(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165063
(43)【公開日】2023-11-15
(54)【発明の名称】電子チラシ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20231108BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20231108BHJP
G06T 11/60 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G06F3/04845
G06T11/60 100A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075654
(22)【出願日】2022-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】522175820
【氏名又は名称】株式会社 コンプラス
(74)【代理人】
【識別番号】100085291
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 実
(74)【代理人】
【識別番号】100117798
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 慎一
(74)【代理人】
【識別番号】100166899
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 慶太
(74)【代理人】
【識別番号】100221006
【弁理士】
【氏名又は名称】金澤 一磨
(72)【発明者】
【氏名】関原 光司
(72)【発明者】
【氏名】林 建一
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050BA13
5B050EA12
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA10
5B050GA08
5E555AA24
5E555AA25
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA45
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB17
5E555CB36
5E555CB45
5E555CC03
5E555DA01
5E555DB03
5E555DB53
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC26
5E555DC27
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA11
5E555EA26
5E555FA00
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利用者に、掲載されている商品の商品情報を見やすく表示する電子チラシを提供する。
【解決手段】電子チラシ配信サーバ10と、複数の利用者端末20と、複数の管理者端末30とが、インターネット回線40を介して通信可能な電子チラシ配信システムにおいて、電子チラシ配信サーバ10から利用者端末20へ配信される電子チラシは、利用者端末20において、複数の商品の商品情報がそれぞれカード画像で表示される。複数のカード画像は、端末の画面に合わせて所定サイズ、所定数整列されてた状態で表示される。そして、利用者端末20の画面への所定の操作若しくは端末に備わるか又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作に応じて、複数のカード画像のサイズと、画面に合わせて整列されて表示されるカード画像の数と、を変更する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に表示される電子チラシであって、
前記電子チラシは、複数の商品の商品情報がそれぞれカード画像で表示され、
複数の前記カード画像が、端末の画面に合わせて所定サイズ、所定数整列されていて、
利用者の端末の画面への所定の操作、もしくは端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作に応じて、複数の前記カード画像のサイズと、画面に合わせて整列されて表示される前記カード画像の数とが変更される、電子チラシ。
【請求項2】
前記カード画像のサイズに応じて、商品の情報量が変化する、
請求項1記載の電子チラシ。
【請求項3】
利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作により、前記カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われる、
請求項1又は2記載の電子チラシ。
【請求項4】
前記カード画像は、管理者が提供した複数の商品が掲載されたチラシ又は電子チラシの元データから、商品ごとに分割されて生成可能である、
請求項1乃至3のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項5】
利用者が閲覧した前記商品情報をデータとして記憶又は管理可能である、
請求項1乃至4のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項6】
複数の前記カード画像を複数のカテゴリのうちのいずれかのカテゴリに分類して表示する手段を備える、
請求項1乃至5のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項7】
前記カテゴリを、利用者又は管理者が設定可能である、
請求項6記載の電子チラシ。
【請求項8】
前記カード画像を、ソーシャルネットワーキングサービスでシェアする手段を備える、
請求項1乃至7のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項9】
前記カード画像を、利用者がブックマークとして登録する手段を備える、
請求項1乃至8のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項10】
画面の背景を変更する手段を備える、
請求項1乃至9のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項11】
前記カード画像に表示される商品写真は、管理者が撮影した商品画像を利用可能である、
請求項1乃至10のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項12】
前記カード画像の商品情報は、管理者の発話による音声データに基づき生成可能である、
請求項1乃至11のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項13】
前記利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作が、該端末の画面又はポインティングデバイスへのタップ操作である、
請求項1乃至12のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項14】
前記端末がスマートフォン又はタブレット端末であり、
前記端末の画面への所定の操作が、1本の指又はペン型デバイスによる画面へのタップ操作、もしくは、2本の指又はペン型デバイスによる画面へのピンチイン、ピンチアウト操作である、
請求項1乃至12のいずれか1項記載の電子チラシ。
【請求項15】
前記端末がパーソナルコンピュータであり、
前記端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作が、
前記ポインティングデバイスがトラックパッドの場合、1本の指又はペン型デバイスによる該トラックパッドへのタップ操作、もしくは、2本の指又はペン型デバイスによる該トラックパッドへのピンチイン、ピンチアウト操作であり、
前記ポインティングデバイスがマウスの場合、前記パーソナルコンピュータに備わる又は接続されたモニターに表示された前記カード画面上又は所定位置にカーソルを合わせてのクリック操作である、
請求項1乃至12のいずれか1項記載の電子チラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子チラシに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットが普及した現在においても、新聞に折り込むことでチラシを頒布する新聞折り込みや家庭のポストに直接投函するポスティング等において、折り込みチラシが利用されている。折り込みチラシは、スーパーマーケットやドラッグストア等に広告媒体として利用されており、紙媒体に印刷される。商品の広告、宣伝を印刷した印刷物である折り込みチラシは、日々の特売情報、イベント情報等が掲載されており、顧客の購買意欲を促進する効果がある。折り込みチラシは、商品名、価格、商品の画像等が、商品毎にレイアウトされているが、通常、紙媒体に印刷することを前提としてレイアウトが決められ、印刷されている。
【0003】
その一方、折り込みチラシを電子化し、電子チラシとしてネットワークを介して配信するサービスが実用化されている。例えば、特許文献1には、配信された電子チラシが、受信した端末装置の表示画面に表示されることによって、ユーザに閲覧される電子チラシシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、折り込みチラシのような大きなサイズのチラシを、そのまま電子化して、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレットやパーソナルコンピュータ等の小さな画面に全面が見えるよう印刷媒体と同様の一覧表示をしても、見たい商品部分を綺麗に拡大表示して細かい表記を読むことが容易ではないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、利用者が電子チラシに掲載されている商品の商品情報を見やすく表示することができる電子チラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様にかかる電子チラシは、端末に表示される電子チラシであって、前記電子チラシは、複数の商品の商品情報がそれぞれカード画像で表示され、複数の前記カード画像が、端末の画面に合わせて所定サイズ、所定数整列されていて、利用者の端末の画面への所定の操作、もしくは端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作に応じて、複数の前記カード画像のサイズと、画面に合わせて整列されて表示される前記カード画像の数とが変更されることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、電子チラシをスマートフォン、タブレット端末やパーソナルコンピュータ等の端末に表示させることで、新聞を購読しておらず、紙メディアに興味のない人たちにも、印刷、配布コストをかけずに、新聞折り込みチラシと同じ商品情報を届けることができる。
【0009】
また、商品の商品情報が表示されたカード画像が、端末の画面に合わせて所定サイズ、
所定数整列し表示されているので、商品の商品情報が表示されたカード画像の視認性が高くなる。
【0010】
また、利用者の端末の画面への所定の操作、もしくは端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作として、例えばタップ操作など簡単な操作を行うだけで、複数のカード画像のサイズと、画面に合わせて整列されて表示されるカード画像の数が変更され、カード画像に表示される商品情報を適切かつ効果的に利用者に表示することが可能となるので、利用者の購買心をより一層高めることができる。
【0011】
また、この電子チラシは、前記カード画像のサイズに応じて、商品の情報量が変化することを特徴とする。この構成によれば、カード画像のサイズに応じて、商品の情報量が変化するので、カード画像のサイズが大きい時は、商品の情報量が多く、カード画像のサイズが小さい時は、商品の情報量が少なくなるなどして、利用者が商品の商品情報を視認しやすくなる。
【0012】
また、この電子チラシは、利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作により、前記カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われることを特徴とする。この構成によれば、カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われるので、動作性の向上やUXの向上が図れ、利用者の利用満足度を向上させることができる。
【0013】
また、この電子チラシは、前記カード画像が、管理者が提供した複数の商品が掲載されたチラシ又は電子チラシの元データから、商品ごとに分割されて生成可能であることを特徴とする。この構成によれば、カード画像が、管理者が提供した複数の商品が掲載されたチラシ又は電子チラシの元データから、商品ごとに分割されて生成されるので、利用者が商品を把握しやすくなる。
【0014】
また、この電子チラシは、利用者が閲覧した前記商品情報をデータとして記憶又は管理可能であることを特徴とする。この構成によれば、利用者が閲覧した商品情報をデータとして記憶又は管理できるので、管理者は、利用者が閲覧した商品情報のデータを収集することができる。また、管理者はアクセスログを分析して、利用者がチラシ内の何に興味を持っているか把握し、マーケティング情報を入手することもできるので、管理者は適切な商品の販売戦略を立てることができる。
【0015】
また、この電子チラシは、複数の前記カード画像を複数のカテゴリのうちのいずれかのカテゴリに分類して表示する手段を備えることを特徴とする。この構成によれば、カード画像を複数のカテゴリのうちのいずれかのカテゴリに分類して表示する手段を備えるので、利用者は、利用者のニーズに合った商品を発見しやすくなる。
【0016】
また、この電子チラシは、前記カテゴリを、利用者又は管理者が設定可能であることを特徴とする。この構成によれば、カテゴリを、利用者又は管理者が設定可能であるので、電子チラシに掲載される商品の属性情報を考慮してカテゴリを利用者又は管理者が設定でき、より最適なカテゴリの分類ができる。
【0017】
また、この電子チラシは、前記カード画像を、ソーシャルネットワーキングサービスでシェアする手段を備えることを特徴とする。この構成によれば、ソーシャルネットワーキングサービスを利用して多くの人たちに商品情報を紹介することができる。
【0018】
また、この電子チラシは、前記カード画像を、利用者がブックマークとして登録する手
段を備えることを特徴とする。この構成によれば、ブックマークとして登録する手段を備えるので、利用者がブックマーク登録を行った商品に再度アクセスする際の容易化を図ることができる。また、利用者が購入したい商品についての備忘録としても利用できる。
【0019】
また、この電子チラシは、画面の背景を変更する手段を備えることを特徴とする。この構成によれば、画像に好適な背景に変更することで、商品の画像認識を良好なものとすることができる。また、利用者の端末の画面等への所定の操作により、カード画像のサイズと表示数が遷移したことを、遷移するたびに画面の背景を変更することで利用者に認識させることができる。
【0020】
また、この電子チラシは、前記カード画像に表示される商品写真は、管理者が撮影した商品画像を利用可能であることを特徴とする。この構成によれば、カード画像に表示される商品写真に、管理者が撮影した商品画像を利用することで、利用者が実際に販売される商品の商品画像を確認でき、利用者は安心して商品購入の判断ができるようになる。
【0021】
また、この電子チラシは、前記カード画像の商品情報は、管理者の発話による音声データに基づき生成可能であることを特徴とする。この構成によれば、商品の商品情報について管理者が発話を行うだけで、この発話を契機として自動的に、カード画像の商品情報を生成することができる。すなわち、管理者の商品の商品情報を作成する負担を軽減することができる。
【0022】
また、この電子チラシは、前記利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作が、該端末の画面又はポインティングデバイスへのタップ操作であることを特徴とする。この構成によれば、利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作が、該端末の画面又はポインティングデバイスへのタップ操作であるので、利用者の操作が簡便になる。
【0023】
また、この電子チラシは、前記端末がスマートフォン又はタブレット端末であり、前記端末の画面への所定の操作が、1本の指又はペン型デバイスによる画面へのタップ操作、もしくは、2本の指又はペン型デバイスによる画面へのピンチイン、ピンチアウト操作であることを特徴とする。この構成によれば、端末がスマートフォン又はタブレット端末である場合における、端末の画面への所定の操作が簡便になる。
【0024】
また、この電子チラシは、前記端末がパーソナルコンピュータであり、前記端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作が、前記ポインティングデバイスがトラックパッドの場合、1本の指又はペン型デバイスによる該トラックパッドへのタップ操作、もしくは、2本の指又はペン型デバイスによる該トラックパッドへのピンチイン、ピンチアウト操作であり、前記ポインティングデバイスがマウスの場合、前記パーソナルコンピュータに備わる又は接続されたモニターに表示された前記カード画面上又は所定位置にカーソルを合わせてのクリック操作であることを特徴とする。この構成によれば、端末がパーソナルコンピュータである場合における、端末に備わる又は接続されたポインティングデバイスにおける所定の操作が簡便になる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、利用者が電子チラシに掲載されている商品の商品情報を見やすく表示することができる電子チラシを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本実施形態にかかる電子チラシ配信システムの構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態にかかる利用者端末において最初に表示される電子チラシ画面の態様例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態にかかる利用者端末において表示される電子チラシ画面として、カード画像のサイズと表示数が遷移した場合の一態様例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態にかかる利用者端末において表示される電子チラシ画面として、カード画像のサイズと表示数が遷移した場合の一態様例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態にかかる利用者端末において表示される電子チラシ画面として、カード画像のサイズと表示数が遷移した場合の一態様例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態にかかる電子チラシについて図面に基づき詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0028】
(電子チラシの構成)
図1は、本実施形態にかかる電子チラシを配信する電子チラシ配信システムの全体構成を示すブロック図である。この電子チラシ配信システムは、電子チラシ配信サーバ10と、利用者端末20と、管理者端末30と、これらを接続するインターネット回線40とを備え、電子チラシ配信サーバ10と利用者端末20と管理者端末30とがインターネット回線40を介して通信可能な構成となっている。
【0029】
電子チラシ配信サーバ10は、広告主である管理者から提供される電子チラシの元データや電子チラシを記憶している。電子チラシの元データは、例えば新聞の折り込みチラシ等として配布されるチラシを電子化したPDFファイル又は所定形式の画像ファイルである。
【0030】
電子チラシ配信サーバ10は、利用者端末20からの要求に応じて、記憶した電子チラシのそれぞれを利用者端末20に配信する。また、電子チラシ配信サーバ10は、管理者端末30からの要求に応じて、管理者端末30から指定された電子チラシ及び当該電子チラシに関する利用者の利用情報を配信する。
【0031】
電子チラシ配信サーバ10は、その機能構成として、電子チラシのデータ等を記憶する記憶部11と、当該電子データ等を利用者端末20に送信して、利用者端末20に電子チラシを表示させる送信部12と、を備える。そして、これらの各機能は、プログラムを処理するCPU、プログラムやデータを予め記憶したROM、プログラムを実行する際にそのプログラムやデータを一時的に記憶するRAM、プログラムや多数のデータを格納するHDDなどにより実現される。また、電子チラシ配信サーバ10は、CPUやHDDを接続するインターフェースをさらに備え、ディスプレイやキーボード、マウスなどがインターフェースを介して接続されている。
【0032】
なお、HDDは、データを記憶可能なものであればよく、不揮発性のSSDなどでもよい。また、インターフェースには、上記したディスプレイやキーボードを接続するもののほか、通信可能な機器を接続するものなどが含まれる。具体的には、HDMI(登録商標)接続用やUSB接続用、LAN接続用、SCSI接続用、IEEE接続用などが含まれる。そして、CPUやROM、RAM、HDD、インターフェースなどは、マザーボードを介するなどして相互に接続されている。
【0033】
また、記憶部11には、電子チラシ配信サーバ10により運用される電子チラシに関するデータが格納されている。電子チラシに関するデータには、複数の管理者の電子チラシのデータと、管理者端末30から送信されるデータ、各管理者店舗で販売される商品の商品情報、利用者の利用情報などが格納されている。
【0034】
商品情報には、商品の名称、価格(単価)、産地、商品の販売形態及び画像情報などが含まれている。また、利用者の利用情報には、利用者の閲覧数、ソーシャルネットワーキングサービスへのシェア数、ブックマーク登録数などが含まれている。
【0035】
利用者端末20は、電子チラシ配信サーバ10から送信された電子チラシを受信し、受信された電子チラシを表示する。本実施形態の利用者端末20は、例えばスマートフォン、タブレット端末などのように、ネットワーク通信機能を有するディスプレイや操作部が一体に構成された携帯型の端末であるが、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0036】
管理者端末30は、電子チラシサーバ10から送信された電子チラシ及び当該電子チラシに関する利用者の利用情報を受信し、表示する。また、管理者端末30も利用者端末20と同様に、スマートフォン、タブレット端末などのように、ネットワーク通信機能を有するディスプレイや操作部が一体に構成された携帯型の端末であるが、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0037】
(フロー)
次に、
図2乃至
図5を参照して、本実施形態の電子チラシにかかる電子チラシ配信システムのフローについて説明する。
【0038】
利用者がこの電子チラシ配信システムを利用するためには、まず利用者が利用者端末20に、電子チラシを閲覧するための電子チラシアプリケーションをインストールする。利用者は、電子チラシアプリケーションが起動された利用者端末20を操作することにより、電子チラシ配信サーバ10から配信された電子チラシを電子チラシアプリケーション上で表示させ、表示された電子チラシを閲覧することができる。
【0039】
また、本実施形態においては、利用者端末20の画面がタッチパネルとして構成されており、利用者端末20の画面に対して指やペン型デバイスなどの操作体をタップさせることによる操作を想定した例である。
【0040】
利用者が電子チラシアプリケーションを起動させると、
図2に示す画面が表示される。これは、利用者端末20の画面に、電子チラシアプリケーション起動後、最初に表示される画面の一例である。電子チラシアプリケーションが起動された場合における利用者端末20の最初の画面には、複数の商品のカード画像がサムネイル形式で表示された電子チラシの画像が表示される。
【0041】
複数のカード画像は、端末の画面に合わせて所定サイズ、所定数整列されて表示されている。このカード画像には、商品の商品情報が表示されており、
図2に示すように、例えば商品画像と価格が表示される。
【0042】
また、電子チラシの画像は、2本の指又はペン型デバイスによる画面へのピンチイン、ピンチアウトの操作などにより、拡大、縮小することもできる。
【0043】
カード画像は、管理者が提供した複数の商品が掲載されたチラシ又は電子チラシの元データから、人工知能による画像解析により、商品ごとに分割されて生成される。カード画像が、人工知能による画像解析により、商品ごとに分割されて生成されるので、商品ごと分割する時間を低減でき、高精度に行うことができる。
【0044】
次に、利用者は、電子チラシに掲載された複数の商品のカード画像の中から画面へのタップ操作を行うことにより、各カード画像が拡大され、画面に表示されるカード画像の数が変化する(
図3参照)。
【0045】
このとき、利用者が端末の画面へのタップ操作を行うと、カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われる。これにより、動作性の向上やUXの向上が図れ、利用者の満足度と利便性を向上させることができる。
【0046】
そして、利用者が端末画面を再度タップすると、さらに各カード画像のサイズが拡大され、画面に合わせて整列されて表示されるカード画像の数がさらに減少する。また、カード画像を縮小し、カード画像の表示数を多くしたい場合、本実施形態では、例えば液晶画面にピンチアウト操作を行うこととしている。
【0047】
また、本実施形態においては、カード画像のサイズの拡大に応じて、商品の情報量が増加するようになっている。このカード画像に表示される商品情報は、
図2の画面から
図3の画面に遷移したとき、
図3に示すように商品画像、価格に加え、商品の名称が追加される。
【0048】
また、本実施形態では、
図3に示すように、複数のカード画像が、例えば、「青果」、「精肉」、「鮮魚」、「嗜好品/飲料」等の複数のカテゴリのうちのいずれかのカテゴリに分類して表示される。これにより、それぞれの商品に関連付けられた複数の商品情報を一覧して把握することが容易となる。
【0049】
また、カテゴリを、利用者又は管理者が設定可能となっている。これにより、電子チラシに掲載される商品の属性情報を考慮してカテゴリを利用者又は管理者が設定でき、より最適なカテゴリの分類ができる。
【0050】
そして、
図3の表示画面から、利用者が端末画面を再度タップすると、さらに各カード画像のサイズが拡大され、画面に合わせて整列されて表示されるカード画像の数がさらに減少する。なお、カード画像を縮小し、カード画像の表示数を多くしたい場合、本実施形態では、例えば液晶画面にピンチアウト操作を行うこととしている。
【0051】
この場合も、利用者が端末の画面へのタップ操作を行うと、カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われる。これにより、動作性の向上やUXの向上が図れ、利用者の満足度や利便性を向上させることができる。
【0052】
また、本実施形態においては、カード画像のサイズの拡大に応じて、商品の情報量が増加するようになっている。このカード画像に表示される商品情報は、
図3の画面から
図4の画面に遷移したとき、
図4に示すように商品画像、価格、商品の名称に加え、産地情報が追加される。
【0053】
そして、
図4の表示画面から、利用者が所望の商品のカード画像をさらにタップすると、さらにカード画像のサイズが拡大され、画面に1枚のカード画像のみが表示される(
図5参照)。なお、カード画像を縮小し、カード画像の表示数を多くしたい場合、本実施形態では、例えば液晶画面にピンチアウト操作を行うこととしている。
【0054】
この場合も、利用者が端末の画面へのタップ操作を行うと、カード画像のサイズと表示数との遷移が、読み込み画面やブラックアウト画面を介さずスムーズに行われる。これにより、動作性の向上やUXの向上が図れ、利用者の利用満足度を向上させることができる。
【0055】
具体的には、利用者の端末の画面へのタップ操作に応じて、指定したカード画像が画面いっぱいのサイズとなるなど、大きい領域を用いて拡大表示される。また、カード画像のサイズが拡大されたのに応じて、商品の情報量がさらに増加する。このカード画像に表示される商品情報は、
図5に示すように商品画像、価格、商品の名称、産地に加え、商品の販売形態などが表示され、管理者が提供したチラシ又は電子チラシの元データに掲載されている商品の商品情報の全てが表示される。
【0056】
このように、利用者の端末の画面へのタップ操作等に応じて、複数のカード画像のサイズが拡大され、画面に合わせて整列されて表示されるカード画像の数が減少したり、その逆も可能である。また、カード画像のサイズに応じて、表示される商品情報も変化する。
【0057】
また、利用者が閲覧した商品情報をデータとして記憶又は管理可能である。これにより、利用者が電子チラシに掲載の商品のうちどの商品が詳細に閲覧されたかを特定し、閲覧した商品情報のデータを収集することができる。また、管理者はアクセスログを分析して、利用者がチラシ内の何に興味を持っているか把握し、マーケティング情報を入手することもできるので、管理者は適切な商品の販売戦略を立てることができる。
【0058】
利用者が閲覧した商品情報のデータの結果が、電子チラシ配信サーバ10の記憶部11に保存される。その閲覧された商品情報の結果を、管理者が、自身の管理者端末30によって確認することができる。
【0059】
カード画像を、ソーシャルネットワーキングサービスでシェアする手段を備えてもよい。これにより、ソーシャルネットワーキングサービスを利用して多くの人たちに商品情報を紹介することができる。
【0060】
また、カード画像を、利用者がブックマークとして登録する手段を備えてもよい。これにより、利用者がブックマーク登録を行った商品に再度アクセスする際の容易化を図ることができる。また、利用者が購入したい商品についての備忘録としても利用できる。
【0061】
そして、利用者がソーシャルネットワーキングサービスでのシェアや、ブックマークとして登録すると、電子チラシ配信サーバ10の記憶部11に保存される。これにより、管理者が自身の管理者端末30によって、ソーシャルネットワーキングサービスでのシェア数、ブックマーク登録数などを確認することができる。
【0062】
また、画面の背景を変更する手段を備えてもよい。これにより、画像に好適な背景に変更することで、商品の画像認識を良好なものとすることができる。また、利用者の端末の画面又はポインティングデバイスへの所定の操作により、カード画像のサイズと表示数が遷移したことを、画面の背景を変更することで利用者に認識させることができる。
【0063】
電子チラシ画像に好適な背景にされたり(例えば、背景画像に広告主の企業ロゴ、背景色に広告主のコーポレートカラーなど)、カード画像のサイズと表示数が遷移する度に、背景を変更されたり(例えば、背景色が赤や黄色から緑に変更されたり、背景模様が変更されたりなど)、利用者が最終的に選択した商品に関する背景画像(例えば、商品がバナナである場合に、ジャングル画像を示す背景画像など)に変更されてもよい。
【0064】
(変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。上記の電子チラシとの違いは、カード画像が、管理者が提供した複数の商品が掲載されたチラシ又は電子チラシの元データから商品ごとに生成されたものでなく、カード画像に表示される商品写真が、管理者が撮影した商品画像であり、商品情報が管理者の発話による音声データに基づき生成される点である
。以下、相違点を中心に説明し、上記電子チラシと同様の部分については説明を省略する。
【0065】
カード画像に表示される商品写真は、管理者が撮影した商品画像を利用している。これにより、管理者が実際に販売する商品を撮影しカード画像に表示させることで、利用者が実際に販売される商品の商品画像を確認でき、利用者は安心して商品購入の判断ができるようになる。
【0066】
管理者による撮影は、例えば通信可能なスマートフォンやタブレット端末に実装されたカメラによる撮影である。管理者は撮影した商品画像データを、電子チラシ配信サーバ10に送信し、カード画像の商品写真として表示される。
【0067】
カード画像の商品情報は、管理者の発話による音声データに基づき生成される。これにより、商品の商品情報について管理者が発話を行うだけで、この発話を契機として自動的に、カード画像の商品情報を生成することができる。すなわち、管理者の商品の商品情報を作成する負担を軽減することができる。
【0068】
管理者が、例えばスマートフォンやタブレット端末等の音声入力可能な端末装置に対して発話することにより、発話による音声データが音声入力可能な端末装置を介して電子チラシ配信サーバ10に送信される。電子チラシ配信サーバ10が受信した音声データから音声認識処理されることにより発話内容が特定される。特定された発話内容を示す文字列がカード画像に商品の商品情報として表示される。
【0069】
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記の実施形態では、利用者の端末にスマートフォンやタブレット端末を用いた例を説明したが、パーソナルコンピュータを用いてもよい。
【0070】
また、上記した実施形態においては、カード画像のサイズ等を変更する所定の操作が、利用者端末20がスマートフォンやタブレット端末であり、スマートフォンやタブレット端末の画面への1本の指又はペン型デバイスによるタップ操作である例について説明したが、2本の指又はペン型デバイスによる画面へのピンチイン、ピンチアウト操作であってもよい。
【0071】
また、利用者端末20がパーソナルコンピュータである場合に、端末に備わる又は接続されたトラックパッドへの1本の指又はペン型デバイスによるタップ操作、もしくは、2本の指又はペン型デバイスによるピンチイン、ピンチアウト操作であってもよく、端末に備わる又は接続されたマウスへの、パーソナルコンピュータに備わる又は接続されたモニターに表示されたカード画面上又は所定位置にカーソルを合わせてのクリック操作であってもよい。
【0072】
また、上記した実施形態においては、最初に表示されるカード画像、1段階サイズが拡大されたカード画像、2段階サイズが拡大されたカード画像、最大カード画像にと、カード画像を3段階サイズが遷移する場合について説明したが、最初に表示されるカード画像から最大カード画像にサイズが変更されれば、3段階以外の段階でカード画像のサイズが遷移するようにしてもよい。
【0073】
また、上記した実施形態においては、1つのアプリケーション上で表示される電子チラシは1つであるが、1つのアプリケーション上で複数の電子チラシを表示させてもよく、それぞれの商品情報を比較可能とすることができる。
【0074】
また、上記した実施形態においては、チラシのデータからカード画像が生成しているが、商品カタログ、パンフレット、雑誌、新聞等の印刷物のデータからカード画像を生成してもよい。
【符号の説明】
【0075】
10 電子チラシ配信サーバ
11 記憶部
12 送信部
20 利用者端末
30 管理者端末
40 インターネット回線