(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165576
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】赤道分割図法による円筒地球儀。
(51)【国際特許分類】
G09B 27/08 20060101AFI20231109BHJP
G09B 27/00 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
G09B27/08
G09B27/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022084843
(22)【出願日】2022-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】592040284
【氏名又は名称】川合 宣雄
(72)【発明者】
【氏名】川合 宣雄
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032EE01
2C032EE05
(57)【要約】
【課題】球形ではない地球儀を作る。
【解決手段】地球儀を本来の地球と同じ形状である球体で作れば当然ながら歪みは出ないが、その他の形で作成しようとするとどうしても歪みやゆがみが発生してしまう。それらの変形を極力少なくするための赤道分割図法であり、円筒地球儀である。赤道では直線である緯度線が極では円形になり、経度線も極に近づくにしたがって狭くなって極点では放射状になることから、どこにもしわ寄せを起こさずに平面図として描くことは不可能であるが、それらの差異を極力減少させるために、ほぼすべての線を曲線として球形地球儀に近似させようとした。結果として赤道では四角形が多く、極近くでは幅狭な台形に近い形状が無理なく連続した図法となっている。中央に比べると周辺では緯度線の高さが異なっているが、それでも150パーセント程度で収まっていて、従来からある図法よりは格段に少なくなっている。この半球図を南北でふたつ作成し、赤道でくっつければ円筒地球儀が完成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤道分割図法で書いた南北半球図を赤道でつなげることによってできる円筒地球儀。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒形地球儀とその図法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、地球儀は球体だと相場が決まっている。
【0003】
しかしながら、平らなものを見るのになれている人の目には、左右とも奥に向かって湾曲していく地球儀は見やすいとは言えず、製法もむずかしいものがある
【0004】
円筒形の地球儀も過去にあったが、いずれも回転軸方向に経度線を描いているので、両極に向かうにしたがって歪曲が大きくなるとの問題が解決されていない。。
【0005】
今まで両極を中央において俯瞰するような円筒地球儀がなかったのは、それに適する図法がなかったからだと思われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の球形地球儀は本来ある地球の姿をそのままになぞっているので、どこにも歪みを起こさずに世界地図が描けるが、他の形状では必ず歪みやゆがみが発生するので、それらの歪曲をいかに少なくするかが問題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
赤道分割図法では基本的に極を中央に配し、赤道を分割して半球図とする。
【0008】
赤道近辺はそれで問題ないが、両極では経線を放射状にする必要があり、緯線も円形にしなければならない。
【0009】
本図では赤道では直線である緯度線を漸次曲線化して円形に近づけ、経度線をも湾曲させて放射状に近づけることによって歪みを少なくしている。
【0010】
座標の上にあるべき陸地をのせていけば世界地図が完成する。
【0011】
南北半球図をふたつ作り、赤道で合わせれば円筒地球儀ができあがり、底面や上面にも海洋図などを描くこともできる。
【発明の効果】
【0012】
見やすく、作りやすい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】 赤道分割図法で描かれた緯度線と経度線のみの図面である。
【
図2】 赤道分割図法の座標にあるべき陸地を配し、南北半球図を赤道で合わせたときにできる円筒地球儀である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[
図1]によって説明すると、赤道では直線である緯度線を極に近づくにしたがって円形に近づけるために湾曲させている。
【0015】
経度線もまた、極での放射状に合致させるために曲線を描いている。
【0016】
各座標上に陸地の座標を重ねていけば世界地図ができる。
【0017】
[
図2]によって説明すると、南北半球図を赤道で合わせた結果としてできる円筒形の地球儀である。
【0018】
底面と上面に円形のフタをはめ、そこにも海洋図や両極の俯瞰図などを描けば、円筒地球儀では欠落してしまう部分なども補填することができる。