(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165689
(43)【公開日】2023-11-17
(54)【発明の名称】MACアドレスの下位アドレス記憶方法を用いたリングネットワークを利用して移動端末のハンドオーバーを1ドメイン内で行うパケット転送システム
(51)【国際特許分類】
H04L 12/42 20060101AFI20231110BHJP
H04L 61/58 20220101ALI20231110BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20231110BHJP
H04W 40/36 20090101ALI20231110BHJP
H04W 92/14 20090101ALI20231110BHJP
【FI】
H04L12/42 Z
H04L61/58
H04W36/08
H04W40/36
H04W92/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076799
(22)【出願日】2022-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】512243225
【氏名又は名称】龍野 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】龍野 秀雄
【テーマコード(参考)】
5K031
5K067
【Fターム(参考)】
5K031AA04
5K031CB10
5K031DA12
5K067AA13
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】携帯端末のハンドオーバーを低コストで高速に実現する。
【解決手段】TCP携帯端末からの基地局経由のパケットがリング網の装置に到着時、前記パケットが移動先基地局変更直後のパケットである場合には、リング網の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを記憶すると共に、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットを左回りリングで送出し、前記パケットがリング網の装置に到着時、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、前記パケットを左回りリングで送出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2重リングネットワークのノード装置(以下、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置と言う)に一つの基地局を収容し、前記基地局配下の携帯端末が前記リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のイーサーネット(登録商標)フレーム(以下、MACパケットと言う)の通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とルータを介して接続された1または複数個のサーバとの間でパケット通信するネットワークの携帯端末の基地局間移動を可能とする1ドメイン内のパケット転送システムであって、
携帯端末からパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットが移動先基地局変更直後のパケットである場合には、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、かつ、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのMACアドレスを消去して、
一方、前記パケットが移動先基地局変更直後のパケットでない場合には、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのMACアドレスを消去して、
前記パケットを左回りリングでサーバに向かわせ、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合に、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、前記パケットを左回りリングでサーバに向かわせる手段と、
サーバからのパケットが右回りリングでパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合、または前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットを右回りリング前方に送出し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出する手段とを備え、
前記携帯端末は、移動先基地局を変えた場合に、移動元基地局に、前記移動元基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている自携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを送り、前記移動元基地局に、前記移動元基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている自携帯端末のMACアドレスの下位アドレスを消去させる手段を備えることを特徴とするパケット転送システム。
【請求項2】
前記基地局は、自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置からパケットが到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスが自基地局のMACアドレステーブルに記憶されておらず、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスが前記MACアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットの宛先MACアドレスを自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶させ、かつ、、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスを自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリから削除させる手段を
備えることを特徴とする請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項3】
前記基地局は、移動先基地局を変えた携帯端末から前記携帯端末の移動元基地局である自基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを受信した場合で、前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスの他の携帯端末からのパケットが自基地局を通過している場合には、前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを無視する手段を備える請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項4】
前記基地局は、自基地局を通過して通信している携帯端末の送信元MACアドレスを持つ片経路設定パケットを周期的に自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に送出し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットを廃棄する手段を備える請求項1または請求項3のいずれかに記載のパケット転送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MACアドレスの下位アドレスのみを記憶するMACアドレステーブルに代わる下位アドレスメモリをパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置(ノード装置)に用いたイーサネットフレームを転送するリングネットワークを利用した無線システムの1ドメイン内のハンドオーバーに関する。本発明では、イーサーネット(登録商標)フレームをMACパケットと言う。
【背景技術】
【0002】
アドレス記憶方法の従来例としては、特許文献1の特開2000-151617「テーブル作成検索装置」がある。この従来例は、MACアドレスの記憶回路に関するもので、行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第1のテーブルと行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第2のテーブルからなる。この従来例は、下位ビット列(例えば16ビット)で第1のテーブルのメモリを指定した位置AにMACアドレス48ビット全体を記憶する。その位置Aに既に他のMACアドレスが記憶されている場合には、、第2のテーブルのメモリの空きアドレス位置Bに記録し、その記録したアドレス位置Bを前記第1テーブルのアドレス位置Aのインデックスエリアに記憶する。これは記録エリアをネスティングで指定する方法である。
【0003】
また、アドレス記憶方法の従来技術としては、特許文献2の特開2004-15592「MACアドレスポインタ構造、MACアドレスの並べ替え方法」がある。この従来例は、下位ビット列14ビットで指定されるエントリーテーブルの同じアドレス位置に、前記下位ビット列より下の最下位3ビットで指定される8個のMACアドレスを記憶する方法である。もし、前記最下位3ビットで指定される位置に既にMACアドレスが記憶されている最下位3ビットがダブル場合には、記憶対象のMACアドレスの前記下位ビット列と違うアドレス位置の下位ビット列で指定されるエントリーテーブルに、上記と同様な方法でMACアドレスを記憶する。
【0004】
リング形ネットワークの従来例としては特許文献3のようにマスタスイッチとスレーブスイッチを用いたリングネットワークが一般的である。このリングネットワークはマスタスイッチの一方のリングポートがフレームを通過させないブロックポートになっていて、フラッディングによる輻輳を防止している。リングネットワークに障害が発生した場合には、マスタスイッチから出てマスタスイッチに戻る監視フレームが届かなくなり、代わりに障害点のスレーブスイッチから障害通知フレームがマスタスイッチに届くので、マスタスイッチは、マスタスイッチのブロックポートのブロックを解除してフレームを通過させる。また、障害点の一方のスレーブスイッチの障害伝送路側にブロックポートを設定し、リングネットワークの障害回復後もリングネットワークの動作を維持する。
【0005】
また、別のハンドオーバー方法の例として、特許文献4がある。この先行技術は、移動端末が移動元基地局経由のコアネットワークの移動元アクセスルータから移動先基地局経由の移動先アクセスルータに気付けアドレスを用いて、IPv6アドレスでハンドオーバ―する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000-151617 号公報
【特許文献2】特開2004-15592 号公報
【特許文献3】再表2008-068813 号公報
【特許文献4】特開2015-139168 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のアドレス記憶法としての従来例特開2000-151617はネスティングでMACアドレスを記憶しており、記憶アドレス先をたどるため、時間がかかる問題がある。また、MACアドレス48ビット全体を記憶しているので記憶エリアが大きくなる問題がある。
【0008】
また、従来アドレス記憶方法としての従来例特開2004-15592は、下位ビット列で指定されるMACアドレスのエントリーテーブル位置に空きが無ければ違う下位ビット列のエントリーテーブル位置にMACアドレスを記憶すると記載されており、MACアドレス全体を記憶するので、アドレス記憶の誤一致はないが、MACアドレス全体を記憶するので、記憶領域が大きくなることと、10万以上のアドレスを記憶する場合に、記憶領域が大きくなり実現できない可能性がある。
【0009】
従来のリングネットワークである特許文献3は、MACアドレス48ビットを用いるMACアドレステーブルを使用するため、記憶できるMACアドレス数が少ない欠点がある。
【0010】
また、従来のハンドオーバーの特許文献4は、サーバと移動端末間に2つのコネクションを設けて切り換えているので、2つのコネクションの識別が必要になり、ハンドオーバー制御が複雑になる欠点がある。また、アドレスビット数の長いIPv6アドレスで
ハンドリングしてハンドオーバーを行っているので、動作が遅くなる欠点がある。
【0011】
本発明の目的は、従来のMACアドレステーブルを用いないアドレス記憶方法を示し、それを用いたリングネットワークを利用した、携帯端末とサーバ前のルータまで一つのドメイン内で簡単なハンドオーバーを行う方法を示すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みて成されたもので、本発明の第1の観点は、2重リングネットワークのノード装置(以下、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置と言う)に一つの基地局を収容し、前記基地局配下の携帯端末が前記リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のMACパケットの通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とルータを介して接続された1または複数個のサーバとの間でパケット通信するネットワークの携帯端末の基地局間移動を可能とする1ドメイン内のパケット転送システムであって、
携帯端末からパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットが移動先基地局変更直後のパケットである場合には、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、かつ、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのMACアドレスを消去して、
一方、前記パケットが移動先基地局変更直後のパケットでない場合には、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのMACアドレスを消去して、
前記パケットを左回りリングでサーバに向かわせ、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合に、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶して、前記パケットを左回りリングでサーバに向かわせる手段と、
サーバからのパケットが右回りリングでパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合、または前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、元のパケットを右回りリング前方に送出し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出する手段とを備え、
前記携帯端末は、移動先基地局を変えた場合に、移動元基地局に、前記移動元基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている自携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを送り、前記移動元基地局に、前記移動元基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている自携帯端末のMACアドレスの下位アドレスを消去させる手段を備えることを特徴とするパケット転送システムである。
【0013】
本発明の第1の観点に記載の前記基地局は、自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置からパケットが到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスが自基地局のMACアドレステーブルに記憶されておらず、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスが前記MACアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットの宛先MACアドレスを自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定するアドレステーブルに記憶させ、かつ、、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスを自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリから削除させる手段を
備えることを特徴とする。
【0014】
あるいは、本発明の第1の観点に記載の前記基地局は、移動先基地局を変えた携帯端末から前記携帯端末の移動元基地局である自基地局が接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを受信した場合で、前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスの他の携帯端末からのパケットが自基地局を通過している場合には、前記携帯端末のMACアドレスの下位アドレスの消去依頼パケットを無視する手段を備えることを特徴とする。
【0015】
あるいは、本発明の第1の観点に記載の前記基地局は、自基地局を通過して通信している携帯端末の送信元MACアドレスを持つ片経路設定パケットを周期的に自基地局の接続するパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に送出し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットを廃棄する手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上、説明したように、本発明は、従来のMACアドレステーブルに代えて、MACアドレスの下位アドレスのみを記憶するリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリをリングネットワークのノード装置に用い、前記下位アドレスメモリ使用によるリング外への誤配を避けるため、記憶MACアドレス数の少ないパケットの通過を指定するアドレステーブルを用い、携帯端末から、基地局、リングネットワークを挟んでサーバ前のルータまで1ドメイン構成であり、携帯端末のハンドオーバーをリングネットワークより上のルータ、サーバの助けを用いずに1ドメイン内で行うので、予備ルータへの切り替えも可能であり、消費電力およびシステムコストが抑えられ、かつ、高速に通信できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1実施例のイーサーネットパケットを転送する、パケットの通過を指定するアドレステーブルとリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリとパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を光伝送路で接続したリングネットワークの該パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された基地局配下の携帯端末とルータを介したサーバとの間で通信するパケット転送システムにおける携帯端末のハンドオーバーの動作を説明する図。
【
図2】本発明の第1実施例のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの構成例の図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の第1実施例を
図1により説明する。本実施例は、イーサーネットパケットを転送する、パケットの通過を指定するアドレステーブルとリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリとパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置間を光伝送路で接続したリングネットワークの該パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に接続された基地局配下の携帯端末と前記リングネットワークの頂点装置にルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケット通信するパケット転送システムにおける携帯端末のハンドオーバーの動作例である。前記サーバはインターネット接続サーバまたはコンテンツサーバである。
【0019】
図1において、1は加入者系の左回りリング、2は加入者系の右回りリング、6-1,6-2,6-3はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置、7はリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ、8はパケットの通過を指定するアドレステーブル、10はパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ、22はルータ、12-1,12-2,12-3は基地局、13-1,13-2,13-3はTCP携帯端末、14は携帯端末の移動、20はサーバである。また、(1)~(38)はパケット、I0,I1,I2,I3,I4はサービスプロバイダーの国内または地域IPアドレスである。またはIPv6アドレスである。
なお、パケットの通過を指定するアドレステーブル8は従来のMACアドレステーブルと異なり、ポート番号を記憶しない、記憶MACアドレス数の少ないアドレステーブルである。
【0020】
以下に、
図1の動作を説明する。最初に、TCP携帯端末13-1,13-2,13-3はARPテーブルにルータ22のIPアドレスI1とリング伝送路インタフェースのMACアドレスr1r2が既に記憶されているものとする。TCP携帯端末13-3が送信元MACアドレスを持つパケット(1)Mr1r2a4a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1r2はルータ22のインタフェースのMACアドレスを示す。a4a2はTCP携帯端末13-3のMACアドレスである上位MACアドレスa4と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に送出した例を示す。前記パケットがTCP携帯端末13-3からパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置(ノード装置)6-3に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。そのパケットは左回り光リング1で(2)Mrr2a4a2(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到着する。そのパケットはリング外に送出され、頂点装置を介して、ルータ22に到達する。。
【0021】
次に、TCP携帯端末13-1が送信元MACアドレスを持つパケット(5)Mr1r2a1a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1r2はルータ22のインタフェースのMACアドレスを示す。a1a2はTCP携帯端末13-1のMACアドレスである上位MACアドレスa1と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出した例を示す。前記パケットがTCP携帯端末13-1からパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置(ノード装置)6-1に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。そのパケットは左回り光リング1で(6)Mrr2a1a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。
【0022】
前記パケット(6)Mr1r2a1a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていないので、そのパケットは左回り光リング1で(7)Mr1r2a1a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。
【0023】
前記パケット(7)Mr1r2a1a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスa1a2をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶して、そのパケットは左回り光リング1で(8)Mr1r2a1a2(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到着する。そのパケットはリング外に送出され、頂点装置を介して、ルータ22に到達する。。
【0024】
次に、TCP携帯端末13-2がパケット(11)Mr1r2a3a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1はルータ22のインタフェースの上位MACアドレス、r2ははルータ22のインタフェースの下位MACアドレスを示し、a3a2は携帯端末13-2のMACアドレスである上位MACアドレスa3と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。前記パケットがTCP携帯端末13-2からパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。前記パケットは左回り光リング1で(12)Mr1r2a3a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。
【0025】
前記パケット(12)Mr1r2a3a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていないので、そのパケットは左回り光リング1で(13)Mr1r2a3a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3を経由し、頂点装置5に到達する。
【0026】
頂点装置5に到着した前記パケットはリング外に送出され、ルータ22に到達する。
【0027】
前記パケット(15)Mr1r2a3a2(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットの宛先IPアドレスI0に対応する出力ポートを読み出し、そのポートに送出する。そのパケットは(16)IPI3I0(IPはIPアドレスであることを示し、I3は送信元端末13-2のIPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0028】
次に、TCP携帯端末13-2が基地局12-1使用から基地局12-2配下に移動し、パケット(18)Mr1r2a3a2(I0)が基地局12-2に到着した場合、基地局12-2はそのパケットに付与されている移動前に通過していた基地局情報よりそのパケットの送信元携帯端末の移動先基地局への移動は、前記基地局の接続されているパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置が左回りリングをサーバに近づく移動位置の装置であるので、その旨の信号grをそのパケットに付与し、そのパケットをパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出する。携帯端末13-2は移動先基地局12-2からパケットをサーバ20に送出させる前に、移動元基地局12-1にパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7から携帯端末13-2のMACアドレスの下位アドレスa2の削除依頼パケット(17)Mr1r2a3a2(I0)を送出する。携帯端末13-2のMACアドレスの下位アドレスa2の削除依頼パケットにより基地局12-1は、携帯端末13-1が無ければ、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7から携帯端末13-2のMACアドレスの下位アドレスa2を削除するが、携帯端末13-1のMACアドレスa1a2の下位アドレスが携帯端末13-2のMACアドレスの下位アドレスと同じであり、共に、リング外へのパケットの送出を指定する下位アドレスメモリ7に送信元MACアドレスの下位アドレスa2を記憶するので、上記消去は行わない。TCP携帯端末13-2からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶し、前記パケットは移動先基地局変更直後のパケットなので、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ10に記憶して、そのパケットを左回り光リング1で(19)Mr1r2a3a2gr(I0)により図に示すように転送し、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に向かわせる。
【0029】
前記パケット(19)Mr1r2a3a2gr(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、そのパケットはサーバに近づく方向の基地局への移動直後のパケットであるが、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶する。そのパケットは左回り光リング1で(20)Mr1r2a3a2gr(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到達する。
【0030】
頂点装置5に到着した前記パケットはリング外に送出され、ルータ22に到達する。
【0031】
前記パケット(21)Mr1r2a3a2gr(I0)がルータ22に到着した後、パケット(23)IPI0I3がサーバ20からルータ22に到着し、そのパケットの宛先IPアドレスI3に対応する宛先MACアドレスa3a2を図に記してないARPテーブルから読み取り、ルータ22のインタフェースMACアドレスr1r2を送信元MACアドレスとしたパケット(25)Ma3a2r1r2(I3)を頂点装置5に送出する。同様に、パケット(24)IPI0I2がサーバ20からルータ22に到着し、そのパケットの宛先IPアドレスI2に対応する宛先MACアドレスa1a2を図に記してないARPテーブルから読み取り、ルータ22のインタフェースMACアドレスr1r2を送信元MACアドレスとしたパケット(26)Ma1a2r1r2(I2)を頂点装置5に送出する。
【0032】
次に、前記頂点装置5に到着したパケット(25)Ma3a2r1r2(I3) と(26)Ma1a2r1r2(I2)が右回り光リング2を転送される手順を記述する。パケット(27)Ma3a2r1r2(I3) 、(28)Ma1a2r1r2(I2)は図に示すように転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。両パケットとも、宛先MACアドレスa3a2,a1a2がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されているので、パケット(29)Ma3a2r1r2(I3)、 (30)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すように右回りリング2を転送されて、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達する。前記パケットの宛先MACアドレスa1a2がパケットの通過を指定するアドレステーブル8にこの時点で記憶されておらず、両パケットとも、宛先MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7とパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ10に記憶されているので、前記パケットをコピーして、コピーパケットを、(31)Ma3a2r1r2(I3)、 (32)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すようにリング外に送出し、元のパケットを右回りリング2に(34)Ma3a2r1r2(I3)、 (35)Ma1a2r1r2(I2)に送出する。リング外に送出された前記パケット(32)Ma1a2r1r2(I2)が基地局12-2に到着した場合に、前記パケットの宛先MACアドレスa1a2が図に記してないMACアドレステーブルに記憶されておらず、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスa3a2が前記MACアドレステーブルに記憶されているものとしているので、基地局12-2はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2にパケットを送出して、前記MACアドレスa1a2をパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶し、下位アドレスa2をパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ10から削除する。図では下位アドレスa2をパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ10から削除したことを横線をひいて示してある。
右回りリングに送出された前記パケット(35)Ma1a2r1r2(I2)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスa1a2がパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶されておらず、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2がパケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ10に記憶されておらず、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、(36)Ma1a2r1r2(I2)としてリング外に送出され、携帯端末13-1に到達する。
【0033】
以上述べた実施例1ではTCP携帯端末13-2がリングネットワークを左回りリング1をサーバに近づく方向の通過基地局移動の例であるが、逆にサーバから離れる方向の通過基地局移動の場合には、基地局12-1に到着した携帯端末13-2からのパケットに移動前の基地局12-2の番号が付与されているので、左回りリングをサーバから離れる向きの基地局移動直後のパケット信号glを付与されて、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1を経由した左回りリング1からのパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、そのパケットが頂点装置5から離れる基地局移動直後のパケットなので、その装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7にそのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2が記憶されていれば、前記パケットの送信元MACアドレスをパケットの通過を指定するアドレステーブル8に記憶するが、その時点では、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7の携帯端末13-2のMACアドレスの下位アドレスa2は、移動先基地局にパケット送出開始した携帯端末13-2からの依頼により移動元基地局12-2により消去されているので、上記記憶は行われない。前記下位アドレスa2の消去は携帯端末13-2からの移動先基地局12-1経由のパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する前に行われる。
【0034】
また、以上の実施例1ではリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに送信元MACアドレスの下位アドレスを記憶する例を示したが、これは、その下位アドレスメモリへの下位アドレスの記憶の中に下位アドレスのビット列の全てのビットがビット0のケースが無い場合を前提とした長い下位アドレス記憶である。
実施例1のパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、その下位アドレスのビット列の中にビット1のビットを少なくとも1つ含む場合に、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスでアドレス指定した位置に下位アドレス記憶を意味するビット1を記憶することであっても良い。
または、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、その下位アドレスのビット列の中にビット1のビットを少なくとも1つ含む場合に、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットとの論理和の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することで、送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分のデコードのビット1の位置のビット1を下位アドレス記憶を意味するビット1として挿入記憶することであってもよい。
【0035】
上記下位アドレスメモリの構成法は、電子情報通信学会技術報告(IEICE Technical Report CS2013-28-CS2013-40)の通信方式 vol 113 No,207,Septenber 12-13,2013の「発信端末アドレスのみを持つパケットを双方向に転送するMAC動作形ツリー状リングネットワークの提案」の44ページの3章「データ記憶領域をアドレスとして用いるアドレス記憶法」に開示されている。また、電子情報通信学会技術報告(IEICE Technical Report NS2013-31(2013-6)のネットワークシステム June 2013の「ピークレート確保機能を使用する輻輳回避法を持つMAC動作形ツリー状リング網の提案」の14ページの3.1で「データ記憶領域をアドレスとして用いるメモリモジュール利用法」に開示されている。また、特開2019-097045(アドレス記憶法)にも開示されている。この方法は
図2に示すように構成することもできる。
図2は、記憶下位アドレスの消去信号であるビット0書き込み信号(H)の制御により下位アドレスの記憶と下位アドレスの消去を切り換えて動作させている。下位アドレスの記憶/消去はSRAMをMACアドレスの下位アドレスの上位部(17ビット)でアドレス指定した位置の並列データ32ビットをロジック回路に取り込み、MACアドレスの下位アドレスの下位部(5ビット)のデコード信号との演算した結果の32ビット並列データを再び、SRAMに書き込んでいる。ロジック回路は小LSIかFPGAかASICで構成し、外部のSRAMを使用する構成となっている。
【0036】
以上述べた実施例1のパケット転送システムにおける移動端末の基地局間移動方法に使用する基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法は、
前記移動端末の基地局間移動の場合は、移動先の基地局からの電波が現在パケット受信中の基地局からの電波より強くなった場合、移動先の基地局へのCSMA/CAで、前記移動端末が使用する指定周波数の指定タイムスロット位置を確保し、またはOFDMのシンボルコードを確保し、その確保した指定周波数のタイムスロットまたはそのコードのOFDMで移動先基地局と通信開始することを特徴とする基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法であってもよい。
また、前記移動端末はハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットを送出する通信方法でもよい。
また、前記移動先基地局は移動端末のハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットが送出され、前記サーバから自移動先基地局への移動許可通知を受信し、前記移動端末に移動許可通知を送出する通信方法でもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 加入者系の左回り光リング
2 加入者系の右回り光リング
5 頂点装置
6-1,6-2,6-3 パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置
7 リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ
8 パケットの通過を指定するアドレステーブル
10 パケットの通過を指定する一時記憶下位アドレスメモリ
12-1,12-2,12-3 基地局
13-1,13-2,13-3 携帯端末
14 携帯端末の移動
20 サーバ
22 ルータ