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特開2023-166214肌から採取された採取物を管理する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166214
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】肌から採取された採取物を管理する方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/02 20060101AFI20231114BHJP
   G01N 1/04 20060101ALI20231114BHJP
   G01N 1/28 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
G01N35/02 C
G01N1/04 H
G01N1/28 M
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077115
(22)【出願日】2022-05-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】308021615
【氏名又は名称】株式会社アイム
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石塚 政光
【テーマコード(参考)】
2G052
2G058
【Fターム(参考)】
2G052AA28
2G052BA19
2G052FA08
2G052FD03
2G052GA28
2G052GA29
2G052HB02
2G058AA02
2G058GA01
2G058GC02
2G058GC05
2G058GD05
2G058GD06
(57)【要約】
【課題】被験者の肌から採取された採取物の管理を容易にする。
【解決手段】被験者の肌から採取された採取物に基づいて前記肌の状態を評価するために、前記採取物を管理する方法であって、識別情報を示す第1の識別タグを生成するステップS1と、前記採取物を貼付するための第1の基台に前記第1の識別タグを表示するステップS3と、前記識別情報を前記被験者の個人情報である被験者情報と紐づけるステップS5と、を含む方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の肌から採取された採取物に基づいて前記肌の状態を評価するために、前記採取物を管理する方法であって、
識別情報を示す第1の識別タグを生成するステップと、
前記採取物を貼付するための第1の基台に前記第1の識別タグを表示するステップと、
前記識別情報を前記被験者の個人情報である被験者情報と紐づけるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の識別タグは、バーコードおよびQRコード(登録商標)の少なくともいずれかである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記採取物は、前記肌のレプリカおよび角質層の少なくともいずれかである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
染色分析のために前記第1の基台から分離された前記角質層の一部を貼付するための第2の基台に、前記識別情報を示す第2の識別タグを表示するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の識別タグは、QRコード(登録商標)である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の識別タグは、染色種類を示す情報を含む、請求項4または5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肌から採取された採取物を管理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、スキンケア化粧品を販売する企業であり、現在、商品の販売を促進するためのサービスとして、スキンケア化粧品の使用効果を肌から採取された採取物に基づいて評価するサービスを提供している(特許文献1)。このサービスでは、販売者が、スキンケア製品の購入者(被験者)に製品使用前および使用後の少なくとも2回、採取キットを提供する。被験者は採取キットを使用してレプリカおよび角質層を採取し、採取物を台紙に貼付して販売者に返送し、販売者は採取物を分析することにより肌の状態を評価する。台紙には、被験者の氏名や採取回数などの個人情報を記載する欄が設けられており、販売者は、被験者から返送された台紙に記載された情報に基づいて、採取物を管理している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6686223号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、現状のサービスでは、以下のような問題がある。
1.台紙に記載された情報を作業者の手打ちで管理システムに入力しているため、作業者の負担が大きい。
2.作業者の入力ミスや、台紙の取り違えなどにより、異なる被験者の採取物を分析してしまうおそれがある。
3.台紙に記載不備(記入漏れ)がある場合、採取物がどの被験者のものか特定できないおそれがある。
4.台紙に個人情報が記載されているため、台紙を保管する際に、保管方法や保管期間などに関する「個人情報取り扱い規定」の対象となり、販売者の管理負担が大きくなる。
5.流通事故などで被験者からの返送物が販売者に到着する前に紛失した場合、個人情報と紐づいた細胞組織というセンシティブなものが流出してしまうリスクがある。
【0005】
本発明は、上記問題の少なくともいずれかを解決するためになされたものであって、被験者の肌から採取された採取物の管理を容易にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を含む。
項1.
被験者の肌から採取された採取物に基づいて前記肌の状態を評価するために、前記採取物を管理する方法であって、
識別情報を示す第1の識別タグを生成するステップと、
前記採取物を貼付するための第1の基台に前記第1の識別タグを表示するステップと、
前記識別情報を前記被験者の個人情報である被験者情報と紐づけるステップと、
を含む方法。
項2.
前記第1の識別タグは、バーコードおよびQRコード(登録商標)の少なくともいずれかである、項1に記載の方法。
項3.
前記採取物は、前記肌のレプリカおよび角質層の少なくともいずれかである、項1または2に記載の方法。
項4.
染色分析のために前記第1の基台から分離された前記角質層の一部を貼付するための第2の基台に、前記識別情報を示す第2の識別タグを表示するステップをさらに含む、項3に記載の方法。
項5.
前記第2の識別タグは、QRコード(登録商標)である、項4に記載の方法。
項6.
前記第2の識別タグは、染色種類を示す情報を含む、項4または5に記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被験者の肌から採取された採取物の管理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る管理システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】採取物を管理する方法の処理手順を示すフローチャートである。
図3】印刷されたバーコードの一例である。
図4】バーコードが表示された台紙の一例である。
図5】レプリカの画像の一例である。
図6】スライドプリンタの一例である。
図7】(a)は、QRコードが印字される前のスライドの一例であり、(b)は、QRコードが印字されたスライドの一例である。
図8】(a)は、BG染色された角質層の一例であり、(b)は、CP染色された角質層の一例である。
図9】細胞撮影機の一例である。
図10】(a)および(b)はそれぞれ、BG染色およびCP染色された角質層の画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る管理システム1の概略構成を示すブロック図である。管理システム1は、スキンケア化粧品を販売する会社(以下、販売者)が管理するシステムであり、販売者は、商品の販売を促進するためのサービスとして、スキンケア製品購入者(以下、被験者)の肌から採取された採取物に基づいて肌の状態を評価するサービスを提供している。管理システム1は、被験者の肌から採取された採取物を管理するシステムであり、管理装置2と、スライドプリンタ3とを備えている。
【0011】
管理装置2は、例えば汎用のコンピュータで構成することができ、ハードウェア構成として、CPUやGPUなどのプロセッサ、主記憶装置(メモリ)および補助記憶装置20などを備えている。補助記憶装置20には、被験者の個人情報である被験者情報Dなどが記憶されている。
【0012】
また、管理装置2は、機能ブロックとして、識別タグ生成部21と、印刷指示部22と、紐づけ部23と、検索部24と、画像取得部25とを備えている。これらの機能ブロックは、集積回路などによってハードウェア的に実現してもよいが、管理装置2のプロセッサが、管理プログラムをメモリに読み出して実行することによりソフトウェア的に実現することもできる。この場合、上記管理プログラムは、通信ネットワークを介して管理装置2にダウンロードしてもよいし、管理プログラムのプログラムコードを記録したSDカードやCD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体を介して、管理プログラムを管理装置2に供給してもよい。管理装置2の機能については、後述する。
【0013】
さらに、管理装置2には、入力装置4、プリンタ5、バーコードスキャナ6、マイクロスコープ7および細胞撮影機8などの周辺機器が接続されている。入力装置4は、キーボードやマウスなどで構成されており、管理装置2の上述の各機能ブロックは、販売者のスタッフ(以下、ユーザ)による入力装置4への操作に応じて動作する。
【0014】
図2は、採取物を管理する方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0015】
ステップS1では、識別タグ生成部21が、識別情報(ID)を示すバーコードおよびQRコード(識別タグ)を生成する。本実施形態において、識別情報は、数字列で構成されており、数字列はランダムに生成されたものであってもよい。
【0016】
ステップS2では、印刷指示部22が、プリンタ5にバーコードおよびQRコードを印刷するように指示する。図3は、印刷されたバーコードおよびQRコードの一例である。本実施形態では、バーコードおよびQRコードはシール用紙に印刷される。
【0017】
ステップS3では、ユーザが、バーコードおよびQRコードが印刷されたシールを台紙(第1の基台)に貼付する。これにより、台紙にバーコードおよびQRコードが表示される。
【0018】
図4は、バーコードおよびQRコードが表示された台紙の一例である。台紙には、採取されたレプリカを貼付する領域R1、採取された角質層を貼付する領域R2,R3、および採取日の記入欄などが設けられているが、被験者の氏名等の個人情報を記入する欄は設けられていない。なお、ステップS1で生成されたバーコードおよびQRコードを台紙に直接印刷することにより、台紙にバーコードおよびQRコードを表示してもよい。
【0019】
ステップS4では、ユーザがバーコードスキャナ6を用いてバーコードをスキャンする。これにより、バーコードスキャナ6からバーコードおよびQRコードに対応するIDが管理装置2に送信される。
【0020】
ステップS5では、紐づけ部23が、バーコードスキャナ6から送信されたIDと被験者情報Dとを紐づける。具体的には、紐づけ部23は、被験者情報Dから特定の被験者の個人情報を選択し、当該個人情報とIDとを紐づけ、被験者情報DにIDを登録する。個人情報には、被験者の住所、氏名、年齢、性別等の他、採取物の採取回数が含まれている。
【0021】
ステップS6では、ユーザが、IDが紐づけられた被験者の住所(送付先)をラベルに印字して封筒に貼付する。
【0022】
ステップS7では、ユーザが、台紙および採取キットを封筒に入れて、被験者に送付する。
【0023】
ステップS8では、被験者が、採取キットを使用して肌からレプリカおよび角質層を採取し、採取物を台紙に貼付する。
【0024】
ステップS9では、被験者が、採取物が貼付された台紙を販売者に返送する。なお、採取物を封入する封筒には、被験者の個人情報を記載する欄は設けられておらず、被験者は個人情報を封筒に記載する必要はない。
【0025】
ステップS10では、ユーザがバーコードスキャナ6を用いて、返送された台紙に表示されたバーコードをスキャンする。これにより、バーコードスキャナ6からバーコードおよびQRコードに対応するIDが管理装置2に送信される。
【0026】
ステップS11では、検索部24が、バーコードスキャナ6から送信されたIDに基づき、被験者情報DからIDに紐づけられた被験者の個人情報を検索する。前述のように、台紙には被験者の個人情報は記載されていないが、ユーザは、返送された採取物の被験者を特定することができる。
【0027】
ステップS12では、ユーザが、マイクロスコープ7を用いて台紙に貼付されたレプリカを撮影する。図5は、マイクロスコープ7で撮影されたレプリカの画像の一例である。レプリカの画像データは、管理装置2に送信され、画像取得部25によって取得される。
【0028】
ステップS13では、ユーザが、レプリカの画像を分析して、肌のキメ等を評価する。
【0029】
以上により、採取物のうちレプリカが分析されるが、角質層については、染色して分析する。本実施形態では、肌のターンオーバーの状態を評価するためのBG染色と、角質層に含まれる酸化たんぱく質を測定するためのCP染色の2種類の染色を行う。
【0030】
具体的には、角質層を染色する際は、染色に失敗した時の予備を残すため、台紙に貼付された角質層および角質層に付着したテープを1/3程度の大きさに切り取り、切り取られた角質層およびテープをスライド(第2の基台)に貼付する。さらに、角質層が付着したテープをキシレンなどの有機溶媒に浸置することで、テープの粘着層を溶解させ、スライドガラスに角質層のみが貼り付いた状態にする(この作業を転写という)。その後、スライドに貼付された角質層を染色する。しかし、台紙から切り取られた角質層が何らかの原因で他の被験者の角質層と混在してしまうと、分析対象を取り違えるおそれがある。
【0031】
そこで、台紙から切り取られた角質層を貼付するためのスライドに、識別タグを表示する。本実施形態では、ステップS14において、スライドプリンタ3を用いて、スライドにQRコードを印字する。
【0032】
図6は、スライドプリンタ3の一例であり、図7(a)は、QRコードが印字される前のスライドの一例であり、図7(b)および(c)は、QRコードが印字されたスライドの一例である。図6に示すように、スライドプリンタ3は、上部にスライドの差込口31を有している。また、スライドプリンタ3の本体前面には、タッチパネル32が設けられており、スライドプリンタ3の本体底面には、QRコードリーダ33(図1)が設けられている。ユーザは、差込口31にスライドを差し込み、タッチパネル32を操作して、染色種類を選択する。台紙に表示されたQRコードをQRコードリーダ33に読み取らせると、スライドプリンタ3の図示しない機構がスライドを内部に取り込む。QRコードリーダ33は、読み取ったQRコードに対応するIDを、図1に示すQRコード生成部34に出力する。QRコード生成部34は、入力されたIDおよび染色種類を示す新たなQRコードを生成し、QRコードを印字部35に出力する。印字部35は、取り込まれたスライドの印字領域R4にQRコードを印字する。QRコードが印字されたスライドは、図6に示す取出口36に排出される。
【0033】
本実施形態では、図7(b)および(c)に示すように、BG染色を行う角質層が貼付されたスライドには、QRコードの近傍にIDおよび「BG」をさらに印字し、CP染色を行う角質層が貼付されたスライドには、QRコードの近傍にIDおよび「CP」をさらに印字する。
【0034】
続いて、ステップS15では、ユーザが、QRコードが印字されたスライドに、台紙から切り取られた角質層を貼付する。本実施形態では、台紙の領域R2に貼付された角質層の一部を一方のスライドに貼付し、領域R3に貼付された角質層の一部を他方のスライドに貼付する。
【0035】
ステップS16では、ユーザが、角質層を覆うテープの粘着層を溶解させることにより、角質層を転写する。
【0036】
ステップS17では、ユーザが、スライドを染色液に浸漬することにより、角質層を染色する。図8(a)は、BG染色された角質層の一例であり、図8(b)は、CP染色された角質層の一例である。
【0037】
ステップS18では、ユーザが、細胞撮影機8を用いて、染色された角質層を撮影する。図9は、細胞撮影機8の一例であり、図10(a)および(b)はそれぞれ、BG染色およびCP染色された角質層の画像の一例である。細胞撮影機8は、所定位置にスライドがセットされると、一度に複数枚のスライドを自動で撮影することができる。細胞撮影機8は、QRコードの読み取り機能も備えており、撮影した角質層の画像と、読み取ったQRコードに対応するIDとを紐づけ、IDが紐づけられた角質層の画像データを管理装置2に送信する。角質層の画像データは、画像取得部25によって取得される。
【0038】
ステップS19では、ユーザが、染色された角質層の画像を分析して、肌のターンオーバーや老化リスク等を評価する。
【0039】
(総括)
以上のように、本実施形態では、図4に示すように、肌の採取物を貼付するための台紙にバーコードを表示し、バーコードに対応するIDを被験者情報と紐づけているため、管理装置2のユーザは、バーコードを読み取るだけで、被験者を特定することができる。よって、台紙に記載された情報を手打ちで入力するといった手間を省くことができ、入力ミスや台紙の取り違えも防止できる。これにより、採取物の管理を容易にすることができる。
【0040】
また、被験者は、台紙に個人情報を記載する必要がないため、記載不備による採取物の取り違えも防止でき、流通事故などで被験者からの返送物が販売者に到着する前に紛失したとしても、個人情報が流出することはない。台紙に個人情報が記載されていないため、「個人情報取り扱い規定」の対象とならず、販売者の管理負担を減らすことができる。
【0041】
さらに、本実施形態では、染色分析のために台紙から角質層の一部を分離してスライドに貼付する場合に、スライドにIDを示すQRコードを表示する。これにより、台紙から分離された角質層についても、QRコードに基づいて被験者を特定することができ、管理を容易にすることができる。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0043】
例えば、上記実施形態では、台紙にバーコードおよびQRコードを表示し、スライドにQRコードを表示していたが、台紙にバーコードまたはQRコードのみを表示し、スライドにバーコードを表示してもよい。あるいは、台紙およびスライドに同一形態の識別タグを表示してもよい。また、上記実施形態では、識別タグとして、バーコードおよびQRコードを用いたが、データマトリックスやArUcoマーカ等の他の識別タグを用いてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 管理システム
2 管理装置
20 補助記憶装置
21 識別タグ生成部
22 印刷指示部
24 検索部
25 画像取得部
3 スライドプリンタ
32 タッチパネル
33 QRコードリーダ
34 QRコード生成部
35 印字部
36 取出口
4 入力装置
5 プリンタ
6 バーコードスキャナ
7 マイクロスコープ
8 細胞撮影機
D 被験者情報
R1 領域
R2 領域
R3 領域
R4 印字領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の肌から採取された採取物に基づいて前記肌の状態を評価するために、前記採取物を管理する方法であって、
識別情報を示す第1の識別タグを生成するステップと、
前記採取物を貼付するための第1の基台に前記第1の識別タグを表示するステップと、
前記採取物を採取するために前記第1の基台を前記被験者に送付する前に、前記識別情報を前記被験者の個人情報である被験者情報と紐づけるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の識別タグは、バーコードおよびQRコード(登録商標)の少なくともいずれかである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記採取物は、前記肌のレプリカおよび角質層の少なくともいずれかである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
染色分析のために前記第1の基台から分離された前記角質層の一部を貼付するための第2の基台に、前記識別情報を示す第2の識別タグを表示するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の識別タグは、QRコード(登録商標)である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の識別タグは、染色種類を示す情報を含む、請求項4に記載の方法。