(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166135
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】口腔光照射器
(51)【国際特許分類】
A61C 19/06 20060101AFI20231114BHJP
A61N 5/06 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
A61C19/06 Z
A61N5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076947
(22)【出願日】2022-05-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年1月26日 掲載アドレスhttps://store.dentallover-superbreathlv.jp/lp/index.aspxにおいてウェブサイト掲載。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年12月23日からオンライン販売サイト(『楽天』掲載アドレスhttps://item.rakuten.co.jp/dental-lover/ec010-r/[販売日 令和4年1月26日]、『Yahoo』掲載アドレスhttps://store.shopping.yahoo.co.jp/dental-lover/ec010-r.html[販売日 令和4年2月1日]、『Qoo10』掲載アドレスhttps://www.qoo10.jp/g/963319073[販売日 令和4年2月1日]、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 『Amazon』掲載アドレスhttps://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9LV%EF%BC%8B%E8%96%AC%E7%94%A84MONTH%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%B2%E3%83%AB%EF%BC%8B%E5%8F%A3%E8%87%AD%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%EF%BC%8B%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%82%BE%E3%83%B3PPM-LED%E5%8F%A3%E8%87%AD%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%82%AA%E3%82%BE%E3%83%B3%E6%B0%B4%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/B09NVZFGJQ/ref=pd_sbs_sccl_2_1/356-6792621-2941910?pd_rd_w=sG6lr&pf_rd_p=eb649620-718d-4f3b-9aaa-29b215914196&pf_rd_r=R9B4Z3QX1ZYBP4ZPQRVA&pd_rd_r=1c8f1a24-8da9-469f-943b-114055b5b25d&pd_rd_wg=sj2rF&pd_rd_i=B09NVZFGJQ&psc=1[販売日 令和3年12月23日]) において販売。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年3月1日からルーチェプラス(広島県三原市城町3丁目2-172F) において販売。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年1月31日掲載アドレスhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000077982.html においてニュースリリース掲載(PR配信サイト(PRTIMES))
(71)【出願人】
【識別番号】520277380
【氏名又は名称】株式会社デンタルラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 学
【テーマコード(参考)】
4C052
4C082
【Fターム(参考)】
4C052MM02
4C052MM06
4C082PA01
4C082PA02
4C082PC06
4C082PE09
4C082PG16
4C082PJ11
(57)【要約】
【課題】発光素子から発生する光を舌に照射する口腔光照射器を提供する。
【解決手段】口腔光照射器1は、本体部40とその本体部40の突出部44に結合されるマウスピース部10とを備える。このマウスピース部10には、ユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個のLED(発光ダイオード)20が埋設され、この複数個のLED20から発する光がユーザーの舌を照射するように構成される。また、このマウスピース部10には、ユーザーの上歯列と下歯列の歯牙と歯茎に沿うように複数個のLED20が埋設され、この複数個のLED20から発する光がユーザーの歯牙と歯茎を照射するように構成される。さらに、このマウスピース部10には、振動を付与する偏心おもり32を有するモーター31が固着され、このモーター31の回転により生ずる振動がマウスピース部10のモーター31との固着面を通してマウスピース部10に伝わるように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部を有する本体部と該本体部の突出部に結合されるマウスピース部とを備え、
該マウスピース部は、
ユーザーの口腔内に装着される際、前記ユーザーの上顎の上歯列と下顎の下歯列に当接される咬合ベース部と、
該咬合ベース部に連接し前記ユーザーの前記上歯列と前記下歯列の口内側に立設する内側壁部と、
該内側壁部から口内方向に前記ユーザーの舌の上側表面と対向するように形成される延出部とを有し、
該延出部には、
前記ユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個の発光素子が埋設され、該複数個の発光素子から発する光が前記ユーザーの舌の上側表面を照射するように構成されていることを特徴とする口腔光照射器。
【請求項2】
前記咬合ベース部に連接し前記ユーザーの前記上歯列と前記下歯列の頬側に立設する外側壁部を有し、
該外側壁部には、
前記ユーザーの上歯列の歯茎と下歯列の歯茎に沿うように複数個の発光素子が埋設され、該複数個の発光素子から発する光が前記ユーザーの前記上歯列の歯茎と前記下歯列の歯茎とを照射するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の口腔光照射器。
【請求項3】
前記マウスピース部には、
振動を付与する振動部材が固着され、該振動部材により生ずる振動が前記振動部材との固着面を通して前記マウスピース部に伝わることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔光照射器。
【請求項4】
前記延出部に埋設される前記複数個の発光素子と、前記外側壁部に埋設される前記複数個の発光素子は、
それぞれ、複数の発光波長の発光ダイオードの組合せにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の口腔光照射器。
【請求項5】
前記延出部に埋設される前記複数個の発光素子は、
波長625ナノメートルの赤色発光ダイオードと、波長940ナノメートルの近赤外線発光ダイオードの組合せにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔光照射器。
【請求項6】
前記外側壁部に埋設される前記複数個の発光素子は、
波長625ナノメートルの赤色発光ダイオードと、波長940ナノメートルの近赤外線発光ダイオードの組合せにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の口腔光照射器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、口腔内に光を照射する口腔光照射器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブラッシングによって歯牙に付着した汚れを除去する前に、歯牙にゲルを塗布したり、歯牙に光を照射したりすることが行われている。歯牙に光を照射する器具としては、例えば、下記特許文献1に記載されている歯牙美白器が知られている。この歯牙美白器は、過酸化水素塗布用ゲルを塗布できるマウスピース部と取っ手ケースとを備えており、この取っ手ケースの内部には、可視光線領域の光を発生するLEDや、振動部材が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、特許文献1の発明のように、歯牙にLEDの光を照射することは行われてきたが、舌にLEDの光を照射することは行われてこなかった。
【0005】
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、この発明の課題は、発光素子から発生する光を舌に照射する口腔光照射器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、把持部を有する本体部と該本体部の突出部に結合されるマウスピース部とを備え、該マウスピース部は、ユーザーの口腔内に装着される際、前記ユーザーの上顎の上歯列と下顎の下歯列に当接される咬合ベース部と、該咬合ベース部に連接し前記ユーザーの前記上歯列と前記下歯列の口内側に立設する内側壁部と、該内側壁部から口内方向に前記ユーザーの舌の上側表面と対向するように形成される延出部とを有し、該延出部には、前記ユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個の発光素子が埋設され、該複数個の発光素子から発する光が前記ユーザーの舌の上側表面を照射するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記咬合ベース部に連接し前記ユーザーの前記上歯列と前記下歯列の頬側に立設する外側壁部を有し、該外側壁部には、前記ユーザーの上歯列の歯茎と下歯列の歯茎に沿うように複数個の発光素子が埋設され、該複数個の発光素子から発する光が前記ユーザーの前記上歯列の歯茎と前記下歯列の歯茎とを照射するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記マウスピース部には、振動を付与する振動部材が固着され、該振動部材により生ずる振動が前記振動部材との固着面を通して前記マウスピース部に伝わることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記延出部に埋設される前記複数個の発光素子と、前記外側壁部に埋設される前記複数個の発光素子は、それぞれ、複数の発光波長の発光ダイオードの組合せにより構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記延出部に埋設される前記複数個の発光素子は、波長625ナノメートルの赤色発光ダイオードと、波長940ナノメートルの近赤外線発光ダイオードの組合せにより構成されており、前記赤色発光ダイオードと前記近赤外線発光ダイオードが同時に発光することを特徴とする。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記外側壁部に埋設される前記複数個の発光素子は、波長625ナノメートルの赤色発光ダイオードと、波長940ナノメートルの近赤外線発光ダイオードの組合せにより構成されており、前記赤色発光ダイオードと前記近赤外線発光ダイオードが同時に発光することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、延出部にユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個の発光素子が埋設されるため、発光素子から発する光でユーザーの舌を照射できる。
【0013】
請求項2の発明によれば、外側壁部にユーザーの上歯列の歯茎と下歯列の歯茎に沿うように複数個の発光素子が埋設されるため、発光素子から発する光でユーザーの上歯列の歯茎と下歯列の歯茎とを照射できる。
【0014】
請求項3の発明によれば、振動部材がマウスピース部に固着されているため、振動部材の振動がマウスピース部に直接伝達され、減衰のない強い振動をマウスピース部に与えることができる。マウスピース部の振動は、ユーザーの口腔内に伝達される。この振動により舌や歯茎が刺激される。
【0015】
請求項4の発明によれば、延出部に埋設される複数個の発光素子と、外側壁部に埋設される複数個の発光素子が、それぞれ、複数の発光波長の発光ダイオードの組合せにより構成されているため、ユーザーの舌と上歯列の歯茎と下歯列の歯茎とを複数の波長の光で照射できる。
【0016】
請求項5及び6の発明によれば、延出部に埋設される複数個の発光素子が、赤色発光ダイオードと、近赤外線発光ダイオードの組合せにより構成され、同時に発光する。近赤外線発光ダイオードから発生する波長の光は、人の目に感度がなく目視できない不可視光線領域の光であるが、この不可視光線領域の光と可視光線領域である赤色発光ダイオードの光とを同時に発光させることにより、可視光線領域の光を感ずることを通して、不可視光線領域の光も発光していることを認識できる。この結果、不可視光線領域の光のみが発光し、無意識のうちにその光がユーザーの目に入射してしまうような状況を回避することができ、安全性の向上につながっている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明の実施の形態に係る口腔光照射器の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。
【
図2】同実施の形態に係るマウスピース部の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は本体部側から見た斜視図、(c)は底面図である。
【
図3】同実施の形態に係るLED保持部材とLEDフレキシブル基板を示す概略図であり、(a)は下顎側(舌側)から見た斜視図、(b)はマウスピース部の延出部と外側壁部の一部を取り除いてむき出しにした上顎側(口蓋側)から見た図である。
【
図4】同実施の形態に係るLEDフレキシブル基板を示す概略図であり、(a)は外側壁部用を示す図、(b)は延出部用を示す図である。
【
図5】同実施の形態に係る口腔光照射器の概略的な電気機能ブロック図である。
【
図6】同実施の形態に係る口腔光照射器の電源・モード選択ボタンを押下したときの動作を示す概略フローチャートである。
【
図7】同実施の形態に係る口腔光照射器の使用状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明の実施の形態について、
図1~
図7を用いて説明する。
【0019】
図1は、口腔光照射器1の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。この口腔光照射器1は、ユーザーが口腔内に装着した状態で、ユーザーの舌、歯牙及び歯茎に光を照射する。口腔光照射器1は、把持部42を有する本体部40と、その本体部40の突出部44に結合されているマウスピース部10とを備える。このマウスピース部10には、複数個の「発光素子」であるLED(発光ダイオード)20が埋設されており、このLED20から発する光がユーザーの舌の上側表面、上歯列の歯牙と歯茎、及び、下歯列の歯牙と歯茎とを照射する。また、このマウスピース部10には、振動部材30である偏心おもり32を有するモーター31が固着されており、このモーター31の回転軸の回転により生ずる振動がマウスピース部10に伝達され、マウスピース部10全体が振動する。
【0020】
口腔光照射器1の本体部40は、把持部42、突出部44、電源・モード選択ボタン45などで構成される。
【0021】
把持部42は、本体部40の筐体を構成しており、ユーザーの手に持ちやすい形状をなしている。また、この把持部42は、人体に害を与えることのない安全な材料で作製され、例えば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・ブタジエン)樹脂などのプラスチックで形成される。この把持部42の内部には、制御電子基板47、二次電池48、充電コイル49等が収容される(
図5参照)。制御電子基板47は、この口腔光照射器1に含まれる電気・電子要素を制御する。二次電池48は、例えば、リチウムイオンポリマー充電池などの充電可能な電池で構成され、口腔光照射器1に電源を供給する。充電コイル49は、図示しない無線充電器から電磁誘導により非接触で電力を受け取り、二次電池48を充電する。
【0022】
図1に示す把持部42の側面に設けられる電源・モード選択ボタン45は、電源の投入や切断、モーター31の回転や停止の切り換えなどに使用される。把持部42の上部には、突出部44が形成されている。この突出部44の先端は、マウスピース部10と結合する被結合部である被嵌合部63を構成している。
【0023】
マウスピース部10は、外側壁部11、咬合ベース部12、内側壁部13、延出部19などが一体の部材として形成されており、シリコーンゴムなどの人体に悪影響を及ぼさない安全な材料で作製されている。
【0024】
咬合ベース部12は、ユーザーの口腔内にマウスピース部10が装着される際、ユーザーの上顎の上歯列と下顎の下歯列に当接される。口腔光照射器1の使用時には、この咬合ベース部12の上下両面と後述する延出部19の舌側(下顎側)の面に口臭ゲルが塗布された後、ユーザーの口にくわえられる。この咬合ベース部12には、凸形状の滑り止め部17が形成されており、ユーザーの奥歯がこの滑り止め部17に当接することで、マウスピース部10の滑りが防止される。
【0025】
外側壁部11は、咬合ベース部12に連接しユーザーの上顎の上歯列と下顎の下歯列の頬側(外側)に立設するように形成される。この外側壁部11は、ユーザーの上歯列側の外側上部壁部11Aと、下歯列側の外側下部壁部11Bとにより構成される。また、この外側壁部11のユーザーの歯牙と歯茎側には、ユーザーの歯牙と歯茎に対面するように複数の突起部16が設けられている。この突起部16は、ユーザーの歯牙の表面に当接し、マウスピース部10に収容される振動部材30の振動によって歯牙の表面の汚れを摩擦する。さらに、突起部16が、ユーザーの歯茎の表面に当接する場合には、マウスピース部10の振動によって歯茎が刺激される。上述のようにこの外側壁部11には、ユーザーの上歯列の歯牙及び歯茎と、下歯列の歯牙及び歯茎に沿うように複数個のLED20が埋設され、この複数個のLED20から発する光がユーザーの歯牙と歯茎を照射するように構成される。
【0026】
図1(a)には、外側壁部11の内部に破線として、外側壁部11に埋設されているU字形状の外側壁部用LED保持部材22が示されている。この外側壁部用LED保持部材22のユーザーの歯牙と歯茎に対面する内側の面には、LED20がはんだ実装される外側壁部用LEDフレキシブル基板21が取り付けられている。
【0027】
内側壁部13は、咬合ベース部12に連接しユーザーの上歯列と下歯列の口内側(内側)に立設するように形成される。この内側壁部13は、ユーザーの上歯列側の内側上部壁部13Aと、下歯列側の内側下部壁部13Bとにより構成される。この内側壁部13は、口腔光照射器1の使用時に、咬合ベース部12に塗布された口臭ゲルが、口腔内に漏れ出すことを防止する。
【0028】
延出部19は、内側壁部13の上下中央付近で咬合ベース部12とほぼ同じ位置から、口内方向にユーザーの舌の上側表面と対向するように形成される。
図1(a)では、舌先から舌中を覆うように延出部19が形成されており、この延出部19は平板形状をなしている。この延出部19には、ユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個のLED20が埋設され、この複数個のLED20から発する光がユーザーの舌の表面を照射するように構成される。
図1(a)と(c)には、延出部19の内部に破線として、延出部19に埋設される板状の延出部用LED保持部材26が示されている。この延出部用LED保持部材26のユーザーの舌に対面する面には、LED20(
図1(a)において破線で表示。)がはんだ実装される延出部用LEDフレキシブル基板25が取り付けられている。
【0029】
図2は、マウスピース部10の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は本体部40側から見た斜視図、(c)は底面図である。
【0030】
マウスピース部10には、本体部40と結合する「結合部」である嵌合部14や、振動部材30である偏心おもり32を有するモーター31を収容する空間としての収容部15などが設けられている。
【0031】
嵌合部14は、外側壁部11に突設されており、本体部40の突出部44に設けられている被嵌合部63と嵌合して結合する。嵌合部14と被嵌合部63との結合は、本体部40内部が密閉されるように防水構造をなしている。
【0032】
このマウスピース部10の嵌合部14には、本体部40側が開口した長方形状の空間部である収容部15が形成されている。この収容部15には、回転軸に略半円筒形状の偏心おもり32が取り付けられているモーター31が収容されている。このモーター31の円筒状の本体側面は、収容部15を構成する空間部の底面に固着されており、モーター31と収容部15とが固着している面が固着面を構成している。固着の方法は、どのような方法を採用してもよく、例えば、両面テープや接着剤などを用いて接着するようにしてもよい。モーター用電線33に電流を流すことにより、モーター31の回転軸が回転するが、この回転軸には偏心おもり32が取り付けられているため回転によって振動が発生する。偏心おもり32が、略半円筒形状をしているため、モーター31の回転軸が1回転すると振動が2回発生する。例えば、モーター31の回転軸を1分間に5500回転させると、振動は1分間に2倍の11000回発生する。この振動は、モーター31と収容部15との固着面を通してマウスピース部10に伝達する。このように、マウスピース部10に偏心おもり32を有するモーター31が埋め込まれており、マウスピース部10にモーター31が固着されているため、振動がマウスピース部10に直接伝達され、減衰のない強い振動をマウスピース部10全体に与えることができる。モーター31による振動の振動数は、任意に設定すればよく、例えば、1分間に11000回または22000回振動するようにしてもよい。
【0033】
マウスピース部10が振動することにより、咬合ベース部12と延出部19に塗布される口臭ゲルが、隅々まで満遍なく広がり及ぶようになる。また、マウスピース部10の振動により外側壁部11に埋設されているLED20と歯牙や歯茎との相対的な位置関係が変動し、LED光の照射位置が歯牙や歯茎の表面上で振動して歯牙や歯茎全体を均一に照射できる。同様に、振動により延出部19に埋設されているLED20とユーザーの舌との相対的な位置関係が変動し、LED光の照射位置が舌の表面上で振動して舌全体を均一に照射できる。また、振動する突起部16が歯牙に当たり、歯牙の表面の汚れが摩擦される。さらに、この振動により歯茎および舌が刺激される。
【0034】
なお、モーター31を固着する位置は、収容部15の底面に限定されず、収容部15の側面でもよいし、マウスピース部10に直接固着してさえすればどの位置であってもよい。また、振動部材30としては、偏心おもり32とモーター31で構成される偏心回転質量方式に限定されることなく、リニア共振アクチュエータ方式などのその他の方式を採用してもよい。
【0035】
図2には、マウスピース部10から分離した部材として、略平板形状の防振板35が示されている。この防振板35は、モーター31と本体部40との間に介在し、モーター31の回転により発生する振動を減衰して、本体部40側に伝達されにくくする役割を果たす。防振板35は、減衰効果を発揮させるため、柔軟性を有する材料で作製することが好ましく、例えば、シリコーンゴムなどを用いることができる。本実施形態に係る防振板35の形状は、片側の面が円筒形状のモーター31本体に沿うように円筒形状に形成されており、その裏面が、本体部40に当接するように平坦形状に形成されている。また、防振板35とモーター31との間は、両面テープや接着剤などで接着されている。ただし、防振板35とモーター31との間の接着は、製造上の作業性の向上を図ったものであり、機能的にはこの接着は必須でない。このため、防振板35とモーター31とを接着しなくてもよい。
【0036】
マウスピース部10を本体部40に嵌合して結合させた状態では、モーター31が、本体部40から防振板35を介してマウスピース部10の嵌合方向に押圧されるように構成されている。上述のように、モーター31はマウスピース部10に形成された収容部15の底面(固着面)に固着されているため、本体部40から受ける押圧力は、モーター31がマウスピース部10との固着面に押し付けられる方向に作用する。モーター31が回転しマウスピース部10が振動している状態で長期間使用しても、このモーター31が固着面に押し付けられる構成によって、モーター31が固着面から剥離して脱落することを防止できる。
【0037】
ここで、防振板35と本体部40とは当接しているが、接着はされていない。防振板35と本体部40とを当接させることにより、本体部40からモーター31に押圧力を作用させる一方で、防振板35と本体部40とを接着しないことによって、モーター31による振動が、本体部40側に伝達されにくくなっている。
【0038】
なお、本実施形態では、モーター31が収容部15の底面に固着されているが、例えば、モーター31が収容部15の側面に固着されている場合、防振板35の形状をくさび形に形成するようにしてもよい。こうすることにより、モーター31が本体部40から受ける押圧力の分力により、モーター31が収容部15の側面の固着面に押し付けられる構成になる。
【0039】
図3は、LED保持部材22、26とLEDフレキシブル基板21、25を示す概略図であり、(a)は下顎側(舌側)から見た斜視図、(b)はマウスピース部10の延出部19と外側壁部11の一部を取り除いてむき出しにした上顎側(口蓋側)から見た図である。
図3(a)には、U字形状の外側壁部用LED保持部材22の中央部から、板状の延出部用LED保持部材26が突き出た構造が示されている。このU字形状の外側壁部用LED保持部材22の中央部には、開口が設けられており、この開口に延出部用LED保持部材26を貫通させるようにして組み立てられる。
【0040】
図3(b)に示すように外側壁部11には、ユーザーの上歯列と下歯列の歯牙と歯茎に沿うように複数個のLED20が埋設され、複数個のLED20から発する光がユーザーの歯牙と歯茎を照射するように構成される。複数個のLED20は、外側壁部用LEDフレキシブル基板21に、はんだ実装されており、
図3(a)に示すようにこの外側壁部用LEDフレキシブル基板21がU字形状の外側壁部用LED保持部材22に取り付けられた状態で外側壁部11に埋め込まれて固定される(
図3(b)参照)。
【0041】
また、延出部19には、ユーザーの舌の上側表面に対面するように複数個のLED20が埋設され、複数個のLED20から発する光がユーザーの舌の表面を照射するように構成される。複数個のLED20は、延出部用LEDフレキシブル基板25に、はんだ実装されており、
図3(a)に示すようにこの延出部用LEDフレキシブル基板25が板状の延出部用LED保持部材26に取り付けられる(
図3(b)参照)。そして、この延出部用LED保持部材26は延出部19に埋め込まれて固定される。なお、LED20は、延出部19の上顎側(口蓋側)には配置されていない。
【0042】
外側壁部用LED保持部材22や延出部用LED保持部材26は、ポリカーボネート樹脂やPA(ナイロン)66樹脂などのプラスチックで形成される。
【0043】
図4(a)は外側壁部用LEDフレキシブル基板21を示す概略図であり、
図4(b)は延出部用LEDフレキシブル基板25を示す概略図である。実装される複数個のLED20は、発光波長625nmの赤色LED20Aと、発光波長940nmを含む波長900~980nmの近赤外線LED20Bとの2種類が組合されて用いられる。外側壁部11や延出部19に埋設するため、LED20は、表面実装用LEDを採用し、小型化、薄型化を図っている。LED20の駆動電流は、
図2に示すLED用電線23を通して本体部40から供給を受ける。
【0044】
図4(a)に示す外側壁部用LEDフレキシブル基板21に実装されるLED20は、赤色LED20Aが50個、近赤外線LED20Bが28個の全部で78個である。
図4(a)は、LED20の配置の一例であり、最上段と最下段にそれぞれ8個の赤色LED20A、上から2段目と下から2段目にそれぞれ8個の近赤外線LED20B、上から3段目と下から3段目にそれぞれ16個の赤色LED20A、上から4段目の左右両端からそれぞれ6個が近赤外線LED20B、上から4段目の位置にある開口部24の両端にそれぞれ1個の赤色LED20Aがはんだ付けされる。このように、2種類の波長のLED20を満遍なく配置し、同時に発光することで、2種類の波長を混合した光で歯牙や歯茎が照射される。咬合ベース部12に塗布される口臭ゲルに光を照射した後に、歯ブラシなどでブラッシングすることによって、歯牙の表面に付着している汚れを除去する作用が促進されるとともに、口臭予防や口臭が改善する効果が生ずると考えられている。
【0045】
近赤外線LED20Bから発生する波長の光は、人の目に感度がなく目視できない不可視光線領域の光であるが、この不可視光線領域の光と可視光線領域である赤色LED20Aの光とを同時に発光させることで、可視光線領域の光を感ずることを通して、不可視光線領域の光も発光していることが認識できる。この結果、不可視光線領域の光のみが発光し、無意識のうちにその光がユーザーの目に入射してしまうような状況を回避でき、安全性の向上につながる。
【0046】
外側壁部用LEDフレキシブル基板21に形成されている開口部24には、延出部用LED保持部材26が貫通するように挿入される。
【0047】
図4(b)に示す延出部用LEDフレキシブル基板25に実装されるLED20は、赤色LED20Aが14個、近赤外線LED20Bが8個の全部で22個である。
図4(b)では、左右両端の列にそれぞれ7個の赤色LED20A、中央の列に8個の近赤外線LED20Bが配置される。このようにLED20を配置して、同時に発光させることにより、2種類の波長の光でユーザーの舌が照射される。延出部19の舌側(下顎側)の面に塗布される口臭ゲルに光を照射した後に、歯ブラシなどで舌の表面をブラッシングすると口臭予防や口臭の改善の効果が期待される。
【0048】
なお、使用するLED20は、上述の赤色LED20Aや近赤外線LED20Bに限定されず、他の異なる波長のLED20を採用してもよい。また、波長の種類も2種類に限定されず、1種類でもよいし、3種類以上としてもよい。
【0049】
ユーザーがマウスピース部10を口に含み上歯列と下歯列を咬合ベース部12に当接させると、上歯列及び下歯列の歯牙と歯茎にそれぞれ対向するように、LED20が配置されているため、LED20の光が直接歯牙や歯茎の表面に照射される。本実施形態では、LED20が外側壁部11に埋設されているが、内側壁部13にも埋設し、歯牙や歯茎を口内側(内側)から照射するようにしてもよい。
【0050】
図5は、口腔光照射器1の概略的な電気機能ブロック図である。制御電子基板47には、制御部70、LED駆動部74、モーター駆動部75、ブザー駆動部76、電源・モード選択ボタン検出部77、二次電池充電部78などが設けられる。
【0051】
制御部70は、プログラムの実行や演算処理を行うCPU71、プログラムやデータを記憶する不揮発性メモリのROM72、CPU71によるプログラムの実行や演算処理のワークエリアとして動作する揮発性メモリのRAM73などで構成される。LED駆動部74は、制御部70の制御に基づいて、マウスピース部10に埋設されている赤色LED20Aと近赤外線LED20Bに同時に駆動電流を流し発光させる。モーター駆動部75は、制御部70の制御に基づいて、マウスピース部10に収容されているモーター31に駆動電流を流し回転軸の回転を発生させる。ブザー駆動部76は、制御部70の制御に基づいて、制御電子基板47に取り付けられているブザー46に駆動電流を流しブザー音を発生させる。このブザー音によって、口腔光照射器1の電源の投入や切断、動作モードの切り換えなどをユーザーに通知する。電源・モード選択ボタン検出部77は、制御電子基板47に取り付けられている電源・モード選択ボタン45が押下されたことを検出して制御部70に通知する。二次電池充電部78は、充電コイル49が図示しない無線充電器から非接触で受け取った電力を用いて二次電池48への充電動作を行う。
【0052】
次に、本実施の形態に係る口腔光照射器1の動作について説明する。
【0053】
図6は、この口腔光照射器1の電源・モード選択ボタン45を押下したときの動作を示す概略フローチャートである。
【0054】
電源投入前の口腔光照射器1の初期状態は、マウスピース部10に埋設されている全てのLED20が消灯し、振動部材30であるモーター31の回転が停止している状態である(S1ステップ)。ユーザーが本体部40の把持部42の側面に設けられている電源・モード選択ボタン45(
図1参照)を長押しすると、電源が投入される(S2ステップ)。ユーザーによって電源・モード選択ボタン45が押下されると、制御電子基板47の電源・モード選択ボタン検出部77でボタン45が押下されていることが検出され、制御部70に通知される。制御部70では、例えば1秒程度の所定期間以上、電源・モード選択ボタン45が押下されていることを検出すると、LED駆動部74を制御して、マウスピース部10の外側壁部11と延出部19に埋設されている赤色LED20Aと近赤外線LED20Bの2種類のLED20の全てを同時に発光させる。また、制御部70は、モーター駆動部75を制御して、マウスピース部10に収容されている偏心おもり32を有するモーター31の回転軸を高速回転させて高速振動を発生させる(S3ステップ)。この動作モードを高速振動モードと呼ぶ。この高速振動モードでは、例えば、モーター31の回転軸を1分間に11000回転させることにより、マウスピース部10がその2倍の毎分22000回で振動する。
【0055】
次に、ユーザーが、電源・モード選択ボタン45を短押しする(S4ステップ)と、短押しされたことが、制御部70に検出される。制御部70は、2種類のLED20の発光を維持したまま、モーター31の回転軸の回転を通常の回転スピードに低下させ、通常振動を発生させる(S5ステップ)。この動作モードを通常モードと呼ぶ。この通常モードでは、例えば、モーター31の回転軸を1分間に5500回転させることにより、マウスピース部10がその2倍の毎分11000回で振動する。
【0056】
ユーザーが、もう一度、電源・モード選択ボタン45を短押しする(S6ステップ)と、制御部70は、2種類のLED20の発光を維持したまま、モーター31の回転軸の回転を停止させる(S7ステップ)。この動作モードをサイレントモードと呼ぶ。
【0057】
最後に、ユーザーが、再度、電源・モード選択ボタン45を短押しする(S8ステップ)と、制御部70は全てのLED20を消灯させ、モーター31の回転停止を維持させる(S9ステップ)。
【0058】
以上が、電源・モード選択ボタン45を押下したときの口腔光照射器1の動作の概略的なながれである。
【0059】
なお、高速振動モードの状態で何も操作を加えず5分間放置すると、制御部70は全てのLED20を消灯させ、モーター31の回転を停止させる。また、通常モードの状態で10分間放置すると、全てのLED20が消灯し、モーター31の回転が停止する。同様に、サイレントモードの状態で15分間放置すると、全てのLED20が消灯する。
【0060】
次に、本実施の形態に係る口腔光照射器1の使用方法について説明する。
【0061】
まず、ユーザーは、本体部40の電源・モード選択ボタン45を押下して、電源を投入するとともに、口腔光照射器1の動作モードを設定する。この動作モードには、上述のように、高速振動モード、通常モード、サイレントモードがある。
【0062】
動作モード設定後、ユーザーは、マウスピース部10の咬合ベース部12の上下両面と延出部19の舌側(下顎側)の面に口臭ゲルを塗布する。この口臭ゲルは、フッ化ナトリウム、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノールなどの有効成分を含んでいる。また、この口臭ゲルには、清掃助剤である無水ケイ酸、保湿剤であるポリエチレングリコール300、着色剤である銅クロロフィリンナトリウムなども含まれている。
【0063】
図7は口腔光照射器1の使用状態を示す概略図であるが、この図に示すようにユーザーは、口臭ゲルを塗布したマウスピース部10を口にくわえる。このとき、ユーザーの上顎の上歯列が咬合ベース部12の上面に当接し、下顎の下歯列が咬合ベース部12の下面に当接し、延出部19が舌の上側表面に対向して接触する状態になる。高速振動モードまたは通常モードに設定される場合、マウスピース部10が振動し、この振動が口腔内に伝達されることにより歯茎および舌が刺激される。
【0064】
ユーザーは、マウスピース部10を口に含んだ状態を、例えば、数分間から10分間程度の任意の時間保持する。
【0065】
その後、ユーザーはマウスピース部10を口から取り出して、歯ブラシなどで歯牙や歯茎や舌の表面をブラッシングする。このブラッシングにより、歯牙の表面に付着している汚れの除去や、口臭予防や口臭の改善につながると考えられている。
【0066】
以上が、この口腔光照射器1の使用方法である。
【0067】
次に、本実施の形態に係る口腔光照射器1の効果について説明する。
【0068】
本実施の形態によれば、マウスピース部10の延出部19にユーザーの舌の上側表面と対面するように複数個のLED20が埋設されるため、LED20から発する光でユーザーの舌を照射できる。
【0069】
また、本実施の形態によれば、マウスピース部10の外側壁部11にユーザーの上歯列の歯牙と歯茎と、下歯列の歯牙と歯茎とに沿うように複数個のLED20が埋設されるため、LED20から発する光でユーザーの上歯列と下歯列の歯牙と歯茎とを照射できる。
【0070】
また、本実施の形態によれば、振動部材30がマウスピース部10に固着されるため、振動部材30の振動がマウスピース部10に直接伝達され、減衰のない強い振動をマウスピース部10に与えることができる。マウスピース部10の振動は、ユーザーの口腔内に伝達される。この振動により歯茎および舌が刺激される。
【0071】
また、本実施の形態によれば、延出部19に埋設される複数個のLED20と、外側壁部11に埋設される複数個のLED20が、それぞれ、複数の発光波長の発光ダイオードの組合せにより構成されているため、ユーザーの舌と上歯列と下歯列の歯牙と歯茎とを複数の波長(625nmと940nm)の光で照射できる。
【0072】
また、本実施の形態によれば、延出部19に埋設される複数個のLED20が、赤色LED20Aと近赤外線LED20Bの組合せにより構成され、同時に発光する。近赤外線LED20Bから発生する波長の光は、人の目に感度がなく目視できない不可視光線領域の光であるが、この不可視光線領域の光と可視光線領域である赤色LED20Aの光とを同時に発光させることにより、可視光線領域の光を感ずることを通して、不可視光線領域の光も発光していることが認識できる。この結果、不可視光線領域の光のみが発光し、無意識のうちにその光がユーザーの目に入射してしまうような状況を回避でき、安全性の向上につながっている。
【符号の説明】
【0073】
1…口腔光照射器、10…マウスピース部、11…外側壁部、12…咬合ベース部、13…内側壁部、14…嵌合部(結合部)、15…収容部、16…突起部、19…延出部、20…LED(発光ダイオード)(発光素子)、20A…赤色LED、20B…近赤外線LED、21…外側壁部用LEDフレキシブル基板、22…外側壁部用LED保持部材、25…延出部用LEDフレキシブル基板、26…延出部用LED保持部材、30…振動部材、31…モーター(振動部材)、32…偏心おもり(振動部材)、35…防振板、40…本体部、42…把持部、44…突出部、45…電源・モード選択ボタン、47…制御電子基板、48…二次電池、49…充電コイル、63…被嵌合部