(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166536
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】デバイスの連結機構
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20231114BHJP
A61B 17/34 20060101ALI20231114BHJP
A61M 29/02 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
A61M25/06 550
A61B17/34
A61M29/02
【審査請求】有
【請求項の数】34
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023146410
(22)【出願日】2023-09-08
(62)【分割の表示】P 2020562147の分割
【原出願日】2019-05-08
(31)【優先権主張番号】62/668,700
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522368684
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック メディカル デバイス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】アーネット,ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】チェハド, モウサ
(72)【発明者】
【氏名】アーバンスキー,ジョン・ポール
(57)【要約】
【課題】従来技術の係止機構及びシステムに関連する制限を克服するためのデバイスの連結機構を提供する。
【解決手段】導入器、シース、拡張器などの医療用デバイスなどの2つの嵌合部材の連結を可能にする連結機構を組み込む装置及びシステムが開示される。より具体的には、本開示は、例えば医療処置の一部の間にデバイスを一緒に操作かつ/又は操ることができるように、拡張器及びシースなどの2つの医療用デバイスの解放可能な連結を可能にする解放可能な連結機構に関する。
【選択図】
図6D(ii)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
解放可能な連結機構であって、
第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するために、前記第1の嵌合部材と関連付けられるように構成された連結部材を備え、
前記連結部材が、第1の状態及び第2の状態を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が通過することを可能にするように、前記第1の状態から前記第2の状態へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するように、前記第2の状態から前記第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結機構。
【請求項2】
前記解放可能な連結機構が、前記第1及び第2の嵌合部材が互いに対して並進移動することを防止する並進係止機構を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項3】
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材のハウジングに機能的に連結されている、請求項2に記載の解放可能な連結機構。
【請求項4】
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材内に保持されている、請求項3に記載の解放可能な連結機構。
【請求項5】
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材のハウジングに連結されている、請求項3に記載の解放可能な連結機構。
【請求項6】
前記連結部材が、前記ハウジングに取り付けられている、請求項5に記載の解放可能な連結機構。
【請求項7】
前記連結部材が、前記ハウジングと一体的に形成されている、請求項6に記載の解放可能な連結機構。
【請求項8】
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、請求項7に記載の解放可能な連結機構。
【請求項9】
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、請求項7に記載の解放可能な連結機構。
【請求項10】
前記少なくとも1つのカンチレバーが、少なくとも1つの直線状カンチレバーを含む、請求項9に記載の解放可能な連結機構。
【請求項11】
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、前記ハウジングのキャップと一体的に形成されている、請求項10に記載の解放可能な連結機構。
【請求項12】
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、1つ以上の保持アームを含む、請求項11に記載の解放可能な連結機構。
【請求項13】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、請求項12に記載の解放可能な連結機構。
【請求項14】
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、2つ以上の直線状カンチレバーを含む、請求項10に記載の解放可能な連結機構。
【請求項15】
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記直線状カンチレバーを通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、請求項14に記載の解放可能な連結機構。
【請求項16】
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に偏向可能である、請求項15に記載の解放可能な連結機構。
【請求項17】
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向と同一平面の平面内で移動可能である、請求項16に記載の解放可能な連結機構。
【請求項18】
前記連結部材が、移動可能な連結部材を含む、請求項5に記載の解放可能な連結機構。
【請求項19】
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、請求項18に記載の解放可能な連結機構。
【請求項20】
前記連結部材が、弾力性連結部材を含む、請求項19に記載の解放可能な連結機構。
【請求項21】
前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、請求項20に記載の解放可能な連結機構。
【請求項22】
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、請求項21に記載の解放可能な連結機構。
【請求項23】
前記連結部材が、少なくとも1つのU字形カンチレバーを含む、請求項22に記載の解放可能な連結機構。
【請求項24】
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、弾性U字形カンチレバーに含む、請求項23に記載の解放可能な連結機構。
【請求項25】
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、一対のU字形カンチレバーを含む、請求項24に記載の解放可能な連結機構。
【請求項26】
前記一対のU字形カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記U字形カンチレバーを通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、請求項25に記載の解放可能な連結機構。
【請求項27】
前記一対のU字形カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記U字形カンチレバーを通過することを可能にするように、弾性変形可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、請求項25に記載の解放可能な連結機構。
【請求項28】
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に弾性変形可能である、請求項27に記載の解放可能な連結機構。
【請求項29】
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向と同一平面の平面内で移動可能である、請求項28に記載の解放可能な連結機構。
【請求項30】
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向に垂直な平面内で移動可能である、請求項28に記載の解放可能な連結機構。
【請求項31】
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、1つ以上の保持アームを含む、請求項29に記載の解放可能な連結機構。
【請求項32】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、請求項31に記載の解放可能な連結機構。
【請求項33】
前記一対のU字形カンチレバーが、前記ハウジング内に実質的に収容されている、請求項25に記載の解放可能な連結機構。
【請求項34】
前記ハウジングが、一体的に形成され、前記U字形カンチレバーが、前記一体的に形成されたハウジング内に実質的に収容されている、請求項33に記載の解放可能な連結機構。
【請求項35】
前記ハウジングが、ハウジングベース及びキャップを含み、前記U字形カンチレバーが、前記ハウジングベース及び前記キャップ内に実質的に収容されている、請求項33に記載の解放可能な連結機構。
【請求項36】
前記連結部材が、一対の反転U字形カンチレバーを含む、請求項32に記載の解放可能な連結機構。
【請求項37】
前記連結部材が、前記ハウジング内に実質的に収容されている、請求項3に記載の解放可能な連結機構。
【請求項38】
前記連結部材が、前記ハウジング内に実質的に含まれない、請求項37に記載の解放可能な連結機構。
【請求項39】
前記連結部材が、前記ハウジングに実質的に取り付けられていない、請求項37に記載の解放可能な連結機構。
【請求項40】
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、請求項37に記載の解放可能な連結機構。
【請求項41】
前記連結部材が、変形可能であり、前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、請求項40に記載の解放可能な連結部材。
【請求項42】
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、請求項41に記載の解放可能な連結機構。
【請求項43】
前記少なくとも1つのカンチレバーが、単純支持ビーム構成を含む、請求項42に記載の解放可能な連結機構。
【請求項44】
前記少なくとも1つのカンチレバーが、一対のカンチレバーを含む、請求項43に記載の解放可能な連結機構。
【請求項45】
前記少なくとも1つのカンチレバーが、一緒に連結された一対のカンチレバーを含む、請求項44に記載の解放可能な連結機構。
【請求項46】
前記2つのカンチレバーが、1つ以上の弓状セグメントを使用して一緒に連結された2つの実質的に直線状のセグメントを含む、請求項45に記載の解放可能な連結機構。
【請求項47】
前記カンチレバーの前記2つの直線状のセグメントの各々が、弓状セグメントによってそれぞれの端部の各々において一緒に連結されている、請求項46に記載の解放可能な連結機構。
【請求項48】
前記2つのカンチレバーの各々が、偏向可能部分を含む、請求項47に記載の解放可能な連結機構。
【請求項49】
前記偏向可能部分の各々が、単純支持ビーム構成によって画定されている、請求項48に記載の解放可能な連結機構。
【請求項50】
前記偏向可能部分の各々が、1つ以上の保持アームを含む、請求項48に記載の解放可能な連結機構。
【請求項51】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップを含む、請求項50に記載の解放可能な連結機構。
【請求項52】
前記連結部材が、実質的に環状の円盤を画定する実質的に環状の円盤形状の構成を含む、請求項51に記載の解放可能な連結部材。
【請求項53】
前記連結部材が、実質的に楕円形の円盤を画定する実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む、請求項52に記載の解放可能な連結部材。
【請求項54】
前記連結部材が、スナップリングを実質的に含む、請求項50に記載の解放可能な連結機構。
【請求項55】
前記連結部材が、実質的に楕円形のスナップリングを含む、請求項54に記載の解放可能な連結機構。
【請求項56】
前記連結部材が、その第1の状態において実質的に楕円形の円盤形状の構成と、その第2の状態において実質的に円形の円盤形状の構成と、を有し、
連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記連結部材の第1の状態における前記連結部材の楕円形の円盤形状の構成から、前記連結部材の実質的に円形の円盤形状の構成への構成に移動し、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記楕円形の構成によって画定される前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、請求項52に記載の解放可能な連結部材。
【請求項57】
前記連結部材が、その第1の状態において、実質的に楕円形の円盤形状の構成によって画定される第1の係合構成を有し、前記連結部材が、その第2の状態において、実質的に円状の円盤形状の構成によって画定される第2の非係合構成を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が内部で前進することを可能にするように、前記実質的に円状の円盤形状の構成を含む前記連結部材の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む前記連結部材の第1の係合構成へと移動可能である、請求項52に記載の解放可能な連結機構。
【請求項58】
前記実質的に楕円形のスナップリングが、その第1の状態において実質的に楕円形の構成と、その第2の状態において実質的に円形の構成とを有し、
前記実質的に楕円形のスナップリングは、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、楕円形の構成で画定される前記第1の状態から円形の構成で画定される第2の状態に移動し、前記第2の嵌合部材が前記実質的に楕円形のスナップリングを通過することを可能にするように、弾性変形可能であり、前記連結部材が、その後、前記楕円形の構成によって画定される前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、請求項55に記載の解放可能な連結部材。
【請求項59】
前記実質的に楕円形のスナップリングが、その第1の状態において、実質的に楕円形の円盤形状の構成によって画定される第1の係合構成を有し、前記連結部材が、その第2の状態において、実質的に円状の円盤形状の構成によって画定される第2の非係合構成を有し、
前記実質的に楕円形のスナップリングは、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材の前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材を作動させるように、具体的には、拡張器ハブの隆起部分を前記第1の嵌合部材の前記ハウジング内に前進させて、弾力性リング又はバンドを通過して、具体的には本体部分に沿って位置付けられた前記弾力性リング又はバンドなどの1つ以上のスナップを通過して移動することを可能にするように、前記実質的に円状のスナップリングを含む前記実質的に楕円形のスナップリングの第2の非係合構成へと外側に[例えば半径方向に]移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形のスナップリングを含む前記実質的に楕円形のスナップリングの第1の係合構成へと移動可能である、請求項55に記載の解放可能な連結機構。
【請求項60】
前記連結部材が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に弾性変形可能である、請求項56に記載の解放可能な連結部材。
【請求項61】
前記一対のカンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向に垂直な平面内で移動可能である、請求項44に記載の解放可能な連結機構。
【請求項62】
スナップ力が、前記第1の嵌合部材の近位の長さに依存しない、請求項60に記載の解放可能な連結機構。
【請求項63】
前記第1の嵌合部材が、医療用デバイスハブを含み、前記スナップ力が、前記ハブの長さに依存しない、請求項62に記載の解放可能な連結機構。
【請求項64】
前記スナップ機構を使用して前記第2の連結部材を前記第1の連結部材に連結するために必要とされる前記スナップ力が、前記第1の嵌合部材の近位の長さに依存しない、請求項44に記載の解放可能な連結機構。
【請求項65】
前記第1の嵌合部材が、医療用デバイスハブを含み、前記スナップ力が、前記ハブの長さに依存しない、請求項64に記載の解放可能な連結機構。
【請求項66】
前記医療用デバイスハブが、弁を更に含み、前記連結部材が、前記第2の嵌合部材の前進方向に垂直な平面内に配向され、それによって前記弁の視認性を実質的に妨げない、請求項65に記載の解放可能な連結機構。
【請求項67】
前記第2の嵌合部材を前記連結機構に挿入して、前記連結部材によって前記第1の嵌合部材に連結するための挿入力が、前記第2の嵌合部材を連結機構から除去して、前記第1の嵌合部材から係合解除するための除去力と実質的に同等である、請求項60に記載の解放可能な連結機構。
【請求項68】
前記連結部材が、変形時に弾性領域内に留まる、請求項67に記載の解放可能な連結機構。
【請求項69】
前記第2の嵌合部材を前記連結機構に挿入して、前記第1の嵌合部材に連結するための前記挿入力、及び前記第2の嵌合部材を連結機構から除去して、前記第1の嵌合部材から係合解除するための前記除去力が、前記連結機構の複数回の使用にわたって実質的に均一である、請求項60に記載の解放可能な連結機構。
【請求項70】
前記連結部材が、変形時に前記弾性領域内に留まる、請求項69に記載の解放可能な連結機構。
【請求項71】
前記連結部材が、変形時に前記弾性領域内に留まる、請求項41に記載の解放可能な連結機構。
【請求項72】
前記挿入力及び前記除去力が、調整可能である、請求項60に記載の解放可能な連結機構。
【請求項73】
前記スナップが、デュアル傾斜部を有し、
前記デュアル傾斜部の第1の傾斜部が、前記挿入力を画定し、
前記デュアル傾斜部の第2の傾斜部が、前記除去力を画定する、請求項60に記載の解放可能な連結機構。
【請求項74】
前記第1及び第2の傾斜部が、それぞれの挿入力及び除去力を画定するように変化させることができる、請求項73に記載の解放可能な連結機構。
【請求項75】
前記第1及び第2の傾斜部が、様々なそれぞれの除去力及び挿入力を画定する様々な傾斜角を有する、請求項73に記載の解放可能な連結機構。
【請求項76】
前記第1及び第2の傾斜部が、実質的に異なる除去力及び挿入力を画定する実質的に異なる傾斜角を有する、請求項74に記載の解放可能な連結機構。
【請求項77】
前記第1及び第2の傾斜部が、実質的に同等の除去力及び挿入力を画定する実質的に同等の傾斜角を有する、請求項74に記載の解放可能な連結機構。
【請求項78】
前記連結部材が、その第1の状態と第2の状態との間の移動時に可聴フィードバックを生成するように構成されている、請求項53に記載の解放可能な連結機構。
【請求項79】
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴フィードバックを生成する、請求項78に記載の解放可能な連結機構。
【請求項80】
前記連結部材が、その第2の状態から前記第1の状態に戻ると、前記連結部材が前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴クリックを生成する、請求項79に記載の解放可能な連結機構。
【請求項81】
解放可能な連結システムであって、
内部を通って第2の嵌合部材を受容するための開口部を画定する第1の嵌合部材であって、前記第2の嵌合部材が、前記開口部を通って前記第1の嵌合部材内に前進することを可能にする、前記開口部よりも小さい有効直径を画定する第1の直径を有する、第1の嵌合部材と、
前記第2の嵌合部材の前記有効直径を増大させるための手段であって、前記第1の嵌合部材内に位置付けられた連結部材を含む、手段と、を備え、
前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材の前記開口部を通して前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記連結部材が、前記第2の嵌合部材に連結され、それにより、前記第2の嵌合部材の前記有効直径が第1の嵌合デバイスの前記開口部よりも大きくなるように、前記第2の嵌合部材の前記有効直径を変更することにより、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に対して並進移動することが防止される、解放可能な連結システム。
【請求項82】
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項83】
前記連結部材が、弾力性連結部材を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項84】
前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項85】
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項86】
前記連結部材が、少なくとも1つの単純なカンチレバーを含む、請求項85に記載の解放可能な連結機構。
【請求項87】
前記少なくとも1つの単純なカンチレバーが、前記第1の嵌合部材のハウジングに連結されている、請求項86に記載の解放可能な連結機構。
【請求項88】
前記連結部材が、2つ以上の単純なカンチレバーを含む、請求項87に記載の解放可能な連結機構。
【請求項89】
前記連結部材が、少なくとも1つのU字形カンチレバーを含む、請求項83に記載の解放可能な連結機構。
【請求項90】
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、弾性U字形カンチレバーに含む、請求項89に記載の解放可能な連結機構。
【請求項91】
前記連結部材が、一対のU字形カンチレバーを含む、請求項90に記載の解放可能な連結機構。
【請求項92】
前記連結部材が、一対の反転U字形カンチレバーを含む、請求項91に記載の解放可能な連結機構。
【請求項93】
前記連結部材が、実質的に円盤形状の構成を含む、請求項84に記載の解放可能な連結機構。
【請求項94】
前記連結部材が、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む、請求項93に記載の解放可能な連結機構。
【請求項95】
前記連結部材が、スナップバンドを実質的に含む、請求項84に記載の解放可能な連結機構。
【請求項96】
前記連結部材が、実質的に楕円形のスナップバンドを含む、請求項95に記載の解放可能な連結機構。
【請求項97】
解放可能な連結アセンブリであって、
第1の嵌合部材と、
請求項1~96のいずれか一項に記載の連結機構と、を備える、解放可能な連結アセンブリ。
【請求項98】
解放可能な連結アセンブリであって、
第1の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するために、前記第1の嵌合部材と関連付けられた連結部材を含む連結機構と、を備え、
前記連結部材が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、前記連結部材の第1の状態から前記連結部材の第2の状態へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記解放可能に連結するアセンブリの前記第1の嵌合部材に連結するように、前記連結部材の第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結アセンブリ。
【請求項99】
解放可能な連結システムであって、
第1の嵌合部材と、
請求項1~96のいずれか一項に記載の連結機構と、
第2の嵌合部材と、を備える、解放可能な連結システム。
【請求項100】
解放可能な連結システムであって、
第1の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材と関連付けられた連結部材を含む連結機構と、
前記連結部材によって前記第1の嵌合部材に固定されるように、前記第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部材と、を備え、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、第1の状態から第2の状態へと移動可能であり、前記連結部材が、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結システム。
【請求項101】
前記第1の嵌合部材が、第1の嵌合部材ハウジングを含み、前記連結部材が、前記第1の嵌合部材の前記ハウジングに機能的に連結されている、請求項100に記載の解放可能な連結システム。
【請求項102】
前記第2の嵌合部材が、溝を含み、
前記連結部材が、前記第1及び第2の嵌合部材を解放可能に連結するために、前記連結部材と第2の連結部材との間の協働配置を画定する前記第2の連結部材の前記溝内に受容可能である、請求項101に記載の解放可能な連結システム。
【請求項103】
前記連結部材が、第1の対応する協働係合特徴部を画定し、
前記第2の嵌合部材が、第2の対応する協働係合特徴部を含み、
前記連結部材の前記第1の対応する協働係合特徴部が、前記第2の連結部材の前記第2の対応する協働係合特徴部と協働的に係合して、前記第1の対応する協働係合特徴部と前記第2の対応する協働係合特徴部との間に協働係合を画定するように動作可能であり、前記第1の対応する部分と前記第2の対応する部分が、前記第1及び第2の嵌合部材を解放可能に連結するためのものである、請求項101に記載の解放可能な連結システム。
【請求項104】
前記第1の対応する協働係合特徴部が、前記連結部材のスナップを含む、請求項103に記載の解放可能な連結システム。
【請求項105】
前記第2の対応する協働係合特徴部が、前記第2の嵌合部材の溝を含む、請求項103に記載の解放可能な連結システム。
【請求項106】
前記連結部材が、その第1の状態と第2の状態との間の移動時に可聴フィードバックを生成するように構成されている、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項107】
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴フィードバックを生成する、請求項106に記載の解放可能な連結機構。
【請求項108】
前記連結部材が、その第2の状態から前記第1の状態に戻ると、前記連結部材が前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴クリックを生成する、請求項107に記載の解放可能な連結機構。
【請求項109】
係止機構であって、
第2のデバイスを係止デバイスに解放可能に連結するための、前記係止デバイス内に着座された係止部材であって、前記第2のデバイスが前記係止デバイスによって受容可能である、係止部材を備え、
前記係止部材が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記係止部材は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止部材を通過することを可能にするように、前記係止部材の第1の構成から前記係止部材の第2の構成へと移動可能であり、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止部材の第1の構成へと移動可能である、係止機構。
【請求項110】
解放可能な係止アセンブリであって、
係止デバイスと、
前記係止デバイスによって受容可能な第2のデバイスを前記係止デバイスに解放可能に連結するために、前記係止デバイス内に着座して保持された係止部材と、を備え、
係止構成要素が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記係止構成要素は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止構成要素を通過することを可能にするように、第1の構成から第2の構成へと移動可能であり、前記係止構成要素が、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止構成要素の第1の構成へと移動可能である、解放可能な係止アセンブリ。
【請求項111】
係止システムであって、
係止デバイスと、
前記係止デバイス内に着座された係止部材と、
前記第1の嵌合部材内に保持された連結部材と、
前記係止部材によって係止デバイスに解放可能に固定されるように、前記係止デバイスによって受容可能な第2のデバイスと、を備え、
前記係止構成要素は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止構成要素を通過することを可能にするように、前記係止構成要素の第1の状態から前記係止構成要素の第2の状態へと移動可能であり、前記係止構成要素が、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止構成要素の第1の状態へと移動可能である、係止システム。
【請求項112】
解放可能な連結機構であって、
一次嵌合部材に連結される二次嵌合部材を受容するための開口部を画定する前記一次嵌合部材を画定するハウジングと、
前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材を前記ハウジングに解放可能に連結するために、前記ハウジング内に位置付けられた弾性変形可能な保持構成要素と、を備え、
前記弾性変形可能な保持構成要素が、第1の係合構成及び第2の非係合構成を有し、前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結して、[前記二次嵌合部材がそこから取り外し可能であることを防止し、力の非存在下でのその係合解除を防止して前記二次嵌合部材がその前記開口部から除去可能であることを防止するように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、解放可能な連結機構。
【請求項113】
前記保持構成要素が、偏向可能な部材を含み、前記二次嵌合部材が挿入されると、その第2の非係合構成に偏向可能であり、その後、その元の第1の係合構成に戻ることができる、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項114】
前記保持構成要素が、可撓性保持構成要素を含む、請求項113に記載の解放可能な連結機構。
【請求項115】
前記保持構成要素が、弾性保持構成要素を含む、請求項113に記載の解放可能な連結機構。
【請求項116】
前記保持構成要素が、弾性変形可能な保持構成要素を含む、請求項115に記載の解放可能な連結機構。
【請求項117】
前記保持構成要素が、前記ハウジング内に収容されている、請求項116に記載の解放可能な連結機構。
【請求項118】
前記ハウジングが、キャップ及びカバーを含み、内部に空洞を画定し、前記保持構成要素が、前記ハウジングによって画定された前記空洞内に着座される、請求項117に記載の解放可能な連結機構。
【請求項119】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに連結されている、請求項117に記載の解放可能な連結機構。
【請求項120】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに取り付けられている、請求項119に記載の解放可能な連結機構。
【請求項121】
前記保持構成要素が、少なくともその端部において前記ハウジングに取り付けられている、請求項120に記載の解放可能な連結機構。
【請求項122】
前記保持構成要素が、前記ハウジングと一体的に形成されている、請求項120に記載の解放可能な連結機構。
【請求項123】
前記保持構成要素が、1つ以上の保持アームを含む、請求項120に記載の解放可能な連結機構。
【請求項124】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、請求項123に記載の解放可能な連結機構。
【請求項125】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のカンチレバーを含む、請求項124に記載の解放可能な連結機構。
【請求項126】
前記1つ以上のカンチレバーが、直線状カンチレバーを含む、請求項125に記載の解放可能な連結機構。
【請求項127】
前記1つ以上のカンチレバーが、U字形カンチレバーを含む、請求項125に記載の解放可能な連結機構。
【請求項128】
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に圧縮された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に圧縮されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項127に記載の解放可能な連結機構。
【請求項129】
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形状の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に拡張された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に拡張されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項127に記載の解放可能な連結機構。
【請求項130】
前記保持構成要素が、前記保持されるハウジング内に緩く保持され、それにより、前記保持構成要素が、そこに連結されず、又は固定アタッチメントによってそこに固定されていない、請求項117に記載の解放可能な連結機構。
【請求項131】
前記保持構成要素が、前記ハウジング内で自由に浮遊している、請求項130に記載の解放可能な連結機構。
【請求項132】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、請求項130に記載の解放可能な連結機構。
【請求項133】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、請求項130に記載の解放可能な連結機構。
【請求項134】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に円盤形状の構造を含む、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項135】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構造を含む、請求項134に記載の解放可能な連結機構。
【請求項136】
前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成にある前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含み、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の円盤形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に円状の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項135に記載の解放可能な連結機構。
【請求項137】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、スナップ部材を含む、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項138】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形のスナップ部材を含む、請求項137に記載の解放可能な連結機構。
【請求項139】
前記保持構成要素の第1の係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に楕円形の形状を画定する前記実質的に楕円形のスナップ部材を含み、前記保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の形状を画定する実質的に円状のスナップ部材を含み、
前記実質的に楕円形のスナップ部材は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が、前記実質的に楕円形のスナップ部材に沿って位置付けられた1つ以上のスナップを通過することを可能にするように、前記実質的に円状の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第2の非係合構成へと半径方向外側に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第1の係合構成へと移動可能である、請求項138に記載の解放可能な連結機構。
【請求項140】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向と同一平面の平面内にある方向に移動可能である、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項141】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内で移動可能である、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項142】
前記保持構成要素が、半径方向に移動可能である、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項143】
前記保持構成要素が、前記保持構成要素の第1の係合構成に付勢され、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材は、前記保持構成要素に対して外向きの半径方向の力を及ぼし、それによって、前記保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記保持構成要素の第2の係合構成へと移動可能である、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項144】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに対して独立して移動可能である、請求項112に記載の解放可能な連結機構。
【請求項145】
前記ハウジングが、キャップ及びオーバを含み、前記ハウジング内に前記保持構成要素を内部に係合せずに保持するための空間を内部に画定する、請求項117に記載の解放可能な連結機構。
【請求項146】
解放可能な連結機構であって、
内部に挿入するための前進する二次ハブを受容するための開口部を画定する一次受容ハブを含む連結具と、
前記一次ハブの空洞内に着座され、かつ内部に封入された独立して移動可能な把持構成要素であって、係合構成及び非係合構成を有し、前記ハウジングとは独立して、又は前記ハウジングから独立して移動可能である、独立して移動可能な把持構成要素と、を備え、
前記二次ハブが前記一次ハブに挿入されると、前記独立して移動可能な把持構成要素が、前記二次ハブの係合部分の前進を可能にするように、最初にその非係合構成に移動可能であり、その後、前記二次ハブの前記部分を把持又は把捉して連結を可能にするためのその係合構成へと移動可能であり、それにより、その係合解除を防止し、前記二次ハブが力の非存在下でそこから除去されることを防止し、
前記二次ハブが前記一次ハブから後退すると、前記独立して移動可能な把持構成要素が、その係合解除を可能にするように、その非係合構成へと移動可能である、解放可能な連結機構。
【請求項147】
前記独立して移動可能な把持構成要素が、可撓性把持構成要素を含む、請求項146に記載の解放可能な連結機構。
【請求項148】
前記独立して移動可能な把持構成要素が、弾力性把持構成要素を含む、請求項146に記載の解放可能な連結機構。
【請求項149】
前記独立して移動可能な把持構成要素が、半径方向に移動可能である、請求項148に記載の解放可能な連結機構。
【請求項150】
1つの広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を備え、前記解放可能な係止機構が、
内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、前記第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に解放可能に連結するために前記第1のハンドルハウジング内に着座された可撓性係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、可撓性係止部材又は構成要素と、含み、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に初期前進させると、前記可撓性係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、前記第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分へと更に前進させると、前記可撓性係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと前記第2のハンドル溝部分内に内側に移動可能であり、それによって、前記可撓性係止部材又は構成要素が、前記拡張器ハブが引っ張られて前記解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
【請求項151】
前記可撓性係止部材又は構成要素が、弾力性係止部材又は構成要素を含む、請求項150に記載の解放可能な係止機構。
【請求項152】
更なる広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を備え、前記解放可能な係止機構が、
内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、
前記第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に解放可能に連結するために、前記第1のハンドルハウジング内に着座される移動可能な係止部材又は構成要素であって、
第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、移動可能な係止部材又は構成要素と、を含み、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に初期前進させると、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、前記第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分へと更に前進させると、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと前記第2のハンドル溝部分に内側に移動可能であり、それによって、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、前記拡張器ハブが引っ張られて前記解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
【請求項153】
2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構であって、前記解放可能な係止機構が、
ハウジングを画定する第1の受容デバイスであって、前記ハウジングが、前記第1の受容デバイスを通って第2の挿入デバイスを受容するための開口部を画定し、前記第2の挿入デバイスが、前記第1の受容デバイス内に前進することを可能にする、前記開口部よりも小さい有効直径である第1の直径を有する、第1の受容デバイスと、
前記第2のデバイスの前記有効直径を増大させるための手段であって、可撓性係止部材を含む、手段と、を備え、
前記第2のデバイスがその前記開口部を通して前記第1のデバイスに挿入されると、前記可撓性係止構成要素が、前記第2の挿入デバイスの周囲に位置付けられて、締まり嵌めを作り出し、それにより、前記可撓性係止構成要素を通って挿入されてそこに連結される前記進入する第2の挿入デバイスと相互作用し、それにより、前記第2のデバイスより大きな有効直径を作り出し、それにより、前記第1のデバイスの前記開口部よりも大きい前記第2のデバイスの有効直径を作り出し、それにより、前記第2のデバイスがそこから出るのを防止し、それにより、前記第1の受容デバイス及び前記第2の挿入デバイスを並進的に係止する、解放可能な係止機構。
【請求項154】
2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構であって、前記解放可能な係止機構が、
拡張器ハブをシースハブを通って受容するための開口部を画定するシースハブと、
移動可能な係止部材又は構成要素を含む前記拡張器ハブの有効直径を増大させるための手段と、を備え、
前記拡張器ハブが、前記シースハブの内側に位置付けられると、前記シースハブ内への前進を可能にするように、前記開口部よりも小さい有効直径を有し、
前記拡張器ハブが前記シースハブ内に前進すると、前記移動可能な係止構成要素が、前記拡張器ハブの周りを移動して、締まり嵌めを作り出し、それにより、進入拡張器ハブと相互作用して、前記拡張器ハブが前記開口部から出ることを防止し、それにより、前記シースハブ及び前記拡張器ハブを並進的に係止する力の非存在下で、前記シースハブ内の前記開口部よりも大きい前記拡張器ハブ上により大きな有効直径を作り出して、前記シースハブの外への拡張器ハブの移動を防止する、解放可能な係止機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2つの医療用デバイスのような2つの嵌合部材、例えば導入器、シース、拡張器などを処置の一部のために連結することを可能にする連結機構を組み込むシステム及び方法に関する。より具体的には、本開示は、解放可能な連結機構、具体的にはスナップ嵌め機構に関し、拡張器及びシースなどの2つの医療用デバイスを、処置の一部のために解放可能に連結することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本発明を容易に理解できるように、本発明の実施形態を添付図面の実施例により説明する。
【
図1A】本発明の一実施形態による連結機構を含み、ハブ内に少なくとも部分的に挿入された第2のデバイスを更に示す、医療用デバイス用ハブの斜視図である。
【
図1B】本発明の一実施形態による、
図1Aのハブ及びその内部に組み込まれた連結機構の断面図を示す。
【
図1C】本発明の一実施形態による、2つの医療用デバイスの連結を可能にするためのガイド及び協働特徴部を含む連結機構を示す、ハブの斜視図である。
【
図1D】第2の医療デバイス、例えばシースのハブに挿入されたデバイス、例えば拡張器の側面図であり、シースは、本発明の実施形態による連結機構を含む。
【
図2A(i)】ハブに挿入される別のデバイスを示す、連結機構を有するハブの斜視図である。
【
図2A(ii)】連結機構を通して部分的に挿入された他のデバイスを示す、
図2A(i)のハブの断面図である。
【
図2B(i)】ハブに挿入される別のデバイスを示す、連結機構を有するハブの斜視図である。
【
図2B(ii)】連結機構を通して部分的に挿入された他のデバイスを示す、
図2B(i)のハブの断面図である。
【
図3A(i)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図3A(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図3A(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図3B】それぞれ、連結機構の一実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から後退しているデバイスの断面図である。
【
図3C】それぞれ、連結機構の一実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から後退しているデバイスの断面図である。
【
図3D(i)】本発明のハブ及び連結機構の様々な特徴部を示す斜視分解図である。
【
図3D(ii)】本発明のハブ及び連結機構の様々な特徴部を示す斜視分解図である。
【
図4A(i)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図4A(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図4A(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図4A(iv)】本発明のハブ及び連結機構の実施形態の斜視図である。
【
図4B】それぞれ、連結機構の実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から除去されているデバイスを示す断面図である。
【
図4C】それぞれ、連結機構の実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から除去されているデバイスを示す断面図である。
【
図5A(i)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの斜視図、分解図、及び断面図である。
【
図5A(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの斜視図、分解図、及び断面図である。
【
図5A(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの斜視図、分解図、及び断面図である。
【
図5A(iv)】本発明のハブ及び連結機構の実施形態の斜視図である。
【
図5B】それぞれ、連結機構の別の実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から除去されているデバイスを示す断面図である。
【
図5C】それぞれ、連結機構の別の実施形態を通して挿入されているデバイス及び連結機構から除去されているデバイスを示す断面図である。
【
図5D(i)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図5D(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図5D(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ分解図、斜視図、及び断面図である。
【
図5D(iv)】本発明のハブ及び連結機構の実施形態の斜視図である。
【
図5E(i)】それぞれ、本発明のハウジング及び連結機構の実施形態の断面図及び斜視図を示す。
【
図5E(ii)】それぞれ、本発明のハウジング及び連結機構の実施形態の断面図及び斜視図を示す。
【
図5F(i)】本発明の連結機構の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図5F(ii)】本発明の連結機構の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図6A(i)】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を含むハブに部分的かつ完全に挿入されたデバイスの斜視図である。
【
図6A(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの分解図、及び断面図である。
【
図6A(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を収容するハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの分解図、及び断面図である。
【
図6A(iv)】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を含むハブに部分的かつ完全に挿入されたデバイスの斜視図である。
【
図6B】それぞれ、本発明の連結機構の別の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図6C】それぞれ、本発明の連結機構の別の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図6D(i)】本発明の連結機構の別の実施形態の側面図である。
【
図6D(ii)】本発明の連結機構の実施形態を通して部分的に挿入されたデバイスの斜視図を示す。
【
図6E(i)】ハブのキャップの実施形態の側面図を示す。
【
図6E(ii)】ハブ内に位置する連結機構の別の実施形態の部分断面図である。
【
図6F(i)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの断面図、及び分解図である。
【
図6F(ii)】それぞれ、本発明の連結機構の一実施形態を含むハブ、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの断面図、及び分解図である。
【
図6F(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を含む、ハブに挿入され、ハブから除去されたデバイスの斜視図である。
【
図6F(iv)】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を含む、ハブに挿入され、ハブから除去されたデバイスの斜視図である。
【
図7A】その異なる状態にある本発明の実施形態による連結部材の上面図を示す。
【
図7B】その異なる状態にある本発明の実施形態による連結部材の上面図を示す。
【
図7C】その異なる状態にある本発明の実施形態による連結部材の上面図を示す。
【
図7D】その異なる状態にある本発明の実施形態による連結部材の側断面図を示す。
【
図8A-8B】
図8Aは本発明の別の実施形態による連結部材の斜視図であり、
図8Bは
図8Aの連結部材の中間点に沿った連結部材の異なる断面図である。
【
図8C】本発明の別の実施形態による、
図8Aの連結部材の中間点に沿った連結部材の異なる断面図である。
【
図8D(i)】本発明の別の実施形態による連結部材の斜視図である。
【
図8D(ii)】本発明の別の実施形態による連結部材の斜視図である。
【
図8E(i)】本発明の一実施形態による連結部材及び連結部材を保持するためのハウジングの一部分の上面図である。
【
図8E(ii)】本発明の代替的な実施形態による連結部材並びに連結部材を保持するためのハウジングの一部分の斜視図である。
【
図8E(iii)】本発明の一実施形態による連結部材及び連結部材を保持するためのハウジングの一部分の上面図である。
【
図8F(i)】それぞれ、本発明の連結機構の別の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図8F(ii)】本発明の代替的な実施形態による連結部材並びに連結部材を保持するためのハウジングの一部分の斜視図である。
【
図8F(iii)】それぞれ、本発明の連結機構の別の実施形態を通して挿入され、連結機構から除去されているデバイスの断面図である。
【
図9A(i)】第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止機構の構成要素の斜視図である。
【
図9A(ii)】第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止機構の構成要素の斜視図である。
【
図9A(iii)】第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止機構の構成要素の斜視図である。
【
図9A(iv)】第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止機構の構成要素の斜視図である。
【
図9B】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図9C】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材を含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図10A】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図10B】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図10C】本発明の別の実施形態による、
図10Aの回転係止アセンブリの側断面図である。
【
図11A】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図11B】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図12A】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図12B】本発明の別の実施形態による、第1の嵌合部材及び第2の嵌合部材とそれらの間の係合とを含む回転係止アセンブリの構成要素の斜視図である。
【
図13A】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図13B】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図13C】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図13D】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図13E】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図13F】本発明の別の実施形態による、連結部材を含む連結機構の斜視図である。
【
図14A】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を収容する第1の嵌合部材、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの別の実施形態の分解図及び斜視図である。
【
図14B】それぞれ、本発明の連結機構の実施形態を収容する第1の嵌合部材、並びに連結機構を通して挿入されたデバイスの別の実施形態の分解図及び斜視図である。
【
図14C】本発明の実施形態による、本発明の連結機構の実施形態を含む第1の嵌合部材の代替実施形態の斜視図である。
【
図14D】
図14Cに示される第2の嵌合部材の異なる断面に沿った断面図であり、本発明の連結機構の実施形態、並びに本発明の一実施形態による連結機構を介して挿入されるデバイスを含む。
【
図14E】
図14Cに示される第2の嵌合部材の異なる断面に沿った断面図であり、本発明の連結機構の実施形態、並びに本発明の一実施形態による連結機構を介して挿入されるデバイスを含む。
【発明を実施するための形態】
【0003】
ここで図面を詳細に具体的に参照すると、図示の詳細は、例示的なものであり、本発明の特定の実施形態の例示的な説明のみを目的としていることが強調される。本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その用途において、以下の説明に記載されるか、又は図面に示される構成要素の構築及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であるか、又は様々な方法で実施若しくは実行することができる。また、本明細書で使用される表現及び用語は説明を目的とするものであり、限定するものとみなされるべきではないことを理解されたい。
【0004】
経中隔処置などの特定の医療処置を行うためには、心臓、特に心臓の左心房へのアクセスを得る必要がある。導入器又はシースなどの1つ以上の医療用デバイスを使用して、脈管構造から心臓にアクセスすることができる。アクセスを得るために、(例えば、上大静脈を介して頚静脈から心臓へのアクセスを得ることによって)優れた手法を使用することができ、又は、代替的に、大腿骨又は下位アプローチから(大腿静脈から下大静脈を通して心臓へのアクセスを得ることによって)アクセスを取得することもできる。左心房へのアクセスが得られると、1つ以上の追加のデバイスが、導入器又はシースを通って前進して、処置の一部を実行することができる。例えば、経中隔穿刺を実行するために、穿刺デバイスは、血管系を通して(例えばシースを通って、及び/又はシース内に位置付けられた拡張器を通って)前進し、例えば、心臓の中隔を横切って組織を穿刺する(穿刺部位を作成する)ために、左心房から心臓の右心房にアクセスする。加えて、上述したように、拡張器は、処置の一部の間に使用されてもよい。例えば、穿刺デバイスと組み合わせて、拡張器を穿刺部位に前進させて穿刺部位を拡張し、穿刺部位を通って心臓の左側へと追加の医療用デバイスを前進させることを可能にしてもよい。そのような処置では、拡張器は、2つのデバイスを同時に前進させることを可能にする係止機構を使用して、処置の一部分の間、拡張器を導入器又はシースに係止又は連結することができ、かつ/又は、それらが互いに相対的に位置付けられた後に、2つのデバイスを一緒に連結することを可能にし得る。係止機構は、2つのデバイスの分離を更に可能にし、デバイスのうちの1つを、処置の一部の間に独立して前進させることを可能にする。
【0005】
例えばハブ部分に沿って、その近位部分に2つのデバイスを接続する係止機構が提供され、これにより、ユーザがシース及び拡張器を患者の解剖学的構造の内側にガイドする間、遠位部分が所望の位置又は正しい位置に固定されたままであることを確実にする。いくつかのこのような実施例では、シースカーブの方向は、シースハブ上の側方ポートによって示され、シースハブを回転させることによって制御される。係止機構は、拡張器をシースに連結し、シース及び拡張器を一緒に前進及び/又は回転させる。
【0006】
例えば、デバイスが穿刺の前に隔膜に位置付けられると、拡張器は、2つのデバイスを接続するためにシースハブ内にスナップ嵌めされる。これは、ユーザインターフェースである近位端上のユーザによって行われる。2つのデバイスを近位方向に接続することによって、ユーザがシース及び拡張器を患者の解剖学的構造内にガイドする間、遠位部分が正しい位置に固定されたままであることを確実にする。
【0007】
特定の制限は、スナップなどの従来の係止機構を用いる導入器又はシース及び拡張器などの医療用デバイスの使用に関連し得る。これらのデバイス上の既存の係止機構の制限は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。既存の係止機構は、使用により劣化し、不十分な保持力を提供し、不十分な触覚フィードバックを提供し、及び/又はデブリを生成するスナップを有する。加えて、係止機構は、所望の挿入力及び/又は除去力を提供しない場合がある。
【0008】
いくつかのそのような実施例では、2つのデバイスを一緒にスナップ嵌め又は接続するのが過度に困難であるか、又は必要とする場合があり、ユーザは、2つのデバイスを連結することが困難であり、かつ/又は、2つのデバイスをスナップ解除又は切断するのに過度な力を必要とし、デバイスの位置決めの損失をもたらす可能性がある。逆に、2つのデバイスを一緒にスナップ嵌め若しくは接続するのに非常に容易であるか、かつ/あるいは、2つのデバイスをスナップ解除又は切断するのにほとんど力を必要としない場合があり、これにより、十分な保持力を提供しない場合がある。これは、デバイスの望ましくない及び/又は意図しない分離をもたらし得る。
【0009】
剛性スナップの使用を必要とするシース及び拡張器などのいくつかのこのような従来の医療用デバイスは、シースハブ上の嵌合機構に圧入しなければならない拡張器ハブ上に剛性のリング又はバンプを有するスナップ嵌めを有する。これらの剛性スナップ機構は、上記の問題のうちの1つ以上を有する可能性がある。すなわち、(1)使用により劣化すること、(2)不十分な保持力を提供すること、(3)不十分な触覚フィードバックを提供すること、又はデブリを発生させること、又は(4)係止のための均一な力を提供せず、繰り返し使用のために均一な力を提供しないこと、のうちの1つ以上を有する場合がある。
【0010】
更に、従来のスナップ機構に関連する他の問題は、材料の塑性変形の使用を必要とすることであり、スナップは、2つの構成要素の連結又は係止を可能にするように、塑性的に変形するように設計され、かつ必要とされている。このような機構は、係止を可能にするスナップ構成要素の劣化に依存する。このように、連結又は係止を可能にする初期挿入力値が高くなる場合があるが、第2又は第3の使用から開始することを含む複数の用途、例えば、拡張器ハブをシースハブに挿入するために必要とされる挿入力は、迅速に減少する場合がある。したがって、ユーザは、2つのデバイスを最初にスナップ嵌めするために非常に高い力を使用する必要があり得、ユーザは、複数回の使用で異なる感触を更に得て、様々で一貫性のないユーザエクスペリエンスが提供される場合がある。従来技術のスナップは、シースと拡張器ハブとを一緒に連結して2つのハブを一緒にスナップ嵌めするために、様々な量の挿入力を使用することを必要とする。これにより、2つの構成要素を一緒にスナップ嵌めするために必要とされる力に対する様々なフィードバックがユーザに提供される。
【0011】
このような従来技術のシステムは、連結されている2つの医療用デバイス上の剛性リング又はバンプ又はタブ間のプレス嵌めを使用して、連結又は係止を提供するために塑性変形を利用する係止機構に依存している。そのような従来のシステムは、塑性変形に依存し、複数回の使用中にそれらの形状を保持することができず、経時的に変形又は劣化する場合がある。
【0012】
更に、既存のスナップ機構は、2つのデバイスを適切に連結して、それらを一緒に回転させることができ、及び/又は2つのデバイスの曲線を整列させて方向性を提供することができない場合がある。
【0013】
このように、2つのデバイスを連結することができる連結機構を提供する一方で、2つのデバイスを連結し、繰り返し使用するために(例えば、2つのデバイスを一緒にスナップ嵌めするために)比較的均一な挿入力及び/又は除去力を提供することが必要とされている。更に、(1)使用又は複数回使用で劣化しないこと、(2)連結を可能にするのに十分な保持力を提供すること、(3)不十分な触覚フィードバックを提供すること、(4)デブリを発生させること、(5)繰り返し使用のために係止するための均一な力を提供しないこと、又は(6)保持に十分であるが、力が高すぎないため、ユーザが2つのデバイスを一緒にスナップ嵌めすることが困難になること、のうちの1つ以上の利点を提供する機構を提供する必要がある。
【0014】
更に加えて、2つのデバイスを一緒に回転させ、2つのデバイスの曲線を整列させることによって、指向性を提供することができるように、2つのデバイスを連結する機構を提供する必要がある。
【0015】
本発明の発明者らは、従来技術の係止機構及びシステムに関連する制限を克服しようとする試みにおいて、それを使用する新規な係止機構及びシステム及び方法を発見した。
1つの広義の態様では、本発明者らは、シース及び/又は拡張器などの2つの医療用デバイス間の可撓性連結を可能にするスナップ嵌め設計を含む新規な係止機構を提供する、システム及び方法を発見した。本発明のシステム及び方法は、剛性のスナップ機構を利用する従来の係止機構及びシステムに関連する制限を克服しようとするものである。
【0016】
本発明の発明者らは、2つの医療用デバイスを連結又は係止するための新規な係止機構又は連結機構、及びそれを使用するシステムを開発した。本明細書で提供される新規な機構は、2つのデバイス間の境界面、例えば、2つのデバイスの近位部分間の境界面に可撓性連結を提供する可撓性連結部材などの連結部材又は要素を提供する、解放可能な連結機構又は係止機構である。換言すれば、本発明のいくつかの実施形態では、連結システム又は配置の第1及び第2の嵌合部材が互いに解放可能に連結されることを可能にする可撓性連結部材が提供される。
【0017】
より具体的には、いくつかの実施形態では、解放可能な連結機構又は係止機構は、可撓性スナップ嵌め機構が提供する2つのデバイス間の境界面に可撓性スナップ嵌め機構を含む可撓性連結機構を画定する。[独立して、又は取り付けられたいずれかの]可撓性スナップ部材又は構成要素(又は、換言すれば、可撓性連結部材又は構成要素)は、近位部分、換言すれば、2つのデバイスの嵌合部分の間の境界面にある。
【0018】
他の実施形態では、解放可能な連結機構又は係止機構は、連結機構が提供する2つのデバイス間の境界面にスナップ嵌め機構を含む可撓性連結部材又は構成要素を含む可撓性連結機構を画定する。[独立して、又は取り付けられたいずれかの]移動可能及び/又は可撓性係止部材若しくは構成要素(又は、換言すれば、移動可能及び/又は可撓性連結部材若しくは構成要素)を含む部材又は要素は、2つのデバイス(又は第1及び第2の嵌合部材)の近位部分の間の境界面にある。
【0019】
いくつかのこのような実施形態では、可撓性及び/若しくは移動可能な部材、又は可撓性スナップ部材若しくは構成要素などの構成要素を含む連結要素は、シースハブ及び拡張器ハブなどの2つのデバイスの2つのハブ間の境界面で使用される。例えば、可撓性スナップ部材又は構成要素は、シースハブ内に設けられ、可撓性スナップ部材又は構成要素は拡張器ハブと相互作用して、スナップ部材又は構成要素自体が可撓性であり、弾性変形を提供し得るシースハブに連結する。
【0020】
本発明のいくつかのこのような実施形態は、可撓性係止部材又は構成要素を含む連結要素を含む、可撓性係止機構を提供する。特定の一実施例では、可撓性係止機構は、シースハブと拡張器ハブとの間の解放可能な連結を可能にする弾性変形に依存する、可撓性スナップ嵌め機構を画定する。より具体的には、可撓性スナップ嵌め機構は、屈曲する可撓性スナップ部材又は構成要素(又はインターフェース又はアセンブリ)などの可撓性係止部材又は構成要素を含む。したがって、可撓性スナップ嵌めは、複数回の使用中にその形状を保持し、拡張器ハブがシースハブ内に前進する際にユーザが材料を塑性変形させないため、実質的に変形又は劣化することはない。いくつかの実施形態では、可撓性スナップ部材又は構成要素は、スナップ嵌め力及びスナップアウト力を変化させることを可能にする。
【0021】
いくつかのそのような実施例では、可撓性スナップ部材又は構成要素を含む連結要素は、シースハブなどのデバイスハブから独立して提供されるか、又は他の実施形態では、スナップ部材又は構成要素は、シースハブなどのデバイスハブに取り付けられる。
【0022】
いくつかの実施形態では、スナップ部材又は構成要素は、[例えば、可撓性本体又は本体部分を含む]スナップ部材又は構成要素が配置されるシースハブ内に設けられる弾力性スナップ部材又は構成要素を含み、本体部分、したがってスナップ部材又は構成要素自体は可撓性であり、かつ、弾性変形を提供して、弾力性スナップ部材又は構成要素が[例えば半径方向に]移動することを可能にし、拡張器ハブの一部分が通過して、[例えば拡張器ハブの一部分に対して、又は拡張器ハブの溝内へと]移動し、それをシースハブに解放可能に連結することによって保持する。次いで、拡張器が引き戻されると、弾力性スナップ部材又は構成要素は再び外れることができ、係止機構を係合解除することによって拡張器を除去することができる。
【0023】
いくつかのそのような実施形態では、弾力性スナップ部材又は構成要素(及び弾力性スナップ部材又は構成要素)の本体部分は、シースハブ内の拡張器ハブの前進時にその形状を変更し、かつ/又はその形状から外れて移動するように構成されて、拡張器ハブ上の剛性バンプ又はリングなどの拡張器ハブの一部分が通過することを可能にし、弾力性スナップ部材(したがって弾力性スナップ部材又は構成要素)の本体部分は、シースハブ内に拡張器ハブを保持してシース及び拡張器ハブを解放可能に係止するために、[例えば、拡張器の溝内などの]元の形状及び/又は位置へと戻るように構成される。次いで、拡張器、したがって拡張器ハブが弾力性スナップ部材又は構成要素の本体部分(したがって弾力性スナップ部材又は構成要素)に引き戻されると、その形状を変化させ、かつ/又は再び外へ移動させて、拡張器ハブを除去することを可能にするように構成され、スナップ部材又は構成要素の本体部分(したがって、スナップ部材又は構成要素)が、その元の形状及び/又は位置に戻ることを可能にする。
【0024】
特定の実施例では、スナップ部材又は構成要素は、例えば、円状スナップリング又はバンドにその形状を変化させ、かつ[例えば半径方向に]外へ移動するように構成された楕円形の形状である弾力性スナップリング又はバンドを含み、拡張器ハブ(バンプ又はリングなど)の隆起部分が弾力性リング又はバンドを通過する(具体的には、弾力性リング又はバンドなどの本体部分に沿って位置付けられた1つ以上のスナップを通過する)ことを可能にする。次いで、円状弾力性リング又はバンドは、その元の楕円形の形状(楕円形のスナップリング又はバンド)に変化するか、又は戻るように構成され、したがって(拡張器ハブの溝内に位置付けられることを可能にする)その元の位置に戻るように構成される。具体的には、シースハブ内に保持し、可撓性係止機構を使用して拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、楕円形の弾力性スナップリング又はバンドに沿って1つ以上のスナップが拡張器ハブの溝内に移動することを可能にする。次いで、拡張器ハブが引き戻されると、楕円形のスナップ部材又は構成要素は、拡張器ハブが除去されるように再び移動することができ、スナップ部材又は構成要素は、シースハブ内のその元の楕円形の形状及び位置に戻るように構成され得る。
【0025】
いくつかのそのような実施例では、スナップは、弾力性スナップリング又はバンドと共に可撓性であり、弾性変形が可能であり、スナップリング又はバンド及びスナップのアセンブリが、拡張器の挿入時に外に(例えば半径方向に)屈曲し、元の形状及び/又は場所に戻ってシースハブを拡張器ハブに連結できるようにする。いくつかのそのような実施例では、スナップは、スナップリング又はバンドと共に可撓性である可撓性タブを含み、スナップリング又はバンド及び可撓性タブのアセンブリは、拡張器ハブの前進時に屈曲して外に移動し、次に元の形状及び/又は場所に戻ってシースハブを拡張器ハブに連結する。いくつかのそのような実施形態では、可撓性スナップ部材又は構成要素は、(例えば、それが半径方向に元の位置に戻るにつれて)拡張器ハブの溝内に移動可能であり、拡張器ハブの溝内に着座し、かつ溝の壁に沿って進まなくてもよい。他の実施形態では、可撓性スナップ部材又は構成要素は、拡張器ハブの溝内に移動可能であり、かつ、更に溝の壁に沿って進んでもよい。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態では、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための新規な解決策を提供する係止機構が提供され、移動可能な連結部材又は構成要素又は部分は、シースハブ内に設けられ、[取り付けられているか、又は取り付けられていない]移動可能な連結構成要素又は部分は、拡張器ハブがシースハブの開口部を通って、それを越えて前進する際に、拡張器ハブの幅広部分の外に(例えば半径方向に)並進可能又は移動可能である。いくつかのこのような実施例では、移動可能な連結部材又は構成要素は、移動可能な係止部材又は構成要素を含む。いくつかのこのような実施例では、移動可能な連結部材又は構成要素は、移動可能なスナップ部材又は構成要素である。次いで、拡張器ハブの幅広部分が移動可能な構成要素又は部分を通過すると、移動可能な連結構成要素又は部分は、例えば半径方向に、拡張器ハブの溝[又は換言すれば、拡張器ハブ溝部分]内に移動可能であり、かつ、(いくつかの実施例では可撓性スナップを含む構成要素又は部材)は、拡張器溝内に配置され[したがってそれに連結される]、したがって、拡張器ハブの有効直径は、拡張器ハブが力の非存在下で開口部から容易に後退することを防止するシースハブ開口部よりも広い。
【0027】
換言すれば、拡張器ハブが移動可能な部材又は構成要素を越えてシースハブ内に前進すると、可撓性スナップ部材又は構成要素などの移動可能な部材は、その元の形状又は構成に半径方向に戻り、可撓性スナップ部材又は構成要素[弾力性スナップリング又はバンドなど]が拡張器ハブ溝部分内の定位置に入ることを可能にし、拡張器ハブの有効外径をシースハブ開口部よりも大きくし、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結し、力の非存在下で拡張器ハブがシースハブから分離されることを防止するための締まり嵌めを作り出す。換言すれば、拡張器ハブ溝内に着座される移動可能な連結部材と拡張器ハブ溝との間に締まり嵌めが形成される。また、移動可能な連結部材は、拡張器ハブ溝内に緩く着座されてもよい。拡張器ハブ溝内の連結部材のこの配置は、シースハブ及び拡張器ハブを並進係止することが可能となり、拡張器ハブの有効直径がシースハブの開口部よりも大きいため、拡張器ハブがシースハブ内へ更に前進し、更に後退することも防止する。換言すれば、移動可能な連結部材とハウジングのシースハブの遠位内壁(移動可能な連結部材が着座される開口部又は空間を画定する)との間の相互作用は、シースハブが力の非存在下で近位方向に後退することを防止する。ハウジングのシースハブの近位内壁と移動可能な連結部材との間の同様の相互作用は、拡張器ハブがシースハブ内に挿入されると、拡張器ハブが更に近位方向に前進することを防止する。したがって、本発明の移動可能な連結部材は、シース及び拡張器ハブの並進係止を可能にする。
【0028】
したがって、いくつかの実施形態では、移動可能な構成要素は、拡張器ハブのシースハブ外への移動を阻止するように機能し、力の非存在下で拡張器ハブの移動を防止する締まり嵌めを作り出すように機能する。これにより、拡張器ハブがシースハブ内に更に前進することができず、加えて、拡張器が力の非存在下で拡張器ハブから後退/係合解除又は除去されるのを防止する、並進係止機構を提供する。
【0029】
いくつかのこのような実施形態では、移動可能及び/又は可撓性部材又は構成要素の一部分は、可撓性若しくは弾力性を有してもよく、又は移動可能及び/又は可撓性部材若しくは構成要素は、部分的に可撓性又は弾力性を有してもよい。いくつかのこのような実施例では、移動可能な部材及び/又は可撓性部材又は構成要素は、ばね付勢部材を含む。
【0030】
他の実施形態では、移動可能な部材又は構成要素は、可撓性又は弾力性を有しなくてもよいが、例えば、力の非存在下で拡張器ハブがシースハブから外へ移動するのを阻止するように拡張器の溝内に移動するよう機能する。1つのこのような実施例では、移動可能な係止部材又は構成要素は、拡張器ハブ(具体的には拡張器ハブの幅広部分)がシースハブ内に前進するときに外に(例えば半径方向に)移動するシースハブ内の1つ以上の緩い部品を含み得、拡張器ハブ溝部分が移動可能な係止部材又は構成要素の軸方向位置に位置付けられるように拡張器ハブが更に前進すると、緩い部品が拡張器ハブ溝部分内の定位置に落下することを可能にし、これにより、拡張器ハブの有効外径をシースハブ開口部よりも大きくし、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結し、力の非存在下で拡張器ハブがシースハブから分離されることを防止するための締まり嵌めを作り出し得る。しかしながら、十分な力が印加されると、拡張器ハブは、拡張器に引張力を加えると、緩い部品が溝から外に半径方向に移動することを可能にすることによって、シースハブから分離されてもよい。
【0031】
このように、本発明のいくつかの実施形態では、拡張器がシースハブ内に入るより小さい有効直径を有し、シースハブの部材又は構成要素(スナップ部材又は構成要素など)に連結することによって、より大きな有効直径を有する係止機構が提供され、力の非存在下で出ることを防止する[力は、拡張器ハブから構成要素を分離するために使用される]。例えば、拡張器ハブ上により大きな有効直径を作り出すことによって、締まり嵌めを作り出し/又は進入拡張器ハブと相互作用してそれが出るのを防止する、シースハブ内の移動可能な係止部材又は構成要素などの移動可能な部材又は構成要素である。いくつかのこのような実施例では、シースハブ内の係止機構の移動可能な部材又は構成要素は、可撓性構成要素である。他の実施例では、シースハブ内の係止構成要素の部材又は移動可能な構成要素は、並進移動又は移動可能な構成要素である。他の実施形態では、係止機構の係止部材又は構成要素は、可撓性及び/又は移動可能であってもよく、力の非存在下で拡張器ハブがシースハブから外へ移動するのを阻止するように機能する。いくつかのこのような実施形態では、移動可能な係止部材又は構成要素は、例えば、上記のような弾力性材料を含む、可撓性係止部材又は構成要素を含む。
【0032】
本発明のいくつかのこのような実施形態は、拡張器ハブとシースハブとの間の係合又は連結を可能にするように、スナップ嵌め機構の可撓性又は移動可能なスナップ部材又は構成要素が拡張器ハブと協働又は相互作用するとき、可聴クリック音を提供し、また、2つのハブが連結されているか、又は効果的に一緒に係止されていることを示す、クリック音などの可聴指示をユーザに提供するように機能する。上述のようないくつかのこのような実施形態では、構成要素のスナップ部材は、弾力性リング又はバンドなどの本体部分などのその一部分に沿って位置付けられた1つ以上のスナップを含んでもよい。いくつかのそのような実施例では、スナップは、2つのハブ部分が連結されていることを示すために、又は代替的に、2つのハブ部分が係合解除されたときを示すように、クリック音などの可聴音又は表示器を生成するように機能してもよい。
【0033】
本発明のこのような実施形態は、シースハブ上の嵌合特徴部に圧入しなければならない、拡張器ハブ上の剛性リング又はバンプを有する既存のスナップ嵌めなどの従来技術の係止機構の1つ以上の欠点に打ち勝つ係止機構を提供する。本発明のこのような実施形態は、シース/拡張器ハブ上のバンプ/戻り止めの塑性変形を伴う係止機構の欠点を回避する。本明細書に開示するようなこのような係止機構は、使用による劣化、不十分な保持力の提供、不十分な触覚フィードバックの提供、及び/又はデブリの発生など、従来技術の係止機構の1つ以上の問題を解決することができる。
【0034】
解放可能な連結機構
図1Aに示すような本発明のいくつかの実施形態では、解放可能な連結機構300は、第1の嵌合部材100及び第2の嵌合部材200などの2つの部材を解放可能に連結するために提供される。
図1B及び
図1Cに更に示すように、解放可能な連結機構300は、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に解放可能に連結又は係合するための第1の嵌合部材100に関連付けられた連結部材又は構成要素1000を含み、第2の嵌合部材200は、例えばその開口部112を介して第1の嵌合部材100によって受容可能である。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、
図1Bに示すように、第1の嵌合部材100の内側に位置付けられるか、又はその内部に保持される。
【0035】
いくつかのこのような実施形態では、連結部材1000は、[
図7A~
図7Bに示す]第1の状態1000A及び第2の状態1000Bを有し、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に連結されることを可能にするように、その間を移動可能である。具体的には、連結部材1000は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第2の嵌合部材200が通過することを可能にするように、第1の状態1000Aから第2の状態1000Bへと移動可能であり、連結部材1000は、その後、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に連結するように、第1の状態1000Aへと移動可能である。以下で更に説明する。
【0036】
解放可能な連結アセンブリ
本発明のいくつかの実施形態によれば、
図1A、
図1B、及び
図1Cに示すように、第1の嵌合部材100及び連結機構300を含む解放可能な連結アセンブリ400が提供される。より具体的には、解放可能な連結アセンブリ400は、第1の嵌合部材100と、第1の嵌合部材100によって受容可能な第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に解放可能に連結するための第1の嵌合部材100に関連付けられた連結部材1000を含む連結機構300と、を含む。上記に述べたように、連結部材1000は、
図7A及び
図7Bに示すように、第1の状態(又は構成)1000A及び第2の状態(又は構成)1000Bを有し、本明細書で以下に更に記載される。本明細書で述べられるように、連結部材1000は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第2の嵌合部材200が連結部材1000を通過することを可能にするように、その第1の状態1000A(
図7A)からその第2の状態1000B(
図7B)へと移動可能又は偏向可能であり、その後、
図1A及び
図1Dに示すように、第2の嵌合部材200を解放可能な連結アセンブリ400の第1の嵌合部材100に連結するように、その第1の状態(
図7A)に移動可能である。
【0037】
解放可能な連結システム
本発明の実施形態の概要として、本発明のいくつかの実施形態では、連結システム500は、
図1A及び
図1Dに示すように提供され、2つの嵌合部材100、200を連結するための解放可能な連結機構300を含む。図示の実施形態では、第1の嵌合部材100と、
図1Bに示すような第1の嵌合部材100に関連付けられた連結部材1000を含む連結機構300と、連結部材1000によって第1の嵌合部材100によって受容可能な第2の嵌合部材200と、を含む解放可能な連結システム500が提供される。
【0038】
例えば、解放可能な連結システム500は、解放可能な連結機構又は解放可能な係止機構300を含み、解放可能な連結機構又は解放可能な係止機構300は、シース120及び拡張器220などの2つの医療用デバイスなどの2つのデバイス102、202を含み得る2つの嵌合部材100、200を解放可能に連結することを可能にする。具体的には、解放可能な連結システムは、連結部材1000と、(
図1Bに示すような)連結部材1000を収容又は保持する第1の嵌合部材と、(例えば、連結部材1000によって第1の嵌合部材100に連結される開口部112を介して)第1の嵌合部材100によって受容可能な第2の嵌合部材200と、を含む連結機構を含む。
【0039】
1つのこのような実施形態では、解放可能な連結システム500の第1の嵌合部材100は、シース120などの第1の医療用デバイスの第1のハンドル部分110を含む。図示の実施例では、シース120は、
図1Dに示すようなハウジング124を画定するシースハブ122を含み、
図1A及び
図1Dに示すように、第2の嵌合部材200をそこを通って受容するための(
図1B及び
図1Cに追加で示すような)開口部112を含む。したがって、本発明の解放可能な連結システム500のこのような実施形態では、第1の嵌合部材100は、
図1Dに示すようなハウジング124を含む。いくつかのそのような実施例では、連結部材1000は、第1の嵌合部材100のハウジング124に機能的に連結されており、必ずしも取り付けられたり連結されたりする必要はないが、第1の嵌合部材100から第2の嵌合部材200を挿入して除去する際にハウジングと相互作用するように機能する。ハウジングとの相互作用は、本明細書で更に詳細に提供され、本明細書で使用される用語としての機能的連結を包含する。
【0040】
加えて、示される実施形態では、解放可能な連結システム500は、
図1Dに示すように、第1の嵌合部材100に挿入される第2の嵌合部材200を固定するための連結部材1000(
図6A~
図6Dに更に示すような実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600など)を含む連結機構300を含む。いくつかの実施例では、連結部材1000は、第1の嵌合部材100内に保持される。いくつかの実施例では、連結部材1000は、嵌合部材内に着座又は位置付けられる。
【0041】
解放可能連結システム500は、第1の嵌合部材100内に挿入され、第1の嵌合部材100によって受容されるように構成された第2の嵌合部材200を更に含む。いくつかのこのような実施形態では、第2の嵌合部材は、開口部112によって受容される、第2の医療用デバイス202の第2のハンドル部分210又はその(
図1C及び
図1Dに示される拡張器220など)一部を含む。第2のハンドル部分210は、拡張器ハブ222を含み、例えば隆起部又はバンプ/リング228などの第2のハンドル幅広部分226、及び(
図6A(iii)に示すような)実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600のスナップ1630などの連結部材1000の一部分を受容するための第2のハンドル溝部分又は(
図2A(i)、
図2A(ii)に示すような)溝224を含む。
【0042】
連結システム500内の連結機構300に関して上述したように、連結システム500において、連結部材1000は、第1の状態又は構成1000Aと、第2の状態(又は、
図7A及び
図7Bに示される構成1000B)とを有し、連結部材1000は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第2の嵌合部材200が連結部材1000を通過することを可能にするように、その第1の状態1000A(この特定の実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の構成1600を有する連結部材1000に関連し、第1の状態では、連結部材は、
図7Aに示すように、その実質的に楕円形の円盤形状の構成を有するか、又は保持する)から移動可能であり、その第2の状態100B(
図7Bに示すように、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600が、実質的に円形又は円状の円盤形状の構成に移動又は屈曲する場合)に移動可能であり、その後、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に連結するように、その第1の状態(この特定の実施例の
図7Aに示すように、その実質的に楕円形の円盤形状の構成に戻る)へと移動可能である。この機構は、本明細書で以下に更に説明される。
【0043】
上述したように、解放可能連結システムのいくつかの実施形態では、第2の嵌合部材200は溝226を含み、連結部材1000が第2の状態1000Bからその第1の状態1000Aへと移動すると、連結部材1000は、第2の嵌合部材200の溝226内に受容可能であり、第1の嵌合部材100と第2の嵌合部材200とを互いに解放可能に連結するために、その間に協働係合/配置1226を画定する。
【0044】
図7A~
図7Dに関して本明細書で上述したような1つの特定の実施例では、連結部材1000がその第2の状態1000Bからその第1の状態1000Aへと、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600に対して移動する。即ち、連結部材1600が
図7Bに示すようなその第2の状態でその実質的に円形又は円状の円盤形状の構成から移動して、
図7Aに示すようなその実質的に楕円形の円盤形状の構成1000Aに戻ると、第1の100及び第2の200の嵌合部材を互いに解放可能に連結するための、その間の協働係合又は配置1226を画定する第2の嵌合部材200の溝226内で受容可能となる。
【0045】
本発明の解放可能な連結システム500によれば、いくつかの実施形態では、連結部材1000は、
図6D(i)に示すように、第1の対応する協働係合特徴部又は部分1006を画定し、いくつかの実施例では、第1の対応する協働係合特徴部1006は、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600のスナップ1630などの連結部材1000のスナップ1030を含む。いくつかのそのような実施例では、第2の対応する協働係合特徴部/部分206は、第2の嵌合部材200上に設けられ、この第2の嵌合部材200は、いくつかの実施例では、
図6Bに示すように、かつ
図2A(i)、
図2A(ii)に示すように、第2の嵌合部材200の溝226を含み、これは、本明細書で前述したとおりである。
【0046】
図6Bに示すような解放可能連結システム500では、本発明のいくつかの実施例によれば、連結部材1000の第1の対応する協働係合特徴部又は部分1006は、第2の嵌合部材200の第2の対応する協働係合特徴部又は部分206に協働的に係合するように動作可能であり、第1の対応する部分1006と第2の対応する部分206との間で、第1及び第2の嵌合部材100、200を解放可能に連結するための協働係合/配置を画定する。
【0047】
解放可能連結システム500のいくつかのこのような実施形態では、解放可能な連結機構300は、第1及び第2の嵌合部材100、200が互いに対して並進移動することを防止するための並進係止機構を含む。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、第1の嵌合部材100のハウジング124に機能的に連結される。いくつかのこのような実施例では、ハウジング124は、例えば、シース120の場合、ハウジングベース部分124b及びシースハブキャップ126を含む。いくつかのこのような実施例では、シースハブ122は、ハウジング124に連結されたハブ部分125を含む。ハウジング124は、例えば、ハウジングベース部分124b及びシースハブキャップ126によって画定されるように、連結部材1000と相互作用して、第1の嵌合部材100に対する第2の嵌合部材200の並進運動を防止する。
【0048】
上記に述べたように、
図6A(iii)及び
図6A(iv)に示すように、連結機構300の連結部材1000は、第2の嵌合部材200と[少なくとも機能的に]協働的に係合して相互作用し、力の非存在下で両者を機能的に係合する。ハウジング124は、連結部材の近位方向及び遠位方向への並進運動を防止するように相互作用する[具体的には、シースハブキャップ126は、拡張器220などの第2の嵌合部材200の近位側への後退を防止する]。ハウジングベース部分124bのベースは、拡張器220などの嵌合部材200の遠位方向への移動を防止し、拡張器220がシース120内へ更に前進することを防止する。このように、第1の嵌合部材[シース120など]及び第2の嵌合部材[拡張器220など]を並進的に係止する。
【0049】
解放可能な連結部材
上記のように、本発明の実施形態では、解放可能な連結機構300が提供され、連結部材1000を含み、解放可能な連結機構は、第1及び第2の嵌合部材100、200が互いに対して並進移動することを防止する並進係止機構を含む。換言すれば、連結部材1000は、第1及び第2の嵌合部材100、200の並進係止を可能にする。
【0050】
一般的な連結部材[一般的なハウジング構成-連結部材はハウジングに機能的に連結されている]
本明細書で上述したように、本発明のいくつかの実施形態は、連結機構300が第1の嵌合部材100のハウジング124を更に含み、連結部材が第1の嵌合部材100のハウジング124に機能的に連結され、ハウジング124に挿入されると第2の嵌合部材200を保持するように機能する、解放可能な連結機構300を提供する。連結部材1000は、第2の嵌合部材200に連結して第1の嵌合部材に固定するように移動可能である。連結部材1000は、ハウジング124と相互作用して、力の非存在下で第2の嵌合部材200の除去を防止し、かつ連結部材100の並進運動を防止するように更に構成され、これにより、それに連結された第2の嵌合部材200は、遠位で第1の嵌合部材100への更なる前進を防止するか、又は遠位で後退する。相互作用は、ハウジング124の近位内面又はハウジング124の遠位内側表面に当接する連結部材1000を含んで、その並進を防止することができる。
【0051】
例えば、
図1A~
図1Dに示すように、本発明の解放可能な連結機構300のいくつかのそのような実施例では、連結部材1000は、例えばハウジング124内の第1の嵌合部材100内に保持される。
【0052】
[連結された/取り付けられたハウジング構成-連結部材は、ハウジングに連結される]
直線状カンチレバー及びU字形カンチレバー
いくつかのこのような実施形態では、連結部材1000がハウジング124に機能的に連結されている場合、
図2A~
図2B、並びに
図3A~
図3C、
図4A~
図4C、
図5A~
図5Fを参照すると、連結部材1000は、第1の嵌合部材1000のハウジング124に連結されている。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、ハウジング124に取り付けられる。
【0053】
直線状カンチレバー[連結部材はハウジングと一体的に形成されている]
ここで特に
図2A(i)~
図2A(ii)、更に
図2B(i)~
図2B(ii)を参照すると、連結部材1000は、第1の嵌合部材100のハウジング124と一体的に形成され、具体的には、本明細書で上記に述べたようなシース120などの医療用デバイスなどの第1の102と一体的に形成される。解放可能な連結機構300のいくつかのこのような実施形態では、連結部材1000は、図示のように少なくとも1つのカンチレバー1010を含む。
【0054】
直線状カンチレバー
図2A(i)~
図2B(ii)に示される実施例では、少なくとも1つのカンチレバー1010は、示されるように、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバー1200を含む。この実施例の特定の例では、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバー1200は、
図2A(ii)に示される(例えば、そのシースハブキャップ126などのキャップを有する)ハウジング124と一体的に形成される。いくつかのこのような実施形態では、直線状又は単純なカンチレバー1200を含む連結部材1000は、可撓性連結部材を含み、その第1の状態又は[
図2A(i)に示すような]構成1000Aから、例えば、その第2の状態又は(方向矢印Rによって示すような)構成1000B内へ、半径方向外側に向かって屈曲することができ、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100の開口部112を通過することを可能にし、次いで、直線状又は単純なカンチレバー1200は、その[
図2A~
図2B]へと屈曲する。
【0055】
図2A(i)に示すように、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバーの例示的な実施例では、1つ以上の保持アーム又は部材1212が含まれる。いくつかのこのような実施形態では、1つ以上の保持アーム又は部材1212は、1つ以上のスナップ1230で終端する。追加の実施例では、
図2B(i)、
図2B(ii)に示すように、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバー1200は、図示のように2つ以上の直線状又は単純なカンチレバー1200x、1200y(又は図示のように少なくとも2つのカンチレバー1200x、1200y)を含む。
【0056】
示される実施形態では、
図2B(ii)に示すように、2つ以上の直線状又は単純なカンチレバー1200x、1200yの各々は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第1の状態1000Aから第2の状態1000Bへと移動し、第2の嵌合部材200が直線状又は単純なカンチレバーを通過することを可能にするように、偏向可能であり、連結部材1000は、その後、第1の状態1000Aに戻り、第2の嵌合部材を第1の嵌合部材に連結することができる。上述のように、いくつかの実施例では、2つ以上の直線状又は(単純な)カンチレバー1200の各々は、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で移動するように半径方向に偏向可能である。
【0057】
更に加えて、解放可能な連結機構300の
図2A(i)~
図2B(ii)に示される実施形態では、2つ以上の直線状又は単純なカンチレバー1200の各々は、ハウジング124に挿入するための、二次嵌合部材200のハウジング124内への前進方向Dと実質的に同一平面の平面P1内で移動可能である。[
図2A]。換言すれば、2つ以上の直線状又は単純なカンチレバー1200の各々は、二次嵌合部材200の前進方向D(又は代替的に除去方向)と実質的に同一平面の平面D1と実質的に同一平面の平面P1内で移動可能である。
【0058】
U字形カンチレバー[連結部材がハウジングに取り付けられている]
本発明のいくつかの実施形態では、本明細書で上述したように、連結部材1000はハウジング124に機能的に連結される。この実施例では、連結部材1000はハウジング内に保持される。特定の例では、連結部材1000は、上記の
図2A(i)~
図2B(ii)、並びに
図3A~
図3C、
図4A~
図4C、
図5A~
図5Fを参照して前述したように、第1の嵌合部材1000のハウジング124に連結される。
【0059】
ここで
図3A(i)~
図3C、
図4A~
図4C、
図5A~
図5Fを参照すると、本明細書で上述した実施例と同様に、連結システム500の解放可能な連結機構300は、(
図3B、
図3C、更に
図4B、
図4C及び
図5B、
図5Cに示されるように)少なくとも1つのカンチレバー1010を含む連結部材1000を含み、連結システム500の第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に連結することを可能にし、連結部材100は、ハウジング124内に保持される。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、ハウジング124に取り付けられる。いくつかのこのような実施形態では、連結部材1000は、図示されるように少なくとも1つのU字形カンチレバー1300を含み、これは、場合によっては、実質的に弾性である弾性U字形カンチレバー1300を含む。いくつかのこのような実施形態では、
図3A(i)~
図3D、
図4A~
図4C、
図5A~
図5Fに示すように、少なくとも1つのU字形カンチレバー1300は、一対のU字形カンチレバー1300を含む。
【0060】
標準的なU形カンチレバー
ハウジングに連結された連結部材
ここで
図3A(i)及び
図3A(iii)、並びに
図3D(i)及び
図3D(ii)を参照すると、1つ以上のU字形カンチレバー1300は、ハウジング124内に保持され、具体的には、実質的にU字形のカンチレバー1300を保持するハウジングベース部分124bに保持される。いくつかの実施例では、ハウジングベース部分124bは、ハブ部分125に連結されている。実質的にU字形のカンチレバー1300は、ハウジングベース124b内に実質的に保持され、ハウジングベース部分124bに連結されている。示されるように、いくつかのこのような実施形態では、実質的にU字形のカンチレバー1300は、
図3A(ii)に示すように、その近位面に沿って実質的に露出し、第1の嵌合部材100の近位外面を形成する。いくつかのこのような実施形態では、連結部材1300は、
図3A(i)~
図3D(ii)に示すように、一対の標準的なU字形カンチレバー1301を含み、
図3B及び
図3Cに示すような遠位側から近位側への断面は、実質的にU字形のカンチレバーを画定する。
【0061】
連結部材はハウジング内に収容される
あるいは、
図5A(i)、
図5A(ii)、及び
図5A(iii)に示すように、本発明のいくつかのそのような実施形態では、
図5A(iv)に示すように、実質的に収容されたU字形カンチレバー1303を画定するハウジング124内に実質的に収容されている。具体的には、
図5A(i)及び
図5A(iii)に示すように、U字形カンチレバー1300は、ハウジング124を一緒に画定するハウジングベース部分124b及びハブキャップ126によって画定されるハウジング124内に実質的に収容されるか、又はハウジング124によって保持される。図示した実施形態では、ハウジングベース部分124bは、ハブキャップ126と一体的に形成され、したがって、連結アセンブリ400の第1の嵌合部材100のハウジング124は、一体的に形成され、実質的に一体型構造又は部品を含む。したがって、U字形カンチレバー1300は、一体的に形成されたハウジング124内に実質的に収容される。
【0062】
あるいは、いくつかの追加の実施形態では、
図5D(i)、
図5D(ii)、
図5D(iii)、及び
図5D(iv)に示すように、ハウジング124は、ハウジングベース124bと、例えば
図5E(i)に示されるスナップ嵌め配置を使用して一緒に連結されるシースハブキャップ126などの別個のハブキャップと、を含む2つの部品ハウジングから形成される。したがって、いくつかの実施形態では、ハウジング124は、ハウジングベース124bとハブキャップ126とを含み、U字形カンチレバーは、ハウジングベース124b及びハブキャップ126内に実質的に収容され、
図5E(ii)に示すように、これらは一緒になって、実質的にU字形カンチレバー1300をハウジング内に保持するように機能し、収容されるU字型カンチレバー連結部材1303を上記のように画定する。
【0063】
標準的なU字形カンチレバー-挿入力及び除去力
示される実施例では、U字形カンチレバーは、
図3B、
図3C(並びに
図4B、
図4C、及び
図5B、
図5C)に示すように、スナップ1330で終端する保持スナップアーム又は部材1312を有する。スナップは、デュアル傾斜部1333A、1333Bを更に有し、デュアル傾斜部の第1の傾斜部1333Aは、挿入力を画定し、デュアル傾斜部の第2の傾斜部1333Bが、除去力を画定し、傾斜角(Fi、Fr)により、スナップ1333を圧縮する力の構成要素が生成される。いくつかのそのような実施例では、第1及び第2の傾斜部(又は、換言すれば、挿入傾斜部及び除去傾斜部)1333A、1333B上の角度は、それぞれの挿入力及び除去力を画定するように変化させることができる。いくつかのそのような実施例では、第1及び第2の傾斜部1333A、1333Bは、様々な(異なる)それぞれの除去力及び挿入力を画定する様々な(異なる)傾斜角を有する。他の実施例では、第1及び第2の傾斜部1333A、1333Bは、実質的に同等の除去力及び挿入力を画定する実質的に同等の傾斜角を有する。
【0064】
図3B、
図3C(加えて
図5B、
図5C及び
図5F(i)、
図5F(ii))に示される特定の実施例では、挿入力及び除去力を変化させることができる。いくつかの例では、力は、スナップアーム1312上に生じるモーメントによって変化してもよい。具体的には、
図3B、
図5B、及び
図5F(i)に示すように、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100内へ前進させられると、挿入力は、スナップアーム又は部材1312にモーメントを生じさせ、スナップに打ち勝つために必要とされる力を増加させる(換言すれば、実質的にU字形の連結部材1300をその第1の構成1000Aからその第2の構成に移動させるのに必要な力。更に換言すれば、いくつかの実施形態では、U字形連結部材1300などの連結部材1000は、第1の状態又は構成1000Aにおいて効果的に付勢され、スナップアーム1312のモーメントは、U字形連結部材をその第2の状態又は構成に移動させるために、この付勢に打ち勝つのに必要な力を効果的に増加させる)。
【0065】
反対に、
図3C(加えて
図5C及び
図5F(ii))に示すように、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100から除去すると、除去力は、スナップアーム又は部材1312にモーメントを生じさせ、スナップに打ち勝つために必要とされる力を減少させる(換言すれば、実質的にU字形の連結部材1300をその第1の構成1000Aからその第2の構成に移動させるのに必要な力。更に換言すれば、いくつかの実施形態では、U字形連結部材1300などの連結部材1000は、第1の状態又は構成1000Aにおいて効果的に付勢され、スナップアーム1312のモーメントは、U字形連結部材をその第2の状態又は構成に移動させるために、この付勢に打ち勝つのに必要な力を効果的に減少させる)。いくつかのこのような実施形態では、第2又は除去傾斜部1333Bの角度は、除去力を増加させて、比較的均一な挿入力及び除去力を提供するために、例えば第1又は挿入傾斜部1333Aの角度と比較して、比較的急勾配として提供されてもよい。
【0066】
反転U字形カンチレバー-ハウジングに収容された連結部材
本発明の他の実施形態では、
図4A(i)、
図4A(ii)、
図4A(iii)及び
図4A(iv)に示すように、U字形カンチレバー1300を含む連結部材1000は、一対の反転U字形カンチレバー1302を含む。
図4A(i)、
図4A(ii)、
図4A(iii)及び
図4A(iv)に更に示すように、実質的にU字形のカンチレバー1300は、図示のように、ハウジング124内、具体的にはハウジング124のベース部分125b内に保持され、第1の嵌合部材100の近位面を形成する(特に
図4A(iv)を参照されたい)。これらの実施形態では、U字形カンチレバー1300を含む連結部材1000は、ハウジング124、具体的にはハウジング124のベース部分125bに連結されている。
【0067】
図3B及び
図3Cに関して上述した実施形態と同様に、
図4B、
図4Cに示す特定の実施例では、挿入力及び除去力を変化させることができる。いくつかの例では、力は、スナップアーム1312上に生じるモーメントの結果として変化してもよい。具体的には、
図4Bに示すように、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100内へ前進させられると、挿入力は、スナップアーム又は部材1312にモーメントを生じさせ、スナップに打ち勝つために必要とされる力を減少させる(換言すれば、実質的にU字形の連結部材1300をその第1の構成1000Aからその第2の構成に移動させるのに必要な力。更に換言すれば、いくつかの実施形態では、U字形連結部材1300などの連結部材1000は、第1の状態又は構成1000Aにおいて効果的に付勢され、スナップアーム1312のモーメントは、U字形連結部材をその第2の状態又は構成に移動させるために、この付勢に打ち勝つのに必要な力を効果的に減少させる)。
【0068】
反対に、
図4Bに示すように、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100から除去すると、除去力は、スナップアーム又は部材1312にモーメントを生じさせ、スナップに打ち勝つために必要とされる力を増加させる(換言すれば、実質的にU字形の連結部材1300をその第1の構成1000Aからその第2の構成に移動させるのに必要な力。更に換言すれば、いくつかの実施形態では、U字形連結部材1300などの連結部材1000は、第1の状態又は構成1000Aにおいて効果的に付勢され、スナップアーム1312のモーメントは、U字形連結部材をその第2の状態又は構成に移動させるために、この付勢に打ち勝つのに必要な力を効果的に増加させる)。
【0069】
いくつかのこのような実施形態では、第1又は挿入傾斜部1333Bの角度は、必要な挿入力を増加させて、例えば比較的均一な挿入力及び除去力を提供するために、第2又は除去傾斜部1333Aの角度と比較して、比較的急勾配として提供されてもよい。
【0070】
U字形カンチレバー-構造
本発明のいくつかのそのような実施形態では、
図3A(i)~
図3D(ii)、
図4A(i)~
図4C、
図5A(i)~
図5F(ii)に示すように、U字形カンチレバー1300を含む連結部材1000は、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で移動可能である移動可能な連結部材1000を含む。加えて、示される実施例では、連結部材1000は、可撓性連結部材を含み、具体的には、U字形カンチレバー1300は可撓性であり、カンチレバーアーム1312が第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で屈曲することを可能にする。U字形カンチレバー1300を具現化する連結部材1000の更なる実施例では、U字形カンチレバー1300、したがってカンチレバーアーム1312は、弾力性材料を含み、これにより弾力性連結部材1000を画定する。
【0071】
本発明のなお更なる実施形態では、連結部材1000は、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で移行するように弾性変形可能であり、塑性変形を実質的に回避する弾性連結部材を含む。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、歪み曲線の弾性領域内に留まる。したがって、本明細書に概説されるようにU字形カンチレバー1300が提供されるいくつかの実施形態では、カンチレバー部、具体的にはカンチレバーアーム1312は、弾性変形可能である。
【0072】
いくつかのこのような実施形態では、一対のU字形カンチレバー1300の各々は、変形であり、具体的には、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第1の状態1000Aから第2の状態1000bへと移動し、第2の嵌合部材200がU字形カンチレバーを通過することを可能にするように、弾性変形可能であり、U字形カンチレバー1300によって画定される連結部材1000は、その後、第1の状態1000Aに戻り、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に連結することができる。いくつかのこのような実施例では、一対のU字形カンチレバー1300の各々は、例えば
図3B~
図3C、
図4B~
図4C、
図5B~
図5Cに示すように、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で移動するように半径方向に弾性変形可能である。
【0073】
いくつかのこのような実施形態では、一対のU字形カンチレバー1300の各々は、
図3Bに示すように平面P1内で移動可能であり(ただし、
図3C、
図4B、
図4C、
図5B、
図5Cにも適用可能である)、ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材のハウジングへの(又はそこから除去する)前進方向Dと実質的に同一平面内にある。
【0074】
換言すれば、一対のU字形カンチレバー1300の各々は、第1の嵌合部材100への/第1の嵌合部材100からの二次嵌合部材200の前進方向D(又は代替的に除去方向)と実質的に同一平面の平面D1と実質的に同一平面の平面P1内で移動可能である。
【0075】
あるいは、いくつかの実施形態では、一対のU字型カンチレバー1300は、ハウジング124に挿入するための、第2の嵌合部材200のハウジング124内への前進方向Dに垂直な平面p2内で移動可能である(
図3Bに示されているように出入りする)。
【0076】
実質的に環状のカンチレバー-ハウジングに収容された連結部材
本発明の代替的な実施形態では、[
図6A(i)~
図6F(iv)、
図7A~
図7D、
図8A~
図8F(iii)、
図13A~
図13D、
図14A~
図14F(iii)]に示すように、連結部材1000がハウジング124内に実質的に収容又は保持される解放可能な連結部材1000が提供される。示される実施形態では、連結部材1000は、ハウジング124内に実質的に自由に浮遊しているか、又は緩んでいる。
【0077】
具体的には、
図6A(i)~
図6F(iv)を参照すると、本発明の実施形態によれば、
図6D(i)に示すように、少なくとも1つのカンチレバー1010(すなわち、カンチレバー部分又はセグメント1010)を含む連結部材1000を含む連結機構300が提供される。図示された実施例では、少なくとも1つのカンチレバー1010は、単純支持ビーム構成を含む。具体的に示すように、少なくとも1つのカンチレバー1010は、2つのカンチレバー1010を含む(又は、換言すれば、一対のカンチレバー部分又はセグメントを含む)。
【0078】
再び
図6D(i)を参照すると、互いに連結された一対のカンチレバー1010である。いくつかの実施形態に示すように、2つのカンチレバー1010は、
図8Aに示すように、1つ以上の弓状セグメント(C)を使用して一緒に連結された2つの実質的に直線状のセグメント(S)(又は、換言すれば、実質的に直線状の部分又は区分)を含む。示されるように、この特定の例では、カンチレバー1010の2つの直線状セグメント(S)の各々は、弓状(C)セグメントによってそれぞれの端部の各々において一緒に連結される。
【0079】
示される実施形態のうちのいくつかにおいて、2つのカンチレバー1010の各々は、偏向可能部分又は領域を含み、これらの偏向可能部分の各々は、単純支持ビーム構成によって画定される。示される特定の構成では、実質的に直線状のセグメント(S)は、最大撓み(M)が実質的に直線状のセグメント(S)の中点に実質的に沿っている偏向可能部分を画定する。いくつかのこのような実施例では、偏向可能部分の各々は、1つ以上の保持アーム1612を含み、1つ以上の保持アームは、1つ以上のスナップ1630を含む。
【0080】
1つの特定の実施例では、本発明の連結機構300による連結部材1000は、
図7A及び
図7Bに示される構成と同様に、実質的に環状の円盤形状の構成1601を含む[又は、換言すれば、連結部材は、環状円盤を実質的に含む]。この実施例の特定の例では、連結部材1000は、再び
図6D(i)及び
図8Aを参照すると、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む[又は、換言すれば、連結部材は、楕円形の円盤を実質的に含む]。この特徴として、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、1つ以上のスナップ1630で終端する1つ以上の保持アーム1612を含む。
【0081】
図6A(i)~
図6F(iv)、
図7A~
図7D、
図8A~
図8F(iii)、
図13A~
図13D、
図14A~
図14F(iii)に示される実施形態では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600はハウジング124に機能的に連結されているが、この特定の実施形態では、実質的に連結されていないか、使用中にハウジングに取り付けられていないか、又は係合されていないままであるため、ハウジング124内で自由に移動可能である。具体的には、
図6D(ii)、
図6E(i)及び
図6E(ii)を参照すると、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、シースハブ122のハウジングベース部分124b内に収容され、シースハブキャップ126によって内部に保持される。したがって、ハウジングベース部分124bとシースハブキャップ126との組み合わせは、
図6F(i)に更に示すように、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600を内部に封入するエンクロージャを形成する。
【0082】
ここで
図6E(ii)(並びに代替の第2の嵌合部材200を示す
図6F(i)、
図6F(ii)、
図6F(iii))を参照して本明細書で前述したように、例えば、ハウジングベース部分124b及びシースハブキャップ126によって画定されるハウジング124は、
図6F(iv)に示すように、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600と相互作用して、第1の嵌合部材100に対する第2の嵌合部材200の並進運動を防止する。
【0083】
いくつかのそのような実施例では、ハウジング124は、連結部材の近位方向及び遠位方向への並進運動を防止するように相互作用する[具体的には、シースハブキャップ126は、拡張器220などの第2の嵌合部材200の近位側への後退を防止する]。ハウジングベース部分124bのベースは、拡張器220などの嵌合部材200の遠位方向への移動を防止し、拡張器220がシース120内へ更に前進することを防止する。このように、第1の嵌合部材[シース120など]及び第2の嵌合部材[拡張器220など]を並進的に係止する。更に、
図6B及び
図6Cに示すように、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600、具体的にはそのスナップ1630は、ハウジングベース部分124bの遠位面124fに対して摩擦を受け、摩擦によって、
図6Bに示すような挿入力が増加する。反対に、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600、具体的にはそのスナップ1630は、シースハブキャップ126の近位面126fに対して摩擦を受け、摩擦によって除去力が増加する。いくつかのそのような実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、(この実施形態で提供されるように)必ずしも取り付けられたり連結されたりする必要はなく、第2の嵌合部材200の除去又は挿入時にハウジングと相互作用するように機能して、第2の嵌合部材200の挿入及び除去を容易にし、それを第1の嵌合部材100に連結する、という点で、ハウジング124に機能的に連結されている。
【0084】
本発明のいくつかのこのような実施形態では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600などの連結部材1000は、実質的に可撓性の連結部材1000を含む。本発明の特定の実施形態では、
図7A~
図7Dに示すように、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、変形可能であり、連結部材は、弾性変形可能な弾性連結部材を含む。
【0085】
換言すれば、本発明のいくつかの実施形態では、連結部材1000は、
図7A又は
図7Bに示すような構成を有し得るスナップリング又はバンド1601を実質的に含む。特定の実施例では、連結部材1000は、
図8Aに更に示すように、実質的に楕円形のスナップリング又はバンド1600を含む。いくつかのこのような実施形態では、連結部材1000は、実質的に環状のカンチレバーを含む。
【0086】
実質的に環状のカンチレバー-機能
連結部材1000が実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600を含む実施形態では、連結部材1000は、その第1の状態1000A(
図7A)において実質的に楕円形の円盤形状の構成と、その第2の状態1000B(
図7B)において実質的に円形又は円状の円盤形状の構成と、を有する。実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、
図6B及び
図8Bに示すように、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、その第1の状態又は構成1000Aにおけるその楕円形の円盤形状の構成からその第2の状態におけるその実質的に円形又は円状の円盤形状の構成100Bに(例えば半径方向に)移動し、第2の嵌合部材200が連結部材を通過することを可能にするように、偏向可能であり、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、その後、
図6C及び
図8F(iii)に示すように、楕円形の形状によって画定される第1の状態1000Aに戻り、第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100に連結することができる。
【0087】
あるいは、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600(又は代替的に実質的に楕円形のスナップリング又はバンド1600)は、実質的に楕円形の円盤形状の構成[又は実質的に楕円形の構成]を含む、その第1の状態1000Aにおける第1の係合構成を有し、連結部材は、実質的に円状の円盤形状の構成[又は実質的に円形又は円状の構成]を含む、その第2の状態1000Bにおける第2の非係合構成を有する。実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると(
図6B及び
図8F(i))、第2の嵌合部材200が内部を前進することを可能にするように、実質的に円状の円盤形状の構成を含むその第2の非係合構成へと(例えば半径方向に)移動可能であり、その後、第2の嵌合部材200を一次又は第1の嵌合部材100に連結するように、(
図6C、
図8F(iii)に示すような)実質的に楕円形の円盤形状の構成を含むその第1の係合構成へと移動可能である。
【0088】
いくつかのそのような実施例では、
図6F(i)、
図6F9ii)、
図6F(iii)、
図6F(iv)を参照すると、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600(又は代替的に実質的に楕円形のスナップリング又はバンド1600)は、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間を移動するように弾性変形可能である。より具体的には、いくつかの実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600(又は代替的に楕円形のスナップリング又はバンド)は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100のハウジング内に挿入されると、実質的に円形の構成1000Bを有するその第2の非係合構成に、例えば半径方向に外側に移動可能である[第2の嵌合部材200、具体的には、拡張器ハブ222の隆起部分(バンプ又はリング228など)が、第1の嵌合部材100のハウジング124内に前進する(実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600(又は代替的に弾力性スナップリング又はバンド)を通過し、特に連結部材の本体に沿って位置付けられた1つ以上のスナップ1630を通過する))ことを可能にする]。実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、実質的に楕円形の構成1000Aを含むその第1の係合構成に移動可能であり、第2の嵌合部材200を一次又は第1の嵌合部材100に連結する(換言すれば、円状の弾力性リング又はバンドは、その元の実質的に楕円形の形状又は構成(実質的に楕円形のスナップリング又はバンド)、したがって(拡張器ハブ222の溝226内に位置付けられることを可能にする)その元の位置に変化するか、又は戻るように構成される)。
【0089】
本明細書に記載されるように、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、(
図6B、6C及び
図8B、8Cに概説されるように)半径方向[R]で弾性変形可能であり、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で移動する。
【0090】
ハブ長さから独立したスナップ力
(
図6D(i)、
図8Aに示すように)実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600の一対のカンチレバー1010の各々のいくつかの実施形態では、ハウジング124に挿入するための、ハウジング124内への二次嵌合部材200の前進方向[D]に垂直な平面[P2]内で移動可能である。
【0091】
いくつかのこのような実施形態では、スナップ力[すなわち、第2の嵌合部材200を連結機構300を使用して第1の嵌合部材100に連結するために必要とされる力]は、第1の嵌合部材100の近位の長さに依存しない。換言すれば、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600がその第1の状態1000Aからその第2の状態1000Bへと移動して連結を可能にするように必要とされる力は、拡張器ハブ122などの医療用デバイスハブの長さなどの第1の嵌合部材100の長さに依存しない。その結果、いくつかのそのような実施例では、連結部材1000に対する第2の嵌合部材の第1の嵌合部材100への摩擦力を最小限に抑えることができ、結果として抵抗が低減される。結果として、追加の摩擦力は実質的に導入されず、追加の摩擦力は実質的に導入されず、連結を可能にするために連結部材1000を偏向させるのに必要なスナップ力、換言すれば、第2の嵌合部材200にスナップイン及びスナップアウトするのに追加されない。このように、挿入力及び除去力は、あるいはレーストラックと呼ばれ得る連結部材1000(具体的には、
図8A、
図8F(ii)を参照して、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)によって実質的に決定される。
【0092】
本発明のいくつかの実施形態では、挿入力及び除去力[Fi]及び[Fr]は、約15ニュートンである。他の実施形態。
連結部材は、弁の視界を遮ることがないように裏返される。
【0093】
本発明のいくつかの実施形態では、
図8F(i)及び
図8F(iii)に示すように、医療用デバイス(シース120など)を含む第1のデバイス102を具体的に含む第1の嵌合部材100は、弁150を更に含む医療用デバイスハブ104を有し、連結部材1000(具体的には、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)は、(
図8Aに示すように)第2の嵌合部材200の前進方向Dに垂直な平面p2内に配向され、それによって、ユーザからの弁150の視認性が実質的に妨げられない。換言すれば、示される配向の連結部材1000は、例えば、カンチレバー1010の長さについて、
図6F(iii)に示すようなハウジング124の長さによって画定されるようなハブ長さ(L)の使用を実質的に必要としない。いくつかのこのような実施形態では、連結機構300は、ハウジング124の直径によって提供される実際の状態によって画定されるように、ハウジング124の幅を利用する。これにより、スナップ力がハブ長さ(L)に依存しないことを確実にし、開口部112に相対的に近接して位置付けられることを可能にすることによって、ユーザの開口部112を通る弁150の視認性を最適化するのに役立つ。
【0094】
実質的に同等/均一である挿入力及び除去力
本発明のいくつかの実施形態では、上述したように、
図8F(i)、8F(iii)を参照すると、連結部材1000は、具体的には前述の実質的に円盤形状の連結部材1600は、例えば、最大撓み領域における保持アーム又は部材1612の中間部分に沿ってスナップ1630を有するカンチレバーアーム又は保持アーム又は部材1612を含む。解放可能な連結機構300のいくつかのそのような実施例では、スナップ1630は、デュアル傾斜部1633A、1633Bを更に有し、デュアル傾斜部の第1の傾斜部1333Aは、挿入力を画定し、デュアル傾斜部の第2の傾斜部1333Bが、除去力を画定し、傾斜角(Fi、Fr)の各々により、スナップ1630を圧縮する力の構成要素が生成される。
【0095】
いくつかの実施形態では、連結部材1000(具体的には実質的に楕円形の円盤状の結合部材1600)によって第1の嵌合部材100に連結される連結機構300に第2の嵌合部材200を挿入するための挿入力[Fi]は、第2の嵌合部材を連結機構から除去して第1の嵌合部材から係合解除するための除去力[Fr]と実質的に同等である。[
図8A~8F]いくつかのそのような実施例では、第1及び第2の傾斜部(又は、換言すれば、挿入傾斜部及び除去傾斜部)1633A、1633B上の角度は、それぞれの挿入力及び除去力を画定するように変化させることができる。いくつかのそのような実施例では、
図8Cに示すように、第1の傾斜部1633A及び第2の傾斜部1633Bは、様々な(異なる)それぞれの除去力及び挿入力を画定する様々な(異なる)傾斜角を有する。例えば、
図8Cは、第2又は除去傾斜部1633Bの傾斜角と比較して、第1の傾斜部又は挿入傾斜部1633A上のより大きい又は急な角度を提供し、(例えば、挿入力が、例えば、スナップ機構300を使用して第2の嵌合部材200をスナップ嵌めするために連結機構を利用するために必要な力である場合)除去力と比較して挿入力[Fi]を増加させる。このようにして、
図8Cに示す特定の実施例では、本発明の実施形態は、様々な手段を提供するか、又は換言すれば、様々な、又は異なる挿入力[Fi]及び除去力[Fr]を提供する。
【0096】
挿入力及び除去力の調整
本発明のこのようないくつかの実施形態では、(第2の嵌合部材200を連結機構300に挿入して、連結部材1000、具体的には、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600によって第1の嵌合部材100に連結されるための)挿入力[Fi]及び(第2の嵌合部材200を連結機構から除去して、第1の嵌合部材100から係合解除するための)除去力[Fr]は、
図8A~8C、並びに
図8D(i)に示すように、整調可能である。したがって、本発明のいくつかの実施形態は、例えば、挿入傾斜部及び除去傾斜部1633A、1633Bのためのそれぞれの傾斜角を変化させることによって、挿入力及び除去力(Fi、Fr)を調整又は制御する機構を提供する。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000は、実質的に円盤形状の連結部材1600などである。
図8E(i)、8E(ii)、及び8E(iii)に示すように、1つ以上の配向キー1480が提供されて、これにより、実質的に円盤形状の連結部材1600が所望の方向に挿入され得、適切な挿入傾斜部1633A及び1633Bが、必要に応じて適切な挿入及び除去傾斜角を有するように配向される。これは、除去傾斜角が挿入傾斜角と異なり得るアセンブリを容易にし得る。
【0097】
実質的に同等の挿入力及び除去力を提供する
換言すれば、第1の傾斜部1633A及び第2の傾斜部1633Bは、それぞれの挿入力及び除去力(Fi、Fr)を画定するように変化させることができる。他の実施例では、
図8Bに示すように、第1の傾斜部1633A及び第2の傾斜部1633Bは、実質的に同等の除去力[Fr]及び挿入力[Fi]をそれぞれ画定する実質的に同等の傾斜角を有する。
【0098】
スナップ力は変化し得る。
本発明のいくつかの実施形態では、
図8D(ii)、8E(ii)、及び8E(iii)に示すように、スナップ力(例えば、連結部材1000、具体的には実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600を使用して第2の嵌合部材200を第1の嵌合部材100にスナップ嵌めするのに必要な力)は、例えば、挿入力[Fi]及び/又は除去力[Fr]によって画定されるように、壁厚[T]及びスナップ高さを変化させることによって、ダイアルされ得る(又は変更され得る)。いくつかのそのような実施例では、スナップオーバーラップ[X]は、スナップ1630と、第1の嵌合部材100に挿入される第2の嵌合部材200の部分、例えば、拡張器220に関して、
図8F(ii)を参照して、拡張器220の溝226及び/又は拡張器ハブ222の隆起部若しくはバンプ228を画定する拡張器220の部分との間の重なりとして定義される。このような一実施例では、壁厚Tは約0.75mmであり、スナップオーバーラップXは約0.5mmである。別の実施例では、壁厚Tは約1.0mmであり、スナップオーバーラップは約1.0mmである。
【0099】
連結部材は、弾性領域内に留まる。
図7A、7Bに示され、更に
図7C及び7Dに示される本発明のいくつかのそのような実施形態では、解放可能な連結機構300の実質的に円盤形状の連結部材1600は、例えば、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間で屈曲するとき、変形時に弾性領域内に実質的に留まる。本発明のいくつかのそのような実施形態では、
図7A~7D及び
図8B~8Cを再び参照すると、第2の嵌合部材200を連結機構300に挿入して、第1の嵌合部材100に連結するための挿入力[Fi]と、第2の嵌合部材200を連結機構300から除去して、第1の嵌合部材から係合解除するための除去力[Fr]とは、連結機構300の複数回の使用にわたって実質的に均一である。換言すれば、挿入力[Fi]及び除去力[Fr]は、複数回の使用にわたって実質的に変化しないままである。いくつかの実施形態では、連結部材1000(例えば、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)が変形中に弾性領域内に留まる能力は、挿入力及び除去力(Fi、Fr)が複数回の使用にわたって実質的に一定又は不変のままであることを実質的に促進する。
【0100】
いくつかのそのような実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600(レーストラック構成要素又はスナップ構成要素)は、ハウジング124内に自由に浮遊しており、シースハブ長さLは、屈曲が半径方向にあるために最小化されている。レーストラックは、一体的に形成されるか、又は換言すれば、応力集中の低減を促進する連続的な幾何学的形状を有する。加えて、スナップ力は、壁厚T及びスナップオーバーラップ又はスナップ係合Xを変化させるか、又は変化させるか、又は同調させることができる。いくつかのそのような実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、ポリカーボネートを含む。更なる実施例では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600は、弾力性材料を含んでもよい。別の実施例では、材料は、ABSアクリロニトリルブタジエンである。いくつかの実施形態では、第1の状態100Aと第2の状態100Bとの間の屈曲中に実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600などの連結部材1000によって見られるひずみは、約6%未満であり、連結部材1000は、塑性変形が生じる前に約6%を超えるひずみを必要とする。このひずみ値を上回ると、連結部材1000は塑性変形可能であるが、連結部材1000の構造は、複数回の使用にわたって弾性変形を提供することによってこれを防止する。いくつかのこのような実施例では、連結部材1000のひずみは、6%未満のひずみ値を可能にする構造に実質的に依存する(例えば、幾何学的形状に基づく実質的にレーストラック構造を有する実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600の構造に基づく)。
【0101】
図13A、13B、13Eに示すようないくつかの実施形態では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材は、カンチレバーアーム1612がハブキャップの平坦面408に平行になるように配向され、スナップ1630は、平坦面に沿って位置付けられるように配向される。
図13C及び13D、13Fに示すようないくつかの実施形態では、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材は、カンチレバーアーム1612がハブキャップの平坦面408に垂直になるように配向され、その結果、スナップ1630は、ガイド402に隣接して位置付けられる。
【0102】
本発明の別の実施形態では、連結部材1000、具体的には実質的に円盤形状の連結部材1600は、
図14A、14B、14C、14D、14E及び14Fに示されるように、操縦可能なシース190を含む第1の嵌合部材100内に設けられ、実質的に円盤形状の連結部材1600は、(ハウジングベース124b及びハブキャップ126によって形成される)ハウジング124内に収容されるか、又は保持され、ハウジング内に連結部材を収容するための追加の構成要素を含んでもよい。連結部材は、ハウジング124内で実質的に自由に浮遊し、連結部材1000(実質的に円盤形状の連結部材1600)は、拡張器220を含む第2の嵌合部材を操縦可能なシース190に連結するように構成されている。
【0103】
一般的な可聴フィードバック
本発明のいくつかの実施形態では、
図2A(ii)、2B(ii)、3B、3C、4B、4C、5B、5Cを参照すると、連結部材(直線カンチレバー連結部材1200)、(U字形連結部材1300)及び(実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)などの連結部材1000は、第1の状態1000Aと第2の状態1000Bとの間の移動に応じて可聴フィードバックを生成するように構成されている。いくつかのそのような実施例では、連結部材1000(具体的には、直線状カンチレバー連結部材1200のU字形の連結部材13000及び実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600の各々)は、第2の嵌合部材200が第1の嵌合部材100に挿入されると、第2の嵌合部材200と相互作用して、可聴フィードバックを生成する。いくつかのそのような実施例では、連結部材が第2の状態1000Bから第1の状態1000Aに戻ると、それぞれの連結部材のそれぞれのスナップ1230、1330及び16300は、第2の嵌合部材200(溝226など)の一部分と相互作用し、第2の嵌合部材200の第1の嵌合部材100への挿入及び連結を示す可聴クリックを生成する。同様に、いくつかのこのような実施例では、連結部材がその第2の状態1000Bから第1の状態1000Aに戻ると、それぞれの連結部材のそれぞれのスナップ1230、1330及び16300は、第2の嵌合部材200(隆起部又はバンプ228など)の一部分と相互作用し、第1の嵌合部材100から第2の嵌合部材200を除去すると、第2の嵌合部材200の第1の嵌合部材100からの除去及び分離を示す可聴クリックを生成する。
【0104】
レーストラックの実施形態の代替クレーム
本発明のいくつかの実施形態では、特に
図6A(i)~6F(iv)、
図7A~7D、
図8A~8F(iii)を参照すると、解放可能な連結システム500が提供され、解放可能な連結システム500は、そこから第2の嵌合部材200を受容するための開口部112を画定する第1の嵌合部材100を含む。いくつかのそのような実施例では、第2の嵌合部材200は、開口部112を通って第1の嵌合部材100内に前進することを可能にする開口部112よりも小さい有効直径を画定する第1の直径(例えば、溝226を画定する拡張器220の部分)を有する。システム500は、第2の嵌合部材200の有効直径を増大させるための手段を更に含み、この手段は、第1の嵌合部材100内に位置付けられ/位置する連結部材1000(具体的には、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)を含む。第2の嵌合部材200がその開口部112を通して第1の嵌合部材100に挿入されると、連結部材1000(具体的には、実質的に楕円形の円盤形状の連結部材1600)は、第2の嵌合部材200に連結され、それにより、第2の嵌合部材200の有効直径が第1の嵌合装置100の開口部112よりも大きくなるように、第2の嵌合部材200の有効直径を(例えば、溝226で)変更[増加]することにより、それがそこから出ることを防止する/内部で並進移動することを防止する。加えて、第2の嵌合部材200の有効直径は、第1の嵌合部材100のハウジング124の遠位開口部よりも大きい。したがって、第2の嵌合部材に機能的に連結されたときの連結部材1000は、力の非存在下で拡張器ハブ122のシースハブ122外への移動を防止又は阻止し、それにより、拡張器ハブがハウジング124の遠位面及び近位内面の両方と相互作用することによって出ることを防止する。
【0105】
代替形態
換言すれば、
図1A~1Dに示される実施形態は、具体的には
図1Bを参照すると、可撓性連結機構300は、第2のハンドル部分210を第1のハンドル部分110に解放可能に連結するためのシースハウジング124などの第1のハンドルハウジング内に着座された可撓性係止部材又は構成要素1000を更に有する。可撓性係止部材又は構成要素は、
図7A及び6Cに示すような係止構成であり得る第1の構成1000A、及び第2の非係止構成1000B(
図7B)を有し得る。第2のハンドル部分210を第1のハンドル部分に初期前進させると、可撓性係止部材又は構成要素1000は、それらとの相互作用の際に、隆起部又はバンプ228のような第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成1000Aからその第2の非係止構成1000Bへと外側に移動可能であり、第2のハンドル部分210を第1のハンドル部分110へと更に前進させると、可撓性係止部材又は構成要素1000は、拡張器ハブ222をシースハブ122に解放可能に連結するために、その第2の非係止構成から
図7Aに示すようなその第1の係止構成へと第2のハンドル溝部分226内に内側に移動可能であり、それによって、可撓性係止部材又は構成要素1000は、拡張器ハブ222が引っ張られて解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。いくつかの実施例では、可撓性係止部材又は構成要素はスナップ132を有する。
【0106】
回転係止機構
本発明のいくつかの実施形態によれば、2つのデバイスが一緒に連結されることを可能にする連結機構が提供され、これによって、2つのデバイスを一緒に操作又は操ることができ、それによって、2つのデバイスを含む回転係止アセンブリ又はシステムを形成することができる。いくつかのこのような実施例では、連結機構は、2つのデバイスの回転及び/又は並進係止のうちの1つ以上を可能にする係止機構を含む。本明細書で上述したような並進係止機構として機能する連結機構300に加えて、本発明のいくつかの実施形態は、解放可能な連結機構300に加えて回転係止機構400を更に提供する。一部の実施形態は、解放可能な連結機構及び回転係止機構のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0107】
いくつかのそのような実施例では、
図9A(i)、9A(ii)、9A(iii)、及び9A(iv)を参照すると、連結機構は、ガイド及び/又は対応する協働特徴部(シース100と拡張器200の連結を可能にするための2つのデバイス内又はそれに沿ったガイド402、404及び406など)を含む回転係止機構400を含み、これにより、2つのデバイスを一緒に操作又は操ることができる。本発明は、以下の技術における必要性を満たすという点で、従来技術システムの問題を克服する。a)シースハブ又は拡張器ハブ又はハンドルのいずれかを使用して接続されたデバイスを回転させる能力をユーザが有することを可能にし、更に、b)(例えば、拡張器が剛性である実施形態において)拡張器がシースの湾曲と同じ方向に配向されることを可能にする。
【0108】
本発明の一実施形態では、回転キー機構又は回転係止機構400は、上述のように、かつ
図1A及び1Cに示すように、第1及び第2の嵌合部材100、200拡張器及びシースハブ104、204に加えられており、一緒に回転又はトルクを加えるなどして、それらを一緒に操作することを可能にする。連結機構は、図示のように回転係止機構400を含み、
図9A(i)及び9A(iv)に示されるように、(例えば、シース及び拡張器ハブ122、222、したがって拡張器及びシース120、220などの、第1の嵌合部材100と第2の嵌合部材200との間の)適切な位置合わせを確実にし、したがって、シース120及び拡張器220のアセンブリを一緒に操作し、これによりトルクを伝達する能力をアセンブリに提供する。
【0109】
図1A及び1Cに示される特定の実施例では、シースハブ122は、弁に向かって漏斗状の側面であるガイド402を含む。このような第1の嵌合部材100のハウジング124の一実施形態では、具体的には、シース120は、
図9A(iii)に示すような角度又はテーパ状ガイド又は表面406を含む1つ以上のガイド402を含む。第1の嵌合部材は、キーイング及びトルク伝達表面を含む隣接する平坦面408などの1つ以上のキーイング表面又は特徴部404を更に含む。いくつかのこのような実施形態では、キーイング及びトルク伝達は、平坦面又は表面408上に、又は平坦面又は表面408を使用して提供される。いくつかのこのような実施例では、ガイド402及びキーイング特徴部404のうちの1つ以上は、係止機構400の第1の対応する係合特徴部460を画定する。係止機構は、ガイド402と相互作用して拡張器222をシースハブ122内にガイドするように角度を付けられた拡張器ハブ222上の対応するガイド部分202を更に含む。加えて、拡張器ハブ222は、シースのキーイング表面又は特徴部404に対応する1つ以上の対応するキーイング表面204を含む。いくつかのこのような実施形態では、拡張器220のキーイング表面204及びガイド部分202のうちの1つ以上は、回転係止機構400のための第2の対応する係合特徴部260を提供して、例えば、回転係止を可能にするための協働連結を可能にする。シースハブは、キーイング及びトルク伝達を提供するための平坦面404を更に含む。いくつかのこのような実施形態では、ユーザは、例えば時計の3~9時方向に拡張器ハブ220を枢動させて、スナップを緩めることができる。いくつかのこのような実施形態では、回転係止機構400を係合解除する力は、約10ニュートン超である。いくつかの実施形態では、これは約15ニュートンである。
【0110】
いくつかのこのような実施形態では、拡張器の前方の角度付き面209に起因して、拡張器にトルクがかかると、角縁部が接触する。いくつかの実施例では、対応する平坦面は、トルクをかけたときに嵌合しなくてもよい。角度に印加されるトルクは、回転係止機構のためのスナップ解除力を発生させる。トルクが十分なスナップ解除力を発生させるのに十分である場合、回転係止は係合解除され、拡張器220はシース120からスナップ解除される。
【0111】
図9B及び9Cに示すように、本発明の更なる実施形態では、回転係止機構は、例えば、ハブキャップ126などのハウジング124の一部分に形成されたキー428を含む第1の嵌合部材100上の第1の対応する係合特徴部と、第2の嵌合部材200上のリブ228を含む第2の対応する係合特徴部とを含む。
【0112】
図10A、10B及び10Cに示すように、本発明の更なる実施形態では、回転係止機構は、(例えば、カバー又はハブキャップ126などのハウジング124の一部分に形成された)キー428を含む第1の嵌合部材100上の第1の対応する係合特徴部と、第2の嵌合部材200上のリブ228を含む第2の対応する係合特徴部とを含む。更に、面取り部が、第2の嵌合部材200、拡張器220を第1の嵌合部材100、すなわちシース120にガイドすることを容易にするために、キー428及びリブ228上の半径又は湾曲した縁部に設けられている。いくつかのそのような実施例では、キー428は、カバー又はハブキャップ126内のスロットと、ハブキャップ126内のスロットとを含み、リブ228は、表面接触を容易にし得る対応する整合角度を有する。
【0113】
図11A及び11B並びに
図12A及び12Bに示すように、本発明の更なる実施形態では、回転係止機構は、(例えば、ハブキャップ126などのハウジング124の一部分に形成された)キー428を含む第1の嵌合部材100上の第1の対応する係合特徴部を含む[
図11A、11Bは、ハブキャップ126内のスロットを含み、
図12A、12Bは、少なくとも2つの溝を含む]。回転係止機構400は、第2の嵌合部材200上に角度付けされ得るリブ228を含む第2の対応する係合特徴部を更に含む。
図12A、12Bでは、2つの溝428に対応する2つのリブ部228が設けられている。
【0114】
いくつかのこのような実施形態では、回転係止機構が提供され、第1の嵌合部材上の第1の対応する係合特徴部と、第2の嵌合部材上の第2の対応する係合特徴部と、を含み、第1及び第2の対応する特徴部は、回転係止を可能にする。いくつかのこのような実施例では、第1の対応する特徴部の回転は、1つ以上のガイドを含む。1つのこのような実施例では、1つ以上のガイドは漏斗を含む。いくつかのこのような実施形態では、第1の対応する特徴部は、キーイング特徴部を含む。いくつかのこのような実施形態では、キーイング特徴部は、実質的に平坦な面を含む。いくつかのこのような実施形態では、第2の対応する特徴部は、シースの第1の対応する特徴部の1つ以上のガイドと嵌合するように構成された1つ以上のガイド部分を含む。いくつかのこのような実施形態では、第2の対応する特徴部は、第1の対応する特徴部のキーイング特徴部に対応するキー表面を含む。
【0115】
図2-111は、本発明の様々な実施形態による連結機構の更なる実施形態を更に示す。
連結部材の様々な実施形態
本発明のいくつかの実施形態では、連結部材は、可撓性連結部材を含む。いくつかの実施形態では、連結部材は、弾力性連結部材を含む。更にいくつかの実施例では、連結部材は、弾性変形可能な弾性連結部材を含む。
【0116】
カンチレバー連結部材
いくつかの実施形態では、連結部材は、少なくとも1つのカンチレバーを含む。
直線状カンチレバー
いくつかの実施形態では、連結部材は、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバーを含む。いくつかのこのような実施例では、少なくとも1つの直線状又は単純なカンチレバーは、[第1の嵌合部材のハウジング]に連結されている。いくつかの実施形態では、連結部材は、2つ以上の直線状又は(単純な)カンチレバーを含む。
【0117】
U字形カンチレバー
いくつかの実施形態では、連結部材は、少なくとも1つのU字形カンチレバーを含む。いくつかのこのような実施形態では、少なくとも1つのU字形カンチレバーは、弾性U字形カンチレバーに含む。一実施例では、連結部材は、一対のU字形カンチレバーを含む。特定の例では、連結部材は、一対の反転U字形カンチレバーを含む。
【0118】
実質的に円盤形状のカンチレバー
別の実施形態では、連結部材は、実質的に円盤形状のカンチレバー又は実質的に環状のカンチレバー又は実質的に環状の連結部材を含む。一実施例では、連結部材は、実質的に円盤形状の構成を含む。一実施例では、連結部材は、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む。一実施形態では、連結部材は、スナップリング又はバンド(又は実質的に環状のスナップリング又はバンド)を実質的に含む。この特定の実施例では、連結部材は、実質的に楕円形のスナップリング又はバンドを含む。
【0119】
一般的な可聴フィードバック
いくつかの実施形態では、連結部材は、その第1の状態と第2の状態との間の移動時に可聴フィードバックを生成するように構成されている。いくつかのこのような実施形態では、連結部材は、第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に挿入されると、第2の嵌合部材と相互作用して可聴フィードバックを生成する。いくつかの実施形態では、連結部材は、その第2の状態から第1の状態に戻ると、連結部材が第2の嵌合部材と相互作用して可聴クリックを生成する。
【0120】
代替形態
いくつかの実施形態では、第2のデバイスをそれに解放可能に連結するために、係止デバイス内に保持(着座/位置付け)される係止(部材又は構成要素)を含む係止機構が提供され、第2のデバイスは、係止デバイスによって受容可能であり、係止(部材又は構成要素)は、第1の状態(又は構成)及び第2の状態(又は構成)を有し、係止部材は、第2のデバイスが係止デバイス内に挿入されると、第2のデバイスが係止部材を通過することを可能にするように、その第1の状態からその第2の状態へと移動可能であり、その後、第2のデバイスを係止デバイスに連結するようにその第1の状態へと移動可能である。
【0121】
いくつかの実施形態では、解放可能な係止アセンブリが提供され、係止デバイスと、係止デバイスによって受容可能な第2のデバイスを係止デバイスに解放可能に連結するための、係止デバイス内に保持(着座/位置付け)される係止(部材又は構成要素)を含み、係止構成要素は、第1の状態(又は構成)及び第2の状態(又は構成)を有し、係止構成要素は、第2のデバイスが係止デバイス内に挿入されると、第2のデバイスが係止部材を通過することを可能にするように、第1の状態から第2の状態へと移動可能であり、係止構成要素は、その後、第2のデバイスを係止デバイスに連結するようにその第1の状態へと移動可能である。
【0122】
いくつかの実施形態では、係止システムが提供され、係止デバイスと、係止デバイス内に保持(着座/位置付け)される係止(部材又は構成要素)と、第1の嵌合部材内に保持された連結部材と、係止デバイスによって受容可能であり、係止部材によってそれに解放可能に固定される第2のデバイスと、を含み、係止構成要素は、第2のデバイスが係止デバイス内に挿入されると、第2のデバイスが係止部材を通過することを可能にするように、その第1の状態からその第2の状態へと移動可能であり、係止構成要素は、その後、第2のデバイスを係止デバイスに連結するようにその第1の状態へと移動可能である。
【0123】
代替形態
いくつかの実施形態では、解放可能な連結機構が提供され、ハウジングに連結される二次嵌合部材を受容するための[開口部を画定する]一次嵌合部材を画定するハウジングと、ハウジング内への挿入時に二次嵌合部材をハウジングに解放可能に連結するための、ハウジング内に着座された[又は位置決めされた]弾性変形可能な保持構成要素[又は部材]と、を含み、弾性変形可能な保持構成要素は、第1の係合構成及び第2の非係合構成を有し、弾性変形可能な保持構成要素は、二次嵌合部材がハウジング内に挿入されると、二次嵌合部材がハウジング内に前進することを可能にするように、弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成に移動可能であり、その後、二次嵌合部材を一次の嵌合部材に連結して、[二次嵌合部材がそこから取り外し可能であることを防止し、力の非存在下でのその係合解除を防止して二次嵌合部材がその開口部から除去可能であることを防止するように、]弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である。
【0124】
いくつかのそのような実施形態では、保持構成要素は、偏向可能な部材を含み、二次嵌合部材が挿入されると、その第2の非係合構成に偏向可能であり、その後、その元の第1の係合構成に戻ることができる。いくつかのこのような実施形態では、保持構成要素は、可撓性保持構成要素を含む。解放可能な連結機構のいくつかの実施例では、保持構成要素は、弾性保持構成要素を含む。いくつかの実施例では、保持構成要素は、弾性変形可能な保持構成要素を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジング内に収容され、それによってハウジングによって実質的に封入される。いくつかの実施例では、ハウジングは、キャップ及びカバーを含み、内部に空洞又は空間を画定し、保持構成要素は、ハウジングによって画定された空洞又は空間内に着座又は位置付けられる。いくつかの実施例では、保持構成要素は、ハウジングに連結される。いくつかの実施例では、保持構成要素は、ハウジングに取り付けられる。いくつかの実施例では、保持構成要素は、少なくともその端部又は点においてハウジングに取り付けられる。いくつかの実施例では、保持構成要素は、ハウジングと一体的に形成される。いくつかの実施例では、保持構成要素は、少なくとも1つの保持アーム又は部材、換言すれば、1つ以上の保持アーム又は部材を含む。
【0126】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの保持アーム[又は部材]であって、1つ以上の保持アーム又は[部材]は、1つ以上のスナップで終端する。いくつかの実施例では、少なくとも1つの保持アーム[又は部材]であって、1つ以上の保持アーム又は[部材]は、1つ以上のカンチレバーを含む。いくつかの実施例では、1つ以上のカンチレバーは、直線状カンチレバーを含む。いくつかの実施例では、1つ以上のカンチレバーは、U字形カンチレバーを含む。
【0127】
U字形カンチレバーのいくつかの実施形態では、U字形カンチレバーの第1の係合構成にあるU字形カンチレバーが、実質的にU字形の構成を含み、U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある保持構成要素が、実質的に圧縮された形状の構成を含み、弾性変形可能な保持構成要素は、二次嵌合部材がハウジング内に挿入されると、二次嵌合部材がハウジング内に前進することを可能にするように、実質的に圧縮されたU字形の構成を含む弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、二次嵌合部材を一次嵌合部材に連結するように、実質的にU字形の構成を含む弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である。
【0128】
いくつかの実施形態では、U字形カンチレバーの第1の係合構成にあるU字形カンチレバーが、実質的にU字形状構成を含み、U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある保持構成要素が、実質的に拡張された形状の構成を含み、弾性変形可能な保持構成要素は、二次嵌合部材がハウジング内に挿入されると、二次嵌合部材がハウジング内に前進することを可能にするように、実質的に拡張されたU字形の構成を含む弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、二次嵌合部材を一次嵌合部材に連結するように、実質的にU字形の構成を含む弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である。
【0129】
いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジング内に保持されるか、[又は緩く保持されて、]内部に拘束されるか、又は制限される。換言すれば、これは、実質的に連結されていないか、又はそれに固定され、堅固に締結されるか又はしっかりと取り付けられていない。いくつかのこのような実施例では、保持構成要素は、ハウジング内で自由に浮遊し、すなわち。いくつかの実施形態は、ハウジング内に浮遊しない自由浮動保持構成要素を提供する。いくつかのこのような実施例では、保持構成要素は、ハウジングに挿入するための、ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である。
【0130】
いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジングに挿入するための、ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である。いくつかのこのような実施例では、弾性変形可能な保持構成要素は、実質的に円盤形状の構造を含む。いくつかのそのような実施例では、弾性変形可能な保持構成要素は、実質的に楕円形の円盤形状の構造を含む。いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジングに挿入するための、ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向と同一平面の平面内にある方向に移動可能である。いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジングに挿入するための、ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内で移動可能である。いくつかのこのような実施形態では、保持構成要素は、半径方向に[半径方向に]移動可能である。
【0131】
いくつかの実施形態では、保持構成要素は、保持構成要素の第1の係合構成に付勢され、二次嵌合部材がハウジング内に挿入されると、[二次嵌合部材は、保持構成要素に対して外向きの半径方向の力を及ぼし、]それによって、保持構成要素は、二次嵌合部材がハウジング内に前進することを可能にするように、保持構成要素の第2の係合構成へと移動可能である。いくつかの実施形態では、保持構成要素は、ハウジングに対して独立して移動可能である。いくつかの実施形態では、ハウジングは、キャップ、換言すればハウジングベース部分及びカバー又はハブキャップを含み、ハウジング内に保持構成要素を内部に係合せずに保持するための空洞[又は空間]を内部に画定する。
【0132】
いくつかの実施形態では、解放可能な連結機構が提供され、内部に挿入するための前進する二次ハブを受容するための[開口部を画定する]一次受容ハブを含む連結具と、一次ハブの空洞内に着座され、かつ内部に封入された独立して移動可能な連結/把持構成要素であって、独立して移動可能な把持構成要素が、係合構成及び非係合構成を有する、独立して移動可能な連結/把持構成要素と、を含み、二次ハブが一次ハブに挿入されると、独立して移動可能な把持構成要素は、二次ハブ[の係合部分]の前進を可能にするように、その非係合構成へと移動可能であり、その後、二次ハブの部分を把持/把捉して連結を可能にするためのその係合構成へと移動可能であり、それにより、その係合解除を防止[力の非存在下で二次ハブが開口部から除去されることを防止]し、二次ハブが一次ハブから後退すると、独立して移動可能な把持構成要素は、その係合解除を可能にするように、その非係合構成に移動可能である。
【0133】
一実施例では、独立して移動可能な把持構成要素は、可撓性把持構成要素を含む。一実施例では、独立して移動可能な把持構成要素は、弾力性把持構成要素を含む。一実施例では、独立して移動可能な把持構成要素は、半径方向に移動可能である。
【0134】
1つの広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を含み、解放可能な係止機構は、内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に解放可能に連結するために第1のハンドルハウジング内に着座された可撓性係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、可撓性係止部材又は構成要素と、含み、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に初期前進させると、可撓性係止部材又は構成要素は、それらとの相互作用の際に、第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分へと更に前進させると、可撓性係止部材又は構成要素は、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと第2のハンドル溝部分に内側に移動可能であり、それによって、可撓性係止部材又は構成要素は、拡張器ハブが引っ張られて解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
【0135】
いくつかの実施例では、可撓性係止部材又は構成要素は、弾力性係止部材又は構成要素を含む。更なる広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を含み、解放可能な係止機構は、内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に解放可能に連結するために第1のハンドルハウジング内に着座された移動可能な係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、移動可能な係止部材又は構成要素と、含み、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に初期前進させると、移動可能な係止部材又は構成要素は、それらとの相互作用の際に、第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分へと更に前進させると、移動可能な係止部材又は構成要素は、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと第2のハンドル溝部分に内側に移動可能であり、それによって、移動可能な係止部材又は構成要素は、拡張器ハブが引っ張られて解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
【0136】
更に別の実施形態では、2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構が提供され、解放可能な係止機構は、
ハウジングを画定する第1の受容デバイスであって、ハウジングが、第1の受容デバイスを通って第2の挿入デバイスを受容するための開口部を画定し、第2の挿入デバイスが、第1の受容デバイス内に前進することを可能にする、開口部よりも小さい有効直径である第1の直径を有する、第1の受容デバイスと、第2のデバイスの有効直径を増大させるための手段であって、移動可能及び/又は可撓性係止部材又は構成要素を含む、手段と、を含み、第2のデバイスがその開口部を通して第1のデバイスに挿入されると、移動可能及び/又は可撓性係止部材が、第2の挿入デバイスの周囲に位置付けられて、締まり嵌めを作り出すか、又は相互作用して、移動可能及び/又は可撓性係止部材を通って連結される進入する第2の挿入デバイスと相互作用するように移動可能であり、それにより、第2のデバイスのより大きな有効直径を作り出し、それにより、第1のデバイスの開口部よりも大きい第2のデバイスの有効直径を作り出し、それにより、それがそこから出るのを防ぐ。力の非存在下で拡張器ハブがシースハブから外れることを防止又は阻止することにより、拡張器ハブが出ることを防止する。
【0137】
いくつかの実施形態では、2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構が提供され、解放可能な係止機構は、拡張器ハブをシースハブを通って受容するための開口部を画定するシースハブと、移動可能及び/又は可撓性係止部材又は構成要素を含む拡張器ハブの有効直径を増大させるための手段と、を含み、拡張器ハブが、シースハブの内側に位置付けられると、シースハブ内への前進を可能にするように、開口部よりも小さい有効直径を有し、拡張器ハブがシースハブ内に前進すると、移動可能及び/又は可撓性係止構成要素は、拡張器ハブの周りを移動して、締まり嵌めを作り出し/又は進入拡張器ハブと相互作用し、拡張器ハブが開口部から出ることを防止し、それにより、シースハブ内の開口部よりも大きい拡張器ハブ上により大きな有効直径を作り出し、それにより、力の非存在下でシースハブからの拡張器ハブの移動を防止/素子し、拡張器ハブが出るのを防止する。
【0138】
更なる概要として、本発明のいくつかの実施形態は、2つのデバイスのための新規な連結を提供する。これは、拡張器がシースハブ内にスナップ嵌めされて、2つのデバイスを接続する場合などのシナリオにおいて有利であり得る。これは、一般に、ユーザインターフェースである近位端上のユーザによって行われる。2つのデバイスを近位方向に接続することによって、ユーザがシース及び拡張器を患者の解剖学的構造内にガイドする間、遠位部分が正しい位置に固定されたままであることを確実にする。
【0139】
本発明の発明者らは、先行技術の機構に関連する問題を克服しようとする連結機構を考案した。既存のデバイスに関連する問題は、それらが使用時に劣化するスナップを有し、不十分な保持力を有し、不十分な触覚フィードバックを提供するか、又はデブリを生成することである。これらのスナップは、典型的には、シースハブ上の嵌合特徴部に圧入されなければならない、拡張器ハブ上の剛性リング又はバンプを具現化する。
【0140】
更に、シースハブ又は拡張器ハンドルのいずれかを使用して接続されたデバイスを回転させる能力、及び/又は更に、シースの湾曲と同じ方向に拡張器(剛性拡張器など)を配向させることが必要とされている。
【0141】
本発明の発明者らは、固有の可撓性を有するスナップ部材を開発し、これにより、スナップが実質的に堅牢であることを可能にする。加えて、例えば、拡張器及びシースハブに加えられた回転キーを提供する連結機構が提供される。いくつかのこのような実施形態では、これにより、トルクを伝達するための適切な位置合わせ及び能力が確保される。したがって、本発明のいくつかの実施形態は、a)固有の可撓性を有するスナップ機構、及び/又はb)トルクを伝達し、一貫した位置合わせを提供し得る拡張器とシースハブとの間の機械的係合を提供する連結機構を提供する。
【0142】
いくつかの実施形態では、シースカーブの方向は、シースハブ上の側方ポートによって示され、シースハブを回転させることによって制御される。
1つの広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を含み、解放可能な係止機構は、内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に解放可能に連結するために、第1のハンドルハウジング内に着座される可撓性係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、可撓性係止部材又は構成要素と、を含み、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に初期前進させると、可撓性係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分へと更に前進させると、可撓性係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと第2のハンドル溝部分内に内側に移動可能であり、それによって、可撓性係止部材又は構成要素が、拡張器ハブが引っ張られて解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である、解放可能な係止機構を含む。
【0143】
更なる広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を含み、解放可能な係止機構は、内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に解放可能に連結するために、第1のハンドルハウジング内に着座される移動可能な係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、移動可能な係止部材又は構成要素と、を含み、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分に初期前進させると、移動可能な係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、第2のハンドル部分を第1のハンドル部分へと更に前進させると、移動可能な係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと第2のハンドル溝部分に内側に移動可能であり、それによって、移動可能な係止部材又は構成要素が、拡張器ハブが引っ張られて解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である、解放可能な係止機構を含む。
【0144】
この広い態様の特徴として、拡張器ハブの有効直径を増大させるための手段は、移動可能及び/又は可撓性係止部材又は構成要素を含み、拡張器ハブが、シースハブ内に入るより小さい有効直径を有し、シースハブの内側に位置付けられると、移動可能及び/又は可撓性係止構成要素が拡張器ハブの周りを移動し、締まり嵌めを作成/又は進入拡張器ハブと相互作用し、拡張器ハブ上により大きな有効直径を作り出すことによって、それが出ることを防止し、拡張器ハブの有効直径は、シースハブ内の開口部よりも大きく、シースハブの外への拡張器ハブの移動を防止/阻止し、それによって拡張器ハブが出ることを防止する。
【0145】
上述した本発明の実施形態(複数可)は、例示のみを目的とするものである。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図する。
明確にするために、別個の実施形態の文脈で説明される本発明の特定の特徴はまた、単一の実施形態に組み合わせて提供されてもよいことが理解される。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される本発明の様々な特徴は、別々に、又は任意の好適な部分的組み合わせで提供されてもよい。
【0146】
本発明は、その特定の実施形態と共に説明されてきたが、多くの代替形態、変更形態、及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲の広範な範囲内に含まれる、そのような全ての代替形態、変更形態、及び変形形態を包含することが意図される。本明細書で言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それぞれの個々の刊行物、特許又は特許出願が、参照により本明細書に組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、本明細書に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。加えて、本出願における任意の参照の引用又は識別は、そのような参照が本発明の先行技術として利用可能であることを容認するものと解釈されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
解放可能な連結機構であって、
一次嵌合部材に連結される二次嵌合部材を受容するための開口部を画定する前記一次嵌合部材を画定するハウジングと、
前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材を前記ハウジングに解放可能に連結するために、前記ハウジング内に位置付けられた弾性変形可能な保持構成要素と、を備え、
前記弾性変形可能な保持構成要素が、第1の係合構成及び第2の非係合構成を有し、前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結して、前記二次嵌合部材がそこから取り外し可能であることを防止し、力の非存在下でのその係合解除を防止して前記二次嵌合部材がその前記開口部から除去可能であることを防止するように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、解放可能な連結機構。
【請求項2】
前記保持構成要素が、偏向可能な部材を含み、前記二次嵌合部材が挿入されると、その第2の非係合構成に偏向可能であり、その後、その元の第1の係合構成に戻ることができる、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項3】
前記保持構成要素が、可撓性保持構成要素を含む、請求項2に記載の解放可能な連結機構。
【請求項4】
前記保持構成要素が、弾性保持構成要素を含む、請求項2に記載の解放可能な連結機構。
【請求項5】
前記保持構成要素が、弾性変形可能な保持構成要素を含む、請求項4に記載の解放可能な連結機構。
【請求項6】
前記保持構成要素が、前記ハウジング内に収容されている、請求項5に記載の解放可能な連結機構。
【請求項7】
前記ハウジングが、キャップ及びカバーを含み、内部に空洞を画定し、前記保持構成要素が、前記ハウジングによって画定された前記空洞内に着座される、請求項6に記載の解放可能な連結機構。
【請求項8】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに連結されている、請求項6に記載の解放可能な連結機構。
【請求項9】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに取り付けられている、請求項8に記載の解放可能な連結機構。
【請求項10】
前記保持構成要素が、少なくともその端部において前記ハウジングに取り付けられている、請求項9に記載の解放可能な連結機構。
【請求項11】
前記保持構成要素が、前記ハウジングと一体的に形成されている、請求項9に記載の解放可能な連結機構。
【請求項12】
前記保持構成要素が、1つ以上の保持アームを含む、請求項9に記載の解放可能な連結機構。
【請求項13】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、請求項12に記載の解放可能な連結機構。
【請求項14】
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のカンチレバーを含む、請求項13に記載の解放可能な連結機構。
【請求項15】
前記1つ以上のカンチレバーが、直線状カンチレバーを含む、請求項14に記載の解放可能な連結機構。
【請求項16】
前記1つ以上のカンチレバーが、U字形カンチレバーを含む、請求項14に記載の解放可能な連結機構。
【請求項17】
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に圧縮された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に圧縮されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項16に記載の解放可能な連結機構。
【請求項18】
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形状の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に拡張された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に拡張されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項16に記載の解放可能な連結機構。
【請求項19】
前記保持構成要素が、前記保持されるハウジング内に緩く保持され、それにより、前記保持構成要素が、そこに連結されず、又は固定アタッチメントによってそこに固定されていない、請求項6に記載の解放可能な連結機構。
【請求項20】
前記保持構成要素が、前記ハウジング内で自由に浮遊している、請求項19に記載の解放可能な連結機構。
【請求項21】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、請求項19に記載の解放可能な連結機構。
【請求項22】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、請求項19に記載の解放可能な連結機構。
【請求項23】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に円盤形状の構造を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項24】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構造を含む、請求項23に記載の解放可能な連結機構。
【請求項25】
前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成にある前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含み、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の円盤形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に円状の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、請求項24に記載の解放可能な連結機構。
【請求項26】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、スナップ部材を含む、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項27】
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形のスナップ部材を含む、請求項26に記載の解放可能な連結機構。
【請求項28】
前記保持構成要素の第1の係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に楕円形の形状を画定する前記実質的に楕円形のスナップ部材を含み、前記保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の形状を画定する実質的に円状のスナップ部材を含み、
前記実質的に楕円形のスナップ部材は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が、前記実質的に楕円形のスナップ部材に沿って位置付けられた1つ以上のスナップを通過することを可能にするように、前記実質的に円状の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第2の非係合構成へと半径方向外側に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第1の係合構成へと移動可能である、請求項27に記載の解放可能な連結機構。
【請求項29】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向と同一平面の平面内にある方向に移動可能である、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項30】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内で移動可能である、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項31】
前記保持構成要素が、半径方向に移動可能である、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項32】
前記保持構成要素が、前記保持構成要素の第1の係合構成に付勢され、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材は、前記保持構成要素に対して外向きの半径方向の力を及ぼし、それによって、前記保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記保持構成要素の第2の係合構成へと移動可能である、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項33】
前記保持構成要素が、前記ハウジングに対して独立して移動可能である、請求項1に記載の解放可能な連結機構。
【請求項34】
前記ハウジングが、キャップ及びオーバを含み、前記ハウジング内に前記保持構成要素を内部に係合せずに保持するための空間を内部に画定する、請求項6に記載の解放可能な連結機構。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0146】
本発明は、その特定の実施形態と共に説明されてきたが、多くの代替形態、変更形態、及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲の広範な範囲内に含まれる、そのような全ての代替形態、変更形態、及び変形形態を包含することが意図される。本明細書で言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それぞれの個々の刊行物、特許又は特許出願が、参照により本明細書に組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、本明細書に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。加えて、本出願における任意の参照の引用又は識別は、そのような参照が本発明の先行技術として利用可能であることを容認するものと解釈されるべきではない。
本開示に含まれる技術的思想を以下に記載する。
(付記1)
解放可能な連結機構であって、
第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するために、前記第1の嵌合部材と関連付けられるように構成された連結部材を備え、
前記連結部材が、第1の状態及び第2の状態を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が通過することを可能にするように、前記第1の状態から前記第2の状態へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するように、前記第2の状態から前記第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結機構。
(付記2)
前記解放可能な連結機構が、前記第1及び第2の嵌合部材が互いに対して並進移動することを防止する並進係止機構を含む、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記3)
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材のハウジングに機能的に連結されている、付記2に記載の解放可能な連結機構。
(付記4)
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材内に保持されている、付記3に記載の解放可能な連結機構。
(付記5)
前記連結部材が、前記第1の嵌合部材のハウジングに連結されている、付記3に記載の解放可能な連結機構。
(付記6)
前記連結部材が、前記ハウジングに取り付けられている、付記5に記載の解放可能な連結機構。
(付記7)
前記連結部材が、前記ハウジングと一体的に形成されている、付記6に記載の解放可能な連結機構。
(付記8)
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、付記7に記載の解放可能な連結機構。
(付記9)
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、付記7に記載の解放可能な連結機構。
(付記10)
前記少なくとも1つのカンチレバーが、少なくとも1つの直線状カンチレバーを含む、付記9に記載の解放可能な連結機構。
(付記11)
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、前記ハウジングのキャップと一体的に形成されている、付記10に記載の解放可能な連結機構。
(付記12)
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、1つ以上の保持アームを含む、付記11に記載の解放可能な連結機構。
(付記13)
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、付記12に記載の解放可能な連結機構。
(付記14)
前記少なくとも1つの直線状カンチレバーが、2つ以上の直線状カンチレバーを含む、付記10に記載の解放可能な連結機構。
(付記15)
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記直線状カンチレバーを通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、付記14に記載の解放可能な連結機構。
(付記16)
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に偏向可能である、付記15に記載の解放可能な連結機構。
(付記17)
前記2つ以上の直線状カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向と同一平面の平面内で移動可能である、付記16に記載の解放可能な連結機構。
(付記18)
前記連結部材が、移動可能な連結部材を含む、付記5に記載の解放可能な連結機構。
(付記19)
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、付記18に記載の解放可能な連結機構。
(付記20)
前記連結部材が、弾力性連結部材を含む、付記19に記載の解放可能な連結機構。
(付記21)
前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、付記20に記載の解放可能な連結機構。
(付記22)
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、付記21に記載の解放可能な連結機構。
(付記23)
前記連結部材が、少なくとも1つのU字形カンチレバーを含む、付記22に記載の解放可能な連結機構。
(付記24)
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、弾性U字形カンチレバーに含む、付記23に記載の解放可能な連結機構。
(付記25)
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、一対のU字形カンチレバーを含む、付記24に記載の解放可能な連結機構。
(付記26)
前記一対のU字形カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記U字形カンチレバーを通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、付記25に記載の解放可能な連結機構。
(付記27)
前記一対のU字形カンチレバーの各々は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第1の状態から第2の状態へと移動し、前記第2の嵌合部材が前記U字形カンチレバーを通過することを可能にするように、弾性変形可能であり、前記連結部材が、その後、前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、付記25に記載の解放可能な連結機構。
(付記28)
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に弾性変形可能である、付記27に記載の解放可能な連結機構。
(付記29)
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向と同一平面の平面内で移動可能である、付記28に記載の解放可能な連結機構。
(付記30)
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向に垂直な平面内で移動可能である、付記28に記載の解放可能な連結機構。
(付記31)
前記一対のU字形カンチレバーの各々が、1つ以上の保持アームを含む、付記29に記載の解放可能な連結機構。
(付記32)
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、付記31に記載の解放可能な連結機構。
(付記33)
前記一対のU字形カンチレバーが、前記ハウジング内に実質的に収容されている、付記25に記載の解放可能な連結機構。
(付記34)
前記ハウジングが、一体的に形成され、前記U字形カンチレバーが、前記一体的に形成されたハウジング内に実質的に収容されている、付記33に記載の解放可能な連結機構。
(付記35)
前記ハウジングが、ハウジングベース及びキャップを含み、前記U字形カンチレバーが、前記ハウジングベース及び前記キャップ内に実質的に収容されている、付記33に記載の解放可能な連結機構。
(付記36)
前記連結部材が、一対の反転U字形カンチレバーを含む、付記32に記載の解放可能な連結機構。
(付記37)
前記連結部材が、前記ハウジング内に実質的に収容されている、付記3に記載の解放可能な連結機構。
(付記38)
前記連結部材が、前記ハウジング内に実質的に含まれない、付記37に記載の解放可能な連結機構。
(付記39)
前記連結部材が、前記ハウジングに実質的に取り付けられていない、付記37に記載の解放可能な連結機構。
(付記40)
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、付記37に記載の解放可能な連結機構。
(付記41)
前記連結部材が、変形可能であり、前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、付記40に記載の解放可能な連結部材。
(付記42)
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、付記41に記載の解放可能な連結機構。
(付記43)
前記少なくとも1つのカンチレバーが、単純支持ビーム構成を含む、付記42に記載の解放可能な連結機構。
(付記44)
前記少なくとも1つのカンチレバーが、一対のカンチレバーを含む、付記43に記載の解放可能な連結機構。
(付記45)
前記少なくとも1つのカンチレバーが、一緒に連結された一対のカンチレバーを含む、付記44に記載の解放可能な連結機構。
(付記46)
前記2つのカンチレバーが、1つ以上の弓状セグメントを使用して一緒に連結された2つの実質的に直線状のセグメントを含む、付記45に記載の解放可能な連結機構。
(付記47)
前記カンチレバーの前記2つの直線状のセグメントの各々が、弓状セグメントによってそれぞれの端部の各々において一緒に連結されている、付記46に記載の解放可能な連結機構。
(付記48)
前記2つのカンチレバーの各々が、偏向可能部分を含む、付記47に記載の解放可能な連結機構。
(付記49)
前記偏向可能部分の各々が、単純支持ビーム構成によって画定されている、付記48に記載の解放可能な連結機構。
(付記50)
前記偏向可能部分の各々が、1つ以上の保持アームを含む、付記48に記載の解放可能な連結機構。
(付記51)
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップを含む、付記50に記載の解放可能な連結機構。
(付記52)
前記連結部材が、実質的に環状の円盤を画定する実質的に環状の円盤形状の構成を含む、付記51に記載の解放可能な連結部材。
(付記53)
前記連結部材が、実質的に楕円形の円盤を画定する実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む、付記52に記載の解放可能な連結部材。
(付記54)
前記連結部材が、スナップリングを実質的に含む、付記50に記載の解放可能な連結機構。
(付記55)
前記連結部材が、実質的に楕円形のスナップリングを含む、付記54に記載の解放可能な連結機構。
(付記56)
前記連結部材が、その第1の状態において実質的に楕円形の円盤形状の構成と、その第2の状態において実質的に円形の円盤形状の構成と、を有し、
連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記連結部材の第1の状態における前記連結部材の楕円形の円盤形状の構成から、前記連結部材の実質的に円形の円盤形状の構成への構成に移動し、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、偏向可能であり、前記連結部材が、その後、前記楕円形の構成によって画定される前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、付記52に記載の解放可能な連結部材。
(付記57)
前記連結部材が、その第1の状態において、実質的に楕円形の円盤形状の構成によって画定される第1の係合構成を有し、前記連結部材が、その第2の状態において、実質的に円状の円盤形状の構成によって画定される第2の非係合構成を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が内部で前進することを可能にするように、前記実質的に円状の円盤形状の構成を含む前記連結部材の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む前記連結部材の第1の係合構成へと移動可能である、付記52に記載の解放可能な連結機構。
(付記58)
前記実質的に楕円形のスナップリングが、その第1の状態において実質的に楕円形の構成と、その第2の状態において実質的に円形の構成とを有し、
前記実質的に楕円形のスナップリングは、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、楕円形の構成で画定される前記第1の状態から円形の構成で画定される第2の状態に移動し、前記第2の嵌合部材が前記実質的に楕円形のスナップリングを通過することを可能にするように、弾性変形可能であり、前記連結部材が、その後、前記楕円形の構成によって画定される前記第1の状態に戻り、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結することができる、付記55に記載の解放可能な連結部材。
(付記59)
前記実質的に楕円形のスナップリングが、その第1の状態において、実質的に楕円形の円盤形状の構成によって画定される第1の係合構成を有し、前記連結部材が、その第2の状態において、実質的に円状の円盤形状の構成によって画定される第2の非係合構成を有し、
前記実質的に楕円形のスナップリングは、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材の前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材を作動させるように、具体的には、拡張器ハブの隆起部分を前記第1の嵌合部材の前記ハウジング内に前進させて、弾力性リング又はバンドを通過して、具体的には本体部分に沿って位置付けられた前記弾力性リング又はバンドなどの1つ以上のスナップを通過して移動することを可能にするように、前記実質的に円状のスナップリングを含む前記実質的に楕円形のスナップリングの第2の非係合構成へと外側に[例えば半径方向に]移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形のスナップリングを含む前記実質的に楕円形のスナップリングの第1の係合構成へと移動可能である、付記55に記載の解放可能な連結機構。
(付記60)
前記連結部材が、前記第1の状態と前記第2の状態との間で移動するように半径方向に弾性変形可能である、付記56に記載の解放可能な連結部材。
(付記61)
前記一対のカンチレバーの各々が、前記ハウジングに挿入するための、二次嵌合部材の前記ハウジング内への前進方向に垂直な平面内で移動可能である、付記44に記載の解放可能な連結機構。
(付記62)
スナップ力が、前記第1の嵌合部材の近位の長さに依存しない、付記60に記載の解放可能な連結機構。
(付記63)
前記第1の嵌合部材が、医療用デバイスハブを含み、前記スナップ力が、前記ハブの長さに依存しない、付記62に記載の解放可能な連結機構。
(付記64)
前記スナップ機構を使用して前記第2の連結部材を前記第1の連結部材に連結するために必要とされる前記スナップ力が、前記第1の嵌合部材の近位の長さに依存しない、付記44に記載の解放可能な連結機構。
(付記65)
前記第1の嵌合部材が、医療用デバイスハブを含み、前記スナップ力が、前記ハブの長さに依存しない、付記64に記載の解放可能な連結機構。
(付記66)
前記医療用デバイスハブが、弁を更に含み、前記連結部材が、前記第2の嵌合部材の前進方向に垂直な平面内に配向され、それによって前記弁の視認性を実質的に妨げない、付記65に記載の解放可能な連結機構。
(付記67)
前記第2の嵌合部材を前記連結機構に挿入して、前記連結部材によって前記第1の嵌合部材に連結するための挿入力が、前記第2の嵌合部材を連結機構から除去して、前記第1の嵌合部材から係合解除するための除去力と実質的に同等である、付記60に記載の解放可能な連結機構。
(付記68)
前記連結部材が、変形時に弾性領域内に留まる、付記67に記載の解放可能な連結機構。
(付記69)
前記第2の嵌合部材を前記連結機構に挿入して、前記第1の嵌合部材に連結するための前記挿入力、及び前記第2の嵌合部材を連結機構から除去して、前記第1の嵌合部材から係合解除するための前記除去力が、前記連結機構の複数回の使用にわたって実質的に均一である、付記60に記載の解放可能な連結機構。
(付記70)
前記連結部材が、変形時に前記弾性領域内に留まる、付記69に記載の解放可能な連結機構。
(付記71)
前記連結部材が、変形時に前記弾性領域内に留まる、付記41に記載の解放可能な連結機構。
(付記72)
前記挿入力及び前記除去力が、調整可能である、付記60に記載の解放可能な連結機構。
(付記73)
前記スナップが、デュアル傾斜部を有し、
前記デュアル傾斜部の第1の傾斜部が、前記挿入力を画定し、
前記デュアル傾斜部の第2の傾斜部が、前記除去力を画定する、付記60に記載の解放可能な連結機構。
(付記74)
前記第1及び第2の傾斜部が、それぞれの挿入力及び除去力を画定するように変化させることができる、付記73に記載の解放可能な連結機構。
(付記75)
前記第1及び第2の傾斜部が、様々なそれぞれの除去力及び挿入力を画定する様々な傾斜角を有する、付記73に記載の解放可能な連結機構。
(付記76)
前記第1及び第2の傾斜部が、実質的に異なる除去力及び挿入力を画定する実質的に異なる傾斜角を有する、付記74に記載の解放可能な連結機構。
(付記77)
前記第1及び第2の傾斜部が、実質的に同等の除去力及び挿入力を画定する実質的に同等の傾斜角を有する、付記74に記載の解放可能な連結機構。
(付記78)
前記連結部材が、その第1の状態と第2の状態との間の移動時に可聴フィードバックを生成するように構成されている、付記53に記載の解放可能な連結機構。
(付記79)
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴フィードバックを生成する、付記78に記載の解放可能な連結機構。
(付記80)
前記連結部材が、その第2の状態から前記第1の状態に戻ると、前記連結部材が前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴クリックを生成する、付記79に記載の解放可能な連結機構。
(付記81)
解放可能な連結システムであって、
内部を通って第2の嵌合部材を受容するための開口部を画定する第1の嵌合部材であって、前記第2の嵌合部材が、前記開口部を通って前記第1の嵌合部材内に前進することを可能にする、前記開口部よりも小さい有効直径を画定する第1の直径を有する、第1の嵌合部材と、
前記第2の嵌合部材の前記有効直径を増大させるための手段であって、前記第1の嵌合部材内に位置付けられた連結部材を含む、手段と、を備え、
前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材の前記開口部を通して前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記連結部材が、前記第2の嵌合部材に連結され、それにより、前記第2の嵌合部材の前記有効直径が第1の嵌合デバイスの前記開口部よりも大きくなるように、前記第2の嵌合部材の前記有効直径を変更することにより、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に対して並進移動することが防止される、解放可能な連結システム。
(付記82)
前記連結部材が、可撓性連結部材を含む、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記83)
前記連結部材が、弾力性連結部材を含む、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記84)
前記連結部材が、弾性変形可能である弾性連結部材を含む、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記85)
前記連結部材が、少なくとも1つのカンチレバーを含む、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記86)
前記連結部材が、少なくとも1つの単純なカンチレバーを含む、付記85に記載の解放可能な連結機構。
(付記87)
前記少なくとも1つの単純なカンチレバーが、前記第1の嵌合部材のハウジングに連結されている、付記86に記載の解放可能な連結機構。
(付記88)
前記連結部材が、2つ以上の単純なカンチレバーを含む、付記87に記載の解放可能な連結機構。
(付記89)
前記連結部材が、少なくとも1つのU字形カンチレバーを含む、付記83に記載の解放可能な連結機構。
(付記90)
前記少なくとも1つのU字形カンチレバーが、弾性U字形カンチレバーに含む、付記89に記載の解放可能な連結機構。
(付記91)
前記連結部材が、一対のU字形カンチレバーを含む、付記90に記載の解放可能な連結機構。
(付記92)
前記連結部材が、一対の反転U字形カンチレバーを含む、付記91に記載の解放可能な連結機構。
(付記93)
前記連結部材が、実質的に円盤形状の構成を含む、付記84に記載の解放可能な連結機構。
(付記94)
前記連結部材が、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む、付記93に記載の解放可能な連結機構。
(付記95)
前記連結部材が、スナップバンドを実質的に含む、付記84に記載の解放可能な連結機構。
(付記96)
前記連結部材が、実質的に楕円形のスナップバンドを含む、付記95に記載の解放可能な連結機構。
(付記97)
解放可能な連結アセンブリであって、
第1の嵌合部材と、
付記1~96のいずれか一つに記載の連結機構と、を備える、解放可能な連結アセンブリ。
(付記98)
解放可能な連結アセンブリであって、
第1の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部を前記第1の嵌合部材に解放可能に連結するために、前記第1の嵌合部材と関連付けられた連結部材を含む連結機構と、を備え、
前記連結部材が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、前記連結部材の第1の状態から前記連結部材の第2の状態へと移動可能であり、その後、前記第2の嵌合部材を前記解放可能に連結するアセンブリの前記第1の嵌合部材に連結するように、前記連結部材の第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結アセンブリ。
(付記99)
解放可能な連結システムであって、
第1の嵌合部材と、
付記1~96のいずれか一つに記載の連結機構と、
第2の嵌合部材と、を備える、解放可能な連結システム。
(付記100)
解放可能な連結システムであって、
第1の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材と関連付けられた連結部材を含む連結機構と、
前記連結部材によって前記第1の嵌合部材に固定されるように、前記第1の嵌合部材によって受容可能な第2の嵌合部材と、を備え、
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材内に挿入されると、前記第2の嵌合部材が前記連結部材を通過することを可能にするように、第1の状態から第2の状態へと移動可能であり、前記連結部材が、その後、前記第2の嵌合部材を前記第1の嵌合部材に連結するように、前記第1の状態へと移動可能である、解放可能な連結システム。
(付記101)
前記第1の嵌合部材が、第1の嵌合部材ハウジングを含み、前記連結部材が、前記第1の嵌合部材の前記ハウジングに機能的に連結されている、付記100に記載の解放可能な連結システム。
(付記102)
前記第2の嵌合部材が、溝を含み、
前記連結部材が、前記第1及び第2の嵌合部材を解放可能に連結するために、前記連結部材と第2の連結部材との間の協働配置を画定する前記第2の連結部材の前記溝内に受容可能である、付記101に記載の解放可能な連結システム。
(付記103)
前記連結部材が、第1の対応する協働係合特徴部を画定し、
前記第2の嵌合部材が、第2の対応する協働係合特徴部を含み、
前記連結部材の前記第1の対応する協働係合特徴部が、前記第2の連結部材の前記第2の対応する協働係合特徴部と協働的に係合して、前記第1の対応する協働係合特徴部と前記第2の対応する協働係合特徴部との間に協働係合を画定するように動作可能であり、前記第1の対応する部分と前記第2の対応する部分が、前記第1及び第2の嵌合部材を解放可能に連結するためのものである、付記101に記載の解放可能な連結システム。
(付記104)
前記第1の対応する協働係合特徴部が、前記連結部材のスナップを含む、付記103に記載の解放可能な連結システム。
(付記105)
前記第2の対応する協働係合特徴部が、前記第2の嵌合部材の溝を含む、付記103に記載の解放可能な連結システム。
(付記106)
前記連結部材が、その第1の状態と第2の状態との間の移動時に可聴フィードバックを生成するように構成されている、付記1に記載の解放可能な連結機構。
(付記107)
前記連結部材は、前記第2の嵌合部材が前記第1の嵌合部材に挿入されると、前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴フィードバックを生成する、付記106に記載の解放可能な連結機構。
(付記108)
前記連結部材が、その第2の状態から前記第1の状態に戻ると、前記連結部材が前記第2の嵌合部材と相互作用して可聴クリックを生成する、付記107に記載の解放可能な連結機構。
(付記109)
係止機構であって、
第2のデバイスを係止デバイスに解放可能に連結するための、前記係止デバイス内に着座された係止部材であって、前記第2のデバイスが前記係止デバイスによって受容可能である、係止部材を備え、
前記係止部材が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記係止部材は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止部材を通過することを可能にするように、前記係止部材の第1の構成から前記係止部材の第2の構成へと移動可能であり、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止部材の第1の構成へと移動可能である、係止機構。
(付記110)
解放可能な係止アセンブリであって、
係止デバイスと、
前記係止デバイスによって受容可能な第2のデバイスを前記係止デバイスに解放可能に連結するために、前記係止デバイス内に着座して保持された係止部材と、を備え、
係止構成要素が、第1の構成及び第2の構成を有し、
前記係止構成要素は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止構成要素を通過することを可能にするように、第1の構成から第2の構成へと移動可能であり、前記係止構成要素が、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止構成要素の第1の構成へと移動可能である、解放可能な係止アセンブリ。
(付記111)
係止システムであって、
係止デバイスと、
前記係止デバイス内に着座された係止部材と、
前記第1の嵌合部材内に保持された連結部材と、
前記係止部材によって係止デバイスに解放可能に固定されるように、前記係止デバイスによって受容可能な第2のデバイスと、を備え、
前記係止構成要素は、前記第2のデバイスが前記係止デバイス内に挿入されると、前記第2のデバイスが前記係止構成要素を通過することを可能にするように、前記係止構成要素の第1の状態から前記係止構成要素の第2の状態へと移動可能であり、前記係止構成要素が、その後、前記第2のデバイスを前記係止デバイスに連結するように、前記係止構成要素の第1の状態へと移動可能である、係止システム。
(付記112)
解放可能な連結機構であって、
一次嵌合部材に連結される二次嵌合部材を受容するための開口部を画定する前記一次嵌合部材を画定するハウジングと、
前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材を前記ハウジングに解放可能に連結するために、前記ハウジング内に位置付けられた弾性変形可能な保持構成要素と、を備え、
前記弾性変形可能な保持構成要素が、第1の係合構成及び第2の非係合構成を有し、前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結して、[前記二次嵌合部材がそこから取り外し可能であることを防止し、力の非存在下でのその係合解除を防止して前記二次嵌合部材がその前記開口部から除去可能であることを防止するように、前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、解放可能な連結機構。
(付記113)
前記保持構成要素が、偏向可能な部材を含み、前記二次嵌合部材が挿入されると、その第2の非係合構成に偏向可能であり、その後、その元の第1の係合構成に戻ることができる、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記114)
前記保持構成要素が、可撓性保持構成要素を含む、付記113に記載の解放可能な連結機構。
(付記115)
前記保持構成要素が、弾性保持構成要素を含む、付記113に記載の解放可能な連結機構。
(付記116)
前記保持構成要素が、弾性変形可能な保持構成要素を含む、付記115に記載の解放可能な連結機構。
(付記117)
前記保持構成要素が、前記ハウジング内に収容されている、付記116に記載の解放可能な連結機構。
(付記118)
前記ハウジングが、キャップ及びカバーを含み、内部に空洞を画定し、前記保持構成要素が、前記ハウジングによって画定された前記空洞内に着座される、付記117に記載の解放可能な連結機構。
(付記119)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに連結されている、付記117に記載の解放可能な連結機構。
(付記120)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに取り付けられている、付記119に記載の解放可能な連結機構。
(付記121)
前記保持構成要素が、少なくともその端部において前記ハウジングに取り付けられている、付記120に記載の解放可能な連結機構。
(付記122)
前記保持構成要素が、前記ハウジングと一体的に形成されている、付記120に記載の解放可能な連結機構。
(付記123)
前記保持構成要素が、1つ以上の保持アームを含む、付記120に記載の解放可能な連結機構。
(付記124)
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のスナップで終端する、付記123に記載の解放可能な連結機構。
(付記125)
前記1つ以上の保持アームが、1つ以上のカンチレバーを含む、付記124に記載の解放可能な連結機構。
(付記126)
前記1つ以上のカンチレバーが、直線状カンチレバーを含む、付記125に記載の解放可能な連結機構。
(付記127)
前記1つ以上のカンチレバーが、U字形カンチレバーを含む、付記125に記載の解放可能な連結機構。
(付記128)
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に圧縮された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に圧縮されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、付記127に記載の解放可能な連結機構。
(付記129)
前記U字形カンチレバーの第1の係合構成にある前記U字形カンチレバーが、実質的にU字形状の構成を含み、前記U字形カンチレバーの第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に拡張された形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に拡張されたU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的にU字形の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、付記127に記載の解放可能な連結機構。
(付記130)
前記保持構成要素が、前記保持されるハウジング内に緩く保持され、それにより、前記保持構成要素が、そこに連結されず、又は固定アタッチメントによってそこに固定されていない、付記117に記載の解放可能な連結機構。
(付記131)
前記保持構成要素が、前記ハウジング内で自由に浮遊している、付記130に記載の解放可能な連結機構。
(付記132)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、付記130に記載の解放可能な連結機構。
(付記133)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内にある方向に移動可能である、付記130に記載の解放可能な連結機構。
(付記134)
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に円盤形状の構造を含む、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記135)
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構造を含む、付記134に記載の解放可能な連結機構。
(付記136)
前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成にある前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形の円盤形状の構成を含み、前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の円盤形状の構成を含み、
前記弾性変形可能な保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記実質的に円状の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第2の非係合構成へと移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の円盤形状の構成を含む前記弾性変形可能な保持構成要素の第1の係合構成へと移動可能である、付記135に記載の解放可能な連結機構。
(付記137)
前記弾性変形可能な保持構成要素が、スナップ部材を含む、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記138)
前記弾性変形可能な保持構成要素が、実質的に楕円形のスナップ部材を含む、付記137に記載の解放可能な連結機構。
(付記139)
前記保持構成要素の第1の係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に楕円形の形状を画定する前記実質的に楕円形のスナップ部材を含み、前記保持構成要素の第2の非係合構成にある前記保持構成要素が、実質的に円状の形状を画定する実質的に円状のスナップ部材を含み、
前記実質的に楕円形のスナップ部材は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材が、前記実質的に楕円形のスナップ部材に沿って位置付けられた1つ以上のスナップを通過することを可能にするように、前記実質的に円状の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第2の非係合構成へと半径方向外側に移動可能であり、その後、前記二次嵌合部材を前記一次嵌合部材に連結するように、前記実質的に楕円形の形状を含む前記実質的に楕円形のスナップ部材の第1の係合構成へと移動可能である、付記138に記載の解放可能な連結機構。
(付記140)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向と同一平面の平面内にある方向に移動可能である、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記141)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに挿入するための、前記ハウジング内への二次嵌合部材の前進方向に垂直な平面内で移動可能である、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記142)
前記保持構成要素が、半径方向に移動可能である、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記143)
前記保持構成要素が、前記保持構成要素の第1の係合構成に付勢され、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に挿入されると、前記二次嵌合部材は、前記保持構成要素に対して外向きの半径方向の力を及ぼし、それによって、前記保持構成要素は、前記二次嵌合部材が前記ハウジング内に前進することを可能にするように、前記保持構成要素の第2の係合構成へと移動可能である、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記144)
前記保持構成要素が、前記ハウジングに対して独立して移動可能である、付記112に記載の解放可能な連結機構。
(付記145)
前記ハウジングが、キャップ及びオーバを含み、前記ハウジング内に前記保持構成要素を内部に係合せずに保持するための空間を内部に画定する、付記117に記載の解放可能な連結機構。
(付記146)
解放可能な連結機構であって、
内部に挿入するための前進する二次ハブを受容するための開口部を画定する一次受容ハブを含む連結具と、
前記一次ハブの空洞内に着座され、かつ内部に封入された独立して移動可能な把持構成要素であって、係合構成及び非係合構成を有し、前記ハウジングとは独立して、又は前記ハウジングから独立して移動可能である、独立して移動可能な把持構成要素と、を備え、
前記二次ハブが前記一次ハブに挿入されると、前記独立して移動可能な把持構成要素が、前記二次ハブの係合部分の前進を可能にするように、最初にその非係合構成に移動可能であり、その後、前記二次ハブの前記部分を把持又は把捉して連結を可能にするためのその係合構成へと移動可能であり、それにより、その係合解除を防止し、前記二次ハブが力の非存在下でそこから除去されることを防止し、
前記二次ハブが前記一次ハブから後退すると、前記独立して移動可能な把持構成要素が、その係合解除を可能にするように、その非係合構成へと移動可能である、解放可能な連結機構。
(付記147)
前記独立して移動可能な把持構成要素が、可撓性把持構成要素を含む、付記146に記載の解放可能な連結機構。
(付記148)
前記独立して移動可能な把持構成要素が、弾力性把持構成要素を含む、付記146に記載の解放可能な連結機構。
(付記149)
前記独立して移動可能な把持構成要素が、半径方向に移動可能である、付記148に記載の解放可能な連結機構。
(付記150)
1つの広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を備え、前記解放可能な係止機構が、
内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、前記第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に解放可能に連結するために前記第1のハンドルハウジング内に着座された可撓性係止部材又は構成要素であって、第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、可撓性係止部材又は構成要素と、含み、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に初期前進させると、前記可撓性係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、前記第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分へと更に前進させると、前記可撓性係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと前記第2のハンドル溝部分内に内側に移動可能であり、それによって、前記可撓性係止部材又は構成要素が、前記拡張器ハブが引っ張られて前記解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
(付記151)
前記可撓性係止部材又は構成要素が、弾力性係止部材又は構成要素を含む、付記150に記載の解放可能な係止機構。
(付記152)
更なる広義の態様では、本発明の実施形態は、2つの医療用デバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構を備え、前記解放可能な係止機構が、
内部に第2のハンドル部分の一部を受容するための開口部を含むハウジングを画定する第1のハンドル部分であって、
前記第2のハンドル部分が、第2のハンドル幅広部分及び第2のハンドル溝部分を含む、第1のハンドル部分と、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に解放可能に連結するために、前記第1のハンドルハウジング内に着座される移動可能な係止部材又は構成要素であって、
第1の係止構成及び第2の非係止構成を有する、移動可能な係止部材又は構成要素と、を含み、
前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分に初期前進させると、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、それらとの相互作用の際に、前記第2のハンドル幅広部分の経路から、その第1の係止構成からその第2の非係止構成へと外側に移動可能であり、前記第2のハンドル部分を前記第1のハンドル部分へと更に前進させると、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、拡張器ハブをシースハブに解放可能に連結するために、その第2の非係止構成からその第1の係止構成へと前記第2のハンドル溝部分に内側に移動可能であり、それによって、前記移動可能な係止部材又は構成要素が、前記拡張器ハブが引っ張られて前記解放可能な係止機構の係合解除を可能にする際に、力を加えると、その第2の非係止構成へと移動可能である。
(付記153)
2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構であって、前記解放可能な係止機構が、
ハウジングを画定する第1の受容デバイスであって、前記ハウジングが、前記第1の受容デバイスを通って第2の挿入デバイスを受容するための開口部を画定し、前記第2の挿入デバイスが、前記第1の受容デバイス内に前進することを可能にする、前記開口部よりも小さい有効直径である第1の直径を有する、第1の受容デバイスと、
前記第2のデバイスの前記有効直径を増大させるための手段であって、可撓性係止部材を含む、手段と、を備え、
前記第2のデバイスがその前記開口部を通して前記第1のデバイスに挿入されると、前記可撓性係止構成要素が、前記第2の挿入デバイスの周囲に位置付けられて、締まり嵌めを作り出し、それにより、前記可撓性係止構成要素を通って挿入されてそこに連結される前記進入する第2の挿入デバイスと相互作用し、それにより、前記第2のデバイスより大きな有効直径を作り出し、それにより、前記第1のデバイスの前記開口部よりも大きい前記第2のデバイスの有効直径を作り出し、それにより、前記第2のデバイスがそこから出るのを防止し、それにより、前記第1の受容デバイス及び前記第2の挿入デバイスを並進的に係止する、解放可能な係止機構。
(付記154)
2つのデバイスを解放可能に連結するための解放可能な係止機構であって、前記解放可能な係止機構が、
拡張器ハブをシースハブを通って受容するための開口部を画定するシースハブと、
移動可能な係止部材又は構成要素を含む前記拡張器ハブの有効直径を増大させるための手段と、を備え、
前記拡張器ハブが、前記シースハブの内側に位置付けられると、前記シースハブ内への前進を可能にするように、前記開口部よりも小さい有効直径を有し、
前記拡張器ハブが前記シースハブ内に前進すると、前記移動可能な係止構成要素が、前記拡張器ハブの周りを移動して、締まり嵌めを作り出し、それにより、進入拡張器ハブと相互作用して、前記拡張器ハブが前記開口部から出ることを防止し、それにより、前記シースハブ及び前記拡張器ハブを並進的に係止する力の非存在下で、前記シースハブ内の前記開口部よりも大きい前記拡張器ハブ上により大きな有効直径を作り出して、前記シースハブの外への拡張器ハブの移動を防止する、解放可能な係止機構。