(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016568
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】スイッチ操作装置
(51)【国際特許分類】
H01H 3/26 20060101AFI20230126BHJP
【FI】
H01H3/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021120974
(22)【出願日】2021-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】391017366
【氏名又は名称】朝日電器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】高木 仁
【テーマコード(参考)】
5G025
【Fターム(参考)】
5G025AA03
5G025BA05
5G025DA06
5G025FA02
(57)【要約】
【課題】押下型の既設のスイッチを、操作者の手かざし等による非接触操作により押下することができるスイッチ操作装置を提供すること。
【解決手段】スイッチ操作装置(1)は、第1スイッチ(301)を押下する押下部(14)と、物体の有無を検出する非接触センサー(12)と、非接触センサー(12)が物体を検出したとき、第1スイッチ(301)を押下するように押下部(14)を駆動する駆動モータ(13)と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押下されることによりONとOFFとを切替えるスイッチを押下する押下部と、
物体の有無を検出する非接触センサーと、
前記非接触センサーが物体を検出したとき、前記スイッチを押下するように前記押下部を駆動する駆動部と、を備えるスイッチ操作装置。
【請求項2】
前記押下部は、前記駆動部によって回動駆動され、
前記押下部の回転軸に垂直な方向の両端部のうち少なくとも一方の端部が、前記押下部の回動に伴って前記スイッチを押下する、請求項1に記載のスイッチ操作装置。
【請求項3】
前記スイッチが、両端部のうちの一端が押下されることによりONに切替えるとともに他端が突出し、前記他端が押下されることによりOFFに切替えるとともに前記一端が突出する第1スイッチ、および、被押下部を1つ有し、当該被押下部が押下される毎にONとOFFとを切替える第2スイッチの何れであるかを設定する設定部を備え、
前記駆動部は、
前記第1スイッチが設定されている場合、前記非接触センサーが物体を検出する毎に、前記第1スイッチの前記一端および前記他端を交互に押下するように前記押下部を回動させ、
前記第2スイッチが設定されている場合、前記非接触センサーが物体を検出する毎に、前記第2スイッチの前記被押下部を押下するように前記押下部を回動させ、続けて、押下前の姿勢に戻るように前記押下部を回動させる、請求項2に記載のスイッチ操作装置。
【請求項4】
前記スイッチを覆うカバー体と、
前記カバー体を固定する固定部と、をさらに備え、
前記カバー体には、前記非接触センサー、前記押下部、および前記駆動部が設けられ、
前記固定部は、前記スイッチの設置面に着脱自在に設けられている、請求項1から3の何れか1項に記載のスイッチ操作装置。
【請求項5】
前記固定部は、断面略L字状に形成されており、当該断面略L字状の一方の面を、前記スイッチの化粧カバーと当該スイッチの設置面との間に形成される隙間に挿入することで、当該固定部を固定し、他方の面で、前記カバー体を固定する、請求項4に記載のスイッチ操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設のスイッチを操作するスイッチ操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、既設のスイッチを非接触で駆動させるスイッチ操作装置が開示されている。この技術を使用すれば、既設のスイッチを利用するため、特別な工事(電気工事等)は不要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたスイッチ操作装置は、無線を利用してスイッチのONとOFFとを切替えるため、無線通信を行う装置を別途用意する必要があり、高齢者等にとって利便性が高いものではない。
【0005】
本発明の一態様は、押下型の既設のスイッチを、操作者の手かざし等による非接触操作により押下することができるスイッチ操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るスイッチ操作装置は、押下されることによりONとOFFとを切替えるスイッチを押下する押下部と、物体の有無を検出する非接触センサーと、前記非接触センサーが物体を検出したとき、前記スイッチを押下するように前記押下部を駆動する駆動部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、押下型の既設のスイッチを、操作者の手かざし等による非接触操作により押下することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係るスイッチ操作装置の斜視図である。
【
図2】
図1に示すスイッチ操作装置の操作対象となるスイッチの平面図である。
【
図3】
図1に示すスイッチ操作装置の背面側から見た斜視図である。
【
図4】
図1に示すスイッチ操作装置の内部構造の概略を示す斜視図である。
【
図5】
図1に示すスイッチ操作装置の機能ブロック図である。
【
図6】
図1に示すスイッチ操作装置による第1スイッチを操作する際の動作の説明図である。
【
図7】
図1に示すスイッチ操作装置による第2スイッチを操作する際の動作の説明図である。
【
図8】
図1に示すスイッチ操作装置の壁面への取り付け手順を示す図である。
【
図9】取り付け金具を用いたスイッチ操作装置を壁面に取り付ける手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態に係るスイッチ操作装置1は、押下されることによりONとOFFとを切替えるスイッチを、操作者の手かざし等による非接触操作により押下するための装置である。操作対象となるスイッチは、壁面200に設置されている既設のスイッチである。スイッチ操作装置1は、スイッチを覆うようにして壁面200に設置される。なお、操作対象となるスイッチの用途は限定されるものではなく、例えば、照明用スイッチであってもよいし、換気扇用スイッチであってもよい。
【0010】
(スイッチ操作装置1の概略)
図1は、スイッチ操作装置1が壁面200に設置された状態の斜視図である。
図2は、スイッチ操作装置1の操作対象となるスイッチ(第1スイッチ301または第2スイッチ401)の平面図である。
図3は、スイッチ操作装置1の背面側から見た斜視図である。
図4は、スイッチ操作装置1の要部構成の配置関係を示す斜視図である。なお、
図4では、説明の便宜上、スイッチ操作装置1の筐体101を破線で示し、要部構成のみを実線で示している。
図5は、スイッチ操作装置1の機能ブロック図である。
【0011】
図1に示すように、スイッチ操作装置1は、筐体(カバー体)101と、筐体101の表面101aに形成されたセンサー窓102と、筐体101を壁面200に固定するためのビス103と、を含む。
【0012】
筐体101には、
図5に示す制御部11、非接触センサー12、駆動モータ(駆動部)13、押下部14、設定部15、電源16が内蔵されている。非接触センサー12は、物体の有無を非接触で検出するセンサーであり、センサー窓102の内側に設置されている。従って、センサー窓102に例えば操作者の手をかざすことで、非接触センサー12が物体有りと検出する。そして、非接触センサー12が物体を検出したとき、駆動モータ13により押下部14を駆動させることで、壁面200に設置されたスイッチを押下する。
【0013】
操作対象となるスイッチの種類としては、例えば、
図2の符号1021に示す第1スイッチ301、および、
図2の符号1022に示す第2スイッチ401がある。第1スイッチ301は、いわゆるフルカラースイッチである。具体的には、第1スイッチ301は、壁面200に設置された化粧カバー302のほぼ中央に設けられ、一端である第1端部301aが押下されることによりONに切替えるとともに他端である第2端部301bが突出し、第2端部301bが押下されることによりOFFに切替えるとともに第1端部301aが突出するスイッチである。一方、第2スイッチ401は、いわゆるワイドスイッチである。具体的には、第2スイッチ401は、壁面200に設置された化粧カバー402の中心部に設けられた縦長形状のスイッチであり、被押下部401aを1つ有し、被押下部401aが押下される毎にONとOFFとを切替えるスイッチである。
【0014】
筐体101の背面101bには、
図3に示すように、蓋10が設けられている。蓋10には、3つの開口部(第1開口部10a、第2開口部10b、第3開口部10c)が形成されている。
【0015】
第1開口部10aは、蓋10のほぼ中央に形成されており、押下部14の操作部141の押下面141aを露出させるための開口部である。第1開口部10aの大きさは、少なくとも押下面141aが全て露出し、押下部14の回動を阻害しない大きさに設定されている。第1開口部10aの形成位置は、スイッチ操作装置1を壁面200に設置したときに、押下部14がスイッチを押下できる位置である。
【0016】
第2開口部10bは、設定部15を操作者が操作可能なように露出させるための開口部である。第3開口部10cは、電源16である電池を収容するための開口部である。第2開口部10bおよび第3開口部10cの形成位置は、特に限定されるものではなく。スイッチ操作装置1の設計に合わせて適宜決めればよい。
【0017】
筐体101内において、非接触センサー12、駆動モータ13、押下部14、電源16は、
図4に示すように配置されている。なお、
図4では、スイッチとの位置関係を示すために、例として第1スイッチ301および化粧カバー302を併せて図示した。押下部14は、スイッチと対向する位置に設ける必要があるが、非接触センサー12、駆動モータ13、電源16の配置についてはスイッチ操作装置1の設計に応じて適宜決めればよい。
【0018】
(スイッチ操作装置1の要部)
次に、スイッチ操作装置1の要部について説明する。
【0019】
制御部11は、非接触センサー12の検出結果および設定部15の設定内容に基づき、駆動モータ13を制御する。これにより、駆動モータ13は、非接触センサー12が物体(操作者の手等)を検出したとき、設定部15の設定内容に応じてスイッチ(第1スイッチ301または第2スイッチ401)を押下するように押下部14を駆動する。
【0020】
非接触センサー12は、物体の有無を非接触で検出するセンサーである。非接触センサー12としては、例えば、被検出体とセンサーの間に生じる静電容量の変化を測定し、被検出体の有無を検出する静電容量型の近接センサーを用いる。なお、非接触センサー12としては、静電容量型の近接センサーに限定されるものではなく、例えば光電センサーであってもよい。
【0021】
駆動モータ13は、押下部14を正逆両方向に回動させるためのモータである。駆動モータ13としては、例えばステッピングモータ等の回転角度が制御可能なモータを用いる。なお、回転角度が制御可能なモータであれば、どのようなモータであってもよいが、小型、低コストを考慮した場合、ステッピングモータを駆動モータ13として使用するのが好ましい。
【0022】
押下部14は、スイッチを押下する部材である。押下部14は、第1スイッチ301を押下する場合と第2スイッチ401を押下する場合とで回動動作が異なる。押下部14の動作については後述する。
【0023】
設定部15は、操作対象となるスイッチがいずれであるかを設定するため部材である。具体的には、操作対象となるスイッチが第1スイッチ301であるか第2スイッチ401であるかを設定する。設定部15は、例えばトグルスイッチとして実現され得る。設定部15の設定内容に応じて、制御部11による駆動モータ13の制御が切替る。
【0024】
電源16は、制御部11、非接触センサー12、駆動モータ13に電源を供給するものであり、乾電池等の一次電池、充電可能な二次電池等である。なお、電源16として電池を用いた場合、電池残量を筐体101の表面101aのいずれかの場所に設けたLED光源により報知してもよい。一例として、センサー窓102の内側に報知用のLED光源を配置することにより、センサー窓102越しに操作者が視認できるようになっていてもよい。
【0025】
また、電池残量の報知方法としては、例えば、電池残量に応じて、LED光源の点灯色を切替えるようにしてもよい。あるいは、複数のLED光源を設けて、電池残量に応じてLED光源の点灯数を切替えるようにしてもよい。なお、電池残量の報知方法については、上記の例に限定されるものではない。
【0026】
(押下部14の動作)
図6は、押下部14が第1スイッチ301を押下する際の動作を示す説明図である。
図7は、押下部14が第2スイッチ401を押下する際の動作を示す説明図である。
【0027】
押下部14は、駆動モータ13によって回動駆動され、押下部14の回転軸142aに垂直な方向の押下面141aの両端部のうち少なくとも一方の端部が、押下部14の回動に伴って第1スイッチ301または第2スイッチ401を押下するようになっている。押下部14の動作を詳細に説明すれば、以下の通りである。
【0028】
押下部14は、スイッチを操作する操作部141と駆動モータ13からの駆動力を受けて回動する回動部142とで形成されている。操作部141は、スイッチに接触して押下する押下面141aを有している。押下面141aは、長方形状を成している。押下面141aの長手方向の長さは、第1スイッチ301の長手方向の長さ、および、第2スイッチ301の短手方向の長さよりも長くなるように設定されている。これにより、押下面141aによって、第1スイッチ301の第1端部301aまたは第2端部301bの何れかを確実に押下することができるとともに、第2スイッチ401の被押下部401aを確実に押下することができる。回動部142は、駆動モータ13の駆動軸13aに接続される回転軸142aを有している。これにより、押下部14は、駆動モータ13の駆動軸13aから回動部142の回転軸142aに伝わる駆動力によって回動し、押下面141aによりスイッチを押下する。
【0029】
なお、押下部14は、上記説明した構成に限定されるものではなく、第1スイッチ301または第2スイッチ401を押下できる構成であればよい。したがって、押下部14の動作は、必ずしも回動に限られるものではない。
【0030】
(押下部14による第1スイッチ301の操作)
押下部14による第1スイッチ301の操作について説明する。第1スイッチ301は、上述した通り、第1端部301aが押下されることによりONに切替えるとともに第2端部301bが突出し、第2端部301bが押下されることによりOFFに切替えるとともに第1端部301aが突出するスイッチである。従って、押下部14は、第1スイッチ301の動きに合うように駆動される。すなわち、
図6の符号1061に示すように、第1スイッチ301の第1端部301aが突出した状態であるときは、押下部14を矢印A方向に回動させることで、押下面141aが第1端部301aを押下する。これにより、第1スイッチ301は、
図6の符号1062に示すように、第2端部301bが突出する状態となる。また、
図6の符号1062に示すように、第2端部301bが突出した状態であるとき、押下部14を矢印B方向に回動させることで、押下面141aが第2端部301bを押下する。これにより、第1スイッチ301は、
図6の符号1061に示すように、第1端部301aが突出する状態となる。このように、第1スイッチ301の状態に応じて押下部14を矢印A方向または矢印B方向に回動させることで、第1スイッチ301のONとOFFとが切替わる。
【0031】
(押下部14による第2スイッチ401の操作)
押下部14による第2スイッチ401の操作について説明する。第2スイッチ401は、上述した通り、被押下部401aを1つ有し、被押下部401aが押下される毎にONとOFFとを切替えるスイッチである。従って、押下部14は、第2スイッチ401の動きに合うように駆動される。すなわち、
図7に示すように、被押下部401aが突出した状態で、押下部14を矢印A方向に回動させることで、被押下部401aを押下する。これにより、第2スイッチ401は、ONとOFFとが切替る。被押下部401aは、押下されても再び元の状態(被押下部401aが突出した状態。つまり、
図7に示す状態)に戻るため、押下部14を矢印A方向に回動させた後、直ちに押下前の姿勢に戻るように矢印B方向に回動させる。
【0032】
(押下部14の動作のまとめ)
上記の押下部14の動作は、駆動モータ13によって制御されている。具体的には、駆動モータ13は、設定部15によって第1スイッチ301が設定されている場合、非接触センサー12が物体を検出する毎に、第1スイッチ301の第1端部301aおよび第2端部301bを交互に押下するように、押下部14を回動させる。一方、駆動モータ13は、設定部15によって第2スイッチ401が設定されている場合、非接触センサー12が物体を検出する毎に、第2スイッチ401の被押下部401aを押下するように、押下部14を回動させ、続けて、押下前の姿勢に戻るように押下部14を回動させる。このように、スイッチ操作装置1は、駆動モータ13による押下部14の回動パターンを制御するだけで2種類のスイッチ(第1スイッチ301、第2スイッチ401)に対応できる。
【0033】
(効果)
上記構成のスイッチ操作装置1によれば、非接触センサー12が物体(操作者の手等)を検出したとき、押下部14が駆動されてスイッチ(第1スイッチ301または第2スイッチ401)が押下され、その結果としてスイッチのONとOFFとが切替る。よって、操作者は、スイッチに直接触れることなく、手かざし等の操作を行うだけでスイッチのONとOFFとを切替えることができる。しかも、スイッチ押下のトリガに非接触センサー12を用いるため、スマートフォンを用いる場合と比べて高齢者等にとって利便性が高い。また、既設のスイッチを直接押下する構成となっているので、既設のスイッチを取り外す等の工事を必要としない。また、他者と共用するスイッチを、直接触れることなく押下することができるので、ウィルス感染症対策にもなる。
【0034】
(スイッチ操作装置1の取り付け)
図8は、スイッチ操作装置1の壁面200への取り付け手順を示す図である。
図9は、取り付け金具(固定部)104を用いたスイッチ操作装置1を壁面200に取り付ける手順を示す図である。
【0035】
まず、
図8の符号1081に示すように、スイッチ操作装置1を固定するための取り付け金具104を、壁面200に既設された第1スイッチ301の化粧カバー302における短手方向の両端部それぞれに挿入する。具体的には、
図9の符号1091に示すように、断面略L字状に形成された取り付け金具104の一方の面である第1面104aを、化粧カバー302の背面302aと壁面200との隙間dに挿入する。なお、第1面104aは、隙間dに挿入・抜去自在である。つまり、取り付け金具104は、壁面200に対して着脱自在に設けられている。
【0036】
一方、取り付け金具104における他方の面である第2面104bには、ビス103が挿入可能な孔104cが形成されている。孔104cの形成位置は、筐体101を壁面200の所定の位置に位置合わせした際に、当該筐体101の側面に形成された孔101cと連通できる位置である。なお、取り付け金具104側の孔104cの大きさは、筐体101側の孔101cよりも大きく、且つ、壁面200に平行に縦長に形成されている。これにより、筐体101を壁面200に取り付ける際に、取り付け金具104の挿入位置が多少ずれても、筐体101を取り付けることが可能となる。
【0037】
次に、
図8の符号1082に示すように、スイッチ操作装置1の筐体101を、壁面200の第1スイッチ301に対して位置合わせをした後、取り付け金具104の第2面104bが筐体101の背面101bに入り込むように、筐体101を壁面200に向けて移動させる。
図8の符号1083に示すように、筐体101が壁面200に当接した後、ビス103を孔101cに挿入して、筐体101に固定する。ビス103は、筐体101内に設けられたナット106によって固定される。筐体101がビス103によって固定された状態では、
図9の符号1092に示すように、筐体101内の押下部14の押下面141aが第1端部301aに接触または近接している。
【0038】
上記のように、筐体101を固定する取り付け金具104を、第1スイッチ301の化粧カバー302の背面302aと設置面である壁面200との間に形成される隙間dを利用して固定しているので、スイッチ操作装置1の取り付け、取り外しを簡単に行うことができる。
【0039】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
1 スイッチ操作装置、10a 第1開口部、10b 第2開口部、10c 第3開口部、11 制御部、12 非接触センサー、13 駆動モータ(駆動部)、13a 駆動軸、14 押下部、15 設定部、16 電源、101 筐体(カバー体)、101a 表面、101b、302a 背面、102 センサー窓、103 ビス(固定部)、104 取り付け金具(固定部)、141 操作部、141a 押下面、142 回動部、142a 回転軸、200 壁面、301 第1スイッチ、301a 第1端部、301b 第2端部、302、402 化粧カバー、401 第2スイッチ、401a 被押下部、d 隙間