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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166038
(43)【公開日】2023-11-20
(54)【発明の名称】安否確認システムなど
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20231113BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
H04M11/00 302
G08B25/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076800
(22)【出願日】2022-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】522180961
【氏名又は名称】有限会社 湖泉
(71)【出願人】
【識別番号】520323089
【氏名又は名称】株式会社ビットピープス
(74)【代理人】
【識別番号】100183564
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 伸也
(72)【発明者】
【氏名】古林 渉
(72)【発明者】
【氏名】如南 友博
【テーマコード(参考)】
5C087
5K201
【Fターム(参考)】
5C087BB18
5C087BB74
5C087DD02
5C087EE05
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087FF23
5C087GG12
5C087GG82
5K201BA03
5K201CB13
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED05
5K201EE08
5K201EF10
5K201FA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易に安否が確認できるシステム、ユーザ端末及びユーザ端末プログラムを提供する。
【解決手段】安否確認システム1は、予め設定された避難範囲10に特定の信号を発信する発信装置2と、信号の受信に基づいて、避難すべきユーザ11を特定する特定情報を送信する送信手段とを備えるユーザ端末3と、特定情報に基づいて、ユーザ11の避難状況を確認するための確認手段を備えるサーバ4と、からなる。発信装置2は、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報の取得により信号を発信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された避難範囲に特定の信号を発信する発信装置と、
前記信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報を送信する送信手段とを備えるユーザ端末と、
前記特定情報に基づいて、前記ユーザの避難状況を確認するための確認手段を備えるサーバとからなる、安否確認システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末が、
前記信号の受信により、前記ユーザが操作するための所定の表示画面を表示部に表示する表示手段をさらに備えており、
前記送信手段は、前記操作により前記特定情報を送信するものである、請求項1記載の安否確認システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末が、
前記信号の受信に基づいて、前記ユーザが操作するための前記ユーザに関する関連情報を入力する関連画面を表示する関連表示手段と、前記関連情報を送信する関連送信手段とを備えている、請求項1記載の安否確認システム。
【請求項4】
前記避難範囲が複数設けられている、請求項2記載の安否確認システム。
【請求項5】
前記避難範囲として、到達すべき避難範囲と、前記到達すべき避難範囲に至る避難経路中に設けられる途中の避難範囲とが設定されている、請求項4記載の安否確認システム。
【請求項6】
前記避難範囲が複数設けられている、請求項3記載の安否確認システム。
【請求項7】
前記避難範囲として、到達すべき避難範囲と、前記到達すべき避難範囲に至る避難経路中に設けられる途中の避難範囲とが設定されている、請求項6記載の安否確認システム。
【請求項8】
前記発信装置が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報の取得により前記信号を発信するものである、請求項1、2、3、4、5、6若しくは7のいずれかに記載の安否確認システム。
【請求項9】
前記送信手段が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報の取得に基づいて、前記特定情報を送信するものである、請求項1、2、3、4、5、6若しくは7のいずれかに記載の安否確認システム。
【請求項10】
避難が必要な事情が発生すると予め設定された1つ以上の避難範囲に発信される特定の信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報をサーバに送信する送信手段又は前記ユーザに関連する関連情報を前記サーバに送信する関連送信手段とを備えている、ユーザ端末。
【請求項11】
コンピュータに、
避難が必要な事情が発生すると予め設定された1つ以上の避難範囲に発信される特定の信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報又は前記ユーザに関連する関連情報をサーバに送信させる、ユーザ端末プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害等の際に用いる安否を確認するシステムなどに関する。さらに詳しくはビルやマンション、ホテル、旅館、病院などの建物から避難場所に避難する際の安否を確認するシステムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
災害の発生・不審者の侵入などの避難が必要な事情が生じた場合、ビルなどの建物に人が残っていないか、怪我人がいないか、避難場所にいるのかなどの確認がされる。
【0003】
特許文献1には、基地局近傍への侵入と離脱を検知するRFタグを利用したシステムが開示されている。このシステムは、RFタグにより基地局近傍への侵入と離脱を検知する。前記システムは、老人介護施設、警察当局による緊急捜査員配備、不審物の処理等、そして商品陳列戦略に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-121907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、ホテルの従業員が避難場所に避難した宿泊者の一人一人に声をかけて安否確認したり、複数のホテルの従業員が行った安否確認を取りまとめたりするのは煩雑である。
【0006】
そこで本発明は、簡易に安否が確認できるシステム、ユーザ端末及びユーザ端末プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の安否確認システムは、予め設定された避難範囲に特定の信号を発信する発信装置と、前記信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報を送信する送信手段とを備えるユーザ端末と、前記特定情報に基づいて、前記ユーザの避難状況を確認する確認手段を備えるサーバとからなることを特徴としている。
【0008】
・「送信手段」とは、実施形態ではS3(図5参照)が対応する。
・「確認手段」とは、実施形態ではS4(図5参照)が対応する。
・「特定情報」とは、予めユーザ端末に登録されており、人物を特定するための情報である。例えば、氏名、部屋番号、電話番号などの人物を識別し、特定できる情報で、それらに紐付いた情報を含み、それらに換算できる情報を含む概念である。
【0009】
(2)このような安否確認システムは、前記ユーザ端末が、前記信号の受信により、前記ユーザが操作するための所定の表示画面を表示部に表示する表示手段をさらに備えており、前記送信手段は、前記操作により前記特定情報を送信するものであるのが好ましい。
【0010】
・「表示手段」とは、実施形態ではS2(図5参照)が対応する。
【0011】
(3)また前記ユーザ端末が、前記信号の受信に基づいて、前記ユーザが操作するための前記ユーザに関する関連情報を入力する関連画面を表示する関連表示手段と、前記関連情報を送信する関連送信手段とを備えているのが好ましい。
【0012】
・「関連表示手段」とは、実施形態ではS6(図9参照)が対応する。
・「関連送信手段」とは、実施形態ではS7(図9参照)が対応する。
・「関連情報」とは、ユーザに関連する情報であり、ユーザの怪我の有無といったユーザの健康状態に関する情報及びユーザと行動を共にしていた人物に関する情報である。ユーザと行動を共にしていた人物とは、例えば、ホテル・旅館・宿舎・病院においてユーザと同じ部屋に宿泊・滞在していた人物である。ユーザと行動を共にしていた人物に関する情報とは、例えば、前記宿泊・滞在していた人物の前記特定情報、人数、続柄、怪我の有無などの情報である。さらに関連情報は、上述した情報に紐付いた情報を含み、それらに換算できる情報を含む概念である。
【0013】
(4、6)また前記避難範囲が複数設けられているのが好ましい。
【0014】
(5、7)また前記避難範囲として、到達すべき避難範囲と、前記到達すべき避難範囲に至る避難経路中に設けられる途中の避難範囲とが設定されているのが好ましい。
【0015】
(8)また、前記発信装置が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報の取得により前記信号を発信するのが好ましい。
【0016】
・「避難情報」とは、災害時に官公庁から発せられる警戒レベル3以上又は警戒レベル3相当以上、火災報知器の作動、警報装置の作動により、火災報知器などの情報取得装置から送信される信号、情報及びそれらに換算できる情報を含む概念である。
・「避難すべき事情」とは、洪水、火災、地震、津波などの災害の発生や、不審者の侵入など避難が必要とされる事情である。必要とされる事情は、例えば、避難マニュアルなどで取り決めている規則に基づいてもよい。
【0017】
(9)また前記送信手段が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報の取得に基づいて、前記特定情報を送信するものであるのが好ましい。
【0018】
(10)本発明の第2の態様であるユーザ端末は、避難が必要な事情が発生すると予め設定された1つ以上の避難範囲に発信される特定の信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報をサーバに送信する送信手段又は前記ユーザに関連する関連情報をサーバに送信する関連送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】
(11)本発明の第3の態様であるユーザ端末プログラムは、コンピュータに、避難が必要な事情が発生すると予め設定された1つ以上の避難範囲に発信される特定の信号の受信に基づいて、避難すべきユーザを特定する特定情報又は前記ユーザに関連する関連情報をサーバに送信させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の安否確認システム、ユーザ端末及びユーザ端末プログラムは、だれが・どこに避難したのかを簡易に確認することがきる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】安否確認システムの概略図である。
図2】安否確認システムの機能ブロック図である。
図3】ユーザ端末ハのードウェア構成の一例を示す概略図である。
図4】サーバのハードウェア構成の一例を示す概略図である。
図5】安否確認システムの安否確認方法の一例を示す概略フローである。
図6】特定情報テーブルのデータ構造の一例を示す概略図である。
図7】火災受信機(火災報知器)又は警報装置に取り付けられる情報取得装置を示す概略図である。
図8】他の実施形態に係る安否確認システムの機能ブロック図である。
図9】他の実施形態に係る安否確認システムの安否確認方法の一例を示す概略フローである。
図10】表示部に表示される関連画面の概略図である。
図11】関連情報テーブルのデータ構造の一例を示す概略図である。
図12】さらに他の実施形態に係る安否確認システムの機能ブロック図である。
図13】さらに他の実施形態に係る安否確認システムの安否確認方法の一例を示す概略フローである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[1.概略説明]
(安否確認システム1)
まず、図1を用いて安否確認システムの概略を説明する。図1に示す安否確認システム1は、施設24から避難場所(図示せず)に設定した所定の避難範囲(二点鎖線参照)10に避難者(ユーザ)11が避難する際に用いられる。
安否確認システム1では、避難が必要な事情において、発信装置2から避難範囲10に信号6a(図2参照)を発信する。ユーザ11が避難範囲10に入ると、保持するユーザ端末3が信号6aを受信する。信号6aの受信によりユーザ端末3は、ユーザ11に操作させるための表示画面16を表示部3aに表示する。ユーザ11が表示画面16を操作すると、操作したこと又は操作により所定の情報8a、8bがサーバ4に送信される。これにより避難範囲10にユーザ11が避難したことが確認される。
【0023】
(施設24)
対象となる施設24は、例えば、家屋、マンション、ビル、学校、病院、空港、港、ホール、野球場、サッカー場、野外コンサート会場、高齢者施設、宿泊施設などの施設が該当し、これらに限定されない。
【0024】
(情報取得装置5)
本実施形態では、安否確認システム1を起動するトリガーとなるものとして、情報取得装置5から得られる情報を利用している。情報取得装置5は、例えば、官公庁、自治体、メディア、地域から発せられる避難情報及び警戒レベルの情報を受信する機器や、建物内に設置された火災受信機、侵入者を検知する警報装置などに取り付けられる機器又は内蔵される機構である。
情報取得装置5は、避難が必要な事情が発生すると、避難情報5a(図2参照)を発信装置2(第1、2実施形態参照)又はサーバ4(第3実施形態参照)に送信する。本実施形態では、例えば、災害時に官公庁から発せられる警戒レベル3以上又は警戒レベル3相当以上、火災報知器の作動、警報装置の作動により、情報取得装置5は発信装置2に避難情報5aを送信する。
【0025】
(避難場所)
建物で避難が必要な事情が発生すると、建物内の人は、予め設定された避難場所に避難する。避難場所は1か所に限られず、複数個所でもよい。本実施形態では、例えば、避難場所は2か所設定されている。避難場所は、建物の外の敷地内、建物の屋上、建物内の広い空間のある部屋でもよい。また避難場所は建物の敷地内に限られず、例えば、近隣の公園、体育館、学校の校庭、高台、津波避難タワー、津波避難ビルなどでもよい。
【0026】
(避難範囲10)
ユーザ端末3は、避難範囲10内に移動すると、信号6aを受信可能となる。例えば、避難範囲10の外のユーザ端末は、発信装置2から距離が離れており信号6aを受信することができない。
また避難範囲10は、避難場所の全体又は大よその範囲と同じであるのが好ましい。避難場所の外側が避難範囲10に入らないように設定するのが好ましい。
なお発信装置2から遠い場所だと、信号6aの受信可能な外縁が不安定な場合がある。このため、例えば、電波強度が所定の値以上である範囲を避難範囲10としてもよい。例えば電波強度が所定の値以上の信号6aの受信により、ユーザ端末3はサーバ4に特定情報8aを送信するようにしてもよい。
【0027】
(複数の避難範囲10、23)
避難範囲10は、本実施形態では、2か所の避難場所に対応しており、第1避難範囲10と、第2避難範囲23とからなる。なお広い避難範囲10を複数の発信装置2で対応する場合は、それぞれの発信装置2における避難範囲を同じ範囲として扱い、識別しない。なお避難範囲は1つ又は3以上であってもよい。
【0028】
(避難経路の途中の途中範囲10a、23a)
建物内、津波避難タワー・ビル、公園、高台など、予め設定された避難場所(到達すべき避難範囲)まで距離がある場合や、避難場所(到達すべき避難範囲)までの経路が複雑な場合、避難範囲10として、避難範囲10に至る避難経路25の途中に途中の避難範囲(以下途中範囲という。)10aを設定してもよい。途中範囲10aを設置することで、ユーザ11がどこまで避難できたかを把握できる。なお途中範囲10aを複数設けて、それぞれの途中範囲10において異なる識別番号を発信装置2から発信するようにしてもよい。例えば、1つの避難経路上に途中範囲を2以上設けることで、ユーザ11の避難の進捗の程度を把握できる。
なお本実施形態では、第2避難範囲23の至る避難経路25の途中の範囲を、第2途中範囲23aとしている。
【0029】
(ユーザ11、管理者13)
ユーザ11としては、例えば、施設の住人、訪問者が挙げられる。
そのユーザ11のうち管理者13は、安否確認のためのデータベースを閲覧できる(後述する)。管理者13は、例えば、前記住人及び訪問者をサポートするスタッフ、さらには施設を警備する警備業者、メンテナンス業者、マンション管理会社及びマンション理事会などである。
【0030】
(通信網12など)
ユーザ端末3、サーバ4及び情報取得装置5は、インターネットまたはイントラネット(通信網)12を介して通信可能に接続されている。通信網12は、インターネットに接続されている。通信網12は、イントラネット、有線・無線通信による通信網を含む。無線通信としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、LPWA(Low Power Wide Area)などである。LPWAとしては、LTE(登録商標)や、ライセンスが不要な周波数帯を用いてもよい。
【0031】
[2.詳細説明]
(安否確認システム1)
次いで図2の機能ブロック図を用いて、本発明の一実施形態に係る安否確認システムを説明する。図2に示している安否確認システム1は、例えば、予め設定された避難範囲10に特定の信号6aを発信する発信装置2と、ユーザ端末3と、ユーザ端末3と通信可能に接続されたサーバ4とからなる。
ユーザ端末3は、信号6aの受信に基づいて、避難すべきユーザ11が操作するための所定の表示画面16を表示部3aに表示する表示手段7と、ユーザ11を特定するための特定情報8aを送信する送信手段8とを備えている。
サーバ4は、特定情報8aに基づいて、ユーザ11の避難状況を確認するための確認手段9を備えている。
【0032】
(発信装置2、発信部6)
発信装置2は、信号6aを発信するための発信部6を備えた装置である。
発信部6は、本実施形態では、発信信号5aを取得すると、避難場所で信号6aを発信する。例えば、発信装置2は、避難情報5aを取得するまでは待機状態であり、低電力で作動している。
なお避難情報5aの取得にかかわらず、信号6aを常時発信している実施形態(第3実施形態)については後述する。第3実施形態の発信装置2は、避難情報5aを取得するための通信機能を備えていない。
【0033】
(信号6a)
信号6aは電波である。ライセンスが不要な周波数帯を用いてもよい。本実施形態では、2つの避難範囲10、23が設定されており、避難範囲10、23を識別すべく、信号6aは発信装置2の識別ID6bの情報を含む信号とされている。識別ID6bの情報を含む信号とする代わりに、避難範囲10、23で異なる周波数としてもよい。なお避難範囲10を識別しない場合は、識別のための情報を含まなくてもよい。
また信号6aの無線通信の通信規格を用いる場合は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、LPWA(Low Power Wide Area)などを用いてもよい。LPWAとしてLTE(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)としてBLE BEACON(Bluetooth Low Energy)を用いてもよく、例えば、LNE Beacon(登録商標)、iBeacon(登録商標)を用いてもよい。なお赤外線、音波などを用いてもよい。
【0034】
(ユーザ端末2)
ユーザ端末2は、本実施形態においては、例えばスマートフォンである。なおユーザ端末2として、タブレットPC、パソコン(パーソナルコンピュータ)などを用いてもよい。
【0035】
(表示部3a)
表示部3aとしては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、有機EL(EL:Electroluminescence)などの画像を表示する装置が用いられる。
【0036】
(表示手段7、送信手段8)
表示手段7は信号6aの受信に基づいて、避難すべきユーザ11が操作するための所定の表示画面16を表示部3aに表示する。なお信号6aの電波強度が所定の値以上である場合に、ユーザ端末3が避難範囲10内にあるとして、表示画面16を表示してもよい。
送信手段8は、ユーザ11の操作に基づいてユーザ11を特定する特定情報8aを送信する。
【0037】
(サーバ4、確認手段9)
サーバ4は、本実施形態においては、例えばパソコン(パーソナルコンピュータ)である。確認手段9は、本実施形態では、取得した特定情報8aに基づいて、ユーザ11の避難状況を確認できるようにデータベース(特定情報DB14:図2参照)に、複数のユーザ11の特定情報8aを記憶する。本実施形態では、例えば、特定情報DB14を介して、ユーザ11が2か所の避難範囲10、23のどちらに居るのかを確認できる。
【0038】
[3.ハードウェア構成]
次に図3及び図4用いて、ユーザ端末3及びサーバ装置4のそれぞれのハードウェア構成を説明する。
【0039】
(ユーザ端末3のハードウェア構成)
図3に示すように、本実施形態のユーザ端末3では、例えばスマートフォンを用いている。
そのスマートフォンはCPU30を備えたものである。そのCPU30には、メモリ(以下、記憶部という。)31と、記憶デバイス32などを接続/読み込むための接続ポート33と、ネットワークを介して外部と通信するための通信回路34とがバスライン35を介して接続されている。記憶部31には、特定情報8a、安保確認システム1を処理するためのユーザ端末プログラム36、ブラウザプログラム37、さらにはOS38(オペレーティングシステム)が記憶されている。
【0040】
(サーバ4のハードウェア構成)
次いで、サーバ4のハードウェア構成を説明する。サーバ4のハードウェア構成は、前述のユーザ端末3のハードウェア構成とほぼ同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のサーバ4では、例えば、コンピュータを用いている。そのコンピュータの記憶部31には、安否確認システム1を処理するためのサーバプログラム39、ブラウザプログラム37、さらにはOS38(オペレーティングシステム)、特定情報DB14が記憶されている。さらに関連情報データベース(関連情報DB)26が記憶されていてもよい。
【0041】
本実施形態では、ユーザ端末プログラム36及びサーバプログラム39は、それぞれOS38およびブラウザプログラム37の機能を利用して協働して動作する。なおユーザ端末プログラム36及びサーバプログラム39として、それぞれブラウザプログラム37、OS38を利用せず、単独で動作するようにしてもよい。
【0042】
上述したユーザ端末2及びサーバ4のハードウェア構成では、図2に示す機能を、例えば、CPU30とユーザ端末プログラム36及びサーバプログラム39とを用いて実現するようにしているが、その一部または全部をマイコンなどの論理回路、あるいは、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を用いてシーケンス制御してもよい。
【0043】
[4.安否確認システム1を用いた安否の確認方法15]
【0044】
(安否の確認方法15)
次いで、図5を用いて安否確認システム1による安否の確認方法15を説明する。図5にはユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム36およびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム39の処理の一実施形態を示すフローチャートを示している。
【0045】
(S0)災害の発生を含む避難が必要な事情が生じたことにより、情報取得装置5(図2参照)が避難情報5aを発信装置2に送信する。
【0046】
(S1)発信装置2は避難情報5aの取得に基づいて、避難範囲10に信号6aを発信する。本実施形態では、2つの避難範囲10、23を区別するために、信号6aは識別ID6b(図2参照)の情報を含んでいる。
【0047】
(S2)避難範囲10内のユーザ端末3は、信号6aの受信に基づき、ユーザ11が操作するための表示画面16を表示部3aに表示する。表示画面16はユーザ11が表示部3aにタッチ(接触)して操作するための画面である。本実施形態では、例えば、表示部3aに「避難完了しましたか?」と表示されている。避難が完了している場合、ユーザ11はOKと表示された画面部をタッチ操作する。
【0048】
(S3)ユーザ11が表示画面16を介して操作すると、サーバ4に特定情報8aが送信される。特定情報8aは、識別ID6b(図2参照)を含んでいる。なお特定情報8aとして、送信した時間の情報を含んでもよい。
【0049】
(S4)サーバ4は特定情報8aをメモリ31の特定情報DB14に記憶する。特定情報DB14は、管理者13(図1参照)のユーザ端末3を介して、インターネット上で確認することができる。
【0050】
(特定情報DB14のデータ構造)
図6に特定情報DB14のデータ構造を示す。このデータ構造は、2か所の避難場所の第1、第2避難範囲10、23にそれぞれ避難する場合のデータ構造である。それぞれの避難経路25、25(図1参照)の途中に、それぞれ第1、第2途中範囲10a、23aが設定されている。
図に示している特定情報DB14において、例えば、符号14aはユーザ11の識別番号、符号14bはユーザ11の氏名、符号14cは第1避難範囲10におけるユーザの有無、符号14dは第2避難範囲23におけるユーザの有無、符号14eは第1途中範囲10aにおけるユーザの有無及び符号14fは第2途中範囲23aにおけるユーザの有無を示している。なお特定情報8aが送信された時間の情報を特定情報DB14に記憶させてもよい。
図中の○印はユーザ11が対応する避難場所に居ることを示している。
例えば、識別番号10001のユーザ11は、第2途中範囲23a及び第2避難範囲23に○印が付されているので、第2途中範囲23aを経由して第2避難範囲23に現在避難していることが確認できる。また識別番号12222のユーザ1は、第2避難範囲23に〇印が付されておらず、第2途中範囲23aに○印が付されているので、第2途中範囲23aを経由して、第2避難範囲23に向かっていることが予想される。
【0051】
管理者13は、自身のユーザ端末3から、通信網12を介して、特定情報DB14にアクセスし、他のユーザ11の避難状況を確認できる。
【0052】
[5.避難情報5aの取得]
(情報取得装置5)
ここから情報取得装置5を説明する。本実施形態では、情報取得装置5として、火災報知器17に設けられている移報接点を利用している。移報接点とは、例えば、火災を感知した場合、普段は開いている移報接点が閉じて、信号を送り、接続している機器を連動させる、というものである。本実施形態では、移報接点により、情報取得装置5から避難情報5aが発信装置2又はサーバ4に送信される。その他、情報取得装置5の外部出力が有る場合は、外部出力を介して避難情報5aを取得してもよい。
【0053】
(火災受信機17)
その他、図7を用いて、情報取得装置5が火災受信機(火災報知器)又は警報装置に取り付けられている例を説明する。
図に示している火災受信機17は、例えば、施設24の特定の場所に対応させた複数の発光部18を備えている。図では発光部18の近傍に場所を特定する文字情報19が記載されている。発光部18の発光により、対応する文字情報19で示す場所で火災が発生したことを知らせる。発光部18の火災を示す発光としては、消灯から点灯に変化するもの、発光色が変化するものである。例えば発色の変化として、緑から赤に変化するなどである。
【0054】
情報取得装置5は、本体20と、その本体20から信号線21を介して複数個が連結されているセンサ22とからなる。本体20は、センサ22から避難情報5aを所定時間ごとに取得し、発信装置2又はサーバ4に送信する。センサ22は火災報知器(若しくは警報盤)17の全て/一部の発光部18に個別に設けられている。図では全ての発行部18にセンサ22が設けられている。センサ22は、例えば、フォトトランジスタを備える照度センサであってもよいし、RGB(赤、緑、青)の異なる色信号を出力できるカラーセンサであってもよい。本実施形態では、輝度を示す輝度値やRGBの値や、輝度値やRGB値の変化に基づいて避難情報5aを発信する。
なお全ての発光部18を網羅するように全体の画像をカメラで取得し、センサ22の発色、色の変化に基づいて、避難情報5aを発信するようにしてもよい。
【0055】
[6.他の実施形態]
次に安否確認システム1の他の実施形態を説明する。以下に説明する他の実施形態及び変形例は、前述した安否確認システム1とほぼ同様であるので、同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0056】
(安否確認システム1の変形例26)
図2に戻って(二点鎖線参照)、安否確認システム1の変形例1aを説明する。上述した実施形態では、ユーザ端末3は画面表示16を介してユーザ11の操作によりサーバ4に特定情報8aを送信したが、変形例1aでは、ユーザ11の操作を伴わない。変形例1aのユーザ端末3は、信号6aを受信すると自動的にサーバ4に特定情報8aを送信する。図5のフローチャートでは、工程S5(二点鎖線参照)に相当する。その後、工程S2及びS3を経ずに、工程S4に進む。
【0057】
(第2実施形態)
次に図8を用いて、安否確認システム1の他の実施形態を説明する。図8に示す他の実施形態に係る安否確認システム27は、上述した変形例1aと同じように、ユーザ端末3が信号6aを受信すると、送信手段8により特定情報8aをサーバ4に自動的に送信する。実施形態27では、ユーザ端末3が、信号6aの受信に基づいて、ユーザ11が操作するためのユーザに関する関連情報18bを入力する関連画面16aを表示する関連表示手段28を備えている。さらにユーザ11の操作により関連情報18aをサーバ4に送信する関連送信手段29をさらに備えている。
【0058】
図9を用いて安否確認システム27による安否の確認方法15aを説明する。図9にはユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム36およびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム39の処理の一実施形態を示すフローチャートである。
【0059】
(S5)ユーザ端末3は信号6aの受信に基づき、特定情報8aをサーバ4に送信する。特定情報8aは識別ID6bを含んでいる。なお特定情報8aとして、送信した時間の情報を含んでもよい。特定情報8aを記憶した特定情報DB14については、前述した安否確認システム1と同様である。
【0060】
(S6)ユーザ端末3は、信号6aの受信に基づき、ユーザ11が関連情報8bを入力するための関連画面16aを表示部3aに表示する。
なお、工程S5と工程S6は同時に行ってもよい。また工程S6の後に工程S5を行ってもよい。
【0061】
(S7)ユーザ11により関連画面16aを介して関連情報8bが入力される。ユーザ11の操作により関連情報8bをサーバ4に送信する。
【0062】
図10にユーザ端末3の表示部3aに表示される関連画面16aの概略図を示す。図10に示す関連画面16aは、上段の左方から怪我人の有無を示す怪我画面部16bと、全員の避難の有無を示す避難画面部16cと、下段の送信ボタンである送信画面部16dとからなる。本実施形態では、例えば、ユーザ11を含め怪我人がいるなら、怪我画面部16bに触れる。一方で、怪我人がいない場合は、触れない。また避難できていない人がいる場合は、避難画面部16cに触れる。一方で、全員が避難できている場合には、触れない。次いで、送信画面部16dに触れて、特定情報8bを送信する。本実施形態では、例えば、怪我画面部16b及び避難画面部16cにユーザ11が触れると色が変化するようにされている。
【0063】
(S8)サーバ4は特定情報8a及び関連情報8bをメモリ31の特定情報DB14及び関連情報DB26に記憶する。特定情報DB14及び関連情報DB26は、管理者13のユーザ端末3を介して、インターネット上で確認することができる。
【0064】
(関連情報DB26のデータ構造)
図11に関連情報DB26のデータ構造を示す。図に11示している関連情報DB26において、例えば、符号26aはユーザ11の識別番号、符号26bはユーザ11の氏名、符号26cは怪我人の有無及び符号26dは全員が避難したかの有無を示している。なお関連情報8bが送信された時間の情報を関連情報DB26に記憶させてもよい。なお図中の○印は有り、×印は無しを示している。
【0065】
管理者13は、自身のユーザ端末3から、通信網12を介して、関係情報DB26にアクセスし、他のユーザ11の怪我の状況及び避難状況を確認できる。
【0066】
<第3実施形態>
次に図12を用いて、安否確認システム27のさらに他の実施形態を説明する。図12に示す実施形態に係る安否確認システム40は、発信装置2が避難情報5aを取得するのではなく、サーバ4が避難情報5aを取得する点で前述の実施形態の安否確認システム27と異なっている。
なお、防災システム40は、前述した防災システム27とほぼ同様であるので、同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0067】
(安否確認システム40)
図12は第3実施形態の安否確認システム40の構成を示す機能ブロック図である。図12に示す安否確認システム40は、第2実施形態とほぼ同様の構成に加え、さらにサーバ4にサーバ取得手段41及びサーバ送信手段42を備え、ユーザ端末に取得手段43を備えている。
【0068】
(サーバ取得手段41、サーバ送信手段42、取得手段43)
サーバ取得手段41は、情報取得装置5から避難情報5aを取得する。サーバ送信手段42は、避難情報5aをユーザ端末3に送信する。取得手段43はサーバ4から送信された避難情報5a及び信号6aを取得する。
【0069】
(サーバ送信手段42)
図13は、さらに他の実施形態に係る安否確認システムの安否確認方法の一例を示す概略フローである。図13は、安否確認システム40で用いられる安否確認方法44の一実施形態を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、図9のフローチャートとほぼ同じであるが、工程S5に至るまでの工程が異なる。そのため異なる部分を図示し、共通する部分の説明を省略する。
【0070】
(R1)火災などの災害の発生により情報取得装置5から避難情報5aがサーバ4に送信される。サーバ4のCPU30は、避難情報5aを取得する(サーバ取得手段41参照)。
【0071】
(R2)サーバ4は、避難情報5aをユーザ端末3に送信する(サーバ送信手段42参照)。
【0072】
(R3)ユーザ端末3のCPU30は避難情報5aを取得する。なおユーザ端末3が取得する避難情報5aは避難が必要な事情であることを示すものであればよく、情報取得装置5から送信される避難情報5aと同一な情報でなくともよい。避難情報5aを取得した状態で、発信装置2から信号6aを取得する。
また避難情報5a及び信号6aを取得することで、ユーザ端末3の処理が工程S5(図9参照)に続く。本実施形態では、発信装置2は、信号6aを常時発信している。
【0073】
(第3実施形態のその他)
確認手段9において、避難情報5aの取得に基づいて、特定情報8a及び関連情報8bをメモリ31の特定情報DB14及び関連情報DB26に記憶するようにしてもよい。
第1実施形態1、1aについて、第3実施形態40と同じように、サーバ取得手段41、サーバ送信手段42及び取得手段43を備えるようにして、避難情報5aをサーバ4が取得し、サーバ4からユーザ端末3に避難情報5aを送信するようにしてもよい。
【0074】
[7.その他]
前述の実施形態は、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
前述の実施形態に、その他として記載した事項を、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
第2実施形態27において、ユーザ11による操作で関連情報8bを送信する際に、特定情報8aを送信してもよい。
サーバ4の記憶部31は、通信可能に接続されている他のサーバなどに設けてもよい。
ユーザ端末3に加速度を測定する機器が設けられている場合は、加速度の検出値をサーバ4に通信網12を介して送信することで、ユーザ11が避難(移動)していることが把握できる。避難情報5aの取得後に加速度の検出値が得られなかった場合は、ユーザ11が施設24にユーザ端末3を忘れていることが予想される。なお、まだ部屋に残っていることが予想される。一方で、避難情報5aの取得後に加速度の検出値が得られている場合は、避難中であることが予想される。
特定情報DB14と関連情報DB26とを1つのデータベースにまとめてもよい。
ホテルなどの宿泊施設では、各部屋に専用のユーザ端末3を設置してもよい。その際にユーザ端末3に予め部屋番号を登録しておいてもよい。ユーザ11が避難範囲10に到達すると、ユーザ端末3から特定情報8aとして部屋番号がサーバ4に送信される。
特定情報8a及び関連情報8bとしてサーバ4に送信される情報は、予め登録するようにしてもよい。
【0075】
[8.まとめ]
(1)安否確認システム1は、予め設定された避難範囲に特定の信号を発信する発信装置2と、信号6aの受信に基づいて、避難すべきユーザ11を特定する特定情報8aを送信する送信手段8を備えるユーザ端末2と、特定情報8aに基づいて、ユーザ11の避難状況を確認するための確認手段9を備えるサーバ4とからなることを特徴としている。
ユーザ11が避難範囲まで避難すると、ユーザ端末3からユーザ11を特定する特定情報8aがサーバ4に送信されるので、ユーザ11の避難状況を記録してまとめたり、ユーザ11の避難状況の確認又は把握したりするのが容易である。
【0076】
(2)このような安保確認システム1は、ユーザ端末3が、信号6aの受信により、ユーザ11が操作するための所定の表示画面6aを表示部3aに表示する表示手段7をさらに備えており、送信手段8は、操作により特定情報8aを送信するものであるので、ユーザ11の操作により特定情報8aが送信されるので、ユーザ11の安否確認が一層確実である。
【0077】
(3)またユーザ端末3が、信号6aの受信に基づいて、ユーザ11が操作するためのユーザ11に関する関連情報8bを入力する関連画面16bを表示する関連表示手段28と、関連情報8bを送信する関連送信手段29とを備えているので、ユーザ11又は同伴者について、人物の特定、怪我の状況、避難状況の記録・確認が容易である。
【0078】
(4、6)また避難範囲10、23が複数設けられている場合は、離れた避難場所10、23におけるユーザ11の避難状況を一括して収集・把握することができる。
【0079】
(5、7)また避難範囲10として、到達すべき避難範囲と、前記到達すべき避難範囲10に至る経路中に設けられる途中範囲10aとが設定されているので、ユーザ11が到達すべき避難範囲に向かっているのかを把握できる。
【0080】
(8)また、発信装置2が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報5aの取得により信号6aを発信する場合は、平時は待機状態であるから消費電力を抑えることができる。また簡易な構成で、災害の発生で作動する安否確認システム1を構築できる。
【0081】
(9)また送信手段8が、災害の発生を含む避難すべき事情の発生に基づく避難情報5aの取得に基づいて、特定情報8aを送信する場合は、簡易な構成で、災害の発生で作動する安否確認システム1を構築できる。また発信装置2に通信機能が不要である。
【0082】
(10)ユーザ端末3は、避難が必要な事情が発生すると、予め設定された1つ以上の避難範囲10に発信される特定の信号6aの受信に基づいて、避難すべきユーザ11を特定する特定情報8aをサーバ4に送信する送信手段8又はユーザ11に関連する関連情報8bをサーバ4に送信する関連送信手段29を備えていることを特徴としている。災害の発生により作動し、避難範囲まで避難すると特定情報8a又は前記ユーザに関連する関連情報8bをサーバ4に送信するので、簡易な構成でユーザ11又は同伴者について、人物の特定、怪我の状況、避難状況等が記録・確認できる。
【0083】
(11)ユーザ端末プログラム36は、コンピュータに、避難が必要な事情が発生すると予め設定された1つ以上の避難範囲10に発信される特定の信号6aの受信に基づいて、避難すべきユーザ11を特定する特定情報8a又はユーザ11に関連する関連情報8bをサーバ4に送信させることを特徴としている。
災害の発生により作動し、避難範囲まで避難すると特定情報8a又は関連情報8bをサーバ4に送信するので、簡易な構成でユーザ11又は同伴者について、人物の特定、怪我の状況、避難状況等が記録・確認できる。
【符号の説明】
【0084】
1 安否確認システム
1a 変形例
2 発信装置
2a 発信手段
3 ユーザ端末
3a 表示部
4 サーバ
5 情報取得装置
5a 避難情報
6 発信部
6a 信号
6b 識別ID
7 表示手段
8 送信手段
8a 特定情報
9 確認手段
10 避難範囲(第1避難範囲)
10a (第2途中範囲)
11 ユーザ
12 通信網
13 管理者
14 特定情報データベース(特定情報DB)
15 安否の確認方法
16 表示画面
16a 関連画面
17 火災報知器
18 発光部
19 文字情報
20 本体
21 信号線
22 センサ
23 第2避難範囲
23a 第2途中範囲
24 建物
25 避難経路
26 特定情報データベース
27 第2実施形態
28 関連表示手段
29 関連送信手段
30 CPU
31 メモリ
32 記録デバイス
33 接続ポート
34 通信回路
35 バスライン
36 ユーザ端末のためのプログラム
37 ブラウザプログラム
38 OS
39 サーバのためのプログラム
40 第3実施形態
41 サーバ取得手段
42 サーバ送信手段
43 取得手段
44 安否の確認方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13