(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166248
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】給湯器
(51)【国際特許分類】
F24H 9/02 20060101AFI20231114BHJP
【FI】
F24H9/02 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077171
(22)【出願日】2022-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】花井 悠哉
【テーマコード(参考)】
3L037
【Fターム(参考)】
3L037AA02
3L037AB01
3L037AB02
3L037AB03
3L037AB07
(57)【要約】
【課題】操作装置の操作部を筐体の前面に露出させてもハーネス類の取り回しを容易とすると共に、操作部の損傷や美観の低下も抑制可能とする。
【解決手段】給湯器1は、燃焼装置15を収容して前面を開口した箱本体3と、箱本体3の前面に組み付けられるフロントカバーとからなる筐体2と、前面に操作表示部43を備えて箱本体3内に組み付けられ、フロントカバーの組み付け状態で、フロントカバーに設けた開口部を介して操作表示部43が露出する操作パネル40と、燃焼装置15を制御するコントローラ17と、を含んでなり、筐体2内でコントローラ17と前後方向に重ならない位置には、上端部が燃焼装置15に固定され、下端部が箱本体3の底板8に固定されて上下方向に延びる固定部材20が設けられており、操作パネル40は、固定部材20の前面に取り付けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼装置を収容して前面を開口した箱本体と、前記箱本体の前面に組み付けられるフロントカバーとからなる筐体と、
前面に操作部を備えて前記箱本体内に組み付けられ、前記フロントカバーの組み付け状態で、前記フロントカバーに設けた開口部を介して前記操作部が露出する操作装置と、
前記燃焼装置を制御するコントローラと、を含んでなる給湯器であって、
前記筐体内で前記コントローラと前後方向に重ならない位置には、上端部が前記燃焼装置に固定され、下端部が前記箱本体の底板に固定されて上下方向に延びる固定部材が設けられており、前記操作装置は、前記固定部材の前面に取り付けられていることを特徴とする給湯器。
【請求項2】
前記底板の前端縁には、前記箱本体の前面と平行な折り返し部が形成されて、前記折り返し部に、被係止部が形成される一方、
前記固定部材は、前記操作装置が取り付けられる前板部と、前記前板部の上端から後方へ折曲されて前記燃焼装置の前面にネジ止めされるネジ止め部を有する上板部と、前記前板部の下端に連設される下板部とを有し、
前記下板部には、前記被係止部に差し込み係止される係止部が設けられており、前記下板部は、前記係止部を前記被係止部に差し込み係止した状態で、前記フロントカバーと前記折り返し部との間に挟持固定されることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記前板部の前面には、前記操作装置との間に介在されて前記操作装置を前方へ付勢する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記前板部の側縁には、後方へ折曲されて前記燃焼装置の前面に当接する側板部が形成されると共に、前記側板部の上端は、前記上板部の下面に当接又は近接していることを特徴とする請求項2又は3に記載の給湯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器を通過する水をバーナの燃焼排気で加熱する給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
給湯器は、バーナや熱交換器等の燃焼装置を筐体に収容してなり、筐体の前面には、温度調整等のためにユーザが操作する操作装置が設けられているものがある。例えば、特許文献1には、制御基板が収容される基板ケースの前面に、操作パネルを有する操作パネルユニット(操作装置)を取り付けて、基板ケースを筐体内に組み付けた熱源機(給湯器)の発明が開示されている。この発明では、筐体の前面にフロントカバーを取り付けると、操作パネルがフロントカバーに設けた窓穴(開口部)を介して前面に露出して操作可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の給湯器において、操作パネルユニットは、基板ケースの前面に重なって取り付けられるため、基板ケースと操作パネルユニットとの間を接続するハーネス等の取り回しがやりにくい。また、給湯器に外部から衝撃が加わった際に操作パネルユニットが位置ずれすると、操作パネルとフロントカバーの開口部とが擦れ合って損傷したり、操作パネルが開口部から後側に外れたりして美観を損なうおそれもある。
【0005】
そこで、本開示は、操作装置の操作部を筐体の前面に露出させてもハーネス類の取り回しを容易とすると共に、操作部の損傷や美観の低下も抑制することができる給湯器を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、燃焼装置を収容して前面を開口した箱本体と、箱本体の前面に組み付けられるフロントカバーとからなる筐体と、
前面に操作部を備えて箱本体内に組み付けられ、フロントカバーの組み付け状態で、フロントカバーに設けた開口部を介して操作部が露出する操作装置と、
燃焼装置を制御するコントローラと、を含んでなる給湯器であって、
筐体内でコントローラと前後方向に重ならない位置には、上端部が燃焼装置に固定され、下端部が箱本体の底板に固定されて上下方向に延びる固定部材が設けられており、操作装置は、固定部材の前面に取り付けられていることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、底板の前端縁には、箱本体の前面と平行な折り返し部が形成されて、折り返し部に、被係止部が形成される一方、
固定部材は、操作装置が取り付けられる前板部と、前板部の上端から後方へ折曲されて燃焼装置の前面にネジ止めされるネジ止め部を有する上板部と、前板部の下端に連設される下板部とを有し、
下板部には、被係止部に差し込み係止される係止部が設けられており、下板部は、係止部を被係止部に差し込み係止した状態で、フロントカバーと折り返し部との間に挟持固定されることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、前板部の前面には、操作装置との間に介在されて操作装置を前方へ付勢する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、前板部の側縁には、後方へ折曲されて燃焼装置の前面に当接する側板部が形成されると共に、側板部の上端は、上板部の下面に当接又は近接していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、操作装置をコントローラの前面と重ならない位置に設けることができる。よって、操作装置の操作部を筐体の前面に露出させてもハーネス類の取り回しが容易となる。また、固定部材を介して操作装置が固定されるため、給湯器に外部から衝撃が加わった際に操作装置が位置ずれしにくくなる。よって、操作部の損傷や美観の低下も抑制可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、下板部は、係止部を底板の折り返し部に設けた被係止部に差し込み係止した状態で、フロントカバーと折り返し部との間に挟持固定されるので、ネジ止めの箇所を削減して固定部材を定位置へ容易に固定可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、前板部の前面には、弾性部材が取り付けられているので、寸法誤差によって操作装置が開口部から後方に位置ずれする場合でも、弾性部材によって操作装置を前方に付勢してフロントカバーとの一体性を維持し、美観の低下を防止可能となる。また、前板部を利用して弾性部材が容易に取り付け可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、前板部の側縁には、燃焼装置の前面に当接する側板部が形成されると共に、側板部の上端は上板部の下面に当接又は近接しているので、落下等の衝撃が前板部に加わってもその衝撃を燃焼装置側へ逃がして前板部の変形等を抑制できる。よって、操作装置の位置ずれや、開口部との干渉による操作部の損傷を防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】フロントカバーを取り外した給湯器の正面図である。
【
図3】固定部材及び操作パネルの分解斜視図である。
【
図6】(A)~(C)は、固定部材への操作パネルの取付手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、給湯器の一例を示す正面図、
図2は、フロントカバーを取り外した状態の正面図である。
給湯器1は、正面視矩形状の筐体2を有している。筐体2は、前面を開口し、前後に深底となる箱本体3と、箱本体3の前面を閉塞し、箱本体3より浅底となるフロントカバー4とからなる。箱本体3は、背板5、左右の側板6,6、天板7、底板8を備えている。天板7の前端縁には、上方へ折曲される上折り返し部9が、全長に亘って形成されている。底板8の前端縁には、下方へ折曲される下折り返し部10が、全長に亘って形成されている。上下折り返し部9,10には、一対のネジ孔11,11がそれぞれ形成されている。下折り返し部10には、後述する固定部材20の係止用の差込孔12が形成されている。
フロントカバー4は、上下の端縁にネジ止め部13,13を備えている。フロントカバー4は、ネジ止め部13,13を上下折り返し部9,10に重ねて前方からネジ止めすることで箱本体3に固定される。フロントカバー4の下部左側には、上下方向に延びる正面視矩形状の開口部14が形成されている。開口部14には、後述する操作パネル40の操作表示部43が露出している。
【0010】
箱本体3内には、下からバーナユニット、熱交換器、排気フードを備えた燃焼装置15が設置されている。バーナユニットの前面には、燃料ガスをバーナへ供給するためのノズル台16が設けられている。
箱本体3内において、燃焼装置15の下方右寄りには、コントローラ17が設けられている。コントローラ17は、正面視が矩形で前後方向の厚みが小さい箱状のケーシング内に、図示しない電装基板を収容してなる。
コントローラ17の左隣には、固定部材20を介して操作パネル40が取り付けられている。固定部材20は、ノズル台16と、底板8の下折り返し部10との間で上下方向に架設されている。
【0011】
固定部材20は、
図3に示すように、前板部21と、上板部22と、下板部23と、側板部24,24とを備えている。
前板部21は、左右幅が上下長さよりも小さい帯板状で、前板部21の上下には、上四角孔25及び下四角孔26が形成されている。上下四角孔25,26の間で前板部21の右端部には、切欠き27が形成されている。上下四角孔25,26の間で前板部21の前面には、上下方向に延びる矩形状のスポンジシート28が貼り付けられている。
上板部22は、前板部21の上端から後方へ直角に折曲されている。上板部22には、四角形状の逃がし孔29が形成されている。上板部22の後端で左右には、上方へ折曲される一対のネジ止め片30,30が形成されている。
【0012】
下板部23は、前板部21の下端からやや後方へ段差を有した状態で前板部21と平行に下方へ延び、底板8の下折り返し部10に前方から重なっている。下板部23の下端で左右方向の中央には、
図4にも示すように、後方へ折曲される係止片31が形成されている。
側板部24,24は、前板部21の左右の両側縁から後方へ折り曲げられて上端から上下方向に延びている。右側の側板部24は、切欠き27まで形成されて左側の側板部24よりも短くなっている。側板部24,24の上端は、上板部22よりも下方に位置して上板部22の下面に近接している。
この固定部材20を箱本体3に組み付ける際、まず、下板部23の係止片31を底板8の下折り返し部10の差込孔12に差し込んで下板部23を位置決めする。そして、上板部22に設けたネジ止め片30,30を、ノズル台16にネジ止めする。すると、固定部材20は、
図4に示すように、ノズル台16と下折り返し部10との間で上下方向に架設される。このとき前板部21は、箱本体3の開口と平行に延びている。
【0013】
操作パネル40は、パネル台41と、基板42と、操作表示部43とを備えている。パネル台41は、固定部材20の前板部21よりやや小さい左右幅で上下方向に延びる正面視矩形状である。パネル台41の上下面には、後方へ延びた後、互いに相反する上下方向へ延びる側面視L字状の上取付片44及び下取付片45が形成されている。パネル台41の前部外周で前面よりもやや後退した位置には、上下左右方向に拡開するフランジ部46が一体形成されている。パネル台41の前面には、正面視矩形状の凹部47が形成されている。
基板42は、パネル台41内に収容されて、スイッチ等をパネル台41の凹部47の底面に設けた開口から露出させている。パネル台41の右側面には、ハーネスを電気的に接続するためのコネクタ48が設けられている。
【0014】
操作表示部43は、パネル台41の凹部47に嵌合する平面視矩形の薄板状で、凹部47内に保持されている。この状態で操作表示部43の前面は、パネル台41の前面と前後方向で同一面上に位置している。操作表示部43は、基板42のスイッチをタッチ操作する操作部49と、温度等を表示する表示部50とを上下に備えている。
パネル台41の前部の周囲でフランジ部46の前面には、スペーサ51,51が設けられている。スペーサ51は、ゴム又は樹脂等で形成される正面視L字状で、向きを変えて組み合わせることでパネル台41の周囲を非接触で囲む格好でフランジ部46の前面に固定されている。スペーサ51の前面は、パネル台41及び操作表示部43の前面よりも後方に位置している。
【0015】
以上の如く構成された給湯器1において、固定部材20に操作パネル40を取り付ける際には、操作パネル40を、
図6(A)に示すように、まずパネル台41の上取付片44を前板部21の前方から上四角孔25に差し込む。次に、
図6(B)に示すように、上取付片44の上端を上板部22の逃がし孔29に差し込みながら上方へ移動させる。すると、上取付片44が上四角孔25の上端に当接して下取付片45の後方に下四角孔26が位置する。よって、そのまま操作パネル40の下部を前板部21側へ移動させれば、
図6(C)に示すように、下取付片45を下四角孔26に挿入することができる。
そして、操作パネル40から離すと、
図4に示すように、下取付片45が下四角孔26の下縁に当接し、上下取付片44,45の先端がそれぞれ前板部21の裏側に位置して、操作パネル40は、前方へ抜け止めされた状態で前板部21に組み付けられる。
こうして操作パネル40は、コントローラ17の左側で前方から重ならない位置に配置される。よって、コントローラ17とコネクタ48とのハーネス等の接続を容易に行うことができる。
【0016】
そして、フロントカバー4を、開口部14にパネル台41の前部を嵌合させて箱本体3の前面にネジ止めする。すると、
図4及び
図5に示すように、固定部材20の下板部23は、係止片31を差込孔12に差し込んだ状態で、底板8の下折り返し部10とフロントカバー4のネジ止め部13との間に挟持される。同時に操作パネル40は、パネル台41がスポンジシート28に押し付けられると共に、スペーサ51,51がパネル台41のフランジ部46とフロントカバー4との間に挟持されて、前板部21とフロントカバー4との間に固定される。
開口部14の内縁には、後方へ折り返されるバーリング部52が形成されている。バーリング部52は、フロントカバー4を箱本体3にネジ止めした状態で、パネル台41とスペーサ51,51との間に進入している。パネル台41は、スポンジシート28の弾性力によって前方へ付勢されて、フランジ部46の前面をバーリング部52の後端に押圧させる。よって、開口部14から水等の異物が筐体2の内部に侵入しにくくなる。
【0017】
上記形態の給湯器1は、燃焼装置15を収容して前面を開口した箱本体3と、箱本体3の前面に組み付けられるフロントカバー4とからなる筐体2と、前面に操作表示部43(操作部の一例)を備えて箱本体3内に組み付けられ、フロントカバー4の組み付け状態で、フロントカバー4に設けた開口部14を介して操作表示部43が露出する操作パネル40(操作装置の一例)と、燃焼装置15を制御するコントローラ17と、を含んでなる。
そして、筐体2内でコントローラ17と前後方向に重ならない位置には、上端部が燃焼装置15に固定され、下端部が箱本体3の底板8に固定されて上下方向に延びる固定部材20が設けられており、操作パネル40は、固定部材20の前面に取り付けられている。
この構成によれば、操作パネル40をコントローラ17の前面と重ならない位置に設けることができる。よって、操作パネル40の操作表示部43を筐体2の前面に露出させてもハーネス類の取り回しが容易となる。また、固定部材20を介して操作パネル40が固定されるため、給湯器1に外部から衝撃が加わった際に操作パネル40が位置ずれしにくくなる。よって、操作表示部43の損傷や美観の低下も抑制可能となる。
【0018】
底板8の前端縁には、箱本体3の前面と平行な下折り返し部10(折り返し部の一例)が形成されて、下折り返し部10に、差込孔12(被係止部の一例)が形成される。一方、固定部材20は、操作パネル40が取り付けられる前板部21と、前板部21の上端から後方へ折曲されて燃焼装置15のノズル台16の前面にネジ止めされるネジ止め片30(ネジ止め部の一例)を有する上板部22と、前板部21の下端に連設される下板部23とを有する。そして、下板部23には、差込孔12に差し込み係止される係止片31(係止部の一例)が設けられており、下板部23は、係止片31を差込孔12に差し込み係止した状態で、フロントカバー4と下折り返し部10との間に挟持固定される。
よって、ネジ止めの箇所を削減して固定部材20を定位置へ容易に固定可能となる。
前板部21の前面には、操作パネル40との間に介在されて操作パネル40を前方へ付勢するスポンジシート28(弾性部材の一例)が取り付けられている。
よって、寸法誤差によって操作パネル40が開口部14から後方に位置ずれする場合でも、スポンジシート28によって操作パネル40を前方に付勢してフロントカバー4との一体性を維持し、美観の低下を防止可能となる。また、前板部21を利用してスポンジシート28が容易に取り付け可能となる。
【0019】
以下、本開示の変更例を説明する。
固定部材20の前板部21に設ける側板部24は、
図7に示すように、上端を上板部22の下面に当接させると共に、後端をノズル台16の前面に当接させてもよい。
このように、前板部21の左右の側縁に、後方へ折曲されて燃焼装置15のノズル台16の前面に当接する側板部24,24が形成されると共に、側板部24,24の上端が、上板部22の下面に当接している構造とすれば、落下等の衝撃が前板部21に加わってもその衝撃を燃焼装置15側へ逃がして前板部21の変形等を抑制できる。よって、操作パネル40の位置ずれや、開口部14との干渉による操作表示部43の損傷を防止可能となる。
なお、側板部24は、前板部21の左右の側縁でなく何れか一方の側縁にのみ設けてもよい。側板部24の上端は、上板部22の下面に近接させてもよい。
【0020】
固定部材の構造は、上記形態に限らない。例えば、下板部に設ける係止片は、複数あってもよい。係止片をなくして下板部をフロントカバーと共に底板へネジ止めしてもよい。
固定部材は、上下方向に延びる矩形状でなく、左右幅が大きい正方形状等であってもよい。固定部材は、複数の部材で形成してもよい。
弾性部材は、スポンジシートに限らない。スペースがあればゴムや板バネ等を用いてもよい。弾性部材は省略してもよい。
操作装置は、上記形態の操作パネルに限らない。例えば、操作装置は、フランジ部が全周でなく左右のみや上下のみにあるものであってもよい。操作装置は、フランジ部がないものであってもよい。スペーサも、数や材質を変えたり、省略したりすることができる。
操作部は、上記形態の操作表示部に限らない。操作部は、表示部がなくてもよい。操作部は、正面視矩形状でなくてもよい。
【0021】
固定部材への操作装置の組み付けは、上記形態の上取付片と下取付片とによる構造に限らない。例えば、操作装置の後面に設けたフックを固定部材に設けた被係止部に上方から係止させたり、凹凸の嵌合によって位置決めしたりしてもよい。ネジ止めによる組み付けも可能である。
上記形態では、コントローラが右側に、固定部材及び操作パネルが左側に配置されているが、これと逆に、コントローラが左側に、固定部材及び操作パネルが右側に配置されていてもよい。コントローラと固定部材及び操作装置とが上下に配置されていてもよい。
箱本体とフロントカバーとの形状や取付構造も、上記形態に限らず、適宜変更可能である。箱本体の上下の折り返し部は、折り返しの向きが上下逆となってもよい。
【符号の説明】
【0022】
1・・給湯器、2・・筐体、3・・箱本体、4・・フロントカバー、5・・背板、6・・側板、7・・天板、8・・底板、9・・上折り返し部、10・・下折り返し部、11・・ネジ孔、12・・差込孔、13・・ネジ止め部、14・・開口部、15・・燃焼装置、16・・ノズル台、17・・コントローラ、20・・固定部材、21・・前板部、22・・上板部、23・・下板部、24・・側板部、25・・上四角孔、26・・下四角孔、27・・切欠、28・・スポンジシート、29・・逃がし孔、30・・ネジ止め片、31・・係止片、40・・操作パネル、41・・パネル台、42・・基板、43・・操作表示部、44・・上取付片、45・・下取付片、46・・フランジ部、47・・凹部、48・・コネクタ、49・・操作部、50・・表示部、51・・スペーサ、52・・バーリング部。