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特開2023-165396ツーリングアセンブリ及びロータブレードの取り外し方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165396
(43)【公開日】2023-11-15
(54)【発明の名称】ツーリングアセンブリ及びロータブレードの取り外し方法
(51)【国際特許分類】
   F01D 25/00 20060101AFI20231108BHJP
   F01D 25/28 20060101ALI20231108BHJP
   B25B 27/02 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
F01D25/00 X
F01D25/28 E
B25B27/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023052549
(22)【出願日】2023-03-29
(31)【優先権主張番号】17/734,466
(32)【優先日】2022-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】トリアナ ツォルサノ、ルビ エリザベート
(72)【発明者】
【氏名】ベタンコール サリナス、ヒルベルト
(72)【発明者】
【氏名】モーグル 2世、トーマス アラン
【テーマコード(参考)】
3C031
【Fターム(参考)】
3C031DD44
(57)【要約】
【課題】ターボ機械のロータディスク(198)からロータブレード(32)を取り外すためのツーリングアセンブリ(100)を提供する。
【解決手段】ツーリングアセンブリ(100)は、第1のプレート(158)と、第1のプレート(158)から離間した第2のプレート(160)と、第1のプレート(158)と第2のプレート(160)の間に延びる1つ以上の部材(162)を含む。ツーリングアセンブリ(100)は更に、1つ以上の部材(162)に取り付けられ、第1のプレート(158)及び第2のプレート(160)間に一以上の列で配置された複数のブロック(164)を含む。複数のブロック(164)のうちの少なくとも1つのブロック(164)は、ロータブレード(32)の取り付け部分の外形に対応する開口部(210)を画定する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械のロータディスク(198)からロータブレード(32)を取り外すためのツーリングアセンブリ(100)であって、
第1のプレート(158)と、
第1のプレート(158)から離間している第2のプレート(160)と、
第1のプレート(158)と第2のプレート(160)の間に延びる1つ以上の部材(162)と、
1つ以上の部材(162)に取り付けられ、第1のプレート(158)と第2のプレート(160)の間に1つ以上の列に配置された複数のブロック(164)と、
を含み、
複数のブロック(164)のうちの少なくとも1つのブロック(164)が、ロータブレード(32)の取り付け部分の外形に対応する開口部(210)を画定する、ツーリングアセンブリ(100)。
【請求項2】
第1のプレート(158)及び第2のプレート(160)はそれぞれ、第1の端部(166)から第2の端部(170)まで円周方向に延びる、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項3】
1つ以上の部材(162)のうちの少なくとも1つの部材から半径方向に延びる複数のレベリングフット(196)をさらに備える、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項4】
1つ以上の部材(162)は、複数の列部材(162)を備え、
複数の列部材(162)は、複数のブロック(164)のうちの第1のブロック(164)、第1のプレート(158)、又は第2のプレート(160)のうちの1つから、複数のブロック(164)のうちの第2のブロック(164)、第1のプレート(158)、又は第2のプレート(100)のうちの1つまで延びる、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(160)。
【請求項5】
1つ以上の部材(162)は、それぞれが第1のプレート(158)から第2のプレート(160)まで延びる第1の外部部材(184)及び第2の外部部材(186)を備える、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項6】
1つ以上の列がブロックの第1の列(202)、ブロックの1つ以上の中間列、及びブロックの最後の列(208)を含む、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項7】
複数のブロック(164)の最初の列(202)の各ブロック(164)はU字形状を画定し、複数のブロック(164)の最後の列(208)の各ブロック(164)及びブロックの1つ以上の中間列の各ブロック(164)は、ロータブレード(32)の取り付け部分の外形に対応する開口部(210)を画定する、請求項6に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項8】
複数のブロック(164)の最初の列(202)は、 複数のブロック(164)の1つ以上の中間列のブロックの1つの中間列に円周方向に隣接する、請求項6に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項9】
ロックピン(224)が、複数のブロック(164)のうちの1つ以上のブロックを延在する、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項10】
1つ以上のクイックリリースピン(180)が、第1のプレート(158)又は第2のプレート(160)の一方を通って延びて、ツールアセンブリ(100)をロータディスク(198)に結合する、請求項1に記載のツールアセンブリ(100)。
【請求項11】
第1のプレート(158)は、本体(174)と、本体(174)から半径方向に延びる突出部とを含み、1つ以上のクイックリリースピン(180)は、第1のプレート(158)の突出部を通って延びる、請求項10に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項12】
ロータブレード(32)は、圧縮機のファーストステージにおける圧縮機ロータブレード(32)である、請求項1に記載のツーリングアセンブリ(100)。
【請求項13】
ツーリングアセンブリ(100)を使用してターボ機械のロータディスク(198)から一連のロータブレード(150)のロータブレード(32)を取り外す方法であって、一連のロータブレード(150)は、最初のロータブレード(152)、最後のロータブレード(156)、及び1つ以上の中間ロータブレード(154)を備え、
(a)ロータディスク(198)に近接して軸受ケーシング(199)上にツーリングアセンブリ(100)を位置決めするステップと、
(b)一連のロータブレード(150)のうちの第1のロータブレード(152)を、部分的にロータディスク(198)の第1のスロット(56)から出し、部分的に複数のブロックの第1の列(202)に入れるようにスライドさせるステップと、
(c)1つ以上の中間ロータブレード(154)の各ロータブレードを、部分的にロータディスク(198)の1つ以上の中間スロットから出し、部分的に複数のブロックの1つ以上の中間列に入れるようにスライドさせるステップと、
(d)一連のロータブレードの最後のロータブレード(156)を、部分的にロータディスク(198)の最後のスロット(56)から、部分的に複数のブロックの最後の列(208)にスライドさせるステップと、
(e)第1のロータブレード(152)が第1のスロット(56)から完全に取り外され、複数のブロックの第1の列(202)に取り付けられるまで、ステップ(b)から(d)を繰り返すステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
ツーリングアセンブリ(100)は、第1のプレート(158)と、第1のプレート(158)から離間した第2のプレート(160)と、第1のプレート(158)と第2のプレート(160)の間に延びる1つ以上の部材(162)とを備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ロータディスク(198)は、それぞれ溝(226)を画定する複数のフックをさらに備え、第1のプレート(158)は、本体(174)と、本体(174)から延びる複数の突起(176)とを備える、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ターボ機械ツーリングアセンブリ及び方法に関する。特に、本開示は、ロータディスクから一連のロータブレードにおける1つ以上のロータブレードを取り外すためのツーリングアセンブリ及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達目的のために様々な産業及び用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機セクションと、燃焼セクションと、タービンセクションと、排気セクションとを含む。圧縮機セクションは、ガスタービンエンジンに入る作動流体の圧力を徐々に増加させ、この圧縮された作動流体を燃焼セクションに供給する。圧縮された作動流体及び燃料(例えば、天然ガス)は、燃焼セクション内で混合し、燃焼チャンバ内で燃焼して、高圧及び高温の燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、燃焼セクションからタービンセクションに流れ、そこで膨張して仕事を生成する。例えば、タービンセクション内の燃焼ガスの膨張は、例えば発電機に接続されたロータシャフトを回転させて電気を生成することができる。次いで、燃焼ガスは、排気セクションを介してガスタービンから出る。
【0003】
典型的なターボ機械は、ロータシャフトに結合された回転構成要素(ロータブレードなど)と、ケーシングに結合された非回転構成要素(ステータベーン又はノズルなど)の両方を含む。回転構成要素及び非回転構成要素の両方は、典型的には取り外し可能であり、したがって、(回転構成要素のための)ロータディスク又は(非回転構成要素のための)ケーシングの周囲の相補的な取り付けスロットに係合するように構成された適切な取り付け部分を含む。例えば、ロータディスクは、複数の円周方向に離間したスロットを画定することができ、スロットの各々は、ロータブレードの装着部分を受容するように構成される。
【0004】
一般に、ロータブレードは、取り付け部分から延在し、複雑な幾何学的曲率又は輪郭を有する翼形部を含む。ロータブレードの完全なリングがロータディスク内に設置されるとき、リング内の単一のロータブレードは、除去中に除去されたロータブレードのエーロフォイルを隣接するロータブレードの隣接するエーロフォイルに衝突/衝突させる(ロータブレードに損傷をもたらす可能性がある)ため、単純に除去することができない。
【0005】
したがって、一連の隣接するロータブレードのうちの1つ又は複数のロータブレードが、一連のロータブレードのうちのいずれのロータブレードにも損傷を与えることなく取り外されることを可能にする、改善されたツーリングアセンブリ(tooling assembly:工具組立体)及び方法が望まれており、当技術分野において理解されるであろう。
【発明の概要】
【0006】
本開示によるツーリングアセンブリ及び方法の態様及び利点は、以下の説明に部分的に記載されるか、又は説明から明らかになり得るか、又は本技術の実施を通して学習され得る。
【0007】
一実施形態によれば、ターボ機械のロータディスクからロータブレードを取り外すためのツーリングアセンブリが提供される。ツーリングアセンブリは第1のプレート、第1のプレートから離間した第2のプレート、及び第1のプレートと第2のプレートの間に延びる1つ以上の部材を含む。ツーリングアセンブリは、1以上の部材に取り付けられ、第1のプレートと第2のプレートの間の1以上の列に配置された複数のブロックをさらに含む。複数のブロックのうちの少なくとも1つのブロックは、ロータブレードの取り付け部分の外形に対応する開口部を画定する。
【0008】
別の実施形態によれば、ツーリングアセンブリを使用してターボ機械のロータディスクから一連のロータブレードのロータブレードを取り外す方法が提供される。一連のロータブレードは、最初のロータブレード、最後のロータブレード、及び1つ以上の中間ロータブレードを含む。この方法は、ロータディスクに近接する軸受ケーシング上にツーリングアセンブリを位置決めすることを含む。この方法は、一連のロータブレードのうちの第1のロータブレードを、部分的にロータディスクの第1のスロットから外にスライドさせ、部分的にブロックの第1の列にスライドさせることをさらに含む。本方法はさらに、1つ以上の中間ロータブレード内の各ロータブレードを、ロータディスク内の1つ以上の中間スロットから部分的にスライドさせ、ブロックの1つ以上の中間列に部分的にスライドさせることを含む。この方法は、一連のロータブレードのうちの最後のロータブレードを、部分的にロータディスクの最後のスロットから外にスライドさせ、部分的にブロックの最後の列にスライドさせることをさらに含む。本方法は、第1のロータブレードが第1のスロットから完全に取り外され、第1のブロック列に取り付けられるまで、このスライドさせるステップを繰り返すことを更に含む。
【0009】
本ツーリングアセンブリ及び方法のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照してよりよく理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本技術の実施形態を示し、説明とともに、本技術の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0010】
当業者を対象とする、本システム及び方法を作製及び使用する最良の形態を含む、本ツーリングアセンブリ及び方法の完全かつ有効な開示は、添付の図面を参照する本明細書に記載されている。
図1】本開示の実施形態によるターボ機械の概略図である。
図2】本開示の実施形態による圧縮機及びツーリングアセンブリの一部の上面図である。
図3】本開示の実施形態による圧縮機の一部の側面図である。
図4】本開示の実施形態によるツーリングアセンブリの斜視図である。
図5】本開示の実施形態によるツーリングアセンブリの斜視図である。
図6】本開示の実施形態による、半径方向に沿ったツーリングアセンブリの平面図を示す。
図7】本開示の実施形態によるツーリングアセンブリの側面図を示す。
図8】本開示の実施形態による、圧縮機の取り外し位置に配置されたツーリングアセンブリを示す。
図9】本開示の実施形態による、圧縮機へのツールアセンブリの設置中のツールアセンブリの拡大斜視図を示す。
図10】本開示の実施形態による、設置位置にあるツーリングアセンブリの拡大斜視図を示す。
図11】本開示の実施形態による、圧縮機に取り付けられ、ロータディスクから少なくとも部分的に取り外され、少なくとも部分的にツーリングアセンブリの列に配置された一連のロータブレードを有するツーリングアセンブリの斜視図を示す。
図12】本開示の実施形態による、圧縮機に取り付けられ、ロータディスクから少なくとも部分的に取り外され、少なくとも部分的にツーリングアセンブリの列に配置された一連のロータブレードを有するツーリングアセンブリの斜視図を示す。
図13】本開示の実施形態による、圧縮機に取り付けられ、ロータディスクから少なくとも部分的に取り外され、少なくとも部分的にツーリングアセンブリの列に配置された一連のロータブレードを有するツーリングアセンブリの斜視図を示す。
図14】本開示の実施形態による、ツーリングアセンブリを使用してターボ機械のロータディスクから一連のロータブレード内のロータブレードを取り外す方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、本ツーリングアセンブリ及び方法の実施形態を詳細に参照し、その1つ又は複数の例を図面に示す。各実施例は、技術の限定ではなく、説明のために提供される。実際に、特許請求される技術の範囲又は趣旨から逸脱することなく、本技術において修正及び変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示又は説明された特徴を別の実施形態と共に使用して、さらに別の実施形態を得ることができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入るような修正及び変形を包含することが意図される。
【0012】
「例、事例、又は実例として機能すること」という単語は、本明細書では「例示的」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」と説明される任意の実装形態は、必ずしも他の実装形態よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。加えて、特に特定されない限り、本明細書に記載される全ての実施形態は、例示的であると見なされるべきである。
【0013】
詳細な説明では、図面中の特徴を参照するために数字及び文字の符号を使用する。図面及び説明における同様又は類似の符号は、本発明の同様又は類似の部分を指すために使用されている。本明細書で使用する「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、ある構成要素を別の構成要素と区別するために互換的に使用されることがあり、個々の構成要素の位置又は重要性を示すことを意図するものではない。
【0014】
「流体」という用語は、気体又は液体であり得る。「流体連通」という用語は、流体が指定された領域間を接続することができることを意味する。
【0015】
本明細書で使用される場合、「上流」(又は「前方」)及び「下流」(又は「後方」)という用語は、流体経路内の流体の流れに対する相対的な方向を指す。例えば、「上流」は、流体が流れてくる方向を指し、「下流」は、流体が流れていく方向を指す。しかしながら、本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、電気の流れを指すこともある。「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に垂直な相対方向を指し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に平行及び/又は同軸に整列した相対方向を指し、「円周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線の周りに延びる相対方向を指す。
【0016】
「約(about)」、「およそ(approximately)」、「一般に(generally)」、及び「実質的に(substantially)」などの近似の用語は、指定された正確な値に限定されるべきではない。少なくともいくつかの事例では、近似表現は、値を測定するための機器の精度、又は構成要素及び/もしくはシステムを構築もしくは製造するための方法もしくは機械の精度に対応し得る。少なくともいくつかの事例では、近似表現は、値を測定するための機器の精度、又は構成要素及び/もしくはシステムを構築もしくは製造するための方法もしくは機械の精度に対応し得る。例えば、近似表現は、個々の値、値の範囲、及び/又は値の範囲を定義するエンドポイントのいずれかにおいて、1、2、4、5、10、15、又は20%マージン内にあることを指すことができる。角度又は方向の文脈で使用される場合、そのような用語は、述べられた角度又は方向よりも10度以内に大きい又は小さいことを含む。例えば、「略垂直」は、任意の方向、例えば時計回り又は反時計回りの垂直から10度以内の方向を含む。
【0017】
「結合される」、「固定される」、「取り付けられる」などの用語は、本明細書で別段の指定がない限り、1つ又は複数の中間構成要素又は特徴を介した直接的な結合、固定、又は取り付け、ならびに間接的な結合、固定、又は取り付けの両方を指す。本明細書で使用される場合、「備える:comprises」、「備えている:comprising」、「含む:includes」、「含んでいる:including」、「有する:has」、「有している:having」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図される。たとえば、特徴のリストを備えるプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるとは限らず、明示的にリストされない、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有でない他の特徴を含み得る。さらに、そうでないと明示的に述べられていない限り、「又は」は包括的な又はを指し、排他的な又はを指さない。例えば、条件A又は条件Bは、以下のいずれかによって満たされる。 Aは真(又は存在する)であり、Bは偽(又は存在しない)であり、Aは偽(又は存在しない)であり、Bは真(又は存在する)であり、A及びBの両方は真(又は存在する)である。
【0018】
ここで、ならびに本明細書及び特許請求の範囲を通して、範囲の限定は組み合わされ、交換され、そのような範囲は識別され、文脈又は文言が別段の指示をしない限り、その中に含まれるすべての部分範囲を含む。例えば、本明細書に開示される全ての範囲は端点を含み、端点は互いに独立して組み合わせ可能である。
【0019】
図1は、図示の実施形態ではガスタービン10であるターボ機械の一実施形態の概略図を示す。本明細書では、産業用又は陸上用のガスタービンが示され、説明されているが、本開示は、特許請求の範囲で別段の指定がない限り、陸上用及び/又は産業用のガスタービンに限定されない。例えば、本明細書に記載の本発明は、限定はしないが、蒸気タービン、航空機ガスタービン、又は船舶用ガスタービンを含む任意のタイプのターボ機械で使用することができる。
【0020】
図示のように、ガスタービン10は、一般に、ガスタービン10の上流端に配置された圧縮機14を含む圧縮機セクション12と、圧縮機14の下流に少なくとも1つの燃焼器18を有する燃焼セクション16と、燃焼セクション16の下流にあるタービン22を含むタービンセクション20とを含む。シャフト24は、圧縮機14及び/又はタービン22を少なくとも部分的に通ってガスタービン10の軸方向中心線26に沿って延びる。特定の構成では、シャフト24は、互いに結合された複数の個々のシャフトを含むことができる。
【0021】
圧縮機セクション12は、一般に、複数のロータディスク28と、各ロータディスク28から半径方向外向きに延在し、それに接続された複数のロータブレード32とを含むことができる。各ロータディスク28は、圧縮機セクション12を通って延在するシャフト24の一部に結合されるか、又はその一部を形成することができる。圧縮機セクション12は、シャフト24の一部及びロータブレード32を円周方向に取り囲むケーシング38をさらに含む。ステータベーン33は、ケーシング38に取り付けることができる。ロータブレード32及びステータベーン33は、ステータベーン33がロータブレード32の間に配置されるように、交互に配置することができる。
【0022】
タービンセクション20は、一般に、複数のロータディスク27と、各ロータディスク27から半径方向外向きに延在し、相互接続された複数のロータブレード34とを含むことができる。各ロータディスク27は、タービンセクション20を通って延在するシャフト24の一部に結合されるか、又はその一部を形成することができる。タービンセクション20は、シャフト24の一部及びロータブレード34を円周方向に取り囲むタービンケーシング40をさらに含み、それによって、タービンセクション20を通る高温ガス経路49を少なくとも部分的に画定する。固定タービンノズル35は、タービンケーシング40に取り付けることができる。ロータブレード34及び固定タービンノズル35は、固定タービンノズル35がロータブレード34の間に配置されるように、交互に配置することができる。
【0023】
動作中、空気などの作動流体44は、圧縮機14に送られ、そこで、燃焼セクション16に向かって送られる際に、ロータブレード32によって部分的に徐々に圧縮される。圧縮された作動流体46は、圧縮機14から流れ、燃焼部16に供給される。圧縮された作動流体46は、燃焼器18に分配され、そこで燃料(図示せず)と混合されて可燃性混合物を提供する。可燃性混合物は、燃焼して、比較的高温かつ高速で燃焼ガス48を生成する。燃焼ガス48はタービン22を通って送られ、そこで熱エネルギー及び運動エネルギーがロータブレード34に伝達され、それによってシャフト24を回転させる。機械的回転エネルギーは、圧縮機セクション12に動力を供給するために、及び/又は電気を発生させるために使用され得る。例えば、特定の用途では、シャフト24は、発電機(図示せず)に結合されて電気を生成する。次いで、タービンセクション20を出る燃焼ガス48は、排気セクションを介してガスタービン10から排気することができる。
【0024】
圧縮機14及びタービン22はそれぞれ、回転構成要素(例えば、ロータブレード32、ロータブレード34などである。)及び非回転又は静止構成要素(例えば、ステータベーン33、固定タービンノズル35などである。)を含むことができる。回転構成要素は、回転構成要素がシャフト24と共に回転するように、ロータディスク28、27に結合され得る。非回転構成要素は、非回転構成要素がガスタービン10の動作中に静止するようにケーシング(例えば、ケーシング38又はタービンケーシング40である。)に結合することができる。回転構成要素及び非回転構成要素の両方は、ロータディスク28、27(回転構成要素用)又はケーシング38、40(非回転構成要素用)の周囲に画定された相補的な円周方向スロットに係合するように構成された装着部分を含むことができる。取り付け部分は、対応する円周スロットによって受け入れられるダブテール、フック、又は他の横方向突出部を含み得る。例えば、円周方向スロットは、非回転構成要素のためのケーシング38、40、又は回転構成要素のためのロータディスク28、27内に画定され得る。
【0025】
ガスタービン10は、軸方向中心線26に沿って延びる軸方向Aと、軸方向中心線26に垂直な半径方向Rと、軸方向中心線26の周りに延びる円周方向Cとを有する円筒座標系を画定することができる。
【0026】
図1に示すように、ケーシング38は、一般に、作動流体(例えば、空気)を収容するために圧縮機14を取り囲む。ロータブレード32及びステータベーン33は、作動流体が第2ステージの前に最初のステージを通って移動するように、連続して配置されたグループ化ステージ50(例えば、第1ステージ、第2ステージ、第3ステージなどである。)でケーシング38内に配置することができる。ロータブレード32及びステータベーン33のステージ50は、作動流体に運動エネルギーを徐々に与えて、高エネルギー状態の圧縮作動流体を生成する。各ロータブレード32は、ロータディスク28の周りに円周方向に配置され(結合され)、ケーシング38に向かって半径方向外向きに延びることができる。逆に、各ステータベーン33は、ケーシング38の周りに円周方向に配置される(及びそれに結合される)ことができ、ロータブレード32の隣接するステージを分離するスペーサディスク29に向かって半径方向内向きに延びることができる。
【0027】
図2は、一連のロータブレード(a series of rotor blades)150内の少なくとも1つのロータブレード32の取り外しを容易にする圧縮機14及びツーリングアセンブリ100の一部の上面図を示し、図3は、本開示の実施形態による圧縮機14の一部の側面図を示す。ツーリングアセンブリ100は、圧縮機14の詳細を示すために図2において破線のボックスとして示されていることを理解されたい。例示的な実装形態では、一連のロータブレード150は、圧縮機14の第1ステージ(first stage:第1段)に配置することができ、それにより、ツーリングアセンブリ100は、圧縮機14の第1ステージで1つ以上のロータブレード32を取り外すために使用される。
【0028】
多くの実施形態では、ロータブレード32はそれぞれ、ロータブレード32を圧縮機14のロータディスク28に接続及び/又は固定するように形成された取り付け部分(mounting portion)57を含むことができる。例えば、取り付け部分57は、T字形構造、ダブテール、フック、1つ以上の側方突出部、又はそれらの任意の組み合わせ(a T-shaped structure, a dovetail, a hook, one or more lateral protrusions, or any combination thereof)を含むことができる。例示的な実施形態では、取り付け部分57は、プラットフォーム(そこから翼形部(airfoil:エーロフォイル)が延びる)と、ネック(プラットフォームから延びる)と、ネックから終端まで延びるダブテールとを含むことができる。取り付け部分57は、軸方向A、半径方向R、及び/又は円周方向Cにロータディスク28に取り付けるように構成することができる。例えば、ロータディスク28は、互いに円周方向に離間した複数のスロット56を画定することができる。各スロット56は、単一のロータブレード32が各スロット56内に取り付けられるように、ロータブレード32の取り付け部分57を摺動可能に受容(slidably receive:スライド可能に受領)するようなサイズ及び形状とすることができる。各スロット56は、取り付け部分57がスロット56に摺動可能に挿入され(slidably inserted:スライド可能に挿入され)得るように、取り付け部分57の形状に概ね対応し得る。各スロット56は、軸方向Aに対して概して斜めである方向に沿って延びることができる。換言すれば、各スロット56は、互いに軸方向に離間されている(separated from one another)第1の端部と第2の端部の間に延びることができる。スロット56の第1の端部及びスロット56の第2の端部は、互いに円周方向にオフセットすることができ、スロット56は、スロット56が軸方向Aに対して概ね斜めになるように第1の端部及び第2の端部の間で概ね直線状に延びることができる。
【0029】
ロータブレード32の各々は、取り付け部分57から半径方向外向きに延びるエーロフォイル(airfoil」翼形部)104を含むことができる。各エーロフォイル104は、圧縮機14の動作中に作動流体がそれに沿って流れる複雑な幾何学的形状又は輪郭を含むことができる。例えば、各エーロフォイル104は、前縁と、後縁と、前縁と後縁の間に延びる正圧側面と、前縁と後縁の間に延びる負圧側面とを含むことができる。さらに、各エーロフォイル104は、取り付け部分57に結合されたベースから先端まで半径方向に延びることができる。
【0030】
圧縮機14が完全に組み立てられると、各ロータディスク28は、その中に取り付けられたロータブレード32の円周方向リング全体(例えば、ガスタービン10の軸方向中心線26の周りに360°)を含むことができ、ロータブレード32の円周方向リング内の各ロータブレード32は、それぞれのスロット56内に設置される。このように、ロータブレード32の円周方向リング内の各ロータブレード32は、ロータブレード32の円周方向リング内の他のロータブレード32に直接隣接することができる。
【0031】
場合によっては、ロータブレード32の円周方向リング内の1つ以上のロータブレード32を取り外す必要がある場合がある(例えば、メンテナンス又は他の理由のために)。しかしながら、エーロフォイル104の複雑な幾何学的輪郭(geometric contour)のために、ロータブレード32の円周リング内の単一のロータブレード32は、隣接するロータブレード32のエーロフォイル104に衝突又は打ち付ける(collide or strike)ことになるので、単純に摺動可能に除去(simply slidably removed)することができない。
【0032】
本明細書に開示されるツーリングアセンブリ100は、エーロフォイル104を衝突又は打ち付けることなく、一連のロータブレード150(又はロータブレード32の円周方向リング)における1つ以上のロータブレード32の取り外しを有利に促進し、それによってエーロフォイル104への損傷を防止する。一連のロータブレード150は、ロータディスク28内に配置された円周方向に隣接する1つ以上(又はいくつかの実施形態では複数)のロータブレード32を含むことができる。一連のロータブレード150は、ロータブレード32の周方向リング全体の一部を形成することができる。特に、一連のロータブレード150は、最初のロータブレード(first rotor blade:第1のロータブレード)152(or the removal rotor blade:又は除去可能ロータブレード)、1つ以上の中間ロータブレード154、及び最後のロータブレード156を含むことができる。ツーリングアセンブリ100を用いてロータディスク28から最初のロータブレード152を完全に取り外すためには、中間ロータブレード154及び最後のロータブレード156の全てをロータディスク28から部分的に取り外さなければならない(その結果、最初のロータブレード152の取り外し中に、中間ロータブレード154及び最後のロータブレード156が部分的にスロット56内にあり、部分的にツーリングアセンブリ100内にあり得る)。
【0033】
図2及び図3は4つロータブレード(単一の最初のロータブレード152、2つの中間ロータブレード154、及び単一の最後のロータブレード156。)を有する一連のロータブレード150を示しているが、一連のロータブレード150は、任意の適切な数のロータブレードを含むことができ、本開示は、特許請求の範囲に具体的に記載されない限り、任意の特定の数のロータブレードに限定されるべきではないことを理解されたい。
【0034】
一連のロータブレード150内の各ロータブレード32は、一連のロータブレード150内の最初のロータブレード152を完全に取り外すために、それぞれのスロット56からツーリングアセンブリ100内に少なくとも部分的に取り外されなければならない。例えば図2に示すように、一連のロータブレードのうちの最初のロータブレード152を取り外すために、一連のロータブレード150のうちの各ロータブレード32は、最初のロータブレード152から最後のロータブレード156まで順に徐々にスライドアウトされなければならない。特に、最初のロータブレード152は、スロット56から最初の距離だけスライドされなければならず、1つ以上の中間ロータブレード154は、それぞれ最後の距離よりも短く、それぞれ最初の距離よりも短い1つ以上の中間距離だけスライドされなければならず、最後のロータブレード156は、1つ以上の中間距離よりも短く、最初の距離よりも短い最後の距離だけスライドされなければならない。
【0035】
図4から図7は本開示の実施形態による、ターボ機械のロータディスク28からロータブレード32を取り外すためのツーリングアセンブリ100の様々な図を示す。特に、図4及び図5はそれぞれ、ツーリングアセンブリ100の斜視図を示し、図6はツーリングアセンブリ100のトップダウン平面図を示し、図7はツーリングアセンブリ100の側面図を示し、これらのそれぞれは、本開示の実施形態によるものである。図4から図7は、ツーリングアセンブリ100の円筒座標系(例えば、軸方向A、半径方向R、及び円周方向を有する。)を示す。ツーリングアセンブリ100の円筒座標系は、ガスタービン10の円筒座標系と同じであってもよい。例えば、ツーリングアセンブリ100の円筒座標系は、ツーリングアセンブリが1つ以上のロータブレード32を取り外すために圧縮機14に取り付けられるとき、ガスタービン10の円筒座標系と整列することができる(図8参照)。
【0036】
図4から図7に示すように、ツーリングアセンブリ100は第1のプレート158、第2のプレート160、1つ以上の部材162、及び複数のブロック164を含む。第1のプレート158及び第2のプレート160は、互いに離間され得る(例えば、軸方向に間隔を空けて配置される)。第1のプレート158及び第2のプレート160は、ほぼ円周方向に延びることができる。第1のプレート158は、本体174と、本体174から半径方向に延びる1つ以上の突起176とを含むことができる。例えば、第1のプレート158及び第2のプレート160は、それぞれ第1の端部166,168から第2の端部170,172まで円周方向に延びることができる。例えば、第1のプレート158(特に第1のプレート158の本体174)は第1のプレート158の第1の端部166から第2の端部170まで円周方向に延びることができる。同様に、第2のプレート160は第1の端部168から第2の端部172まで円周方向に延びることができる。第1のプレート158及び第2のプレート160は、互いに略平行であってもよい。
【0037】
多くの実施形態において、第1のプレート158の1つ以上の突起176は、複数のU字形開口部178が第1のプレート158の本体174及び突起176によって画定されるような、それぞれ円周方向に離間した複数の突起176であってもよい。突出部176の各々は、本体174から末端(terminal end)まで半径方向に延びることができる。例示的な実施形態では、ツールアセンブリ100をロータディスク28に結合するために、1つ以上のクイックリリースピン(one or more quick release pins)180が第1のプレート158又は第2のプレート160の一方を通って延びてもよい。例えば、1つ以上のクイックリリースピン180は、1つ以上の突出部176の突出部176を通って延在し、ツーリングアセンブリ100をロータディスク28に結合することができる。特に、第1のプレート158の1つ以上の突起176は穴(hole)177を画定することができ、クイックリリースピン180は、ロータディスク28のフック182を通して第1のプレート158に画定された穴177に挿入され、ロータブレード32に対するツールアセンブリ100の適切な位置合わせを維持しながら、ツールアセンブリ100をロータディスクに結合することができる(図10)。図示のように、クイックリリースピン180は、ハンドルと、ハンドルから終端まで延びるピン本体とを含むことができる。
【0038】
1つ以上の部材(one or more members)162は第1のプレート158と第2のプレート160の間に延びることができる。例えば、1つ以上の部材162は第1のプレート158と第2のプレート160の間に配置された複数の部材162を含んでもよい。複数の部材162の各々は、細長いバー、ロッド、又は2つの構成要素の間に延び、それらを一緒に結合する他の構造(elongated bar, rod, or other structure that extends between, and couples, two components together)であってもよい。様々な実施形態では、部材162の各々は、中空であり2つのフランジの間に延びる細長い矩形バー(rectangular bar)であってもよい。部材162の各々は、概して軸方向に延びることができ、部材162の各々は、概して第1のプレート158及び第2のプレート160に対して垂直であることができる。
【0039】
1つ以上の部材162は、それぞれ第1のプレート158から第2のプレート160まで延びる第1の外部部材(first external member)184及び第2の外部部材186を含むことができる。特に、第1の外部部材184及び第2の外部部材186は、それぞれ第1のプレート158の内面から第2のプレート160の内面まで延びてもよい。第2の外部部材186は第1のプレート158の第1の端部166から第2のプレート160の第1の端部168までほぼ軸方向に延びることができる。同様に、前記第1の外部部材184は、前記第1のプレート158の第2の端部170から前記第2のプレート160の第2の端部172までほぼ軸方向に延びることができる。このように、第1のプレート158、第2の外部部材186、第2のプレート160、及び第1の外部部材184は、ツーリングアセンブリ100の外周(an outer a perimeter)を形成することができる。
【0040】
多くの実施形態において、1つ以上の部材162は、さらに、第1のプレート158と第2のプレート160の間(例えば、軸方向に)及び第2の外部部材186と第1の外部部材184の間(例えば、周方向に:circumferentially between)に配置された複数の列部材(a plurality of row members)188を含んでもよい。例示的な実施形態では、それぞれの列部材188が中間ブロック220を通って延びるように、それぞれの列部材は第1の外部部材184及び第2の外部部材186と同じ長さであってもよい。そのような実施形態では、それぞれの中間ブロック220は、列部材188の周りに配置することができ、フランジ190,192は、列部材188に溶接して、中間ブロック220を列部材に1つ以上のボルト194(例えば、ねじ:screws)で固定することができる。このように、複数のブロックは、取り外し中にロータブレードを案内し、ロータブレードへの損傷を回避するために、外部部材184,186、複数の列部材188、及び複数のプレート158,160によって作り出された鋼構造の上に横たわる(lie over)ことができる。別の実施形態では、複数の列部材188の各列部材188は第2の外部部材186及び第1の外部部材184よりも短くてもよい(例えば、軸方向により短い、例えば約50%軸方向により短い。)。複数の列部材188の各列部材188は、複数のブロック164のうちの第1のブロック、第1のプレート158、又は第2のプレート160のいずれかから、複数のブロック164のうちの第2のブロック、第1のプレート158、又は第2のプレート160のいずれかに延びることができる。例えば、図4ないし図7にまとめて示すように、少なくとも1つの列部材188が第1のプレート158から複数のブロック164の1つのブロックまで延びてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの列部材188が第2のプレート160から複数のブロック164の1つのブロックまで延びてもよい。様々な実施形態では、少なくとも1つの列部材188は、複数のブロック164の第1のブロックから複数のブロック164の第2のブロックまで延びてもよい。
【0041】
多くの実施形態では、複数の部材162のそれぞれは第1のフランジ190(又は前方フランジ)と第2のフランジ192(又は後方フランジ)の間に延びることができる。第1のフランジ190は、1つの以上のボルト194(第1のフランジ190を通って延びる2つのねじ付きボルトなど)を介して第1のプレート158の1つ又は複数のブロック164のブロックに結合することができる。同様に、第2のフランジ192は、1つの以上のボルト194(第2のフランジ192を通って延びる2つのねじ付きボルトなど)を介して第2のプレート160又は複数のブロック164のブロックに結合することができる。
【0042】
特定の実施形態では、ツーリングアセンブリ100は、複数の部材162のうちの少なくとも1つの部材162から半径方向に延びる複数のレベリングフット(leveling feet)196をさらに含むことができる。例えば、レベリングフット196は、半径方向に第2の外部部材186及び第1の外部部材184(例えば、半径方向内側:radially inward)を延在させることができる。レベリングフット196は、第2の外部部材186又は第1の外部部材184に螺合されるねじロッド197と、ねじロッド197の末端に配置されるディスク198とを含むことができる。例示的な実施形態では、ツーリングアセンブリ100は、4つのレベリングフット196(例えば、第2の外部部材186に結合されるものと第1の外部部材184に結合されるもの)を含むことができる。レベリングフット196は、ツーリングアセンブリ100が軸受ケーシング(ベアリングケーシング)199などの円周方向にカーブした表面上に載ることを可能にし得る。
【0043】
例示的な実施形態では、複数のブロック164が1つ以上の部材162に取り付けられ、第1のプレート158と第2のプレート160の間の1つ以上の列202,204,206,208に配置され得る。複数のブロック164の各ブロック164は、開口部210を画定することができる。複数のブロック164のうちの少なくとも1つのブロック164は、ロータブレード32の取り付け部分57の外形に対応する開口部210を画定することができる。
【0044】
1つ以上の列202,204,206,208は、ブロック164の最初の列202、ブロック164の1つ以上の中間行(例えば、第2列204及び第3列206)、及びブロックの最後の列208を含むことができる。多くの実施形態では、複数のブロック164は、最初の列202、第2列204、第3列206、及び最後の列208に配置され得る。本明細書に示され、説明されるツーリングアセンブリ100は、4列202,204,206,208に配置された複数のブロック164を有するが、複数のブロック164は、任意の適切な数の列に配置することができ、本発明は、特許請求の範囲に具体的に記載されない限り、任意の特定の数の列に限定されるべきではないことを理解されたい。しかしながら、例示的な実施形態では、ブロック164の4列202,204,206,208は、ロータブレード32の安全な取り外しを可能にする一方で、(例えば、それぞれの列に)部分的に取り外す必要がある他のロータブレード32が3つ(これは最小である)だけであるので、ツーリングアセンブリ100にとって特に有利であり得る。
【0045】
ブロック164の各列202,204,206,208は、第1のプレート158に結合された前方ブロック218と、第1のプレート158と第2のプレート160の間に配置された中間ブロック220(例えば、第1のプレート158と第2のプレート160の間の中心線上に直接配置されるなど、軸方向にその間に配置される。)とを含むことができる。最初の列202及び第2列204は第2のプレート160に結合された後方ブロック222をさらに含むことができる。前方ブロック218、中間ブロック220、及び後方ブロック222は、互いに軸方向に離間され得る。多くの実施形態において、1つ以上の部材162は、ブロックの所与の列に対して前方ブロック218から中間ブロック220まで延在してもよく、1つ以上の部材162は、ブロックの所与の列に対して中間ブロック220から後方ブロック222まで延在してもよい。他の実施形態では、部材162は第1のプレート158と第2のプレート160の間の全てのブロック218,220,222を通過することができる。
【0046】
複数のブロック164の各ブロック164は第1の側壁212、第1の側壁212から(例えば、周方向Cに)離隔した第2の側壁214、及び第1の側壁212と第2の側壁214の間に延びるベース(基部)216を含むことができる。前方ブロック218の側壁212,214は、中間ブロック220の側壁212,214及び/又は後方ブロック222の側壁212,214よりも短くてもよい。ブロックの最初の列202内の各ブロック164の側壁212,214は、直線的に(例えば、半径方向に輪郭付けされた内面を有さない:radially without a contoured interior surface)延在し得、その結果、最初の列202内の各ブロック164は、概してU字形状であり、それによって、概して矩形状である(例えば、片側が欠けている:with a single side missing)開口部210を画定する。対照的に、ブロックの第2列204、第3列206、及び最後の列208における各ブロック164の側壁212,214は、ロータブレード32の取り付け部分57の外形に対応する内部輪郭を含むことができ、その結果、中間列(例えば、第2列204及び第3列206は、)における各ブロック164及び最後の列208における各ブロック164は、ロータブレード32の取り付け部分57の外形に対応する開口部210を画定する。このように、第2列204、第3列206、及び最後の列208の各ブロック164は、ブロックの列に部分的に取り外されているロータブレード32と締まり嵌め(interference fit又は摩擦嵌め:friction fit)を形成して、ロータブレード32をその列のブロック164に固定することができる。
【0047】
様々な実施形態では、複数のブロック164の最初の列202は、複数のブロック164の1つ以上の中間行のブロック164の1つの中間行(例えば、第2列204)に円周方向に隣接してもよい。このように、最初の列202は、ツーリングアセンブリ100のブロック164の円周方向外側の列を形成することができる。例示的な実施形態では、ロックピン224は、複数のブロック164のうちの1つ以上のブロック164を通って延びることができる。ロックピン224は、複数のブロック164の側壁212,214を通って延びることができる。特に、ロックピン224は、最初の列202の中間ブロック220及び最初の列202の後方ブロック222などの、複数のブロック164の最初の列202の1つ以上のブロック164を通って延びる。ロッキングピン224は、それが通って延びるブロック164にねじ式に結合(threadably couple)することができ、それにより、ロータディスク28から安全に取り外すために、ブロック164の開口部210内にロータブレード32を取り外し可能に固定することができる。
【0048】
図8は、本開示の1つ以上の例示的な態様による、圧縮機14上の取り外し位置に配置されたツーリングアセンブリ100を示す。例えば図8に示されるように、ツーリングアセンブリ100は、ロータブレード32のファーストステージにおいて1つ以上のロータブレード32を除去するために、ロータディスク28に近接して軸受ケーシング199上に配置され得る。レベリングフット196は、軸受ケーシング199に接触し、ツーリングアセンブリ100を支持することができる。クイックリリースピン180は、ロータディスク28のフック182を通って、ツーリングアセンブリ100の第1のプレート158内に延びて、ツーリングアセンブリ100を圧縮機14に連結し、1つ以上のロータブレード32を取り外すことができる。各列202,204,206,208は、ロータディスク28内のそれぞれのロータブレード32と整列することができる。より詳細には、各列202,204,206,208は、各ロータブレード32がそれぞれのスロット56からツールアセンブリ100のそれぞれの列202,204,206,208内に摺動(スライド)され得るように、ロータブレード32がその中に保持されるスロット56の中心線と整列し得る。
【0049】
図9は、ツールアセンブリ100を圧縮機14に設置する間のツールアセンブリ100の拡大斜視図を示し、図10は、本開示の実施形態による、設置位置にあるツールアセンブリ100の拡大斜視図を示す。図9及び図10に示すように、ロータディスク28は、それぞれ溝226及び開口部228を画定する複数のフック182を含むことができる。図9に示すように、ツーリングアセンブリ100の設置中、第1のプレート158は、突起176がフック182の間に配置されるように位置決めされ得る。続いて、図10に示されるように、ツーリングアセンブリ100は、突出部を通して画定される穴177がフックを通して画定される開口部228と整列するまで、突出部176が溝226内に移動されるように、円周方向に移動され得る。次に、クイックリリースピン180は、開口部228を通って穴177に挿入され、それによって、ツーリングアセンブリ100をロータディスク28に結合することができる。
【0050】
図11図13はそれぞれ、圧縮機14に取り付けられ、ロータディスク28から少なくとも部分的に取り外され、少なくとも部分的にツーリングアセンブリの列に配置された一連のロータブレード150を有するツーリングアセンブリ100の斜視図を示す。図示のように、複数のブロック164の各列202,204,206,208は、複数のロータブレード32のそれぞれのロータブレード32を保持することができる。以下でさらに詳細に説明するように、ツーリングアセンブリ100は、圧縮機14の軸受ケーシング199に取り外し可能に取り付けることができ、一連のロータブレード150(例えば、ファーストステージにおいて、)のうちの1つ以上のロータブレード32は、ロータブレード32の各々を列202,204,206,208を画定する1つ以上のブロック164に摺動させることによってロータディスク28から取り外すことができる。各列202,204,206,208は、単一のロータブレード32を保持するように構成することができる。
【0051】
ここで図14を参照すると、本主題の態様による、ツーリングアセンブリを使用してターボ機械のロータディスクから一連のロータブレード内のロータブレードを取り外す方法1400の一実施形態のフロー図が示されている。一般に、方法1400は、図1から図13を参照して上述したガスタービン10、圧縮機14、及びツーリングアセンブリ100を参照して本明細書で説明される。しかしながら、開示された方法1400は、一般に、任意の適切なターボ機械と共に利用することができ、及び/又は任意の他の適切なシステム構成を有するシステムに関連して利用することができることが、当業者には理解されよう。さらに、図14は、例示及び説明の目的で特定の順序で実行されるステップを示しているが、本明細書で説明する方法は、特許請求の範囲で別段の指定がない限り、いかなる特定の順序又は構成にも限定されない。本明細書で提供される開示を使用する当業者は、本明細書で開示される方法の様々なステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な方法で省略、再配置、組み合わせ、及び/又は適合され得ることを理解するであろう。
【0052】
示されるように、方法1400の文脈で説明される一連のロータブレードは、最初のロータブレード、最後のロータブレード、及び最初のロータブレードと最後のロータブレードの間に配置される1つ以上の中間ロータブレード(例えば2つの中間ロータブレード)を含むことができる。方法1400は、(1402)において、ロータディスクに近接する軸受ケーシング上にツーリングアセンブリを位置決めすることを含むことができる。様々な実装形態では、ロータディスクに近接して軸受ケーシング上にツーリングアセンブリを位置決めすることは、複数の突起の各突起を、ロータディスクのフックによって画定されるそれぞれの溝内に円周方向に移動させることをさらに含む。例えば、図9及び図10を比較することによって示されるように、ツーリングアセンブリ100の設置中、第1のプレート158は、突出部176がフック182の間に配置されるように位置付けられ得る。続いて、図10に示されるように、ツーリングアセンブリ100は、突出部を通して画定される穴177がフックを通して画定される開口部228と整列するまで、各突出部176がそれぞれの溝226内に移動されるように、円周方向に移動され得る。次に、クイックリリースピン180は、開口部228を通って穴177に挿入され、それによって、ツーリングアセンブリ100をロータディスク28に結合することができる。例えば、方法1400は、複数のフックのうちのフックに画定された穴を通して、複数の突起のうちの1つの突起にクイックリリースピンを挿入することをさらに含み得る。
【0053】
多くの実装形態では、方法1400は、(1404)において、一連のロータブレードのうちの第1のロータブレードを、部分的にロータディスクの第1のスロットから外にスライドさせ、部分的に複数のブロックの第1の列にスライドさせることをさらに含むことができる。例えば、第1のロータブレードは、最初の列のブロックによって画定される開口内に移動(又は摺動:スライド)され得る。例えば、(1404)における摺動は、一連のロータブレードのうちの第1のロータブレードを第1の距離(第1の距離が最大距離である)だけ摺動させることを含み得る。
【0054】
方法1400は、(1406)において、1つ以上の中間ロータブレード内の各ロータブレードを、部分的にロータディスク内の1つ以上の中間スロットから外にスライドさせ、部分的に1つ以上の中間列のブロック内にスライドさせることを更に含んでもよい。例えば、中間ロータブレードは、ブロックの中間列内のブロックによって画定された開口内に移動(又は摺動)され得る。例えば、(1406)で摺動することは、一連のロータブレード内の中間ロータブレードを、最初のロータブレードが移動又は摺動された距離よりも小さい中間距離だけ摺動させることを含み得る。
【0055】
方法1400は、(1408)において、一連のロータブレードのうちの最後のロータブレードを、部分的にロータディスクの最後のスロットから外にスライドさせ、部分的にブロックの最後の列にスライドさせることをさらに含むことができる。例えば、最後のロータブレードは、ブロックの最後の列のブロックによって画定される開口内に移動(又は摺動)され得る。例えば、(1408)における摺動は、一連のロータブレードのうちの最後のロータブレードを最後の距離(last distance)だけ摺動させることを含み得る。最後の距離は、最初のロータブレードが移動される第1の距離(first distance)及び中間ロータブレードが移動される中間距離と比較して最小又は最短の距離である。
【0056】
例示的な実装形態では、方法1400は、(1410)において、最初のロータブレードが最初のスロットから完全に取り外され、複数のブロックの最初の列に取り付けられるまで、スライドさせるステップ(ステップ1404から1408)を繰り返すことをさらに含み得る。このように、隣接するエーロフォイルの衝突を回避するために第1のロータブレードを取り外すことは、反復プロセスであり得る。例えば、再び図2を簡潔に参照すると、最初のロータブレード152がスロット56から完全に取り外され、ツーリングアセンブリ100内に保持されるとき、一連のロータブレード32の他のロータブレード32は、依然としてそれぞれのスロット56内に少なくとも部分的に配置され得る。最初のロータブレード152を取り外すことは、エーロフォイル衝突を回避するための反復プロセスである。例えば、一連のロータブレード150のうちの最初のロータブレード152を取り外すとき、最初のロータブレード152が第1の距離だけ移動され、次いで、一連のロータブレード150のうちの第2ロータブレードが第1の距離よりも短い第2の距離だけ移動され、次いで、一連のロータブレード150のうちの第3のロータブレードが第2の距離よりも短い第3の距離だけ移動され、次いで、一連のロータブレード150のうちの最後のロータブレード156が第3の距離よりも短い最後の距離だけ移動される。このプロセスは、最初のロータブレード152がロータディスク28から取り外され、ツーリングアセンブリ100内に配置されるまで繰り返される。
【0057】
いくつかの実施形態では、ブロックの最初の列に最初のロータブレードを取り付けるために、方法1400は、ブロックの最初の列に最初のロータブレードを1つ以上のロックピンで固定することを含み得る。例えば、1つ以上のロックピンは、ブロックの最初の列における1つ以上のブロックを通って延在してもよい。1つ以上のロックピンは、ロックピンの回転がそれらの位置を移動させるように、複数のブロックの第1の列における1つ以上のブロックにねじ結合され得る。1つ以上のロックピンは、1つ以上のロックピンが第1のロータブレードに接触するまで回転され、それによって第1のロータブレードをツーリングアセンブリの複数のブロックに固定することができる。
【0058】
様々な実装形態では、最初のロータブレードが完全に取り外された後(例えば、ステップ1410の後)、方法1400は、1つ以上の中間ロータブレードを1つ以上の中間ブロックからスライドさせ、1つ以上の中間スロットに戻すことを更に含んでもよい。同様に、方法1400は、最初のロータブレードが完全に取り外されると、最後のロータブレードを最後のブロックからスライドさせて最後のスロットに戻すことを更に含んでもよい。その後、ツーリングアセンブリを圧縮機14から切り離す(decoupled)ことができる。
【0059】
本明細書は、最良の形態を含む例を用いて本発明を開示し、また、任意のデバイス又はシステムを作製及び使用すること、ならびに任意の組み込まれた方法を実施することを含めて、当業者が本発明を実施することを可能にする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、又はそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。
【0060】
本発明のさらなる態様は、以下の条項の主題によって提供される。
[実施形態1]
ターボ機械のロータディスクからロータブレードを取り外すためのツーリングアセンブリであって、前記ツーリングアセンブリは、第1のプレートと、前記第1のプレートから離間する第2のプレートと、前記第1のプレートと前記第2のプレートの間に延びる1つ以上の部材と、前記1つ以上の部材に取り付けられ、前記第1のプレートと前記第2のプレートの間に1つ以上の列に配置された複数のブロックと、を備え、前記複数のブロックのうちの少なくとも1つのブロックは、前記ロータブレードの取り付け部分の外形に対応する開口部を画定する、ツーリングアセンブリ。
[実施形態2]
前記第1のプレート及び前記第2のプレートはそれぞれ、第1の端部から第2の端部まで円周方向に延在する、実施形態1に記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態3]
前記1つ以上の部材のうちの少なくとも1つの部材から半径方向に延在する複数のレベリングフットをさらに備える、実施形態1または2に記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態4]
前記1つ以上の部材が、前記複数のブロックのうちの第1のブロック、前記第1のプレート、又は前記第2のプレートのうちの1つから、前記複数のブロックのうちの第2のブロック、前記第1のプレート、又は前記第2のプレートのうちの1つまで延在する複数の列部材を備える、実施形態1乃至3のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態5]
前記1つ以上の部材が、それぞれが前記第1のプレートから前記第2のプレートまで延在する第1の外部部材及び第2の外部部材を備える、実施形態1乃至4のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態6]
前記1つ以上の列が複数のブロックの最初の列、複数のブロックの1つ又は複数の中間行、及び複数のブロックの最後の列を含む、実施形態1乃至5のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態7]
複数のブロックの最初の列の各ブロックがU字形状を画定し、複数のブロックの最後の列の各ブロック及び複数のブロックの1つ又は複数の中間行の各ブロックが、前記ロータブレードの取り付け部分の外形に対応する開口部を画定する、実施形態1乃至6のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態8]
複数のブロックの前記第1の列は、複数のブロックの前記1つ以上の中間列の1つの中間列に円周方向に隣接する、前記請求項のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態9]
ロックピンが、前記複数のブロックのうちの1つ以上のブロックを延在する、実施形態1乃至8のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態10]
1つ以上のクイックリリースピンが、前記第1のプレートと前記第2のプレートのうちの1つを通って延びて、前記ツーリングアセンブリを前記ロータディスクに結合する、実施形態1乃至9のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態11]
前記第1のプレートは、本体と、前記本体から半径方向に延在する突出部とを含み、前記1つ以上のクイックリリースピンは、前記第1のプレートの前記突出部を通って延在する、実施形態1乃至10のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態12]
前記ロータブレードは、前記圧縮機のファーストステージにおける圧縮機ロータブレードである、実施形態1乃至11のいずれかに記載のツーリングアセンブリ。
[実施形態13]
ツーリングアセンブリを使用してターボ機械の一連のロータディスクからロータブレードを取り外す方法であって、前記一連のロータブレードは、最初のロータブレードと、最後のロータブレードと、1以上の中間ロータブレードとを含み、前記方法は、
前記ロータディスクに近接する軸受ケーシング上に前記ツーリングアセンブリを位置決めするステップと、
前記一連のロータブレードにおける最初のロータブレードを、部分的に前記ロータディスクの最初のスロットから出し、部分的に複数のブロックの最初の列に入れるように摺動させるステップと、
前記1以上の中間ロータブレードにおける各ロータブレードを、部分的に前記ロータディスクの1以上の中間スロットから出し、部分的に複数のブロックの1以上の中間列に入れるように摺動させるステップと、
前記一連のロータブレードにおける最後のロータブレードを、部分的に前記ロータディスクの最後のスロットから出し、部分的に複数のブロックの最後の列に入れるように摺動させるステップと、
前記最初のロータブレードが前記最初のスロットから完全に取り外されて複数のブロックの前記最初の列に取り付けられるまで、ステップ(b)~(d)を繰り返すステップと、
を含む、方法。
[実施形態14]
前記ツーリングアセンブリが第1のプレートと、前記第1のプレートから離間して配置される第2のプレートと、前記第1のプレートと前記第2のプレートの間に延びる1つ以上の部材とを備える、実施形態13に記載の方法。
[実施形態15]
前記ロータディスクは、それぞれが溝を画定する複数のフックをさらに備え、前記第1のプレートは、本体と、前記本体から延びる複数の突起とを備える、実施形態13または14に記載の方法。
[実施形態16]
前記ロータディスクに近接した軸受ケーシング上に前記ツーリングアセンブリを位置決めするステップが、前記複数の突起の各突起をそれぞれの溝内に円周方向に移動させるステップをさらに含む、実施形態13乃至15のいずれかに記載の方法。
[実施形態17]
前記複数のフックのうちの1つのフックに画定された穴を通して、前記複数の突起のうちの1つの突起にクイックリリースピンを挿入するステップをさらに含む、実施形態13乃至16のいずれかに記載の方法。
[実施形態18]
前記第1のロータブレードを前記第1のブロック列に取り付けることは、前記第1のブロック列の前記第1のロータブレードを1つ以上のロックピンで固定することを含む、実施形態13乃至17のいずれかに記載の方法。
[実施形態19]
前記第1のロータブレードが完全に取り外された後、前記方法は、前記1つ又は複数の中間ロータブレードを前記1つ又は複数の中間列のブロックから出すようにスライドさせ、前記1つ又は複数の中間スロットに戻すステップをさらに含む、実施形態13乃至18のいずれかに記載の方法。
[実施形態20]
前記最後のロータブレードを前記最後のブロックから出すようにスライドさせ、前記最後のスロットに戻すことをさらに含む、実施形態13乃至19のいずれかに記載の方法。
【符号の説明】
【0061】
10:ガスタービン 12:圧縮機セクション 14:圧縮機 16:燃焼セクション 18:燃焼器 20:タービンセクション 22:タービン 24:シャフト 26:軸方向中心線 27:ロータディスク 28:ロータディスク 32:ロータブレード 33:ステータベーン 34:ロータブレード 35:固定タービンノズル 38:ケーシング 40:タービンケーシング 44:作動流体 46:圧縮された作動流体 48:燃焼ガス 49:高温ガス経路 50:グループ化ステージ 56:スロット 57:取り付け部分 100:ツーリングアセンブリ 104:エーロフォイル 150:ロータブレード 152:最初のロータブレード 154:中間ロータブレード 156:最後のロータブレード 158:第1のプレート 160:第2のプレート 162:列部材 164:ブロック 166、168:第1の端部 170、172:第2の端部 174:本体 176:突起 177:穴 178:U字形開口部 180:クイックリリースピン 182:フック 184:第1の外部部材 186:第2の外部部材 188:列部材 190、192:フランジ 194:ボルト 196:レベリングフット 198:ロータディスク 199:軸受ケーシング 202:最初の列 204、206:中間の列 208:最後の列 210:開口部 212、214:側壁 216:ベース 218:前方ブロック 220:中間ブロック 222:後方ブロック 224:ロックピン 226:溝 228:開口部 A:軸方向 C:周方向 R:半径方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【外国語明細書】