IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

2023-16553無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム
<>
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図1
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図2
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図3
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図4
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図5
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図6
  • -無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016553
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01S 11/02 20100101AFI20230126BHJP
【FI】
G01S11/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021120950
(22)【出願日】2021-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【弁理士】
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】大村 恒介
(72)【発明者】
【氏名】植田 真介
(72)【発明者】
【氏名】神前 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】河地 玄
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 亮太
(72)【発明者】
【氏名】藏野 隆
(72)【発明者】
【氏名】城島 航也
(57)【要約】
【課題】無線装置において使用される周波数を効率的に設定する技術を提供する。
【解決手段】スキャナ100は、タグ200との間で無線通信を実行可能である。スキャナ100は、通信部102、制御部160を少なくとも含む。通信部102は、複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、タグ200との間の距離を測定するための測定用信号を送信する。制御部160は、通信部102に測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置との間の距離を測定するための測定用信号を送信する通信部と、
前記通信部に前記測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定する制御部と、
を備える無線装置。
【請求項2】
前記制御部は、設定した前記2つ以上の周波数チャネルにおいて、前記測定用信号を前記通信部から送信させる際の送信の順番を設定する請求項1に記載の無線装置。
【請求項3】
前記制御部は、設定した前記2つ以上の周波数チャネルにおいて、前記測定用信号を前記通信部から送信させる際の送信の間隔を設定する請求項1または2に記載の無線装置。
【請求項4】
外部と通信する外部通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記外部通信部が前記外部から受信した情報をもとに、前記複数の周波数チャネルのうち、前記2つ以上の周波数チャネルを設定する請求項1から3のいずれか1項に記載の無線装置。
【請求項5】
前記外部通信部が通信する前記外部は、前記無線装置における距離の測定を管理する距離測定管理システムである請求項4に記載の無線装置。
【請求項6】
前記外部通信部が通信する前記外部は、前記測定用信号を送信可能な他の無線装置である請求項4に記載の無線装置。
【請求項7】
前記通信部は、干渉波を検知可能であり、
前記制御部は、前記通信部による干渉波検知結果をもとに、前記複数の周波数チャネルのうち、前記2つ以上の周波数チャネルを設定する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の無線装置と、
対象装置と、
を備える距離測定システム。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか1項に記載の無線装置と、
距離測定管理システムと、
を備える管理システム。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか1項に記載の無線装置と、
対象装置と、
距離測定管理システムと、
を備える管理システム。
【請求項11】
複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置との間の距離を測定するための測定用信号を送信するステップと、
前記送信するステップにおいて、前記測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定するステップと、
を備える通信方法。
【請求項12】
複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置との間の距離を測定するための測定用信号を送信するステップと、
前記送信するステップにおいて、前記測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、測定技術に関し、特に2つの装置間の距離を測定する無線装置、距離測定システム、管理システム、通信方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
2つの無線装置間の距離を測定するために、2つの無線装置間において無線通信がなされる。例えば、1つ目の無線装置(以下、「第1無線装置」という)から2つ目の無線装置(以下、「第2無線装置」という)にキャリア信号が送信されるとともに、第2無線装置から第1無線装置にもキャリア信号が送信される。第1無線装置における受信結果と、第2無線装置における受信結果とをもとに、第1無線装置と第2無線装置との間の距離が測定される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-155724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1無線装置と第2無線装置の数が増加すると、距離を測定するための信号を送信する際に干渉が生じる可能性も増加する。干渉の発生によって、距離の測定精度が悪化する。干渉の発生を抑制するために、これらの無線装置において使用される周波数を効率的に設定することが求められる。
【0005】
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、無線装置において使用される周波数を効率的に設定する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の無線装置は、複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置との間の距離を測定するための測定用信号を送信する通信部と、通信部に測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定する制御部と、を備える。
【0007】
本開示の別の態様は、通信方法である。この方法は、複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置との間の距離を測定するための測定用信号を送信するステップと、送信するステップにおいて、測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定するステップと、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、無線装置において使用される周波数を効率的に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施例1に係る無線測距システムの構成を示す図である。
図2図2(a)-(b)は、図1の無線測距システムにおけるスキャナ、タグ、位置推定装置の構成を示す図である。
図3図3(a)-(b)は、図1の無線測距システムにおいて使用される信号のフォーマットを示す図である。
図4図1の無線測距システムの別の構成を示す図である。
図5図5(a)-(b)は、図4の設定部の構成を示す図である。
図6図6(a)-(b)は、図4のスキャナにおいて使用される周波数を示す図である。
図7】実施例2に係る距離測定管理装置による設定手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施例1)
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。実施例1は、2つの無線装置間の距離を測定する無線測距システムに関する。無線測距システムに含まれる無線装置は、例えばスキャナとタグである。スキャナは、タグに対して測定用信号を送信する。タグは、測定用信号の受信結果(以下、「第1受信データ」という)を生成する。タグは、スキャナに対して測定用信号と第1受信データとを送信する。スキャナは、測定用信号の受信結果(以下、「第2受信データ」という)を生成する。スキャナは、第1受信データと第2受信データとを平均化して受信データを生成し、受信データをもとにMUSIC(MUltiple SIgnal Classification)法により距離を測定する。さらに、無線測距システムには、位置が固定されたスキャナが複数含まれており、各スキャナにおいて測定されたタグとの距離をもとに、タグの位置が推定される。
【0012】
1つのスキャナ(以下、「第1スキャナ」という)と1つのタグ(以下、「第1タグ」という)とが無線通信を実行し、別のスキャナ(以下、「第2スキャナ」という)と別のタグ(以下、「第2タグ」という)とが無線通信を実行する状況が発生しうる。その際、第1スキャナから送信される測定用信号と、第2スキャナから送信される測定用信号との間で干渉が発生する。干渉の発生によって、測定用信号に対する十分なSNR(Signal to Noise Ratio)が確保できない場合、距離の測定精度が低下する。干渉の発生を抑制するように周波数を効率的に設定することが求められる。
【0013】
本実施例では、第1スキャナから送信される測定用信号に使用される周波数と、第2スキャナから送信される測定用信号に使用される周波数とが異なるように、第1スキャナと第2スキャナとに対して使用する周波数を指示する。また、第1タグと第2タグとに対しても同様である。
【0014】
ここでは、無線測距システム1000によるタグ200の位置推定の原理を説明してから、無線測距システム1000での処理を説明する。図1は、無線測距システム1000の構成を示す。無線測距システム1000は、スキャナ100と総称される第1スキャナ100aから第4スキャナ100d、タグ200と総称される第1タグ200a、第2タグ200b、位置推定装置300を含む。無線測距システム1000に含まれるスキャナ100の数は「4」に限定されず、タグ200の数は「2」に限定されない。スキャナ100を第1種無線装置と呼ぶ場合、タグ200は第2種無線装置と呼ばれる。
【0015】
各スキャナ100の位置は固定であり、スキャナ100はタグ200との無線通信機能を有する。例えば、第1スキャナ100aと第1タグ200aとの組合せにおいて無線通信がなされることによって、第1スキャナ100aは、第1スキャナ100aと第1タグ200aとの間の距離(以下、「第1距離」という)を測定する。また、第2スキャナ100bと第1タグ200aとの組合せにおいて無線通信がなされることによって、第2スキャナ100bは、第2スキャナ100bと第1タグ200aとの間の距離(以下、「第2距離」という)を測定する。さらに、第3スキャナ100cと第1タグ200aとの組合せにおいて無線通信がなされることによって、第3スキャナ100cは、第3スキャナ100cと第1タグ200aとの間の距離(以下、「第3距離」という)を測定する。各スキャナ100は、有線または無線により位置推定装置300と通信可能であり、測定した距離の情報を位置推定装置300に送信する。
【0016】
位置推定装置300は、各スキャナ100から距離の情報を受信する。また、位置推定装置300は、各スキャナ100が固定された位置情報を記憶する。位置情報は、例えば緯度と経度により示される。位置推定装置300は、第1距離、第2距離、第3距離と、第1スキャナ100aから第3スキャナ100cのそれぞれの位置情報とをもとに、三点測位を実行することによって第1タグ200aの位置を推定する。第2タグ200bに対しても同様の処理が実行される。
【0017】
図2(a)-(b)は、無線測距システム1000におけるスキャナ100、タグ200、位置推定装置300の構成を示す。図2(a)は、スキャナ100、タグ200の構成を示す。スキャナ100は、通信部102、導出部130、測距部140、外部通信部150、制御部160を含み、通信部102は、送信部110、受信部120を含む。タグ200は、通信部202、導出部230を含み、通信部202は、送信部210、受信部220を含む。スキャナ100は距離を測定する処理を実行する装置であり、タグ200は距離の測定対象となる装置である。
【0018】
スキャナ100の送信部110は、タグ200における受信環境の測定に使用すべき第1測定用信号と、第1測定用信号の送信タイミングが示されるトリガ信号とをタグ200に送信する。図3(a)-(b)は、無線測距システム1000において使用される信号のフォーマットを示す。図3(a)は、送信部110から送信される信号のフォーマットを示す。信号の先頭にはトリガ信号が配置される。トリガ信号は予め定められたパターンを有し、これに続いて第1測定用信号が配置されることを示す。第1測定用信号では、互いに異なる複数の周波数「f」、「f」、・・・、「f」の無変調波が時分割多重されている。無変調波の周波数間隔は等間隔である。第1測定用信号では、「f」、「f」、・・・、「fn-1」、「fn+1」、・・・、「f」のように、特定の周波数「f」がはじめから欠落されてもよい。図3(b)は後述するので、図2に戻る。
【0019】
タグ200の受信部220は、トリガ信号と第1測定用信号とをスキャナ100から受信する。受信部220は送信部110と非同期で動作する。受信部220は、トリガ信号を受信することによって、第1測定用信号の受信を認識する。導出部230は、受信部220において受信した第1測定用信号に含まれる複数の周波数の無変調波のそれぞれに対して受信結果を導出する。各受信結果は、受信部220における直交検波の結果であり、かつ同相成分と直交成分とを含む複素データである。複数の周波数のそれぞれに対する受信結果の組合せが、前述の第1受信データに相当する。第1受信データは、トリガ信号が示す送信タイミングにおいてタグ200が第1測定用信号をもとに測定した受信環境を示す。
【0020】
送信部210は、導出部230において導出した第1受信データと、スキャナ100における受信環境の測定に使用すべき第2測定用信号とをスキャナ100に送信する。図3(b)は、送信部210から送信される信号のフォーマットを示す。信号の先頭には第1受信データが配置される。第1受信データに続いて第2測定用信号が配置される。第2測定用信号では、互いに異なる複数の周波数「f」、「f」、・・・、「f」の無変調波が時分割多重されている。無変調波の周波数間隔は等間隔である。図2に戻る。
【0021】
スキャナ100の受信部120は、第1受信データと第2測定用信号とをタグ200から受信する。受信部120は送信部210と非同期で動作する。受信部120は、第1受信データを測距部140に出力する。導出部130は、受信部220において受信した第2測定用信号に含まれる複数の周波数の無変調波のそれぞれに対して受信結果を導出する。各受信結果は、受信部120における直交検波の結果であり、かつ同相成分と直交成分とを含む複素データである。複数の周波数のそれぞれに対する受信結果の組合せが、前述の第2受信データに相当する。第2受信データは、スキャナ100が第2測定用信号をもとに測定した受信環境を示す。導出部130は、第2受信データを測距部140に出力する。
【0022】
測距部140は、導出部において導出した第2受信データと、受信部において受信した第1受信データを受けつける。第1受信データと第2受信データは、前述のごとく、複数の周波数のそれぞれに対応した成分を含み、かつ複素データである。測距部140は、第1受信データと第2受信データとを成分毎に対応づけてから成分毎に平均を計算することによって、第1受信データと第2受信データをもとに受信データを生成する。そのため、受信データも、複数の周波数のそれぞれに対応した成分を有する。前述のごとく、送信部110と受信部220は同期せず、受信部120と送信部210は同期しないので、スキャナ100とタグ200は非同期で動作する。そのため、第1受信データと第2受信データのそれぞれには同期のずれの成分が含まれており、第1受信データと第2受信データは、距離に応じた位相情報を示さない。しかしながら、第1受信データには、スキャナ100に対するタグ200の同期のずれの成分が含まれ、第2受信データには、タグ200に対するスキャナ100の同期のずれの成分が含まれる。第1受信データと第2受信データとを平均化することによって、同期のずれが相殺されるので、距離に応じた位相情報が得られる。
【0023】
測距部140は、受信データをもとに、MUSIC法により、タグ200との間の距離を測定する。受信データに含まれる成分の数をKとすると、時刻tでの受信データX(t)は、次のように示される。
【数1】
(t)、x(t)等は、受信データX(t)に含まれる各成分であり、例えば、x(t)は周波数fに対応した成分を示す。周波数fに対応した成分は、同相成分の状態を示すI(t)と、直交成分の状態を示すQ(t)とを使用すると、次のように示される。
【数2】
ここで、Aは、無変調波の振幅を示す。また、周波数fに対応した成分は、同相成分の状態を示すI(t)と、直交成分の状態を示すQ(t)とを使用すると、次のように示される。
【数3】
【0024】
受信データの相関行列Rxxは、次のように示される。
【数4】
Hは複素共役転置、E[]は時間平均を示す。相関行列Rxxに対する固有値展開は、次のように示される。
【数5】
ここで、eは相関行列Rxxの固有ベクトルを示し、λは固有値を示し、σは雑音電力を示す。
【0025】
距離推定で使用されるモードベクトルa(r)は次のように示される。
【数6】
Tは転置を示す。これらより以下の関係が成り立つ。
【数7】
【0026】
そのため、MUSIC評価関数PMUSICは次のように示される。
【数8】
式(8)において、rを変化させると、MUSIC評価関数PMUSICの値も変化する。MUSIC評価関数PMUSICのピークを検出し、当該ピークに対応するrの値が、測定すべき距離rに相当する。
【0027】
外部通信部150は、有線または無線により図1の位置推定装置300と接続されており、位置推定装置300と通信可能である。外部通信部150は、測距部140において測定した距離の情報を位置推定装置300に送信する。その際、本スキャナ100を識別するための識別情報(以下、「スキャナID」という)と、距離を測定したタグ200を識別するための識別情報(以下、「タグID」という)も送信される。制御部160は、スキャナ100の動作を制御し、制御部260は、タグ200の動作を制御する。
【0028】
図2(b)は、位置推定装置300の構成を示す。位置推定装置300は、距離記憶部310、位置推定部320を含む。距離記憶部310は、各スキャナ100と通信することによって、各スキャナ100から距離の情報を受信する。距離記憶部310は、スキャナID、タグID、距離を対応づけながら記憶する。また、距離記憶部310は、各スキャナ100のスキャナIDと、スキャナ100が固定された位置情報とを対応づけながら記憶する。
【0029】
位置推定部320は、距離記憶部310から、スキャナID、タグID、距離の組合せであって、推定対象の1つのタグIDが含まれた組合せを3つ以上、例えば3つ抽出する。また、位置推定部320は、抽出した組合せに含まれたスキャナIDの位置情報を距離記憶部310から抽出する。さらに、位置推定部320は、抽出した組合せに含まれた距離と、抽出した位置情報をもとに、三点測位を実行する。三点測位の結果が、推定対象のタグ200の位置である。
【0030】
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
【0031】
異なったスキャナ100が第1測定用信号を送信する際に、同一時刻に同一周波数を使用すると、干渉が発生する。干渉の発生は、距離の測定誤差につながる。以下では、干渉の発生を抑制するように周波数を効率的に設定するための構成を説明する。
【0032】
図4は、無線測距システム1000の別の構成を示す。図4には、図1と同様に、第1スキャナ100aから第4スキャナ100d、第1タグ200a、第2タグ200bが示されるが、図1とは異なり、位置推定装置300が省略される。また、無線測距システム1000には、距離測定管理装置400も含まれ、距離測定管理装置400は、受付部410、設定部420、指示部430を含む。スキャナ100を無線装置と呼ぶ場合、タグ200は対象装置と呼ばれてもよい。距離測定管理装置400は、複数の装置により構成されてもよく、距離測定管理システムと呼ばれてもよい。スキャナ100とタグ200とを含むように距離測定システムが定義されてもよく、スキャナ100と距離測定管理装置400とを含むように管理システムが定義されてもよく、スキャナ100とタグ200と距離測定管理装置400とを含むように管理システムが定義されてもよい。
【0033】
ここでは、説明を簡易にするために、第1スキャナ100aと第2スキャナ100bとに対する制御を説明するが、第3スキャナ100c等に対しても同様の制御がなされる。第1スキャナ100aと第2スキャナ100bは互いに異なったタグ200との無線通信を実行する。例えば、第1スキャナ100aは第1タグ200a(図示せず)との無線通信を実行し、第2スキャナ100bは第2タグ200b(図示せず)との無線通信を実行する。受付部410は、管理者が操作可能な操作部(図示せず)に接続され、操作部を介して管理者からの指示を受けつける。操作部は、例えば、ボタン、ダイヤル、タッチパネル等のインターフェースである。受付部410は、受けつけた指示を設定部420に出力する。
【0034】
設定部420は、受付部410からの指示を受けつける。図5(a)-(b)は、設定部420の構成を示す。図5(a)の設定部420は、周波数チャネル選択部422、周波数チャネル順番選択部424を含む。受付部410から受けつけた指示には、第1スキャナ100aと第2スキャナ100bとから第1測定用信号を送信する際に使用する複数の周波数の値が含まれる。周波数は周波数チャネルに相当する。周波数チャネル選択部422は、第1測定用信号を送信するために使用可能な複数の周波数から、指示に含まれた複数の周波数を選択する。指示に含まれた複数の周波数の数は、第1測定用信号を送信するために使用可能な複数の周波数の数以下である。周波数チャネル選択部422は、選択した複数の周波数の情報を周波数チャネル順番選択部424に出力する。
【0035】
周波数チャネル順番選択部424は、選択された複数の周波数の情報を周波数チャネル選択部422から受けつける。周波数チャネル順番選択部424は、受けつけた情報に含まれた複数の周波数をランダムに順番に選択することによって、第1順番を生成する。第1順番は、周波数が順に並べられることによって構成される。また、周波数チャネル順番選択部424は、第1順番に対して、同一タイミングにおいて同一の周波数が配置されないように複数の周波数を順番に選択することによって、第2順番を生成する。第1順番と第2順番は、受付部410から受けつけた指示に含まれていてもよい。
【0036】
周波数チャネル順番選択部424は、第1順番を第1スキャナ100aに使用させ、第2順番を第2スキャナ100bに使用させることを決定する。また、周波数チャネル順番選択部424は、第1タグ200aに第1順番を使用させ、第2タグ200bに第2順番を使用させることも決定する。
【0037】
しかしながら、第1タグ200aが第2測定用信号を送信する際に、第1順番とは異なった順番(以下、「第3順番」という)が使用されてもよい。第2タグ200bが第2測定用信号を送信する際に、第2順番とは異なった順番(以下、「第4順番」という)が使用されてもよい。その際、周波数チャネル順番選択部424は、第1順番と同様に第3順番を生成し、第2順番と同様に第4順番を生成する。図5(b)は後述して、図4に戻る。指示部430は、第1順番の使用を指示するための信号(以下、「第1指示」という)を第1スキャナ100aに送信し、第2順番の使用を指示するための信号(以下、「第2指示」という)を第2スキャナ100bに送信する。周波数チャネル順番選択部424が第3順番と第4順番を決定した場合、第3順番は第1指示に含まれてもよく、第4順番は第2指示に含まれてもよい。
【0038】
第1スキャナ100aの外部通信部150は、距離測定管理装置400と通信し、第1指示を距離測定管理装置400から受信する。距離測定管理装置400は、スキャナ100における距離の測定を管理する距離測定管理システムであるともいえる。制御部160は、外部通信部150が受信した第1指示をもとに、送信部110に第1順番を設定する。送信部110は、第1測定用信号を送信する前に、第1順番が示された情報を第1タグ200aに送信する。第1指示に第3順番が含まれている場合、送信部110は、第3順番が示された情報も第1タグ200aに送信する。送信部110は、制御部160において設定された第1順番の周波数によって第1測定用信号を第1タグ200aに送信する。
【0039】
第2スキャナ100bの外部通信部150は、距離測定管理装置400と通信し、第2指示を距離測定管理装置400から受信する。制御部160は、外部通信部150が受信した第2指示をもとに、送信部110に第2順番を設定する。送信部110は、第1測定用信号を送信する前に、第2順番が示された情報を第2タグ200bに送信する。第2指示に第4順番が含まれている場合、送信部110は、第4順番が示された情報も第2タグ200bに送信する。送信部110は、制御部160において設定された第2順番の周波数によって第1測定用信号を第2タグ200b送信する。
【0040】
図6(a)-(b)は、スキャナ100において使用される周波数を示す。図6(a)の上段には、第1スキャナ100aが第1測定用信号を送信する場合の第1順番の周波数を示す。第1順番では、例えば、周波数「f」、「f」、「f」、「f」、「f」が順番に繰り返し使用される。図6(a)の下段には、第2スキャナ100bが第1測定用信号を送信する場合の第2順番の周波数を示す。第2順番では、例えば、周波数「f」、「f」、「f」、「f」、「f」が順番に繰り返し使用される。そのため、第1順番の周波数を使用して第1スキャナ100aから送信される第1測定用信号と、第2順番の周波数を使用して第2スキャナ100bから送信される第2測定用信号とは干渉しない。図6(b)は、後述して、図4に戻る。
【0041】
第1タグ200aは、第1スキャナ100aから受信した第1順番が示された情報をもとに、第1スキャナ100aからの第1測定用信号を第1順番の周波数で受信する。また、第1タグ200aは、第1スキャナ100aから受信した第1順番または第3順番が示された情報をもとに、第1順番または第3順番で周波数を切りかえながら第2測定用信号を第1スキャナ100aに送信する。
【0042】
第2タグ200bは、第2スキャナ100bから受信した第2順番が示された情報をもとに、第2スキャナ100bからの第1測定用信号を第2順番の周波数で受信する。また、第2タグ200bは、第2スキャナ100bから受信した第2順番または第4順番が示された情報をもとに、第2順番または第4順番で周波数を切りかえながら第2測定用信号を第2スキャナ100bに送信する。
【0043】
図5(b)は、設定部420の別の構成を示す。設定部420は、周波数チャネル選択部422、送信間隔選択部426を含む。周波数チャネル選択部422は、これまでと同様に指示に含まれた複数の周波数を選択する。周波数チャネル選択部422は、選択した複数の周波数の情報を送信間隔選択部426に出力する。
【0044】
送信間隔選択部426は、選択された複数の周波数の情報を周波数チャネル選択部422から受けつける。送信間隔選択部426は、周波数を変えながら第1測定用信号を送信する場合の送信間隔の値として第1間隔を選択する。また、送信間隔選択部426は、周波数を変えながら第1測定用信号を送信する場合の送信間隔の値として第2間隔を選択する。第2間隔は第1間隔と異なった値であり、予め定められた値である。
【0045】
送信間隔選択部426は、第1間隔を第1スキャナ100aに使用させ、第2間隔を第2スキャナ100bに使用させることを決定する。また、送信間隔選択部426は、第1タグ200aに第1間隔を使用させ、第2タグ200bに第2間隔を使用させることも決定する。
【0046】
しかしながら、第1タグ200aが第2測定用信号を送信する際に、第1間隔とは異なった送信間隔(以下、「第3間隔」という)が使用されてもよい。第2タグ200bが第2測定用信号を送信する際に、第2間隔とは異なった送信間隔(以下、「第4間隔」という)が使用されてもよい。図4に戻る。指示部430は、第1間隔の使用を指示するための信号(以下、これもまた「第1指示」という)を第1スキャナ100aに送信し、第2間隔の使用を指示するための信号(以下、これもまた「第2指示」という)を第2スキャナ100bに送信する。送信間隔選択部426が第3間隔を決定した場合、第3間隔は第1指示に含まれてもよく、送信間隔選択部426が第4間隔を決定した場合、第4間隔は第2指示に含まれてもよい。
【0047】
第1スキャナ100aの外部通信部150は、距離測定管理装置400と通信し、第1指示を距離測定管理装置400から受信する。制御部160は、外部通信部150が受信した第1指示をもとに、送信部110に第1間隔を設定する。送信部110は、第1測定用信号を送信する前に、第1間隔が示された情報を第1タグ200aに送信する。第1指示に第3間隔が含まれている場合、送信部110は、第3間隔が示された情報も第1タグ200aに送信する。送信部110は、制御部160において設定された第1間隔によって第1測定用信号を第1タグ200aに送信する。
【0048】
第2スキャナ100bの外部通信部150は、距離測定管理装置400と通信し、第2指示を距離測定管理装置400から受信する。制御部160は、外部通信部150が受信した第2指示をもとに、送信部110に第2間隔を設定する。送信部110は、第1測定用信号を送信する前に、第2間隔が示された情報を第2タグ200bに送信する。第2指示に第4間隔が含まれている場合、送信部110は、第4間隔が示された情報も第2タグ200bに送信する。送信部110は、制御部160において設定された第2間隔によって第1測定用信号を第2タグ200b送信する。
【0049】
図6(b)の上段には、第1スキャナ100aから送信される第1測定用信号を示す。例えば、周波数「f」、「f」、「f」、「f」、「f」が順番に繰り返し使用される。また、送信間隔は第1間隔「α」に設定される。図6(b)の下段には、第2スキャナ100bから送信される第2測定用信号を示す。例えば、周波数「f」、「f」、「f」、「f」、「f」が順番に繰り返し使用される。また、送信間隔は第2間隔「β」に設定される。図4に戻る。
【0050】
第1タグ200aは、第1スキャナ100aから受信した第1間隔が示された情報をもとに、第1スキャナ100aからの第1測定用信号を受信する。また、第1タグ200aは、第1スキャナ100aから受信した第1間隔または第3間隔が示された情報をもとに、第1間隔または第3間隔で第2測定用信号を第1スキャナ100aに送信する。
【0051】
第2タグ200bは、第2スキャナ100bから受信した第2間隔が示された情報をもとに、第2スキャナ100bからの第1測定用信号を受信する。また、第2タグ200bは、第2スキャナ100bから受信した第2間隔または第4間隔が示された情報をもとに、第2間隔または第4間隔で第2測定用信号を第2スキャナ100bに送信する。
【0052】
本実施例によれば、通信部102に第1測定用信号を送信させる2つ以上の周波数を設定するので、管理者の意図した周波数を第1測定用信号に使用できる。また、管理者の意図した周波数を第1測定用信号に使用するので、スキャナ100において使用される周波数を効率的に設定できる。また、2つ以上の周波数において、第1測定用信号を通信部102から送信させる際の送信の順番を設定するので、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号とは異なった周波数を使用できる。また、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号とは異なった周波数を使用するので、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号との間の干渉を抑制できる。また、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号との間の干渉が抑制されるので、スキャナ100とタグ200との間の距離の測定精度を向上できる。また、スキャナ100とタグ200との間の距離の測定精度が向上するので、タグ200の位置の推定精度を向上できる。
【0053】
また、2つ以上の周波数において、第1測定用信号を通信部102から送信させる際の送信の間隔を設定するので、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号とは異なったタイミングで第1測定用信号を送信できる。また、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号とは異なったタイミングで第1測定用信号を送信するので、他のスキャナ100から送信される第1測定用信号との間の干渉を抑制できる。また、距離測定管理装置400からの指示を受信すると、周波数の順番を設定するので、他のスキャナ100において使用される周波数の順番とは異なった周波数の順番を使用できる。また、距離測定管理装置400からの指示を受信すると、送信の間隔を設定するので、他のスキャナ100において使用される送信の間隔とは異なった送信の間隔を使用できる。
【0054】
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の無線装置(100)は、複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置(200)との間の距離を測定するための測定用信号を送信する通信部(102)と、通信部(102)に測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定する制御部(160)と、を備える。
【0055】
制御部(160)は、設定した2つ以上の周波数チャネルにおいて、測定用信号を通信部(102)から送信させる際の送信の順番を設定してもよい。
【0056】
制御部(160)は、設定した2つ以上の周波数チャネルにおいて、測定用信号を通信部(102)から送信させる際の送信の間隔を設定してもよい。
【0057】
外部と通信する外部通信部(150)をさらに備えてもよい。制御部(160)は、外部通信部(150)が外部から受信した情報をもとに、複数の周波数チャネルのうち、2つ以上の周波数チャネルを設定してもよい。
【0058】
外部通信部(150)が通信する外部は、無線装置(100)における距離の測定を管理する距離測定管理システム(400)であってもよい。
【0059】
外部通信部(150)が通信する外部は、測定用信号を送信可能な他の無線装置(100)であってもよい。
【0060】
本開示の別の態様は、通信方法である。この方法は、複数の周波数チャネルのうちの2つ以上から、対象装置(200)との間の距離を測定するための測定用信号を送信するステップと、送信するステップにおいて、測定用信号を送信させる2つ以上の周波数チャネルを設定するステップと、を備える。
【0061】
(実施例2)
次に実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様の無線測距システム1000に関する。実施例1において距離測定管理装置400は、管理者から受けつけた指示をもとに、第1測定用信号と第2測定用信号の送信に使用すべき複数の周波数を選択している。一方、実施例2では、無線測距システム1000とは別のシステム等により干渉の発生している周波数を検知し、検知した周波数を、第1測定用信号と第2測定用信号の送信に使用すべき複数の周波数から除外する。実施例2に係る無線測距システム1000は、図1図4と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
【0062】
図2(a)のスキャナ100の受信部120は、タグ200との通信を実行していない期間において、干渉波を検知するための処理を実行する。干渉波を検知するための処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。外部通信部150は、受信部120による検知結果を距離測定管理装置400に送信する。図4の距離測定管理装置400の受付部410は、検知結果をスキャナ100から受信する。受付部410は、検知結果を設定部420に出力する。設定部420の周波数チャネル選択部422は(図5(a)-(b))、検知結果において示された受信電力がしきい値以上である場合に、当該受信電力に対応した周波数において干渉波が存在することを検知する。設定部420は、検知した周波数を選択対象から除外する。これに続く処理は実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略するが、スキャナ100の制御部160は、受信部120による干渉波検知結果をもとに、複数の周波数のうち、2つ以上の周波数を設定する。
【0063】
以上の構成による無線測距システム1000の動作を説明する。図7は、距離測定管理装置400による設定手順を示すフローチャートである。周波数チャネル選択部422は、外部からの干渉を検知した場合(S10のY)、干渉を検知した周波数を選択対象から除外する(S12)。周波数チャネル選択部422は、外部からの干渉を検知しない場合(S10のN)、ステップ12をスキップする。
【0064】
本実施例によれば、測定用信号を送信する前に周辺の干渉波を検知するので、干渉波の影響が大きい周波数を避けた周波数を第1測定用信号の送信のために使用できる。また、干渉波の影響が大きい周波数を避けた周波数を第1測定用信号の送信のために使用するので、スキャナ100とタグ200との間の距離の測定精度を向上できる。
【0065】
本開示の一態様の概要は、次の通りである。通信部(102)は、干渉波を検知可能であり、制御部(160)は、通信部(102)による干渉波検知結果をもとに、複数の周波数チャネルのうち、2つ以上の周波数チャネルを設定してもよい。
【0066】
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0067】
実施例1、2において、無線測距システム1000は距離測定管理装置400を含む。しかしながらこれに限らず例えば、距離測定管理装置400は各スキャナ100に内蔵されてもよい。その際、使用する周波数、送信の間隔について、複数のスキャナ100間において交渉がなされる。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
【符号の説明】
【0068】
100 スキャナ(無線装置)、 102 通信部、 110 送信部、 120 受信部、 130 導出部、 140 測距部、 150 外部通信部、 160 制御部、 200 タグ(対象装置)、 202 通信部、 210 送信部、 220 受信部、 230 導出部、 260 制御部、 300 位置推定装置、 310 距離記憶部、 320 位置推定部、 400 距離測定管理装置(距離測定管理システム)、 410 受付部、 420 設定部、 422 周波数チャネル選択部、 424 周波数チャネル順番選択部、 426 送信間隔選択部、 430 指示部、 1000 無線測距システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7