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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165191
(43)【公開日】2023-11-15
(54)【発明の名称】スクリーン印刷マスクの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B41C 1/055 20060101AFI20231108BHJP
   B41N 1/24 20060101ALI20231108BHJP
   H05K 3/34 20060101ALI20231108BHJP
   G03F 7/12 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
B41C1/055 511
B41N1/24
H05K3/34 505D
G03F7/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075939
(22)【出願日】2022-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】300071823
【氏名又は名称】株式会社ボンマーク
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬場 泰行
【テーマコード(参考)】
2H084
2H114
2H196
5E319
【Fターム(参考)】
2H084AA30
2H084BB08
2H084BB13
2H084CC10
2H084CF02
2H114AB09
2H114AB11
2H114AB13
2H114AB17
2H114BA02
2H114DA72
2H114EA01
2H196AA19
2H196AA20
2H196AA24
2H196BA01
2H196BA09
2H196HA27
2H196LA01
5E319BB05
5E319CC33
5E319CD29
5E319GG15
(57)【要約】
【課題】印刷パターンが微細になっても価格の上昇を抑えることができるスクリーン印刷マスクの製造方法を提供する。
【解決手段】先ず、母材30に第1レジスト31を形成する。次に、第1レジスト31に対し、ガラス乾板32を用いてメッシュ状の露光を行い、直描機によりパターンに応じた露光を行う。次に、第1レジスト31を現像し、第1めっき層10を形成する。次に、第1めっき層10を覆うように第2レジスト33を形成する。次に、直描機により、第2レジスト33に対してパターンに応じた露光を行う。次に、第2レジスト33を現像した後に第2めっき層20を形成し、第2レジスト33を除去する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷物に特定のパターンで導電性ペーストを印刷するためのスクリーン印刷マスクを製造する方法であって、
母材に、層状の第1レジストを形成する第1工程と、
前記第1工程の後、ガラス乾板を用いて、前記第1レジストに対してメッシュ状の露光を行う第2工程と、
前記第1工程の後、直描機により、前記第1レジストに対して前記パターンに応じた露光を行う第3工程と、
前記第2工程及び前記第3工程の後、前記第1レジストを現像する第4工程と、
前記第4工程の後、前記母材にめっきすることによって第1めっき層を形成する第5工程と、
前記第5工程の後、前記第1めっき層を覆うように第2レジストを形成する第6工程と、
前記第6工程の後、直描機により、前記第2レジストに対して前記パターンに応じた露光を行う第7工程と、
前記第7工程の後、前記第2レジストを現像する第8工程と、
前記第8工程の後、前記第1めっき層にめっきすることによって第2めっき層を形成する第9工程と、
前記第9工程の後、前記第2レジストを除去する第10工程と、
を備えたスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項2】
前記第1工程において、前記第1レジストとして、ポジ型のレジストが用いられ、
前記第3工程において、前記パターンに対応する領域以外の領域に、前記直描機からの光が当てられる請求項1に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項3】
前記第3工程は、前記第2工程の後に行われる請求項1又は請求項2に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項4】
前記第5工程において、前記母材に、前記第1レジストの厚さより大きい厚さを有する前記第1めっき層を形成する請求項1又は請求項2に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項5】
前記第10工程において、前記第2レジストとともに前記第1レジストを除去する請求項1又は請求項2に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項6】
前記第6工程において、前記第2レジストとして、ネガ型のドライフィルムレジストが用いられる請求項1又は請求項2に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【請求項7】
前記第6工程において、前記第2レジストとして、ポジ型又はネガ型の液体レジストが用いられる請求項1又は請求項2に記載のスクリーン印刷マスクの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スクリーン印刷マスクの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、スクリーン印刷版が記載されている。特許文献1に記載されたスクリーン印刷版には、ステンレスメッシュが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6603837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ステンレスメッシュは、メッシュを表す数値が大きくなるほど網目が小さくなる。印刷パターンが微細になると、当該数値が大きいステンレスメッシュを使用しなければならない。しかし、当該数値が大きいステンレスメッシュは高価であるため、スクリーン印刷マスクも高価になってしまう。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、印刷パターンが微細になっても価格の上昇を抑えることができるスクリーン印刷マスクの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るスクリーン印刷マスクの製造方法は、被印刷物に特定のパターンで導電性ペーストを印刷するためのスクリーン印刷マスクを製造する方法である、本製造方法は、母材に、層状の第1レジストを形成する第1工程と、第1工程の後、ガラス乾板を用いて、第1レジストに対してメッシュ状の露光を行う第2工程と、第1工程の後、直描機により、第1レジストに対してパターンに応じた露光を行う第3工程と、第2工程及び第3工程の後、第1レジストを現像する第4工程と、第4工程の後、母材にめっきすることによって第1めっき層を形成する第5工程と、第5工程の後、第1めっき層を覆うように第2レジストを形成する第6工程と、第6工程の後、直描機により、第2レジストに対してパターンに応じた露光を行う第7工程と、第7工程の後、第2レジストを現像する第8工程と、第8工程の後、第1めっき層にめっきすることによって第2めっき層を形成する第9工程と、第9工程の後、第2レジストを除去する第10工程と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るスクリーン印刷版の製造方法であれば、印刷パターンが微細になっても価格の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】スクリーン印刷版の例を示す図である。
図2図1に示すスクリーン印刷版の断面を示す図である。
図3】スクリーン印刷マスクを図2に示すA方向から見た図である。
図4図3のB-B断面を示す図である。
図5】実施の形態1におけるスクリーン印刷マスクの製造方法の例を示すフローチャートである。
図6】スクリーン印刷マスクの製造方法を説明するための図である。
図7】スクリーン印刷マスクの製造方法を説明するための図である。
図8】スクリーン印刷マスクの製造方法を説明するための図である。
図9】ガラス乾板を図6(c)に示すC方向から見た図である。
図10】第1レジストを図7(a)に示すE方向から見た図である。
図11】実施の形態1に示す方法で実際に製造したスクリーン印刷マスクの顕微鏡写真を示す。
図12】実施の形態1に示す方法で実際に製造したスクリーン印刷マスクの顕微鏡写真を示す。
図13】実施の形態1に示す方法で実際に製造したスクリーン印刷マスクの顕微鏡写真を示す。
図14】実施の形態1に示す方法で実際に製造したスクリーン印刷マスクの顕微鏡写真を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、スクリーン印刷版1の例を示す図である。図2は、図1に示すスクリーン印刷版1の断面を示す図である。スクリーン印刷版1は、スクリーン印刷マスク2、紗3、及び枠4を備える。スクリーン印刷マスク2は、紗3を介して枠4に設けられる。紗3は、スクリーン印刷マスク2の周囲に配置される。紗3によってスクリーン印刷マスク2に張力が付与される。
【0011】
図3は、スクリーン印刷マスク2を図2に示すA方向から見た図である。図4は、図3のB-B断面を示す図である。スクリーン印刷マスク2は、被印刷物に特定のパターンで導電性ペーストを印刷するために使用される。以下においては、当該パターンを印刷パターンともいう。被印刷物には、電子回路基板が含まれる。導電性ペーストには、半田ペースト、銀ペースト、及び銅ペーストが含まれる。図4では、スクリーン印刷マスク2の使用時の状態を表すため、基板5を二点鎖線で示している。
【0012】
スクリーン印刷マスク2は、第1めっき層10、及び第2めっき層20を備える。第2めっき層20は、めっき法によって形成される。第2めっき層20は、印刷パターンに合わせて形成された開口21を有する。即ち、スクリーン印刷マスク2を使用して被印刷物に導電性ペーストを印刷する場合は、印刷パターンに合わせて開口21が配置される。
【0013】
第1めっき層10は、めっき法によって形成される。第1めっき層10のうち、開口21の内側に配置される部分は、メッシュ状に形成される。スクリーン印刷マスク2を使用して被印刷物に導電性ペーストを印刷する場合、導電性ペーストは、第1めっき層10のメッシュ状に形成された部分を通過し、開口21に供給される。
【0014】
図3に示す例では、メッシュ状に形成された部分の桟が90度で交差する。当該交差角度は、90度より大きい角度でも良いし、90度より小さい角度でも良い。図3に示す例では、メッシュ状に形成された部分の桟が印刷方向に対して45度に傾いている。印刷方向に対する当該角度は、45度より大きい角度でも良いし、45度より小さい角度でも良い。図3に示す例では、メッシュ状に形成された部分の桟の断面形状が逆きのこ形である。当該断面形状は、他の形状であっても良い。
【0015】
次に、図5から図8も参照し、スクリーン印刷マスク2を製造する方法について説明する。図5は、実施の形態1におけるスクリーン印刷マスク2の製造方法の例を示すフローチャートである。図6から図8は、スクリーン印刷マスク2の製造方法を説明するための図である。図6から図8では、図3のB-B断面に相当する断面を示している。
【0016】
先ず、S101において、母材30の上に、層状の第1レジスト31を形成する第1工程を行う。具体的に、第1工程では、先ず、図6(a)に示すように導電性の母材30を用意する。次に、図6(b)に示すように、母材30の表面30aに、第1レジスト31を層状に形成する。第1レジスト31は、一定の厚さを有する。一例として、第1レジスト31として、ポジ型のレジストが用いられる。
【0017】
第1工程の後、S102において、第1レジスト31に対してメッシュ状の露光を行う第2工程を行う。第2工程では、ガラス乾板32が用いられる。具体的に、第2工程では、図6(c)に示すように、ガラス乾板32が第1レジスト31の表面31aに対向するように、ガラス乾板32を第1レジスト31の上に配置する。表面31aは、表面30aが向く方向と同じ方向を向く表面である。
【0018】
図9は、ガラス乾板32を図6(c)に示すC方向から見た図である。図9では、ガラス乾板32の一部を示している。例えば、ガラス乾板32は、板状のガラス材32aの表面に、特定のパターンで光が透過しない領域が形成されたものである。以下においては、当該領域を光不透過領域32bとも表記する。一例として、光不透過領域32bは、クロムめっきが施されることによって形成される。
【0019】
図9に示す例では、光が透過する領域がメッシュ状となるように、四角形状の光不透過領域32bがガラス材32aの表面に規則正しく並んでいる。
【0020】
ガラス乾板32を第1レジスト31の上に配置すると、次に、図6(d)に示すように、ガラス乾板32の上方から第1レジスト31の表面31aに向けて光を照射する。第2工程における露光では、例えば平行露光機が使用される。平行露光機からの光は、光不透過領域32bを透過しない。これにより、平行露光機からの光は、第1レジスト31に対してメッシュ状に当たる。ガラス乾板32を用いた露光が完了すると、第1レジスト31の上からガラス乾板32を取り除く。
【0021】
第2工程の後、S103において、第1レジスト31に対して印刷パターンに応じた露光を行う第3工程を行う。第3工程では、直描機が用いられる。図6(e)に示す領域Dは、印刷パターンに対応する領域である。本実施の形態に示す例では、第1レジスト31としてポジ型のレジストが使用されているため、第3工程では、領域D以外の領域に直描機からの光を当てる。なお、第3工程における露光では、直描機からの光が領域Dの内側に多少入り込んでも構わない。
【0022】
第3工程の後、S104において、第1レジスト31を現像する第4工程を行う。これにより、図7(a)に示すように、第1めっき層10においてメッシュ状に形成する部分に対応する第1レジスト31だけが母材30の上に残る。図10は、第1レジスト31を図7(a)に示すE方向から見た図である。図10は、第4工程が完了した時の第1レジスト31の状態を示す。
【0023】
第4工程の後、S105において、第1めっき層10を形成する第5工程を行う。第5工程では、めっき法によって母材30の表面30aにめっきが行われる。めっき法として電鋳法を採用することが好適である。これにより、図7(b)に示すように、第1めっき層10が表面30aに形成される。図7(b)は、第5工程において、第1レジスト31の厚さより大きい厚さを有する第1めっき層10を母材30の表面30aに形成する好適な例を示す。即ち、母材30上のめっきの厚さが第1レジスト31の厚さを超えると、めっきは、第1レジスト31の厚さを超えた部分を基礎として水平方向にも成長する。これにより、第1めっき層10のうちメッシュ状に形成される部分の断面形状は、先端部分にR形状を有するきのこ形になる。
【0024】
第5工程の後、S106において、第2レジスト33を形成する第6工程を行う。具体的に、第6工程では、図7(c)に示すように、第1めっき層10を覆うように第2レジスト33を形成する。一例として、第2レジスト33として、ネガ型のドライフィルムレジストが用いられる。かかる場合、第2レジスト33は、第1めっき層10の表面10aに一定の厚さで形成される。表面10aは、表面30aが向く方向と同じ方向を向く表面である。第2レジスト33として、ポジ型のドライフィルムレジストが用いられても良い。
【0025】
上述したように、第1めっき層10の厚さは、第1レジスト31の厚さと一致しない。このため、第5工程が完了した時に母材30上に存在するものの表面には、凹凸が形成される。この凹凸のためにネガ型或いはポジ型のドライフィルムレジストを第2レジスト33として用いることができない場合は、第2レジスト33として、ネガ型の液体レジストを用いても良い。他の例として、第2レジスト33として、ポジ型の液体レジストを用いても良い。
【0026】
第6工程の後、S107において、第2レジスト33に対して印刷パターンに応じた露光を行う第7工程を行う。第7工程では、直描機が用いられる。第2レジスト33としてネガ型のレジストが使用されていれば、第7工程では、図7(d)に示すように、領域Dに直描機からの光を当てる。
【0027】
図7工程の後、S108において、第2レジスト33を現像する第8工程を行う。これにより、図8(a)に示すように、第1めっき層10においてメッシュ状に形成された部分を覆うように第2レジスト33が残る。図8(a)に示す例では、第1レジスト31も第2レジスト33によって覆われる。
【0028】
第8工程の後、S109において、第2めっき層20を形成する第9工程を行う。第9工程では、めっき法によって第1めっき層10の表面10aにめっきが行われる。第9工程においても、めっき法として電鋳法を採用することが好適である。これにより、図8(b)に示すように、第2めっき層20が表面10aに形成される。図8(b)は、第9工程において、第2めっき層20の厚さが第2レジスト33の厚さを超えない好適な例を示す。
【0029】
第9工程の後、S110において、第1レジスト31及び第2レジスト33を除去する第10工程を行う。図8(c)に示すように、第2レジスト33が除去された部分が、第2めっき層20の開口21になる。
【0030】
最後に、第1めっき層10を母材30から分離する。これにより、図3及び図4に示すようなスクリーン印刷マスク2を得ることができる。また、スクリーン印刷マスク2を紗3を介して枠4に張り付けることにより、スクリーン印刷版1が完成する。
【0031】
図11から図14は、実施の形態1に示す方法で実際に製造したスクリーン印刷マスク2の顕微鏡写真を示す。図11は、スクリーン印刷マスク2を第1めっき層10側から見た写真である。図12から図14は、スクリーン印刷マスク2を第2めっき層20側から斜めに見た写真である。図12から図14は、それぞれ異なる印刷パターンを示している。
【0032】
本実施の形態に示す例では、メッシュ状に形成された部分を有する第1めっき層10がめっき法によって形成される。従来のように、スクリーン印刷マスクにステンレスメッシュを用いる必要はない。このため、印刷パターンが微細になってもスクリーン印刷マスク2の価格の上昇を抑えることができる。
【0033】
本実施の形態に示す例では、メッシュ状の部分を作り出すための第1レジスト31が、ガラス乾板32を用いた露光によって形成される。ガラス乾板32を用いた露光は、非常に精度が高い。このため、ガラス乾板32を用いた露光を採用することにより、例えば第1めっき層10に1000メッシュ相当のメッシュ部分を形成する場合でも容易に作製することができる。
【0034】
一般に、ガラス乾板は高価である。しかし、本実施の形態に示す例では、ガラス乾板32を用いてメッシュ状の露光を行い、直描機を用いて印刷パターンに応じた露光を行う。このため、印刷パターンが異なる場合でも、メッシュ形状が同じであれば、同じガラス乾板32を用いてスクリーン印刷マスク2を作製することができる。例えば、650メッシュ相当のガラス乾板32、840メッシュ相当のガラス乾板32、及び1000メッシュ相当のガラス乾板32を用意しておけば、種々のスクリーン印刷マスク2に対応することができる。このため、本実施の形態に示す例であれば、スクリーン印刷マスク2の単価を抑えることができる。
【0035】
なお、例えば500~840メッシュ相当のメッシュ部分を直描機で描画するためには、直描機において3μm以下の描画精度が必要になる。通常のプリント基板用の直描機では、このような描画精度を実現することはできない。超高精度な直描機であればそのような描画精度を実現することも可能であるが、直描機が非常に高価になってしまう。本実施の形態に示す例であれば、このような高価な直描機を用いる必要もない。
【0036】
本実施の形態では、第2工程の後に第3工程を行う例について説明した。第2工程及び第3工程は、第1工程が行われた後で第4工程より前に行われれば良い。例えば、第3工程の後に第2工程を行っても良い。
【0037】
本実施の形態では、第10工程において、第2レジスト33とともに第1レジスト31を除去する例について説明した。第1レジスト31は、第5工程の後で第6工程の前に除去されても良い。
【符号の説明】
【0038】
1 スクリーン印刷版、 2 スクリーン印刷マスク、 3 紗、 4 枠、 5 基板、 10 第1めっき層、 10a 表面、 20 第2めっき層、 21 開口、 30 母材、 30a 表面、 31 第1レジスト、 31a 表面、 32 ガラス乾板、 32a ガラス材、 32b 光不透過領域、 33 第2レジスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14