(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165625
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】表示装置及び表示補正方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231109BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 366G
G09G5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066032
(22)【出願日】2023-04-14
(31)【優先権主張番号】111116759
(32)【優先日】2022-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】517364444
【氏名又は名称】誠屏科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】林 國龍
(72)【発明者】
【氏名】林 義文
(72)【発明者】
【氏名】賈 忠文
【テーマコード(参考)】
5C182
5G435
【Fターム(参考)】
5C182BA25
5C182BA26
5C182BA27
5C182BA29
5C182CA21
5G435EE02
5G435EE49
5G435GG41
(57)【要約】
【課題】表示装置及び表示補正方法を提供する。
【解決手段】表示装置は、ディスプレイと、検出モジュールとを含み、ディスプレイは、表示面と、該表示面を露出する筐体とを含み、検出モジュールは、回動部材と、感知部材とを含み、回動部材は、筐体に設けられ、且つ軸受を含み、感知部材は、少なくとも一つのセンサと、感知面とを含み、感知部材は、感知面を表示面に向けるように、軸受に設けられ、且つ軸受の軸心の周りに回転するように構成され、センサは、感知部材が検出位置に回転したか否かを判断するように、位置感知信号を提供するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、検出モジュールとを含む表示装置であって、
前記ディスプレイは、表示面と、前記表示面を露出する筐体とを含み、
前記検出モジュールは、回動部材と、感知部材とを含み、
前記回動部材は、前記筐体に設けられ、且つ軸受を含み、
前記感知部材は、少なくとも一つのセンサと、感知面とを含み、
前記感知部材は、前記感知面を前記表示面に向けるように、前記軸受に設けられ、且つ前記軸受の軸心の周りに回転するように構成され、
前記少なくとも一つのセンサは、前記感知部材が検出位置に回転したか否かを判断するように、位置感知信号を提供するように構成される、表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセンサは、光センサを含み、
前記位置感知信号は、輝度信号である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセンサは、距離センサを含み、
前記位置感知信号は、距離信号である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセンサは、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出するための重力センサを含み、
前記位置感知信号は、重力信号である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記回動部材は、前記感知部材の回転を駆動するように前記軸受に接続されたモータをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
回動補助部材をさらに含み、
前記感知部材は、前記回動補助部材により前記回動部材の前記軸受に設けられ、
前記回動部材は、前記筐体の前記表示面と対向する背板に設けられ、
前記回動補助部材は、補助軸受と、第1の回動補助ロッドと、第2の回動補助ロッドとを含み、
前記第1の回動補助ロッドの一端が前記回動部材の前記軸受に接続され、前記第1の回動補助ロッドの他端が前記回動補助部材の前記補助軸受に接続され、且つ前記第1の回動補助ロッドが前記軸受の前記軸心の周りに回転するように構成され、
前記第2の回動補助ロッドの一端が前記補助軸受に設けられ、前記第2の回動補助ロッドの他端が前記感知部材に接続され、且つ前記第2の回動補助ロッドが前記補助軸受の補助軸心の周りに回転するように構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記検出モジュールは、前記ディスプレイの前記筐体に設けられた位置制限機構をさらに含み、
前記位置制限機構は、前記感知部材を収納位置に制限するように構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記検出モジュールは、解放ボタンをさらに含み、
前記位置制限機構は、前記解放ボタンと連動し、
前記解放ボタンは、前記ディスプレイの前記筐体の枠に設けられ、
前記解放ボタンが押下された場合、前記位置制限機構が前記感知部材の位置制限を解除する、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記軸受の内部にはバネが設けられ、
前記感知部材の位置制限が解除された場合、前記感知部材が前記バネの弾性力に基づいて前記検出位置に回転するように構成される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
ディスプレイと、検出モジュールとを含む表示装置に適用される表示補正方法であって、
前記ディスプレイは、表示面と、筐体と、制御素子に電気的に接続された駆動素子とを含み、
前記検出モジュールは、前記制御素子に電気的に接続され、感知部材及び回動部材を含み、
前記回動部材は、前記筐体に設けられ、
前記感知部材は、前記回動部材により回転し、
前記表示補正方法は、前記制御素子により補正プログラムを実行することを含み、
前記補正プログラムは、
前記感知部材が検出位置に回転したか否かを判断するように、前記感知部材が前記制御素子に位置感知信号を提供する位置判断ステップを実行することと、
前記感知部材が前記検出位置に回転したと判断した後、色補正ステップを実行することと、を含む、表示補正方法。
【請求項11】
前記感知部材は、光センサを含み、
前記位置感知信号は、輝度信号である、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項12】
前記感知部材は、距離センサを含み、
前記位置感知信号は、距離信号である、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項13】
前記感知部材は、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出し、重力信号を生成するための重力センサを含み、
前記制御素子は、前記重力信号に基づいて前記補正プログラムを起動するように構成される、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項14】
前記感知部材は、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出し、重力信号を前記位置感知信号として生成するための重力センサを含む、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項15】
前記感知部材の内部に光センサを含み、
前記色補正ステップは、
前記駆動素子が前記表示面を駆動して画像を表示するように制御することと、
前記光センサにより前記表示面における前記画像を感知して色データを取得することと、
前記色データに基づいて色補償データを生成することと、
前記色補償データを前記ディスプレイの前記駆動素子に出力することと、を含む、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項16】
前記回動部材は、前記感知部材の回転を駆動するように前記制御素子に電気的に接続されたモータをさらに含む、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項17】
前記位置判断ステップにおいて前記感知部材が前記検出位置に回転していないと判断された場合、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行すること、をさらに含む、請求項15に記載の表示補正方法。
【請求項18】
前記感知部材の内部に重力センサを含み、
前記感知部材が回転する際に衝突が発生した場合、前記重力センサが異常信号を生成し、前記重力センサが前記制御素子に前記異常信号を出力し、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行する、請求項15に記載の表示補正方法。
【請求項19】
前記位置判断ステップにおいて前記感知部材が所定期間内に前記検出位置に回転していないと判断された場合、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行する、請求項15に記載の表示補正方法。
【請求項20】
前記制御素子は、前記表示装置の回路基板に設けられる、請求項10に記載の表示補正方法。
【請求項21】
前記制御素子は、コンピュータに設けられる、請求項10に記載の表示補正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、特に表示補正が可能な表示装置及び表示補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
市販のディスプレイで色補正を行う場合、追加の検出素子を使用して、検出素子を手動でディスプレイの表示面に近づけて検出と補正を行う必要がある。このような方式は、検出素子の位置が不正確であることにより補正が不正確になる問題を招きやすく、或いは補正のために大量の時間をかかってしまう。一部のディスプレイでは既に検出素子をディスプレイの筐体に統合しているが、色補正の前に検出素子の位置を確認していないため、依然として検出素子が正確な検出位置に設けられていないことにより、正常に補正できなく、或いは補正が不正確になる問題が存在する。また、このようなディスプレイの検出素子でも手動方式で検出素子を表示面に対応する位置に置かなければならない。
【0003】
段落「背景技術」の内容は本発明の内容の理解を補助するためのものであり、「背景技術」段落に記載される内容は、当技術分野の常用知識を持っている者が把握していること以外の従来技術も含むことができる。「背景技術」段落に記載される内容について、「背景技術」の内容又は本発明の一個又は複数個の実施例が解決しようとする問題を代表するものは、本発明の出願前に当技術分野の常用知識を持っている者が既に把握又は承知しているものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、表示補正を実行する前に感知部材の位置が正しいか否かを判断することで、補正後の表示装置の正確性を向上させる表示装置を提供する。
【0005】
本発明の実施例は、表示補正を実行する前に感知部材の位置が正しいか否かを判断することで、表示補正方法の正確性を向上させる表示補正方法を提供する。
【0006】
本発明の他の目的及び利点は、本発明に開示されている技術的特徴からさらに明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的の一つ、一部若しくは全部、又は他の目的を達成するために、本発明の実施例は、ディスプレイと、検出モジュールとを含む表示装置であって、前記ディスプレイは、表示面と、前記表示面を露出する筐体とを含み、前記検出モジュールは、回動部材と、感知部材とを含み、前記回動部材は、前記筐体に設けられ、且つ軸受を含み、前記感知部材は、少なくとも一つのセンサと、感知面とを含み、前記感知部材は、前記感知面を前記表示面に向けるように、前記軸受に設けられ、且つ前記軸受の軸心の周りに回転するように構成され、前記少なくとも一つのセンサは、前記感知部材が検出位置に回転したか否かを判断するように、位置感知信号を提供するように構成される、表示装置を提供する。
【0008】
本発明の1つの実施例では、前記少なくとも1つのセンサは、光センサを含み、前記位置感知信号は、輝度信号である。
【0009】
本発明の1つの実施例では、前記少なくとも1つのセンサは、距離センサを含み、前記位置感知信号は、距離信号である。
【0010】
本発明の1つの実施例では、前記少なくとも1つのセンサは、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出するための重力センサを含み、前記位置感知信号は、重力信号である。
【0011】
本発明の1つの実施例では、前記回動部材は、前記感知部材の回転を駆動するように前記軸受に接続されたモータをさらに含む。
【0012】
本発明の1つの実施例では、前記表示装置は、回動補助部材をさらに含み、前記感知部材は、前記回動補助部材により前記回動部材の前記軸受に設けられ、前記回動部材は、前記筐体の前記表示面と対向する背板に設けられ、前記回動補助部材は、補助軸受と、第1の回動補助ロッドと、第2の回動補助ロッドとを含み、前記第1の回動補助ロッドの一端が前記回動部材の前記軸受に接続され、前記第1の回動補助ロッドの他端が前記回動補助部材の前記補助軸受に接続され、且つ前記第1の回動補助ロッドが前記軸受の前記軸心の周りに回転するように構成され、前記第2の回動補助ロッドの一端が前記補助軸受に設けられ、前記第2の回動補助ロッドの他端が前記感知部材に接続され、且つ前記第2の回動補助ロッドが前記補助軸受の補助軸心の周りに回転するように構成される。
【0013】
本発明の1つの実施例では、前記検出モジュールは、前記ディスプレイの前記筐体に設けられた位置制限機構をさらに含み、前記位置制限機構は、前記感知部材を収納位置に制限するように構成される。
【0014】
本発明の1つの実施例では、前記検出モジュールは、解放ボタンをさらに含み、前記位置制限機構は、前記解放ボタンと連動し、前記解放ボタンは、前記ディスプレイの前記筐体の枠に設けられ、前記解放ボタンが押下された場合、前記位置制限機構が前記感知部材の位置制限を解除する。
【0015】
本発明の1つの実施例では、前記軸受の内部にはバネが設けられ、前記感知部材の位置制限が解除された場合、前記感知部材が前記バネの弾性力に基づいて前記検出位置に回転するように構成される。
【0016】
上記の目的の一つ、一部若しくは全部、又は他の目的を達成するために、本発明の実施例は、ディスプレイと、検出モジュールとを含む表示装置に適用される表示補正方法であって、前記ディスプレイは、表示面と、筐体と、制御素子に電気的に接続された駆動素子とを含み、前記検出モジュールは、前記制御素子に電気的に接続され、感知部材及び回動部材を含み、前記回動部材は、前記筐体に設けられ、前記感知部材は、前記回動部材により回転し、前記表示補正方法は、前記制御素子により補正プログラムを実行することを含み、前記補正プログラムは、前記感知部材が検出位置に回転したか否かを判断するように、前記感知部材が前記制御素子に位置感知信号を提供する位置判断ステップを実行することと、前記感知部材が前記検出位置に回転したと判断した後、色補正ステップを実行することと、を含む、表示補正方法を提供する。
【0017】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材は、光センサを含み、前記位置感知信号は、輝度信号である。
【0018】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材は、距離センサを含み、前記位置感知信号は、距離信号である。
【0019】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材は、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出し、重力信号を生成するための重力センサを含み、前記制御素子は、前記重力信号に基づいて前記補正プログラムを起動するように構成される。
【0020】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材は、前記感知部材が回転する際の重力変化を検出し、重力信号を前記位置感知信号として生成するための重力センサを含む。
【0021】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材の内部に光センサを含み、前記色補正ステップは、前記駆動素子が前記表示面を駆動して画像を表示するように制御することと、前記光センサにより前記表示面における前記画像を感知して色データを取得することと、前記色データに基づいて色補償データを生成することと、前記色補償データを前記ディスプレイの前記駆動素子に出力することと、を含む。
【0022】
本発明の1つの実施例では、前記回動部材は、前記感知部材の回転を駆動するように前記制御素子に電気的に接続されたモータをさらに含む。
【0023】
本発明の1つの実施例では、前記表示補正方法は、前記位置判断ステップにおいて前記感知部材が前記検出位置に回転していないと判断された場合、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行すること、をさらに含む。
【0024】
本発明の1つの実施例では、前記感知部材の内部に重力センサを含み、前記感知部材が回転する際に衝突が発生した場合、前記重力センサが異常信号を生成し、前記重力センサが前記制御素子に前記異常信号を出力し、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行する。
【0025】
本発明の1つの実施例では、前記位置判断ステップにおいて前記感知部材が所定期間内に前記検出位置に回転していないと判断された場合、前記制御素子が前記感知部材を収納位置に復帰させるように回転させた後、前記感知部材を前記検出位置に再度回転させるように制御する再位置決めステップを実行する。
【0026】
本発明の1つの実施例では、前記制御素子は、前記表示装置の回路基板に設けられる。
【0027】
本発明の1つの実施例では、前記制御素子は、コンピュータに設けられる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の表示装置及び表示補正方法は、検出モジュールを表示装置に統合し、色補正ステップを実行する前にまず補正のための検出モジュールの位置が正しいか否かを判断し、検出モジュールが検出位置に位置していることを確定してから色補正ステップを実行する。これによって、感知部材が正確な検出位置に到達していないことによる、正常に補正できなく、補正が不正確であり、或いは重複に補正しなければならないという問題を効果的に回避することができる。このため、表示補正方法及び補正後の表示装置の正確性を向上させ、補正の時間を低減させることができる。
【0029】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点をより明確に分かるように、以下は図面を参照しながら好ましい実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の1つの実施例に係る感知部材が検出位置に位置する表示装置の部分的な正面図である。
【
図2】本発明の1つの実施例に係る感知部材が収納位置に位置する表示装置の部分的な上面図である。
【
図3】本発明の1つの実施例に係る感知部材が回転する際の表示装置の部分的な上面図である。
【
図4】本発明の1つの実施例に係る表示装置のブロック図である。
【
図5】本発明のもう1つの実施例に係る表示装置とコンピュータとの電気的接続を示す図である。
【
図6】本発明のもう1つの実施例に係る表示装置の正面図である。
【
図7】本発明のもう1つの実施例に係る表示装置の側面図である。
【
図8】本発明のもう1つの実施例に係る表示装置のブロック図である。
【
図9】本発明のもう1つの実施例に係る表示装置とコンピュータの電気的接続を示す図である。
【
図10】本発明の1つの実施例に係る補正方法の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の上記又は他の技術的内容、特徴及び効果は、以下の図面を参照しながら、好適な実施例の詳細な説明に示されるように、明らかである。以下の実施例に言及される「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向の用語は、単なる図面を参照する際に、単なる方向を参考する説明用の用語であり、本発明は方向の用語に示されるものに限定されない。
【0032】
図1~
図3を参照しながら本発明の表示装置を説明する。
図1~
図3は、本発明の1つの実施例に係る表示装置の感知部材が検出位置に位置する状態、感知部材が収納位置に位置する状態、及び感知部材が回転している状態をそれぞれ示す図である。
図1は、表示装置100の部分的な正面図である。
図2及び
図3は、表示装置100の部分的な上面図である。表示装置100は、ディスプレイ10及び検出モジュール20を含む。ディスプレイ10は、表示面11及び筐体12を含む。ここで、筐体12は、背板121及び枠122を含み、筐体12の枠122は表示面11を露出し、背板121は表示面11と対向して設けられる。検出モジュール20は、回動部材21及び感知部材22を含む。回動部材21は、筐体12に設けられ、且つ軸受211を含む。感知部材22は、センサ221及び感知面222を含む。感知部材22は、感知面222を表示面11に向けるように、軸受211に設けられ、且つ軸受211の軸心の周りに回転するように構成される。ここで、センサ221は、感知部材22が検出位置P
1に回転したか否かを判断するように、位置感知信号を提供するように構成される。感知部材22が検出位置P
1に回転したと判断された場合、ディスプレイ10の補正プログラムを起動することで、感知部材22が正しい検出位置P
1に到達しないことによる正常な補正ができなく、補正が不正確であり、或いは重複して補正しなければならないという問題を回避することができる。
【0033】
図2及び
図3は、ディスプレイ10の上面を示している。1つの実施例では、検出モジュール20の回動部材21の軸受211は、筐体12の一方の側に設けられる。例えば、回動部材は、ディスプレイ10の上面における枠122上に設けられてもよい。本実施例では、回動部材21は、例えば、収容空間を有してもよく、感知部材22が軸受211の軸心の周りに回転して収容空間内に位置する場合、感知部材22が収納位置P
0に位置すると定義される。また、回動部材21の構造設計に応じて、感知部材22が収納位置P
0に位置する場合、感知部材22の感知面222は、例えば、ディスプレイ10の上面又はディスプレイ10の感知面222とは反対側を向けてもよく、この際に、感知部材22は、例えば、周囲光を検出するために使用されてもよい。
図3に示すように、感知部材22は、収納位置P
0から検出位置P
1に反転してもよい。収納位置P
0から検出位置P
1までの回転範囲は、例えば270°だけ回転するように構成されてもよく、これに限定されず、他の実施例では、収納位置P
0から検出位置P
1までの回転範囲は、例えば180°回転するように構成されてもよい。
【0034】
図1~
図3を示すように、感知部材22内のセンサ221は、光センサ2211、距離センサ2212及び重力センサ2213のうちの少なくとも1つを含んでもよい。光センサ2211は、表示面11の輝度を検出して輝度信号を出力する。感知部材22の感知面222は、例えば透光部222aを有し、表示面11からの光線を透光部222aを介して光センサ2211に伝達する。1つの実施例では、感知部材22は、感知面222を表示面11に向けるように、軸受211の軸心の周りに回転する。この際に、光センサ2211は、表示面11の輝度を検出して輝度信号を位置感知信号として制御素子30(
図4に示す)に提供する。制御素子30は、輝度信号及び輝度閾値に基づいて、感知部材22が検出位置P
1に回転したか否かを判断する。例えば輝度信号の輝度値が輝度閾値よりも低い場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P
1に回転していないと判断し、輝度信号の輝度値が輝度閾値を超えた場合、制御素子30は、感知部材22が既に検出位置P
1に回転したと判断する。
【0035】
同様に、距離センサ2212は、感知面222が表示面11に向けている場合、感知面222から表示面11までの距離を検出して距離信号を位置感知信号として制御素子30に出力する。制御素子30は、距離信号及び距離設定値に基づいて、感知部材22が検出位置P1に回転したか否かを判断する、例えば感知面222から表示面11までの距離が距離設定値よりも高いと検出された場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P1に回転していないと判断し、感知面222から表示面11までの距離が距離設定値と等しいと距離センサ2212により検出された場合、感知部材22が既に検出位置P1に回転したと判断する。1つの実施例では、距離センサ2212は、例えば赤外線センサであってもよく、感知面222の透光部222aに対応して設けられてもよい。
【0036】
また、感知部材22のセンサ221は、重力センサ2213をさらに含んでもよい。重力センサ2213は、感知部材22が回転する際の重力変化を検出して、重力信号を生成して位置感知信号として制御素子30に提供する。制御素子30は、重力変化に基づいて、感知部材22が検出位置P1に回転したか否かを判断する。重力センサ2213は、例えば加速度センサであってもよく、該加速度センサは、感知部材22の回転角度、例えば270°又は180°を検出する。1つの実施例では、収納位置P0から検出位置P1までの回転範囲が例えば270°である場合、感知部材22が既に270°だけ回転したと重力センサ2213により検出されたとき、制御素子30は、感知部材22が既に検出位置P1に回転したと判断する。感知部材22が既に270°回転したと重力センサ2213により検出されていない場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P1に回転していないと判断する。他の実施例では、感知部材22が回転している際に衝突が発生した場合、重力センサ2213は、異常信号を検出して出力してもよい。
【0037】
図3~
図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の1つの実施例に係る表示装置のブロック図である。1つの実施例では、表示装置100のディスプレイ10は回路基板13をさらに含んでもよく、回路基板13は駆動素子131及び制御素子30を含む。駆動素子131は、ディスプレイ10が画面を表示するように制御するためのディスプレイ駆動チップであってもよい。制御素子30は、検出モジュール20のセンサ221の光センサ2211、距離センサ2212及び重力センサ2213に電気的に接続され、且つ補正プログラムを実行するように構成される。1つの実施例では、回動部材21はモータ212をさらに含んでもよい。モータ212は、制御素子30に電気的に接続され、感知部材22の回転を駆動するように軸受211に接続される。モータ212を設けることで、ユーザが手動で感知部材22を操作する必要がなく、感知部材22を収納位置P
0と検出位置P
1との間で自動的に回転させることができる。
【0038】
図5は、本発明のもう1つの実施例に係る表示装置とコンピュータとの電気的接続を示す図である。本実施例では、表示装置100aのディスプレイ10aの回路基板13の駆動素子131及び検出モジュール20は、上述した実施例と同様であり、その差異としては、本実施例に係る制御素子30は、例えば、表示装置100aのディスプレイ10aに電気的に接続されたコンピュータ200に設けられてもよい。コンピュータ200に設けられた制御素子30は、ディスプレイ10a内の回路基板13の駆動素子131に電気的に接続される。また、制御素子30は、検出モジュール20の回動部材21内のモータ212に電気的に接続される。モータ212は、制御素子30が感知部材22の回転を駆動するためにモータ212を制御することができるように、軸受211(
図1に示す)に接続される。
【0039】
図6~
図7を参照しながら説明する。
図6及び
図7は、それぞれ本発明のもう1つの実施例に係る表示装置の正面図及び側面図である。表示装置100bにおけるディスプレイ10及び検出モジュール20aにおける感知部材22は、上述した実施例と同様であり、ここでその説明を省略する。表示装置100bの検出モジュール20aは回動補助部材23をさらに含んでもよい。また、回動部材21は、例えば筐体12の表示面11と対向する背板121に設けられてもよい。本実施例では、感知部材22は、回動補助部材23により回動部材21の軸受211に設けられている。回動補助部材23は、例えば補助軸受231、第1の回動補助ロッド232及び第2の回動補助ロッド233を含む。本実施例では、回動部材21は、筐体12の背板121上に設けられ、第1の回動補助ロッド232の一端は回動部材21の軸受211に接続され、他端は回動補助部材23の補助軸受231に接続され、第1の回動補助ロッド232は、軸受211の軸心2111の周りに回転するように構成される。第2の回動補助ロッド233の一端は補助軸受231に設けられ、他端は感知部材22に接続され、第2の回動補助ロッド233は補助軸受231の補助軸心2311の周りに回転するように構成される。これによって、感知部材22を補助軸受231に対して回転させるように駆動する。本実施例に係る検出モジュール20aは、2つ以上の軸受により設けられる。例えば、感知部材22は、軸受211及び補助軸受231に対して回転する。これによって、感知部材22全体の回転範囲をさらに大きくし、例えば270°を超えることができる。従って、回動部材21は、例えばディスプレイ10の筐体12の背板121に設けられ、検出モジュール20aをディスプレイ10の裏面に隠すことで、ディスプレイ10の枠122に設けられることによる、ディスプレイ10の枠が比較的に広くなり、或いは厚さが比較的に厚くなるという設計性の問題を回避することができる。
【0040】
次に、
図7を参照しながら説明する。1つの実施例では、検出モジュール20aは、ディスプレイ10の筐体12に設けられた位置制限機構24をさらに含んでもよい。
図7に示すように、位置制限機構24は、筐体12の背板121に設けられてもよい。位置制限機構24は、感知部材22を収納位置P
2に制限するように構成される。位置制限機構24は、
図7に示すバッフルプレートであってもよいが、本発明はこれに限定されず、位置制限機構24は、挟持部材などの感知部材22を特定の位置に制限する機構であってもよい。位置制限機構24により感知部材22を収納位置P
2に固定することで、補正プログラムを行う必要がない場合又はディスプレイ10を動かす場合、感知部材22が外部に露出して破損するという問題を回避することができる。また、
図1~
図3に示すような表示装置100の検出モジュール20も位置制限機構を含んでもよい。
【0041】
位置制限機構24を含む実施例では、表示装置100bの検出モジュール20aは、解放ボタン25をさらに含んでもよい。位置制限機構24は、解放ボタン25と連動する。解放ボタン25は、例えば、ディスプレイ10の筐体12における表示面11の周囲に位置する枠122に設けられてもよい。解放ボタン25が押下された場合、位置制限機構24は、感知部材22に対する位置制限を解除する。位置制限機構24と解放ボタン25との連動は、構造上の連動であってもよい。例えば、解放ボタン25が押下された場合、位置制限機構24が感知部材22から離れるように変位し、感知部材22に対する位置制限を解除する。或いは、位置制限機構24と解放ボタン25との連動は、電気的接続上の連動であってもよい。例えば、解放ボタン25が押下された場合、位置制限を解除するための信号を制御素子30に送信し、制御素子30を介して感知部材22の位置制限を解除するように位置制限機構24を制御する。また、ユーザは、解放ボタン25が押下されたか否かを目視で確認し、感知部材22の位置を判断してもよい。
【0042】
次に、
図7を参照しながら説明する。位置制限機構24を含む他の実施例では、表示装置100bの検出モジュール20aの回動部材21の軸受211の内部にバネ2112が設けられてもよい。感知部材22が収納位置P
2に位置する場合、位置制限機構24がバネ2112の弾性力に抗して、感知部材22を収納位置P
2に制限する。位置制限機構24が感知部材22に対する位置制限を解除した場合、感知部材22がバネ2112自体の弾性力により検出位置P
1(
図3に示す)に回転することができる。1つの実施例では、検出モジュール20aの回動部材21は、ディスプレイ10の筐体12の背板121に設けられる。ディスプレイ10は、回動部材21に接続された回動補助部材23をさらに含み、回動補助部材23の補助軸受231は、補助バネ2312を含んでもよい。この実施例では、位置制限機構24が感知部材22に対する位置制限を解除した場合、軸受211内のバネ2112及び補助軸受231内の補助バネ2312を介して、感知部材22をディスプレイ10の背面から正面に反転させ、感知面222を表示面11に向けることができる。また、
図1~
図3に示す実施例では、検出モジュール20の回動部材21の軸受211もバネを含んでもよい。
【0043】
図8を参照しながら説明する。
図8は、本発明のもう1つの実施例に係る表示装置のブロック図である。表示装置100bのディスプレイ10は、
図4に示す表示装置100のディスプレイ10と同様であり、ディスプレイ10は回路基板13を含み、回路基板13は駆動素子131及び制御素子30を含む。その差異として、表示装置100bの検出モジュール20aの回動補助部材23は補助モータ234をさらに含んでもよく、回動部材21はモータ212を含む。制御素子30は、モータ212及び補助モータ234に電気的に接続され、モータ212が軸受211(
図7参照)に接続され、補助モータ234が補助軸受231(
図7参照)に接続されている。これによって、感知部材22をディスプレイ10の背面から正面に自動的に反転させ、感知面222を表示面11に向けることができる。
【0044】
図9を参照しながら説明する。
図9は、本発明のもう1つの実施例に係る表示装置とコンピュータの電気的接続を示す図である。
図9における表示装置100cの検出モジュール20aは、
図8の表示装置100bの検出モジュール20aと同様であり、ここでその説明を省略する。表示装置100cのディスプレイ10aはコンピュータ200に電気的に接続され、制御素子30はコンピュータ200内に設けられている。制御素子30はモータ212及び補助モータ234に電気的に接続され、モータ212が軸受211(
図7参照)に接続され、補助モータ234が補助軸受231(
図7参照)に接続されている。これによって、感知部材22をディスプレイ10の背面から正面に自動的に反転させ、感知面222を表示面11に向けることができる。
【0045】
図3~
図5及び
図10を参照しながら説明する。
図10は、本発明の1つの実施例に係る補正方法の流れを示すフローチャートである。以下は、表示装置100への適用を一例として本発明の1つの実施例に係る表示補正方法を説明する。表示装置100は、ディスプレイ10及び検出モジュール20を含む。ディスプレイ10は、表示面11及び筐体12に加えて、駆動素子131をさらに含む。駆動素子131は、制御素子30に電気的に接続される。検出モジュール20は、制御素子30に電気的に接続され、且つ回動部材21及び感知部材22を含む。回動部材21は筐体12に設けられ、感知部材22は回動部材21を介して回転する。制御素子30は、
図4に示すように、ディスプレイ10の回路基板13に設けられてもよいし、
図5に示すように、表示装置100aに接続された外部のコンピュータ200に設けられてもよい。
【0046】
表示補正方法は、制御素子30により補正プログラムを実行することを含む。補正プログラムは、以下のステップS1~S2を含む。ステップS1において、感知部材22が検出位置P1に回転したか否かを判断するように、感知部材22が制御素子30に位置感知信号を提供する位置判断ステップを実行する。感知部材22が検出位置P1に回転したと判断された場合、ステップS2、即ち色補正ステップを実行する。色補正ステップを実行する前に、まず、補正のための感知部材の位置が正しいか否かを判断する。これによって、感知部材が正しい検出位置に到達していないことによる、正常に補正できなく、補正が不正確であり、或いは重複に補正しなければならないという情況を効果的に回避することができる。
【0047】
1つの実施例では、制御素子30は、ステップS1の位置判断ステップ及びステップS2の色補正ステップを実行するために、補正プログラムを含み、且つ検出モジュール20及び駆動素子131に電気的に接続されてもよい。
【0048】
具体的には、感知部材22は、光センサ2211、距離センサ2212及び重力センサ2213のうちの少なくとも1つを含んでもよい。光センサ2211は、表示面11の輝度を検出して輝度信号を制御素子30に出力する。ステップS1において、感知部材22が軸受211の軸心の周りに回転して感知面222を表示面11に向ける際に、光センサ2211は、表示面11の輝度を検出して、輝度信号を位置感知信号として制御素子30に提供する。制御素子30は、輝度信号及び輝度閾値に基づいて、感知部材22が検出位置P1に回転したか否かを判断する。例えば、輝度信号の輝度値が輝度閾値よりも低い場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P1に回転していないと判断し、輝度信号の輝度値が輝度閾値を超えた場合、制御素子30は、感知部材22が既に検出位置P1に回転したと判断する。
【0049】
1つの実施例では、距離センサ2212は、感知部材22の感知面222から表示面11までの距離を検出し、距離信号を位置感知信号として制御素子30に出力する。例えば、ステップS1において、感知面222から表示面11までの距離が距離設定値よりも大きいと検出された場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P1に回転していないと判断する。感知面222から表示面11までの距離が距離設定値に等しいと距離センサ2212により検出された場合、制御素子30は、感知部材22が既に検出位置P1に回転したと判断する。1つの実施例では、距離設定値は、例えば1cmであってもよい。
【0050】
また、重力センサ2213は、感知部材22が回転する際の重力変化を検出し、重力信号を位置感知信号として生成して制御素子30に提供する。制御素子30は、重力変化に基づいて、感知部材22が検出位置P1に回転したか否かを判断する。重力センサ2213は、例えば加速度センサであってもよく、該加速度センサは、感知部材22の回転角度、例えば270°又は180°を検出する。1つの実施例では、収納位置P0から検出位置P1までの回転範囲が例えば270°である場合、感知部材22が270°だけ回転したと重力センサ2213により検出された場合、制御素子30は、感知部材22が既に検出位置P1に回転したと判断する。感知部材22が270°だけ回転したと重力センサ2213により検出していない場合、制御素子30は、感知部材22がまだ検出位置P1に回転していないと判断する。
【0051】
他の実施例では、制御素子30は、重力センサ2213により生成された重力信号に基づいて、補正プログラムを起動してもよい。例えば、感知部材22が回転していると重力センサ2213により検出された場合、使用者が感知部材22を回転していることを示し、制御素子30は、重力信号に基づいて、ユーザが表示補正を行うことを意図していると判断し、補正プログラムを起動する。なお、本発明はこれに限定されず、使用者は、他の方式により補正プログラムを起動してもよい。
【0052】
表示装置100の検出モジュール20の回動部材21は、モータ212をさらに含んでもよい。モータ212は、感知部材22の回転を駆動するように、回動部材21の軸受211に接続されている。この実施例では、制御素子30は、回動部材21のモータ212に電気的に接続されてもよい。制御素子30は、感知部材22を検出位置P1又は収納位置P0に回転させるようにモータ212を制御する。
【0053】
1つの実施例では、ステップS1の位置判断ステップにおいて、感知部材22が検出位置P1に回転していないと判断された場合、ステップS3の再位置決めステップを実行し、即ち、制御素子30がモータ212を介して感知部材22を収納位置P0に復帰させるように回転させた後、感知部材22を検出位置P1に再度回転させる。制御素子30は、感知部材22がステップS2の色補正ステップを実行可能な検出位置P1に到達していないと判断した場合、再位置決めを自動的に実行する。これによって、手動ではなく、感知部材22の反転を再度実行することで、表示補正方法の自動化度を向上させることができる。
【0054】
1つの実施例では、表示補正方法は、ステップS3の再位置決めステップをさらに含んでもよい。具体的には、ステップS1位置判断ステップにおいて、感知部材22が所定期間内、例えば3秒以内に検出位置P1に回転していないと判断された場合、制御素子30は、ステップS3を実行し、即ち、制御素子30は、モータ212を介して感知部材22を収納位置P0に復帰させるように回転させた後、感知部材22を検出位置P1に再度回転させる。
【0055】
また、表示装置100が重力センサ2213を含み、且つ回動部材21がモータ212を含む実施例では、重力センサ2213は、感知部材22が回転する際に衝突が発生したか否かを検出するように構成されてもよい。例えば、衝突が発生した場合、重力センサ2213は異常信号を制御素子30に出力し、制御素子30はステップS3の再位置決めステップを実行し、即ち、制御素子30は、モータ212を介して感知部材22を収納位置P0に復帰させるように回転させた後、感知部材22を検出位置P1に再度回転させる。言い換えれば、感知部材22に衝突が発生したと重力センサ2213により検出された場合、回転の経路が影響を受ける可能性が高く、その結果、感知部材22が検出位置P1に正確に反転することができなくなる。従って、衝突が検出された場合、重力センサ2213は直ちに異常信号を発し、感知部材22の回転プロセスをもう一度やり直し、即ち、収納位置P0に復帰させて、検出位置P1に再度回転させる。これによって、再位置決めを事前に行うことができるため、表示の補正時間を短縮させ、効率を向上させることができる。
【0056】
次に、
図10を参照しながら説明する。感知部材22が光センサ2211を含み、且つ光センサ2211がカラーセンサとしても使用可能な実施例では、ステップS2の色補正ステップは、以下のステップS21~S24を含む。ステップS21において、駆動素子131が表示面11を駆動して画像を表示するように制御する。ステップS22において、光センサ2211により表示面11における画像を感知して色データを取得する。ステップS23において、色データに基づいて色補償データを生成する。ステップS24において、色補償データをディスプレイ10の駆動素子131に出力する。言い換えれば、本実施例では、光センサ2211は、ステップS2の色補正ステップを実行するために、表示面11の画像を感知することに加えて、感知部材22が検出位置P
1に回転したか否かを検出するためにも使用される。
【0057】
検出モジュール20の感知部材22に光センサ2211が含まれておらず、或いは光センサ2211が輝度を検出するためにのみ使用可能である実施例では、検出モジュール20は、ステップS2を実行するために、色を検出するための光センサをさらに含んでもよい。
【0058】
本発明の実施例に係る表示装置及び表示補正方法は、検出モジュールを表示装置に統合し、色補正ステップを実行する前にまず補正のための検出モジュールの位置が正しいか否かを判断し、検出モジュールが検出位置に位置していることを確定してから色補正ステップを実行する。これによって、感知部材が正確な検出位置に到達していないことによる、正常に補正できなく、補正が不正確であり、或いは重複に補正しなければならないという問題を効果的に回避することができる。このため、表示補正方法及び補正後の表示装置の正確性を向上させ、補正の時間を低減させることができる。
【0059】
また、本発明の実施例に係る感知部材は重力センサを含み、制御素子は重力センサにより感知部材の重力変化を検出して感知部材の回転を判断し、補正プログラムを起動することで、表示補正方法の自動化度を向上させることができる。さらに、感知部材の回転を制御するために、制御要素が回動部材のモータに接続され、モータが回動部材の軸受に接続されてもよく、感知部材が検出位置に回転していないと判断された場合、自動的な再位置決めステップを実行することができる。
【0060】
上記の説明は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の実施の範囲がこれらに限定されず、本発明の特許請求の範囲及び明細書の内容に基づいて、当業者によって何れの変更及び修飾が可能であり、本発明の保護範囲は特許請求の範囲を基準とする。また、本発明の実施例又は特許請求の範囲は何れも本発明により開示された目的又は利点又は特徴の全てを必ずしも実現する必要はない。また、要約部分と発明の名称は単に特許文献のサーチ作業を補助するためのものであり、本発明の権利範囲を限定するものではない。また、本明細書又は特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は単なる素子(element)の名称を命名する或いは異なる実施例又は範囲を区別するためのものであり、部材の数の上限又は下限を限定するものではない。
【符号の説明】
【0061】
100、100a、100b、100c:表示装置
10、10a:ディスプレイ
11:表示面
12:筐体
121:背板
122:枠
13:回路基板
131:駆動素子
20、20a:検出モジュール
21:回動部材
211:軸受
2111:軸心
2112:バネ
212:モータ
22:感知部材
221:センサ
2211:光センサ
2212:距離センサ
2213:重力センサ
222:感知面
222a:透光部
23:回動補助部材
231:補助軸受
2311:補助軸心
2312:補助バネ
232:第1の回動補助ロッド
233:第2の回動補助ロッド
234:補助モータ
24:位置制限機構
25:解放ボタン
30:制御素子
200:コンピュータ
P0、P2:収納位置
P1:検出位置
S1、S2、S21、S22、S23、S24、S3:ステップ