特開2023-166184IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

金属接着用ゴム組成物、ゴム-金属複合材およびそれを用いたタイヤに関するものであり、詳しくは、ブラスを含む補強材に対し、湿熱老化後の優れた接着性を有する金属接着用ゴム組成物、ゴム-金属複合材およびそれを用いたタイヤに関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】タイヤのベルト層には、強い衝撃や大きな荷重がかかるため、補強材としてスチールコードのような金属製補強コードが用いられている。このようなスチールコードを被覆するゴムは、スチールコードとの良好な接着性が必要とされているが、湿熱下に長時間さらされて老化するとゴム-金属間の接着性が低下するという問題点があった。
【解決手段】天然ゴムを80質量部以上含むジエン系ゴム100質量部に対し、Sp値が12以上の親水性高分子化合物を1~30質量部配合してなる金属接着用ゴム組成物によって課題を解決した。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

したがって本発明の目的は、ブラスを含む補強材に対する湿熱老化後の接着性を改善し得る金属接着用ゴム組成物、ゴム-金属複合材およびそれを用いたタイヤを提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに特定の親水性高分子化合物を特定量で配合したゴム組成物が、課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴムに特定の親水性高分子化合物を特定量で配合したので、ブラスを含む補強材に対する湿熱老化後の接着性を大幅に改善することができる。

上述のように、タイヤ内部の金属接着用ゴムは、ブラスを含む補強材に対して強い接着性が求められるが、一方で湿熱老化によりこの接着性が顕著に低下してしまう。本発明者らの検討によれば、湿熱老化によってブラス成分のCuおよびZnがイオン化してゴム中に拡散、硫化が進行することで接着性が大きく低下することが分かった。とくにCuイオンの拡散や硫化が接着性低下に大きく影響を及ぼす。そこで本発明では、Sp値が12以上の親水性高分子化合物をゴムに配合することにより、これが湿熱に由来する水分を吸収し、例えばブラスメッキされた金属材料への到達を抑制し、結果としてブラスを含む補強材に対する湿熱老化後の接着性を大幅に改善できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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