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特開2023-165139情報システム、サービスサーバ、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165139
(43)【公開日】2023-11-15
(54)【発明の名称】情報システム、サービスサーバ、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/566 20220101AFI20231108BHJP
【FI】
H04L67/566
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075810
(22)【出願日】2022-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】520237797
【氏名又は名称】株式会社Diarkis
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】高橋 信頼
(57)【要約】
【課題】従来、多数の端末装置にサービスを提供するサービスサーバの負荷が多大であった。
【解決手段】いずれかのグループに属する4以上の端末装置とサービスサーバ1とを具備する情報システムAであって、サービスサーバ1は、2以上のグループごとに、2以上の各グループについて、代表端末識別子に対応する代表端末2に情報を送信するサービス部131とを具備し、代表端末2は、サービスサーバ1から情報を受信する代表受信部25と、当該情報を1以上の各サブ端末識別子に対応するサブ端末3に情報を送信する代表送信部24と、当該情報を用いて処理を行う代表処理部23とを具備し、サブ端末3は、代表端末2から情報を受信するサブ受信部35と、当該情報を用いて処理を行うサブ処理部33とを具備する、情報システムAにより、多数の端末装置にサービスを提供するサービスサーバの負荷を軽減できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムであって、
前記サービスサーバは、
前記2以上のグループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末と通信するための代表端末識別子を格納している端末情報格納部と、
前記2以上の各グループについて、前記2以上の各グループに対応する前記代表端末識別子に対応する前記代表端末に情報を送信するサービス部とを具備し、
前記端末装置のうちの前記代表端末は、
同一のグループに属する他の端末装置である1以上の各サブ端末と通信するためのサブ端末識別子を格納している代表格納部と、
前記サービスサーバから情報を受信する代表受信部と、
前記代表受信部が受信した情報を前記1以上の各サブ端末識別子に対応する前記サブ端末に前記情報を送信する代表送信部と、
前記代表受信部が受信した情報を用いて処理を行う代表処理部とを具備し、
前記端末装置のうちの前記サブ端末は、
同一のグループに属する前記代表端末から情報を受信するサブ受信部と、
前記サブ受信部が受信した情報を用いて処理を行うサブ処理部とを具備する、情報システム。
【請求項2】
前記サービス部は、
一部の情報については、前記代表端末識別子に対応する前記代表端末に前記一部の情報を送信し、他の情報については、前記代表端末以外の1または2以上のサブ端末に前記他の情報を送信する、請求項1記載の情報システム。
【請求項3】
前記情報システムは、
前記2以上のサブ端末のうちの少なくとも一のサブ端末に対して、当該一のサブ端末の下位のグループであるサブグループを構成する1以上の各第二サブ端末を具備し、
前記一のサブ端末は、
前記1以上の各第二サブ端末と通信するための第二サブ端末識別子を格納しているサブ格納部と、
前記サブ受信部が受信した情報を前記1以上の各第二サブ端末識別子に対応する前記サブ端末に前記情報を送信するサブ送信部をさらに具備し、
前記第二サブ端末は、
前記一のサブ端末から情報を受信する第二サブ受信部と、
前記第二サブ受信部が受信した情報を用いて処理を行う第二サブ処理部とを具備する、請求項1または請求項2記載の情報システム。
【請求項4】
前記2以上のグループのうちのいずれかのグループにおける前記代表端末が変わる情報システムであって、
前記サービスサーバは、
前記端末情報格納部の前記代表端末識別子を変更する代表変更部をさらに具備する、請求項1記載の情報システム。
【請求項5】
前記代表変更部は、
予め決められた代表変更条件を満たした場合、当該代表変更条件を満たしたグループの代表端末識別子を、当該グループに属するサブ端末のサブ端末識別子に変更する請求項4記載の情報システム。
【請求項6】
前記代表端末の前記代表送信部は、
第一暗号化キーを前記サービスサーバに送信し、かつ第二暗号化キーを前記サブ端末に送信し、
かつ前記第一暗号化キーと前記第二暗号化キーとは異なるキーである、請求項1記載の情報システム。
【請求項7】
2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムにおける情報処理方法であって、
前記サービスサーバは、
前記2以上のグループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末と通信するための代表端末識別子を格納している端末情報格納部と、サービス部とにより実現され、
前記端末装置のうちの前記代表端末は、同一のグループに属する他の端末装置である1以上の各サブ端末と通信するためのサブ端末識別子を格納している代表格納部と、代表受信部と、代表送信部と、代表処理部とにより実現され、
前記端末装置のうちの前記サブ端末は、サブ受信部と、サブ処理部とにより実現され、
前記サービス部が、前記2以上の各グループについて、前記2以上の各グループに対応する前記代表端末識別子に対応する前記代表端末に情報を送信するサービスステップと、
前記代表受信部が、前記サービスサーバから情報を受信する代表受信ステップと、
前記代表送信部が、前記代表受信ステップで受信された情報を前記1以上の各サブ端末識別子に対応する前記サブ端末に前記情報を送信する代表送信ステップと、
前記代表処理部が、前記代表受信ステップで受信された情報を用いて処理を行う代表処理ステップと、
前記サブ受信部が、同一のグループに属する前記代表端末から情報を受信するサブ受信ステップと、
前記サブ処理部が、前記サブ受信ステップで受信された情報を用いて処理を行うサブ処理ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項8】
2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムを構成するサービスサーバを機能させるためのプログラムであって、
前記2以上のグループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末と通信するための代表端末識別子を格納している端末情報格納部にアクセス可能なプログラムであって、
前記2以上の各グループについて、前記2以上の各グループに対応する前記代表端末識別子に対応する前記代表端末に情報を送信するサービス部として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムにおける前記端末装置のうちの代表端末を機能させるためのプログラムであって、
同一のグループに属する他の端末装置である1以上の各サブ端末と通信するためのサブ端末識別子を格納している代表格納部にアクセス可能なプログラムであって、
前記サービスサーバから情報を受信する代表受信部と、
前記代表受信部が受信した情報を前記1以上の各サブ端末識別子に対応する前記サブ端末に前記情報を送信する代表送信部と、
前記代表受信部が受信した情報を用いて処理を行う代表処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバと複数のクライアントとのデータ通信において、通信量を減らす技術を導入した情報システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末で実行可能なゲームを提供するゲームシステムにおいて、前記ゲーム内の任意の画面をブックマークとして登録するブックマーク処理部を備え、前記ブックマーク処理部は、前記ブックマークとして登録した前記画面にラベルを付与し、前記ブックマークとして登録した前記画面とその画面に付与されたラベルとが関連づけられて一覧表示されたブックマーク画面を生成することを特徴とするゲームシステムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6942901号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、多数の端末装置にサービスを提供するサーバの負荷が多大であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報システムは、2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムであって、サービスサーバは、2以上のグループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末と通信するための代表端末識別子を格納している端末情報格納部と、2以上の各グループについて、2以上の各グループに対応する代表端末識別子に対応する代表端末に情報を送信するサービス部とを具備し、端末装置のうちの代表端末は、同一のグループに属する他の端末装置である1以上の各サブ端末と通信するためのサブ端末識別子を格納している代表格納部と、サービスサーバから情報を受信する代表受信部と、代表受信部が受信した情報を1以上の各サブ端末識別子に対応するサブ端末に情報を送信する代表送信部と、代表受信部が受信した情報を用いて処理を行う代表処理部とを具備し、端末装置のうちのサブ端末は、同一のグループに属する代表端末から情報を受信するサブ受信部と、サブ受信部が受信した情報を用いて処理を行うサブ処理部とを具備する、情報システムである。
【0006】
かかる構成により、多数の端末にサービスを提供するサービスサーバの負荷を軽減できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報システムは、第一の発明に対して、サービス部は、一部の情報については、代表端末識別子に対応する代表端末に一部の情報を送信し、他の情報については、代表端末以外の1または2以上のサブ端末に他の情報を送信する、情報システムである。
【0008】
かかる構成により、サービスサーバから端末装置に多様性のある通信が可能となる。
【0009】
また、本第三の発明の情報システムは、第一または第二の発明に対して、情報システムは、2以上のサブ端末のうちの少なくとも一のサブ端末に対して、一のサブ端末の下位のグループであるサブグループを構成する1以上の各第二サブ端末を具備し、一のサブ端末は、1以上の各第二サブ端末と通信するための第二サブ端末識別子を格納しているサブ格納部と、サブ受信部が受信した情報を1以上の各第二サブ端末識別子に対応する第二サブ端末に情報を送信するサブ送信部をさらに具備し、第二サブ端末は、一のサブ端末から情報を受信する第二サブ受信部と、第二サブ受信部が受信した情報を用いて処理を行う第二サブ処理部とを具備する、情報システムである。
【0010】
かかる構成により、多数の端末装置にサービスを提供するサービスサーバの負荷をより軽減できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報システムは、第一から第三いずれか1つの発明に対して、2以上のグループのうちのいずれかのグループにおける代表端末が変わる情報システムであって、サービスサーバは、端末情報格納部の代表端末識別子を変更する代表変更部をさらに具備する、情報システムである。
【0012】
かかる構成により、特定の代表端末への負荷の集中を改善できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報システムは、第四の発明に対して、代表変更部は、予め決められた代表変更条件を満たした場合、代表変更条件を満たしたグループの代表端末識別子を、グループに属するサブ端末のサブ端末識別子に変更する情報システムである。
【0014】
かかる構成により、特定の代表端末への負荷の集中を改善できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報システムは、第一から第五いずれか1つの発明に対して、代表端末の代表送信部は、第一暗号化キーをサービスサーバに送信し、かつ第二暗号化キーをサブ端末に送信し、かつ第一暗号化キーと第二暗号化キーとは異なるキーである、情報システムである。
【0016】
かかる構成により、適切にセキュリティーを担保できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、多数の端末装置にサービスを提供するサービスサーバの負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同サービスサーバ1のブロック図
図4】同サービスサーバ1の動作例について説明するフローチャート
図5】同代表端末2の動作例について説明するフローチャート
図6】同サブ端末3の動作例について説明するフローチャート
図7】同第二サブ端末4の動作例について説明するフローチャート
図8】同コンピュータシステムの概観図
図9】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態において、サービスサーバと、グループを形成する4以上の各端末装置とを有する情報システムであって、4以上の端末装置を2以上のグループに分け、サービスサーバから各グループを代表する代表端末に情報を送信し、当該情報を代表端末から同一グループの他の端末装置であるサブ端末に送信する構成とする情報システムについて説明する。
【0021】
また、本実施の形態において、一部の情報はサービスサーバから代表端末に送信され、当該一部の情報は代表端末を経由して1以上のサブ端末に送信されるが、他の情報はサービスサーバから直接的にサブ端末にも送信される情報システムについて説明する。
【0022】
また、本実施の形態において、グループが2以上の階層を有する構成である情報システムについて説明する。
【0023】
また、本実施の形態において、グループの代表端末が動的に変化する情報システムについて説明する。なお、本実施の形態において、例えば、代表変更条件を満たした場合に、代表端末が変化する。
【0024】
さらに、本実施の形態において、代表端末がサービスサーバに送付する情報を暗号化する際の暗号化キーと、代表端末がサブ端末に送付する情報を暗号化する際の暗号化キーとが異なる情報システムについて説明する。
【0025】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0026】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、サービスサーバ1、および4以上の端末装置を具備する。4以上の端末装置は、1または2以上の代表端末2、および2以上のサブ端末3とを具備する。4以上の端末装置は、1以上の第二サブ端末4を具備しても良い。つまり、情報システムAは、サービスサーバ1、1または2以上の代表端末2、および2以上のサブ端末3を具備する。情報システムAは、さらに1以上の第二サブ端末4を具備しても良い。
【0027】
サービスサーバ1は、端末装置にサービスを提供するサーバである。特に、サービスサーバ1は、代表端末2にサービスを提供するサーバである。サービスサーバ1は、端末装置にサービスを提供するために、代表端末2に情報を送信する。なお、ここでの情報は、命令でも良い。つまり、情報は、データ、命令、またはデータと命令とを含む。
【0028】
サービスサーバ1が提供するサービスは、例えば、ゲームである。つまり、端末装置のユーザは、サービスサーバ1を用いて、ゲームを行える。ただし、サービスサーバ1が端末装置に提供するサービスは、ゲームに限らない。
【0029】
端末装置は、サービスの提供を受ける端末である。端末装置は、通常、サービスサーバ1から、サービスの提供を受ける端末である。端末装置は、通常、ユーザが使用する端末である。端末装置は、代表端末2、サブ端末3、または第二サブ端末4である。
【0030】
情報システムAにおいて、4以上の端末装置は、2以上のグループにグループ化されている。4以上の各端末装置は、2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する。2以上の各グループに属する1または2以上の端末装置のうち、一つの端末装置が代表端末2である。2以上の各グループには、1または2以上のサブ端末3が存在することは好適である。サブ端末3は、代表端末2ではない端末である。代表端末2は、サービスサーバ1から情報を直接的に受信する端末である。サブ端末3は、サービスサーバ1から送信された情報を、代表端末2を経由して受信する端末である。サブ端末3は、通常、代表端末2から直接的に情報を受信するが、代表端末2から受信した他のサブ端末3から、当該情報を受信しても良い。つまり、サブ端末3は、代表端末2から送信された情報を、間接的に受信しても良い。
【0031】
また、グループは、2または3以上に階層化されていても良い。つまり、一のサブ端末3の下位に1以上の端末装置(第二サブ端末4と言う)が存在し、サービスサーバ1から送信された情報を、一のサブ端末3から受信する1または2以上の第二サブ端末4が存在していても良い。また、当該第二サブ端末4と同一のグループに属する端末装置(これも第二サブ端末4と言う)は、当該一のサブ端末3から直接的に情報を受信する端末装置(第二サブ端末4)を経由して当該情報を受信しても良い。
【0032】
また、代表端末2、サブ端末3、第二サブ端末4は、必要な情報をサービスサーバ1に送信することは好適である。なお、サブ端末3からサービスサーバ1に情報を送信する場合に、代表端末2を経由して情報を送信しても良い。また、第二サブ端末4からサービスサーバ1に情報を送信する場合に、サブ端末3および代表端末2を経由して情報を送信しても良い。
【0033】
サービスサーバ1と1または2以上の各代表端末2とは、通常、インターネット、LAN等のネットワークにより、相互に通信可能である。代表端末2と1以上の各サブ端末3とは、通常、インターネット、LAN等のネットワークにより、相互に通信可能である。サブ端末3と1以上の各第二サブ端末4とは、通常、インターネット、LAN等のネットワークにより、相互に通信可能である。
【0034】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、サービスサーバ1のブロック図である。
【0035】
図2では、第一階層のグループG1は一つであるが、情報システムAは、通常、2以上のグループを有する。図2において、第二階層のグループG2は一つであるが、グループG1の下位のグループも2以上、存在していても良い。
【0036】
サービスサーバ1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、端末情報格納部111を備える。処理部13は、サービス部131、および代表変更部132を備える。
【0037】
代表端末2は、代表格納部21、代表受付部22、代表処理部23、代表送信部24、代表受信部25、および代表出力部26を備える。
【0038】
サブ端末3は、サブ格納部31、サブ受付部32、サブ処理部33、サブ送信部34、サブ受信部35、およびサブ出力部36を備える。
【0039】
第二サブ端末4は、第二サブ格納部41、第二サブ受付部42、第二サブ処理部43、第二サブ送信部44、第二サブ受信部45、および第二サブ出力部46を備える。
【0040】
サービスサーバ1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する1または2以上の代表端末識別子である。各種の情報に、後述する1または2以上のサブ端末識別子、後述する1または2以上の第二サブ端末識別子が含まれていても良い。
【0041】
格納部11には、1以上の各グループのグループ情報が格納されていないことは好適であるが、1以上の各グループのグループ情報が格納されていても良い。つまり、サービスサーバ1は、代表端末2の情報のみ管理しており、グループについて関知していないことは好適である。なお、グループ情報とは、グループを管理するための情報である。グループ情報は、例えば、代表端末識別子と1以上のサブ端末識別子とを有する。グループ情報は、例えば、グループ識別子を有する。グループ識別子とは、グループを識別する情報である。
【0042】
端末情報格納部111には、1または2以上の代表端末識別子が格納されている。端末情報格納部111には、1または2以上の各グループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末2の識別子が格納されている。
【0043】
代表端末識別子とは、代表端末2を識別する情報である。代表端末識別子は、代表端末2と通信するための情報である。代表端末識別子は、例えば、代表端末2のIPアドレス、代表端末2のMACアドレス、代表端末2のID、電話番号、メールアドレス、代表端末2のユーザを識別するユーザ識別子(ユーザID)である。
【0044】
受信部12は、各種の情報を受信する。なお、情報は、命令であっても良い。命令は、要求、コマンドと言っても良い。受信部12は、代表端末2から情報を受信する。受信部12は、サブ端末3や第二サブ端末4から情報を受信しても良い。なお、各種の情報の内容は問わない。受信部12が受信する各種の情報は、例えば、ゲームを進行するための情報である。受信部12が受信する各種の情報は、例えば、多数のアバターを管理するための情報である。
【0045】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、サービス部131、代表変更部132が行う処理である。
【0046】
サービス部131は、2以上の各グループについて、2以上の各グループに対応する代表端末識別子に対応する代表端末2に情報を送信する。かかる情報は、例えば、ゲームを遂行するための情報である。
【0047】
サービス部131は、例えば、一部の情報については、端末情報格納部111の1以上の各代表端末識別子に対応する代表端末2に当該一部の情報を送信し、他の情報については、代表端末以外の1または2以上のサブ端末3に当該他の情報を送信する。
【0048】
サービス部131は、例えば、送信対象となった情報が、2以上の端末装置が共に使用する情報であると判断した場合は、当該情報を端末情報格納部111の1以上の各代表端末識別子に対応する代表端末2に送信する。なお、2以上の端末装置が共に使用する情報は、例えば、全端末装置が使用するゲームのプログラム、ゲームの開始命令、ゲームの終了命令、複数の各端末装置に対応するアバターの位置を特定する複数の位置情報である。
【0049】
一方、サービス部131は、例えば、送信対象となった情報が、特定の端末装置で使用される情報であると判断した場合は、当該情報を特定の端末装置のみに送信しても良い。特定の端末装置で使用される情報は、例えば、特定の端末装置からサービスサーバ1に送信された情報に対して、サービス部131が処理を行い、取得した情報である。
【0050】
なお、サービス部131は、端末装置に送信する情報が、代表端末2に送信するか、1以上の特定の端末装置に送信するかを決定することは好適である。
【0051】
また、サービスの提供とは、例えば、代表端末2等の端末装置から受信したリクエストに対する処理を行うことである。かかる処理の結果は、例えば、代表端末2等の端末装置に送信される。
【0052】
代表変更部132は、端末情報格納部111の代表端末識別子を変更する。代表変更部132は、例えば、1または2以上の各グループごとに、端末情報格納部111の代表端末識別子を変更する。代表変更部132は、予め決められた代表変更条件を満たした場合、代表変更条件を満たしたグループの代表端末識別子を、グループに属するサブ端末3のサブ端末識別子に変更することは好適である。
【0053】
なお、代表変更条件とは、グループの代表端末2を変更するための条件である。代表変更条件は、例えば、代表端末2から代表変更リクエストを受信したこと、代表端末2から受信された情報が高負荷であることを示す情報であることである。ただし、代表変更部132が代表端末識別子を変更するトリガーは問わない。例えば、受信部12が、代表端末2から、次期の代表端末2の識別子を受信した場合に、代表変更部132は、当該識別子を当該グループの代表端末識別子として、端末情報格納部111に蓄積する。
【0054】
なお、代表変更部132は、例えば、当該代表端末2の代表端末識別子に、当該識別子を上書きする。代表変更部132は、例えば、定期的に、1以上の各グループの代表端末識別子を変更する。かかる場合、端末情報格納部111には、各グループに属する2以上の各端末装置の端末識別子が格納されている。また、かかる場合の代表変更条件は、一の代表端末2になってから所定時間経過したことである。
【0055】
送信部14は、各種の情報を送信する。送信部14は、代表端末2のみに情報を送信することは好適である。ただし、送信部14は、すべての端末装置に情報を送信しても良い。送信部14は、情報に応じて、代表端末2のみに送信したり、すべての端末装置に送信したりすることは好適である。
【0056】
代表端末2を構成する代表格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述するサブ端末識別子、第一暗号化キー、第二暗号化キーである。
【0057】
代表格納部21には、1以上のサブ端末識別子が格納されている。ここでのサブ端末識別子は、代表端末2と同一のグループに属するサブ端末3の識別子である。サブ端末識別子は、サブ端末3を識別する情報である。サブ端末識別子は、サブ端末3と通信するための情報である。サブ端末識別子は、例えば、サブ端末3のIPアドレス、サブ端末3のMACアドレス、サブ端末3のID、電話番号、メールアドレス、サブ端末3のユーザを識別するユーザ識別子(ユーザID)である。なお、サブ端末識別子は、通常、代表端末識別子と同種の情報であるが、異種の情報であっても良い。
【0058】
代表受付部22は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、各種のリクエストである。代表受付部22は、通常、ユーザから入力された各種の指示や情報を受け付ける。
【0059】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやゲームコントローラやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0060】
代表処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、代表受付部22が受け付けた各種の指示や情報を送信する指示や情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、代表受信部25が受信した情報を送信する情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、代表受付部22が受け付けたリクエストと、代表格納部21の代表端末識別子とを用いて、代表端末識別子に対応付いたリクエストを構成する。
【0061】
代表処理部23は、例えば、代表受信部25が受信した情報を用いて処理を行う。かかる処理は、例えば、ゲームの進行である。
【0062】
代表処理部23は、例えば、サービスサーバ1に送信する情報を、第一暗号化キーにより暗号化する。代表処理部23は、例えば、サブ端末3に送信する情報を、第二暗号化キーにより暗号化する。なお、第一暗号化キーと第二暗号化キーとは異なるキーであることは好適である。
【0063】
代表送信部24は、代表受信部25がサービスサーバ1から受信した情報を1以上の各サブ端末識別子に対応するサブ端末3に情報を送信する。代表送信部24は、代表受信部25がサービスサーバ1から受信した情報であり、代表処理部23により、第二暗号化キーを用いて暗号化された情報を1以上の各サブ端末識別子に対応するサブ端末3に送信する。
【0064】
代表送信部24は、第一暗号化キーをサービスサーバ1に送信することは好適である。代表送信部24は、第二暗号化キーを1以上の各サブ端末識別子に対応するサブ端末3に送信することは好適である。なお、代表送信部24が第一暗号化キーをサービスサーバ1に送信するタイミングやトリガーは問わない。代表送信部24が第二暗号化キーを1以上のサブ端末3に送信するタイミングやトリガーは問わない。
【0065】
代表受信部25は、各種の情報をサービスサーバ1から受信する。各種の情報は、例えば、ゲームの進行のための情報である。
【0066】
代表出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、リクエストに対する処理の結果、ゲームである。
【0067】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0068】
サブ端末3を構成するサブ格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、代表端末2の代表端末識別子、自身のサブ端末識別子、第二暗号化キー、1以上のサブ端末識別子、1以上の後述する第二サブ端末識別子である。サブ端末識別子は、当該サブ端末3と同一のグループに属するサブ端末3の識別子である。
【0069】
サブ格納部31には、1または2以上の第二サブ端末識別子が格納されていても良い。第二サブ端末識別子とは、当該サブ端末3の下位の階層の端末装置である第二サブ端末4の識別子である。第二サブ端末識別子は、第二サブ端末4と通信するための情報である。第二サブ端末識別子は、例えば、第二サブ端末4のIPアドレス、第二サブ端末4のMACアドレス、第二サブ端末4のID、電話番号、メールアドレス、第二サブ端末4のユーザを識別するユーザ識別子(ユーザID)である。なお、サブ端末識別子は、通常、代表端末識別子と同種の情報であるが、異種の情報であっても良い。
【0070】
サブ受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、各種のリクエストである。サブ受付部32は、通常、ユーザから入力された各種の指示や情報を受け付ける。
【0071】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやゲームコントローラやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0072】
サブ処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、サブ受付部32が受け付けた各種の指示や情報を送信する指示や情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、サブ受信部35が受信した情報を送信する情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、サブ受付部32が受け付けたリクエストと、サブ格納部31のサブ端末識別子とを用いて、サブ端末識別子に対応付いたリクエストを構成する。
【0073】
サブ処理部33は、例えば、サブ受信部35が受信した情報を用いて処理を行う。かかる処理は、例えば、ゲームの進行である。
【0074】
サブ処理部33は、例えば、サブ受信部35が受信した情報に対して、第二暗号化キーを用いて、復号処理を行い、出力する情報を構成する。
【0075】
サブ送信部34は、各種の情報を送信する。サブ送信部34は、例えば、情報をサービスサーバ1に送信する。各種の情報は、例えば、リクエストである。
【0076】
サブ送信部34は、サブ受信部35が受信した情報を1以上の各第二サブ端末識別子に対応する第二サブ端末4に情報を送信しても良い。なお、かかる第二サブ端末識別子は、自身の下位のグループに属する第二サブ端末4の識別子である。
【0077】
サブ送信部34は、例えば、サブ受信部35が受信した情報を、サブ格納部31サブ端末識別子に対応する他のサブ端末3に送信する。
【0078】
サブ受信部35は、各種の情報を受信する。サブ受信部35は、端末装置のうちの同一のグループに属する代表端末2から情報を受信する。サブ受信部35は、同一のグループに属する他のサブ端末3から情報を受信しても良い。サブ受信部35は、サービスサーバ1から、直接的に、情報を受信しても良い。
【0079】
サブ出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、リクエストに対する処理の結果、ゲームである。
【0080】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0081】
第二サブ端末4を構成する第二サブ格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、上位のサブ端末3のサブ端末識別子、第二暗号化キー、1以上の第二サブ端末識別子である。第二サブ端末識別子は、当該第二サブ端末4と同一のグループに属する第二サブ端末4の識別子である。
【0082】
第二サブ受付部42は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、各種のリクエストである。第二サブ受付部42は、通常、ユーザから入力された各種の指示や情報を受け付ける。
【0083】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやゲームコントローラやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0084】
第二サブ処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、第二サブ受付部42が受け付けた各種の指示や情報を送信する指示や情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、第二サブ受信部45が受信した情報を送信する情報に構成する処理である。各種の処理は、例えば、第二サブ受付部42が受け付けたリクエストと、第二サブ格納部41の第二サブ端末識別子とを用いて、第二サブ端末識別子に対応付いたリクエストを構成する。
【0085】
第二サブ処理部43は、例えば、第二サブ受信部45が受信した情報を用いて処理を行う。かかる処理は、例えば、ゲームの進行である。
【0086】
第二サブ送信部44は、各種の情報を送信する。サブ送信部34は、例えば、情報をサービスサーバ1に送信する。各種の情報は、例えば、リクエストである。
【0087】
第二サブ送信部44は、第二サブ受信部45が受信した情報を1以上の各第二サブ端末識別子に対応する第二サブ端末4に情報を送信しても良い。
【0088】
第二サブ受信部45は、一のサブ端末3から情報を受信する。第二サブ受信部45は、同一のグループに属する他の第二サブ端末4から情報を受信しても良い。第二サブ受信部45は、サービスサーバ1から、直接的に、情報を受信しても良い。
【0089】
第二サブ出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、リクエストに対する処理の結果、ゲームである。
【0090】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0091】
格納部11、端末情報格納部111、代表格納部21、サブ格納部31、および第二サブ格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0092】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0093】
受信部12、代表受信部25、サブ受信部35、および第二サブ受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0094】
処理部13、サービス部131、代表変更部132、代表処理部23、サブ処理部33、および第二サブ処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。なお、サービス部131は、通常、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0095】
送信部14、代表送信部24、サブ送信部34、および第二サブ送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0096】
代表受付部22、サブ受付部32、および第二サブ受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0097】
代表出力部26、サブ出力部36、および第二サブ出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。代表出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0098】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、サービスサーバ1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0099】
(ステップS401)サービス部131は、情報を送信するか否かを判断する。情報を送信すると判断した場合はステップS402に行き、送信しないと判断した場合はステップS409に行く。
【0100】
(ステップS402)サービス部131は、ステップS401における判断対象の情報が、端末装置に共通の情報であるか否かを判断する。共通の情報であればステップS403に行き、特定の端末装置に固有の情報であればステップS408に行く。
【0101】
(ステップS403)サービス部131は、カウンタiに1を代入する。
【0102】
(ステップS404)サービス部131は、端末情報格納部111にi番目の代表端末識別子が存在するか否かを判断する。i番目の代表端末識別子が存在する場合はステップS405に行き、存在しない場合はステップS401に戻る。
【0103】
(ステップS405)サービス部131は、i番目の代表端末識別子を端末情報格納部111から取得する。
【0104】
(ステップS406)サービス部131は、ステップS405で取得したi番目の代表端末識別子で識別される代表端末2に、送信対象の情報を送信する。
【0105】
(ステップS407)サービス部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS404に戻る。
【0106】
(ステップS408)サービス部131は、特定の端末装置に送信対象の情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0107】
(ステップS409)代表変更部132は、代表端末を変更するか否かを判断する。代表端末を変更すると判断した場合はステップS410に行き、代表端末を変更しないと判断した場合はステップS412に行く。
【0108】
(ステップS410)代表変更部132は、代表端末2となる端末装置の端末識別子を取得する。なお、代表端末識別子は、例えば、代表端末の変更の指示に含まれる。
【0109】
(ステップS411)代表変更部132は、代表端末識別子を更新する。ステップS401に戻る。
【0110】
(ステップS412)受信部12は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS413に行き、情報を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0111】
(ステップS413)サービス部131は、ステップS412で受信された情報を用いて、処理を行う。ステップS401に戻る。なお、ここでの処理の結果、端末装置に送信される情報が取得されることは好適である。
【0112】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0113】
次に、代表端末2の動作例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
(ステップS501)代表受信部25は、サービスサーバ1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS502に行き、情報を受信しなかった場合はステップS509に行く。
【0115】
(ステップS502)代表処理部23は、ステップS501で受信された情報は、サブ端末3に送信する情報であるか否かを判断する。サブ端末3に送信する情報であればステップS503に行き、サブ端末3に送信する情報でなければステップS508に行く。
【0116】
(ステップS503)代表処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0117】
(ステップS504)代表処理部23は、代表格納部21にi番目のサブ端末識別子が存在するか否かを判断する。i番目のサブ端末識別子が存在する場合はステップS505に行き、i番目のサブ端末識別子が存在しない場合はステップS508に行く。
【0118】
(ステップS505)代表処理部23は、代表格納部21からi番目のサブ端末識別子を取得する。
【0119】
(ステップS506)代表送信部24は、ステップS505で取得されたi番目のサブ端末識別子で識別されるサブ端末3に、ステップS501で受信された情報を送信する。
【0120】
(ステップS507)代表処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS504に戻る。
【0121】
(ステップS508)代表処理部23は、ステップS501で受信された情報に対する処理を行う。ステップS501に戻る。
【0122】
(ステップS509)代表処理部23は、代表変更条件を満たすか否かを判断する。代表変更条件を満たす場合はステップS510に行き、代表変更条件を満たさない場合はステップS512に行く。
【0123】
(ステップS510)代表処理部23は、新しく代表端末2となる端末の端末識別子を、代表格納部21の1以上のサブ端末識別子の中から取得する。次に、代表処理部23は、取得したサブ端末識別子を有する代表変更リクエストを構成する。
【0124】
(ステップS511)代表送信部24は、ステップS510で構成した代表変更リクエストをサービスサーバ1に送信する。ステップS501に戻る。
【0125】
(ステップS512)代表受付部22は、情報等を受け付けたか否かを判断する。情報等を受け付けた場合はステップS513に行き、情報等を受け付けなかった場合はステップS501に戻る。
【0126】
(ステップS513)代表処理部23は、ステップS512で受け付けられた情報等に応じた処理を行う。ステップS501に戻る。なお、ここでの情報等に応じた処理の結果、代表端末2での処理の結果の情報がサービスサーバ1に送信されても良い。
【0127】
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0128】
次に、サブ端末3の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS601)サブ受信部35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS602に行き、情報を受信しなかった場合はステップS609に行く。
【0130】
(ステップS602)サブ処理部33は、ステップS601で受信された情報は、他の端末(例えば、同一グループの他のサブ端末3、または下位の第二サブ端末4)に送信する情報であるか否かを判断する。他の端末に送信する情報であればステップS603に行き、他の端末に送信する情報でなければステップS608に行く。
【0131】
(ステップS603)サブ処理部33は、カウンタiに1を代入する。
【0132】
(ステップS604)サブ処理部33は、サブ格納部31にi番目の端末識別子が存在するか否かを判断する。i番目の端末識別子が存在する場合はステップS605に行き、i番目の端末識別子が存在しない場合はステップS608に行く。なお、ここでの端末識別子は、例えば、同一グループの他のサブ端末3のサブ端末識別子、または下位の第二サブ端末4の第二サブ端末識別子である。
【0133】
(ステップS605)サブ処理部33は、サブ格納部31からi番目の端末識別子を取得する。
【0134】
(ステップS606)サブ送信部34は、ステップS605で取得されたi番目の端末識別子で識別される端末装置に、ステップS601で受信された情報を送信する。
【0135】
(ステップS607)サブ処理部33は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS604に戻る。
【0136】
(ステップS608)サブ処理部33は、ステップS601で受信された情報に対する処理を行う。ステップS601に戻る。
【0137】
(ステップS609)サブ受付部32は、情報等を受け付けたか否かを判断する。情報等を受け付けた場合はステップS613に行き、情報等を受け付けなかった場合はステップS601に戻る。
【0138】
(ステップS610)サブ処理部33は、ステップS609で受け付けられた情報等に応じた処理を行う。ステップS601に戻る。なお、ここでの情報等に応じた処理の結果、サブ端末3での処理の結果の情報がサービスサーバ1または代表端末2に送信されても良い。
【0139】
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0140】
次に、第二サブ端末4の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0141】
(ステップS701)第二サブ受信部45は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS702に行き、情報を受信しなかった場合はステップS709に行く。
【0142】
(ステップS702)第二サブ処理部43は、ステップS701で受信された情報は、他の端末(例えば、同一グループの他の第二サブ端末4、または下位の第二サブ端末4)に送信する情報であるか否かを判断する。他の端末に送信する情報であればステップS703に行き、他の端末に送信する情報でなければステップS708に行く。
【0143】
(ステップS703)第二サブ処理部43は、カウンタiに1を代入する。
【0144】
(ステップS704)第二サブ処理部43は、第二サブ格納部41にi番目の端末識別子が存在するか否かを判断する。i番目の端末識別子が存在する場合はステップS705に行き、i番目の端末識別子が存在しない場合はステップS708に行く。なお、ここでの端末識別子は、例えば、同一グループの他の第二サブ端末4の第二サブ端末識別子、または下位の第二サブ端末4の第二サブ端末識別子である。
【0145】
(ステップS705)第二サブ処理部43は、第二サブ格納部41からi番目の端末識別子を取得する。
【0146】
(ステップS706)第二サブ送信部44は、ステップS705で取得されたi番目の端末識別子で識別される端末装置に、ステップS701で受信された情報を送信する。
【0147】
(ステップS707)第二サブ処理部43は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS704に戻る。
【0148】
(ステップS708)第二サブ処理部43は、ステップS701で受信された情報に対する処理を行う。ステップS701に戻る。
【0149】
(ステップS709)第二サブ受付部42は、情報等を受け付けたか否かを判断する。情報等を受け付けた場合はステップS713に行き、情報等を受け付けなかった場合はステップS701に戻る。
【0150】
(ステップS710)第二サブ処理部43は、ステップS709で受け付けられた情報等に応じた処理を行う。ステップS701に戻る。なお、ここでの情報等に応じた処理の結果、第二サブ端末4での処理の結果の情報がサービスサーバ1またはサブ端末3に送信されても良い。
【0151】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0152】
以上、本実施の形態によれば、多数の端末にサービスを提供するサービスサーバの負荷を軽減できる。
【0153】
また、本実施の形態によれば、代表端末を動的に変更することにより、特定の代表端末への負荷の集中を改善できる。
【0154】
さらに、本実施の形態によれば、第一暗号化キーと第二暗号化キーとは異なるキーであることにより、適切にセキュリティーを担保できる。
【0155】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるサービスサーバ1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムを構成するサービスサーバ1を機能させるためのプログラムであって、前記2以上のグループごとに、各グループに属する2以上の端末装置のうちの一の端末装置である代表端末と通信するための代表端末識別子を格納している端末情報格納部にアクセス可能なプログラムであって、前記2以上の各グループについて、前記2以上の各グループに対応する前記代表端末識別子に対応する前記代表端末に情報を送信するサービス部として機能させるためのプログラムである。
【0156】
また、代表端末2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上のグループのうちのいずれかのグループに属する4以上の端末装置と、端末装置に対してサービスを提供するサービスサーバとを具備する情報システムにおける前記端末装置のうちの代表端末を機能させるためのプログラムであって、同一のグループに属する他の端末装置である1以上の各サブ端末と通信するためのサブ端末識別子を格納している代表格納部にアクセス可能なプログラムであって、前記サービスサーバから情報を受信する代表受信部と、前記代表受信部が受信した情報を前記1以上の各サブ端末識別子に対応する前記サブ端末に前記情報を送信する代表送信部と、前記代表受信部が受信した情報を用いて処理を行う代表処理部として機能させるためのプログラムである。
【0157】
また、図8は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のサービスサーバ1、代表端末2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図8は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図9は、システム300のブロック図である。
【0158】
図8において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0159】
図9において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0160】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のサービスサーバ1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0161】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のサービスサーバ1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0162】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0163】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0164】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0165】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0166】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0167】
以上のように、本発明にかかる情報システムは、多数の端末装置にサービスを提供するサービスサーバの負荷を軽減できるという効果を有し、情報システム等として有用である。
【符号の説明】
【0168】
A 情報システム
1 サービスサーバ
2 代表端末
3 サブ端末
4 第二サブ端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 代表格納部
22 代表受付部
23 代表処理部
24 代表送信部
25 代表受信部
26 代表出力部
31 サブ格納部
32 サブ受付部
33 サブ処理部
34 サブ送信部
35 サブ受信部
36 サブ出力部
41 第二サブ格納部
42 第二サブ受付部
43 第二サブ処理部
44 第二サブ送信部
45 第二サブ受信部
46 第二サブ出力部
111 端末情報格納部
131 サービス部
132 代表変更部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9