(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166159
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】足場用ユニット
(51)【国際特許分類】
E04G 1/15 20060101AFI20231114BHJP
E04G 1/24 20060101ALI20231114BHJP
E04G 1/20 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
E04G1/15
E04G1/24 301A
E04G1/20 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076991
(22)【出願日】2022-05-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】392021746
【氏名又は名称】久留米建機サービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】藤野 達
【テーマコード(参考)】
2E003
【Fターム(参考)】
2E003CC01
(57)【要約】
【課題】運搬性および取扱性に優れた、作業足場構築用の足場用ユニットを提供する。
【解決手段】複数台を連結することで作業員が高所作業を行うための作業足場として使用可能な足場用ユニットAであって、作業足場の一側面を構成する自立枠部Bと、作業足場の天板を構成する天板部Cと、を少なくとも具備する。天板部Cの一端側には、自立枠部Bに対し回動自在に連結する回動部30を設ける。天板部Cの他端側には、他方の足場用ユニットAの自立枠部Bに対し着脱自在に連結する着脱部40を設ける。上記構成により、天板部Cを自立枠部B側に垂れ降ろしている収納状態と、天板部Cを自立枠部Bに対し略直交方向に張り出して他方の足場用ユニットAの自立枠部Bに天板部Cを連結した展開状態と、を切替可能とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台を連結することで作業員が高所作業を行うための作業足場として使用可能な、足場用ユニットであって、
前記作業足場の一側面を構成する、自立枠部と、
前記作業足場の天板を構成する、天板部と、を少なくとも具備し、
前記天板部の一端側には、前記自立枠部に対し回動自在に連結する、回動部を設け、
前記天板部の他端側には、他方の足場用ユニットの自立枠部に対し着脱自在に連結する、着脱部を設け、
前記天板部を前記自立枠部側に垂れ降ろしている、収納状態と、
前記天板部を前記自立枠部に対し略直交方向に張り出している、展開状態と、を切替可能としたことを特徴とする、
足場用ユニット。
【請求項2】
前記自立枠部に、当該自立枠部に連結した他方の足場用ユニットの天板部の妻方向の移動を規制する、規制部と、
を設けたことを特徴とする、
請求項1に記載の足場用ユニット。
【請求項3】
前記自立枠部を、縦方向に伸縮可能に構成してあることを特徴とする、
請求項1に記載の足場用ユニット。
【請求項4】
前記自立枠部の縦方向の伸縮機構として、内支柱と外支柱とを少なくとも有し、
前記内支柱の最上部には、上方に向かって開口幅を狭めたテーパ面を有するクサビ孔を設け、
前記外支柱には、当該外支柱に設けた貫通孔を介して、前記外支柱の内部方向へと突出するように付勢した可動ピンを設け、
前記可動ピンの先端と、前記クサビ孔とが摩擦嵌合することにより、
前記内支柱に対し、前記外支柱を位置決めすることを特徴とする、
請求項3に記載の足場用ユニット。
【請求項5】
前記自立枠部に設け、当該自立枠部と他方の足場用ユニットの自立枠部との間を連絡する、補助部を更に具備することを特徴とする、
請求項1に記載の足場用ユニット。
【請求項6】
前記補助部を、上下方向に摺動自在な態様で前記自立枠部に取り付けてあることを特徴とする、
請求項5に記載の足場用ユニット。
【請求項7】
前記自立枠部に、キャスターを設けてあることを特徴とする、
請求項1に記載の足場用ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種工事現場等において、複数台を連結することで作業員が高所作業を行うための足場として使用可能な、足場用ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場等において作業員が高所作業を行うための足場として、以下の特許文献や非特許文献等に記載の発明が知られている。
これらの足場は、主に天板部、4本の脚部、および折り畳み機構を備えており、折り畳み状態で保管・運搬され、使用時に展開作業を行って使用することを想定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】https://www.seinankizai.jp/product/aw_sw/99/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の作業足場について、近年では、以下に記載する事項のうち、少なくとも何れか1つに対し、改善が求められている。
(1)作業員の高齢化等の影響から、一台毎の重量をできる限り軽量化して運搬性や取扱性を向上すること。
(2)折り畳み構造をできる限りシンプルにすることで、製造コストや保守コストを抑制すること。
(3)複数台をまとめて運搬したい作業員のニーズにも対応可能とすること。
(4)これらの課題を解決しつつも、安全性に悪影響を及ぼさないこと。
【0006】
以上説明したとおり、本発明は、運搬性および取扱性に優れた、作業足場構築用の足場用ユニットを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべくなされた本願発明は、複数台を連結することで作業員が高所作業を行うための作業足場として使用可能な、足場用ユニットであって、前記作業足場の一側面を構成する、自立枠部と、前記作業足場の天板を構成する、天板部と、を少なくとも具備し、前記天板部の一端側には、前記自立枠部に対し回動自在に連結する、回動部を設け、前記天板部の他端側には、他方の足場用ユニットの自立枠部に対し着脱自在に連結する、着脱部を設け、前記天板部を前記自立枠部側に垂れ降ろしている、収納状態と、前記天板部を前記自立枠部に対し略直交方向に張り出している、展開状態と、を切替可能としたことを特徴とする。
また、本願発明は、前記発明において、前記自立枠部に、当該自立枠部に連結した他方の足場用ユニットの天板部の妻方向の移動を規制する、規制部と、を設けてもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記自立枠部を、縦方向に伸縮可能に構成してもよい。
また、本願発明は、前記自立枠部の縦方向の伸縮機構として、内支柱と外支柱とを少なくとも有し、前記内支柱の最上部には、上方に向かって開口幅を狭めたテーパ面を有するクサビ孔を設け、前記外支柱には、当該外支柱に設けた貫通孔を介して、前記外支柱の内部方向へと突出するように付勢した可動ピンを設け、前記可動ピンの先端と、前記クサビ孔とが摩擦嵌合することにより、前記内支柱に対し、前記外支柱を位置決めするよう構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記自立枠部に設け、当該自立枠部と他方の足場用ユニットの自立枠部との間を連絡する、補助部を更に具備してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記補助部を、上下方向に摺動自在な態様で前記自立枠部に取り付けてもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記自立枠部に、キャスターを設けてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)本発明に係る足場用ユニットを二台以上用いて作業足場とすることを前提とした構造とすることにより、従来の折りたたみ式の作業足場よりも一台当たりの重量を軽量化することができる。その結果、高齢の作業員であっても運搬作業や組立作業時の取扱いに支障が生じにくい。
(2)従来の折り畳み式の作業足場では、一台で足場の構築を完結させる前提で設計されるため、折り畳み機構が複雑となりやすく、各部材の溶接箇所の位置や向きにも高い精度が求められる傾向があり、溶接工にも熟練が求められる傾向にあった。しかし、本発明に係る足場用ユニットは、各部材同士を直交する態様で設計できるため、製造コストや保守コストが高価にならない。
(3)一方の自立枠部に連結する他方の天板部の妻方向の移動を規制部で規制することで、隣り合う作業用足場ユニット同士の妻方向の位置ズレを防止することができる。
(4)自立枠部を縦方向に伸縮可能とすることで、作業足場の高さを調整できる。
(5)内支柱の最上部に設けたクサビ孔と、外支柱に設けた可動ピンとの摩擦嵌合によって両者を位置決めすることで、内支柱から外支柱が完全に抜け出てしまう恐れが無くなる。
(6)補助部を設けることで、複数の足場用ユニットを連結して構築した移動式足場の安定性をより高めることができる。
(7)補助部を、自立枠部に対し上下方向に摺動自在に取り付けることで、天板部の下方を作業員が通行したい場合に、補助部の高さを変えることができ、補助部が通行の邪魔とならない。
(8)自立枠部にキャスターを設けることで、移動式作業足場としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1に係る足場用ユニットの全体構成を示す概略図。
【
図2】複数の足場用ユニットを重ねる際の位置関係を示す概略図。
【
図3】支柱と第2の横架部および第3の横架部との位置関係を示す概略図。
【
図4】回動部の構成および取付イメージを示す概略図。
【
図11】実施例2に係る足場用ユニットでの補助部の構成を示す概略図。
【
図13】実施例3に係る自立枠部の伸縮機構を示す概略図。
【
図14】可動ピンと取付孔との結合イメージを示す概略図。
【
図15】可動ピンとクサビ孔との結合イメージを示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【実施例0011】
<1>全体構成(
図1)
図1に、本発明に係る足場用ユニットAの全体構成を示す。
本発明に係る足場用ユニットA(以下、単に「ユニット」とも言う。)は、当該ユニットを複数台連結することで作業員が高所作業を行うための移動式作業足場を構築可能な部材である。
【0012】
本発明に係るユニットは、一つの自立枠部Bと、当該自立枠部Bと連結する一つの天板部Cとを少なくとも具備して構成する。また、本実施例では、さらに、自立枠部Bに連結した補助部Dを具備している。
使用時には、本発明に係るユニットを複数台用意し、各ユニットを並べて設置する。そして、一方のユニットの天板部Cを、他方のユニットの自立枠部Bに連結しつつ、さらに補助部Dでもって、両ユニットの自立枠部B間を位置決めすることで、作業足場を構築することができる。
以下、各部の詳細について説明する。
【0013】
<2>自立枠部(
図1)
自立枠部Bは、作業足場における建枠として機能しつつ、天板部Cを回動自在に連結するための部材である。
本実施例では、自立枠部Bを、一対の脚部10および横架部20、を少なくとも具備し、その他縦材60を具備して構成する。
以下、各部の詳細について説明する。
【0014】
<2.1>脚部(
図1)
脚部10は、天板部Cを所定高さで支持するための部材である。
脚部10は、足場の布方向(足場ユニットの連結方向)に伸びるフレーム11と、当該フレーム11の底部に設けるキャスター12と、前記フレーム11から上方に延伸する支柱13とを少なくとも含んで構成する。
フレーム11の下部に設けたキャスター12は単数でも複数であってもよく、数が多いほど、運搬時の安定性や取扱性を考慮して適宜決めればよい。
この脚部10を足場の妻方向(幅方向)に間隔をあけて一対を設け、これらを、後述する横架部20でもって一体化することで、自立枠部B単独で自立可能に構成する。
【0015】
<2.2>横架部(
図1)
横架部20は、一対の脚部10同士を、足場の妻方向(幅方向)に間隔をあけて接続するための部材である。
本実施例では、横架部20を、支柱13の下側に一箇所(第1の横架部20a)、支柱13の上側に二箇所(第2の横架部20bおよび第3の横架部20c)、支柱13の略中央付近に一箇所(第4の横架部20d)、の計四箇所に設けている。
これらの横架部20(20a,20b,20c,20d)は、構築後の作業足場の強度や安定性を高めるための部材としても機能する。
以下、各横架部の詳細について説明する。
【0016】
<2.2.1>第1の横架部(
図1,
図2)
第1の横架部20aは、各脚部10の支柱13の根元付近を繋ぐように配置する部材である。
当該配置形態とすることで、第1の横架部20aと、脚部10を構成するフレーム11とがそれぞれ異なる高さに設定されることになり、
図2に示すように、天板部Cを収納状態としてある足場用ユニットAを、複数台重ねる際に、一方の足場用ユニットAの第1の横架部20aに他方の足場用ユニットAのフレーム11が干渉することがない。
【0017】
<2.2.2>第2の横架部(
図1)
第2の横架部20は、各支柱13の上端同士を繋ぐように配置する部材である。
当該配置形態とすることで、第2の横架部20bは、後述する天板部Cの一端側に設けた回動機構の軸部としても機能する。
【0018】
<2.2.3>第3の横架部(
図1,
図3)
第3の横架部20cは、各支柱13の上端において、足場の布方向(足場ユニットの連結方向)に張り出すように設けたプレート21に固定するよう構成する部材である。
当該配置形態とすることで、第3の横架部20cは、他方の足場用ユニットAの天板部Cの他端側を着脱自在に連結する際の、被連結部としても機能する。
また、第3の横架部20cは、各支柱13の上端に設けたプレート21よりも、足場の妻方向外側に延伸する構成としている。
その理由は、以下の<3.2>の欄で説明する。
【0019】
<2.2.4>第4の横架部(
図1)
第4の横架部20dは、各支柱13の中間部分同士を繋ぐように配置する部材である。
当該配置形態とすることで、第4の横架部20は、さらに第1の横架部20との間に縦材を設けるための接続部としても機能する。
【0020】
<2.3>縦材(
図1)
縦材60は、第1の横架部20および第4の横架部20dの間を繋ぐ、上下方向を長手方向とする部材である。
縦材60は、自立枠部の剛性を補強するだけでなく、後述する補助部を取り付け箇所としても機能する。
【0021】
<3>天板部(
図1,
図4)
天板部Cは、作業足場における天板部分となる部材である。
天板部Cは、矩形状または格子状の枠材に、金網やパンチングメタルなどの部材を取り付けた平面部材である。
【0022】
<3.1>回動部(自己の自立枠部との回動機構)(
図1,
図4)
天板部Cの一端側には、自立枠部Bに対し、回動自在に連結するための機構(回動部30)を設ける。
本実施例では、回動部30の連結対象を第2の横架部20bとしている。
また、本実施例では、回動部30を、天板部Cの枠材の下方に配置し、前記第2の横架部20bを挟み込むことが可能な略コ字状の挟持部材31と、当該挟持部材31の解放端に設けたナット32に螺合して解放端間を塞ぐボルト33と、によって構成している。
【0023】
<3.2>着脱部(他方の自立枠部との連結機構)(
図1,
図5)
天板部Cの他端側には、他方の足場用ユニットAの自立枠部Bとの間で着脱自在な連結機構(着脱部40)を設ける。
本実施例では、着脱部40として、天板部Cの他端側に、前記第3の横架部20cを挟み込んで係止することが可能な略コ字状の係止部材41を設けている。
係止部材41は、前記した狭持部材を流用することもできる
なお、
図5では図示しないが、第3の横架部20cに係止した係止部材41が外れないよう、着脱部40に別途追加のロック機構を設けても良い。
【0024】
<3.2.1>規制部としての作用(
図6)
着脱部40は、第3の横架部20cのうち、各支柱13の上端に設けた前記プレート21に対し、足場の妻方向外側に延伸した箇所に係止する位置に設けておくことが好ましい。
当該位置関係とすることで、着脱部40が、第3の横架部20の長手方向に移動しようとしても、前記<2.2.3>で説明した、第3の横架部20を固定するプレート21によって着脱部40の移動が遮られることになる。
すなわち、プレート21が、天板部Cと、当該天板部Cを係止する他方の自立枠部Bとの間での足場の妻方向への移動を規制する規制部としても作用することになる。
【0025】
<4>補助部(
図1,
図7)
補助部Dは、天板部Cとは別に、連結する足場用ユニットA同士を繋ぐことで、構築した作業足場の安定性を高めるための部材である。
本実施例では、補助部Dを、長尺部材で構成しており、この長手方向途上には、補助部Dを折り畳み可能とする折曲部50を設け、一端側に第1の取付部51を設け、他端側に第2の取付部52を設けている。
【0026】
<4.1>折曲部(
図7)
折曲部50は、補助部Dを折り畳み可能とするための機構である。
折曲部50には、展開時において、折曲動作を規制するためのロック機構を設けておく(図示せず)
本発明に係る足場ユニットAの収納状態では、補助部Dは、折曲部50を介して折り畳まれて、自立枠部Bと天板部Cの間に収まることになる。
【0027】
<4.2>第1の取付部(
図7)
補助部Dの一端側には、一方の足場ユニットの自立枠部Bとの取付部(第1の取付部51)を設けている。
本実施例では、補助部Dの一端側を、前記自立枠部Bを構成する縦材60に取り付けている。
本発明において、縦材60と補助部Dとの取付位置は固定としてもよいが、
図7に示すように、第1の取付部51を、縦材を挿通可能な中空部材で構成し、当該縦材60の長手方向に対して摺動可能な構成としておくこともできる。
なお、縦材60には、第1の取付部51の摺動幅を制限するための突起などを形成しておいてもよい。
当該構成とすることにより、作業足場の設置後にも、必要に応じて補助部Dの高さ位置を変更することができ、天板部Cの下方を作業員が通行したい場合にも、補助部Dが邪魔になることがない。
【0028】
<4.3>第2の取付部(
図7)
補助部Dの他端側には、他方の足場ユニットの自立枠部Bとの取付部(第2の取付部52)を設けている。
本実施例では、補助部Dの他端側を、前記自立枠部Bを構成する縦材60に取り付けている。
本実施例では、第2の取付部52は、縦材60に対し脱着自在に係止可能な二箇所の爪部521を設けている。
この二箇所の爪部521を、第1の取付部51を構成する中空部材の長さよりもわずかに長くするように離隔させて設けることにより、一方の足場用ユニットAに設けた補助部Dの第2の取付部52が、他方の足場用ユニットA’に設けた補助部Dの第1の取付部51を、上下から挟みこむことができ、他方の足場用ユニットA’に設けた補助部Dの第1の取付部51の位置決め部としても機能する。
【0029】
<5>使用イメージ(
図8~
図10)
次に、本発明に係る足場用ユニットAの使用イメージについて説明する。
【0030】
<5.1>収納状態(
図8,
図2)
天板部Cを自立枠部B側に垂れ降ろした状態(収納状態)では、天板部Cは、自立枠部Bと略並行状態を維持する。
この足場用ユニットAをトラック等で運搬する際には、フレーム11の位置を千鳥状となるように互い違いに重ね合わせる。
このとき、
図2でも説明したように、第1の横架部20と、脚部10を構成するフレーム11とがそれぞれ異なる高さに設定されているため、一方の足場用ユニットAの第1の横架部20に、他方の足場用ユニットAのフレーム11が干渉することがなく、各足場用ユニットAを密に重ね合わせることができ、より多くの足場用ユニットAを搭載・運搬することができる。
【0031】
<5.2>展開状態(
図9,
図10)
天板部Cを持ち上げた状態(展開状態)では、天板部Cは、自立枠部Bに対し略直交方向に張り出した状態となる。
そして、天板部Cに設けた着脱部40でもって、他方の足場用ユニットA’の自立枠部Bに設けた第3の横架部20cに連結し、さらに、補助部Dでもって、両ユニットの自立枠部B間を位置決めすることで、作業足場を構築することができる。
本実施例に係る構成においては、実施例1と異なり、補助部Dを上方に引き上げることはできないものの、各補助部D1,D2の連結先が天板部Cであり、各補助部D1,D2が斜めに配置されるため、天板部C下方の空間を大きく遮ることがなく、作業員が通行したい場合にも、補助部Dが邪魔になりにくい。