特開 2023-165231 照明制御システム、照明制御方法、端末装置、端末制御方法、及び端末制御プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023165231

(43)【公開日】2023-11-15

(54)【発明の名称】照明制御システム、照明制御方法、端末装置、端末制御方法、及び端末制御プログラム

(51)【国際特許分類】

   H05B 47/00 20200101AFI20231108BHJP

   H04Q 9/00 20060101ALI20231108BHJP

【ＦＩ】

H05B47/00

H04Q9/00 301D

【審査請求】未請求

【請求項の数】8

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022076040

(22)【出願日】2022-05-02

(71)【出願人】

【識別番号】309000967

【氏名又は名称】株式会社 ネットワーク・コーポレーション

(74)【代理人】

【識別番号】100097559

【弁理士】

【氏名又は名称】水野 浩司

(74)【代理人】

【識別番号】100196829

【弁理士】

【氏名又は名称】中澤 言一

(72)【発明者】

【氏名】馬越 伸太郎

【テーマコード（参考）】

3K273

5K048

【Ｆターム（参考）】

3K273PA01

3K273PA03

3K273PA04

3K273QA23

3K273QA29

3K273RA17

3K273SA17

3K273SA36

3K273SA60

3K273TA03

3K273TA15

3K273TA28

3K273TA41

3K273TA52

3K273TA54

3K273TA66

3K273TA70

5K048AA05

5K048BA07

5K048DA02

5K048EB04

5K048FB10

5K048HA01

5K048HA02

5K048HA03

(57)【要約】

【課題】本発明は、照明設備の施工の迅速化を可能とする照明制御システム等を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る設備点検システムは、照明制御装置と端末装置とを有し、端末装置は、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択され、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成して照明制御装置に送信し、照明制御装置は、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、設定情報に基づいて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置と、端末装置とを有する照明制御システムであって、
前記照明制御装置は、
制御部と、
照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部と、を備え、
前記端末装置は、
表示部と、表示処理部と、関連付け部と、送信部と、を備え、
前記表示処理部は、
ユーザによって選択可能な、前記一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、前記一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記関連付け部は、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された前記一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された前記一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、
前記送信部は、
前記設定情報を前記照明制御装置に送信し、
前記制御部は、
ユーザによる前記一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、前記設定情報に基づいて、操作された前記入力装置に関連付けられた前記接続部に接続された前記ケーブルを介して前記照明器具に電力を供給する、
ことを特徴とする照明制御システム。

【請求項2】

前記一又は複数の入力装置の表示において、前記表示処理部は、ユーザによる前記入力装置の操作に応じて前記入力装置から送信された識別情報を、前記制御部から受信した場合、受信した前記識別情報に対応する前記入力装置を示す第２オブジェクトを前記表示部に表示する、請求項１に記載の照明制御システム。

【請求項3】

前記入力装置は、複数の種類のうちのいずれかの種類に分類されており、
前記一又は複数の入力装置の表示において、前記表示処理部は、前記複数の種類のうちのいずれかの種類がユーザによって選択された後に、ユーザによる前記入力装置の操作に応じて前記入力装置から送信された前記識別情報を、前記制御部から受信した場合、ユーザによって選択された種類と、受信した前記識別情報に対応する前記入力装置の種類とが一致すれば、受信した前記識別情報に対応する前記入力装置を示す第２オブジェクトを前記表示部に表示する、請求項２に記載の照明制御システム。

【請求項4】

前記識別情報が送信されるために行われたユーザによる前記入力装置の操作は、前記入力装置の種類ごとに異なる、請求項３に記載の照明制御システム。

【請求項5】

照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備え、一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置、及び、表示部を備える端末装置を有する照明制御システムの照明制御方法であって、
前記端末装置は、
ユーザによって選択可能な、前記一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、前記一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された前記一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された前記一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、
前記設定情報を前記照明制御装置に送信し、
前記照明制御装置は、
ユーザによる前記一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、前記設定情報に基づいて、操作された前記入力装置に関連付けられた前記接続部に接続された前記ケーブルを介して前記照明器具に電力を供給する、
ことを特徴とする照明制御方法。

【請求項6】

照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な前記照明制御装置を設定するための端末装置であって、
表示部と、
ユーザによって選択可能な、前記一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、前記一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを前記表示部に表示する、表示処理部と、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された前記一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された前記一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成する関連付け部と、
前記照明制御装置に、前記設定情報に基づいて、ユーザによる前記一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された前記入力装置に関連付けられた前記接続部に接続された前記ケーブルを介して前記照明器具に電力を供給させるために、前記設定情報を前記照明制御装置に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする端末装置。

【請求項7】

照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な前記照明制御装置を設定するための端末装置の端末制御方法であって、
表示部を備える前記端末装置は、
ユーザによって選択可能な、前記一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、前記一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された前記一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された前記一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、
前記照明制御装置に、前記設定情報に基づいて、ユーザによる前記一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された前記入力装置に関連付けられた前記接続部に接続された前記ケーブルを介して前記照明器具に電力を供給させるために、前記設定情報を前記照明制御装置に送信すること、
を含む端末制御方法。

【請求項8】

照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な前記照明制御装置を設定するための端末装置の端末制御プログラムであって、
表示部を備える前記端末装置に、
ユーザによって選択可能な、前記一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、前記一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された前記一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された前記一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、
前記照明制御装置に、前記設定情報に基づいて、ユーザによる前記一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された前記入力装置に関連付けられた前記接続部に接続された前記ケーブルを介して前記照明器具に電力を供給させるために、前記設定情報を前記照明制御装置に送信すること、
を実行させるための端末制御プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、照明制御システム、照明制御方法、端末装置、端末制御方法、及び端末制御プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来から、オフィス、工場、又はショッピングセンター等の施設に設置される複数の照明器具を制御するための照明制御システムが知られている。例えば、特許文献１には、施設内の複数の区画のそれぞれに対応する照明器具が、各区画において人を検知する人検知センサ又は各区画の照度を検知する照度センサ等からの情報に基づいて制御される照明制御システムが開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１６－２０７３１５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

特許文献１に開示された照明制御システムでは、照明設備の施工者が、照明器具、入力装置（各種センサ装置及びスイッチ）並びに照明制御装置のそれぞれの仕様及び規格を把握した上で、各装置の設置工事を行う必要があった。しかしながら、各照明器具が各入力装置によって制御（点滅等）されるためには、施工者が、照明制御装置において各照明器具と各入力装置とを関連付ける作業を手動で実施する必要があり、施工の迅速化が促進しないという問題があった。

【0005】

本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、照明設備の施工の迅速化を可能とする照明制御システム、照明制御方法、端末装置、端末制御方法、及び端末制御プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明に係る照明制御システムは、一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置と、端末装置とを有する照明制御システムであって、照明制御装置は、制御部と、照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部と、を備え、端末装置は、表示部と、表示処理部と、関連付け部と、送信部と、を備え、表示処理部は、ユーザによって選択可能な、一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを表示部に表示し、関連付け部は、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、送信部は、設定情報を照明制御装置に送信し、制御部は、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、設定情報に基づいて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給する。

【0007】

また、本発明に係る照明制御システムにおいて、一又は複数の入力装置の表示において、表示処理部は、ユーザによる入力装置の操作に応じて入力装置から送信された識別情報を、制御部から受信した場合、受信した識別情報に対応する入力装置を示す第２オブジェクトを表示部に表示することが好ましい。

【0008】

また、本発明に係る照明制御システムにおいて、入力装置は、複数の種類のうちのいずれかの種類に分類されており、一又は複数の入力装置の表示において、表示処理部は、複数の種類のうちのいずれかの種類がユーザによって選択された後に、ユーザによる入力装置の操作に応じて入力装置から送信された識別情報を、制御部から受信した場合、ユーザによって選択された種類と、受信した識別情報に対応する入力装置の種類とが一致すれば、受信した識別情報に対応する入力装置を示す第２オブジェクトを表示部に表示することが好ましい。

【0009】

また、本発明に係る照明制御システムにおいて、識別情報が送信されるために行われたユーザによる入力装置の操作は、入力装置の種類ごとに異なることが好ましい。

【0010】

本発明に係る照明制御方法は、照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備え、一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置、及び、表示部を備える端末装置を有する照明制御システムの照明制御方法であって、端末装置は、ユーザによって選択可能な、一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、設定情報を照明制御装置に送信し、照明制御装置は、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、設定情報に基づいて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給する。

【0011】

本発明に係る端末装置は、照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置を設定するための端末装置であって、表示部と、ユーザによって選択可能な、一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを表示部に表示する、表示処理部と、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成する関連付け部と、照明制御装置に、設定情報に基づいて、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給させるために、設定情報を照明制御装置に送信する送信部と、を備える。

【0012】

本発明に係る端末制御方法は、照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置を設定するための端末装置の端末制御方法であって、表示部を備える端末装置は、ユーザによって選択可能な、一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、照明制御装置に、設定情報に基づいて、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給させるために、設定情報を照明制御装置に送信すること、を含む。

【0013】

本発明に係る端末制御プログラムは、照明器具に電力を供給するケーブルと接続可能な一又は複数の接続部を備える照明制御装置であり且つ一又は複数の入力装置と通信可能な照明制御装置を設定するための端末装置の端末制御プログラムであって、表示部を備える端末装置に、ユーザによって選択可能な、一又は複数の接続部のそれぞれを示す一又は複数の第１オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第１オブジェクトの中から一の第１オブジェクトがユーザによって選択された場合、一又は複数の入力装置のそれぞれを示す一又は複数の第２オブジェクトを表示部に表示し、表示部に表示された一又は複数の第２オブジェクトの中から一の第２オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、選択された一の第１オブジェクトによって示される接続部と選択された一の第２オブジェクトによって示される入力装置との関連付けを示す設定情報を生成し、照明制御装置に、設定情報に基づいて、ユーザによる一又は複数の入力装置のいずれかの操作に応じて、操作された入力装置に関連付けられた接続部に接続されたケーブルを介して照明器具に電力を供給させるために、設定情報を照明制御装置に送信すること、を実行させる。

【発明の効果】

【0014】

本発明に係る照明制御システム、照明制御方法、端末装置、端末制御方法、及び端末制御プログラムによって、照明設備の施工の迅速化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】照明制御システムの概略構成の一例を示す図である。

【図2】照明制御装置の概略構成の一例を示す図である。

【図3】照明制御装置の外観の一例を示す模式図である。

【図4】端末装置の概略構成の一例を示す図である。

【図5】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。

【図6】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。

【図7】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。

【図8】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。

【図9】関連付けテーブルのデータ構造の一例を示す図である。

【図10】照明制御システムの動作シーケンスの一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

【0017】

（照明制御システム１）
図１は、照明制御システム１の概略構成の一例を示す図である。照明制御システム１は、照明器具２と、照明制御装置３と、端末装置４と、入力装置５、アンテナ６とを有する。以下、照明器具２、照明制御装置３、入力装置５、及びアンテナ６の設置作業者、並びに、端末装置４の操作者を、「ユーザ」と総称する場合がある。

【0018】

照明器具２は、オフィス、工場、又はショッピングセンター等の施設の天井等に複数設置される。照明器具２は、施設の壁又は床に設置されてもよい。照明器具２は、集合住宅の共用部、個人住宅、又は土木施設等に設置されてもよい。図１では、照明制御システム１が８台の照明器具２を有することが図示されているが、照明制御システム１が有する照明器具２の台数は８台に限らない。

【0019】

照明制御装置３は、照明器具２に供給する、電源（図示せず）からの電力を制御する機能を有する。例えば、照明制御装置３は、アンテナ６を介して受信した、入力装置５からの制御信号に応じて、照明器具２の点消灯の制御及び点灯時の調光の制御を行う。図１では、照明制御システム１が１台の照明制御装置３を有することが図示されているが、照明制御システム１が有する照明制御装置３の台数は２台以上であってもよい。

【0020】

端末装置４は、ノートＰＣ（Personal Computer）等の情報処理装置である。端末装置４は、多機能携帯電話機（スマートフォン等）、タブレット端末、タブレットＰＣ、電子書籍リーダー、又は、ウェアラブルコンピュータ等でもよい。また、端末装置４は、携帯ゲーム機、ゲーム用コンソール、又はサーバ装置等でもよい。図１では、照明制御システム１が１台の端末装置４を有することが図示されているが、照明制御システム１が有する端末装置４の台数は２台以上であってもよい。

【0021】

入力装置５は、照明器具２の点灯及び消灯に関する制御信号を照明制御装置３に送信する点滅器（スイッチ、人感センサ、又は照度センサ等）である。入力装置５は、照明器具２の点灯時の調光に関する制御信号を送信してもよい。入力装置５は、９２８MＨｚ帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を有し、後述するアンテナ６との間でEnOcean（登録商標）の無線通信方式の近距離無線通信を確立する。なお、入力装置５及びアンテナ６の間の通信方式は、Bluetooth（登録商標）、ZigBee（登録商標）、又はLoRa（登録商標）等の他の通信方式に従った近距離無線通信でもよい。また、入力装置５の通信インターフェース回路の周波数帯域は、上述の周波数帯域に限定されない。

【0022】

入力装置５がシングルスイッチである場合、人によって所定の操作部材（ロッカー又は押しボタン等）が操作されると、入力装置５は、通信インターフェース回路を介して照明制御装置３に、操作に対応する制御信号を送信する。また、入力装置５が人感センサである場合、入力装置５は、入力装置５の感知範囲内に人が入ったことを検知すると、通信インターフェース回路を介して照明制御装置３に、所定の制御信号を送信する。また、入力装置５が照度センサである場合、入力装置５は、所定の時間間隔ごとに照度を検知し、通信インターフェース回路を介して照明制御装置３に、検知した照度を示す制御信号を送信する。入力装置５によって送信される制御信号には、入力装置５に固有の識別情報（例えば、入力装置ＩＤ（identification））が含まれる。

【0023】

アンテナ６は、９２８MＨｚ帯を感受帯域とするアンテナである。アンテナ６は、照明制御装置３と所定のケーブルで接続されており、入力装置５からの制御信号を照明制御装置３に供給する。なお、アンテナ６の感受帯域は、上述の周波数帯域に限定されない。

【0024】

（照明制御装置３）
図２は、照明制御装置３の概略構成の一例を示す図であり、図３は、照明制御装置３の外観の一例を示す模式図である。照明制御装置３は、第１通信部３１と、第２通信部３２と、照明制御記憶部３３と、接続部３４ａ～３４ｈと、制御部３５とを備える。なお、以降において、接続部３４ａ～３４ｈを、接続部３４と総称する場合がある。

【0025】

第１通信部３１は、アンテナ６を介して入力装置５との間でEnOcean（登録商標）の無線通信方式の近距離無線通信を確立するための通信インターフェース回路を有する。照明制御装置３及び入力装置５の間の通信方式は、Bluetooth（登録商標）の通信方式等の他の通信方式に従った近距離無線通信でもよい。第１通信部３１は、アンテナ６によって受信された制御信号を受信パケットに復調して制御部３５に供給する。以下、制御信号を復調した受信パケットによって示される情報を制御情報と称する場合がある。

【0026】

第２通信部３２は、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）等と接続するための通信インターフェース回路を有する。第２通信部３２は、有線又は無線のＬＡＮ（Local Area Network）の通信インターフェース等でもよい。第２通信部３２は、所定のケーブルを介して端末装置４と接続され、照明制御装置３と端末装置４とは、LonTalk等の通信プロトコルを用いて通信を行う。なお、照明制御装置３と端末装置４との間の通信プロトコルは、BACnet、BACnet-MSTP、又はModbus等でもよい。

【0027】

照明制御記憶部３３は、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の半導体メモリ装置を備える。照明制御記憶部３３は、制御部３５での処理に用いられる制御プログラム、入力装置５に関する情報、及び設定テーブルＴ１等を記憶する。入力装置５に関する情報は、例えば、入力装置５の種類を示す種類情報等である。設定テーブルＴ１の詳細は後述する。

【0028】

接続部３４は、照明器具２と接続された電源ケーブル（例えば、ＶＶＦ（Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type）ケーブル等）と接続し、電源（図示せず）からの電力を照明器具２に供給する。なお、接続部３４は、照明器具２と接続された調光制御ケーブルと接続されてもよい。図３では、照明制御装置３が８つの接続部３４ａ～３４ｈを有することが図示されているが、照明制御装置３が有する接続部３４の数は８つに限らない。また、一つの接続部３４に対して複数の照明器具２が接続されてもよい。

【0029】

制御部３５は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。制御部３５は、照明制御装置３の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）である。制御部３５は、照明制御装置３の各種処理が照明制御記憶部３３に記憶されている制御プログラムに基づいて適切な手順で実行されるように、第１通信部３１、第２通信部３２、及び接続部３４等を制御する。

【0030】

制御部３５は、受信部３５１と、送信部３５２と、登録部３５３とを有する。制御部３５が有するこれらの各部は、受信部３５１が有するプロセッサ上で実行される制御プログラムによって実装される機能モジュールである。受信部３５１、送信部３５２、及び登録部３５３の機能の詳細は後述する。

【0031】

（端末装置４）
図４は、端末装置４の概略構成の一例を示す図である。端末装置４は、一又は複数の照明器具２と接続する接続部３４と入力装置５との関連付けを示す設定情報を生成する処理等を含む各種処理を実行することを可能とする。そのために、端末装置４は、端末通信部４１と、端末記憶部４２と、端末操作部４３と、端末表示部４４と、端末処理部４５とを備える。

【0032】

端末通信部４１は、ＵＳＢ等と接続するための通信インターフェース回路を有する。端末通信部４１は、有線又は無線のＬＡＮの通信インターフェース等でもよい。端末通信部４１は、所定のケーブルを介して照明制御装置３と接続され、照明制御装置３と端末装置４とは、LonTalk等の通信プロトコルを用いて通信を行う。

【0033】

端末記憶部４２は、例えば、ＲＯＭ、ＲＡＭ等の半導体メモリ装置を備える。端末記憶部４２は、端末処理部４５での処理に用いられる端末制御プログラム等のアプリケーションプログラム、及び、入力装置５に関する情報等の各種の情報等を記憶する。端末記憶部４２に記憶される端末制御プログラム等の各種プログラムは、例えば外部のサーバ装置等から送信された公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部４２にインストールされてもよい。

【0034】

端末操作部４３は、例えば、キーボード及び／又はキーパッド等である。端末操作部４３は、端末装置４の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル等のポインティングデバイスでもよい。ユーザは、端末操作部４３を用いて、文字、数字及び記号、若しくは、端末表示部４４の表示画面上の位置等を入力することができる。端末操作部４３は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生し、発生した信号は、ユーザの指示として端末処理部４５に供給される。

【0035】

端末表示部４４は、液晶ディスプレイである。端末表示部４４は、有機ＥＬ（Electro-Luminescence）ディスプレイ等でもよい。端末表示部４４は、端末処理部４５から供給された映像データに応じた映像、動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。

【0036】

端末処理部４５は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部４５は、端末装置４の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、ＣＰＵである。端末処理部４５は、端末装置４の各種処理が端末記憶部４２に記憶されている端末制御プログラムや端末操作部４３の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、端末通信部４１、及び端末表示部４４等を制御する。

【0037】

端末処理部４５は、表示処理部４５１と、関連付け部４５２と、端末送信部４５３と、端末受信部４５４とを有する。端末処理部４５が有するこれらの各部は、端末処理部４５が有するプロセッサ上で実行される端末制御プログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部４５が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして端末装置４に実装されてもよい。表示処理部４５１、関連付け部４５２、端末送信部４５３、及び端末受信部４５４の機能の詳細は後述する。

【0038】

以下、図５～図８を参照しつつ、図１０に示される照明制御システム１に係る動作シーケンスの一例と、受信部３５１、送信部３５２、及び登録部３５３の機能の一例と、表示処理部４５１、関連付け部４５２、端末送信部４５３、及び端末受信部４５４の機能の一例と、について説明する。

【0039】

図１０に示されるように、まず、ユーザによって、メンテナンス画面５００の表示指示が端末装置４の端末操作部４３を介して入力された場合、端末装置４の表示処理部４５１は、メンテナンス画面５００を端末表示部４４に表示する（ステップＳ１０１）。メンテナンス画面５００の表示指示は、例えば、端末表示部４４に表示されたホーム画面（図示せず）内の表示指示ボタン又は制御プログラムの起動アイコン等がユーザによる端末操作部４３の操作によって指示された場合に入力される。

【0040】

図５（ａ）は、端末装置４に表示されるメンテナンス画面５００の一例を示す図である。メンテナンス画面５００には、例えば、接続部指示ボタン５０１ａ～５０１ｈ、種類ボタン５０２ａ～５０２ｃ、接続候補表示領域５０３、関連付け表示領域５０４、関連付け接続部ボタン５０５ａ～５０５ｈ、並びに関連付けボタン５０６が含まれる。

【0041】

接続部指示ボタン５０１ａ～５０１ｈは、ユーザが入力装置５との関連付けの候補となる接続部３４を選択するためのボタンオブジェクトである。図５（ａ）に示される例では、接続部指示ボタン５０１ａ～５０１ｈのそれぞれは、図３に示される接続部３４ａ～４３ｈのそれぞれを識別するための接続部識別情報（接続部ＩＤ）に関連付けられている。例えば、接続部指示ボタン５０１ａは、接続部３４ａを識別するための接続部ＩＤに関連付けられ、接続部指示ボタン５０１ｂは、接続部３４ｂを識別するための接続部ＩＤに関連付けられ、接続部指示ボタン５０１ｈは、接続部３４ｈを識別するための接続部ＩＤに関連付けられる。ユーザによって接続部指示ボタン５０１ａ～５０１ｈのいずれかが指示されると、端末操作部４３は、ユーザによって指示された接続部指示ボタン５０１に関連付けられている接続部ＩＤを端末処理部４５に供給する。

【0042】

種類ボタン５０２ａ～５０２ｃは、ユーザが接続部３４との関連付けの候補となる入力装置５の種類を選択するためのボタンオブジェクトである。図５（ａ）に示される例では、種類ボタン５０２ａは「シングルスイッチ」を示す種類情報に関連付けられ、種類ボタン５０２ｂは「人感センサ」を示す種類情報に関連付けられ、種類ボタン５０２ｃは「照度センサ」を示す種類情報に関連付けられる。ユーザによって種類ボタン５０２ａ～５０２ｃのいずれかが指示されると、端末操作部４３は、ユーザによって指示された種類ボタン５０２に関連付けられている種類情報を端末処理部４５に供給する。

【0043】

接続候補表示領域５０３は、後述するサーチ画面６００において取得された入力装置５を識別するための入力装置識別情報（入力装置ＩＤ）に対応する画像オブジェクト５０７ａ、５０７ｂ（図７～図８）を表示するための表示領域である。関連付け表示領域５０４は、後述する関連付け接続部ボタン５０５ａ～５０５ｈ及び関連付け入力装置ボタン５０８を表示するための表示領域である。

【0044】

関連付け接続部ボタン５０５ａ～５０５ｈは、入力装置５と関連付けられる接続部３４を選択するための選択オブジェクトである。関連付けボタン５０６は、ユーザによって選択された画像オブジェクト５０７に対応する入力装置５と、ユーザによって選択された関連付け接続部ボタン５０５に対応する接続部３４との関連付けを指示するためのボタンオブジェクトである。

【0045】

図１０に戻り、ユーザによって接続部指示ボタン５０１ａ～５０１ｈのいずれかが指示されると、関連付け部４５２は、ユーザによって指示された接続部指示ボタン５０１に関連付けられている接続部ＩＤを端末操作部４３から取得する（ステップＳ１０２）。次に、ユーザによって種類ボタン５０２ａ～５０２ｃのいずれかが指示されると、関連付け部４５２は、ユーザによって指示された種類ボタン５０２に関連付けられている種類情報を端末操作部４３から取得する（ステップＳ１０３）。

【0046】

図５（ｂ）は、端末装置４に表示されるメンテナンス画面５００の他の一例を示す図である。図５（ｂ）に示されるメンテナンス画面５００の例では、ユーザによって接続部指示ボタン５０１ａが指示され、且つ、ユーザによって種類ボタン５０２ａが指示されている。ユーザによって指示された各ボタンは、ユーザによって指示されていないボタンとは異なる表示態様で表示される。なお、接続部指示ボタン５０１の指示に応じて、対応する関連付け接続部ボタン５０５は、ユーザによって指示された表示態様で表示されてもよい。

【0047】

ユーザによって接続部指示ボタン５０１ａが指示され、且つ、ユーザによって種類ボタン５０２ａが指示されると、表示処理部４５１は、サーチ画面６００を端末表示部４４に表示する。なお、表示処理部４５１は、ユーザによって接続部指示ボタン５０１ａが指示され、且つ、ユーザによって種類ボタン５０２ａが指示されると、サーチ画面表示ボタンを表示し、ユーザによってサーチ画面表示ボタンが指示されると、サーチ画面６００を端末表示部４４に表示してもよい。

【0048】

図６（ａ）は、端末装置４に表示されるサーチ画面６００の一例を示す図である。サーチ画面６００には、取得ボタン６０１、ＩＤ表示領域６０２、記憶ボタン６０３、及び、戻るボタン６０４が含まれる。

【0049】

取得ボタン６０１は、入力装置５から送信された操作信号の取得を端末処理部４５に指示するためのボタンオブジェクトである。ＩＤ表示領域６０２は、入力装置５から送信された操作信号が取得された場合に、当該操作信号に含まれる入力装置ＩＤを表示するための表示領域である。記憶ボタン６０３は、ＩＤ表示領域６０２に表示された入力装置ＩＤを端末記憶部４２に記憶する記憶処理と、入力装置ＩＤに対応する画像オブジェクト５０７を表示する表示処理とを、端末処理部４５に指示するためのボタンオブジェクトである。戻るボタン６０４は、サーチ画面６００の表示を終了し、メンテナンス画面５００を再表示するためのボタンオブジェクトである。

【0050】

図１０に戻り、ユーザが入力装置５に対して所定の操作を行うと、入力装置５は、照明制御装置３に操作信号を送信する（ステップＳ１０４）。操作信号には、当該操作信号を送信した入力装置５の入力装置ＩＤ及び種類情報が含まれる。入力装置５に対する所定の操作は、入力装置５の種類ごとに互いに異なる操作である。また、入力装置５に対する所定の操作は、入力装置５が制御信号を送信する際の操作とは異なる操作である。例えば、入力装置５がシングルスイッチである場合、所定の操作部材（ロッカー又は押しボタン等）が所定時間（例えば３秒間）内に所定回数（例えば３回）操作されると、入力装置５は、操作信号を送信する。また、入力装置５が人感センサ及び照度センサである場合、センサ部とは異なるボタン部材が操作されると、入力装置５は、操作信号を送信する。

【0051】

照明制御装置３の受信部３５１は、第１通信部３１を介して、入力装置５から操作信号を受信すると、照明制御装置３の送信部３５２は、操作信号に含まれる入力装置ＩＤ及び種類情報を、第２通信部３２を介して端末装置４に送信する（ステップＳ１０５）。

【0052】

図６（ｂ）は、端末装置４に表示されるサーチ画面６００の他の一例を示す図である。図６（ｂ）に示されるサーチ画面６００には、操作信号の取得処理中を示す画像６０５が含まれる。表示処理部４５１は、ユーザによって取得ボタン６０１が指示されると、操作信号の取得処理中を示す画像６０５を端末表示部４４に表示する。

【0053】

画像６０５が表示されているときに、端末受信部４５４が端末通信部４１を介して、照明制御装置３から入力装置ＩＤ及び種類情報を受信した場合、関連付け部４５２は、受信された種類情報が、ステップＳ１０３において取得された種類情報と一致するか否かを判定する（ステップＳ１０６）。

【0054】

関連付け部４５２は、受信された種類情報が取得された種類情報と一致しないと判定した場合（ステップＳ１０６－Ｎｏ）、照明制御装置３からの次の入力装置ＩＤ及び種類情報が受信されるまで待機する。関連付け部４５２は、受信された種類情報が取得された種類情報と一致すると判定した場合（ステップＳ１０６－Ｙｅｓ）、記憶処理の指示があるか否かを判定する（ステップＳ１０７）。例えば、関連付け部４５２によって、受信された種類情報が取得された種類情報と一致すると判定された場合、表示処理部４５１に、受信された入力装置ＩＤの表示処理を指示する。表示処理部４５１は、入力装置ＩＤの表示処理が指示されると、ＩＤ表示領域６０２に受信された入力装置ＩＤを表示する。図６（ｃ）は、端末装置４に表示されるサーチ画面６００の他の一例を示す図である。図６（ｃ）に示されるサーチ画面６００は、ＩＤ表示領域６０２に受信された入力装置ＩＤが表示された例を示すものである。図６（ｃ）に示されるサーチ画面６００において、ユーザによって記憶ボタン６０３が指示されると、端末操作部４３は、入力装置ＩＤの記憶処理と画像オブジェクト５０７の表示処理を端末処理部４５に指示し、これにより、関連付け部４５２は、入力装置ＩＤの記憶処理の指示があると判断し、受信された入力装置ＩＤを端末記憶部４２に記憶する。また、サーチ画面６００において、ユーザによって戻るボタン６０４が指示されると、関連付け部４５２は、入力装置ＩＤの記憶処理の指示がないと判断する。関連付け部４５２は、記憶処理の指示がないと判定すると（ステップＳ１０７－Ｎｏ）、照明制御装置３からの次の入力装置ＩＤ及び種類情報が受信されるまで待機する。

【0055】

図７（ａ）は、端末装置４に表示されるメンテナンス画面５００の他の一例を示す図である。図７（ａ）に示されるメンテナンス画面５００は、画像オブジェクト５０７の表示処理が指示されたことに応じて、表示処理部４５１によって表示されたものである。図７（ａ）に示されるメンテナンス画面５００の接続候補表示領域５０３には、画像オブジェクト５０７ａが含まれる。画像オブジェクト５０７ａは、ステップＳ１０５において照明制御装置３から送信された入力装置ＩＤに対応するアイコン画像であり、関連付け接続部ボタン５０５ａによって示される接続部３４ａの関連付け候補となる入力装置５を示す。図７（ａ）に示される例では、画像オブジェクト５０７ａに入力装置ＩＤを示す文字列が含まれる。

【0056】

図７（ｂ）は、端末装置４に表示されるメンテナンス画面５００の他の一例を示す図である。図７（ｂ）に示されるメンテナンス画面５００は、関連付け接続部ボタン５０５ｂによって示される接続部３４ｂの関連付け候補となる入力装置５を示す２種類の画像オブジェクト５０７ａ及び５０７ｂが含まれる。図７（ｂ）に示されるメンテナンス画面５００では、図１０に示されるステップＳ１０４～Ｓ１０７の一連の処理が２回行われたことにより、２種類の画像オブジェクト５０７ａ及び５０７ｂが表示される。

【0057】

関連付け接続部ボタン５０５ａ～５０５ｈのそれぞれは、ユーザによって指示可能であり、ユーザによって関連付け接続部ボタン５０５が指示されるたびに、指示された関連付け接続部ボタン５０５によって示される接続部３４ｂの関連付け候補となる入力装置５を示す画像オブジェクト５０７が表示される。

【0058】

図８（ａ）は、端末装置４に表示されるメンテナンス画面５００の他の一例を示す図である。図８（ａ）に示されるメンテナンス画面５００では、ユーザによって、関連付け接続部ボタン５０５ａと画像オブジェクト５０７ａとが指示されている。

【0059】

図１０に戻り、図８（ａ）に示されるメンテナンス画面５００において、ユーザによって関連付けボタン５０６が指示されると、関連付け処理が実行される（ステップＳ１０８）。ステップＳ１０８の関連付け処理では、まず、関連付け部４５２が、ユーザによって指示された関連付け接続部ボタン５０５ａによって示される接続部ＩＤを抽出し、ユーザによって指示された画像オブジェクト５０７ａによって示される入力装置ＩＤを抽出する。そして、関連付け部４５２は、抽出した接続部ＩＤ及び入力装置ＩＤを互いに関連付けた設定情報を作成する。

【0060】

表示処理部４５１は、関連付け部４５２によって設定情報が生成されると、図８（ｂ）に示されるように、メンテナンス画面５００の関連付け表示領域５０４に、設定情報に含まれる接続部ＩＤを示す関連付け接続部ボタン５０５ａと、設定情報に含まれる入力装置ＩＤを示す関連付け入力装置ボタン５０８ａとを、両者の関連付けが視認できるように表示する。

【0061】

次に、端末装置４の端末送信部４５３は、関連付け部４５２によって生成された設定情報を、端末通信部４１を介して照明制御装置３に送信する（ステップＳ１０９）。照明制御装置３の受信部３５１によって、端末装置４からの設定情報が受信されると、登録部３５３は、受信された設定情報に基づいて設定テーブルＴ１を更新する登録処理を実行する（ステップＳ１１０）。

【0062】

図９は、設定テーブルＴ１のデータ構造の一例を示す図である。設定テーブルＴ１は照明制御記憶部３３に記憶されるテーブル情報であり、照明制御装置３が備える全ての接続部３４を示す接続部ＩＤのそれぞれに関連付けられた、入力装置５の入力装置ＩＤが記憶される。なお、複数の接続部ＩＤに同一の入力装置ＩＤが関連付けられてもよく、入力装置ＩＤが関連付けられていない接続部ＩＤがあってもよい。

【0063】

照明制御装置３の制御部３５は、入力装置５からの制御信号を受信すると、照明制御記憶部３３に記憶された設定テーブルＴ１を読み出して、制御信号に含まれる入力装置ＩＤに関連付けられた接続部ＩＤを特定する。接続部ＩＤに関連付けられた接続部３４の電源ケーブルに接続された照明器具２に電力が供給されていない場合は、制御部３５は、接続部ＩＤに関連付けられた接続部３４の電源ケーブルに接続された照明器具２に電力を供給することで照明器具２を点灯させる。また、接続部ＩＤに関連付けられた接続部３４の電源ケーブルに接続された照明器具２に電力が供給されている場合は、制御部３５は、接続部ＩＤに関連付けられた接続部３４の電源ケーブルに接続された照明器具２への電力の供給を終了することで照明器具２を消灯させる。

【0064】

以上説明してきたように、照明制御システム１は、照明器具２に電力を供給するための接続部３４と入力装置５との関連付けを、容易且つ直感的な操作でユーザが迅速に行うことができる。このような照明制御システム１によって、照明設備の施工の迅速化が可能となる。

【0065】

当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。

【符号の説明】

【0066】

１ 照明制御システム
２ 照明器具
３ 照明制御装置
３１ 第１通信部
３２ 第２通信部
３３ 照明制御記憶部
３４（３４ａ、３４ｂ、・・・） 接続部
３５ 制御部
３５１ 受信部
３５２ 送信部
３５３ 登録部
４ 端末装置
４１ 端末通信部
４２ 端末記憶部
４３ 端末操作部
４４ 端末表示部
４５ 端末処理部
４６１ 表示処理部
４６２ 関連付け部
４６３ 端末送信部
４６４ 端末受信部
５ 入力装置
６ アンテナ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】