(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165514
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】サーバ、プログラム、及び、情報配信方法
(51)【国際特許分類】
H04L 67/1396 20220101AFI20231109BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20231109BHJP
【FI】
H04L67/1396
H04L67/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076622
(22)【出願日】2022-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】505071066
【氏名又は名称】メドピア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【弁護士】
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【弁理士】
【氏名又は名称】木本 大介
(72)【発明者】
【氏名】石見 陽
(72)【発明者】
【氏名】林 麦
(57)【要約】
【課題】ユーザの関心の高さに応じたコンテンツをユーザに提供する。
【解決手段】ウェブのコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに配信するサーバは、複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶する手段を備え、各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択する手段を備え、第1ユーザに対して、配信コンテンツ情報を配信する手段を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブのコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに配信するサーバであって、
複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶する手段を備え、
各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、
複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択する手段を備え、
前記第1ユーザに対して、前記配信コンテンツ情報を配信する手段を備える、
サーバ。
【請求項2】
前記関心度情報は、複数のトピックのそれぞれに関する関心度情報を含み、
前記配信アクション情報は、各トピックの配信条件を示し、
前記選択するする手段は、各トピックに関する関心度情報を参照し、前記配信アクション情報で規定された配信条件を満たすトピックに対応する配信コンテンツ情報を選択する、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記配信アクション情報は、配信対象者情報と、配信トリガ情報と、を含み、
前記配信対象者情報は、各トピックの関心度に関する配信条件を規定し、
前記配信トリガ情報は、前記コンテンツの配信のトリガに関する配信条件を規定する、
請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記配信対象者情報は、各トピックの関心度の閾値を規定し、
前記選択する手段は、前記第1ユーザの各トピックの関心度のうち前記閾値以上である関心度に対応するトピックに関するコンテンツ情報を前記配信コンテンツ情報として選択する、
請求項3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記配信トリガ情報は、予め指定された日時が到来したこと、ユーザが、ウェブサイト上で予め指定された行動を取ったこと、所定のトピックの関心度が所定値に到達したこと、所定のルールで規定された条件を満たしたこと、及び、所定のアプリケーションで所定の操作が行われたことの少なくとも1つを含む、
請求項3又は請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
コンピュータを、
複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶する手段、
各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、
複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択する手段、
前記第1ユーザに対して、前記配信コンテンツ情報を配信する手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータを用いて、ウェブのコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに配信する情報配信方法であって、
複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶するステップを備え、
各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、
複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択するステップを備え、
前記第1ユーザに対して、前記配信コンテンツ情報を配信するステップを備える、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、プログラム、及び、情報配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブを用いたコンテンツの配信(以下「ウェブ配信」という)が普及している。ウェブ配信では、大量のコンテンツが投稿されるので、配信先となるユーザの関心を引くための工夫が重要である。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが投稿したコンテンツのウェブ配信において、別のユーザによる反応に応じてコンテンツの表示態様を変える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェブ上のコンテンツの量が増加するにつれて、ユーザにとって有用なコンテンツを配信するニーズが高まっている。ユーザにとって有用なコンテンツを配信するためには、ユーザ毎に、配信するコンテンツを変えることが重要である。
例えば、あるコンテンツに対する関心は、ユーザ毎に異なる。この場合、関心の低いユーザに配信すべきコンテンツと、関心の高いユーザに配信すべきコンテンツは変えるべきである。
【0006】
しかし、特許文献1では、ユーザの反応に応じて表示態様を変えることはできるが、ユーザ毎に配信するコンテンツを変えることはできない。
【0007】
本発明の目的は、ユーザの関心の高さに応じたコンテンツをユーザに提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
ウェブのコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに配信するサーバであって、
複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶する手段を備え、
各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、
複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択する手段を備え、
前記第1ユーザに対して、前記配信コンテンツ情報を配信する手段を備える、
サーバである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【
図4】本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図5】本実施形態の管理者データベースのデータ構造を示す図である。
【
図6】本実施形態のコンテンツデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図7】本実施形態の配信アクションデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図8】本実施形態の配信アクション登録処理のシーケンス図である。
【
図9】
図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図10】本実施形態のコンテンツ配信処理のシーケンス図である。
【
図11】
図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成を説明する。
図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2は、
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、管理者クライアント装置10と、ユーザクライアント装置20と、サーバ30とを備える。
管理者クライアント装置10、ユーザクライアント装置20、及び、サーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0013】
管理者クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。管理者クライアント装置10は、コンテンツを管理する管理者が使用するクライアント装置である。管理者クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0014】
ユーザクライアント装置20は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。ユーザクライアント装置20は、コンテンツを閲覧するユーザが使用するクライアント装置である。ユーザクライアント装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0015】
サーバ30は、管理者クライアント装置10又はユーザクライアント装置20から送信されたリクエストに応じたレスポンスを管理者クライアント装置10又はユーザクライアント装置20に提供するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0016】
(1-1)管理者クライアント装置の構成
管理者クライアント装置10の構成を説明する。
【0017】
図2に示すように、管理者クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
【0018】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0019】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0020】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0021】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、管理者クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。
【0022】
入出力インタフェース13は、管理者クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、管理者クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0023】
通信インタフェース14は、管理者クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
(1-2)ユーザクライアント装置の構成
ユーザクライアント装置20の構成を説明する。
【0025】
図2に示すように、ユーザクライアント装置20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24とを備える。
【0026】
記憶装置21は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0027】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0028】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0029】
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、ユーザクライアント装置20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0030】
入出力インタフェース23は、ユーザクライアント装置20に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、ユーザクライアント装置20に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0031】
通信インタフェース24は、ユーザクライアント装置20とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0032】
(1-3)サーバの構成
サーバ30の構成を説明する。
【0033】
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0034】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0035】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0036】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0037】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0038】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0039】
通信インタフェース34は、サーバ30と、管理者クライアント装置10及びユーザクライアント装置20との間の通信を制御するように構成される。
【0040】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。
図3は、本実施形態の概要の説明図である。
【0041】
図3に示すように、本実施形態では、サーバ30には、配信アクション情報と、コンテンツ情報と、が記憶されている。配信アクション情報及びコンテンツ情報は、互いに関連付けられている。
配信アクション情報には、コンテンツの配信の対象となるターゲットユーザが規定されている。サーバ30は、複数のユーザA~ユーザDのそれぞれに対して、配信アクション情報で規定されたターゲットユーザに対応するコンテンツ情報を配信する。例えば、サーバ30は、ユーザAが配信アクション情報Aで規定されたターゲットユーザに該当する場合、配信アクション情報Aに関連付けられたコンテンツ情報AをユーザAに配信し、ユーザCが配信アクション情報Bで規定されたターゲットユーザに該当する場合、配信アクション情報Bに関連付けられたコンテンツ情報BをユーザCに配信し、ユーザDが配信アクション情報Cで規定されたターゲットユーザに該当する場合、配信アクション情報Cに関連付けられたコンテンツ情報CをユーザDに配信する。
【0042】
(3)データベース
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0043】
(3-1)ユーザデータベース
本実施形態のユーザデータベースを説明する。
図4は、本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。
【0044】
図4のユーザデータベースには、ユーザ情報が格納されている。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。
ユーザデータベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「医療属性」フィールドと、「関心度」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0045】
「ユーザID」フィールドには、ユーザ識別情報が格納される。ユーザ識別情報は、ユーザを識別する情報である。
【0046】
「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名情報が格納される。ユーザ名情報は、ユーザ名に関する情報である。
【0047】
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザ属性情報が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザ属性に関する情報である。「ユーザ属性」フィールドは、「性別」フィールドと、「年齢」フィールドと、を含む。
【0048】
「性別」フィールドには、性別情報が格納される。性別情報は、性別に関する情報である。
【0049】
「年齢」フィールドには、年齢情報が格納される。年齢情報は、年齢に関する情報である。
【0050】
「医療属性」フィールドには、医療属性情報が格納される。医療属性情報は、ユーザの医療属性に関する情報である。医療属性は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・診療科目
・勤務形態
・勤務先病床数
・専門医資格
・所属学会
・症例数
・処方数
【0051】
「関心度」フィールドには、関心度情報が格納される。関心度情報は、複数のトピックのそれぞれに関するユーザの関心度(例えば、0~9の値)に関する情報である。トピックとは、例えば、コンテンツのテーマ又はキーワードである。関心度は、例えば、以下の指標の少なくとも1つと相関する。
・各トピックに対する興味の高さ(例えば、トピックに関するコンテンツの投稿数、コンテンツの閲覧回数、又は、コンテンツの閲覧時間(一例として、動画像の視聴時間))
・各トピックに対する理解の高さ(例えば、専門医資格、トピックに関するアンケートの結果、又はトピックに関するクイズの及び、コンテンツの閲覧時間(一例として、動画の正解数)
・各トピックに関する実績の量(例えば、症例数又は処方数)
【0052】
(3-2)管理者データベース
本実施形態の管理者データベースを説明する。
図5は、本実施形態の管理者データベースのデータ構造を示す図である。
【0053】
図5の管理者データベースには、管理者情報が格納されている。管理者情報は、管理者に関する情報である。
管理者データベースは、「管理者ID」フィールドと、「コンテンツ提供企業名」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0054】
「管理者ID」フィールドには、管理者識別情報が格納される。管理者識別情報は、管理者を識別する情報である。
【0055】
「コンテンツ提供企業名」フィールドには、コンテンツ提供企業名情報が格納される。コンテンツ提供企業名情報は、コンテンツを提供する企業の名称に関する情報である。
【0056】
(3-3)コンテンツデータベース
本実施形態のコンテンツデータベースを説明する。
図6は、本実施形態のコンテンツデータベースのデータ構造を示す図である。
【0057】
図6のコンテンツデータベースには、コンテンツ情報が格納されている。コンテンツ情報は、コンテンツに関する情報である。
コンテンツデータベースは、「コンテンツID」フィールドと、「コンテンツファイル」フィールドと、「管理者ID」フィールドと、「トピック」フィールドと、「コンテンツ公開期間」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0058】
「コンテンツID」フィールドには、コンテンツ識別情報が格納される。コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別する情報である。
【0059】
「コンテンツファイル」フィールドには、コンテンツファイル情報が格納される。コンテンツファイル情報は、コンテンツファイルに関する情報である。コンテンツファイル情報は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・テキスト(一例として、ウェブサイトに掲載される記事)
・音声
・画像(一例として、静止画像又は動画像)
【0060】
「管理者ID」フィールドには、コンテンツを提供する管理者の管理者識別情報が格納される。
【0061】
「トピック」フィールドには、トピック情報が関連付けられる。トピック情報は、コンテンツに割り当てられる少なくとも1つのトピックに関する情報である。
【0062】
「コンテンツ公開期間」フィールドには、コンテンツ公開期間情報が格納される。コンテンツ公開期間情報は、コンテンツの公開期間に関する情報である。
【0063】
(3-4)配信アクションデータベース
本実施形態の配信アクションデータベースを説明する。
図7は、本実施形態の配信アクションデータベースのデータ構造を示す図である。
【0064】
図7の配信アクションデータベースには、配信アクション情報が格納される。配信アクション情報は、配信アクションに関する情報である。配信アクションとは、コンテンツの配信条件である。
配信アクションデータベースは、「配信アクションID」フィールドと、「管理者ID」フィールドと、「コンテンツID」フィールドと、「配信条件」フィールドと、を含む。
各フィールドは互いに関連付けられる。
【0065】
「配信アクションID」フィールドには、配信アクション識別情報が格納される。配信アクション識別情報は、配信アクションを識別する情報である。
【0066】
「管理者ID」フィールドには、配信アクションを管理する管理者の管理者識別情報が格納される。
【0067】
「コンテンツID」フィールドには、配信の対象となるコンテンツのコンテンツ識別情報が格納される。
【0068】
「配信条件」フィールドには、配信条件情報が格納される。配信条件情報は、コンテンツの配信の条件に関する情報である。「配信条件」フィールドは、「配信対象者」フィールドと、「配信トリガ」フィールドと、を含む。
【0069】
「配信対象者」フィールドには、配信対象者情報が格納される。配信対象者情報は、コンテンツを配信すべきユーザ(以下「配信対象者」という)の条件に関する情報である。配信対象者情報によって、コンテンツの配信先が決まる。配信対象者情報は、例えば、任意のトピックの関心度の閾値である。一例として、配信アクションID「DA01」は、トピック1の関心度が5以上であるユーザに配信すべきコンテンツのコンテンツ識別情報がコンテンツID「C01」であることを示している。
【0070】
「配信トリガ」フィールドには、配信トリガ情報が格納される。配信トリガ情報は、コンテンツの配信のトリガ(以下「配信トリガ」という)の条件に関する情報である。配信トリガ情報によって、コンテンツの配信のタイミングが決まる。配信トリガは、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・予め指定された日時が到来したこと
・ユーザが、ウェブサイト上で予め指定された行動を取ったこと(一例として、所定のバナー広告をクリックしたこと、又は管理者のウェブサイトにアクセスしたこと)
・所定のトピックの関心度が所定値に到達したこと
・所定のルール(例えば、ウェブサイト上でのコンバージョンに関するルール)で規定された条件を満たしたこと
・所定のアプリケーション(一例として、ユーザクライアント装置20にインストールされたMR(Medical Representatives)の行動を管理するためのアプリケーション)で所定の操作が行われたこと
【0071】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理を説明する。
【0072】
(4-1)配信アクション登録処理
本実施形態の配信アクション登録処理を説明する。
図8は、本実施形態の配信アクション登録処理のシーケンス図である。
図9は、
図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0073】
図8の処理のトリガは、管理者が、管理者クライアント装置10を介して、管理者識別情報をサーバ30に送信し、且つ、サーバ30が管理者識別情報を認証したことである。
【0074】
図8に示すように、管理者クライアント装置10は、配信アクション登録リクエスト(S1110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P1100をディスプレイに表示する。
【0075】
図9に示すように、画面P1100は、操作オブジェクトB11000と、フィールドオブジェクトF11000~フィールドオブジェクトF11002と、を含む。
【0076】
フィールドオブジェクトF11000は、配信対象者情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0077】
フィールドオブジェクトF11001は、配信トリガ情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0078】
フィールドオブジェクトF11002は、配信アクションを適用すべきコンテンツのコンテンツ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。例えば、フィールドオブジェクトF11002には、コンテンツデータベース(
図6)において、認証された管理者識別情報に関連付けられたコンテンツ識別情報の一覧が表示される。フィールドオブジェクトF11002は、管理者から、図当該一覧の中から任意の1又は複数のコンテンツ識別情報の選択を受け付ける。
【0079】
操作オブジェクトB11000は、フィールドオブジェクトF11000~F11002に対する入力を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0080】
管理者が、フィールドオブジェクトF11000に配信対象者情報を入力し、フィールドオブジェクトF11001に配信トリガ情報を入力し、フィールドオブジェクトF11002にコンテンツ識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB11000を操作すると、プロセッサ12は、配信アクション登録リクエストデータをサーバ30に送信する。配信アクション登録リクエストデータは、例えば、以下の情報を含む。
・認証された管理者識別情報
・フィールドオブジェクトF11000に入力された配信対象者情報
・フィールドオブジェクトF11001に入力された配信トリガ情報
・フィールドオブジェクトF11002に入力されたコンテンツ識別情報
【0081】
ステップS1110の後、サーバ30は、データベースの更新(S1130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、配信アクションデータベース(
図7)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「配信アクションID」フィールド…新規の配信アクション識別情報
・「管理者ID」フィールド…配信アクション登録リクエストデータに含まれる管理者識別情報
・「コンテンツID」フィールド…配信アクション登録リクエストデータに含まれるコンテンツ識別情報
・「配信対象者」フィールド…配信アクション登録リクエストデータに含まれる配信対象者情報
・「配信トリガ」フィールド…配信アクション登録リクエストデータに含まれる配信トリガ情報
【0082】
(4-2)コンテンツ配信処理
本実施形態のコンテンツ配信処理を説明する。
図10は、本実施形態のコンテンツ配信処理のシーケンス図である。
図11は、
図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0083】
以下の説明では、第1ユーザとは、ユーザクライアント装置20を使用するユーザである。
第1ユーザ識別情報は、第1ユーザのユーザ識別情報である。
【0084】
図10に示すように、ユーザクライアント装置20は、コンテンツ閲覧リクエスト(S1220)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P1220をディスプレイに表示する。
【0085】
図11に示すように、画面P1220は、操作オブジェクトB12200と、フィールドオブジェクトF12200と、を含む。
【0086】
フィールドオブジェクトF12200は、ユーザ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0087】
操作オブジェクトB12200は、フィールドオブジェクトF12200の入力を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0088】
ユーザが、フィールドオブジェクトF12200に第1ユーザ識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB12200を操作すると、プロセッサ22は、コンテンツ閲覧リクエストデータをサーバ30に送信する。コンテンツ閲覧リクエストデータは、例えば、以下の情報を含む。
・第1ユーザ識別情報
【0089】
ステップS1221の後、サーバ30は、配信コンテンツ情報の特定(S1230)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、ユーザセグメント特定モデルが記憶されている。ユーザセグメント特定モデルには、関心度と、ユーザセグメントとの相関関係が記述されている。ユーザセグメントは、ユーザが関心を持つトピックの分野を示す指標である。
プロセッサ32は、ユーザデータベース(
図4)を参照して、コンテンツ閲覧リクエストデータに含まれる第1ユーザ識別情報に関連付けられた関心度情報を特定する。例えば、プロセッサ32は、第1ユーザ識別情報「U01」である場合、以下の関心度を特定する。
・トピックABCの関心度「8」
・トピックBCDの関心度「3」
【0090】
プロセッサ32は、配信アクションデータベース(
図7)を参照して、特定された関心度情報に該当するレコードを特定する。例えば、プロセッサ32は、以下のレコードを特定する。
・配信アクション識別情報「DA01」
・配信アクション識別情報「DA02」
【0091】
プロセッサ32は、特定されたレコードの「配信トリガ」を参照して、配信トリガ情報に該当するレコードのコンテンツ識別情報(以下「配信対象コンテンツ識別情報」という)を特定する。つまり、配信対象コンテンツ識別情報は、第1ユーザが配信対象者情報で規定される条件を満たし、且つ、配信トリガ情報で規定されるタイミングを満たすコンテンツのコンテンツ識別情報である。
【0092】
プロセッサ32は、コンテンツデータベース(
図6)を参照して、配信対象コンテンツ識別情報に関連付けられたコンテンツ情報(以下「配信対象コンテンツ情報」という)を選択する。
【0093】
ステップS1230の後、サーバ30は、閲覧レスポンス(S1231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、閲覧レスポンスデータをユーザクライアント装置20に送信する。閲覧レスポンスデータは、例えば、以下の情報を含む。
・ステップS1230で選択された配信対象コンテンツ情報
【0094】
ステップS1231の後、ユーザクライアント装置20は、コンテンツの表示(S1221)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P1221をディスプレイに表示する。
【0095】
図11に示すように、画面P1221には、閲覧レスポンスデータに含まれるコンテンツ情報が表示される。
【0096】
(5)本実施形態の小括
本実施形態によれば、複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を記憶する手段を備え、各コンテンツ情報は、コンテンツの配信条件に関する配信アクション情報に関連付けられており、複数のコンテンツ情報の中から、第1ユーザの関心度情報に応じた配信コンテンツ情報を選択する手段を備え、第1ユーザに対して、配信コンテンツ情報を配信する手段を備えるサーバ30が提供される。
これにより、ユーザの関心度に応じたコンテンツをユーザに提供することができる。
【0097】
本実施形態によれば、関心度情報は、複数のトピックのそれぞれに関する関心度情報を含み、配信アクション情報は、各トピックの配信条件を示し、選択するする手段は、各トピックに関する関心度情報を参照し、配信アクション情報で規定された配信条件を満たすトピックに対応する配信コンテンツ情報を選択しても良い。
これにより、トピック毎のユーザの関心度に応じたコンテンツをユーザに提供することができる。
【0098】
配信アクション情報は、配信対象者情報と、配信トリガ情報と、を含み、配信対象者情報は、各トピックの関心度に関する配信条件を規定し、配信トリガ情報は、コンテンツの配信のトリガに関する配信条件を規定しても良い。
これにより、ユーザに対して、関心度及びタイミングの組み合わせに応じたコンテンツを配信することができる。
【0099】
本実施形態によれば、配信対象者情報は、各トピックの関心度の閾値を規定し、選択する手段は、第1ユーザの各トピックの関心度のうち前記閾値以上である関心度に対応するトピックに関するコンテンツ情報を配信コンテンツ情報として選択しても良い。
これにより、トピック毎のユーザの関心度に応じたコンテンツをユーザに提供することができる。
【0100】
本実施形態によれば、配信トリガ情報は、予め指定された日時が到来したこと、ユーザが、ウェブサイト上で予め指定された行動を取ったこと、所定のトピックの関心度が所定値に到達したこと、所定のルールで規定された条件を満たしたこと、及び、所定のアプリケーションで所定の操作が行われたことの少なくとも1つを含んでも良い。
しても良い。
ユーザに対して、関心度及びタイミングの組み合わせに応じたコンテンツを配信することができる。
【0101】
(6)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
【0102】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、管理者クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、ユーザクライアント装置20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0103】
コンテンツ閲覧リクエスト(S1220)は、省略可能である。
この場合、サーバ30は、一定期間毎に、コンテンツ情報の選択(S1230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、配信アクションデータベース(
図7)を参照し、配信トリガ情報が規定する配信トリガの条件を満たすコンテンツを配信コンテンツ情報として選択し、配信対象者情報が規定する配信対象者の条件を満たすユーザを第1ユーザとして選択する。
【0104】
本実施形態では、トピック毎の関心度に応じたコンテンツを配信する例を示したが、本実施形態の範囲はこれに限られない。
本実施形態では、例えば、ユーザ毎の関心度を表す指標(以下「ユーザポイント」という)に応じたコンテンツを配信する例にも適用可能である。
一例として、記憶装置31には、ユーザポイントモデルが記憶されている。ユーザポイントモデルには、各トピックの関心度とユーザポイントとの相関関係が記述されている。
プロセッサ32は、ユーザデータベース(
図4)の「関心度」フィールドの情報(つまり、各トピックの関心度情報)をユーザポイントモデルに与えることにより、当該関心度情報に応じたユーザポイント(一例として、各トピックの関心度の平均値、又は、各トピックの重要度に応じた加重平均値)を計算する。
配信アクションデータベース(
図7)の「配信対象者」フィールドには、関心度の閾値に代えて、ユーザポイントの閾値が格納されている。
サーバ30は、配信コンテンツ情報の特定(S1230)において、配信アクションデータベース(
図7)を参照して、関心度ではなく、ユーザポイントに該当するレコードを特定する。
これにより、ユーザポイントに応じたコンテンツを配信することができる。
【0105】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0106】
1 :情報処理システム
10 :管理者クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
20 :ユーザクライアント装置
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース