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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165594
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】メタ物質構造体及びその形成方法
(51)【国際特許分類】
   C01B 21/064 20060101AFI20231109BHJP
【FI】
C01B21/064 M
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022182587
(22)【出願日】2022-11-15
(31)【優先権主張番号】10-2022-0056105
(32)【優先日】2022-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年11月16日にhttps://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.1c08446に掲載
(71)【出願人】
【識別番号】509329800
【氏名又は名称】ソウル大学校産学協力団
【氏名又は名称原語表記】SEOUL NATIONAL UNIVERSITY R&DB FOUNDATION
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(72)【発明者】
【氏名】イン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンソク・リ
(72)【発明者】
【氏名】ミョンジョン・リ
(57)【要約】
【課題】本発明はメタ物質構造体及びその形成方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施例によるメタ物質構造体は、第1メタ物質単位構造体と第2メタ物質単位構造体とを含み、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは交互に配置される。本発明の実施例によるメタ物質構造体の形成方法は、第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1メタ物質単位構造体と第2メタ物質単位構造体とを含み、
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは交互に配置されることを特徴とするメタ物質構造体。
【請求項2】
前記第1メタ物質は六方晶系窒化ホウ素を含み、
前記第2メタ物質は黒鉛を含むことを特徴とする、請求項1に記載のメタ物質構造体。
【請求項3】
前記第1メタ物質単位構造体は、窒化ホウ素ナノフレーク及び窒化ホウ素ナノシートのうち少なくとも1つを含み、
前記第2メタ物質単位構造体は、剥離黒鉛ナノフレーク及び薄層グラフェンナノシートのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項2に記載のメタ物質構造体。
【請求項4】
前記メタ物質構造体の物性は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体の厚さと混合比により調整されることを特徴とする、請求項1に記載のメタ物質構造体。
【請求項5】
前記メタ物質構造体は、
第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、
第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、
前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び
前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップ
を含む方法により形成されることを特徴とする、請求項1に記載のメタ物質構造体。
【請求項6】
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは互いに反対の電荷を有し、
前記ナノハイブリッド構造体は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体との静電気相互作用により誘導される自発的なセルフアセンブリー反応により形成されることを特徴とする、請求項5に記載のメタ物質構造体。
【請求項7】
第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、
第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、
前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び
前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップを含むメタ物質構造体の形成方法。
【請求項8】
前記第1メタ物質は六方晶系窒化ホウ素を含み、
前記第2メタ物質は黒鉛を含むことを特徴とする、請求項7に記載のメタ物質構造体の形成方法。
【請求項9】
前記第1メタ物質単位構造体は、窒化ホウ素ナノフレーク及び窒化ホウ素ナノシートのうち少なくとも1つを含み、
前記第2メタ物質単位構造体は、剥離黒鉛ナノフレーク及び薄層グラフェンナノシートのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8に記載のメタ物質構造体の形成方法。
【請求項10】
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは互いに反対の電荷を有し、
前記ナノハイブリッド構造体は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体との静電気相互作用により誘導される自発的なセルフアセンブリー反応により形成されることを特徴とする、請求項7に記載のメタ物質構造体の形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタ物質構造体及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メタ物質とは、光を音屈折させたり、光の波長よりも小さな焦点を作ったりするなど、自然界に存在しない特異性を示す物質をいう。既存のメタ物質は、人工的に作られた構造がメタ特性を決定するため、物性を調整することは困難だ。また、既存のメタ物質は主にナノ厚さの薄膜やナノワイヤーで開発され、技術の実装が難しいだけでなく、メタ物質の応用が制限的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、新しいメタ物質構造体を提供する。
【0004】
本発明は、前記メタ物質構造体の形成方法を提供する。
【0005】
本発明の他の目的は以下の詳細な説明及び添付図面から明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例によるメタ物質構造体は、第1メタ物質単位構造体と第2メタ物質単位構造体とを含み、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは交互に配置される。
【0007】
前記第1メタ物質は六方晶系窒化ホウ素を含み、前記第2メタ物質は黒鉛を含む。前記第1メタ物質単位構造体は、窒化ホウ素ナノフレーク及び窒化ホウ素ナノシートのうち少なくとも1つを含み、前記第2メタ物質単位構造体は、剥離黒鉛ナノフレーク及び薄層グラフェンナノシートのうち少なくとも1つを含む。
【0008】
前記メタ物質構造体の物性は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体の厚さと混合比により調整される。
【0009】
前記メタ物質構造体は、第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップを含む方法により形成される。
【0010】
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは互いに反対の電荷を有し、前記ナノハイブリッド構造体は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体との静電気相互作用により誘導される自発的なセルフアセンブリー反応により形成される。
【0011】
本発明の実施例によるメタ物質構造体の形成方法は、第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップを含む。
【0012】
前記第1メタ物質は六方晶系窒化ホウ素を含み、前記第2メタ物質は黒鉛を含む。前記第1メタ物質単位構造体は、窒化ホウ素ナノフレーク及び窒化ホウ素ナノシートのうち少なくとも1つを含み、前記第2メタ物質単位構造体は、剥離黒鉛ナノフレーク及び薄層グラフェンナノシートのうち少なくとも1つを含む。
【0013】
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは互いに反対の電荷を有し、前記ナノハイブリッド構造体は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体との静電気相互作用により誘導される自発的なセルフアセンブリー反応により形成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によれば、新しいメタ物質構造体が提供される。前記メタ物質構造体は、単位構造体の組み合わせ、構成比、厚さ比などで物性を調節することができる。メタ物質構造体は簡単な工程で大量生産が可能である。前記メタ物質構造体は、全ての入射角の光に対して双曲線信号を示し、組成比変化に応じて双曲線信号と誘電率を制御することができ、これにより音屈折制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例によるメタ物質構造体及びその形成方法を示す。
図2】本発明の一実施例によるナノハイブリッド構造体の透過電子顕微鏡(TEM)イメージを示す。
図3図2のナノハイブリッド構造体の元素マップを示す。
図4】EG-BNNF単位構造体を含むメタ物質構造体を示す。
図5図4のメタ物質構造体におけるEG単位構造体に焦点を合わせた断面の透過電子顕微鏡イメージを示す。
図6】1:50の炭素対窒化ホウ素質量比を有するEG-BNNF単位構造体またはFLG-BNNS単位構造体を含むメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering,SPS)の圧縮方向と平行にとった実験的非偏光拡散反射スペクトル(unpolarized diffuse reflectance spectra)を示す。
図7図6のメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
図8】種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:10~1:80)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向に垂直にとった実験的非偏光拡散反射スペクトルを示す。
図9図8のEG-BNNFメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
図10】様々な炭素対窒化ホウ素質量比(1:10,1:50)を有するFLG-BNNS単位構造体を含むFLG-BNNSメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向に垂直にとった実験的非偏光拡散反射スペクトルを示す。
図11図10のFLG-BNNSメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
図12】種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:10~1:50)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向(面外方向)に垂直にとった実験的水平偏光(TM、transverse magnetic)反射スペクトルを示す。
図13】種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:20~1:80)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向(面外方向)に垂直にとった実験的垂直偏光(TE、transverse electronic)反射スペクトルを示す。
図14】波数(wavenumber)の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の誘電率の実数部(図14)を示す。
図15】波数(wavenumber)の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の誘電率の虚数部(図15)を示す。
図16】波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面内誘電率の実数部(図16)を示す。
図17】波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面内誘電率の虚数部(図17)を示す。
図18】波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面外誘電率の実数部(図18)を示す。
図19】波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面外誘電率の虚数部(図19)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0017】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0018】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0019】
本発明の実施例によるメタ物質構造体は、第1メタ物質単位構造体と第2メタ物質単位構造体とを含み、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは交互に配置される。
【0020】
本発明の実施例によるメタ物質構造体の形成方法は、第1メタ物質と第1溶媒とを混合して、前記第1メタ物質の剥離により形成される第1メタ物質単位構造体を含む第1サスペンションを形成するステップ、第2メタ物質と第2溶媒とを混合して、前記第2メタ物質の剥離により形成される第2メタ物質単位構造体を含む第2サスペンションを形成するステップ、前記第1サスペンションと前記第2サスペンションとを混合して、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とが交互に配置されるナノハイブリッド構造体を形成するステップ、及び前記ナノハイブリッド構造体を圧縮焼結するステップを含む。
【0021】
前記第1メタ物質は六方晶系窒化ホウ素を含み、前記第2メタ物質は黒鉛を含む。前記第1メタ物質単位構造体は、窒化ホウ素ナノフレーク及び窒化ホウ素ナノシートのうち少なくとも1つを含み、前記第2メタ物質単位構造体は、剥離黒鉛ナノフレーク及び薄層グラフェンナノシートのうち少なくとも1つを含む。
【0022】
前記メタ物質構造体の物性は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体の厚さと混合比により調整される。
【0023】
前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体とは互いに反対の電荷を有し、前記ナノハイブリッド構造体は、前記第1メタ物質単位構造体と前記第2メタ物質単位構造体との静電気相互作用により誘導される自発的なセルフアセンブリー反応により形成される。
【0024】
[窒化ホウ素単位構造体の形成例]
窒化ホウ素ナノフレーク(BN NF )の形成例
六方晶系窒化ホウ素(hexagonal boron nitride,h-BN)バルク物質(24.0g)、DMF(N,N-Dimethylformamide)溶液(1760mL)中のLiCl(7.216g)、及びPC(Propylenecarbonate)(240mL)の混合物を1時間、約500W/cmの超音波強度(80%振幅、1000kHz)で超音波処理してサスペンションを形成する。 前記サスペンションを塩酸、アンモニア、DMF及びイソプロパノールの極性溶媒で連続的に洗浄して白色沈殿物を得る。前記沈殿物を1wt%ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート(SDBS)を含むDMF(4800mL)に分散させ、1時間超音波処理して負に荷電した窒化ホウ素ナノフレーク(BNNF)を含むBNNFサスペンション(BNNF単位構造体サスペンション)を形成する。前記窒化ホウ素ナノフレーク(BNNF)は約80nmの厚さを有し、前記BNNFサスペンションの濃度は約0.4mg/mLである。
【0025】
窒化ホウ素ナノシート(BN NS )の形成例
六方晶系窒化ホウ素バルク物質(5.0g)とDMF(200mL)の混合物を300rpmの回転速度で24時間ボールミリングして窒化ホウ素粉末を形成する。使用されるジルコニアボールのサイズは1.0mm及び3.0mmであり、窒化ホウ素粉末とボールの比率は24:1である。前記窒化ホウ素粉末を1wt%ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート(SDBS)を含むDMF(4800mL)に分散させ、1時間超音波処理して負に荷電した窒化ホウ素ナノシート(BNNS)を含むBNNSサスペンション(BNNS単位構造体サスペンション)を形成する。前記窒化ホウ素ナノシート(BNNS)は約16nmの厚さを有し、前記BNNSサスペンションの濃度は約0.4mg/mLである。ジルコニアスライスによる汚染の可能性を避けるために、1000rpmで遠心分離した後、上層液(上清液)を慎重に分離する。
【0026】
[炭素単位構造体の形成例]
剥離黒鉛(exfoliated graphite,EG)ナノフレークの形成例
黒鉛粉末(4.0g)、DMF溶液(1600mL)中のLiCl(6.56g)、及びPC(40mL)の混合物を1時間約500W/cmの超音波強度で超音波処理(80%振幅、1000kHz)してサスペンションを形成する。前記サスペンションを塩酸、水酸化ナトリウム水溶液、DMF、及びイソプロパノールの極性溶媒で洗浄し、遠心分離及び洗浄濾過を経て黒色EG沈殿物を得る。前記EG沈殿物を1重量%ポリエチレンイミン(PEI)を含むDMF(2L)に分散させ、1時間超音波処理して正に荷電したEGナノフレークを含むEGサスペンション(EG単位構造体サスペンション)を形成する。前記EGナノフレークは約18nmの厚さを有し、前記EGサスペンションの濃度は約1.6mg/mLである。
【0027】
薄層グラフェン(few-layer-graphene,FLG)ナノシートの形成例
FLG粉末(0.41g)とDMF(2L)の混合物を約500W/cmの超音波強度で0.5時間超音波処理(80%振幅、1000kHz)し、遠心分離及び洗浄濾過を経てFLG沈殿物を得る。前記FLG沈殿物を、1重量%ポリエチレンイミン(PEI)を含むDMF(2L)に分散させ、0.5時間超音波処理して正に荷電したFLGナノシートを含むFLGサスペンション(FLG単位構造体サスペンション)を形成する。前記FLGナノシートは約7nmの厚さを有し、前記FLGサスペンションの濃度は約0.3mg/mLである。
【0028】
[EG-BNNFメタ物質構造体及びFLG-BNNSメタ物質構造体の形成例]
単位構造体サスペンションを1000rpmで5分間遠心分離して上層液(上清液)を集めてセルフアセンブリー反応(self-assembly reaction)に使用する。BNNFサスペンションを激しく撹拌しながら適切な体積比でEGサスペンションと混合する。また、BNNSサスペンションを激しく撹拌しながら適切な体積比でFLGサスペンションと混合する。混合されるサスペンションの体積比は、バルクサンプルに10:1から80:1までの窒化ホウ素(BN)対炭素(C)の質量比で制御される。BN:C質量比は、熱伝導率検出器(TCD、Thermal conductivity detection)に基づく元素分析器と非分散赤外線分析器を用いた放電プラズマ焼結バルクサンプルの元素分析によって決定される。例えば、10:1、20:1、30:1、80:1のBNNF及びEGの単位構造体サスペンションの公称混合比(nominal mixing ratio)について分析された質量比は、9.14:1、19.49:1、33.99:1、及び82.58:1である。
【0029】
BNNF単位構造体はEG単位構造体と反対の電荷を有するので、それらの混合は静電気相互作用によって誘導される自発的なセルフアセンブリー反応を促進してEG-BNNFナノハイブリッド構造体を形成する。また、BNNS単位構造体はFLG単位構造体と反対の電荷を有するため、それらの混合は静電気相互作用によって誘導される自発的なセルフアセンブリー反応を促進してEG-BNNFナノハイブリッド構造体を形成する。
【0030】
前記EG-BNNFナノハイブリッド構造体を遠心分離し、DMFで洗浄し、真空下で乾燥させる。乾燥したEG-BNNFナノハイブリッド構造体の粉末を黒鉛モールドに充填し、SPS(Spark Plasma Sintering)を用いて真空で50MPaの軸方向圧力下で1900℃で10分間圧密してEG-BNNFメタ物質構造体を形成する。すなわち、EG-BNNFナノハイブリッド構造体を圧縮焼結してEG-BNNFメタ物質構造体を形成する。また、前記FLG-BNNSナノハイブリッド構造体を遠心分離し、DMFで洗浄し、真空下で乾燥させる。乾燥したFLG-BNNSナノハイブリッド構造体の粉末を黒鉛モールドに充填し、SPS(Spark Plasma Sintering)を用いて真空で50MPaの軸方向圧力下で、1900℃で10分間圧密してFLG-BNNSメタ物質構造体を形成する。すなわち、FLG-BNNSナノハイブリッド構造体を圧縮焼結してFLG-BNNSメタ物質構造体を形成する。
【0031】
メタ物質構造体における各単位構造体の厚さは、単位構造体(BNNF、BNNS、EG、FLG)の厚さから表1のように計算される。BN:C質量比は、各単位構造体がSPS処理されたバルク上の側面寸法において同じ領域を占めるという前提の下で、BNNF/BNNS対EG/FLGの厚さ比と見なされる。SPS処理されたメタ物質構造体のBNNF/BNNS層厚さは、透過電子顕微鏡で直接測定したBN:C質量比とEG/FLG厚さとを乗じて推定される。
【0032】
【表1】

【0033】
図1は本発明の一実施例によるメタ物質構造体及びその形成方法を示す。
【0034】
図1を参照すると、黒鉛を用いて炭素単位構造体サスペンションを形成し、六方晶系窒化ホウ素(h-BN)を用いて窒化ホウ素単位構造体サスペンションを形成する。
【0035】
EG単位構造体及びFLG単位構造体は、それぞれイオン性界面活性剤であるポリエチレンイミン(PEI)と反応して黒色の単位構造体サスペンションを形成し、BNNF単位構造体及びBNNS単位構造体はそれぞれイオン性界面活性剤であるナトリウムドデシルベンゼンスルホネ-ト(SDBS)と反応して白色の単位構造体サスペンションを形成する。例えば、黒鉛粉末を用いてEGナノフレーク(厚さ約18nm)を含むEGサスペンションを形成し、FLG粉末を用いてFLGナノシート(厚さ約7nm)を含むFLGサスペンションを形成する。そして、六方晶系窒化ホウ素単位構造体を用いて、h-BNナノフレーク(BNNF)(厚さ約80nm)を含むBNNFサスペンションと、h-BNナノシート(BNNS)(厚さ約16nm)を含むBNNSサスペンションを形成する。h-BNナノフレーク(BNNF)、h-BNナノシート(BNNS)、EGナノフレーク、及びFLGナノシートは、バルク双曲線メタ物質を構成する単位構造体として機能する。これらの厚さと混合比は、最終バルク材料であるメタ物質構造体の構造と構成を制御する手段であり、これにより双曲線特性の調整ツールとなることができる。
【0036】
バルク形態の六方晶系窒化ホウ素(h-BN)と黒鉛は、ファンデルワールス相互作用によって弱く結合した非常に類似した単位格子定数を有する類似の六角形単原子厚の層構造を有し、ナノ層に容易に割れることができ、適切なプロセスによってそれらの間の一貫した界面にヘテロ構造を再形成することができる。六方晶系窒化ホウ素(h-BN)は、中赤外線-遠赤外線帯域の範囲で双曲線を表すことがよく知られているので、制御された方向性及び偏光放出を達成するための様々な熱制御工学用途に有用である。黒鉛及び黒鉛の薄い構造派生物は、例えばドーピング及び表面プラズモン-フォノンポラリトンカップリングを介してフェルミ準位を制御することによってメタ物質の双曲線を調整することができる。
【0037】
BNNFサスペンションとEGサスペンションを混合してヘテロ構造のEG-BNNFナノハイブリッド構造体を形成し、BNNSサスペンションとFLGサスペンションを混合してヘテロ構造のFLG-BNNSナノハイブリッド構造体を形成する。窒化ホウ素ナノフレーク(BNNF)とEGナノフレークは互いに反対の電荷を有するので、それらの混合は静電気相互作用によって誘導される自発的なセルフアセンブリー反応を促進してEG-BNNFナノハイブリッド構造体が形成される。同様に、窒化ホウ素ナノシート(BNNS)とFLGナノシートは互いに反対の電荷を有するので、それらの混合は静電気相互作用によって誘導される自発的なセルフアセンブリー反応を促進してFLG-BNNSナノハイブリッド構造体が形成される。
【0038】
EG-BNNFナノハイブリッド構造体を分離して乾燥させ、SPSを用いて乾燥したEG-BNNFナノハイブリッド構造体の粉末を圧縮焼結してEG-BNNFメタ物質構造体を形成する。また、FLG-BNNSナノハイブリッド構造体を分離して乾燥させ、SPSを用いて乾燥したFLG-BNNSナノハイブリッド構造体の粉末を圧縮焼結してFLG-BNNSメタ物質構造体を形成する。
【0039】
EG-BNNFナノハイブリッド構造体とEG-BNNFメタ物質構造体は交互に配置されるEG単位構造体とBNNF単位構造体を含み、FLG-BNNSナノハイブリッド構造体とFLG-BNNSメタ物質構造体は交互に配置されるFLG単位構造体とBNNS単位構造体を含む。
【0040】
図2は本発明の一実施例によるナノハイブリッド構造体の透過電子顕微鏡(TEM)イメージを示し、図3図2のナノハイブリッド構造体の元素マップを示す。
【0041】
図2及び図3を参照すると、球面収差補正透過電子顕微鏡(spherical aberration-corrected transmission electron microscope)を用いて、ヘテロ構造のナノハイブリッド構造体の形成が確認される。ナノハイブリッド構造の断面を見る一般的な暗視野透過電子顕微鏡イメージは、A領域のより薄く、より明るい層の間により厚くより暗い層が挟まれていることを明確に示す。透過電子顕微鏡(TEM)-エネルギー分散分光分析法(EDS、energy dispersive spectroscopy)を用いて同じ領域でスキャンした元素マップでは、ホウ素と窒素原子からなる層と炭素からなる層が明確に識別される。B領域で取ったTEM-EDS信号は、表面が炭素原子によって層を形成していることを示す。
【0042】
図4はEG-BNNF単位構造体を含むメタ物質構造体を示し、図5図4のメタ物質構造体におけるEG単位構造体に焦点を合わせた断面の透過電子顕微鏡イメージを示す。
【0043】
図4及び図5を参照すると、高圧及び高温で放電プラズマ焼結(SPS)を使用して、EG-BNNFナノハイブリッド構造体がEG-BNNFメタ物質構造体に変換される。前記メタ物質構造体のサイズは、様々なサイズのモールドを使用して容易に調整することができる。また、メタ物質構造体は所望の形状に切断して研磨することができる。
【0044】
EG単位構造体に焦点を合わせた代表的な断面球面収差補正透過電子顕微鏡イメージは、SPSによる高圧圧縮プロセスによってEG及びBNNF単位構造体が面内方向に沿って平行に形成されることを明確に示す。
【0045】
図には示されていないが、EG-BNNF単位構造体とFLG-BNNS単位構造体からなるメタ物質構造体の断面をTEM-EDSでスキャンした元素マップは、厚さ約20nmの炭素単位構造体と厚さ約5nmの炭素単位構造体がそれぞれ窒化ホウ素マトリックスに単分散されていることを示す。透過電子顕微鏡観察によるメタ物質構造体のEG及びFLG単位構造体の厚さはサスペンション内出発物質の厚さと比較でき、セルフアセンブリー反応中に再凝集しないことが確認される。すなわち、EG/FLG単位構造体の単一ユニットは統計的にBNマトリックスに分布し、炭素領域間の分離はEG/FLGとBNNF/BNNS単位構造体の混合比によって決定される。メタ物質構造体にh-BN層の平均厚さは、ナノハイブリッド構造体に対するセルフアセンブリー反応中にh-BNサスペンションの混合比が大きいほど増加する。メタ物質構造体にBN対炭素(FLGまたはEG)の質量比は10:1~80:1であり、この範囲にメタ物質構造体が安定であることが確認される。
【0046】
図6は1:50の炭素対窒化ホウ素質量比を有するEG-BNNF単位構造体またはFLG-BNNS単位構造体を含むメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering,SPS)の圧縮方向と平行にとった実験的非偏光拡散反射スペクトル(unpolarized diffuse reflectance spectra)を示し、図7図6のメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
【0047】
図6及び図7を参照すると、h-BNは、両方のスペクトル領域で誘電率テンソル(ε)の反対の特性を示す。タイプI領域は、約746~819cm-1の波数範囲でε||>0及びε<0であり、タイプII領域は1370~1610cm-1でε||<0及びε>0である。メタ物質構造体は、単位構造体の組み合わせを変更することによって、タイプI及びII双曲線応答の両方に対する位置と強度でかなりの変調を示す。EG-BNNFメタ物質構造体は、純粋なバルクh-BNと比較してタイプII共振モードが赤方偏移になり、より薄い単位構造体対のヘテロ構造であるFLG-BNNSメタ物質構造体は、タイプI及びII双曲線応答でより大きい偏移を示す。タイプII共振スペクトルはまた、周波数の赤方偏移と同じ傾向で減少した帯域幅を示す。すなわち、h-BNバルクマトリックスにEG/FLGを挿入すると、タイプIとIIの応答がより低いエネルギー領域に移動し、帯域幅が減少する。変調度は、h-BN層の厚さ(dh-BN)が減少するにつれて増加する。これらの実験的観察は理論的計算と一致する。
【0048】
図8は種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:10~1:80)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向に垂直にとった実験的非偏光拡散反射スペクトルを示し、図9図8のEG-BNNFメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
【0049】
図8及び図9を参照すると、EG-BNNFメタ物質構造体にBNNF単位構造体の濃度が減少し、それに応じて平均dh-BNが減少し、タイプI共振モードの強度が増加する一方、タイプIIの強度は減少する。h-BNマトリックスにEG単位構造を導入すると、h-BN層の平均(有効)厚さが1,600nmから200nmに減少する。タイプII信号の帯域幅も徐々に減少する。これらの実験的観察は理論的計算と一致する。
【0050】
図10は様々な炭素対窒化ホウ素質量比(1:10,1:50)を有するFLG-BNNS単位構造体を含むFLG-BNNSメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向に垂直にとった実験的非偏光拡散反射スペクトルを示し、図11図10のFLG-BNNSメタ物質構造体について理論的に計算されたスペクトルを示す。
【0051】
図10及び図11を参照すると、FLG-BNNSメタ物質構造体は、双曲線応答においてEG-BNNFメタ物質構造体と同じ変調傾向を示す。これらの実験的観察は理論的計算と一致する。これは、メタ物質構造体の双曲線共振調整が可能であることを示す。
【0052】
図12は種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:10~1:50)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向(面外方向)に垂直にとった実験的水平偏光(TM、transverse magnetic)反射スペクトルを示し、図13は種々の炭素対窒化ホウ素質量比(1:20~1:80)を有するEG-BNNF単位構造体を含むEG-BNNFメタ物質構造体に対して放電プラズマ焼結の圧縮方向(面外方向)に垂直にとった実験的垂直偏光(TE、transverse electronic)反射スペクトルを示す。
【0053】
図12及び図13を参照すると、TM反射スペクトルは、タイプII双曲線共振モードに非偏光ビームを使用したものと同様の変調を示す。しかしながら、タイプI共振モードは、バルク材料の組成の変化に応じて変化の程度が無視できるほど微小であり、その強度は非偏光ビームから得られるものよりはるかに弱い。TE反射スペクトルは、非偏光ビームの結果においてはるかに大きな変化を示す。タイプI双曲線応答の強度は、タイプIIの双曲線応答よりも確実に増加し、より大きく、EG濃度が増加するにつれて増加する。タイプII信号の強度は、EG含有量が高いほど減少する。
【0054】
図14及び図15は波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の誘電率の実数部(図14)及び虚数部(図15)を示し、図16及び図17は波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面内誘電率の実数部(図16)及び虚数部(図17)を示し、図18及び図19は波数の関数として組成分散を有するEG-BNNFメタ物質構造体の面外誘電率の実数部(図18)及び虚数部(図19)を示す。
【0055】
図14から図19を参照すると、非偏光ビーム及び偏光ビームの下での誘電率は、構造体の組成変化に応じて体系的にかなりの変化を示す。EGを他の濃度のBNNF単位構造体と結合すると、偏光されたTMビームにおける負の実際の面内誘電率(ε||)を示す双曲線周波数を微調整する。面外誘電率(ε)は、偏光TEビームにおけるEGの濃度が増加するにつれて向上した双曲線信号を表す。これらの結果は、メタ物質構造体の双曲線特性が単位構造体及び化学組成を制御して微調整できることを示し、大量生産が可能なメタ物質の商業的応用を可能にする。h-11BNまたはh-10BNなどの単一同位元素の試薬を使用すると、双曲線メタ物質構造体の光学損失をさらに抑制することができる。
【0056】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
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【外国語明細書】