその塩から選ばれる1種又は2種以上
を含むのがより好ましく、N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステア
ロイル-N-メチルタウリンナトリウムから選ばれる1種以上を含むのがさらに好ましい
。
【0054】
アニオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、その合計
含有量は、安定な水中油型乳化組成物を形成する観点、塗布後の肌のうるおい感を向上さ
せ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させる観点から、全組成中に0.1質量%以上
であるのが好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ま
しく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好
ましい。また、アニオン性界面活性剤の含有量は、全組成中に0.1~5質量%であるの
が好ましく、0.3~3質量%がより好ましく、0.5~1質量%がさらに好ましい。
【0055】
本発明の乳化組成物は、前記成分以外に、通常、外用剤、香粧品、化粧料に用いられる
成分、例えば、成分(A)、(B)及び(C)以外の油性成分、成分(D)及びアニオン
界面活性剤以外の界面活性剤、粉体、粉体以外の紫外線防止剤、高分子化合物、酸化防止
剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、多価
アルコール以外の保湿剤、清涼剤、美白剤、しわ取り剤、抗炎症剤、ステロイド剤、免疫
抑制剤、分子標的薬等の医薬品や医薬部外品の有効成分等を含有することができる。
【0056】
本発明の乳化組成物は、乳化組成物中に可溶しない粉体、具体的には、着色顔料、紫外
線散乱剤として一般に用いられる無機粉体、有機-無機複合粉体、表面改質された無機/
有機粉体は、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、
高温多湿度での熱感を低減させることにより、肌の負担感を低減させる観点から、全組成
中に30質量%以下であるのが好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以
下がさらに好ましく、5質量%以下がよりさらに好ましく、実質的に含有しないことがこ
とさら好ましい。また、粉体以外の紫外線防止剤についても、塗り伸ばしやすさを向上さ
せ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させることに
より、肌の負担感を低減させる観点から、全組成中に20質量%以下であるのが好ましく
、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、5質量%以下がよ
りさらに好ましく、実質的に含有しないことがことさら好ましい。
【0057】
本発明の乳化組成物は、通常の方法により製造することができる。
本発明の乳化組成物は、油中水型乳化組成物、水中油型乳化組成物等のいずれにもする
ことができ、夏場での汗による耐水性を保持する観点、塗布後のうるおい感の持続を向上
させる観点から、油中水型乳化組成物が好ましい。
【0058】
本発明の乳化組成物は、セラミド類等の高融点の油性成分を安定に含有することができ
、塗布後の肌がうるおってみずみずしい感じを保ちつつ、うるおい感を持続させ、高温多
湿の環境下でも熱感を低減し、その結果、肌の負担感を低減することができる。
さらに、上記の効果に加えて、乳化組成物の外観に光沢感があり、肌に塗布した際に塗
り伸ばしやすくなめらかな使用感も得られ、高温下での使用にも耐えうる製剤の高温安定
性をも確保された乳化組成物さえも得られる。
【0059】
本発明の乳化組成物は、化粧料や皮膚外用剤として使用することができ、化粧料して使
用することが好ましい。本発明の乳化組成物の剤型としては、クリーム、乳液などが挙げ
られ、本発明の効果を高める観点から、クリームであることが好ましい。化粧料としては
、具体的には、顔又はからだの肌用のスキンケア乳液、スキンケアクリーム、BBクリー
ム、BB乳液、美容液、ハンドクリーム、リップケア剤、日焼け止め等や、頭髪用のヘア
セット剤、ヘアコンディショナーなどとすることができる。これらの中で、本発明の効果
を十分に発揮する観点から、顔又はからだの肌用のスキンケア乳液、スキンケアクリーム
、BBクリーム、BB乳液、美容液、ハンドクリーム、リップケア剤が好ましく、スキン
ケアクリームがより好ましい。
なお、本発明の乳化組成物中に紫外線散乱剤や紫外線防止剤を含有することで、日焼け
止め剤とすることができるが、塗り伸ばしやすさを向上させ、塗布後の肌のうるおい感を
向上させ、塗布後の肌のうるおい感の持続を向上させ、高温多湿度での熱感を低減させる
ことにより、肌の負担感を低減させる観点から、日焼け止め剤を除く化粧料とすることが
好ましい。
【0060】
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物等を開示する。
【0061】
<1>次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)融点が50~150℃である油性成分 0.1~20質量%、
(B)オクタメチルトリシロキサン 1~30質量%、
(C)α-オレフィンオリゴマー 1~20質量%、
(D)非イオン性界面活性剤、
(E)水
を含有する乳化組成物。
【0062】
<2>成分(A)が、好ましくは、セラミド類(特に、天然セラミド、スフィンゴシン類
、前記一般式(1)及び(2)の化合物)、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコー
ルから選ばれる1種又は2種以上であって、セラミド類及びC16-C22高級アルコールか
ら選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、セラミド類を含むのがさらに好ま
しく、一般式(1)及び一般式(2):
【0063】
【0064】
〔式中、R1は炭素数10~26の炭化水素基を示し、R2は炭素数9~25の炭化水素基
を示し、Xは-(CH2)n-(ここでnは2~6の整数を示す)を示す。〕
【0065】
【0066】
(式中、R3及びR4は同一又は異なって炭素数1~40のヒドロキシル化されていてもよ
い炭化水素基を示し、R5は炭素数1~6のアルキレン基又は単結合を示し、R6は水素原
子、炭素数1~12のアルコキシ基又は2,3-ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。
ただし、R5が単結合のとき、R6は水素原子である。)
から選ばれる1種以上の化合物を含むのがよりさらに好ましく、一般式(1)の化合物を
含むのがよりさらに好ましく、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒド
ロキシエチルヘキサデカナミドを含むのがことさらに好ましい、前記<1>記載の乳化組
成物。
【0067】
<3>成分(A)が、好ましくは、セラミド類(特に、天然セラミド、スフィンゴシン類
、前記一般式(1)及び(2)の化合物)、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコー
ルから選ばれる1種又は2種以上であって、セラミド類及びC16-C22高級アルコールか
ら選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、セラミド類がさらに好ましく、前記一般式
(1)及び前記一般式(2)から選ばれる1種以上の化合物がよりさらに好ましく、前記
一般式(1)の化合物がことさらに好ましく、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピ
ル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドがことさらに好ましい、前記<1>又は<
2>記載の乳化組成物。
【0068】
<4>成分(A)が、セラミド類、C16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールから選
ばれる1種又は2種以上を含む場合であって、成分(A)中に占めるセラミド類、C16-
C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールの合計の含有割合が、好ましくは、成分(A)中
に20~100質量%であって、30~100質量%がより好ましく、50~100質量
%がさらに好ましく、75~100質量%がよりさらに好ましく、85~100質量%が
ことさらに好ましく、実質的に100質量%であることが最も好ましい、前記<1>~<
3>のいずれか1記載の乳化組成物。
<5>成分(A)が、セラミド類を含む場合であって、成分(A)中に占めるセラミド類
の含有割合が、好ましくは、成分(A)中に20~100質量%であって、30~100
質量%がより好ましく、50~100質量%がさらに好ましく、75~100質量%がよ
りさらに好ましく、85~100質量%がことさらに好ましく、実質的に100質量%で
あることが最も好ましい、前記<1>~<4>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0069】
<6>成分(A)が、前記一般式(1)及び前記一般式(2)から選ばれる1種以上の化
合物を含む場合であって、成分(A)中に占める前記一般式(1)及び前記一般式(2)
から選ばれる1種以上の化合物の含有割合が、好ましくは、成分(A)中に20~100
質量%であって、30~100質量%がより好ましく、50~100質量%がさらに好ま
しく、75~100質量%がよりさらに好ましく、85~100質量%がことさらに好ま
しく、実質的に100質量%であることが最も好ましい、前記<1>~<5>のいずれか
1記載の乳化組成物。
<7>成分(A)が、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエ
チルヘキサデカナミドを含む場合であって、成分(A)中に占めるN-(ヘキサデシロキ
シヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドの含有割合が、好まし
くは、成分(A)中に20~100質量%であって、30~100質量%がより好ましく
、50~100質量%がさらに好ましく、75~100質量%がよりさらに好ましく、8
5~100質量%がことさらに好ましく、実質的に100質量%であることが最も好まし
い、前記<1>~<6>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0070】
<8>成分(A)が、セラミド類とC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールを含む
場合であって、成分(A)中のセラミド類とC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコー
ルとの合計量中のC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールの合計の含有割合が、好
ましくは、90質量%以下であって、70質量%以下がより好ましく、50質量%以下が
さらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましく、10質量%以下がことさら好ま
しく、実質的に0質量%であることが最も好ましい、前記<1>~<7>のいずれか1記
載の乳化組成物。
<9>成分(A)がセラミド類とC16-C22脂肪酸を含む場合であって、成分(A)中の
セラミド類とC16-C22脂肪酸との合計量中のC16-C22脂肪酸の合計の含有割合が、好
ましくは、90質量%以下であって、70質量%以下がより好ましく、50質量%以下が
さらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましく、10質量%以下がことさら好ま
しく、実質的に0質量%であることが最も好ましい、前記<1>~<8>のいずれか1記
載の乳化組成物。
【0071】
<10>成分(A)がセラミド類とC16-C22高級アルコールを含む場合であって、成分
(A)中のセラミド類とC16-C22高級アルコールとの合計量中のC16-C22高級アルコ
ールの合計の含有割合が、好ましくは、90質量%以下であって、70質量%以下がより
好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましく、1
0質量%以下がことさら好ましく、実質的に0質量%であることが最も好ましい、前記<
1>~<9>のいずれか1記載の乳化組成物。
<11>成分(A)がN-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエ
チルヘキサデカナミドとC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールを含む場合であっ
て、成分(A)中のN-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチ
ルヘキサデカナミドとC16-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールとの合計量中のC16
-C22脂肪酸、C16-C22高級アルコールの合計の含有割合が、好ましくは、90質量%
以下であって、70質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、25
質量%以下がよりさらに好ましく、10質量%以下がことさら好ましく、実質的に0質量
%であることが最も好ましい、前記<1>~<10>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0072】
<12>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、5質量
%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましい、前記
<1>~<11>のいずれか1記載の乳化組成物。
<13>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に1.5質量%以上であって、2
質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく
、13質量%以下がより好ましく、8.5質量%以下がさらに好ましい、前記<1>~<
12>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0073】
<14>成分(C)のα-オレフィンオリゴマーの分子量が、好ましくは、300以上で
あって、330以上がより好ましく、360以上がさらに好ましく、400以上がよりさ
らに好ましく、800以下が好ましく、700以下がより好ましく、600以下がさらに
好ましく、500以下がよりさらに好ましい、前記<1>~<13>のいずれか1記載の
乳化組成物。
<15>成分(C)のα-オレフィンオリゴマーの25℃における粘度が、好ましくは、
5mPa・s以上であって、8mPa・s以上がより好ましく、12mPa・s以上がさ
らに好ましく、15mPa・s以上がよりさらに好ましく、50mPa・s以下が好まし
く、45mPa・s以下がより好ましく、30mPa・s以下がさらに好ましく、25m
Pa・s以下がよりさらに好ましい、前記<1>~<14>のいずれか1記載の乳化組成
物。
【0074】
<16>成分(C)のα-オレフィンオリゴマーのオレフィン部分が、炭素数4~12の
直鎖脂肪族α-オレフィンを重合し、水素添加したものであって、好ましくは、炭素数6
~12の直鎖脂肪族α-オレフィンが好ましく、炭素数8~12の直鎖脂肪族α-オレフ
ィンがより好ましく、炭素数10の直鎖脂肪族α-オレフィンがさらに好ましい、前記<
1>~<15>のいずれか1記載の乳化組成物。
<17>成分(C)のα-オレフィンオリゴマーが、炭素数4~12の直鎖脂肪族α-オ
レフィンを重合されたものであって、重合度が、好ましくは、3~6であって、3~4が
より好ましい、前記<1>~<16>のいずれか1記載の乳化組成物。
<18>成分(C)が、好ましくは、重合度は3~4の構成比が成分(C)中で50質量
%以上に成るものであって、65質量%以上で成るものがより好ましく、80質量%以上
で成るものがさらに好ましく、実質的に100質量%で成るものがよりさらに好ましい、
前記<17>記載の乳化組成物。
<19>成分(C)が、好ましくは、重合度5以上の構成比が成分(C)中に50質量%
未満で成るものが好ましく、35質量%未満で成るものがより好ましく、20質量%未満
で成るものがさらに好ましく、実質的に含まないもので成るものがよりさらに好ましい、
前記<17>又は<18>記載の乳化組成物。
【0075】
<20>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、4質量
%以上がより好ましく、3質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい、前記<
1>~<19>のいずれか1記載の乳化組成物。
<21>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.
1以上であって、0.38以上がより好ましく、0.6以上がさらに好ましく、1以上が
よりさらに好ましく、1.08以上がことさら好ましく、10以下が好ましく、5以下が
より好ましく、3.3以下がさらに好ましく、1.9以下がよりさらに好ましく、1.4
以下がことさら好ましい、前記<1>~<20>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0076】
<22>成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.
1以上であって、0.4以上がより好ましく、0.67以上がさらに好ましく、1.1以
上がよりさらに好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3.3以下がさ
らに好ましく、2.1以下がよりさらに好ましい、前記<1>~<21>のいずれか1記
載の乳化組成物。
<23>成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、好ましくは、0.
1以上であって、0.48以上がより好ましく、0.6以上がさらに好ましく、0.8以
上がよりさらに好ましく、0.93以上がことさら好ましく、10以下が好ましく、5以
下がより好ましく、3.3以下がさらに好ましく、1.8以下がよりさらに好ましく、1
.47以下がことさら好ましい、前記<1>~<22>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0077】
<24>成分(D)が、好ましくは、シリコーン系界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なく
とも1種又は2種以上であって、シリコーン系界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、アルキルグリセリルエーテルから選ばれる少なくとも1種又は2種以上がより好ま
しく、アルキルグリセリルエーテル、シリコーン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1
種又は2種以上がさらに好ましい、前記<1>~<23>のいずれか1記載の乳化組成物
。
<25>成分(D)が、好ましくは、シリコーン系界面活性剤であって、ポリエーテル変
性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコー
ン、ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種又は2種以
上がより好ましく、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコ
ーンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上がさらに好ましく、ポリエーテル変性シリ
コーンがよりさらに好ましく、主鎖のシリコーン鎖が直鎖のポリエーテル変性シリコーン
がよりさらに好ましく、PEG-3ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-12
ジメチコンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上がことさら好ましく、PEG-3ジ
メチコン、PEG-12ジメチコンから選ばれる少なくとも1種以上がさらに好ましい、
前記<1>~<24>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0078】
<26>成分(D)が、好ましくは、アルキルグリセリルエーテルとシリコーン系界面活
性剤を同時に含み、イソステアリルグリセリルエーテルとポリエーテル変性シリコーンを
含むのがより好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルと、PEG-3ジメチコン、
PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコンから選ばれる1種又は2種以上を含む
のがさらに好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルと、PEG-3ジメチコン、P
EG-12ジメチコンから選ばれる1種以上を含むのがよりさらに好ましく、イソステア
リルグリセリルエーテルとPEG-3ジメチコンを含むのがよりさらに好ましい、前記<
1>~<25>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0079】
<27>成分(D)の非イオン性界面活性剤が、乳化組成物が油中水型乳化組成物の場合
、好ましくは、HLB値が1~7であって、1~6がより好ましく、2~6がさらに好ま
しい、前記<1>~<26>のいずれか1記載の乳化組成物。
<28>成分(D)が、好ましくは、HLB1~7のシリコーン系界面活性剤を含有する
前記<1>~<27>のいずれか1記載の乳化組成物。
<29>成分(D)の非イオン性界面活性剤が、乳化組成物が水中油型乳化組成物の場合
、好ましくは、HLB値が8~18であって、8~16がより好ましく、8~14がさら
に好ましい、前記<1>~<26>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0080】
<30>成分(D)の非イオン性界面活性剤の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1
質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく
、1.5質量%以上がよりさらに好ましく、8質量%以下が好ましく、5質量%以下がよ
り好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましく、3質量%以下がよりさらに好ましい、
前記<1>~<29>のいずれか1記載の乳化組成物。
<31>成分(E)の水の含有量が、好ましくは、全組成中に10質量%以上であって、
15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下が好
ましく、75質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい、前記<1>
~<30>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0081】
<32>さらに、多価アルコールを含有することが好ましい、前記<1>~<31>のい
ずれか1記載の乳化組成物。
<33>多価アルコールが、好ましくは、少なくとも2価アルコール、3価アルコール、
4価アルコール、糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含み、少なくとも2価ア
ルコール、3価アルコール、4価アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含むのがよ
り好ましく、少なくともプロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがさらに
好ましく、少なくともジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリ
ンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがよりさらに好ましく、少なくともグリセリン
を含むことがことさら好ましい、前記<32>記載の乳化組成物。
<34>多価アルコールの含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、5
質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好まし
く、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい、前記<32>又
は<33>記載の乳化組成物。
【0082】
<35>さらに、アニオン性界面活性剤を含有することが好ましい、前記<1>~<34
>のいずれか1記載の乳化組成物。
<36>アニオン性界面活性剤が、好ましくは、N-アシルグルタミン酸及びそれらの塩
、N-アシルメチルタウリン及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上であって、N
-ステアロイル-L-グルタミン酸及びその塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン
及びその塩から選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、N-ステアロイル-
L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウムから選
ばれる1種以上を含むのがさらに好ましい、前記<35>記載の乳化組成物。
<37>アニオン性界面活性剤の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上で
あって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量
%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい、前記
<35>又は<36>記載の乳化組成物。
【0083】
<38>乳化組成物中に可溶しない粉体の含有量が、好ましくは、全組成中に30質量%
以下であって、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、5質
量%以下がよりさらに好ましく、実質的に含有しないことがことさら好ましい、前記<1
>~<37>のいずれか1記載の乳化組成物。
<39>粉体以外の紫外線防止剤の含有量が、好ましくは、全組成中に20質量%以下で
あって、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、5質量%以
下がよりさらに好ましく、実質的に含有しないことがことさら好ましい、前記<1>~<
38>のいずれか1記載の乳化組成物。
【0084】
<40>油中水型乳化組成物が好ましい、前記<1>~<39>のいずれか1記載の乳化
組成物。
<41>水中油型乳化組成物が好ましい、前記<1>~<39>のいずれか1記載の乳化
組成物。
<42>乳化化粧料が好ましい、前記<1>~<41>のいずれか1記載の乳化組成物。
<43>クリームの剤型が好ましく、スキンケアクリームがより好ましい、前記<1>~
<42>のいずれか1記載の乳化組成物。
【実施例0085】
実施例1~20及び比較例1~4
表1~表3に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造し、乳化化粧料の光沢感、塗り伸ば
しやすさ、塗布後の肌のうるおい感、うるおい感の持続、熱感及び安定性を評価した。結
果を表1~表3に併せて示す。
なお、比較例1、3は、製造直後に分離したため評価できず、「評価不可能」と記載し
た。安定性の評価も、直後から分離しており、「B」とした。
【0086】
(製法)
成分(A)~(D)及びその他の油性成分を85℃で加熱溶解し、油相混合物を得た。
成分(E)及びその他の水性成分を85℃で加熱溶解し、水相混合物を得た。85℃で、
前記油相混合物に前記水相混合物を添加しながら撹拌し、その後、撹拌しながら25℃ま
で冷却して、油中水型乳化化粧料を得た。
【0087】
(評価方法)
(1)乳化化粧料の光沢感:
専門評価者4名が、透明ガラス瓶(広口規格瓶No.4、アズワン社製)に充填された
乳化化粧料について、明るい空間で透明ガラス瓶の上から乳化化粧料の表面を目視で観察
し、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者4名の合計点で示した。なお、乳化化粧
料は、外観に光沢感があるほうが、高級感がある。
4:光沢感がとてもある。
3:光沢感がある。
2:光沢感があまりない。
1:光沢感がない。
【0088】
(2)塗り伸ばしやすさ:
専門評価者4名が、洗浄剤(キュレル洗顔料、花王社製)で洗った腕の前腕に、25℃
にて、各乳化化粧料を約0.2g塗布し、塗布したときの塗り伸ばしやすさを、以下の基
準で評価した。結果は、専門評価者4名の合計点で示した。
なお、塗り伸ばしやすいとは、滑らかに塗り伸ばせられることを示す。
4:非常に塗り伸ばしやすい。
3:塗り伸ばしやすい。
2:あまり塗り伸ばしやすくない。
1:明らかに塗り伸ばしにくい。
【0089】
(3)塗布後の肌のうるおい感:
専門評価者4名が、洗浄剤(キュレル洗顔料、花王社製)で洗った腕の前腕に、25℃
にて、各乳化化粧料を約0.2g塗布し、塗布後の肌のみずみずしくうるおう感じを、以
下の基準で評価した。結果は、専門評価者4名の合計点で示した。
なお、肌がうるおう感じは、みずみずしい感じを伴う。
4:肌がとてもうるおう感じがある。
3:肌がうるおう感じがある。
2:肌がうるおう感じがあまりない。
1:肌がうるおう感じがない。
【0090】
(4)うるおい感の持続:
専門評価者4名が、洗浄剤(キュレル洗顔料、花王社製)で洗った腕に、25℃にて、
各乳化化粧料を腕の前腕に約0.2g塗布し、1時間経過後の肌のうるおい感を、以下の
基準で評価した。結果は、専門評価者4名の合計点で示した。
4:塗布直後とうるおう感じが変わらない。
3:塗布直後よりうるおう感じが若干減じた。
2:塗布直後よりうるおう感じが減じた。
1:うるおう感じがない。
【0091】
(5)熱感:
専門評価者4名が、洗浄剤(キュレル洗顔料、花王社製)で洗った腕の前腕に、各乳化
化粧料を約0.2g塗布し、高温多湿(気温40℃湿度75%)の環境下に入り、10分
間順化した後における熱感による肌の負担の程度に関して、以下の基準で評価した。結果
は、専門評価者4名の合計点で示した。
なお、熱感とは、乳化化粧料を肌に塗布した状態で、一定以上の高温多湿下に晒した肌
に、熱がこもるような感覚のことを示す。熱感が低減されると肌への負担も低減する感じ
がある。
4:ジリジリと熱がこもるような熱感を感じない。
3:ジリジリと熱がこもるような熱感を極わずかに感じる。
2:ジリジリと熱がこもるような熱感を感じる。
1:ジリジリと熱がこもるような熱感を強く感じる。
【0092】
(6)安定性(25℃1日保存後の外観):
各乳化化粧料を透明ガラス瓶(広口規格瓶No.4、アズワン社製)に充填し、25℃
で1日保存した後、透明ガラス瓶の上又は横から、外観を目視評価した。
A:分離なし。
B:分離あり。
【0093】
(7)安定性(30℃3日保存後の外観):
各乳化化粧料を透明ガラス瓶(広口規格瓶No.4、アズワン社製)に充填し、30℃
で3日保存した後、透明ガラス瓶の上又は横から、外観を目視評価した。
A:分離なし。
B:分離あり。
【0094】
(8)安定性(50℃3日保存後の外観):
各乳化化粧料を透明ガラス瓶(広口規格瓶No.4、アズワン社製)に充填し、50℃
で3日保存した後、透明ガラス瓶の上又は横から、外観を目視評価した。
A:分離なし。
B:分離あり。
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
*1:アラントイン(INCI名:Allantoin):川研ファインケミカル社製、S-アラ
ントイン、
*2:N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカ
ナミド(INCI名:Cetyl-PG Hydroxyethyl Palmitamide):花王社製、ソフケアセラ
ミド SL-E、
*3:イソステアリルグリセリル(INCI名:Isostearyl Glyceryl Ether):花王社
製、ペネトール GE-IS、
*4:PEG-3ジメチコン(INCI名:PEG-3 Dimethicone):信越化学工業社製、
シリコーン KF-6015 (-G)、
*5:PEG-12ジメチコン(INCI名:PEG-12 Dimethicone):Dow Sili
cone Corporation、DOWSIL SH 3775 M FLUID(
-G)、
*6:水添ポリデセン(INCI名:Hydrogenated Polydecene):Vantage S
pecialty Chemicals、SILKFLO 364、
*7:トリシロキサン(INCI名:Trisiloxane):信越化学工業社製、シリコーン
KF-96A-1CS(-G)、
*8:ジメチコン(2CS)(INCI名:Dimethicone):信越化学工業社製、シリコ
ーン KF-96L-2CS(-G)、
*9:ジメチコン(6CS)(INCI名:Dimethicone):信越化学工業社製、シリコ
ーン KF-96A-6CS(-G)、
*10:硫酸Mg(INCI名:Magnesium Sulfate):馬居化成工業社製、馬居試薬一
級硫酸マグネシウム、
*11:グリセリン(86%)(INCI名:Glycerin):花王社製、86%グリセリン
V (グリセリン86%と水14%の混合物)、
*12:ユーカリ葉エキス(INCI名:Eucalyptus Globulus Leaf Extract):栃本天
海堂社製、ユーカリ抽出液 EBL、
*13:メチルパラベン(INCI名:Methylparaben):上野製薬社製、メッキンス-
M(パラオキシ安息香酸メチル)、
*14:コハク酸(INCI名:Succinic Acid):日本触媒社製、コハク酸、
*15:水酸化Na(48%)(INCI名:Sodium Hydroxide):南海化学社製、48%
か性ソーダ(食添)(部外品用)、
*16:ステアリルアルコール(INCI名:Stearyl Alcohol):花王社製、カルコー
ル 8098、
*17:セラミドNG(INCI名:Ceramide NG):クローダジャパン社製、セラミド
2、
*18:PEG-10水添ヒマシ油(INCI名:PEG-10 Hydrogenated Castor Oil):
日本サーファクタント工業社製、NIKKOL HCO-10、
*19:水添ポリデセン(INCI名:Hydrogenated Polydecene):Vantage
Specialty Chemicals、SILKFLO 366、
*20:水添ポリイソブテン(INCI名:Hydrogenated Polyisobutene):日油社製、
パールリーム EX